JP4590437B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4590437B2
JP4590437B2 JP2007198947A JP2007198947A JP4590437B2 JP 4590437 B2 JP4590437 B2 JP 4590437B2 JP 2007198947 A JP2007198947 A JP 2007198947A JP 2007198947 A JP2007198947 A JP 2007198947A JP 4590437 B2 JP4590437 B2 JP 4590437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
sound
wind noise
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007198947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009036831A (ja
Inventor
博幸 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007198947A priority Critical patent/JP4590437B2/ja
Publication of JP2009036831A publication Critical patent/JP2009036831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590437B2 publication Critical patent/JP4590437B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置に関し、特に音声信号を処理する装置に関する。
従来、周囲の音声をマイクロフォンによって集音し、得られた音声信号を処理する装置としてビデオカメラ等が知られている。これらビデオカメラの中には、マイクロフォンによって得られた音声信号に、風による雑音が含まれているか否かを検出し、風による雑音が含まれている場合は、風による雑音を除去する処理を行うものがある(例えば、特許文献1)。
特開2005−110127
しかし、従来のビデオカメラでは、例えば、ビデオカメラの振動に起因する雑音を、風による雑音であると検出してしまい、音声信号に対して風による雑音を除去する処理を行ってしまう場合があった。そうすると、例えば、風による雑音の含まれていない音声信号に対しても、風による雑音を除去する処理を行ってしまい、音声が聞きづらいものになってしまう問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、例えば、ビデオカメラの振動に起因する雑音等が入力された際に、風による雑音を除去する処理をしてしまう可能性を低減できる情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、周囲の音声を集音する第1の集音手段と、周囲の音声を集音する前記第1の集音手段とは異なる第2の集音手段と、および第2の集音手段により得られた音声信号の指定された周波数よりも小さい周波数成分の音声信号を減衰させる処理手段と、の集音手段により得られた第1の音声信号の所定の周波数よりも小さい周波数成分と前記第2の集音手段により得られた第2の音声信号の前記所定の周波数よりも小さい周波数成分との差を示す差成分信号の絶対値、およびその和を示す和成分信号の絶対値を算出し、前記差成分信号の絶対値と前記和成分信号の絶対値の比較をする比較手段と、前記処理手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記比較手段の比較の結果、前記差成分信号の絶対値の方が前記和成分信号の絶対値よりも大きい状態が所定期間以上連続した場合に、前記差成分信号の絶対値の方が前記和成分信号の絶対値よりも大きいほど前記処理手段における周波数を大きくするように制御することを特徴とする。
本発明によれば、風雑音を検出しつつユーザが装置に触れたとき等に頻繁に発生する振動音による風雑音の誤検出を避け、なおかつ、効果的な風雑音低減処理を実行することができるという特有の効果を奏することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
マイクで集音した音声信号に風による雑音(以下、風雑音)が含まれているか否かを検出して、風雑音が含まれている場合は、集音した音声信号に対して風雑音除去処理を行うビデオカメラについて説明する。
図1は、本実施例のビデオカメラのブロック図である。
図1において、101は、ビデオカメラの各種機能に応じて、各ブロックを制御する制御部である。102は、外部からの指示をビデオカメラに入力するための操作部である。103は、制御部101からの制御信号や、操作部102からの指示信号等が行き来する制御信号バスである。104は、各ブロック間の画像データおよび音声データが行き来する画像/音声データバスである。
