JP2007096884A - サージ吸収素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速信号に対してもインピーダンス整合に優れたサージ吸収素子を提供すること。
【解決手段】サージ吸収素子SA1は、第1〜第3の端子電極、インダクタ部10及びサージ吸収部20を備える。インダクタ部10は、相互に極性反転結合される第1及び第2の内部導体L1,L2を有し、第1の内部導体L1の一端が第1の端子電極に接続され、第2の内部導体L2の一端が第2の端子電極に接続される。サージ吸収部20は、第1の内部導体L1の他端と第2の内部導体L2の他端とが異なる位置で接続された第1の内部電極33と、第3の端子電極に接続された第2の内部電極37とを有する。第1の内部導体L1と第2の内部導体L3とは領域21a,25aにおいて容量結合しており、第1及び第2の内部導体L1,L2により容量成分が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、サージ吸収素子に関する。
ICやLSI等の半導体デバイスは、高圧の静電気によって破壊される、あるいは、特性が劣化する。このため、半導体デバイスには、静電気対策としてバリスタ等のサージ吸収素子が使用されている。
ところで、バリスタを始めとするサージ吸収素子は浮遊容量成分や浮遊誘導成分を有する。このため、高速信号を扱う回路にサージ吸収素子を適用すると高速信号を劣化させてしまう。高速信号を扱う回路にサージ吸収素子を適用するためには、サージ吸収素子の浮遊容量成分を小さくしなければ、高速信号の立ち上がり特性や遅延特性の劣化を避けられない。しかしながら、サージ吸収素子の浮遊容量成分を小さくすると、サージ吸収素子の制御電圧の上昇やエネルギー耐量を減少させてしまう。
浮遊容量成分の影響を軽減するサージ吸収素子として、インダクタと2つのバリスタとを備えるサージ吸収素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたサージ吸収素子は、第1のバリスタとインダクタからなる並列回路と、並列回路に電気的に直列に接続された第2のバリスタと、第2のバリスタと並列回路との直列回路の両端に接続された入出力電極及びグランド電極と、を備えている。
特開2001−60838号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたサージ吸収素子では、第1のバリスタの浮遊容量とインダクタとによりバンドパスフィルタが構成されることとなるため、広帯域にわたってインピーダンス整合をとることは困難である。したがって、高速信号に対しては十分な特性を実現することができない。
本発明の目的は、高速信号に対してもインピーダンス整合に優れたサージ吸収素子を提供することである。
本発明に係るサージ吸収素子は、第1の端子電極、第2の端子電極、及び第3の端子電極と、相互に極性反転結合される第1の内部導体及び第2の内部導体を有しており、第1の内部導体の一端が第1の端子電極に接続され、第2の内部導体の一端が第2の端子電極に接続されたインダクタ部と、第1の内部導体の他端と第2の内部導体の他端とが異なる位置で接続された第1の内部電極と、第3の端子電極に接続された第2の内部電極と、を有するサージ吸収部と、第1の端子電極と第2の端子電極との間に接続された容量成分を有するキャパシタ部と、を備える。
本発明に係るサージ吸収素子では、インダクタ部が相互に極性反転結合される第1の内部導体及び第2の内部導体を有している。このため、サージ吸収部の浮遊容量成分に対してインダクタ部の誘導係数を適切に設定することにより、浮遊容量成分の影響をキャンセルすることが可能となる。この結果、広帯域にわたって周波数特性の平坦な入力インピーダンスを実現することができる。
また、本発明では、容量成分を有するキャパシタ部を更に備えている。これにより、サージ吸収部の浮遊容量成分に対してインダクタ部の誘導係数とキャパシタ部の容量成分の容量とを柔軟に設定することができる。
好ましくは、キャパシタ部が有する容量成分は、第1の内部導体と第2の内部導体とにより形成される。この場合、キャパシタ部を構成するための内部電極等を別途設ける必要がなく、素子の構成が簡素化されると共に、素子の小型化を図ることができる。
好ましくは、第1の端子電極が、入力端子電極であり、第2の端子電極が、出力端子電極であり、第1の内部導体と第2の内部導体とが、正結合している。
本発明によれば、高速信号に対してもインピーダンス整合に優れたサージ吸収素子を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」及び「下」なる語を使用することがあるが、これは各図の上下方向に対応したものである。
図1及び図2に基づいて、本実施形態に係るサージ吸収素子SA1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るサージ吸収素子を示す概略斜視図である。図2は、本実施形態に係るサージ吸収素子に含まれる素体の構成を説明するための分解斜視図である。
サージ吸収素子SA1は、図7に示されるように、素体1、第1の端子電極3、第2の端子電極5、一対の第3の端子電極7、及び外部導体9,13,11,15を備えている。素体1は、直方体形状を呈しており、例えば、長さが1.6mm程度に設定され、幅が0.8mm程度に設定され、高さが0.5mm程度に設定されている。
第1の端子電極3と、外部導体9と、外部導体11とは、素体1の長手方向に沿った一方の側面にそれぞれ形成されている。第2の端子電極5と、外部導体13と、外部導体15とは、素体1の長手方向に沿った他方の側面にそれぞれ形成されている。第1の端子電極3は第2の端子電極5と、外部導体9は第2外部導体13と、外部導体11は外部導体15と、互いに対向するようにそれぞれ形成されている。第3の端子電極7は、素体1の長手方向の端部にそれぞれ形成されている。第1の端子電極3は、サージ吸収素子SA1の入力端子電極として機能する。第2の端子電極5は、サージ吸収素子SA1の出力端子電極として機能する。第3の端子電極7は、サージ吸収素子SA1のグランド端子電極として機能する。
素体1は、図2に示されるように、インダクタ部10とサージ吸収部20とを有している。素体1は、サージ吸収部20、インダクタ部10及び保護層50が下方から順に積層された構造を呈している。
インダクタ部10は、相互に極性反転結合される第1の内部導体L1及び第2の内部導体L2を有している。第1の内部導体L1は、第1の導体パターン17と第2の導体パターン21とが直列に接続されてなるものである。第2の導体パターン21の一端が第1の内部導体L1の一端に相当し、第1の導体パターン17の一端が第1の内部導体L1の他端に相当する。第2の内部導体L2は、第3の導体パターン25と第4の導体パターン29とが直列に接続されてなるものである。第3の導体パターン25の一端が第2の内部導体L2の一端に相当し、第4の導体パターン29の一端が第2の内部導体L2の他端に相当する。
インダクタ部10は、第1の導体パターン17が形成されたインダクタ層19と、第2の導体パターン21が形成されたインダクタ層23と、第3の導体パターン25が形成されたインダクタ層27と、第4の導体パターン29が形成されたインダクタ層31と、が積層されることにより構成されている。
第1の導体パターン17の一端すなわち第1の内部導体L1の他端は、素体1の一方の側面(外部導体11が形成された側面)に露出するように、インダクタ層19の一辺に引き出されている。第1の導体パターン17の一端すなわち第1の内部導体L1の他端は、素体1の側面に形成された外部導体11に接続されている。第2の導体パターン21の一端すなわち第1の内部導体L1の一端は、素体1の一方の側面(第1の端子電極3が形成された側面)に露出するように、インダクタ層23の一辺に引き出されている。第2の導体パターン21の一端すなわち第1の内部導体L1の一端は、素体1の側面に形成された第1の端子電極3に接続されている。
第1の導体パターン17の他端と第2の導体パターン21の他端とは、素体1の同じ側面(外部導体9が形成された側面)に露出するように、インダクタ層19,23の一辺にそれぞれ引き出されている。第1の導体パターン17の他端と第2の導体パターン21の他端とは、素体1の側面に形成された外部導体9にそれぞれ接続されている。第1の導体パターン17の他端と第2の導体パターン21の他端とは外部導体9を通して電気的に接続されることとなる。なお、第1の導体パターン17と第2の導体パターン21とは、上記のような外部導体9ではなく、素体1内部に形成されたスルーホール導体等によって接続されてもよい。第1の導体パターン17及び第2の導体パターン21に含まれる導電材としては、特に限定されないが、Pd、AgまたはAg−Pd合金からなることが好ましい。
第3の導体パターン25の一端すなわち第2の内部導体L2の一端は、素体1の他方の側面(第2の端子電極5が形成された側面)に露出するように、インダクタ層27の一辺に引き出されている。第3の導体パターン25の一端すなわち第2の内部導体L2の一端は、素体1の側面に形成された第2の端子電極5に接続されている。第4の導体パターン29の一端すなわち第2の内部導体L2の他端は、素体1の他方の側面(外部導体15が形成された側面)に露出するように、インダクタ層31の一辺に引き出されている。第4の導体パターン29の一端すなわち第2の内部導体L2の他端は、素体1の側面に形成された外部導体15に接続されている。
第3の導体パターン25の他端と第4の導体パターン29の他端とは、素体1の同じ側面(外部導体13が形成された側面)に露出するように、インダクタ層27,31の一辺にそれぞれ引き出されている。第3の導体パターン25の他端と第4の導体パターン29の他端とは、素体1の側面に形成された外部導体13にそれぞれ接続されている。第3の導体パターン25の他端と第4の導体パターン29の他端とは外部導体13を通して電気的に接続されることとなる。なお、第3の導体パターン25と第4の導体パターン29とは、上記のような外部導体13ではなく、素体1内部に形成されたスルーホール導体等によって接続されてもよい。第3の導体パターン25及び第4の導体パターン29に含まれる導電材としては、特に限定されないが、Pd、AgまたはAg−Pd合金からなることが好ましい。
第2の導体パターン21と第3の導体パターン25とは、インダクタ層23,27の積層方向から見て相互に重なり合う領域21a,25aをそれぞれ含んでいる。第2の導体パターン21と第3の導体パターン25とは、領域21a,25aにおいて容量結合する。第2の導体パターン21は第1の内部導体L1の一部であり、第3の導体パターン25は第2の内部導体L2の一部である。したがって、第2の導体パターン21と第3の導体パターン25とが容量結合するということは、第1の内部導体L1と第2の内部導体L2とが容量結合することを意味する。
各インダクタ層19,23,27,31は、ZnOを主成分とするセラミック材料から構成されている。インダクタ層19,23,27,31を構成するセラミック材料は、ZnOのほか、添加物として希土類(例えば、Pr)、K、Na、Cs、Rb等の金属元素を含有していてもよい。なかでも、希土類を添加すると特に好ましい。希土類の添加により、インダクタ層19,23,27,31と後述するバリスタ層35,39との体積変化率の差を容易に低減することができる。また、インダクタ層19,23,27,31には、後述するサージ吸収部20との接合性の向上を目的として、Cr、CaやSiが更に含まれていてもよい。インダクタ層19,23,27,31中に含まれるこれらの金属元素は、金属単体や酸化物等の種々の形態で存在することができる。インダクタ層19,23,27,31に含まれる添加物の好適な含有量は、当該インダクタ層19,23,27,31に含まれるZnOの総量中、0.02mol%以上2mol%以下であると好ましい。これらの金属元素の含有量は、例えば、誘導結合高周波プラズマ発光分析装置(ICP)を用いて測定することができる。
各インダクタ層19,23,27,31は、後述するバリスタ層35,39に含まれるCoを実質的に含有していないものである。ここで、「実質的に含有していない」状態とは、これらの元素を、インダクタ層19,23,27,31を形成する際に原料として意図的に含有させなかった場合の状態をいうものとする。例えば、サージ吸収部20からインダクタ部10への拡散等によって意図せずにこれらの元素が含まれる場合は、「実質的に含有していない」状態に該当する。なお、インダクタ層19,23,27,31は、上述した条件を満たす限り、更なる特性の向上等を目的として、その他の金属元素等を更に含んでいてもよい。
サージ吸収部20は、第1の内部電極33と第2の内部電極37とを有している。サージ吸収部20は、第1の内部電極33が形成されたバリスタ層35と第2の内部電極37が形成されたバリスタ層39とが積層されることにより構成されている。
第1の内部電極33は、ストレートライン型のパターンを有しており、バリスタ層35の短手方向に沿って伸びている。第1の内部電極33の一端は、素体1の一方の側面(外部導体11が形成された側面)に露出するように、バリスタ層35の一辺に引き出されている。第1の内部電極33の一端は、素体1の一方の側面に形成された外部導体11に接続されている。第1の導体パターン17の一端すなわち第1の内部導体L1の他端と、第1の内部電極33の一端とは、外部導体11を通して電気的に接続されることとなる。第1の内部電極33の他端は、素体1の他方の側面(外部導体15が形成された側面)に露出するように、バリスタ層35の一辺に引き出されている。第1の内部電極33の他端は、素体1の他方の側面に形成された外部導体15に接続されている。第4の導体パターン29の一端すなわち第2の内部導体L2の他端と、第1の内部電極33の他端とは、外部導体15を通して電気的に接続されることとなる。
このように、第1の内部電極33には、第1の内部導体L1の他端と第2の内部導体L2の他端とが、異なる位置で接続されている。
第2の内部電極37は、ストレートライン型のパターンを有しており、バリスタ層39の長手方向に沿って伸びている。第2の内部電極37の一端は、素体1の一方の端面に露出するように、バリスタ層39の一辺に引き出されている。第2の内部電極37の一端は、素体1の一方の端面に形成された第3の端子電極7に接続されている。第2の内部電極37の他端は、素体1の他方の端面に露出するように、バリスタ層39の一辺に引き出されている。第2の内部電極37の他端は、素体1の他方の端面に形成された第3の端子電極7に接続されている。
第1の内部電極33と第2の内部電極37とは、バリスタ層35,39の積層方向から見て相互に重なり合う領域33a,37aをそれぞれ含んでいる。したがって、バリスタ層35,39における第1の内部電極33と第2の内部電極37とに重なる領域33a,37aがバリスタB1特性を発現する領域として機能する。第1の内部電極33及び第2の内部電極37に含まれる導電材としては、特に限定されないが、Pd、AgまたはAg−Pd合金からなることが好ましい。
各バリスタ層35,39は、ZnOを主成分とするセラミック材料から構成されている。このセラミック材料中には、添加物として、希土類及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素、Coが更に含まれている。ここで、バリスタ層35,39は、希土類に加えてCoを含むことから、優れた電圧非直線特性、すなわちバリスタ特性を有するものとなるほか、高い誘電率(ε)を有するものとなる。逆に言えば、上述したインダクタ層19,23,27,31は、Coを含まないことから、バリスタ特性を有さず、また誘電率が小さく、しかも抵抗率が高いため、インダクタ部10の構成材料として極めて好適な特性を有している。バリスタ層35,39を構成するセラミック材料は、添加物としてAlを更に含んでいてもよい。Alを含む場合、バリスタ層35,39は低抵抗となる。添加物として含まれる希土類は、Prが好ましい。
これらの添加物としての金属元素は、バリスタ層35,39において、金属単体や酸化物等の形態で存在することができる。なお、バリスタ層35,39は、更なる特性の向上を目的として、添加物として上述したもの以外の金属元素等(例えば、Cr、Ca、Si、K等)を更に含有していてもよい。
保護層50は、それぞれセラミック材料からなる層であり、インダクタ部10を保護する。保護層50の構成材料は特に限定されず、種々のセラミック材料等を適用可能であるが、上述した積層構造との剥離を低減する観点からは、ZnOを主成分として含む材料が好ましい。
第1の端子電極3、第2の端子電極5、第3の端子電極7及び外部導体9,13,11,15は、第1の内部導体L1,L2や内部電極33,37を構成しているPd等の金属と電気的に良好に接続できる金属材料からなるものであると好ましい。例えば、Agは、Pdからなる導体パターン17,21,25,29や内部電極33,37との電気的な接続性が良好であり、しかも素体1の端面に対する接着性が良好であることから、外部電極用の材料として好適である。
第1の端子電極3、第2の端子電極5、第3の端子電極7及び外部導体9,13,11,15の表面には、Niめっき層(図示省略)及びSnめっき層(図示省略)等が順に形成されている。これらのめっき層は、主としてサージ吸収素子SA1をはんだリフローにより基板等に搭載する際の、はんだ耐熱性やはんだ濡れ性を向上することを目的として形成されるものである。
次に、図3及び図4に基づいて、上述した構成を有するサージ吸収素子SA1の回路構成を説明する。図3は、第1実施形態に係るサージ吸収素子の回路構成を説明するための図である。図4は、図3に示された回路構成の等価回路を示す図である。
第1の内部導体L1と第2の内部導体L2とは、上述したように、インダクタ層23,27の積層方向から見て相互に重なり合う領域21a,25aをそれぞれ含んでおり、当該領域21a,25aにおいて容量結合している。そのため、サージ吸収素子SA1は、図3に示されるように、第1の内部導体L1と第2の内部導体L2とにより形成される容量成分61を有したキャパシタ部を備えることとなる。容量成分61を有したキャパシタ部は、第1の端子電極3と第2の端子電極5との間に接続されることとなる。
図3に示されるように、第1の導体パターン17の一端すなわち第1の内部導体L1の他端は、第1の内部電極33の一端に接続されている。第4の導体パターン29の一端すなわち第2の内部導体L2の他端は、第1の内部電極33の他端に接続されている。ストレートライン型のパターンである第1の内部電極33は、バリスタB1の構成要素であると共に、第1の内部導体L1と第2の内部導体L2とを接続する導体としての役割も有する。よって、第1の内部電極33を介して、第1の内部導体L1及び第2の内部導体L2は短絡されることとなる。したがって、サージ吸収素子SA1の回路構成は、図3に示されるように、第1の内部導体L1と第2の内部導体L2とが接続されたものとなる。
ここで、「極性反転結合」とは、図3に示されるように、第1の内部導体L1に相当するインダクタンス成分の巻き始めを第1の端子電極3側とし、第2の内部導体L2に相当するインダクタンス成分の巻き始めを、第1の内部導体L1側(本実施形態においては、外部導体15側)とした場合に、第1の内部導体L1と第2の内部導体L2との結合が「正」であることを意味する。すなわち、「極性反転結合」とは、第1の内部導体L1に第1の端子電極3側から電流が流れ込み、第2の内部導体L2に第1の内部導体L1と接続する側(本実施形態においては、外部導体15側)から電流が流れ込み、第1の内部導体L1に生じる磁束と第2の内部導体L2に生じる磁束を互いに強めあうことを意味する。
サージ吸収素子SA1においては、第1の内部電極33と、第2の内部電極37と、バリスタ層35,39における第1の内部電極33及び第2の内部電極37に重なる領域33a,37aとにより、一つのバリスタB1が構成されることとなる。バリスタB1は、図3に示されるように、一端が第1の内部導体L1及び第2の内部導体L2に接続され、他端が第3の端子電極7に接続される。
相互に極性反転結合される第1の内部導体L1及び第2の内部導体L2は、図4に示されるように、第1のインダクタンス成分65、第2のインダクタンス成分67及び第3のインダクタンス成分69に変換することができる。第1のインダクタンス成分65と第2のインダクタンス成分67とは、第1の端子電極3と第2の端子電極5との間に直列に接続される。第3のインダクタンス成分69は、直列に接続された第1のインダクタンス成分65と第2のインダクタンス成分67との接続点とバリスタB1との間に接続される。各内部導体L1,L2の誘導係数をLzとし、内部導体L1,L2間の結合係数をKzとすると、第1のインダクタンス成分65及び第2のインダクタンス成分67の誘導係数は(1+Kz)Lzとなり、第3のインダクタンス成分69の誘導係数は−KzLzとなる。
バリスタB1は、図4に示されるように、第3のインダクタンス成分69と第3の端子電極7との間に並列接続される可変抵抗71及び浮遊容量成分73に変換することができる。可変抵抗71は、通常は抵抗値が大きく、高圧サージが印加されると抵抗値が小さくなる。バリスタB1において、小振幅の高速信号に対しては、浮遊容量成分73のみで近似することができる。
図4に示されたサージ吸収素子SA1の入力インピーダンスZinは、下記(1)式にて表される。ここで、容量成分61の容量をCsとし、バリスタB1の浮遊容量成分73の容量をCzとしている。
Figure 2007096884
(1)式において、下記(2)式を満たすように容量成分61の容量Csを設定すれば、入力インピーダンスZinは周波数特性に依存しなくなる。容量成分61の容量Csを下記(2)式に設定した上で、下記(3)式に示すように各内部導体の誘導係数Lzを設定すれば、入力インピーダンスZinは特性インピーダンスZoに整合させることができる。
Figure 2007096884

Figure 2007096884

上記(2)式及び(3)式からも分かるように、内部導体L1,L2間の結合係数Kzを任意に選べるため、柔軟性の高い回路設計が可能となる。
したがって、本実施形態によれば、サージ吸収素子SA1を、半導体デバイス等を高圧の静電気から保護しつつ、高速信号に対してもインピーダンス整合に優れたサージ吸収素子とすることができる。
ところで、バリスタB1は、図5に示されるように、浮遊インダクタンス成分75も含んでいる。通常は、可変抵抗71の抵抗値が大きく、高圧サージが印加されると抵抗値が小さくなる。しかし、浮遊容量成分73及び浮遊インダクタンス成分75が存在する。このために、入力信号として高速信号を扱う半導体デバイスの入力側にサージ吸収素子SA1を付加すると、高速信号の劣化の原因となる。高速信号を扱う回路にサージ吸収素子SA1を適用するためには、浮遊容量成分73だけでなく浮遊インダクタンス成分75の影響も小さくする方が好ましい。
図4に示される等価回路からも分かるように、負性誘導係数を持つ第3のインダクタンス成分69を利用すると、バリスタB1の浮遊インダクタンス成分75をキャンセルすることができる。ただし、見かけ上、結合が小さくなった状態と同じになるため、結合係数Kzと誘導係数Lzはそのままで、容量成分61の容量Csを下記(4)式とする。ここで、浮遊インダクタンス成分75の誘導係数をLeとしている。
Figure 2007096884

ただし、KzLz≧Leである。このように設計すると、サージ吸収素子SA1に浮遊容量成分73と浮遊インダクタンス成分75が含まれていても、入力インピーダンスZinを特性インピーダンスZoに整合させることができる。
次に、図6を参照して第1実施形態に係るサージ吸収素子SA1を製造する方法について説明する。図6は、第1実施形態に係るサージ吸収素子を製造する工程を説明するためのフロー図である。
サージ吸収素子SA1の製造においては、まず、インダクタ層19,23,27,31、及び、バリスタ層35,39の原料となるセラミック材料を含むペーストを製造する(ステップS101)。具体的には、バリスタ層35,39形成用のペーストは、主成分であるZnOに対し、添加物として、希土類(例えば、Pr)及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素、Coのほか、必要に応じてAl、Cr、Ca、Si、K等を、焼成後に所望の含有量となるように加え、これらのバインダー等を添加して混合することにより調製することができる。この場合の金属元素は、例えば、酸化物として添加することができる。
インダクタ層19,23,27,31形成用のペーストは、主成分であるZnOに対し、必要に応じて、添加物として希土類、Bi等の金属元素を加え、更にこれらにバインダー等を添加して混合することによって調製可能である。インダクタ層19,23,27,31形成用のペーストには、バリスタ層35,39形成用のペーストとは異なり、Coは添加しない。上記金属元素は、例えば、酸化物、シュウ酸塩、炭酸塩等の化合物の形態で添加することができる。これらの添加量は、後述するような焼成を行った後の素体1において、金属元素が上述したような所望の含有量となるように調整する。
これらのペーストを、プラスチックフィルム等の上にドクターブレード法等により塗布した後に乾燥させ、セラミック材料からなるグリーンシートを形成する(ステップS102)。これにより、インダクタ層19,23,27,31形成用のグリーンシート(以下、「インダクタシート」という)、及び、バリスタ層35,39形成用のグリーンシート(以下、「バリスタシート」という)を、それぞれ所要の枚数ずつ得る。上記グリーンシートの形成において、プラスチックフィルム等は、塗布・乾燥後すぐに各シートから剥離してもよく、後述する積層の直前に剥離してもよい。また、このグリーンシートの形成工程においては、これらのシートとともに、上記と同様の方法でZnOを含む保護層50形成用のグリーンシートを形成する。
次に、インダクタシート又はバリスタシートの上に、第1及び第2の内部導体L1,L2となる第1〜第4の導体パターン17,21,25,29や第1及び第2の内部電極33,37を形成するための導体ペーストを、それぞれのシートに対して所望のパターンとなるようにスクリーン印刷する(ステップS103)。これにより、所望のパターンを有する導体ペースト層が設けられた各シートを得る。例えば、導体ペーストとしては、Pd、AgやAg−Pd合金を主成分として含む導体ペーストが挙げられる。
続いて、第1及び第2の内部電極33,37にそれぞれ対応する導体ペースト層が設けられたバリスタシートを順次積層する(ステップS104)。続いて、この上に、第1〜第4の導体パターン17,21,25,29にそれぞれ対応する導体ペースト層が設けられたインダクタシートを順次積層する(ステップS105)。さらに、これらの積層構造の上に、保護層50形成用のグリーンシートを更に重ね、これらを圧着することにより、素体1の前駆体である積層体を得る。
その後、得られた積層体を、所望のサイズとなるようにチップ単位に切断した後、このチップを、所定温度(例えば、1000〜1400℃)で焼成して、素体1を得る(ステップS106)。続いて、得られた素体1の表面からその内部にLiを拡散させる。ここでは、得られた素体1の表面にLi化合物を付着させた後、熱処理等を行う。Li化合物の付着には、密閉回転ポットを用いることができる。Li化合物としては、特に限定されないが、熱処理することによりLiが素体1の表面から第1〜第4の導体パターン17,21,25,29や第1及び第2の内部電極33,37の近傍にまで拡散できる化合物であり、例えば、Liの酸化物、水酸化物、塩化物、硝酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩及びシュウ酸塩等が挙げられる。なお、サージ吸収素子SA1の製造において、このLi拡散の工程は必ずしも必須ではない。
そして、このLi拡散された素体1の側面に、銀を主成分とするペーストを転写した後に焼き付けた後、更にめっきを施すことによって、第1の端子電極3、第2の端子電極5、第3の端子電極7、及び外部導体9,13,11,15をそれぞれ形成し、サージ吸収素子SA1を得る(ステップS107)。めっきは、電気めっきにより行うことができ、例えば、CuとNiとSn、NiとSn、NiとAu、NiとPdとAu、NiとPdとAg、又は、NiとAg等を用いることができる。
以上のように、本第1実施形態では、インダクタ部10が相互に極性反転結合される第1の内部導体L1及び第2の内部導体L2を有している。このため、サージ吸収部20の浮遊容量成分73に対してインダクタ部10の誘導係数を適切に設定することにより、浮遊容量成分73の影響をキャンセルすることが可能となる。この結果、広帯域にわたって周波数特性の平坦な入力インピーダンスを実現することができる。
また、本第1実施形態では、容量成分61を有するキャパシタ部を更に備えることとなる。これにより、サージ吸収部20の浮遊容量成分73に対してインダクタ部10の誘導係数とキャパシタ部の容量成分61の容量とを柔軟に設定することができる。
本第1実施形態のサージ吸収素子SA1は、半導体デバイス等を高圧の静電気から保護しつつ、高速信号に対してもより一層インピーダンス整合に優れたサージ吸収素子SA1とすることができる。
本第1実施形態において、インダクタ部10は、第1の内部導体L1の第1の導体パターン17が形成されたインダクタ層19、第1の内部導体L1の第2の導体パターン21が形成されたインダクタ層23、第2の内部導体L2の第3の導体パターン25が形成されたインダクタ層27、及び第2の内部導体L2の第4の導体パターン29が形成されたインダクタ層31が積層されることにより構成される。第1の内部導体L1の第2の導体パターン21と第2の内部導体L2の第3の導体パターン25とは、インダクタ層23,27の積層方向から見て相互に重なり合う領域21a,25aを含んでいる。相互に重なり合う領域21a,25a同士が容量結合して、上述した容量成分61が形成されることとなる。これにより、キャパシタ部を構成するための内部電極等を別途設ける必要がなく、サージ吸収素子SA1の構成が簡素化されると共に、サージ吸収素子SA1の小型化を図ることができる。
本第1実施形態において、サージ吸収部20は、第1の内部電極33が形成されたバリスタ層35と第2の内部電極37が形成されたバリスタ層39とが積層されることにより構成され、第1の内部電極33と第2の内部電極37とは、バリスタ層35,39の積層方向から見て相互に重なり合う領域33a,37aを含んでいる。これにより、サージ吸収部20をバリスタB1により構成することができる。
本第1実施形態において、インダクタ部10を構成するインダクタ層19,23,27,31及びサージ吸収部20を構成するバリスタ層35,39が、ともにZnOを主成分とするセラミック材料から形成されている。このため、インダクタ部10とサージ吸収部20とでは、焼成時に生じる体積変化の差が極めて小さい。したがって、これらを同時に焼成したとしても、両者の間にひずみや応力等が発生し難い。その結果、得られたサージ吸収素子SA1は、インダクタ部10とサージ吸収部20とが異なる材料により形成された従来のサージ吸収素子SA1と比較して、両者の剥離が極めて生じ難いものとなる。
インダクタ層19,23,27,31は、上述の如く、ZnOを主成分とし、添加物としてCoを実質的に含有しないセラミック材料から構成される。このような材料は、インダクタの構成材料として十分な程度に高い抵抗率を有している。具体的には、インダクタ材料として好適な1MΩを超える抵抗率を有するものとなり易い。このため、インダクタ部10は、単独では抵抗率の点で特性が不十分であったZnOを主成分として含んでいるにもかかわらず、優れたインダクタ特性を発揮し得るものとなる。
本第1実施形態において、第1の導体パターン17の他端及び第2の導体パターン21の他端は、外部導体9を通して接続されている。第3の導体パターン25の他端及び第4の導体パターン29の他端は、外部導体13を通して接続されている。第1の導体パターン17の一端及び第1の内部電極33の一端は、外部導体11を通して接続されている。第4の導体パターン29の一端及び第1の内部電極33の他端は、外部導体15を通して接続されている。これにより、内部導体同士、及び内部導体と内部電極との間を容易且つ確実に接続することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本発明のサージ吸収素子は、上述した等価回路やこれと同等の機能を有するものを構成できれば、その積層構造や電極等の形成位置を任意に変化させることができる。例えば、端子電極3,5,7及び外部導体9,13,11,15の位置関係は任意に変更してもよい。この場合であっても、上述したような効果に優れるサージ吸収素子SA1が得られる。
本実施形態では、サージ吸収部20としてバリスタB1を用いるようにしているが、これに限られない。サージ吸収部20として、コンデンサ、PN接合(例えば、ツェナーダイオードや、シリコンサージクランパ等)、ギャップ放電素子等を用いるようにしてもよい。
インダクタ部10、サージ吸収部20、及び保護層50の各積層数は、必ずしも上述した実施形態に限定されない。すなわち、例えば、内部導体が形成されたインダクタ層を繰り返し積層することで、コイルパターンにおけるターン数を更に増加させてもよい。また、内部電極が形成されたバリスタ層を更に繰り返して積層してもよい。これらの積層数は、所望とするサージ吸収素子の特性にあわせて適宜調整することができる。
ところで、サージ吸収素子のインダクタ部10において内部導体を積層していると、インダクタ層を構成する材料が高誘電率を有する場合、積層方向に隣り合う内部導体が結合して、当該内部導体間に寄生容量が生じることになる。したがって、インダクタ部10において内部導体を積層した構成のものでは、特に、高周波用途への適用が困難な傾向にある。このような観点から、インダクタ層は、その誘電率が低い方が好ましく、具体的には、比誘電率が50以下であると好ましい。
本実施形態に係るサージ吸収素子を示す概略斜視図である。 本実施形態に係るサージ吸収素子に含まれる素体の構成を説明するための分解斜視図である。 本実施形態に係るサージ吸収素子の回路構成を説明するための図である。 図3に示された回路構成の等価回路を示す図である。 バリスタの等価回路を示す図である。 本実施形態に係るサージ吸収素子を製造する工程を説明するためのフロー図である。
符号の説明
SA1・・・サージ吸収素子、L1・・・第1の内部導体、L2・・・第2の内部導体、B1・・・バリスタ、1・・・素体、3・・・第1の端子電極、5・・・第2の端子電極、7・・・第3の端子電極、9,13,11,15・・・外部導体、10・・・インダクタ部、19,23,27,31・・・インダクタ層、20・・・サージ吸収部、33・・・第1の内部電極、35,39・・・バリスタ層、37・・・第2の内部電極。

Claims (3)

  1. 第1の端子電極、第2の端子電極、及び第3の端子電極と、
    相互に極性反転結合される第1の内部導体及び第2の内部導体を有しており、前記第1の内部導体の一端が前記第1の端子電極に接続され、前記第2の内部導体の一端が前記第2の端子電極に接続されたインダクタ部と、
    前記第1の内部導体の他端と前記第2の内部導体の他端とが異なる位置で接続された第1の内部電極と、前記第3の端子電極に接続された第2の内部電極と、を有するサージ吸収部と、
    前記第1の端子電極と前記第2の端子電極との間に接続された容量成分を有するキャパシタ部と、を備えることを特徴とするサージ吸収素子。
  2. 前記キャパシタ部が有する容量成分は、前記第1の内部導体と前記第2の内部導体とにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のサージ吸収素子。
  3. 前記第1の端子電極が、入力端子電極であり、
    前記第2の端子電極が、出力端子電極であり、
    前記第1の内部導体と前記第2の内部導体とが、正結合していることを特徴とする請求項1に記載のサージ吸収素子。
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