JP3707105B2 - 信号測定方法及び信号測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル信号の評価を行うための信号測定方法及び信号測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体に記録されたディジタル信号の記録パターンからデータを再生するときの、この記録信号の品質や信号再生装置のマージン等を評価する方法として、一般的に、再生データとクロックとの間の位相差をジッタとして取り扱う。
【0003】
実際に記録された信号の位置や大きさは、理想的な信号の位置や大きさとは異なることにより、記録信号を再生した2値化データであるRFデータのエッジにはゆらぎが生じる。このRFデータのエッジのゆらぎはAC成分であり、ジッタとなる原因の一つである。尚、ディスク状記録媒体上に記録された信号部分はマークと呼ばれる。
【0004】
また、RFデータのエッジの理想的な位相は、RFデータを用いてPLL回路により生成する再生クロック信号を1/2位相分だけシフトした点となる。しかし、実際には、RFデータのエッジでは、種々の理由から、理想的な位相からのずれ、即ちエッジシフトが生じている。このエッジシフトはDC成分である。
【0005】
このエッジシフトとエッジのゆらぎとが合わさったものが、ジッタとして定義される。
【0006】
通常、ジッタは、タイミングインターバルアナライザを用いて、再生データとクロックとの間の位相差、即ち時間差を統計処理することで評価される。再生データとクロックとの位相差をとることで、回転変動や偏心等による変動を除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、光変調により記録媒体に信号を記録する場合には、記録パターンにより熱干渉量が異なるので、RFデータのエッジシフトはパターン毎に異なる値となる。
【0008】
しかし、上述の評価方法では、全てのパターンのエッジの位相情報を同一に扱うので、固有のパターンにおけるジッタによる評価やパターン依存性の評価を行う場合には、測定のために特殊な記録パターンを必要とする問題が生じる。
【0009】
これにより、実際に再生されたRFデータにおける評価を行うことは難しい。
【0010】
また、パターン毎にエッジの位相情報の違いを分離することができない。
【0011】
そこで、本発明は上述の実情に鑑み、ディジタル信号の再生データであるならば、どのような再生データでも評価を行うことができる信号測定方法及び信号測定装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る信号測定方法は、記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定方法において、ディジタルの2値化データの第1のエッジ間隔(データの長さ及びエッジ位相)に対応する第1のパターン長を検出し、第2のエッジ間隔(データの長さ及びエッジ位相)に対応する第2のパターン長を検出して、上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う。
具体的には、無信号部分(スペース)の第1のパターン長及びその直後の記録信号部分(マーク)の第2のパターン長、又は記録信号部分(マーク)の第1のパターン長及びその直後の無信号部分(スペース)の第2のパターン長、若しくは先行する記録信号部分(マーク)の第1のパターン長及びその次の記録信号部分(マーク)の第2のパターン長をそれぞれ検出し、第1のパターン長をX軸入力とし、第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う。
【0013】
また、本発明に係る信号測定装置は、、記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定装置において、ディジタル信号の第1のエッジ間隔(データの長さ及びエッジ位相)に対応する第1のパターン長を検出する第1のパターン長検出手段と、第2のエッジ間隔(データの長さ及びエッジ位相)に対応する第2のパターン長を検出する第2のパターン長検出手段と、上記第1のパターン長検出手段からの第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長検出手段からの第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う2次元表示手段とを備えて成る。
具体的には、上記第1のパターン長検出手段は、ディジタルの2値化データの内の無信号部分(スペース)のエッジ位相あるいは長さに対応する第1のパターン長を検出し、上記第2のパターン長検出手段は、上記無信号部分(スペース)の直後の記録信号部分(マーク)のエッジ位相あるいは長さに対応する第2のパターン長を検出する。又は、上記第1のパターン長検出手段は、ディジタルの2値化データの内の記録信号部分(マーク)のエッジ位相あるいは長さに対応する第1のパターン長を検出し、上記第2のパターン長検出手段は、上記記録信号部分(マーク)の直後の無信号部分(スペース)のエッジ位相あるいは長さに対応する第2のパターン長を検出する。若しくは、上記第1のパターン長検出手段は、ディジタルの2値化データの内の先行する記録信号部分(マーク)のエッジ位相あるいは長さに対応する第1のパターン長を検出し、上記第2のパターン長検出手段は、上記記録信号部分(マーク)の後の記録信号部分(マーク)のエッジ位相あるいは長さに対応する第2のパターン長を検出する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1には、本発明に係る信号測定装置の実施の形態の概略的な構成を示す。この信号測定装置は、ディジタル信号の第1のエッジ間隔に対応する第1のパターン長を検出する第1のパターン長検出手段である第1のパターン長検出部2と、第2のエッジ間隔に対応する第2のパターン長を検出する第2のパターン長検出手段である第2のパターン長検出部3と、上記第1のパターン長検出部2からの第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長検出部3からの第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う2次元表示手段である2次元表示部4とを備えて成る。
【0016】
ここで、先ず、記録媒体に記録された記録パターンの再生データの位相について説明する。
【0017】
