JP2006331567A - 信号処理回路および信号処理方法、音声信号処理回路および音声信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、記録装置および記録方法、並びに、再生装置および再生方法 - Google Patents

信号処理回路および信号処理方法、音声信号処理回路および音声信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、記録装置および記録方法、並びに、再生装置および再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 周期性ノイズが混入された音声信号から、周期が可変とされた周期性ノイズを低減する。
【解決手段】 音声入力信号S+Nが同期型適応フィルタ20と周波数適応型コムフィルタ10とに入力され、それぞれのフィルタで、周期情報Xに基づき周期性ノイズ除去が行われる。セレクタ30は、所定の切り替え制御信号で入力端子が選択され、例えば、通常は入力端子30aが選択され、同期型適応フィルタ20により周期性ノイズが除去できない場合は、入力端子30bが選択されて周波数適応型コムフィルタ10による周期性ノイズの除去が行われる。このように、周波数適応型コムフィルタと同期型適応フィルタとを併用し、周期性ノイズの周期が一定である場合には、主要音声信号に与える影響が少ない同期型適応フィルタを用い、周期が変化する場合には、追従性の高い周波数適応型コムフィルタを用いることで、効果的に周期性ノイズを低減できる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、周期および/またはノイズレベルが可変とされる周期性ノイズを低減するようにした信号処理回路および信号処理方法、音声信号処理回路および音声信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、記録装置および記録方法、並びに、再生装置および再生方法に関する。
携帯型ビデオカメラなどの撮像装置は、撮像中に様々なノイズを発生させている。撮像装置の内部から発生するノイズの例として、記録媒体が磁気テープの場合、例えば、回転ドラムが回転することにより、周波数150Hz程度の一定周期で発生する周期性ノイズがある。
撮像装置は、マイクロフォンを搭載し、音声を収音して記録媒体に記録する際に、収音の目的である音声だけでなく、撮像装置の内部から発生するノイズも収音してしまい、音質が低下してしまっていた。特許文献1に、周期性ノイズに合わせてフィルタ係数を適応的に変化させるようにした同期型適応フィルタを用いて、周期性ノイズを低減する技術が記載されている。
特開平11−176113号公報
ところで、撮像装置には、記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクやHDD(Hard Disc Drive)などの磁気ディスクが搭載されたものがある。このような光ディスクや磁気ディスクを記録媒体として用いた場合も、スピンドルモータを回転させることにより、記録媒体を回転させるため、磁気テープを記録媒体として用いた場合と同様に、周期性ノイズが発生する。
しかしながら、記録媒体として磁気テープを用いる場合、磁気テープを回転させるドラムモータの回転数は、記録フォーマットにより規定された一定の回転数であるのに対して、記録媒体としてDVDなどの光ディスクを用いた場合、データの読み書きには、CLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)制御方式が用いられるのが一般的であり、読み書きの位置によってスピンドルモータの回転周期が異なる。そのため、発生する周期性ノイズの周期が変化してしまう。すなわち、CLV制御方式では、光ディスクの回転速度は、内周で速く、外周で遅いため、周期性ノイズの周期は、内周で短く、外周で長くなる。
また、記録媒体としてHDDなどの磁気ディスクを用いた場合、例えば、映像や音声を記録する際に、標準画質(SD:Standard Definition)信号や高画質(HD:High Definition)信号などの画質や音質を選択できるようになっており、選択された画質や音質により、読み書きするデータのビットレートが変化する。この場合、読み書きするデータのビットレートに応じてスピンドルモータの回転周期が異なるため、発生する周期性ノイズの周期が変化してしまう。
さらに、光ディスクや磁気ディスクでは、データの読み書きが行われていない場合、例えば、低消費電力化のためにディスクの回転数を落とすようなアイドリングモードにすることが考えられる。このように、アイドリングモードや読み書きが行われるモードなどのモードが変化すると、スピンドルモータの回転周期が変化するため、発生する周期性ノイズの周期が変化してしまう。
このように、スピンドルモータの回転周期が変化することにより周期性ノイズの周期が変化する場合、上述した同期型適応フィルタは、エラー帰還型であるため、収束するのに、例えば数秒程度かかってしまい、ノイズを低減するのに遅れが生じたり、周期性ノイズの周期の変化に追従できず、周期性ノイズを低減することができないという問題点があった。
従って、この発明の目的は、周期性ノイズの周期の変化に対応して周期性ノイズを低減する信号処理回路および信号処理方法、音声信号処理回路および音声信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、記録装置および記録方法、並びに、再生装置および再生方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、入力信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備えることを特徴とする信号処理回路である。
また、第2の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、入力信号をフィルタリングして出力するようにしたことを特徴とする信号処理方法である。
また、第3の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、入力信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備える第1のフィルタと、周期情報に基づき、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、入力信号から擬似ノイズ信号を減算する減算部とを備える第2のフィルタと、第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部とからなることを特徴とする信号処理回路である。
また、第4の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、入力信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、入力信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしたことを特徴とする信号処理方法である。
また、第5の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、音声信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備えることを特徴とする音声信号処理回路である。
また、第6の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングして出力するようにしたことを特徴とする音声信号処理方法である。
また、第7の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、音声信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備える第1のフィルタと、周期情報に基づき、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、入力信号から擬似ノイズ信号を減算する減算部とを備える第2のフィルタと、第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部とからなることを特徴とする音声信号処理回路である。
また、第8の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしたことを特徴とする音声信号処理方法である。
また、第9の発明は、被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する撮像部と、音声を収音し、音声信号を出力する音声収音部と、音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、撮像部から出力された映像信号と音声信号処理部から出力された音声信号とを記録媒体に記録する、回転機構を有する記録部とを備え、音声信号処理部は、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、音声信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備える第1のフィルタと、周期情報に基づき、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、入力信号から擬似ノイズ信号を減算する減算部とを備える第2のフィルタと、第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部とからなることを特徴とする撮像装置である。
