JP2001250202A - 磁気再生装置及び電子機器 - Google Patents

磁気再生装置及び電子機器

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JP2001250202A
JP2001250202A JP2000062782A JP2000062782A JP2001250202A JP 2001250202 A JP2001250202 A JP 2001250202A JP 2000062782 A JP2000062782 A JP 2000062782A JP 2000062782 A JP2000062782 A JP 2000062782A JP 2001250202 A JP2001250202 A JP 2001250202A
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Minoru Takasaki
実 高崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の周波数成分のノイズを低減し、磁気デ
ータを正確に読み出せるようにする。 【解決手段】 磁気記録媒体9に密着して該磁気記録媒
体に記録された磁束の変化を電流の変化として出力する
磁気ヘッド1よりの、前記出力電流を電圧に変換して所
定のレベルに達するように増幅する機能を有する磁気再
生装置において、遮断周波数をノイズ源の周波数と合致
させたノッチフィルタ21を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気情報を再生す
る磁気再生装置や、カメラ等の電子機器の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気再生装置においては、磁気ヘ
ッドにて検出した磁気データより再生回路内部に設けら
れたバンドパスフィルタによってノイズを除去し、その
後信号判定手段にて信号を“1”と“0”に判定してデ
ータとして後段のデコーダ装置等に転送することで、記
録されている磁気データの再生を行っていた。
【0003】ところで、上記磁気ヘッドで検出される信
号に混入するノイズは給送モータにて発生されるものが
殆ど、詳しくは給送モータの回転数の整数倍の周波数成
分からなるものである。従って、これまでは例えば特開
平10−90766号で開示されているように、ノイズ
の周波数成分とバンドパスフィルタの低域遮断周波数及
び高域遮断周波数の関係を工夫することなどで、S/N
比を改善することが行われていた。
【0004】しかし、信号成分が微弱な場合にS/N比
を改善するには、バンドパスフィルタの通過帯域幅を狭
める必要があり、その結果、信号の歪みが大きくなって
信号を“1”と“0”に判定することが難しくなる。
【0005】ここで、従来例としての磁気再生回路を含
むカメラの概略構成を図12に示し、これを基に説明す
る。図12において、1はフィルムに記録された磁気デ
ータを読み出す為の磁気ヘッド、2は前記磁気ヘッド1
に発生した信号電流を電圧に変換する抵抗器、3は前記
抵抗器2の両端に現れる信号電圧を増幅する増幅回路で
ある。4はフィルムの巻き上げを行う給送モータであ
り、その回転軸の先端にはギアが取り付けられている。
5は前記給送モータ4を駆動するモータドライブ回路、
6は前記給送モータ4の回転軸に取り付けられたギアと
噛み合い、該給送モータ4の回転を所定の減速比1/n
で減速するギア列の一部をなす減速ギアである。なお、
この図ではギア列の詳細な構成は省略している。7は前
記給送モータ4の回転数を検出する為のセンサ装置であ
り、その構成を図13を用いて説明する。
【0006】図13において、センサ装置7は、フォト
インタラプタ7a、減速ギア6及びパルス板12より成
り、前記減速ギア6の回転軸11に、90度毎に4つの
スリットが設けられたパルス板12が固定されている。
そして、給送モータ4に直結されたギアと減速ギア6の
ギア比は1/4に設定されていて、給送モータ4が一回
転するとパルス板12は1/4回転し、スリットの一つ
が必ずフォトインタラプタ7aを横切って,センサ装置
7からは一発のパルス信号が出力される。従って、給送
モータ4が一回転する毎にパルス信号が一発出力される
ことになる。これが、給送モータ4の回転数を検出する
回転数検出手段として作用する。
【0007】図12に戻って、8は省略したギア列によ
って給送モータ4の回転が伝達されてフィルムを巻き上
げるスプール、9は前記スプール8に巻き上げられるフ
ィルム、10は前記フィルム9が収納されるフィルムカ
ートリッジである。
