JP2012136040A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】変形機構の操作荷重を低減させることができる車両用シートを提供すること。
【解決手段】クッション材からなるパッド10、および、このパッド10の中央部分11に対してパッドの外側の一部分12をシート前後方向に屈曲変形させる変形機構20を備え、前記変形機構20は、前記パッドの中央部分11を支持する基部21と、この基部21に対して回動自在に支持された、前記パッド10の外側の一部分12を前記パッドの中央部分11に対して屈曲変形させる可動部22と、を有し、前記パッド10には、前記基部21に対する前記可動部22の回動軸付近にシート前後方向に対して傾斜したスリット30が形成されている車両用シート1とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関し、さらに詳しくは、パッドの外側の一部分をパッドの中央部分に対して屈曲変形させる構成が設けられた車両用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載されるようなヘッドレストが公知である。この種のヘッドレストは、バタフライ式などと称されるものであり、クッション材であるパッドの外側の一部分をパッドの中央部分に対して屈曲変形させることにより、車両用シートに着座する者の頭部のサポート性能を高めたものである。このような構成は、車両用シートのシートバックやシートクッションにも適用される。シートバックに適用すれば、車両用シートに着座する者の胴部のサポート性能が高められ、シートクッションに適用すれば、車両用シートに着座する者の臀部のサポート性能が高められる。
特開2008−113928号公報
このようなパッドを屈曲変形させる構成では、パッドの屈曲する部分が伸び縮みするため、パッドを屈曲変形させる変形機構に掛かる負荷(操作荷重)が大きいという問題があった。
上記実情に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、パッドを屈曲変形させる変形機構を備える車両用シートにおいて、当該変形機構の操作荷重を低減させることができる車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、クッション材からなるパッド、および、このパッドの中央部分に対してパッドの外側の一部分をシート前後方向に屈曲変形させる変形機構を備えた車両用シートであって、前記変形機構は、前記パッドの中央部分を支持する基部と、この基部に対して回動自在に支持された、前記パッドの外側の一部分を前記パッドの中央部分に対して屈曲変形させる可動部と、を有し、前記パッドには、前記基部に対する前記可動部の回動軸付近にシート前後方向に対して傾斜したスリットが形成されていることを要旨とする。
本発明にかかる車両用シートは、変形機構における基部に対して可動部が回動することにより、パッドの外側の一部分がパッドの中央部分に対して屈曲変形する。かかるパッドには、可動部の回動軸付近、すなわちパッドを屈曲変形させる部分にスリットが形成されているため、当該部分が容易に変形する。したがって、変形機構の操作荷重(可動部の操作荷重)を低減させることができる。
また、パッドに形成されたスリットは、シート前後方向に対して傾斜しているため、スリットが形成されることによるパッドのクッション性の低下が抑制される。すなわち、仮にスリットがシート前後方向に沿って(平行に)形成されているとすれば、スリットが形成された部分のパッドの厚みが小さくなる(シート前後方向に存在するパッドの量が少ない)ため、当該部分のクッション性が著しく低下するおそれがあるところ、本発明のようにスリットを傾斜させれば、シート前後方向におけるパッドの量が極端に少ないところが存在しないため、クッション性が著しく低下する部分が生ずるおそれはない。
また、前記変形機構は、パッドの後面側に配置されており、前記スリットは、その開口からパッドの中央部分に向かって傾斜するように形成されているとよい。
このように、変形機構がパッドの後面側に配置されている場合において、スリットがその開口からパッドの中央部分に向かって傾斜していれば、パッドが容易に屈曲変形する。また、上記構成では、可動部によって移動するパッドの外側の一部分は、基部に支持されたパッドの中央部分より前面側に位置するため、パッドの外側の一部分が移動するときに、パッドの中央部分に引っ掛かったりするおそれがない。
また、前記変形機構は、パッドの後面側に配置されており、前記スリットは、その開口側がパッドの中央部分に向かって傾斜した断面ジグザグ状に形成されていればよい。
パッドが表面側から押し潰されたときに、単純な斜めのスリットが形成された構成では、傾斜に沿って横すべりをするように変形してしまい、クッション性が低下するおそれがあるところ、上記構成のようにスリットが断面ジグザグ状に形成されていれば、表面から押し潰された場合には左右均等にその荷重が分散するため、横すべりを低減することができる。さらに、変形機構はパッドの後面側に配置されており、ジグザグ状のスリットの開口側はパッドの中央部分に向かって傾斜しているため、スリットの開口側においては、可動部によって移動するパッドの外側の一部分は、基部に支持されたパッドの中央部分より前面側に位置する。したがって、パッドの外側の一部分が移動するときに、パッドの中央部分に引っ掛かったりするおそれがない。