105は、被写体の光学像を取り込む撮影レンズや、光量を制御する絞り、光学像を電気信号に変換する撮像素子等からなる撮像部である。106は、撮像部105から得た画像信号を適正な信号レベルにし、デジタルデータに変換し、1フレーム分ずつ記録する等の映像記録方式に必要な処理を行う映像処理部である。
107は、音声を取り込むマイクロフォン、取り込んだ音声信号を適正なレベルまで増幅する増幅器等からなる集音部である。本実施例では、集音部107は2つの無指向性のマイクエレメントを有しており、2チャンネルの音声を集音し、ビデオカメラに音声入力をすることができる。108は、集音部107から得た音声信号をデジタルデータに変換し、音声記録方式に必要な処理を行う音声処理部である。
109は、集音部107で集音した音声信号に対して、風雑音除去処理を行う風雑音除去部であり、本実施例では、入力された音声信号の低域周波数成分のレベルを制御することにより風雑音を除去している。
110は、集音部107で集音した音声信号に雑音が含まれているか否かを検出する雑音検出部である。検出方法については後述する。
111は、集音部107で集音した音声信号の各チャンネルの音声レベルを検出する音声レベル検出部である。音声レベル検出部111は、各チャンネルの音声レベルを制御部101に送信することができる。
112は、記録中は、映像処理部106から得られた映像データや、音声レベル検出部111で検出された各チャンネルの音声信号の音声レベルを表示する表示部である。表示部112は、再生中は後述の映像再生処理部116で再生された映像を表示するほか、各種メニューの表示をすることができる。113は、表示部112の表示を制御するための表示制御部である。
114は、映像処理部106から得られた映像データ、音声処理部108から得られた音声データ、その他のデータを必要に応じて関連づけて記録するための記録媒体としてのハードディスク(以後、HDD)である。115は、HDD114にアクセスし、上記の映像データ、音声データ、その他のデータ等を読み書きするためのアクセス部である。
116は、アクセス部115によって読み出されたHDD114の映像データを映像記録方式に従って処理し、所定の形態に変換する映像再生処理部である。117は、映像再生処理部116で再生された映像信号を外部に出力するための映像出力端子である。
118は、アクセス部115によって読み出されたHDD114の音声データを映像記録方式に従って再生する音声再生処理部である。119は、音声再生処理部118で再生された音声信号を外部に出力するための音声出力端子である。
120は、PC等の外部機器と通信を行ったり、HDD114に記録された映像データ、音声データ等を外部機器とやり取したりするためのUSB端子である。121は、USB端子120と接続された外部機器とのデータのやり取りを制御するUSBコントローラである。
まず、本実施例のビデオカメラの基本的な記録動作について説明する。
操作部102から、記録開始の指示が出されると、制御部101は各ブロックを制御し、動画撮影を開始する。被写体の光学像は、撮像部105に入力され、電気信号に変換され、映像処理部106でデジタルデータに変換されて、所定の処理を施される。周囲の音声は、集音部107で電気信号に変換され、風雑音除去部109で、風雑音除去処理を施されて、音声処理部108に送信される。送信された音声信号は、音声処理部108でデジタルデータに変換され所定の処理を施される。
映像処理部106で得られた映像データと、音声処理部108で得られた音声データは、アクセス部115によってHDD114に記録される。
記録動作中に、表示部112では、記録している映像を出力するほか、集御中の音声信号のレベルを表示すること等ができる。
ここで、本実施例の記録動作に必要な構成のうち、音声の信号処理に関連するブロックの詳細を図2に示す。
図2は、図1のビデオカメラの集音部107、音声処理部108、風雑音除去部109、雑音検出部110の各ブロックの内部を示した図である。まず、図2の各ブロックについて説明する。
図2において、201は、左側の音声を集音するためのLマイクである。202は、右側の音声を集音するためのRマイクである。集音部107はLマイク201からの音声信号及びRマイクからの音声信号を増幅する増幅器を有しているが不図示としている。
203、204は、Lマイク201、Rマイク202で集音した音声信号の低域周波数成分(例えば1kHz以下)のレベルを抑圧し、高域成分を通過させるハイパスフィルタであり、制御部101により制御されている。風雑音は、一般に1kHz以下に含まれているため、このように、音声信号の1kHz以下のレベルを抑圧することにより風雑音を除去することができる。
205は、Lマイクにより得られた音声信号(以下、SoundL)と、Rマイク202により得られた音声信号(以下、SoundR)との差の信号を生成する差信号生成部である。206は、SoundLと、SoundRとの和の信号を生成する和信号生成部である。
