JP2006317671A - 信号処理回路および信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、並びに、記録装置および記録方法、再生装置および再生方法 - Google Patents

信号処理回路および信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、並びに、記録装置および記録方法、再生装置および再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 周期性ノイズが混入された音声信号から周期性ノイズを低減する。
【解決手段】 入力端子10に入力された音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から供給された1周期前の音声入力信号との1周期分の相関演算を相関演算部12で行い、相関係数Cを算出する。相関係数Cに基づき、相関判定部13で適応的にゲイン係数を決定し、音声入力信号に対してこのゲイン係数を乗じる。ゲイン係数を乗じた音声信号をノイズメモリ17に格納された加算出力Yに加算して累積し、この累積された信号を音声入力信号S+Nから減ずる。このように、ゲイン係数を乗じた音声信号を、ノイズメモリ17に格納された加算出力Yに加算することにより、加算出力Yの値は、周期性ノイズNの値に収束する。この時、ゲイン係数を相関係数Cに応じて適応的に決定しているので、ゲイン係数を固定的とした場合よりも早く、かつ適切に収束することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一定の周期で発生する周期性ノイズを低減する信号処理回路および信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、並びに、記録装置および記録方法、再生装置および再生方法に関する。
携帯型ビデオカメラなどの撮像装置は、撮像中に様々なノイズを発生させている。撮像装置の内部から発生するノイズの例として、記録媒体が磁気テープの場合、例えば、回転ドラムが回転することにより、周波数150Hz程度の一定周期で発生する周期性ノイズがある。
撮像装置は、マイクロフォンを搭載し、音声を収音して記録媒体に記録する際に、収音の目的である音声だけでなく、撮像装置の内部から発生するノイズも収音してしまい、音質が低下してしまっていた。特許文献1に、周期性ノイズに合わせてフィルタ係数を適応的に変化させるようにした同期型適応フィルタを用いて、周期性ノイズを低減する技術が記載されている。
特開平11−176113号公報
従来の同期型適応フィルタを用いた周期性ノイズ低減回路について、図11を参照して概略的に説明する。マイクロフォンにより、収音の目的である主要音声信号Sに、周期性ノイズNが混入された音声入力信号S+Nが収音される。音声入力信号S+Nは、例えば、PCM(Pulse Code Modulation)により、所定のサンプリング周波数でサンプリングされ、所定の量子化ビット数で量子化された音声信号である。
収音された音声入力信号S+Nが入力端子100から入力され、加算器104の加算側端子に供給される。加算器104は、入力端子100から供給された音声入力信号S+Nに対して、後述する適応フィルタ102から供給されるフィルタ出力Yを減算し、音声出力信号S’を得る。得られた音声出力信号S’は、出力端子105から出力される。
また、音声出力信号S’は、ステップゲイン106に供給される。ステップゲイン106は、供給された音声出力信号S’に対して所定のゲイン係数を乗じて得られる残差信号EをLMS(Least Mean Square)演算部103に供給する。
一方、周期性ノイズNの周期と同期した参照信号Xが入力端子101から入力され、適応フィルタ102およびLMS演算部103に供給される。参照信号Xは、例えば、図示されない回転ドラムのモータを制御するサーボから供給される回転ドラムの回転制御信号であり、周期性ノイズの周期に対応した周期を有する信号である。
LMS演算部103は、入力端子101から供給された参照信号Xとステップゲイン106から供給された残差信号Eとに基づき、例えば、残差信号Eのノイズパワーが最小となるように、係数演算処理が行われ、得られたフィルタ係数Wを適応フィルタ102に対して出力する。フィルタ係数Wは、サンプル毎に算出され、例えば、サンプル数が「m」である場合、フィルタ係数Wは、W、W、W、・・・、Wとなる。
適応フィルタ102は、入力端子101から供給された参照信号XとLMS演算部103から供給されたフィルタ係数Wとに基づき適応処理を施し、周期性ノイズNに近似したフィルタ出力Yを、加算器104の減算側端子に対して出力する。この音声出力信号S’は、数式(1)で表すことができる。
S’=S+N−Y ・・・(1)
フィルタ出力Yは、周期性ノイズNに近似した信号であるため、音声出力信号S’は、音声入力信号S+Nから周期性ノイズNが低減され、主要音声信号Sに近似した信号となる。
次に、適応フィルタ102の構成の一例について、図12を参照して説明する。適応フィルタ102は、例えば、複数のタップからなるFIR(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタで構成される。
参照信号Xは、乗算器111に供給されると共に、遅延素子110、110、・・・、110が直列接続された回路に供給される。遅延素子110、110、・・・、110は、参照信号Xをサンプル単位分遅延した参照信号X、・・・、Xを出力し、それぞれ乗算器111、111、・・・、111に供給する。また、乗算器111、111、111、・・・、111には、LMS演算部103からフィルタ係数W、W、・・・、Wがそれぞれ供給される。
乗算器111、111、111、・・・、111は、参照信号X、X、・・・、Xとフィルタ係数W、W、・・・、Wとをそれぞれ乗算し、加算器120に対して出力する。加算器120は、乗算器111、111、111、・・・、111から供給された信号を加算し、フィルタ出力Yを出力する。フィルタ出力Yは、数式(2)で表される。
Figure 2006317671
LMS演算部103は、入力端子101に入力された参照信号Xとステップゲイン106から供給された残差信号Eとに基づき、フィルタ係数W、W、・・・、Wを算出する。フィルタ係数W、W、・・・、Wは、以下の数式(3)を用いて算出される。
k+1=W+2μ・E・X ・・・(3)
各係数の右下に付されている値kは、kサンプル目であることを示し、値(k+1)は、(k+1)サンプル目であることを示す。また、「μ」は、ステップゲイン106で与えられる係数を示す。「μ」の値が大きい場合、適応フィルタ102から出力されるフィルタ出力Yの収束を早めることができる一方、精度が低くなる。また、「μ」の値が小さい場合、フィルタ出力Yの収束が遅くなる一方、精度を高くすることができる。したがって、「μ」の値は、使用する適応システム等に応じて、最適化された値が用いられる。
上述のように、音声出力信号S’を帰還し、適応フィルタ102で行われる適応処理に残差信号Eを用いることにより、フィルタ係数Wを適応的に更新し、フィルタ出力Yを周期性ノイズNに収束させることができる。そして、音声入力信号S+Nから周期性ノイズNに近似したフィルタ出力Yを減算することにより、音声入力信号S+Nに含まれる周期性ノイズNを低減することができる。
上述したような同期型適応フィルタを用いたノイズ低減回路によれば、フィルタ出力Yの収束を早めるためには、ステップゲイン106で与えられる係数μの値を大きくする必要がある。しかしながら、ステップゲイン106の係数μを大きくした場合、周期性ノイズN以外の不要な信号成分がフィルタ係数Wに大きく反映され、このフィルタ係数Wに基づく適応フィルタの出力であるフィルタ出力Yを用いると、収音の目的である主要音声信号Sの一部が減衰してしまったり、逆に大きなノイズを発生させてしまうという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、収音の目的である主要音声信号の減衰を抑え、効率よく周期性ノイズを低減する信号処理回路および信号処理方法、撮像装置および撮像装置の音声信号処理方法、並びに、記録装置および記録方法、再生装置および再生方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、入力された音声信号の少なくとも周期性ノイズの周期の1周期分を格納する格納部と、入力された音声信号の周期性ノイズの周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、相関演算部により算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部とを有し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしたことを特徴とする信号処理回路である。
また、第2の発明は、入力された音声信号の少なくとも周期性ノイズの周期の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期性ノイズの周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしたことを特徴とする信号処理方法である。
また、第3の発明は、被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する撮像部と、音声を収音し、音声信号を出力する、筐体に内蔵された音声収音部と、音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、撮像部から出力された映像信号と音声信号処理部から出力された音声信号とを記録媒体に記録する、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部とを備え、音声信号処理部は、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、相関演算部により算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部とを有し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしたことを特徴とする撮像装置である。
また、第4の発明は、撮像部で被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する映像信号出力ステップと、筐体に内蔵された音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、映像信号出力ステップから出力された映像信号と、音声信号処理ステップから出力された音声信号とを、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するステップとを備え、音声信号処理ステップは、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしたことを特徴とする撮像装置の音声信号処理方法である。
また、第5の発明は、音声を収音し、音声信号を出力する、筐体に内蔵された音声収音部と、音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、音声信号処理部から出力された音声信号を記録する、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部とを備え、音声信号処理部は、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、相関演算部により算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部とを有し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしたことを特徴とする記録装置である。
また、第6の発明は、筐体に内蔵された音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、音声信号処理ステップから出力された音声信号を、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で記録するステップとを備え、音声信号処理ステップは、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしたことを特徴とする記録装置の音声信号処理方法である。
また、第7の発明は、音声信号を再生する、所定の周期で回転する回転機構を有する再生部と、再生部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、信号処理部から出力された音声信号を出力する音声出力部とを備え、音声信号処理部は、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、相関演算部により算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部とを有し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしたことを特徴とする再生装置である。
また、第8の発明は、所定の周期で回転する回転機構を有する再生部で音声信号を再生する音声信号再生ステップと、音声信号再生ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、音声信号処理ステップから出力された音声信号を出力するステップとを備え、音声信号処理ステップは、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしたことを特徴とする再生方法である。
上述したように、第1および第2の発明は、入力された音声信号の少なくとも周期性ノイズの周期の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期性ノイズの周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、算出された相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしているため、元の音声入力信号から周期性ノイズを低減することができる。
また、第3および第4の発明は、被写体からの光を撮像して映像信号を出力し、音声を収音して出力された音声信号に対して信号処理を施し、映像信号と音声信号とを、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するようにされ、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしているため、元の音声入力信号から、回転機構により発生された周期性ノイズが低減された音声信号を記録することができる。
また、第5および第6の発明は、音声を収音して出力された音声信号に対して信号処理を施し、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で音声信号を記録するようにされ、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じるようにしているため、元の音声入力信号から、回転機構により発生された周期性ノイズが低減された音声信号を記録することができる。
また、第7および第8の発明は、所定の周期で回転する回転機構を有する再生部で再生された音声信号に対して信号処理を施し、音声信号を出力するするようにされ、入力された音声信号の少なくとも回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、入力された音声信号の周期信号の周期の1周期分と、格納部に格納された、入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、相関に基づき周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎にゲイン係数を乗じて蓄積し、蓄積された信号を入力された音声信号から減じて出力するようにしているため、記録時に主要音声入力信号に対して周期性ノイズが混入された音声信号から周期性ノイズが低減された音声信号を再生することができる。
この発明は、周期性ノイズが混入された音声入力信号と1周期前の音声入力信号との相関に基づきゲインを設定し、周期性ノイズ成分を累積して信号を生成し、この累積された信号を音声入力信号から減算するようにしているため、元の音声入力信号から周期性ノイズを低減することができるという効果がある。
また、この発明は、音声入力信号と1周期前の音声入力信号との相関が低い場合には、ゲイン係数を小さくして出力信号を蓄積するようにしているため、周期性ノイズ成分以外の不要な信号成分の蓄積を最小限に抑えることができる。
以下、この発明の実施の第1の形態について説明する。この発明は、収音の目的である主要音声信号に一定周期で発生する周期性ノイズが混入された音声入力信号と、1周期前の音声入力信号との相関に基づき、適応的にゲイン係数を設定し、音声入力信号に対してこのゲイン係数を乗じて累積し、この累積された信号を音声入力信号から減ずるようにしている。
図1は、この発明の実施の第1の形態による周期性ノイズ低減回路1の一例の構成を示す。例えば、マイクロフォンにより、収音の目的である主要音声信号Sが収音される場合に、実際には、主要音声信号Sと共に、機器から発生される機械音などに由来する周期性ノイズNが収音され、主要音声信号Sに対して周期性ノイズNが混入された音声入力信号S+Nが入力端子10に入力される。入力端子10に入力された、主要音声信号Sと周期性ノイズNとが合成された音声入力信号S+Nは、バッファメモリ11と相関演算部12と加算器18の加算側端子とに供給される。
音声入力信号S+Nは、例えば、PCMにより、所定のサンプリング周波数でサンプリングされ、所定の量子化ビット数で量子化されたディジタル音声信号である。周期性ノイズNは、例えば、この周期性ノイズ低減回路1が記録媒体として磁気テープを用いたビデオカメラに用いられた場合、回転ドラムが一定周期で回転することにより発生するノイズである。また、別の例では、このノイズ低減回路1が記録媒体として光ディスクなどのディスク状記録媒体を用いたビデオカメラに用いられた場合、スピンドルモータが一定周期で回転することにより発生するノイズである。
一方、周期性ノイズNの周期と同期した参照信号Xが入力端子19に入力され、アドレス生成部20および相関演算部12に供給される。この参照信号Xは、例えば、周期性ノイズNの周期と同期して出力されるパルス状の信号である。参照信号Xは、例えば、この周期性ノイズ低減回路1が記録媒体として磁気テープを用いたビデオカメラに用いられた場合、回転ドラムのモータを制御するサーボから取得される回転ドラムの回転制御信号である。別の例では、参照信号Xは、このノイズ低減回路1が記録媒体として光ディスクなどのディスク状記録媒体を用いたビデオカメラに用いられた場合、スピンドルモータを制御するスピンドルモータドライバから取得される回転制御信号である。
アドレス生成部20は、入力端子19から供給された参照信号Xの立ち上がりまたは立ち下がりを検出し、検出結果に基づき、サンプル単位で、例えば1ずつインクリメントしたアドレスを生成する。生成されたアドレスは、バッファメモリ11およびノイズメモリ17に供給される。バッファメモリ11およびノイズメモリ17の読み出し位置および/または書き込み位置は、このアドレスにより指定される。
バッファメモリ11は、音声入力信号S+Nの少なくとも周期性ノイズNの1周期分の音声信号を格納することができる容量を有する。バッファメモリ11は、例えば、1アドレスに1サンプル分の音声入力信号S+Nを格納することができる。バッファメモリ11は、アドレス生成部20から供給されたアドレスに基づき、周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号をサンプル単位で読み出すことができる。バッファメモリ11から読み出された音声入力信号は、相関演算部12および加算器14の加算側端子に供給される。また、アドレス生成部20から供給されたアドレスに基づき、入力端子10に入力された音声入力信号S+Nがバッファメモリ11にサンプル単位で書き込まれる。
相関演算部12は、入力端子10から供給された現在の音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との周期性ノイズNの1周期分の相関演算を行い、2つの音声入力信号の周期性ノイズNの1周期分の相関を示す相関係数Cを算出する。相関係数Cは、例えば、数式(4)により算出される。
Figure 2006317671
「X」は、音声入力信号S+Nの各サンプル値を示し、「Xバー」は、音声入力信号S+Nの周期性ノイズNの1周期分の各サンプル値の平均値を示す。また、「Y」は、バッファメモリ11から供給された音声入力信号の各サンプル値を示し、「Yバー」は、バッファメモリ11から供給された音声入力信号の1周期分の各サンプル値の平均値を示す。「n」は1周期のサンプル数を示す。「Xバー」および「Yバー」の値は、それぞれの音声入力信号の1周期分のサンプル値を平均した値である。音声信号の場合、直流成分の値が「0」であり、その他の交流成分の値の合計は、「0」であると考えられるため、XバーおよびYバーの値を「0」として相関係数Cを算出することができる。相関係数Cの値は、「+1」から「−1」の範囲の値をとり、「+1」に近い値であるほど、音声入力信号とバッファメモリ11から供給された音声入力信号との相関が高いことを示す。なお、相関係数Cの値が「−1」の場合は、一方の音声信号と他方の音声信号とが逆相の関係となることを示すので、実際は、相関係数Cの値は、「0」から「+1」の値を使用するのが好ましい。
算出された相関係数Cは、参照信号Xの立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングに同期して相関判定部13に供給される。相関判定部13は、相関演算部12から供給された相関係数Cに応じてゲイン係数を設定する。設定されたゲイン係数が乗算器15に供給される。
ゲイン係数は、例えば、次のようにして設定する。相関係数Cの値が大きく、音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が高い場合には、音声入力信号S+Nに含まれる音声信号は、周期性ノイズNが支配的であると考えられるため、ゲイン係数を大きな値に設定する。一方、相関係数Cの値が小さく、音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低い場合には、音声入力信号S+Nに含まれる音声信号は、周期性ノイズN以外の音声信号が支配的であると考えられるため、ゲイン係数を小さな値に設定する。
すなわち、音声入力信号S+Nと周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が高い場合、音声入力信号S+Nは、主要音声信号Sよりも周期性ノイズNが支配的であると考えられるため、ゲイン係数を大きくすることにより、周期性ノイズ成分がより多く蓄積されるようにする。一方、相関が低い場合は、周期性ノイズNよりも主要音声信号Sが支配的であると考えられるため、ゲイン係数を小さくすることにより、周期性ノイズN以外の信号成分が蓄積されることを抑えるようにする。
ゲイン係数のより具体的な設定方法としては、例えば、相関係数Cの値に対して閾値を設け、相関係数Cの値と閾値とを比較し、比較結果に基づき、固定的な値を用いることが考えられる。相関係数Cの値が閾値を超えた場合、ゲイン係数を大きな所定値、例えば「1/64」に設定し、相関係数Cの値が閾値以下である場合、ゲイン係数を小さな所定値、例えば「1/256」に設定する。設定されたゲイン係数が乗算器15に供給される。
なお、上述したゲイン係数および閾値は、一例であり、これに限定されるものではなく、他の値を用いるようにしてもよい。また、ゲイン係数の設定方法は、この例に限られない。例えば、相関係数Cの値に対して2以上の閾値を設け、ゲイン係数を閾値に応じて段階的に設定するようにしてもよい。また、例えば、相関係数Cの値に対して、連続的な値をゲイン係数とするようにしてもよい。
バッファメモリ11から読み出された音声信号は、加算器14の加算側端子に供給される。一方、後述するノイズメモリ17から供給された信号が加算器14の減算側端子に供給される。加算器14は、バッファメモリ11から供給された音声信号からノイズメモリ17から供給された信号を減算し、乗算器15に供給する。乗算器15は、加算器14から供給された信号に対して、相関判定部13から供給されたゲイン係数を乗じ、加算器16に出力する。加算器16は、乗算器15から供給された信号とノイズメモリ17から供給された信号とを加算する。加算器16による加算出力Yは、ノイズメモリ17に供給されると共に、加算器18の減算側端子に供給される。
ノイズメモリ17は、周期性ノイズNの1周期分の音声信号を格納することができる容量を有し、例えば、1アドレスに1サンプル分の音声信号を格納することができる。ノイズメモリ17は、アドレス生成部20から供給されたアドレスに基づき、格納された音声信号をサンプル単位で読み出すようにされている。すなわち、周期性ノイズNの1周期前の加算出力Yが読み出されることになる。また、アドレス生成部20から供給されたアドレスに基づき、加算器16から供給された加算出力Yがノイズメモリ17にサンプル単位で書き込まれる。
加算器18は、入力端子10から供給された音声入力信号S+Nから、加算器16の加算出力Yを減算し、音声出力信号S’を得る。得られた音声出力信号S’は、出力端子21から出力される。この音声出力信号S’は、音声入力信号S+Nから、周期性ノイズNの成分が低減された信号である。
次に、この発明の実施の第1の形態による周期性ノイズ低減回路1の動作について、図2を参照して説明する。図2は、上述した周期性ノイズ低減回路1における各部の信号波形の一例を示す。ここでは、信号を参照信号Xの周期毎に区間A、区間Bおよび区間Cのように区分し、それぞれの区間における信号波形について説明する。
ここでは、相関判定部13でゲイン係数を設定する方法として、相関係数Cに対して予め閾値を設け、相関係数Cの値がこの閾値以上である場合と、閾値以下である場合とに対して、それぞれ固定的なゲイン係数を設定するようにした場合について説明する。一例として、閾値を「0.6」に設定し、相関係数Cが閾値以上である場合のゲイン係数を「1/64」とし、相関係数Cが閾値以下である場合のゲイン係数を「1/256」とする。
区間Aにおいて、図2Aに示す音声入力信号S+Nと、図2Cに示すバッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関を示す相関係数Cが相関演算部12で算出される。相関係数Cは、図2Bに示す参照信号Xの立ち上がりに同期して、図2Eに示すように区間Bの先頭で相関演算部12から出力される。相関判定部13は、相関係数Cに基づき、図2Fに示されたゲイン係数を設定する。ゲイン係数は、乗算器15に供給される。
この例では、区間Aでバッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号(図2C)は、入力された音声入力信号S+N(図2A)に比べて周期性ノイズ以外の音声信号がやや重畳されている信号である。すなわち、音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された音声入力信号とは、やや相関が低いものと考えられる。ここで、例えば、区間Aの音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関を示す相関係数Cとして「0.5」が算出されたものとする。相関判定部13は、相関演算部12から供給された相関係数C(=0.5)と予め設定された閾値(=0.6)とを比較する。比較の結果、相関係数Cが閾値以下であると判断し、ゲイン係数「1/256」を出力する。
図2Cに示すバッファメモリ11の出力の音声信号から、図2Dに示すノイズメモリ17の出力の音声信号が区間Bで減算され、減算された音声信号に、相関判定部13から出力されたゲイン係数「1/256」を乗じて、図2Gの区間Bに示す乗算器15の出力の音声信号を得る。この音声信号と、図2Dの区間Bに示すノイズメモリ17の出力の音声信号とが加算器16で加算され、図2Hに示す加算器16の加算出力Yを得る。入力端子10に入力された音声入力信号S+Nから加算出力Yが加算器18で減算され、図2Iに示す音声出力信号S’として出力端子21から出力される。また、加算出力Yは、ノイズメモリ17に入力され格納される。
さらに、区間Bにおいて、音声入力信号S+N(図2A)とバッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号(図2C)との相関を示す相関係数Cが相関演算部12で算出される。相関係数Cは、参照信号X(図2B)に同期して、図2Eに示すように区間Cの先頭で相関演算部12から出力される。相関判定部13は、相関係数Cに基づきゲイン係数(図2F)を設定する。ゲイン係数は、乗算器15に供給される。
この例では、区間Bでバッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号(図2C)は、入力された音声入力信号S+N(図2A)に比べて周期性ノイズ以外の音声信号がほとんど重畳されていない信号である。すなわち、音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された音声入力信号とは、相関が高いものと考えられる。ここで、例えば、区間Bの音声入力信号S+Nと、バッファメモリ11から出力された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関を示す相関係数Cとして「0.9」が算出されたものとする。相関判定部13は、例えば、相関演算部12から供給された相関係数C(0.9)と予め設定された閾値(0.6)とを比較し、比較の結果、相関係数Cが閾値以上であると判断し、ゲイン係数「1/64」を出力する。
バッファメモリ11の出力の音声信号(図2C)から、ノイズメモリ17の出力の音声信号(図2D)が区間Cで減算され、減算された音声信号に、相関判定部13から出力されたゲイン係数「1/64」を乗じて、図2Gの区間Cに示す乗算器15の出力の音声信号を得る。この音声信号と、図2Dの区間Cに示すノイズメモリ17の出力の音声信号とが加算器16で加算され、加算出力Y(図2H)を得る。入力端子10に入力された音声入力信号S+Nから加算出力Yが加算器18で減算され、音声出力信号S’(図2I)として出力端子21から出力される。また、加算出力Yは、ノイズメモリ17に入力され格納される。
このように、ゲイン係数を乗じた音声信号を、ノイズメモリ17に格納された加算出力Yに加算することにより、加算出力Yの値は、周期性ノイズNの値に収束する。この時、ゲイン係数を相関係数Cに応じて適応的に設定しているので、ゲイン係数を固定的とした場合よりも早く、かつ適切に収束することができる。
加算器14、乗算器15、加算器16およびノイズメモリ17で構成される部分がバッファメモリ11の出力を入力とした低域通過フィルタとなっており、周期性ノイズNのある決まった位相での周波数成分は、ほぼ直流であるので、主要音声信号Sの各位相に対して低域通過フィルタをかけることにより、周期性ノイズNを抽出することができる。
なお、周期性ノイズの周期は、参照信号Xの周期の整数倍であれば、周期性ノイズを低減することができる。
次に、この発明の実施の第2の形態について、図3を参照して説明する。この発明の実施の第2の形態では、この発明の実施の第1の形態による周期性ノイズ低減回路1に、相関演算を行うための音声入力信号S+Nのレベルを制限するためのリミッタ30を設ける。そして、音声入力信号S+Nのレベルが制限された場合には、1周期前の音声入力信号S+Nと相関が低いものと見なし、レベル制限の発生に応じてゲイン係数を固定値に設定するようにした。なお、以下では、上述した図1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
リミッタ30は、入力端子10から供給された音声入力信号S+Nのレベルを、予め設定された正の値の閾値+THおよび負の値の閾値−THに基づき制限する。閾値+THおよび−THは、例えば、周期性ノイズNの最大レベルを予め測定しておき、周期性ノイズ成分が制限されないような値とする。一例として、周期性ノイズNのレベルが4ビットで表現できる場合には、閾値+THおよび−THは、4ビットを超える信号に対してレベルを制限するような値とする。リミッタ30は、入力端子10から供給された音声入力信号S+Nのレベルが閾値+THまたは−THを超える場合に、その音声入力信号S+Nのレベルを閾値に制限して、相関演算部12およびバッファメモリ11に対して出力する。
相関演算部12は、リミッタ30から供給された音声入力信号とバッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との周期性ノイズNの1周期分の相関演算を行い、2つの音声信号の相関を示す相関係数Cを、実施の第1の形態と同様にして算出する。算出された相関係数Cは、参照信号Xに同期して、相関判定部13に対して出力される。ここで、相関演算部12は、リミッタ30から供給された音声入力信号およびバッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号がリミッタ30により制限された信号であるか否かを判断する。
判断の結果、例えば、リミッタ30から供給された音声入力信号およびバッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号のうち、少なくともいずれか一方の音声入力信号がリミッタ30により制限された信号である場合、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号とに相関が低いと判断できる。そこで、相関演算部12は、相関係数Cの値を、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低いことを示す値、例えば「0」に設定する。
閾値により制限された信号であるか否かの判断は、例えば、相関演算部12において相関係数Cを算出する際に、閾値と同じ値のサンプルを検出することで行うようにしてもよい。例えば、閾値と同じ値のサンプルが1個でも検出された場合、相関係数Cの値を、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低いことを示す値、例えば「0」とすることが考えられる。また、例えば、閾値と同じ値のサンプル数をカウントし、所定数以上である場合、相関係数Cの値を、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低いことを示す値、例えば「0」とすることが考えられる。
さらに、例えば、リミッタ30により音声入力信号のレベルが制限されたことを示す制御信号をリミッタ30から相関演算部12へ供給することで、閾値により制限された信号であるか否かの判断を行うようにすることもできる。
相関判定部13は、相関演算部12から供給された相関係数Cに応じてゲイン係数を設定する。相関係数Cの値がリミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低いことを示す値、例えば「0」である場合には、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との間に相関が低いと判断し、相関判定部13は、ゲイン係数を、例えば「0」に設定する。
次に、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路1’の動作について、図4を参照して説明する。図4は、この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路1’における各部の信号波形の一例を示す。なお、ここでは、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された周期性ノイズNの1周期前の音声入力信号との相関が低いことを示す値を「0」として説明する。
リミッタ30には、閾値+THおよび−THが予め設定されており、区間Aにおいて、リミッタ30に入力された図4Aに示す音声入力信号S+Nの一部は、閾値+THおよび−THを超えるため、図4Cに示すように、音声入力信号S+Nの一部が閾値に制限されて出力される。図4Cの「K」で示す部分は、音声入力信号S+Nが閾値+THで制限されていることを示し、「L」で示す部分は、音声入力信号S+Nが閾値−THで制限されていることを示す。
相関演算部12では、リミッタ30によりレベルが制限された音声入力信号(図4C)と、図4Dに示すバッファメモリ11から出力された音声信号との相関を示す相関係数Cが相関演算部12で算出される。相関係数Cは、図4Bに示す参照信号Xに同期して、図4Fに示すように区間Bの先頭で相関演算部12から相関判定部13に供給される。
この例では、区間Aで、リミッタ30から出力された音声入力信号(図4C)は、閾値+THおよび−THにより、信号が制限されている。したがって、相関係数Cの値として「0」が出力される。相関判定部13は、相関演算部12から供給された相関係数Cの値が「0」である場合、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された音声信号との相関が低いと判断し、相関が低い場合のゲイン係数である「0」を出力する。
さらに、区間Bにおいて、リミッタ30に入力された音声入力信号S+N(図4A)は、リミッタ30に設定されている閾値+THおよび−THを超える信号ではないため、レベル制限されずに出力される。相関演算部12では、リミッタ30から供給された音声入力信号(図4C)とバッファメモリ11から出力された音声信号(図4D)との相関を示す相関係数Cが算出される。相関係数Cは、参照信号Xに同期して、図4Fに示すように区間Cの先頭で相関演算部12から相関判定部13に供給される。
この例では、区間Bでバッファメモリ11から出力された音声信号(図4D)は、閾値+THおよび−THにより、信号が制限されている(図中の部分「K’」および「L’」)。したがって、相関係数Cの値として「0」が出力される。相関判定部13は、相関演算部12から供給された相関係数Cの値が「0」である場合、リミッタ30から供給された音声入力信号と、バッファメモリ11から供給された音声信号との相関が低いと判断し、相関が低い場合のゲイン係数として「0」を出力する。区間Bおよび区間Cにおいて、相関判定部13から出力されたゲイン係数は、いずれも「0」であるため、図4Hに示す乗算器15の出力は「0」となり、図4Eに示すノイズメモリ17から出力される信号がそのままノイズメモリ17に格納される。
周期性ノイズNの最大レベルを超えるような音声入力信号S+Nは、主要音声信号Sが支配的であると考えられる。この発明の実施の第2の形態では、このように、音声入力信号S+Nにおいて主要音声信号Sが支配的である場合、ゲイン係数を「0」として、周期性ノイズN以外の信号成分が蓄積されないようにする。そのため、主要音声信号成分による加算出力Yへの影響を防ぎ、効率よく加算出力Yを周期性ノイズNに収束させることができる。
また、リミッタ30で音声入力信号S+Nのレベルを制限することにより、バッファメモリ11およびノイズメモリ17に格納する音声信号のビット数を、周期性ノイズが表現可能なビット数に減らすことができ、バッファメモリ11およびノイズメモリ17の容量を低減することができる。
次に、この発明の実施の第3の形態について説明する。この発明の実施の第3の形態は、周期性ノイズの初期値を検出し、その初期値をノイズメモリの初期データとしてノイズメモリに書き込むようにした。図5は、この発明の実施の第3の形態による周期性ノイズ低減回路1”の一例の構成を示す。なお、以下では、上述した図1および図3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
この発明の実施の第3の形態による周期性ノイズ低減回路1”は、上述した実施の第2の実施形態による周期性ノイズ低減回路1’に対して、セレクタ31、セレクタ32および初期ノイズ取り込み判定部33を設けている。セレクタ31は、リミッタ30とバッファメモリ11の間に設けられ、リミッタ30の出力と、バッファメモリ11の出力とを切り替えて、バッファメモリ11に供給する。なお、リミッタ30から出力された音声入力信号の相関演算部12への供給は、セレクタ31を介さずに供給される。セレクタ32は、加算器16とノイズメモリ17との間に設けられ、加算器16の出力と、所定値の出力と、バッファメモリ11の出力とを切り替えて、ノイズメモリ17および加算器18に出力する。
初期ノイズ取り込み判定部33は、入力端子19に入力された参照信号Xと、相関演算部12から出力された相関係数Cとが入力され、入力端子34から入力されたリセット信号Rをトリガとして、相関演算部12から供給された相関係数Cに基づき、初期ノイズ取り込み動作を開始する。また、初期ノイズ取り込み判定部33は、初期ノイズ取り込み動作に応じて、セレクタ31の入力端子およびセレクタ32の入力端子の切り替えを制御する。
次に、この発明の実施の第3の形態による周期性ノイズ低減回路1”の動作について、図6を参照して説明する。図6は、周期性ノイズ低減回路1”の初期ノイズ取り込み時における各部の信号波形の一例を示す。なお、相関係数Cの値は、常に高い値、例えば「0.9」とする。また、ここでは、出力信号の初期値を設定する動作について説明し、出力信号の初期値設定後の動作(区間F以降)については、上述した実施の第2の形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、図6Eは、セレクタ31の入力端子の選択状態を示す。この例では、記号「p」および「q」は、それぞれ入力端子31aおよび31bが選択されていることを示す。また、図6Fは、セレクタ32の入力端子の選択状態を示す。この例では、記号「r」、「s」および「t」は、それぞれ入力端子32a、32bおよび32cが選択されていることを示す。
初期状態である区間Aにおいて、セレクタ31は、入力端子31bが選択され、セレクタ32は、入力端子32bが選択されている。図6Bに示す音声入力信号S+Nは、加算器18に供給されると共に、リミッタ30を介してセレクタ31および相関演算部12に供給される。セレクタ31は、入力端子31bが選択されているので、リミッタ30から供給された音声入力信号は、バッファメモリ11に供給され、格納される。
装置の電源ONなど、所定のタイミングで図6Aに示すリセット信号Rが発生される。このリセット信号Rは、入力端子34から入力され、初期ノイズ取り込み判定部33に供給される。初期ノイズ取り込み判定部33は、例えば、リセット信号Rの立ち上がりをトリガとして、図6Cに示す参照信号Xに同期して、リセット信号Rが立ち上がった次の区間Bの先頭でセレクタ31の入力端子を31aに切り替えるよう、セレクタ31を制御する。
区間Bにおいて、バッファメモリ11から出力された音声信号(図6D)は、セレクタ31および相関演算部12に供給される。セレクタ31は、上述のように、初期ノイズ取り込み判定部33の制御により、入力端子31aが選択されているため、バッファメモリ11から出力された音声信号は、相関演算部12に供給されると共に、そのままバッファメモリ11に供給されて格納され、バッファメモリ11内の音声信号が保持される。相関演算部12は、図6Dに示すバッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号とから相関係数Cを算出し、初期ノイズ取り込み判定部33および相関判定部13に供給する。
初期ノイズ取り込み判定部33は、相関係数Cを監視し、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号との相関が高いことを示す相関係数Cが検出された回数を1周期毎にカウントし、相関が高いことを示す相関係数Cが所定周期連続で検出されるまで、セレクタ31およびセレクタ32の入力端子の選択状態を保持する。
なお、この例では、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号との相関が高いことを示す相関係数Cが3周期連続で検出されるまで、セレクタ31およびセレクタ32の入力端子の選択状態を保持するようにしている。セレクタ31では、区間Bから区間Dの間、入力端子31aが選択された状態が保持される。同様に、セレクタ32では、区間Bから区間Dの間、入力端子32bが選択された状態が保持される。
区間Cおよび区間Dにおいて、セレクタ31の入力端子の選択状態が保持されているので、バッファメモリ11から出力された音声信号(図6D)が、バッファメモリ11に入力されて保持されると共に、その保持されているバッファメモリ11の音声信号が相関演算部12に供給される。相関演算部12は、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号とから相関係数Cを算出し、初期ノイズ取り込み判定部33および相関判定部13に供給する。
初期ノイズ取り込み判定部33は、相関係数Cを監視した結果、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号との相関が高いことを示す相関係数Cが区間Bから3周期連続(区間Bから区間Dの間)で検出されたので、参照信号Xに同期して、区間Eの先頭でセレクタ31の入力端子を31bに切り替えるようセレクタ31を制御すると共に、セレクタ32の入力端子を32cに切り替えるようセレクタ32を制御する。
区間Eにおいて、セレクタ32は、入力端子32cが選択されているので、バッファメモリ11から出力された音声信号(図6D)は、ノイズメモリ17に供給され、ノイズメモリ17の初期データとして格納される。セレクタ31は、入力端子31bが選択されているので、バッファメモリ11に対して、リミッタ30から出力された音声入力信号が供給され、バッファメモリ11内の音声信号が更新される。また、リミッタ30から出力された音声入力信号は、相関演算部12にも供給される。さらに、初期ノイズ取り込み判定部33は、参照信号Xに同期して、区間Fの先頭でセレクタ32の入力端子を32aに切り替えるよう、セレクタ32を制御する。
区間F以降は、上述した実施の第2の形態と同様にして、周期性ノイズ低減動作が行われる。相関演算部12は、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号とから相関係数Cを算出し、この相関係数Cに基づき、相関判定部13で、ゲイン係数を設定して乗算器15に供給する。加算器14は、バッファメモリ11の出力の音声信号から、ノイズメモリ17の出力の音声信号を減じて乗算器15に供給する。乗算器15は、加算器14から供給された音声信号に、相関判定部13から供給されたゲイン係数を乗じて加算器16に出力する。加算器16は、乗算器15から供給された信号に、ノイズメモリ17から出力された音声信号を加算して、図6Gに示す加算出力Yを加算器18およびノイズメモリ17に供給する。加算器18は、音声入力信号S+Nから加算出力Yを減算し、図6Hに示す音声出力信号S’を得る。
なお、初期ノイズ取り込み判定部33は、リセット信号Rによるトリガ後に、バッファメモリ11から供給された音声信号と、リミッタ30から供給された音声入力信号との相関が高いことを示す相関係数Cが所定周期連続で検出されない場合、例えば、自身でリセットし、再度、図6に示す初期ノイズ取り込み動作を行うようにしてもよい。この時、初期ノイズ取り込み判定部33は、セレクタ32の入力端子32bを選択するように制御して、ノイズメモリ17に格納されている音声信号をクリアする。また、例えば、ノイズメモリ17の初期データの値を「0」として、実施の第2の形態に示すような周期性ノイズ低減動作を行うようにすることもできる。
また、リミッタ30を用いた動作については、上述した実施の第2の形態と同様に行うことができる。さらに、リミッタ30は、この実施の第3の形態において、省略することも可能である。
音声入力信号S+Nの信号成分のうち、主要音声信号Sが支配的である場合、一般に、別の周期における音声入力信号との相関は低いと考えられる。一方、周期性ノイズNが支配的である場合は、別の周期における周期性ノイズN以外の信号成分がほとんど含まれていない音声入力信号との相関は高いと考えられる。したがって、相関が高いことを示す相関係数Cが所定周期連続して検出された場合は、周期性ノイズN以外の信号成分がほとんど含まれていないと考えられ、この音声入力信号をノイズメモリ17の初期データとすることで、加算出力Yの周期性ノイズNへの収束を早めることができる。
次に、この発明の実施の第4の形態について説明する。図7は、この発明の実施の第1、第2または第3の形態による周期性ノイズ低減回路1、1’または1”が適用された撮像装置50の一例の構成を示す。撮像装置50は、記録媒体として、例えば、ディスク状記録媒体が用いられ、記録時などに発生する、ディスク状記録媒体を回転させるためのスピンドルモータに起因する周期性ノイズを効率的に低減させるようにしている。
記録媒体としては、例えば、記録可能なタイプのDVD(Digital Versatile Disc)をディスク状記録媒体として用いることができる。これに限らず、例えば、記録可能なタイプのCD(Compact Disc)をディスク状記録媒体として用いてもよい。さらに、例えば、記録媒体としてハードディスクや光磁気ディスクを用いてもよい。以下では、記録媒体は、記録可能なタイプのDVDであるものとする。
撮像装置50は、カメラ部51、記録再生処理部52および制御部53で構成されている。カメラ部51は、光学ブロック60、カメラ制御部61、信号変換器62、撮像信号処理部63、内蔵マイク64および音声信号処理部65で構成されている。光学ブロック60は、内部に、被写体を撮像するためのレンズ群、絞り調整機構、フォーカス調整機構、ズーム機構、シャッター機構、フラッシュ機構および手ぶれ補正機構などを備える。カメラ制御部61は、制御部53から制御信号を受けて、光学ブロック60に供給する制御信号を生成する。そして、生成した制御信号を光学ブロック60に供給して、ズーム制御、シャッター制御、および、露出制御などの制御を行う。
信号変換器62は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、その結像面に、光学ブロック60を通じた像が結像される。この信号変換器62は、シャッター操作に応じて制御部53から供給される映像取り込みタイミング信号を受けて、結像面に結像されている被写体像を撮像信号に変換し、撮像信号処理部63に供給する。
撮像信号処理部63は、制御部53からの制御信号に基づき、撮像信号についてのガンマ補正やAGC(Auto Gain Control)などの処理を行うと共に、撮像信号をディジタル信号としての映像信号に変換する処理を行う。また、撮像信号処理部63は、制御部53からの制御信号に基づき、この映像信号に対して自動ホワイトバランス制御や露出補正制御などをさらに行う。
内蔵マイク64は、撮像装置50の筐体に内蔵され、収音した音声を電気信号に変換して音声信号として出力する。内蔵マイク64は、収音の際に、収音の目的である主要音声と共に、例えば、スピンドルモータから発生する周期性ノイズも収音してしまうことになる。この内蔵マイク64からの音声信号は音声信号処理部65に供給される。音声信号処理部65は、制御部53からの制御信号に基づき、内蔵マイク64から供給された音声信号に対して、音質補正やAGCなどの処理を行うと共に、音声信号をディジタル音声信号に変換する。
また、音声信号処理部65は、上述した実施の第1、第2または第3の形態で説明した周期性ノイズ低減回路1、1’または1”を有し、供給されたディジタル音声信号に対して周期性ノイズ低減処理が施される。
図8は、音声信号処理部65の一例の構成を示す。音声信号処理部65は、例えば、アナログ処理部94、A/D変換部95および周期性ノイズ低減部96を有する。内蔵マイク64から供給された音声信号は、アナログ処理部94で、必要に応じて音質補正やAGCなどの処理を行い、A/D変換部95で、ディジタル音声信号に変換される。このディジタル音声信号は、すなわち、上述した実施の第1の実施の形態で説明した、主要音声信号Sに対してスピンドルモータから発生する周期性ノイズNが混入されたディジタル音声入力信号S+Nである。この音声入力信号S+Nは、周期性ノイズ低減部96に供給される。
周期性ノイズ低減部96は、後述するディスクドライブ200のスピンドルモータを制御するスピンドルモータドライバから供給される参照信号Xを用いて、A/D変換部95から供給された音声入力信号S+Nに対して、上述した実施の第1、第2または第3の形態で説明した方法で周期性ノイズ低減処理を施し、音声入力信号S+Nから周期性ノイズを除去した音声出力信号S’を得る。得られた音声信号S’は、記録再生処理部52に供給される。
説明は図7に戻り、記録再生処理部52は、符号化/復号部70、バッファメモリ71および出力処理部72で構成される。符号化/復号部70は、カメラ部51からの映像信号および音声信号や追加記録情報を、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)からなるバッファメモリ71を用いてそれぞれ圧縮符号化し、多重化する。また、符号化/復号部70は、バッファメモリ71を用いて、圧縮符号化され、多重化されたデータから映像信号および音声信号や追加記録情報を分離し、それぞれ復号する。
出力処理部72は、制御部53からの制御により、符号化/復号部70からの圧縮データを制御部53や出力端子73〜75に供給する。
制御部53は、システムコントローラ80、ROM(Read Only Memory)81、RAM(Random Access Memory)82、操作入力部90を接続するための操作入力インターフェース83、表示部91を接続するための表示制御部84、メモリカード92を装填するためのメモリカードインターフェース85、手ぶれ補正のために角速度を検出する角速度検出器86および撮影時刻を記録するための時計回路87がシステムバス88を介して接続されることにより構成される。
システムコントローラ80は、制御部53全体の処理を司るものであり、作業領域としてRAM82を使用する。ROM81には、カメラ部51を制御するためのプログラムや、映像信号や音声信号の記録制御および再生制御などを実行するためのプログラムが書き込まれている。
操作入力インターフェース83に接続される操作入力部90には、撮影モードと再生モードなどの他のモードとを切り替えるモード切り替えキー、ズーム調整キー、露出調整のためのキー、シャッターキー、動画撮影用キー、表示部91における表示調整キーなどの複数のキーが設けられている。操作入力インターフェース83は、操作入力部90からの操作信号をシステムコントローラ80に伝える。システムコントローラ80は、操作入力部90においていずれのキーが操作されたかを判別し、その判別結果に応じた制御処理を行う。
表示制御部84に接続される表示部91は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、システムコントローラ80の制御の下に、カメラ部51からの映像信号や、ディスクドライブ200から読み出された映像信号を表示する。
メモリカードインターフェース85は、符号化/復号部70からの圧縮データをメモリカード92に書き込む。また、メモリカードインターフェース85は、メモリカード92から圧縮データを読み出して符号化/復号部70に供給する。時計回路87は、年、月、日、時間、分、秒などを表す時間情報を生成する。
角速度検出器86は、撮像装置50に対して外部から加わる角速度を検出するジャイロスコープである。この角速度検出器86からの角速度情報[ω=(θ/秒)]は、所定間隔毎にシステムコントローラ80に報告される。そして、記録開始からの積分値[θ]が所定の値(例えば5°)を超えると、手ぶれ補正の限界を超えたものとして、追加記録情報のSTB_LIMにフラグがセットされる。なお、このωは、画面の中心から右にずれた場合を+ω、左にずれた場合を−ωとしており、正負両方向のそれぞれに限界値を有している。
図9は、ディスクドライブ200の一例の構成を示す。ディスクドライブ200は、記録可能光ディスク214を回転駆動するスピンドルモータ201と、スピンドルモータ201を駆動するための駆動信号を生成しスピンドルモータ201に供給するスピンドルモータドライバ207と、記録可能光ディスク214に対してレーザビームを照射すると共に、記録可能光ディスク214で反射されたレーザ光を受光する光学ピックアップ213と、光学ピックアップ213を記録可能光ディスク214の半径方向に移動させるスレッドモータ202と、光学ピックアップ213内の図示されない2軸機構を駆動制御する2軸制御部205とを有する。
ディスクドライブ200は、また、光学ピックアップ213の出力信号を処理するRF部203と、RF部203の出力に基づき各種の制御信号を生成する信号処理部204と、図示されないROMに予め記憶されたプログラムに従いこのディスクドライブ200の全体を制御するマイコン(マイクロコンピュータ)208と、書き換えが可能で、電源OFF後も書き込まれたデータを保持する不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)209と、外部すなわち上述した記録再生処理部52との通信を制御するインターフェース(I/F)部212とを有する。
スピンドルモータ201は、記録可能光ディスク214を装着するためのディスクテーブルが駆動軸に対して一体的に取り付けられ、スピンドルモータドライバ207から供給される駆動信号に基づき、駆動軸を例えば、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)または、角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity)で回転駆動させることにより、ディスクテーブル上に装着された記録可能光ディスク214を回転させる。また、スピンドルモータドライバ207は、駆動軸の回転に応じたパルスを出力する。このパルスは、周期性ノイズの周期と同期する参照信号Xとして音声信号処理部65に供給される。
光学ピックアップ213は、図示は省略するが、レーザ光源としてレーザダイオードと、レーザダイオードを駆動するレーザダイオードドライバと、レーザダイオードから出射されたレーザ光をレーザビームとして記録可能光ディスク214の記録層に対して集光させる光学系と、記録可能光ディスク214から反射されたレーザ光を検出するフォトディテクタとを有する。光学系は、2軸制御部205から供給される駆動信号に基づき、ディスク面方向とディスク半径方向とに2軸駆動され、フォーカスおよびトラッキングが制御される。
光学系は、例えば、1本のレーザビームをグレーティングなどを用いて1本の0次光と2本の1次光とに3分割して記録可能光ディスク214に対して照射する。フォトディテクタは、例えばそれぞれ受光面を2分割された2つの2分割ディテクタと、受光面を4分割された4分割ディテクタとからなり、2本の1次光それぞれの反射光を2分割ディテクタでそれぞれ受光すると共に、1本の0次光の反射光を4分割ディテクタで受光し、受光面に応じた検出信号をそれぞれ出力する。
光学ピックアップ213から出力されるフォトディテクタの各分割受光面からの検出信号は、RF部203に供給される。RF部203は、供給された各検出信号に対してそれぞれ増幅処理などを施すと共に、各信号間で所定の演算を行い、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を生成すると共に、記録可能光ディスク214からの反射レーザ光に応じた再生RF信号が生成される。フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、信号処理部204に供給される。また、再生RF信号は、所定に復調処理され再生信号とされて信号処理部204に供給される。
さらに、RF部203は、光学ピックアップ213から供給された信号に基づき、光学ピックアップ213から記録可能光ディスク214に対して照射するレーザ光の光量を制御するための光量制御信号を生成し、光学ピックアップ213のレーザダイオードドライバに供給する。RF部203は、再生時には、光学ピックアップ213から記録可能光ディスク214に対して照射されるレーザ光の光量を一定になるように制御する光量制御信号を生成し、記録時には、信号処理部204から出力される記録信号に応じて光量制御信号のレベルを制御する。
再生時、信号処理部204は、マイコン208の制御に基づき、供給される再生信号をA/D変換して一旦記憶部206に溜め込む。そして、記憶部206を用いて再生データの記録符号の復号化処理やエラー訂正符号の復号化処理を行う。復号化処理された再生データが記憶部206から所定のタイミングで読み出され、I/F212を介して記録再生処理部52に供給される。
また、記録時、信号処理部204は、I/F212を介して供給された記録データを一旦記憶部206に記憶し、記憶部206を用いて記録データに対してエラー訂正符号化処理および記録符号化処理を施す。そして、これらの処理が施された記録データに基づき記録パルスを生成し、光学ピックアップ213に供給する。
さらに、信号処理部204は、記録可能光ディスク214記録するデータの管理情報を生成し、例えばフラッシュメモリ209に一時的に記憶する。そして、例えばマイコン208の命令に従い、フラッシュメモリ209に記憶された管理情報を参照し、例えばランダム再生やシャッフル再生といった各種再生方法を実行するように、ディスクドライブ200の各部を制御する。
信号処理部204に供給されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、A/D変換されて所定に信号処理されて2軸制御部205に供給される。2軸制御部205は、供給された信号に基づき光学ピックアップ213の2軸機構の動作を制御する。また、2軸制御部205は、マイコン208からの命令に従い、光学ピックアップ213を、記録可能光ディスク214上の指示されたトラック位置に移動させるための駆動信号を生成し、スレッドモータ202に供給する。
次に、この発明の実施の第5の形態について、図10を参照して説明する。この発明の実施の第5の形態は、例えば、記録媒体から映像や音声を再生する際に、再生された音声信号に含まれた、記録時に音声信号に混入された周期性ノイズを低減させるものである。なお、以下では、上述した図7と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
記録時に主要音声信号に対して混入した周期性ノイズが低減されていない状態で記録された記録媒体を、図9に示すディスクドライブと同様のディスクドライブを有する機器で再生する場合について考える。主要音声信号に混入される周期性ノイズは、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータが回転することによって発生する周期性ノイズである。このスピンドルモータの回転周期は、例えばDVDビデオの場合、規格に基づき予め決まるため、記録時と異なる機器で再生する場合であっても、スピンドルモータの回転周期は、記録時の機器と同じになると考えられる。
すなわち、記録の際に用いられる機器と再生の際に用いられる機器とが異なる場合であっても、混入される周期性ノイズの周期は、共通であると考えられるので、記録時に用いられる機器と再生時に用いられる機器とが異なる場合であっても、再生時に用いられる機器のスピンドルモータドライバから供給される参照信号Xに基づき周期性ノイズを低減することができる。
ここで、例えば光ディスクなどのディスク状記録媒体に記録された音声信号の再生動作について、概略的に説明する。再生時、ディスクドライブ200の駆動軸に取り付けられたディスクテーブルに光ディスク214が装着され、スピンドルモータ201により光ディスク214が回転する。その際に、スピンドルモータ201の回転を制御するスピンドルモータドライバ207から参照信号Xが出力される。
ディスクドライブ200の光学ピックアップ213から光ディスクに対して照射された光の反射光に基づき出力される検出信号がRF部203で所定の処理が施され、再生信号として信号処理部204に供給される。再生信号は、信号処理部204で所定の処理が施され、I/F212を介して記録再生処理部52に供給される。
記録再生処理部52に供給された、圧縮符号化され多重化された再生データは、符号化/復号部70に供給され、符号化/復号部70は、バッファメモリ71を用いて、再生データから映像信号および音声信号や追加記録情報を分離し、それぞれ復号する。復号された音声信号は、音声信号処理部65に供給され、上述のノイズ低減回路1、1’または1”により、ディスクドライブ200から供給された参照信号Xを用いて、上述した実施の第1、第2または第3の形態で説明した周期性ノイズ低減処理が施され、再生データに混入された周期性ノイズが低減されて出力される。この周期性ノイズが低減された音声信号は、システムバス88を介して接続された音声出力部89に供給され、音声としてスピーカ93から出力される。
上述では、光ディスクなどのディスク状記録媒体を回転させるためのスピンドルモータによる周期性ノイズの低減方法について説明したが、これは、この例に限られない。例えば、磁気テープを記録媒体とした場合に、回転ドラムが回転することにより発生する周期性ノイズを低減する場合にも適用可能である。例えば、回転ドラムの回転に同期して出力されるPG(Pulse Generator)信号やFG(Frequency Generator)信号に基づき参照信号Xを発生させることができる。すなわち、一定の周期で記録媒体を回転させる回転機構を有し、回転機構の回転を制御する信号の周期の情報を取得することができる場合であれば、この発明による周期性ノイズ低減回路が適用可能である。
また、この発明の実施の第1、第2および第3の実施の形態による周期性ノイズ低減回路は、音声のみを記録する装置に対しても適用できる。具体的には、図10に示す回路から、光学ブロック60、カメラ制御部61、信号変換器62および撮像信号処理部63を除いた装置に対しても適用可能である。もちろん、音声を再生するのみを行う装置に対しても適用できる。
この発明の実施の第1の形態による周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第1の形態による周期性ノイズ低減回路における各部の信号波形の一例を示す略線図である。 この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第2の形態による周期性ノイズ低減回路における各部の信号波形の一例を示す略線図である。 この発明の実施の第3の形態による周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第3の形態による周期性ノイズ低減回路における各部の信号波形の一例を示す略線図である。 この発明の実施の第4の形態による撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。 音声信号処理部の一例の構成を示すブロック図である。 ディスクドライブの一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第5の形態による撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。 適応フィルタを用いた周期性ノイズ低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 適応フィルタの一例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 入力端子
11 バッファメモリ
12 相関演算部
13 相関判定部
14 加算器
15 乗算器
16 加算器
17 ノイズメモリ
18 加算器
19 入力端子
20 アドレス生成部
21 出力端子
30 リミッタ
31、32 セレクタ
33 初期ノイズ取り込み判定部
50 撮像装置
65 音声信号処理部

Claims (12)

  1. 入力された音声信号の少なくとも周期性ノイズの周期の1周期分を格納する格納部と、
    上記入力された音声信号の上記周期性ノイズの周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、
    上記相関演算部により算出された上記相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部と
    を有し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じるようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  2. 請求項1に記載の信号処理回路において、
    上記相関判定部は、上記相関を示す相関係数に対する閾値に基づき上記ゲイン係数を決定するようにしたことを特徴とする信号処理回路。
  3. 請求項1に記載の信号処理回路において、
    上記音声信号のレベルを所定のレベルに制限するリミッタをさらに有し、
    上記相関判定部は、入力された上記音声信号のレベルが上記リミッタにより制限された場合に、その周期に対応する上記ゲイン係数を0に決定するようにした
    ことを特徴とする信号処理回路。
  4. 請求項1に記載の信号処理回路において、
    上記格納部に格納された上記音声信号を所定のタイミングで保持すると共に、上記相関演算部で算出された相関を監視し、
    上記入力された音声信号と上記格納部に保持された音声信号との相関が所定の周期の間、連続で高いと判定された場合に、上記格納部に保持された上記音声信号を上記蓄積される音声信号の初期値とするようにしたことを特徴とする信号処理回路。
  5. 請求項4に記載の信号処理回路において、
    上記タイミングは、起動時であることを特徴とする信号処理回路。
  6. 入力された音声信号の少なくとも周期性ノイズの周期の1周期分を格納部に格納し、
    上記入力された音声信号の上記周期性ノイズの周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、
    上記算出された相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じるようにした
    ことを特徴とする信号処理方法。
  7. 被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する撮像部と、
    音声を収音し、音声信号を出力する、筐体に内蔵された音声収音部と、
    上記音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記撮像部から出力された映像信号と上記音声信号処理部から出力された音声信号とを記録媒体に記録する、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、
    上記相関演算部により算出された上記相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部と
    を有し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じて出力するようにした
    ことを特徴とする撮像装置。
  8. 撮像部で被写体からの光を撮像し、映像信号を出力する映像信号出力ステップと、
    筐体に内蔵された音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、
    上記音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記映像信号出力ステップから出力された映像信号と、上記音声信号処理ステップから出力された音声信号とを、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で記録媒体に記録するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、
    上記算出された相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じて出力するようにした
    ことを特徴とする撮像装置の音声信号処理方法。
  9. 音声を収音し、音声信号を出力する、筐体に内蔵された音声収音部と、
    上記音声収音部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記音声信号処理部から出力された音声信号を記録する、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、
    上記相関演算部により算出された上記相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部と
    を有し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じるようにした
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 筐体に内蔵された音声収音部で音声を収音し、音声信号を出力する音声信号出力ステップと、
    上記音声信号出力ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記音声信号処理ステップから出力された音声信号を、所定の周期で回転する回転機構を有する記録部で記録するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、
    上記算出された相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じるようにした
    ことを特徴とする記録方法。
  11. 音声信号を再生する、所定の周期で回転する回転機構を有する再生部と、
    上記再生部から出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理部と、
    上記信号処理部から出力された音声信号を出力する音声出力部と
    を備え、
    上記音声信号処理部は、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納する格納部と、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出する相関演算部と、
    上記相関演算部により算出された上記相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定する相関判定部と
    を有し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じて出力するようにした
    ことを特徴とする再生装置。
  12. 所定の周期で回転する回転機構を有する再生部で音声信号を再生する音声信号再生ステップと、
    上記音声信号再生ステップから出力された音声信号に対して信号処理を施す音声信号処理ステップと、
    上記音声信号処理ステップから出力された音声信号を出力するステップと
    を備え、
    上記音声信号処理ステップは、
    入力された音声信号の少なくとも上記回転機構の回転周期に同期した周期信号の1周期分を格納部に格納し、
    上記入力された音声信号の上記周期信号の周期の1周期分と、上記格納部に格納された、上記入力された音声信号に対して1周期前の1周期分の音声信号との相関を算出し、
    上記算出された相関に基づき上記周期の1周期毎にゲイン係数を決定し、
    上記格納部から読み出された音声信号に対して1周期毎に上記ゲイン係数を乗じて蓄積し、上記蓄積された信号を上記入力された音声信号から減じて出力するようにした
    ことを特徴とする再生方法。
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