JPH06106735A - 液滴噴射記録方法および記録装置 - Google Patents

液滴噴射記録方法および記録装置

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JPH06106735A
JPH06106735A JP4254743A JP25474392A JPH06106735A JP H06106735 A JPH06106735 A JP H06106735A JP 4254743 A JP4254743 A JP 4254743A JP 25474392 A JP25474392 A JP 25474392A JP H06106735 A JPH06106735 A JP H06106735A
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JP
Japan
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recording
ink
parts
head
inks
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JP4254743A
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English (en)
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Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Kinu Shirota
衣 城田
Jiro Moriyama
次郎 森山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙上の記録が十分な画像濃度を持ち、そ
の画像濃度の均一性が高く、特にカラー画像におけるブ
リーデイングを防止し、また高い黒文字品位が得られる
簡素化された液滴噴射式記録装置およびその方法の開
発。 【構成】 カラーインクが少なくとも浸透性を付与する
界面活性剤または浸透性溶媒と塩を含有し、ブラックイ
ンクがこの塩の作用により増粘、または凝集を起す成分
を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液滴噴射記録方法および
記録装置に関し、詳しくは普通紙に対して高品位印字お
よび高画質なカラー画像が得られる液滴噴射記録方法お
よび記録装置に関する。
【0002】
【従来技術】液滴噴射記録方法(インクジェット記録方
法)は、記録媒体(インク)の小滴を飛翔させ、紙等の
記録材に付着させて記録を行う方法である。特に本出願
人が特公昭61−59911、同61−59912、同
61−59914において開示した吐出エネルギーの供
給手段として電気熱変換体を用い、その熱エネルギーを
インクに与えて気泡を発生させることにより液滴を吐出
させる方法によれば、この方法は記録ヘッドの高密度マ
ルチオリフィス化が容易に実現可能であって、しかも高
解像度、高品質の画像を高速で記録できるのである。
【0003】しかしながら、従来のインクジェット記録
に用いられるインクは一般に水を主成分とし、これに乾
燥防止、目詰まり防止などの目的でグリコールなどの水
溶性高沸点溶媒を含有したインクが一般的であって、こ
のようなインクを用いて普通紙に記録を行った場合には
インクが記録紙の内部に浸透して十分な画像濃度が得ら
れないこと、記録紙表面の填料、サイズ剤の不均一な分
布によると考えられる画像濃度の不均一が生じること等
が起った。また、特にカラー画像を得る場合には複数の
色のインクがインクが定着する以前に次々と重ねられる
ことから、異色の画像の境界の部分では、色がにじんだ
り、不均一に混じり合って(以下ブリーディングとい
う)満足すべき画像が得られなかった。
【0004】前記の問題を解決する手段として、特開昭
55−65269に示すインク中に界面活性剤等の浸透
性を高める化合物を添加したインクを用いること、また
特開昭55−66976には揮発性溶媒を主体としたイ
ンクを用いることが開示されている。しかし、前者の方
法ではインクの記録紙への浸透性が向上し、ブリーディ
ングはある程度抑制されるが、インクが着色剤と共に記
録紙の奥深くまで浸透するために画像濃度が低下するこ
と、画像の鮮明性が低下すること等の不都合があった。
また記録紙表面の濡れ性が向上するためにインクが広が
り易く、そのために解像性の低下をきたし、またにじみ
が発生し、特に黒文字を表現する場合には品位の低下が
起こり、好ましくなかった。一方後者の場合には前者の
不都合に加えて記録ヘッドのノズル部での溶剤の蒸発に
よる目詰まりが発生し易く、そのために好ましくなかっ
た。
【0005】さらに記録インクの噴射に先立って記録紙
上に画像を良好にする液体を付着させる方法が開示され
ている。特開昭63−29971には1分子当り2個以
