JP4332789B2 - 適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置に関するものであり、詳しくは最大周期(最低回転数)を想定した1周期分のタップ数の適応フィルタを持たないで、少ないタップ数の適応フィルタにより演算回路規模を少なくすることによりシステムの小型化、低価格化、低消費電力化を図る適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置に関する。
従来技術における、適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置は、例えば、ビデオカメラの回転ドラムモータから発生する周期性ノイズを主要入力からキャンセルする同期型適応フィルタが存在し、それは、先願(特開平11−176113号公報)等で提案されている。これらに使用している適応フィルタは、上記モータの回転に合わせて一定周期(たとえば150Hz)で発生するターゲットノイズに合わせ、フィルタ係数を適応的に更新して収束していくことでノイズ低減を実現している。
ところで今後のビデオカメラには、従来の磁気テープに変わる記録媒体として光ディスクやHDD(ハードディスクドライブ)が搭載され始めている。これらに使用されている光ディスクや磁気ディスクもスピンドルモータにより所定の回転数でドライブされるが、テープにおけるドラムモータと異なるのはドラムモータの場合には回転数がフォーマットにより規定された一定回転なのに対して、スピンドルモータでは、まず光ディスクの場合には、一般的にCLV(Constant Linear Velocity)制御方式のためディスクの読み書き位置により回転数が異なる点がある。また磁気ディスクも読み書きするデータのビットレートにより回転数が異なり、たとえば標準画質(SD)信号を読み書きする場合と、高画質(HD)信号を読み書きする場合とではビットレートが異なってくる。また光ディスクや磁気ディスクでデータを読み書きしていない場合には、回転数を落とすことにより低消費電力化を図るようなアイドリングモードの場合もある。このようにディスクの場合には、モードによりスピンドルモータの回転数が異なるのが一般的である。
特開平11−176113号公報(第6頁〜7頁 第1図)
しかしながら、従来技術で説明したビデオカメラの回転ドラムモータから発生する周期性ノイズを主要入力からキャンセルする同期型適応フィルタにおいて、スピンドルモータやディスクの回転によるメカニカルな騒音や振動は、当然ビデオカメラの内蔵マイクに入射して記録音声信号のS/Nを落とすことになり、特にビデオカメラが小型化されるにつれてノイズ発生源とマイクの距離は近づき、この問題が顕著化してくるという問題がある。
一方で夫々のモータ回転数を比較すると、現行のデジタルビデオカメラにおけるドラム回転数が9000rpm(150Hz)一定であるのに対して、ディスクの場合には数100rpmから最高回転数は10000rpm以上の場合もある。そしてこの回転数増加に比例して、ドライブに必要な消費電力も増え、また前述したような騒音や振動ノイズは発生帯域が人間の聴覚感度が増す高域周波数にシフトしてくるために問題となるレベルまでに悪化してくるという問題もある。
又、従来例のドラム回転は一定回転であるために、前述のノイズ低減処理における内部パラメータはこの一定回転に合わせた固定値でよいが、ディスクのように回転数が変化する場合には、回転数の変化に合わせた内部パラメータに逐次最適化した方が効果的である。
従って、このような状況を踏まえて、光ディスクやHDD(ハードディスクドライブ)を使用したビデオカメラ等の内蔵マイクからの音声信号において、使用する回転数に依存して、騒音や振動が少ない低速回転領域では、前述のノイズ低減処理をOFFにするか、低減効果を落としてシステムの低消費電力化を行い、高速回転領域ではノイズ低減処理をONにし、低減効果をUPするようにパラメータを最適化するようにして、ノイズ低減処理の規模が小さくして、小型、低価格、低消費電力というメリットが生じる適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置について解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明の適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置は、次に示す構成にすることである。
(1)適応ノイズ低減方法は、主要入力信号に含まれている低減対象周期性ノイズ信号と同期した参照入力パルス信号から、前記低減対象周期性ノイズ信号に近似する擬似ノイズ信号を得る適応フィルタと、前記主要入力信号から、前記適応フィルタから出力する擬似ノイズ信号を減算する減算手段とを備え、前記減算手段の出力信号が前記適応フィルタにフィードバックされて、前記減算手段の出力信号のノイズパワーが最小となるように前記適応フィルタで適応処理が行われる適応ノイズ低減方法であって、前記参照入力パルス信号の周期Tの期間を所定クロック周波数Sでカウントするカウンタ手段と、前記カウンタ手段よりのカウント値から前記適応フィルタの動作タイミングを生成するタイミング生成手段とを有し、前記適応フィルタの有する最大タップ数をNmとし、前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記参照入力パルス信号の周期Tが変化し、さらに前記周期Tのとり得る最大周期をTmax(但しTmax≧Tである)とすれば[最大タップ数Nm<クロック周波数S・最大周期Tmax]の関係にあり、さらに[最大タップ数Nm≧クロック周波数S・周期T]の場合と[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合とで前記適応フィルタでの適応処理を異ならせて、前記擬似ノイズ信号を出力することを特徴とするものである。
(2)前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにすることを特徴とする(1)に記載の適応ノイズ低減方法。
(3)前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにすることを特徴とする(1)に記載の適応ノイズ低減方法。
(4)前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを特徴とする(1)に記載の適応ノイズ低減方法。
(5)前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記適応フィルタで行う適応処理におけるステップゲイン及び忘却係数を可変することを特徴とする(1)に記載の適応ノイズ低減方法。
(6)前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにする、若しくは
前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにする、若しくは
前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを周期Tの変化に応じて、適宜切替えることを特徴とする(1)に記載の適応ノイズ低減方法。
(7)適応ノイズ低減装置は、主要入力信号に含まれている低減対象周期性ノイズ信号と同期した参照入力パルス信号から、前記低減対象周期性ノイズ信号に近似する擬似ノイズ信号を得る適応フィルタと、前記主要入力信号から、前記適応フィルタから出力する擬似ノイズ信号を減算する減算手段と、前記減算手段の出力信号が前記適応フィルタにフィードバックされて、前記減算手段の出力信号のノイズパワーが最小となるように前記適応フィルタで適応処理が行われる適応処理手段と、を備えた適応ノイズ低減装置であって、前記適応処理手段は、前記参照入力パルス信号の周期Tの期間を所定クロック周波数Sでカウントするカウンタ手段と、前記カウンタ手段よりのカウント値から前記適応フィルタの動作タイミングを生成するタイミング生成手段とを有し、前記適応フィルタの有する最大タップ数をNmとし、前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記参照入力パルス信号の周期Tが変化し、更に前記周期Tのとり得る最大周期をTmax(但しTmax≧Tである)とすれば[最大タップ数Nm<クロック周波数S・最大周期Tmax]の関係にあり、さらに[最大タップ数Nm≧クロック周波数S・周期T]の場合と[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合とで前記適応フィルタでの適応処理を異ならせて、前記擬似ノイズ信号を出力することを特徴とする。
(8)前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにすることを特徴とする(7)に記載の適応ノイズ低減装置。
(9)前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにすることを特徴とする(7)に記載の適応ノイズ低減装置。
(10)前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを特徴とする(7)に記載の適応ノイズ低減装置。
(11)前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記適応フィルタで行う適応処理におけるステップゲイン及び忘却係数を可変することを特徴とする(7)に記載の適応ノイズ低減装置。
(12)前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにする、若しくは
前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにする、若しくは
前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを周期Tの変化に応じて、適宜切替えることを特徴とする(7)に記載の適応ノイズ低減装置。
以上のように、本発明によれば、請求項1に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項7に記載の適応ノイズ低減装置においては、光ディスクやハードディスクのような回転周期が必要に応じてマイコン等から可変制御される記録媒体をもつマイク内蔵型ビデオカメラ等において、この回転により発生する各種周期性ノイズをマイク音声信号から適応処理により除去する場合に、ノイズパワーが人間の聴覚感度の低い低周波数帯に集中する低速回転領域においては部分的に除去する、又は除去帯域を狭めて除去する、若しくは適応処理を停止する等の手法で低減効果を落とし、高速回転領域では通常通りの適応処理を行って低減効果を上げるようにすることで、常に最大周期(最低回転数)を想定した1周期分のタップ数の適応フィルタを持つ必要が無く、少ないタップ数の適応フィルタにより演算回路規模を少なくでき、これによりシステムの小型化、低価格化、低消費電力化というメリットが生まれる。
請求項2に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項8に記載の適応ノイズ低減装置においては、各種周期性ノイズのノイズパワーや聴覚感度が低い、低速回転領域ではノイズ低減を行わないようにすることで演算処理の負担を減らし、低消費電力化の効果がある。
請求項3に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項9に記載の適応ノイズ低減装置においては、各種周期性ノイズのノイズパワーや聴覚感度が低い、低速回転領域ではノイズ低減を部分的に行うことで演算処理の負担を減らし、低消費電力化の効果がある。また1周期中でもノイズパワーが集中しているタイミングに合わせて、部分的にノイズ低減処理を行うことで低減効率を上げることもできる。
請求項4に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項10に記載の適応ノイズ低減装置においては、各種周期性ノイズのノイズパワーや聴覚感度が低い、低速回転領域では適応フィルタを動作させるクロック周波数を下げることにより、最大周期においてもすべてのタイミングでノイズ低減を行うことができる。これによりノイズ低減周波数帯域が狭くなるが、低速回転領域では発生ノイズも低域周波数側にシフトしているためにほとんど問題とならない。また本発明のようにクロック周波数を整数分周すれば、PLL(Phase Locked Loop)回路等の複雑な回路を用いることなく容易にクロック切替えが可能となる。
請求項5に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項11に記載の適応ノイズ低減装置においては、本文(3)式によるアルゴリズムにより適応フィルタの各タップの適応係数をサンプリング毎に更新していくと、ノイズ周期の短い場合には頻繁に係数更新が行われるのに対して、ノイズ周期がたとえば2倍になれば、係数更新周期も2倍に伸び、これにより係数収束時間も長くなってしまう。従ってノイズ周期変化に合わせてパラメータのステップゲインμと忘却係数λを可変することにより、係数収束時間をノイズ周期変化にかかわらず一定にすることができる。
請求項6に記載の適応ノイズ低減方法及び請求項12に記載の適応ノイズ低減装置は、回転数の変化に合わせるようにして、[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないように切替える、または適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにする、またはクロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを周期Tの変化に応じて、適宜切替えて使用することにより、より最適なノイズ低減効果を得ることができる。たとえば最も低速回転領域では請求項2及び請求項8に示すノイズ低減をすべてのタイミングでOFFにし、中速回転領域では請求項3若しくは4及び請求項10若しくは11に示す、より低減能力を落としたノイズ低減を行い、さらに[最大タップ数Nm≧クロック周波数S・周期T]の高速回転領域では通常通りの適応処理を行って低減効果を上げることにより、より細かな適応処理の制御が可能になる。
次に、本願発明に係る適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置の実施形態について、図面を参照して、以下説明する。
本願発明に係る適応ノイズ低減方法を具現化することができる適応ノイズ低減装置について、先ず、図1に示す一般的な適応ノイズ低減ブロック図を参照して説明する。
端子1からの主要入力信号Sと端子2からのノイズ信号Nが模式的に加算器8で単純加算され、減算手段に相当する加算器9の+端子に入力される。また端子3よりノイズ信号Nに相関性の高い参照入力信号Xが入力し、適応フィルタ6とLMS演算5に入力される。LMS演算5は前記適応フィルタ6の内部係数をLMS(Least Mean Square;最小二乗平均)アルゴリズムにしたがって適宜更新して疑似ノイズ信号を生成し、適応フィルタ出力信号Yとして前記加算器9の−端子に入力して+端子の信号から減算し、主要入力信号Sの推定値である推定値出力信号S^を端子10より出力するとともに、ステップゲイン7を介して、残差信号Eとして前記LMS演算5に帰還する((1)式参照)。
Figure 0004332789
図1において、ノイズ信号Nは除去対象のターゲットノイズであり、適応フィルタ6は参照入力信号Xからノイズ信号Nに近似した疑似ノイズである適応フィルタ出力信号Yを出力し、加算器9でノイズ信号Nとキャンセルしたエラー成分と主要入力信号Sが推定値出力信号S^として出力されるとともにステップゲイン7を施して、LMS演算5に帰還する。
ステップゲイン7はステップサイズとも呼ばれ、LMSアルゴリズムにおける収束スピードを決定するパラメータであり、この係数が大きいと収束が早くなるが収束後の精度が落ち、逆に小さいと収束は遅くなるが収束後の精度が上がるため、使用する適応システム条件により最適化して設定される。
更に、LMS演算5はこの残差信号Eと参照入力信号XからLMSアルゴリズムにより適応フィルタ6の係数を適宜更新し、前記残差信号E成分が最小となるように帰還ループが構成されている。
次に、図2で図1の適応フィルタ6について説明する。先ず、図2の参照入力信号Xは図1の参照入力信号Xに相当し、破線で囲まれる適応フィルタ6とLMS演算5とに入力される。
適応フィルタ6はFIR(Finite Impulse Response;有限インパルス応答)フィルタで構成されており、それぞれのタップにある適応フィルタ係数WをLMSアルゴリズムにしたがって適応的に更新していく。ここでは(m+1)タップのFIRフィルタを示しており、111〜11mは単位サンプリング時間の遅延であり、X0〜Xmはそれぞれの遅延が施された参照入力信号であり、120〜12mは係数乗算用の乗算器であり、W0〜Wmは乗算器の係数である。それぞれの乗算器120〜12mからの出力は加算器13にてすべて加算されて適応フィルタ出力信号Yとして出力される。したがって適応フィルタ出力信号Yは以下に示す(2)式で表わされる。
Figure 0004332789
ここで、上記適応フィルタ出力信号Yは図1の適応フィルタ出力信号Yに相当する。(2)式によれば適応フィルタ出力信号Yは、そのサンプルにおける適応フィルタ係数Wと参照入力信号Xの、(m+1)タップの畳み込み演算で求められるが、本発明においては参照入力信号Xに周期パルスから生成される単位サンプル時間のインパルス信号が入力され、このインパルス信号により先願(特開平11−176113号公報)のような畳み込み演算が行われる。
更に、LMS演算5では、前述の参照入力信号Xと残差信号Eから以下に示す(3)式にしたがってそれぞれの適応フィルタ係数W0〜Wmを単位サンプリング毎に更新していく。
Figure 0004332789
ここで(3)式においてそれぞれの小文字kはサンプリング時間経過を表わしており、kサンプリング目のWkが現在の適応フィルタ係数とすれば、Wk−1はk−1サンプリング目、つまり1サンプリング過去の適応フィルタ係数を表わしている。
そしてλは忘却係数と呼ばれ、通常は1よりもわずかに小さい値に設定することで、過去の適応フィルタ係数に対する重みを小さくして、現在から遠ざかるほど過去のデータを棄却するように適応処理を動作させることができる。またμは前述のステップゲインであり、残差信号Eは図1における残差信号Eに相当する。このようにLMS演算5は適応フィルタ6における適応フィルタ係数Wを、残差信号Eに含まれる参照入力信号Xに相関の高い信号を常に最小にするように(3)式で更新するため、図1における参照入力信号Xにターゲットノイズもしくは、ターゲットノイズに相関性の高い信号を入力することで主要入力信号Sに含まれるノイズ成分を最小にすることができる。
次に、図3で周期性ノイズ低減処理ブロックについて説明する。なお図1と同一機能のブロックには同じ参照番号を付して説明する。
先ず、図1同様に端子1からの主要入力信号Sと端子2からのノイズ信号Nが模式的に加算器8で単純加算され、減算手段に相当する加算器9の+端子に入力し、−側端子の破線で囲まれる適応信号処理20からの疑似ノイズ信号Ykを減算して、主要入力信号のみが端子10より出力されると共に、前述のステップゲイン7を介してエラー信号が適応信号処理20に入力される。また端子3から参照入力信号として周期パルス信号が、端子21からサンプリングクロック信号が適応信号処理20に入力される。またサンプリングクロック信号は、主要入力信号S及びノイズ信号Nのサンプリング周波数と一致している。
ここで適応信号処理20は、図2と同様のLMSアルゴリズムにより係数更新を行う適応フィルタで構成されており、その処理は端子21よりのサンプリングクロック信号に同期して行われる。
そして図3においては、端子21よりのサンプリングクロック信号と、端子3よりの周期パルス信号をカウンタ手段22に入力して、入力周期をサンプリングクロック信号でカウントし、そのカウント値をタイミング発生手段24に入力して所定のタイミングパルス信号を生成する。そしてこのタイミングパルス信号からリードアドレス生成手段23にてインパルス信号Xkを0〜mまで順に生成し、ライトアドレス生成手段25にてインパルス信号Xk−1を0〜mまで順に生成し、夫々をSRAM等で構成されるアキュムレータ26のリードアドレス及びライトアドレスとして入力する。このアキュムレータ26は最大m+1ワード(m+1タップ)の所定ビット長のレジスタをもっている。
そして、m+1タップのアキュムレータ26には1周期内の所定タイミングにリードアドレスXkもしくはライトアドレスXk−1にしたがって指定のアドレスに適応係数Wがリード/ライトされるように成されている。また加算器28の一方の端子には、前記エラー信号Ekにステップゲインμを乗じた2μEkが、加算器28の他方の端子にはアキュムレータ26のアドレスXkからリードされたデータWkに忘却係数乗算部29で忘却係数λを乗じた信号が入力し、両者を加算した加算器28の出力に単位サンプル時間遅延27を施して、先のアキュムレータ26のWk−1アドレスにライトされる。また同様にWkアドレスから1周期前の疑似ノイズ信号Ykがリードされる。これにより図3は、適応フィルタ係数Wを、エラー信号Eに含まれるドラム基準信号Xに相関の高い信号であるノイズ成分を常に最小にするように上記示した(3)式で更新し、端子10からは常にノイズ低減が成された主要信号出力が得られる。
次に、図4で図3における適応フィルタの一定周期のアドレス生成タイミング例1を説明する。先ず、周期パルスの1周期時間をTm[s]とし、サンプリング周波数をS[Hz]とすれば、アキュムレータ26を構成するワード数m(以降はタップ数mとする)は次に示す(4)式となる。
Figure 0004332789
従って、サンプリング周波数S若しくは周期パルス信号の1周期時間Tが変化することで使用するタップ数mが変化するが、以降の説明においては最大がmタップのアキュムレータであるとし、図4ではmタップすべてが使用されている。先ず、周期パルス信号(図4(a))の1周期(時間Tm)をサンプリングクロックでカウンタ手段にてカウントする(図4(b))。このとき(4)式のように0からNmまでのmタップがカウントされ、これにあわせてリード/ライトアドレス生成手段にてたとえばAdr X0からAdr Xmまでのアドレスが生成される(図4(c))。そしてこれが周期パルス信号の入力する毎に繰り返し行われる。
次に、図5のアドレス生成タイミング例2で周期パルス信号(図5(a))の1周期(時間TA)が、Tm>TAの場合について説明する。このときカウンタ手段にて0からNAまでのAタップがカウントされ(図5(b))、これにあわせてリード/ライトアドレス生成手段にてたとえばAdr X0からAdr XAまでのアドレスが生成される(図5(c))。そしてこれが周期パルス信号の入力する毎に繰り返し行われる。このようにTm>TAの場合には、TAが変化しても基本的にサンプリング周波数Sに対して(1/TA)[Hz]〜S/2[Hz]までの周波数帯域でノイズ低減効果は維持され、その効果に大きな変化は発生しない。
更に、図6のアドレス生成タイミング例3で周期パルス(図6(a))の1周期(時間TB)が、Tm<TBの場合について説明する。このときカウンタ手段にて0からNBまでのBタップがカウントされるが(図6(b))、アキュムレータは最大mタップであるためにリード/ライトアドレス生成手段ではたとえばAdr X0からAdr Xmまでのアドレスが生成される(図6(c))。そしてこれが周期パルス信号の入力する毎に繰り返し行われる。したがってTm<TBの場合には、Adr X0からAdr Xmまでのアドレスが生成された領域のみノイズ低減が行われる。
又、図7のアドレス生成タイミング例4は図6と同様のTm<TBの場合であるが、カウンタ手段における0からNBまでの任意のカウント期間において、リード/ライトアドレス生成手段でたとえばAdr X0からAdr Xmまでのアドレスを生成している(図7(c))。これにより1周期期間の、たとえばノイズパワーの大きなタイミングに合わせて効率的にノイズ低減を行うこともできる。
次に、図8のアドレス生成タイミング例5で周期パルス信号(図8(a))の1周期(時間TC)が、Tm<TCの場合について説明するが、これは図6、図7のTm<TBの場合とは別の実施例である。まずカウンタ手段にて0からNCまでのCタップがカウントされる(図8(b))。さらにタイミング発生手段では前記カウンタ手段のカウント値をたとえば2分周するようなタイミングを生成する(図8(b'))。ここでCが2で割り切れる場合には下段のようにタイミング生成され、割り切れない場合には上段のようにC−1若しくはC+1(図示せず)の2で割り切れるカウント値が使用されてタイミング生成される。そしてこの場合にはサンプリング周波数Sに対してS/2となるために、前述の(4)式は、以下の(5)式のようになる。
Figure 0004332789
つまり(4)式、(5)式よりタップ数mが同じでも、次に示す(6)式を得ることができる。
Figure 0004332789
(6)式のようにTCはTmの2倍の周期パルス信号まで対応できる。従って、このように生成されたタイミングに対してリード/ライトアドレス生成手段にて、たとえばAdr X0からAdr Xnまでのアドレスが生成される(図8(c))。そしてこれが周期パルス信号の入力する毎に繰り返し行われる。これにより処理できる周波数帯域はサンプリング周波数Sに対して(1/TC)[Hz]〜S/4[Hz]と狭くなりノイズ低減効果は落ちてしまうが、ノイズ発生源の回転数が低くなっているためにノイズパワーも低域周波数にシフトしており、その影響は少ない。
又、図8の例ではタイミング発生手段にてサンプリング周波数Sに対してS/2としたが、これに限るものではなく、S/3やS/4のように、さらに整数分の1にしてもよく、この場合にはTCもTmの整数倍の周期パルスまで対応できる。またこのようにサンプリング周波数が間引き(デシメート)変換された場合には、図3のアキュムレータ26から擬似ノイズ信号Ykをリードするときに、整数倍の補間(インターポレート)変換する(図示せず)ことで、複雑なPLL回路等を必要とせずに、容易にサンプリング周波数を一致させることができ、整数倍の利点がある。
次に、図10で本発明のノイズ低減全体ブロック例1について説明する。マイク30からの信号は増幅器AMP31を介してアナログ−デジタルコンバータADC32にてデジタル信号に変換され、前述の図3のように構成されるノイズ低減処理50に入力される。
又、クロック生成33からはサンプリングクロックが前記ADC32及びノイズ低減処理50に入力されて信号処理に使用される。さらに前記ノイズ低減処理50に入力した信号は、加算器51の+側端子に入力し、−側端子からの擬似ノイズ信号を減算して出力端子34より出力されるとともに、リミッタ処理54と、ステップゲイン処理53を介して図3の適応信号処理20と同様に構成される適応信号処理52に入力されて擬似ノイズ信号が生成され、オンオフSW55を介して先の加算器51に入力される。また適応信号処理52には制御マイコン40より周期パルス信号41が入力し、オンオフSW55には同様にキャンセルオン/オフ制御信号42が入力している。さらに前記制御マイコン40はディスク型記録再生装置の制御を行っており、ここではHDD(ハードディスク装置)で説明する。
HDDは、ハードディスク36の表面上の磁性膜にVCM(ボイスコイルモータ)38に取り付けられた磁気ヘッド35により情報を読み書きするように成されているが、ハードディスク36はスピンドルモータ37により所定の回転数を保持するように制御マイコン40からのサーボ信号39により制御される。そして前記周期パルス信号41はハードディスク36及びスピンドルモータ37の回転周期にあわせて生成されている。
ここで図10の動作について説明する。マイク30には通常の音声の他に、スピンドルモータ37の電磁音、軸受け騒音や、ハードディスク36の回転による騒音や振動などが伝達してしまい音声のS/Nを悪化させる。そして、このノイズは従来技術項で述べたように、回転数の増加に依存して帯域が人間の聴覚に敏感な高域周波数にシフトしてくるためにこのS/Nの悪化が顕著になってくる。従って、本発明では前記回転数を制御マイコン40にて検出し、回転数がS/Nにあまり影響のない低回転領域では前記オンオフSW55をキャンセルオン/オフ制御信号42によりキャンセルオフにして低消費電力化及び回路規模を削減し、S/Nの悪化する高回転領域ではキャンセルオンにしてS/Nを改善するようにしている。
具体例として図14のパラメータ最適化例4に示すように、横軸の回転数が所定回転数より低い場合には、図10の適応信号処理52からの擬似ノイズ信号をオンオフSW55にて常時オフにして加算器51で減算しないようにする。そして回転数が所定回転数より高い場合には、前記擬似ノイズ信号をオンオフSW55にて常時オンにして加算器51で減算し、ノイズ低減を行うようにする。
又、図15のパラメータ最適化例5に示すように、常時オンと常時オフの中間にオンオフ制御を設けるようにしても良い。つまり図12のパラメータ最適化例2に示すように、周期パルスの1周期時間TBに対してリード/ライトアドレス生成手段にてアドレス生成されるAdr X0からAdr Xmまでの期間のみ、前記擬似ノイズ信号をオンにし、アドレス生成がない期間では前記擬似ノイズ信号をオフにする(図12(d))。これにより常時オンと常時オフの中間のノイズ低減効果が得られる。
尚、図10におけるリミッタ54は、一般的にはマイクに入射する前述したようなノイズは、同時に入力する音声レベルよりもレベルが小さいことを利用して、適応信号処理52に大レベルの音声信号が入力しないようにリミッタをかけて誤動作を防いでいる。
次に、図11で本発明のノイズ低減全体ブロック例2について説明するが、図10と同一の機能ブロックには同一の参照番号を付して説明を省略する。ノイズ低減処理60には制御マイコン40より周期パルス信号41とステップゲインμ制御信号42Aと忘却係数λ制御信号43が入力し、前記ステップゲインμ制御信号42Aはステップゲイン処理53にてステップゲインμを制御するように成され、前記忘却係数λ制御信号43は適応信号処理52の忘却係数λを制御するように成されている。
そして、図13のパラメータ最適化例3に示すように、周期パルスの1周期時間TBに対してリード/ライトアドレス生成手段にてアドレス生成されるAdr X0からAdr Xmまでの期間のみ前記ステップゲインμと忘却係数λを所定値に制御し、アドレス生成がない期間では前記ステップゲインμと忘却係数λをゼロにする(図13(d)、図13(e))。つまり前述した(3)式のように適応フィルタ係数Wkは、サンプリング毎に所定のステップゲインμと忘却係数λを、右辺の第2項と第1項に夫々乗じて更新されるために、前述のようにステップゲインμと忘却係数λをゼロにすると適応フィルタ係数Wkはゼロになり、これを適応信号処理52より出力することで図10のオンオフSW55をオフにしたのと同様の効果が得られる。したがって同様に図14、図15のように制御することが可能である。
本発明では、アキュムレータ内の各アドレスにある適応フィルタ係数Wを、上記(3)式に従ってサンプリング毎に更新していく。例えば、回転数が1200rpmでは毎秒20回、各アドレスの適応フィルタ係数が更新されるが、3600rpmでは毎秒60回、各アドレスの適応フィルタ係数が更新される。つまり、回転数により更新頻度が変化し、収束パラメータであるステップゲインμと忘却係数λが常に一定だと、回転数が高くなるに従ってパラメータの乗算頻度も増加し、最適な収束特性の傾きがずれてしまう。
従って、図9に示すように、回転数によりパラメータ値を変化させることにより、最適な収束特性を維持するようにしている。つまり、ステップゲインμと忘却係数λは、どちらも1よりも小さい値に設定されるために、回転数が高くなり、パラメータの乗算頻度が増加した場合には、1に近づけるように値を大きくして、収束特性の変化の傾きを小さくしてやり、逆に回転数が低くなり、パラメータの乗算頻度が低下した場合には、値を小さくして、収束特性の変化の傾きを大きくして、収束特性の傾きが常に一定になるようにしている。
尚、図9ではパラメータを段階的操作しているが、段階をさらに細かく操作すれば、一層最適な収束特性が維持できる。
光ディスクやハードディスクのような回転周期が必要に応じてマイコン等から可変制御される記録媒体をもつマイク内蔵型ビデオカメラ等において、この回転により発生する各種周期性ノイズをマイク音声信号から適応処理により除去する場合に、ノイズパワーが人間の聴覚感度の低い低周波数帯に集中する低速回転領域においては部分的に除去する、又は除去帯域を落として除去する、若しくは適応処理を停止する等の手法で低減効果を落とし、高速回転領域では通常通りの適応処理を行って低減効果を上げるようにすることで、常に最大周期(最低回転数)を想定した1周期分のタップ数の適応フィルタを持つ必要が無く、少ないタップ数の適応フィルタにより演算回路規模を少なくでき、これによりシステムの小型化、低価格化、低消費電力化された適応ノイズ低減方法及び適応ノイズ低減装置を提供することができる。
本発明に係る一般的な適応ノイズ低減ブロック図である。 同、LMS適応フィルタのブロック図である。 同、周期性ノイズ低減処理ブロック図である。 同、アドレス生成タイミングの例1である。 同、アドレス生成タイミングの例2である。 同、アドレス生成タイミングの例3である。 同、アドレス生成タイミングの例4である。 同、アドレス生成タイミングの例5である。 同、パラメータ最適化の例1である。 同、ノイズ低減全体ブロック図の例1である。 同、ノイズ低減全体ブロック図の例2である。 同、パラメータ最適化の例2である。 同、パラメータ最適化の例3である。 同、パラメータ最適化の例4である。 同、パラメータ最適化の例5である。
符号の説明
1;入力端子、2;入力端子、3;入力端子、5;LMS演算、6;適応フィルタ、7;ステップゲイン、8;加算器、9;加算器、10;出力端子、21;入力端子、22;カウンタ手段、23;リードアドレス生成手段、24;タイミング発生手段、25;ライトアドレス生成手段、26;アキュムレータ、27;単位サンプル時間遅延、28;加算器、29;忘却係数乗算部、30;マイク、31;アンプ、32;ADC、33;クロック生成、34;出力端子、35;磁気ヘッド、36;ハードディスク、37;スピンドルモータ、38;VCM、39;サーボ信号、40;制御マイコン、41;周期パルス信号、42;キャンセルオン/オフ制御信号、42A;ステップゲインμ制御信号、50;ノイズ低減処理、51;加算器、52;適応信号処理、53;ステップゲイン、54;リミッタ、55;オンオフSW。

Claims (12)

  1. 主要入力信号に含まれている低減対象周期性ノイズ信号と同期した参照入力パルス信号から、前記低減対象周期性ノイズ信号に近似する擬似ノイズ信号を得る適応フィルタと、前記主要入力信号から、前記適応フィルタから出力する擬似ノイズ信号を減算する減算手段とを備え、
    前記減算手段の出力信号が前記適応フィルタにフィードバックされて、前記減算手段の出力信号のノイズパワーが最小となるように前記適応フィルタで適応処理が行われる適応ノイズ低減方法であって、
    前記参照入力パルス信号の周期Tの期間を所定クロック周波数Sでカウントするカウンタ手段と、前記カウンタ手段よりのカウント値から前記適応フィルタの動作タイミングを生成するタイミング生成手段とを有し、
    前記適応フィルタの有する最大タップ数をNmとし、前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記参照入力パルス信号の周期Tが変化し、さらに前記周期Tのとり得る最大周期をTmax(但しTmax≧Tである)とすれば[最大タップ数Nm<クロック周波数S・最大周期Tmax]の関係にあり、さらに[最大タップ数Nm≧クロック周波数S・周期T]の場合と[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合とで前記適応フィルタでの適応処理を異ならせて、前記擬似ノイズ信号を出力することを特徴とする適応ノイズ低減方法。
  2. 前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにすることを特徴とする請求項1に記載の適応ノイズ低減方法。
  3. 前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにすることを特徴とする請求項1に記載の適応ノイズ低減方法。
  4. 前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを特徴とする請求項1に記載の適応ノイズ低減方法。
  5. 前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記適応フィルタで行う適応処理におけるステップゲイン及び忘却係数を可変することを特徴とする請求項1に記載の適応ノイズ低減方法。
  6. 前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにする、若しくは
    前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにする、若しくは
    前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを周期Tの変化に応じて、適宜切替えることを特徴とする請求項1に記載の適応ノイズ低減方法。
  7. 主要入力信号に含まれている低減対象周期性ノイズ信号と同期した参照入力パルス信号から、前記低減対象周期性ノイズ信号に近似する擬似ノイズ信号を得る適応フィルタと、
    前記主要入力信号から、前記適応フィルタから出力する擬似ノイズ信号を減算する減算手段と、
    前記減算手段の出力信号が前記適応フィルタにフィードバックされて、前記減算手段の出力信号のノイズパワーが最小となるように前記適応フィルタで適応処理が行われる適応処理手段と、
    を備えた適応ノイズ低減装置であって、
    前記適応処理手段は、前記参照入力パルス信号の周期Tの期間を所定クロック周波数Sでカウントするカウンタ手段と、前記カウンタ手段よりのカウント値から前記適応フィルタの動作タイミングを生成するタイミング生成手段とを有し、
    前記適応フィルタの有する最大タップ数をNmとし、前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記参照入力パルス信号の周期Tが変化し、更に前記周期Tのとり得る最大周期をTmax(但しTmax≧Tである)とすれば[最大タップ数Nm<クロック周波数S・最大周期Tmax]の関係にあり、さらに[最大タップ数Nm≧クロック周波数S・周期T]の場合と[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合とで前記適応フィルタでの適応処理を異ならせて、前記擬似ノイズ信号を出力することを特徴とする適応ノイズ低減装置。
  8. 前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにすることを特徴とする請求項7に記載の適応ノイズ低減装置。
  9. 前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにすることを特徴とする請求項7に記載の適応ノイズ低減装置。
  10. 前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを特徴とする請求項7に記載の適応ノイズ低減装置。
  11. 前記低減対象周期性ノイズ信号の周期変化に応じて前記適応フィルタで行う適応処理におけるステップゲイン及び忘却係数を可変することを特徴とする請求項7に記載の適応ノイズ低減装置。
  12. 前記適応処理手段において、前記[最大タップ数Nm<クロック周波数S・周期T]の場合には、前記適応フィルタからの出力信号である擬似ノイズ信号をゼロにして適応処理を行わないようにする、若しくは
    前記適応フィルタの動作タイミング以外において前記適応フィルタからの出力信号をゼロにする、若しくは
    前記クロック周波数Sを所定比で分周して前記適応フィルタの動作タイミングを変更することを周期Tの変化に応じて、適宜切替えることを特徴とする請求項7に記載の適応ノイズ低減装置。









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