JP3400330B2 - 雑音低減回路及びビデオカメラ装置 - Google Patents

雑音低減回路及びビデオカメラ装置

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JP3400330B2
JP3400330B2 JP343998A JP343998A JP3400330B2 JP 3400330 B2 JP3400330 B2 JP 3400330B2 JP 343998 A JP343998 A JP 343998A JP 343998 A JP343998 A JP 343998A JP 3400330 B2 JP3400330 B2 JP 3400330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期的な動作を行
う機構から発生する雑音成分が含まれる信号から雑音成
分を除去する雑音低減回路及びビデオカメラ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラ装置は、映像取り
込み用の光学系やCCD(固体撮像素子)及び映像信号
処理を行う映像系と、マイクロホン等からなる音声取り
込み部及び音声信号処理を行う音声系と、これら映像系
及び音声系から得られた映像信号及び音声信号を磁気テ
ープに記録するためのビデオテープレコーダ系とから構
成されている。
【0003】ビデオテープレコーダ系は、メカニズム機
構部の主要構成要素として、磁気テープを内部に備えた
ビデオカセットが装填されるカセット装填部と、ビデオ
カセットの供給リールと巻き取りリールとを回転駆動す
る駆動モータと、ビデオカセットから引き出された磁気
テープを走行させるためのキャプスタンモータ及びロー
ラ等からなるテープ走行部と、磁気ヘッドが配される回
転シリンダ(回転ドラム、或いは回転ヘッド)と、磁気
テープが斜め方向(回転シリンダの回転面に対して斜め
方向)に巻き付けられる固定上ドラム及び固定下ドラム
と、これら固定上ドラム及び固定下ドラム間に配される
回転シリンダを回転駆動するシリンダモータ等を有して
なるものであり、また、テープ走行部や回転シリンダの
回転制御等を行うサーボ部をも有してなるものである。
【0004】また、映像系は、例えばズーム機構等を有
し入射光をCCD上に集光して被写体像を結像するレン
ズ光学部と、入射光を色分解するためのそれぞれ分光特
性の異なるW(ホワイト),G(グリーン),Cy(シ
アン),Ye(イエロー)の補色フィルタを画素毎に対
応して配置してなる色フィルタと、レンズ光学部及び色
フィルタを介して入射した光を受光して光電変換するC
CDと、このCCDから得られた映像信号にホワイトバ
ランス調整やニー、ガンマ処理等の所定の信号処理を施
すと共にビデオテープに記録するための記録信号処理を
施す映像信号処理部等を有する。
【0005】次に、音声系は、図7に示すように、音響
電気変換手段としてのマイクロホン70と、このマイク
ロホン70にて電気信号に変換された音声信号のレベル
を所定値に自動調整する自動レベル調整(ALC)器7
1と、この自動レベル調整器71を介した音声信号に対
してビデオテープに記録するために適した所定の記録信
号処理を施す記録音声処理ブロック72等を有してな
る。
【0006】なお、自動レベル調整器71では、マイク
ロホン70から供給された音声信号のレベルを自動調整
することで、当該音声信号のレベルを時間的に平均化す
るものである。具体的にいうと、当該自動レベル調整器
71では、例えば小さな音(レベルの小さな音声信号)
が続く時は当該音声信号に対するゲインを上げ、逆に大
きな音(レベルの大きな音声信号)が続く時は当該音声
信号に対するゲインを下げることで、小さな音から大き
な音まで、本来の記録すべき音声が雑音に埋もれず、歪
まないようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のビデ
オカメラ装置、特に家庭用のビデオカメラ装置において
は、小型化への要請が強く、そのため映像系と音声系及
びビデオテープレコーダ系を非常に小さい筺体内に配置
することが行われている。特に、近年市販化がなされて
いるいわゆるデジタルビデオカメラ装置などでは、片手
に隠れる程の小型化がなされており、この非常に小さな
筺体内に全ての構成要素を配置することが盛んに行われ
ている。
【0008】したがって、そのような小さな筺体内に全
ての構成を配置することにより、必然的にそれら各構成
間の距離が縮まり、例えばビデオテープレコーダ系のメ
カニズム機構部と音声系のマイクロホンとの距離も短く
なる。
【0009】ところが、ビデオテープレコーダ系のメカ
ニズム機構部には、前述したように、磁気ヘッドが配さ
れる回転シリンダや、磁気テープを走行させるためのテ
ープ走行部、ビデオカセットの供給リールと巻き取りリ
ールとを回転駆動する駆動モータ、回転シリンダを回転
駆動するシリンダモータなど、それぞれ駆動することで
雑音を発生するものが多数あり、したがって、これら雑
音発生源からの雑音がマイクロホンに入力する可能性が
高くなる。
【0010】これら雑音発生源のうち、回転シリンダに
よって高速に移動する磁気ヘッドがビデオテープ上の走
査を開始する時のいわゆるヘッド叩き音や、磁気ヘッド
がビデオテープ上を高速摺動する際の音、回転シリンダ
を回転させるモータの音等は音が大きく、これらが雑音
としてマイクロホンに入力すると、ビデオテープに本来
記録すべき音声信号に対する雑音レベルが上がり、信号
対雑音比(S/N)が悪化することになる。
【0011】特に、非常に小さい筺体である場合が多い
デジタルビデオカメラ装置では、それら雑音発生源とマ
イクロホンとの距離が近い上に、回転シリンダの回転速
度も従来のいわゆるVHSの5倍程度で高速回転するた
め雑音そのものが大きく、信号対雑音比の劣化の度合い
が大きい。
【0012】このようなことから、従来のビデオカメラ
装置のなかには、当該雑音対策として、本来の記録すべ
き音声用のマイクロホン(以下、音声用マイクロホンと
呼ぶ)とは別に、筺体内部で発生する雑音の取り込み用
マイクロホン(以下、雑音用マイクロホンと呼ぶ)を設
け、この雑音用マイクロホンにて取り込んだ雑音信号を
逆位相信号にして、音声用マイクロホンからの音声信号
に加えることで、当該音声用マイクロホンからの音声信
号に含まれていた雑音成分を除去(キャンセル)するよ
うなものも存在している。
【0013】しかし、上述のように、雑音用マイクロホ
ンを音声用マイクロホンとは別に設けることは、装置構
成の大型化を招き、小型化の要請に反するばかりでな
く、当該雑音用マイクロホンのための音声信号処理ブロ
ックも必要になり、構成部品点数及び製造工程が増加
し、したがって、製造コストも上昇し、結果として製品
(ビデオカメラ装置)自体の価格も高くなっててしまう
ことになる。
【0014】また、上述のように、雑音用マイクロホン
にて取り込んだ雑音信号の逆位相信号を、音声用マイク
ロホンからの音声信号に加えることで、雑音成分をキャ
ンセルするような方式をとる場合、当該音声用マイクロ
ホンからの音声信号に含まれる雑音成分を完全に取り除
く(或いは抑圧する)ためには、音声用マイクロホンと
雑音用マイクロホンとの物理的な配置位置を同一にすべ
きであり、且つ、これらマイクロホンの性能も同一にす
べきである。しかし、それらの物理的な配置位置を同一
にすることは不可能であり、且つ、性能を全く同一にす
ることもできない。したがって、その雑音成分を完全に
抑圧することはできないばかりか、逆に、雑音レベルを
大きくしてしまうような周波数の信号が新たに発生して
しまう可能性もある。
【0015】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、例えばメカニズム機構部のような雑音発生源
からの雑音成分を含む音声信号から当該雑音成分を有効
に除去可能であると共に、装置構成の大型化を抑え、装
置の価格上昇をも少なくできる雑音低減回路及びビデオ
カメラ装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る雑音低減回
路は、上述の課題を解決するために、周期的動作を行う
機構における当該周期的動作の周期に略々合致した周期
パルス信号を発生する周期パルス発生手段と、期的動
作を行う前記機構から発生する周期的雑音成分を含む信
にゲイン係数(1−K){但しは0≦K≦1)を乗算
して(1−K)倍信号を加算器に送る第1のゲイン調整
器と、前記加算器で前記周期パルス信号の1周期前に加
算した加算信号を蓄積するメモリと、前記周期パルス信
号に同期して前記メモリから読み出した1周期前の前記
加算信号にゲイン係数Kを乗算してK倍加算信号を前記
加算器に送る第2のゲイン調整器とで巡回型フィルタを
構成し、前記第1のゲイン調整器から出力された前記
(1−K)倍信号と前記第2のゲイン調整器から出力さ
れた前記K倍加算信号とを前記周期パルス信号に同期し
て前記加算器で加算することで前記巡回型フィルタを通
ったフィルタ出力信号に対して第3のゲイン調整器でゲ
イン係数A{但しは0≦A≦1)を乗算して前記周期的
雑音成分を抽出する周期的雑音抽出手段と、前記周期的
雑音成分を含む前記信号から、前記周期的雑音抽出手段
にて抽出した前記周期的雑音成分を減算する減算手段と
を有する。この際、前記周期的雑音抽出手段では、前記
周期的雑音成分を含む前記信号のレベルの大小に応じて
前記ゲイン係数(1−K)及び前記ゲイン係数K並びに
前記ゲイン係数Aを設定している。
【0017】また、本発明に係るビデオカメラ装置は、
上述の課題を解決するために、映像及び音声から映像及
び音声信号を生成する映像音声信号生成手段と、前記映
像音声信号生成手段にて生成した前記映像及び音声信号
から記録媒体への記録信号を生成する記録信号生成手段
と、周期的動作を行う機構を備えるとともに前記記録信
号を記録媒体に記録する記録手段と、期的動作を行う
前記機構における当該周期的動作の周期に略々合致した
周期パルス信号を発生する周期パルス発生手段と、
的動作を行う前記機構から発生する周期的雑音成分を含
む信号にゲイン係数(1−K){但しは0≦K≦1)を
乗算して(1−K)倍信号を加算器に送る第1のゲイン
調整器と、前記加算器で前記周期パルス信号の1周期前
に加算した加算信号を蓄積するメモリと、前記周期パル
ス信号に同期して前記メモリから読み出した1周期前の
前記加算信号にゲイン係数Kを乗算してK倍加算信号を
前記加算器に送る第2のゲイン調整器とで巡回型フィル
タを構成し、前記第1のゲイン調整器から出力された前
記(1−K)倍信号と前記第2のゲイン調整器から出力
された前記K倍加算信号とを前記周期パルス信号に同期
して前記加算器で加算することで前記巡回型フィルタを
通ったフィルタ出力信号に対して第3のゲイン調整器で
ゲイン係数A{但しは0≦A≦1)を乗算して前記周期
的雑音成分を抽出する周期的雑音抽出手段と、前記周期
的雑音成分を含む前記信号から前記周期的雑音抽出手段
にて抽出した前記周期的雑音成分を減算する減算手段と
を有する。この際、前記周期的雑音抽出手段では、前記
周期的雑音成分を含む前記信号のレベルの大小に応じて
前記ゲイン係数(1−K)及び前記ゲイン係数K並びに
前記ゲイン係数Aを設定している。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雑音低減回路
及びビデオカメラ装置の好ましい実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1には、本発明の雑音低減回路の一実施
の形態の概略構成を示す。
【0024】なお、本実施の形態の雑音低減回路は、後
述するような周期的雑音成分を含む音声信号から当該周
期的雑音成分を除去するためのものであり、したがって
入力信号として周期的雑音成分を含む音声信号が供給さ
れるような装置や、周期的雑音を発生する雑音発生源と
音声入力用のマイクロホンとを自身が有する装置など、
様々な装置に適用可能である。本実施の形態では、周期
的雑音を発生する雑音発生源と音声入力用のマイクロホ
ンとを自身が有する装置として、ビデオカメラ装置を例
に挙げて説明することとする。すなわち本実施の形態で
は、例えば家庭用のデジタルビデオカメラ装置のように
映像系と音声系及びビデオテープレコーダ系を非常に小
さな筺体内に配置したビデオカメラ装置を例に挙げるこ
ととする。また、本実施の形態にて使用している音声と
は、人間の声に限らす全ての音を指すものとする。
【0025】この図1において、マイクロホン1には本
来の音源7からの音(映像と共にビデオテープに記録す
べき音)が入力すると共に、ビデオカメラ装置のビデオ
テープレコーダ系のメカニズム機構部6からの音も雑音
として入力している。
【0026】すなわち、ビデオカメラ装置のビデオテー
プレコーダ系は、前述したように、磁気テープを内部に
備えたビデオカセットが装填されるカセット装填部と、
ビデオカセットの供給リールと巻き取りリールとを回転
駆動する駆動モータと、ビデオカセットから引き出され
た磁気テープを走行させるためのキャプスタンローラ等
からなるテープ走行部と、磁気ヘッドが配される回転シ
リンダ(回転ドラム、或いは回転ヘッド)と、磁気テー
プが斜め方向(回転シリンダの回転面に対して斜め方
向)に巻き付けられる固定上ドラム及び固定下ドラム
と、これら固定上ドラム及び固定下ドラム間に配される
回転シリンダを回転駆動するシリンダモータ等をメカニ
ズム機構部の主要構成要素として有するものである。
【0027】したがって、このメカニズム機構部6の回
転シリンダやテープ走行部、ビデオカセットの供給リー
ルと巻き取りリールとを回転駆動する駆動モータ、回転
シリンダを回転駆動するシリンダモータなどの駆動に起
因した音が発生し、この音がマイクロホン1に雑音とし
て入力している。特に、磁気ヘッドがビデオテープ上の
走査を開始する時のいわゆるヘッド叩き音、磁気ヘッド
がビデオテープ上を高速摺動する際の音、回転シリンダ
を回転させるモータの音等の雑音は大きく、また、これ
らの雑音は、回転シリンダの回転や、モータの回転等に
起因しており、したがって、周期的に発生する雑音とな
っている。
【0028】これらメカニズム機構部6にて発生する周
期的な雑音が、マイクロホン1に入り込み、したがって
マイクロホン1から出力される音声信号には当該周期的