上のカチオン性基を有する有機化合物を含有する液体を
付着させた後にアニオン染料を含有したインクを記録す
る方法、特開昭64−9279にはコハク酸等を含有し
た酸性液体を付着させた後にインクを記録する方法、特
開昭64−63185には染料を不溶化する液体を記録
前に付着させる方法が開示されている。前記のこれらの
方法はいずれもインク中の染料自体の析出により記録画
像の定着性、耐水性等を向上させるものである。しか
し、前記の何れの場合においてもブリーディングはある
程度抑制され、黒文字の品位の低下もそれほど起こらな
いが、析出した染料が記録紙上で不均一に析出するため
に記録紙の紙繊維の被覆性が悪く、白いボイドが目立つ
画像となり、また画像の擦過性が悪く、その結果指で画
像をこすると染料が脱落し、そのために記録紙を汚すな
ど好ましくなかった。
【0006】またこれらの記録方法では記録インクの噴
射の前に記録紙上に画像を良好にする液体を付着させる
ことが必要であり、前記液体を付着させる装置あるいは
手段が必要となるために、やや記録装置が複雑化する等
の不都合があった。
【0007】
【本発明の目的】本発明は上記の実情に鑑みて実行され
たものであって、普通紙記録においては十分な画像濃度
が得られ、かつ画像濃度の均一性が高く、特にカラー画
像におけるブリーディングを防止し、また高い黒文字品
位がえられ、さらに記録装置の簡素化がはかれる液滴噴
射記録方法および記録装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液滴噴射記録方
法は少なくとも、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの記録インクを用い、記録インクを記録材上に吐出
し、カラー画像を記録する方法において、前記のイエロ
ー、マゼンタ、シアンの記録インクが少なくとも浸透性
を付与する界面活性剤または浸透性溶媒と塩を含有し、
かつ前記のブラックが前記の塩の作用により増粘または
凝集を起こす成分を含むことを特徴とする方法である。
【0009】本発明の記録装置は記録インクを収容した
インク収容部、その記録インクをインク滴として吐出さ
せるためのヘッド部を備えた記録ユニットにおいて、前
記のイエロー、マゼンタ、シアンの記録インクが少なく
とも浸透性を付与する界面活性剤または浸透性溶媒と塩
を含有し、かつ前記のブラックの記録インクが前記塩の
作用により増粘または凝集を起こす成分を含有すること
を特徴とする記録装置である。
【0010】本発明者たちは少なくともイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの記録インクを用いて記録イン
クを普通紙上に吐出させたカラー画像を記録する方法に
おいて、前記イエロー、マゼンタ、シアンの記録インク
が少なくとも浸透性を付与する界面活性剤または浸透性
溶媒と塩を含有し、かつ前記ブラックの記録インクが前
記カラー記録インク中に含まれる塩の作用により増粘ま
たは凝集を起こすようにすれば、前記目的にそう記録画
像が得られることを確認した。
【0011】即ち1) イエロー、マゼンタ、シアンの
記録インク(以下カラーインクと呼ぶ)が浸透性を付与
する界面活性剤または浸透性溶媒を含有すれば、前記カ
ラーインクの記録紙に対する浸透性が向上し、ほぼ瞬間
的にカラーインクは紙に浸透する、したがって、前記カ
ラーインク間のブリーディングは防止できる、2)しか
し、ブラックの記録インク(以下ブラックインクと呼
ぶ)は前記カラーインクと同様にするとにじみが発生
し、そのために文字品位の劣化をおこすので、これに浸
透性を付与することはできない、3) そこでカラーイ
ンクとブラックインクの成分の相互作用、すなわち塩と
塩の作用により増粘または凝集を起こす成分を含有する
インクが接触した場合にインク粘度の上昇または凝集が
起これば、記録インク中の染料が記録紙の表面近傍に固
定化されることにより、カラーインクとブラックインク
間のブリーディングを防止することが可能となる、その
結果高い画像濃度、鮮明、かつ均一な高画質画像、さら
に擦過性も良好な画像が得られると想定し、それを実験
によって証明して、本発明を完成するに至った。
【0012】
【好ましい実施態様】以下に好ましい実施態様として本
発明をさらに詳細に説明する。
【0013】前述したとおり、本発明の液滴噴射記録方
法はイエロー、マゼンタ、シアンのカラーインクンクに
(1)浸透性を付与するため界面活性剤または浸透性溶
媒と(2)塩とを少なくとも含有させることである。
【0014】その界面活性剤としては脂肪酸塩類、高級
アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩類、高級アルコール燐酸エステル塩等のアニオン界
面活性剤、脂肪族アミン塩類、第四級アンモニウム塩類
等のカチオン界面活性剤、高級アルコールエチレンオキ
サイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド
付加物、脂肪族エチレンオキサイド付加物、多価アルコ
ール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高級ア
ルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミド
エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコール
エチレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エ
ステル、アルカノールアミンの脂肪酸アミド類等の非イ
オン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型両性界面活
性剤等が用いられる。特に制限はないが、好ましくは高
級アルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルフ
ェノールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサ
イド−プロピレンオキサイド共重合体、アセチレングリ
コールのエチレンオキサイド付加物等の非イオン性界面
活性剤を用いる。さらに前記エチレンオキサイド付加物
の付加モル数は4〜20%の範囲が特に好ましい。
【0015】界面活性剤の添加量については特に制限は
ないが、0.01〜10%の範囲が好ましく、界面活性
剤の種類にもよるが、その添加量が0.01%未満では
一般に所望の浸透性が少なく、10%を越える場合に
は、インクの初期粘度が大きくなるので、好ましくな
い。
【0016】また浸透性を付与する溶媒としてはテトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、エチレング
リコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、エ
タノール、イソプロピルアルコール等が好ましく用いら
れる。
【0017】その溶媒の添加量については特に制限はな
いが、0.1〜20%の範囲が好ましく、溶媒の種類に
もよるが、その添加量が0.1%未満では一般に所望の
浸透性が少なく、20%を越える場合には、着色剤の溶
解性がやや低下するので好ましくない。
【0018】本発明に使用する塩は水に可溶であって、
電解質であればよく、具体的に例示すると、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化アンモニウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム
等の塩酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸
バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸アンモ
ニウム等の炭酸塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢
酸リチウム等の酢酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩、その他硝酸塩、さら
に亜硫酸塩、亜硝酸塩等が挙げられるが、これらに特に
限定されるものではない。
【0019】本発明で使用するブラックインクについて
次に説明する。
【0020】本発明のブラックインクは上述したカラー
インク中に含まれる塩の作用により増粘または凝集を起
こす成分を含むものであり、より具体的には顔料、顔料
を分散するための分散剤、水または少なくとも水を含有
する混合溶媒の分散系記録液を使用することが好ましい
が、分散系の記録液であれば、色材は顔料に限定されな
い。上述のブラックインクが前記のカラーインクと接触
した場合に起る増粘または凝集のメカニズムは分散破壊
が起こるためである。上記メカニズムによってカラーイ
ンクとブラックインクの境界間のにじみ、すなわちブリ
ーディングが抑制されるだけでなく、分散破壊され、か
つ凝集した色材が紙の繊維間の間隙を埋めることにより
印字物の濃度をあげる効果も同時に発生する。
【0021】以下に本発明のより好ましい実施態様であ
るブラックインクが顔料、顔料を分散するための分散
剤、水または少なくとも水を含有する混合溶媒について
詳細に説明する。本発明に使用するブラックインクに使
用される顔料は下記性能を満足するカーボンブラックで
あれば、特に制限なく使用することができる。すなわち
ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラッ
クであって、一次粒子径が15〜40mμ、BET法に
よる比表面積が50〜300m2 /g、DBT吸油量が
40〜150ml/g、揮発分が0.5〜10%、pH
値が2〜9であって、例えば、No.2300、No.
900、MCF88、No.33、No.40、No.