通常の音波の場合、SoundLとSoundRは、特に低域周波数成分においては、ほぼ同相の相似信号になることが一般に、知られている。これに対し、風雑音は、マイクの振動板へ直接当たる風圧に起因するため、SoundLとSoundRに含まれる音声の成分の相関性は小さい。同様に、ビデオカメラの振動に起因する雑音も、SoundLとSoundRに含まれる音声成分の相関性は小さい。従って、差信号は主に風雑音や振動による雑音の成分を示し、和信号は通常の音声成分を示す信号であることがわかる。
207は、差信号生成部205で得られた差信号から、風雑音の主成分である所定の低域周波数成分(例えば1kHz以下)を抽出するローパスフィルタであり、本実施例では、差LPFとする。208は、和信号生成部206で得られた和信号から、風雑音の主成分である所定の低域周波数成分(例えば1kHz以下)を抽出するローパスフィルタであり、本実施例では、和LPFとする。
209は、差LPF207で得られた差信号の絶対値を算出する絶対値検出器であり、本実施例では、差ABSとする。210は、和LPF208で得られた和信号の絶対値を算出する絶対値検出器であり、本実施例では、和ABSとする。
211は、差ABS209で得られた、SoundLとSoundRの差信号の低域周波数成分の絶対値から、和ABS210で得られた、SoundLとSoundRの和信号の低域周波数成分の絶対値を減算する減算器である。この減算器で得られた信号が正の値であった場合は、本実施例では、差信号は主に雑音成分を示し、和信号は通常の音声成分を示す、そのため、差信号のレベルが和信号のレベルよりも大きいことになる。つまり、雑音成分の音声レベルが通常の音声成分の音声レベルより大きいことになる。本実施例では、この減衰器211の出力信号を、雑音検出信号と呼ぶようにしている。
212は、正レベルの雑音検出信号が入力されている時間を計測するカウンタであり、所定の時間(例えば200ミリ秒)雑音検出信号が入力されていた場合には、制御部101に対して、指示信号を送信する。制御部101は、カウンタ212からの、指示信号が入力されたことに応じて、集音部107で得られた音声信号に対する風雑音除去処理を行うよう、風雑音除去部109を制御する。
ここで、本実施例の風雑音除去動作について、図2を用いて説明する。
まず、雑音検出部110の動作について説明する。
差信号生成部205によってSoundLとSoundRとの差信号が生成され、差LPF207で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、差ABS209で、絶対値が算出される。また、和信号生成部206によってSoundLとSoundRとの和信号が生成され、和LPF208で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、和ABS210で、絶対値が算出される。
そして、減算器211で、算出された差信号の低域周波数成分の絶対値から和信号の低域周波数成分の絶対値を減算し、出力する。
通常の音波の場合、SoundLとSoundRは、特に低域周波数成分においては、ほぼ同相の相似信号になることが、一般に知られている。これに対し、風雑音は、マイクの振動板へ直接当たる風圧に起因するため、SoundLとSoundRの相関性は小さいものになっている。さらに、ビデオカメラの振動を検出した場合、SoundLとSoundRの相関性は小さいものになっている。従って、差信号は主に雑音成分の入力を示し、和信号は通常の音声成分の入力を示す信号となる。
従って、差信号の低域周波数成分の絶対値の方が和信号の低域周波数成分の絶対値よりも大きい場合が、雑音が入力されていることになる。しかしながら、この場合、雑音成分が入力されていることを検出することはできるが、風雑音なのか、ビデオカメラの振動に起因する雑音なのか判別することができない。
そこで、本実施例では、雑音が風雑音であることを検出するために更に以下の処理を行う。減算器211から出力された信号が正の値であった場合、この信号を雑音検出信号としている。
減算器211で得られた雑音検出信号は、カウンタ212に送信される。
カウンタ212は、雑音検出信号が所定期間連続して入力されたことに応じて、制御部101に指示信号を送信する。
制御部101では、カウンタ212からの指示信号が入力されたことに応じて、集音部107で得られた音声信号に対する風雑音除去処理を行うよう、風雑音除去部109を制御する。
つまり、風雑音検出部110では、入力された2つの音声信号の差信号の低域成分の絶対値から和信号の低域成分の絶対値を減じたものが所定期間(例えば200ミリ秒)以上正の値であった場合に、風雑音が入力されていると検出するようになっている。
これは、例えばビデオカメラの振動に起因よる雑音は所定期間連続して入力されることが少なく、風雑音は所定期間連続して入力されることが多いからである。
次に風雑音除去部109の動作について説明する。
制御部101は、カウンタ212からの指示信号が入力されたことに応じて、集音部107で得られた音声信号に対する風雑音除去処理を行うよう、風雑音除去部109を制御する。制御部101は、雑音検出部110からの雑音検出信号の値に応じた制御信号をHPF203とHPF204に送信する。HPF203とHPF204は、制御部101からの制御信号に応じて、入力されたSoundLとSoundRの、例えば1kHz以下の周波数成分の音声レベルの減衰量を連続的に制御する。本実施例では、図3に示すように、雑音検出信号の値が大きくなるにつれて、HPF203とHPF204のカットオフ周波数を高くし、雑音検出信号の値が小さくなるにつれて、HPF203とHPF204のカットオフ周波数を低くするように制御する。この様な制御をすることにより、風雑音のパワーの集中する音声信号の低周波成分を十分に減衰させることができる。
以上のように、雑音検出部110の減算器211により雑音検出信号が所定期間連続して出力されたことに応じて、制御部101は、風雑音除去処理を行うよう風雑音除去部109を制御する。このような制御をすることで、本実施例のビデオカメラは、入力された音声信号に例えば、ビデオカメラの振動に起因する雑音が含まれていた場合には、風雑音除去処理を行わないように制御することができる。従って、音声信号にビデオカメラの振動に起因する雑音が含まれている場合に、聞きづらい音声になってしまう可能性を低減できる。
次に、図4を用いて第2の実施例について説明する。実施例1では、雑音検出部110の減算器211により雑音検出信号が所定期間連続して出力されたことに応じて、制御部101は、風雑音除去処理を行うよう風雑音除去部109を制御していた。本実施例では、集音部107で得られた音声信号のレベルに応じて、制御部101は、風雑音除去処理を行うか禁止するかを制御するように構成している。
実施例1との違いは、カウンタ212を構成から除き、音声レベル検出部111を用いた点にある。
本実施例の風雑音除去動作について図4を用いて説明する。
まず、雑音検出部110の動作について説明する。
差信号生成部205によってSoundLとSoundRとの差信号が生成され、差LPF207で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、差ABS209で、絶対値が算出される。また、和信号生成部206によってSoundLとSoundRとの和信号が生成され、和LPF208で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、和ABS210で、絶対値が算出される。
そして、減算器211で、差信号の低域周波数成分の絶対値から和信号の低域周波数成分の絶対値を減算し、制御部101に送信される。
次に、制御部101の動作について説明する。
制御部101は、減算器211で得られた信号が、正の値である場合には、集音部107で得られた音声信号の低域周波数成分の音声レベルの制御を行うよう、風雑音除去部109を制御する。また、減算器211で得られた信号が、負の値である場合には、集音部107で得られた音声信号に対して処理を行わないよう、風雑音除去部109を制御する。
しかし、集音部107で得られた音声信号のレベルが所定のレベル未満の場合には、通常の音声のレベルが小さくなり、雑音検出部110の和信号の低域周波数成分の絶対値の値が小さくなってしまう。これに対し、差信号の低域周波数成分の絶対値の値は大きく変化はしないので、減算器211の出力信号の値が正の値になる可能性が高い。減算器211の出力信号の値が正の値になった場合には、風雑音が入力されていない場合でも、ビデオカメラの振動成分に起因する雑音により、制御部101は、風雑音除去処理を行うよう風雑音除去部109を制御することになってしまう。
そこで、本実施例では、制御部101は、音声レベル検出部111で検出された音声信号のレベルが所定のレベル(例えば−30dB)未満の場合には、風雑音除去処理を行わないよう、風雑音除去部109を制御するようにしている。
つまり、制御部101は、入力された音声レベルが所定のレベル(例えば−30dB)以上の場合であって、減算器211の出力信号が正の値である場合のみ、風雑音除去処理を行うよう、風雑音除去部109を制御する。
本実施例では所定のレベルとしては、ビデオカメラの振動に起因する音声のレベル以上の値を選択している。
以上のように、入力された音声信号の音声レベルが所定のレベル未満の場合には、雑音検出部110で風雑音が入力されていると検出されたとしても、風雑音除去処理を行わないよう風雑音除去部109を制御する。
このような制御をすることで、本実施例のビデオカメラは、入力された音声信号例えば、ビデオカメラの振動に起因する雑音が含まれていた場合には、風雑音除去処理を行わないように制御することができる。従って、音声信号にビデオカメラの振動に起因する雑音が含まれている場合に、聞きづらい音声になってしまう可能性を低減できる。
本実施例では、音声レベルが所定のレベル未満の場合には、風雑音除去処理を行わないようにしたが、音声レベルを検出しなくても、ビデオカメラの振動を検出して、風雑音除去処理を行わないようにしてもよい。