また、第10の発明は、撮像部で被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する映像信号出力ステップと、音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、映像信号出力ステップから出力された映像信号と、音声信号処理ステップから出力された音声信号とを、回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するステップとを備え、音声信号処理ステップは、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしたことを特徴とする撮像装置の音声信号処理方法である。
また、第11の発明は、音声を収音し、音声信号を出力する音声収音部と、音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、音声信号処理部から出力された音声信号を記録する、回転機構を有する記録部とを備え、音声信号処理部は、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、音声信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備える第1のフィルタと、周期情報に基づき、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、入力信号から擬似ノイズ信号を減算する減算部とを備える第2のフィルタと、第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部とからなることを特徴とする記録装置である。
また、第12の発明は、音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、音声信号処理ステップから出力された音声信号を、回転機構を有する記録部で記録するステップとを備え、音声信号処理ステップは、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしたことを特徴とする記録方法である。
また、第13の発明は、音声信号を再生する、回転機構を有する再生部と、再生部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、信号処理部から出力された音声信号を出力する音声出力部とを備え、音声信号処理部は、記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、音声信号が入力され、遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部とを備える第1のフィルタと、周期情報に基づき、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、入力信号から擬似ノイズ信号を減算する減算部とを備える第2のフィルタと、第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部とからなることを特徴とする再生装置である。
また、第14の発明は、回転機構を有する再生部で音声信号を再生する音声信号再生ステップと、音声信号再生ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、音声信号処理ステップから出力された音声信号を出力するステップとを備え、音声信号処理ステップは、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる、周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしたことを特徴とする再生方法である。
上述したように、第1および第2の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、入力信号をフィルタリングして出力するようにしているため、周期性ノイズの周期に同期して、入力信号から周期性ノイズを低減することができる。
上述したように、第3および第4の発明は、入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対してf=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで入力信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を入力信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしているため、周期性ノイズの周期やノイズレベルが変化した場合であっても、適切な周期性ノイズ低減処理を行うことができる。
上述したように、第5および第6の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、音声信号をフィルタリングして出力するようにしているため、周期性ノイズの周期に同期して、音声入力信号から周期性ノイズを低減することができる。
上述したように、第7および第8の発明は、入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対してf=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしているため、周期性ノイズの周期やノイズレベルが変化した場合であっても、適切な周期性ノイズ低減処理を行うことができる。
上述したように、第9および第10の発明は、撮像部で被写体からの光を撮像して映像信号を出力し、音声収音部で音声を収音して出力された音声信号に対して信号処理を施し、映像信号と音声信号とを、回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するようにされ、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対してf=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしているため、音声入力信号から、回転機構から発生される、周期やノイズレベルが可変とされた周期性ノイズが低減された音声信号を記録することができる。
上述したように、第11および第12の発明は、音声収音部で音声を収音して出力された音声信号に対して信号処理を施し、音声信号を、回転機構を有する記録部で記録するようにされ、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対してf=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしているため、音声入力信号から、回転機構から発生される、周期やノイズレベルが可変とされた周期性ノイズが低減された音声信号を記録することができる。
上述したように、第13および第14の発明は、回転機構を有する再生部で音声信号を再生し、信号処理を施して出力するようにされ、音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対してf=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで音声信号をフィルタリングした出力と、周期情報に基づき適応フィルタで得られる周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を音声信号から減算した出力とを切り替えて出力するようにしているため、音声入力信号から、回転機構から発生される、周期やノイズレベルが可変とされた周期性ノイズが低減された音声信号を再生することができる。
この発明は、周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、周波数適応型コムフィルタのノッチ特性を変化させるようにしているため、周期性ノイズの周期が変化した場合に、周期性ノイズの周期に同期して周期性ノイズを低減することができるという効果がある。
また、この発明は、同期型適応フィルタと周波数適応型コムフィルタとを所定のタイミングで切り替えて周期性ノイズを低減するようにしているため、常に適切な周期性ノイズ低減処理を行うことができるという効果がある。
以下、この発明の実施の第1の形態について説明する。この発明の実施の第1の形態では、所定周波数の整数倍にノッチ特性を有するコムフィルタを用いて、周期性ノイズが混入された音声信号から周期性ノイズを低減する。この時、ノッチ周波数を可変とすることにより、周期性ノイズの周期の変化に対応するようにしている。なお、ここでは、入力信号が音声信号である場合を例にとって説明する。
図1は、周波数適応型コムフィルタ10の一例の構成を示す。音声信号Sに周期性ノイズNが混入された音声入力信号S+Nが入力端子11に入力される。この音声入力信号S+Nは、例えば、PCM(Pulse Code Modulation)により、所定のサンプリング周波数でサンプリングされ、所定の量子化ビット数で量子化されたディジタル音声信号である。