45、No.52、MA7、MA8、No.2200B
(以上三菱化成製)、RAVEN1255(コロンビア
製)、REGAL400R、REGAL330R、RE
GAL660R、MOGUL L(キャボット製)、C
olor Black FW1、Color Blac
k FW18、ColorBlack S170、Co
lor Black S150、Printex35
Printex U(以上デグッサ製)等の市販品を例
示することができるが、これらに特に限定されるもので
はないことはいうまでもない。
【0022】本発明に使用される顔料の分散剤は水溶性
樹脂であれば使用可能であるが、重量平均分子量が10
00〜30000が好ましく、特に3000〜1500
0が好ましい。具体的には、スチレン、スチレン誘導
体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α、
β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエ
ステル、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、
マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フ
マール酸、フマール酸誘導体等から選ばれた少なくとも
2種以上の単量体からなるブロック共重合体、グラフト
重合体、あるいはランダム共重合体、またはこれらの塩
等が挙げられる。これらの樹脂は塩基を溶解させた水溶
液に可溶であって、アルカリ可溶性樹脂である。さらに
親水性単量体からなるホモポリマー、またはそれらの塩
でも良い。さらにポリビニルアルコール、カルボキシメ
チルセルロース、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮重合物等の水溶性樹脂も使用可能である。しかし、
アルカリ可溶性樹脂を用いた場合の方が分散液の低粘度
化が可能であって、分散も容易であるという利点があ
り、その上pH6以下で凝集を開始する樹脂が印字濃度
の向上に特に好ましい。なお前記水溶性樹脂は記録液全
量に対して0.1〜5重量%含有されていることが好ま
しい。
【0023】また前記のカラーインク、ブラックインク
には前述の成分以外に通常は水および必要に応じて水溶
性有機溶媒が配合されている。この水溶性有機溶媒とし
てはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類、アセトン等のケトン類、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレング
リコール類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアル
キレングリコール類、エチレングリコールメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル類、エタノール、イソプロピ
ルアルコール等の1価のアルコール類、そのほか、グリ
セリン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミン、ス
ルホラン、ジメチルサルフォキサイド等が用いられる。
これら水溶性有機溶媒の含有量に特に限定はないが、1
〜80重量%が好ましい。
【0024】この他、必要に応じて、粘度調整剤、pH
調整剤、防腐剤、酸化防止剤、蒸発促進剤等の添加剤を
配合してもかまわない。
【0025】本発明に使用する記録紙については特に限
定されるものではなく、従来使用されている普通紙が好
適に使用される。
【0026】次に本発明の記録装置について説明する。
本発明には記録ヘッドの記録インクに記録信号を与え、
その発生した熱エネルギーにより液滴を吐出する方式が
好ましい。その装置の主要部である記録ヘッドの構成を
図1、図2、図3に示す。
【0027】ヘッド13はインク流路14を形成したガ
ラス、セラミックまたはプラスチック等と感熱記録に用
いられる発熱抵抗体を有する発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されない)とを接着
して得られる。この発熱ヘッド15は酸化シリコン等で
形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1、1
7−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄
熱層19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よりなっ
ている。
【0028】記録インク21は吐出オリフィス22まで
来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成してい
る。
【0029】ここで電極17−1、17−2に電気信号
が加わると、発熱ヘッド15nで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生す
る。その圧力でメニスカスが吐出し、オリフィス22よ
り記録液滴24となり、記録材25に向かって飛翔す
る。図3には図1に示したノズルを多数並べた記録ヘッ
ドの概略図を示す。該記録ヘッドは多数の流路を有する
ガラス板等27と図1において説明したヘッドと同様の
発熱ヘッド28を密着して作られる。
【0030】なお図1はインクの流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での断面図で
ある。
【0031】図4にはこのヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の1例を示す。ここでブレード61はワ
イピング部材であって、その一端はブレード保持部材に
よって保持されて固定端となり、カレンチレバーの形態
をなしている。このブレードは記録ヘッドによる記録領
域に隣接した位置に配置され、記録ヘッドの移動方向と
垂直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピング
を行なう構成を有している。さらに63はブレードに隣
接して設けられるインク吸収体であり、このブレードと
同様に記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持さ
れる。このブレード61、キャップ62、吸収体63に
よって吐出回復部64が構成され、ブレード61および
吸収体63によってインク吐出口面に水分、塵等の除去
が行なわれる。
【0032】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する記録材にインクを吐出
して記録を行なう記録ヘッドであり、66は記録ヘッド
65を搭載して記録ヘッドの移動を行なうためのキャリ
ッジである。このキャリッジはガイド軸67と摺動可能
に係合し、このキャリッジの一部はモータ68によって
駆動されるベルト69と接続(図示せず)している。こ
れによりこのキャリッジはガイド軸に沿った移動が可能
となり、記録ヘッドによる記録領域およびその隣接した
領域の移動が可能となる。
【0033】一方51は記録材を挿入するための給紙
部、52はモータ(図示せず)により駆動される紙送り
ローラーである。これらの構成によって記録ヘッドの吐
出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進
行するにつれて、排紙ローラー53を配した排紙部へ排
紙される。
【0034】上記構成において記録ヘッドが記録終了等
でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64のキャ
ップ62は記録ヘッドの移動経路から退避しているが、
ブレードは移動経路中に突出している。この結果、記録
ヘッドの吐出口面がワイピングされる。なおキャップが
記録ヘッドの吐出口面に当接してキャッピングを行なう
場合にはキャップは記録ヘッドの移動経路中に突出する
ように移動する。
【0035】記録ヘッドがホームポジションから記録開
始位置へ移動する場合にはキャップおよびブレードは前
記したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結
果、この移動においても記録ヘッドの吐出口面はワイピ
ングされる。
【0036】前記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動には記録終了時や吐出回復時ばかりではなく、記録
ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間
隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、こ
の移動に伴って上記ワイピングが行なわれる。
【0037】図5ではヘッドにインク供給部材、例えば
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す。ここで40は供給用インクを
収容したインク収容部、例えばインク袋であり、その先
端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓に針
(図示せず)を挿入することによりインク袋40中のイ
ンクをヘッドに供給可能にする。44は廃インクを受容
する吸収体である。
【0038】インク収容部としては、インクとの接触面
がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されている
ものが好ましい。
【0039】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、前記のようなヘッドとインクカートリッジ
が別体となったものに限らず、図6に示すようなそれら
が一体となったものも好適に用いられる。
【0040】図6では70は記録ユニットであって、こ
の中にインクを収容したインク収容部、例えばインク吸
収体が収納されており、このようなインク吸収体中のイ
ンクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からイン
ク滴として吐出される構成になっている。インク吸収体
の材料としては、例えばポリウレタンを用いることがで
きる。72は記録ユニット内部を大気に連通させるため
の大気連通口である。この記録ユニットは図4で示す記
録ヘッドに変えて用いられるものであって、キャリッジ
66に脱着自在になっている。なお本発明に使用する記
録装置では、インクに熱エネルギーを作用させてインク
液滴を吐出するインクジェット記録装置を例に挙げた
が、そのほか圧電素子を使用するピエゾ方式のインクジ
ェット記録装置でも同様に利用できる。
【0041】さて本発明の記録方法を実施する場合に
は、例えば、前記図3に示した記録ヘッドを4つキャリ
ッジ上に並べた記録装置を使用する。図7はその一例で
ある。81、82、83、84はそれぞれイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラック各色の記録インクを吐出する