【0008】20はバンドパスフィルタ(BPF)であ
り、増幅器3の出力信号から信号成分を通過させるよう
低域遮断周波数と高域遮断周波数が定められる。22は
波形整形回路でり、ノイズが低減された前記バンドパス
フィルタ20の出力信号をHiレベル,Loレベルに2
値化する。この波形整形回路22の一例を図14に示
す。
【0009】図14において、31はコンデンサであ
り、32は抵抗器であり、これらで微分回路を形成して
いる。この微分回路の出力(信号b)は、コンパレータ
33の非反転入力端子とコンパレータ34の反転入力端
子に入力される。前記コンパレータ33の反転入力端子
には基準電圧Vref1が印加され、微分回路の出力がVre
f1を超えるとHiレベルを出力(信号c)する。又コン
パレータ34の非反転入力端子には基準電圧Vref2が印
加され、微分回路の出力電圧がVref2より低下するとH
iレベルを出力(信号d)する。その様子(図14の信
号a〜d)を図15の(A),(B),(C),(D)
に示している。前記コンパレータ33の出力はRSフリ
ップフロップ35のS端子に入力し、コンパレータ34
の出力(信号e)はR端子に入力する。その結果、図1
5(E)に示す2値化した信号が得られる。
【0010】図12に戻って、23は前記波形整形回路
22で2値化された信号より“1”“0”を判定する信
号判定回路であり、前記波形整形回路22の出力である
Hi信号の継続時間が所定値より長ければ“1”、短け
れば“0”と判定する。その判定結果は出力信号として
不図示のカメラの制御回路に送られる。また、24はセ
ンサ装置7の出力信号から給送モータ4の回転数を検出
する為のモータ回転検出回路であり、その検出結果は後
述のモータ制御回路25に伝えられる。25はモータ制
御回路であり、前記モータ回転検出回路24からの信号
を基に給送モータ4の回転数を一定に保つようモータド
ライブ回路5を制御するものである。給送モータ4を駆
動するタイミングなどの入力信号は、不図示のカメラの
制御装置から発せられるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の従
来装置においては、磁気ヘッド1が検出するフィルム9
の磁気記録部に記録された信号に大きなノイズが混入し
てS/N比が低下すると、正確なデータの再生が難しい
と言う問題がある。
【0012】図16を用いて説明すると、図16(A)
は、フィルム9の磁気記録部に記録された“0”,
“1”,“0”,“1”,“0”のデータを読み取っ
た、増幅回路3の出力信号とその信号をバンドパスフィ
ルタを介さずに直接波形整形回路22に入力した時の出
力信号を示すものであり、信号成分が充分大きく、S/
N比が良好な状態の例である。この場合でも、増幅回路
3の出力信号にはノイズが重畳している。信号成分が小
さく、S/N比が低下すると、波形整形回路22が誤反
応する恐れがある。
【0013】図16(B)の上段は、増幅回路3の出力
信号が、高域遮断周波数を10KHz、低域遮断周波数
は信号のオフセット変動分と商用電源周波数のノイズの
影響を除去する為に 0.5KHzに設定したバンドパスフ
ィルタ20を配置した時の該フィルタを通過した時の出
力信号であり、ノイズの高周波成分が充分除去されてい
ない。なお、下段は、この時の波形整形回路20の出力
信号である。
【0014】図13(C)の上段は、高域遮断周波数を
2KHz、低域遮断周波数を 0.5KHzとしたバンドパ
スフィルタ20を通過した時の出力信号であり、ノイズ
成分はほぼ完全に除去されるが、信号に歪みが発生し、
この信号を波形整形回路22を通した出力信号(下段参
照)の“0”と“1”のパルス幅の差が少なくなり、判
定が難しくなっている。従って、信号成分が小さな時は
データの認識を誤る恐れがある。
【0015】(発明の目的)本発明の第1の目的は、特
定の周波数成分のノイズを低減し、磁気データを正確に
読み出すことのできる磁気再生装置及び電子機器を提供
しようとするものである。
【0016】本発明の第2の目的は、モータのノイズを
低減させることのできる電子機器を提供しようとするも
のである。
【0017】本発明の第3の目的は、モータのノイズを
低減させ、磁気データを正確に読み出すことのできる電
子機器を提供しようとするものである。
【0018】本発明の第4の目的は、信号の歪みを最小
限に抑えつつ、モータのノイズとその高調波成分を除去
し、磁気データを正確に読み出すことのできる電子機器
を提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、磁気記録媒体に密
着して該磁気記録媒体に記録された磁束の変化を電流の
