JP2006197554A - 弾性表面波デバイス及びその製造方法、icカード、携帯用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 SAWデバイスをより薄型化し、簡単な構造でIDT電極と外部電極との電気的導通性を確保しかつ確実に気密に封止する。
【解決手段】 SAWデバイス1は、圧電基板4にIDT電極5、それから引き出した取出電極8、及び圧電基板の全周辺に沿って金属接合部9を設けたSAWチップ2と、ガラス基板10に取出電極8に対応する貫通孔11、ガラス基板下面の全周辺に沿って金属接合部13及び貫通孔の開口周辺に接続電極12を設けたカバー3とを備える。SAWチップの金属接合部及び取出電極とカバーの金属接合部及び接続電極とをそれぞれ熱圧着で接合し、SAWチップとカバー間の空隙にIDT電極を気密に封止する。貫通孔内に形成した金属膜14及び封止材16でガラス基板上面の外部電極15とIDT電極とを電気的に接続する。カバー上面には、外部電極と重なる位置に凹部18を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弾性表面波(Surface Acoustic Wave:SAW)を利用した共振子、フィルタ、発振器などのSAWデバイス及びそれを製造する方法に関する。更に本発明は、かかるSAWデバイスを備えたICカード及び携帯用電子機器に関する。
従来より、圧電基板の表面に形成した交差指電極からなるIDT(すだれ状トランスデューサ)と反射器とを備え、IDTから励振した弾性表面波を利用するSAW素子を用いた共振子、フィルタ、発振器などのSAWデバイスが様々な電子機器に広く使用されている。特に最近は、情報通信の高速化に対応したSAWデバイスの高周波化及び高精度化に加えて、ICカードのような小型・薄型の情報機器に使用するために、より一層の薄型化が要求されている。
従来のSAWデバイスは、一般にセラミック材料からなるベースに金属リッドをシーム溶接で接合したパッケージの中にSAW素子を気密封止する。SAW素子は、圧電基板表面に形成したIDTのボンディングパッドをパッケージ側の接続端子とボンディングワイヤで電気的に接続するのが一般的である(例えば、特許文献1,2を参照)。このような従来構造は、部品点数が多くかつ構成が複雑化するだけでなく、ボンディングワイヤを配設するためにパッケージ内に大きな空間が必要で、SAWデバイスを薄型化・小型化するには制限がある。
そこで、上下ケース間に形成した空間にSAWデバイスを収納し、上ケースの貫通孔内に設けた第1の接続手段により、SAWデバイスの入出力電極をケース外表面の第2の接続手段と電気的に接続し、かつ貫通孔を第1又は第2の接続手段で封止した電子部品が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。このように貫通孔の封止構造を簡単化することにより、構成を簡単にしかつ小型化を図るものである。
また、基板の表面にIDT電極、取り出し電極及び陽極接合部を有する表面弾性波素子と、外部電極を設けた貫通孔を有するガラス板のカバー基板とを備え、取り出し電極と外部電極とを電気的に接続しかつカバー基板と陽極接合部とを接合して、IDT電極を封止した2層構造の弾性表面波装置が知られている(例えば、特許文献4を参照)。この構成により、SAW素子を搭載するベース及びボンディングワイヤを省略して、装置全体の構成を簡単にかつ小型・薄型にすると共に、製造コストを安くし、周波数特性を安定させたものである。
また、SAWデバイスの高周波化を図ろうとすると、IDTを構成する交差指電極の間隔が狭くなる。そのため、製造工程で発生した電極材料の屑などの異物が交差指電極間に残ってショートを生じる虞がある。この問題を解消するために、IDTの表面を陽極酸化処理して酸化膜(アルミナ)からなる保護膜を形成して、Q値を下げることなく電極間のショートを防止したSAW装置が知られている(例えば、特許文献5を参照)。
特開2002−16476号公報 特開2003−87072号公報 特開平7−86867号公報 特開平8−213874号公報 特開平8−130433号公報
しかしながら、上記特許文献4に記載される2層構造のSAW装置は、SAW素子とカバー基板とを、取り出し電極と貫通孔とで位置合わせして密着させ、陽極接合部で接合した後、真空中でスパッタリングにより外部電極を貫通孔及びその周辺部に形成し、取り出し電極と電気的に接続する。取り出し電極はアルミニウムで形成されるので、その表面は空気に触れて自然酸化されているのが通例である。そのため、SAW素子とカバー基板との陽極接合後に真空中で外部電極を形成しても、常に取り出し電極との間に十分な電気的導通を保証することは難しい。
更に貫通孔の封止は、取り出し電極及び陽極接合部の電極の膜厚を同一にして取り出し電極と貫通孔との間にほとんど隙間が生じないようにし、かつ貫通孔の内側に外部電極を形成することによって行う。しかしながら、実際にスパッタリングによる電極膜で貫通孔内側開口と取り出し電極との隙間を確実に気密に封止することは困難である。
また、この2層構造のSAWデバイスは表面実装型で、カバー基板の表面に形成した外部電極をプリント基板などの表面にはんだ、接着剤などで直接接着するが、小型化するほど実装面積が小さくなる。そのため、SAWデバイスを良好な状態で実装したり実装後に十分な接着強度を得ることが困難になり、曲げなどの外力に対して十分な機械的強度を確保できない虞がある。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、SAWチップとカバーとを直接接合して、SAWチップの基板表面に形成したIDT電極などを封止し、かつカバーに形成した貫通孔を介してIDT電極とカバー表面の外部電極と電気的に接続する2層構造のSAWデバイスにおいて、より一層の薄型化を図ることに加えて、IDT電極と外部電極との電気的導通性を確保すると同時に、貫通孔を確実に気密に封止することにある。
また、本発明の目的は、かかる2層構造のSAWデバイスにおいて、IDT電極のショートを防止して信頼性を向上させかつその共振特性を確保しながら、更に一層の薄型化を図ることにある。
更に本発明の目的は、小型化・薄型化しても、良好な実装状態が得られ、かつ実装後に曲げなどに対して十分な機械的強度を確保し得る2層構造のSAWデバイスを提供することにある。
また、本発明の目的は、かかる2層構造のSAWデバイスを製造する方法、特にその量産性の向上を図ることができる方法を提供することにある。
本発明の或る側面によれば、上記目的を達成するために、圧電基板の主面に設けたIDT電極、IDT電極から引き出した取出電極、及び圧電基板主面の周辺全体に沿って設けた金属接合部を有するSAWチップと、絶縁性基板にSAWチップの取出電極に対応する位置に設けた貫通孔、絶縁性基板の下面にその周辺全体に沿って設けた金属接合部、絶縁性基板下面に貫通孔の開口周辺に設けた接続電極、及び絶縁性基板の上面に貫通孔の開口周辺に設けた外部電極を有するカバーとを備え、SAWチップとカバーとが、SAWチップの金属接合部とカバーの金属接合部とを接合しかつSAWチップの取出電極とカバーの接続電極とを接合することにより、SAWチップとカバー間に画定される空間内にIDT電極を気密に封止するように一体的に接合され、IDT電極と外部電極とが、貫通孔内に形成した導電材料により電気的に接続されたSAWデバイスが提供される。
このような2層構造のSAWデバイスにおいて、SAWチップとカバーとをそれらの周辺に設けた金属接合部同士だけでなく、カバーに設けた電極引き出し用の貫通孔の開口周辺に形成した接続電極とSAWチップの取出電極との接合により、IDT電極と外部電極との電気的導通を確実にすると共に、SAWデバイス内部をより確実に気密に封止することができる。これにより、SAWデバイスの薄型化・小型化を図ると同時に、その動作及び周波数特性の安定性を向上させることができる。
或る実施例では、接合した状態でのSAWチップの金属接合部とカバーの金属接合部との厚さ及びSAWチップの取出電極とカバーの接続電極との厚さをIDT電極の厚さより大きくなるように決定し、それにより、接合したSAWチップとカバーとの間隙をIDT電極の厚さより大きくし、IDT電極とカバーとの間に空隙を確保することができる。これにより、IDT電極がカバーと接触しないようにSAWデバイス内に封止されるので、その予定される動作を確保することができる。
別の実施例では、接合したSAWチップとカバーとの間隙をIDT電極の厚さに等しくすることによって、IDT電極の上端をカバーの下面に接触させ、カバー下面との空隙を無くすことができるので、SAWデバイスの厚さを最小限まで薄くすることができる。更に、IDTを構成する交差指電極同士の隙間がカバー下面で閉塞され、金属屑などの異物が侵入する虞が無くなるので、交差指電極間のショートを防止できる。従って、動作及び周波数の安定性、信頼性の向上を図りながら、交差指電極の間隔をより狭くしてSAWデバイスの高周波化を図ることができる。
また、別の実施例では、カバーがその上面に、少なくとも部分的に外部電極と重なる位置に設けられた凹部を更に有することにより、該凹部内に、SAWデバイスをプリント基板などに実装する際に用いられるはんだペーストなどの導電性接着剤が流れ込み、接着面積が大きくなる。従って、SAWデバイスを小型化、薄型化しても、良好な接着状態及び実装後の十分な機械的強度を確保することができる。
或る実施例では、凹部がカバーの外周縁に設けられ、それにより実装時にSAWデバイスを導電性接着剤で側面から支持することができ、その接着状態及び機械的強度をさらに向上させることができる。また、この凹部は金属膜で被覆することができ、それにより凹部の濡れ性が向上するので、その中に例えばはんだペーストなどの導電性接着剤が流れ込み易くなると共に、実質的に外部電極の表面積を拡大するので、実装されるプリント基板などとの電気的接続性が向上する。
また、別の実施例では、カバーの貫通孔の内周面が導電材料の金属膜で被覆され、それによりIDT電極と外部電極とを電気的に接続することができる。
また、或る実施例では、SAWチップの金属接合部及び取出電極がCr/Au膜で形成され、かつカバーの金属接合部及び接続電極がCr/Au膜で形成されることにより、それらを熱圧着で接合することができる。別の実施例では、更に、カバーの金属接合部及び接続電極がCr/Au膜の上に設けられたAuSn合金膜を有することにより、SAWチップとカバーとを熱圧着又は共晶接合で接合することができる。いずれの場合にも、取出電極のCr/Au膜は、その表面がAl膜のように空気との接触で酸化されることが無いので、接続電極との電気的導通性が確保される。
本発明の別の側面によれば、圧電基板の主面に設けたIDT電極と、IDT電極から引き出した取出電極と、圧電基板主面の周辺全体に沿って設けた金属接合部とを有するSAWチップを形成する工程と、絶縁性基板にSAWチップの取出電極に対応する位置に設けた貫通孔と、絶縁性基板の下面にその周辺全体に沿って設けた金属接合部と、絶縁性基板下面に貫通孔の開口周辺に設けた接続電極とを有するカバーを形成する工程と、SAWチップの金属接合部とカバーの金属接合部とを接合しかつSAWチップの取出電極とカバーの接続電極とを接合することにより、SAWチップとカバー間に画定される空間内にIDT電極を気密に封止するように、SAWチップとカバーとを一体的に接合する工程と記カバーの上面に貫通孔の開口周辺に外部電極を形成する工程と、貫通孔内に導電材料を形成して、IDT電極と外部電極とを電気的に接続する工程とを備える弾性表面波デバイスの製造方法が提供される。
これにより、薄型化・小型化が可能で、確実にIDT電極と外部電極との電気的導通を図りかつSAWデバイス内部を気密に封止でき、それにより動作及び周波数特性の安定性を向上させることができる2層構造のSAWデバイスを製造することができる。
或る実施例では、カバーの上面に凹部を少なくとも部分的に外部電極と重なる位置に設ける工程を更に有する。このカバー上面の凹部は、カバーの貫通孔と同一の工程で形成するのが好ましく、それにより従来の製造工程をそのまま利用し、工数を増やすことなく、接着状態が良好で実装後に高い機械的強度を有するSAWデバイスを製造することができる。
或る実施例では、貫通孔の内周面に導電材料の金属膜を形成することにより、IDT電極と外部電極とを電気的に接続することができる。更に貫通孔内面は、金属膜を形成したことにより濡れ性が向上しているので、その中に導電材料を容易に充填することができ、それによりIDT電極と外部電極との導通及び貫通孔の気密封止をより信頼性の高いものにすることができる。
別の実施例では、SAWチップとカバーとを一体的に接合した後に、SAWチップ及び/又はカバーの表面を研磨する工程を更に有し、それにより、予め薄いSAWチップ又はカバーを形成することが困難な場合にも、SAWデバイスを薄型化することができる。
また、或る実施例では、SAWチップの金属接合部及び取出電極をCr/Au膜で形成し、カバーの金属接合部及び接続電極をCr/Au膜で形成し、SAWチップの金属接合部及び取出電極とカバーの金属接合部及び接続電極とをそれぞれ熱圧着で接合することができる。別の実施例では、SAWチップの金属接合部及び取出電極をCr/Au膜で形成し、カバーの金属接合部及び接続電極をCr/Au膜及びその上のAuSn合金膜で形成し、SAWチップの金属接合部及び取出電極とカバーの金属接合部及び接続電極とをそれぞれ熱圧着又は共晶接合で接合することができる。いずれの場合にも、Cr/Au膜はAl膜のように空気との接触でその表面に自然に酸化膜が形成されることが無く、かつAl膜がCr/Au膜より後から成膜されるので、その表面が空気との接触で酸化されても、取出電極と接続電極との電気的導通性を損なう虞が無い。
別の実施例では、SAWチップを形成する工程において複数のSAWチップを連続して配置したSAWチップ用ウエハを形成し、カバーを形成する工程において複数のカバーを連続して配置したカバー用ウエハを形成し、SAWチップとカバーとを一体的に接合する工程においてSAWチップ用ウエハの各SAWチップの金属接合部とカバー用ウエハの各カバーの金属接合部とを接合しかつ各SAWチップの取出電極と各カバーの接続電極とを接合することにより、SAWチップ用ウエハとカバー用ウエハとを一体的に接合してウエハ積層体を形成し、更にウエハ積層体を個々のSAWデバイスに切断する工程を有する。これにより、複数のSAWデバイスを同時に製造することができ、量産性が向上する。
本発明の更に別の側面によれば、上述した本発明の弾性表面波デバイスを搭載したことにより、所望の薄型のICカードが提供される。
また、本発明の別の側面によれば、上述した本発明の弾性表面波デバイスを搭載したことにより、より一層薄型化の可能な携帯用電子機器が提供される。
以下に、本発明の好適実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、添付図面において、類似の構成要素には同様の参照符号を付して表示する。
図1(A)、(B)は、本発明を適用したSAW共振子の第1実施例の構成を示している。このSAW共振子1は、SAWチップ2とカバー3とを直接接合した構造を有する。SAWチップ2は、図1(B)及び図2に示すように矩形の圧電基板4からなり、その上面中央に1対の交差指電極からなるIDT5が形成され、その長手方向両側に反射器6,6が形成されている。前記交差指電極は、そのバスバーから圧電基板4の長手方向辺縁に沿ってそれぞれ逆向きにリード線7,7が引き出され、該圧電基板の対角方向の隅部付近に形成した取出電極8,8に接続されている。圧電基板4の周辺部には、全周に亘って金属接合部9が設けられている。
本実施例において、圧電基板4は水晶で形成されているが、リチウムタンタレート、リチウムニオベートなど他の圧電材料を用いることもできる。前記交差指電極、反射器及びリード線は、その特性、加工性及びコストの観点からAl膜で形成されているが、それ以外に一般に使用されているアルミニウム合金などの導電性金属材料を使用することもできる。取出電極8,8及び金属接合部9は、Cr/Au膜またはCr/Ni/Au膜で同じ高さに形成されている。
カバー3は、矩形のガラス基板10からなり、その上面から下面に向けてテーパ状の貫通孔11,11が形成されている。貫通孔11,11は、それぞれSAWチップ2の取出電極8,8に対応して対角方向に配置され、それにより外形寸法を小さくしながら前記貫通孔のピッチ寸法を確保するのが容易になる。ガラス基板10の下面には、図3に示すように、SAWチップ2の取出電極8,8に対応する形状の接続電極12,12が、それぞれ前記各貫通孔の開口周縁に全周に亘って形成されている。更にガラス基板10の下面には、その周辺部に全周に亘って金属接合部13が設けられている。各貫通孔11,11及びそれに連続する接続電極12,12の内周面は、導電材料からなる金属膜14,14で被覆されている。また、ガラス基板10の上面には、前記各貫通孔の開口周縁にそれぞれ外部電極15,15が形成されている。各外部電極15,15は、それぞれ隣接する前記貫通孔の金属膜14,14を介して、対応する接続電極12,12と電気的に接続している。
本実施例において、ガラス基板10は、圧電基板4の水晶に近い熱膨張率を有するソーダガラスで形成されている。接続電極12,12及び金属接合部13は、Cr/Au膜またはCr/Ni/Au膜で同じ高さに形成されている。金属膜14,14及び外部電極15,15は、同様にCr/Au膜またはCr/Ni/Au膜で形成されている。
別の実施例において、カバー3は、水晶と同程度又は近似した熱膨張率を有する他のガラス材料又は絶縁性材料、若しくは当然ながら圧電基板4と同じ水晶で形成することができる。また、圧電基板4を水晶以外の圧電材料で形成した場合、それと同程度又は近似の熱膨張率を有する絶縁性材料の薄板でカバー3を形成することができる。
SAWチップ2とカバー3とは、金属接合部9と金属接合部13、及び取出電極8,8と接続電極12,12とが熱圧着により一体に接合され、SAWチップ2とカバー3間に画定される空間内にIDT5、反射器6,6が気密に封止される。本実施例では、前記取出電極と接続電極、及び金属接合部9、13の厚さを、それらを接合した状態で前記Al膜よりも厚くなるように選択する。これにより、前記IDT及び反射器の上端とカバー3下面との間に空隙が画定され、IDT及び反射器がカバー3と接触しないので、予め期待されるSAWの励振・受信動作を確保することができる。
IDT5の各前記交差指電極は、それぞれ取出電極8,8及びそれと接合された接続電極12,12を介して、対応する外部電極15,15と電気的に接続している。各貫通孔11,11内には、それぞれ導電材料からなる封止材16が充填され、それにより前記取出電極及び接続電極と前記外部電極との間における導通、及び前記貫通孔における気密封止をより信頼性の高いものにしている。封止材16の導電材料には、例えばAuSn、AuGe、はんだ材料、高温はんだなどを用いることができる。
別の実施例では、接続電極12,12及び金属接合部13のCr/Au膜の上にAuSn合金膜を形成し、熱圧着又は共晶接合によって同様にSAWチップ2とカバー3とを接合することができる。
次に、図4を参照して、本発明の方法により図1のSAW共振子を製造する工程を説明する。先ず、複数の図2のSAWチップ2を縦及び横方向に連続して配置した大型のSAWチップ用水晶ウエハ21を準備する。水晶ウエハ21は、水晶ウエハ素板の表面に所定厚さのCr/Au膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を利用して各SAWチップの取出電極8及び金属接合部9を所望のパターンに形成する。次に、前記水晶ウエハ素板の表面に所定厚さのAl膜を成膜し、同様にフォトリソグラフィ技術を利用して各SAWチップのIDT5、反射器6及びリード線7を所望のパターンに、かつ前記各リード線を取出電極8に電気的に接続させるように形成する。また、前記IDT、反射器及びリード線は、アルミニウムを蒸着することにより所望のパターンに成膜することができる。本実施例では、Al膜を後から成膜したことにより、その表面に空気との接触で酸化膜が形成されても、先にCr/Au膜で形成した取出電極8との電気的導通性を損なう虞は無い。
また、複数の図3のカバー3を縦及び横方向に連続して配置した大型のカバー用ガラスウエハ22を準備する。ガラスウエハ22は、ガラス素板に各カバーの貫通孔11を例えばサンドブラスト加工またはエッチングにより形成する。特にサンドブラストは、前記貫通孔を所望のテーパ状に容易に形成することができる。次に、前記ガラス素板の下面、即ちSAWチップとの接合面に所定厚さのCr/Au膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を利用して各カバーの接続電極12及び金属接合部13を所望のパターンに形成する。
水晶ウエハ21とガラスウエハ22とは、図4(A)に示すように上下に位置合わせして、図4(B)に示すように金属接合部9と金属接合部13、及び取出電極8と接続電極12とを接触させて重ね合わせる。この状態で、市販の接合装置を用いて加圧しながら加熱する熱圧着法により、両ウエハ21,22を一体に接合する。これにより、SAWチップ2とカバー3との間の空間内にIDT5、反射器6などが気密に封止される。別の実施例では、ガラスウエハ22を形成する工程で、その接続電極12及び金属接合部13のCr/Au膜の上にAuSn合金膜を加工し、同様に位置合わせして重ね合わせた状態で、熱圧着法又は共晶接合により一体に接合することができる。
次に、本実施例では、このように接合したウエハ積層体の上面即ちカバー3側の面を、図4(B)に想像線23で示す高さまで一様に研磨する(図4(C))。研磨加工は、研削、ラッピングなど公知の方法により行うことができる。前記ウエハ積層体は、各SAW共振子の外周に沿った金属接合部9,13同士だけでなく、取出電極8と接続電極12間においても強固に接合されているので、研磨加工に十分な剛性を有する。これにより、最終的なSAW共振子の高さを小さくして、所望の薄型化を図ることができる。これは、所望のカバー3の厚さを有するガラスウエハ22を形成することが、前記ガラス素板の加工上困難な場合に有利である。この研磨加工は、所望の厚さのガラスウエハを準備できる場合には、当然ながら省略することができる。
研磨加工した前記ウエハ積層体は、洗浄した後、各貫通孔11及び接続電極12の内周面に例えばスパッタリングでCr膜及びAu膜(又は、Cr膜、Ni膜及びAu膜)を成膜することにより、金属膜14を形成する。貫通孔11は上述したようにテーパ状に形成されているので、前記ウエハ積層体の上面側から金属膜14を比較的容易にスパッタリングすることができる。更に、前記ウエハ積層体には、その上面即ちカバー3の上面に、同様にCr/Au膜(又は、Cr/Ni/Au膜)からなる外部電極15を所望のパターンに形成する(図4(D))。金属膜14と外部電極15とは、スパッタリングで同時に形成することもできる。
次に、各貫通孔11内に前記導電材料を充填して封止材16を形成する。貫通孔11内周面は、先に設けた金属膜14により前記導電材料の濡れ性が向上しているので、封止材16の充填が容易である。これにより、前記接続電極及び取出電極を介してIDT5の各前記交差指電極と対応する外部電極15との間における導通、及び前記貫通孔における気密封止をより確実で信頼性の高いものにしている。最後に、前記ウエハ積層体を縦横に直交するSAW共振子の外郭線24に沿ってダイシングすることによって個片化する。これにより、図1に示す水晶振動子1が完成する。
別の実施例では、カバー3が別の周波数調整用の貫通孔(図示せず)を有するように、ガラスウエハ22を形成することができる。この周波数調整用貫通孔を介して、個片化したSAW共振子のSAWチップ水晶面を外部からドライエッチングすることにより、その周波数を調整することができる。周波数調整した各SAW共振子は真空雰囲気に配置し、周波数調整用貫通孔を、例えば低融点金属材料を溶着させて気密に閉塞する。この場合、周波数調整用貫通孔の内面は、濡れ性向上のために導電材料などの金属膜を予め形成しておくことが好ましい。
図5(A)、(B)は、本発明によるSAW共振子の第2実施例を示している。本実施例のSAW共振子1は、図1の第1実施例と同様に、SAWチップ2とカバー3とを直接接合した構造を有する。SAWチップ2は、図5(B)及び図6に示すように、水晶などからなる圧電基板4の上面中央に形成された1対の交差指電極からなるIDT5と、その長手方向両側に配置された反射器6,6と、前記交差指電極の各バスバーから引き出されたリード線7,7と、圧電基板の対角方向隅部付近の取出電極8,8と、圧電基板4の全周辺部に設けられた金属接合部9とを有する。
矩形のガラス基板10からなるカバー3には、上面から下面に向けてテーパ状の貫通孔11,11がSAWチップ2の取出電極8,8に対応して対角方向に配置されている。カバー3の下面には、図7に示すように、前記取出電極に対応する接続電極12,12が前記各貫通孔の開口周縁に形成され、全周辺部に金属接合部13が設けられ、かつ前記各貫通孔及び接続電極12,12の内周面は導電材料の金属膜14,14で被覆されている。カバー3の上面には、前記各貫通孔の開口周縁に外部電極15,15が形成され、かつそれぞれ隣接する前記貫通孔の金属膜14,14を介して接続電極12,12に接続されている。
SAWチップ2とカバー3とは、第1実施例と同様に金属接合部9と金属接合部13、及び取出電極8,8と接続電極12,12とが例えば熱圧着で一体に接合される。別の実施例では、接続電極12,12及び金属接合部13のCr/Au膜の上にAuSn合金膜を形成し、熱圧着又は共晶接合によりSAWチップ2とカバー3とを接合することができる。各貫通孔11,11内には、例えばAuSn、AuGe、はんだ材料、高温はんだなどの導電材料からなる封止材16が充填され、それにより前記取出電極及び接続電極と前記外部電極との間における導通、及び前記貫通孔における気密封止をより信頼性の高いものにしている。
本実施例では、SAWチップ2とカバー3との間に画定される空間内にIDT5、反射器6,6及びリード線7,7が、その上端をカバー3の下面に接触させて気密に封止される。そのため、金属接合部9及び取出電極8の厚さt1、並びに金属接合部13及び接続電極12の厚さt2は、それらを接合した状態での厚さt1+t2がIDT5、反射器6,6などを形成するAl膜の厚さT1と等しくなるように設定する。
これにより、SAWチップのIDT5などとカバー3下面との空隙が無くなるので、SAW共振子1の厚さを最小限まで薄くすることができる。更に、前記IDTを構成する交差指電極同士の隙間がカバー3下面により閉塞されるので、金属屑などの異物が侵入する虞が無く、交差指電極間のショートを防止することができる。また、本願発明者らは、このようにIDT5とカバー3とを接触させても、その共振周波数やCI値に実質的な変動は認められず、少なくとも実用上SAW共振子1の特性に影響が無いことを確認した。
図8は、第2実施例の変形例のSAW共振子を示している。この変形例のSAW共振子1は、SAWチップ2上面に設けられたIDT5の交差指電極が、Al膜及びその上に被覆したアルミナからなる保護膜17で形成されている。この場合、IDT5の厚さ即ちAl膜の厚さT1と保護膜17の厚さT2との和T1+T2が、金属接合部9及び取出電極8と金属接合部13及び接続電極12とをそれぞれ接合した状態での厚さt1+t2と等しくなるように設定する。保護膜17は、例えばSAWチップ2に形成したAl膜の表面を陽極酸化させることにより形成することかできる。
これにより、図5の実施例と同様に、IDT5の上端をカバー3の下面に接触させた状態で、SAWチップ2とカバー3との間に画定される空間内にIDT5、反射器6,6及びリード線7,7が気密に封止される。このようにIDT5の交差指電極が保護膜17で被覆されることにより、カバー3からIDT5に多少の圧力が作用しても、それがSAW共振子1の動作に与える影響をより確実に解消又は軽減することができる。
次に、図4の実施例と同様にして、図5のSAW共振子を製造する工程を図9を参照しながら説明する。先ず、複数の図6のSAWチップ2を縦及び横方向に連続して配置した大型のSAWチップ用水晶ウエハ21を準備する。水晶ウエハ21は、水晶ウエハ素板の表面に所定厚さt1´のCr/Au膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を利用して各SAWチップの取出電極8及び金属接合部9を所望のパターンに形成する。次に、前記水晶ウエハ素板の表面に所定厚さT1のAl膜を成膜し、同様にフォトリソグラフィ技術を利用して各SAWチップのIDT5、反射器6及びリード線7を所望のパターンに、かつ前記各リード線を取出電極8に電気的に接続させるように形成する。Al膜を後から成膜したことにより、その表面に空気との接触で酸化膜が形成されても、先にCr/Au膜で形成した取出電極8との電気的導通性を損なう虞は無い。
別の実施例では、前記IDT、反射器及びリード線は、アルミニウムを蒸着することにより所望のパターン及び厚さに成膜することができる。また、図8に示す変形例のSAW共振子を製造する場合、各SAWチップのIDT5が保護膜17で被覆されるように、水晶ウエハ21を製造する。保護膜17は、例えば前記水晶ウエハ素板に成膜した前記Al膜を陽極酸化することにより、形成することができる。この場合、陽極酸化の処理条件を調整することによって、保護膜17の厚さT2を所望の厚さに制御することができる。
また、複数の図7のカバー3を縦及び横方向に連続して配置した大型のカバー用ガラスウエハ22を準備する。ガラスウエハ22は、ガラス素板に各カバーの貫通孔11を例えばサンドブラスト加工またはエッチングにより形成する。特にサンドブラストは、前記貫通孔を所望のテーパ状に容易に形成することができる。次に、前記ガラス素板の下面、即ちSAWチップとの接合面に所定厚さt2´のCr/Au膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術を利用して各カバーの接続電極12及び金属接合部13を所望のパターンに形成する。
水晶ウエハ21とガラスウエハ22とは、図9(A)に示すように上下に位置合わせして、図9(B)に示すように金属接合部9と金属接合部13、及び取出電極8と接続電極12とを接触させて重ね合わせる。水晶ウエハ21の取出電極8及び金属接合部9の厚さt1´とガラスウエハ22の接続電極12及び金属接合部13の厚さt2´とは、接合時に各金属膜の厚さが減少することを考慮して、それらの和t1´+t2´が接合後の厚さt1+t2=T1より僅かに厚く設定することが好ましい。
このように両ウエハ21,22を重ね合わせた状態で、市販の接合装置を用いて加圧しながら加熱する熱圧着法により、両ウエハ21,22を一体に接合する。加圧は、ガラスウエハ22の上面から全面に一様な圧力を作用させ、IDT5、反射器6,6及びリード線7,7の上端をカバー3の下面と接触させるように行う。これにより、SAWチップ2とカバー3との間の空間内にIDT5、反射器6などが気密に封止される。別の実施例では、ガラスウエハ22を形成する工程で、その接続電極12及び金属接合部13のCr/Au膜の上にAuSn合金膜を加工し、同様に位置合わせして重ね合わせた状態で、熱圧着法又は共晶接合により一体に接合することができる。
本実施例によれば、SAWチップのIDT5などとカバー3下面との間から空隙が無くなるので、SAW共振子1の厚さを最小限まで薄くすることができる。しかも、前記IDTを構成する交差指電極同士の隙間は、カバー3下面により閉塞されるので、これ以降の工程で金属屑などの異物が侵入する虞が無く、交差指電極間のショートを防止することができる。
次に、このように接合したウエハ積層体の上面即ちカバー3側の面を研削、ラッピングなどにより、図9(B)に想像線23で示す高さまで一様に研磨し(図9(C))、最終的なSAW共振子の高さを小さくして所望の薄型化を図ることができる。この研磨加工は、所望の厚さのガラスウエハを準備できる場合には、省略することができる。研磨加工した前記ウエハ積層体は、洗浄後、各貫通孔11及び接続電極12の内周面に例えばスパッタリングでCr膜及びAu膜(又は、Cr膜、Ni膜及びAu膜)を成膜して金属膜14を形成する。更に、前記ウエハ積層体の上面即ちカバー3上面に、Cr/Au膜(又は、Cr/Ni/Au膜)からなる外部電極15を所望のパターンに形成する(図9(D))。
次に、各貫通孔11内に前記導電材料を充填して封止材16を形成する。これにより、前記接続電極及び取出電極を介してIDT5の各前記交差指電極と対応する外部電極15との間における導通、及び前記貫通孔における気密封止をより確実で信頼性の高いものにしている。最後に、前記ウエハ積層体を縦横に直交するSAW共振子の外郭線24に沿ってダイシングすることによって個片化する。これにより、図5に示す水晶振動子1が完成する。
別の実施例では、同様に、カバー3が別の周波数調整用の貫通孔(図示せず)を有するようにガラスウエハ22を形成し、該周波数調整用貫通孔を介して、個片化したSAW共振子のSAWチップ水晶面を外部からドライエッチングして、周波数を調整することができる。周波数調整用貫通孔は、周波数調整後に真空雰囲気内で例えば低融点金属材料を溶着させて気密に閉塞する。
図10は、図1のSAW共振子1の変形例を示しており、貫通孔11及びその開口周縁に外部電極15を形成したカバー3の上面には、各角部に概ね四半円形の凹部18が設けられている。本実施例において、外部電極15は、ガラス基板10の長手方向中央部分を除く上面全体に形成され、凹部18は外部電極15に重なるように設けられている。これにより、SAW共振子1をプリント基板などに表面実装する際に、使用するはんだペーストなどの導電性接着剤が凹部18内に入り込み、接着面積が増大すると共に、SAW共振子1を側面からも支持することができる。従って、良好な接着状態を得ることができ、かつ実装後の曲げなどに対する機械的強度が向上する。また、カバー3の各角部に凹部18を設けることは、本実施例のガラスのような脆性材料で形成されるカバー3の角部が不用意に欠けることを防止でき、取扱い性が向上する。
本実施例では、凹部18の内面に金属膜19が被覆され、それにより外部電極15に接続された側面電極を構成している。これにより、SAW共振子1を図示しないプリント基板等に実装する際に、使用する導電性接着剤との濡れ性が向上し、接着性を向上させることができる。同時に、外部電極15の面積が実質的に拡大するので、電気的接続性も向上する。また、この側面電極は、ガラス基板10の厚さ全体に設けられるのでなく、凹部18内に限定されるので、SAWチップ2及びカバー3の接合膜9,13と電気的に短絡する虞が無く、好都合である。尚、接合膜に樹脂材料を使用すれば、かかる電気的短絡の問題を回避できるが、耐湿性に欠けるなど、信頼性に問題を生じる虞がある。
外部電極15の形状及び配置即ちフットパターンは、取出電極の数などの必要に応じて様々に形成することができる。図11は、SAWデバイス1をフィルタ構造にするなどにより、外部電極15の数が図10の2つから4つに増えた場合を例示しており、図10の各外部電極15が更に幅方向に2分割されている。更にこの実施例では、凹部18が、カバー3の各角部から長手方向の端縁に沿って長く延長する大きな溝状に形成されている。この凹部18により、同様に接着面積が増大して、良好な接着状態が得られ、実装後の曲げなどに対する機械的強度が向上する。更に、カバー3の角部の欠けが防止され、またその内部を金属膜で被覆した場合には、導電性接着剤との濡れ性及び電気的接続性が向上する。
図13〜図15は、図10と同様のSAW共振子1において、それぞれに様々な形状及び配置パターンの凹部18を示している。図13では、凹部18が、カバー3上面の全周縁に沿って一定幅の段差状に形成されている。図14では、凹部18が、カバー3上面を斜めに平行に延長する複数の直線状溝で形成されている。同図の実施例では、凹部18の溝が貫通孔11を横切るように配置されている。図15では、凹部18が、比較的ランダムに配置された多数の矩形の凹みで形成されている。しかしながら、凹部18は、上述した形状に限定されるものでなく、円形や楕円形など様々に形成することができ、その断面形状は、V字形、コ字形状、U字形など様々な形状を選択することができる。
この変形例によるSAW共振子1は、図4及び図9に関連して上述した製造工程に従って製造することができる。図15(A)(B)は、図10のSAW共振子1を製造するために使用するガラスウエハ22を示している。ガラスウエハ22上面には、図15(A)に示すように、貫通孔11を形成する工程において、同様にブラスト加工やエッチング加工などにより四半円形の凹部18に対応する円形の凹部20を形成する。このガラスウエハ22とIDT5などを形成した水晶ウエハ21とを一体に接合した後、図15(B)に示すように、ガラスウエハ22上面に外部電極15を形成する。これと同時に、貫通孔11の内周面及び凹部20の内面に金属膜を形成する。
最後に、図16に示すように、このウエハ積層体を縦横に直交するSAW共振子の外郭線24に沿ってダイシングすることにより個片化する。当然ながら、凹部20は、ダイシングに使用するブレードの刃幅よりも大きく形成する必要がある。
別の実施例では、ガラスウエハ22の表面をダイシングすることにより凹部20を形成することができる。この方法は、特に図12に示すような直線状の凹部18を有するSAW共振子1を製造するのに適している。図17(A)(B)は、図12のSAW共振子1を製造するために使用するガラスウエハ22を示している。ガラスウエハ22上面には、図17(A)に示すように、ブラスト加工やエッチング加工などにより貫通孔11を形成する工程の後又は前において、直線状溝の凹部18に対応する広幅の直線状溝の凹部20を加工する。凹部20の溝加工に用いるブレードは、個片化の際に用いるブレードよりも刃幅の広いものを使用する。
このガラスウエハ22とIDT5などを形成した水晶ウエハ21とを一体に接合した後、図17(B)に示すように、ガラスウエハ22上面に外部電極15を形成する。これと同時に、貫通孔11の内周面及び凹部20の内面に金属膜を形成する。最後に、このウエハ積層体を縦横に直交するSAW共振子の外郭線24に沿ってダイシングすることにより個片化する。個片化のダイシングは、凹部20の薄く溝加工された部分に対して行うので、カット時の抵抗が小さく、より高速で切断することができる。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に様々な変形・変更を加えて実施することができる。例えば、SAW素子を用いたフィルタ、発振器など他のSAWデバイスについても、同様に適用することができる。また、上記実施例では、SAWデバイスをより薄型化するために、ガラスウエハのみを研磨したが、別の実施例では、水晶ウエハ又は両方のウエハを研磨することができる。更に、本発明のSAWデバイスをICカードや携帯用電子機器に搭載することができる。
(A)図は本発明によるSAW共振子の第1実施例を示す平面図、(B)図はそのI−I線における断面図。 図1のSAWチップを示す平面図。 図1のカバーの接合面を示す下面図。 (A)〜(D)図はそれぞれ図1のSAW共振子を製造する工程を順に示す水晶ウエハ及びガラスウエハの部分断面図。 (A)図は本発明によるSAW共振子の第2実施例を示す平面図、(B)図はそのV−V線における断面図。 図5のSAWチップを示す平面図。 図5のカバーの接合面を示す下面図。 第2実施例の変形例によるSAW共振子を示す部分拡大断面図。 (A)〜(D)図はそれぞれ図5のSAW共振子を製造する工程を順に示す水晶ウエハ及びガラスウエハの部分断面図。 (A)図は第1実施例の変形例を示すSAW共振子の平面図、(B)図はその側面図。 図10とは異なるフットパターンを有するSAW共振子の平面図。 図10とは異なるパターンの凹部を設けたSAW共振子の平面図。 図10とは更に異なるパターンの凹部を設けたSAW共振子の平面図。 図10とは更に異なるパターンの凹部を設けたSAW共振子の平面図。 (A)図は図10のSAW共振子の製造工程においてガラスウエハに凹部を形成した状態を示す平面図、(B)図は更に外部電極の電極膜を形成した状態を示す平面図。 (A)図は図12のSAW共振子の製造工程においてガラスウエハに凹部を形成した状態を示す平面図、(B)図は更に外部電極の電極膜を形成した状態を示す平面図。 図12のSAW共振子の製造工程においてダイシングによる個片化の過程を示す水晶ウエハ及びガラスウエハの断面図。
符号の説明
1…SAW共振子、2…SAWチップ、3…カバー、4…圧電基板、5…IDT、6…反射器、7…リード線、8…取出電極、9…金属接合部、10…ガラス基板、11…貫通孔、12…接続電極、13…金属接合部、14…金属膜、15…外部電極、16…封止材、17…保護膜、18…凹部、19…金属膜、20…凹部、21…水晶ウエハ、22…ガラスウエハ、23…想像線、24…外郭線。

Claims (18)

  1. 圧電基板の主面に設けたIDT電極と、前記IDT電極から引き出した取出電極と、前記圧電基板主面の周辺全体に沿って設けた金属接合部とを有する弾性表面波(SAW)チップと、
    絶縁性基板に前記SAWチップの前記取出電極に対応する位置に設けた貫通孔と、前記絶縁性基板の下面にその周辺全体に沿って設けた金属接合部と、前記絶縁性基板下面に前記貫通孔の開口周辺に設けた接続電極と、前記絶縁性基板の上面に前記貫通孔の開口周辺に設けた外部電極とを有するカバーとを備え、
    前記SAWチップと前記カバーとが、前記SAWチップの前記金属接合部と前記カバーの前記金属接合部とを接合しかつ前記SAWチップの前記取出電極と前記カバーの前記接続電極とを接合することにより、前記SAWチップと前記カバー間に画定される空間内に前記IDT電極を気密に封止するように一体的に接合され、
    前記IDT電極と前記外部電極とが、前記貫通孔内に形成した導電材料により電気的に接続されていることを特徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 接合した前記SAWチップと前記カバーとの間隙が前記IDT電極の厚さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波デバイス。
  3. 接合した前記SAWチップと前記カバーとの間隙が前記IDT電極の厚さに等しいことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波デバイス。
  4. 前記カバーがその上面に、少なくとも部分的に前記外部電極と重なる位置に設けられた凹部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性表面波デバイス。
  5. 前記凹部が前記カバーの外周縁に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の弾性表面波デバイス。
  6. 前記凹部が金属膜で被覆されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾性表面波デバイス。
  7. 前記貫通孔の内周面が前記導電材料の金属膜で被覆され、それにより前記IDT電極と前記外部電極とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の弾性表面波デバイス。
  8. 前記SAWチップの前記金属接合部及び前記取出電極がCr/Au膜で形成され、かつ前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極がCr/Au膜で形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の弾性表面波デバイス。
  9. 前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極が前記Cr/Au膜の上に設けられたAuSn合金膜を有することを特徴とする請求項8に記載の弾性表面波デバイス。
  10. 圧電基板の主面に設けたIDT電極と、前記IDT電極から引き出した取出電極と、前記圧電基板主面の周辺全体に沿って設けた金属接合部とを有するSAWチップを形成する工程と、
    絶縁性基板に前記SAWチップの前記取出電極に対応する位置に設けた貫通孔と、前記絶縁性基板の下面にその周辺全体に沿って設けた金属接合部と、前記絶縁性基板下面に前記貫通孔の開口周辺に設けた接続電極とを有するカバーを形成する工程と、
    前記SAWチップの前記金属接合部と前記カバーの前記金属接合部とを接合しかつ前記SAWチップの前記取出電極と前記カバーの前記接続電極とを接合することにより、前記SAWチップと前記カバー間に画定される空間内に前記IDT電極を気密に封止するように、前記SAWチップと前記カバーとを一体的に接合する工程と、
    前記カバーの上面に前記貫通孔の開口周辺に外部電極を形成する工程と、
    前記貫通孔内に導電材料を形成して、前記IDT電極と前記外部電極とを電気的に接続する工程とを備えることを特徴とする弾性表面波デバイスの製造方法。
  11. 前記カバーの上面に凹部を少なくとも部分的に前記外部電極と重なる位置に設ける工程を更に有することを特徴とする請求項10に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  12. 前記貫通孔の内周面に前記導電材料の金属膜を形成することにより、前記IDT電極と前記外部電極とを電気的に接続することを特徴とする請求項10又は11に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  13. 前記SAWチップと前記カバーとを一体的に接合した後に、前記SAWチップ及び/又は前記カバーの表面を研磨する工程を更に有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  14. 前記SAWチップの前記金属接合部及び前記取出電極をCr/Au膜で形成し、前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極をCr/Au膜で形成し、前記SAWチップの前記金属接合部及び前記取出電極と前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極とをそれぞれ熱圧着で接合することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  15. 前記SAWチップの前記金属接合部及び前記取出電極をCr/Au膜で形成し、前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極をCr/Au膜及びその上のAuSn合金膜で形成し、前記SAWチップの前記金属接合部及び前記取出電極と前記カバーの前記金属接合部及び前記接続電極とをそれぞれ熱圧着又は共晶接合で接合することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  16. 前記SAWチップを形成する工程において複数の前記SAWチップを連続して配置したSAWチップ用ウエハを形成し、前記カバーを形成する工程において複数の前記カバーを連続して配置したカバー用ウエハを形成し、前記SAWチップと前記カバーとを一体的に接合する工程において前記SAWチップ用ウエハの前記各SAWチップの前記金属接合部と前記カバー用ウエハの前記各カバーの前記金属接合部とを接合しかつ前記各SAWチップの前記取出電極と前記各カバーの前記接続電極とを接合することにより、前記SAWチップ用ウエハと前記カバー用ウエハとを一体的に接合してウエハ積層体を形成し、更に前記ウエハ積層体を個々のSAWデバイスに切断する工程を有することを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに弾性表面波デバイスの製造方法。
  17. 請求項1乃至9のいずれかに記載の弾性表面波デバイスを搭載したことを特徴とするICカード。
  18. 請求項1乃至9のいずれかに記載の弾性表面波デバイスを搭載したことを特徴とする携帯用電子機器。
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