ための記録ヘッドである。これらヘッドは前記の記録装
置に配置され、記録信号に応じて、各色の記録インクを
吐出する。また、図7では記録ヘッドを4つ使用した例
を示したが、これに限定されるものではなく、図8に示
したように1つの記録ヘッドでイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックを液流路を分けて行なう装置も好まし
い。
【0042】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。なおその記載の中で部、%とある記載は特
に断りがない限り重量基準である。
【0043】まず以下に示す方法でブラックの顔料イン
クB1〜B3を作成した。 1)B1インクの作成 (顔料分散液の作成) スチレン−アクリル酸−アクリル酸ブチル共重合体 1.5部 (酸価116、重量平均分子量3700) モノエタノールアミン 1 部 イオン交換水 81.5部 ジエチレングリコール 5 部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加熱し、
樹脂を完全に溶解させる。この溶液に新たに試作された
カーボンブラック(MCF88,三菱化成製)10部、
イソプロピルアルコール1部を加え、30分間プレミキ
シングをおこなった後に径1mmのジルコニウムビーズ
を用いて、3時間分散処理を行い、さらに遠心分離処理
(12000RPM,20分間)をおこない、粗大粒子
を除去して分散液とした。 (インクの作成) 上記分散液 10部 グリセリン 3部 ジエチレングリコール 12部 N−メチルピロリドン 7部 イソプロピルアルコール 3部 イオン交換水 65部 上記成分を混合し、モノエタノールアミンでpHが8〜
10になるように調整し、B1インクを得た。 2)B2インクの作成 (顔料分散液の作成) スチレン−マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体 4部 (酸価200、重量平均分子量12000) アミノメチルプロパノール 2部 イオン交換水 74部 ジエチレングリコール 5部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加熱し、
樹脂を完全に溶解させる。この溶液にカーボンブラック
(MCF88,三菱化成社製)15部を加え、30分間
プレミキシングをおこなった後に径1mmのガラスビー
ズを用いて、分散処理を行い、さらに遠心分離処理(1
2000RPM,20分間)を行い、粗大粒子を除去し
て分散液とした。 (記録液の作成) 上記分散液 20 部 グリセリン 10 部 エチレングリコール 6 部 エタノール 5 部 イオン交換水 61.5部 上記成分を混合し、pHが8〜10になるようにアミノ
メチルプロパノールを添加して調整し、B2インクを得
た。 3)B3インクの調製 (顔料分散液の作成) β−ナフタレンスルホン酸ホルムアミド縮合物のナトリウム塩 1.5部 イオン交換水 81.5部 エチレングリコール 5部 上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加熱し、
樹脂を完全に溶解させる。この溶液に新たに試作された
カーボンブラック(S170,デグッサ製)11部、イ
ソプロピルアルコール1部を加え、60分間プレミキシ
ングをおこなった後に径0.5mmのジルコニウムビー
ズを用いて10時間分散処理を行い、さらに遠心分離処
理(12000RPM,20分間)を行い、粗大粒子を
除去して分散液とした。 (インクの作成) 上記分散液 10部 グリセリン 12部 ジエチレングリコール 10部 2−ピロリドン 10部 イソプロピルアルコール 3部 イオン交換水 55部 上記成分を混合し、モノエタノールアミンでpHが8〜
10になるように調整し、B3インクとした。
【0044】次に下記の成分を混合、溶解した後に、さ
らにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルター
(商品名 フロロポアフィルター,住友電工製)で加圧
濾過し、イエロー、マゼンタ、シアンの記録インク、Y
1〜Y4、M1〜M4、C1〜C4を調製した。 Y1インク C.I.ダイレクトイエロー86 2 部 ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物 0.5部 (付加モル数10) ジエチレングリコール 25 部 水 68.5部 K2 CO3 4 部 M1インク C.I.アシッドレッド35 3 部 ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物 0.5部 (付加モル数10) ジエチレングリコール 25 部 水 67.5部 K2 CO3 4 部 C1インク C.I.ダイレクトブルー199 2.5部 ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物 0.5部 (付加モル数10) ジエチレングリコール 25 部 水 68 部 K2 CO3 4 部 Y2インク C.I.アシッドイエロー142 2.5部 ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(7) ブチルエーテル 3 部 エチレングリコール 20 部 グリセリン 10 部 NaCl 5 部 水 59.5部 M2インク C.I.