本発明にかかる車両用シートによれば、パッドを屈曲変形させる部分にスリットが形成されているため、当該部分が容易に変形する。したがって、変形機構の操作荷重(可動部の操作荷重)を低減させることができる。
本発明の一実施形態にかかる車両用シート(ヘッドレスト)の分解斜視図である。 第一実施例にかかる車両用シート(ヘッドレスト)の断面図であり、図2(a)は原位置の状態、図2(b)は終点位置の状態を示す。 第二実施例にかかる車両用シート(ヘッドレスト)の断面図であり、図3(a)は原位置の状態、図3(b)は終点位置の状態を示す。 第三実施例にかかる車両用シート(ヘッドレスト)の断面図であり、図4(a)は原位置の状態、図4(b)は終点位置の状態を示す。 本発明の一実施形態にかかる車両用シート(ヘッドレスト)の変形例を示した図(スリットの拡大断面図)である。 参考として、スリットがその開口から外側に向かって傾斜した構成を示した図であり、図6(a)は原位置の状態、図6(b)はパッドを屈曲変形させた状態を示す。 参考として、スリットがシートの前後方向に沿って形成された構成を示した図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明における上下方向(高さ方向)とは車両用シートの高さ方向をいい、図1における上下方向をいう。また、前後方向とは車両用シートの前後方向をいい図2〜図4における上下方向をいう。また、幅方向とは車両用シートの幅方向をいい、図2〜図4における左右方向をいう。
本実施形態にかかる車両用シートのヘッドレスト1は、いわゆるバタフライ式のヘッドレストであり、クッション材からなるパッド10と、このパッド10を変形させる変形機構20を備える。
クッション材であるパッド10は、いわゆる発泡成形によって形成された発泡体であり、外表面が表皮80に覆われている。このパッド10は、変形機構20の基部21に支持される中央部分11と、この中央部分11の幅方向外側に設けられた変形機構20の可動部22に支持される外側の一部分12と、を有する。以下、このパッド10の中央部分を固定部11と、パッド10の外側の一部分を移動部12と称することもある。一方の移動部12と他方の移動部12は、パッド10を幅方向に二分する中央線に対して対称に位置する。パッド10の後面側における固定部11と移動部12との境目には、スリット30が形成されている。かかるスリット30の詳細な形状については後述する。
変形機構20は、上記パッド10を屈曲変形させる構成であり、パッド10の後面側に配置される。この変形機構20は、パッド10の後面側中央に配置される基部21と、この基部21の幅方向外側に設けられた可動部22と、を備える。一方の可動部22と他方の可動部22は、パッド10を幅方向に二分する中央線に対して対称に位置する。
基部21は、パッド10の固定部11の後面側に設けられた板状の部分である。この基部21にパッド10の固定部11が支持されている。基部21の幅方向両側にはヒンジ211が設けられている。このヒンジ211を介して可動部22が接続されている。
可動部22は、パッド10の移動部12の後面側に設けられた基部21と同様の板状の部材である。可動部22は、ヒンジ211を介して基部21に接続されているため、基部21に対して前後方向に回動自在である。具体的には、図2(a)、図3(a)、図4(a)に示した原位置から、図2(b)、図3(b)、図4(b)に示した終点位置までヒンジ211の中心軸Xを中心にして回動自在である。可動部22が前方に回動すると、この可動部22の回動に追従してパッド10の移動部12が前方に移動する。すなわち、可動部22を前方に回動させるほど、固定部11に対して移動部12が大きく屈曲変形する。この状態から可動部22が後方に回動すると、可動部22の回動に追従してパッド10の移動部12が後方に移動する。すなわち、可動部22を後方に回動させるほど、固定部11と可動部22がフラットに近い状態(原位置に近い状態)となる。
なお、本実施形態では、この可動部22の後面側は、箱状の背面ケース90に覆われている。背面ケース90の前面側の開口における幅方向外側には、目隠しプレート901が設けられている。目隠しプレート901は、パッド10が屈曲変形したとき(移動部12が前方に移動したとき)に、背面ケース90の内部が見えないように背面ケース90の前面側の開口における幅方向外側を塞ぐ。また、背面ケース90には、背面ケース90の下面側の開口を塞ぐ底面カバー902が設けられている。さらに、変形機構20と背面ケース90によって形成される空間内には、変形機構20を固定するための第一ベースプレート91および第二ベースプレート92が設けられている。第一ベースプレート91は車両用シートのシートバックに取り付けられるステー93に固定されており、この第一ベースプレート91の前面側に第二ベースプレート92を介して変形機構20の基部21が固定されている。このようにして、変形機構20の基部21はステー93に支持されている。
以下、パッド10に形成されたスリット30について図2〜図4を参照して詳細に説明する。図2には第一実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1aを示し、図3には第二実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1bを示し、図4には第三実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1cを示した。第一実施例〜第三実施例において、スリット30はいずれも、基部21に対する可動部22の回動軸(ヒンジ211の中心軸X)付近に形成されている。
第一実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1aでは、スリット31は、その開口311からパッド10の中央部分11(固定部11)に向かってシート(パッド10)の前後方向に対して傾斜した形状となっている。つまり、断面で見ると中央から外側に向かって後方に傾斜した形状となっている(略「ハ」の字型である)。スリット31の開口311は、パッド10の固定部11と移動部12の境目に位置する。したがって、スリット31を挟む内側の部分102は変形機構20の基部21に支持された部分となり、スリット31を挟む外側の部分101は可動部22に支持された部分となる。スリット31がパッド10の中央部分11に向かって傾斜しているため、図2に拡大して示すように、基部21に支持されたスリット31を挟む内側の部分102よりも、可動部22に支持されたスリット31を挟む外側の部分101の方が前方に位置する。
このような構成の第一実施例において、可動部22を回動させると、スリット31の開口311が広がるようにパッド10が屈曲変形する。仮に、このようなスリット31が形成されていないとするならば、パッド10の後面における屈曲部分が伸びるように変形するため、この伸びた部分が元に戻ろうとする弾性力が変形機構20の操作荷重(可動部22の操作荷重)を増大させてしまう。一方、本実施例では、屈曲部分にスリット31が形成されているため、屈曲部分の弾性力が小さくなり変形機構20の操作荷重が小さい。
また、本実施例においてスリット31は、その開口311からパッド10の中央部分11に向かって傾斜している。したがって、パッド10が容易に屈曲変形する。この点について具体的に説明する。仮に、図6(a)に示すようなスリット30eがその開口311から外側に向かって傾斜した形状であるとした場合、変形機構の可動部を回動させると、図6(b)に示すようにスリット30eを挟む外側の部分101eがスリット30eを挟む内側の部分102eを押し上げるように屈曲変形する可能性があるため、スリット30eを形成したことによる変形機構20の操作荷重の低減効果が十分に得られない。また、スリット30eを挟む外側の部分101eが移動するときに、スリット30eを挟む内側の部分102eに引っ掛かったりするおそれもある。一方、本実施例のように、スリット31がその開口311からパッド10の中央部分11に向かって傾斜していれば、スリット31の開口311を広げるようにパッド10が屈曲変形するから、十分な変形機構20の操作荷重の低減効果が得られる。また、基部21に支持されたスリット31を挟む内側の部分102よりも、可動部22に支持されたスリット31を挟む外側の部分101の方が前方に位置するため、スリット31を挟む外側の部分101がスリット31を挟む内側の部分102に引っ掛かったりすることはない。
さらに、本実施例では、スリット31がシート(パッド10)の前後方向に対して傾斜するように形成されているため、スリット31を形成したことによるパッド10のクッション性の低下を抑制することができる。仮に、図7に示すようにスリット30fがシート(パッド10f)の前後方向に沿って(平行に)形成されているとするならば、スリット30fが形成された部分におけるパッド10fの厚みD(前後方向における厚み)が極端に小さくなり、当該部分におけるパッド10本来のクッション性(反発力)が著しく低下してしまうおそれがある。一方、本実施例では、スリット31がシート(パッド10)の前後方向に対して傾斜しているため、スリット31が形成されているパッド10の厚みが極端に小さくなるところが存在せず、クッション性が著しく低下することはない。特に、原位置においては、パッド10が荷重を受けると、スリット31を挟む内側の面と外側の面が密着するため、スリット31が形成されていない場合と何ら変わらないクッション性が発現される。
なお、上記第一実施例におけるスリット31は、その開口311からパッド10の中央部分11に向かってシート(パッド10)の前後方向に対して傾斜した形状となっていることを説明したが、この「傾斜した形状」には、断面が直線状である形状のみを含むものではない。スリット31を挟む内側の部分102よりも、スリット31を挟む外側の部分101の方が前方に位置するような断面形状であればよい。例えば、スリット31の断面が緩やかな弧状であるものなども含まれる。また、スリット31の幅は、クッション性を低下させないよう、できるだけ小さくするとよい。
次に、第二実施例および第三実施例について説明する。図3に示すように第二実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1bでは、スリット32は、断面が略鉤形(略「V」字型)に形成されている。このスリット32の開口321側(開口321から最も近い直線状の部分)は、パッド10の中央部分11に向かって傾斜している。具体的には、スリット32の屈曲部分が、パッド10の中央寄り(内側寄り)になるように形成されている。一方、第三実施例にかかる車両用シートのヘッドレスト1cでは、スリット33は、複数の屈曲部分が形成された形状である。図4に示した構成は、断面が略「W」字型に形成されたものである。第二実施例と同様に、このスリット33の開口331側(開口331から最も近い直線状の部分)は、パッド10の中央部分11に向かって傾斜している。具体的には、「W」字型の二つの屈曲部分が、パッド10の中央寄り(内側寄り)になるように形成されている。