ビデオカメラの振動が所定のレベル以上の場合には、振動に起因する雑音の音声レベルが大きくなり、雑音検出部110の差信号の低域周波数成分の絶対値の値が大きいものになってしまう。そのため、雑音検出部110からは雑音検出信号が出力されてしまい、制御部101は、風雑音除去処理をするよう風雑音除去部109を制御することになってしまう。これを避けるためには、ビデオカメラに取り付けられた振動検出部によってビデオカメラの振動が所定のレベル以上であると検出された場合に、制御部101が、風雑音除去部109を風雑音除去処理を行わないように制御するように構成すればよい。
また、制御部101の指示で動作するビデオカメラの駆動部の振動が所定のレベル以上の場合には、振動に起因する雑音の音声レベルが大きくなり、雑音検出部110の差信号の低域周波数成分の絶対値の値が大きいものになってしまう。ここでいう、駆動部とは、例えばビデオカメラのズーム機構であったり、ハードディスクやDVDドライブの回転機構等であったりする。この場合にも、駆動部から発生される振動に起因して、雑音検出部110からは雑音検出信号が出力されてしまい、制御部101は、風雑音除去処理をするよう風雑音除去部を制御することになってしまう。これを避けるためには、ビデオカメラの振動が所定のレベル以上の振動を与えてしまう駆動部が動作するタイミングでは、制御部101は、風雑音除去処理を行わないように風雑音除去部109を制御するように構成すればよい。そのためには、制御部101は、ビデオカメラの振動が所定のレベル以上になってしまう駆動部への制御信号の出力を監視するように構成する必要がある。そして、制御信号の出力を検知した場合には、その制御信号の種類に応じて、制御部101で、風雑音除去部109を風雑音除去処理を行わないように制御するか否かを決定するようにすればよい。
また、ビデオカメラの振動に起因する雑音と風による雑音が同時に入力された場合には、集音部107で集音された音声信号のレベルを検出し、音声レベルが所定のレベル以上の場合に、風雑音除去処理を行うようにする。
次に、図5を用いて第3の実施例について説明する。実施例2では、入力された音声信号の音声レベルが所定のレベル未満の場合には、雑音検出部110で風雑音が入力されていると検出されたとしても、風雑音除去処理を行わないよう風雑音除去部109を制御していた。本実施例では、入力された音声信号の音声レベルに応じて、雑音検出部110で雑音成分を示す信号の減衰量を制御することにより雑音検出信号の出力を制限するように構成されている。実施例2との違いは、差信号を減衰させるための差ATT501を用いた点にある。
図5において、差ATT501は、SoundLとSoundRとの差信号の低域周波数成分の絶対値の値を減衰させるものであり、減衰量は、制御部101により制御されている。制御部101には、音声レベル検出部111により検出された集音部107で得られた音声信号の音声レベルが入力されている。制御部101は、音声信号の音声レベルが所定の未満の場合には、音声レベルが小さくなるにつれて差ATT501の減衰量を大きくするように制御する。このようにすることで、雑音検出信号が正の値になることを制限することができる。そして、音声信号の音声レベルが所定の値以上の場合には、差ATT501の減衰量を0に設定するように制御する。
本実施例の風雑音除去動作について図5を用いて説明する。
まず、雑音検出部110の動作について説明する。
差信号生成部205によってSoundLとSoundRとの差信号が生成され、差LPF207で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、差ABS209で、絶対値が算出される。そして差信号の低域周波数成分の絶対値は、差ATT501で所定量減衰される。差ATT501の減衰量は、集音部107で集音された音声信号のレベルに応じて、変更するように制御部101によって制御されている。また、和信号生成部206によってSoundLとSoundRとの和信号が生成され、和LPF208で所定の低域周波数成分の信号が抽出され、和ABS210で、絶対値が算出される。
そして、減算器211で差信号の低域周波数成分の絶対値の所定量減衰された値から和信号の低域周波数成分の絶対値を減算し出力する。減算器211で得られた信号は、制御部101に送信される。
本実施例では特に、減算器211で得られた信号が正の値である場合には、雑音成分の音声レベルが高いことを示すので、その信号を雑音検出信号と呼ぶ。
次に、制御部101の動作について説明する。
制御部101は、減算器211で得られた信号が、正の値である場合には、集音部107で得られた音声信号の低域周波数成分の音声レベルの制御を行うよう、風雑音除去部109を制御する。また、減算器211で得られた信号が、負の値である場合には、集音部107で得られた音声信号に対して処理を行わないよう、風雑音除去部109を制御する。
しかし、集音部107で得られた音声信号のレベルが所定のレベル未満の場合には、ユーザが録音したいメイン音声のレベルが小さくなり、和信号の低域周波数成分の絶対値の値が小さくなってしまう。これに対し、差信号の低域周波数成分の絶対値の値は大きく変化はしないので、減算器211から得られる信号の値が正の値になる可能性が高い。ビデオカメラの振動を集音部107が検出してしまった場合に、雑音検出信号が出力されてしまい、制御部101は、風雑音除去処理を行うよう風雑音除去部109を制御することになってしまう。