変化として出力する磁気ヘッドよりの、前記出力電流を
電圧に変換して所定のレベルに達するように増幅する機
能を有する磁気再生装置において、遮断周波数をノイズ
源の周波数と合致させたノッチフィルタを有する磁気再
生装置とするものである。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2に記載の発明は、モータの回転数を検出する回
転数検出手段と、該回転数検出手段にて検出される回転
数に応じて遮断周波数を切り換え、前記モータの回転に
関連する周波数成分を除去するノッチフィルタとを有す
る電子機器とするものである。
【0021】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、フィルムの磁気記録部に密着
して該磁気記録部に記録された磁束の変化を電流の変化
として出力する磁気ヘッドと、前記フィルムを給送する
為の駆動源であるモータと、前記磁気ヘッドよりの出力
電流を電圧に変換して所定のレベルに達するように増幅
する機能を有する磁気再生回路とを有する電子機器にお
いて、遮断周波数を、前記モータの回転数及びその高調
波の周波数に合致させたノッチフィルタを有する電子機
器とするものである。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、フィルムを給送するモータ
と、該モータの回転数を検出する回転数検出手段と、該
回転数検出手段にて検出される回転数に応じて遮断周波
数を切り換え、前記モータの回転に関連する周波数成分
を除去するノッチフィルタとを有する電子機器とするも
のである。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、フィルムの磁気記録部に密着
して該磁気記録部に記録された磁束の変化を電流の変化
として出力する磁気ヘッドと、前記フィルムを給送する
為の駆動源であるモータと、該モータの回転数を検出す
る回転数検出手段と、該回転数検出手段にて検出される
回転数に応じて遮断周波数を切り換え、前記モータの回
転に関連する周波数成分を除去して、前記モータの回転
に起因する前記磁気ヘッドよりの出力電流への重畳ノイ
ズ成分を軽減するノッチフィルタとを有する電子機器と
するものである。
【0024】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、ノッチフィルタを、デジタル
信号処理によるノッチフィルタを複数段接続して構成
し、遮断周波数帯域の中心周波数を、モータのノイズの
基本周波数及びその高調波成分に略一致される請求項3
〜5の何れかに記載の電子機器とするものである。
【0025】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、モータを、その回転数が略一
定のものとし、ノッチフィルタを、アナログ信号処理に
よるノッチフィルタを複数段接続して構成する請求項3
〜5の何れかに記載の電子機器とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの主要部分の回路構成を示すブロック図であり、図
12と同じ部分は同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0028】図1において、図12と異なる点は、バン
ドパスフィルタ20の後段に、デジタルフィルタで構成
した特定の周波数帯域とその高調波成分を除去する為の
フィルタ手段である多重ノッチフィルタ(バンドエリミ
ネーションフィルタ)21を配置した点である。又、モ
ータ回転検出回路24は、給送モータ4の回転数を検出
する回転数検知手段として作用するものである。
【0029】バンドパスフィルタ20の通過帯域特性を
示したのが図2であり、低域のカットオフ周波数は 0.5
KHz、高域のカットオフ周波数は10KHzに設定さ
れていて、多重ノッチフィルタ21のアンチエイリアス
フィルタとしても作用する。
【0030】一方、給送モータ4は2極構造のブラシを
有する構造となっており、250回転/秒で一定回転す
るようモータ制御回路25が制御している。従って、給
送モータ4が発するノイズは主に、「250回転×2極
=500Hz」を基本周波数としてその整数倍の周波数
成分からなるものである。
【0031】また、減速ギア6を含む不図示のギア列に
よる減速比が1/160に設定されていると、スプール
8の回転数は「250回転/160=1.56回転/秒」と
なる。又スプール8の直径を10mmとすると、フィルム
9の巻き上げ時のフィルム給送スピードは「10mm×3.