ダイレクトレッド227 3.0部 ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(7) ブチルエーテル 3 部 エチレングリコール 20 部 グリセリン 10 部 NaCl 5 部 水 59.0部 C2インク C.I.ダイレクトブルー199 2.5部 ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(7) ブチルエーテル 3 部 (付加モル数7) エチレングリコール 20 部 グリセリン 10 部 NaCl 5 部 水 59.5部 Y3インク C.I.ダイレクトイエロー86 2.5部 アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 5 部 (付加モル数10) グリセリン 7.5部 チオジグリコール 7.5部 尿素 7.5部 酢酸リチウム 5 部 水 65 部 M3インク C.I.アシッドレッド289 3.5部 アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 5 部 (付加モル数10) グリセリン 7.5部 チオジグリコール 7.5部 尿素 7.5部 酢酸リチウム 5 部 水 64 部 C3インク C.I.アシッドブルー9 3.5部 アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 5 部 (付加モル数10) グリセリン 7.5部 チオジグリコール 7.5部 尿素 7.5部 酢酸リチウム 5 部 水 64 部 Y4インク C.I.ダイレクトイエロー86 2 部 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 0.2部 エチレングリコール 15 部 チオジグリコール 15 部 NaNO3 4 部 水 63.8部 M4インク C.I.アシッドレッド35 3.5部 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 0.2部 エチレングリコール 15 部 チオジグリコール 15 部 NaNO3 4 部 水 67.3部 C4インク C.I.アシッドブルー9 3 部 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 0.2部 エチレングリコール 15 部 チオジグリコール 15 部 NaNO3 4 部 水 67.8部 次に得られた記録インクを組み合せて市販コピー用紙、
ボンド紙に記録を行ない、実施例1〜12を得た。使用
したインクジェット記録装置としては、図4に示した装
置と同様の記録装置を用い、図7に示した4つの記録ヘ
ッドを用いてカラー画像を形成した。なおここで用いた
記録ヘッドとしてはBJC820(商品名 キヤノン製
インクジェットプリンター)に使用されているヘッドと
同一の記録ヘッドを用いた。記録ヘッドの駆動条件、す
なわちヒータへの通電条件としては各ヘッドとも印加電
圧28V、パルス幅3.2μsec、駆動周波数5kH
zとした。
【0045】実施例1〜12の記録物の記録濃度、カラ
ーインク間のブリーディング、カラーインクとブラック
インク間のブリーディング、黒文字の品位、以上4者の
評価を行ない、結果を表1に示した。
【0046】
【表1】 なおカラーインクによる記録物の評価方法は次の方法で
行なった。
【0047】(記録濃度)市販のコピー用紙、ボンド紙
に英数文字およびベタ部を記録した後に1時間放置し、
その記録濃度をマクベスRD915(商品名:マクベス
社製)で測定し、以下の評価基準によって評価した。 ○:各色の濃度が1.25以上であった。 △:各色の濃度が1.15〜1.25であった。 ×:各色の濃度が1.15以下であった。
【0048】(ブリーディング)市販のコピー用紙、ボ
ンド紙にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色
ベタ部を隣接して記録し、カラーインク間各色の境界
部、カラーインクとブラックインク間の境界部で色がに
じんでいるかいなか、不均一に混じり合っているかいな
かを観察し、以下の評価基準によって評価した。 ○:色がにじんだり、不均一に混じり合った部分がなか
った。 △:色がにじんだり、不均一に混じり合った部分が多少
あったが、実用上問題はない。 ×:色がにじんだり、不均一に混じり合っており、実用
上問題である。
【0049】(黒文字の品位)市販のコピー用紙、ボン
ド紙に英数文字を記録し、その記録物を顕微鏡で拡大
し、文字の鮮明性、解像性を観察した。評価は以下の基
準とした。 ○:文字のエッジがシャープで解像性よい。 △:文字のエッジに多少にじみがあったが、実用上問題
はない。 ×:文字の解像性が悪く、また、にじみがあり、実用上
問題がある。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の記録方法
および記録装置を用いることにより、普通紙に対しては
高い画像濃度が得られ、その画像濃度は均一性が高く、
さらに黒文字の品位も良く、さらにブリーディングのな
い高画質なカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部のA−B線
による切断面の図である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【図7】本発明の実施例で使用した複数の記録ヘッドが
配列した記録部を示した斜視図である。
【図8】本発明に使用する別の記録ヘッドの斜視図であ
る。
【符号の説明】
13 ヘッド 14 溝 15 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1 アルミニウム電極 17−2 同上 18 発熱抵抗体 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 オリフィス 23 メニスカス 24 記録小滴 25 記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク袋 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 記録材 52 紙送りローラ 53 排紙ローラ 61 ワイピング部材 62 キャップ 62’ 同上 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 65’ 同上 66 キャリッジ 67 ガイド軸 68 モータ 69 ベルト 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口 81 イエローインクのための記録ヘッド 82 マゼンタインクのための記録ヘッド 83 シアンインクのための記録ヘッド 84 ブラックインクのための記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 A 9221−2H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともイエロー、マゼンタ、シア
    ン、ブラックの記録インクを用い、その記録インクを記
    録材上に吐出し、カラー画像を記録する方法において、
    前記のイエロー、マゼンタ、シアンの記録インクが少な
    くとも浸透性を付与する界面活性剤または浸透性溶媒と
    塩を含有し、かつ前記のブラックの記録インクが前記の
    塩の作用により増粘または凝集を起こす成分を含有する
    ことを特徴とする液滴噴射記録方法。
  2. 【請求項2】 前記のブラックの記録液が顔料、水溶性
    溶媒、水および前記の顔料を分散するための分散剤を少
    なくとも含有する分散系である請求項1に記載された液
    滴噴射記録方法。
  3. 【請求項3】 前記のイエロー、マゼンタ、シアンの記
    録インクに添加する浸透性を付与する界面活性剤がイオ
    ン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性
    剤の単独、あるいは2種以上の混合物であることを特徴
    とする請求項1ないし2の1項に記載された記録方法。
  4. 【請求項4】 前記のイエロー、マゼンタ、シアンの記
    録インクに添加する浸透性を付与する界面活性剤が非イ
    オン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1ない
    し3の1項に記載された記録方法。
  5. 【請求項5】 前記のイエロー、マゼンタ、シアンの記
    録インクに添加する浸透性を付与する界面活性剤が高級
    アルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
    ノールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイ
    ド−プロピレンオキサイド共重合体、アセチレングリコ
    ールのエチレンオキサイド付加物から選ばれた少なくと
    も一種を含むことを特徴とする請求項1ないし4の1項
    に記載された記録方法。
  6. 【請求項6】 前記のイエロー、マゼンタ、シアンの記
    録インクに添加する浸透性を付与する溶媒がエーテル
    類、多価アルコール低級アルキルエーテル類、1価アル
    コール類から選ばれた1種を含有することを特徴とする
    請求項1ないし5の1項に記載された記録方法。
  7. 【請求項7】 記録インクを収容したインク収容部とそ
    の記録インクをインク滴として吐出させるためのヘッド
    部を有する記録ユニットを備えたインクジェット記録装
    置において、前記の記録インクが請求項1ないし6の1
    項の記載を満足することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  8. 【請求項8】 ヘッド部が記録インクに熱エネルギーを
    作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項7
    に記載されたインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インク滴を吐出するための記録ヘッド、
    記録インクを収容した記録インク収容部を有するインク
    カートリッジおよびそのインクカートリッジから記録ヘ
    ッドに記録インクを供給するための記録インク供給部を
    備えたインクジェット記録装置において、前記の記録イ
    ンクが請求項1ないし8の1項の記載を満足することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドが記録インクに熱エネルギ
    ーを作用させてインク滴を吐出するヘッドである請求項
    9に記載されたインクジェット記録装置。
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