JP2006202880A - 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法 - Google Patents

積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006202880A
JP2006202880A JP2005011312A JP2005011312A JP2006202880A JP 2006202880 A JP2006202880 A JP 2006202880A JP 2005011312 A JP2005011312 A JP 2005011312A JP 2005011312 A JP2005011312 A JP 2005011312A JP 2006202880 A JP2006202880 A JP 2006202880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
insulating material
common mode
nonmagnetic insulating
material sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005011312A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensho Nagatomo
憲昭 長友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2005011312A priority Critical patent/JP2006202880A/ja
Publication of JP2006202880A publication Critical patent/JP2006202880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】 例えば−45℃以上85℃以下の範囲においてコモンモードインピーダンスの温度変化が小さく、安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法を提供すること。
【解決手段】 複数の非磁性絶縁材シート23a〜23dを積層し、これらの各別のものに第1及び第2内部導体31、32が形成された非磁性絶縁材料層23と、第1及び第2磁性材料層22、24とを備え、非磁性絶縁材料層23と第1及び第2磁性材料層22、24との界面に、非磁性絶縁材シートの組成と磁性材シートとの中間の組成を主に有する第1から第4拡散層が形成され、非磁性絶縁材シート23a〜23d、磁性材シート22a〜22h、24a〜24h及び第1から第4拡散層の比透磁率の−45℃以上85℃以下の範囲での温度係数の絶対値が、それぞれ2000ppm/℃以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器に侵入するコモンモードノイズを除去する積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法に関する。
従来より、パーソナルコンピュータやその周辺機器で採用されているUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)及びLVDS(Low Voltage Differential Signaling)といった高速の差動伝送方式のラインに流れるコモンモードノイズを除去するために、積層型コモンモードチョークコイルが使用されている。
この積層型コモンモードチョークコイルは、セラミックス材料で形成された複数の絶縁材シートの表面に導体を形成し、これを積層することによって形成された2つ以上のコイルを磁気的に組み合わせたコイルのことであり、電流の伝導方向におけるノーマルモードの成分には影響を与えないようにしてコモンモードの成分のみを除去するように構成したものである。
このような積層型コモンモードチョークコイルにおいて、コイルによる直流抵抗が低いことが望まれている。また、銀を用いてコイルパターンを形成していることから、焼成によって銀が拡散することを防止するため、非磁性絶縁材シートが900℃以下の低温で焼成可能であることが望まれている。
そこで、Ni−Zn−Cu系フェライトを用いることによって900℃以下の低温で焼成可能であると共に、インダクタンスなどの特性値の変化が小さいインダクタ部品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このインダクタ部品は、単一材料からなるため、Ni−Zn−Cu系フェライトの組成は、透磁率の温度変化が小さい範囲を用いている。
また、コイルと積層体の外面に形成された外部電極とを接続するため、磁性材シート上に形成されている導体経路の近傍に、低透磁率の磁性材料を塗布して磁性材シートを積層して一体焼成することで、塗布した低透磁率の磁性材料を拡散させた積層型コモンモードチョークコイルが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この積層型コモンモードチョークコイルは、低透磁率の磁性材料を塗布拡散させることで、導体経路近傍の透磁率を低下させ、コイルの磁気結合の強度の増大を図っている。
また、Ni−Zn−Cu系フェライトからなる磁性体シートと低透磁率磁性材シートとを貼り合わせて一体焼成した積層型コモンモードチョークコイルが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この積層型コモンモードチョークコイルによれば、コイルを低透磁率磁性材シート上に形成することで磁気結合を高め、コモンモードインピーダンス高くすることを図っている。
また、例えばNi−Zn−Cu系フェライトやZn−Cu系フェライトのように、近い組成の組み合わせのもので形成した磁性材シートや非磁性絶縁材シートを貼り合わせて一体焼成した積層型コモンモードチョークコイルが提案されている。この積層型コモンモードチョークコイルによれば、近い組成の組み合わせにすることによって、焼成時のソリや剥離、クラックを抑制することができる。
特開2002−255637号公報 特開平5−190363号公報 特開平5−101950号公報
しかしながら、上記従来の積層型コモンモードチョークコイルにおいては、以下の問題がある。すなわち、例えば非磁性絶縁材料層の積層方向両端外面側に磁性材料層をそれぞれ設けて一体焼成すると、非磁性絶縁材料層の組成と磁性材料層の組成とが互いに異なることから、非磁性絶縁材料層と磁性材料層との界面で拡散が生じることによって、非磁性絶縁材料層と磁性材料層との中間の組成を主に有する拡散層が形成される。ここで、積層型コモンモードチョークコイルには、コモンモード時のインピーダンスであるコモンモードインピーダンスが積層型コモンモードチョークコイルの配置される環境の温度変化に対して変化しにくいことが望まれる。しかし、非磁性絶縁材料層及び磁性材料層としてコモンモードインピーダンスの温度変化が小さい材料を用いても、焼成時に形成される拡散層の影響により、積層型コモンモードチョークコイルのコモンモードインピーダンスの温度変化係数が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、例えば−45℃以上85℃以下の範囲においてコモンモードインピーダンスの温度変化が小さく、安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルは、セラミックス材料によって形成された複数の非磁性絶縁材シートを積層し、これら非磁性絶縁材シートの各別のものに複数の内部導体が形成されている非磁性絶縁材料層と、セラミックス材料によって形成された磁性材シートによって構成され、前記非磁性絶縁材料層の積層方向の両端外面側に設けられた磁性材料層とを備え、これらが一体焼成されたコモンモードチョークコイルであって、前記非磁性絶縁材料層と前記磁性材料層との界面に、前記非磁性絶縁材シートの組成と前記磁性材シートの組成との中間の組成を主に有する拡散層が形成され、−45℃での比透磁率をμ−45℃、20℃での比透磁率をμ20℃、85℃での比透磁率をμ85℃としたときに、(μ85℃−μ−45℃)/(μ20℃×130)で表される−45℃以上85℃以下での温度係数の絶対値が、前記非磁性絶縁材シート、前記磁性材シート及び前記拡散層でそれぞれ2000ppm/℃以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルの製造方法は、セラミックス材料によって形成された複数の非磁性絶縁材シートが積層され、これら非磁性絶縁材シートの各別のものに複数の内部導体が形成された非磁性絶縁材料層と、セラミックス材料によって形成された磁性材シートによって構成され、該非磁性絶縁材料層の積層方向の両端外面側に配置された磁性材料層と、を一体焼成する積層型コモンモードチョークコイルの製造方法であって、−45℃での比透磁率をμ−45℃、20℃での比透磁率をμ20℃、85℃での比透磁率をμ85℃としたときに、(μ85℃−μ−45℃)/(μ20℃×130)で表される−45℃以上85℃以下での温度係数の絶対値が、前記非磁性絶縁材シートと、前記磁性材シートと、前記非磁性絶縁材シート及び前記磁性材シートの中間の組成とでそれぞれ2000ppm/℃以下であり、一体焼成によって前記非磁性絶縁材料層と前記磁性材料層との界面に前記非磁性絶縁材シート及び前記磁性材シートの中間の組成を主に有する拡散層が形成されることを特徴とする。
この発明によれば、非磁性絶縁材料層の積層方向上下両面に配置して一体焼成することで、非磁性絶縁材シートの組成と磁性材シートの組成との中間の組成を主に有する拡散層が形成される。この際、非磁性絶縁材シート及び磁性材シートが、それぞれの組成の比透磁率の温度係数の絶対値が−45℃以上85℃以下の範囲で、2000ppm/℃以下となると共に、非磁性絶縁材シートと磁性材シートとの中間の組成を有するセラミックス材料の比透磁率の温度係数の絶対値が−45℃以上85℃以下の範囲で、2000ppm/℃以下となるように選択している。これにより、非磁性絶縁材料層、磁性材料層及び拡散層の−45℃以上85℃以下の範囲における比透磁率の温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となるので、積層型コモンモードチョークコイル全体の−45℃以上85℃以下の範囲における比透磁率の温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となる。このように、比透磁率が温度変化に対して安定しているので、複数の内部導体による磁気結合の強度が温度変化に対して安定し、−45℃以上85℃以下の範囲におけるコモンモードインピーダンスの温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となる。ここで、−45℃以上85℃以下の範囲におけるコモンモードインピーダンスの温度係数は、−45℃、20℃、85℃でのコモンモードインピーダンスをそれぞれZ−45℃、Z20℃、Z85℃としたときに、(Z85℃−Z−45℃)/(Z20℃×130)で表される値である。
したがって、温度変化に対して安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイルとすることができる。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルは、前記セラミックス材料が、2種以上の酸化物が添加されており、これらの混合比(2種のうちのいずれか一方の添加量が0である場合も含む)に応じて、比透磁率が1である非磁性状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃より大きい変動状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下の安定状態との間を移行する特性を有するフェライト材料であり、前記非磁性絶縁材シートの組成及び前記拡散層の組成がそれぞれ前記非磁性状態の範囲内にあると共に、前記磁性材シートの組成が前記安定状態の範囲内にあることが好ましい。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルの製造方法は、前記セラミックス材料が、2種以上の酸化物が添加されており、これらの混合比(2種のうちのいずれか一方の添加量が0である場合も含む)に応じて、比透磁率が1である非磁性状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃より大きい変動状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下の安定状態との間を移行する特性を有するフェライト材料であり、前記非磁性絶縁材シートの組成が前記非磁性状態の範囲内にあり、前記磁性材シートの組成が前記安定状態の範囲内にあると共に、前記非磁性絶縁材シートと前記磁性材シートとの中間の組成が前記非磁性状態の範囲内にあることが好ましい。
この発明によれば、非磁性絶縁材シート及び磁性材シートのセラミックス材料を、非磁性絶縁材シートの組成が非磁性状態の範囲内にあり、磁性材シートの組成が安定状態の範囲内にあると共に、非磁性絶縁材シートの組成と磁性材シートの組成との中間の組成を有するセラミックス材料が非磁性状態の範囲内にあるように2種の酸化物の混合比を選択することによって、上述と同様に、温度変化に対して安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイルとすることができる。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルは、前記セラミックス材料が、前記2種の酸化物としてNiO及びZnOを含有することが好ましい。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルの製造方法は、前記セラミックス材料が、前記2種の酸化物としてNiO及びZnOを含有することが好ましい。
この発明によれば、NiOとZnOとのいずれか一方を含有しない場合も含む混合比を変化させることによって、非磁性状態や安定状態にあるセラミックス材料の透磁率及び温度係数を適宜調整する。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルは、前記セラミックス材料が、Feを48mol%以上52mol%以下、CuOを8mol%以上12mol%以下、残部をNiOまたはZnOあるいはその双方によって構成されることが好ましい。
この発明によれば、NiO及びZnOの含有量の和を一定とし、NiO及びZnOの混合比を変化させることによって、セラミックス材料の透磁率及び温度係数を適宜調整する。
また、本発明にかかる積層型コモンモードチョークコイルは、前記磁性材料層の積層方向外面側に、前記非磁性絶縁材シートによって構成された被覆層が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、磁性材料層の積層方向外面側に非磁性絶縁材料層に用いられている非磁性絶縁材シートによって構成された被覆層を設けることによって、積層体の側面にコモンモードチョークコイルにそれぞれ接続される外部電極を形成するときに、メッキの張出しを抑制することができる。
本発明の積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法によれば、積層型コモンモードチョークコイル全体の−45℃以上85℃以下の範囲における比透磁率の温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となり、比透磁率が温度変化に対して安定するので、複数の内部導体による磁気結合の強度が安定する。したがって、−45℃以上85℃以下の範囲におけるコモンモードインピーダンスの温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となり、温度変化に対して安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイルとすることができる。
以下、本発明による積層型コモンモードチョークコイルの一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図1は本実施形態における積層型コモンモードチョークコイルの分解斜視図、図2は図1の完成状態を示す積層型コモンモードチョークコイルの外観斜視図、3は積層型コモンモードチョークコイルのA−A矢視断面図である。
図1から図3において、積層型コモンモードチョークコイル10は、シート状とした複数枚の非磁性絶縁材シート及び磁性材シートを積層して一体化した構成とされる。また、略直方体形状の積層体とした積層型コモンモードチョークコイル10の対向する2側面には、後述する2つのコモンモードチョークコイルに引出電極を介して接続されている4つの外部電極11〜14が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体とした積層型コモンモードチョークコイル10の上から順に、第1被覆層21、第1磁性材料層22、非磁性絶縁材料層23、第2磁性材料層24、第2被覆層25を配置している。
第1及び第2被覆層21、25は、それぞれが1層の非磁性材シートによって構成されており、表1に示すセラミックス材料Aが用いられている。この材料Aの材料組成を見ると、NiO(酸化ニッケル)を混合せず、ZnO(酸化スズ)が40mol%、CuO(酸化銅)が10mol%、Fe(酸化鉄)が50mol%となっており、−45℃から85℃の範囲における比透磁率の温度係数が−77ppm/℃となっている。
なお、第1及び第2被覆層21、25を形成する非磁性絶縁材シートの積層数については、図1に示す1層に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
Figure 2006202880
ここで、表1は、NiOの混合比とZnOの混合比との和を40mol%としてNiOの混合比を変更したときの比透磁率及び比透磁率の温度係数を示している。表1に示すように、セラミックス材料A〜Cは比透磁率が1を示す非磁性状態、セラミックス材料Dは磁性を示すと共に温度係数の絶対値が2000ppm/℃よりも大きい変動状態、セラミックス材料E〜Iは磁性を示すと共に温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下である安定状態にあることを示している。
なお、表1において、比透磁率の温度係数(ppm/℃)は、下記の数式1を用いて求めた値となっている。この数式1において、μ85℃は85℃における比透磁率を、μ−45℃は−45℃における比透磁率を、μ20℃は20℃における比透磁率をそれぞれ示している。また、セラミックス材料A〜Cには、900℃で焼成させるために、Biを0.1〜1重量%含有させている。
Figure 2006202880
第1及び第2磁性材料層22、24は、それぞれ上面側から磁性材シート22a〜22h及び磁性材シート24a〜24hを8層に積層したもので、表1に示すセラミックス材料Eが用いられている。このセラミックス材料Eの材料組成を見ると、NiOが15mol%、ZnOが25mol%、CuOが10mol%、Feが50mol%となっており、−45℃から85℃の範囲における比透磁率の温度係数が−906ppm/℃となっている。
なお、第1及び第2磁性材料層22、24を形成する磁性材シートの積層数については、図1に示す8層に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
非磁性絶縁材料層23は、上面側から非磁性絶縁材シート23a〜23dの順に4層積層したもので、第1及び第2被覆層21、25と同様に、表1に示すセラミックス材料Aが用いられている。なお、非磁性絶縁材シート23aの積層方向上面側や非磁性絶縁材シート23dの積層方向下面側には、他の非磁性絶縁材シートを諸条件に応じて設けてもよい。
さて、上述した4層の非磁性絶縁材シート23a〜23dには、それぞれの上面に渦巻状導体31a及び導体経路31bで構成される第1コイル導体31と、渦巻状導体32a及び導体経路32bで構成される第2コイル導体32とが設けられている。
なお、これら第1及び第2コイル導体31、32は、例えば銀などの導電体を印刷や転写などの周知の手法により形成したものである。
このうち、渦巻状導体31aは、非磁性絶縁材シート23bの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体31aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極12に接続される引出電極31cが形成されている。また、渦巻状導体31aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、非磁性絶縁材シート23aを貫通するように設けられたスルーホールH1を介して、非磁性絶縁材シート23aの上面に形成されている導体経路31bと電気的に接続されている。
また、導体経路31bは、非磁性絶縁材シート23aの上面に形成されている。そして、導体経路31bの一端には、スルーホールH1が設けられており、他端には、外部電極11に接続される引出電極31dが形成されている。このように、渦巻状導体31aと導体経路31bとがスルーホールH1を介して電気的に接続されることで、上下に分離した状態でスパイラル巻きとした、いわゆる上下分離型スパイラル巻きの上側となる第1コイル導体31が構成される。
そして、渦巻状導体32aは、非磁性絶縁材シート23cの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体32aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極14に接続される引出電極32cが形成されている。また、渦巻状導体32aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、非磁性絶縁材シート23cを貫通するように設けられたスルーホールH2が形成されている。
なお、渦巻状導体32aは、上面視において渦巻状導体31aと重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。
また、導体経路32bは、非磁性絶縁材シート23dの上面に形成されている。そして、導体経路32bの一端は、スルーホールH2を介して渦巻状導体32bと電気的に接続されており、他端には、外部電極13と電気的に接続される引出電極32dが形成されている。このように、渦巻状導体32aと導体経路32bとがスルーホールH2を介して電気的に接続されることで、上下分離型スパイラル巻きの下側となる第2コイル導体32が構成される。そして、第1及び第2コイル導体31、32によって、コモンモードチョークコイルが形成される。
ここで、第1コイル導体31のうち磁気結合に寄与する導体長と、第2コイル導体32のうち磁気結合に寄与する導体長とが同じとされている。
この積層型コモンモードチョークコイル10は、図3に示すように、第1被覆層21及び磁性材シート22aの界面と、磁性材シート22h及び非磁性絶縁材シート23aの界面と、非磁性絶縁材シート23d及び磁性材シート24aの界面と、磁性材シート24h及び第2被覆層25の界面とに、第1から第4拡散層41〜44がそれぞれ形成されている。
これら第1から第4拡散層41〜44は、第1被覆層21、第1磁性材料層22、非磁性絶縁材料層23、第2磁性材料層24及び第2被覆層25を積層して一体的に焼成することによって形成したときに、セラミックス材料Aとセラミックス材料Eとが互いに磁性材シート及び非磁性絶縁材シートの積層方向に拡散することによって形成されたものであり、表1に示すセラミックス材料Cによって主に形成されている。
このセラミックス材料Cの材料組成は、セラミックス材料Aとセラミックス材料Eとの中間の材料組成である、NiOが7mol%、ZnOが33mol%、CuOが10mol%、Feが50mol%となっており、−45℃から85℃の範囲における比透磁率の温度係数が−331ppm/℃となっている。
以上のように構成された本発明の積層型コモンモードチョークコイル10について、以下にその製造方法を説明する。
まず、NiO、ZnO、CuO、Feを出発原料とし、表1に示すように、これらを各々0:40:10:50(モル比)の割合で湿式混合後、870℃で仮焼し、セラミックス材料AであるZn0.4Cu0.1FeOの非磁性絶縁材料を得た。また、同様にNiO、ZnO、CuO、Feを出発原料とし、15:25:10:50(モル比)の割合で湿式混合後、870℃で仮焼し、セラミックス材料EであるNi0.15Zn0.25Cu0.1FeOの磁性材料を得た。得られた非磁性絶縁材料または磁性材料を湿式にて48時間粉砕することで、平均粒径が1μmの非磁性絶縁材料または磁性材料を得た。
次に、上記非磁性絶縁材料にポリビニルブチラールなどのバインダを非磁性絶縁材料に対して8.4wt%加えて混練し、複合ペイントを調整する。この複合ペイントでドクターブレード法により厚み10〜50μmのセラミックス材料Aのグリーンシートを作成した。また、上記磁性材料を用いて複合ペイントを調整し、同様に厚み10〜50μmのセラミックス材料Eのグリーンシートを作成した。これらセラミックス材料A、Eのグリーンシートは、所定の形状(例えば、矩形状)とされている。
このようにして形成されたシート状の第1及び第2被覆層21、25、磁性材シート22a〜22h、24a〜24h及び非磁性絶縁材シート23a〜23dを作成する。次に、非磁性絶縁材シート23a、23cの所定位置に、レーザ、パンチングなどの周知の手法を用いて穴あけ加工を施し、スルーホールH1、H2を設ける。
そして、非磁性絶縁材シート23b、23cの上面に、それぞれ1ターン以上の渦巻状導体31a、32aを印刷や転写などの周知の手法を用いて互いに短絡しないように形成し、非磁性絶縁材シート23a、23dの上面に、それぞれ導体経路31b、32bを同様に形成する。
このとき、渦巻状導体31aの一端には引出電極31cが、導体経路31bの一端には引出電極31dが、渦巻状導体32aの一端には引出電極32cが、導体経路32bの一端には引出電極32d、それぞれ一体に連続して形成されている。
また、スルーホールH1、H2には、スルーホールを設けた非磁性材シートに形成される導体と一体的に連続するように、銀などの導電材料が充填される。なお、スルーホールを介して接続される非磁性絶縁材シート側の導体とは、導体側に図示しない凸状の電極部を設けるなどをすることによってスルーホールの導電体に接触させ、電気的に接続されるようになっている。
次に、非磁性絶縁材シート23a〜23dを積層して非磁性絶縁材料層23を形成すると共に、この非磁性絶縁材料層23を挟み込むように第1及び第2磁性材料層22、24を積層し、さらに第1及び第2被覆層21、25を積層してプレス成形し、図4に示すような積層体を形成する。これにより、渦巻状導体31aと導体経路31bとがスルーホールH1を介して電気的に接続され、渦巻状導体32aと導体経路32bとがスルーホールH2を介して電気的に接続される。このとき、第1及び第2コイル導体31、32は、それぞれが磁気結合に寄与する導体長が同じとなっている。
そして、このようにして形成された積層体を大気中で900℃で2時間焼成する。この際、第1被覆層21及び磁性材シート22aの界面と、磁性材シート22h及び非磁性絶縁材シート23aの界面と、非磁性絶縁材シート23d及び磁性材シート24aの界面と、磁性材シート24h及び第2被覆層25の界面とに、拡散による第1から第4拡散層41〜44がそれぞれ形成される。
最後に、銀などの導電体からなり、積層体の対向する両側面に露出した引出電極31c、31d、32c、32dに接続される外部電極11〜14をそれぞれ形成し、上述した構成の積層型コモンモードチョークコイルを製造する。
なお、上述したコモンモードチョークコイル10は、各非磁性絶縁材料に対し所定のピッチで複数組の内部導体を形成して積層してもよく、この場合、ダイシングなどで切断することにより、上述した積層体を同時に多数製造することができる。
また、外部電極11〜14は、必要に応じて銀などの導電体の上面にメッキ処理を施してもよい。
このように構成された積層型コモンモードチョークコイル10及びその製造方法によれば、第1及び第2被覆層21、25と非磁性絶縁材料層23とが比透磁率が1である非磁性状態の材料組成を有するセラミックス材料Aによって構成され、第1及び第2磁性材料層22、24が磁性を示すと共に温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下である安定状態の材料組成を有するセラミックス材料Eによって構成されるので、セラミックス材料Aとセラミックス材料Eとの中間の材料組成を有する第1から第4拡散層41〜44が非磁性状態の材料組成を有するセラミックス材料Cによって主に構成される。
これにより、積層型コモンモードチョークコイル10全体として−45℃以上85℃以下の範囲における比透磁率の温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となり、比透磁率が温度の変化によらず安定するので、複数の内部導体による磁気結合の強度が安定する。したがって、−45℃以上85℃以下の範囲におけるコモンモードインピーダンスの温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となり、温度変化に対して安定したコモンモードインピーダンス特性を有する積層型コモンモードチョークコイルとすることができる。
また、非磁性絶縁材料層23を構成する非磁性絶縁材シート23a〜23dに用いられているセラミックス材料Aによって形成された第1及び第2被覆層21、25を設けることで、外部電極11〜18をメッキによって形成するときにおけるメッキ張出しを抑制することができる。
次に、本発明の積層型コモンモードチョークコイルを、実施例による具体的に説明する。
表2に示すように、非磁性絶縁材シート及び磁性材シートのセラミックス材料を組み合わせて、実施例及び比較例1、2の積層型コモンモードチョークコイルを製造した。
なお、表2において、コモンモードインピーダンスの温度係数(ppm/℃)は、下記の数式2を用いて求めた値となっている。数式2において、Z85℃は85℃におけるコモンモードインピーダンスを、Z−45℃は−45℃におけるコモンモードインピーダンスを、Z20℃は20℃におけるコモンモードインピーダンスをそれぞれ示している。
Figure 2006202880
Figure 2006202880
表2に示すように、中間の材料組成が非磁性状態にあるように第1及び第2被覆層21と非磁性絶縁材料層23に用いる非磁性状態にあるセラミックス材料と、第1及び第2磁性材料層22、24に用いる安定状態にあるセラミックス材料とを選択することで、積層型コモンモードチョークコイル全体の温度係数の絶対値が−45℃以上85℃以下の範囲における比透磁率の温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となり、−45℃以上85℃以下の範囲におけるコモンモードインピーダンスの温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下となった。これより、温度変化に対して安定したコモンモードインピーダンス特性を有することを確認した。
ところで、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態において第1及び第2内部導体は、上下分離型スパイラル巻きのコイルを用いたが、これに限らず、バイファイラ巻きや、8の字巻きや、ミアンダ巻きなどであってもよい。また、3つ以上の内部導体によって構成されたコモンモードチョークコイルであってもよい。
また、非磁性絶縁材シート及び磁性材シートにそれぞれセラミックス材料A、Eを用いたが、これに限らず、非磁性絶縁材シートの組成が非磁性状態、磁性材シートの組成が安定状態の範囲内にあると共に、非磁性絶縁材シートの組成と磁性材シートの組成との中間の組成が非磁性状態の範囲内にあればよい。
また、Feを50mol%、CuOを10mol%、残部とNiO及びZnOとしているが、FeとCuOとの混合割合はこれに限らず、非磁性絶縁材シートの組成が非磁性状態、磁性材シートの組成が安定状態の範囲内にあると共に、非磁性絶縁材シートの組成と磁性材シートの組成との中間の組成が非磁性状態の範囲内にあるような混合比であれば、他の割合で混合してもよい。
また、上述した構成のものを複数組並べて、アレイ化することも可能である。
本発明の第1の実施形態における積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 図1の積層型コモンモードチョークコイルを示す外観斜視図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1の積層型コモンモードチョークコイルの焼成前の状態を示す断面図である。
符号の説明
10 積層型コモンモードチョークコイル
11〜14 外部電極
21 第1被覆層
22 第1磁性材料層
22a〜22h 磁性材シート
23 非磁性絶縁材料層
23a〜23d 非磁性絶縁材シート
24 第2磁性材料層
24a〜24h 磁性材シート
25 第2被覆層
31 第1内部導体
32 第2内部導体
41 第1拡散層
42 第2拡散層
43 第3拡散層
44 第4拡散層

Claims (8)

  1. セラミックス材料によって形成された複数の非磁性絶縁材シートを積層し、これら非磁性絶縁材シートの各別のものに複数の内部導体が形成されている非磁性絶縁材料層と、
    セラミックス材料によって形成された磁性材シートによって構成され、前記非磁性絶縁材料層の積層方向の両端外面側に設けられた磁性材料層とを備え、これらが一体焼成されたコモンモードチョークコイルであって、
    前記非磁性絶縁材料層と前記磁性材料層との界面に、前記非磁性絶縁材シートの組成と前記磁性材シートの組成との中間の組成を主に有する拡散層が形成され、
    −45℃での比透磁率をμ−45℃、20℃での比透磁率をμ20℃、85℃での比透磁率をμ85℃としたときに、(μ85℃−μ−45℃)/(μ20℃×130)で表される−45℃以上85℃以下での温度係数の絶対値が、前記非磁性絶縁材シート、前記磁性材シート及び前記拡散層でそれぞれ2000ppm/℃以下であることを特徴とする積層型コモンモードチョークコイル。
  2. 前記セラミックス材料が、2種以上の酸化物が添加されており、これらの混合比(2種のうちのいずれか一方の添加量が0である場合も含む)に応じて、比透磁率が1である非磁性状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃より大きい変動状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下の安定状態との間を移行する特性を有するフェライト材料であり、
    前記非磁性絶縁材シートの組成及び前記拡散層の組成がそれぞれ前記非磁性状態の範囲内にあると共に、前記磁性材シートの組成が前記安定状態の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の積層型コモンモードチョークコイル。
  3. 前記セラミックス材料が、前記2種の酸化物としてNiO及びZnOを含有することを特徴とする請求項2に記載の積層型コモンモードチョークコイル。
  4. 前記セラミックス材料が、Feを48mol%以上52mol%以下、CuOを8mol%以上12mol%以下、残部をNiOまたはZnOあるいはその双方によって構成されることを特徴とする請求項3に記載の積層型コモンモードチョークコイル。
  5. 前記磁性材料層の積層方向外面側に、前記非磁性絶縁材シートによって構成された被覆層が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の積層型コモンモードチョークコイル。
  6. セラミックス材料によって形成された複数の非磁性絶縁材シートが積層され、これら非磁性絶縁材シートの各別のものに複数の内部導体が形成された非磁性絶縁材料層と、
    セラミックス材料によって形成された磁性材シートによって構成され、該非磁性絶縁材料層の積層方向の両端外面側に配置された磁性材料層と、を一体焼成する積層型コモンモードチョークコイルの製造方法であって、
    −45℃での比透磁率をμ−45℃、20℃での比透磁率をμ20℃、85℃での比透磁率をμ85℃としたときに、(μ85℃−μ−45℃)/(μ20℃×130)で表される−45℃以上85℃以下での温度係数の絶対値が、前記非磁性絶縁材シートと、前記磁性材シートと、前記非磁性絶縁材シート及び前記磁性材シートの中間の組成とでそれぞれ2000ppm/℃以下であり、
    一体焼成によって前記非磁性絶縁材料層と前記磁性材料層との界面に前記非磁性絶縁材シート及び前記磁性材シートの中間の組成を主に有する拡散層が形成されることを特徴とする積層型コモンモードチョークコイルの製造方法。
  7. 前記セラミックス材料が、2種以上の酸化物が添加されており、これらの混合比(2種のうちのいずれか一方の添加量が0である場合も含む)に応じて、比透磁率が1である非磁性状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃より大きい変動状態と、磁性を示すと共に前記温度係数の絶対値が2000ppm/℃以下の安定状態との間を移行する特性を有するフェライト材料であり、
    前記非磁性絶縁材シートの組成が前記非磁性状態の範囲内にあり、前記磁性材シートの組成が前記安定状態の範囲内にあると共に、前記非磁性絶縁材シートと前記磁性材シートとの中間の組成が前記非磁性状態の範囲内にあることを特徴とする請求項6に記載の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法。
  8. 前記セラミックス材料が、前記2種の酸化物としてNiO及びZnOを含有することを特徴とする請求項7に記載の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法。
JP2005011312A 2005-01-19 2005-01-19 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法 Pending JP2006202880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011312A JP2006202880A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011312A JP2006202880A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006202880A true JP2006202880A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36960621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005011312A Pending JP2006202880A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006202880A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159738A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
WO2009081984A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Hitachi Metals, Ltd. 積層インダクタ及びこれを用いた電力変換装置
WO2009130935A1 (ja) * 2008-04-21 2009-10-29 株式会社村田製作所 電子部品
JP2010118367A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Murata Mfg Co Ltd 分配器
US8111124B2 (en) * 2007-10-02 2012-02-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductance element and method for manufacturing the same
US20150255206A1 (en) * 2014-03-07 2015-09-10 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Chip electronic component and manufacturing method thereof
JP2017011103A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
US20170103842A1 (en) * 2015-10-08 2017-04-13 Tdk Corporation Multilayer coil component
JP2017216427A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. チップインダクタ及びその製造方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053112A (ja) * 1991-06-24 1993-01-08 Murata Mfg Co Ltd 酸化物磁性材料
JPH06333743A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Murata Mfg Co Ltd 積層チップコイルおよびその製造方法
JPH097835A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 Tdk Corp 積層ノイズ対策部品
JPH09306716A (ja) * 1996-05-14 1997-11-28 Taiyo Yuden Co Ltd フェライト焼結体およびその製造方法
JPH10241942A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Taiyo Yuden Co Ltd 積層電子部品とその特性調整方法
JPH11144958A (ja) * 1997-11-13 1999-05-28 Murata Mfg Co Ltd 積層型コイル部品及びその製造方法
JP2001044037A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Taiyo Yuden Co Ltd 積層インダクタ
JP2002255637A (ja) * 2001-02-23 2002-09-11 Murata Mfg Co Ltd 酸化物磁性体磁器組成物およびそれを用いたインダクタ部品
JP2004311829A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP2004339016A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非磁性フェライトおよびそれを用いた積層電子部品

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053112A (ja) * 1991-06-24 1993-01-08 Murata Mfg Co Ltd 酸化物磁性材料
JPH06333743A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Murata Mfg Co Ltd 積層チップコイルおよびその製造方法
JPH097835A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 Tdk Corp 積層ノイズ対策部品
JPH09306716A (ja) * 1996-05-14 1997-11-28 Taiyo Yuden Co Ltd フェライト焼結体およびその製造方法
JPH10241942A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Taiyo Yuden Co Ltd 積層電子部品とその特性調整方法
JPH11144958A (ja) * 1997-11-13 1999-05-28 Murata Mfg Co Ltd 積層型コイル部品及びその製造方法
JP2001044037A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Taiyo Yuden Co Ltd 積層インダクタ
JP2002255637A (ja) * 2001-02-23 2002-09-11 Murata Mfg Co Ltd 酸化物磁性体磁器組成物およびそれを用いたインダクタ部品
JP2004311829A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP2004339016A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非磁性フェライトおよびそれを用いた積層電子部品

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159738A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
US8111124B2 (en) * 2007-10-02 2012-02-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductance element and method for manufacturing the same
KR101513954B1 (ko) * 2007-12-25 2015-04-21 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 적층 인덕터 및 이것을 사용한 전력 변환 장치
EP2234126A4 (en) * 2007-12-25 2017-05-10 Hitachi Metals, Ltd. Stacked inductor and power converter using the stacked inductor
EP2234126A1 (en) * 2007-12-25 2010-09-29 Hitachi Metals, Ltd. Stacked inductor and power converter using the stacked inductor
US8436708B2 (en) 2007-12-25 2013-05-07 Hitachi Metals, Ltd. Multilayer inductor and power converter comprising it
JP5347973B2 (ja) * 2007-12-25 2013-11-20 日立金属株式会社 積層インダクタ及びこれを用いた電力変換装置
WO2009081984A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Hitachi Metals, Ltd. 積層インダクタ及びこれを用いた電力変換装置
WO2009130935A1 (ja) * 2008-04-21 2009-10-29 株式会社村田製作所 電子部品
JP2010118367A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Murata Mfg Co Ltd 分配器
US20150255206A1 (en) * 2014-03-07 2015-09-10 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Chip electronic component and manufacturing method thereof
US9496084B2 (en) * 2014-03-07 2016-11-15 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Method of manufacturing chip electronic component
JP2017011103A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
US20170103842A1 (en) * 2015-10-08 2017-04-13 Tdk Corporation Multilayer coil component
US9947455B2 (en) * 2015-10-08 2018-04-17 Tdk Corporation Multilayer coil component
JP2017216427A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. チップインダクタ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9019058B2 (en) Chip-type coil component
JP2006202880A (ja) 積層型コモンモードチョークコイル及び製造方法
JP5626834B2 (ja) 開磁路型積層コイル部品の製造方法
CN208157197U (zh) 线圈内置部件
JP6376000B2 (ja) 電子部品およびその製造方法
KR101503967B1 (ko) 적층형 인덕터 및 그 제조방법
JP2006210403A (ja) 積層型コモンモードチョークコイルアレイ及び製造方法
JP2001044037A (ja) 積層インダクタ
WO2007145189A1 (ja) 積層型セラミック電子部品
JP2001044036A (ja) 積層インダクタ
WO2009125656A1 (ja) 電子部品
JP2007091539A (ja) 非磁性Znフェライトおよびこれを用いた複合積層型電子部品
CN109961935B (zh) 层叠线圈部件
KR20100139148A (ko) 적층 인덕터
KR20160118051A (ko) 하이브리드 인덕터 및 그 제조방법
KR101367952B1 (ko) 적층형 전자부품용 비자성체 조성물, 이를 이용한 적층형 전자부품 및 이의 제조방법
JP2006041081A (ja) 複合コモンモードチョークコイル及びその製造方法
KR101105651B1 (ko) 적층형 전자 부품
JP2021144977A (ja) 積層コイル部品
JP4479353B2 (ja) 積層型電子部品
JP2006066848A (ja) 複合コモンモードチョークコイル
JP4433956B2 (ja) 積層型コモンモードチョークコイルアレイ及びその製造方法
JP2006148027A (ja) 積層型インダクタ
JP2005142331A (ja) 複合コモンモードチョークコイル
JP2014192425A (ja) コモンモードノイズフィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406