入力端子11に入力された音声入力信号S+Nは、加算器14に供給されると共に、加算器15の加算側端子に供給される。加算器14は、音声入力信号S+Nと可変遅延器17から供給された信号とを加算し、加算して得られた信号をレベル調整器16に供給する。レベル調整器16は、加算器14から供給された信号のレベルを所定に調整し、加算器15の減算側端子に供給すると共に、遅延量を可変とされた可変遅延器17にも供給する。加算器15は、音声入力信号S+Nからレベル調整器16の出力信号を減算した出力を音声出力信号S’として、出力端子13に導出する。
一方、周期性ノイズNの周期と同期した周期情報Xが入力端子12に入力され、カウンタ18に供給される。カウンタ18は、入力された周期情報Xを遅延情報に変換して可変遅延器17に供給する。可変遅延器17は、カウンタ18から供給された遅延情報に基づき、レベル調整器16から供給された信号を所定時間遅延して出力する。
図2は、上述の周波数適応型コムフィルタ10の周波数特性の一例を示す。図1に示す周波数適応型コムフィルタ10は、所定周波数fの整数倍の周波数成分を減衰させるようなノッチ特性を持つコムフィルタとなる。周波数fと可変遅延器17での遅延時間Tとの関係は、数式(1)で表される。
f=1/T ・・・(1)
周波数適応型コムフィルタ10は、遅延時間Tを変化させることにより、周波数fの整数倍の周波数成分全てに対して、ノッチ特性を変化させることができる。すなわち、周期性ノイズNの周期に同期した周期情報Xに基づき、可変遅延器17の遅延時間Tを変化させ、周期性ノイズの周波数特性に合わせてノッチ特性を適応的に変化させることで、周期性ノイズNの周期に追従したコムフィルタとすることができる。
なお、周期情報Xは、例えば、周期性ノイズNの周期と同期して出力されるパルス状の信号である。例えば、この周波数適応型コムフィルタ10が記録媒体として光ディスクなどのディスク状記録媒体を用いた撮像装置に用いられ、周期性ノイズNがスピンドルモータの回転により発生するノイズであれば、このスピンドルモータを制御するスピンドルモータドライバから取得される回転制御信号を用いることができる。
図3は、この発明の実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタ10を用いた周期性ノイズ低減回路1の一例の構成を示す。図3に示すように、この発明の実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタ10を単独で使用することで、従来の同期型適応フィルタと同様に、周期性ノイズを低減することができる。
ところで、周波数適応型コムフィルタ10は、入力された信号に対して、周波数fの周波数成分を減衰させるだけでなく、周波数f付近の周波数成分も少なからず減衰させてしまう。例えば、音声入力信号S+Nがこの周波数適応型コムフィルタ10に入力されると、周期性ノイズNが減衰するだけでなく、主要音声信号Sに含まれる周波数f付近の周波数成分も減衰してしまう。これは、主要音声信号Sをできるだけ減衰させることなく周期性ノイズNのみを低減するように、ノッチ特性を急峻にすることで解消可能である。また、回転機構における周期ジッタなどの微妙な周期変動による周波数fの変動が発生する場合に、一般的にはノッチ特性を周波数変動分も含めて広く取る必要があるが、本実施例のように周波数適応型であれば、この周波数変動にも追従することができるため、ノッチ特性を急峻のままにすることができる。こうすることにより、周波数f付近の周波数成分の減衰量が少なくなり、主要音声信号Sに与える影響を減らすことができる。
また、例えば、スピンドルモータの回転周期が変化することによってディスクの回転周期が変化し、それに応じて発生する周期性ノイズNのノイズレベルも変動してしまうことが考えられる。この発明の実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタ10は、周期性ノイズNの周期に基づきノッチ特性を決定し、所定の周波数成分を減衰させるようにしているため、周期性ノイズNのノイズレベルが変動しても、周期性ノイズの低減結果には、ほとんど影響がない。したがって、このように周期性ノイズNのノイズレベルが変動するような場合であっても、この周波数適応型コムフィルタ10を適用することができる。
次に、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路について説明する。この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路では、上述した実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタと、従来の同期型適応フィルタとを併用し、必要に応じて周波数適応型コムフィルタと同期型適応フィルタとを切り替えることにより、効果的に周期性ノイズを低減するようにした。
先ず、図4を参照して、同期型適応フィルタを用いた周期性ノイズ低減回路について概略的に説明する。マイクロフォンにより、収音の目的である主要音声信号Sに、周期性ノイズNが混入された音声入力信号S+Nが収音される。音声入力信号S+Nは、例えば、PCMにより、所定のサンプリング周波数でサンプリングされ、所定の量子化ビット数で量子化された音声信号である。
収音された音声入力信号S+Nが入力端子100から入力され、加算器104の加算側端子に供給される。加算器104は、入力端子100から供給された音声入力信号S+Nに対して、後述する適応フィルタ102から供給されるフィルタ出力Yを減算し、音声出力信号S’を得る。得られた音声出力信号S’は、出力端子105から出力される。
また、音声出力信号S’は、ステップゲイン回路106に供給される。ステップゲイン回路106は、供給された音声出力信号S’に対して所定のゲイン係数を乗じて得られる残差信号EをLMS(Least Mean Square)演算部103に供給する。
一方、周期性ノイズNの周期と同期した周期情報Xが入力端子101から入力され、適応フィルタ102およびLMS演算部103に供給される。周期情報Xは、例えば、図示されないスピンドルモータを制御するスピンドルモータドライバから供給されるスピンドルモータの回転制御信号であり、周期性ノイズの周期に対応した周期を有する信号である。
LMS演算部103は、入力端子101から供給された周期情報Xとステップゲイン回路106から供給された残差信号Eとに基づき、例えば、残差信号Eのノイズパワーが最小となるように、係数演算処理が行われ、得られたフィルタ係数Wを適応フィルタ102に対して出力する。フィルタ係数Wは、サンプル毎に算出され、例えば、周期情報Xに相当するサンプル数が「m+1」である場合、フィルタ係数Wは、W、W、W、・・・、Wとなる。
適応フィルタ102は、入力端子101から供給された周期情報XとLMS演算部103から供給されたフィルタ係数Wとに基づき適応処理を施し、周期性ノイズNに近似したフィルタ出力Yを、加算器104の減算側端子に対して出力する。この音声出力信号S’は、数式(2)で表すことができる。
S’=S+N−Y ・・・(2)
フィルタ出力Yは、周期性ノイズNに近似した擬似ノイズ信号であるため、音声出力信号S’は、音声入力信号S+Nから周期性ノイズNが低減され、主要音声信号Sに近似した信号となる。
次に、適応フィルタ102の構成の一例について、図5を参照して説明する。適応フィルタ102は、例えば、複数のタップからなるFIR(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタで構成される。
周期情報Xは、乗算器111に供給されると共に、遅延素子110、110、・・・、110が直列接続された回路に供給される。遅延素子110、110、・・・、110は、周期情報Xを順にサンプル単位分遅延した周期情報X、・・・、Xを出力し、それぞれ乗算器111、111、・・・、111に供給する。また、乗算器111、111、111、・・・、111には、LMS演算部103からフィルタ係数W、W、・・・、Wがそれぞれ供給される。
乗算器111、111、111、・・・、111は、周期情報X、X、・・・、Xとフィルタ係数W、W、・・・、Wとをそれぞれ乗算し、加算器120に対して出力する。加算器120は、乗算器111、111、111、・・・、111から供給された信号を加算し、フィルタ出力Yを出力する。フィルタ出力Yは、数式(3)で表される。
Figure 2006331567
LMS演算部103は、入力端子101に入力された周期情報Xとステップゲイン回路106から供給された残差信号Eとに基づき、フィルタ係数W、W、・・・、Wを算出する。フィルタ係数W、W、・・・、Wは、以下の数式(4)を用いて算出される。
k+1=λ・W+2μ・E・X ・・・(4)
各係数の右下に付されている値kは、kサンプル目であることを示し、値(k+1)は、(k+1)サンプル目であることを示す。また、「λ」は、忘却係数を示す。この「λ」の値は、通常、1よりもわずかに小さい値に設定する。こうすることにより、過去のフィルタ係数Wに対する重みを小さくし、現在から遠ざかるほど、過去のデータを棄却するように適応処理を行うことができる。さらに、「μ」は、ステップゲイン回路106で与えられる係数を示す。「μ」の値が大きい場合、適応フィルタ102から出力されるフィルタ出力Yの収束を早めることができる一方、精度が低くなる。また、「μ」の値が小さい場合、フィルタ出力Yの収束が遅くなる一方、精度を高くすることができる。したがって、「μ」の値は、使用する適応システム等に応じて、最適化された値が用いられる。
上述のように、音声出力信号S’を帰還し、適応フィルタ102で行われる適応処理に残差信号Eを用いることにより、フィルタ係数Wを適応的に更新し、フィルタ出力Yを周期性ノイズNに収束させることができる。そして、音声入力信号S+Nから周期性ノイズNに近似したフィルタ出力Yを減算することにより、音声入力信号S+Nに含まれる周期性ノイズNを低減することができる。ここで、同期型適応フィルタは、周期性ノイズNに近似したフィルタ出力Yを減算するために、周波数適応型コムフィルタと比較して音声に与える影響が少ない利点がある。
次に、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路について、図6を参照して説明する。この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路2は、同期型適応フィルタ20と周波数適応型コムフィルタ10とをパラレル接続し、セレクタ30により、適用するフィルタを切り替えるようにした。
入力端子40に入力された音声入力信号S+Nは、同期型適応フィルタ20と周波数適応型コムフィルタ10とに供給される。一方、入力端子41に入力された周期情報Xが同期型適応フィルタ20と周波数適応型コムフィルタ10とに供給される。
同期型適応フィルタ20は、周期情報Xに基づき、供給された音声入力信号S+Nに対して周期性ノイズ低減処理を施し、周期性ノイズ低減処理が施された音声信号は、セレクタ30の入力端子30aに供給される。また、周波数適応型コムフィルタ10は、周期情報Xに基づき、供給された音声入力信号S+Nに対して周期性ノイズ低減処理を施し、周期性ノイズ低減処理が施された音声信号は、セレクタ30の入力端子30bに供給される。
セレクタ30は、所定の切り替え制御信号に基づき入力端子が選択される。セレクタ30の入力端子を切り替えるための切り替え制御信号は、例えば、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路2が用いられる機器を制御する制御部から出力される。セレクタ30の入力端子は、例えば、通常時には入力端子30aが選択されて同期型適応フィルタ20による周期性ノイズNの除去が行われ、同期型適応フィルタ20により周期性ノイズNが除去できない場合は、入力端子30bが選択されて周波数適応型コムフィルタ10により周期性ノイズNの除去が行われる。選択された入力端子に供給された音声信号が、音声出力信号S’として出力端子42に出力される。
なお、周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とをカスケード接続して用いることも考えられる。図7は、この発明の実施の第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路2’の一例の構成を示す。なお、以下では、上述した図6と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。入力端子40に音声入力信号S+Nが入力され、同期型適応フィルタ20に供給される。
一方、入力端子41に入力された周期情報Xは、同期型適応フィルタ20と周波数適応型コムフィルタ10とに供給される。同期型適応フィルタ20は、周期情報Xに基づき、供給された音声入力信号S+Nから周期性ノイズNを低減する周期性ノイズ低減処理を施す。周期性ノイズ低減処理が施された音声信号は、セレクタ30の入力端子30aに対して出力されると共に、周波数適応型コムフィルタ10に供給される。
周波数適応型コムフィルタ10は、周期情報Xに基づき、同期型適応フィルタ20から供給された音声信号に対して周期性ノイズ低減処理を施し、セレクタ30の入力端子30bに供給する。セレクタ30は、所定の切り替え制御信号により、入力端子30aまたは30bを切り替えられる。選択されたセレクタ30の入力端子に供給された音声信号が、音声出力信号S’として出力端子42に出力される。
セレクタ30の入力端子は、例えば、通常時には入力端子30aが選択されて同期型適応フィルタ20による周期性ノイズNの除去が行われ、同期型適応フィルタ20により周期性ノイズNが除去できない場合は、入力端子30bが選択され、さらに周波数適応型コムフィルタ10による周期性ノイズNの除去が行われる。
なお、上述では、同期型適応フィルタ20による周期性ノイズ低減処理の後に、周波数適応型コムフィルタ10による周期性ノイズ低減処理を行うように説明したが、周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20との順序を入れ替えることも考えられる。
上述した実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタは、周期性ノイズの周期の変化に対する追従性が高く、周期性ノイズのノイズレベルの変動の影響を受けない一方で、周波数fの整数倍の周期性ノイズを減衰させると共に、周波数fの整数倍に存在する音声信号も減衰させてしまう。さらに、ノイズが発生していない周波数fの整数倍の周波数においても、主要音声信号の周波数成分を減衰させてしまうことになる。したがって、この発明の実施の第2の形態および第2の形態の変形例では、周波数適応型コムフィルタと同期型適応フィルタとを併用し、周期性ノイズの周期が一定である場合には、主要音声信号に与える影響が少ない従来の同期型適応フィルタを用いる方が効果的に周期性ノイズを低減できる。
次に、この発明の実施の第3の形態について説明する。この発明の実施の第3の形態は、実施の第1、第2の形態および第2の形態の変形例で説明した周期性ノイズ低減回路1、2および2’を音声記録装置に適用した例である。図8は、周期性ノイズ低減回路が適用された音声記録装置の一例の構成を示す。この例では、周期性ノイズ低減回路として上述の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路2を用いている。また、音声記録装置は、記録媒体として、例えばハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)50が用いられ、マイク44で収音された音声に対して所定の信号処理を施し、記録媒体に記録するようにしている。
この発明の実施の第3の形態では、音声を収音する際に主要音声に混入された周期性ノイズを、周期性ノイズ低減回路2を用いて低減させるようにしている。この周期性ノイズは、例えば、ハードディスク52を回転させるためのスピンドルモータ53の電磁音、軸受けから発生する騒音、ハードディスク52の回転による騒音や振動によるものであり、スピンドルモータ53の回転周波数の整数倍に発生するものである。この周期性ノイズが主要音声に混入することにより、音声のS/N(Signal/Noise)を悪化させてしまう。なお、図8に示す音声記録装置の構成は、周期性ノイズ低減処理に関係の深い部分のみを示し、それ以外の部分については、繁雑さを避けるため省略する。
制御マイコン55は、例えばマイクロコンピュータからなり、図示されないROM(Read Only Memory)に予め記憶されたプログラムに従い、図示されないRAM(Random Access Memory)をプログラム実行の際のワークメモリとして用いて、HDD50の各部を制御する。制御マイコン55は、スピンドルモータ53の回転を制御するサーボ信号を生成し、スピンドルモータ53に供給する。また、制御マイコン55は、サーボ信号に基づき、スピンドルモータの周期に同期した周期情報Xを生成し、周期性ノイズ低減回路2に供給する。
さらに、制御マイコン55は、例えば、ハードディスク52に対する回転制御信号に応じて、セレクタ30の入力端子を選択するための切り替え制御信号を生成し、周期性ノイズ低減回路2に供給する。
スピンドルモータ53は、制御マイコン55から供給されたサーボ信号に基づき、ハードディスク52の回転を制御する。ハードディスク52は、スピンドルモータ53により回転し、VCM(ボイスコイルモータ)54に取り付けられた磁気ヘッド51により、表面の磁性膜に対してデータの読み書きが行われるようになっている。
主要音声信号Sと共に、スピンドルモータ53が回転することにより発生する周期性ノイズNがマイク(マイクロフォン)44で収音され、主要音声信号Sに対して周期性ノイズNが混入された音声入力信号S+Nがマイク44により収音されて出力される。音声入力信号S+Nは、アンプ45で増幅され、A/D変換部46に供給される。
一方、クロック生成部47は、音声入力信号S+Nをサンプリングするためのサンプリングクロックを生成し、生成されたサンプリングクロックがA/D変換部46と周期性ノイズ低減回路2に供給される。A/D変換部46は、サンプリングクロックに基づき、アンプ45から供給された音声入力信号S+Nをディジタル音声入力信号S+Nに変換し、周期性ノイズ低減回路2に供給する。
周期性ノイズ低減回路2に供給された音声入力信号S+Nは、周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とに供給される。また、制御マイコン55から供給された周期情報Xが周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とに供給される。さらに、周期性ノイズ低減回路2に供給されたサンプリングクロックは、周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とに供給される。
周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とに入力されたそれぞれの音声入力信号S+Nは、周期情報Xとサンプリングクロックとに基づき、図1および図4を用いて説明したようにして、それぞれ周期性ノイズ低減処理が施される。同期型適応フィルタ20から出力された音声信号は、セレクタ30の入力端子30aに供給される。また、周波数適応型コムフィルタ10出力された音声信号は、セレクタ30の入力端子30bに供給される。セレクタ30は、制御マイコン55から供給された切り替え制御信号に従って、入力端子を選択する。選択された入力端子に供給された音声信号は、音声出力信号S’として出力される。
