JP2006281262A - 熱延鋼帯の巻取り方法 - Google Patents
熱延鋼帯の巻取り方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006281262A JP2006281262A JP2005103829A JP2005103829A JP2006281262A JP 2006281262 A JP2006281262 A JP 2006281262A JP 2005103829 A JP2005103829 A JP 2005103829A JP 2005103829 A JP2005103829 A JP 2005103829A JP 2006281262 A JP2006281262 A JP 2006281262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinch roll
- rolled steel
- hot
- steel strip
- strip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
【解決手段】 熱間仕上圧延機で圧延された熱延鋼帯を複数のピンチロールで挟持しつつコイラーに巻き取る際に、最上流側のピンチロールの押力値又はトルク値を所定の範囲内にして熱延鋼帯を巻き取る。操業条件に応じた適正なピンチロールの押力又はトルクで熱延鋼帯を巻き取るため、熱延鋼帯を絞り疵などを生じさせることなく安定してコイルに巻取ることができる。
【選択図】 なし
Description
また、絞り疵の防止対策として、例えば、ストリップ尾端が仕上圧延機を抜けたいわゆる仕上抜け後に、ピンチロールにほぼ一定の押力を加える(特許文献1参照)などの方法が提案されている。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、オペレーターによる微調整を必要とせずに、熱延鋼帯を絞り疵などを生じさせることなく安定してコイルに巻き取ることができる巻取り方法を提供することにある。
(1) 熱間仕上圧延機で圧延された熱延鋼帯を複数のピンチロールで挟持しつつコイラーに巻き取る際に、最上流側のピンチロールの押力値又はトルク値を所定の範囲内にして熱延鋼帯を巻き取ることを特徴とする熱延鋼帯の巻取り方法。
(2)上記(1)の巻取り方法において、最上流側のピンチロールの押力又はトルクが下記式(1)又は式(1a)を満足する条件で熱延鋼帯を巻き取ることを特徴とする熱延鋼帯の巻取り方法。
(1)ピンチロールによる摩擦力が弱すぎる場合に、ピンチロールにて後方張力が付与できないためダブり込み等の不安定挙動が発生してしまう。
(2)ピンチロールによる摩擦力が強すぎる場合に、張力バランスが崩れ、蛇行等の不安定挙動が発生してしまう。
すなわち、ピンチロールによる摩擦力が弱すぎる場合と強すぎる場合のそれぞれで不安定挙動が発生する。
そこでまず、ピンチロールによる摩擦力が弱すぎる場合の不安定挙動について考察する。
以下、図7のピンチロール3に相当する最上流側ピンチロールを第0ピンチロール、その下流側のピンチロールを第1ピンチロールという。また、最上流側ピンチロール(第0ピンチロール)の下流側に2基以上のピンチロールがある場合には、その一群のピンチロールを1つのピンチロール(=第1ピンチロール)として考える。
式(18)の条件式には第0ピンチロールでの摩擦力が入っており、したがって、第0ピンチロールでの摩擦力により第0ピンチロールから第1ピンチロールまでの区間のダブり込みを抑止することが可能となる。式(18)から、ダブり込みを抑止するための第0ピンチロールでの摩擦力の条件式は下記式(20)となる。
まず、ピンチロールによりストリップに作用するスラスト方向の力を考慮した蛇行の考察を行なう。最終的には、ピンチロール押力とラグ率(=(板速−ロール周速)/板速)の関係から求められる蛇行発生限界式が求められる。図1にピンチロールより板に作用する力(摩擦力)を示す。
スラスト力は蛇行の発生を促進する力である。当然ではあるが、実際の巻き取り工程では蛇行が常に発生しているわけではなく、多くの場合は発生していない。したがって、蛇行を促進する力がストリップに作用するのと同時に蛇行を抑止する力もストリップに作用している。蛇行を促進する力を蛇行発生の不安定化要因、蛇行を抑止する力を蛇行発生の安定化要因と呼ぶことにする。
x=0で、
例えば、ラグ率5%の場合には、摩擦力1800N〜10000N程度までは安定であるが、それ以外では不安定(ダブり込み又は蛇行の発生)となる。また、ラグ率は小さいほど、安定な張力範囲が狭くなることが判る(糸巻き効果)。
図3によれば、式(53)又は式(54)で示される蛇行発生限界曲線は、ほぼ直線状となっている。事実、式(54)から、
第0ピンチロールの押力又はトルクの設定値若しくは制御目標値を上記式(61)又は式(62)にしておいても、摩擦係数の経時変化、板厚の不規則変動により実際の押力やトルクは設定値若しくは制御目標値を中心にして変動するため、式(59)又は式(60)を満足する保証がない。式(59)又は式(60)の条件式を満足できるようにするための有効な方法として、押力又はトルク変動(分散、ボラティリティー)を小さくする必要がある。
式(63)から、ピンチロールの押力はミル剛性が高いほど変動しやすくなることが判る。
また、図6に、式(78)から得られるストリップの板厚とピンチロールのミル剛性上限値との関係を示す。図6において、曲線より下側が摩擦力変動が小さく安定に巻取り可能な領域であり、上側が摩擦力変動が大きく安定に巻取りにくい領域である。図6から、ピンチロールのミル剛性値は板厚が小さい場合には低い値にしておく必要があるが、また、板厚が大きい場合には、ミル剛性値が大きくても安定に巻取り可能であることが判る。ピンチロールのミル剛性は変更しにくいものであるので、板厚が小さい場合は、低剛性のピンチロールを使用し、板厚が大きい場合は高剛性のピンチロールを使用するなど、ピンチロールを使い分ける操業方法が考えられる。また、ピンチロールで低剛性/高剛性モードを切り替え可能にしておけば、一つのピンチロールで全ての板厚範囲のストリップを安定に巻取り可能となる。
Claims (6)
- 熱間仕上げ圧延機で圧延された熱延鋼帯を複数のピンチロールで挟持しつつコイラーに巻き取る際に、最上流側のピンチロールの押力値又はトルク値を所定の範囲内にして熱延鋼帯を巻き取ることを特徴とする熱延鋼帯の巻取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005103829A JP4747638B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 熱延鋼帯の巻取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005103829A JP4747638B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 熱延鋼帯の巻取り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006281262A true JP2006281262A (ja) | 2006-10-19 |
JP4747638B2 JP4747638B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=37403698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005103829A Expired - Fee Related JP4747638B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 熱延鋼帯の巻取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4747638B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007118031A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Jfe Steel Kk | 熱間圧延ラインにおけるコイルボックスのピンチロールの押力調整方法、シートバーの蛇行防止方法及びその方法を用いた熱延金属板の製造方法 |
JP2010207867A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Jfe Steel Corp | 金属帯の巻き取り方法および巻き取り設備 |
JP2012152808A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Jfe Steel Corp | 熱間圧延ラインにおけるロール制御方法 |
KR101496088B1 (ko) | 2014-03-07 | 2015-02-25 | 주식회사 포스코 | 맨드릴 장치 |
CN113263057A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-08-17 | 北京科技大学设计研究院有限公司 | 一种热轧带钢卷取机刚度的精度评价方法 |
CN113828636A (zh) * | 2020-06-24 | 2021-12-24 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种热轧卷取自动定尾控制方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102847746B (zh) * | 2012-09-06 | 2014-08-13 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种卷取机自适应偏心补偿方法及系统 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02187210A (ja) * | 1989-01-12 | 1990-07-23 | Toshiba Corp | 圧延材搬送装置 |
JPH10263691A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-06 | Kawasaki Steel Corp | コイル巻取方法及び装置 |
JPH11319942A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Kawasaki Steel Corp | 熱間圧延における金属帯の切断方法 |
JP2003326313A (ja) * | 2002-05-10 | 2003-11-18 | Nippon Steel Corp | 圧延鋼帯の高精度巻取方法 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005103829A patent/JP4747638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02187210A (ja) * | 1989-01-12 | 1990-07-23 | Toshiba Corp | 圧延材搬送装置 |
JPH10263691A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-06 | Kawasaki Steel Corp | コイル巻取方法及び装置 |
JPH11319942A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Kawasaki Steel Corp | 熱間圧延における金属帯の切断方法 |
JP2003326313A (ja) * | 2002-05-10 | 2003-11-18 | Nippon Steel Corp | 圧延鋼帯の高精度巻取方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007118031A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Jfe Steel Kk | 熱間圧延ラインにおけるコイルボックスのピンチロールの押力調整方法、シートバーの蛇行防止方法及びその方法を用いた熱延金属板の製造方法 |
JP2010207867A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Jfe Steel Corp | 金属帯の巻き取り方法および巻き取り設備 |
JP2012152808A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Jfe Steel Corp | 熱間圧延ラインにおけるロール制御方法 |
KR101496088B1 (ko) | 2014-03-07 | 2015-02-25 | 주식회사 포스코 | 맨드릴 장치 |
CN113828636A (zh) * | 2020-06-24 | 2021-12-24 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种热轧卷取自动定尾控制方法 |
CN113263057A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-08-17 | 北京科技大学设计研究院有限公司 | 一种热轧带钢卷取机刚度的精度评价方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4747638B2 (ja) | 2011-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4747638B2 (ja) | 熱延鋼帯の巻取り方法 | |
KR101524372B1 (ko) | 압연 제어 장치, 압연 제어 방법 및 압연 제어 프로그램을 저장한 컴퓨터로 판독 가능한 기억 매체 | |
JP4847940B2 (ja) | 冷間圧延における板厚制御方法 | |
JP2015112614A (ja) | 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム | |
EP3025798B1 (en) | Rolling control device and rolling control method | |
JP2015157317A (ja) | 圧延機の制御装置及び制御方法 | |
JP5790636B2 (ja) | 圧延材の蛇行制御方法、圧延材の蛇行制御装置、圧延材の蛇行制御プログラム、及び圧延材の製造方法 | |
JP5821568B2 (ja) | 鋼帯の圧延方法 | |
JP6628049B2 (ja) | タンデム圧延機における走間板厚変更方法 | |
JP4796483B2 (ja) | 冷間圧延における板厚・平坦度制御方法 | |
JP4795148B2 (ja) | 連続圧延機における張力制御方法及び連続圧延機 | |
JP2008290109A (ja) | 鉄鋼圧延設備用の板厚変動抑制装置 | |
JP2010214453A (ja) | 冷間圧延工程でのチューニング率の決定方法と冷間圧延方法 | |
JP5566148B2 (ja) | 圧延材の冷間圧延方法 | |
JP2011088172A (ja) | 冷間圧延機の板厚制御装置及び板厚制御方法 | |
JP2018134659A (ja) | 圧延機の制御装置、圧延機の制御方法及び圧延機の制御プログラム | |
JP4878012B2 (ja) | 圧延材の張力制御方法及び圧延装置 | |
JP6813059B2 (ja) | 圧延材の蛇行制御方法、圧延材の蛇行制御装置、及び圧延材の製造方法 | |
JP2019107675A (ja) | 圧延機の制御装置および制御方法 | |
JP5440288B2 (ja) | タンデム仕上圧延機及びその動作制御方法、並びに、熱延鋼板の製造装置及び熱延鋼板の製造方法 | |
JP7028390B1 (ja) | 冷間圧延方法及び冷延鋼板の製造方法 | |
JP5396931B2 (ja) | 金属帯の巻き取り方法および巻き取り設備 | |
JP6373800B2 (ja) | 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム | |
WO2022123911A1 (ja) | 冷間圧延方法及び冷延鋼板の製造方法 | |
JP6287911B2 (ja) | 鋼帯の冷間圧延設備および製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4747638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |