JP2006188045A - 反応液、インク組成物と反応液とのセット及び画像記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】保存安定性に優れ、インク組成物と併用して画像を形成した場合に、画像濃度が高い領域、例えば、ベタ部等においても優れた耐擦過性及び耐マーカー性の画像を実現できる反応液を提供すること。又、上記優れた画像形成が可能な、インク組成物と反応液とのセット、及び画像記録方法を提供すること。
【解決手段】色材を分散状態で含有するインク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液であって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とする反応液、インクと反応液とのセット、及びそのセットを用いた画像記録を行う画像記録方法。
【選択図】なし
【解決手段】色材を分散状態で含有するインク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液であって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とする反応液、インクと反応液とのセット、及びそのセットを用いた画像記録を行う画像記録方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、反応液、インク組成物と反応液とのセット、及びそのセットを用いた画像記録方法に関する。特に、記録媒体に対してインク組成物と反応液とを併用して印字を行う場合に使用する反応液、インク組成物と反応液とのセット、及びそのセットを用いた画像記録方法に関する。
安価な装置で、高解像度且つ高品位な画像を、高速で印刷可能であるという特徴を有するインクジェット記録は、インク組成物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。従来より高品位のカラー画像を形成する手段として、種々の提案がある。例えば、塩との作用により増粘又は凝集するブラックインクとその塩を含有するカラーインクとを組み合わせて使用することにより、画像濃度が高く、且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られるという技術手段についての提案がある(特許文献1参照)。又、別の手段として、インクが、染料との架橋反応により不溶性錯体を形成する化合物を含有することで、画像の耐水性を向上させることについての提案がある(特許文献2参照)。
更に、通常のインクジェット用インクとは別に、画像を良好にせしめるための液体(反応液)を用意し、前記液体を記録インクの噴射に先立って記録媒体上に付着させて画像を形成する方法が、種々提案されている(例えば、特許文献3〜5参照)。
しかしながら、上記特許文献3及び4に代表されるような、多価金属イオンを含む反応液と、上記反応液と反応性を有するインクとの組み合わせを用いた画像記録においても問題があった。画像濃度が高い印字部における耐擦過性や耐マーカー性においては、更なる改良が必要な場合があった。又、反応液中に多価金属イオンのみならずインク中のポリマー架橋剤(硼砂)を添加することで、印字物の耐水性が向上するという発明が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
本発明者らは、特許文献5に開示されている、従来の多価金属イオンと、ポリビニルアルコールの架橋剤である硼砂を含有した反応液の調製を試みた。かかる検討の結果、多価金属イオンと硼砂のイオン性が異なるためと思われるが、析出物が生じ、安定な反応液が調製できない場合があった。
又、インクジェット記録方式で得られた画像に、色材を含有しない光沢処理液を付与することで、画像の光沢性を向上させることについての提案がある(例えば、特許文献6参照)。
従って、本発明の目的は、保存安定性に優れ、インク組成物と併用して画像を形成した場合に、画像濃度が高い領域、例えば、ベタ部等においても優れた耐擦過性及び耐マーカー性の画像を実現できる反応液を提供することにある。又、本発明の目的は、上記優れた画像形成が可能な、インク組成物と反応液とのセット、及び画像記録方法を提供することにある。
上記目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、色材を分散状態で含有するインク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液であって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とする反応液である。
又、本発明の別の形態は、色材を分散状態で含有するインク組成物と、該インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットであって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とするインク組成物と反応液とのセットである。
更に、本発明の別の形態は、色材を分散状態で含有するインク組成物と、該インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットを記録媒体に付与して画像を記録する画像記録方法であって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であり、(i)上記セットを構成するインク組成物をインクジェット記録方法で上記記録媒体に付与する工程、(ii)上記セットを構成する反応液を上記記録媒体に付与する工程とを有し、上記工程(i)及び(ii)は、上記インク組成物と上記反応液とが上記記録媒体上で接触するように行われるものであることを特徴とする画像記録方法である。
更に、本発明の別の形態は、色材を分散状態で含有するインク組成物と、前記インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットであって、上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であり、水で100倍に希釈した上記反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これに上記インク組成物を0.25g滴下して60分間静置した後における、上記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を凝析値と定義したときの、上記凝析値が、0.5未満であることを特徴とするインク組成物と反応液とのセットである。
本発明によれば、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物をインク組成物(以下、「インク」という)中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質として用いることにより、保存安定性が高度に維持された反応液でありながら、従来の多価金属イオンを含有する反応液を用いた場合に比べて、画像濃度が高い領域、例えばベタ部等においても、耐擦過性や耐マーカー性に優れた記録物を得ることが可能となる。
以下、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
<反応液>
本発明の反応液は、色材を分散状態で含有するインクと共に用いられる反応液であって、上記インク中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含有する。本発明において「反応する」とは、インクと反応液が混合された際に、凝集やゲル化といった状態が引き起こされることを意味する。本発明では、このような機能を実現するために、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物を用いることを特徴とする。
<反応液>
本発明の反応液は、色材を分散状態で含有するインクと共に用いられる反応液であって、上記インク中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含有する。本発明において「反応する」とは、インクと反応液が混合された際に、凝集やゲル化といった状態が引き起こされることを意味する。本発明では、このような機能を実現するために、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物を用いることを特徴とする。
例えば、色材として樹脂分散型顔料を含有するインクと反応液を用いて画像を形成する際に、反応液が含有する反応成分によって、記録媒体上に形成される顔料凝集物の形状が以下のように異なる。ここでは、前記反応成分が、従来の反応液に用いられている多価金属イオンのみである場合、及び、本発明で用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物である場合、とに分けて述べる。
従来の反応液に多く用いられている多価金属イオンは、一般に、水溶液中では単原子のイオンとして存在すると考えられる。このような多価金属イオンの具体例は、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Sr2+及びBa2+等の2価の金属イオンや、Al3+、Fe3+、Cr3+、及びY3+等の3価の金属イオンが挙げられる。このような多価金属イオンを用いた場合、樹脂分散型顔料と多価金属イオンはほぼ1対1の割合で反応する、即ち、1つの顔料粒子(又は樹脂1分子)は、ほぼ1つの多価金属イオンと反応を起こす。この結果、記録媒体上では、個々の顔料の凝集物が独立した状態で集まり凝集体を形成する。このため、形成した画像が、画像濃度が高い領域では、指やマーカー等でこすると削れる、即ち、耐擦過性及び耐マーカー性が十分でないことがあった。
これに対して、本発明で用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物を用いた場合、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物は、複数の樹脂分散型顔料と反応する。その結果、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物と樹脂分散型顔料が連鎖するような形で結合が生じる(このような反応を、以後、「架橋作用」ともいう)。この結果、記録媒体上では、複数のアニオン化合物(樹脂)が絡みあった状態で集まり、凝集体を形成する。このため、上記で述べたような、個々の顔料の凝集物が独立した状態で集まった凝集体、即ち、単に寄せ集まっている凝集体と比較して、摩擦に対する強度が高くなり、画像濃度が高い領域においても優れた耐擦過性、耐マーカー性が得られる。その結果、従来の多価金属イオンを含有する反応液では実現できなかった、優れた耐擦過性、耐マーカー性を得ることが可能となる。
〔1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物〕
本発明にかかる反応液に用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物としては、以下のものが挙げられる。例えば、4価の多価金属化合物として、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム等のジルコニウム塩、硫酸チタニル等のチタン塩といった周期律表のIVa族(現周期律表では「4族」)元素を含む化合物等がある。又、3価の多価金属化合物として、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム等のアルミニウム塩等が挙げられる。上記した中でも、ジルコニウム塩及びポリアルミニウム塩が好ましい。更には、アニオン性化合物の架橋性が高く、優れた耐擦過性、耐マーカー性が得られることから、ジルコニウム塩が特に好ましい。又、ジルコニウム塩の中でも、色材の凝集性や被膜形成性が優れていることから、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムがより好ましい。又、上記したようなメカニズムを効果的に発生させ、本発明の効果を十分に得るためには、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物が、少なくとも1分子中に3つ以上、更には5つ以上の金属原子を有することが好ましい。
本発明にかかる反応液に用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物としては、以下のものが挙げられる。例えば、4価の多価金属化合物として、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム等のジルコニウム塩、硫酸チタニル等のチタン塩といった周期律表のIVa族(現周期律表では「4族」)元素を含む化合物等がある。又、3価の多価金属化合物として、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム等のアルミニウム塩等が挙げられる。上記した中でも、ジルコニウム塩及びポリアルミニウム塩が好ましい。更には、アニオン性化合物の架橋性が高く、優れた耐擦過性、耐マーカー性が得られることから、ジルコニウム塩が特に好ましい。又、ジルコニウム塩の中でも、色材の凝集性や被膜形成性が優れていることから、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムがより好ましい。又、上記したようなメカニズムを効果的に発生させ、本発明の効果を十分に得るためには、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物が、少なくとも1分子中に3つ以上、更には5つ以上の金属原子を有することが好ましい。
本発明にかかる反応液に用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物としては、より具体的には以下のものが利用できる。勿論、本発明はこれに限られるものではない。ジルコニウム塩は、例えば、第一稀元素化学工業(株)から上市されている、ジルコゾールZC−2(塩化ジルコニウム)、ジルコゾールZS(硫酸ジルコニウム)、ジルコゾールZN(硝酸ジルコニウム)、ジルコゾールZA(酢酸ジルコニウム)等を用いることができる。又、アルミニウム化合物は、例えば、浅田化学工業(株)から上市されている、Paho#2S(ポリ水酸化アルミニウム)、PAC(ポリ塩化アルミニウム)等を用いることができる。
本発明で用いる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物のうち、ジルコニウム塩、チタニウム塩は、水溶液中で以下のような状態で存在することが知られている(参考文献:リー無機化学、1982年、東京化学同人、321頁〜324頁参照)。具体的には、Zr4+、Ti4+等の単原子イオンとしてではなく、ZrO2+、TiO2+がそれぞれ(ZrO2+)n鎖、(TiO2+)n鎖の状態、即ち、1分子中に複数の金属原子を含む構造で存在する。
ジルコニウム塩の具体的な構造の一例を下記構造式(1)に示す。ジルコニウム塩は、構造式(1)に示すように、水溶液中でZr原子がヒドロキシ架橋重合体を形成し、1分子中に複数の反応個所(ジルコニウム原子)を持つと考えられる。
又、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物のうち、ポリ塩化アルミニウムやポリ水酸化アルミニウム等のポリアルミニウム化合物は、水溶液中で以下のような状態で存在する。具体的には、Al3+のような単原子イオンとしてではなく、少なくともその一部は下記構造式(2)に示すような状態で存在し、1分子中に複数の反応個所(アルミニウム原子)を持つと考えられる。ポリアルミニウム化合物は、構造式(2)中の水和水が脱離することにより、アニオン性化合物中のアニオン性基と、ポリアルミニウム化合物1分子中のそれぞれのアルミニウム原子との間で架橋反応が進行すると考えられる。
本発明にかかる反応液における、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物の含有量(質量%)は、金属原子に換算した質量で、反応液全質量を基準として、0.01質量%以上30.0質量%以下であることが好ましい。更には、1.0質量%以上20.0質量%以下、特には、3.0質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。含有量が0.01質量%未満の場合、本発明の効果が得られない場合がある。又、含有量を30.0質量%よりも多くすることも可能であるが、反応液の保存安定性が低下する傾向や、長期間保存する際に物性が変化する傾向が顕著に表れるため、あまり好ましくない。
尚、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物は、常温常湿で固体、即ち結晶の状態であるため、反応液中の水や水溶性有機溶剤が蒸発し、該多価金属化合物が乾燥すると本発明の効果が得られにくくなる。そのため、反応液に含まれる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物が記録媒体上で結晶となる前に、インクと混ざり合うようにすることが必要となる。即ち、本発明にかかる画像記録方法では、記録媒体上で、インクと反応液がそれぞれ液体の状態で接触、混合することが必要である。
ここで、前記した特許文献5及び6に代表されるように、従来、ジルコニウム塩を含有するインク又は反応液に関する提案はあった。しかし、これまでに、インク中の色材を取り込む形でアニオン性化合物(例えば、ポリマー)を架橋し、被膜を形成することで、特に高い画像濃度領域において、優れた耐擦過性、耐マーカー性を得る、という本発明の技術思想に関する開示はなかった。
又、本発明にかかる反応液に用いられる1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物は、これまでにも、光沢紙等の記録媒体のインク受容層を構成する成分として含有されることがしばしばある。しかし、この場合のように、多価金属化合物が記録媒体の成分として含有されている場合は、記録媒体はその製造工程で1度乾燥されているため、多価金属化合物は結晶状態となっている。このため、記録媒体のインク受容層を構成している多価金属化合物は、インク中の成分を架橋させる機能を有さない。つまり、本発明にかかる反応液に用いられる多価金属化合物が記録媒体に含有されている場合には、当該記録媒体上に画像を形成したとしても、前記した本発明の効果を得ることはできない。
(その他の多価金属イオン又はその塩)
本発明にかかる反応液は、画像濃度やその他の性能を補助する目的で、前記1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物に加えて、その他の多価金属イオン又はその塩を含有することができる。1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物は、上記でも述べたように、耐擦過性、耐マーカー性を向上させる能力に優れている。しかし、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物のみを多量に用いても、その他の多価金属イオンを多量に用いる場合と比較すると、高い画像濃度を得にくい。一方、その他の多価金属イオンのみを用いる場合、反応液中の含有量を多くすればかなり高い画像濃度が容易に得られる。その反面、耐擦過性、耐マーカー性は悪化してしまう。つまり、その他の多価金属イオンのみを用いた場合、高い画像濃度と、優れた耐擦過性、耐マーカー性を両立することは難しい。そこで、本発明者らが検討を行ったところ、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物と、その他の多価金属イオンを組み合わせて用いることで、画像濃度と、耐擦過性、耐マーカー性を両立する上で相乗的な効果を発揮することがわかった。
本発明にかかる反応液は、画像濃度やその他の性能を補助する目的で、前記1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物に加えて、その他の多価金属イオン又はその塩を含有することができる。1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物は、上記でも述べたように、耐擦過性、耐マーカー性を向上させる能力に優れている。しかし、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物のみを多量に用いても、その他の多価金属イオンを多量に用いる場合と比較すると、高い画像濃度を得にくい。一方、その他の多価金属イオンのみを用いる場合、反応液中の含有量を多くすればかなり高い画像濃度が容易に得られる。その反面、耐擦過性、耐マーカー性は悪化してしまう。つまり、その他の多価金属イオンのみを用いた場合、高い画像濃度と、優れた耐擦過性、耐マーカー性を両立することは難しい。そこで、本発明者らが検討を行ったところ、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物と、その他の多価金属イオンを組み合わせて用いることで、画像濃度と、耐擦過性、耐マーカー性を両立する上で相乗的な効果を発揮することがわかった。
本発明にかかる反応液に用いることができるその他の多価金属イオン(即ち、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物以外の多価金属イオン)は、以下のものが挙げられる。具体的には、例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Sr2+及びBa2+等の2価の金属イオンや、Al3+、Fe3+、Cr3+、及びY3+等の3価の金属イオンが挙げられる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。又、その他の多価金属イオンの塩とは、前記したようなその他の多価金属イオンと、これらのイオンに結合する陰イオンとから構成される金属塩のことであり、水に可溶なものであることを要する。塩を形成するための陰イオンは、具体的には、例えば、Cl-、NO3 -、I-、Br-、ClO3 -、NO2 -、SO4 2-、CO3 2-、CH3COO-、及びHCOO-等が挙げられる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。これらの中でも、インクとの反応性や取り扱いの容易さ等の観点から、多価金属イオンは、Ca2+、Mg2+、Sr2+、Al3+、及びY3+が好ましく、更にはCa2+が好ましい。又、陰イオンは、水への溶解性等の観点から、NO3 -が特に好ましい。
本発明の反応液における、その他の多価金属イオンの含有量(質量%)は、金属原子に換算した質量で、反応液全質量を基準として、0.01質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。更には、1.0質量%以上5.0質量%以下、特には、2.0質量%以上4.0質量%以下であることが好ましい。又、含有量を10.0質量%よりも多くすることも可能であるが、10.0質量%よりも多く入れたとしても、インクを不安定化させる機能の著しい増大は望めない等の理由で、通常は、過剰に含有させなくてもよい。
〔その他の成分〕
本発明にかかる反応液は、通常、上記した成分を水性媒体に含有させてなるが、それ以外に、pH緩衝剤、界面活性剤を含有させることができる。以下、これらについて説明する。
本発明にかかる反応液は、通常、上記した成分を水性媒体に含有させてなるが、それ以外に、pH緩衝剤、界面活性剤を含有させることができる。以下、これらについて説明する。
(水性媒体)
本発明にかかる反応液は、上記したような成分を水性媒体に溶解、或いは分散してなる。前記水性媒体は、通常、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が使用される。水溶性有機溶剤は、反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。
本発明にかかる反応液は、上記したような成分を水性媒体に溶解、或いは分散してなる。前記水性媒体は、通常、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が使用される。水溶性有機溶剤は、反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。
具体的には、例えば、下記のものが挙げられる。
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を含むアルキレングリコール類;
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;
グリセリン;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を含むアルキレングリコール類;
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;
グリセリン;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。
上記のような水溶性有機溶剤は、単独、或いは混合物としても使用することができる。又、水は脱イオン水を使用することが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は特に限定されないが、反応液全質量を基準として、5.0質量%〜70.0質量%であることが好ましい。又、水の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、25.0質量%〜95.0質量%であることが好ましい。本発明においては、水溶性有機溶剤の種類や含有量の詳細については、多価金属化合物との相溶性や水が蒸発した際の反応液の安定性等を考慮して決定するのが好ましい。
(pH緩衝剤)
本発明で用いる多価金属化合物の中には元々pHが低いものや、長期保存によってpHが低下していく物質も存在する。この点で問題が生じる場合には、例えば、反応液中に弱酸〜中性領域のpH緩衝剤を添加することが、反応液の安定性の点で好ましい。具体的には、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム等の酢酸塩、りん酸水素塩、炭酸水素塩、或いは、フタル酸水素ナトリウム、フタル酸水素カリウム等の多価カルボン酸の水素塩を用いることができる。更に、多価カルボン酸の具体例は、フタル酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ピロメリット酸、トリメリット酸等が挙げられる。pH緩衝剤の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましい。又、上記に挙げた物質以外でも、添加することによって、反応液のpHを、好ましいpHの範囲内に保つことが可能な物質であれば、従来公知のpHに対して緩衝作用を発現させる化合物は、何れも本発明に用いることができる。この中でも、本発明における好ましいpHで緩衝作用を示し、且つ取り扱いが容易であること等から、pH緩衝剤としては、酢酸塩が特に好ましい。又、本発明の反応液のpHは、3以上8以下、更には5以上7以下が好ましい。
本発明で用いる多価金属化合物の中には元々pHが低いものや、長期保存によってpHが低下していく物質も存在する。この点で問題が生じる場合には、例えば、反応液中に弱酸〜中性領域のpH緩衝剤を添加することが、反応液の安定性の点で好ましい。具体的には、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム等の酢酸塩、りん酸水素塩、炭酸水素塩、或いは、フタル酸水素ナトリウム、フタル酸水素カリウム等の多価カルボン酸の水素塩を用いることができる。更に、多価カルボン酸の具体例は、フタル酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ピロメリット酸、トリメリット酸等が挙げられる。pH緩衝剤の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましい。又、上記に挙げた物質以外でも、添加することによって、反応液のpHを、好ましいpHの範囲内に保つことが可能な物質であれば、従来公知のpHに対して緩衝作用を発現させる化合物は、何れも本発明に用いることができる。この中でも、本発明における好ましいpHで緩衝作用を示し、且つ取り扱いが容易であること等から、pH緩衝剤としては、酢酸塩が特に好ましい。又、本発明の反応液のpHは、3以上8以下、更には5以上7以下が好ましい。
(界面活性剤)
本発明にかかる反応液中には、界面活性剤を含有させてもよい。本発明の反応液に添加することのできる界面活性剤は、以下のものが挙げられる。具体的には、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類及びアルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤を使用することができる。又、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類を使用することができる。又、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤等を使用することができる。
本発明にかかる反応液中には、界面活性剤を含有させてもよい。本発明の反応液に添加することのできる界面活性剤は、以下のものが挙げられる。具体的には、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類及びアルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤を使用することができる。又、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類を使用することができる。又、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤等を使用することができる。
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を適宜選択して使用できる。界面活性剤の含有量(質量%)は、含有させる高分子化合物等によっても異なるが、反応液の全質量を基準として、0.01質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
(その他の添加剤)
本発明の反応液は、上記の成分の他に、更に必要に応じて、所望の物性値を持たせるために、消泡剤、防黴剤及び防腐剤等を適宜に含有させることができる。
本発明の反応液は、上記の成分の他に、更に必要に応じて、所望の物性値を持たせるために、消泡剤、防黴剤及び防腐剤等を適宜に含有させることができる。
以上のような構成を有する本発明にかかる反応液は、画像を形成する際にインクと併用してセットで使用されるので、画像への影響を考慮すると可視域に吸収を示さない無色のものであることが好ましい。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、可視域に吸収を示すものであっても、実際の画像に影響を与えない程度であれば、可視域に吸収を示す淡色のものであってもかまわない。
<インク>
本発明にかかる反応液は、インクと併用してセットとして画像形成に使用される。本発明で好適に使用することのできるインクは、色材として、顔料(本発明においては、マイクロカプセル化顔料、着色樹脂粒子等も顔料の範疇とする)を分散状態で含有する顔料インクが挙げられる。顔料の分散タイプは、顔料表面にアニオン性基が化学的に結合している自己分散顔料や、アニオン性分散剤によって分散する樹脂分散顔料が挙げられる。本発明においては、この中でも、樹脂分散顔料を用いた顔料インクを用いることが、高い画像濃度、優れた耐擦過性、耐マーカー性を得るという観点から特に好ましい。以下、インクを構成する、色材及び水性媒体等の成分について詳述する。
本発明にかかる反応液は、インクと併用してセットとして画像形成に使用される。本発明で好適に使用することのできるインクは、色材として、顔料(本発明においては、マイクロカプセル化顔料、着色樹脂粒子等も顔料の範疇とする)を分散状態で含有する顔料インクが挙げられる。顔料の分散タイプは、顔料表面にアニオン性基が化学的に結合している自己分散顔料や、アニオン性分散剤によって分散する樹脂分散顔料が挙げられる。本発明においては、この中でも、樹脂分散顔料を用いた顔料インクを用いることが、高い画像濃度、優れた耐擦過性、耐マーカー性を得るという観点から特に好ましい。以下、インクを構成する、色材及び水性媒体等の成分について詳述する。
〔色材〕
本発明にかかるインクに用いることができる色材は、例えば、カーボンブラックや有機顔料等の顔料が挙げられる。色材の含有量(質量%)は、インクジェット記録に用いた場合に優れたインクジェット吐出特性を備え、又、所望の色調や濃度を有するように適時選択すればよい。目安は、例えば、インク全質量を基準として、0.1質量%〜15.0質量%であることが好ましい。
本発明にかかるインクに用いることができる色材は、例えば、カーボンブラックや有機顔料等の顔料が挙げられる。色材の含有量(質量%)は、インクジェット記録に用いた場合に優れたインクジェット吐出特性を備え、又、所望の色調や濃度を有するように適時選択すればよい。目安は、例えば、インク全質量を基準として、0.1質量%〜15.0質量%であることが好ましい。
(カーボンブラック)
カーボンブラックは、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを用いることができる。具体的には、例えば、レイヴァン(Raven)1170、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1200、レイヴァン1250、レイヴァン1255、レイヴァン1500、レイヴァン2000、レイヴァン3500、レイヴァン5000、レイヴァン5250、レイヴァン5750、レイヴァン7000(以上、コロンビア社製)、モウグル(Mogul)L(キャブラック製)、ブラックパールズ(BlackPearls)L、リーガル(Regal)330R、リーガル400R、リーガル660R、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上、キャボット社製)、カラーブラック(ColorBlack)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(SpecialBlack)4、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック5(以上、デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA7、MA8、MA100、MA600(以上、三菱化学社製)等を使用することができる。勿論、本発明はこれらに限られるものではなく、従来公知のカーボンブラックを使用することも可能である。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
カーボンブラックは、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを用いることができる。具体的には、例えば、レイヴァン(Raven)1170、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1200、レイヴァン1250、レイヴァン1255、レイヴァン1500、レイヴァン2000、レイヴァン3500、レイヴァン5000、レイヴァン5250、レイヴァン5750、レイヴァン7000(以上、コロンビア社製)、モウグル(Mogul)L(キャブラック製)、ブラックパールズ(BlackPearls)L、リーガル(Regal)330R、リーガル400R、リーガル660R、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上、キャボット社製)、カラーブラック(ColorBlack)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(SpecialBlack)4、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック5(以上、デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA7、MA8、MA100、MA600(以上、三菱化学社製)等を使用することができる。勿論、本発明はこれらに限られるものではなく、従来公知のカーボンブラックを使用することも可能である。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
(有機顔料)
有機顔料としては、例えば、以下のようなものを用いることができる。具体的には、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料が挙げられる。又、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料が挙げられる。又、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体が挙げられる。又、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料が挙げられる。又、イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料が挙げられる。又、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料が挙げられる。又、フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、以下のようなものを用いることができる。具体的には、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料が挙げられる。又、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料が挙げられる。又、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体が挙げられる。又、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料が挙げられる。又、イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料が挙げられる。又、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料が挙げられる。又、フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示すと、以下のものが挙げられる。勿論、本発明はこれらに限られるものではなく、従来公知の有機顔料を用いることができる。
C.I.ピグメントイエロー12、同13、同14、同17、同20、同24、同74、同83、同86、同93、同109、同110、同117、同120、同125、同128、同137、同138、同147、同148、同151、同153、同154、同166、同168等;
C.I.ピグメントオレンジ16、同36、同43、同51、同55、同59、同61等;
C.I.ピグメントレッド9、同48、同49、同52、同53、同57、同97、同122、同123、同149、同150、同168、同175、同176、同177、同180、同192、同215、同216、同217、同220、同223、同224、同226、同227、同228、同238、同240等;
C.I.ピグメントバイオレット、同19、同23、同29、同30、同37、同40、同50等;
C.I.ピグメントブルー15、同15:1、同15:3、同15:4、同15:6、同22、同60、同64等;
C.I.ピグメントグリーン7、同36等;
C.I.ピグメントブラウン23、同25、同26等。
C.I.ピグメントオレンジ16、同36、同43、同51、同55、同59、同61等;
C.I.ピグメントレッド9、同48、同49、同52、同53、同57、同97、同122、同123、同149、同150、同168、同175、同176、同177、同180、同192、同215、同216、同217、同220、同223、同224、同226、同227、同228、同238、同240等;
C.I.ピグメントバイオレット、同19、同23、同29、同30、同37、同40、同50等;
C.I.ピグメントブルー15、同15:1、同15:3、同15:4、同15:6、同22、同60、同64等;
C.I.ピグメントグリーン7、同36等;
C.I.ピグメントブラウン23、同25、同26等。
〔分散剤及びポリマー〕
インクの色材として、上記したカーボンブラックや有機顔料を用いる場合には、通常は色材を分散させるための分散剤を併用する必要がある。又、本発明の効果を得るためには、分散剤としては、上記の色材を安定に分散させることができ、反応液中の多価金属化合物と接触、混合することで、架橋反応を起こすことが可能である官能基を有する化合物を用いるとよい。より具体的には、分散剤は、アニオン性基の作用によって色材を安定に分散させることができ、且つカルボキシル基やヒドロキシル基やアミド基といった、アニオン性基を有するアニオン性化合物であることが好ましい。
インクの色材として、上記したカーボンブラックや有機顔料を用いる場合には、通常は色材を分散させるための分散剤を併用する必要がある。又、本発明の効果を得るためには、分散剤としては、上記の色材を安定に分散させることができ、反応液中の多価金属化合物と接触、混合することで、架橋反応を起こすことが可能である官能基を有する化合物を用いるとよい。より具体的には、分散剤は、アニオン性基の作用によって色材を安定に分散させることができ、且つカルボキシル基やヒドロキシル基やアミド基といった、アニオン性基を有するアニオン性化合物であることが好ましい。
前記した条件を満たし、インクに好適に用いることができる分散剤としては、アニオン性ポリマーが挙げられる。具体的には、以下に列挙するようなアニオン性ポリマーを使用することができる。
具体的には、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体、又はこれらの塩等が挙げられる。
又、これらの分散剤は、その重量平均分子量が1,000以上30,000以下、更には、3,000以上15,000以下のものであることが好ましい。又、分散剤の含有量(質量%)は、インク中の顔料に対する質量比で、5%以上300%以下であることが好ましい。質量比が5%よりも小さいと、分散が不安定になる場合がある。又、質量比が5%よりも小さいと、前記した反応液中の多価金属化合物との反応により生成する被膜が、十分な強度のものが得られない場合がある。一方、上記質量比が300%より大きいと、インクの粘度が極めて高くなってしまい、特にインクジェット吐出特性が損なわれるため、好ましくない。
又、本発明で使用するインクの色材に用いることができるマイクロカプセル化顔料は、水性媒体に対する分散性を有するが、分散安定性を更に高めるために、前記で述べたようなアニオン性分散剤を更にインク中に共存させてもよい。又、色材として着色樹脂粒子を用いる場合には、上述のアニオン性分散剤を用いることが好ましい。又、自己分散性を有する顔料も本発明に用いることは可能である。本発明で使用するインクは、本発明にかかる反応液を構成する1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物と反応する成分を少なくとも1つ有することを要する。このため、色材として自己分散性を有する顔料を用いる場合は、例えば、インク中に、反応液中の多価金属化合物と架橋性を有する分散剤として機能するアニオン性のポリマー成分を1種類以上含むものであればよい。
又、顔料の上記分散剤以外にも、形成した画像の耐擦過性、耐マーカー性を更に向上する目的で、ノニオン性ポリマーをインク中に更に添加してもよい。後述するように、ノニオン性ポリマーの多くは分子中にヒドロキシル基を有する。そのためこれらをインク中に含有させ、本発明の反応液とのセットに用いると、インク中の色材をより強固に被膜で取り込むことが可能である。本発明で使用することができるノニオン性ポリマーの具体例としては、以下のものが挙げられる。
具体的には、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセタール誘導体、ポリビニルエーテル、ポリビニルエーテル誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。中でも特に、ポリビニルアルコールが、耐擦過性、耐マーカー性を向上する観点から好ましい。又、これらのノニオン性ポリマーの重量平均分子量は、1,000以上30,000以下、更には、3,000以上15,000以下であることが好ましい。ノニオン性ポリマーの含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上5.0質量%以下、更には、0.5質量%以上2.0質量%以下であることが好ましい。
〔水性媒体〕
上記したような顔料を分散させる水性媒体は、特に限定されるものでなく、反応液に用いる水性媒体と同様のものを用いることができる。又、本発明にかかる画像記録方法で使用するインクは、インクジェット記録方法(例えば、バブルジェット(登録商標)法等)で記録媒体に付与される。従って、本発明で使用するインクは、優れたインクジェット吐出特性を有するように、所望の粘度、表面張力を有するように、水性媒体の成分を調整されたものであることが好ましい。
上記したような顔料を分散させる水性媒体は、特に限定されるものでなく、反応液に用いる水性媒体と同様のものを用いることができる。又、本発明にかかる画像記録方法で使用するインクは、インクジェット記録方法(例えば、バブルジェット(登録商標)法等)で記録媒体に付与される。従って、本発明で使用するインクは、優れたインクジェット吐出特性を有するように、所望の粘度、表面張力を有するように、水性媒体の成分を調整されたものであることが好ましい。
本発明で使用するインクを構成する水性媒体としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。水溶性有機溶剤は、インクの乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を含むアルキレングリコール類;
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;
グリセリン;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を含むアルキレングリコール類;
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;
グリセリン;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;
N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
上記のような水溶性有機溶剤は、単独、或いは混合物としても使用することができる。又、水は脱イオン水を使用することが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は特に限定されないが、インク全質量を基準として、3.0質量%〜50.0質量%であることが好ましい。又、水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%〜95.0質量%であることが好ましい。
〔添加剤〕
本発明で使用するインクには、上記の成分の他に、必要に応じて保湿剤を添加することは勿論、所望の物性値を持つインクとするために、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加したものであっても構わない。
本発明で使用するインクには、上記の成分の他に、必要に応じて保湿剤を添加することは勿論、所望の物性値を持つインクとするために、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加したものであっても構わない。
<インクと反応液とのセット>
本発明にかかる反応液を上記で説明したようなインクと組み合わせて、インクと反応液とのセットとする場合、インクの色味は特に限定されない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー及びブラック(黒色)から選ばれる少なくとも1つの色調を示すインクを用いればよい。具体的には、所望の色調のインクとなるように適宜前記した色材の中から選択して用いることができる。又、反応液と組み合わせるインクは、1種類に限定されるものではなく、異なる色のインクを2つ以上組み合わせて多色画像の形成に適したインクセットとした態様とすることがより好ましい。尚、この場合は、2つ以上のインクのうち、少なくとも1つのインクが、本発明にかかる反応液と反応する形態であればよい。
本発明にかかる反応液を上記で説明したようなインクと組み合わせて、インクと反応液とのセットとする場合、インクの色味は特に限定されない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー及びブラック(黒色)から選ばれる少なくとも1つの色調を示すインクを用いればよい。具体的には、所望の色調のインクとなるように適宜前記した色材の中から選択して用いることができる。又、反応液と組み合わせるインクは、1種類に限定されるものではなく、異なる色のインクを2つ以上組み合わせて多色画像の形成に適したインクセットとした態様とすることがより好ましい。尚、この場合は、2つ以上のインクのうち、少なくとも1つのインクが、本発明にかかる反応液と反応する形態であればよい。
例えば、色材が少なくとも1種のアニオン性ポリマーによってインク中に分散状態で存在しているインクであれば、他のインクが染料を色材として含むインクとしてもよい。勿論、セットを構成する全てのインクを、水性媒体に色材がイオン性基の作用によって分散させられているインクとしてもよい。このような構成の本発明にかかるインクと反応液とからなるセットを用いれば、多色画像をインクジェット装置で形成する場合に問題とされる、異なる色調のインクが記録媒体上で隣接して付与されたときのブリーディングを有効に抑えることができる。
より具体的には、下記の形態が好ましいものとして挙げられる。先ず、インクジェット多色画像において問題とされるブリーディングは、黒色インクと他のカラーインク(例えば、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、レッドインク、グリーンインク及びブルーインクから選ばれる少なくとも1つのインク)との間において特に顕著になり易い。このため、本発明にかかる反応液によって不安定化させるインクとして、例えば、色材が少なくとも1種のアニオン性ポリマーによってインク中に分散状態で存在している黒色インクを組み合わせることが好ましい。そして他のカラーインクは、染料を水性媒体に溶解したインクであってもよい。勿論、他の全てのインクを、上記の黒色インクと同様に、色材が少なくとも1種のアニオン性ポリマーによってインク中に分散状態で存在しているインクとして、本発明にかかる反応液によって不安定化される性質のものとしてもよい。
(凝析値)
本発明者らの検討によれば、本発明にかかるセットを用いて画像を形成する際に、インクと反応液との組み合わせが、下記のようにして測定して得られる凝析値が、特定の範囲となるものである場合に、より高い濃度の画像が得られるので、特に好ましい。ここで使用する凝析値は、具体的には下記のようにして測定する。先ず、水で100倍に希釈した反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これにインクを0.25g滴下して60分間静置する。その後、前記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を求め、該値を反応液に対するインクの凝析値と定義する。本発明では、上記した方法で求めた凝析値が0.5未満となるように、セットを構成するインクと反応液との反応性が調整されていることが好ましい。特には、前記凝析値が0.4未満であることがより好ましい。更には、特に高い画像濃度を得るためには、凝析値が0.3未満であることが好ましい。
本発明者らの検討によれば、本発明にかかるセットを用いて画像を形成する際に、インクと反応液との組み合わせが、下記のようにして測定して得られる凝析値が、特定の範囲となるものである場合に、より高い濃度の画像が得られるので、特に好ましい。ここで使用する凝析値は、具体的には下記のようにして測定する。先ず、水で100倍に希釈した反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これにインクを0.25g滴下して60分間静置する。その後、前記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を求め、該値を反応液に対するインクの凝析値と定義する。本発明では、上記した方法で求めた凝析値が0.5未満となるように、セットを構成するインクと反応液との反応性が調整されていることが好ましい。特には、前記凝析値が0.4未満であることがより好ましい。更には、特に高い画像濃度を得るためには、凝析値が0.3未満であることが好ましい。
<画像記録方法及びインクジェット記録装置>
本発明にかかる反応液は、インク中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質として、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物を含有してなり、該反応液によって不安定化するインクと組み合わされて画像形成に用いられる。上記の本発明にかかる画像記録方法では、少なくともインクによる記録をインクジェット記録方式で行う。より具体的には、インクを記録媒体にインクジェット方式で付与する工程(i)と、反応液を記録媒体の少なくともインクが付与される領域に付与する工程(ii)とを有し、上記工程(i)及び(ii)は、本発明にかかる反応液と上記したインクとが記録媒体上で接触するようにして画像形成を行う。尚、上記工程(i)及び(ii)は、どちらの工程が先であってもよい。
本発明にかかる反応液は、インク中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質として、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物を含有してなり、該反応液によって不安定化するインクと組み合わされて画像形成に用いられる。上記の本発明にかかる画像記録方法では、少なくともインクによる記録をインクジェット記録方式で行う。より具体的には、インクを記録媒体にインクジェット方式で付与する工程(i)と、反応液を記録媒体の少なくともインクが付与される領域に付与する工程(ii)とを有し、上記工程(i)及び(ii)は、本発明にかかる反応液と上記したインクとが記録媒体上で接触するようにして画像形成を行う。尚、上記工程(i)及び(ii)は、どちらの工程が先であってもよい。
上記したように構成することで、本発明にかかる反応液によってインクが記録媒体上で凝集、或いはゲル化した状態となって画像形成が行われる。この結果、従来の多価金属イオンを含有する反応液を用いた場合に比べて、画像濃度が高い領域、例えば、ベタ部等においても、優れた耐擦過性、耐マーカー性が実現される。更に、カラーブリードを生じることもない。又、印字裏面への色材の裏抜けが低減した、高濃度で高発色の高品位画像を安定して得ることが可能となる。
上記において、本発明にかかる反応液を記録媒体へ付与する方法は、特に限定されず、インクと同様にインクジェット記録方式を用いる方法でもよいが、反応液をローラー等で記録媒体に塗布する方法等であってもよい。本発明においては、反応液のインクジェット吐出性等を考慮する必要がないローラー等による塗布が好ましい。
勿論、インク及び反応液を共にインクジェット記録方式で記録媒体に付与することもできる。この場合、インク及び反応液を記録媒体へ付与する順序は、下記の(a)〜(d)に挙げる方法を含めて、何れの方法を用いても構わない。
(a)反応液を印字した後にインクを印字する。
(b)インクを印字した後に反応液を印字する。
(c)インクを印字した後に反応液を印字し、更にインクを印字する。
(d)反応液を印字した後にインクを印字し、更に反応液を印字する。
(b)インクを印字した後に反応液を印字する。
(c)インクを印字した後に反応液を印字し、更にインクを印字する。
(d)反応液を印字した後にインクを印字し、更に反応液を印字する。
本発明の目的を鑑みれば、インク中に存在するポリマーを記録媒体表面近傍で効果的に凝集し、被膜化することができるため、上記した中でも、反応液を印字した後にインクを印字する工程を含む(a)又は(d)の方法が好ましい。
又、本発明にかかる画像記録方法においては、記録媒体上で、インクと反応液とが互いに液体の状態で接触することが必要である。そのため、反応液を印字した後にインクを印字する場合には、反応液を付与した後に速やかにインクを付与する必要がある。反応液が付与されてからインクが付与されるまでの時間は、インクジェット記録方式を用いた場合には1分以下、ローラー等による塗布方法の場合には、30秒以下であることが好ましい。
記録媒体に対する反応液の付与量は、反応液中の多価金属化合物の種類やその含有量、又はそれと反応させるインクによって適宜調整することができる。具体的には、反応液の付与量が、0.5g/m2以上10g/m2以下であることが、得られる記録物の画像のベタ均一性や定着性等の観点で好ましい。更には、2g/m2以上5g/m2以下であることが好ましい。
又、本発明にかかる画像記録方法において用いる記録媒体としては、例えば、普通紙、コート紙等が挙げられる。記録媒体として普通紙を用いると、本発明の効果が顕著に得られるため、特に好ましい。
(インクジェット記録装置)
次に、本発明に好適に利用できるインクジェット記録装置の一例について以下に説明する。図1は、本発明にかかる画像記録方法に好適な、反応液をローラーによって塗布する手段を有するインクジェット記録装置の一例を部分断面図として示すものである。このインクジェット記録装置は、シリアル型のインクジェット記録方式を採用するものである。該装置は、記録ヘッド1と、記録媒体(以下、記録紙ともいう)19を給紙するための給紙トレイ17と、本発明の反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット16と、記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)へ記録ヘッドを往復移動させるための駆動手段と、これらの構成要素の駆動を制御する制御手段とを有する。
次に、本発明に好適に利用できるインクジェット記録装置の一例について以下に説明する。図1は、本発明にかかる画像記録方法に好適な、反応液をローラーによって塗布する手段を有するインクジェット記録装置の一例を部分断面図として示すものである。このインクジェット記録装置は、シリアル型のインクジェット記録方式を採用するものである。該装置は、記録ヘッド1と、記録媒体(以下、記録紙ともいう)19を給紙するための給紙トレイ17と、本発明の反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット16と、記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)へ記録ヘッドを往復移動させるための駆動手段と、これらの構成要素の駆動を制御する制御手段とを有する。
記録ヘッド1は、インク吐出口が形成された面をプラテン11側に配向するようにしてキャリッジ2に搭載されている。図示しないが、記録ヘッド1は、上記インク吐出口と、インク液を加熱するための複数の電気熱変換体(例えば、発熱抵抗素子)と、これを支持する基板を有する。尚、記録ヘッド1は、その上部のキャリッジ内にインクカートリッジを搭載している。
キャリッジ2は、記録ヘッド1を搭載し、且つ記録紙19の幅方向に沿って平行に延びる2本のガイド軸9に沿って往復移動することができる。又、記録ヘッド1は、このキャリッジの往復移動と同期して駆動し、インク液滴を記録紙19に吐出して画像を形成する。
給紙カセット16は、インクジェット記録装置本体から着脱することができる。記録紙19は、この給紙カセット16内の給紙トレイ17上に積載収納される。給紙時において、給紙トレイ17を上方向に押圧するスプリング18により最上位の記録紙19が給紙ローラー10に圧接される。この給紙ローラー10は断面形状が概略半月形のローラーであり、図示しないモーターによって駆動回転し、不図示の分離爪により最上位の記録紙19のみを給紙する。
分離給紙された記録紙19は、大径の中間ローラー12と、それに圧接している小径の塗布ローラー6とによって、給紙カセット16の搬送面16Aとペーパーガイド27の搬送面27Aとに沿って搬送される。これらの搬送面は、中間ローラー12と同心的な円弧を描くようにして湾曲した面からなる。従って、記録紙19は、これらの搬送面16A及び27Aを通過することによって、その搬送方向を逆転する。即ち、記録紙19の印字がなされる面は、給紙トレイ17から搬送されて中間ローラー12に達するまでは、下方向を向いているが、記録ヘッド1に対向する時点では、上方向(記録ヘッド側)を向く。従って、記録紙の印字面は、常に画像形成装置外側方向に向いている。
本発明にかかる反応液の塗布手段は、例示した装置では給紙カセット16内に設けられている。上記塗布手段は、以下のように構成されている。反応液15を供給するための補充タンク22と、上記タンク22に周面の一部を浸した状態で回転自在に支持された供給ローラー13と、上記供給ローラー13と平行となるようにして配置され、且つ供給ローラー13と接触し、同一方向へ回転する塗布ローラー6とからなる。そして、該塗布ローラー6は、記録紙19を搬送するための中間ローラー12と周面が接触、且つ平行となるようにして配伴している。従って、記録紙19が搬送される際、中間ローラー12の回転に伴って中間ローラー12及び塗布ローラー6が回転する。その結果、供給ローラー13によって塗布ローラー6の周面に反応液15が供給され、更に、塗布ローラー6と中間ローラー12とによって挟持された記録紙19の印字面に満遍なく反応液15が塗布ローラー6によって塗布される。
又、図示したインクジェット記録装置では、補充タンク22内にフロート14が設けられている。このフロート14は、反応液15より比重の軽い物質であり、反応液の液面に浮かぶことにより透明部材である残量表示窓21を通して外から反応液15の残量を目視で確認できる。
図2は、残量表示部を正面から見た図である。残量表示部は、残量表示窓21の長手方向に沿って、残量の程度を表す表示が設けられている。図中、「Full」と表示された位置に反応液15の液面又はフロート14が達している場合が満杯の状態である。一方、「Add」と表示された位置に反応液15の液面又はフロート14がある場合、反応液が残り少ないことを示している。従って、反応液15が徐々に減り、フロート14がAddラインまで下がった時に反応液を補充すればよいことが一目瞭然でわかる。
反応液15の補充方法は、下記のようにして行うことができる。図3に示すように、給紙カセット16をインクジェット記録装置本体から引き出した状態で、注入器具23の先端を切れ目の入ったゴム部材で構成される注入口20に差し込むことにより、補充タンク22内に反応液15を注入して行う。
上記のようにして、反応液15を塗布された記録紙19は、その後、主搬送ローラー7とそれに圧接しているピンチローラー8により所定量送られて記録部へと搬送され、記録ヘッド1からインクを付与される。以上の構成において給紙、印字された記録紙19は、排紙ローラー3とこれに圧接する拍車4とによって排出搬送され、排紙トレイ5上にスタックされる。
又、反応液をローラー等により付与する場合には、特に反応液の粘度をインクの粘度よりも高くすると、反応液の付与量が少量でもインクを効果的に不安定化でき、且つ記録物の定着性等にもよいために好ましい。より具体的に説明すると、反応液の粘度が高いと、本発明で用いる多価金属化合物がより記録媒体の表面近傍に留まりやすくなるため、インクと効果的に反応しやすくなる。
一方インクは、反応液と反応した後、インク中の色材成分は記録媒体の表面近傍に留まり、水溶性有機溶剤や水等は速やかに記録媒体に浸透する、即ち、固液分離が速やかに行われることが好ましい。このため、記録物の定着性の観点からは、反応液の粘度は低い方が好ましい。反応液をローラー等により付与する場合の反応液の粘度は、3mPa・s以上100mPa・s以下、更には5mPa・s以上60mPa・s以下となるように調整するとよい。尚、本発明における反応液やインクの粘度は、25℃環境下、常法によって測定した値である。
図4に、インクジェット記録装置の別の一例を示す。図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持固定されており、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
62は、記録ヘッド65の突出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63は、ブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によって吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。又、キャップを介して不図示のポンプによって記録へッドの各インク、更には、反応液の吐出口の位置しているインク等を吸引して、記録ヘッド本来のインク、或いはインク及び反応液の本来の吐出性能を回復させる回復系ユニットを構成している。
65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域、及びその隣接した領域の移動が可能となる。51は記録媒体を挿入するための紙給部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラーである。
これらの構成により記録ヘッド65の吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。以上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホームポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。
上記の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、下記の場合も行われる。即ち、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
<インク特性;インクジェット吐出特性、記録媒体への浸透性>
本発明にかかる画像記録方法に使用することのできるインクジェット記録方法としては、例えば、下記の方法が挙げられる。即ち、インクに力学的エネルギーを作用させ、液滴を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法がある。これらの記録方法は前記したようにインクのみならず、反応液にも適用することができる。その際には、本発明にかかるインクセットを構成する反応液及びインクは、記録ヘッドから吐出可能である特性のものとすることが好ましい。記録ヘッドからの吐出性という観点からは、これらの液体の特性を、例えば、粘度を1〜15mPa・s、表面張力を25mN/m(dyne/cm)以上、更には、粘度を1〜5mPa・s、表面張力を25〜50mN/m(dyne/cm)とすることが好ましい。更に、本発明にかかる反応液は、紙面等の記録媒体上で、インクのみと反応させる必要があるため、反応液の表面張力を、記録ヘッドから吐出可能な範囲内で、且つ、反応液によって不安定化させる対象となるインクのそれよりも大きくすることが好ましい。
本発明にかかる画像記録方法に使用することのできるインクジェット記録方法としては、例えば、下記の方法が挙げられる。即ち、インクに力学的エネルギーを作用させ、液滴を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法がある。これらの記録方法は前記したようにインクのみならず、反応液にも適用することができる。その際には、本発明にかかるインクセットを構成する反応液及びインクは、記録ヘッドから吐出可能である特性のものとすることが好ましい。記録ヘッドからの吐出性という観点からは、これらの液体の特性を、例えば、粘度を1〜15mPa・s、表面張力を25mN/m(dyne/cm)以上、更には、粘度を1〜5mPa・s、表面張力を25〜50mN/m(dyne/cm)とすることが好ましい。更に、本発明にかかる反応液は、紙面等の記録媒体上で、インクのみと反応させる必要があるため、反応液の表面張力を、記録ヘッドから吐出可能な範囲内で、且つ、反応液によって不安定化させる対象となるインクのそれよりも大きくすることが好ましい。
(インクカートリッジ)
図5は、記録ヘッドにインク又は反応液を供給する部材、例えば、チューブを介して供給されるインク又は反応液を収容したカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用のインク又は反応液を収納した収容部、例えば、袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、袋40中のインク又は反応液をヘッドに供給可能にする。44は廃インク又は廃反応液を受容する吸収体である。収容部40は、インク又は反応液との接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。このようなカートリッジは、例えば、図6に示したように、インク又は反応液を吐出せしめる記録ヘッド901に着脱可能に構成されてなる。更に、これとともに、上記カートリッジ45を記録ヘッドに装着した状態では、インク又は反応液が記録ヘッド901に供給されるように構成されている。
図5は、記録ヘッドにインク又は反応液を供給する部材、例えば、チューブを介して供給されるインク又は反応液を収容したカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用のインク又は反応液を収納した収容部、例えば、袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、袋40中のインク又は反応液をヘッドに供給可能にする。44は廃インク又は廃反応液を受容する吸収体である。収容部40は、インク又は反応液との接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。このようなカートリッジは、例えば、図6に示したように、インク又は反応液を吐出せしめる記録ヘッド901に着脱可能に構成されてなる。更に、これとともに、上記カートリッジ45を記録ヘッドに装着した状態では、インク又は反応液が記録ヘッド901に供給されるように構成されている。
次に、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。又、反応液やインクの組成において、「残量」とあるのは、各成分を混合してなる反応液又はインクの全体量が100%となるように組成を調整した水の量を意味している。
<反応液1〜10の調製>
下記表1−1及び1−2に示す成分を混合し、十分攪拌して溶解した後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過して、反応液1〜10をそれぞれ調製した。尚、下記表1−1及び1−2中のアセチレングリコールエチレンオキサイド付加物には、アセチノールEH(商品名;川研ファインケミカル製)を用いた。
下記表1−1及び1−2に示す成分を混合し、十分攪拌して溶解した後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過して、反応液1〜10をそれぞれ調製した。尚、下記表1−1及び1−2中のアセチレングリコールエチレンオキサイド付加物には、アセチノールEH(商品名;川研ファインケミカル製)を用いた。
<Bk顔料分散体の調製>
色材には、顔料[カーボンブラック(製品名:モナク880、キャボット社製)]を使用した。又、該顔料を分散する分散剤としては、アニオン性ポリマー(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価190、重量平均分子量9,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)を使用した。そして、上記顔料10部、上記アニオン性ポリマー20部、純水70部を混合し、これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、下記のようにして分散処理を行った。即ち、上記材料に、0.3mm径のジルコニアビーズを150部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。次に、この分散液を遠心分離機にかけて粗大粒子を除去した後、最終調製物の固形分が約12%、重量平均粒子径が100nmのBk顔料分散体を得た。
色材には、顔料[カーボンブラック(製品名:モナク880、キャボット社製)]を使用した。又、該顔料を分散する分散剤としては、アニオン性ポリマー(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価190、重量平均分子量9,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)を使用した。そして、上記顔料10部、上記アニオン性ポリマー20部、純水70部を混合し、これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、下記のようにして分散処理を行った。即ち、上記材料に、0.3mm径のジルコニアビーズを150部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。次に、この分散液を遠心分離機にかけて粗大粒子を除去した後、最終調製物の固形分が約12%、重量平均粒子径が100nmのBk顔料分散体を得た。
<Bkインク1及び2の調製>
上記で得られたBk顔料分散体を用い、下記表2に示す成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ3μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過して、Bkインク1及び2を調製した。尚、下記表2中、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物には、アセチノールEH(商品名:川研ファインケミカル製)を使用した。
上記で得られたBk顔料分散体を用い、下記表2に示す成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ3μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過して、Bkインク1及び2を調製した。尚、下記表2中、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物には、アセチノールEH(商品名:川研ファインケミカル製)を使用した。
<評価>
上記で得られたBkインク1及び2に対して、先に調製した各反応液をそれぞれ組み合わせて、インクと反応液のセットとして画像を形成した。得られた画像について、画像濃度、耐マーカー性及び耐擦過性を評価した。又、反応液の保存安定性及び、インクと反応液の各セットについて凝析値を測定し評価した。
上記で得られたBkインク1及び2に対して、先に調製した各反応液をそれぞれ組み合わせて、インクと反応液のセットとして画像を形成した。得られた画像について、画像濃度、耐マーカー性及び耐擦過性を評価した。又、反応液の保存安定性及び、インクと反応液の各セットについて凝析値を測定し評価した。
具体的には、下記の方法で画像を形成し、後述の方法及び基準でそれぞれ評価を行った。バーコーターを用いて反応液1〜10を、それぞれPPC紙(商品名;キヤノン製)に塗布した。塗布量は全て2.5g/m2とした。反応液を塗布した直後に、Bkインク1及び2を用いて、インクジェット記録装置BJS700(キヤノン製)により、2cm四方のベタ部及び12pointの「電驚」文字の印字を行った。尚、ベタ部の印字におけるインクの付与量は9.2g/m2とした。
(1)画像濃度の評価
上記で得られた画像を、室温で1日放置した後、2cm四方のベタ部の画像濃度を反射濃度計(商品名:マクベスRD−918;マクベス製)によりそれぞれ測定した。画像濃度の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
上記で得られた画像を、室温で1日放置した後、2cm四方のベタ部の画像濃度を反射濃度計(商品名:マクベスRD−918;マクベス製)によりそれぞれ測定した。画像濃度の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
<画像濃度の評価基準>
AA:画像濃度が1.45以上である。
A:画像濃度が1.35以上1.45未満である。
B:画像濃度が1.30以上1.35未満である。
C:画像濃度が1.30未満である。
AA:画像濃度が1.45以上である。
A:画像濃度が1.35以上1.45未満である。
B:画像濃度が1.30以上1.35未満である。
C:画像濃度が1.30未満である。
(2)耐マーカー性の評価
上記で得られた画像を、印字後10分放置した後、「電驚」の文字の部分にマーカーペン(商品名:OPTEX;ゼブラ製)でラインをひき、マーカーペンをひいた箇所のインクの汚れ度合いを目視で観察した。耐マーカー性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
上記で得られた画像を、印字後10分放置した後、「電驚」の文字の部分にマーカーペン(商品名:OPTEX;ゼブラ製)でラインをひき、マーカーペンをひいた箇所のインクの汚れ度合いを目視で観察した。耐マーカー性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
<耐マーカー性の評価基準>
AA:インクの汚れが全くない。
A:インクの汚れが殆ど目立たない。
B:インクの汚れが多少見られる。
C:インクの汚れがひどい。
AA:インクの汚れが全くない。
A:インクの汚れが殆ど目立たない。
B:インクの汚れが多少見られる。
C:インクの汚れがひどい。
(3)耐擦過性の評価
上記で得られた画像を、印字後30秒放置した後、2cm四方のベタ部を指でこすり、白紙部分へのインクの転写度合いを目視で観察した。耐擦過性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
上記で得られた画像を、印字後30秒放置した後、2cm四方のベタ部を指でこすり、白紙部分へのインクの転写度合いを目視で観察した。耐擦過性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
<耐擦過性の評価基準>
AA:インクの転写が全くない。
A:インクの転写が殆ど目立たない。
B:インクの転写が多少見られる。
C:インクの転写がひどい。
AA:インクの転写が全くない。
A:インクの転写が殆ど目立たない。
B:インクの転写が多少見られる。
C:インクの転写がひどい。
(4)反応液の保存安定性の評価
上記で調製した各反応液を、60℃で10日間放置し、反応液の白濁、沈殿物の生成の有無を目視で観察した。反応液の保存安定性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
上記で調製した各反応液を、60℃で10日間放置し、反応液の白濁、沈殿物の生成の有無を目視で観察した。反応液の保存安定性の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
<反応液の保存安定性の評価基準>
A:液の白濁や沈殿物の生成がない。
B:液が白濁、又は沈殿物が生成する。
A:液の白濁や沈殿物の生成がない。
B:液が白濁、又は沈殿物が生成する。
(5)凝析値の評価
上記で調製した各反応液及び各Bkインクを用いて、凝析値の測定を行った。具体的には、純水で100倍に希釈した反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これにBkインクを0.25g滴下して60分静置した。その後、前記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を求めた。凝析値の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
上記で調製した各反応液及び各Bkインクを用いて、凝析値の測定を行った。具体的には、純水で100倍に希釈した反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これにBkインクを0.25g滴下して60分静置した。その後、前記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を求めた。凝析値の評価基準は下記の通りである。評価結果を表3に示す。
<凝析値の評価基準>
AA:凝析値が0.3未満である。
A:凝析値が0.3以上0.4未満である。
B:凝析値が0.4以上0.5未満である。
C:凝析値が0.5以上である。
AA:凝析値が0.3未満である。
A:凝析値が0.3以上0.4未満である。
B:凝析値が0.4以上0.5未満である。
C:凝析値が0.5以上である。
1:記録ヘッド
2:キャリッジ
3:排紙ローラー
4:拍車
5:排紙トレイ
6:塗布ローラー(小径)
7:主搬送ローラー
8:ピンチローラー
9:ガイド軸
10:給紙ローラー
11:プラテン
12:中間ローラー(大径)
13:供給ローラー
14:フロート
15:反応液
16:反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット
17:給紙トレイ
18:スプリング
19:記録紙
20:注入口
21:残量表示窓
22:補充タンク
23:注入器具
27:ペーパーガイド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:カートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:駆動ベルト
901:記録ヘッド
2:キャリッジ
3:排紙ローラー
4:拍車
5:排紙トレイ
6:塗布ローラー(小径)
7:主搬送ローラー
8:ピンチローラー
9:ガイド軸
10:給紙ローラー
11:プラテン
12:中間ローラー(大径)
13:供給ローラー
14:フロート
15:反応液
16:反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット
17:給紙トレイ
18:スプリング
19:記録紙
20:注入口
21:残量表示窓
22:補充タンク
23:注入器具
27:ペーパーガイド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:カートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:駆動ベルト
901:記録ヘッド
Claims (9)
- 色材を分散状態で含有するインク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液であって、
上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とする反応液。 - 前記1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物が、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、ポリ水酸化アルミニウム及びポリ塩化アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の反応液。
- 色材を分散状態で含有するインク組成物と、該インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットであって、
上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であることを特徴とするインク組成物と反応液とのセット。 - 前記インク組成物が、少なくとも1種のアニオン性ポリマーを含む請求項3に記載のインク組成物と反応液とのセット。
- 前記色材が、アニオン性ポリマーによってインク組成物中に分散状態で存在している請求項3又は4に記載のインク組成物と反応液とのセット。
- 色材を分散状態で含有するインク組成物と、該インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットを記録媒体に付与して画像を記録する画像記録方法であって、
上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であり、
(i)上記セットを構成するインク組成物をインクジェット記録方法で上記記録媒体に付与する工程
(ii)上記セットを構成する反応液を上記記録媒体に付与する工程とを有し、
上記工程(i)及び(ii)は、上記インク組成物と上記反応液とが上記記録媒体上で接触するように行われるものであることを特徴とする画像記録方法。 - 前記インク組成物が、少なくとも1種のアニオン性ポリマーを含む請求項6に記載の画像記録方法。
- 前記色材が、アニオン性ポリマーによってインク組成物中に分散状態で存在している請求項6又は7に記載の画像記録方法。
- 色材を分散状態で含有するインク組成物と、前記インク組成物中の少なくとも1つの成分と反応する反応性物質を含む反応液とを具備してなるインク組成物と反応液とのセットであって、
上記反応性物質が、1分子中に複数の反応箇所を持つ多価金属化合物であり、
水で100倍に希釈した上記反応液を、内径10mmの容器に5g入れ、これに上記インク組成物を0.25g滴下して60分間静置した後における、上記容器の底面から液面までの高さに対する凝集物の高さの割合を凝析値と定義したときの、上記凝析値が、0.5未満であることを特徴とするインク組成物と反応液とのセット。
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