JP2006160850A - インク、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インク、インクジェット記録方法及び記録物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006160850A
JP2006160850A JP2004352682A JP2004352682A JP2006160850A JP 2006160850 A JP2006160850 A JP 2006160850A JP 2004352682 A JP2004352682 A JP 2004352682A JP 2004352682 A JP2004352682 A JP 2004352682A JP 2006160850 A JP2006160850 A JP 2006160850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
water
recording
reaction liquid
soluble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004352682A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hakamata
慎一 袴田
Yoichi Takada
陽一 高田
Yasuhiro Nito
康弘 仁藤
Masafumi Tsujimura
政史 辻村
Akifumi Akasaka
聡文 赤坂
Shinya Mishina
伸也 三品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004352682A priority Critical patent/JP2006160850A/ja
Publication of JP2006160850A publication Critical patent/JP2006160850A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】 2液システムにより画像形成を行った場合に、記録箇所を擦っても色材が削れることのないインク、インクジェット記録方法及び記録物の提供。
【解決手段】 水溶性インクと反応して該インクを凝集又はゲル化せしめる反応性成分を含有する反応液とともに用いる水溶性インクであって、該水溶性インクが、水、水溶性有機溶剤及び顔料と、少なくとも親水性の異なる2種類以上の水溶性高分子化合物を含み、前記高分子化合物の少なくとも1種が他の高分子化合物と比較して凝析値が2倍以上であり更に造膜性を有ることを特徴とするインク、インクジェット記録方法及び記録物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水性ボールペン、万年筆、水性サインペン等の筆記具や、特にインクジェットプリンタ用に好適なインク、インクジェット記録方法及び記録物に関する。
インクジェット記録方式は、インクの小滴を飛翔させて、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法であるが、該記録方式によれば、安価な装置で、高解像度、高品位なフルカラー画像を高速で印刷することが可能である。しかしながら、インクジェット記録方法は、インクが液体であるために、記録媒体上に着弾した際に、特に普通紙の記録媒体を用いた場合には、インク液滴が記録媒体中に浸透して輪郭部が不明瞭となることや、又、隣接した異なる色間の境界滲み(所謂、カラーブリード)が発生するという現象を生じる場合があった。
これに対し、上記の問題を解決することを目的として、多価金属塩を含む溶液を記録媒体に付与した後、少なくとも一つのカルボキシル基を有する染料を含むインクを付与する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。即ち、該方法によれば、多価金属イオンを含有する溶液(反応液)と、該イオンと反応し得る染料を含むインクが記録媒体上で接触することにより、不溶性物が形成され、その結果として、輪郭部の不明瞭性が改善され、及びカラーブリードを生じることがなく、更に、印字裏面への色材の裏抜けが低減された(以下、裏抜け性と呼ぶ)高品位の画像を得ることが可能となる。
又、塩との作用によって増粘又は凝集するブラックインクと、その塩を含有するカラーインクとを組合せて使用することにより、画像濃度が高く、且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られる、という技術手段の提案もある(例えば、特許文献2参照)。即ち、上記した技術では、いずれも、混合されると互いに反応する2液をセットとして用いて、画像形成の際に、これらの特性の異なる2液を用いて記録媒体上に印字物を形成することで、良好な画像を得ること(以下、2液システムと呼ぶ)を達成している。その他にも、2液を用いる各種の提案がなされている(例えば、特許文献3及び4参照)。
特開平5−202328号公報 特開平6−106735号公報 特開平3−240557号公報 特開平3−240558号公報
本発明者らは、記録物の形成に、多価金属イオンを含有する反応液と、該反応液と混合されると反応するインクをセットで用いる2液システムについて種々の検討を行った。その結果、このようなインクセットを使用する2液システムでは、確かに、輪郭部の不明瞭性が改善され、且つ、異なる色のインクを複数用いた場合には、カラーブリードを生じることなく、更に、裏抜け性の優れた高品位の画像形成が可能となることを確認した。しかし、その一方で、検討の過程で、2液の反応性が高いがゆえの新たな課題を認識するに至った。
即ち、2液の反応性が高いが故に、反応液とインク組成中の顔料及び顔料を分散している高分子化合物が接触した時点(瞬間〜ほぼ数百msec)でほぼ反応が終了してしまうため、高分子化合物が互いに合一及び融着し被膜を形成することなく硬化してしまう。その結果、高分子化合物の種類及び量によっては、インクと反応液との反応性が高く、記録媒体の上部に多くの色材が残った場合、記録箇所を擦ると色材が削れてしまい、これは、両面記録時の弊害等になりかねない。
このような問題に対し、インク又は反応液のいずれかにバインダー能を有する物質を添加し、色材凝集物と紙面との結着性及び色材凝集物同士の結着性を上げる方法が数多く提案されている。しかし、これらの提案の中で、インク中にバインダー能を有する物質を添加させる方法には、まだ数多くの問題がある。例えば、特開平10−120952公報に開示されているように、インク中に樹脂エマルジョンを含有させることで、反応液とインク組成物が接触した後、樹脂エマルジョンとセルロース繊維との結着性及び樹脂エマルジョン自体の造膜力の性質を利用することにより、記録箇所の擦りに対する効果を向上させる方法がある。しかしながら、インクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する方式のインクジェットなどを用いた場合、インク中に該特許で使用されているようなエマルジョンを添加させてしまうと、エマルジョンの疎水性部分によってインク吐出のための発泡が妨げられ、十分な大きさの泡に成長しないために吐出の不安定化を招く場合がある。
