JPH074028B2 - 映像信号のノイズ除去回路 - Google Patents

映像信号のノイズ除去回路

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JPH074028B2
JPH074028B2 JP62251092A JP25109287A JPH074028B2 JP H074028 B2 JPH074028 B2 JP H074028B2 JP 62251092 A JP62251092 A JP 62251092A JP 25109287 A JP25109287 A JP 25109287A JP H074028 B2 JPH074028 B2 JP H074028B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、映像信号のノイズ除去回路に関し、特にビデ
オディスクプレーヤ等の記録情報再生装置におけるノイ
ズ除去回路に関する。
背景技術 映像信号のノイズ除去回路として放送機器に使用されて
いる第4図に示す如き回路が周知となっている。同図に
おいて、ディジタル化された映像信号が入力端子IN1
介して混合回路1に供給される。混合回路1において映
像信号は乗算器2によってK倍されたのち加算器3に供
給される。加算器3の出力は、出力端子OUT1に供給され
ると共に1フレーム遅延回路4によって1フレーム期間
だけ遅延されたのちクロマインバータ回路5に供給され
る。クロマインバータ回路5は、例えば映像信号を輝度
信号と色信号とに分離したのち色信号の位相を反転させ
て輝度信号に加算することにより色信号位相の反転した
映像信号を生成する構成となっている。このクロマイン
バータ回路5の出力は、混合回路1における乗算器6に
よって(1−K)倍されたのち加算器3に供給されて乗
算器2の出力と加算される。
以上の構成は、巡回形フィルタと称される回路の構成と
同等のものであり、ランダム性ノイズが除去された映像
信号が出力端子OUT1に供給される。尚、1フレーム遅延
回路4及びクロマインバータ回路5からもランダム性ノ
イズが除去された映像信号が出力されるので、これら1
フレーム遅延回路4及びクロマインバータ回路5の出力
を出力端子OUT1に供給してもよい。
以上の如き従来のノイズ除去回路をビデオディスクプレ
ーヤ等の記録情報再生装置に使用すると、次のような問
題が生じる。すなわち、ビデオディスクプレーヤにおい
ては、例えばディスクが1回転する毎にピックアップの
情報読み取り点を1トラックだけ半径方向に飛び越し移
動させて同一フレームの映像信号を繰り返して再生する
静止画再生の如き特殊再生が行なわれる場合があり、こ
のような特殊再生におけるトラック飛び越し移動動作
(以下、ジャンプ動作と称す)が行なわれるとカラーフ
レームが不連続になる。これは、NTSC方式の映像信号は
1フレーム毎にカラーフレームが反転していることによ
る。この結果、乗算器2及び6からそれぞれ出力されて
加算器3に供給される映像信号中の色信号の位相が互い
に逆相となり、出力端子OUT1には色信号の振幅が減衰し
た映像信号が出力されてしまうので好ましくない。そこ
で、第4図に示す回路にカラーフレーム判別回路を追加
してクロマインバータ5の動作をオンオフすることによ
り色信号振幅の減衰を防止する方法が考えられるが、検
出の時間遅れがあるため、確実なオン・オフ制御は困難
である。
そこで、入力映像信号のカラーフレームが不連続になっ
ても加算器3に供給される2つの映像信号の色信号の位
相を一致させることができる第5図に示す如きノイズ除
去回路が考えられる。同図において、混合回路1、1フ
レーム遅延回路4、クロマインバータ回路5は、第4図
の回路と同様に接続されている。しかしながら、本例に
おいては入力映像信号と、クロマインバータ回路5から
出力された映像信号とがカラーフレーム比較回路7に供
給されている。カラーフレーム比較回路7は、例えば供
給された2つの映像信号のカラーバースト信号の位相を
比較して両信号の位相が一致したときカラーフレーム一
致検出信号を発生する構成となっている。このカラーフ
レーム比較回路7から出力されたカラーフレーム一致検
出信号は、クロマインバータ回路5に供給される。クロ
マインバータ回路5は、カラーフレーム一致検出信号が
存在するときは色信号の位相反転を行なわないように構
成されている。
以上の回路においては、クロマインバータ回路5から出
力されて混合回路1に供給される映像信号のカラーサブ
キャリヤの位相が入力端子IN1を介して混合回路1に供
給される入力映像信号のカラーサブキャリヤの位相に一
致するので、混合回路1における加算器3において、色
信号の位相が逆相になることはなく、映像信号のノイズ
除去を良好に行なうことができる。しかしながら、クロ
マインバータ回路5において映像信号から分離された輝
度信号及び色信号を別途出力してテレビ受像器等の映像
再生装置に送出するようにすることにより画質の劣化を
防止すると共に記録情報再生装置の構成を簡単にしよう
とすると、クロマインバータ回路5から出力される輝度
信号及び色信号は、入力端子に供給される映像信号に対
して約1フレーム期間(1/30秒間)だけ遅れているの
で、映像信号と共にディスクから読み取られた音声信号
に対しても約1フレーム期間だけ遅れた信号となる。
映像と音声との時間差がどの程度許容されるかについて
は、映像の内容にもよるが、アナウンサーアップの場合
には音声が1フレーム間先行すると許容限に達するとい
うデータがテレビジョン学会誌Vol.36,No.9第776項に掲
載されている。また、フィールド又はフレームメモリを
使用してCLV(線速度一定)ディスクの特殊再生を行な
うようにした光学式ビデオディスクプレーヤが考案され
ており、かかるプレーヤにおいては映像信号がノイズ除
去回路に供給される前にフィールドメモリ等の画像メモ
リを通過すると音声の先行は、1.5フレーム〜2フレー
ム間にもなり、耐えられないものになる。
音声の先行現象の防止を音質を劣化させることなく行な
うために音声信号をディジタル化しメモリを使用して音
声信号を遅延させることが考えられるが、そうすると、
回路構成が複雑になり、好ましくないのである。
発明の概要 そこで、本発明の目的は構成が簡単であり、かつ音声の
先行現象を避けると共に入力映像信号のカラーフレーム
が不連続のときにもS/Nの改善された輝度信号及び色信
号を得ることができる映像信号のノイズ除去回路を提供
することである。
本発明による映像信号のノイズ除去回路は、記録媒体か
ら読み取られた映像信号が一入力として供給されかつこ
の一入力と他入力とを所定の混合比で混合する混合手段
の出力の遅延を行なう信号遅延手段と混合手段の一入力
及び他入力中の色信号間の位相差によって混合手段の出
力中の色信号の位相の反転を行なう位相反転手段との接
続を再生モードに応じて変更しつつ信号遅延手段及び位
相反転手段を経た混合手段の出力を混合手段の他入力と
し、位相反転手段からノイズが除去された輝度信号及び
色信号を得るようにした構成となっている。
実 施 例 以下、本発明の実施例につき第1図乃至第3図を参照し
て詳細に説明する。
第1図において、混合回路1、カラーフレーム比較回路
7、クロマインバータ回路5は、第5図の回路と同様に
接続されている。しかしながら、本例においては混合回
路1の出力は、切換スイッチ8及び9の一方の入力端子
に供給されている。切換スイッチ8の他方の入力端子に
はクロマインバータ回路5の出力が供給されている。切
換スイッチ8の制御入力端子には制御回路(図示せず)
から記録情報を記録順に順次再生する通常再生モード、
記録情報を記録順とは異なる順序で再生する特殊再生モ
ードのうちのいずれであるかを示すモード制御信号が入
力端子IN2を介して供給されている。
切換スイッチ8は、通常再生モードのときはクロマイン
バータ回路5の出力を選択的に出力し、特殊再生モード
のときは混合回路1の出力を選択的に出力するように構
成されている。この切換スイッチ8の出力は、1フレー
ム遅延回路4によって遅延されたのち切換スイッチ9及
び10の他方の入力端子に供給される。切換スイッチ9及
び10の制御入力端子には切換スイッチ8と同様に制御回
路(図示せず)から通常再生モード、特殊再生モードの
うちのいずれであるかを示す制御信号が供給されてい
る。切換スイッチ9は、通常再生モードのときは混合回
路1の出力を選択的に出力し、特殊再生モードのときは
1フレーム遅延回路4の出力を選択的に出力するように
構成されている。この切換スイッチ9の出力は、クロマ
インバータ回路5に供給されている。また、切換スイッ
チ10は、通常再生モードのときは1フレーム遅延回路4
の出力を選択的に出力し、特殊再生モードのときはクロ
マインバータ回路5の出力を選択的に出力するように構
成されている。この切換スイッチ10の出力は、カラーフ
レーム比較回路7及び混合回路1における乗算器6に供
給されている。
また、クロマインバータ回路5において生成された輝度
信号及び色信号は、それぞれ出力端子OUT2及びOUT3に供
給されている。
以上の構成において、通常再生モードのときは、切換ス
イッチ8からクロマインバータ回路5の出力が選択的に
出力され、切換スイッチ9から混合回路1の出力が選択
的に出力され、かつ切換スイッチ10から1フレーム遅延
回路4の出力が選択的に出力される。従って、混合回路
1の出力が1フレーム遅延回路4を経ることなく直接ク
ロマインバータ回路5に供給されるので、音声先行現象
が生じることはない。また、クロマインバータ回路5の
出力は、1フレーム期間だけ遅延されたのちカラーフレ
ーム遅延回路7に供給されることとなるが、通常再生モ
ードにおいてはジャンプ動作は行なわれないため、入力
映像信号のカラーフレームが不連続になることはなく、
クロマインバータ回路5の位相反転動作が常に行なわれ
て、映像信号のノイズ除去が良好に行なわれる。
また、特殊再生モードのときは、切換スイッチ8から混
合回路1の出力が選択的に出力され、切換スイッチ9か
ら1フレーム遅延回路4の出力が選択的に出力され、か
つ切換スイッチ10からクロマインバータ回路5の出力が
選択的に出力される。従って、クロマインバータ回路5
の出力が1フレーム遅延回路4を経ることなく切換スイ
ッチ10を介して直接カラーフレーム比較回路7に供給さ
れて入力映像信号とのカラーフレーム比較が行なわれる
こととなる。このため、混合回路1によって混合される
2つの映像信号中の色信号の位相が互いに逆相になるこ
とが確実に防止され、映像信号のノイズ除去が良好に行
なわれることとなる。また、特殊再生モードにおいては
音声信号は、不連続になるので、記録情報再生装置から
出力されない。このため、音声先行現象が生じることは
ない。従って、1フレーム遅延回路4によって1フレー
ム期間遅延された映像信号が切換スイッチ9を介してク
ロマインバータ回路5に供給されることにより、このク
ロマインバータ回路5から出力される輝度信号及び色信
号が入力映像信号に比して1フレーム期間だけ遅延され
ていても問題はないこととなる。
第2図は、クロマインバータ回路5の具体回路例を示す
図である。同図において、映像信号は、1H遅延回路11に
供給されて1H(1水平走査期間)だけ遅延されると同時
に乗算器12に供給されて−1/4倍にされる。1H遅延回路1
1の出力は、1H遅延回路13に供給されて1Hだけ遅延され
ると同時に乗算器14に供給されて1/2倍にされる。1H遅
延回路13の出力は、乗算器15に供給されて−1/4倍にさ
れる。これら乗算器12、14及び15の出力は、加算器16に
よって加算合成される。加算器16の加算出力は、BPF
(バンドパスフィルタ)17を介して色信号として出力さ
れると同時に乗算器18及び減算器19に供給される。乗算
器18においては色信号が2倍にされる。この乗算器18の
出力は、スイッチ20に供給される。スイッチの制御入力
端子にはカラーフレーム比較回路7の出力が供給されて
おり、スイッチ20は、カラーフレーム比較回路7の出力
によってオンオフ制御を行なうように構成されている。
このスイッチ20の出力は、減算器21に供給される。減算
器21には1H遅延回路11の出力が供給されており、この減
算器21においては1H遅延回路11の出力からスイッチ20の
出力が差し引かれて色信号の位相がカラーフレーム比較
回路7の出力に応じて反転された映像信号が生成され
る。また、減算器19においては1H遅延回路11の出力から
BPF17の出力が差し引かれて輝度信号が生成される。
以上の如きクロマインバータ回路においては信号遅延時
間が1Hとなるので、1フレーム遅延回路4の信号遅延時
間をNTSC方式の映像信号の場合、524H(=525H−1H)に
なるようにする必要がある。
また、第1図の回路においては、入力映像信号のカラー
フレームに巡回映像信号のカラーフレームが強制的に一
致されて巡回ループ内で色信号成分が減衰するのを防止
するようになされているものであるから、クロマインバ
ータ回路5から出力される色信号は、入力映像信号のカ
ラーフレームと一致しており、ジャンプ動作によって入
力映像信号のカラーフレームが不連続になった場合は、
クロマインバータ回路5から出力される色信号の位相を
補正する必要がある。そこで、クロマインバータ回路5
から出力される色信号の位相を補正する回路を備えた本
発明によるノイズ除去回路を第3図に示す。
第3図において、混合回路1、1フレーム遅延回路4、
クロマインバータ回路5、カラーフレーム比較回路7、
切換スイッチ8、9、10は第1図の回路と同様に接続さ
れている。しかしながら、本例においてはクロマインバ
ータ回路5から出力された色信号は、切換スイッチ25の
一方の入力端子、位相反転回路26及びカラーフレーム比
較回路27に供給される。カラーフレーム比較回路27に
は、基準カラーフレームパルス発生回路28から出力され
た基準カラーフレームパルスが供給されている。基準カ
ラーフレームパルス発生回路28は、例えばNTSC方式にお
けるカラーバースト信号と同一の位相のパルスを基準カ
ラーフレームパルスとして出力する構成となっている。
カラーフレーム比較回路27は、クロマインバータ回路5
から出力された色信号のカラーサブキャリヤと基準カラ
ーフレームパルスとの位相比較を行なって両信号間の位
相差に応じた切換指令信号を出力するように構成されて
いる。このカラーフレーム比較回路27の出力は、切換ス
イッチ25の制御入力になっている。切換スイッチ25は、
切換指令に応じて位相反転回路26の入力及び出力のうち
の一方を選択的に出力するように構成されている。この
切換スイッチ25からカラーフレームが不連続になること
による位相の乱れが補正された色信号が出力される。
以上、ノイズ除去回路をビデオディスクプレーヤに使用
した場合について説明したが、本発明はビデオテープレ
コーダ等の他の記録情報再生装置に使用した場合も適用
することができる。
また、遅延回路4をフレームメモリとして説明したが、
フィールドメモリとしてもよいことはいうまでもない。
発明の効果 以上詳述した如く本発明による映像信号のノイズ除去回
路は、記録媒体から読み取られた映像信号が一入力とし
て供給されかつこの一入力と他入力とを所定の混合比で
混合する混合手段の出力の遅延を行なう信号遅延手段と
混合手段の一入力及び他入力中の色信号間の位相差によ
って混合手段の出力中の色信号の位相の反転を行なう位
相反転手段との接続を記録情報再生処理の再生モードに
応じて変更しつつ信号遅延手段及び位相反転手段を経た
混合手段の出力を混合手段の他入力とし、位相反転手段
からノイズが除去された輝度信号及び色信号を得るよう
にした構成となっているので、カラーフレームの不連続
の生じない通常再生モードにおいては混合手段の出力が
直接位相反転手段に供給され、この位相反転手段から入
力映像信号に比して時間遅れのない輝度信号及び色信号
音声が得られることとなり、音声の先行現象を防止する
ことができることになる。また、音声の再生の必要のな
い特殊再生モードにおいては位相反転手段の出力が直接
混合手段に他入力として供給され、混合手段の一入力及
び他入力の色信号の位相が逆相となるのを防止すること
ができることとなり、ノイズ除去を良好に行なうことが
できることになる。従って、本発明によるノイズ除去回
路は音声の先行現象を避けると共に入力映像信号のカラ
ーフレームが不連続のときにもS/Nの改善された輝度信
号及び色信号を得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、第1図の回路におけるクロマインバータ回路5の具
体回路例を示す回路ブロック図、第3図は、本発明の他
の実施例を示すブロック図、第4図及び第5図は、従来
のノイズ除去回路を示すブロック図である。 主要部分の符号の説明 1……混合回路 4……1フレーム遅延回路 5……クロマインバータ回路 7……カラーフレーム比較回路 9,10……切換スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体の記録情報を記録順に順次再生す
    る通常モードと、記録媒体の記録情報を記録順とは異な
    る順序で再生する特殊モードとを有する記録情報再生装
    置における映像信号のノイズ除去回路であって、前記記
    録媒体から読み取られた映像信号が一入力として供給さ
    れかつこの一入力と他入力とを所定の混合比で混合する
    混合手段と、前記混合手段の一入力及び他入力中の色信
    号間の位相差によって前記混合手段の出力中の色信号の
    位相を反転する位相反転手段と、前記混合手段の出力を
    所定時間だけ遅延させる信号遅延手段と、前記特殊モー
    ドにおいては前記混合手段の出力は前記信号遅延手段を
    経たのちに前記位相反転手段に供給されかつ前記通常モ
    ードにおいては前記混合手段の出力は前記位相反転手段
    を経たのちに前記信号遅延手段に供給されるように接続
    を変更する接続変更手段とを含み、前記位相反転手段及
    び前記信号遅延手段を経た前記混合手段の出力を前記混
    合手段の他入力として供給することにより前記位相反転
    手段からノイズが除去された輝度信号及び色信号を得る
    ようにした映像信号のノイズ除去回路。
JP62251092A 1987-10-05 1987-10-05 映像信号のノイズ除去回路 Expired - Lifetime JPH074028B2 (ja)

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