な雑音が含まれている。このマイクロホン1から出力さ
れた周期的雑音を含む音声信号は、自動レベル調整(A
LC)器2に送られる。
【0029】この自動レベル調整器2では、マイクロホ
ン1から供給された音声信号のレベルを所定値に自動調
整する。すなわち当該自動レベル調整器2では、マイク
ロホン1から供給された音声信号のレベルが、所定レベ
ルよりも小さいか或いは大きいかを検出しており、その
検出値に応じたレベルコントロール信号を生成し、当該
レベルコントロール信号に基づいて音声信号のレベルを
自動調整している。
【0030】より具体的に言うと、自動レベル調整器2
では、マイクロホン1から供給された音声信号のレベル
を自動調整することで、当該音声信号のレベルを時間的
に平均化するものであり、例えば小さな音(レベルの小
さな音声信号)が続く時は当該音声信号に対するゲイン
を上げ、逆に大きな音(レベルの大きな音声信号)が続
く時は当該音声信号に対するゲインを下げることで、小
さな音から大きな音まで、本来の記録すべき音声が雑音
に埋もれず、歪まないようにしている。
【0031】当該自動レベル調整器2にてレベル調整が
なされた後の音声信号は、減算器3に送られると共に、
雑音検出器5にも送られる。また、この雑音検出器5に
は、自動レベル調整器2が音声信号から検出したレベル
検出値に応じたレベルコントロール信号も入力される。
【0032】一方、本実施の形態のビデオカメラ装置の
メカニズム機構部6には、当該メカニズム機構部6が発
生する周期的雑音と位相が合った周期パルスを発生する
ための周期パルス発生手段が設けられている。
【0033】当該周期パルス発生手段は、新たに設ける
ことも、また、メカニズム機構部6に既存のパルス発生
器を流用することも可能であり、本実施の形態では、例
えば回転シリンダに例えばパルスエンコーダのような回
転検出センサを新たに設け、この回転検出センサを周期
パルス発生手段とした例を挙げることにする。この回転
検出センサは、例えば回転シリンダの1回転につき1パ
ルスを出力するものとする。
【0034】なお、既存のパルス発生器を流用して周期
パルスを発生させる場合には、当該既存のパルス発生器
が発生するパルスを加工(分周等)して、回転シリンダ
の1回転につき1パルスとなる周期パルスを生成する。
【0035】当該メカニズム機構部6の周期パルス発生
手段が発生した周期パルスは、雑音検出器5に送られ
る。
【0036】雑音検出器5は、メカニズム機構部6から
供給される周期パルスと自動レベル調整器2からのレベ
ルコントロール信号とに基づいて、自動レベル調整器2
が出力する音声信号に含まれる周期的雑音を当該音声信
号から除去するための減算信号を生成する。当該雑音検
出器5の具体的な構成及び動作については、後述する。
この雑音検出器5が生成した減算信号は、減算器3に送
られる。
【0037】当該減算器3には、自動レベル調整器2か
らの音声信号も入力され、したがってこの減算器3で
は、自動レベル調整器2からの音声信号より、雑音検出
器5からの減算信号を減算する処理が行われる。
【0038】つまり、当該減算器3では、音声信号から
減算信号を減算することにより、自動レベル調整器2か
らの音声信号に含まれる周期的雑音成分が除去される。
この減算器3での減算処理後の信号、すなわち周期的雑
音成分が除去された後の音声信号は、記録音声処理ブロ
ック4に送られる。
【0039】当該記録音声処理ブロック4では、減算器
3から供給された周期的雑音成分を除去した後の音声信
号に対して、例えばビデオテープに記録するために適し
た変調等の所定の記録信号処理を施し、得られた信号を
ビデオテープレコーダ系に出力する。
【0040】すなわち、この図1の構成によれば、周期
的雑音成分を含む音声信号から当該周期的雑音成分を減
算することで、周期的な雑音の無い音声信号を得ること
ができ、当該音声信号をビデオテープに記録することが
可能となっている。
【0041】以下に、雑音検出器5の具体的構成及び動
作を詳細に説明する。
【0042】ここで、メカニズム機構部6からの周期パ
ルスは、図2中(B)に示すように一定周期T(例えば
回転シリンダの1回転に1パルスの周期)の信号であ
り、また、当該メカニズム機構部6が発生する周期的雑
音は、図2中(A)に示すように、その一定周期Tと同
じ周期の雑音である。
【0043】また、前述したように、自動レベル調整器
2では、マイクロホン1からレベルの低い音声信号が続
いて入力した時は当該音声信号に対するゲインを上げる
ようにしている。
【0044】このため、当該自動レベル調整器2では、
レベルの低い音声信号に雑音成分が含まれている場合
に、当該音声信号と共にその雑音成分のレベルも上げて
しまうことになり、雑音が目だち易くなる。
【0045】一方、自動レベル調整器2では、レベルの
大きな音声信号が続いて入力した時は当該音声信号に対
するゲインを下げるようにしている。このように音声信
号のゲインを下げた場合には、当該音声信号に含まれて
いる雑音成分のレベルも下げられることになり、雑音は
さほど目立たない。
【0046】さらに、これら自動レベル調整器2におい
て音声信号のゲイン調整をどのように行ったかは、自動
レベル調整器2が出力するレベルコントロール信号を見
れば分かる。
【0047】そこで、本実施の形態では、雑音の発生源
となるメカニズム機構部6からの図2中()のような
周期パルスと、マイクロホン1からの音声信号に含まれ
る図2中()のような周期的雑音の当該周期とが同じ
であることに着目すると共に、自動レベル調整器2のレ
ベルコントロール信号が音声信号に含まれている雑音成
分の時間的平均レベルを表していることに着目し、雑音
検出器5において、メカニズム機構部6から供給される
周期パルスに基づいて、自動レベル調整器2からの音声
信号に含まれる周期的雑音を検出(抽出)し、さらに、
当該検出した周期的雑音と自動レベル調整器2からのレ
ベルコントロール信号とに基づいて、自動レベル調整器
2からの音声信号に含まれる周期的雑音を当該音声信号
から効果的に除去するための減算信号を生成するように
している。
【0048】本発明の実施の形態では、メカニズム機構
部6からの周期パルスと自動レベル調整器2からのレベ
ルコントロール信号とに基づいて、自動レベル調整器2
が出力する音声信号から周期的雑音を除去するための減
算信号を生成する雑音検出器5を、例えば以下の図3及
び図4に示すような具体的構成にて実現可能にしてい
る。
【0049】図3には、雑音検出器5の第1の具体的構
成例を示す。なお、この図3は、構成を小型化すること
ができるいわゆる巡回型フィルタ(IIRフィルタ)を
用いて、雑音検出器5を実現した例を示している。
【0050】この図3において、端子11には図1の自
動レベル調整器2からのレベルコントロール信号が供給
され、端子12には図1の自動レベル調整器2から出力
されたレベル調整後の音声信号、すなわち周期的雑音を
含む音声信号が供給され、端子13には図1のメカニズ
ム機構部3の周期パルス発生手段からの周期パルスが供
給される。
【0051】端子11に供給されたレベルコントロール
信号は、ゲイン調整器21、ゲイン調整器23及びゲイ
ン調整器25に対してゲイン制御信号として送られる。