周期性ノイズ低減回路2から出力された音声出力信号S’は、例えば、図示されない信号処理部などにより所定の信号処理が施され、ハードディスク52に記録される。
次に、セレクタ30の入力端子を選択するタイミングについて説明する。図9は、スピンドルモータの回転数または周期性ノイズのノイズレベルの時間的変化の一例を示す。なお、一般的にはスピンドルモータの回転数が高くなると、発生するノイズパワーが増加し、周期性ノイズのノイズレベルも大きくなると考えられるので、図9に示すグラフの縦軸には、スピンドルモータの回転数と周期性ノイズの周期とを示すようにした。
例えば、図9の縦軸をスピンドルモータの回転数とした場合、図9に示されるように、スピンドルモータの回転数が一定である期間と、スピンドルモータの回転数が変化する期間とが存在するものとする。スピンドルモータの回転数が一定である期間をAF期間とすると、AF期間は、例えば、ハードディスク52に連続的にアクセスしている期間である。また、スピンドルモータの回転数が変化する期間をCF期間とすると、CF期間は、例えば、シーク動作など、ハードディスク52に非連続的にアクセスしている期間である。
スピンドルモータの回転数が一定であるAF期間では、例えば、セレクタ30の入力端子30aが選択される。また、スピンドルモータの回転数が変化するCF期間では、例えば、セレクタ30の入力端子30bが選択される。
すなわち、AF期間では、主要音声信号Sに与える影響が少ない同期型適応フィルタ20を適用する。また、CF期間では、同期型適応フィルタ20によって周期性ノイズが低減された信号に対して、周期性ノイズに対する追従性が高い周波数適応型コムフィルタ10を適用する。
こうすることにより、スピンドルモータの回転数が変化して周期性ノイズNの周期が変化するような場合でも、主要音声に与える影響を少なくして適切な周期性ノイズ低減処理を行い、周期性ノイズを低減することができ、収音の目的である主要音声信号Sに、スピンドルモータ53が回転することにより発生する周期性ノイズNが混入した音声入力信号S+Nから周期性ノイズNを低減して、記録媒体に記録することができる。
なお、図9の縦軸を周期性ノイズのノイズレベルとし、周期性ノイズのノイズレベルが図9に示すように変化する場合でも、上述と同様に、セレクタ30の入力端子を選択することができる。すなわち、周期性ノイズのノイズレベルが一定であるAF期間では、例えば、セレクタ30の入力端子30aが選択され、同期型フィルタ20が適用される。また、周期性ノイズのノイズレベルが変化するCF期間では、例えば、セレクタ30の入力端子30bが選択され、周波数適応型コムフィルタ10が適用される。
さらに、例えば、スピンドルモータの回転数および周期性ノイズのノイズレベルが図9に示すように変化する場合においても、上述と同様に適用可能である。
また、セレクタ30の入力端子の選択方法は、周期性ノイズNの周期が一定であるAF期間で入力端子30aを選択し、周期性ノイズNの周期が変化するCF期間で入力端子30bを選択するように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、周期性ノイズNの周期が一定となった直後は、同期型適応フィルタ20における擬似ノイズ信号が所定の値に収束するまで時間がかかるため、所定時間の間、例えば、擬似ノイズ信号が収束するまでの間、入力端子30bを選択し、周波数適応型コムフィルタ10を適用するようにしてもよい。
なお、上述では、周期性ノイズ低減回路として、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路2を適用した例について説明したが、これに限らず、この発明の実施の第1の形態または第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路1または2’を適用してもよい。例えば、周期性ノイズ低減回路1を適用した場合、周期性ノイズ低減回路1は、周波数適応型コムフィルタ10のみを用いて周期性ノイズ低減処理を行うので、制御マイコン55から周期性ノイズ低減回路1に供給される切り替え制御信号が不要となる。また、周期性ノイズ低減回路2’を適用した場合、周期性ノイズ低減回路2は、周期性ノイズNの周期に応じて周波数適応型コムフィルタ10と同期型適応フィルタ20とを切り替えて周期性ノイズ低減処理を行うので、周期性ノイズ低減回路3を適用した場合と同様に用いることができる。
また、この発明の実施の第3の形態では、記録媒体として、ハードディスクを用いた例について説明したが、この音声記録装置に適用可能な記録媒体としては、上述の例に限らず、例えば、記録可能なタイプのDVD(Digital Versatile Disc)や記録可能なタイプのCD(Compact Disc)などのディスク状記録媒体を用いることができる。さらに、例えば、記録媒体として光磁気ディスクを用いてもよい。
次に、この発明の実施の第4の形態について説明する。この発明の実施の第4の形態は、上述した実施の第1、第2の形態または第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路を、マイクロフォンが内蔵された携帯型ビデオカメラ、または同様にマイクロフォンが内蔵されたディジタルカメラなどの撮像装置に適用した例である。図10は、この発明の実施の第4の形態による撮像装置90の一例の構成を示す。撮像装置90は、記録媒体として、例えば、ディスク状記録媒体が用いられ、記録時などに発生する、ディスク状記録媒体を回転させるためのスピンドルモータに起因する周期性ノイズを効率的に低減させるようにしている。
ディスク状記録媒体としては、例えば、記録可能なタイプのDVDを用いることができる。また、これに限らず、ディスク状記録媒体として、例えば、記録可能なタイプのCD(Compact Disc)を用いてもよい。さらに、例えば、ディスク状記録媒体としてハードディスクや光磁気ディスクを用いてもよい。以下では、ディスク状記録媒体は、記録可能なタイプのDVDであるものとする。
撮像装置90は、カメラ部91、記録再生処理部92および制御部93で構成されている。カメラ部91は、光学ブロック60、カメラ制御部61、信号変換器62、撮像信号処理部63、内蔵マイク64および音声信号処理部65で構成されている。光学ブロック60は、内部に、被写体を撮像するためのレンズ群、絞り調整機構、フォーカス調整機構、ズーム機構、シャッター機構、フラッシュ機構および手ぶれ補正機構などを備える。カメラ制御部61は、制御部93から制御信号を受けて、光学ブロック60に供給する制御信号を生成する。そして、生成した制御信号を光学ブロック60に供給して、ズーム制御、シャッター制御、および、露出制御などの制御を行う。
信号変換器62は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、その結像面に、光学ブロック60を通じた像が結像される。この信号変換器62は、シャッター操作に応じて制御部93から供給される映像取り込みタイミング信号を受けて、結像面に結像されている被写体像を撮像信号に変換し、撮像信号処理部63に供給する。
撮像信号処理部63は、制御部93からの制御信号に基づき、撮像信号についてのガンマ補正やAGC(Auto Gain Control)などの処理を行うと共に、撮像信号をディジタル信号としての映像信号に変換する処理を行う。また、撮像信号処理部63は、制御部93からの制御信号に基づき、この映像信号に対して自動ホワイトバランス制御や露出補正制御などをさらに行う。
内蔵マイク64は、撮像装置90の筐体に内蔵され、収音した音声を電気信号に変換して音声信号として出力する。内蔵マイク64は、収音の際に、収音の目的である主要音声と共に、例えば、スピンドルモータから発生する周期性ノイズも収音してしまうことになる。この内蔵マイク64からの音声信号は音声信号処理部65に供給される。音声信号処理部65は、制御部93からの制御信号に基づき、内蔵マイク64から供給された音声信号に対して、音質補正やAGCなどの処理を行うと共に、音声信号をディジタル音声信号に変換する。
また、音声信号処理部65は、上述した実施の第1、第2の形態または第2の形態の変形例で説明した周期性ノイズ低減回路1、2または2’を有し、後述するディスクドライブ200から切り替え制御信号および周期情報Xが供給され、供給された切り替え制御信号および周期情報Xを用いて、入力されたディジタル音声信号に対して周期性ノイズ低減処理が施される。
図11は、音声信号処理部65の一例の構成を示す。音声信号処理部65は、例えば、アナログ処理部94、A/D変換部95および周期性ノイズ低減部96を有する。内蔵マイク64から供給された音声信号は、アナログ処理部94で、必要に応じて音質補正やAGCなどの処理を行い、A/D変換部95で、ディジタル音声信号に変換される。このディジタル音声信号は、主要音声信号Sに対してスピンドルモータから発生する周期性ノイズNが混入されたディジタル音声入力信号S+Nである。この音声入力信号S+Nは、周期性ノイズ低減部96に供給される。
周期性ノイズ低減部96は、ディスクドライブ200のスピンドルモータを制御するスピンドルモータドライバから供給される周期情報Xと、ディスクドライブ200を制御するマイコンから供給される切り替え制御信号とを用いて、A/D変換部95から供給された音声入力信号S+Nに対して、上述した実施の第1、第2の形態または第2の形態の変形例で説明した方法で周期性ノイズ低減処理を施し、音声入力信号S+Nから周期性ノイズを除去した音声出力信号S’を得る。得られた音声信号S’は、記録再生処理部92に供給される。
なお、上述した実施の第2の形態または第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路2または2’を用いた場合、セレクタ30の切り替えは、この発明の実施の第3の形態で説明した方法を適用することができる。
説明は図10に戻り、記録再生処理部92は、符号化/復号部70、バッファメモリ71および出力処理部72で構成される。符号化/復号部70は、カメラ部91からの映像信号および音声信号や追加記録情報を、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)からなるバッファメモリ71を用いてそれぞれ圧縮符号化し、多重化し、ディスクドライブ200に供給され、ディスクドライブ200内の記録媒体に記録される。また、ディスクドライブ200において記録媒体から読み出された信号は、符号化/復号部70で、バッファメモリ71を用いて、圧縮符号化され多重化されたデータから映像信号および音声信号や追加記録情報を分離し、それぞれ復号する。なお、ディスクドライブ200の詳細は後述する。
出力処理部72は、制御部93からの制御により、符号化/復号部70からの圧縮データを制御部93や出力端子73〜75に供給する。
制御部93は、システムコントローラ80、ROM81、RAM82、操作入力部97を接続するための操作入力インターフェース83、表示部98を接続するための表示制御部84、メモリカード99を装填するためのメモリカードインターフェース85、手ぶれ補正のために角速度を検出する角速度検出器86および撮影時刻を記録するための時計回路87がシステムバス88を介して接続されることにより構成される。
システムコントローラ80は、制御部93全体の処理を司るものであり、作業領域としてRAM82を使用する。ROM81には、カメラ部91を制御するためのプログラムや、映像信号や音声信号の記録制御および再生制御などを実行するためのプログラムが書き込まれている。
操作入力インターフェース83に接続される操作入力部97には、撮影モードと再生モードなどの他のモードとを切り替えるモード切り替えキー、ズーム調整キー、露出調整のためのキー、シャッターキー、動画撮影用キー、表示部98における表示調整キーなどの複数のキーが設けられている。操作入力インターフェース83は、操作入力部97からの操作信号をシステムコントローラ80に伝える。システムコントローラ80は、操作入力部97においていずれのキーが操作されたかを判別し、その判別結果に応じた制御処理を行う。
表示制御部84に接続される表示部98は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、システムコントローラ80の制御の下に、カメラ部91からの映像信号や、ディスクドライブ200から読み出された映像信号を表示する。
メモリカードインターフェース85は、符号化/復号部70からの圧縮データをメモリカード99に書き込む。また、メモリカードインターフェース85は、メモリカード99から圧縮データを読み出して符号化/復号部70に供給する。時計回路87は、年、月、日、時間、分、秒などを表す時間情報を生成する。
角速度検出器86は、撮像装置90に対して外部から加わる角速度を検出するジャイロスコープである。この角速度検出器86からの角速度情報[ω=(θ/秒)]は、所定間隔毎にシステムコントローラ80に報告される。そして、記録開始からの積分値[θ]が所定の値(例えば5°)を超えると、手ぶれ補正の限界を超えたものとして、追加記録情報のSTB_LIMにフラグがセットされる。なお、このωは、画面の中心から右にずれた場合を+ω、左にずれた場合を−ωとしており、正負両方向のそれぞれに限界値を有している。
図12は、ディスクドライブ200の一例の構成を示す。ディスクドライブ200は、記録可能光ディスク214を回転駆動するスピンドルモータ201と、スピンドルモータ201を駆動するための駆動信号を生成しスピンドルモータ201に供給するスピンドルモータドライバ207と、記録可能光ディスク214に対してレーザビームを照射すると共に、記録可能光ディスク214で反射されたレーザ光を受光する光学ピックアップ213と、光学ピックアップ213を記録可能光ディスク214の半径方向に移動させるスレッドモータ202と、光学ピックアップ213内の図示されない2軸機構を駆動制御する2軸制御部205とを有する。
ディスクドライブ200は、また、光学ピックアップ213の出力信号を処理するRF部203と、RF部203の出力に基づき各種の制御信号を生成する信号処理部204と、図示されないROMに予め記憶されたプログラムに従いこのディスクドライブ200の全体を制御するマイコン(マイクロコンピュータ)208と、書き換えが可能で、電源OFF後も書き込まれたデータを保持する不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)209と、外部すなわち上述した記録再生処理部92との通信を制御するインターフェース(I/F)部212とを有する。
スピンドルモータ201は、記録可能光ディスク214を装着するためのディスクテーブルが駆動軸に対して一体的に取り付けられ、スピンドルモータドライバ207から供給される駆動信号に基づき、駆動軸を例えば、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)または、角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity)で回転駆動させることにより、ディスクテーブル上に装着された記録可能光ディスク214を回転させる。
スピンドルモータドライバ207は、信号処理部204とマイコン208との間のやりとりに基づき、駆動軸の回転に応じたパルスを出力する。このパルスは、周期性ノイズの周期と同期する周期情報Xとして音声信号処理部65に供給される。また、マイコン208は、信号処理部204とのやりとりに基づき切り替え制御信号を生成し、音声信号処理部65に供給する。
光学ピックアップ213は、図示は省略するが、レーザ光源としてレーザダイオードと、レーザダイオードを駆動するレーザダイオードドライバと、レーザダイオードから出射されたレーザ光をレーザビームとして記録可能光ディスク214の記録層に対して集光させる光学系と、記録可能光ディスク214から反射されたレーザ光を検出するフォトディテクタとを有する。光学系は、2軸制御部205から供給される駆動信号に基づき、ディスク面方向とディスク半径方向とに2軸駆動され、フォーカスおよびトラッキングが制御される。
光学系は、例えば、1本のレーザビームをグレーティングなどを用いて1本の0次光と2本の1次光とに3分割して記録可能光ディスク214に対して照射する。フォトディテクタは、例えばそれぞれ受光面を2分割された2つの2分割ディテクタと、受光面を4分割された4分割ディテクタとからなり、2本の1次光それぞれの反射光を2分割ディテクタでそれぞれ受光すると共に、1本の0次光の反射光を4分割ディテクタで受光し、受光面に応じた検出信号をそれぞれ出力する。
光学ピックアップ213から出力されるフォトディテクタの各分割受光面からの検出信号は、RF部203に供給される。RF部203は、供給された各検出信号に対してそれぞれ増幅処理などを施すと共に、各信号間で所定の演算を行い、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を生成すると共に、記録可能光ディスク214からの反射レーザ光に応じた再生RF信号が生成される。フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、信号処理部204に供給される。また、再生RF信号は、所定に復調処理され再生信号とされて信号処理部204に供給される。
さらに、RF部203は、光学ピックアップ213から供給された信号に基づき、光学ピックアップ213から記録可能光ディスク214に対して照射するレーザ光の光量を制御するための光量制御信号を生成し、光学ピックアップ213のレーザダイオードドライバに供給する。RF部203は、再生時には、光学ピックアップ213から記録可能光ディスク214に対して照射されるレーザ光の光量を一定になるように制御する光量制御信号を生成し、記録時には、信号処理部204から出力される記録信号に応じて光量制御信号のレベルを制御する。
再生時、信号処理部204は、マイコン208の制御に基づき、供給される再生信号をA/D変換して一旦記憶部206に溜め込む。そして、記憶部206を用いて再生データの記録符号の復号化処理やエラー訂正符号の復号化処理を行う。復号化処理された再生データが記憶部206から所定のタイミングで読み出され、I/F212を介して記録再生処理部92に供給される。
また、記録時、信号処理部204は、I/F212を介して供給された記録データを一旦記憶部206に記憶し、記憶部206を用いて記録データに対してエラー訂正符号化処理および記録符号化処理を施す。そして、これらの処理が施された記録データに基づき記録パルスを生成し、光学ピックアップ213に供給する。
さらに、信号処理部204は、記録可能光ディスク214記録するデータの管理情報を生成し、例えばフラッシュメモリ209に一時的に記憶する。そして、例えばマイコン208の命令に従い、フラッシュメモリ209に記憶された管理情報を参照し、例えばランダム再生やシャッフル再生といった各種再生方法を実行するように、ディスクドライブ200の各部を制御する。
信号処理部204に供給されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、A/D変換されて所定に信号処理されて2軸制御部205に供給される。2軸制御部205は、供給された信号に基づき光学ピックアップ213の2軸機構の動作を制御する。また、2軸制御部205は、マイコン208からの命令に従い、光学ピックアップ213を、記録可能光ディスク214上の指示されたトラック位置に移動させるための駆動信号を生成し、スレッドモータ202に供給する。
次に、この発明の実施の第5の形態について、図13を参照して説明する。この発明の実施の第5の形態は、例えば、記録媒体から映像や音声を再生する際に、再生された音声信号に含まれた、記録時に音声信号に混入された周期性ノイズを低減させるものである。なお、以下では、上述した図10と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
記録時に主要音声信号に対して混入した周期性ノイズが低減されていない状態で記録された記録媒体を、図11に示すディスクドライブと同様のディスクドライブを有する機器で再生する場合について考える。主要音声信号に混入される周期性ノイズは、光ディスクなどのディスク状記録媒体を回転駆動させるスピンドルモータが回転することによって発生する周期性ノイズである。このスピンドルモータの回転周期は、例えばDVDビデオの場合、規格に基づき予め決まるため、記録時と異なる機器で再生する場合であっても、スピンドルモータの回転周期は、記録時の機器と同じになると考えられる。
例えば、CLV制御方式を用いて記録された記録媒体を、別の機器でCLV制御方式を用いて再生する場合、記録媒体のある位置にデータを記録する時点でのスピンドルモータの回転数と、その位置のデータを再生する時点でのスピンドルモータの回転数とは、同じ回転数であると考えられる。したがって、周期性ノイズの周期も同じであると考えられる。
すなわち、記録の際に用いられる機器と再生の際に用いられる機器とが異なる場合であっても、混入される周期性ノイズの周期は、共通であると考えられるので、記録時に用いられる機器と再生時に用いられる機器とが異なる場合であっても、再生時に用いられる機器のスピンドルモータドライバから供給される周期情報Xに基づき周期性ノイズを低減することができる。
ここで、例えば光ディスクなどのディスク状記録媒体に記録された音声信号の再生動作について、概略的に説明する。再生時、ディスクドライブ200の駆動軸に取り付けられたディスクテーブルに光ディスク214が装着され、スピンドルモータ201により光ディスク214が回転する。その際に、スピンドルモータ201の回転を制御するスピンドルモータドライバ207は、実施の第4の形態と同様に、信号処理部204とマイコン208との間のやりとりに基づき、周期情報Xを生成し、マイコン208は、切り替え制御信号を生成する。生成された周期情報Xおよび切り替え制御信号は、音声信号処理部65に供給される。
ディスクドライブ200の光学ピックアップ213から光ディスクに対して照射された光の反射光に基づき出力される検出信号がRF部203で所定の処理が施され、再生信号として信号処理部204に供給される。再生信号は、信号処理部204で所定の処理が施され、I/F212を介して記録再生処理部92に供給される。
記録再生処理部92に供給された、圧縮符号化され多重化された再生データは、符号化/復号部70に供給され、符号化/復号部70は、バッファメモリ71を用いて、再生データから映像信号および音声信号や追加記録情報を分離し、それぞれ復号する。復号された音声信号は、音声信号処理部65に供給され、上述のノイズ低減回路1、2または2’により、ディスクドライブ200から供給された周期情報Xおよび切り替え制御信号を用いて、上述した実施の第1、第2の形態または第2の形態の変形例で説明した周期性ノイズ低減処理が施され、再生データに混入された周期性ノイズが低減されて出力される。この周期性ノイズが低減された音声信号は、システムバス88を介して接続された音声出力部89に供給され、音声としてスピーカ300から出力される。
上述では、光ディスクを回転させるためのスピンドルモータの回転周期が変化する場合における周期性ノイズの低減方法について説明したが、これは、この例に限られない。例えば、周期性ノイズの周期が一定である場合であっても、周期性ノイズのノイズレベルが変化するような場合であれば適用可能である。
例えば、記録媒体として磁気テープを用いる場合、磁気テープの記録時や再生時における回転数は、規格により予め所定の回転数に規定されている。そのため、回転ドラムが回転することにより発生する周期性ノイズの周期は、一定の周期である。しかしながら、例えば、撮像装置において、収音用のマイクロフォンを筐体に内蔵されたマイクロフォンから外部に接続されたマイクロフォンに切り替えた場合は、マイクロフォンの感度が異なるため、収音される周期性ノイズの音量も異なると考えられる。このような場合は、マイクロフォンを切り替える際に、混入する周期性ノイズのノイズレベルが変化するので、上述した発明の実施の第1、第2の形態または第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路1、2または2’を適用することができる。
この発明の実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタの一例の構成を示すブロック図である。 周波数適応型コムフィルタの周波数特性を示す略線図である。 この発明の実施の第1の形態による周波数適応型コムフィルタを用いた周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 同期型適応フィルタの一例の構成を示すブロック図である。 適応フィルタの一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第2の形態の変形例による周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第3の形態による音声記録装置の一例の構成を示すブロック図である。 周期性ノイズの周期またはノイズレベルが時間的に変化する様子の一例を示す略線図である。 この発明の実施の第4の形態による撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。 音声信号処理部の一例の構成を示すブロック図である。 ディスクドライブの一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第5の形態による撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2、3 周期性ノイズ低減回路
10 周波数適応型コムフィルタ
14、15 加算器
16 レベル調整器
17 可変遅延器
18 カウンタ
20 同期型適応フィルタ
30 セレクタ
50 ハードディスクドライブ
65 音声信号処理部
90 撮像装置
200 ディスクドライブ

Claims (18)

  1. 入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記入力信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備えることを特徴とする信号処理回路。
  2. 入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記入力信号をフィルタリングして出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理方法。
  3. 入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記入力信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備える第1のフィルタと、
    上記周期情報に基づき、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、
    上記入力信号から上記擬似ノイズ信号を減算する減算部と
    を備える第2のフィルタと、
    上記第1のフィルタの出力と上記第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部と
    からなることを特徴とする信号処理回路。
  4. 請求項3に記載の信号処理回路において、
    上記切り替え部は、
    上記入力信号が上記第1のフィルタを介することにより得られる出力信号と、上記入力信号が上記第2のフィルタを介することにより得られる出力信号とを切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  5. 請求項3に記載の信号処理回路において、
    上記切り替え部は、
    上記入力信号が上記第2のフィルタを介することにより得られる出力信号と、上記入力信号が上記第2のフィルタを介することにより得られる出力信号が上記第1のフィルタを介することにより得られる出力信号とを切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  6. 請求項3に記載の信号処理回路において、
    上記切り替え部は、
    上記周期性ノイズの周期が変化する場合に上記第1のフィルタからの出力信号を出力し、
    上記周期性ノイズの周期が略一定である場合に上記第2のフィルタからの出力信号を出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  7. 請求項3に記載の信号処理回路において、
    上記切り替え部は、
    上記周期性ノイズのノイズレベルが変化する場合に上記第1のフィルタからの出力信号を出力し、
    上記周期性ノイズのノイズレベルが略一定である場合に上記第2のフィルタからの出力信号を出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  8. 入力信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記入力信号をフィルタリングした出力と、
    上記周期情報に基づき適応フィルタで得られる、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、上記入力信号から減算した出力と
    を切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする信号処理方法。
  9. 入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記音声信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備えることを特徴とする音声信号処理回路。
  10. 入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記音声信号をフィルタリングして出力するようにした
    ことを特徴とする音声信号処理方法。
  11. 入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記音声信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備える第1のフィルタと、
    上記周期情報に基づき、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、
    上記音声信号から上記擬似ノイズ信号を減算する減算部と
    を備える第2のフィルタと、
    上記第1のフィルタの出力と上記第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部と
    からなることを特徴とする音声信号処理回路。
  12. 入力された音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記音声信号をフィルタリングした出力と、
    上記周期情報に基づき適応フィルタで得られる、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、上記音声信号から減算した出力と
    を切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする音声信号処理方法。
  13. 被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する撮像部と、
    音声を収音し、音声信号を出力する音声収音部と、
    上記音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記撮像部から出力された映像信号と上記音声信号処理部から出力された音声信号とを記録媒体に記録する、回転機構を有する記録部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記音声信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備える第1のフィルタと、
    上記周期情報に基づき、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、
    上記音声信号から上記擬似ノイズ信号を減算する減算部と
    を備える第2のフィルタと、
    上記第1のフィルタの出力と上記第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部と
    からなることを特徴とする撮像装置。
  14. 撮像部で被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する映像信号出力ステップと、
    音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、
    上記音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記映像信号出力ステップから出力された映像信号と、上記音声信号処理ステップから出力された音声信号とを、回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記音声信号をフィルタリングした出力と、
    上記周期情報に基づき適応フィルタで得られる、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、上記音声信号から減算した出力と
    を切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする撮像装置の音声信号処理方法。
  15. 音声を収音し、音声信号を出力する音声収音部と、
    上記音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記音声信号処理部から出力された音声信号を記録する、回転機構を有する記録部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記音声信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備える第1のフィルタと、
    上記周期情報に基づき、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、
    上記音声信号から上記擬似ノイズ信号を減算する減算部と
    を備える第2のフィルタと、
    上記第1のフィルタの出力と上記第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部と
    からなることを特徴とする記録装置。
  16. 音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、
    上記音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記音声信号処理ステップから出力された音声信号を、回転機構を有する記録部で記録するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記音声信号をフィルタリングした出力と、
    上記周期情報に基づき適応フィルタで得られる、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、上記音声信号から減算した出力と
    を切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする記録方法。
  17. 音声信号を再生する、回転機構を有する再生部と、
    上記再生部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記信号処理部から出力された音声信号を出力する音声出力部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づき、遅延処理を行う遅延部と、
    上記音声信号が入力され、上記遅延部による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタ部と
    を備える第1のフィルタと、
    上記周期情報に基づき、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を出力する適応フィルタ部と、
    上記音声信号から上記擬似ノイズ信号を減算する減算部と
    を備える第2のフィルタと、
    上記第1のフィルタの出力と上記第2のフィルタの出力とを切り替えて出力する切り替え部と
    からなることを特徴とする再生装置。
  18. 回転機構を有する再生部で音声信号を再生する音声信号再生ステップと、
    上記音声信号再生ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記音声信号処理ステップから出力された音声信号を出力するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    上記音声信号に含まれる周期性ノイズの周期に同期した周期情報に基づく遅延処理による遅延時間Tに対して、f=N/T(Nは1以上の整数)となる周波数fにノッチ特性を有するフィルタで、上記音声信号をフィルタリングした出力と、
    上記周期情報に基づき適応フィルタで得られる、上記周期性ノイズに近似した擬似ノイズ信号を、上記音声信号から減算した出力と
    を切り替えて出力するようにした
    ことを特徴とする再生方法。
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