14×1.56回転=48.98mm /秒」となる。フィルム9の磁
気記録部に記録される磁気データの密度は25bit /mm
に設定されるので、1秒当たりのデータ数は「25bit
×48.98 =1225bit /秒」である。即ち、信号成分
の基本周波数成分は1225Hzである。
【0032】従って、この実施の形態における磁気磁気
再生回路にあっては、バンドパスフィルタ20の通過周
波数帯域は、1KHz〜10KHzであれば信号の歪み
は少ないと考えられる。
【0033】ここで、多重ノッチフィルタ21は 0.5K
Hzから 0.5KHz毎の周波数成分を除去する様に設定
されたもので、その構成を以下に記す。
【0034】本実施の形態で述べる多重ノッチフィルタ
21は、信号のサンプリング周波数を32KHzとする
ことで、ナイキスト周波数は16KHzであり、一方バ
ンドパスフィルタ20の高域遮断周波数10KHzゆ
え、エイリアスの影響は起こらない。即ち、バンドパス
フィルタ20は多重ノッチフィルタ21のアンチエイリ
アスフィルタとしての機能を成すものである。多重ノッ
チフィルタの構成は図3(A)と(B)に示すもので、
全体の伝達関数は H( jω)= {1-(1/88)×(sin512 ω/sin64 ω)8
×exp ( −j1792 ω) である。この特性を図示すると、図4に示すようにな
り、 0.5KHz毎の周波数成分が除去されることがわか
る。(この多重ノッチフィルタについては、「ビギナー
ズ ディジタルフィルタ」(中村尚吾 著 東京電機大
学出版局 1898年)に詳述されている) また、−6dB のノッチバンド幅を算出すると、37.6Hz
であり、極めて狭い周波数帯域のみを除去することが出
来るものである。実際に多重ノッチフィルタ21を構成
するCiCフィルタの回路例を図5に示す。
【0035】図5において、40は8bit パラレルの入
力端子であり、入力信号を不図示のA/Dコンバータで
8bit のデジタルデータに変換したデータAが入力され
る。41はクロックパルスCLK発生回路であり、前述
のA/Dコンバータのサンプリングパルスとしてパルス
を供給すると同時に、後述の遅延回路43,44、演算
回路45及び次段以降のCiCフィルタにもクロックパ
ルスCLKを供給する。42は本フィルタ回路のリセッ
ト信号RSTを発生するリセット回路であり、不図示の
カメラの制御回路からの制御信号によりフィルタ演算に
先立ってリセット信号RSTを出力し、そのRST信号
によって後述の遅延回路43と44がリセットされる。
【0036】43は並列8bit 構成のシフトレジスタを
直列に512個接続したシフトレジスタ群で構成された
遅延回路であり、入力された信号AはクロックパルスC
LKの入力に従って一つづつ移動して、512発目に出
力端子にBとして現れる。即ち、入力端子40に入力し
た信号Aは、CLK512発分だけ遅れて遅延回路43
の出力端子に出力される。フィルタ演算開始前にリセッ
ト信号RSTが印加されると、その後CLK511発ま
では出力端子は“0”が出力され、512発目に信号A
が出力される。同様に、44は並列8bit 構成のシフト
レジスタを直列に64個接続したシフトレジスタ群で構
成された遅延回路であり、入力信号はCLK64発だけ
遅れて出力端にCとして現れる。
【0037】45はフィルタ演算を行う演算回路であ
り、16bit のマイクロプロッセサや数値を一時的に保
存しておくRAM、演算の手順をプログラム化して記憶
しているROM等から構成される。また、リセット信号
RSTにより演算の開始タイミングを認識し、クロック
パルスCLKにより新たな入力信号が転送されて来るタ
イミングを知ることができる。この演算回路45の入力
は、入力端子40の信号A、遅延回路43の出力信号
B、遅延回路44の出力信号Cであり、演算出力として
は「(A−B+C)」と「(A−B+C)/8」で、こ
のうち「(A−B+C)」を遅延回路44の入力信号と
し、「(A−B+C)/8」はこのCiCフィルタの出
力として次段のCiCフィルタの入力端に接続される。
同様に、CiCフィルタが順次接続され、結局このCi
Cフィルタ回路が8個直列に接続される。8段目の出力
信号で入力信号AをクロックパルスCLKの1792発
遅延した信号から差分演算を実施すると、それがこの多
重ノッチフィルタ21の出力となり、不図示のD/Aコ
ンバータを介してアナログ信号に戻すと先に述べた周波
数成分が除去された信号が得られる。
【0038】尚、実際の回路構成にあたっては、CiC
フィルタの演算回路45は8段からなる各CiCフィル
タに独立して設けるものではなく、時分割で演算するこ
