JP2006159423A - 反応液、インクセット、インクジェット記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

反応液、インクセット、インクジェット記録装置及び画像記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録装置を複雑化することなく、ロールコーティング法で反応液を普通紙へ付与を行う場合に、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られ、反応液に含まれる揮発性の高い成分が蒸発しても、装置内及びローラー間が固まり駆動しなくなってしまうことのない反応液等を提供する。
【解決手段】 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該反応液は、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させ、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有している反応液。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性ボールペン、万年筆、水性サインペン等の筆記具や、インクジェットプリンタ用に好適な反応液、インクセット及び画像記録方法に関する。
安価な装置で高解像度且つ高品位な画像を、高速で印刷可能であるという特徴を有するインクジェット記録は、インク組成物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。高品位のカラー画像を形成する手段として、塩との作用により増粘又は凝集するブラックインクとその塩を含有するカラーインクとを組み合わせて使用することにより、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られるという技術手段も開示されている(例えば、特許文献1参照)。即ち、塩を含有する第1の液と、インク組成物との2液を印字することで、良好な画像を得ることが可能となる。更に、2液を用いる各種の提案がなされている(例えば、特許文献2及び3参照)。更に、多価金属塩とノニオン性樹脂を用いることにより、多価金属塩を含有する溶液の粘度を上げ、紙の表面に色材を定着させる提案がなされている(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−106735号公報 特開平9−207424号公報 特開2000−37942号公報 特開2000−94825号公報
本発明者らは、上記多価金属イオンを含有するインクセットについて種々の検討を行った。その結果、特開平6−106735号公報等に開示されているような記録方法で印字を行うことにより、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られることが可能なった。しかし、それらの2液の反応性が高いが故の新たな課題を認識するに到った。
即ち、2液の反応性が高いが故に、反応液とインク組成物が接触した時点(瞬間〜ほぼ数百msec)でほぼ反応が終了してしまう。その結果、反応液と反応した色材成分は記録媒体の上部に残っている状態となり、記録箇所を擦ると色材が削れてしまい、これは、両面記録時の弊害等になりかねない。この問題に対し、特開2000−94825公報に開示されているような、多価金属を含有する溶液にノニオン性樹脂を添加することで紙の表面に色材を定着させることができ、又、記録箇所の擦りに対する効果が確認された。
本発明者らの検討の結果でも、上記のように反応液にノニオン性樹脂を添加することで、同様の効果があることが確認された。しかし、一方では、反応液として、記録箇所の擦りに対する効果を向上させるだけの十分なノニオン性高分子成分を含有させ、更にこれらの反応液をローラーコーティング法等の記録方法により記録媒体に付与する場合、ローラーユニット内で、揮発性の高い成分が蒸発することで、含有されているノニオン性高分子成分が皮膜化し、反応液を記録媒体に付与する装置内及びローラー間が固まり駆動しなくなってしまうという問題が確認された。
この問題を解決させる手段はいくつか考えられる。例えば、ノニオン性高分子成分として常温で液体状態を保てるものを使用する。又は反応液を記録媒体に付与する装置の密閉性を高め、反応液の蒸発を抑制させるなどが挙げられる。しかしながら、前者の場合、装置の固着は防げても、反応液が記録媒体上に付与された後も皮膜化しないために、本来の目的である記録箇所の擦りに対する効果を得ることが出来なかった。又後者の場合は装置が複雑になるという問題が発生するため、あまり好ましい方法ではない。
そこで、本発明の目的は、記録装置を複雑化させることなく、ローラーコーティング法により反応液を普通紙へ付与を行った場合に、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られ、記録個所を削っても色材が削れることがないと共に、反応液に含まれる揮発性の高い成分が蒸発しても、装置内及びローラー間が固まり駆動しなくなってしまうことのない反応液、インクセット、画像記録方法及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液を提供する。
更に本発明の好ましい形態は、前記該ポリビニルアルコール及びその誘導体の分子量が20000以上であり、更には、水に対する溶解度が15%(20℃)以上である反応液が挙げられる。更に、上記多価金属は、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含むことが好ましい。
又、本発明は、色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液と、少なくとも一種のインク組成物(以下単に「インク」という場合がある)を有することを特徴とするインクセットを提供する。上記多価金属は、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含むこと、及び前記インク組成物中の色材が少なくとも顔料を含むことが好ましい。
又、本発明は、色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液を記録媒体に付与した後に、少なくとも一種のインク組成物を記録媒体に印字することを特徴とする画像記録方法を提供する。上記多価金属は、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含むこと、及び前記インク組成物中の色材が少なくとも顔料を含むことが好ましい。
本発明によれば、ローラーコーティング法により反応液を普通紙へ付与を行った場合に、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られ、記録箇所を擦っても色材が削れることのないと共に、反応液に含まれる揮発性の高い成分が蒸発しても、装置内及びローラー間が固まり駆動しなくなってしまうことのない反応液、インクセット及び記録方法を提供することが可能となる。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
(反応液)
本発明において、水性媒体中にイオン性基の作用によって水性媒体に分散又は溶解させられている色材の分散安定性を記録媒体上で破壊及び凝集することのできる反応液は、金属塩及び水性媒体を含んでいることが好ましい。更に、本発明では、耐擦過能を上げる目的で、色材凝集物と紙面との結着性及び色材凝集物同士の結着性を上げるポリビニルアルコール及びその誘導体、更に、反応液を記録媒体に付与する装置が固まり駆動もしくは吐出しなくなってしまうということを防ぐことを目的として、低揮発性溶剤を用いる。反応液を記録媒体に付着せしめる方法としては、ローラーコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法等による塗布方法が挙げられる。又、インクと同様にインクジェット記録方法を用い、インクが付着する画像形成領域及び画像形成領域の近傍のみに反応液を選択的且つ均一に付着せしめる塗布方法も可能である。
(金属塩)
本発明にかかる反応液に用いることのできる好ましい多価金属イオンとしては、具体的には、例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Sr2+及びBa2+等の二価の金属イオンや、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+等の三価の金属イオンが挙げられるがこれに限定されるものではない。これら多価金属イオンを反応液中に含有させるためには、多価金属の塩を用いる。塩とは、上記に挙げたような多価金属イオンと、これらのイオンに結合する陰イオンとから構成される金属塩のことであるが、水に可溶なものであることを要する。塩を形成するための好ましい陰イオンとしては、例えば、Cl、NO 、I、Br、ClO 、SO 2−、CO 2−、CHCOO及びHCOO等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明においては、反応性や着色性、更には取り扱いの容易さ等の点から、多価金属イオンとしては、Ca2+、Mg2+、Sr2+、Al3+及びY3+が特に好ましく、更には、Ca2+が好ましい。又、陰イオンとしては、溶解性等の点から、NO が特に好ましい。
反応液中の多価金属イオンの含有量は、本発明にかかる効果を考慮すると、反応液の全量に対して、質量基準で0.01%以上10%以下とすることが好ましい。より好ましくは1.0%以上5%以下、さらにインクを不安定化させる機能を充分に発揮し、高いレベルの画像均一性、光学濃度を得るためには、反応液に対して2.0%以上4.0%以下の多価金属イオンを含有させることが好ましい。又、反応液中に多価金属イオンを10%を超えて含有させることも可能である。しかし、析出性を防止するための化合物の添加量も多く必要とすること、更には、10%よりも多く入れたとしても、インクを不安定化させる機能の著しい増大は望めないこと、等の理由で、過剰に含有させることはあまり好ましくない。
又、反応液は、色材を含まず、透明であることが好ましいが、必ずしも可視域に吸収を示さないものである必要はない。即ち、可視域に吸収を示すとしても、実質上画像に影響を与えない範囲であれば可視域に吸収を示すものであってもかまわない。
(バインダー樹脂)
反応液に添加される樹脂としては、インク及び反応液のイオン性にもよるが、基本的には反応に関与しないノニオン性の水溶性高分子が好ましい。更に、本発明者らの鋭意検討した結果、ノニオン性の水溶性高分子の中でも、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタールと相溶性のある低揮発性溶剤とある一定比率以上の割合で共に用いることで、前記した技術の課題、すなわち、画像濃度が高く且つカラーブリードがない高品位のカラー画像が得られ、記録個所を削っても色材が削れることがないと共に、空気化に開放した形で放置しても、該ノニオン性高分子が皮膜化されず、結果として装置内及びローラー間が固まり駆動しなくなってしまうことのないことが確認された。これは、たとえ反応液の構成要素である揮発性の高い成分が蒸発したとしても、該ノニオン性高分子と相溶性のある低揮発溶剤が存在することで、該ノニオン性高分子は皮膜化しない。更に、記録媒体に付与された後は、時間が経つにつれて、該ノニオン性高分子は記録媒体上部に、低揮発性溶剤を含む他の水溶性物質は紙の内部に浸透する。その結果、水溶性物質を失ったノニオン性高分子化合物は記録媒体上で皮膜化し、インクが付与された後の記録個所を削っても色材が削れることがないからであると推測される。
本発明において、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールである理由は下記に示される。バインダー性能に優れたノニオン性高分子としての代表例として水溶性ポリビニルアルコールなどがある。該ポリビニルアルコールを一定以上含有させた反応液を記録媒体に付与した後、色材を含むインクを記録媒体に付与することで、ポリビニルアルコールが記録媒体に存在する色材を被覆し、記録物の記録個所を削っても色材が削れると言う現象を抑制する。しかしながら、ポリビニルアルコールを含有した反応液を空気化に開放した形で放置しておくと、たとえ反応液に不揮発性の溶剤が大量に含有されていても、一般的な有機溶剤に対する溶解性が低いポリビニルアルコールは皮膜化してしまう。その結果、反応液を記録媒体に塗布するための塗布ユニットの一部が駆動しなくなることや、又は駆動したとしても、かなり高い駆動力が必要となってしまう。一方、水溶性ポリビニルアセタールは一般的な有機溶剤との相溶性が高いために、反応液中に該ポリマーと相溶性のある低揮発性溶剤を一定以上含有させることで、ポリビニルアルコールを使用したときのように、塗布ユニットの一部が駆動しなくなってしまうな現象が起きない。
水溶性ポリビニルアセタールのアセタール化度を40mol%以下にした理由は、疎水部の割合、詰まりアセタール化度が増すにつれ、水に対する溶解度が低くなる。その結果、反応液の粘度が高くなってしまい、記録媒体に対し過剰な液量が付与されてしまう等の問題が発生する。更に、アセタール化度が70molを超えるようなものは、ほんのわずかな水分の混在によりゲル化してしまう。以上のようなことから、アセタール化度を40mol%を超えるようなポリビニルアセタールを使用した場合、反応液を記録媒体に塗布することが非常に困難になることが判明したためである。
更に本発明において、反応液に含有されている水溶性ポリビニルアセタールは水に対する溶解度が15%以上であることが好ましい。更に、記録物の記録個所を削ってもより色材が削れることのないようにするために、水溶性ポリビニルアセタールの分子量は20000以上であることが好ましい。
(低揮発性溶剤)
本発明における低揮発性溶剤とは20℃において蒸気圧が0.003mmHg以下のものを指す。具体的にはトリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量が200〜600のものが好ましい)、グリセリン、ジグリセリン、1,2,6ヘキサントリオール等がある。
反応液中に添加される低揮発性溶剤は上記のものであればどれでも良いわけではない。揮発性の高い成分が蒸発した後にノニオン性高分子が皮膜しないためには、使用するノニオン性高分子との相溶性が高く更に溶解性が高いものすなわち、ノニオン性高分子成分に対する溶解度が少なくても10%以上である必要がある。更に、添加される量は、ノニオン性高分子成分に対し、重量%で7倍以上であることが好ましい。7倍より少ない場合、放置する環境によってはノニオン性高分子が皮膜してしまい、ローラー間が固まり駆動しなくなってしまうという場合もある。
(水性媒体)
本発明の反応液に用いられる水性媒体としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。又、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。
本発明の反応液中に含有される水溶性有機溶剤の含有量は特に限定されないが、反応液全質量に対して、好ましくは3〜50質量%の範囲が好適である。又、反応液に含有される水の含有量は反応液全質量に対して好ましくは50〜95質量%の範囲である。更に上記の成分のほかに必要に応じて所望の物性値を持つ反応液とするために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加することができる。
(インク組成物)
上記した反応液は、色材がイオン性基によって水性媒体に分散又は溶解させられているインク組成物と組み合わせて記録に用いることで、高品質の画像を形成できる等の好ましい効果を得られる。かかるインクに用いることのできる色材としては、顔料(マイクロカプセル化顔料、更には着色樹脂等も本明細書中では顔料の範疇とする)が挙げられる。以下これらの色材について詳述する。
(顔料)
用い得る顔料としては、例えば、カーボンブラックや有機顔料等が挙げられる。
(カーボンブラック)
カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料で、例えば、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア社製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キャボット製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(Special Black)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学製)等を使用することができるが、これらに限定されるものではなく従来公知のカーボンブラックを使用することが可能である。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
(有機顔料)
有機顔料としては、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料、イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等、その他の顔料が例示できる。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示すと、以下のものが例示できる。勿論、以下のもの以外でも従来公知の有機顔料が使用可能である。
C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、151、153、154、166、168等
C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61等
C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240等
C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等
C.I.ピグメントブルー:15、15:3、15:1、15:4、15:6、22、60、64等
C.I.ピグメントグリーン:7、36等
C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。
(分散剤)
上記したカーボンブラックや有機顔料を用いる場合には分散剤を併用することが好ましい。分散剤としては、アニオン性基の作用によって上記の顔料を水性媒体に安定に分散させることのできるものが好適に用いられる。分散剤の具体例は、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体或いはこれらの塩等が含まれる。又、これらの分散剤は、重量平均分子量が1,000〜30,000の範囲のものが好ましく、特には3,000〜15,000の範囲のものが好ましい。
(自己分散型顔料)
色材として、顔料表面にイオン性基(アニオン性基)を結合させることによって分散剤なしで水性媒体に分散させることのできる顔料、所謂自己分散型顔料を用いることもでき、このような顔料としては、例えば、自己分散型カーボンブラックを挙げることができる。自己分散型カーボンブラックとしては、例えば、アニオン性基がカーボンブラック表面に結合したものを挙げることができる。
(アニオン性カーボンブラック)
アニオン性カーボンブラックとしては、カーボンブラックの表面に、例えば、−COO(M2)、−SO(M2)、−POH(M2)、−PO(M2)から選ばれる少なくとも1つのアニオン性基を結合させたものが挙げられる。上記式中、M2は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。これらの中で特に−COO(M2)や−SO(M2)をカーボンブラック表面に結合してアニオン性に帯電せしめたカーボンブラックはインク中の分散性が良好なため本発明に特に好適に用い得るものである。
ところで、上記親水性基中「M2」として表したもののうち、アルカリ金属の具体例としては、例えば、Li、Na、K、Rb及びCs等が挙げられ、又、有機アンモニウムの具体例としては、例えば、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、メタノールアンモニウム、ジメタノールアンモニウム、トリメタノールアンモニウム等が挙げられる。
そしてM2をアンモニウム或いは有機アンモニウムとした自己分散型カーボンブラックを含む本発明のインクは、記録画像の耐水性をより向上させることができ、この点において特に好適に用いることができる。これは当該インクが記録媒体上に付与されると、アンモニウムが分解し、アンモニアが蒸発する影響によるものと考えられる。ここでM2をアンモニウムとした自己分散型カーボンブラックは、例えば、M2がアルカリ金属である自己分散型カーボンブラックをイオン交換法を用いてM2をアンモニウムに置換する方法や、酸を加えてH型とした後に水酸化アンモニウムを添加してM2をアンモニウムにする方法等が挙げられる。
アニオン性に帯電している自己分散型カーボンブラックの製造方法としては、例えば、カーボンブラックを次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられ、この方法によってカーボンブラック表面に−COONa基を化学結合させることができる。
ところで、上記したような種々の親水性基は、カーボンブラックの表面に直接結合させてもよい。或いは他の原子団をカーボンブラック表面と該親水性基との間に介在させ、該親水性基をカーボンブラック表面に間接的に結合させてもよい。ここで他の原子団の具体例としては、例えば、炭素原子数1〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基、置換若しくは未置換のナフチレン基が挙げられる。ここでフェニレン基及びナフチレン基の置換基としては、例えば、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。又、他の原子団と親水性基の組み合わせの具体例としては、例えば、−CCOO(M2)、−Ph−SO(M2)、−Ph−COO(M2)等(但し、Phはフェニル基を表す)が挙げられる。
ところで、本発明において上記した自己分散型カーボンブラックの中から2種若しくはそれ以上を適宜選択したインクの色材に用いてもよい。又、インク中の自己分散型カーボンブラックの添加量としてはインク全質量に対して、0.1〜15質量%、特には1〜10質量%の範囲とすることが好ましい。この範囲とすることで自己分散型カーボンブラックはインク中で十分な分散状態を維持することができる。更にインクの色調の調整等を目的として、自己分散型カーボンブラックに加えて染料を色材として添加してもよい。
(着色微粒子/マイクロカプセル化顔料)
色材として上記したものの他に、ポリマー等でマイクロカプセル化した顔料や樹脂粒子の周囲を色材で被覆した着色微粒子等も用いることができる。マイクロカプセルに関しては、本来的に水性媒体に対する分散性を有すが、分散安定性を高めるために上記したような分散剤を更にインク中に共存させてもよい。又、着色微粒子を色材として用いる場合には、上記したアニオン系分散剤等を用いることが好ましい。
(水性媒体)
上記したような色材を分散させる水性媒体は、特に限定されるものでなく、反応液に用いる水性媒体として前記したものと同様のものを用いることができる。又、該カラーインクをインクジェット法(例えば、バブルジェット(登録商標)法等)で記録媒体に付着せしめる場合には、前述したように優れたインクジェット吐出特性を有するようにインク所望の粘度及び表面張力を有するように調製することが好ましい。
本発明のインク組成物に用いられる水性媒体としては、例えば、水、或いは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、反応液の乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。又、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。
本発明のインク組成物中に含有される水溶性有機溶剤の含有量は特に限定されないが、インク組成物全質量に対して、好ましくは3〜50質量%の範囲が好適である。又、インク組成物に含有される水の含有量は反応液全質量に対して好ましくは50〜95質量%の範囲である。更に上記の成分のほかに必要に応じて保湿剤を添加することは勿論、所望の物性値を持つ反応液とするために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加しても構わない。
(インクセット)
前記反応液と組み合わせてインクセットを構成するインクの色調は特に限定されず、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー及びブラックから選ばれる少なくとも1つの色調を示すインクとすればよい。具体的には、所望の色調のインクとなるように前記した色材のなかから適宜選択して用いることができる。ここで各インク中の色材の含有量は、例えば、インクジェット記録に用いる場合には、該インクが優れたインクジェット吐出特性を備え、又、所望の色調や濃度を有するように適宜選択すればよいが、目安としては、例えば、インク全質量に対して1〜50質量%の範囲が好ましい。又、インクに含有される水の量はインク全質量に対して50〜95質量%の範囲が好ましい。
又、反応液と組み合わせるインクは、1種類に限定されるものでなく、異なる色調のインクを2つ以上組み合わせて多色画像の形成に適したインクセットとすることがより好ましい。この場合2つ以上のインクのうち、少なくとも1つのインクが反応液と反応すればよい。
水性媒体に色材がイオン性基の作用によって分散させられているインクであれば、他のインクが染料を色材として含むインクとしてもよく、勿論、全てのインクを水性媒体に色材がイオン性基の作用によって分散させられているインクとしてもよい。このようなインクセットによれば、多色画像をインクジェット装置で形成する場合に問題とされる、異なる色調のインクが記録媒体上で隣接して付与されたときのブリーディングを抑えることができる。
より具体的には、インクジェット多色画像において問題とされるブリーディングは、黒色インクと他のカラーインク(例えば、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、レッドインク、グリーンインク及びブルーインクから選ばれる少なくとも1つのインク)との間が特に顕著になり易いため、本発明においても反応液と相互作用するように水性媒体にイオン性基の作用によって色材を分散させた構成とするインクとしては黒色インクを組み合わせることが好ましい。そして他のカラーインクについては、染料を水性媒体に溶解したインクとしてもよく、勿論、黒色インクと同様に色材をイオン性基の作用によって水性媒体に分散させたインクとしてもよい。
(記録方法、装置)
本発明の反応液は、該反応液によって不安定化するインクと組み合わされて画像形成に用いられるが、その際の記録方法としては、少なくともインクによる記録をインクジェット記録方式で行う記録方法が好適である。より具体的には、反応液を記録媒体の少なくともインクが付与される領域に付与する工程と、インクを記録媒体にインクジェット方式で付与する工程を有し、本発明の反応液によってインクが記録媒体上で凝集或いはゲル化し、特に、カラーブリードを生じることのない、更には、印字裏面への色材の裏抜けが低減した、高濃度で高発色の高品位画像を安定して得ることが可能となる。即ち、本発明の反応液は、経時変化が抑制され、保存した場合においても反応液のインクとの反応性に大きな変化を生じることがなく、又、機器部材との接液性についても何ら問題がない保存性に優れたものであるため、上記したような高品位の画像を安定して得ることが可能となる。
本発明の反応液の記録媒体への付与方法については、インクと同様にインクジェット記録方式を用いる方法、及び本発明の反応液をローラー等で記録媒体に塗布する方法等が挙げられる。これらの中では、吐出性等を考慮する必要がないローラー等による塗布が好ましい。
記録媒体に対する反応液の付与量は、反応液中の多価金属イオン種やその量、あるいはそれと反応させるインクによって適宜調製することができるが、0.5g/m以上10g/m以下にすることが、得られる記録物の画像のベタ均一性や定着性等の観点で好ましい。更に好ましくは2g/mを超えて5g/m以下である。
(インクジェット記録装置)
図1は、インクジェット記録装置の一例を示すものである。
この画像形成装置は、シリアル型のインクジェット記録方式を採用するもので、記録ヘッド1と、記録媒体(以下、記録紙ともいう)19を給紙するための給紙トレイ17と本発明の反応液を塗布するための手段とが一体形成された給紙カセット16と、記録紙の搬送方向と直交する方向へ記録ヘッドを往復移動させるための駆動手段と、これらの構成要素の駆動を制御する制御手段とを有する。
記録ヘッド1は、インク吐出口が形成された面をプラテン11側に配向するようにしてキャリッジ2に搭載されている。図示しないが、記録ヘッド1は、上記インク吐出口と、インク液を加熱するための複数の電気熱片歓体(例えば発熱抵抗素子)と、これを支持する基板を有する。尚、記録ヘッド1はその上部のキャリッジ内にインクカートリッジを搭載している。
キャリッジ2は、記録ヘッド1を搭載し、かつ記録紙19の幅方向に沿って平行に延びる2本のガイド軸9に沿って往復移動することができる。又、記録ヘッド1は、このキャリッジの往復移動と同期して駆動し、インク液滴を記録紙19に吐出して画像を形成する。
給紙カセット16は、画像形成装置本体から着脱することができる。記録紙19は、この給紙カセット16内の給紙トレイ17上に積載収納される。給紙時において、給紙トレイ17を上方向に押圧するスプリング18により最上位のシートが給紙ローラー10に圧接される。この給紙ローラー10は断面形状が概略半月形のローラーであり、図示しないモーターによって駆動回転し、不図示の分離爪により最上位のシート(記録紙19)のみを給紙する。
分離給紙された記録紙19は、大径の中間ローラー12と、それに圧接している小径の塗布ローラー6とによって、給紙カセット16の搬送面16Aとペーパーガイド27の搬送面27Aとに沿って搬送される。これらの搬送面は、中間ローラー12と同心的な円弧を描くようにして湾曲した面からなる。したがって、記録紙19は、これらの搬送面16A及び27Aを通過することによって、その搬送方向を逆転する。すなわち、記録紙19の印字がなされる面は、給紙トレイ17から搬送されて中間ローラー12に達するまでは、下方向を向いているが、記録ヘッド1に対向する時点では、上方向(記録ヘッド側)を向く。したがって、記録紙の印字面は、常に画像形成装置外側方向に向いている。
反応液塗布手段は、給紙カセット16内に設けられ、かつ反応液15を供給するための補充タンク22と、該タンク22に周面の一部を浸した状態で回転自在に支持された中間ローラー12と、該中間ローラーと平行となるようにして配置され、かつ中間ローラー12と接触し、同一方向へ回転する塗布ローラー6を有する。又、塗布ローラー6は、記録紙19を搬送するための中間ローラー12と周面が接触、かつ平行となるようにして配置している。したがって、記録紙19が搬送される際、中間ローラー12の回転にともなって中間ローラー12及び塗布ローラー6が回転する。その結果、供給ローラー13によって塗布ローラー6の周面に反応液15が供給され、更に塗布ローラー6と中間ローラー12とによって挟持された記録紙19の印字面に満遍なく反応液が供給ローラー6によって塗布される。
又、本画像形成装置では、補充タンク22内にフロート14が設けられている。このフロート14は、反応液15より比重の軽い物質であり、反応液の液面に浮かぶことにより透明部材である残量表示窓21をとおして外から反応液の残量を目視で確認できる。
図2は残量表示部を正面から見た図である。残量表示部は、残量表示窓21の長手方向に沿って、残量の程度を表す表示が設けられている。図中、「Full」と表示された位置に反応液の液面又はフロート14が達している場合が満杯の状態である。一方、「Add」と表示された位置に反応液の液面又はフロート14がある場合、反応液が残り少ないことを示している。したがって、反応液15が徐々に減り、フロート14がAddラインまで下がった時に反応液を補充すればよいことが一目瞭然でわかる。
反応液の補充方法としては、図3に示すように、給紙カセット16を画像形成装置本体から引き出した状態で、注入機具23の先端を切れ目の入ったゴム部材で構成される注入口20に差し込むことにより補充タンク22内に反応液を注入するものである。
このように、反応液を塗布された記録紙は、その後、主搬送ローラー7とそれに圧接しているピンチローラー8により所定量送られて記録部へと搬送され、記録ヘッド1からインクを付与される。以上の構成において給紙、印字された記録シート19は、排紙ローラー3とこれに圧接する拍車4とによって排出搬送され、排紙トレイ5上にスタックされる。
又、反応液をローラー等により付与する場合には、特に反応液の粘度の方がインクの粘度よりも高くする方が、少ない付与量でインクを効果的に不安定化でき、かつ記録物の定着性等にも良いために好ましい。より具体的に説明すると、反応液の粘度が高い方が、多価金属イオンがより記録媒体の上方に留まりやすくなるため、インクと効果的に反応しやすくなる。
一方インクは、反応液と反応した後、インク中の色材成分は記録媒体の上方に留まり、溶剤や水等は速やかに記録媒体中に浸透する、即ち固液分離が速やかに行われることが好ましいため、粘度は低い方が記録物の定着性等の観点で好ましい。反応液をローラー等により付与する場合の反応液の粘度としては3mPa・s以上100mPa・s以下、更には5mPa・s以上60mPa・s以下が好ましい。本発明における反応液やインクの粘度は、25℃環境下、常法によって測定することができる。
一方、インクジェット記録方法で、本発明のインクセットを構成するインクと反応液のいずれも記録媒体上に付与する場合の、記録媒体上へ付与する順序は、下記に挙げる方法等、様々な記録方法が考えられるが、いずれであってもよく、適宜選択すればよい。
a:反応液を印字した後にインクを印字する。
b:インクを印字した後に反応液を印字する。
c:インクを印字した後に反応液を印字させ更にインクを印字させる。
d:反応液を印字した後にインクを印字させ更に反応液を印字させる。
本発明の目的を鑑みれば、反応液を、インクに先だって記録媒体に記録する工程を少なくとも含むa)又はd)が好ましい。
図4に、インクジェット記録装置の別の一例を示す。図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持固定されており、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
62は記録ヘッド65の突出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によって吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。又、キャップを介して不図示のポンプによって記録へッドの各インク、更には、反応液の吐出口の位置しているインク等を吸引して、記録ヘッド本来のインク、或いはインク及び反応液の本来の吐出性能を回復させる回復系ユニットを構成している。
65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。51は記録媒体を挿入するための紙給部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラーである。
これらの構成により記録ヘッドの65吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。以上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホームポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。
上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
(インク特性;インクジェット吐出特性、記録媒体への浸透性)
本発明にかかるインクセットは、インクジェット記録用として特に好適である。インクジェット記録方法としては、インクに力学的エネルギーを作用させ、液滴を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインクの発泡により液滴を吐出する記録方法があり、それらの記録方法に本発明のインクのみならず、反応液を用いることもできる。その際には、上記した本発明にかかる構成の反応液及びインクは、インクジェットヘッドから吐出可能である特性のものとすることが好ましい。インクジェットヘッドからの吐出性という観点からは、これらの液体の特性を、例えば、その粘度を1〜15mPa・s、表面張力を25mN/m(dyne/cm)以上、特には、粘度を1〜5mPa・s、表面張力を25〜50mN/m(dyne/cm)とすることが好ましい。更に、本発明の反応液は、紙面等の記録媒体上で、特定のインクのみと反応させる必要があるため、特定のインクによる記録部とは別の箇所に反応液が滲まないように、反応液の表面張力を、インクジェットヘッドから吐出可能な範囲内で、且つ、反応液によって不安定化させる対象となるインクのそれよりも大きくすることが好ましい。
(インクカートリッジ)
図5は、記録ヘッドにインク若しくは反応液を供給する部材、例えば、チューブを介して供給されるインク若しくは反応液を収容したカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用のインク又は反応液を収納した収容部、例えば、袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、袋40中のインク又は反応液をヘッドに供給可能にする。44は廃インク又は廃反応液を受容する吸収体である。収容部40としてはインク又は反応液との接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。このようなカートリッジは、例えば、図6に示したように、インク又は反応液を吐出せしめる記録ヘッド901に着脱可能に構成されてなるとともに、該カートリッジ45を記録ヘッドに装着した状態ではインク又は反応液が記録ヘッド901に供給されるように構成されている。
以下、実施例及び比較例を用いてさらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚以下の記載で、部、%とあるものは特に断らない限り重量基準である。
(反応液1)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KW−1<セキスイ製>)
・1.2.6−ヘキサントリオール 21部
・ジエチレングリコール 9部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 59部
(反応液2)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KW−3<セキスイ製>)
・1.2.6−ヘキサントリオール 21部
・ジエチレングリコール 9部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 59部
(反応液3)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KW−3<セキスイ製>)
・グリセリン 21部
・ジエチレングリコール 9部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 59部
上記反応液1、2、3をそれぞれ実施例1、2、3とし下記の評価を行った。
(反応液4)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KW−1<セキスイ製>)
・1.2.6−ヘキサントリオール 18部
・ジエチレングリコール 9部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 62部
(反応液5)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KW−3<セキスイ製>)
・ポリエチレングリコール(分子量600) 21部
・ジエチレングリコール 9部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
・水 59部
(反応液6)
以下の成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過し反応液を調製した。
・硝酸イットリウム(6水和物) 7部
・ポリビニルアセタール 3部
(商品名:KS−1<セキスイ製>)
・1.2.6−ヘキサントリオール 21部
・2−ピロリドン 68部
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 1部
(商品名:アセチレノールEH)
上記反応液4、5、6をそれぞれ比較例1、2、3とし下記の評価を行った。
(固着試験)
上記反応液を図7に記載の装置AのI部に入れ、ローラーIIを回転させ(そのとき、連動してローラーIIIも回転し、それに伴い、反応液がローラー間に満たされる状態となった)、そのときのローラーIIIのトルク値を測定した。ローラー間に十分に反応液が満たされていることを確認した後、該装置を45℃のオーブンに10日間放置した。放置後再びローラーIIIのトルク値を測定し、初期のローラーIIIのトルク値に対する変化率を測定測定した。
〇:初期のトルク値に対し5倍未満となった。
△:初期のトルク値に対し5倍以上10倍未満となった。
×:初期のトルク値に対し10倍以上となった。
尚、反応液6は、図7に記載の装置Aにおいて、ローラーIIを回転させると、白色物が発生してしまうことから、塗布液として使用するには困難をようすることが判明した。
又、反応液中に含有されている低揮発性溶剤は、上記環境下においては蒸発しないことは確認している。
試験結果を表1に示す。
Figure 2006159423
本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略側断面図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられた反応液残量表示部の正断面図である。 本発明のインクジェット記録装置の反応液補充状態を示す概略側断面図である。 本発明のインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。 インクカートリッジの一例を示す縦断面図である。 本発明の一実施態様にかかるインクカートリッジが記録ヘッドに装着された状態を示す概略平面図である。 固着試験のための装置Aを示す図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 排紙ローラー
4 拍車
5 排紙トレイ
6 塗布ローラー
7 主搬送ローラー
8 ピンチローラー
9 ガイド軸
10 給紙ローラー
11 プラテン
12 中間ローラー
13 供給ローラー
14 フロート
15 反応液
16 給紙カセット
17 給紙トレイ
18 スプリング
19 記録媒体(記録紙)
20 注入口
21 残量表示窓
22 補充タンク
23 注入機具
27 ペーパーガイド
40 インク袋
42 栓
44 インク吸収体
45 インクカートリッジ
51 給紙部
52 紙送りローラー
53 排紙ローラー
61 ブレード
62 キャップ
63 インク吸収体
64 吐出回復部
65 記録ヘッド
66 キャリッジ
67 ガイド軸
68 モーター
69 ベルト
901 記録ヘッド

Claims (17)

  1. 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液。
  2. 前記ポリビニルアセタールは分子量が20000以上である請求項1に記載の反応液。
  3. 前記ポリビニルアセタールが水に対する溶解度が15%(20℃)以上である請求項1又は2に記載の反応液。
  4. 前記多価金属が、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含む請求項1〜3の何れか1項に記載の反応液。
  5. 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液と、少なくとも一種のインク組成物を有することを特徴とするインクセット。
  6. 前記ポリビニルアセタールが、分子量20000以上である請求項5に記載のインクセット。
  7. 前記ポリビニルアセタールが、水に対する溶解度が15%(20℃)以上である請求項5又は6に記載のインクセット。
  8. 前記インク組成物中の色材が少なくとも顔料を含む請求項5〜7の何れか1項に記載のインクセット。
  9. 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクを吐出するための記録ヘッド、インクを収容したインク収容部を有するインクカートリッジ、該インクカートリッジから該記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給手段及び該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態若しくは分散状態を不安定化させる反応液を供給する手段を具備するインクジェット記録装置において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. ポリビニルアセタールが、分子量20000以上である請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記ポリビニルアセタールが、水に対する溶解度が15%(20℃)以上である請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  12. 多価金属が、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含む請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  13. 色材を溶解状態又は分散状態で含んでいるインクと共に画像記録に用いられる反応液であって、該インクと接触することによって該インク中の色材の溶解状態もしくは分散状態を不安定化させる反応液において、該反応液が、少なくとも多価金属と、アセタール化度が40mol%以下の水溶性ポリビニルアセタールと、該ポリビニルアセタール対し、溶解度が10%以上(20℃)である低揮発性溶剤を重量比で7倍以上含有していることを特徴とする反応液を記録媒体に付与した後に、少なくとも一種のインク組成物を記録媒体に印字することを特徴とする画像記録方法。
  14. 前記ポリビニルアルコール及びその誘導体が、分子量20000以上である請求項13に記載の画像記録方法。
  15. 前記ポリビニルアルコール及びその誘導体が、水に対する溶解度が15%(20℃)以上である請求項13又は14に記載の画像記録方法
  16. 前記多価金属がCa2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Al3+、Fe3+、Cr3+及びY3+の少なくとも1種を含む請求項13〜15の何れか1項に記載の画像記録方法。
  17. 前記インク組成物中の色材が少なくとも顔料を含む請求項13〜16の何れか1項に記載の画像記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8403461B2 (en) 2010-05-04 2013-03-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Aqueous inkjet ink

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