このように、第二実施例および第三実施例は、スリット32,33が断面ジグザグ状に形成された構成である。なお、ここでいう「ジグザグ状」とは、断面で見て、スリット32,33に一以上の屈曲部分が存在するものをいう。つまり、上記第三実施例のみではなく、第二実施例も「ジグザグ状」に含まれる。かかる構成の第二実施例および第三実施例によれば、上記第一実施例と同様の効果が得られる。
すなわち、スリット32,33の開口321,331側がパッド10の中央部分11に向かって傾斜したジグザグ状に形成されており、可動部22を回動させるとスリット32,33の開口321,331が広がるようにパッド10が屈曲変形するため、変形機構20の操作荷重を低減させることができる。また、スリット32,33の開口321,331側がパッド10の中央部分11に向かって傾斜した形状であるため、スリット32,33の開口321,331側においては、可動部22に支持されたスリット32,33を挟む外側の部分101が、固定部11に支持されたスリット32,33を挟む内側の部分102よりも前方に位置する。したがって、可動部22によって移動するスリット32,33を挟む外側の部分101が、スリット32,33を挟む内側の部分102に引っ掛かったりすることはない。
さらに、パッド10が表面側から押し潰されたときに、第一実施例のように単純な斜めのスリット31が形成された構成では、傾斜に沿って横すべりをするように変形してしまい、クッション性が低下するおそれがあるところ、第二実施例および第三実施例のようにスリット32,33が断面ジグザグ状に形成されていれば、表面から押し潰された場合には左右均等にその荷重が分散するため、横すべりを低減することができる。かかる機能は、スリット32,33の屈曲部分が多いほど向上する。すなわち、第二実施例よりも第三実施例の方が効果が高い。ただし、屈曲部分を増やすと、スリット32,33の体積が大きくなって、パッド10本来のクッション性が損なわれてしまうおそれがある。したがって、スリット32,33の屈曲部分の増減は、パッド10の材質やヘッドレスト全体の大きさ等に応じて適宜設定すればよい。
なお、上記第一実施例と同様に、第二実施例および第三実施例における「ジグザグ状」のスリット32,33は、図3や図4に示した断面が直線状の部分が屈曲して形成されたものだけを含むものではない。断面で見て凹凸が交互に並んだような形状であればよい。また、スリット32,33の幅は、クッション性を低下させないよう、できるだけ小さくするとよい。
以上説明した第一実施例〜第三実施例の変形例としては、図5に示すようなスリット30の最も奥側(先端)に断面円形にくり抜かれた亀裂防止部301を設けた構成が挙げられる(なお、図5は第一実施例で示した形状のスリットに亀裂防止部301を設けられた構成を示したものである)。このようにすれば、パッド10の屈曲変形によって開口が開いたり閉じたりするスリット30の先端からパッド10に亀裂が生じる恐れを低減することができる。
また、以上説明した第一実施例〜第三実施例では、スリット30が前後方向に沿ったものではなく、一見すると単純な上下型(ルーズコアやスライドコアを用いていない型)で成形することができないように思われるが、パッド10は発泡体であり柔らかいものであるため、単純な上下型を用いたいわゆる無理抜き(成形品を変形させつつ離型する方法)で成形することも可能である。また、この無理抜きを緩和するために、スリットの角度を若干小さくしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態は、本発明の技術的思想が車両用シートのヘッドレスト1に適用された構成を例として説明したが、車両用シートのシートバックやシートクッションなど、パッド10を屈曲変形させる構造が構築された車両用シートのその他の構成に適用することも可能である。
1(1a,1b,1c) 車両用シートのヘッドレスト
10 パッド
11 パッドの中央部分(固定部)
12 パッドの外側の一部分(移動部)
20 変形機構
21 基部
22 可動部
30(31,32,33) スリット

Claims (3)

  1. クッション材からなるパッド、および、このパッドの中央部分に対してパッドの外側の一部分をシート前後方向に屈曲変形させる変形機構を備えた車両用シートであって、
    前記変形機構は、
    前記パッドの中央部分を支持する基部と、
    この基部に対して回動自在に支持された、前記パッドの外側の一部分を前記パッドの中央部分に対して屈曲変形させる可動部と、を有し、
    前記パッドには、前記基部に対する前記可動部の回動軸付近にシート前後方向に対して傾斜したスリットが形成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記変形機構は、パッドの後面側に配置されており、
    前記スリットは、その開口からパッドの中央部分に向かって傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記変形機構は、パッドの後面側に配置されており、
    前記スリットは、その開口側がパッドの中央部分に向かって傾斜した断面ジグザグ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
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