また、端子12に供給された音声信号はゲイン制御器2
1に送られ、端子13に供給された周期パルスはメモリ
24の書き込み及び読み出しタイミング用パルスとして
当該メモリ24に送られる。
【0052】ゲイン調整器21は、端子11から供給さ
れたレベルコントロール信号に基づいてゲイン係数Kの
値が制御され、端子12から供給された音声信号に(1
−K)のゲインをかけるものである。
【0053】ここで、ゲイン係数Kは0から1の値をと
るものであり、例えば図1のマイクロホン1からの音声
信号のレベルが小さく、図1の自動レベル調整器2にて
当該マイクロホン1からの音声信号のレベルを上げる方
向のレベル調整を行ったことをレベルコントロール信号
が示すとき、ゲイン係数Kの値は0に近づくように制御
される。逆に、図1のマイクロホン1からの音声信号の
レベルが大きく、図1の自動レベル調整器2にて当該マ
イクロホン1からの音声信号のレベルを下げる方向のレ
ベル調整を行ったことをレベルコントロール信号が示す
とき、ゲイン係数Kの値は1に近づくように制御され
る。
【0054】したがって、このゲイン係数Kの値が1に
近づくほど、当該ゲイン調整器21から出力される音声
信号のレベルは小さくなり、逆に、ゲイン係数Kの値が
0に近づくほど、当該ゲイン調整器21に入力される音
声信号のレベルと出力される音声信号のレベルの差は少
なくなる。例えばゲイン係数Kの値が0になると入力信
号と出力信号の差は無くなる。
【0055】当該ゲイン調整器21にて上述したような
レベルコントロール信号に基づくゲイン調整がなされた
音声信号は、後述する加算器22を介してメモリ24及
びゲイン調整器25に送られる。
【0056】メモリ24は、端子13からの周期パルス
の例えば立ち上がりのタイミングで、既に保持(蓄積)
していた音声信号を読み出すと共に、加算器22から供
給された音声信号を周期パルスの立ち上がりタイミング
から一定時間分(例えば周期パルスの時間分)、すなわ
ち例えば周期的雑音分に相当する時間分だけ保持するも
のである。このメモリ24から読み出された周期的雑音
成分が含まれている部分の音声信号は、ゲイン調整器2
3に送られることになる。
【0057】ゲイン調整器23は、端子11から供給さ
れたレベルコントロール信号に基づいて帰還係数として
のゲイン係数Kの値が制御されるものであり、メモリ2
4から読み出された周期的雑音成分が含まれている部分
の音声信号に対して、ゲイン係数Kのゲインをかけるも
のである。
【0058】このゲイン調整器23におけるゲイン係数
Kも、ゲイン調整器21と同様に0から1の値をとるも
のであり、図1の自動レベル調整器2からのレベルコン
トロール信号に基づいて値が制御される。
【0059】したがって、当該ゲイン調整器23の場合
は、ゲイン係数Kの値が1に近づくほど、このゲイン調
整器23に入力される信号(周期的雑音成分が含まれて
いる部分の音声信号)のレベルと出力される信号のレベ
ルの差は少なくなり(例えばゲイン係数Kの値が1にな
ると入力信号と出力信号の差は無くなる)、逆に、ゲイ
ン係数Kの値が0に近づくほど、当該ゲイン調整器23
から出力される信号のレベルは小さくなる。
【0060】当該ゲイン調整器23にて上述したような
レベルコントロール信号に基づくゲイン調整がなされた
周期的雑音成分が含まれている部分の音声信号は、加算
器22に送られる。
【0061】加算器22では、ゲイン調整器21にて
(1−K)のゲインをかけられた音声信号と、メモリ2
4に一定時間分だけ保持されて読み出され更にゲイン調
整器23にてゲイン係数Kのゲインをかけられた周期的
雑音成分が含まれている部分の音声信号との加算を行
う。この加算器22での加算がなされた後の音声信号
が、再びメモリ24及びゲイン調整器25に送られるこ
とになる。
【0062】このように、図3に示す第1の具体的構成
の雑音検出器5では、加算器22からメモリ24及びゲ
イン調整器23までで帰還ループを構成した巡回型フィ
ルタを有しており、この巡回型フィルタによって周期的
雑音成分が含まれている部分の信号の積算を行うように
なされている。
【0063】ゲイン調整器25は、端子11から供給さ
れたレベルコントロール信号に基づいてゲイン係数Aの
値が制御されるものであり、加算器22にて周期的雑音
成分が含まれている部分の音声信号を累積加算した音声
信号に対して、ゲイン係数Aのゲインをかけるものであ
る。
【0064】ここで、当該ゲイン調整器25におけるゲ
イン係数Aは0から1の値をとるものであり、例えば図
1のマイクロホン1からの音声信号のレベルが小さく、
図1の自動レベル調整器2にて当該マイクロホン1から
の音声信号のレベルを上げる方向のレベル調整を行った
ことをレベルコントロール信号が示すとき、ゲイン係数
Aの値は1に近づくように制御される。逆に、図1のマ
イクロホン1からの音声信号のレベルが大きく、図1の
自動レベル調整器2にて当該マイクロホン1からの音声
信号のレベルを下げる方向のレベル調整を行ったことを
レベルコントロール信号が示すとき、ゲイン係数Aの値
は0に近づくように制御される。
【0065】したがって、このゲイン係数Aの値が1に
近づくほど、当該ゲイン調整器25に入力される信号と
出力される信号のレベル差は少なくなり、逆にゲイン係
数Aの値が0に近づくほど、当該ゲイン調整器25から
出力される信号のレベルは小さくなる。
【0066】このゲイン調整器25の出力は、端子14
を介して出力される。すなわちこの端子14から出力さ
れる雑音出力が、第1の具体的構成例の雑音検出器5か
ら図1の減算器3に送られる減算信号となる。
【0067】上述のように、この第1の具体的構成例の
雑音検出器5では、入力音声信号に(1−K)のゲイン
をかけるゲイン調整器21と、音声信号から周期的雑音
を含む部分の信号を抽出するメモリ24と、このメモリ
24にて抽出された周期的雑音を含む部分の信号にゲイ
ン係数Kのゲインをかけるゲイン調整器23と、ゲイン
調整器23にてゲイン係数Kのゲインがかけられた周期
的雑音を含む部分の信号をゲイン調整器21の出力音声
信号に加算する加算器22と、加算器22からの累積加
算出力にゲイン係数Aのゲインをかけるゲイン調整器2
5とを有し、加算器22からメモリ24及びゲイン調整
器23までで巡回型フィルタの帰還ループを構成し、図
1のマイクロホン1の出力音声信号レベルが小さいとき
にはゲイン係数Kの値を0に近づけると共に、ゲイン係
数Aの値を1に近づけ、逆にマイクロホン1の出力音声
信号レベルが大きいときにはゲイン係数Kの値を1に近
づけると共にゲイン係数Aの値を0に近づけるようにし
ている。
【0068】すなわち、この第1の具体的構成例の雑音
検出器5では、巡回型フィルタにて音声信号から周期的
雑音成分を抽出すると共に、マイクロホン1からの出力
音声信号が小さい時は音声信号に対して周期的雑音が相
対的に大きくなるので、ゲイン係数Kの値を小さくし、
雑音レベルの揺らぎに対応できるようにし、またゲイン
係数Aを1に近づけて全ての周期的雑音成分を取り除け
るようにしている。逆に、マイクロホン1の出力音声信
号のレベルが大きい時は、音声信号に対して周期的雑音
が相対的に小さくなるので、ゲイン係数Kの値を大きく
して周期的雑音を正確に抽出し、さらに、ゲイン係数A
を小さくして、周期パルスと同位相の音声信号まで減衰
させないようにしている。
【0069】次に、図4には、雑音検出器5の第2の具
体的構成例を示す。なお、この図4は、いわゆる非巡回
型フィルタ(FIRフィルタ)構成にて雑音検出器5を
実現した例を示している。なお、図4において、図3と
同一の構成要素には同一の指示符号を付している。
【0070】この図4において、端子11には図1の自
動レベル調整器2からのレベルコントロール信号が供給
され、端子12には図1の自動レベル調整器2から出力
されたレベル調整後の音声信号(周期的雑音を含む音声
信号)が供給され、端子13には図1のメカニズム機構
部3の周期パルス発生手段からの周期パルスが供給され
る。
【0071】端子11に供給されたレベルコントロール
信号は、ゲイン調整器25にゲイン制御信号として送ら
れる。また、端子12に供給された音声信号は、切換ス
イッチ30の共通端子に送られると共に、加算器32に
も送られる。端子13に供給された周期パルスは、切換
タイミング制御信号として切換スイッチ30に送られる
と共に、書き込み読み出しタイミングパルスとしてメモ
リ31a〜31eに送られる。
【0072】切換スイッチ30は、5個の被切換端子a
〜eを有し、端子13から供給された周期パルスのタイ
ミングでそれら5個の被切換端子a〜eが順番に切り換
えられるものである。すなわち、当該切換スイッチ30
は、端子13からのある周期パルスの例えば立ち上がり
のタイミングから一定時間分(例えば周期パルスの時間
分)、つまり周期的雑音分に相当する時間分だけ、それ
ら5個の被切換端子a〜eの何れかが選択されるもので
ある。
【0073】より具体的に説明すると、当該切換スイッ
チ30では、端子13からのある周期パルスの例えば立
ち上がりのタイミングから一定時間分(例えば周期パル
スの時間分)だけ被切換端子aが選択され、次の周期パ
ルスの立ち上がりのタイミングから一定時間分(周期パ
ルスの時間分)だけ被切換端子bが選択され、次の周期
パルスの立ち上がりのタイミングから一定時間分(周期
パルスの時間分)だけ被切換端子cが選択され、その次
の周期パルスの立ち上がりのタイミングから一定時間分
(周期パルスの時間分)だけ被切換端子dが選択され、
その次の周期パルスの立ち上がりのタイミングから一定
時間分(周期パルスの時間分)だけ被切換端子eが選択
され、さらにその次の周期パルスの立ち上がりのタイミ
ングから一定時間分(周期パルスの時間分)だけ被切換
端子aが選択されるように、各周期パルス毎にその周期
パルスの時間分(つまり周期的雑音分に相当する時間
分)だけ各被切換端子a〜eが順番に選択される。
【0074】また、各被切換端子a〜eはそれぞれ対応
するメモリ31a〜31eに接続されている。
【0075】これらメモリ31a〜31eはそれぞれ供
給された信号を保持すると共に、既に保持している信号
のうち、端子13からの周期パルスの例えば立ち上がり
のタイミングから一定時間分(周期パルスの時間分)、
つまり周期的雑音分に相当する時間分だけを読み出し
て、後段の加算器32に供給するものである。すなわ
ち、これら5個のメモリ31a〜31eからは、連続す
る5つの周期パルスの立ち上がりタイミングからそれぞ
れ一定時間分(周期パルスの時間分)の信号(周期的雑
音分に相当する部分の音声信号)が読み出されることに
なる。
【0076】加算器32では、各メモリ31a〜31e
から読み出された周期的雑音分に相当する部分の音声信
号と、端子12に供給された音声信号とを加算する。す
なわち、この加算器32では、過去の連続する6個の周
期パルスの時間分の信号(周期的雑音分に相当する部分
の音声信号)の加算、すなわち音声信号に含まれる周期
的雑音成分を6周期にわたって加算することが行われ
る。
【0077】この加算器32から出力された加算信号
は、1/6割算器にて1/6に割算されることで平均化
され、ゲイン調整器25に送られる。
【0078】当該ゲイン調整器25は、図3のゲイン調
整器25と同様に、端子11から供給されたレベルコン
トロール信号に基づいてゲイン係数Aの値が制御される
ものであり、割算器33からの出力信号の加算平均出力
に対して、ゲイン係数Aのゲインをかけるものである。
当該ゲイン係数Aも前述同様であり、例えば図1のマイ
クロホン1からの音声信号のレベルが小さく、図1の自
動レベル調整器2にて当該マイクロホン1からの音声信
号のレベルを上げる方向のレベル調整を行ったことをレ
ベルコントロール信号が示すとき、ゲイン係数Aの値は
1に近づくように制御され、逆のとき0に近づくように
制御される。
【0079】したがって、このゲイン係数Aの値が1に
近づくほど、当該ゲイン調整器25に入力される信号と
出力される信号のレベル差は少なくなり、逆にゲイン係
数Aの値が0に近づくほで、当該ゲイン調整器25から
出力される信号のレベルは小さくなる。
【0080】このゲイン調整器25の出力は、端子14
を介して出力される。すなわちこの端子14から出力さ
れる雑音出力が、第2の具体的構成例の雑音検出器5か
ら図1の減算器3に送られる減算信号となる。
【0081】上述のように、この第2の具体的構成例の
雑音検出器5では、入力音声信号の周期的雑音を含む部
分の信号を抽出するための切換スイッチ30及びメモリ
31a〜31eと、これら切換スイッチ30及びメモリ
31a〜31eにて抽出された周期的雑音を含む部分の
信号を加算するための加算器32と、この加算器32の
出力を平均化するための割算器33とを有して、非巡回
型フィルタ(FIRフィルタ)を構成し、その平均化さ
れた信号にゲイン係数Aのゲインをかけるゲイン調整器
25において、図1のマイクロホン1の出力音声信号レ
ベルが小さいときにはゲイン係数Aの値を1に近づけ、
逆にマイクロホン1の出力音声信号レベルが大きいとき
にはゲイン係数Aの値を0に近づけるようにしている。
【0082】すなわち、この第2の具体的構成例の雑音
検出器5では、非巡回型フィルタにて音声信号から周期
的雑音成分を抽出すると共に、マイクロホン1からの出
力音声信号が小さい時は音声信号に対して周期的雑音が
相対的に大きくなるので、ゲイン係数Aを1に近づけて
全ての周期的雑音成分を取り除けるようにし、逆に、マ
イクロホン1の出力音声信号のレベルが大きい時は音声
信号に対して周期的雑音が相対的に小さくなるので、ゲ
イン係数Aを小さくして周期パルスと同位相の音声信号
まで減衰させないようにしている。
【0083】なお、この図4に示した第2の具体的構成
例の雑音検出器5において、切換スイッチ30の被切換
端子の数とメモリ31の数を図4の例よりも更に多く
(例えば20タップ相当のFIRフィルタ等を構成)す
れば、より過去の入力音声信号から正確な周期的雑音成
分を抽出できることになる。
【0084】また、これら切換スイッチ30の被切換端
子の数とメモリ31の数は状況に応じて変更することも
可能である。
【0085】次に、前述した図1の構成では、マイクロ
ホン1を一つのみ設けた1チャンネル音声信号の場合を
例に挙げているが、マイクロホンを複数設け、複数チャ
ンネルの音声信号を扱う場合にも、本発明は適用可能で
ある。
【0086】図5には、本発明の他の実施の形態とし
て、複数チャンネル、例えばL(左),R(右)のステ
レオ2チャンネル)の音声信号を扱う構成例を示す。な
お、この図5において、図1と対応する構成要素には、
それぞれ同じ指示符号にLとRを付けている。
【0087】この図5において、Rチャンネル用のマイ
クロホン1RとLチャンネル用のマイクロホン1Lに
は、それぞれ本来の音源7からの音(映像と共にビデオ
テープに記録すべき音)が入力すると共に、ビデオカメ
ラ装置のビデオテープレコーダ系のメカニズム機構部6
からの周期的雑音も入力している。
【0088】これらマイクロホン1R,1Lから出力さ
れるR,Lの2チャンネルの音声信号は、それぞれ対応
する自動レベル調整(ALC)器2R,2Lに送られ
る。
【0089】これらの自動レベル調整器2R,2Lで
は、それぞれ対応するマイクロホン1R,1Lから供給
された音声信号のレベルを所定値に自動調整する。すな
わち当該自動レベル調整器2R,2Lでは、マイクロホ
ン1R,1Lから供給された音声信号のレベルが、それ
ぞれ所定レベルよりも小さいか或いは大きいかを検出し
ており、その検出値に応じたレベルコントロール信号を
各々生成し、それらレベルコントロール信号に基づいて
各チャンネルの音声信号のレベルを自動調整している。
【0090】これら自動レベル調整器2R,2Lにてレ
ベル調整がなされた後の2チャンネルの音声信号は、そ
れぞれ対応する減算器3R,3Lに送られると共に、同
じくそれぞれ対応する雑音検出器5R,5Lにも送られ
る。
【0091】また、これら雑音検出器5R,5Lには、
自動レベル調整器2R,2Lが各チャンネルの音声信号
から検出したレベル検出値に応じたレベルコントロール
信号を、混合器(MIX)40にて混合して平均化した
レベルコントロール信号も入力される。
【0092】なお、この図5では、自動レベル調整器2
R,2Lからのレベルコントロール信号を混合器40に
て混合して平均化し、得られたレベルコントロール信号
をそれぞれ雑音検出器5R,5Lに供給するようにして
いるが、これは、自動レベル調整器2R,2Lからの各
チャンネルに対応するレベルコントロール信号をそれぞ
れ別々に雑音検出器5R,5Lに送るようにすると、ス
テレオの音像が移動する虞れがあり、それを防ぐためで
ある。
【0093】一方、この図5に示す本発明の他の実施の
形態のビデオカメラ装置のメカニズム機構部6では、当
該メカニズム機構部6が発生する周期的雑音と位相が合
った周期パルスを発生するための周期パルス発生手段が
設けられている。当該周期パルス発生手段は、新たに設
けることも、また、メカニズム機構部6に既存のパルス
発生器を流用することも可能であり、本実施の形態で
は、前述の実施の形態と同様に、例えば回転シリンダに
例えばパルスエンコーダのような回転検出センサを新た
に設け、これを周期パルス発生手段とした例を挙げるこ
とにする。当該メカニズム機構部6の周期パルス発生手
段が発生した周期パルスは、雑音検出器5R,5Lに送
られる。
【0094】雑音検出器5R,5Lは、メカニズム機構
部6から供給される周期パルスと、混合器40からのレ
ベルコントロール信号とに基づいて、自動レベル調整器
2R,2Lが出力するステレオ2チャンネルの音声信号
に含まれる周期的雑音をそれら音声信号から除去するた
めの減算信号を生成する。当該雑音検出器5R,5Lの
具体的な構成及び動作は、前述した第1、第2の具体的
構成例と同様である。これら雑音検出器5R,5Lが生
成した減算信号は、それぞれ対応する減算器3R,3L
に送られる。
【0095】当該減算器3R,3Lには、自動レベル調
整器2R,2Lからの各チャンネルの音声信号も入力さ
れ、したがってこの減算器3R,3Lでは、自動レベル
調整器2R,2Lからの音声信号より、雑音検出器5
R,5Lからの減算信号を減算する処理が行われる。つ
まり、当該減算器3R,3Lでは、2チャンネルの音声
信号からそれぞれ減算信号を減算することにより、自動
レベル調整器2R,2Lからの2チャンネルの音声信号
にそれぞれ含まれる周期的雑音成分が除去される。この
減算器3R,3Lでの減算処理後の信号、すなわち周期
的雑音成分が除去された後の2チャンネルの音声信号
は、それぞれ対応する記録音声処理ブロック4R,4L
に送られる。
【0096】当該記録音声処理ブロック4R,4Lで
は、減算器3R,3Lから供給された周期的雑音成分が
除去された後の各チャンネルの音声信号に対して、例え
ばビデオテープに記録するために適した所定の記録信号
処理をそれぞれ施し、得られた2チャンネルの信号をビ
デオテープレコーダ系に出力する。
【0097】すなわち、この図5の構成によれば、周期
的雑音成分を含むステレオ2チャンネルの音声信号か
ら、それぞれ周期的雑音成分を減算することで、周期的
な雑音の無いステレオ2チャンネルの音声信号を得るこ
とができ、当該ステレオ2チャンネルの音声信号をビデ
オテープに記録することが可能となっている。
【0098】なお、上述した各実施の形態では、周期的
雑音発生源として、回転シリンダを例に挙げたが、各実
施の形態の構成によれば、キャプスタンローラ及びモー
タや、テープリールモータなどからの周期的雑音であっ
ても除去できる。また、各実施の形態は、デジタル回
路、アナログ回路の何れにも適用できる。
【0099】また、本発明の各実施の形態は、従来の技
術にて説明した雑音用マイクロホンを音声用マイクロホ
ンとは別に設けているようなビデオカメラ装置にも追加
して使用することが可能で、当該雑音用マイクロホンで
は除去しきれない周期的雑音を低減することが可能であ
る。
【0100】さらに、上述した各実施の形態では、周期
的雑音を除去した音声信号が記録される記録メディアと
して、ビデオテープを例に挙げたが、当該記録メディア
はビデオテープに限らず、例えばディスク状記録媒体や
半導体メモリ等の各種記録メディアであってもよい。ま
た、雑音除去後の信号を記録メディアに記録するのでは
なく、通信回線等の通信メディアに供給するようにして
もよい。
【0101】また、上述の実施の形態では、周期パルス
として回転シリンダ等の回転機構の1回転につき1回発
生するパルスを例に挙げたが、1回転につきその整数倍
となる周期パルスでもよく、この場合は、1回転につき
その整数倍となる周期的雑音の低減が可能となる。
【0102】また、例えば回転シリンダに180°の間
隔で2つの磁気ヘッドが設けられているビデオカメラ装
置の場合、該回転シリンダの1回転につき2つの割合で
雑音が発生する。すなわち、雑音成分の発生周期は、回
転機構の回転周期の半分となる(回転:雑音=1:
2)。このように、雑音成分の発生周期が回転機構の回
転周期の半分である場合、回転機構が1/2回転する毎
に前記周期パルスを発生するようにしてもよい。すなわ
ち、雑音の発生周期が回転機構の回転周期の整数分の1
(1/整数)のときには、周期パルスが回転機構の周期
の整数分の1で発生してもよい。これにより、上述と同
様の効果を得ることができる。
【0103】また、本発明の各実施の形態において、周
期パルスは、実際に回転している物体に新たに回転検出
用センサ等を取り付け、その回転を検出して生成するよ
うにしているが、既に設けられているサーボ系の基準パ
ルス信号やヘッド切替パルス等から周期パルスを生成す
ることもできる。
【0104】また、周期パルスは、サーボ系の基準パル
ス信号やヘッド切替パルス等ではなく、システムクロッ
クにて例えばカウンタを回し、そのカウンタの出力に基
づいて発生させるようにしてもよい。なお、このように
システムクロックに基づいて周期パルスを発生させる場
合には、周期的雑音と周期パルスとの位相が多少ずれる
虞れはあるが、周期的雑音の周期は略々一定周期である
場合が多いため、その一定周期に合うようにシステムク
ロックから周期パルスを発生させれば、略々周期的雑音
を低減することが可能である。
【0105】また、上述のようにサーボ系の基準パルス
信号やシステムクロックから周期パルスを生成する場合
には、周期的雑音を検出するための構成や、回転シリン
ダ等の回転機構の回転を検出して周期パルスを生成する
ためのセンサ等を省略することができる。
【0106】図6には、ビデオカメラ装置の回転シリン
ダのサーボ系の概略構成を示し、このサーボ系のヘッド
切替パルスを周期パルスとして用いる例を示す。
【0107】この図6において、垂直同期信号入力部6
1には、入力ビデオ信号の垂直同期信号が入力される。
この垂直同期信号は、位相比較器63と切換スイッチ6
5とに送られる。
【0108】切換スイッチ65は、共通端子が垂直同期
信号入力部61と接続され、記録時には被切換端子R側
に切り換えられれ、再生時には被切換端子P側に切り換
えられるものである。被切換端子Rはコントロールヘッ
ド64に接続され、被切換端子Pはオープンになされて
いる。
【0109】コントロールヘッド64は、ビデオテープ
の長手方向に設けられるコントロールトラックにコント
ロール信号を記録するためのヘッドであり、記録時には
被切換端子Rが選択された切換スイッチ65を介して垂
直同期信号入力部61からの垂直同期信号が供給され
る。なお、このコントロールヘッド64は、アナログビ
デオカメラ装置にのみ設けられるものであり、デジタル
ビデオカメラ装置の場合は存在しない。
【0110】一方、回転シリンダ68には複数のヘッド
が設けられており、それら複数のヘッドは当該回転シリ
ンダ68の回転に応じて切り替えられるようになされて
いる。このヘッド切り替えに伴う切替パルスは、位相比
較器63に送られる。
【0111】位相比較器63では、垂直同期信号入力部
61からの垂直同期信号と、回転シリンダ68からのヘ
ッド切替パルス信号との位相を比較し、その比較出力を
切換スイッチ66を介してシリンダモータ67に供給す
る。
【0112】切換スイッチ66は、再生時に切り換えら
れる被切換端子Pと、記録時に切り換えられる被切換端
子Rとを有してなるものであり、被切換端子Pには水晶
発振器62からの基準クロックが供給され、被切換端子
Rは位相比較器63からの比較出力が供給される。
【0113】これにより、シリンダモータ67は、再生
時には水晶発振器62からの基準パルスに基づいて回転
シリンダ68を回転駆動させ、記録時には位相比較器6
3からの比較出力に基づいて回転シリンダ68を回転駆
動させる。すなわち、記録時には、入力されるビデオ信
号の垂直同期信号に位相が合うように回転シリンダ68
は回転駆動され、再生時には、水晶発振器62からの基
準パルスにて回転シリンダ68は回転駆動される。
【0114】この図6に示したようなサーボ系におい
て、回転シリンダ68からのヘッド切替パルスを、前述
した雑音検出器5に周期パルスとして送ることが可能で
ある。
【0115】上述したように本発明の実施の形態によれ
ば、雑音検出器や減算器等の簡単な回路構成のみで、周
期的雑音成分を音声信号から減衰させることが可能であ
り、したがって装置コストの削減や、装置構成の小型化
が可能である。
【0116】また、今後、装置構成がさらに小型化され
た場合、マイクロホンと雑音発生源とが近づくことにな
り、マイクロホンには雑音発生源から直接雑音が入力す
ることになるが、本発明実施の形態によれば、他の構成
等を伝搬したり反射したような間接的な雑音の場合より
も、さらに効果的にその雑音を低減することが可能とな
る。すなわち、周期的な雑音が他の構成等を伝搬したり
反射したような雑音である場合、当該雑音の周期と周期
パルスとの位相ずれが大きくなるのに対し、周期的雑音
が直接マイクロホンに入力するような場合には、当該雑
音の周期と周期パルスとの位相のずれは少なくなるた
め、より効果的な周期的雑音の低減が可能となる。
【0117】本発明は上述した実施の形態に限定される
ことはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲
であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であること
は勿論であり、ビデオカメラ装置以外の例えばいわゆる
デジタルテープレコーダ(DAT)やいわゆるミニディ
スク(MD)等、その他の周期的雑音を発生するものに
適用できる。
【0118】また、音声信号に周期的雑音が含まれる場
合に限らず、他の各種信号に周期的雑音が含まれている
場合であっても、本発明は適用可能である。
【0119】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る雑音低減
回路は、周期的動作を行う機構における当該周期的動作
の周期に略々合致した周期パルス信号を発生する周期パ
ルス発生手段と、周期的動作を行う前記機構から発生す
る周期的雑音成分を含む信号にゲイン係数(1−K)
{但しは0≦K≦1)を乗算して(1−K)倍信号を加
算器に送る第1のゲイン調整器と、前記加算器で前記周
期パルス信号の1周期前に加算した加算信号を蓄積する
メモリと、前記周期パルス信号に同期して前記メモリか
ら読み出した1周期前の前記加算信号にゲイン係数Kを
乗算してK倍加算信号を前記加算器に送る第2のゲイン
調整器とで巡回型フィルタを構成し、前記第1のゲイン
調整器から出力された前記(1−K)倍信号と前記第2
のゲイン調整器から出力された前記K倍加算信号とを前
記周期パルス信号に同期して前記加算器で加算すること
で前記巡回型フィルタを通ったフィルタ出力信号に対し
て第3のゲイン調整器でゲイン係数A{但しは0≦A≦
1)を乗算して前記周期的雑音成分を抽出する周期的雑
音抽出手段と、前記周期的雑音成分を含む前記信号か
ら、前記周期的雑音抽出手段にて抽出した前記周期的雑
音成分を減算する減算手段とを有しているため、例えば
メカニズム機構部のような雑音発生源からの雑音成分を
含む音声信号から当該雑音成分を有効に除去可能である
と共に、装置構成の大型化を抑え、装置の価格上昇をも
少なくすることが可能である。
【0120】また、請求項に記載の本発明に係るビデ
オカメラ装置は、映像及び音声から映像及び音声信号を
生成する映像音声信号生成手段と、前記映像音声信号生
成手段にて生成した前記映像及び音声信号から記録媒体
への記録信号を生成する記録信号生成手段と、周期的動
作を行う機構を備え、前記記録信号を記録媒体に記録す
る記録手段と、周期的動作を行う前記機構における当該
周期的動作の周期に略々合致した周期パルス信号を発生
する周期パルス発生手段と、周期的動作を行う前記機構
から発生する周期的雑音成分を含む信号にゲイン係数
(1−K){但しは0≦K≦1)を乗算して(1−K)
倍信号を加算器に送る第1のゲイン調整器と、前記加算
器で前記周期パルス信号の1周期前に加算した加算信号
を蓄積するメモリと、前記周期パルス信号に同期して前
記メモリから読み出した1周期前の前記加算信号にゲイ
ン係数Kを乗算してK倍加算信号を前記加算器に送る第
2のゲイン調整器とで巡回型フィルタを構成し、前記第
1のゲイン調整器から出力された前記(1−K)倍信号
と前記第2のゲイン調整器から出力された前記K倍加算
信号とを前記周期パルス信号に同期して前記加算器で加
算することで前記巡回型フィルタを通ったフィルタ出力
信号に対して第3のゲイン調整器でゲイン係数A{但し
は0≦A≦1)を乗算して前記周期的雑音成分を抽出す
る周期的雑音抽出手段と、前記周期的雑音成分を含む前
記信号から、前記周期的雑音抽出手段にて抽出した前記
周期的雑音成分を減算する減算手段とを有しているた
め、例えばメカニズム機構部のような雑音発生源からの
雑音成分を含む音声信号から当該雑音成分を有効に除去
可能であると共に、装置構成の大型化を抑え、装置の価
格上昇をも少なくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雑音低減回路を適用した実施の形
態の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】メカニズム機構部からの周期的雑音と、メカニ
ズム機構部からの周期パルスの関係説明に用いる波形図
である。
【図3】本発明実施の形態の雑音低減回路における雑音
検出器の第1の具体的構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明実施の形態の雑音低減回路における雑音
検出器の第2の具体的構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る雑音低減回路を適用した他の実施
の形態の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【図6】ビデオカメラ装置における回転シリンダのサー
ボ系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】ビデオカメラ装置における音声信号の記録系の
ブロック図である。
【符号の説明】
1…マイクロホン、2…自動レベル調整器、3…減算
器、4…記録音声処理ブロック、5…雑音検出器、6…
メカニズム機構部、7…音源、11…レベルコントロー
ル信号入力端子、12…音声信号入力端子、13…周期
パルス入力端子、14…雑音出力端子、21,23,2
5…ゲイン調整器、22,32…加算器、23…メモ
リ、30…切換スイッチ、31a〜31e…メモリ、3
3…割算器、40…混合器、61…垂直同期信号入力
部、62…水晶発振器、63…位相比較器、64…コン
トロールヘッド、65,66…切換スイッチ、67…シ
リンダモータ、68…回転シリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/04 G11B 5/027 502 G11B 20/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的動作を行う機構における当該周期
    的動作の周期に略々合致した周期パルス信号を発生する
    周期パルス発生手段と、 期的動作を行う前記機構から発生する周期的雑音成分
    を含む信号にゲイン係数(1−K){但しは0≦K≦
    1)を乗算して(1−K)倍信号を加算器に送る第1の
    ゲイン調整器と、前記加算器で前記周期パルス信号の1
    周期前に加算した加算信号を蓄積するメモリと、前記周
    期パルス信号に同期して前記メモリから読み出した1周
    期前の前記加算信号にゲイン係数Kを乗算してK倍加算
    信号を前記加算器に送る第2のゲイン調整器とで巡回型
    フィルタを構成し、前記第1のゲイン調整器から出力さ
    れた前記(1−K)倍信号と前記第2のゲイン調整器か
    ら出力された前記K倍加算信号とを前記周期パルス信号
    に同期して前記加算器で加算することで前記巡回型フィ
    ルタを通ったフィルタ出力信号に対して第3のゲイン調
    整器でゲイン係数A{但しは0≦A≦1)を乗算して前
    周期的雑音成分を抽出する周期的雑音抽出手段と、 前記周期的雑音成分を含む前記信号から、前記周期的雑
    音抽出手段にて抽出した前記周期的雑音成分を減算する
    減算手段とを有することを特徴とする雑音低減回路。
  2. 【請求項2】 前記周期的雑音抽出手段では、前記周期
    的雑音成分を含む前記信号のレベルの大小に応じて前記
    ゲイン係数(1−K)及び前記ゲイン係数K並びに前記
    ゲイン係数Aを設定することを特徴とする請求項1記載
    の雑音低減回路。
  3. 【請求項3】 映像及び音声から映像及び音声信号を生
    成する映像音声信号生成手段と、 前記映像音声信号生成手段にて生成した前記映像及び音
    声信号から記録媒体への記録信号を生成する記録信号生
    成手段と、 周期的動作を行う機構を備え、前記記録信号を記録媒体
    に記録する記録手段と、 周期的動作を行う前記機構における当該周期的動作の周
    期に略々合致した周期パルス信号を発生する周期パルス
    発生手段と、 周期的動作を行う前記機構から発生する周期的雑音成分
    を含む信号にゲイン係数(1−K){但しは0≦K≦
    1)を乗算して(1−K)倍信号を加算器に送る第1の
    ゲイン調整器と、前記加算器で前記周期パルス信号の1
    周期前に加算した加算信号を蓄積するメモリと、前記周
    期パルス信号に同期して前記メモリから読み出した1周
    期前の前記加算信号にゲイン係数Kを乗算してK倍加算
    信号を前記加算器に送る第2のゲイン調整器とで巡回型
    フィルタを構成し、前記第1のゲイン調整器から出力さ
    れた前記(1−K)倍信号と前記第2のゲイン調整器か
    ら出力された前記K倍加算信号とを前記周期パルス信号
    に同期して前記加算器で加算することで前記巡回型フィ
    ルタを通ったフィルタ出力信号に対して第3のゲイン調
    整器でゲイン係数A{但しは0≦A≦1)を乗算して前
    記周期的雑音成分を抽出する周期的雑音抽出手段と、 前記周期的雑音成分を含む前記信号から、前記周期的雑
    音抽出手段にて抽出した前記周期的雑音成分を減算する
    減算手段とを有することを特徴とするビデオカメラ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記周期的雑音抽出手段では、前記周期
    的雑音成分を含む前記信号のレベルの大小に応じて前記
    ゲイン係数(1−K)及び前記ゲイン係数K並びに前記
    ゲイン係数Aを設定することを特徴とする請求項3記載
    のビデオカメラ装置。
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