JPH11144958A - 積層型コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

積層型コイル部品及びその製造方法

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JPH11144958A
JPH11144958A JP31239997A JP31239997A JPH11144958A JP H11144958 A JPH11144958 A JP H11144958A JP 31239997 A JP31239997 A JP 31239997A JP 31239997 A JP31239997 A JP 31239997A JP H11144958 A JPH11144958 A JP H11144958A
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JP
Japan
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magnetic
coil
magnetic material
permeability
sheet
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JP31239997A
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Inventor
Nobuhito Ooshima
序人 大島
Masami Sugitani
昌美 杉谷
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小ループ磁路の発生が少なく、大きな結合係
数を有する積層型コイル部品を得る。 【解決手段】 低透磁率のNi−Cu−Zn系磁性フェ
ライトからなる磁性体シート22〜30の表面に、それ
ぞれコイル用導体31a〜31e,32a〜32fと、
Znを主成分とする非磁性体膜8とを形成する。非磁性
体膜8は、コイル用導体31a〜31e,32a〜32
fを含むコイル形成領域3を残して形成されている。そ
して、高透磁率Ni−Cu−Zn系磁性フェライトから
なるカバーシート21と磁性体シート22〜30を積み
重ねた後、一体的に焼成する。この焼成工程において、
非磁性体膜8の非磁性体材料を磁性体シート22〜30
に拡散させ、コイル形成領域3以外の領域の透磁率を高
くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型コイル部
品、特に、積層トランスや積層コモンモードチョークコ
イル等の積層型コイル部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のコイル部品として、
図4〜図6に示すような構成を有した積層トランス20
が知られている。図4に示すように、積層トランス20
は、コイル用導体31a〜31e,32a〜32fをそ
れぞれ表面に設けた磁性体シート22〜30と、複数枚
のカバーシート21等にて構成されている。コイル用導
体31a〜31eは、磁性体シート23〜30にそれぞ
れ設けられたビアホール41〜48を介して電気的に直
列に接続され、1次コイル31を形成する。同様に、コ
イル用導体32a〜32fは、磁性体シート23〜30
にそれぞれ設けられたビアホール51〜58を介して電
気的に直列に接続され、2次コイル32を形成する。
【0003】以上の構成からなる各シート21〜30は
積み重ねられた後、一体的に焼成され、図5に示すよう
に積層体60とされる。積層体60の側面には、外部電
極61a,61b,62a,62bが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の積層
トランス20にあっては、シート21〜30が高透磁率
を有する磁性体材料からなる。従って、積層方向に隣接
するコイル用導体31a〜31e,32a〜32fの間
に高透磁率を有する磁性体材料からなるシート23〜3
0が配設されているので、図6に示すように、1次コイ
ル31及び2次コイル32全体に鎖交しない小ループの
磁路33が発生していた。このため、従来の積層トラン
ス20は、1次コイル31と2次コイル32の間の結合
係数を大きくするため、1次コイル31を構成するコイ
ル用導体31a〜31eと、2次コイル32を構成する
コイル用導体32a〜32fとが積層方向に交互に配置
されたバイファイラ構造を採用しても、1次コイル31
と2次コイル32の間の結合係数が小さいという問題が
あった。
【0005】そこで、本発明の目的は、小ループ磁路の
発生が少なく、大きな結合係数を有する積層型コイル部
品及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る積層型コイル部品は、複数の磁
性体層と複数のコイル用導体を積み重ねた上下にカバー
層を配設して構成した積層体内に、前記コイル用導体を
電気的に接続して構成した少なくとも一対のコイルを内
蔵しており、前記カバー層が相対的に高い透磁率を有し
た磁性体からなり、前記磁性体層が相対的に低い透磁率
を有した磁性体からなり、かつ、前記コイル用導体を含
むコイル形成領域を残して前記磁性体層に非磁性体が拡
散され、前記磁性体層に相対的に透磁率が高い高透磁率
領域が形成されたことを特徴とする。
【0007】以上の構成により、コイル形成領域は相対
的に低い透磁率を有しているため、積層方向に隣接する
コイル用導体の間には相対的に低い透磁率を有した磁性
体が配設されることになり、その磁気抵抗は相対的に高
い。これに対してコイル形成領域以外は、非磁性体が拡
散して相対的に透磁率が高い高透磁率領域となってお
り、その磁気抵抗は相対的に低い。また、カバー層は相
対的に高い透磁率を有し、その磁気抵抗は相対的に低
い。このため、コイルに電流が流れることによって発生
した磁束は、コイル用導体間の小ループ磁路を殆ど通ら
ないで、磁気抵抗が低い高透磁率領域及びカバー層にて
構成された大ループ磁路を通ることになる。
【0008】また、本発明に係る積層型コイル部品は、
カバー層及び磁性体層がNi−Cu−Zn系磁性フェラ
イトからなり、かつ、非磁性体がZnを主成分とする非
磁性体からなることを特徴とする。Ni−Cu−Zn系
磁性フェライトとZnを主成分とする非磁性体は異質性
がないため、焼成工程における磁性体層とカバー層の間
あるいは磁性体層相互間の層間剥れや割れ等の発生が抑
えられる。
【0009】さらに、本発明に係る積層型コイル部品の
製造方法は、(a)相対的に低い透磁率を有した磁性体
シートの表面にコイル用導体を形成すると共に、非磁性
体を前記コイル用導体を含むコイル形成領域を残して前
記磁性体シートの表面に設ける工程と、(b)前記磁性
体シートを積み重ねた上下に、相対的に高い透磁率を有
したカバーシートを配設して積層体とする工程と、
(c)前記磁性体シートと前記カバーシートの積層体を
一体的に焼成し、前記コイル用導体を電気的に接続して
少なくとも一対のコイルを形成すると共に、前記非磁性
体を前記コイル形成領域を残して前記磁性体シートに拡
散させ、前記磁性体シートに相対的に透磁率が高い高透
磁率領域を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0010】以上の方法により、非磁性体がコイル形成
領域を残して磁性体シートに容易に拡散され、磁性体シ
ートに高透磁率領域が効率良く形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型コイル
部品及びその製造方法の一実施形態について添付図面を
参照して説明する。本実施形態では、積層トランスを例
にして説明するが、他に積層コモンモードチョークコイ
ルや積層バラントランス等であってもよい。
【0012】図1に示すように、積層トランス1は、コ
イル用導体31a〜31e,32a〜32f及び引出し
導体35a,35b,36a,36bをそれぞれ表面に
設けた磁性体シート22〜30と、この磁性体シート2
2〜30を積み重ねた上側及び下側に配設された複数枚
のカバーシート21等にて構成されている。
【0013】コイル用導体31a〜31e,32a〜3
2f及び引出し導体35a〜36bは、印刷等の方法に
より磁性体シート22〜30の表面に形成されている。
コイル用導体31aは、磁性体シート23,24に設け
たビアホール41,42によってコイル用導体31bの
一端に電気的に接続される。こうして順にコイル用導体
31a〜31eは、磁性体シート23〜30にそれぞれ
設けたビアホール41〜48を介して電気的に直列に接
続され、横断面が矩形の螺旋状の1次コイル31を形成
する。1次コイル31の一端部(即ち、引出し導体35
a)は磁性体シート22の手前側の辺の左側に露出し、
他端部(即ち、引出し導体35b)は磁性体シート30
の奥側の辺の左側に露出している。
【0014】同様に、コイル用導体32a〜32fは、
磁性体シート23〜30にそれぞれ設けたビアホール5
1〜58を介して電気的に直列に接続され、横断面が矩
形の螺旋状の2次コイル32を形成する。2次コイル3
2の一端部(即ち、引出し導体36a)は磁性体シート
22の手前側の辺の右側に露出し、他端部(即ち、引出
し導体36b)は磁性体シート30の奥側の辺の右側に
露出している。
【0015】さらに、本実施形態の積層トランス1は、
1次コイル31と2次コイル32の間の結合係数を大き
くするため、1次コイル31を構成するコイル用導体3
1a〜31eと、2次コイル32を構成するコイル用導
体32a〜32fとを積層方向に交互に配置したバイフ
ァイラ構造となっている。
【0016】さらに、磁性体シート22〜30の表面に
は、コイル用導体31a〜31e,32a〜32fを含
むコイル形成領域3を残して、非磁性体膜8が印刷等の
方法により形成されている。コイル形成領域3は、バイ
ファイラ構造の1次コイル31と2次コイル32及びそ
の近傍の領域であり、中心軸を積層方向と平行な方向に
有しかつ横断面が略矩形のリング形状をしている。本実
施形態の場合、磁性体シート22及び30において、引
出し導体35a,35b,36a,36bとその近傍に
は非磁性体膜8を形成していないが、製造し易くするた
め、これらの磁性体シート22,30に対しても他の磁
性体シート23〜29と同様のパターンの非磁性体膜8
を形成し、引出し導体35a〜36bとその近傍にも非
磁性体膜8を形成するものであってもよい。
【0017】ここに、コイル用導体31a〜35a,3
1b〜36b及び引出し導体35a〜36bの材料に
は、例えばAg,Ag−Pd,Cu等が使用される。磁
性体シート22〜30の材料には、カバーシート21の
材料と比較して、相対的に低い透磁率を有するNi−C
u−Zn系磁性フェライトが使用される。カバーシート
21の材料には、磁性体シート22〜30の材料と比較
して、相対的に高い透磁率を有するNi−Cu−Zn系
磁性フェライトが使用される。さらに、非磁性体膜8の
材料には、Znを主成分とする非磁性体材料、より具体
的にはZnフェライトや誘電体材料であるZnOが使用
される。Znフェライトは、Znの組成比率は高いが、
磁性を有さない材料である。
【0018】本実施形態の場合、磁性体シート22〜3
0には、厚みが50μmで(Fe2347.50(Ni
O)38.50(CuO)12.00(ZnO)2.00の組成を有
し、相対的に低い透磁率を有するグリーンシートを採用
した。カバーシート21には、厚みが50μmで(Fe
2348.50(NiO)14.00(CuO)8.00(ZnO)
29 .50の組成を有し、相対的に高い透磁率を有するグリ
ーンシートを採用した。そして、非磁性体膜8には、Z
nの組成比率が高いZnフェライトの一種類であるZn
OFe23を採用し、その膜厚を約10μmとした。
【0019】以上の磁性体シート22〜30とカバーシ
ート21は、積み重ねられた後、圧着され、シート21
〜30中に含まれているバインダ(成形助剤)を飛散さ
せる脱バインダ工程を経て一体的に焼成される。この焼
成工程において、非磁性体膜8の非磁性体材料が、相対
的に低い透磁率を有するNi−Cu−Zn系磁性フェラ
イトからなる磁性体シート23〜30に所定の距離拡散
する。
【0020】ところで、一般的に、Ni−Cu−Zn系
磁性フェライトは、Znの組成比率が高くなるにつれて
透磁率が高くなるという性質を有している。従って、Z
nの組成比率が低く低透磁率の磁性体シート23〜30
に、Znの組成比率が高い非磁性体材料を拡散させる
と、非磁性体材料が拡散した領域はZnの組成比率が高
くなり、透磁率が高くなる。こうして、磁性体シート2
3〜30のコイル形成領域3は低透磁率のままで、それ
以外の領域は透磁率が高くなり、図3に示すような高透
磁率領域5が効率良く形成される。高透磁率領域5は、
リング形状のコイル形成領域3の外周面側と内周面側に
形成されている。
【0021】図2に示すように、こうして得られた積層
体7の手前側及び奥側の側面に、それぞれ1次コイル用
外部電極11a,11bと2次コイル用外部電極12
a,12bを設ける。1次コイル用外部電極11a,1
1bは、それぞれ1次コイル31の引出し導体35a,
35bに電気的に接続されている。2次コイル用外部電
極12a,12bは、それぞれ2次コイル32の引出し
導体36a,36bに電気的に接続されている。これら
の外部電極11a〜12bは、Ag,Ag−Pd等の導
電性ペーストを塗布、焼付けたり乾式メッキしたりする
ことによって形成される。
【0022】以上の構成からなる積層トランス1は、図
3に示すように、コイル形成領域3は低透磁率を有して
いるので、積層方向の隣接するコイル用導体31a〜3
1e,32a〜32fの間及びその近傍は磁気抵抗が高
くなる。これに対して、非磁性体膜8の非磁性体材料
を、磁性体シート22〜30に拡散させて形成した高透
磁率領域5は磁気抵抗が低い。また、カバーシート21
は相対的に高い透磁率を有しているので、その磁気抵抗
は高い。
【0023】このため、1次コイル31及び2次コイル
32に電流が流れることによって発生した磁束は、磁気
抵抗の高いコイル用導体31a〜31e,32a〜32
fの間及びその近傍を殆ど通らないで、磁気抵抗が低い
高透磁率領域5及びカバーシート21にて構成された大
ループ磁路を通ることになり、1次コイル31及び2次
コイル32全体に鎖交することになる。この結果、積層
トランス1の1次コイル31と2次コイル32の結合係
数は大幅に大きくなる。ちなみに、非磁性体膜8を形成
しないで製造した従来の積層トランスの結合係数は90
%以下であったが、非磁性体膜8を形成して製造した本
実施形態の積層トランス1の結合係数は99%以上であ
った。
【0024】また、非磁性体膜8の材料として、Znを
主成分とする非磁性体材料を用い、かつ、シート21〜
30の材料として、Ni−Cu−Zn系磁性フェライト
を用いることにより、非磁性体膜8とシート21〜30
の異質性がなくなり、シート21〜30を積み重ねて焼
成する工程において、シート21〜30相互間の層間剥
れ等の発生を抑えることができる。
【0025】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更するこ
とができる。例えば、コイル用導体のパターン形状は任
意であり、これに対応するコイルやコイル形成領域の形
状も任意である。
【0026】また、前記実施形態は、コイル用導体を表
面に設けた磁性体シート等を積み重ねた後、一体的に焼
成するものであるが、この他に、以下に説明する製造方
法によってコイル部品を製作してもよい。印刷等の方法
によりペースト状の高透磁率磁性材料にてカバー層を形
成した後、そのカバー層の表面にペースト状の低透磁率
磁性材料を塗布して磁性体層を形成する。次に、この磁
性体層の表面に、ペースト状の導電性材料及び非磁性体
材料をそれぞれ塗布して、コイル用導体及び非磁性体膜
を形成する。次に、ペースト状の低透磁率磁性材料を前
記コイル用導体及び非磁性体膜の上から塗布して磁性体
層とする。同様にして、順に、重ね塗りすることにより
積層構造を有するコイル部品が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コイル形成領域を残して磁性体層に非磁性体
を拡散させ、磁性体層に相対的に透磁率が高い高透磁率
領域を形成したので、コイルに電流が流れることによっ
て発生した磁束は、コイル用導体間の小ループ磁路を殆
ど通らないで、磁気抵抗が低い高透磁率領域及びカバー
層にて構成された大ループ磁路を通ることになる。この
結果、一対のコイル間の結合係数の大きい積層型コイル
部品を得ることができる。
【0028】また、カバー層及び磁性体層の材料とし
て、Ni−Cu−Zn系磁性フェライトを使用し、か
つ、非磁性体の材料として、Znを主成分とする非磁性
体を使用することにより、Ni−Cu−Zn系磁性フェ
ライトとZnを主成分とする非磁性体は異質性がないた
め、焼成工程における磁性体層とカバー層の間あるいは
磁性体層相互間の層間剥れや割れ等の発生を抑えること
ができる。
【0029】さらに、相対的に低い透磁率を有した磁性
体シートの表面にコイル用導体を形成すると共に、非磁
性体をコイル用導体を含むコイル形成領域を残して磁性
体シートの表面に設ける磁性体シートとカバーシートの
積層体を一体的に焼成し、コイル用導体を電気的に接続
して少なくとも一対のコイルを形成すると共に、非磁性
体をコイル形成領域を残して磁性体シートに拡散させ、
磁性体シートに相対的に透磁率が高い高透磁率領域を形
成することにより、非磁性体がコイル形成領域を残して
磁性体シートに容易に拡散され、磁性体シートに高透磁
率領域を効率良く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コイル部品の構成を示す積
層前の分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型コイル部品の外観を示す斜
視図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】従来の積層型コイル部品の構成を示す積層前の
分解斜視図。
【図5】図4に示した積層型コイル部品の外観を示す斜
視図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【符号の説明】
1…積層トランス 3…コイル形成領域 5…高透磁率領域 7…積層体 8…非磁性体膜 21…カバーシート 22〜30…磁性体シート 31a〜31e,32a〜32f…コイル用導体 31,32…コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性体層と複数のコイル用導体を
    積み重ねた上下にカバー層を配設して構成した積層体内
    に、前記コイル用導体を電気的に接続して構成した少な
    くとも一対のコイルを内蔵しており、前記カバー層が相
    対的に高い透磁率を有した磁性体からなり、前記磁性体
    層が相対的に低い透磁率を有した磁性体からなり、か
    つ、前記コイル用導体を含むコイル形成領域を残して前
    記磁性体層に非磁性体が拡散され、前記磁性体層に相対
    的に透磁率が高い高透磁率領域が形成されたことを特徴
    とする積層型コイル部品。
  2. 【請求項2】 前記カバー層及び前記磁性体層がNi−
    Cu−Zn系磁性フェライトからなり、かつ、前記非磁
    性体がZnを主成分とする非磁性体からなることを特徴
    とする請求項1記載の積層型コイル部品。
  3. 【請求項3】 相対的に低い透磁率を有した磁性体シー
    トの表面にコイル用導体を形成すると共に、非磁性体を
    前記コイル用導体を含むコイル形成領域を残して前記磁
    性体シートの表面に設ける工程と、 前記磁性体シートを積み重ねた上下に、相対的に高い透
    磁率を有したカバーシートを配設して積層体とする工程
    と、 前記磁性体シートと前記カバーシートの積層体を一体的
    に焼成し、前記コイル用導体を電気的に接続して少なく
    とも一対のコイルを形成すると共に、前記非磁性体を前
    記コイル形成領域を残して前記磁性体シートに拡散さ
    せ、前記磁性体シートに相対的に透磁率が高い高透磁率
    領域を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする積層型コイル部品の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記カバーシート及び前記磁性体シート
    がNi−Cu−Zn系磁性フェライトからなり、かつ、
    前記非磁性体がZnを主成分とする非磁性体からなるこ
    とを特徴とする請求項3記載の積層型コイル部品の製造
    方法。
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