更には、バインダー機能を十分発揮するためには、インク中に十分な量を含有させる必要がある。しかしながら、添加量を多くするに伴い、インクの粘度が上昇してしまい、吐出性能等の信頼性を損なってしまう場合もある。
従って、本発明の目的は、2液システムにより画像形成を行った場合に、従来の2液システムでの効果を満たすと共に、従来の2液システムにより形成された画像よりも耐擦過性(記録箇所を擦っても色材が削れること)に優れ、かつ吐出性能の信頼性も満足するインク及びインクジェット記録方法並びにその記録物を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、水溶性インクと反応して該インクを凝集又はゲル化せしめる反応性成分を含有する反応液とともに用いる水溶性インクであって、該水溶性インクが、水、水溶性有機溶剤及び顔料と、少なくとも親水性の異なる2種類以上の水溶性高分子化合物を含み、前記高分子化合物の少なくとも1種が他の高分子化合物と比較して凝析値が2倍以上であり更に造膜性を有ることを特徴とするインクを提供する。尚、造膜性とはインクが通常使用される環境下において、水分蒸発に伴い容易に膜が形成されることを意味する。更に、本発明の好ましい形態は、インク組成物中の顔料が、前記水溶性高分子により分散したものであるインクが挙げられる。尚、前記凝析値とは、反応液を純水で100倍に希釈したものを内径10mmの容器に5g入れ、これにポリマー水溶液3%を0.25g滴下して60分間放置した後における、上記容器底面から液面までの高さに対する凝集物(白濁部分)の高さの割合を意味するものである。
更に、本発明の好ましい形態は、前記構成において、前記反応成分が、多価金属のイオン及びその塩から選ばれる少なくとも何れかを含むインク、又、前記構成において、前記多価金属のイオンが、Ca、Cu、Ni、Mg、Zn、Ba、Al、Fe、Cr、及びYから選ばれる少なくとも1種であるインクが挙げられる。
又、本発明の別の実施形態にかかるインクジェット記録方法は、記録媒体にインクと反応液を付与して記録を行う記録方法において、上記したいずれかの形態のインクを用い、且つ少なくともインクの記録媒体への付与をインクジェット記録方法で行うことを特徴とする。更に、本発明の好ましい形態は、上記構成において、反応液を前記インクに先立って付与するインクジェット記録方法が挙げられる。更に本発明の別の実施形態は、上記構成のインクジェット記録方法によって記録されたことを特徴とする記録物である。
本発明によれば、吐出特性に優れ、更に、2液システムにより画像形成を行い、記録媒体の上部に多くの色材が残った場合でも、従来の2液システムによって形成された画像に比べ記録箇所を擦っても色材が削れないインクが提供することが可能となる。
次に、好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明者らは、前記した技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、凝析値の異なった2種類以上の水溶性高分子化合物、即ち、反応液との反応性が高い高分子化合物と、反応液との反応性が低く更に造膜性を有する高分子化合物からなる水溶性インクを用いて画像を形成することで、インクの粘度上昇に伴う吐出性能低下の現象を抑制でき、更には形成された画像も従来の2液システムによって形成された画像に比べ記録箇所を擦っても色材が削れないインクを提供することが可能となった。本発明者らは、上記のように機能の異なった2種以上の高分子化合物をインク中に含有させることで、従来よりも少ないバインダー量で耐擦過性を向上できるメカニズムは以下のように推測している。即ち、反応液と水溶性インクが接触すると、インク組成中の顔料及び反応液との反応性が高い高分子化合物が即座に反応し、色材を記録媒体の上部に残すと供に、反応液との反応性が弱い高分子化合物が反応液と反応しない状態で色材の周辺に存在するため、色材と液体が分離するに従い、高分子化合物が互いに合一及び融着し造膜することで、記録媒体の上部に色材が残った場合でも、従来の2液システムで画像を形成するよりも耐擦過性が良化していると推測している。尚、上記現象は、インクと反応液との反応性(凝析値)がある一定範囲内の時により顕著に表れる。
又更に、該水溶性構高分子化合物を用いて分散された顔料を含有したインクを用いることで、インクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法により吐出させた場合、吐出の不安定化を招くことなく、周波数応答性(周波数に対するインクの追従状態)も向上することを知見した。この理由は顔料表面に凝析値が最も低い高分子化合物(例えば酸価が300以上の高分子化合物)が配向していることことで、顔料の親水性が高まり、吐出状態を向上したと推測される。
本発明の反応液とインクとのセットの好ましい形態としては、水溶性インクと反応して該インクを凝集又はゲル化せしめる反応性成分を含有する反応液とともに用いる水溶性インクであって、該水溶性インクが、水、水溶性有機溶剤及び顔料と、少なくとも親水性の異なる2種類以上の水溶性高分子化合物を含み、前記高分子化合物の少なくとも1種が他の高分子化合物と比較して凝析値が2倍以上であり更に造膜性を有ることが好ましい。凝析値が2倍以上異なることで、反応液中に含まれる反応成分は、凝析値の高い高分子化合物と選択的に反応し、凝析値の低い高分子化合物とはほとんど反応せずに記録媒体上に存在する。その結果、凝析値の低い高分子化合物は、インクが通常使用される環境下において容易に膜を形成することで、記録媒体の上部に多くの色材が残った場合でも、記録箇所を擦ると色材が削られることないため、両面記録時の弊害等になることがない。更に、本発明の反応液とインクとのセットに用いられるインクのより好ましい形態としては、インク中に含まれる顔料が、該水溶性高分子化合物を併用し分散されたものを使用することが好ましい。両高分子化合物を併用し分散させることで、記録媒体の上部に多くの色材が残った場合でも、記録箇所を擦ると色材が削られることない記録物が得られる供に、周波数応答性を向上するという両立を実現することが可能となる。
以下、本発明の反応液とインクとのセットを構成する反応液及びインクについて説明する。
<反応液>
本発明で使用する反応液は、インク組成物と反応して該インクを凝集又はゲル化せしめる反応性成分を含有するが、より具体的には、例えば、水性媒体中に、イオン性基の作用によって安定に分散又は溶解されている色材を有するインクと、記録媒体上等で混合された場合に、該インクの分散安定性を破壊及び凝集することができる、金属塩(特には多価金属のイオン及びその塩)、低分子カチオン性化合物、及びカチオン性高分子から選ばれる、少なくとも何れかを、反応性成分として含むものが挙げられる。以下、これらの反応性成分について説明する。
(金属塩)
反応液に用いることができる金属塩とは、一価の金属イオン及び二価以上の多価金属イオンと、これら多価金属イオンに結合する陰イオンとから構成されたものであって、水に可溶なものである。例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、及びBa2+等の二価の金属イオンや、Al3+、Fe3+、Cr3+、及びY3+等の三価の金属イオンが挙げられるがこれに限定されるものではない。
一価の金属塩としては、以下のものが挙げられる。例えば、M1SO、CHCOOM1、Ph−COOM1、M1NO、M1Cl、M1Br、M1I、M1SO及びM1COから選ばれる少なくとも一つを用いることが好ましい。ここでM1は、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わし、Phは、フェニル基を表す。そして、アルカリ金属の具体例としては、例えば、Li、Na、K、Rb、及びCs等が挙げられ、又、有機アンモニウムの具体例としては、例えば、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、メタノールアンモニウム、ジメタノールアンモニウム、トリメタノールアンモニウム、エタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム及びトリエタノールアンモニウム等が挙げられる。勿論、本発明は、上記化合物に限定されるものではない。又、反応液中の上記したような金属イオンの含有量は、本発明にかかる効果を考慮すると、質量基準で、0.01〜20%とすることが好ましい。
(低分子カチオン性化合物、カチオン性高分子について)
本発明において、反応液の反応成分として用いる低分子カチオン性化合物及びカチオン性高分子としては、水に可溶なものが好ましい。低分子カチオン性化合物の具体例としては、1級或いは2級或いは3級アミン塩型のラウリルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンアミン等の塩酸塩、酢酸塩や、第4級アンモニウム塩型のラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。又、ピリジニウム塩型のセチルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムブロマイド、更に、イミダゾリン型の2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリンや、高級アルキルアミンのエチレンオキシド付加物であるジヒドロキシエチルステアリルアミン等、が挙げられる。
カチオン性高分子の具体例としては、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアミンスルホン塩酸塩、ポリビニルアミン塩酸塩、キトサン酢酸塩等を挙げることができる。又、この他に、ノニオン性高分子物質の一部をカチオン化したビニルピロリドンとアミノアルキルアルキレート4級塩との共重合体、アクリルアマイドとアミノメチルアクリルアマイド4級塩との共重合体等を挙げることができる。勿論本発明は、これらの化合物に限定されないことはいうまでもない。又、反応液中の上記化合物及び高分子の含有量は、本発明にかかる効果を考慮すると、質量基準で、0.1〜20%とすることが好ましい。
又、本発明で使用する反応液は、無色であることが好ましいが、必ずしも可視域に吸収を示さないものである必要はない。即ち、可視域に吸収を示すものであっても、実質上、画像を形成した場合に、画像に影響を与えない範囲であれば、可視域に吸収を示す淡色のものであってもかまわない。
(水性媒体)
本発明で使用する反応液は、上記したような反応性成分を水性媒体に溶解してなるが、水性媒体の例としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。又、水溶性有機溶媒としては、反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。具体的には例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。又、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。
本発明で使用する反応液中に含有される水溶性有機溶剤の含有量は、特に限定されないが、反応液全量に対して、質量基準で、好ましくは3〜70%の範囲とすることが好適である。又、反応液に含有される水の含有量は、反応液全量に対して、質量基準で、好ましくは25〜95%の範囲である。本発明で使用する反応液は、更に、上記の成分のほかに、必要に応じて、所望の物性値を持つ反応液とするために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を適宜に添加することができる。
<インク>
本発明のインクセットは、上記した成分からなる反応液に、これらと反応して凝集或いはゲル化されるインクを組み合わせたインクセットとして構成される。上記した反応液と反応して凝集或いはゲル化されるインクとしては、例えば、インク中の色材が、イオン性基によって水性媒体に分散又は溶解させられているインクが挙げられる。本発明で使用するインクに用いることのできる色材としては、顔料(マイクロカプセル化顔料及び自己分散型顔料を含む)、更には、着色樹脂等が挙げられる。以下これらの色材について詳述する。
(顔料)
本発明に用いることのできる顔料としては、例えば、カーボンブラックや有機顔料等が挙げられる。
(カーボンブラック)
カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料で、例えば、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キャボット製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(SpecialBlack)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学製)等を使用することができるが、これらに限定されるものではなく従来公知のカーボンブラックを使用することが可能である。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
(有機顔料)
有機顔料としては、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料、イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等、その他の顔料が例示できる。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示すと、以下のものが例示できる。勿論、以下のもの以外でも従来公知の有機顔料が使用可能である。
C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、151、153、154、166、168等
C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61等
C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240等
C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等
C.I.ピグメントブルー:15、15:3、15:1、15:4、15:6、22、60、64等
C.I.ピグメントグリーン:7、36等
C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。
(分散剤)
上記したカーボンブラックや有機顔料を用いる場合には、分散剤を併用することが好ましい。分散剤としては、アニオン性基の作用によって上記の顔料を水性媒体に安定に分散させることのできるものが好適に用いられる。分散剤の具体例は、例えばスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体或いはこれらの塩等が含まれる。又、これらの分散剤は、重量平均分子量が1,000〜30,000の範囲のものが好ましく、特には3,000〜15,000の範囲のものが好ましい。
(自己分散型顔料)
色材として、顔料表面にイオン性基(アニオン性基)を結合させることによって分散剤なしで水性媒体に分散させることのできる顔料、所謂自己分散型顔料を用いることもでき、このような顔料の一例としては、例えば、自己分散型カーボンブラックを挙げることができる。自己分散型カーボンブラックとしては、例えば、下記に挙げるアニオン性基がカーボンブラック表面に結合したものを挙げることができる。
(アニオン性CB)
アニオン性カーボンブラックとしては、カーボンブラックの表面に、例えば、−COO(M2)、−SO(M2)、−POH(M2)、−PO(M2)から選ばれる少なくとも1つのアニオン性基を結合させたものが挙げられる。上記式中、M2は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。これらの中でも特に、−COO(M2)や−SO(M2)をカーボンブラック表面に結合して、アニオン性に帯電せしめたカーボンブラックは、インク中の分散性が良好なため、本発明に特に好適に用い得る。ところで、上記親水性基中「M2」として表したもののうち、アルカリ金属の具体例としては、例えば、Li、Na、K、Rb及びCs等が挙げられる。
又、有機アンモニウムの具体例としては、例えば、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、メタノールアンモニウム、ジメタノールアンモニウム、トリメタノールアンモニウム等が挙げられる。そして、M2をアンモニウム或いは有機アンモニウムとした自己分散型カーボンブラックを含むインクは、記録画像の耐水性をより向上させることができ、この点において特に好適に用いることのできる。これは当該インクが記録媒体上に付与されると、アンモニウムが分解し、アンモニアが蒸発する影響によるものと考えられる。
ここでM2をアンモニウムとした自己分散型カーボンブラックは、例えば、M2がアルカリ金属である自己分散型カーボンブラックを、イオン交換法を用いてM2をアンモニウムに置換する方法や、酸を加えてH型とした後に水酸化アンモニウムを添加してM2をアンモニウムにする方法等、によって得られる。又、アニオン性に帯電している自己分散型カーボンブラックの製造方法としては、例えば、カーボンブラックを次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられ、この方法によって、カーボンブラック表面に−COONa基を化学結合させることができる。
ところで、上記したような種々の親水性基は、カーボンブラックの表面に直接結合させてもよい。或いは、他の原子団をカーボンブラック表面と該親水性基との間に介在させ、該親水性基をカーボンブラック表面に間接的に結合させてもよい。ここで他の原子団の具体例としては、例えば、炭素原子数1〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基、置換若しくは未置換のナフチレン基が挙げられる。ここでフェニレン基及びナフチレン基の置換基としては、例えば、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。又、他の原子団と親水性基の組み合わせの具体例としては、例えば、−CCOO(M2)、−Ph−SO(M2)、−Ph−COO(M2)等(但し、Phはフェニル基を表す)が挙げられる。
ところで、上記した自己分散型カーボンブラックの中から2種若しくはそれ以上を適宜選択したものを、インクの色材に用いてもよい。又、インク中の自己分散型カーボンブラックの添加量としては、インク全量に対して、質量基準で、0.1〜15質量%、特には1〜10質量%の範囲とすることが好ましい。この範囲とすることで、自己分散型カーボンブラックは、インク中で十分な分散状態を維持することができる。更に、インクの色調の調製等を目的として、自己分散型カーボンブラックに加えて染料を色材として添加してもよい。
(着色微粒子/マイクロカプセル化顔料)
色材として上記したものの他に、ポリマー等でマイクロカプセル化した顔料や樹脂粒子の周囲を色材で被覆した着色微粒子等も用いることができる。マイクロカプセルに関しては、本来的に水性媒体に対する分散性を有すが、分散安定性を高めるために上記したような分散剤を更にインク中に共存させてもよい。又、着色微粒子を色材として用いる場合には、上記したアニオン系分散剤等を用いることが好ましい。
(水性媒体)
上記したような色材を分散させてインクとする場合の水性媒体は、特に限定されるものでなく、反応液に用いる水性媒体として前記したものと同様のものを用いることができる。又、カラーインクをインクジェット法(例えば、バブルジェット(登録商標)法等)で記録媒体に付着せしめる場合には、前述したように優れたインクジェット吐出特性を有するように、インク所望の粘度、表面張力を調製することが好ましい。
インクに用いられる水性媒体の例としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、nープロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。又、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。
本発明で使用するインク中に含有される水溶性有機溶剤の含有量は特に限定されないが、インク全量に対して、質量基準で、好ましくは3〜50wt%の範囲が好適である。又、インクに含有される水の含有量は、反応液全量に対して、質量基準で、好ましくは50〜95質量%の範囲である。
更に、本発明で使用するインクには、上記の成分のほかに、必要に応じて保湿剤を添加することは勿論、所望の物性値を持つ反応液とするために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加しても構わない。
<インクセット>
前記で説明した反応液と組み合わせて、本発明にかかるインクセットを構成するインクの色調は特に限定されず、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー及びブラックから選ばれる1つの色調を示すインクとすればよい。具体的には、所望の色調のインクとなるように適宜前記した色材の中から選択して用いることができる。ここで各インク中の色材の含有量は、例えばインクジェット記録に用いる場合には、該インクが優れたインクジェット吐出特性を備え、又、所望の色調や濃度を有するように適宜、選択すればよいが、目安としては、例えば、インク全量に対して1〜50質量%の範囲が好ましい。
又、本発明のインクセットにおいては、異なる色調のインクを2つ以上組み合わせて、特に、少なくともブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色調が異なる4種のインクを含む多色画像の形成に適したインクセットとすることがより好ましい。
<記録方法、装置>
本発明の反応液は、該反応液によって不安定化するインクと組み合わされて画像形成に用いられるが、その際の記録方法としては、少なくともインクによる記録をインクジェット記録方式で行う記録方法が好適である。より具体的には、反応液を記録媒体の少なくともインクが付与される領域に付与する工程と、インクを記録媒体にインクジェット方式で付与する工程を有し、本発明の反応液によってインクが記録媒体上で凝集或いはゲル化し、特に、カラーブリードを生じることのない、更には、印字裏面への色材の裏抜けが低減した、高濃度で高発色の高品位画像を安定して得ることが可能となる。
本発明の反応液の記録媒体への付与方法については、インクと同様にインクジェット記録方式を用いる方法、及び本発明の反応液をローラー等で記録媒体に塗布する方法等が挙げられる。これらの中では、吐出性等を考慮する必要がないローラー等による塗布が好ましい。
記録媒体に対する反応液の付与量は、反応液中の多価金属イオン種やその量、あるいはそれと反応させるインクによって適宜調製することができるが、0.5g/m以上10g/m以下にすることが、得られる記録物の画像のベタ均一性や定着性等の観点で好ましい。更に好ましくは2g/mを超えて5g/m以下である。
<インクジェット記録装置>
図1は、インクジェット記録装置の一例を示すものである。
この画像形成装置は、シリアル型のインクジェット記録方式を採用するもので、記録ヘッド1と、記録媒体(以下、記録紙ともいう)19を給紙するための給紙トレイ17と本発明の反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット16と、記録紙の搬送方向と直交する方向へ記録ヘッドを往復移動させるための駆動手段と、これらの構成要素の駆動を制御する制御手段とを有する。
記録ヘッド1は、インク吐出口が形成された面をプラテン11側に配向するようにしてキャリッジ2に搭載されている。図示しないが、記録ヘッド1は、上記インク吐出口と、インク液を加熱するための複数の電気熱片歓体(例えば発熱抵抗素子)と、これを支持する基板を有する。尚、記録ヘッド1はその上部のキャリッジ内にインクカートリッジを搭載している。
キャリッジ2は、記録ヘッド1を搭載し、かつ記録紙19の幅方向に沿って平行に延びる2本のガイド軸9に沿って往復移動することができる。又、記録ヘッド1は、このキャリッジの往復移動と同期して駆動し、インク液滴を記録紙19に吐出して画像を形成する。
給紙カセット16は、画像形成装置本体から着脱することができる。記録紙19は、この給紙カセット16内の給紙トレイ17上に積載収納される。給紙時において、給紙トレイ17を上方向に押圧するスプリング18により最上位のシートが給紙ローラー10に圧接される。この給紙ローラー10は断面形状が概略半月形のローラーであり、図示しないモーターによって駆動回転し、不図示の分離爪により最上位のシート(記録紙19)のみを給紙する。
分離給紙された記録紙19は、大径の中間ローラー12と、それに圧接している小径の塗布ローラー6とによって、給紙カセット16の搬送面16Aとペーパーガイド27の搬送面27Aとに沿って搬送される。これらの搬送面は、中間ローラー12と同心的な円弧を描くようにして湾曲した面からなる。したがって、記録紙19は、これらの搬送面16A及び27Aを通過することによって、その搬送方向を逆転する。すなわち、記録紙19の印字がなされる面は、給紙トレイ17から搬送されて中間ローラー12に達するまでは、下方向を向いているが、記録ヘッド1に対向する時点では、上方向(記録ヘッド側)を向く。したがって、記録紙の印字面は、常に画像形成装置外側方向に向いている。
反応液塗布手段は、給紙カセット16内に設けられ、かつ反応液15を供給するための補充タンク22と、該タンク22に周面の一部を浸した状態で回転自在に支持された中間ローラー12と、該中間ローラーと平行となるようにして配置され、かつ中間ローラー12と接触し、同一方向へ回転する塗布ローラー6を有する。又、塗布ローラー6は、記録紙19を搬送するための中間ローラー12と周面が接触、かつ平行となるようにして配置している。したがって、記録紙19が搬送される際、中間ローラー12の回転にともなって中間ローラー12及び塗布ローラー6が回転する。その結果、供給ローラー13によって塗布ローラー6の周面に反応液15が供給され、更に塗布ローラー6と中間ローラー12とによって挟持された記録紙19の印字面に満遍なく反応液が供給ローラー6によって塗布される。
又、本画像形成装置では、補充タンク22内にフロート14が設けられている。このフロート14は、反応液15より比重の軽い物質であり、反応液の液面に浮かぶことにより透明部材である残量表示窓21をとおして外から反応液の残量を目視で確認できる。
図2は残量表示部を正面から見た図である。残量表示部は、残量表示窓21の長手方向に沿って、残量の程度を表す表示が設けられている。図中、「Full」と表示された位置に反応液の液面又はフロート14が達している場合が満杯の状態である。一方、「Add」と表示された位置に反応液の液面又はフロート14がある場合、反応液が残り少ないことを示している。したがって、反応液15が徐々に減り、フロート14がAddラインまで下がった時に反応液を補充すればよいことが一目瞭然でわかる。
反応液の補充方法としては、図3に示すように、給紙カセット16を画像形成装置本体から引き出した状態で、注入機具23の先端を切れ目の入ったゴム部材で構成される注入口20に差し込むことにより補充タンク22内に反応液を注入するものである。
このように、反応液を塗布された記録紙は、その後、主搬送ローラー7とそれに圧接しているピンチローラー8により所定量送られて記録部へと搬送され、記録ヘッド1からインクを付与される。以上の構成において給紙、印字された記録シート19は、排紙ローラー3とこれに圧接する拍車4とによって排出搬送され、排紙トレイ5上にスタックされる。
又、反応液をローラー等により付与する場合には、特に反応液の粘度の方がインクの粘度よりも高くする方が、少ない付与量でインクを効果的に不安定化でき、かつ記録物の定着性等にも良いために好ましい。より具体的に説明すると、反応液の粘度が高い方が、多価金属イオンがより記録媒体の上方に留まりやすくなるため、インクと効果的に反応しやすくなる。
一方インクは、反応液と反応した後、インク中の色材成分は記録媒体の上方に留まり、溶剤や水等は速やかに記録媒体中に浸透する、即ち固液分離が速やかに行われることが好ましいため、粘度は低い方が記録物の定着性等の観点で好ましい。反応液をローラー等により付与する場合の反応液の粘度としては3mPa・s以上100mPa・s以下、更には5mPa・s以上60mPa・s以下が好ましい。本発明における反応液やインクの粘度は、25℃環境下、常法によって測定することができる。
一方、インクジェット記録方法で、本発明のインクセットを構成するインクと反応液のいずれもを記録媒体上に付与する場合の、記録媒体上へ付与する順序は、下記に挙げる方法等、様々な記録方法が考えられるが、いずれであってもよく、適宜選択すればよい。
a:反応液を印字した後にインクを印字する。
b:インクを印字した後に反応液を印字する。
c:インクを印字した後に反応液を印字させ更にインクを印字させる。
d:反応液を印字した後にインクを印字させ更に反応液を印字させる。
本発明の目的を鑑みれば、反応液を、インクに先だって記録媒体に記録する工程を少なくとも含むa)又はd)が好ましい。
図4に、インクジェット記録装置の別の一例を示す。図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持固定されており、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
62は記録ヘッド65の突出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によって吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。又、キャップを介して不図示のポンプによって記録へッドの各インク、更には、反応液の吐出口の位置しているインク等を吸引して、記録ヘッド本来のインク、或いはインク及び反応液の本来の吐出性能を回復させる回復系ユニットを構成している。
65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。51は記録媒体を挿入するための紙給部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラーである。
これらの構成により記録ヘッドの65吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。以上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホームポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。
上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
(インク特性;インクジェット吐出特性、記録媒体への浸透性)
本発明にかかるインクセットは、インクジェット記録用として特に好適である。インクジェット記録方法としては、インクに力学的エネルギーを作用させ、液滴を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法があり、それらの記録方法に本発明のインクのみならず、反応液を用いることもできる。その際には、上記した本発明にかかる構成の反応液及びインクは、インクジェットヘッドから吐出可能である特性のものとすることが好ましい。インクジェットヘッドからの吐出性という観点からは、これらの液体の特性を、例えば、その粘度を1〜15mPa・s、表面張力を25mN/m(dyne/cm)以上、特には、粘度を1〜5mPa・s、表面張力を25〜50mN/m(dyne/cm)とすることが好ましい。更に、本発明の反応液は、紙面等の記録媒体上で、特定のインクのみと反応させる必要があるため、特定のインクによる記録部とは別の箇所に反応液が滲まないように、反応液の表面張力を、インクジェットヘッドから吐出可能な範囲内で、且つ、反応液によって不安定化させる対象となるインクのそれよりも大きくすることが好ましい。
(インクカートリッジ)
図5は、記録ヘッドにインク若しくは反応液を供給する部材、例えば、チューブを介して供給されるインク若しくは反応液を収容したカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用のインク又は反応液を収納した収容部、例えば、袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、袋40中のインク又は反応液をヘッドに供給可能にする。44は廃インク又は廃反応液を受容する吸収体である。収容部40としてはインク又は反応液との接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。このようなカートリッジは、例えば、図6に示したように、インク又は反応液を吐出せしめる記録ヘッド901に着脱可能に構成されてなるとともに、該カートリッジ45を記録ヘッドに装着した状態ではインク又は反応液が記録ヘッド901に供給されるように構成されている。
以下、実施例及び比較例を用いて更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、以下の記載で、部、%とあるものは特に断らない限り質量基準である。先ず、下記のようにして反応液とインクとを調製した。
<反応液の調製>
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し、反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・トリメチロールプロパン 6部
・グリセリン 5部
・ジエチレングリコール 5部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 76部
(顔料分散体C1)
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3(製品名:ファストゲンブルーFGF、大日本インキ化学製))10部、アニオン系高分子P−1(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価250、重量平均分子量10,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)20部、アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価400、重量平均分子量6,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)10部、純水60部を混合し、これらをバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを150部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去した後、最終調整物の固形分が約12%、重量平均粒径が100nmの顔料分散体C1を得た。
(シアンインク1の組成)
・顔料分散体C1 30部
・グリセリン 9部
・ジエチレングリコール 6部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 54部
(顔料分散体C2)
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3(製品名:ファストゲンブルーFGF、大日本インキ化学製))10部、アニオン系高分子P−1(スチレン−アクリル酸共重合体、酸価250、重量平均分子量10,000、固形分10%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)30部、純水60部を混合し、これらをバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、0.3mm径のジルコニアビーズを150部充填し、水冷しつつ、5時間分散処理を行った。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去した後、最終調整物の固形分が約12%、重量平均粒径が100nmの顔料分散体C2を得た。
(シアンインク2の組成)
・顔料分散体C2 30部
・グリセリン 9部
・ジエチレングリコール 6部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 54部
尚、アニオン系高分子P−1に水を加え固形分が3%になるように調整した水溶液と反応液1との凝析値は供に約0.4であった。同様に、アニオン系高分子P−2に水を加え固形分が3%になるように調整した水溶液と反応液との凝析値は共に約0.9であった。
上記で調製した反応液とシアンインク1とを、組み合わせてインクセット1とした。
(比較例1)
上記で調製した反応液とシアンインク2とを、組み合わせてインクセット2とした。
上記の実施例及び比較例のインクセットを用いて、下記のようにして画像を形成した。記録信号に応じた熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置(商品:BJ S700;キヤノン製)を用いて、液体組成物をインクが付与される部位及びその周辺に、インクの付与前に付与することによって印字を行った。評価項目を以下に示す。被プリント材としては、市販のコピー用紙、ボンド紙、再生紙の3種類を使用した。
(1)耐擦過性
MSゴシック体、14ポイントの文字、及び、2cm四方のベタ印字を行った後、1分後印字部を指で擦り、耐擦過性の評価を行った。
(2)周波数応答性
得られた印字物の印字状態、即ちカスレや白抜け状態及びスブラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観察し、評価した。
(評価結果)
実施例のインクセットを用いた場合、文字部、ベタ部ともに削れることもなく、又、指も汚れなかった。一方、比較例のインクセットを用いた場合は、文字部、ベタ部共に削れ、指が汚れた。更に、実施例のインクセットを用いた場合、比較例のインクセットを用いた場合と同じように、周波数に対するインクの追従状態は良好であり、キャラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾点不良が見られなかった。
本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略側断面図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられた反応液残量表示部の正断面図である。 本発明のインクジェット記録装置の反応液補充状態を示す概略側断面図である。 本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。 インクカートリッジの一例を示す縦断面図である。 本発明の一実施態様にかかるインクカートリッジが記録ヘッドに装着された状態を示す概略平面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 排紙ローラー
4 拍車
5 排紙トレイ
6 塗布ローラー
7 主搬送ローラー
8 ピンチローラー
9 ガイド軸
10 給紙ローラー
11 プラテン
12 中間ローラー
13 供給ローラー
14 フロート
15 反応液
16 給紙カセット
17 給紙トレイ
18 スプリング
19 記録媒体(記録紙)
20 注入口
21 残量表示窓
22 補充タンク
23 注入機具
27 ペーパーガイド
40 インク袋
42 栓
44 インク吸収体
45 インクカートリッジ
51 給紙部
52 紙送りローラー
53 排紙ローラー
61 ブレード
62 キャップ
63 インク吸収体
64 吐出回復部
65 記録ヘッド
66 キャリッジ
67 ガイド軸
68 モーター
69 ベルト
901 記録ヘッド

Claims (7)

  1. 水溶性インクと反応して該インクを凝集又はゲル化せしめる反応性成分を含有する反応液とともに用いる水溶性インクであって、該水溶性インクが、水、水溶性有機溶剤及び顔料と、少なくとも親水性の異なる2種類以上の水溶性高分子化合物を含み、前記高分子化合物の少なくとも1種が他の高分子化合物と比較して凝析値が2倍以上であり更に造膜性を有ることを特徴とするインク。
  2. 前記顔料が、前記の親水性の異なる2種類以上の水溶性高分子化合物により分散された顔料である請求項1に記載のインク。
  3. 前記水溶性高分子化合物がアニオン性高分子化合物である請求項1又は2に記載のインク。
  4. 前記反応成分が、多価金属のイオン及びその塩から選ばれる少なくとも何れかを含む請求項1〜3の何れか1項に記載のインク。
  5. 記録媒体にインクと反応液を付与して記録を行う記録方法において、請求項1〜4の何れか1項に記載のインクを用い、且つ少なくともインクの記録媒体への付与をインクジェット記録方法で行うインクジェット記録方法。
  6. 前記反応液を前記インクに先立って付与する請求項5に記載のインクジェット記録方法。
  7. 請求項5又は6に記載のインクジェット記録方法によって記録された記録物。
JP2004352682A 2004-12-06 2004-12-06 インク、インクジェット記録方法及び記録物 Withdrawn JP2006160850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004352682A JP2006160850A (ja) 2004-12-06 2004-12-06 インク、インクジェット記録方法及び記録物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004352682A JP2006160850A (ja) 2004-12-06 2004-12-06 インク、インクジェット記録方法及び記録物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006160850A true JP2006160850A (ja) 2006-06-22

Family

ID=36663238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004352682A Withdrawn JP2006160850A (ja) 2004-12-06 2004-12-06 インク、インクジェット記録方法及び記録物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006160850A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174736A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 Canon Inc 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP2008239664A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Seiko Epson Corp インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JP2017110185A (ja) * 2015-12-11 2017-06-22 セイコーエプソン株式会社 インクセット、記録方法
US10047238B2 (en) 2015-12-11 2018-08-14 Seiko Epson Corporation Ink set and recording method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174736A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 Canon Inc 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP2008239664A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Seiko Epson Corp インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JP2017110185A (ja) * 2015-12-11 2017-06-22 セイコーエプソン株式会社 インクセット、記録方法
US10047238B2 (en) 2015-12-11 2018-08-14 Seiko Epson Corporation Ink set and recording method
US10557052B2 (en) 2015-12-11 2020-02-11 Seiko Epson Corporation Ink set and recording method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4343632B2 (ja) 反応液、反応液とインクとのセット、インクジェット記録装置及び画像記録方法
JP4981260B2 (ja) 水性インク、反応液と水性インクのセット及び画像形成方法
JP4856885B2 (ja) 液体組成物、液体組成物とインクのセット及び画像記録方法
JP3958325B2 (ja) プリント媒体用塗布液、インクジェット用インク、画像形成方法、プリント媒体用塗布液とインクジェット用インクとのセット、及びインクジェット記録装置
JP2008174736A (ja) 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
EP1762598B1 (en) Aqueous ink, aqueous ink set, ink cartridge, inkjet recorder, inkjet recording method, and image forming method
US7537329B2 (en) Reaction liquid, set of ink composition and reaction liquid, and image recording method
JP5366527B2 (ja) 反応液、インクと反応液とのセット、インクジェット記録装置、及び画像記録方法
EP1767596B1 (en) Cyan ink, ink set, set of ink and reactive liquid, and image forming method
JP4981261B2 (ja) インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP2001152059A (ja) インクセット、記録ユニット、画像記録装置、画像形成方法、画像品位を改善する方法およびモノトーン画像の形成方法
JP4371555B2 (ja) 画像記録方法及び多色画像の品質改善方法
JP4110067B2 (ja) 反応液、反応液とインクとのセット、インクジェット記録装置及び画像記録方法
JP5561887B2 (ja) 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置及び画像形成方法
JP2006159426A (ja) 反応液、インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
JP2006160850A (ja) インク、インクジェット記録方法及び記録物
JP2010121060A (ja) インクと反応液とのセット、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2006159422A (ja) 反応液、インクセット、インクジェット記録装置及び記録画像形成方法
JP2006160815A (ja) インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
JP2006160780A (ja) インクセット及び画像記録方法
JP2006263940A (ja) 画像記録方法及びインクジェット記録装置
JP2006160814A (ja) インク組成物
JP2004107427A (ja) インクセット及びインクジェット記録方法
JP2006159474A (ja) インク組成物及びインクセット
JP2006263941A (ja) インクジェット記録方法及び記録物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304