JP2006066848A - 複合コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】 低背化された複合コモンモードチョークコイルを提供すること。
【解決手段】 複数のシート状材料を積層し、これらシート状材料の各別のものに第1コイル導体33が形成されている第1コイル層26と、第2コイル導体36が形成されている第2コイル層28と、渦巻状導体40が形成されているバリスタ層27とを有し、渦巻状導体40が、渦巻状導体31、34と、積層方向から見て少なくとも一部が重なり合うように対向配置され、第1及び第2コイル導体33、36によって、コモンモードチョークコイルが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器に侵入するコモンモードノイズを除去する複合コモンモードチョークコイルに関する。
従来より、パーソナルコンピュータやその周辺機器で採用されているUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)及びLDVS(Low Voltage Differential Signaling)といった高速の差動伝送方式のラインに流れるコモンモードノイズを除去するために、2つのコイル間の磁気的結合の高いコモンモードチョークコイルが使用されている。
このようなコモンモードチョークコイルは、サージ電圧やサージ電流がコモンモードチョークコイルに接続された他の電子機器に侵入することを防止するため、それぞれの端子にツェナーダイオードやバリスタ、サージアブソーバなどが接続されている。
ここで、コモンモードチョークコイルとバリスタとを一体的に形成した複合コモンモードチョークコイルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この複合コモンモードチョークコイルは、2つのコイルが形成されたインダクタ層の上下両側に、中間層を介して2つのコイルのそれぞれの端子に接続するバリスタが形成されたバリスタ層を積層して一体的に形成している。
特開平9−283339号公報(図1)
しかしながら、上記従来の複合コモンモードチョークコイルにおいては、以下の課題がある。すなわち、上記従来の複合コモンモードチョークコイルは、インダクタ層の上下両側にバリスタ層を配置しているので、低背化が困難であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、低背化された複合コモンモードチョークコイルを提供することを主目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイルは、複数のシート状材料を積層し、これらシート状材料の各別のものにコイル導体が形成されている2以上のコイル層と、他のシート状材料に対向導体が形成されている対向導体層とを有し、前記対向導体が、前記コイル層のうちの少なくとも1つに形成されたコイル導体と、積層方向から見て少なくとも一部が重なり合うように対向配置され、前記2以上のコイル層によって、コモンモードチョークコイルが形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、対向導体が複数のコイル導体のうちの少なくとも1つと対向配置されていることで、このコイル導体と対向導体とによって、例えばバリスタやコンデンサのように対向配置された2つの導体を有する素子が形成される。したがって、コイル層とは別に2つの導体を対向配置した素子の層をコイル層の外面に積層する必要がないので、積層体を低背化することができる。ここで、コイル層を構成するシート状材料と、対向導体層を形成するシート状材料との材料組成を適宜変更することで、対向配置された導体間で、例えばバリスタやコンデンサを形成することができる。
また、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイルは、前記対向導体と、該対向導体と対向配置された前記コイル導体とが、それぞれ渦巻状導体を有し、該渦巻状導体の巻回部の中心に形成された非巻回部の少なくとも一部が、互いに重なり合うように形成されていることが好ましい。
この発明によれば、対向導体が、対向配置された渦巻状導体とその非巻回部が重なり合うことで、複数のコイル導体で発生した磁気結合による磁束を阻害することがない。
また、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイルは、前記コイル導体が、渦巻状導体を有し、前記対向導体の中心に設けられた導体非形成部と、前記渦巻状導体の中心に設けられた非巻回部との少なくとも一部が、互いに重なり合うように形成され、前記対向導体が、前記他のシート状材料の上面に分割して形成されていることが好ましい。
この発明によれば、対向導体がシート状材料の上面に分割形成されているので、分割して形成された対向導体がそれぞれアース接続されても、対向導体とアースとの間で閉ループが形成されることがない。これにより、複数のコイル導体で発生した磁気結合による磁束が導体非形成部を通過するときに、対向導体で電磁誘導により発生する逆向きの磁束が生じることを抑制する。したがって、複数のコイル導体で発生した磁気結合による磁束をより阻害することがない。
また、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイルは、前記コイル層を構成するシート状材料と、前記対向導体層を形成するシート状材料とに、非線形抵抗材料であるバリスタ材料が用いられていることが好ましい。
この発明によれば、対向配置された導体間でバリスタが形成される。
また、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイルは、前記コイル層と前記対向導体層とを備える複合層の積層方向の両端外面側に、中間層を介在させた状態で磁性材料層が設けられ、前記中間層を構成するシート状材料が、前記磁性材料を構成するシート状材料よりも低い収縮率をもって収縮されており、前記複合層を構成するシート状材料よりも高い収縮率をもって収縮されていることが好ましい。
この発明によれば、複合層に向かって徐々に低い収縮率をもつシート状材料が配置されているため、焼成後に複合層に対して圧縮内部応力が発生する。これにより、複合コモンモードチョークコイルをより高強度とすることができる。
また、磁性材料層を構成するシート状材料と複合層を構成するシート状材料との間で、各シート状材料の材料組成が拡散して互いに影響することを抑制する。
本発明の複合コモンモードチョークコイルによれば、コイル層とは別途に2つの導体を対向配置した、例えばバリスタやコンデンサなどの素子が形成された層をコイル層の外面に設ける必要がない。したがって、低背化した製品を提供することができる。
以下、本発明による複合コモンモードチョークコイルの第1の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図1は本実施形態における複合コモンモードチョークコイルの分解斜視図、図2(a)は図1の完成状態を示す複合コモンモードチョークコイルの外観斜視図、図2(b)は複合コモンモードチョークコイルの等価回路図、図3は図1に示す複合コモンモードチョークコイルのA−A矢視断面図である。
複合コモンモードチョークコイル10は、図1及び図2に示すように、シート状材料を複数枚積層して一体化した構成とされる。また、ほぼ直方体形状の積層体とした複合コモンモードチョークコイル10の周面には、後述する内部導体と引出電極を介して接続されている6つの外部電極11〜16が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体とした複合コモンモードチョークコイル10の上から順に第1磁性材料層21、第1中間層22、複合層23、第2中間層24及び第2磁性材料層25とを配置している。
第1及び第2磁性材料層21、25は、高磁気結合でかつ高コモンモードインピーダンスを得るため、内部導体が形成されていないシート状の磁性材料21a〜21e、25a〜25eを5層に積層したもので、表1に示す材料Aが用いられている。
ここで、材料Aの材料組成を見ると、100%磁性体によって構成され、透磁率の高い(大きい)材料特性を有する磁性材料となっている。
なお、第1及び第2磁性材料層21、25を形成するシート状の材料Aの積層数については、図1に示す5層に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
Figure 2006066848
第1及び第2中間層22、24は、第1及び第2磁性材料層21、25と複合層23との材料組成が拡散して互いに影響することを抑制するため、それぞれ内部導体が形成されていないシート状の複合材料22a、22b及び複合材料24a、24bを2層積層したもので、表1に示す材料Bが用いられている。
なお、材料Bの材料組成を見ると、磁性体及びバリスタ材によって構成され、磁性体の割合(wt%)がバリスタ材の割合(wt%)よりも比較的大きい複合材料となっている。
ここで、第1及び第2中間層22、24を形成するシート状の材料Bの積層数については、図1に示す2層に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
複合層23は、上から順に第1コイル層26、バリスタ層(対向導体層)27及び第2コイル層28を積層した構成とされる。
第1コイル層26は、バリスタ材料26a、26bを2層積層したもので、表1に示すシート状の材料Cが用いられている。
ここで、材料Cの材料組成を見ると、100%が非線形抵抗を有するバリスタ材であるバリスタ材料となっている。
さて、上述した2層のバリスタ材料には、それぞれの上面に渦巻状導体31及び導体経路32で構成される第1コイル導体33が設けられている。
このうち、渦巻状導体31は、バリスタ材料26bの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体31の一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極12に接続される引出電極31aが形成されている。また、渦巻状導体31の他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部には、バリスタ材料26aを貫通するように形成されたスルーホールHaを介してバリスタ材料26aの上面に形成された導体経路32と電気的に接続されている。
また、導体経路32は、バリスタ材料26aの上面に形成されている。そして、導体経路32の一端には、スルーホールHaが設けられており、他端には、外部電極11に接続される引出電極32aが形成されている。このように、渦巻状導体31と導体経路32とがスルーホールHaを介して電気的に接続されることで、上下に分離した状態でスパイラル巻きとした、いわゆる上下分離型スパイラル巻きの上側となる第1コイル導体33が構成される。
第2コイル層28は、第1コイル層26と同様に、バリスタ材料28a、28bを2層積層したもので、シート状の材料Cによって構成されている。
この2層のバリスタ材料には、それぞれの上面に渦巻状導体34及び導体経路35で構成される第2コイル導体36が設けられている。
このうち、渦巻状導体34は、渦巻状導体31と同様に、バリスタ材料28aの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体34の一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極14に接続される引出電極34aが形成されている。また、渦巻状導体34の他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部には、バリスタ材料28aを貫通するようにスルーホールHbが形成されている。なお、渦巻状導体34は、上面視において渦巻状導体31と重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。
また、導体経路35は、バリスタ材料28bの上面に形成されている。そして、導体経路35の一端は、スルーホールHbを介して渦巻状導体34と電気的に接続されており、他端には、外部電極13と電気的に接続される引出電極35aが形成されている。このように、渦巻状導体34と導体経路35とがスルーホールHbを介して電気的に接続されることで、上下分離型スパイラル巻きの下側となる第2コイル導体36が構成される。そして、第1及び第2コイル導体33、36によって、1組のコモンモードチョークコイルが形成される。
バリスタ層27は、第1及び第2コイル層26、28と同様に、シート状の材料Cによって構成されている。
このバリスタ層27には、その上面に1ターン以上の渦巻状となっている渦巻状導体(対向導体)40が形成されている。
渦巻状導体40には、外部電極15に接続される引出電極40a及び外部電極16に接続される引出電極40bが形成されている。なお、渦巻状導体40は、上面視において渦巻状導体31、34と重なると共にその渦巻き方向が同方向となるように、ほぼ同一形状を有するように形成されている。すなわち、渦巻状導体40の巻回部の中心に形成された非巻回部と、渦巻状導体31、34のそれぞれの巻回部の中心に形成された非巻回部とが、上面視において重なり合うこととなる。このように、渦巻状導体40と渦巻状導体31とがバリスタ材料26bを介して対向配置されていることで、図2(b)に示す第1バリスタ41が構成され、渦巻状導体40と渦巻状導体34とがバリスタ層27を介して対向配置されることで、第2バリスタ42が構成される。
このように構成された複合コモンモードチョークコイル10は、渦巻状導体40が渦巻状導体31、34と対向配置されていることで、第1及び第2バリスタ41、42が形成されるので、複合コモンモードチョークコイル10を低背化することができる。
また、渦巻状導体40と渦巻状導体31、34と同一形状を有しており、上面視で重なるように形成されているので、渦巻状導体40の中心に形成された非巻回部と、渦巻状導体31、34の中心にそれぞれ形成された非巻回部とが、互いに重なり合う。これにより、第1及び第2コイル導体33、36で発生した磁気結合による磁束を妨げない。
さらに、第1及び第2中間層22、24を複合層23と第1及び第2磁性材料層21、25との間に配置することで、積層体のデラミ、剥離などを抑制することができる。
なお、第1及び第2中間層22、24を配置することで、第1及び第2磁性材料層21、25を構成するシート状材料と複合部23を構成するシート状材料と間で、各シート状材料の材料組成の拡散による互いへの影響の抑制を図っているが、拡散の問題を考慮しなければ、複合材料を薄く(例えば1枚のシート状材料)配置してもよい。
また、バリスタ層27の上面には渦巻状導体40が形成されているが、図4に示すような複合コモンモードチョークコイル45であってもよい。この複合コモンモードチョークコイル45は、バリスタ層27の上面に、中心に導体非形成部となる開口が形成された対向導体46が形成された構成となっている。
対向導体46には、外部電極15に接続される引出電極46a及び外部電極16に接続される引出電極46bが形成されている。そして、この対向導体46の導体非形成部と、渦巻状導体31、34の非巻回部とは、互いに重なり合うように形成されている。
このように構成された複合コモンモードチョークコイル45においても、上述と同様の作用、効果を有する。このように、対向導体は、渦巻状導体31、34と対向すると共に、その導体非形成部が渦巻状導体31、34の非巻回部の少なくとも一部と上面視で重なるように形成されたものであれば、他の形状であってもよい。
次に、第2の実施形態について、図5から図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における複合コモンモードチョークコイル10では、バリスタ層27が第1コイル層26と第2コイル層28との間に設けられているが、第2の実施形態における複合コモンモードチョークコイル50では、複合層51が上から順に第1バリスタ層(対向導体層)52、第1コイル層26、第2コイル層28及び第2バリスタ層(対向導体層)53を積層した構成となっている点である。
図5に示すように、第1バリスタ層52は、シート状の材料Cによって構成されており、その上面に渦巻状導体54が形成されている。
渦巻状導体54には、外部電極15に接続される引出電極54a及び外部電極16に接続される引出電極54bが形成されている。なお、渦巻状導体54は、上面視において渦巻状導体31と重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。すなわち、渦巻状導体54の非巻回部と、渦巻状導体31の非巻回部とが、上面視において重なり合うこととなる。このように、渦巻状導体54と渦巻状導体31とが第1バリスタ層52を介して対向配置されることで、図6に示す第1バリスタ55が構成される。
また、第2バリスタ層53は、第1バリスタ層52と同様に、シート状の材料Cによって構成されており、その上面に渦巻状導体56が形成されている。
渦巻状導体56には、外部電極15に接続される引出電極56a及び外部電極16に接続される引出電極56bが形成されている。なお、渦巻状導体56は、上面視において渦巻状導体34と重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。すなわち、渦巻状導体56の非巻回部と、渦巻状導体34の非巻回部とが、上面視において重なり合うこととなる。このように、渦巻状導体56と渦巻状導体34とがバリスタ材料28bを介して対向配置されることで、図6に示す第2バリスタ57が構成される。
本実施形態における複合コモンモードチョークコイル50においても上述した第1の実施形態と同様に、複合コモンモードチョークコイル50を低背化させることができるが、第1及び第2バリスタ層52、53が第1及び第2コイル層26、28の外面側に配置されており、第1及び第2コイル層26、28が隣接して配置されていることで、第1及び第2コイル導体33、36で発生する磁気結合が効率よく行われる。
なお、本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、渦巻状導体54、56に変えて、対向導体46が形成されていてもよい。
次に、第3の実施形態について、図8から図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態における複合コモンモードチョークコイル10では、渦巻状導体40を介して外部電極15と外部電極16とが接続されているのに対して、第3の実施形態における複合コモンモードチョークコイル60では、バリスタ層27の上面に形成されている対向導体61がそれぞれ分離して形成されたコ字状導体61A、61Bによって構成されており、外部電極15と外部電極16とが対向導体61によって接続されていない構成となっている点である。
図8に示すように、バリスタ層27の上面には、対向導体61が形成されている。
対向導体61は、分割して形成されたコ字状導体61A、61Bによって構成されている。そして、コ字状導体61Aには、外部電極15に接続される引出電極61cが形成されており、コ字状導体61Bには、外部電極16に接続される引出電極61dが形成されている。なお、対向導体61は、その中心に設けられた導体非形成部と、渦巻状導体31、34の非巻回部とが上面視において重なり合うように形成されている。このように、コ字状導体61Aと渦巻状導体31とがバリスタ材料26bを介して対向配置されることで、図9に示す第1バリスタ62が形成され、コ字状導体61Bと渦巻状導体31とがバリスタ材料26bを介して対向配置されることで、第2バリスタ63が形成され、コ字状導体61Aと渦巻状導体34とがバリスタ層27を介して対向配置されることで、第3バリスタ64が形成され、コ字状導体61Bと渦巻状導体34とがバリスタ層27を介して対向配置されることで、第4バリスタ65が形成される。
本実施形態における複合コモンモードチョークコイル60においても、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、複合コモンモードチョークコイル60を低背化することができるが、対向導体61がバリスタ層27の上面に分割して形成されていることで外部電極15、16をアース接続したときに対向導体61とアースとの間で閉回路が構成されない。これにより、第1及び第2コイル導体33、36で発生した磁気結合による磁束が対向導体61に設けられた導体非形成部を通過する際に、対向導体61において電磁誘導によって発生する逆向きの磁束が生じることを抑制する。したがって、第1及び第2コイル導体33、36で発生した磁気結合による磁束を阻害することがない。
なお、本実施形態において、対向導体は、外部電極15、16を電気的に接続しないように分割形成されていればよく、コの字形状に限らず、渦巻状導体34、36と同様の形状であって外部電極15、16を電気的に非接続とする分断部が形成されたものや、他の形状でもよい。
次に、第4の実施形態について、図11から図13を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第4の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、第2の実施形態における複合コモンモードチョークコイル50では、渦巻状導体54を介して外部電極15と外部電極16とが接続されていると共に、渦巻状導体56を介して外部電極15と外部電極16とが接続されているのに対して、第4の実施形態における複合コモンモードチョークコイル70では、上述した第3の実施形態と同様に、第1バリスタ層52の上面に形成されている対向導体71がそれぞれ分離して形成されたコ字状導体71A、71Bによって構成されると共に、第2バリスタ層53の上面に形成されている対向導体72がそれぞれ分離して形成されたコ字状導体72A、72Bによって構成されており、外部電極15と外部電極16とが対向導体71または対向導体72によって接続されていない構成となっている点である。
図11に示すように、第1バリスタ層52の上面には、対向導体71が形成されている。
対向導体71は、分割して形成されたコ字状導体71A、71Bによって構成されている。そして、コ字状導体71Aには、外部電極15に接続される引出電極71cが形成されており、コ字状導体71Bには、外部電極16に接続される引出電極71dが形成されている。なお、対向導体71は、その中心に設けられた導体非形成部と、渦巻状導体31の非巻回部とが上面視において重なり合うように形成されている。このように、コ字状導体71Aと渦巻状導体31とが第1バリスタ層52、バリスタ材料26aを介して対向配置されることで、第1バリスタ73が形成され、コ字状導体71Bと渦巻状導体31とが第1バリスタ層52、バリスタ材料26aを介して対向配置されることで、第2バリスタ74が形成される。
また、第2バリスタ層53の上面には、対向導体72が形成されている。
対向導体72は、対向導体71と同様に、コ字状導体72A、72Bによって構成されている。そして、コ字状導体72Aには、外部電極15に接続される引出電極72cが形成されており、コ字状導体72Bには、外部電極16に接続される引出電極72dが形成されている。なお、対向導体72は、その中心に設けられた導体非形成部と、渦巻状導体34の非巻回部とが上面視において重なり合うように形成されている。このように、コ字状導体72Aと渦巻状導体34とがバリスタ材料28a、28bを介して対向配置されることで、第3バリスタ75が形成され、コ字状導体72Bと渦巻状導体34とがバリスタ材料28a、28bを介して対向配置されることで、第4バリスタ76が形成される。
本実施形態における複合コモンモードチョークコイル70においても、上述した第3の実施形態と同様の作用、効果を有する。
なお、本実施形態においても、上述した第3の実施形態と同様に、他の形状であってもよい。
次に、本発明にかかる複合コモンモードチョークコイル10を、実施例により具体的に説明する。
まず、以下のようにして磁性材料及びバリスタ材料を得た。
<磁性材料>
NiO、ZnO、CuO、Feを出発原料とし、これらを各々15:25:12:48(モル比)の割合で湿式混合後、800℃で仮焼し、Ni0.15Zn0.25Cu0.12Fe0.961.96の磁性材料を得た。得られた磁性材料は、湿式にて48時間粉砕し、平均粒径が約1μmのスピネル構造の磁性材料を得た。
<バリスタ材料>
ZnOを出発原料とし、Bi、MnO、CoO、Bを添加し、湿式混合後800℃で仮焼し、バリスタ材料を得た。得られたバリスタ材料は、湿式にて48時間粉砕し、平均粒径約1μmのバリスタ材料を得た。
次に、上記磁性材料、上記バリスタ材料を用いて、表1に示す複合比でそれぞれ混合し、ポリビニルブチラール等のバインダーを混合粉に対し9.4wt%加えて混練し複合ペイントを調整する。この複合ペイントでドクターブレード法により厚さ10〜50μmの材料Aから材料Cの各グリーンシートを作成した。
次に、各グリーンシートを用いて積層し、その途中で、市販のAgペーストを用いて第1及び第2コイル導体33、36と渦巻状導体40とを印刷形成し(各内部導体は各スルーホールを介して接続)、熱間圧着後、焼成後に焼結体寸法が1.2×1.0mmとなるように切断し、複合コモンモードチョークコイルを得た。このチップを400℃で脱脂処理した後、大気中で940℃で4時間焼成した。得られたチップ状の焼結体をバレル研磨法で面取り処理した後、両端部にAgからなる外部電極11〜16を形成して焼成し、複合コモンモードチョークコイルを得た。
表1に示す材料Aは、第1及び第2磁性材料層21、25に使用されるシート状の磁性材料である。材料Aの材料組成は、磁性材料が100%であり、バリスタ材料が全く含まれていない。
また、表1に示す材料Bは、第1及び第2中間層22、24に使用されるシート状の複合材料である。材料Bの材料組成は、磁性材料が60wt%、バリスタ材料が40wt%である。
また、表1に示す材料Cは、複合層23に使用されるシート状のバリスタ材料である。材料Cの材料組成は、バリスタ材料が100wt%であり、磁性材料が全く含まれていない。
上述した材料A〜Cの材料特性は、各材料のグリーンシートを約0.8mmの厚さで積層し、プレス成形し、大気中で940℃で4時間焼成して得られた焼結体試料の特性結果であって、表1に示されている。ここで、透磁率は1MHzでの測定値を記載している。
また、抵抗率については、1×10Ωcm以上の場合は高絶縁性であるとして○を記載している。
さらに、収縮については、焼成前の寸法を基準として焼成後の寸法を百分率(%)で示している。なお、収縮の値が小さい材料ほど収縮率の高い、すなわち、焼成したときに収縮しやすい材料となっている。
すなわち、積層体の両端側には、中間層の材料B(収縮85.0%)より高い収縮率をもつ高収縮材料である材料A(収縮84.8%)が配置されて複合層23に対して圧縮内部応力を付与する、圧縮応力付与層を形成している。
ところで、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば材料A〜Cの組成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。このとき、複合層を構成するシート状材料の材料組成を適宜変更することで、第1及び第2バリスタをキャパシタとして機能させることができる。
また、上記実施形態において第1及び第2コイル導体は、上下分離型スパイラル巻きのコイルを用いたが、これに限らず、バイファイラ巻きや、8の字巻きや、ミアンダ巻きなどであってもよい。
また、上述した複合コモンモードチョークコイルを、複数組み並べてアレイ化することも可能であり、例えば、図14から図16に示すような複合コモンモードチョークコイルアレイ110であってもよい。
この複合コモンモードチョークコイルアレイ110は、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、ほぼ直方体形状の積層体であって、その周面には、10の外部電極111〜120が分配して設けられている。そして、積層体とした複合コモンモードチョークコイルアレイ110の上から順に、第1磁性材料層121、第1中間層122、複合層123、第2中間層124及び第2磁性材料層125を配置している。
第1及び第2磁性材料層121、125は、それぞれが磁性材料121a〜121e及び磁性材料125a〜125eを5層積層したもので、表1に示す材料Aが用いられている。
第1及び第2中間層122、124は、それぞれが複合材料122a、122b及び複合材料124a、124bを2層積層したもので、表1に示す材料Bが用いられている。
複合層123は、上から順に第1バリスタ層126、第1コイル層127、第2コイル層128及び第2バリスタ層129を積層した構成とされる。
第1コイル層127は、バリスタ材料127a、127bを2層積層したものであり、第2コイル層128は、バリスタ材料128a、128bを2層積層したもので、表1に示す材料Cが用いられている。
この2層のバリスタ材料には、それぞれの上面に渦巻状導体131及び導体経路132によって構成される第1コイル導体133と、渦巻状導体134及び導体経路135によって構成される第2コイル導体136と、渦巻状導体137及び導体経路138によって構成される第3コイル導体139と、渦巻状導体140及び導体経路141によって構成される第4コイル導体142とが設けられている。
渦巻状導体131は、バリスタ材料127bの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体131の外側となる端部には、外部電極112に接続される引出電極131aが形成されている。また、渦巻状導体131の内側となる端部には、バリスタ材料127aを貫通するように形成されたスルーホールHcを介してバリスタ材料127aの上面に形成された導体経路132と電気的に接続されている。
導体経路132は、バリスタ材料127aの上面に形成されている。そして、導体経路132の一端には、スルーホールHcが設けられており、他端には、外部電極111と電気的に接続される引出電極132aが形成されている。このように、渦巻状導体131と導体経路132とが電気的に接続されることで、上下分離スパイラル巻きの上側となる第1コイル導体133が構成される。
また、渦巻状導体134は、バリスタ材料128aの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体134の外側となる端部には、外部電極114に接続される引出電極134aが形成されている。また、渦巻状導体134の内側となる端部には、バリスタ材料128aを貫通するようにスルーホールHdが形成されている。なお、渦巻状導体134は、上面視において渦巻状導体131と重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。
導体経路135は、バリスタ材料128bの上面に形成されている。そして、導体経路135の一端は、スルーホールHdを介して渦巻状導体134と電気的に接続されており、他端には、外部電極113と電気的に接続される引出電極135aが形成されている。このように、渦巻状導体134と導体経路135とが電気的に接続されることで、上下分離スパイラル巻きの下側となる第2コイル導体136が構成される。
渦巻状導体137は、バリスタ材料127bの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体137の外側となる端部には、外部電極118に接続される引出電極137aが形成されている。また、渦巻状導体137の内側となる端部には、バリスタ材料127aを貫通するように形成されたスルーホールHeを介してバリスタ材料127aの上面に形成された導体経路138と電気的に接続されている。
導体経路138は、バリスタ材料127aの上面に形成されている。そして、導体経路138の一端には、スルーホールHeが設けられており、他端には、外部電極117と電気的に接続される引出電極138aが形成されている。このように、渦巻状導体137と導体経路138とが電気的に接続されることで、上下分離スパイラル巻きの上側となる第3コイル導体139が構成される。
また、渦巻状導体140は、バリスタ材料128aの上面に形成され、1ターン以上の渦巻状となっている。そして、渦巻状導体140の外側となる端部には、外部電極116に接続される引出電極140aが形成されている。また、渦巻状導体140の内側となる端部には、バリスタ材料128aを貫通するようにスルーホールHfが形成されている。なお、渦巻状導体140は、上面視において渦巻状導体137と重なると共に、その渦巻き方向が同方向となるように形成されている。
導体経路141は、バリスタ材料128bの上面に形成されている。そして、導体経路141の一端は、スルーホールHfを介して渦巻状導体140と電気的に接続されており、他端には、外部電極115と電気的に接続される引出電極141aが形成されている。このように、渦巻状導体140と導体経路141とが電気的に接続されることで、上下分離スパイラル巻きの下側となる第4コイル導体143が構成される。
第1及び第2バリスタ層126、129は、第1コイル層127と同様に、シート状の材料Cによって構成されている。そして、第1バリスタ層126には、その上面に1ターン以上の渦巻状となっている渦巻状導体143が形成され、第2バリスタ層129には、その上面に1ターン以上の渦巻状となっている渦巻状導体144が形成されている。
渦巻状導体143には、外部電極119に接続される引出電極143a及び外部電極120に接続される引出電極143bが形成されている。なお、渦巻状導体143の非巻回部は、渦巻状導体131、137の非巻回部と、上面視において重なり合うように形成されている。
また、渦巻状導体144には、外部電極119に接続される引出電極144a及び外部電極120に接続される引出電極144bが形成されている。なお、渦巻状導体144の非巻回部は、渦巻状導体134、140の非巻回部と、上面視において重なり合うように形成されている。
このように、渦巻状導体143と渦巻状導体131とが第1バリスタ層126及びバリスタ材料127aを介して対向配置されることで、図15(b)に示す第1バリスタ145が形成され、渦巻状導体144と渦巻状導体134とがバリスタ材料128a、128bを介して対向配置されることで、第2バリスタ146が形成され、渦巻状導体143と渦巻状導体137とが第1バリスタ層126及びバリスタ材料127aを介して対向配置されることで、第3バリスタ147が形成され、渦巻状導体144と渦巻状導体140とがバリスタ材料128a、128bを介して対向配置されることで、第4バリスタ148が形成される。
そして、第1及び第2コイル導体133、136と、第1及び第2バリスタ145、146とによって1組の複合コモンモードチョークコイルが形成され、第3及び第4コイル導体139、142と、第3及び第4バリスタ147、148とによって1組の複合コモンモードチョークコイルが形成される。
このように構成された複合コモンモードチョークコイルアレイ110は、上述した第1及び第2の実施形態と同様の作用、効果を有する。
また、図17から図19に示すような複合コモンモードチョークコイルアレイ150であってもよい。
この複合コモンモードチョークコイルアレイ150は、第1バリスタ層126の上面に対向導体151が形成され、第2バリスタ層129の上面に対向導体152が形成されている。
対向導体151は、分割して形成されたコ字状導体151A、151Bによって構成されている。そして、コ字状導体151Aには、外部電極119に接続される引出電極151cが形成されており、コ字状導体151Bには、外部電極120に接続される引出電極151dが形成されている。なお、対向導体151は、その中心に設けられた導体非形成部と、渦巻状導体131、137の非巻回部とが上面視において重なり合うように形成されている。
また、対向導体152は、分割して形成されたコ字状導体152A、152Bによって構成されている。そして、コ字状導体152Aには、外部電極119に接続される引出電極152cが形成されており、コ字状導体152Bには、外部電極120に接続される引出電極152dが形成されている。なお、対向導体152は、その中心に設けられた導体非形成部と、渦巻状導体134、140の非巻回部とが上面視において重なり合うように形成されている。
このように、コ字状導体151Aと渦巻状導体131とが第1バリスタ層126及びバリスタ材料127aを介して対向配置されることで、図18に示す第1バリスタ153が形成され、コ字状導体152Aと渦巻状導体134とがバリスタ材料128a、128bを介して対向配置されることで、第2バリスタ154が形成され、コ字状導体151Bと渦巻状導体137とが第1バリスタ層126及びバリスタ材料127aを介して対向配置されることで、第3バリスタ155が形成され、コ字状導体152Bと渦巻状導体140とがバリスタ材料128a、128bを介して対向配置されることで、第4バリスタ156が形成される。
このように構成された複合コモンモードチョークコイルアレイ150においても、上述した第3及び第4の実施形態と同様の作用、効果を有する。
本発明の第1の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は等価回路図である。 図1におけるA−A断面を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態以外の、本発明を適用可能な複合コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す等価回路図である。 図5におけるB−B断面を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す等価回路図である。 図8におけるC−C断面を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態における複合コモンモードチョークコイルを示す等価回路図である。 図11におけるD−D断面を示す模式図である。 本発明を適用可能な複合コモンモードチョークコイルアレイを示す分解斜視図である。 本発明を適用可能な複合コモンモードチョークコイルアレイを示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は等価回路図である。 図14におけるE−E断面を示す模式図である。 本発明を適用可能な他の複合コモンモードチョークコイルアレイを示す分解斜視図である。 本発明を適用可能な他の複合コモンモードチョークコイルアレイを示す等価回路図である。 図17におけるF−F断面を示す模式図である。
符号の説明
10、45、50、60、70 複合コモンモードチョークコイル
21、121 第1磁性材料層
22、122 第1中間層
23、51、123 複合層
24、124 第2中間層
25、125 第2磁性材料層
26、127 第1コイル層
27 バリスタ層(対向導体層)
28、128 第2コイル層
31、34、131、134、137、140 渦巻状導体
33、133 第1コイル導体
36、136 第2コイル導体
40、54、56、143、144 渦巻状導体(対向導体)
46、61、71、72 対向導体
52、126 第1バリスタ層(対向導体層)
53、129 第2バリスタ層(対向導体層)
139 第3コイル導体
142 第4コイル導体

Claims (5)

  1. 複数のシート状材料を積層し、これらシート状材料の各別のものにコイル導体が形成されている2以上のコイル層と、
    他のシート状材料に対向導体が形成されている対向導体層とを有し、
    前記対向導体が、前記コイル層のうちの少なくとも1つに形成されたコイル導体と、積層方向から見て少なくとも一部が重なり合うように対向配置され、
    前記2以上のコイル層によって、コモンモードチョークコイルが形成されていることを特徴とする複合コモンモードチョークコイル。
  2. 前記対向導体と、該対向導体と対向配置された前記コイル導体とが、それぞれ渦巻状導体を有し、
    該渦巻状導体の巻回部の中心に形成された非巻回部の少なくとも一部が、互いに重なり合うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合コモンモードチョークコイル。
  3. 前記コイル導体が、渦巻状導体を有し、
    前記対向導体の中心に設けられた導体非形成部と、前記渦巻状導体の中心に設けられた非巻回部との少なくとも一部が、互いに重なり合うように形成され、
    前記対向導体が、前記他のシート状材料の上面に分割して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合コモンモードチョークコイル。
  4. 前記コイル層を構成するシート状材料と、前記対向導体層を形成するシート状材料とに、非線形抵抗材料であるバリスタ材料が用いられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合コモンモードチョークコイル。
  5. 前記コイル層と前記対向導体層とを備える複合層の積層方向の両端外面側に、中間層を介在させた状態で磁性材料層が設けられ、
    前記中間層を構成するシート状材料が、前記磁性材料を構成するシート状材料よりも低い収縮率をもって収縮されており、前記複合層を構成するシート状材料よりも高い収縮率をもって収縮されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の複合コモンモードチョークコイル。
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