そこで、本実施例では、制御部101は、集音部107で得られた音声信号のレベルが所定のレベル未満の場合には、差信号の低域周波数成分の絶対値を減衰させている。そして、制御部101は、音声信号の音声レベルが小さくなるにつれて、差ATT501の減衰量を大きくするように制御する。差信号の低域周波数成分の絶対値を減衰させることで、雑音検出部110から出力される、信号の値を正の値になりにくくなるわけである。つまり雑音検出信号が出力されにくくなるわけである。
以上のように、入力された音声信号の音声レベルが所定のレベル未満の場合には、制御部101は、音声レベルに応じて風雑音検出信号の値を正の値になりにくくなるように雑音検出部110を制御している。このような制御をすることで、本実施例のビデオカメラは、入力された音声信号に風雑音以外の雑音が入力された場合には風雑音を除去する処理を行わないようにすることができる。また、風雑音が入力された場合には風雑音を除去する処理を行うことができる。従って、例えば、ビデオカメラの振動を集音部107で検出してしまった場合に、音声信号に対して雑音除去処理を行ってしまう可能性を低減でき、良質な音声を得ることができる。
本実施例では、音声レベルが所定のレベル未満の場合には、音声レベルに応じて、差信号を減衰させていたが、逆に和信号を増幅させるようにしても良い。
本実施例では、音声レベルが所定のレベル未満の場合には、音声レベルに応じて、風雑音検出信号の値を正の値になりにくくなるように雑音検出部110を制御していた。これ以外にも、ビデオカメラの振動を検出し、振動レベルに応じて、風雑音検出信号の値を正の値になりにくくなるように雑音検出部110を制御してもよい。
ビデオカメラの振動を検出する場合、ビデオカメラの振動が所定のレベル以上の場合には、振動に起因する雑音の音声レベルが大きくなり、雑音検出部110の差信号の低域周波数成分の絶対値の値が大きいものになってしまう。この場合、雑音検出部110からは雑音検出信号が出力されてしまうため制御部101は、風雑音除去処理をするよう風雑音除去部を制御することになってしまう。従って、振動検出部によってビデオカメラの振動のレベルを検出するように構成し、制御部101は、検出された振動レベルに応じて、雑音検出信号の値を正の値になりにくくなるように雑音検出部110を制御するように構成すればよい。すなわち、制御部101は、ビデオカメラの振動のレベルが大きいほど、差ATT501の減衰量が大きくなるように制御すればよい。
また、制御部101の指示で動作するビデオカメラの駆動部の振動が所定のレベル以上の場合には、振動に起因する雑音の音声レベルが大きくなり、雑音検出部110の差信号の低域周波数成分の絶対値の値が大きいものになってしまう。この場合にも、駆動部の発生させる振動に起因して、雑音検出部110からは雑音検出信号が出力されてしまうため制御部101は、風雑音除去処理をするよう風雑音除去部を制御することになってしまう。これを避けるためには、ビデオカメラの振動が所定のレベル以上の振動になってしまう駆動部への制御信号が出力された場合には、その制御信号の種類によって、差ATT501の減衰量を変化させるように制御すればよい。そのためには、制御部101は、ビデオカメラの振動が所定のレベル以上の振動になってしまう駆動部への制御信号の出力を監視するように構成する必要がある。
また、ビデオカメラの振動に起因する雑音と風による雑音が同時に入力された場合には、集音部107で集音された音声信号のレベルを検出して、所定のレベル以上の場合に、風雑音除去処理を行うようにすればよい。
(他の実施例)
実施例では、音声信号はステレオ音声を想定していたが、複数の音声であれば、3チャンネルでも5.1チャンネルでも良い。この場合も、雑音検出部110で、各マイクエレメントで集音した音声信号の差成分、和成分の絶対値の差をとることにより風雑音を検出することができる。
また、実施例では、風雑音除去処理としては、入力された音声信号の低域周波数成分のレベルを制御するようにしていたが、これ以外の処理でも風雑音を除去する効果のある処理であれば良い。
また、実施例では、記憶媒体としてHDD114を用いているが、これは、ハードディスクに限られるものではなく、半導体メモリ、磁気あるいは光磁気記録メディアなどが考えられる。
また、実施例では、風雑音除去処理としては、入力された音声信号の低域周波数成分のレベルを制御することにより風雑音を除去している。しかし、これ以外にも左右の音声信号の低域周波数成分のみを抽出し、混合し、再び左右の音声信号に対して混合する処理を行う方法もある。この方法では低域周波数成分の音声信号がモノラル化されることになる。このように、風雑音除去処理としては種々の処理が考えられる。
本発明が適用されるビデオカメラの構成を示すための図である。 実施例1の風雑音除去を行うための構成を示すための図である。 風雑音除去処理について説明するための図である。 実施例2の風雑音除去を行うための構成を示すための図である。 実施例3の風雑音除去を行うための構成を示すための図である。
符号の説明
101 制御部
102 操作部
103 制御バス
104 画像/音声バス
105 撮像部
106 映像処理部
107 集音部
108 音声処理部
109 風雑音除去部
110 雑音検出部
111 音声レベル検出部
112 表示部
113 表示制御部
114 ハードディスク
115 アクセス部
116 映像再生処理部
117 映像端子
118 音声再生処理部
119 音声端子
120 USB端子
121 USBコントローラ

Claims (3)

  1. 周囲の音声を集音する第1の集音手段と、
    周囲の音声を集音する前記第1の集音手段とは異なる第2の集音手段と、
    前記第1および第2の集音手段により得られた音声信号の指定された周波数よりも小さい周波数成分の音声信号を減衰させる処理手段と、
    前記第1の集音手段により得られた第1の音声信号の所定の周波数よりも小さい周波数成分と前記第2の集音手段により得られた第2の音声信号の前記所定の周波数よりも小さい周波数成分との差を示す差成分信号の絶対値、およびその和を示す和成分信号の絶対値を算出し、前記差成分信号の絶対値と前記和成分信号の絶対値の比較をする比較手段と、
    前記処理手段を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記比較手段の比較の結果、前記差成分信号の絶対値の方が前記和成分信号の絶対値よりも大きい状態が所定期間以上連続した場合に、前記差成分信号の絶対値の方が前記和成分信号の絶対値よりも大きいほど前記処理手段における周波数を大きくするように制御することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記所定期間は、200ミリ秒であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記所定の周波数は、1kHzであることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
JP2007198947A 2007-07-31 2007-07-31 情報処理装置 Expired - Fee Related JP4590437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198947A JP4590437B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198947A JP4590437B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009036831A JP2009036831A (ja) 2009-02-19
JP4590437B2 true JP4590437B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=40438838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007198947A Expired - Fee Related JP4590437B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4590437B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5926490B2 (ja) * 2011-02-10 2016-05-25 キヤノン株式会社 音声処理装置
JP6139835B2 (ja) * 2012-09-14 2017-05-31 ローム株式会社 風音低減回路およびそれを用いたオーディオ信号処理回路、電子機器
JP6100493B2 (ja) * 2012-09-14 2017-03-22 ローム株式会社 風音低減回路、風音低減方法およびそれを用いたオーディオ信号処理回路、電子機器
US9131307B2 (en) 2012-12-11 2015-09-08 JVC Kenwood Corporation Noise eliminating device, noise eliminating method, and noise eliminating program

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002300687A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Toshiba Corp 電子機器
JP2005110127A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Canon Inc 風雑音検出装置及びそれを有するビデオカメラ装置
JP2006047639A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Advanced Telecommunication Research Institute International 雑音除去装置
JP2006279757A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、音声記録方法及びプログラム
JP2006287387A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、音声記録方法及びプログラム
JP2007081560A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Sony Corp 雑音低減装置及び雑音低減方法並びに雑音低減プログラムとその電子機器用収音装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002300687A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Toshiba Corp 電子機器
JP2005110127A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Canon Inc 風雑音検出装置及びそれを有するビデオカメラ装置
JP2006047639A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Advanced Telecommunication Research Institute International 雑音除去装置
JP2006279757A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、音声記録方法及びプログラム
JP2006287387A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、音声記録方法及びプログラム
JP2007081560A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Sony Corp 雑音低減装置及び雑音低減方法並びに雑音低減プログラムとその電子機器用収音装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009036831A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8068620B2 (en) Audio processing apparatus
US9495950B2 (en) Audio signal processing device, imaging device, audio signal processing method, program, and recording medium
JP2005110127A (ja) 風雑音検出装置及びそれを有するビデオカメラ装置
JP4590437B2 (ja) 情報処理装置
JP5020845B2 (ja) 音声処理装置
JP2011114465A (ja) 音声処理装置及び電子カメラ
JP2009130767A (ja) 信号処理装置
JP4542396B2 (ja) 録音装置
JP2015104091A (ja) 風雑音低減装置を備えた音声処理装置及びそれを有する撮像装置
JP5645373B2 (ja) 音声処理装置、音声処理方法
JP5171369B2 (ja) 集音環境判定装置及びそれを備えた電子機器並びに集音環境判定方法
JP6902961B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP2010118975A (ja) 集音装置及びノイズ抑制方法
JP2009130820A (ja) 情報処理装置
JP6742864B2 (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法及びプログラム
JP5340127B2 (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理装置の制御方法
WO2020230539A1 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよび撮像装置
JP5495753B2 (ja) 撮像装置
JP2002344787A (ja) ビデオ撮像録音装置の収音装置
JP2001320794A (ja) 記録再生装置
US10313824B2 (en) Audio processing device for processing audio, audio processing method, and program
JP6912969B2 (ja) 音声処理装置及びその制御方法
JP2008311931A (ja) 信号処理装置
JP3027317B2 (ja) スチルカメラ付映像記録/再生装置
JP2003233956A (ja) 撮像装置、音声情報交換装置、音声情報再生装置、音声情報交換方法及び音声情報再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees