JP2003284181A - 集音装置 - Google Patents

集音装置

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JP2003284181A
JP2003284181A JP2002077387A JP2002077387A JP2003284181A JP 2003284181 A JP2003284181 A JP 2003284181A JP 2002077387 A JP2002077387 A JP 2002077387A JP 2002077387 A JP2002077387 A JP 2002077387A JP 2003284181 A JP2003284181 A JP 2003284181A
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noise
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sound
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Withdrawn
Application number
JP2002077387A
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English (en)
Inventor
Koichi Kameyama
孝一 亀山
Yoichi Kondo
近藤  洋一
Takami Uemura
貴美 植村
Yuji Mizushiro
裕治 水代
Tsuneichi Hida
庸市 肥田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロフォンにより集音した信号を記録す
る場合に、そのマイクロフォンで集音した信号から、機
器の動作時に内部発生した雑音信号を抑圧または除去す
る際に、適切な抑圧または除去効果を精度良くかつ安定
的に得ることができる集音装置を提供する。 【解決手段】 マイクロフォン101を1つだけ用い、
機器内での雑音を発生する各種制御の動作開始時にその
開始および制御の種類を管理する雑音発生制御管理手段
108を備えた構成で、雑音発生制御管理手段108よ
り通知される情報に従い、マイクロフォン101から集
音する信号より、雑音成分を抑圧または除去するための
情報を取得し、その情報より雑音除去フィルタ106を
生成し、この雑音除去フィルタ106を用いてマイクロ
フォン101から集音する信号より雑音成分を抑圧また
は除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロフォンを
内蔵した各種の映像・音響機器において、マイクロフォ
ンにより集音した信号を記録する際に、その集音信号か
ら、機器の動作により発生した雑音信号を抑圧または除
去する集音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、屋外や屋内で広く利用されて
いる民生用及び業務用の携帯録画機器の1つである携帯
型ビデオカメラや、携帯録音機器の1つである携帯型テ
ープレコーダのように、マイクロフォンを内蔵した各種
の映像・音響機器において、それらのマイクロフォンに
より集音した信号を記録する際に、マイクロフォンによ
り集音した信号から、機器の動作により発生しマイクロ
フォンで集音された雑音信号を抑圧または除去する集音
装置としては、特開2001−4494号公報に開示さ
れたもののように、機器内蔵型マイクロフォン装置が知
られている。
【0003】以上のような従来の集音装置について、図
面を参照しながら以下に説明する。図11は従来の集音
装置の構成を示すブロック図である。図11において、
音声や周囲音を集音する主マイクロフォン1101を機
器の外側にとりつけ、機器内部からの雑音を集音する雑
音参照マイクロフォン1102を機器の内側に取りつけ
る。そして、雑音参照マイクロフォン1102の検出信
号を基に、フィルタ係数更新制御手段1104によって
フィルタ係数の更新を行い、そのフィルタ係数を用い
て、適応フィルタ手段1103において制御音信号つま
り雑音信号を生成し、その制御音信号つまり雑音信号
を、主マイクロフォン1101からの出力信号から、信
号減算手段1106によって減算することにより、機器
内部の雑音源に対して雑音の打消しを行っている。
【0004】また、適応フィルタ手段1103の学習動
作を安定させるために、フィルタ係数更新制御手段11
04に入力する信号は、雑音参照マイクロフォン110
2の検出信号の他に、信号レベル比較手段1105によ
り主マイクロフォン1101からの出力信号と雑音参照
マイクロフォン1102の検出信号のレベルを比較した
結果と、機構部駆動制御信号1108と、信号減算手段
1106の減算結果とを入力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の集音装置では、2つのマイクロフォン110
1、1102により周囲音と雑音を別々に集音する構成
としており、2つのマイクロフォン1101、1102
の間の電気的特性等が全く同一ではないため、主マイク
ロフォン1101で集音した雑音成分信号と、雑音参照
マイクロフォン1102で集音した雑音成分信号には誤
差が生じてしまう。
【0006】また、雑音参照マイクロフォン1102が
周囲音まで集音してしまう。また、集音信号の記録媒体
として、機器に着脱可能なように構成された制御部から
なる記録媒体の場合に、その制御部が雑音を発生し、な
おかつその着脱可能な制御部の種類が異なる場合、例え
ば着脱可能な制御部がコンパクトフラッシュ(登録商
標)インターフェースやPCMCIAインターフェース
を有する記録媒体の場合や、半導体メモリにより構成さ
れる記録媒体の場合や、磁気ディスク(ハードディス
ク)等により構成される記録媒体の場合では、雑音成分
の特性が異なるとともに、雑音を集音する能力が雑音参
照マイクロフォンの機器内部の配置によって影響されて
しまう。
【0007】これらの原因により、雑音参照マイクロフ
ォン1102で集音した雑音成分信号を基にして、主マ
イクロフォン1101の出力信号から、機器の動作時に
発生し主マイクロフォン1101により集音された雑音
信号を抑圧または除去する際に、その抑圧または除去効
果を、適切に精度良くかつ安定的に得ることができない
という問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、マイクロフォンにより集音した信号を記録する場
合に、そのマイクロフォンで集音した信号から、機器の
動作時に内部発生した雑音信号を抑圧または除去する際
に、適切な抑圧または除去効果を精度良くかつ安定的に
得ることができる集音装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の請求項1に記載の集音装置は、1つのマイ
クロフォンを有し、そのマイクロフォンにより集音した
信号を記録する際に、その集音信号から、機器の動作に
より発生した雑音信号を抑圧または除去する集音装置で
あって、前記機器内での雑音を発生する各種制御を動作
開始するとともに、その開始および制御の種類情報を管
理し、前記管理情報を出力する雑音発生制御管理手段
と、前記雑音発生制御管理手段による管理情報の通知に
従い、前記マイクロフォンによる集音信号から前記雑音
信号を抑圧または除去するための雑音除去フィルタを生
成するための元情報である入力音情報を生成する入力音
情報生成手段と、前記雑音除去フィルタを生成するため
の雑音除去フィルタ情報を保持する第1の記録媒体と、
前記雑音発生制御管理手段による管理情報の通知に従
い、前記第1の記録媒体から読み出した雑音除去フィル
タ情報を第1の雑音除去フィルタ情報として、前記入力
音情報生成手段により生成される入力音情報と比較し、
同一成分を抽出して第2の雑音除去フィルタ情報を生成
し、前記第1の記録媒体に書込む雑音除去フィルタ情報
比較生成手段と、前記雑音発生制御管理手段による管理
情報の通知に従い、前記第1の記録媒体に保持されてい
る雑音除去フィルタ情報を管理し、その雑音除去フィル
タ情報を基に前記雑音除去フィルタを生成する雑音除去
フィルタ管理手段と、前記雑音除去フィルタ管理手段に
より生成される前記雑音除去フィルタを用いて、前記マ
イクロフォンから集音する信号より雑音成分を抑圧また
は除去する信号減算手段と、前記マイクロフォンによる
集音信号の記録を管理する記録管理手段とを備えた構成
としたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生制
御管理手段は、雑音発生制御の実行が開始されたとき
に、前記雑音発生制御の開始情報を発行する構成とした
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生制
御管理手段は、雑音発生制御の実行が開始されたとき
に、前記雑音発生制御の種類情報を発行する構成とした
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項4に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記入力音情報
生成手段は、前記マイクロフォンによる集音信号を基
に、入力音情報として、所定の周波数成分に分割して各
周波数成分の入力音レベル情報を生成する構成としたこ
とを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音除去フ
ィルタ情報は、所定の周波数成分毎のレベル情報である
構成としたことを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項6に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音除去フ
ィルタ情報比較生成手段は、生成した前記第2の雑音除
去フィルタ情報を、前記第1の記録媒体に上書きして保
持する機能を備えた構成としたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項7に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記記録管理手
段は、前記マイクロフォンによる集音信号の記録制御を
行うときに、前記雑音除去フィルタを有効にし、前記マ
イクロフォンからの集音信号より雑音成分を抑圧または
除去する信号減算手段を動作させる機能を備えることを
特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項8に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音除去フ
ィルタ管理手段は、前記雑音発生制御管理手段からの制
御種類情報に従い、その制御種類に適応した前記第1の
記録媒体に保持されている雑音除去フィルタ情報を読み
出す機能を備えた構成としたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項9に記載の集音装置
は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音除去フ
ィルタ管理手段は、各周波数成分のレベル情報である雑
音除去フィルタ情報より、周波数成分の合成処理を行い
雑音除去フィルタを生成する機能を備えた構成としたこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項10に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記第1の記
録媒体は、雑音除去フィルタ情報を、雑音発生制御の種
類ごとに保持する構成としたことを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項11に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、磁気ディスク記録媒体の駆動制御とする構成とした
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項12に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、光ディスク記録媒体の駆動制御とする構成としたこ
とを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項13に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、光磁気ディスク記録媒体の駆動制御とする構成とし
たことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項14に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、ビデオカメラ機能のズーム制御とする構成としたこ
とを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項15に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、ビデオカメラ機能のオートフォーカス制御とする構
成としたことを特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項16に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記雑音発生
制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種類の1つ
を、機器に対する操作通知音制御とする構成としたこと
を特徴とする。
【0025】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、機器内での雑音を発生する各種制御の
動作開始時にその開始および制御の種類を管理する雑音
発生制御管理手段を備えた構成で、雑音発生制御管理手
段より通知される情報に従い、マイクロフォンで集音す
る信号に対して雑音成分を抑圧または除去するための情
報を取得し、その情報に基づいて雑音除去フィルタを生
成し、この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォンで
集音する信号に対して雑音成分を抑圧または除去するこ
とができる。
【0026】また、本発明の請求項17に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記記録管理
手段は、前記マイクロフォンによる集音信号を記録する
ときの音量レベル情報を管理する手段を備え、前記音量
レベル情報を前記入力音情報生成手段に通知し、前記入
力音情報生成手段は、前記音量レベル情報に基づいて、
生成する前記入力音情報を、前記第1の記録媒体に保持
されている前記第1の雑音除去フィルタ情報と比較可能
な情報値にレベル変換する手段を備えた構成としたこと
を特徴とする。
【0027】また、本発明の請求項18に記載の集音装
置は、請求項17記載の集音装置であって、前記入力音
情報生成手段のレベル変換手段は、前記音量レベル情報
として、音量レベル基準値から音量レベルを変更する際
の変更比率値を用い、前記入力音情報を前記変更比率値
の逆数を乗算してレベル変換する構成としたことを特徴
とする。
【0028】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、集音装置が記録する音声の音量レベル
を変更する手段を備えた構成で、記録音声の音量レベル
の変動に影響されずに安定した雑音除去フィルタ情報を
生成し、その情報に基づいて雑音除去フィルタを生成
し、この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォンで集
音する信号に対して雑音成分を抑圧または除去すること
ができる。
【0029】また、本発明の請求項19に記載の集音装
置は、請求項1記載の集音装置であって、前記入力音情
報生成手段より生成した前記入力音情報と前記第1の記
録媒体より読み出した前記第1の雑音除去フィルタ情報
を比較した際の第1の差分値を算出する手段と、前記第
1の記録媒体より読み出した前記第1の雑音除去フィル
タ情報と前記雑音除去フィルタ情報比較生成手段より生
成した新たな第2の雑音除去フィルタ情報を比較した際
の第2の差分値を算出する手段とを有する雑音除去フィ
ルタ情報安定検出手段を備え、前記雑音除去フィルタ情
報安定検出手段は、前記第1の雑音除去フィルタ情報の
周波数成分毎のレベル情報値の総和における前記第1の
差分値の第1の比率値が、あらかじめ設定された第1の
閾値より小さく、かつ前記第2の雑音除去フィルタ情報
の周波数成分毎のレベル情報値の総和における前記第2
の差分値の第2の比率値が、あらかじめ設定された第2
の閾値より小さい場合、雑音発生制御に対応する雑音除
去フィルタ情報が安定したことを示す雑音除去フィルタ
情報安定フラグを生成する構成としたことを特徴とす
る。
【0030】また、本発明の請求項20に記載の集音装
置は、請求項19記載の集音装置であって、前記雑音除
去フィルタ情報安定フラグは、雑音発生制御の種類ごと
に生成し、前記雑音除去フィルタ情報と関連付けて、前
記第1の記録媒体に保持する構成としたことを特徴とす
る。
【0031】また、本発明の請求項21に記載の集音装
置は、請求項19記載の集音装置であって、前記雑音除
去フィルタ管理手段は、前記雑音発生制御管理手段から
の制御種類情報に従い、その制御種類に適応した前記第
1の記録媒体に保持されている雑音除去フィルタ情報を
読み出すとともに、前記雑音除去フィルタ情報安定フラ
グの内容を解析し、前記雑音除去フィルタ情報安定フラ
グが前記雑音除去フィルタ情報の安定したことを示す場
合、前記入力音情報生成手段及び前記雑音除去フィルタ
情報比較生成手段に、前記雑音除去フィルタ情報の安定
化を通知し、前記第2の雑音除去フィルタ情報の生成処
理を停止させる構成としたことを特徴とする。
【0032】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、作成した雑音除去フィルタ情報が安定
したことを検出する手段を備えた構成で、検出した雑音
除去フィルタ情報が安定したことを示す情報を用いて、
システム全体の負荷を低減させ、その上で、雑音除去フ
ィルタ情報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、この
雑音除去フィルタを用いて、マイクロフォンで集音する
信号に対して、安定して雑音信号を抑圧または除去する
ことができる。
【0033】また、本発明の請求項22に記載の集音装
置は、請求項19記載の集音装置であって、ユーザーに
よる前記閾値の設定を可能にするユーザーインターフェ
ースを備えた構成としたことを特徴とする。
【0034】また、本発明の請求項23に記載の集音装
置は、請求項19記載の集音装置であって、ユーザーに
よる前記雑音除去フィルタを有効にする期間の設定を可
能にするユーザーインターフェースを備えた構成とした
ことを特徴とする。
【0035】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、雑音除去フィルタ情報にかかわる設定
を行うユーザーインターフェースを備えた構成で、ユー
ザーが、ユーザーインターフェースを用いて、雑音除去
フィルタ情報が安定したこと判断するための閾値や、雑
音発生制御開始時点から雑音除去フィルタを有効にする
期間を設定することにより、これらの設定要素に基づい
て生成された雑音除去フィルタを用いて、マイクロフォ
ンで集音する信号に対して、ユーザーの意図するレベル
で雑音信号を抑圧または除去することができる。
【0036】また、本発明の請求項24に記載の集音装
置は、請求項19記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、その保持と並行し
て、システムのパワーがオフされた場合でも保持するこ
とが可能なように不揮発性を有する第2の記録媒体を備
えた構成としたことを特徴とする。
【0037】また、本発明の請求項25に記載の集音装
置は、請求項24記載の集音装置であって、前記第2の
記録媒体に保持している前記雑音除去フィルタ情報と前
記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、システム起動時
に、前記第1の記録媒体に展開する構成としたことを特
徴とする。
【0038】また、本発明の請求項26に記載の集音装
置は、請求項24記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、前記雑音除去フィル
タ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグが更新さ
れたときに、それらの更新情報を前記第2の記録媒体に
コピーする構成としたことを特徴とする。
【0039】また、本発明の請求項27に記載の集音装
置は、請求項24記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、システムのパワーが
オフされる直前に、前記第2の記録媒体にコピーする構
成としたことを特徴とする。
【0040】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、不揮発性を有する第2の記録媒体を備
えた構成で、第1の記録媒体に保持する雑音除去フィル
タ情報等の情報を第2の記録媒体にも保持することによ
り、システムのパワーがオフされた後に再度起動された
場合でも、システムのパワーオフまでに第2の記録媒体
に保持されている雑音除去フィルタ情報を取りだし、そ
の情報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、この雑音
除去フィルタを用いてマイクロフォンで集音する信号に
対して雑音成分を抑圧または除去することができる。
【0041】また、本発明の請求項28に記載の集音装
置は、請求項24記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、その保持と並行し
て、システムのパワーがオフされた場合でも保持するこ
とが可能なように不揮発性を有し、かつ着脱可能な形態
を有する第3の記録媒体を備えた構成としたことを特徴
とする。
【0042】また、本発明の請求項29に記載の集音装
置は、請求項28記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグに対して、機器に内蔵さ
れた部分を駆動する雑音発生制御に関する情報は前記第
2の記録媒体にコピーし、機器に着脱可能な部分を駆動
する雑音発生制御に関する情報は前記第3の記録媒体に
コピーする構成としたことを特徴とする。
【0043】また、本発明の請求項30に記載の集音装
置は、請求項29記載の集音装置であって、前記第2の
記録媒体及び前記第3の記録媒体に保持している前記雑
音除去フィルタ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フ
ラグを、システム起動時に、前記第1の記録媒体に展開
する構成としたことを特徴とする。
【0044】また、本発明の請求項31に記載の集音装
置は、請求項29記載の集音装置であって、前記第3の
記録媒体に保持している前記雑音除去フィルタ情報と前
記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、前記第3の記録
媒体が機器に装着された直後に、前記第1の記録媒体に
展開する構成としたことを特徴とする。
【0045】また、本発明の請求項32に記載の集音装
置は、請求項29記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、前記雑音除去フィル
タ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグが更新さ
れたときに、それらの更新情報を前記第2の記録媒体及
び前記第3の記録媒体にコピーする構成としたことを特
徴とする。
【0046】また、本発明の請求項33に記載の集音装
置は、請求項29記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、システムのパワーが
オフされる直前に、前記第2の記録媒体及び前記第3の
記録媒体にコピーする構成としたことを特徴とする。
【0047】また、本発明の請求項34に記載の集音装
置は、請求項29記載の集音装置であって、前記第1の
記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情報と前記雑
音除去フィルタ情報安定フラグを、前記第3の記録媒体
が機器から取り外される直前に、前記第3の記録媒体に
コピーする構成としたことを特徴とする。
【0048】以上により、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、第2の記録媒体の他に着脱可能でかつ
不揮発性を有する第3の記録媒体を備えた構成で、第1
の記録媒体に保持する雑音除去フィルタ情報等の情報
を、第2の記録媒体及び第3の記録媒体にも保持するこ
とにより、システムのパワーがオフされた後に再度起動
された場合でも、システムのパワーオフまでに第2の記
録媒体あるいは第3の記録媒体に保持されている雑音除
去フィルタ情報を取りだし、その情報に基づいて雑音除
去フィルタを生成し、この雑音除去フィルタを用いてマ
イクロフォンで集音する信号に対して雑音成分を抑圧ま
たは除去するとともに、第3の記録媒体に保持する場合
には、その第3の記録媒体を取り替えることにより、マ
イクロフォンによる集音信号の特性に応じて、異なる複
数の第3の記録媒体に保持することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
集音装置について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の集音装置を説
明する。
【0050】図1は本実施の形態1の集音装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態1の集音装置は、
図1に示すように、従来と異なりマイクロフォンを1つ
だけ用い、機器内での雑音を発生する各種制御の動作開
始時にその開始および制御の種類を管理する雑音発生制
御管理手段を備えた構成で、雑音発生制御管理手段より
通知される情報に従い、マイクロフォンで集音する信号
に対して雑音成分を抑圧または除去するための情報を取
得し、その情報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、
この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォンで集音す
る信号に対して雑音成分を抑圧または除去するように構
成されている。
【0051】図1において、機器外部音、及び機器内部
雑音をマイクロフォン101により集音し、集音した音
声信号をA/D変換手段102によって、アナログ信号
よりデジタル信号に変換する。デジタル信号化された音
声信号を入力音情報生成手段103と信号減算手段10
5に出力する。
【0052】また、機器内部で雑音を発生する制御(以
下、雑音発生制御と表記する)の実行が開始された際
に、その雑音発生制御の開始情報と種類情報とが、雑音
発生制御管理手段108より、入力音情報生成手段10
3、雑音除去フィルタ情報比較生成手段104、雑音除
去フィルタ管理手段110、及び記録管理手段109の
各手段に通知される。
【0053】入力音情報生成手段103では、雑音発生
制御管理手段108より雑音発生制御開始情報が通知さ
れた場合、その通知された時点よりA/D変換手段10
2から入力された音声信号を複数の周波数成分に分割
し、各周波数成分の入力音レベル情報を生成する。一
方、同時に雑音除去フィルタ情報比較生成手段104で
は、雑音発生制御管理手段108より雑音発生制御開始
情報が通知された場合、同じく雑音発生制御管理手段1
08より通知される雑音発生制御種類情報に基づいて、
記録媒体(1)107に予め保持されている雑音発生制
御種類情報に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出
す。なお、雑音除去フィルタ情報、雑音発生制御種類情
報は、それぞれファイルとして管理してもよい。
【0054】なお、記録媒体(1)107は、主として
高速なアクセスが可能な半導体記録媒体によって構成す
るものであるが、フラッシュROMやハードディスク、
光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体でもよい。
また、記録媒体(1)107に予め保持されている雑音
除去フィルタ情報も、入力音情報生成手段103で生成
された各周波数成分の入力音レベル情報と同様に、雑音
発生制御開始時点からの各周波数成分のレベル情報から
なっている。
【0055】そして雑音除去フィルタ情報比較生成手段
104において、入力音情報生成手段103により生成
された各周波数成分の入力音レベル情報と、雑音除去フ
ィルタ情報比較生成手段104により記録媒体(1)1
07から読み出された雑音除去フィルタ情報(雑音発生
制御開始時点からの各周波数成分のレベル情報)との間
で、各周波数成分毎に、雑音発生制御開始時点からの各
レベル情報を比較し、同一レベル成分を抽出して新たな
雑音除去フィルタ情報を生成する。なお、同一レベル成
分とは、雑音成分が必ず含まれているレベル情報のこと
である。同一レベル成分の抽出は、雑音発生制御を開始
から時間T1経ったときの、入力音情報生成手段103
により生成された各周波数成分の入力音レベル情報をL
1、雑音除去フィルタ情報比較生成手段104により記
録媒体(1)107より読み出された雑音除去フィルタ
情報をL2とすると、L1とL2で情報値が小さい方の
情報を同一レベル成分として抽出する。
【0056】新たに作成した雑音除去フィルタ情報の雑
音発生制御種類情報に基づいて、その雑音発生制御種類
情報に対応する記録媒体(1)107に保持されている
雑音除去フィルタ情報を破棄し、新たに作成した雑音除
去フィルタ情報を、その雑音発生制御種類情報に対応さ
せて記録媒体(1)107に、上書きして保持する。
【0057】また、同時に雑音除去フィルタ管理手段1
10では、雑音発生制御管理手段108より雑音発生制
御開始情報が通知された場合、同じく雑音発生制御管理
手段108より通知される雑音発生制御種類情報に基づ
いて、記録媒体(1)107に保持されている雑音発生
制御種類情報に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出
し、各周波数成分のレベル情報である雑音除去フィルタ
情報を基に、周波数成分の合成処理を行い雑音除去フィ
ルタ106を生成する。
【0058】また、記録管理手段109は、マイクロフ
ォン101により集音した音声信号を記録する場合に、
雑音発生制御管理手段108より雑音発生制御開始情報
が通知された時点から雑音除去フィルタ106を有効に
し、信号減算手段105によって、入力されたデジタル
信号化された音声信号から雑音除去フィルタ106の成
分を減算することにより、集音した信号から、機器の動
作時にその動作に起因して発生する雑音信号の抑圧また
は除去を行った後に、その信号を出力して記録する。
【0059】図2は本発明の一実施の形態による入力音
情報生成手段103における複数の周波数成分に分割す
る手法を示す説明図であり、その一例として挙げられる
MPEG1規格(Moving Picture Ex
perts Group)準拠のデータ圧縮の際に行う
周波数成分分割時に用いられるバンドパスフィルタを示
している。
【0060】図2において、201、202、203、
204は、各バンドパスフィルタの特性を示している。
MPEG1規格においては、20kHzまでの周波数成
分を、図2に示すようなN=1〜n〜32の各バンドパ
スフィルタによって、32の周波数成分に分割する。
【0061】図3は本発明の一実施の形態による入力音
情報生成手段103によって生成された一周波数成分の
入力音レベル情報を示す図である。図3において、時間
軸の0は、雑音発生制御管理手段108より通知される
雑音発生制御開始時点である。MPEG1規格に準拠し
た周波数成分分割においては、1つの雑音発生制御種類
情報毎に、図3に示すような一周波数成分の入力音レベ
ル情報が、N=1〜n〜32に対応して32種類生成さ
れる。
【0062】図4は、本発明の一実施の形態による雑音
除去フィルタ情報比較生成手段104における新たな雑
音除去フィルタ情報の生成手法を示す説明図である。図
4において、401は、記録媒体(1)107に保持さ
れており、雑音除去フィルタ情報比較生成手段104に
よって記録媒体(1)107から読み出された雑音発生
制御種類情報に対応する周波数成分n(前記に表したM
PEG1規格に準拠した周波数成分分割において、nは
1〜32間の整数値)における雑音除去フィルタ情報で
あり、402は、入力音情報生成手段103によって生
成された周波数成分nの入力音レベル情報であり、40
3は、雑音除去フィルタ情報比較生成手段104によっ
て生成された周波数成分nの新たな雑音除去フィルタ情
報である。
【0063】雑音除去フィルタ情報比較生成手段104
では、周波数成分毎に、図4における401と402の
雑音発生制御開始時点からの各レベル情報を比較し、同
一レベル成分を抽出したものが、403の周波数成分n
における新たな雑音除去フィルタ情報となる。MPEG
1規格に準拠した周波数成分分割においては、1つの雑
音発生制御種類情報毎に、図4に示すような周波数成分
の比較生成を、N=1〜n〜32に対応して32種類分
行う。
【0064】また、図5は本発明の一実施の形態による
記録媒体(1)107に保持する雑音除去フィルタ情報
の種類を示す説明図である。図5において、雑音発生制
御種類情報501には、ズーム制御、フォーカス制御、
操作通知音制御、磁気ディスク駆動制御、光ディスク駆
動制御、光磁気ディスク駆動制御等を登録する。
【0065】また、磁気ディスク駆動制御、光ディスク
駆動制御、光磁気ディスク駆動制御においては、それぞ
れスピンナップ制御、スピンダウン制御、シーク制御、
Read/Write制御を登録する。
【0066】このようにして登録された制御種類毎に、
雑音発生制御開始時点からの周波数成分(N=1〜n〜
32)毎のレベル情報からなる雑音除去フィルタ情報5
02を作成し、記録媒体(1)107に保持する。
【0067】また、機器において使用する磁気ディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク等が着脱可能な媒体で
あり、かつその種類(製造元、バージョン等)が異なる
場合、その種類毎に雑音発生制御種類情報を登録し、雑
音除去フィルタ情報を作成保持してもよい。図5に表す
ような種類の雑音除去フィルタ情報により雑音除去フィ
ルタを生成して雑音を抑圧または除去する。
【0068】このような構成によって、従来のように2
つのマイクロフォンを用いた場合の構成で発生する課題
を回避し、マイクロフォンを1つだけ用い、集音した信
号から機器の制御動作に起因して発生する雑音信号の抑
圧または除去を、適切に精度良くかつ安定的に行う集音
装置を実現することができる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2の集音装置を説
明する。
【0069】図6は本実施の形態2の集音装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態2の集音装置は、
図6に示すように、従来と異なりマイクロフォンを1つ
だけ用い、前述の実施の形態1の構成に加え、集音装置
が記録する音声の音量レベルを変更する手段を備えた構
成で、記録音声の音量レベルの変動に影響されずに安定
した雑音除去フィルタ情報を生成し、その情報に基づい
て雑音除去フィルタを生成し、この雑音除去フィルタを
用いてマイクロフォンで集音する信号に対して雑音成分
を抑圧または除去するように構成されている。
【0070】図6において、機器外部音、及び機器内部
雑音をマイクロフォン601により集音し、集音した音
声信号をA/D変換手段602に送信する。また、記録
管理手段609より、記録する音声の音量レベル情報が
A/D変換手段602、及び入力音情報生成手段603
に通知される。
【0071】A/D変換手段602では、送信された音
声信号をアナログ信号よりデジタル信号に変換するが、
その際に、記録管理手段609より通知された記録音声
の音量レベル情報における音量レベル基準値からの記録
音声の音量レベルの変更比率値により、音量レベルを変
更したうえでデジタル信号に変換する。
【0072】次に、デジタル信号化された音声信号を入
力音情報生成手段603と信号減算手段605に出力す
る。また、雑音発生制御の実行が開始された際に、その
雑音発生制御の開始情報と種類情報とが、雑音発生制御
管理手段608より、入力音情報生成手段603、雑音
除去フィルタ情報比較生成手段604、雑音除去フィル
タ管理手段610、及び記録管理手段609に通知され
る。
【0073】入力音情報生成手段603では、雑音発生
制御管理手段608より雑音発生制御開始情報が通知さ
れた場合、その通知された時点よりA/D変換手段60
2より入力された音声信号を複数の周波数成分に分割
し、記録管理手段609より通知された記録音声の音量
レベル情報によりレベル変換し、各周波数成分の入力音
レベル情報を生成する。
【0074】記録する音声の音量レベル情報によるレベ
ル変換は、周波数成分n(前記に表したMPEG1規格
に準拠した周波数成分分割において、nは1〜32間の
整数値)において、雑音発生制御開始時点からの時間t
におけるA/D変換手段602より入力された音声信号
を周波数成分に分割したときのレベル値をLin(n,
t)、周波数成分Nの雑音発生制御開始時点からの時間
tにおけるレベル変換後のレベル値をL(n,t)、音
量レベル基準値からの記録音声の音量レベルの変更比率
値をRとすると、(数1)式によっておこなう。
【0075】
【数1】 同時に、雑音除去フィルタ情報比較生成手段604で
は、雑音発生制御管理手段608より雑音発生制御開始
情報が通知された場合、同じく雑音発生制御管理手段6
08より通知される雑音発生制御種類情報に基づいて、
記録媒体(1)607に保持されている雑音発生制御種
類情報に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出す。
【0076】なお、記録媒体(1)607は、主として
高速なアクセスが可能な半導体記録媒体によって構成す
るものであるが、フラッシュROMやハードディスク、
光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体でもよい。
また、記録媒体(1)607に保持されている雑音除去
フィルタ情報も、雑音発生制御開始時点からの各周波数
成分のレベル情報である。
【0077】そして、雑音除去フィルタ情報比較生成手
段604において、入力音情報生成手段603により生
成された各周波数成分の入力音レベル情報と、雑音除去
フィルタ情報比較生成手段604により記録媒体(1)
607から読み出された雑音除去フィルタ情報との間
で、各周波数成分毎に、雑音発生制御開始時点からの各
レベル情報を比較し、同一レベル成分を抽出して新たな
雑音除去フィルタ情報を生成する。
【0078】新たに作成した雑音除去フィルタ情報に対
応する雑音発生制御種類情報に基づいて、雑音発生制御
種類情報に対応する記録媒体(1)607に保持されて
いる雑音除去フィルタ情報を破棄し、新たに作成した雑
音除去フィルタ情報を、その雑音発生制御種類情報に対
応させて記録媒体(1)607に、上書きして保持す
る。
【0079】また、同時に雑音除去フィルタ管理手段6
10では、雑音発生制御管理手段608より雑音発生制
御開始情報が通知された場合、同じく雑音発生制御管理
手段608より通知される雑音発生制御種類情報に基づ
いて、記録媒体(1)607に保持されている雑音発生
制御種類情報に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出
し、各周波数成分のレベル情報である雑音除去フィルタ
情報を基に、周波数成分の合成処理を行い雑音除去フィ
ルタ606を生成する。
【0080】また、記録管理手段609は、マイクロフ
ォン601により集音した音声信号を記録する際に、雑
音発生制御管理手段608より雑音発生制御開始情報が
通知された時点より雑音除去フィルタ606を有効に
し、信号減算手段605によって、入力されたデジタル
信号化された音声信号から雑音除去フィルタ606の成
分を減算することにより、集音した信号から、機器の動
作時にその動作に起因して発生する雑音信号の抑圧また
は除去を行った後に、その信号を出力して記録する。
【0081】また、入力音情報生成手段603における
音声信号を周波数成分に分割する手法、雑音除去フィル
タ情報比較生成手段604における新たな雑音除去フィ
ルタ情報の生成手法、及び雑音除去フィルタ情報種類に
関しては、前記実施の形態1と同様であるので、その説
明は省略する。
【0082】このような構成によって、上記に示した2
つのマイクロフォンによる構成で発生する課題を回避
し、なおかつ集音装置が記録する音声の音量レベルを変
更する手段を有している場合においても、その音量レベ
ルの変動に影響されずに安定した雑音除去フィルタ情報
を生成し、その情報より雑音除去フィルタを生成するこ
とにより、集音した信号から機器の動作時に発生する雑
音信号の抑圧または除去を行う集音装置を実現すること
ができる。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3の集音装置を説
明する。
【0083】図7は本実施の形態3の集音装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態3の集音装置は、
図7に示すように、従来と異なりマイクロフォンを1つ
だけ用い、前述の実施の形態2の構成に加え、雑音除去
フィルタ情報比較生成手段で作成した雑音除去フィルタ
情報が安定したことを検出する雑音除去フィルタ情報安
定検出手段を備えた構成で、雑音除去フィルタ情報安定
検出手段により検出した雑音除去フィルタ情報が安定し
たことを示す情報を用いて、システム全体の負荷を低減
させ、その上で、雑音除去フィルタ情報に基づいて雑音
除去フィルタを生成し、この雑音除去フィルタを用い
て、マイクロフォンで集音する信号に対して、安定して
雑音信号を抑圧または除去するように構成されている。
【0084】図7において、機器外部音、及び機器内部
雑音をマイクロフォン701により集音し、集音した音
声信号を、A/D変換手段702によって、アナログ信
号よりデジタル信号に変換する。デジタル信号化された
音声信号を入力音情報生成手段703と信号減算手段7
06に出力する。
【0085】また、雑音発生制御の実行が開始された際
に、その雑音発生制御の開始情報と種類情報とが、雑音
発生制御管理手段709より、入力音情報生成手段70
3、雑音除去フィルタ情報比較生成手段704、雑音除
去フィルタ管理手段711、及び記録管理手段710に
通知される。
【0086】入力音情報生成手段703では、雑音発生
制御管理手段709より雑音発生制御開始情報が通知さ
れた場合、その通知された時点よりA/D変換手段70
2より入力された音声信号を複数の周波数成分に分割
し、各周波数成分の入力音レベル情報を生成する。
【0087】同時に、雑音除去フィルタ情報比較生成手
段704では、雑音発生制御管理手段709より雑音発
生制御開始情報が通知された場合、同じく雑音発生制御
管理手段709より通知される雑音発生制御種類情報に
基づいて、記録媒体(1)708に保持されている雑音
発生制御種類情報に対応する雑音除去フィルタ情報を読
み出す。
【0088】なお、記録媒体(1)708は、主として
高速なアクセスが可能な半導体記録媒体によって構成す
るものであるが、フラッシュROMやハードディスク、
光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体でもよい。
また、記録媒体(1)708に保持されている雑音除去
フィルタ情報も、雑音発生制御開始時点からの各周波数
成分のレベル情報である。
【0089】そして、雑音除去フィルタ情報比較生成手
段704において、入力音情報生成手段703により生
成された各周波数成分の入力音レベル情報と、雑音除去
フィルタ情報比較生成手段704により記録媒体(1)
708から読み出された雑音除去フィルタ情報との間
で、各周波数成分毎に、雑音発生制御開始時点からの各
レベル情報を比較し、同一レベル成分を抽出して新たな
雑音除去フィルタ情報を生成する。
【0090】このようにして新たに作成した雑音除去フ
ィルタ情報に対応する雑音発生制御種類情報に基づい
て、雑音発生制御種類情報に対応する記録媒体(1)7
08に保持されている雑音除去フィルタ情報を破棄し、
新たに作成した雑音除去フィルタ情報を、その雑音発生
制御種類情報に対応させて記録媒体(1)708に、上
書きして保持する。
【0091】また、雑音除去フィルタ情報安定検出手段
705において、入力音情報生成手段703により生成
された各周波数成分の入力音レベル情報と、雑音除去フ
ィルタ情報比較生成手段704により記録媒体(1)7
08から読み出された雑音除去フィルタ情報との差分値
(1)を算出し、また、雑音除去フィルタ情報比較生成
手段704により記録媒体(1)708から読み出され
た雑音除去フィルタ情報と、雑音除去フィルタ情報比較
生成手段704より生成した新たな雑音除去フィルタ情
報の差分値(2)を算出する。
【0092】ここで、周波数成分n(前記に表したMP
EG1規格に準拠した周波数成分分割において、nは1
〜32間の整数値)において、雑音発生制御開始時点か
らの時間t(tは1〜T(Tは任意に設定可能な正の整
数値)間の整数値)における入力音情報生成手段703
により生成された入力音レベル情報をLi(n,t)、
雑音除去フィルタ情報比較生成手段704により記録媒
体(1)708より読み出された雑音除去フィルタ情報
をLr(n,t)、雑音除去フィルタ情報比較生成手段
704より生成した新たな雑音除去フィルタ情報をLs
(n,t)、差分値(1)をD1、差分値(2)をD2
とすると、差分値(1)は(数2)式によって、差分値
(2)は(数3)式によって、それぞれ算出する。
【0093】
【数2】
【0094】
【数3】 また、雑音除去フィルタ情報比較生成手段704により
記録媒体(1)708から読み出された雑音除去フィル
タ情報における周波数成分毎のレベル情報値の総和にお
ける差分値(1)の比率値(1)が、あらかじめ設定さ
れた閾値(1)より小さく、かつ雑音除去フィルタ情報
比較生成手段704により生成した新たな雑音除去フィ
ルタ情報における周波数成分毎のレベル情報値の総和に
おける差分値(2)との比率値(2)が、あらかじめ設
定された閾値(2)より小さい場合、雑音発生制御に対
応する雑音除去フィルタ情報が安定したことを示す雑音
除去フィルタ情報安定フラグを生成し、雑音除去フィル
タ情報比較生成手段704より生成した新たな雑音除去
フィルタ情報と関連付けて、記録媒体(1)708に保
持する。
【0095】ここで、比率値(1)をR1、比率値
(2)をR2とすると、比率値(1)は(数4)式によ
って、比率値(2)は(数5)式によって、それぞれ算
出する。
【0096】
【数4】
【0097】
【数5】 また、同時に雑音除去フィルタ管理手段711では、雑
音発生制御管理手段709より雑音発生制御開始情報が
通知された場合、同じく雑音発生制御管理手段709よ
り通知される雑音発生制御種類情報に基づいて、記録媒
体(1)708に保持されている雑音発生制御種類情報
に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出し、各周波数
成分のレベル情報である雑音除去フィルタ情報を基に、
周波数成分の合成処理を行い雑音除去フィルタ707を
生成する。
【0098】また、雑音除去フィルタ情報を読み出すと
同時に、その雑音除去フィルタ情報が安定したことを示
す雑音除去フィルタ情報安定フラグが保持されているか
チェックし、安定化していることが示されている場合、
雑音除去フィルタ情報の更新制御を行わないように、入
力音情報生成手段703、及び雑音除去フィルタ情報比
較生成手段704に通知する。
【0099】また、記録管理手段710は、マイクロフ
ォン701により集音した音声信号を記録する際に、雑
音発生制御管理手段709より雑音発生制御開始情報が
通知された時点より雑音除去フィルタ707を有効に
し、信号減算手段706によって、入力されたデジタル
信号化された音声信号から雑音除去フィルタ707の成
分を減算することにより、集音した信号から、機器の動
作時にその動作に起因して発生する雑音信号の抑圧また
は除去を行い出力して記録する。
【0100】また、入力音情報生成手段703における
音声信号を周波数成分に分割する手法、雑音除去フィル
タ情報比較生成手段704における新たな雑音除去フィ
ルタ情報の生成手法、及び雑音除去フィルタ情報種類に
関しては、前記実施の形態1および実施の形態2と同様
であるので、その説明は省略する。
【0101】このような構成によって、上記に示した2
つのマイクロフォンによる構成で発生する課題を回避
し、なおかつ雑音除去フィルタ情報が安定化したことを
検出し、その情報を用いることで、再度雑音除去フィル
タ情報の更新処理を停止させることにより、システム全
体の負荷を低減させた上で、集音した信号から機器の動
作時に発生する雑音信号の抑圧または除去を行う集音装
置を実現することができる。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4の集音装置を説
明する。
【0102】図8は本実施の形態4の集音装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態4の集音装置は、
図8に示すように、従来と異なりマイクロフォンを1つ
だけ用い、前述の実施の形態3の構成に加え、雑音除去
フィルタ情報にかかわる設定を行うユーザーインターフ
ェース(User Interface(I/F))を
備えた構成で、ユーザーが、ユーザーインターフェース
を用いて、雑音除去フィルタ情報が安定したこと判断す
るための閾値や、雑音発生制御開始時点から雑音除去フ
ィルタを有効にする期間を設定することにより、これら
の設定要素に基づいて生成された雑音除去フィルタを用
いて、マイクロフォンで集音する信号に対して、ユーザ
ーの意図するレベルで雑音信号を抑圧または除去するよ
うに構成されている。
【0103】図8において、機器外部音、及び機器内部
雑音をマイクロフォン801により集音し、集音した信
号から機器の動作時に発生する雑音信号の抑圧または除
去を行い出力し記録するまでの基本的な構成と制御の流
れは、前記実施の形態3と同様であるので、その説明は
省略する。
【0104】また、図8において、雑音除去フィルタ情
報にかかわる設定を行うユーザーインターフェース80
6は、実施の形態3で説明したような雑音除去フィルタ
情報が安定化したことを判断するための閾値(1)と閾
値(2)を設定する手段と、同じく実施の形態3で説明
したような雑音発生制御開始時点から雑音除去フィルタ
を有効にする期間Tを設定する手段を備える。
【0105】閾値(1)と閾値(2)を設定する手段
は、0から100までの整数値をGUI(Graphi
cal User Interface)で入力する手
段であったり、スクロールバーを備えるGUIによる入
力で、その入力位置より0から100までの整数値を取
得する手段でもよい。
【0106】閾値(1)が0に近いほど、安定化と判断
するためには、入力音情報生成手段803により生成さ
れた入力音レベル情報と、雑音除去フィルタ情報比較生
成手段804により記録媒体(1)809から読み出さ
れた雑音除去フィルタ情報とが近いレベルである必要が
ある。すなわち、マイクロフォン801により集音した
音は、機器外部音成分はほとんど無音に近く、機器内部
雑音のみの音の必要がある。逆に閾値(1)が100に
近いほど、機器外部音成分が多量に含まれていても安定
化と判断することが可能となる。安定化判断の精度を上
げるためには、閾値(1)を0に近い値を設定すること
が好ましいが、逆に0に近い値では安定化判断が厳しく
なりすぎる点がある。
【0107】また、閾値(2)が0に近いほど、安定化
と判断するためには、雑音除去フィルタ情報比較生成手
段804により記録媒体(1)809から読み出された
雑音除去フィルタ情報と、雑音除去フィルタ情報比較生
成手段804より生成した新たな雑音除去フィルタ情報
とが近いレベルである必要がある。すなわち、雑音除去
フィルタ情報の更新内容の変更が少ない必要がある。逆
に100に近いほど雑音除去フィルタ情報の更新内容の
変更が多くても安定化と判断することが可能となる。安
定化判断の精度を上げるためには、閾値(2)を0に近
い値を設定することが好ましいが、逆に0に近い値では
安定化判断が厳しくなりすぎる点がある。
【0108】また、時間Tを設定する手段は、1からN
(Nは任意の整数値)までの整数値をGUIで入力する
手段であったり、スクロールバーを備えるGUIによる
入力で、その入力位置より1からNまでの整数値を取得
する手段でもよい。また、時間Tは、雑音発生制御種類
情報毎に設定可能とし、雑音除去フィルタ情報と対応付
けを行って記録媒体(1)809に保持するように構成
する。
【0109】雑音除去フィルタ管理手段812では、雑
音発生制御管理手段810より雑音発生制御開始情報が
通知された場合、同じく雑音発生制御管理手段810よ
り通知される雑音発生制御種類情報に基づいて、記録媒
体(1)809に保持されている雑音発生制御種類情報
に対応する雑音除去フィルタ情報を読み出し、各周波数
成分のレベル情報である雑音除去フィルタ情報を基に、
周波数成分の合成処理を行い雑音除去フィルタ808を
生成すると同時に、記録媒体(1)809より、雑音発
生制御開始時点から雑音除去フィルタを有効にする期間
Tを取得し、記録管理手段811に通知する。
【0110】記録管理手段811は、マイクロフォン8
01により集音した音声信号を記録する際に、雑音発生
制御管理手段810より雑音発生制御開始情報が通知さ
れた時点から期間Tの間、雑音除去フィルタ808を有
効にし、信号減算手段807によって、A/D変換手段
802を介してデジタル信号化された音声信号から、雑
音除去フィルタ808に基づく周波数成分を減算するこ
とにより、集音した信号から、機器の動作時にその動作
に起因して発生する雑音信号の抑圧または除去を行い、
その信号を出力して記録する。
【0111】なお、入力音情報生成手段803における
音声信号を周波数成分に分割する手法、雑音除去フィル
タ情報比較生成手段804における新たな雑音除去フィ
ルタ情報の生成手法、及び雑音除去フィルタ情報種類に
関しては、前述の実施の形態1と同様であるので、その
説明は省略する。
【0112】このような構成によって、上記に示した2
つのマイクロフォンによる構成で発生する課題を回避
し、なおかつ雑音除去フィルタ情報にかかわる設定を行
うユーザーインターフェースを備え、ユーザーにより、
雑音除去フィルタ情報が安定化したこと判断するための
閾値の設定や、雑音発生制御開始時点から雑音除去フィ
ルタを有効にする期間の設定を行うことで、ユーザーの
意図するレベルの雑音信号の抑圧または除去が行え、使
用状況や使用環境に応じた雑音信号の抑圧または除去が
行える集音装置を実現することができる。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5の集音装置を説
明する。
【0113】図9は本実施の形態5の集音装置の構成を
示すブロック図である。本実施の形態5の集音装置は、
図9に示すように、従来と異なりマイクロフォンを1つ
だけ用い、前述の実施の形態3の構成に加え、不揮発性
を有する記録媒体(2)を備えた構成で、記録媒体
(1)に保持する雑音除去フィルタ情報等の情報を記録
媒体(2)にも保持することにより、システムのパワー
がオフされた後に再度起動された場合でも、システムの
パワーオフまでに記録媒体(2)に保持されている雑音
除去フィルタ情報を記録媒体(1)を介して取りだし、
その情報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、この雑
音除去フィルタを用いてマイクロフォンで集音する信号
に対して雑音成分を抑圧または除去するように構成され
ている。
【0114】図9において、機器外部音、及び機器内部
雑音をマイクロフォン901により集音し、集音した信
号から機器の動作時に発生する雑音信号の抑圧または除
去を行い出力し記録するまでの基本的な構成と制御の流
れは、前述の実施の形態3と同様であるので、その説明
は省略する。
【0115】また、図9において、記録媒体(2)91
2は、不揮発性記録媒体によって構成されるものであ
る。記録媒体(1)908に保持されている雑音除去フ
ィルタ情報にかかわる情報は、雑音除去フィルタ情報と
雑音除去フィルタ情報安定フラグが更新された際に記録
媒体(2)912にコピーする。またその際、更新され
た情報のみを記録媒体(2)912にコピーしてもよ
い。
【0116】また、記録媒体(1)908に保持されて
いる雑音除去フィルタ情報にかかわる情報は、システム
のパワーがオフされる直前にも記録媒体(2)912に
コピーする。また、記録媒体(2)912に保持されて
いる雑音除去フィルタ情報にかかわる情報は、システム
起動時に、記録媒体(1)908に展開したうえで、そ
の記録媒体(1)908から取り出して使用する。
【0117】なお、入力音情報生成手段903における
音声信号を周波数成分に分割する手法、雑音除去フィル
タ情報比較生成手段904における新たな雑音除去フィ
ルタ情報の生成手法、及び雑音除去フィルタ情報種類に
関しては、前記実施の形態1と同様であるので、その説
明は省略する。
【0118】このような構成によって、上記に示した2
つのマイクロフォンによる構成で発生する課題を回避
し、なおかつ不揮発性記録媒体である記録媒体(2)を
備え、記録媒体(1)に保持する雑音除去フィルタ情報
等の情報を記録媒体(2)にも保持することにより、シ
ステムのパワーがオフされ、システムが再度起動された
場合には、パワーがオフまでに記録媒体(2)に保持さ
れている情報を取りだし使用することで、雑音除去フィ
ルタ情報の安定化への効率化が図れ、より安定した雑音
信号の抑圧または除去が行える集音装置を実現すること
ができる。 (実施の形態6)本発明の実施の形態6の集音装置を説
明する。
【0119】図10は本実施の形態6の集音装置の構成
を示すブロック図である。本実施の形態6の集音装置
は、図10に示すように、従来と異なりマイクロフォン
を1つだけ用い、前述の実施の形態5の構成に加え、着
脱可能でかつ不揮発性を有する記録媒体(3)を備えた
構成で、記録媒体(1)に保持する雑音除去フィルタ情
報等の情報を、記録媒体(2)及び記録媒体(3)にも
保持することにより、システムのパワーがオフされた後
に再度起動された場合でも、システムのパワーオフまで
に記録媒体(2)あるいは記録媒体(3)に保持されて
いる雑音除去フィルタ情報を記録媒体(1)を介して取
りだし、その情報に基づいて雑音除去フィルタを生成
し、この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォンで集
音する信号に対して雑音成分を抑圧または除去するとと
もに、記録媒体(3)に保持する場合には、その記録媒
体(3)を取り替えることにより、マイクロフォンによ
る集音信号の特性に応じて、異なる複数の記録媒体
(3)に保持するように構成されている。
【0120】図10において、機器外部音、及び機器内
部雑音をマイクロフォン1001により集音し、集音し
た信号から機器の動作時にその動作に起因して発生する
雑音信号の抑圧または除去を行い出力し記録するまでの
基本的な構成と制御の流れは、前述の前記実施の形態3
と同様であるので、その説明は省略する。
【0121】また、図10において、記録媒体(3)1
013は、着脱可能でかつ不揮発性を有する記録媒体に
よって構成されるものである。着脱可能な不揮発性記録
媒体とは、コンパクトフラッシュ(登録商標)インター
フェースやPCMCIAインターフェース等のインター
フェースを有し、集音装置から取り外しが可能な記録媒
体を示す。
【0122】記録媒体(1)1008に保持されている
雑音除去フィルタ情報にかかわる情報は、雑音除去フィ
ルタ情報と雑音除去フィルタ情報安定フラグが更新され
た際に、集音装置内蔵の雑音発生制御に関する情報は、
着脱が不可能な記録媒体(2)1012にコピーし、着
脱が可能な記録媒体(3)1013に関する情報は、記
録媒体(3)1013にコピーする。またその際、更新
された情報のみを記録媒体(2)1012、及び記録媒
体(3)1013にコピーしてもよい。
【0123】また、記録媒体(1)1008に保持され
ている雑音除去フィルタ情報にかかわる情報は、システ
ムのパワーがオフされる直前にも記録媒体(2)101
2、及び記録媒体(3)1013にコピーする。また、
記録媒体(3)1013が装置から取り外される直前に
も、記録媒体(1)1008に保持されている雑音除去
フィルタ情報にかかわる情報の記録媒体(3)1013
に関する情報は、記録媒体(3)1013にコピーす
る。
【0124】また、記録媒体(2)1012、及び記録
媒体(3)1013に保持されている雑音除去フィルタ
情報にかかわる情報は、システム起動時に、記録媒体
(1)1008に展開し、記録媒体(1)1008から
読み出して使用する。また、記録媒体(3)1013に
保持されている雑音除去フィルタ情報にかかわる情報
は、記録媒体(3)1013が集音装置に装着された直
後に、記録媒体(1)1008に展開し、記録媒体
(1)1008から読み出して使用する。
【0125】また、入力音情報生成手段1003におけ
る音声信号を周波数成分に分割する手法、雑音除去フィ
ルタ情報比較生成手段1004における新たな雑音除去
フィルタ情報の生成手法、及び雑音除去フィルタ情報種
類に関しては、前記実施の形態1と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0126】このような構成によって、上記に示した2
つのマイクロフォンによる構成で発生する課題を回避
し、なおかつ不揮発性記録媒体である記録媒体(2)と
着脱可能な不揮発性記録媒体である記録媒体(3)を備
え、記録媒体(1)に保持する雑音除去フィルタ情報等
の情報を記録媒体(2)、及び記録媒体(3)にも保持
することにより、システムのパワーがオフされ再度起動
された場合には、そのパワーオフまでに蓄積した情報
を、記録媒体(2)、及び記録媒体(3)から取りだし
て使用することで、雑音除去フィルタ情報の安定化への
効率化が図れ、より安定した雑音信号の抑圧または除去
が行える集音装置を実現することができる。なおかつ、
複数の種類、及び特性を持つ着脱可能な不揮発性記録媒
体である記録媒体(3)にも対応可能であり、その種類
が増加しても装置内部の記録媒体の容量を増加させるこ
となく情報を保持することが可能な集音装置を実現する
ことができる。
【0127】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内蔵した
マイクロフォンで集音した信号に対して機器内部の機構
部から発生した雑音を抑圧または除去する集音装置にお
いて、従来と異なりマイクロフォンを1つだけ用い、機
器内での雑音を発生する各種制御の動作開始時にその開
始および制御の種類を管理する雑音発生制御管理手段を
備えた構成で、雑音発生制御管理手段より通知される情
報に従い、マイクロフォンで集音する信号に対して雑音
成分を抑圧または除去するための情報を取得し、その情
報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、この雑音除去
フィルタを用いてマイクロフォンで集音する信号に対し
て雑音成分を抑圧または除去することができる。
【0128】また、内蔵したマイクロフォンで集音した
信号に対して機器内部の機構部から発生した雑音を抑圧
または除去する集音装置において、従来と異なりマイク
ロフォンを1つだけ用い、集音装置が記録する音声の音
量レベルを変更する手段を備えた構成で、記録音声の音
量レベルの変動に影響されずに安定した雑音除去フィル
タ情報を生成し、その情報に基づいて雑音除去フィルタ
を生成し、この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォ
ンで集音する信号に対して、その記録音声の音量レベル
の変動に影響されずに、安定して雑音成分を抑圧または
除去することができる。
【0129】また、内蔵したマイクロフォンで集音した
信号に対して機器内部の機構部から発生した雑音を抑圧
または除去する集音装置において、従来と異なりマイク
ロフォンを1つだけ用い、作成した雑音除去フィルタ情
報が安定したことを検出する手段を備えた構成で、検出
した雑音除去フィルタ情報が安定したことを示す情報を
用いて、雑音除去フィルタ情報の更新処理を停止させる
ことにより、システム全体の負荷を低減させ、その上
で、雑音除去フィルタ情報に基づいて雑音除去フィルタ
を生成し、この雑音除去フィルタを用いて、マイクロフ
ォンで集音する信号に対して、機器の動作時に発生する
雑音信号を安定して抑圧または除去することができる。
【0130】また、内蔵したマイクロフォンで集音した
信号に対して機器内部の機構部から発生した雑音を抑圧
または除去する集音装置において、従来と異なりマイク
ロフォンを1つだけ用い、雑音除去フィルタ情報にかか
わる設定を行うユーザーインターフェースを備えた構成
で、ユーザーが、ユーザーインターフェースを用いて、
雑音除去フィルタ情報が安定したことを判断するための
閾値や、雑音発生制御開始時点から雑音除去フィルタを
有効にする期間を設定することにより、これらの設定要
素に基づいて生成された雑音除去フィルタを用いて、マ
イクロフォンで集音する信号に対して、ユーザーの意図
するレベルで雑音信号を抑圧または除去することを可能
にし、使用状況や使用環境に応じた雑音信号の抑圧また
は除去を行うことができる。
【0131】また、内蔵したマイクロフォンで集音した
信号に対して機器内部の機構部から発生した雑音を抑圧
または除去する集音装置において、従来と異なりマイク
ロフォンを1つだけ用い、不揮発性を有する第2の記録
媒体を備えた構成で、第1の記録媒体に保持する雑音除
去フィルタ情報等の情報を第2の記録媒体にも保持する
ことにより、システムのパワーがオフされた後に再度起
動された場合でも、システムのパワーオフまでに第2の
記録媒体に保持されている雑音除去フィルタ情報を取り
だし、その情報に基づいて雑音除去フィルタを生成し、
この雑音除去フィルタを用いてマイクロフォンで集音す
る信号に対して雑音成分を抑圧または除去することを可
能にし、雑音除去フィルタ情報の安定化への効率化が図
れ、より安定した雑音信号の抑圧または除去を行うこと
ができる。
【0132】また、内蔵したマイクロフォンで集音した
信号に対して機器内部の機構部から発生した雑音を抑圧
または除去する集音装置において、従来と異なりマイク
ロフォンを1つだけ用い、第2の記録媒体の他に着脱可
能でかつ不揮発性を有する第3の記録媒体を備えた構成
で、第1の記録媒体に保持する雑音除去フィルタ情報等
の情報を、第2の記録媒体及び第3の記録媒体にも保持
することにより、システムのパワーがオフされた後に再
度起動された場合でも、システムのパワーオフまでに第
2の記録媒体あるいは第3の記録媒体に保持されている
雑音除去フィルタ情報を取りだし、その情報に基づいて
雑音除去フィルタを生成し、この雑音除去フィルタを用
いてマイクロフォンで集音する信号に対して雑音成分を
抑圧または除去するとともに、第3の記録媒体に保持す
る場合には、その第3の記録媒体を取り替えることによ
り、マイクロフォンによる集音信号の特性に応じて、異
なる複数の第3の記録媒体に保持することを可能にし、
雑音除去フィルタ情報の安定化への効率化が図れ、より
安定した雑音信号の抑圧または除去が行える集音装置を
実現するとともに、複数の種類、及び特性を持つ着脱可
能な不揮発性記録媒体である第3の記録媒体にも対応可
能であり、その種類が増加しても装置内部の記録媒体の
容量を増加させることなく情報を保持することができ
る。
【0133】以上により、マイクロフォンを1つだけ用
いた構成で、従来技術における2つのマイクロフォンに
より周囲音と雑音を集音する構成に伴う課題を回避し、
マイクロフォンにより集音した信号を記録する場合に、
そのマイクロフォンで集音した信号から、機器の動作時
に内部発生しマイクロフォンで集音された雑音信号を抑
圧または除去する際に、適切な抑圧または除去効果を精
度良くかつ安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の集音装置の構成を示す
ブロック図
【図2】同実施の形態1の集音装置における周波数成分
の分割手法の説明図
【図3】同実施の形態1の集音装置における生成周波数
成分の入力音レベル情報の説明図
【図4】同実施の形態1の集音装置における雑音除去フ
ィルタ情報の生成手法の説明図
【図5】同実施の形態1の集音装置における雑音除去フ
ィルタ情報の種類の説明図
【図6】本発明の実施の形態2の集音装置の構成を示す
ブロック図
【図7】本発明の実施の形態3の集音装置の構成を示す
ブロック図
【図8】本発明の実施の形態4の集音装置の構成を示す
ブロック図
【図9】本発明の実施の形態5の集音装置の構成を示す
ブロック図
【図10】本発明の実施の形態6の集音装置の構成を示
すブロック図
【図11】従来の集音装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101、601、701、801、901、1001
マイクロフォン 102、602、702、802、902、1002
A/D変換手段 103、603、703、803、903、1003
入力音情報生成手段 104、604、704、804、904、1004
雑音除去フィルタ情報比較生成手段 105、605、706、807、906、1006、
1106 信号減算手段 106、606、707、808、907、1007
雑音除去フィルタ 107、607、708、809、908、1008
記録媒体(1) 108、608、709、810、909、1009
雑音発生制御管理手段 109、609、710、811、910、1010
記録管理手段 110、610、711、812、911、1011
雑音除去フィルタ管理手段 201、202、203、204 バンドパスフィル
タ特性 301 (周波数成分の)入力音レベル情報 401 (記録媒体(1)に保持されている雑音除去
フィルタ情報の)周波数成分 402 (入力音情報生成手段によって生成された)
周波数成分 403 (生成された新たな雑音除去フィルタ情報に
おける)周波数成分 705、805、905、1005 雑音除去フィル
タ情報安定検出手段 806 ユーザーインターフェース(User In
terface) 912、1012 記録媒体(2) 1013 記録媒体(3) 1101 主マイクロフォン 1102 雑音参照マイクロフォン 1103 適応フィルタ手段 1104 フィルタ係数更新制御手段 1105 信号レベル比較手段 1107 出力端子 1108 機構部駆動制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 貴美 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 水代 裕治 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 肥田 庸市 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D020 BB07 5J023 DA05 DC08 DD03

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのマイクロフォンを有し、そのマイ
    クロフォンにより集音した信号を記録する際に、その集
    音信号から、機器の動作により発生した雑音信号を抑圧
    または除去する集音装置であって、前記機器内での雑音
    を発生する各種制御を動作開始するとともに、その開始
    および制御の種類情報を管理し、前記管理情報を出力す
    る雑音発生制御管理手段と、前記雑音発生制御管理手段
    による管理情報の通知に従い、前記マイクロフォンによ
    る集音信号から前記雑音信号を抑圧または除去するため
    の雑音除去フィルタを生成するための元情報である入力
    音情報を生成する入力音情報生成手段と、前記雑音除去
    フィルタを生成するための雑音除去フィルタ情報を保持
    する第1の記録媒体と、前記雑音発生制御管理手段によ
    る管理情報の通知に従い、前記第1の記録媒体から読み
    出した雑音除去フィルタ情報を第1の雑音除去フィルタ
    情報として、前記入力音情報生成手段により生成される
    入力音情報と比較し、同一成分を抽出して第2の雑音除
    去フィルタ情報を生成し、前記第1の記録媒体に書込む
    雑音除去フィルタ情報比較生成手段と、前記雑音発生制
    御管理手段による管理情報の通知に従い、前記第1の記
    録媒体に保持されている雑音除去フィルタ情報を管理
    し、その雑音除去フィルタ情報を基に前記雑音除去フィ
    ルタを生成する雑音除去フィルタ管理手段と、前記雑音
    除去フィルタ管理手段により生成される前記雑音除去フ
    ィルタを用いて、前記マイクロフォンから集音する信号
    より雑音成分を抑圧または除去する信号減算手段と、前
    記マイクロフォンによる集音信号の記録を管理する記録
    管理手段とを備えたことを特徴とする集音装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音発生制御管理手段は、雑音発生制御の実行が開始さ
    れたときに、前記雑音発生制御の開始情報を発行するこ
    とを特徴とする集音装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音発生制御管理手段は、雑音発生制御の実行が開始さ
    れたときに、前記雑音発生制御の種類情報を発行するこ
    とを特徴とする集音装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    入力音情報生成手段は、前記マイクロフォンによる集音
    信号を基に、入力音情報として、所定の周波数成分に分
    割して各周波数成分の入力音レベル情報を生成すること
    を特徴とする集音装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音除去フィルタ情報は、所定の周波数成分毎のレベル
    情報であることを特徴とする集音装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音除去フィルタ情報比較生成手段は、生成した前記第
    2の雑音除去フィルタ情報を、前記第1の記録媒体に上
    書きして保持する機能を備えたことを特徴とする集音装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    記録管理手段は、前記マイクロフォンによる集音信号の
    記録制御を行うときに、前記雑音除去フィルタを有効に
    し、前記マイクロフォンからの集音信号より雑音成分を
    抑圧または除去する信号減算手段を動作させる機能を備
    えることを特徴とする集音装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音除去フィルタ管理手段は、前記雑音発生制御管理手
    段からの制御種類情報に従い、その制御種類に適応した
    前記第1の記録媒体に保持されている雑音除去フィルタ
    情報を読み出す機能を備えたことを特徴とする集音装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の集音装置であって、前記
    雑音除去フィルタ管理手段は、各周波数成分のレベル情
    報である雑音除去フィルタ情報より、周波数成分の合成
    処理を行い雑音除去フィルタを生成する機能を備えるこ
    とを特徴とする集音装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記第1の記録媒体は、雑音除去フィルタ情報を、雑音発
    生制御の種類ごとに保持することを特徴とする集音装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、磁気ディスク記録媒体の駆動制御とするこ
    とを特徴とする集音装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、光ディスク記録媒体の駆動制御とすること
    を特徴とする集音装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、光磁気ディスク記録媒体の駆動制御とする
    ことを特徴とする集音装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、ビデオカメラ機能のズーム制御とすること
    を特徴とする集音装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、ビデオカメラ機能のオートフォーカス制御
    とすることを特徴とする集音装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記雑音発生制御管理手段は、管理する雑音発生制御の種
    類の1つを、機器に対する操作通知音制御とすることを
    特徴とする集音装置。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記記録管理手段は、前記マイクロフォンによる集音信号
    を記録するときの音量レベル情報を管理する手段を備
    え、前記音量レベル情報を前記入力音情報生成手段に通
    知し、前記入力音情報生成手段は、前記音量レベル情報
    に基づいて、生成する前記入力音情報を、前記第1の記
    録媒体に保持されている前記第1の雑音除去フィルタ情
    報と比較可能な情報値にレベル変換する手段を備えたこ
    とを特徴とする集音装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の集音装置であって、
    前記入力音情報生成手段のレベル変換手段は、前記音量
    レベル情報として、音量レベル基準値から音量レベルを
    変更する際の変更比率値を用い、前記入力音情報を前記
    変更比率値の逆数を乗算してレベル変換することを特徴
    とする集音装置。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の集音装置であって、前
    記入力音情報生成手段より生成した前記入力音情報と前
    記第1の記録媒体より読み出した前記第1の雑音除去フ
    ィルタ情報を比較した際の第1の差分値を算出する手段
    と、前記第1の記録媒体より読み出した前記第1の雑音
    除去フィルタ情報と前記雑音除去フィルタ情報比較生成
    手段より生成した新たな第2の雑音除去フィルタ情報を
    比較した際の第2の差分値を算出する手段とを有する雑
    音除去フィルタ情報安定検出手段を備え、前記雑音除去
    フィルタ情報安定検出手段は、前記第1の雑音除去フィ
    ルタ情報の周波数成分毎のレベル情報値の総和における
    前記第1の差分値の第1の比率値が、あらかじめ設定さ
    れた第1の閾値より小さく、かつ前記第2の雑音除去フ
    ィルタ情報の周波数成分毎のレベル情報値の総和におけ
    る前記第2の差分値の第2の比率値が、あらかじめ設定
    された第2の閾値より小さい場合、雑音発生制御に対応
    する雑音除去フィルタ情報が安定したことを示す雑音除
    去フィルタ情報安定フラグを生成することを特徴とする
    集音装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の集音装置であって、
    前記雑音除去フィルタ情報安定フラグは、雑音発生制御
    の種類ごとに生成し、前記雑音除去フィルタ情報と関連
    付けて、前記第1の記録媒体に保持することを特徴とす
    る集音装置。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の集音装置であって、
    前記雑音除去フィルタ管理手段は、前記雑音発生制御管
    理手段からの制御種類情報に従い、その制御種類に適応
    した前記第1の記録媒体に保持されている雑音除去フィ
    ルタ情報を読み出すとともに、前記雑音除去フィルタ情
    報安定フラグの内容を解析し、前記雑音除去フィルタ情
    報安定フラグが前記雑音除去フィルタ情報の安定したこ
    とを示す場合、前記入力音情報生成手段及び前記雑音除
    去フィルタ情報比較生成手段に、前記雑音除去フィルタ
    情報の安定化を通知し、前記第2の雑音除去フィルタ情
    報の生成処理を停止させることを特徴とする集音装置。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の集音装置であって、
    ユーザーによる前記閾値の設定を可能にするユーザーイ
    ンターフェースを備えたことを特徴とする集音装置。
  23. 【請求項23】 請求項19記載の集音装置であって、
    ユーザーによる前記雑音除去フィルタを有効にする期間
    の設定を可能にするユーザーインターフェースを備えた
    ことを特徴とする集音装置。
  24. 【請求項24】 請求項19記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、その保持
    と並行して、システムのパワーがオフされた場合でも保
    持することが可能なように不揮発性を有する第2の記録
    媒体を備えたことを特徴とする集音装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の集音装置であって、
    前記第2の記録媒体に保持している前記雑音除去フィル
    タ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、シス
    テム起動時に、前記第1の記録媒体に展開することを特
    徴とする集音装置。
  26. 【請求項26】 請求項24記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、前記雑音
    除去フィルタ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラ
    グが更新されたときに、それらの更新情報を前記第2の
    記録媒体にコピーすることを特徴とする集音装置。
  27. 【請求項27】 請求項24記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、システム
    のパワーがオフされる直前に、前記第2の記録媒体にコ
    ピーすることを特徴とする集音装置。
  28. 【請求項28】 請求項24記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、その保持
    と並行して、システムのパワーがオフされた場合でも保
    持することが可能なように不揮発性を有し、かつ着脱可
    能な形態を有する第3の記録媒体を備えたことを特徴と
    する集音装置。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグに対して、機
    器に内蔵された部分を駆動する雑音発生制御に関する情
    報は前記第2の記録媒体にコピーし、機器に着脱可能な
    部分を駆動する雑音発生制御に関する情報は前記第3の
    記録媒体にコピーすることを特徴とする集音装置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の集音装置であって、
    前記第2の記録媒体及び前記第3の記録媒体に保持して
    いる前記雑音除去フィルタ情報と前記雑音除去フィルタ
    情報安定フラグを、システム起動時に、前記第1の記録
    媒体に展開することを特徴とする集音装置。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の集音装置であって、
    前記第3の記録媒体に保持している前記雑音除去フィル
    タ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、前記
    第3の記録媒体が機器に装着された直後に、前記第1の
    記録媒体に展開することを特徴とする集音装置。
  32. 【請求項32】 請求項29記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、前記雑音
    除去フィルタ情報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラ
    グが更新されたときに、それらの更新情報を前記第2の
    記録媒体及び前記第3の記録媒体にコピーすることを特
    徴とする集音装置。
  33. 【請求項33】 請求項29記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、システム
    のパワーがオフされる直前に、前記第2の記録媒体及び
    前記第3の記録媒体にコピーすることを特徴とする集音
    装置。
  34. 【請求項34】 請求項29記載の集音装置であって、
    前記第1の記録媒体に保持する前記雑音除去フィルタ情
    報と前記雑音除去フィルタ情報安定フラグを、前記第3
    の記録媒体が機器から取り外される直前に、前記第3の
    記録媒体にコピーすることを特徴とする集音装置。
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