とにより、一つの演算回路を共通に用いることが出来
る。また、遅延回路44はFIFOタイプのRAMを用
いて構成してもよい。
【0039】以上述べた構成の多重ノッチフィルタ21
の遮断特性とバンドパスフィルタ20の通過帯域特性を
組合わせた総合的な周波数特性を示したのが図6であ
り、フィルム9の磁気記録部に記録された信号の主要な
周波数成分は通過させながらも、給送モータ4の発する
ノイズ 0.5KHzとその高調波成分は除去することが出
来る。つまり、多重ノッチフィルタ21の遮断周波数帯
域の中心値を、給送モータ4の回転数及びその高調波の
周波数に合致させる構成にしているので、モータノイズ
とその高調波成分を除去することが出来る。よって、磁
気記録部に記録された磁気データを正確に読み出すこと
が可能になる。
【0040】(実施の第2の形態)図7は本発明の実施
の第2の形態に係るカメラの主要部分の回路構成を示す
ブロック図であり、図1との違いは、モータ回転検出回
路24からモータ回転数に関する情報が不図示のカメラ
の制御回路に伝えられる構成であることと、前記カメラ
の制御回路から多重ノッチフィルタ61に対してサンプ
リング周波数制御信号が伝えられる構成になっている点
である。
【0041】前記多重ノッチフィルタ61を構成するC
iCフィルタの回路構成を図8に示しており、これは前
述の図5の中のCLK発生回路を可変CLK発生回路6
2に置換したものである。この可変CLK発生回路62
は、前述のカメラの制御回路からのサンプリング周波数
制御信号に応じてサンプリングパルスの周波数(以下、
fsと記す)を可変できるものである。
【0042】前記多重ノッチフィルタ61は、上記実施
の第1の形態における図3(A)と(B)に示す構成の
もので、全体の伝達関数は H( jω)= {1-(1/88)×(sin512 ω/sin64 ω)8
×exp ( −j1792 ω) である。この特性を図示すると、図9に示すようにな
り、fs/64毎の周波数成分が除去されることがわか
る。尚、上記実施の第1の形態は、fs=32KHzと
して算出したものである。
【0043】以上述べた構成の磁気記録再生回路にあっ
て、前述のカメラの制御回路はモータ回転検出回路24
から得た給送モータ4の回転数から該給送モータ4の発
するノイズの基本周波数を算出し、サンプリングパルス
がその64倍の周波数になるように可変CLK発生回路
62を制御する。その結果、多重ノッチフィルタ61は
モータノイズの基本周波数とその高周波数成分を除去す
る特性を備えることになる。従って、磁気ヘッド1で検
出した磁気記録信号からモータノイズを効果的に除去す
ることが可能になる。よって、磁気記録部に書き込まれ
たデータを正確に読み出すことが可能になる。
【0044】尚、上記のような構成とすることにより、
給送モータ4の回転数が必ずしも一定にならないシステ
ムにおいても効果的にモータノイズを除去することが可
能になる。又、モータ制御回路25の制御性が厳密なも
のでなくとも構わないので、その構成を簡略化すること
が可能になる。又この実施の形態では、サンプリング周
波数を可変してノッチフィルタの遮断周波数を変えるよ
うにしているが、フィルタ演算の伝達関数を変更して遮
断特性を変更するものであっても同様の効果を得ること
ができる。
【0045】(実施の第3の形態)上記実施の第1の形
態で述べた給送モータ4のノイズが特定の周波数成分に
集中しているのであれば、それらの周波数成分を除去す
る複数のアナログノッチフィルタを直列に接続すること
で、同様の効果を得ることができる。
【0046】本発明の実施の第3の形態では、500H
z,1000Hz,1500Hz,2000Hzのノイ
ズ成分が大きく、その他は微少なレベルであるものとす
ると、各周波数のみを遮断するノッチフィルタを4つ直
列に接続することで対応できる。そのノッチフィルタの
回路構成を図10に示す。
【0047】図10において、これは公知のTwin−
T回路であり、図中の後述する各ノッチフィルタ50〜
53内のコンデンサの静電容量Cを変化させることで遮
断周波数が変えられることが知られている。
【0048】図11(A)はこれらのノッチフィルタ5
0〜53とバンドパスフィルタ20を直列に接続したも
のであり、バンドパスフィルタ20は上記実施の第1の
形態で述べたものと同じであり、50は遮断周波数を
0.5KHzに設定したノッチフィルタ、51は遮断周波
数を 1.0KHzに設定したノッチフィルタ、52は遮断
周波数を 1.5KHzに設定したノッチフィルタ、53は
遮断周波数を 2.0KHzに設定したノッチフィルタであ
る。
【0049】この構成のアナログノッチフィルタの周波
数特性を示したのが、図11(B)である。給送モータ
4が発するノイズの周波数が限られた範囲であれば、こ
こで説明したようなノッチフィルタの組合わせでも充分
ノイズを除去することができ、磁気記録部に記録された
磁気たデータを正確に読み出すことが可能となる。
【0050】以上の実施の各形態によれば、磁気再生回
路内に、ノッチフィルタ21を備え、該ノッチフィルタ
の遮断周波数をノイズ源の周波数、詳しくは給送モータ
4の回転数の検出に関連するノイズ周波数成分と合致さ
せるようにしているので、そのノイズを減衰させて磁気
記録部に記録された磁気データを正確に読み出すことが
可能となる。
【0051】また、上記ノッチフィルタを特定の周波数
とその高調波成分をも除去することが可能な多重ノッチ
フィルタとすることにより、信号の歪みを最小限に抑え
つつ、給送モータのノイズとその高調波成分を効果的に
除去することができる。
【0052】また、給送モータ4の回転数を検出する手
段を具備し、検出される回転数に応じて、ノッチフィル
タ61の特性を変化させ(遮断周波数を切り換え)、給
送モータ4の回転数の検出に関連するノイズ周波数成分
を除去するようにしているので、ノイズの主要因である
給送モータ4のノイズを効果的に除去でき、磁気記録部
に記録された磁気データを正確に読み出すことが可能と
なる。
【0053】(変形例)上記実施の各形態では、カメラ
に適用した例を述べているが、これに限定されるもので
はなく、フィルムフキャナーやその他の磁気再生機能を
有する電子機器へも適用できるものである。したがっ
て、除去すべき特定の周波数(ノイズ周波数)は、給送
モータの回転数を検出する手段に限らず、磁気ヘッドの
出力に重畳するノイズを発生する手段を有するものであ
れば、その手段のノイズ周波数に合致させたものとな
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は3に
記載の発明によれば、特定の周波数成分のノイズを低減
し、磁気データを正確に読み出すことができる磁気再生
装置又は電子機器を提供できるものである。
【0055】また、請求項2又は4に記載の発明によれ
ば、モータのノイズを低減させることができる磁気再生
装置又は電子機器を提供できるものである。
【0056】また、請求項5に記載の発明によれば、モ
ータのノイズを低減させ、磁気データを正確に読み出す
ことができる電子機器を提供できるものである。
【0057】また、請求項6又は7に記載の発明によれ
ば、信号の歪みを最小限に抑えつつ、モータのノイズと
その高調波成分を除去し、磁気データを正確に読み出す
ことができる電子機器を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1のバンドパスフィルタの特性を示す図であ
る。
【図3】図1の多重ノッチフィルタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】バンドパスフィルタの通過帯域幅と信号の歪み
を示す図
【図5】図3の多重ノッチフィルタを構成するCiC回
路の構成を示すブロック図である。
【図6】図1のバンドパスフィルタと多重ノッチフィル
タによる特性を示す図である。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係るカメラに具備
される多重ノッチフィルタを構成するCiC回路の構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係るカメラに具備
される多重ノッチフィルタの構成を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の多重ノッチフィルタの特性を示す示す図
である。
【図10】本発明の実施の第3の形態に係るアナログノ
ッチフィルタの構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の第3の形態に係るバンドパス
フィルタとアナログノッチフィルタの組合わせとその特
性を示す図である。
【図12】従来のカメラの主要部分の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図13】図12の給送モータの回転数を検出するセン
サ装置の構成例を示す斜視図である。
【図14】図12の波形整形回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図15】図12の波形整形回路の動作を説明する為の
信号波形を示す図である。
【図16】図12のバンドパスフィルタの通過帯域幅と