図2Aは、例えば記録媒体に連続して記録されたディジタル信号の一部を示すものであり、信号が記録された記録信号部分いわゆるマークMと、信号が記録されていない無信号部分いわゆるスペースSとから成る。また、マークM及びスペースSはそれぞれパターンといい、このパターンの長さをパターン長という。このとき、マークM及びスペースSに付された変数g、h、i、j、及びkは所定の範囲内の値を持ち、ここでは2〜8の値を持つこととする。
【0018】
図2Bには、マークhM及びマークjMを読み出して再生し、2値化回路で1/0のロジック信号に変換されたRFデータを示す。このRFデータの理想的な立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジは実線で示す位置であるが、実際に再生されるRFデータの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの位置は、理想的な立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの位置とは多少ずれており、例えば点線で示す位置となる。
【0019】
また、このRFデータを用いてPLL回路によって生成される再生クロック信号は、図2Cに示すものであり、1周期を1Tで示す。この再生クロック信号と、図2BのマークhM及びマークjMの立ち上がりエッジ(leading edge)とにより生成される各パルスは図2Dに示し、また、上記再生クロック信号と、図2BのマークhM及びマークjMの立ち下がりエッジ(trailing edge)とにより生成される各パルスは図2Eに示す。この図2Dに示す各パルスは、マークhM及びマークjMの立ち上がりエッジの位相情報を持ち、図2Eに示す各パルスは、マークhM及びマークjMの立ち下がりエッジの位相情報を持つ。この位相情報とは、具体的にはエッジの位置ずれ、即ちシフト量及びゆらぎである。
【0020】
このとき、図2Bの実線で示す理想的なRFデータに対応する、図2D、図2Eに示すパルスの幅は全てT/2である。これに対して、図2Bで点線の位置の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジとなるRFデータに対応する、図2D、図2Eの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの各位相情報を示すパルスは、点線で示す立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジとなり、これらのパルスの幅はそれぞれ異なる。
【0021】
図2DのマークhM及びマークjMの立ち上がりエッジの位相情報であるシフト量及びゆらぎは、分布図100、101として模式的に示される。また、図2EのマークhM及びマークjMの立ち下がりエッジの位相情報であるシフト量及びゆらぎは、分布図102、103として模式的に示される。
【0022】
従来のディジタル信号の記録パターンの評価方法では、この分布図100、101、102、103で示される位相情報をジッタ成分として用い、図3Aに示すように、同一時間上で変動量を重ね合わせることによってジッタを得たり、また、図3Bに示すように、マーク毎に時間軸上に並び換えることで、マーク毎のジッタを得たりして、評価を行っている。
【0023】
これに対して、本発明に係る信号測定方法によるディジタル信号の記録パターンの評価方法では、上記RFデータのエッジ位相が、再生クロック信号の位相と等価であることを利用して、エッジの位相情報を含む2つの記録パターンのパターン長をそれぞれ測定し、この2つのパターン長を2次元表示する。
【0024】
具体的には、図1の信号入力端子1から、ディジタル記録された記録信号を再生して2値化した2値化データであるRFデータ、及びこのRFデータを用いて再生される再生クロック信号により上記RFデータをラッチしたラッチデータが入力される。このRFデータ及びラッチデータは、第1のパターン長検出部2及び第2のパターン長検出部3にそれぞれ送られる。
【0025】
この第1のパターン長検出部2及び第2のパターン長検出部3では、それぞれ所定のパターンのパターン長が測定されて検出される。この第1のパターン長検出部2からの第1のパターン長及び第2のパターン長検出部3からの第2のパターン長は、2次元表示部4に送られる。この2次元表示部4では、上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力としてプロットし、2次元表示を行う。
【0026】
ここで、上記第1のパターン長及び上記第2のパターン長は、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの内のどちらか一方のエッジの位相を含む。
【0027】
また、上記エッジの位相は、上記2値化データを用いて生成する再生クロック信号の位相を基準位相とし、上記2値化データと、上記再生クロック信号により上記2値化データをラッチしたデータとを位相比較して検出するものである。
【0028】
尚、上記第1のパターン長は、2値化データの内の無信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長であり、上記第2のパターン長は、上記無信号部分の後の記録信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長である場合、又は、上記第1のパターン長は、2値化データの内の記録信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長であり、上記第2のパターン長は、上記記録信号部分の後の無信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長である場合にディジタル記録された記録パターンの評価を行う。
【0029】
また、上記第1のパターン長は、先行する記録信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長であり、上記第2のパターン長は、上記記録信号部分の後の記録信号部分に応じたデータの長さに対応するパターン長である場合にディジタル記録された記録パターンの評価を行う。
【0030】
即ち、スペースSのパターン長とマークMのパターン長とを用いて、2つのパターン長の関係から、2つのパターンの間の1つのエッジの位相情報であるシフト量及びゆらぎを評価し、また、2つのマークMのパターン長を用いて、2つのパターン長の関係から、2つのエッジの位相情報であるシフト量及びゆらぎを評価する。
【0031】
また、上記2つの評価方法には、立ち上がりエッジの位相を評価する場合と、立ち下がりエッジの位相を評価する場合とがある。
【0032】
ここで、記録パターンのマークMに注目して、立ち下がりエッジの位相情報を含むあるスペースSのパターン長と、立ち上がりエッジの位相情報を含む上記スペースSの後に続くマークMのパターン長とを用いた評価においては、マークMの立ち上がりエッジの位相の評価を行うと考える。また、立ち下がりエッジの位相情報を含むあるマークMのパターン長と、立ち上がりエッジの位相情報を含む上記マークMの後に続くスペースSのパターン長とを用いた評価においては、マークMの立ち下がりエッジの位相の評価を行うと考える。
【0033】
具体的に、先ず、立ち上がりエッジの位相を評価する場合について説明する。
【0034】
図4Aに示すマークhM及びマークjMを再生した2値化データの立ち上がりエッジと、上述のように再生される再生クロック信号とにより生成される各パルスは、図4Bに示される。これらのパルスによって示されるエッジのシフト量及びゆらぎは、模式的には分布図90、91で示される。即ち、分布図90は、マークhMの立ち上がりエッジのシフト量及びゆらぎを示す。また、分布図91は、マークjMの立ち上がりエッジのシフト量及びゆらぎを示すと共に、スペースiSの立ち下がりエッジのシフト量及びゆらぎを示す。
【0035】
よって、図5Aに示すように、X軸にスペースiSのパターン長をプロットし、Y軸にマークjMのパターン長をプロットすることにより、プロットデータ94を得る。これにより、スペースiSとマークjMとの間における、1つの立ち上がりエッジのシフト量及びゆらぎの状態を評価することができる。また、図5Bに示すように、X軸にマークhMのパターン長をプロットし、Y軸にマークjMのパターン長をプロットすることにより、プロットデータ95を得る。これにより、マークhMとマークjMとの間における、2つの立ち上がりエッジのシフト量及びゆらぎを分離してそれぞれ評価することができる。
【0036】
また、立ち下がりエッジの位相を評価する場合について説明する。
【0037】
図6Aに示すマークhM及びマークjMを再生した2値化データの立ち下がりエッジと、上述のように再生される再生クロック信号とにより生成される各パルスは、図6Bに示される。これらのパルスによって示されるエッジのシフト量及びゆらぎは、模式的には分布図92、93で示される。即ち、分布図92は、マークhMの立ち下がりエッジのシフト量及びゆらぎを示すと共に、スペースiSの立ち上がりエッジのシフト量及びゆらぎを示す。また、分布図93は、マークjMの立ち下がりエッジのシフト量及びゆらぎを示す。
【0038】
よって、図7Aに示すように、X軸にマークhMのパターン長をプロットし、Y軸にスペースiSのパターン長をプロットすることにより、プロットデータ96を得る。これにより、マークhMとスペースiSとの間における、1つの立ち下がりエッジのシフト量及びゆらぎの状態を評価することができる。また、図7Bに示すように、X軸にマークhMのパターン長をプロットし、Y軸にマークjMのパターン長をプロットすることにより、プロットデータ97を得る。これにより、マークhMとマークjMとの間における、2つの立ち下がりエッジのシフト量及びゆらぎを分離してそれぞれ評価することができる。
【0039】
次に、本発明に係る第1の信号測定装置の概略的な構成を図8に示す。この第1の信号測定装置は、スペースSのパターン長と、このスペースSの後のマークMのパターン長を測定する信号測定装置である。
【0040】
ここで、この第1の信号測定装置において、図9Aの記録信号のマークjM及びマークhMを再生した2値化データであるRFデータは、図9Bに示す信号となる。このRFデータを用いてPLL回路で生成した再生クロック信号は図9Cに示すものとなり、この再生クロック信号の周期を1Tとする。また、この再生クロック信号を用いて、図9BのRFデータをラッチしたラッチデータは図9Dに示すものとなる。
【0041】
この第1の信号測定装置では、立ち下がりエッジの位相情報を含むスペースiSのパターン長と、このスペースiSの後の、立ち上がりエッジの位相情報を含むマークjMのパターン長とを測定する。
【0042】
先ず、図9BのRFデータが図8の信号入力端子51に入力され、図9Dのラッチデータが信号入力端子52に入力される。上記RFデータ及びラッチデータは、第1のパターン長検出部1のゲート回路53及び第2のパターン長検出部2のゲート回路56にそれぞれ送られる。
【0043】
上記ゲート回路53には、上記ラッチデータの反転信号がセット信号として入力され、上記RFデータがリセット信号として入力されることにより、図9Eの信号が出力される。この図9Eの信号は、スペースiSのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ減算されている信号である。この図9Eの信号は加算器54に送られ、周期T/2のパルス幅分が加算されて、図9Gの信号が出力される。この図9Gの信号は、時間/電圧変換回路55で電圧に変換されて出力される。
【0044】
また、上記ゲート回路56には、上記RFデータがセット信号として入力され、上記ラッチデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図9Gの信号が出力される。この図9Gの信号は、マークjMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ加算されている信号である。この図9Gの信号は加算器57に送られ、周期T/2のパルス幅分が減算されることにより、図9Hの信号が出力される。この図9Hの信号は、時間/電圧変換回路58で電圧に変換されて出力される。
【0045】
この後、上記第1のパターン長検出部1からのスペースiSのパターン長をX軸とし、上記第2のパターン長検出部2からのマークjMのパターン長をY軸として、2次元的にプロットする。これにより、1つの立ち上がりエッジの位相情報を用いたディジタル信号の記録パターンの評価を行う。
【0046】
次に、本発明に係る第2の信号測定装置の概略的な構成を図10に示す。この第2の信号測定装置は、マークMのパターン長と、このマークMの後のスペースSのパターン長を測定する信号測定装置である。
【0047】
ここで、この第2の信号測定装置において、図11Aの記録信号のマークjM及びマークhMを再生した2値化データであるRFデータは、図11Bに示す信号となる。このRFデータを用いてPLL回路で生成した再生クロック信号は図11Cに示すものとなる。また、この再生クロック信号を用いて、図11BのRFデータをラッチしたラッチデータは図11Dに示すものとなる。
【0048】
この第2の信号測定装置では、立ち下がりエッジの位相情報を含むマークhMのパターン長と、このマークhMの後の、立ち上がりエッジの位相情報を含むスペースiSのパターン長とを測定する。
【0049】
先ず、図11BのRFデータが図10の信号入力端子61に入力され、図11Dのラッチデータが信号入力端子62に入力される。上記RFデータ及びラッチデータは、第1のパターン長検出部1のゲート回路63及び第2のパターン長検出部2のゲート回路66にそれぞれ送られる。
【0050】
上記ゲート回路63には、上記ラッチデータがセット信号として入力され、上記RFデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図11Eの信号が出力される。この図11Eの信号は、マークhMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ減算されている信号である。この図11Eの信号は加算器64に送られ、周期T/2のパルス幅分が加算されて、図11Gの信号が出力される。この図11Gの信号は、時間/電圧変換回路65で電圧に変換されて出力される。
【0051】
また、上記ゲート回路66には、上記RFデータの反転信号がセット信号として入力され、上記ラッチデータがリセット信号として入力されることにより、図11Gの信号が出力される。この図11Gの信号は、スペースiSのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ加算されている信号である。この図11Gの信号は加算器67に送られ、周期T/2のパルス幅分が減算されることにより、図11Hの信号が出力される。この図11Hの信号は、時間/電圧変換回路68で電圧に変換されて出力される。
【0052】
この後、上記第1のパターン長検出部1からのマークhMのパターン長をX軸とし、上記第2のパターン長検出部2からのスペースiSのパターン長をY軸として2次元的にプロットする。これにより、1つの立ち下がりエッジの位相情報を用いたディジタル信号の記録パターンの評価を行う。
【0053】
このように、1つのエッジの位相情報を用いる場合で、立ち上がりエッジの位相情報を用いるときには、スペースSのパターン長をX軸とし、マークMのパターン長をY軸としてプロットすることにより評価を行い、立ち下がりエッジの位相情報を用いるときには、マークMのパターン長をX軸とし、スペースSのパターン長をY軸としてプロットすることにより評価を行う。
【0054】
次に、本発明に係る第3の信号測定装置の概略的な構成を図12に示す。この第3の信号測定装置は、2つのマークMのパターン長を測定する信号測定装置である。
【0055】
ここで、この第3の信号測定装置において、図13Aの記録信号のマークjM及びマークhMを再生した2値化データであるRFデータは、図13Bに示す信号となる。このRFデータを用いてPLL回路で生成した再生クロック信号は図13Cに示すものとなる。また、この再生クロック信号を用いて、図13BのRFデータをラッチしたラッチデータは図13Dに示すものとなる。
【0056】
この第3の信号測定装置では、立ち上がりエッジの位相情報を含むマークhMのパターン長と、このマークhMに続いて記録された、立ち上がりエッジの位相情報を含むマークjMのパターン長とを測定する。
【0057】
先ず、図13BのRFデータが図12の信号入力端子71に入力され、図13Dのラッチデータが信号入力端子72に入力される。上記RFデータ及びラッチデータは、第1のパターン長検出部1のゲート回路73及び第2のパターン長検出部2のゲート回路77にそれぞれ送られる。
【0058】
上記ゲート回路73には、上記RFデータがセット信号として入力され、上記ラッチデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図13Eの信号が出力される。この図13Eの信号は、マークhMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ加算されている信号である。この図13Eの信号は加算器74に送られ、周期T/2のパルス幅分が減算されて、図13Gの信号が出力される。この図13Gの信号は、遅延回路75で、入力される時間iTだけ遅延されて、時間/電圧変換回路76で電圧に変換されて出力される。
【0059】
また、上記ゲート回路77には、上記RFデータがセット信号として入力され、上記ラッチデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図13Gの信号が出力される。この図13Gの信号は、マークjMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ加算されている信号である。この図13Gの信号は加算器78に送られ、周期T/2のパルス幅分が減算されることにより、図13Hの信号が出力される。この図13Hの信号は、時間/電圧変換回路79で電圧に変換されて出力される。
【0060】
この後、上記第1のパターン長検出部1からのマークhMのパターン長をX軸とし、上記第2のパターン長検出部2からのマークjMのパターン長をY軸として2次元的にプロットする。これにより、2つの立ち上がりエッジの位相情報を用いたディジタル信号の記録パターンの評価を行う。
【0061】
次に、本発明に係る第4の信号測定装置の概略的な構成を図14に示す。この第4の信号測定装置は、2つのマークMのパターン長を測定する信号測定装置である。
【0062】
ここで、この第4の信号測定装置において、図15Aの記録信号のマークjM及びマークhMを再生した2値化データであるRFデータは、図15Bに示す信号となる。このRFデータを用いてPLL回路で生成した再生クロック信号は図15Cに示すものとなる。また、この再生クロック信号を用いて、図15BのRFデータをラッチしたラッチデータは図15Dに示すものとなる。
【0063】
この第4の信号測定装置では、立ち下がりエッジの位相情報を含むマークhMのパターン長と、このマークhMに続いて記録された、立ち下がりエッジの位相情報を含むマークjMのパターン長とを測定する。
【0064】
先ず、図15BのRFデータが図14の信号入力端子81に入力され、図15Dのラッチデータが信号入力端子82に入力される。上記RFデータ及びラッチデータは、第1のパターン長検出部1のゲート回路83及び第2のパターン長検出部2のゲート回路87にそれぞれ送られる。
【0065】
上記ゲート回路83には、上記ラッチデータがセット信号として入力され、上記RFデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図15Eの信号が出力される。この図15Eの信号は、マークhMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ減算されている信号である。この図15Eの信号は加算器84に送られ、周期T/2のパルス幅分が加算されて、図15Gの信号が出力される。この図15Gの信号は、遅延回路85で、入力される時間iTだけ遅延されて、時間/電圧変換回路86で電圧に変換されて出力される。
【0066】
また、上記ゲート回路87には、上記ラッチデータがセット信号として入力され、上記RFデータの反転信号がリセット信号として入力されることにより、図15Gの信号が出力される。この図15Gの信号は、マークjMのパターン長が周期T/2のパルス幅分だけ減算されている信号である。この図15Gの信号は加算器88に送られ、周期T/2のパルス幅分が加算されることにより、図15Hの信号が出力される。この図15Hの信号は、時間/電圧変換回路89で電圧に変換されて出力される。
【0067】
この後、上記第1のパターン長検出部1からのマークhMのパターン長をX軸とし、上記第2のパターン長検出部2からのマークjMのパターン長をY軸として2次元的にプロットする。これにより、2つの立ち上がりエッジの位相情報を用いたディジタル信号の記録パターンの評価を行う。
【0068】
上記第1の信号測定装置で測定された複数のスペースiSのパターン長及びマークjMのパターン長を用いてプロットし、2次元表示した図(マップ)は、具体的には、図16Aに示すものである。この図16Aにおいて、プロットされたデータの長さは立ち上がりエッジのゆらぎを示し、上記プロットされたデータの平均値、即ち上記長さの中心点と格子点とのずれがエッジのシフト量を示す。このプロットされたデータから1つのエッジの位相を評価することができる。このとき、格子点を中心点とし、長さが短いプロットデータが理想的なプロットデータである。
【0069】
また、上記第2の信号測定装置で測定されたマークhMのパターン長及びスペースiSのパターン長を用いてプロットし、2次元表示した図も、図16Aと同様な表示となる。
【0070】
また、第3の信号測定装置で測定された複数のマークhMのパターン長及びマークjMのパターン長を用いてプロットし、2次元表示した図は、具体的には、図16Bに示すものである。この図16Bにおいて、プロットされたデータを円とみなすときの、この円の直径がエッジのゆらぎを示し、円の中心点と格子点とのずれがエッジのシフト量を示す。このプロットされたデータから2つのエッジの位相の相関関係を評価することができる。このプロットされたデータが楕円であれば、相関が強いことを示す。格子点を中心点とし、円の直径が短いプロットデータが理想的なプロットデータである。
【0071】
また、上述の信号測定方法に基づいて、マークMのパターン長及びスペースSのパターン長を測定する他の信号測定装置の具体的な構成を図17に示す。この信号測定装置では、詳細には後述する、マーク&スペース検出モード、マーク検出モード、スペース検出モードの3つの検出モードに応じて、マークM及びスペースSのパターン長を測定して2次元表示し、ディジタル信号の記録パターンの評価を行う。尚、この他の信号測定装置のスペース検出部6は、マーク検出部5と同じ構成をもつので、内部の各部の図示を省略する。
【0072】
この図17に示す信号測定装置は、図1の第1のパターン長検出部2に対応するマーク検出部5、及び図1の第2のパターン長検出部3に対応するスペース検出部6とから成り、図1の2次元表示部4に対応する表示部の図示は省略する。
【0073】
図18Bに示す、記録パターンが再生されて2値化されたRFデータRFDTは、信号入力端子8から入力されて、レシーバ9に送られる。尚、RFデータRFDTのパターンは、説明を簡略化するために、固定したパターンの繰り返しとしている。同様に、図19においても、RFデータRFDTのパターンは固定したパターンの繰り返しとしている。
【0074】
このレシーバ9では、タイミングジェネレータ10からのゲート信号を用いて、上記RFデータからシステム情報等を除去するゲート処理が行われる。尚、上記ゲート信号は、1回転同期信号、システム情報位置信号、及びデータ位置情報等が上記タイミングジェネレータ10に入力されて生成される。このレシーバ9からの図18Cの出力信号RCVDTは、ラッチ回路12、時間/電圧変換回路28、及びインバータ30にそれぞれ送られる。
【0075】
このラッチ回路12では、図18Aに示す、上記RFデータRFDTを用いてPLL回路で生成された再生クロック信号CLKが、信号入力端子7から入力される。この再生クロック信号CLKにより上記レシーバ9からの出力信号RCVDTが読み込まれて、図18DのラッチデータLTDTが出力される。このラッチデータLTDTは、カウンタ14、時間/電圧変換回路21、及びインバータ23にそれぞれ送られる。また、上記ラッチデータLTDTの反転信号は、タイミングジェネレータ13に送られる。
【0076】
上記時間/電圧変換回路21ではラッチデータLTDTが電圧に変換されて、図18Kの電圧データTVCNV1がサンプルホールド回路22に出力される。また、上記ラッチデータLTDTは、上記インバータ23を介してタイミングジェネレータ24に送られる。
【0077】
このタイミングジェネレータ24からは、ラッチデータLTDTの立ち下がりで、図18Lのタイミング信号MHLD1が発生され、このタイミング信号MHLD1及び図18Jのリセット信号MRST1が、サンプルホールド回路22に出力される。
【0078】
よって、サンプルホールド回路22では、上記電圧データTVCNV1が、タイミング信号MHLD1でサンプルホールドされた後に、リセット信号MRST1でリセットされて、図18Mのホールド出力M1が出力される。このホールド出力M1は、減算器25に送られる。
【0079】
これと同時に、上記時間/電圧変換回路28ではパターン長であるRFデータRFDTが電圧に変換されて、図18Oの電圧データTVCNV2がサンプルホールド回路28に出力される。また、上記RFデータRFDTは、上記インバータ30を介してタイミングジェネレータ31に送られる。
【0080】
このタイミングジェネレータ31からは、RFデータRFDTの立ち下がりで、図18Pのタイミング信号MHLD2が発生され、このタイミング信号MHLD2及び図18Nのリセット信号MRST2はサンプルホールド回路29に出力される。
【0081】
よって、サンプルホールド回路29では、上記電圧データTVCNV2が、タイミング信号MHLD2でサンプルホールドされた後に、リセット信号MRST2でリセットされて、図18Qのホールド出力M2が出力される。このホールド出力M2は、減算器25に送られる。
【0082】
上記減算器25は、可変抵抗器26でゲインが調整され、可変抵抗器27でオフセットが調整される。この減算器25により、上記ホールド出力M1と上記ホールド出力M2とが減算される。これにより、マークMの正しいパターン長、即ちラッチデータLTDTと、マークMの実際のパターン長、即ちRFデータRFDTとのずれ量が検出される。このずれ量は、加算器18に送られる。
【0083】
尚、このずれ量は、論理回路で、RFデータRFDTとラッチデータLTDTとの立ち上がり位相差パルス及びRFデータRFDTとラッチデータLTDTとの立ち下がり位相差パルスをそれぞれ生成しておき、それぞれの位相差パルスを電圧変換した後に減算を行って求めるようにしてもよい。
【0084】
一方、上記カウンタ14には、ラッチデータLTDT及び再生クロック信号CLKがインバータ11を介した信号が入力される。このカウンタ14では、タイミングジェネレータ13からのタイミング信号に基づいて、上記ラッチデータLTDTがカウントされて、図18Fの出力データDMODMがラッチ回路15に出力される。
【0085】
このラッチ回路15では、図18Eの上記タイミングジェネレータ13から出力される、ラッチデータLTDTの立ち下がりで発生されるタイミング信号DMLTHに基づいて、出力データDMODMがラッチされる。このラッチ回路15からの出力データは、エンコーダ16に送られる。
【0086】
このエンコーダ16では、図18Gの上記タイミングジェネレータ13からのタイミング信号MLTHに基づいて、記録パターンに対応するコード変換が行われて、図18Hの出力データMOMが出力される。
【0087】
上記出力データMOMは、D/A(ディジタル/アナログ)コンバータ17に送られて、アナログ信号REFMに変換されて、加算器18に送られる。このアナログ信号REFMは、マークMのパターン長の基準電圧である。
【0088】
上記加算器18は、可変抵抗器19でゲインが調整され、可変抵抗器20でオフセットが調整される。この加算器18により、上記アナログ信号REFMと上記減算器25からのずれ量とが加算される。この加算器18からの出力は、サンプルホールド回路32に送られる。
【0089】
ここで、タイミングジェネレータ31には、システムコントローラからの検出モードを示す2ビットの検出モード信号が信号入力端子41、42を介して供給されている。この検出モード信号は、信号入力端子41及び信号入力端子42からの2ビットの信号が共に‘High’又は‘Low’であるときには、マーク&スペース検出モードを示し、信号入力端子41からの信号が‘High’で、信号入力端子42からの信号が‘Low’であるときにはマーク検出モードを示し、信号入力端子41からの信号が‘Low’で、信号入力端子42からの信号が‘High’であるときにはスペース検出モードを示す。これにより、このタイミングジェネレータ31から出力されて上記サンプルホールド回路32に送られるリセット信号MRST3が制御され、検出モードの切り換えが行われる。
【0090】
よって、サンプルホールド回路32では、上記加算器18からの出力が、各検出モードに基づくタイミング信号MHLD3及びリセット信号MRST3に応じてサンプルホールドされる。具体的には、マーク&スペース検出モードの場合には、リセット信号MRST3は出力されず、マーク検出モードの場合には、リセット信号MRST3によりリセットがかかる。これにより、マークMのずれ量を含むパターン長に対応する電圧、即ち図18Tのマーク電圧MARKが出力される。
【0091】
尚、D/Aコンバータ17におけるコード変換時に発生されるグリッジノイズ及びサンプルホールド回路22、29、32におけるサンプルホールド時に発生されるスパイク上のノイズは、ローパスフィルタ(LPF)等を用いて信号処理を行うことにより問題の無いレベルに抑えることができる。
【0092】
図18Tのマーク電圧MARKの実線はマーク&スペース検出モードのときの電圧を示し、点線はマーク検出モードのときの電圧を示す。
【0093】
また、図18BのRFデータRFDTの内の1つの太線で示すRFデータに注目したときに、例えば、この太線のRFデータの長さが、3つのパターン長V1、V2、V3に変化する場合には、電圧データTVCNV2は、上記パターン長V1、V2、V3に対応して3つの値に変化する。そして、ホールド出力M2を出力するときに用いられるタイミングMHLD2及びリセット信号MRST2も3つのパターン長V1、V2、V3に対応するパルス位置で発生される。よって、ホールド出力M2の電圧も、3つのパターン長V1、V2、V3の長さに応じて上下する。これにより、マーク電圧MARKも上記パターン長V1、V2、V3に対応した値が得られる。
【0094】
一方、スペース検出部6は、図17に示す各部に対応する各ブロックによって構成され、図19に示す符号の信号又はデータは、図18に示す符号の信号又はデータに対応するものである。また、図17のスペース検出部6においても、マーク検出部5における信号処理と同様に、図19BのRFデータRFDT及び図19Aの再生クロック信号を用い、図19DのラッチデータLTDTを生成してスペースSのずれ量を検出し、図19Tのスペース電圧SPACEを出力する。ここで、スペース検出部6には、図17のレシーバ9からのRFデータRFDTの反転信号が入力されているが、図19DのRFデータは、反転する前のRFデータを示す。
【0095】
また、スペース検出部6内の、マーク検出部5内のサンプルホールド回路32に対応するサンプルホールド回路では、マーク&スペース検出モードの場合には、リセット信号MRST3は出力されず、スペース検出モードの場合には、リセット信号SRST3によりリセットがかかる。
【0096】
尚、図20Tのスペース電圧SPACEの実線はマーク&スペース検出モードのときの電圧を示し、点線はスペース検出モードのときの電圧を示す。
【0097】
また、マーク検出部5での説明と同様に、RFデータRFDTの内の1つの太線で示すRFデータに注目したときに、例えば、この太線のRFデータの長さが、3つのパターン長W1、W2、W3に変化する場合には、図19Oの電圧データTVCNV2は、上記パターン長W1、W2、W3に対応して3つの値に変化する。よって、図19Qのホールド出力S2の電圧も、3つのパターン長W1、W2、W3の長さに応じて上下する。これにより、図19Tのスペース電圧SPACEも上記パターン長W1、W2、W3に対応した値が得られる。
【0098】
尚、上記マーク検出部5及びスペース検出部6では、リセット信号MRST3又はリセット信号SRST3をサンプルホールド回路32に出力してリセットをかけているが、このサンプルホールド回路32以外の、例えばD/Aコンバータ17に出力してリセットをかけても、上述したマーク電圧MARK又はスペース電圧SPACEと同様なマーク電圧MARK又はスペース電圧SPACEが得られる。
【0099】
また、上述の信号測定装置では、立ち上がりエッジを含むパターン長を測定する場合及び立ち下がりエッジを含むパターン長を測定する場合に、共通の再生クロック信号を用いているが、それぞれ異なる再生クロック信号を用いるようにしてもよい。
【0100】
次に、3つの検出モードについて説明する。
【0101】
マーク&スペース検出モードでは、マーク電圧及びスペース電圧の両方をX軸及びY軸にそれぞれプロットする。よって、X軸及びY軸は、共にマークM及びスペースSの意味を持つ。また、マーク検出モードでは、X軸をスペースS、Y軸をマークMとし、スペース検出モードでは、X軸をマークM、Y軸をスペースSとする。
【0102】
ここで、3つの検出モード毎の電圧出力の変化と、記録パターンとの関係を図20に示す。
【0103】
図20のラッチデータLTDTは、図18、図19に示したラッチデータLTDTと同じラッチデータである。このラッチデータLTDTの上部には、再生クロック信号CLKの1周期1Tを単位としたときの長さを数字で示し、ラッチデータLTDTがマークMであるか、それともスペースSであるかを‘M’又は‘S’で示す。また、ラッチデータLTDTの順番をパターンP1〜P10で示す。
【0104】
また、図20Aはマーク&スペース検出モード時のマーク電圧MARK及びスペース電圧SPACEを示し、図20Bはマーク検出モード時のマーク電圧MARK及びスペース電圧SPACEを示し、図20Cはスペース検出モード時のマーク電圧MARK及びスペース電圧SPACEを示す。各検出モードにおいて、細線は、上記マーク電圧MARK又はスペース電圧SPACEを模式的に示したものであり、太線は、マーク電圧MARK又はスペース電圧SPACEのサンプリング出力を示す。
【0105】
ここで、マーク電圧MARKのサンプリング出力は、基本的には、図17のサンプルホールド回路32において、ラッチデータLTDTの立ち上がりで電圧変換が開始され、ラッチデータLTDTの立ち下がりでホールドされた後、リセット信号MRST3でリセットされ、再び、次のラッチデータLTDTの立ち上がりで電圧変換が開始される処理動作を順次繰り返して行うことにより得る。また、スペース電圧SPACEのサンプリング出力は、基本的には、上記サンプルホールド回路32に対応する、スペース検出部6のサンプルホールド回路において、ラッチデータLTDTの立ち下がりで電圧変換が開始され、ラッチデータLTDTの立ち上がりでホールドされた後、リセット信号SRST3でリセットされ、再び、次のラッチデータLTDTの立ち下がりで電圧変換が開始される処理動作を順次繰り返して行うことにより得る。
【0106】
具体的には、マーク&スペース検出モード時には、図20Aに示すように、リセット信号MRST3及びリセット信号SRST3がかからず、次のマークM又はスペースSのラッチデータLTDTが入力されるまで、電圧がホールドされる。例えば、マークMであるパターンP2の電圧が出力されているときには、パターンP1の前のパターンのマーク電圧2M及びパターンP1のスペース電圧4Sがホールドされ、スペースSであるパターンP3の電圧が出力されているときには、パターンP1のスペース電圧4S及びパターンP2のマーク電圧2Mがホールドされる。このようにして得られたマーク電圧MARK及びスペース電圧SPACEをXY軸にプロットして2次元表示した図21Aの図においては、前のマークMと、このマークMの後のスペースSとの関係、及び前のスペースSと、このスペースSの後のマークMとの関係の両方が示される。
【0107】
また、マーク検出モード時には、マーク電圧MARKを検出している間はマーク電圧MARKはリセットされて出力されない。従って、パターンP2、P4、P6、P8、P10のマーク電圧MARKが出力されているときには、図21Bの図では、下側の範囲外にプロットされる。即ち、マーク検出モード時には、スペースSと、このスペースSの後のマークMとの関係が図21Bの図に示される。
【0108】
また、スペース検出モード時には、スペース電圧SPACEを検出している間はスペース電圧SPACEは出力されない。従って、パターンP1、P3、P5、P7、P9のスペース電圧SPACEが出力されているときには、図21Cの図では、下側の範囲外にプロットされる。即ち、スペース検出モード時には、マークMと、このマークMの後のスペースSとの関係が図21Cの図に示される。
【0109】
尚、上記実施の形態においては、記録信号部分である、‘High’、即ち‘1’の信号部分をマークM、無信号部分である、‘Low’、即ち‘0’の信号部分をスペースSとして説明しているが、マークM及びスペースSは、交互に出力されるロジック信号の関係を示すので、逆の定義によって示されるものであってもよい。
【0110】
また、第3及び第4の信号測定装置においては、連続して記録された2つのマークMのパターン長を測定して、ディジタル信号の記録パターンの評価を行うようにしているが、連続しない任意の2つのマークMのパターン長を測定して、ディジタル記録された記録パターンの評価を行うようにしてもよい。
【0111】
【発明の効果】
以上の説明からも明かなように、本発明に係る信号測定方法及び信号測定装置は、ディジタルの2値化データの第1のエッジ間隔に対応する第1のパターン長を検出し、第2のエッジ間隔に対応する第2のパターン長を検出して、上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行うことにより、測定のために特殊な記録パターンを用いずに、固有のパターンにおける評価やパターン依存性の評価を行うことができる。従って、実際に再生されたRFデータにおける評価を行うことが可能である。また、パターン毎にエッジの位相情報、即ちエッジのシフト量及びゆらぎを分離して測定し、評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号測定装置の実施の形態の概略的な構成図である。
【図2】記録信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの位相を示すパルスを説明するための図である。
【図3】従来のディジタル信号の再生データの評価方法を説明するための図である。
【図4】記録信号の立ち上がりエッジの位相のシフト量及びゆらぎを説明するための図である。
【図5】立ち上がりエッジの位相のシフト量及びゆらぎを用いたディジタル信号の評価方法を説明するための図である。
【図6】記録信号の立ち下がりエッジの位相のシフト量及びゆらぎを説明するための図である。
【図7】立ち下がりエッジの位相のシフト量及びゆらぎを用いたディジタル信号の評価方法を説明するための図である。
【図8】第1の信号測定装置の概略的な構成図である。
【図9】図8の信号測定装置における各信号のタイミングチャートである。
【図10】第2の信号測定装置の概略的な構成図である。
【図11】図10の信号測定装置における各信号のタイミングチャートである。
【図12】第3の信号測定装置の概略的な構成図である。
【図13】図12の信号測定装置における各信号のタイミングチャートである。
【図14】第4の信号測定装置の概略的な構成図である。
【図15】図14の信号測定装置における各信号のタイミングチャートである。
【図16】2次元のマッピングを示す図である。
【図17】他の信号測定装置の具体的な構成図である。
【図18】マーク長検出部における各信号のタイミングチャートである。
【図19】スペース長検出部における各信号のタイミングチャートである。
【図20】各検出モードにおけるマーク電圧及びスペース電圧を示す図である。
【図21】各検出モードの2次元マッピングを示す図である。
【符号の説明】
2 第1のパターン長検出部
3 第2のパターン長検出部
4 2次元表示部
Claims (12)
- 記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定方法において、
ディジタルの2値化データの内の無信号部分又は記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第1のパターン長を検出し、
上記無信号部分又は記録信号部分の直後の記録信号部分又は無信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第2のパターン長を検出して、
上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う
ことを特徴とする信号測定方法。 - 上記第1のパターン長及び上記第2のパターン長は、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの内のどちらか一方のエッジの位相を含むことを特徴とする請求項1記載の信号測定方法。
- 上記エッジの位相は、上記2値化データを用いて生成する再生クロック信号の位相を基準位相とし、上記2値化データと、上記再生クロック信号により上記2値化データをラッチしたデータとを位相比較して検出することを特徴とする請求項2記載の信号測定方法。
- 記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定方法において、
ディジタルの2値化データの内の先行する記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第1のパターン長を検出し、
上記記録信号部分の後の記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第2のパターン長を検出して、
上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う
ことを特徴とする信号測定方法。 - 上記第1のパターン長及び上記第2のパターン長は、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの内のどちらか一方のエッジの位相を含むことを特徴とする請求項4記載の信号測定方法。
- 上記エッジの位相は、上記2値化データを用いて生成する再生クロック信号の位相を基準位相とし、上記2値化データと、上記再生クロック信号により上記2値化データをラッチしたデータとを位相比較して検出することを特徴とする請求項5記載の信号測定方法。
- 記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定装置において、
ディジタル信号の2値化データの内の無信号部分又は記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第1のパターン長を検出する第1のパターン長検出手段と、
上記無信号部分又は記録信号部分の直後の記録信号部分又は無信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第2のパターン長を検出する第2のパターン長検出手段と、
上記第1のパターン長検出手段からの第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長検出手段からの第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う2次元表示手段と
を備えて成ることを特徴とする信号測定装置。 - 上記第1のパターン長及び上記第2のパターン長は、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの内のどちらか一方のエッジの位相を含むことを特徴とする請求項7記載の信号測定装置。
- 上記エッジの位相は、上記2値化データを用いて生成する再生クロック信号の位相を基準位相とし、上記2値化データと、上記再生クロック信号により上記2値化データをラッチしたデータとを位相比較して検出することを特徴とする請求項8記載の信号測定装置。
- 記録媒体に記録されたディジタルの2値化データの記録パターンを再生して得られる再生信号を評価する信号測定装置において、
ディジタル信号の2値化データの内の先行する記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第1のパターン長を検出する第1のパターン長検出手段と、
上記記録信号部分の後の記録信号部分に応じた上記再生信号のデータのエッジ位相及びデータの長さに対応する第2のパターン長を検出する第2のパターン長検出手段と、
上記第1のパターン長をX軸入力とし、上記第2のパターン長をY軸入力として、2次元表示を行う2次元表示手段と
を備えて成ることを特徴とする信号測定装置。 - 上記第1のパターン長及び上記第2のパターン長は、立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの内のどちらか一方のエッジの位相を含むことを特徴とする請求項10記載の信号測定装置。
- 上記エッジの位相は、上記2値化データを用いて生成する再生クロック信号の位相を基準位相とし、上記2値化データと、上記再生クロック信号により上記2値化データをラッチしたデータとを位相比較して検出することを特徴とする請求項11記載の信号測定装置。
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