JP2006152279A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006152279A JP2006152279A JP2005316925A JP2005316925A JP2006152279A JP 2006152279 A JP2006152279 A JP 2006152279A JP 2005316925 A JP2005316925 A JP 2005316925A JP 2005316925 A JP2005316925 A JP 2005316925A JP 2006152279 A JP2006152279 A JP 2006152279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- curable composition
- ether
- compound
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】 酸素又は硫黄原子等のヘテロ原子を含む特定の構造を有するヘテロ環含有化合物、エポキシ基含有化合物、(メタ)アクリロイル基数が2〜6のアクリル系オリゴマー、並びに分子中にアミノ基に由来する活性水素を有するアミノ化合物からなることを特徴とする硬化性組成物;並びに該硬化性組成物を硬化させてなる硬化物。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、従来のエポキシ樹脂は、5℃以下のような低温では硬化性が悪く、硬化に極めて長時間を要することや、硬化が進行しないこともあるため、寒冷地や冬場の屋外での使用は困難であった。
エポキシ樹脂の低温硬化性を改善するために、これまでにエポキシ樹脂にアクリル系オリゴマーをブレンドする方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
本発明は5℃以下のような低温でも硬化性に優れ、なおかつその硬化物は適度な柔軟性や耐水性を有する硬化性組成物を提供することを目的とする。
(1)5℃のような低温でも実用に耐える硬化性を有する。
(2)硬化物は適度な柔軟性や耐水性を有する。
R2は、環状エーテル基中の酸素原子以外の環を構成する残基である。これは炭素数(以下Cと略記)2〜10の炭化水素基であり、3価の炭化水素基>CH(CH2)m−(mは1〜9の整数)で示される基であり、例えば>CHCH2−、>CHCH2CH2−、>CHCH2CH2CH2−、>CHCH2CH2CH2CH2CH2−等;4価の炭化水素基>CH(CH2)mCH<(mは0〜8の整数)で示される基であり、例えば>CHCH<、>CHCH2CH<、>CHCH2CH2CH<、>CHCH2CH2CH2CH2CH<等が挙げられ、好ましいのは3価の炭化水素基であり、特に好ましいのは>CHCH2−、>CHCH2CH2−である。
R1は水素原子又は環状エーテル基含有化合物(E)の残基であり、該(E)は一般式(2)で示される。
一般式
環状エーテル基含有化合物(E)の例としては、後述するエポキシ基含有化合物(E1)、及びオキセタン化合物(E2)等が挙げられ、好ましいのは(E1)である。
(E1)としては、モノエポキサイド(e11)と分子中にエポキシ基を2個以上有するポリエポキサイド(E11)とが挙げられる。
モノエポキサイド(e11)としては、分子中に1個のエポキシ基を有していれば特に限定されず、用途、目的に応じて適宜選択することができる。その例としては以下のものが挙げられる。
(e11−2)C3〜19の炭化水素のグリシジルエーテル(n−ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチル−ヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、p−sec−ブチルフェニルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル等);
(e11−3)C3〜30のモノカルボン酸のグリシジルエステル(グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等)、エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン
等のエピハロヒドリン及びグリシドール等の水酸基含有オキシド等。
これらのうち好ましいのはC2〜24の炭化水素系オキシド(e11−1)、C3〜19の炭化水素のグリシジルエーテル(e11−2)である。
ポリエポキサイド(E11)の例としては、下記(E11−1)〜(E11−5)が挙げられる。
(i)2価フェノール類のジグリシジルエーテル
2価フェノール類(C6〜30)のジグリシジルエーテル、例えば、ビスフェノールF、−A、−B、−ADおよび−Sジグリシジルエーテル、ハロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエーテル(テトラクロロビスフェノールAジグリシジルエーテル等)、カテキンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンジグリシジルエーテル、ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、オクタクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、テトラメチルビフェニルジグリシジルエーテル、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノールA2モルとエピクロロヒドリン3モルの反応から得られるジグリシジルエーテル等が挙げられる。
C6〜50又はそれ以上で、かつMn5,000以下の3価〜6価又はそれ以上の多価フェノール類のポリグリシジルエーテル、例えば、ピロガロールトリグリシジルエーテル、ジヒドロキシナフチルクレゾールトリグリシジルエーテル、トリス(ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテル、ジナフチルトリオールトリグリシジルエーテル、テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、p−グリシジルフェニルジメチルトリールビスフェノールAグリシジルエーテル、トリスメチル−tert−ブチル−ブチルヒドロキシメタントリグリシジルエーテル、4,4’−オキシビス(1,4−フェニルエチル)テトラクレゾールグリシジルエーテル、4,4’−オキシビス(1,4−フェニルエチル)フェニルグリシジルエーテル、ビス(ジヒドロキシナフタレン)テトラグリシジルエーテル、フェノール又はクレゾールノボラック樹脂(Mn400〜5,000)のグリシジルエーテル、リモネンフェノールノボラック樹脂(Mn400〜5,000)のグリシジルエーテル、フェノールとグリオキザール、グルタールアルデヒド、又はホルムアルデヒドの縮合反応によって得られるポリフェノール(Mn400〜5,000)のポリグリシジルエーテル、及びレゾルシンとアセトンの縮合反応によって得られるMn400〜5,000のポリフェノールのポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
C2〜100、かつMn5,000以下のジオールのジグリシジルエーテル例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコール(Mn150〜4,000)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール(Mn180〜5,000)ジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコール(Mn200〜5,000)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAのアルキレンオキシド〔EO又はPO(1〜20モル)〕付加物のジグリシジルエーテル等が挙げられる。
C3〜50又はそれ以上で、かつMn10,000以下の3価〜6価又はそれ以上の多価アルコール類のグリシジルエーテル例えば、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールヘキサグリシジルエーテル、ポリ(n=2〜5)グリセロールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
C6〜20又はそれ以上で、2価〜6価又はそれ以上の芳香族ポリカルボン酸のグリシジルエステル、及びC6〜20又はそれ以上で、2価〜6価又はそれ以上の脂肪族もしくは脂環式ポリカルボン酸のグリシジルエステルが挙げられる。
(i)芳香族ポリカルボン酸、例えばフタル酸類のグリシジルエステルとしては、フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、トリメリット酸トリグリシジルエステル等;
(ii)脂肪族もしくは脂環式ポリカルボン酸のグリシジルエステルとしては、上記フェノール系のグリシジルエステルの芳香核水添加物、ダイマー酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルオキサレート、ジグリシジルマレート、ジグリシジルスクシネート、ジグリシジルグルタレート、ジグリシジルアジペート、ジグリシジルピメレート、グリシジル(メタ)アクリレートの(共)重合体(重合度は例えば2〜10)、トリカルバリル酸トリグリシジルエステル等が挙げられる。
C6〜20又はそれ以上で、2〜10又はそれ以上の活性水素原子をもつ芳香族アミン類のグリシジルアミン及び脂肪族、脂環式若しくは複素環式アミン類のグリシジルアミンが挙げられる。
(i)芳香族アミン類のグリシジルアミンとしては、N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグリシジルトルイジン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミノジフェニルスルホン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジエチルジフェニルメタン、N,N,O−トリグリシジルアミノフェノール等;
(ii)脂肪族アミン類のグリシジルアミンとしては、N,N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルヘキサメチレンジアミン等;
(iii)脂環式アミン類のグリシジルアミンとしては、N,N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレンジアミンの水添化合物等が挙げられる。
複素環式アミンのグリシジルアミンとしてはトリスグリシジルメラミン等が挙げられる。
C6〜50又はそれ以上で2〜6価又はそれ以上の鎖状脂肪族エポキサイド、例えばエポキシ当量130〜1,000のエポキシ化ポリブタジエン(Mn90〜2,500)、エポキシ化大豆油(Mn130〜2,500)等が挙げられる。
(E11−5)脂環式エポキサイド
C6〜50又はそれ以上で、かつMn2,500以下、エポキシ基の数1〜4又はそれ以上の脂環式エポキサイド、例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、リモネンジオキシド、ジシクロペンタジエンジオキシド、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、エチレングリコールビスエポキシジシクロペンチルエーテル、3,4エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル3’、4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、及びビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ブチルアミン等が挙げられる。また、前記フェノール類のエポキシ化合物の核水添化物も含む。
なお(E11−1)〜(E11−5)以外のものでも、活性水素と反応可能なグリシジル基をもつエポキシ樹脂であれば使用できる。又、これらのポリエポキシ化合物は、二種以上併用できる。これらのうち、好ましいのはグリシジルエーテル型(E11−1)、及びグリシジルエステル型(E11−2)であり、特に好ましいのは、グリシジルエーテル型(E11−1)である。(E11−1)のうち、好ましいのは2価フェノール類、2価脂肪族アルコールのジグリシジルエーテルである。
環状エーテル基含有化合物(E)として、エポキシ基含有化合物(E1)を使用したヘテロ環含有化合物(A1)は、下記一般式(3)、(4)で示される。
一般式
必要な場合は溶剤を使用する。使用溶媒は、反応を阻害せず原料及び生成物を溶解するものなら特に制限はなく、通常非プロトン性溶剤が使用される。例えばエーテル(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルセロソルブ、ジオキソラン、トリオキサン、ジブチルセロソルブ、ジエチルカービトール、ジブチルカービトール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン等)、エステル(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等)、その他極性溶剤(アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等)等が挙げられ、好ましいのはテトラヒドロフラン、アセトン、酢酸エチルである。
触媒としてはアルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物、例えば、塩化リチウム、臭化リチウム、沃化リチウム、塩化カリウム、臭化カルシウム等が挙げられ、好ましいのは臭化リチウムである。触媒の量は、(E)の環状エーテル基に対し、0.001〜1.0倍当量、好ましくは0.01〜0.1倍当量である。
前記の通り製造されたヘテロ環含有化合物(A)のMnは好ましくは120〜12,000であり、より好ましくは200〜8,000である。ヘテロ環当量は好ましくは120〜1,200であり、より好ましくは200〜800である。25℃での粘度は好ましくは20Pa・s以下であり、より好ましくは10Pa・s以下、特に好ましくは5Pa・s以下であり、最も好ましくは1Pa・s以下である。
上記の様にして得られるヘテロ環含有化合物(A)としては、具体的には表1に記載したものが挙げられる。
(C1)2官能(メタ)アクリレート
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のアルキレン(C2〜6)グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリ(3〜20)アルキレン(C2〜3)グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシエトキシエトキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニル)メタン、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、水添ジシクロペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、イソボルニルジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−ヒドロキシエチルフェニル)プロパンジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシエチレン(好ましくは重合度=2〜20)ジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシプロピレン(好ましくは重合度=2〜15)ジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコール(好ましくは重合度=2〜12)ジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシエチレン(好ましくは重合度=2〜8)化ビスフェノールA・ジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシプロピレン(好ましくは重合度=2〜6)化ビスフェノールA・ジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシエチレン(好ましくは重合度=2〜8)化水添ビスフェノールA・ジ(メタ)アクリレート、(ポリ)オキシプロピレン(好ましくは重合度=2〜6)化水添ビスフェノールA・ジ(メタ)アクリレート等;
(C2)3官能〜6官能(メタ)アクリレート
グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ−、ペンタ−およびテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ−およびトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリス(アクリロイルオキシプロピルオキシメチル)プロパン、トリメチロールプロパンPO(好ましくは2〜11モル)付加物のトリアクリレート、トリメチロールプロパンEO(好ましくは2〜15モル)付加物のトリアクリレート等。
(D1)脂肪族ポリアミン類(C2〜18、官能基数2〜7、分子量60以上かつMn500以下):
(i)脂肪族ポリアミン〔C2〜6のアルキレンジアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)、ポリアルキレン(C2〜6)ポリアミン[ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等]〕
(ii)これらのアルキル(C1〜4)又はヒドロキシアルキル(C2〜4)置換体〔ジアルキル(C1〜3)アミノプロピルアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン等〕
(iii)脂環又は複素環含有脂肪族ポリアミン〔3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等〕
(iv)芳香環含有脂肪族アミン(C8〜15)(キシリレンジアミン、テトラクロル−p−キシリレンジアミン等)
(D3)複素環式ポリアミン(C4〜15、官能基数2〜3):ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、1,4−ジアミノエチルピペラジン、1,4ビス(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペラジン等;
(D4)芳香族ポリアミン(C6〜20、官能基数2〜3、分子量100以上かつMn1,000以下):
(i)非置換芳香族ポリアミン〔1,2−、1,3−及び1,4−フェニレンジアミン、2,4’−及び4,4’−ジフェニルメタンジアミン、クルードジフェニルメタンジアミン(ポリフェニルポリメチレンポリアミン)、ジアミノジフェニルスルホン、ベンジジン、チオジアニリン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、2,6−ジアミノピリジン、m−アミノベンジルアミン、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリアミン、ナフチレンジアミン等;
(D5)ポリアミドポリアミン:ジカルボン酸(ダイマー酸等)と過剰の(酸1モル当り2モル以上の)ポリアミン(官能基数2〜7の上記アルキレンジアミン、ポリアルキレンポリアミン等)との縮合により得られるポリアミドポリアミン(Mn200〜1,000)等;
(D6)ポリエーテルポリアミン:ポリエーテルポリオール(前述のポリアルキレングリコール等)のシアノエチル化物の水素化物(分子量100以上かつMn1,000以下)等;
(D7)エポキシ付加ポリアミン:エポキシ化合物[上記ポリエポキサイド(E11)並びにモノエポキサイド(e11)]1モルをポリアミン(上記アルキレンジアミン、ポリアルキレンポリアミン等)に1〜30モル付加させることによって得られるエポキシ付加ポリアミン(分子量100以上かつMn1,000以下)等;
(D9)その他のポリアミノ化合物:(i)ヒドラジン類(ヒドラジン、モノアルキルヒドラジン等)、(ii)ジヒドラジッド類(コハク酸ジヒドラジッド、アジピン酸ジヒドラジッド、イソフタル酸ジヒドラジッド、テレフタル酸ジヒドラジッド等)、(iii)グアニジン類(ブチルグアニジン、1−シアノグアニジン等)、(iv)ジシアンジアミド等、並びにこれらの2種以上の混合物。
上記(D1)〜(D9)のうち、本発明の硬化性組成物に低温硬化性を与えるために好ましいのは(D1)、(D2)、(D3)及び(D5)であり、特に好ましいのは(D1)である。
硬化性組成物中の(B)の含有量は、重量%で好ましくは5〜90であり、より好ましくは25〜85である。(B)の量が5〜90の範囲であると硬化物が適度な強度を有する。
塩基性化合物(F)としては、3級アミノ化合物(F1)、ソジウムメチラート、カセイソーダ、カセイカリ、炭酸リチウム等のアルカリ化合物(F2)、トリエチルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン等のルイス塩基化合物(F3)等が挙げられる。これらのうち好ましいのは3級アミノ化合物(F1)である。
(F1−1)脂肪族3級アミン:C3〜20、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルベンジルアミン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、1,2−ジメチルイミダゾール、テトラエチルメチレンジアミン、テトラメチルプロパン−1,3−ジアミン、テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ペンタメチルジプロピレントリアミン、テトラメチルグアニジン、ジメチルピペラジン、N−メチル−N’−(2−ジメチルアミノ)−エチルピペラジン、N−メチルモルホリン、N−(N’,N’−ジメチルアミノエチル)モルホリン、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N,N’−トリメチルアミノエチル−エタノールアミン、N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、エチレングリコール(3−ジメチル)アミノプロピルエーテル等;
(F1−2)フェノール核含有脂肪族3級アミン:C9〜20、例えばN,N−ジメチルアミノメチルフェノール[通称(エポキシ樹脂の関連文献、総説等で使用されている名称。以下同じ。)「DMP−10」]、トリス(N,N−ジメチルアミノメチルフェノール(通称「DMP−30」)等;
(F1−3)含窒素複素環化合物:C6〜20、例えば1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7[通称「DBU」、サンアプロ社製、登録商標]、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)−ノネン−5[通称「DBN」、サンアプロ社製、登録商標]、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7[通称「DBA−DBU」、サンアプロ社製、登録商標]、トリエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等。
これらの添加量は特に限定されないが、好ましくは(A)〜(D)の合計を100重量部としたとき、0.01〜10重量部である。
(i)ガラスビーカー、缶、プラスチックカップ等の適当な容器中にて、撹拌棒、ヘラ等により混練する。
(ii)ダブルヘリカルリボン翼、ゲート翼等により混練する。
(iii)プラネタリーミキサー、ビーズミル、3本ロール等により混練する。
(iv)エクストルーダー型混練押出し機により混練する。
このようにして製造された本発明の硬化性組成物の粘度は、好ましくは25℃で10,000mPa・s以下であり、より好ましくは5,000mPa・s以下、特に好ましくは3,000mPa・s以下である。
硬化物は、耐水性、耐薬品性、機械的物性、接着性等の物性に優れる。
また、実施例中の評価項目の試験方法は以下の通りである。
0℃で予め温調した試料を、表2の組成で配合し、2分間ガラス棒で十分に攪拌混合した後、鋼板上に600μm厚に塗布し、0℃で乾燥させる。ドライングレコーダーの痕跡が下地鋼板まで達した後、再び下地鋼板が見えなくなるまでの時間を測定。塗布直後からの時間を半硬化時間とした。
[曲げ強さ、曲げ弾性率]
20℃で予め温調した試料を、表2の組成で配合し、2分間ガラス棒で十分に撹拌混合し20℃で7日間養生した後、JIS K 6911「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に従い、曲げ強さと曲げ弾性率を測定した。
JIS K 6911の曲げ強さ測定試験において、試験破断時のたわみ距離(mm)と支点間距離(mm)から下式により計算した。
曲げたわみ率(%)= たわみ距離(mm)×100/支点間距離(mm)
[吸水率]
20℃で予め温調した試料を、表2の組成で配合し、2分間ガラス棒で十分に撹拌混合し直径50mm、厚さ3mmの円盤状に注型し20℃で7日間養生した後、蒸留水に7日間浸積させ、浸積前後の重量変化を測定した。
反応容器に二硫化炭素90部と臭化リチウム5部を仕込んで攪拌溶解し、58部の2−エチルヘキシルグリシジルエーテルを40℃以下に保ちながら滴下した後、40℃で5時
間熟成した。減圧下で過剰の二硫化炭素を留去した後、ろ過して、25℃での粘度30mPa・s、ヘテロ環基当量262の淡黄色液体のヘテロ環化合物(A−1)を得た。
反応容器に58部の2−エチルヘキシルグリシジルエーテルと臭化リチウム5部を仕込んで撹拌溶解し、密閉したのち71部の硫化カルボニルを40℃以下に保ちながら圧入した後、40℃で5時間熟成した。減圧下で過剰の硫化カルボニルを留去した後、ろ過して、25℃での粘度35mPa・s、ヘテロ環基当量246の淡黄色液体のヘテロ環化合物(A−2)を得た。
表2に示した配合量で各成分を混合攪拌し、前記の試験方法により硬化性組成物の性能評価試験を行った。上記実施例1〜7、比較例1〜6の評価結果を表2に示す。
エピコート828:ポリエポキサイド(油化シェルエポキシ社製、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、エポキシ当量190)
ネオマーDA−600:5官能アクリルオリゴマー(三洋化成工業社製、ジペンタエリス
リトールペンタアクリレート)
ネオマーPA−305:2官能アクリルオリゴマー(三洋化成工業社製:ポリプロピレン
グリコールジアクリレート)
ブレンマーPDE−100:2官能メタアクリルオリゴマー(日本油脂社製:ジエチレン
グリコールジメタアクリレート)
テトラエチレンペンタミン:脂肪族ポリアミン(活性水素当量27)
Claims (3)
- (A)、(B)、(C)および(D)の合計重量に基づく配合比[(A):(B):(C):(D)]が、(1〜40):(10〜90):(1〜40):(5〜60)である請求項1記載の硬化性組成物。
- 請求項1又は2記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316925A JP5160031B2 (ja) | 2004-11-01 | 2005-10-31 | 硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004318031 | 2004-11-01 | ||
JP2004318031 | 2004-11-01 | ||
JP2005316925A JP5160031B2 (ja) | 2004-11-01 | 2005-10-31 | 硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006152279A true JP2006152279A (ja) | 2006-06-15 |
JP5160031B2 JP5160031B2 (ja) | 2013-03-13 |
Family
ID=36630937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005316925A Expired - Fee Related JP5160031B2 (ja) | 2004-11-01 | 2005-10-31 | 硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5160031B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019065248A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 繊維強化複合材料用樹脂組成物及びそれを用いた繊維強化複合材料 |
JP2020164628A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Adeka | 樹脂組成物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7335277B2 (en) | 2003-09-08 | 2008-02-26 | Hitachi High-Technologies Corporation | Vacuum processing apparatus |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03218335A (ja) * | 1989-11-29 | 1991-09-25 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジメタクリレート及びそれを含む可撓性・低吸水性組成物 |
JPH04164910A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びそれを含む注型重合用樹脂組成物 |
JPH08320534A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Tokuyama Corp | フォトクロミック硬化性組成物 |
JP2000204159A (ja) * | 1998-11-10 | 2000-07-25 | Nippon Paint Co Ltd | 硬化性組成物及び塗料 |
JP2002302530A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物およびその硬化物 |
JP2002338660A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物 |
JP2003335843A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Kyowa Yuka Co Ltd | 樹脂組成物および液状封止材 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005316925A patent/JP5160031B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03218335A (ja) * | 1989-11-29 | 1991-09-25 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジメタクリレート及びそれを含む可撓性・低吸水性組成物 |
JPH04164910A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びそれを含む注型重合用樹脂組成物 |
JPH08320534A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Tokuyama Corp | フォトクロミック硬化性組成物 |
JP2000204159A (ja) * | 1998-11-10 | 2000-07-25 | Nippon Paint Co Ltd | 硬化性組成物及び塗料 |
JP2002302530A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物およびその硬化物 |
JP2002338660A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬化性組成物 |
JP2003335843A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Kyowa Yuka Co Ltd | 樹脂組成物および液状封止材 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019065248A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 繊維強化複合材料用樹脂組成物及びそれを用いた繊維強化複合材料 |
JPWO2019065248A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2020-11-05 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 繊維強化複合材料用樹脂組成物及びそれを用いた繊維強化複合材料 |
JP7221871B2 (ja) | 2017-09-29 | 2023-02-14 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | 繊維強化複合材料用樹脂組成物及びそれを用いた繊維強化複合材料 |
JP2020164628A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社Adeka | 樹脂組成物 |
JP7325207B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-08-14 | 株式会社Adeka | 樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5160031B2 (ja) | 2013-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3866037B2 (ja) | 硬化性組成物及びその硬化物 | |
JPWO2011068092A1 (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP2019156965A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
TW202118818A (zh) | 硬化性組成物 | |
JP5160031B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP3980217B2 (ja) | コンクリート構築物の補修注入剤及び補修注入法 | |
JP3455514B2 (ja) | 鉄筋継手用グラウト材 | |
JP2002338660A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP6659964B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
JP4004234B2 (ja) | 鉄筋継手用グラウト材組成物 | |
JP2014028931A (ja) | 鉄筋継ぎ手用グラウト材組成物 | |
JP2001240837A (ja) | 新旧コンクリート打継ぎ用接着剤 | |
JP4392094B2 (ja) | 防食塗料組成物 | |
JP6536407B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
JP4342628B2 (ja) | 構築物の繊維強化用エポキシ樹脂組成物、及び繊維強化複合材料 | |
JP4974417B2 (ja) | 硬化性組成物およびその硬化物 | |
JP2003041227A (ja) | コンタクト接着剤 | |
JP2002145989A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP3837455B2 (ja) | エポキシ樹脂系塗り床材 | |
JP2003073454A (ja) | ニート工法用硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP3916828B2 (ja) | 水分散体組成物及びその硬化物 | |
JP2005255852A (ja) | エポキシ樹脂系塗り床材用組成物及び塗り床材 | |
JP2001181592A (ja) | ボルト固定用固着剤 | |
JP2001106966A (ja) | 道路標示材用プライマー | |
JP2005068304A (ja) | エポキシ樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121212 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |