JP6992783B2 - タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 - Google Patents
タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6992783B2 JP6992783B2 JP2019064081A JP2019064081A JP6992783B2 JP 6992783 B2 JP6992783 B2 JP 6992783B2 JP 2019064081 A JP2019064081 A JP 2019064081A JP 2019064081 A JP2019064081 A JP 2019064081A JP 6992783 B2 JP6992783 B2 JP 6992783B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- roll
- rolled
- rolled material
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
特許文献1に示すタンデム圧延設備は、作業ロールと補強ロールとを有する圧延機が圧延材のパス方向に複数台配置されてなるタンデム圧延機において、作業ロール軸心が補強ロール軸心に対して圧延材に作用する張力の大きい方向にオフセットされる圧延機を少なくとも1台有してなるものである。
この特許文献1に示すタンデム圧延設備によれば、圧延材の入側、出側にかかる張力に差がある場合、その張力の大きい方へ作業ロール軸心を補強ロール軸心からずらしてオフセット配置してやることによって、常に作業ロールの軸受箱は入側、出側どちらか張力の大きい方へ押し付けられることになり、安定した圧延を実現することができる。
しかし、特許文献1に示すタンデム圧延機などの従来のタンデム圧延設備の圧延機で小径作業ロールを使用すると、作業ロールが水平方向にたわみ易くなり、板形状の制御特性が悪化するという問題がある。
特許文献2に示すタンデム圧延設備は、上下作業ロールと、この作業ロールの上下に配置された上下支持ロールとを有する圧延機を圧延材のパス方向に複数台配置した圧延機列を有するタンデム圧延機において、複数台の圧延機の少なくとも1台は、上下作業ロールを駆動ロールとし、かつ上下作業ロールの軸心を圧延材に作用する張力の大きい側と反対側に上下支持ロールの軸心に対しずらして配置したロールオフセット圧延機とするものである。
即ち、作業ロールの水平オフセット量の決定に際し、特許文献1に示すタンデム圧延設備においては、軸受寿命等を考慮して相対的に判断し、特許文献2に示すタンデム圧延設備においては、作業ロールの水平方向のたわみ量が相対的に小さいことを目安としてそのオフセット量を決定している。
また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の第1実施形態に係るロールオフセット量の上限値の設定方法が適用されるタンデム圧延設備の一例の概略構成が示されており、タンデム圧延設備1は、圧延材Sを巻き出すペイオフリール2と、ペイオフリール2から巻き出された圧延材Sを圧延する圧延機10を圧延材Sの圧延方向に複数台(本実施形態にあっては3台)配置した圧延機列3と、圧延された圧延材Sを巻回するテンションリール4とを備えている。
圧延機列3の各圧延機10は、4段圧延機で構成され、圧延材Sを圧延する上下一対の作業ロール11と、上下一対の作業ロール11の各々を補強する上下一対の補強ロール12とを備えている。
このように、最終スタンドにおける上下一対の作業ロール11の各々の軸心CL11を上下一対の補強ロール12の各々の軸心CL12に対して圧延材Sの圧延方向の出側にオフセット量L11だけオフセットさせて配置することにより、安定した圧延を実現することができる。
従って、本実施形態にあっては、圧延材Sの圧延を行う前に、最終スタンドにおける上下一対の作業ロール11の各々のオフセット量L11の上限値の設定を行う。
図2に示すロールオフッセット量の上限値の設定装置20は、圧延前圧延材設定部21と、圧延後圧延材設定部22と、許容値設定部23と、圧延スケジュール決定部24と、圧延板断面形状解析部25と、上限値設定部26と、出力部27とを備えている。
また、圧延後圧延材設定部22は、図示しない上位計算機から圧延予定の圧延後の複数種類の圧延材Sの情報を取得し、圧延後の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅を設定する。
また、圧延板断面形状解析部25は、圧延スケジュール決定部24で決定された各圧延機10での圧延材Sの種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機10の各作業ロール11に働く力を算出するとともに、作業ロール11をオフセットさせる圧延機10、即ち最終スタンドの作業ロール11のオフセット量L11を種々変更して、各圧延機10の作業ロール11の圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材Sの板断面形状を算出する。
なお、圧延板断面形状解析を実施する際に、各圧延機10の作業ロール11の圧延方向の変形も考慮するのは次の理由による。
また、出力部27は、上限値設定部26で設定された、最終スタンドの作業ロール11のオフセット量L11の絶対値の上限値を出力する。
オフセット量L11の上限値の設定装置20は、圧延前圧延材設定ステップである以下に示すステップS1、圧延後圧延材設定ステップであるステップS2、許容値設定ステップであるステップS3、圧延スケジュール決定ステップであるステップS4、圧延板断面形状解析ステップであるステップS5、及び上限値設定ステップであるステップS6を実行する。出力部27は、ステップS7を実行する。
次いで、ステップS2で、圧延後圧延材設定部22は、圧延後の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅を設定する(圧延後圧延材設定ステップ)。
また、ステップS3で、許容値設定部23は、圧延後の圧延方向に垂直な複数種類の圧延材Sの板断面形状がステップS2(圧延後圧延材設定ステップ)で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を圧延材Sの種類毎に設定する(許容値設定ステップ)。
次いで、ステップS5で、圧延板断面形状解析部25は、圧延板断面形状解析を実施する(圧延板断面形状解析ステップ)。
これにより、最終スタンドの作業ロール11のオフセット量L11の大きさ毎に圧延材Sの種類毎の圧延後の圧延方向に垂直な板断面形状が得られる。
最後に、この設定されたオフセット量の絶対値の上限値の情報は、出力部27に対し出力され、ステップS7で、出力部27は、その結果を出力する。
そして、作業ロール11のオフセット量Lの絶対値の上限値を適切に設定することができるため、タンデム圧延設備1の建設時に作業ロール11のオフセット量L11の最適設計をすることができる。
図4には、本発明の第2実施形態に係るロールオフセット量の上限値の設定方法が適用されるタンデム圧延設備の一例の概略構成が示されており、タンデム圧延設備1は、圧延材Sを巻き出すペイオフリール2と、ペイオフリール2から巻き出された圧延材Sを圧延する圧延機10を圧延材Sの圧延方向に複数台(本実施形態にあっては3台)配置した圧延機列3と、圧延された圧延材Sを巻回するテンションリール4とを備えている。
圧延機列3の各圧延機10は、図1に示すタンデム圧延設備1とは異なり、6段圧延機で構成され、圧延材Sを圧延する上下一対の作業ロール11と、上下一対の作業ロール11の各々を補強する上下一対の補強ロール12と、上下一対の作業ロール11の各々と上下一対の補強ロール12の各々との間に配置され、上下一対の作業ロール11の各々を補強する上下一対の中間ロール13とを備えている。
ここで、第2実施形態にあっては、圧延材Sの圧延を行う前に、最終スタンドにおける上下一対の中間ロール13の各々のオフセット量L13の上限値の設定を行う。
第2実施形態に係るタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置は、第1実施形態に係るタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置と同様に、図2に示す概略構成を備えている。
ここで、圧延前圧延材設定部21、圧延後圧延材設定部22、許容値設定部23、及び圧延スケジュール決定部24は、第1実施形態に係るタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置20の圧延前圧延材設定部21、圧延後圧延材設定部22、許容値設定部23、及び圧延スケジュール決定部24と同様の機能を有するので、その説明は省略する。
また、出力部27は、上限値設定部26で設定された、最終スタンドの中間ロール13のオフセット量L13の絶対値の上限値を出力する。
先ず、ステップS1で、圧延前圧延材設定部21は、圧延前の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅を設定する(圧延前圧延材設定ステップ)。
次いで、ステップS2で、圧延後圧延材設定部22は、圧延後の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅を設定する(圧延後圧延材設定ステップ)。
そして、ステップS4で、圧延スケジュール決定部24は、ステップS1(圧延前圧延材設定ステップ)で設定された、圧延前の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅と、ステップS2(圧延後圧延材設定ステップ)で設定された、圧延後の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅とに基づいて、各圧延機10での入側張力、出側張力及び圧延荷重を含む圧延スケジュールを圧延材Sの種類毎に決定する(圧延スケジュール決定ステップ)。
ここで、圧延板断面形状解析部25は、先ず、ステップS4(圧延スケジュール決定ステップ)で決定された各圧延機10での圧延材Sの種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機10の各作業ロール11及び各中間ロール13に働く力を算出する。そして、圧延板断面形状解析部25は、中間ロール13をオフセットさせる圧延機10、即ち最終スタンドの中間ロール13のオフセット量L13を変更しつつ、圧延方向に垂直な断面内での2次元の各作業ロール11及び中間ロール13の弾性変形と圧延材Sの塑性変形のみならず、各圧延機10の作業ロール11及び中間ロール13の圧延方向の変形も考慮して圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材Sの板断面形状を算出する。
これにより、最終スタンドの中間ロール13のオフセット量L13の大きさ毎に圧延材Sの種類毎の圧延後の圧延方向に垂直な板断面形状が得られる。
最後に、この設定されたオフセット量の絶対値の上限値の情報は、出力部27に対し出力され、ステップS7で、出力部27は、その結果を出力する。
そして、中間ロール13のオフセット量L13の上限値を適切に設定することができるため、タンデム圧延設備1の建設時に中間ロール13のオフセット量L13の最適設計をすることができる。
また、タンデム圧延設備1の建設当初に当該オフセット量L13を最適な大きさに設計しても、長年の使用によってそのオフセット量L13が、前述の設定方法で設定した上限値を上回ってしまうことがある。その場合には、オフセット量L13が前記上限値に到達したところで、ライナーを交換すればよい。
図5には、本発明の第3実施形態に係るロールオフセット量の上限値の設定方法が適用されるタンデム圧延設備の一例の概略構成が示されており、タンデム圧延設備1は、圧延材Sを巻き出すペイオフリール2と、ペイオフリール2から巻き出された圧延材Sを圧延する圧延機10を圧延材Sの圧延方向に複数台(本実施形態にあっては3台)配置した圧延機列3と、圧延された圧延材Sを巻回するテンションリール4とを備えている。
圧延機列3の各圧延機10は、図1に示すタンデム圧延設備1とは異なり、6段圧延機で構成され、圧延材Sを圧延する上下一対の作業ロール11と、上下一対の作業ロール11の各々を補強する上下一対の補強ロール12と、上下一対の作業ロール11の各々と上下一対の補強ロール12の各々との間に配置され、上下一対の作業ロール11の各々を補強する上下一対の中間ロール13とを備えている。
ここで、第3実施形態にあっては、圧延材Sの圧延を行う前に、最終スタンドにおける上下一対の作業ロール11の各々のオフセット量L11の上限値の設定を行うとともに上下一対の中間ロール13の各々のオフセット量L13の上限値の設定を行う。
即ち、ロールオフセット量の上限値の設定装置20は、圧延前圧延材設定部21と、圧延後圧延材設定部22と、許容値設定部23と、圧延スケジュール決定部24と、圧延板断面形状解析部25と、上限値設定部26と、出力部27とを備えている。
ここで、圧延前圧延材設定部21、圧延後圧延材設定部22、許容値設定部23、及び圧延スケジュール決定部24は、第1実施形態に係るタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置20の圧延前圧延材設定部21、圧延後圧延材設定部22、許容値設定部23、及び圧延スケジュール決定部24と同様の機能を有するので、その説明は省略する。
ここで、各圧延機10の各作業ロール11及び中間ロール13に働く力を算出する際には、圧延スケジュール決定部24で決定された各圧延機10での圧延材Sの種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重の他に、図示しない上位計算機から入力されるタンデム圧延設備1の設備仕様から圧延材Sの加速度レートや各作業ロール11の軸受の摩擦抵抗の大きさ等の条件をも考慮する。
次に、作業ロール11のオフセット量L11の上限値及び中間ロール13のオフセット量L13の上限値の設定装置20における処理の流れは、第1実施形態に係る作業ロール11のオフセット量Lの上限値の設定装置20における処理の流れと同様に、図3に示される。
次いで、ステップS2で、圧延後圧延材設定部22は、圧延後の複数種類の圧延材Sの機械的性質、板厚及び板幅を設定する(圧延後圧延材設定ステップ)。
また、ステップS3で、許容値設定部23は、圧延後の圧延方向に垂直な複数種類の圧延材Sの板断面形状がステップS2(圧延後圧延材設定ステップ)で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を圧延材Sの種類毎に設定する(許容値設定ステップ)。
次いで、ステップS5で、圧延板断面形状解析部25は、圧延板断面形状解析を実施する(圧延板断面形状解析ステップ)。
これにより、最終スタンドの作業ロール11のオフセット量L11及び中間ロール13のオフセット量L13の大きさ毎に圧延材Sの種類毎の圧延後の圧延方向に垂直な板断面形状が得られる。
最後に、この設定されたオフセット量の絶対値の上限値の情報は、出力部27に対し出力され、ステップS7で、出力部27は、その結果を出力する。
そして、作業ロール11のオフセット量L11の上限値及び中間ロール13のオフセット量L13の上限値を適切に設定することができるため、タンデム圧延設備1の建設時に作業ロール11のオフセット量L11及び中間ロール13のオフセット量L13の最適設計をすることができる。
また、タンデム圧延設備1の建設当初に当該オフセット量L11及びL13を最適な大きさに設計しても、長年の使用によってそのオフセット量L11及びL13が、前述の設定方法で設定した上限値を上回ってしまうことがある。その場合には、オフセット量L11及びL13が前記上限値に到達したところで、ライナーを交換すればよい。
例えば、第1実施形態~第3実施形態においては、タンデム圧延設備1で圧延する圧延材Sが複数種類の場合について説明してあるが、タンデム圧延設備1で圧延する圧延材Sが単一種類の場合にも本発明を適用することができる。
また、第2実施形態においては、最終スタンドが、中間ロール13の軸心CL13を補強ロール12の軸心CL12に対して圧延材Sの圧延方向に対して出側にオフセット配置されているが、入側にオフセット配置されていてもよい。また、中間ロール13をオフセット配置するスタンドは、最終スタンド以外のスタンドであってもよく、少なくとも1台のスタンドの中間ロール13を入側あるいは出側にオフセット配置するようにすればよい。
本実施例においては、圧延材Sをハイテン材と軟鋼の2種類とし、圧延前の板厚を2.4mm、板幅を1400mm、圧延後の板厚を1.4mm、板幅を1400mmに設定した。
また、圧延後の圧延方向に垂直な2種類の圧延材Sの板断面形状が圧延後の板厚:1.4mm、板幅:1400mmに基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値として、2種類の圧延材Sとも、板幅中央部の板厚に対し、幅方向端部から20mmの位置での板厚が30μm小さくならないこととした。
そして、横軸に中間ロール13のオフセット量をとり、縦軸に圧延板断面形状解析から得られた板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差をとり、圧延材Sとしてハイテン材を圧延する際の板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差と、中間ロールのオフセット量との関係を図6に示し、圧延材Sとして軟鋼を圧延する際の板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差と、中間ロールのオフセット量との関係を図7に示す。
具体的に述べると、圧延材Sがハイテン材の場合の圧延板断面形状解析から得られた板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差が30μmとなる中間ロール13のオフセット量と、圧延材Sが軟鋼の場合の圧延板断面形状解析から得られた板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差が30μmとなる中間ロール13のオフセット量とを算出する。図5及び図6を参照すると、圧延材Sがハイテン材の場合の中間ロール13のオフセット量は絶対値で3mm、圧延材Sが軟鋼の場合の中間ロール13のオフセット量は絶対値で7mmとなる。
これにより、2種類の圧延材Sについて圧延した場合に、板幅中央部の板厚と板幅方向端部の板厚との差を30μm以内(変形量の許容値以内)に抑えることができる。
2 ペイオフリール
3 圧延機列
4 テンションリール
10 圧延機
11 作業ロール
12 補強ロール
13 中間ロール
20 ロールオフセット量の上限値の設定装置
21 圧延前圧延材設定部
22 圧延後圧延材設定部
23 許容値設定部
24 圧延スケジュール決定部
25 圧延板断面形状解析部
26 上限値設定部
27 出力部
S 圧延材
Claims (12)
- 上下一対の作業ロールと、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の補強ロールとを備えた圧延機を圧延材の圧延方向に対して複数台配置した圧延機列を有し、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されたタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法であって、
圧延前の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延前圧延材設定ステップと、
圧延後の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延後圧延材設定ステップと、
圧延後の圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状が前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚、板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を設定する許容値設定ステップと、
前記圧延前圧延材設定ステップで設定された、圧延前の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅と、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された、圧延後の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅とに基づいて、各圧延機での入側張力、出側張力及び圧延荷重を含む圧延スケジュールを決定する圧延スケジュール決定ステップと、
前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロールに働く力を算出するとともに、作業ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出する圧延板断面形状解析ステップと、
前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値を上限値として設定する上限値設定ステップとを含むことを特徴とするタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心に代えて前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析ステップでは、前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、中間ロールをオフセットさせる圧延機の中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定ステップでは、前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる中間ロールのオフセット量の絶対値を上限値として設定することを特徴とする請求項1に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心とともに前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析ステップでは、前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、作業ロール及び中間ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量及び中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定ステップでは、前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値及び中間ロールのオフセット量の絶対値を作業ロールのオフセット量の上限値及び中間ロールのオフセット量の上限値として設定することを特徴とする請求項1に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 上下一対の作業ロールと、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の補強ロールとを備えた圧延機を圧延材の圧延方向に対して複数台配置した圧延機列を有し、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されたタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法であって、
圧延前の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延前圧延材設定ステップと、
圧延後の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延後圧延材設定ステップと、
圧延後の圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状が前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を圧延材の種類毎に設定する許容値設定ステップと、
前記圧延前圧延材設定ステップで設定された、圧延前の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅と、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された、圧延後の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅とに基づいて、各圧延機での入側張力、出側張力及び圧延荷重を含む圧延スケジュールを圧延材の種類毎に決定する圧延スケジュール決定ステップと、
前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の圧延材の種類毎の各作業ロールに働く力を算出するとともに、作業ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延材の種類毎の圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出する圧延板断面形状解析ステップと、
前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の作業ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を上限値として設定する上限値設定ステップとを含むことを特徴とするタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心に代えて前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析ステップでは、前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、中間ロールをオフセットさせる圧延機の中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定ステップでは、前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる中間ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の中間ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を上限値として設定することを特徴とする請求項4に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心とともに前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析ステップでは、前記圧延スケジュール決定ステップで決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、作業ロール及び中間ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量及び中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定ステップでは、前記圧延板断面形状解析ステップによって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定ステップで設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定ステップで設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値及び中間ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の作業ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を作業ロールのオフセット量の上限値として設定するとともに、算出された圧延材の種類毎の中間ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を中間ロールのオフセット量の上限値として設定することを特徴とする請求項4に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法。 - 上下一対の作業ロールと、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の補強ロールとを備えた圧延機を圧延材の圧延方向に対して複数台配置した圧延機列を有し、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されたタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置であって、
圧延前の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延前圧延材設定部と、
圧延後の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延後圧延材設定部と、
圧延後の圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状が前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚、板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を設定する許容値設定部と、
前記圧延前圧延材設定部で設定された、圧延前の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅と、前記圧延後圧延材設定部で設定された、圧延後の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅とに基づいて、各圧延機での入側張力、出側張力及び圧延荷重を含む圧延スケジュールを決定する圧延スケジュール決定部と、
前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロールに働く力を算出するとともに、作業ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出する圧延板断面形状解析部と、
前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値を上限値として設定する上限値設定部とを備えることを特徴とするタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心に代えて前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析部は、前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、中間ロールをオフセットさせる圧延機の中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定部は、前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる中間ロールのオフセット量の絶対値を上限値として設定することを特徴とする請求項7に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心とともに前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析部は、前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、作業ロール及び中間ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量及び中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定部は、前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値及び中間ロールのオフセット量の絶対値を作業ロールのオフセット量の上限値及び中間ロールのオフセット量の上限値として設定することを特徴とする請求項7に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。 - 上下一対の作業ロールと、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の補強ロールとを備えた圧延機を圧延材の圧延方向に対して複数台配置した圧延機列を有し、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されたタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置であって、
圧延前の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延前圧延材設定部と、
圧延後の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅を設定する圧延後圧延材設定部と、
圧延後の圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状が前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量の許容値を圧延材の種類毎に設定する許容値設定部と、
前記圧延前圧延材設定部で設定された、圧延前の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅と、前記圧延後圧延材設定部で設定された、圧延後の複数種類の圧延材の機械的性質、板厚及び板幅とに基づいて、各圧延機での入側張力、出側張力及び圧延荷重を含む圧延スケジュールを圧延材の種類毎に決定する圧延スケジュール決定部と、
前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の圧延材の種類毎の各作業ロールに働く力を算出するとともに、作業ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延材の種類毎の圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出する圧延板断面形状解析部と、
前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の作業ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を上限値として設定する上限値設定部とを備えることを特徴とするタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心に代えて前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析部は、前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、中間ロールをオフセットさせる圧延機の中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定部は、前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる中間ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の中間ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を上限値として設定することを特徴とする請求項10に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。 - 前記タンデム圧延設備における各圧延機は、上下一対の前記作業ロールの各々と上下一対の前記補強ロールの各々との間に配置され、上下一対の前記作業ロールの各々を補強する上下一対の中間ロールを備え、少なくとも1台の圧延機が前記作業ロールの軸心とともに前記中間ロールの軸心を前記補強ロールの軸心に対して圧延材の圧延方向に対して入側もしくは出側にオフセット配置されており、
前記圧延板断面形状解析部は、前記圧延スケジュール決定部で決定された各圧延機での圧延材の種類毎の入側張力、出側張力、及び圧延荷重を用いて各圧延機の各作業ロール及び中間ロールに働く力を算出するとともに、作業ロール及び中間ロールをオフセットさせる圧延機の作業ロールのオフセット量及び中間ロールのオフセット量を種々変更して、各圧延機の作業ロール及び中間ロールの圧延方向の変形も考慮した圧延板断面形状解析を実施して圧延方向に垂直な複数種類の圧延材の板断面形状を算出し、
前記上限値設定部は、前記圧延板断面形状解析部によって算出された前記複数種類の圧延材の板断面形状の、前記圧延後圧延材設定部で設定された板厚及び板幅に基づく板断面形状に対して変化する変化量が、前記許容値設定部で設定された前記許容値となる作業ロールのオフセット量の絶対値及び中間ロールのオフセット量の絶対値を圧延材の種類毎に算出し、算出された圧延材の種類毎の作業ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を作業ロールのオフセット量の上限値として設定するとともに、算出された圧延材の種類毎の中間ロールのオフセット量の絶対値のうち最も小さいオフセット量の絶対値を中間ロールのオフセット量の上限値として設定することを特徴とする請求項10に記載のタンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064081A JP6992783B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064081A JP6992783B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020163400A JP2020163400A (ja) | 2020-10-08 |
JP6992783B2 true JP6992783B2 (ja) | 2022-01-13 |
Family
ID=72715544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019064081A Active JP6992783B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6992783B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203303A (ja) | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Nisshin Steel Co Ltd | 冷間圧延における形状制御方法 |
WO2013042204A1 (ja) | 2011-09-20 | 2013-03-28 | 三菱日立製鉄機械株式会社 | 冷間圧延機、タンデム圧延設備、可逆圧延設備、圧延設備の改造方法および冷間圧延機の運転方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5791801A (en) * | 1980-11-26 | 1982-06-08 | Nippon Steel Corp | Control method for sectional profile of rolled hoop |
-
2019
- 2019-03-28 JP JP2019064081A patent/JP6992783B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203303A (ja) | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Nisshin Steel Co Ltd | 冷間圧延における形状制御方法 |
WO2013042204A1 (ja) | 2011-09-20 | 2013-03-28 | 三菱日立製鉄機械株式会社 | 冷間圧延機、タンデム圧延設備、可逆圧延設備、圧延設備の改造方法および冷間圧延機の運転方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020163400A (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6135390B2 (ja) | 差厚鋼板の製造装置に用いられるワークロールまたはバックアップロールの加工方法 | |
KR100433764B1 (ko) | 탠덤 압연기 설비 및 이것을 사용하는 압연 방법 | |
JP4847111B2 (ja) | 多段式圧延機及び多段式圧延機の制御方法 | |
JP4747638B2 (ja) | 熱延鋼帯の巻取り方法 | |
JP4687356B2 (ja) | 金属材の圧延機及び圧延方法 | |
JP5790636B2 (ja) | 圧延材の蛇行制御方法、圧延材の蛇行制御装置、圧延材の蛇行制御プログラム、及び圧延材の製造方法 | |
JP6992783B2 (ja) | タンデム圧延設備におけるロールオフセット量の上限値の設定方法及び設定装置 | |
JP5381966B2 (ja) | 金属材の圧延方法 | |
JP2020040097A (ja) | 圧延機及び圧延機の設定方法 | |
CN112243394B (zh) | 轧机以及轧机的设定方法 | |
JP2018176197A (ja) | タンデム圧延機における走間板厚変更方法 | |
JP5612354B2 (ja) | 箔圧延の圧延荷重予測方法、箔圧延の形状予測方法および箔圧延のパススケジュール決定方法 | |
JP3302930B2 (ja) | 圧延機の走間設定変更方法 | |
JP7040611B2 (ja) | 圧延機及び圧延機の設定方法 | |
JP6564209B2 (ja) | 鋼帯の冷間圧延設備および製造方法 | |
JP3270384B2 (ja) | 多段圧延機による被圧延材形状制御方法 | |
JP4813014B2 (ja) | 冷間タンデム圧延機の形状制御方法 | |
JP4226418B2 (ja) | タンデム圧延装置におけるパススケジュール決定方法及びタンデム圧延装置 | |
KR20030054637A (ko) | 평탄도 제어를 수행하는 피드백 제어 장치 및 방법 | |
JP4197401B2 (ja) | 調質冷間圧延設備および調質冷間圧延方法 | |
JP6562010B2 (ja) | 圧延機の制御装置および制御方法 | |
JP2019107675A (ja) | 圧延機の制御装置および制御方法 | |
US20230249234A1 (en) | Method and computer program product for calculating a pass schedule for a stable rolling process | |
JP7405106B2 (ja) | 熱間圧延におけるレベリング制御方法、レベリング制御装置及び熱間圧延設備 | |
JP5877770B2 (ja) | 圧延パススケジュールの決定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6992783 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |