JPH10241942A - 積層電子部品とその特性調整方法 - Google Patents
積層電子部品とその特性調整方法Info
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- JPH10241942A JPH10241942A JP6248097A JP6248097A JPH10241942A JP H10241942 A JPH10241942 A JP H10241942A JP 6248097 A JP6248097 A JP 6248097A JP 6248097 A JP6248097 A JP 6248097A JP H10241942 A JPH10241942 A JP H10241942A
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Abstract
く、簡便に且つ有る程度自由に積層電子部品のインダク
タンスやインピーダンスを変えて、実際製造される積層
電子部品のインダクタンスやインピーダンスを調整す
る。 【解決手段】 積層電子部品は、コイル磁芯を構成すセ
ラミック層1、1…の間で順次接続されてコイル状に連
なった内部電極5a、5b…を有するセラミックの積層
体11と、この積層体11の端部に設けられ、前記内部
電極5a、5b…の一部に接続された外部電極14、1
4とを有する。前記コイル磁芯を構成するセラミック層
1、1…の少なくとも片側に、内部電極5a、5b…を
有しないブランクのセラミック層1’、2、3、4が積
層され、このブランクのセラミック層1’、2、3、4
の少なくとも一部を、前記コイル磁芯を構成するセラミ
ック層1、1…と透磁率の異なるセラミック層2、3、
4とする。
Description
部にコイル状の導体を有する積層電子部品に関し、特
に、より具体的には、積層インダクタやそれに積層コン
デンサを組み合わせた積層電子部品に関する。
を得るプロセスに、スラリビルト法とシート法との2つ
の手法がある。前者のスラリビルト法は、磁性体ペース
トと導電ペーストとをスクリーン印刷等によって順次塗
り重ねて磁性体層と周回状の内部電極パターンとを形成
していく方法である。また、後者のシート法は、スクリ
ーン印刷等によって予め導体により周回状の内部電極パ
ターンが印刷された磁性体シートを積層すると共に、各
磁性体シート上の周回状の内部電極パターンをスルーホ
ールで接続するものである。
最終的にはそれが焼成され、さらに導体の露出している
両端面に導電ペーストを焼き付け、外部電極が形成され
る。これによって積層インダクタが得られる。こうして
得られた磁性体の積層体の内部には、その積層方向に重
畳して周回するコイル状の内部電極が形成され、この内
部電極の一部は、前記積層体の端部で外部電極に接続さ
れる。さらに、このような積層部品は、前記のような積
層インダクタに、さらに積層コンデンサを組み合わせた
複合部品、いわゆるLC部品等としても適用される。
て周回状の内部電極を有する磁性体シートと、対向する
一対の内部電極を有する誘電体シートとを積み重ね、一
体の積層体としたものである。この積層体の端部に外部
電極が形成され、この外部電極が前記周回状の内部電極
の一部と対向する内部電極が接続され、外部電極を介し
てインダクタとコンデンサとが所定の状態に接続され
る。
において、完成した積層電子部品のインダクタンスやイ
ンピーダンスが設計された所望の範囲に収まることを目
標として製造される。しかし、実際に製造された積層電
子部品のインダクタンスやインピーダンスが所望の範囲
に収まらないことがある。このような場合は、透磁率の
異なる磁性体材料を使用してセラミックグリーンシート
を作り直すか、コイル状の内部導体の巻き数を変える
か、或いはコイル状の内部電極パターンの形状を変え
て、コイル磁芯の形状を変える等の調整をしたうえで、
それ以降の積層電子部品の製造工程を行わなければなら
ない。
なる磁性体材料を使用してセラミックグリーンシートを
作り直す場合、磁性セラミック材料の各成分の配合割合
等を変えて透磁率を変化させることが必要である。しか
しそのためには、磁性セラミック材料の混合、バインダ
ーへの分散、さらにはセラミックグリーンシートの成形
と、面倒な工程を必要とし、手数がかかる。またその手
数がかかる故に、透磁率の違うセラミックグリーンシー
トを多数用意することは出来ず、これによって積層電子
部品の製造工程中に、それらのインダクタンスやインピ
ーダンスを変えるように随時調整することは出来ない。
て積層電子部品のインダクタンスやインピーダンスを変
える場合、ターン状の内部電極パターンを有するセラミ
ックグリーンシートの枚数を増減することにより巻き数
を変える。しかし、コイル状の内部導体は、その終端を
外部電極と接続するため、積層体の所定の端面にそれぞ
れ導出しなければならない。従って、ターン状の内部電
極パターンを有するセラミックグリーンシートは、数枚
ずつ増減しなければならず、変化するインダクタンスや
インピーダンスは段階的となってしまう。このため、微
少なインダクタンスやインピーダンスの調整が困難であ
った。
子部品のインダクタンスやインピーダンスを変える場
合、周回状の内部電極パターンを印刷するスクリーン等
の印刷用版の印刷パターンを変更し、印刷する内部電極
パターンの形状、寸法を変更する必要がある。しかし、
積層電子部品の小形化が進んでいる現在、内部電極パタ
ーンの形状、寸法を変更する余裕が殆どない。また、ス
クリーン等の版の変更は、乳剤の塗布やそのエッチング
等に多くの手数がかかり、時間と経費の点で極めて不利
である。
の製造工程時における特性の調整手段の課題に鑑み、積
層電子部品の外形や寸法等を変えることなく、簡便に且
つ有る程度自由に積層電子部品のインダクタンスやイン
ピーダンスを変えて、実際製造される積層電子部品のイ
ンダクタンスやインピーダンスとその設計値との差を無
くすことが出来る積層電子部品とその特性調整方法を提
供することを目的とする。
め、本発明では、コイル磁芯を構成すセラミック層1、
1…の間で順次接続されてコイル状に連なった内部電極
5a、5b…を有するセラミックの積層体11におい
て、コイル磁芯を構成するセラミック層1、1…の片側
または両側に、そのセラミック層1、1…と透磁率の異
なるセラミック層2、3、4を積層したものである。こ
の透磁率の違いにより、コイル磁芯を構成するセラミッ
ク層1、1…の両側に、同じ透磁率のセラミック層1’
のみを積層した場合に比べて、インダクタンスやインピ
ーダンスを変化させることができる。
コイル磁芯を構成すセラミック層1、1…の間で順次接
続されてコイル状に連なった内部電極5a、5b…を有
するセラミックの積層体11と、この積層体11の端部
に設けられ、前記内部電極5a、5b…の一部に接続さ
れた外部電極14、14とを有し、前記コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…の少なくとも片側に、内部
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層
1’、2、3、4が積層され、このブランクのセラミッ
ク層1’、2、3、4の少なくとも一部が、前記コイル
磁芯を構成するセラミック層1、1…と透磁率の異なる
セラミック層2、3、4であることを特徴とする。
ンダクタンスは、主として周回状の内部電極5a、5b
…の巻き数、その内側のコイル磁芯の形状、寸法、及び
そのコイル磁芯の透磁率によって決定される。ここで、
コイル磁芯となるのは、周回状の内部電極5a、5b…
が形成されたセラミック層1、1…の部分である。従っ
て、その透磁率は、積層電子部品のインダクタンスに大
きな影響を与える。しかしながら、前記コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…の外側の内部電極5a、5
b…が形成されていないブランクのセラミック層1’、
2、3、4も、少なからず積層電子部品のインダクタン
ス値に影響を与えている。
ック層1’、2、3、4の部分に、コイル磁芯を構成す
るセラミック層1、1…と同じ透磁率のセラミック層
1’を積層するのに替えて、その一部または全部を異な
る透磁率のセラミック層2、3、4に置き換えることに
より、積層電子部品のインダクタンスを変える手段を提
案している。このような積層電子部品は、その積層数や
形状、寸法を変えることなく、ブランクのセラミック層
の一部または全体を他のセラミック層に置き換えるだけ
で、インダクタンス値を容易に変更することが出来る。
2、3、4として積層するセラミック層の透磁率を変え
たり、透磁率の違うブランクのセラミック層1’、2、
3、4を適当に組み合わせることにより、インダクタン
スを任意に変えることが出来る。なお、ブランクのセラ
ミック層1’、2、3、4の少なくとも一部は、前記コ
イル磁芯を構成するセラミック層1、1…より透磁率が
大きいものが好ましい。
コンデンサ等の他の電子部品要素を組み合わせた複合電
子部品にもそのまま適用することが出来る。すなわち、
セラミックの積層体11が、前記のようなインダクタの
他に、セラミック層7、7…を介して互いに対向すると
共に、積層体11の端部の外部電極14、14にそれぞ
れ接続された一対以上の内部電極8a、8bを有するコ
ンデンサを含んでいる積層電子部品にもそのまま適用す
ることが出来る。この場合も同様にして、いわゆるブラ
ンクのセラミック層1’、2、3、4の部分に、コイル
磁芯を構成するセラミック層1、1…と透磁率の違うセ
ラミック層2、3、4を適用することにより、インダク
タ部分のインダクタンス或いは積層電子部品のインピー
ダンスを変化させることが出来る。
層1、1…と対向する内部電極8a、8b…を有するセ
ラミック層7、7…との間に、内部電極5a、5b…、
8a、8bを有しないブランクのセラミック層1’、
2、3、4、9を積層し、このブランクのセラミック層
1’、2、3、4、9の少なくとも一部を、前記コイル
磁芯を構成するセラミック層1、1…と透磁率の異なる
セラミック層2、3、4とする。また、コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…と透磁率の異なるセラミッ
ク層2、3、4は、対向する内部電極8a、8b…を有
するセラミック層7、7…と反対側の面に積層するブラ
ンクのセラミック層にも適用することが出来る。
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図12は、積層チップインダクタである積層電子部品の
積層体の構造を示す概念図である。このような積層体
は、通常次のようにして多数のものが同時に製造され
る。
インダー中に分散した磁性体スラリーを用い、ドクター
ブレード法、押出成形法等の手段で薄い磁性体セラミッ
クグリーンシートを作る。これらのセラミックグリーン
シートの所定の位置に予めスルーホールを打ち抜く。そ
の後、銀ペースト等の導電ペーストを使用し、このセラ
ミックグリーンシートの上に周回状の内部電極電極パタ
ーンを縦横に列べて多数組分印刷すると共に、上記スル
ーホールに導電ペーストを吸引し、スルーホール導体を
印刷する。
状の内部電極パターンを有するセラミックグリーンシー
トを適当な組数用意し、これらを順次積層する。そし
て、これらセラミックグリーンシートの両側に内部電極
パターンが印刷されていないセラミックグリーンシート
を積層する。この積層体を圧着した後、個々のチップ毎
に裁断し、この未焼成の積層チップを焼成しすることに
より、焼成済みの積層体11を得る。
ラミック層1、1…、1’、1’…が積層され、一体と
なったものであり、その層構造を図12に示す。セラミ
ック層1には、周回状の内部電極5a、5b…が形成さ
れている。これら内部電極5a、5b…は、スルーホー
ル6、6…に設けられたスルーホール導体を介して順次
接続され、積層体11の内部でコイル状に連なってい
る。磁性体セラミックからなるセラミック層1、1…
は、このコイルの磁芯となる。内部電極5a、5b…を
有するセラミック層1、1…のうち、図12において上
下の端のセラミック層1、1に形成された内部電極積5
e、5fは、積層体11の対向する一対の端面にそれぞ
れ導出している。
されたセラミック層1、1…の両側に、内部電極が形成
されていないセラミック層1’、1’…、いわゆるブラ
ンクのセラミック層1’、1’…が積層されている。図
12の積層体11では、このブランクのセラミック層
1’、1’…は、前記内部電極5a、5b…を有するコ
イル磁芯となるセラミック層1、1…と同じ磁性体材料
からなり、それらの透磁率は同じである。
1の両端に銀ペースト等の導電ペーストを塗布し、これ
を焼き付け、さらに必要に応じてその上にニッケルメッ
キや半田メッキ等を施して外部電極14、14が形成さ
れる。この外部電極14、14には、積層体11の端面
に導出された前記内部電極5e、5f(図11参照)に
接続される。図10において、符号13は、内部電極5
a、5b…を有するセラミック層1、1…が積層された
コイル部分、符号12は、内部電極5a、5b…を有し
ないブランクのセラミックシート1’、1’…が積層さ
れた保護層部分である。
内部電極5a、5b…により形成されたコイルのインダ
クタンスが測定される。その結果、測定されたインダク
タンス値が設計された所望のインダクタンス値の許容範
囲に収まらない場合、前記ブランクのセラミック層
1’、1’…の全部または一部を、それとは透磁率の異
なる他のブランクのセラミック層2、3、4に替え、そ
れ以降の積層インダクタの製造工程を行う。
率は、その中に含まれる磁性体セラミック材料の成分の
組成により変えることが出来る。例えば後述するよう
に、Fe2O3、NiO、ZnO、CuOからなるフェラ
イト系磁性体セラミックにおいて、Fe2O3を一定の組
成比とした場合、NiOの組成比が少ない程、換言する
とその他の成分のZnO、CuOの組成比が多い程、透
磁率が大きくなる。このようにして磁性体セラミックの
組成比を変え、透磁率の異なる複数種類の磁性体セラミ
ックグリーンシートを用意しておく。これら磁性体セラ
ミックグリーンシートには、内部電極パターンは印刷し
ない。
果に応じて、前述のようにセラミックグリーンシートを
積層する際に、内部電極5a、5b…を有するセラミッ
ク層1、1…を形成するのと同じ種類のブランクのセラ
ミックグリーンシートに代えて、磁性体セラミックの組
成比の異なる、すなわち透磁率が異なる磁性体セラミッ
ク層2、3、4が得られる前記セラミックグリーンシー
トを積層する。以下、前記と同様にして積層インダクタ
を製造する。
1’、2、3、4の一部または全部に、コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…と異なる透磁率を有するセ
ラミック層2、3、4を積層した例を図1〜図5に示
す。図1の例では、内部電極5a、5b…を有するセラ
ミック層1、1…の両側に、同層1、1…と同じ透磁率
を有するブランクのセラミック層1’、1’を2層ずつ
積層し、さらにその外側にそれらと透磁率の異なる3種
類のブランクのセラミック層2、3、4を1層ずつ積層
している。この積層インダクタのブランクのセラミック
層1’、2、3、4の透磁率は、内側から外側にいくに
従って高くなる。
するセラミック層1、1…の両側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を4層ずつ積層し、さらにその外側にそれらと透磁率の
異なる1種類のブランクのセラミック層2を積層してい
る。外側のブランクのセラミック層2の透磁率は、内側
のブランクのセラミック層1、1’より高い。
するセラミック層1、1…の両側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を3層ずつ積層し、さらにその外側にそれらと透磁率の
異なる2種類のブランクのセラミック層2、3を1層ず
つ積層している。この積層インダクタのブランクのセラ
ミック層1’、2、3の透磁率は、内側から外側にいく
に従って高くなる。
するセラミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を5層積層し、内部電極5a、5b…を有するセラミッ
ク層1、1…の他側に、それと同じ透磁率を有するブラ
ンクのセラミック層1’、1’…を4層積層し、さらに
その外側にそれらと透磁率の異なる1種類のブランクの
セラミック層4を1層積層している。外側のブランクの
セラミック層4の透磁率は、内側のブランクのセラミッ
ク層1、1’より高い。
するセラミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を5層積層し、内部電極5a、5b…を有するセラミッ
ク層1、1…の他側に、それと同じ透磁率を有するブラ
ンクのセラミック層1’、1’…を2層積層し、さらに
その外側にそれらと透磁率の異なる3種類のブランクの
セラミック層2、3、4を1層ずつ積層している。ブラ
ンクのセラミック層1’、2、3の透磁率は、内側から
外側にいくに従って高くなる。
1’、2、3、4の一部または全部を、コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…と透磁率が異なるブランク
のセラミック層2、3、4に置き換えることにより、積
層電子部品のインダクタンスを変えることが出来る。こ
れにより、積層電子部品の積層数や形状、寸法を変える
ことなく、そのインダクタンス値を容易に変更すること
が出来る。そして、ブランクのセラミック層1’、2、
3、4として積層するセラミック層の透磁率を変えた
り、透磁率の違うブランクのセラミック層1’、2、
3、4を適当に組み合わせることにより、所望のインダ
クタンス値とすることが出来る。
る積層インダクタの形状及び寸法は、基本的に図12に
示す積層体から作られる積層インダクタと同じであり、
図10に示すような形状を有する。積層電子部品のイン
ダクタンス値を大きく変えるためには、コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…と、その外側のブランクの
セラミック層2、3、4との透磁率の差を大きくとる
か、透磁率の違うセラミック層2、3、4の積層数を多
くする。他方、積層電子部品のインダクタンス値を僅か
に変えるためには、コイル磁芯を構成するセラミック層
1、1…と、その外側のブランクのセラミック層2、
3、4との透磁率の差を小さくとるか、透磁率の違うセ
ラミック層2、3、4の積層数を少なくする。また、積
層電子部品のインダクタンス値を大きく変える場合は、
コイル磁芯を構成するセラミック層1、1…の両側に透
磁率の違うセラミック層2、3、4を挿入する。他方、
積層電子部品のインダクタンス値を僅かに変えるために
は、コイル磁芯を構成するセラミック層1、1…の片側
のみに透磁率の違うセラミック層2、3、4を挿入す
る。
コンデンサ等の他の電子部品要素を組み合わせた複合電
子部品にもそのまま適用することが出来る。図13は、
インダクタにコンデンサを組み合わせた複合電子部品で
ある積層電子部品の積層体の層構造を示す概念図であ
る。このような積層体は、基本的には、前述のような積
層インダクタと同様にして製造されるが、インダクタ部
分にブランクのセラミック層を介してコンデンサ部分が
積層されていることが異なる。
するセラミック層1、1’を形成するためのセラミック
グリーンシート以外に、チタン酸バリウム等の誘電体粉
末を含む誘電体セラミックグリーンシートを用意し、銀
ペースト等の導電ペーストを使用し、このセラミックグ
リーンシートの一部に内部電極パターンを縦横に列べて
多数組分印刷する。
体セラミックグリーンシートの上に、内部電極が印刷さ
れていない誘電体セラミックグリーンシートを何枚か積
層し、この上に互いにずれた内部電極パターンを有する
セラミックグリーンシートを交互に積層する。この内部
電極を有する誘電体セラミックグリーンシートを必要と
する静電容量により、適当な枚数積層した上に、さらに
内部電極パターンが印刷されていない誘電体セラミック
グリーンシートを積層する。
セラミックグリーンシートとの積層順序は、前後しても
よいことはもちろんである。すなわち、誘電体セラミッ
クグリーンシートを予め積層し、その上に磁性体セラミ
ックグリーンシートを積層するが出来るのは、言うまで
もない。この積層体を圧着し、焼成した後、個々のチッ
プ毎に裁断することにより、図13に示すような焼成済
みの積層体11を得る。
は、複数のセラミック層1、1…、1’、1’…、7、
7…、9、9が積層され、一体となったものである。セ
ラミック層1には、周回状の内部電極5a、5b…が形
成され、これら内部電極5a、5b…は、スルーホール
6、6…に設けられたスルーホール導体を介して順次接
続され、積層体11の内部でコイル状に連なっている。
磁性体セラミックからなるセラミック層1、1…は、こ
のコイルの磁芯となる。内部電極5a、5b…を有する
セラミック層1、1…のうち、図13において上下の端
のセラミック層1、1に形成された内部電極積5e、5
fは、積層体11の対向する一対の端面にそれぞれ導出
している。
されたセラミック層1、1…の両側に、内部電極が形成
されていないセラミック層1’、1’…、いわゆるブラ
ンクのセラミック層1’、1’…が積層されている。図
13の積層体11では、このブランクのセラミック層
1’、1’…は、前記内部電極5a、5b…を有するセ
ラミック層1、1…と同じセラミック材料からなり、そ
れらの透磁率は同じである。
性体セラミック層1’、1’…の上に、内部電極8a、
8bを有していない誘電体セラミック層9が積層され、
この上に内部電極8a、8bを有する誘電体セラミック
層7、7…が積層され、さらにこの上に内部電極8a、
8bを有していない誘電体セラミック層9が積層されて
いる。誘電体セラミック層7、7…に設けられた内部電
極8a、8bは、同セラミック層7、7…を介して対向
している共に、前記内部電極5e、5fが導出された積
層体11の対向する一対の端面に交互に導出されてい
る。
1の両端に銀ペースト等の導電ペーストを塗布し、これ
を焼き付け、さらに必要に応じてその上にニッケルメッ
キや半田メッキ等を施して外部電極14、14が形成さ
れる。この外部電極14、14には、積層体11の端面
に導出された前記内部電極5e、5f、8a、8b(図
13参照)が接続される。これにより、図示の例では、
内部電極5a、5b…により形成されるインダクタと、
内部電極8a、8bの対向により取得される静電容量と
が、外部電極14、14を介して並列に接続された状態
となる。
a、5b…を有するセラミック層1、1…が積層された
コイル部分、符号12は、内部電極5a、5b…を有し
ないブランクのセラミックシート1’、1’…が積層さ
れた保護層部分である。また、符号16は、内部電極8
a、8bを有するセラミック層7、7…が積層されたコ
ンデンサ部分、符号16は、内部電極8a、8b…を有
しないブランクのセラミックシート9、9…が積層され
た保護層部分である。
前記インダクタ部のインダクタンスとコンデンサ部の静
電容量が測定され、積層LC部品のインピーダンスが測
定される。その結果、測定されたインピーダンスが設計
された所望のインピーダンス値の許容範囲に収まらない
場合、以後の積層LC部品の製造工程では、前記と同様
にして、ブランクのセラミック層1’、1’…の全部ま
たは一部を、それとは透磁率の異なる他のブランクのセ
ラミックシート2、3、4に替え、インダクタ部のイン
ダクタンス値を変える。
1’、2、3、4の一部または全部に、コイル磁芯を構
成するセラミック層1、1…と異なる透磁率を有するセ
ラミック層2、3、4を積層した例を図6〜図9に示
す。図6の例では、内部電極5a、5b…を有するセラ
ミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同じ透磁率
を有するブランクのセラミック層1’、1’…を5層積
層し、内部電極5a、5b…を有するセラミック層1、
1…とコンデンサ側のブランクのセラミックシート9と
の間に、前記セラミック層1、1…と同じ透磁率を有す
るブランクのセラミック層1’、1’…を4層積層し、
さらにその上に透磁率の異なる1種類のブランクのセラ
ミック層4を1層積層している。ブランクのセラミック
層4の透磁率は、ブランクのセラミック層1、1’より
高い。
するセラミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を5層積層し、内部電極5a、5b…を有するセラミッ
ク層1、1…とコンデンサ側のブランクのセラミックシ
ート9との間に、前記セラミック層1、1…と同じ透磁
率を有するブランクのセラミック層1’、1’…を2層
積層し、さらにその上に透磁率の異なる3種類のブラン
クのセラミック層2、3、4を1層ずつ積層している。
これらのブランクのセラミック層1’、2、3の透磁率
は、図において下から上にいくに従って高くなる。
するセラミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同
じブランクのセラミック層1’、1’…を4層積層し、
さらにその外側にそれらと透磁率の異なる1種類のブラ
ンクのセラミック層2を1層積層している。また、内部
電極5a、5b…を有するセラミック層1、1…とコン
デンサ側のブランクのセラミックシート9との間にも、
前記セラミック層1、1…と同じ透磁率を有するブラン
クのセラミック層1’、1’…を4層積層し、さらにそ
の上に透磁率の異なる1種類のブランクのセラミック層
2を1層積層している。図において、上側と下側のブラ
ンクのセラミック層2の透磁率は、その内側のブランク
のセラミック層1、1’より高い。
するセラミック層1、1…の片側に、同層1、1…と同
じ透磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…
を2層積層し、さらにその外側にそれらと透磁率の異な
る3種類のブランクのセラミック層2を1層ずつ積層し
ている。また、内部電極5a、5b…を有するセラミッ
ク層1、1…とコンデンサ側のブランクのセラミックシ
ート9との間にも、前記セラミック層1、1…と同じ透
磁率を有するブランクのセラミック層1’、1’…を2
層積層し、さらにその上に透磁率の異なる3種類のブラ
ンクのセラミック層2、3、4を1層ずつ積層してい
る。ブランクのセラミック層1’、2、3、4の透磁率
は、内側から外側にいくに従って高くなる。なお、図6
〜図9に示す積層体から作られる積層インダクタの形状
及び寸法は、基本的に図13に示す積層体から作られる
積層インダクタと同じであり、図11に示すような形状
を有する。
をあげて詳細に説明する。 (実施例1)フェライト系磁性体粉末を作るため、表1
に示すような割合で原料粉末を混合し、表1のNo.1
〜4まで、4種類の磁性体材料粉末を調整した。また、
後述の方法と同様にして、これらNo.1〜4の磁性体
材料粉末をバインダに分散してスラリとし、このスラリ
をリング状に成形し、これを後述する積層インダクタと
同様にして焼成してリング状の磁性セラミックを作っ
た。そして、このリング状の磁性セラミックにトロイダ
ルコイルを巻線し、930℃の温度下での透磁率を測定
した。その結果も表1に示す。
をそれぞれ680℃で仮焼きした後、これらを有機バイ
ンダー中に分散し、磁性体スラリを作った。この磁性体
スラリをドクターブレード法により成形し、厚さ32μ
mの磁性体セラミックグリーンシートを作った。これら
セラミックグリーンシートのうち、前記磁性体材料N
o.1を使用して作られたセラミックグリーンシートの
所定の位置に予めスルーホールを打ち抜いた後、銀ペー
ストを使用し、このセラミックグリーンシートの上に周
回状の内部電極電極パターンを縦横に列べて多数組分印
刷すると共に、上記スルーホールに銀ペーストを吸引
し、スルーホール導体を印刷した。
いないブランクのセラミックグリーンシートを5枚積層
した。ここでは、前記磁性体材料No.4を使用して作
られたブランクのセラミックグリーンシート、前記磁性
体材料No.3を使用して作られたブランクのセラミッ
クグリーンシート及び前記磁性体材料No.2を使用し
て作られたブランクのセラミックグリーンシートをそれ
ぞれ1枚ずつこの順に積層し、その上に、前記磁性体材
料No.1を使用して作られたブランクのセラミックグ
リーンシートを2枚積層した。
クグリーンシートを、スルーホールを介してそれらがコ
イル状に連なるように順次積層した。さらに、これらセ
ラミックグリーンシートの上に内部電極パターンが印刷
されていないブランクのセラミックグリーンシートを5
枚積層した。ここでは、前記磁性体材料No.1を使用
して作られたブランクのセラミックグリーンシートを2
枚積層した後、その上に前記磁性体材料No.2を使用
して作られたブランクのセラミックグリーンシート、前
記磁性体材料No.3を使用して作られたブランクのセ
ラミックグリーンシート及び前記磁性体材料No.4を
使用して作られたブランクのセラミックグリーンシート
をそれぞれ1枚ずつこの順に積層した。
で圧着した後、個々のチップ毎に裁断した。この未焼成
の積層チップを、500℃の温度で脱バインダー処理し
た後、890℃の温度で焼成することにより、図1に示
すような焼成済みの積層体11を得た。図1において、
セラミック層1、1…とセラミック層1’は、前記N
o.1の磁性体材料を使用したセラミックグリーンシー
トが焼成されて形成されたもので、セラミック層2、
3、4は、それぞれ前記No.2、3、4の磁性体材料
を使用したブランクのセラミックグリーンシートが焼成
されて形成されたものである。さらにこの積層体11の
両端に銀ペースト等の導電ペーストを塗布し、これを焼
き付け、さらにその上にニッケルメッキや半田メッキ等
を施して外部電極14、14を形成した。これによって
積層インダクタが完成した。
測定し、この値を後述する比較例による積層インダクタ
のインダクタンス値の測定結果と比較した。この比較例
は、内部電極5a、5b…を有するセラミック層1、1
…の両側に、全て同層1、1…と同じ前記No.1の磁
性材料を使用して作った同じ透磁率のブランクのセラミ
ック層1’、1’を積層したものである。その結果、比
較例に対する実施例のインダクタンス値の変動率は+1
1%であった。なお、インダクタンス値の変動率の計算
は次に式により計算した。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例1と同
様にして図2に示すような積層体を作り、これから積層
インダクタを作った。図2において、図1と同じ符号
は、同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作った
セラミックグリーンシートが焼成されることにより形成
されたセラミック層を示す。この積層インダクタのイン
ダクタンス値を測定し、前記の式により、その比較例に
対するインダクタンス値の変動率を求めたところ、+4
%であった。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例1と同
様にして図3に示すような積層体を作り、これから積層
インダクタを作った。図3において、図1と同じ符号
は、同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作った
セラミックグリーンシートが焼成されることにより形成
されたセラミック層を示す。この積層インダクタのイン
ダクタンス値を測定し、前記の式により、その比較例に
対するインダクタンス値の変動率を求めたところ、+5
%であった。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例1と同
様にして図4に示すような積層体を作り、これから積層
インダクタを作った。図4において、図1と同じ符号
は、同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作った
セラミックグリーンシートが焼成されることにより形成
されたセラミック層を示す。この積層インダクタのイン
ダクタンス値を測定し、前記の式により、その比較例に
対するインダクタンス値の変動率を求めたところ、+1
%であった。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例1と同
様にして図5に示すような積層体を作り、これから積層
インダクタを作った。図5において、図1と同じ符号
は、同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作った
セラミックグリーンシートが焼成されることにより形成
されたセラミック層を示す。この積層インダクタのイン
ダクタンス値を測定し、前記の式により、その比較例に
対するインダクタンス値の変動率を求めたところ、+4
%であった。
体セラミックグリーンシートの他に、チタン酸バリウム
粉末を含む誘電体セラミックグリーンシートを用意し、
銀ペーストを使用し、このセラミックグリーンシートの
一部に内部電極パターンを縦横に列べて多数組分印刷し
た。前記実施例1において、内部電極5a、5b…を有
しないブランクのセラミック層を形成するためのブラン
クのセラミックグリーンシートの種類及び積層順序を変
えて、インダクタ部となるセラミックグリーンシートを
積層し、さらにその上に、内部電極が印刷されていない
誘電体セラミックグリーンシートを何枚か積層した。こ
の上に互いにずれた内部電極パターンを有するセラミッ
クグリーンシートを交互に複数層積層した。さらにこの
上に、内部電極パターンが印刷されていない誘電体セラ
ミックグリーンシートを積層した。
すような積層体を作り、これから積層LC部品を作っ
た。図6において、図1と同じ符号は、同じ配合の磁性
体材料をバインダに分散して作ったセラミックグリーン
シートが焼成されることにより形成されたセラミック層
を示す。また、符号7と9は、誘電体セラミック層を示
す。この積層LC部品のインダクタ部のインダクタンス
値を測定し、前記の式により、その比較例に対するイン
ダクタンス値の変動率を求めたところ、+2%であっ
た。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例6と同
様にして図7に示すような積層体を作り、これから積層
LC部品を作った。図7において、図6と同じ符号は、
同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作ったセラ
ミックグリーンシートが焼成されることにより形成され
たセラミック層を示す。この積層LC部品のインダクタ
部のインダクタンス値を測定し、前記の式により、その
比較例に対するインダクタンス値の変動率を求めたとこ
ろ、+6%であった。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例6と同
様にして図8に示すような積層体を作り、これから積層
LC部品を作った。図8において、図6と同じ符号は、
同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作ったセラ
ミックグリーンシートが焼成されることにより形成され
たセラミック層を示す。この積層LC部品のインダクタ
部のインダクタンス値を測定し、前記の式により、その
比較例に対するインダクタンス値の変動率を求めたとこ
ろ、+3%であった。
電極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を
形成するためのブランクのセラミックグリーンシートの
種類及び積層順序を変えて、その他は前記実施例6と同
様にして図9に示すような積層体を作り、これから積層
LC部品を作った。図9において、図6と同じ符号は、
同じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作ったセラ
ミックグリーンシートが焼成されることにより形成され
たセラミック層を示す。この積層LC部品のインダクタ
部のインダクタンス値を測定し、前記の式により、その
比較例に対するインダクタンス値の変動率を求めたとこ
ろ、+16%であった。
極5a、5b…を有しないブランクのセラミック層を形
成するためのブランクのセラミックグリーンシートを、
全て内部電極を有するセラミック層1、1…を形成する
ための前記No.1の磁性材料粉末を含むセラミックグ
リーンシートとし、その他は前記実施例1と同様にして
図12に示すような積層体を作り、これから積層インダ
クタを作った。図12において、図1と同じ符号は、同
じ配合の磁性体材料をバインダに分散して作ったセラミ
ックグリーンシートが焼成されることにより形成された
セラミック層を示す。この積層インダクタのインダクタ
ンス値を測定し、これを基準として前記各実施例による
積層インダクタ及び積層LC部品のインダクタンス値を
比較した。
子部品とそのインダクタンス調整方法では、積層電子部
品の積層数や形状、寸法を変えることなく、ブランクの
セラミック層の一部または全体を他のセラミック層に置
き換えるだけで、インダクタンス値を容易に変更するこ
とが出来る。しかも、ブランクのセラミック層1’、
2、3、4として積層するセラミック層の透磁率を変え
たり、透磁率の違うブランクのセラミック層1’、2、
3、4を適当に組み合わせることにより、インダクタン
スを任意に変えることが出来る。これにより、積層電子
部品の外形や寸法等を変えることなく、簡便に且つ有る
程度自由に積層電子部品のインダクタンスやインピーダ
ンスを変えて、実際製造される積層電子部品のインダク
タンスやインピーダンスとその設計値との差を無くすこ
とが出来るようになる。
層体の分解斜視図である。
の積層体の分解斜視図である。
の積層体の分解斜視図である。
の積層体の分解斜視図である。
の積層体の分解斜視図である。
体の分解斜視図である。
積層体の分解斜視図である。
積層体の分解斜視図である。
積層体の分解斜視図である。
外観斜視図である。
観斜視図である。
分解斜視図である。
解斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 コイル磁芯を構成すセラミック層
(1)、(1)…の間で順次接続されてコイル状に連な
った内部電極(5a)、(5b)…を有するセラミック
の積層体(11)と、この積層体(11)の端部に設け
られ、前記内部電極(5a)、(5b)…の一部に接続
された外部電極(14)、(14)とを有する積層電子
部品において、前記コイル磁芯を構成するセラミック層
(1)、(1)…の少なくとも片側に、内部電極(5
a)、(5b)…を有しないブランクのセラミック層
(1’)、(2)、(3)、(4)が積層され、このブ
ランクのセラミック層(1’)、(2)、(3)、
(4)の少なくとも一部が、前記コイル磁芯を構成する
セラミック層(1)、(1)…と透磁率の異なるセラミ
ック層(2)、(3)、(4)であることを特徴とする
積層電子部品。 - 【請求項2】 ブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)がそれぞれ透磁率の異なる複数
種類のセラミック層(1’)、(2)、(3)、(4)
からなることを特徴とする請求項1に記載の積層電子部
品。 - 【請求項3】 ブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)の少なくとも一部が、前記コイ
ル磁芯を構成するセラミック層(1)、(1)…より透
磁率が大きいセラミック層(2)、(3)、(4)であ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の積層電子
部品。 - 【請求項4】 セラミックの積層体(11)は、セラミ
ック層(7)、(7)…を介して互いに対向すると共
に、積層体(11)の端部の外部電極(14)、(1
4)にそれぞれ接続された一対以上の内部電極(8
a)、(8b)を有することを特徴とする請求項1〜3
の何れかに記載の積層電子部品。 - 【請求項5】 コイル磁芯を構成するセラミック層
(1)、(1)…と対向する内部電極(8a)、(8
b)…を有するセラミック層(7)、(7)…との間
に、内部電極(5a)、(5b)…、(8a)、(8
b)を有しないブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)、(9)が積層され、このブラ
ンクのセラミック層(1’)、(2)、(3)、
(4)、(9)の少なくとも一部が、前記コイル磁芯を
構成するセラミック層(1)、(1)…と透磁率の異な
るセラミック層(2)、(3)、(4)であることを特
徴とする請求項4に記載の積層電子部品。 - 【請求項6】 コイル磁芯を構成すセラミック層
(1)、(1)…の間で順次接続されてコイル状に連な
った内部電極(5a)、(5b)…を有するセラミック
の積層体(11)と、この積層体(11)の端部に設け
られ、前記内部電極(5a)、(5b)…の一部に接続
された外部電極(14)、(14)とを有する積層電子
部品の特性を調整する方法において、前記コイル磁芯を
構成するセラミック層(1)、(1)…の少なくとも片
側に、内部電極(5a)、(5b)…を有しないブラン
クのセラミック層(1’)、(2)、(3)、(4)を
積層し、このブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)の少なくとも一部を、前記コイ
ル磁芯を構成するセラミック層(1)、(1)…と透磁
率の異なるセラミック層(2)、(3)、(4)とする
ことを特徴とする積層電子部品の特性調整方法。 - 【請求項7】 ブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)を、それぞれ透磁率の異なる複
数種類のセラミック層(1’)、(2)、(3)、
(4)とすることを特徴とする請求項6に記載の積層電
子部品の特性調整方法。 - 【請求項8】 ブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)の少なくとも一部を、前記コイ
ル磁芯を構成するセラミック層(1)、(1)…より透
磁率が大きいセラミック層(2)、(3)、(4)とす
ることを特徴とする請求項6または7に記載の積層電子
部品の特性調整方法。 - 【請求項9】 セラミックの積層体(11)は、セラミ
ック層(7)、(7)…を介して互いに対向すると共
に、積層体(11)の端部の外部電極(14)、(1
4)にそれぞれ接続された一対以上の内部電極(8
a)、(8b)を有することを特徴とする請求項6〜8
の何れかに記載の積層電子部品の特性調整方法。 - 【請求項10】 コイル磁芯を構成するセラミック層
(1)、(1)…と対向する内部電極(8a)、(8
b)…を有するセラミック層(7)、(7)…との間
に、内部電極(5a)、(5b)…、(8a)、(8
b)を有しないブランクのセラミック層(1’)、
(2)、(3)、(4)、(9)を積層し、このブラン
クのセラミック層(1’)、(2)、(3)、(4)、
(9)の少なくとも一部を、前記コイル磁芯を構成する
セラミック層(1)、(1)…と透磁率の異なるセラミ
ック層(2)、(3)、(4)とすることを特徴とする
請求項9に記載の積層電子部品の特性調整方法。
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JP06248097A JP3423569B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 積層電子部品とその特性調整方法 |
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JPH10241942A true JPH10241942A (ja) | 1998-09-11 |
JP3423569B2 JP3423569B2 (ja) | 2003-07-07 |
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ID=13201401
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