信号の歪みを示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 3 増幅器 4 給送モータ 7 センサ装置 20 バンドパスフィルタ 21 多重ノッチフィルタ 22 波形整形回路 23 信号判定回路 24 モータ回転検出回路 25 モータ制御回路 41 CLK発生回路 42 リセット回路 43 遅延回路 44 遅延回路 45 演算回路 50 アナログノッチフィルタ 51 アナログノッチフィルタ 52 アナログノッチフィルタ 53 アナログノッチフィルタ 61 多重ノッチフィルタ 62 可変CLK発生回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に密着して該磁気記録媒体
    に記録された磁束の変化を電流の変化として出力する磁
    気ヘッドよりの、前記出力電流を電圧に変換して所定の
    レベルに達するように増幅する機能を有する磁気再生装
    置において、遮断周波数をノイズ源の周波数と合致させ
    たノッチフィルタを有することを特徴とする磁気再生装
    置。
  2. 【請求項2】 モータの回転数を検出する回転数検出手
    段と、該回転数検出手段にて検出される回転数に応じて
    遮断周波数を切り換え、前記モータの回転に関連する周
    波数成分を除去するノッチフィルタとを有することを特
    徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 フィルムの磁気記録部に密着して該磁気
    記録部に記録された磁束の変化を電流の変化として出力
    する磁気ヘッドと、前記フィルムを給送する為の駆動源
    であるモータと、前記磁気ヘッドよりの出力電流を電圧
    に変換して所定のレベルに達するように増幅する機能を
    有する磁気再生回路とを有する電子機器において、遮断
    周波数を、前記モータの回転数及びその高調波の周波数
    に合致させたノッチフィルタを有することを特徴とする
    電子機器。
  4. 【請求項4】 フィルムを給送するモータと、該モータ
    の回転数を検出する回転数検出手段と、該回転数検出手
    段にて検出される回転数に応じて遮断周波数を切り換
    え、前記モータの回転に関連する周波数成分を除去する
    ノッチフィルタとを有することを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 フィルムの磁気記録部に密着して該磁気
    記録部に記録された磁束の変化を電流の変化として出力
    する磁気ヘッドと、前記フィルムを給送する為の駆動源
    であるモータと、該モータの回転数を検出する回転数検
    出手段と、該回転数検出手段にて検出される回転数に応
    じて遮断周波数を切り換え、前記モータの回転に関連す
    る周波数成分を除去して、前記モータの回転に起因する
    前記磁気ヘッドよりの出力電流への重畳ノイズ成分を減
    衰させるノッチフィルタとを有することを特徴とする電
    子機器。
  6. 【請求項6】 前記ノッチフィルタは、デジタル信号処
    理によるノッチフィルタを複数段接続して構成され、遮
    断周波数帯域の中心周波数は、前記モータのノイズの基
    本周波数及びその高調波成分に略一致していることを特
    徴とする請求項2〜5の何れかに記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 前記モータは、その回転数が略一定であ
    り、前記ノッチフィルタは、アナログ信号処理によるノ
    ッチフィルタを複数段接続して構成されることをことを
    特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の電子機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8036398B2 (en) 2005-05-27 2011-10-11 Sony Corporation Circuit and apparatus having a delay unit for reducing periodic noise
JP2015228925A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 タイガー魔法瓶株式会社 ホームベーカリー

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