JPH08320534A - フォトクロミック硬化性組成物 - Google Patents

フォトクロミック硬化性組成物

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JPH08320534A
JPH08320534A JP7126798A JP12679895A JPH08320534A JP H08320534 A JPH08320534 A JP H08320534A JP 7126798 A JP7126798 A JP 7126798A JP 12679895 A JP12679895 A JP 12679895A JP H08320534 A JPH08320534 A JP H08320534A
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photochromic
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meth
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JP7126798A
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Hironobu Nago
洋信 名郷
Tomohito Imura
智史 伊村
Takashi Kobayakawa
隆 小早川
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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    • C09K9/00Tenebrescent materials, i.e. materials for which the range of wavelengths for energy absorption is changed as a result of excitation by some form of energy
    • C09K9/02Organic tenebrescent materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F222/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical and containing at least one other carboxyl radical in the molecule; Salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof
    • C08F222/10Esters
    • C08F222/1006Esters of polyhydric alcohols or polyhydric phenols
    • C08F222/102Esters of polyhydric alcohols or polyhydric phenols of dialcohols, e.g. ethylene glycol di(meth)acrylate or 1,4-butanediol dimethacrylate
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/72Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705
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    • G03C1/733Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705 containing organic compounds with macromolecular compounds as photosensitive substances, e.g. photochromic
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/26Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
    • C08F220/32Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing epoxy radicals
    • C08F220/325Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing epoxy radicals containing glycidyl radical, e.g. glycidyl (meth)acrylate

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組成物を硬化させる際の成形性に優れ、硬化
体のフォトクロミック作用の耐久性の良いフォトクロミ
ック化合物と重合性単量体との硬化性組成物を得る。 【構成】 (A)グリシジルメタクリレート等の分子中
に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物、(B)
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート系単
量体、(C)ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート系単量体および(D)(メタ)クリレート系単量
体及び/またはスチリル系単量体からなる重合性単量体
に、(E)α−メチルスチレンダイマーと(F)フォト
クロミック化合物を配合してなることを特徴とするフォ
トクロミック硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック作用
の耐久性の優れたフォトクロミック硬化体の製造に好適
に使用しうる硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射を止めて暗所に置くと元の色
に戻る可逆作用のことである。この性質を有する化合物
は、フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来から種々の
構造の化合物が合成されてきたが、これらのフォトクロ
ミック化合物は、可逆的な耐久性に乏しいという欠点を
もっている。
【0003】新規な耐久性が改善されたフォトクロミッ
ク化合物としてフルギド系フォトクロミック化合物(以
下、単にフルギド化合物と略す)及びクロメン系フォト
クロミック化合物(以下、単にクロメン化合物と略す)
などが種々知られている。(USP4,882,43
8、USP4,960,678、USP5,130,0
58、USP5,106,998、特開平 2−281
54号、特開平3−11074号、特開平3−1339
88号)。
【0004】又、特開平5−306392号では、フル
ギド化合物の耐久性をさらに向上させる成分として、エ
ポキシ基を有する化合物を併用することが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのフォトクロミ
ック化合物及びそれらを含むフォトクロミック硬化性組
成物を重合、硬化させた硬化体は一般に優れた可逆的な
耐久性を示す。しかしながら、これらの化合物と重合性
単量体とを混合して重合を行い得られたフォトクロミッ
ク硬化体を各種の用途に使用するためには、良好なフォ
トクロミック作用の可逆的な耐久性ばかりでなく、成形
性に優れた組成物でありしかも得られる硬化体の物性に
優れているフォトクロミック硬化性組成物が要求され
る。
【0006】上記特開平5−306392号では、エポ
キシ基を有する化合物、上記したフォトクロミック化合
物及び重合性単量体としてポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートを用いるフォトクロミック硬化性
組成物が提案されているが、その組成物を重合、硬化さ
せた硬化体はフォトクロミック作用の可逆的な耐久性は
優れているものの、フォトクロミック硬化体の吸水率が
高いため、長期間保管しておくと硬化体の吸水による経
時変化により初期のフォトクロミック性能が一定でな
く、また重合収縮率が高いためにその組成物を硬化させ
る際に型からのハガレが起きやすく、表面状態の悪い不
良品を生じ、重合歩留まりを低下させる等の問題点を有
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
フォトクロミック化合物を重合性単量体と混合して重合
を行い、フォトクロミックレンズに代表されるフォトク
ロミック硬化体を得るための硬化性組成物について鋭意
研究を続けた。その結果、下記特定組成のフォトクロミ
ック硬化性組成物を用いることにより、フォトクロミッ
ク作用の耐久性が優れているばかりでなく、成形性に優
れた組成物であり且つ硬化体の物性が優れていることを
見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、[1](A)分子中に少
なくとも1個のエポキシ基を有する化合物0.1〜30
重量部、(B)下記一般式(I)で表されるポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート系単量体30〜
70重量部、
【0009】
【化3】
【0010】(R1は水素原子又はメチル基、a+b=
2〜7の整数でa、bは0をとりうる。)(C)下記一
般式(II)で表されるポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート系単量体20〜60重量部、
【0011】
【化4】
【0012】(R1は水素原子又はメチル基、cは2〜
9の整数である。)および(D)(メタ)アクリレート
系単量体及び/又はスチリル系単量体0〜35重量部か
らなる重合性単量体、 [2](E)α−メチルスチレンダイマーを重合性単量
体100重量部に対して0.1〜2重量部、並びに [3](F)フォトクロミック化合物を重合性単量体1
00重量部に対して0.001〜10重量部を含有して
なることを特徴とするフォトクロミック硬化性組成物で
ある。
【0013】本発明の組成物中に(A)成分の分子中に
少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物(以下、エ
ポキシ化合物という)を配合することにより、その硬化
体において、(F)成分のフォトクロミック化合物の、
特にフルギド化合物の可逆的な耐久性を向上させること
ができる。
【0014】本発明で用いられる(A)成分のエポキシ
化合物は、公知の化合物を何ら制限なく採用される。例
えば、一価、二価、三価アルコール等のアルコール性水
酸基含有化合物、またはフェノール、ハイドロキノン等
のフェノール性水酸基含有化合物とエピクロルヒドリン
との反応生成物、或は安息香酸、テレフタル酸等のカル
ボン酸とエピクロロヒドリンとの反応生成物などを挙げ
ることができる。代表的なエポキシ化合物を、下記一般
式で表す。
【0015】
【化5】
【0016】(但し、Aは、n価のアルコール性水酸基
含有化合物の残基、n価のフェノール性水酸基含有化合
物の残基、または、n価のカルボン酸残基であり、R1
は水素原子またはメチル基であり、nは1〜4の整数で
ある。) 本発明におけるエポキシ化合物は、分子中に更に少なく
とも1個の不飽和二重結合基をも有するものであること
が好ましい。このような不飽和二重結合基とエポキシ基
とを有するエポキシ化合物を使用してフォトクロミック
硬化体を製造すれば、当該エポキシ化合物が重合性単量
体共々重合して高分子マトリックスに3次元的に固定さ
れるために、該エポキシ化合物を大量に使用してもフォ
トクロミック硬化体の物性を損なうことがない。
【0017】不飽和二重結合基としては、一般には、ビ
ニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基
等をあげることができるが、良好なフォトクロミック物
性を得るためにはアクリロイル基またはメタクリロイル
基が好ましい。
【0018】先ず、不飽和二重結合基を有さないエポキ
シ化合物として、本発明において好適に使用できる化合
物を示せば、前記した一般式において、nは1または2
であり、Aは、nが1のときは水酸基で置換されていて
もよい炭素数2〜20のアルキル基、−R−(OR)m
−OH(但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基であ
り、mは1〜20の整数である。)で示される基、水酸
基で置換されていてもよい炭素数6〜7のシクロアルキ
ル基、水酸基で置換されていてもよいフェニル基、また
はカルボキシル基で置換されていてもよいベンゾイル基
であり、nが2のときは水酸基で置換されていてもよい
炭素数2〜20のアルキレン基、−R−(OR)m
(但し、Rは炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは
1〜20の整数である。)で示される基、水酸基で置換
されていてもよい炭素数6〜7のシクロアルキレン基、
水酸基で置換されていてもよいフェニレン基、またはフ
タロイル基、イソフタロイル基、もしくはテレフタロイ
ル基、または
【0019】
【化6】
【0020】である化合物である。
【0021】次に、少なくとも1個の不飽和二重結合基
をも有するエポキシ化合物として、本発明において好適
に使用できる代表的な化合物を一般式で示すと次の通り
である。
【0022】
【化7】
【0023】(ただし、R1およびR4は、それぞれ水素
原子またはメチル基であり、R2およびR3は、それぞれ
同種または異種のヒドロキシル基で置換されていてもよ
い炭素数1〜4のアルキレン基、または
【0024】
【化8】
【0025】であり、mおよびnは、それぞれ0または
1である。) 上記式中のR2で示されるアルキレン基は、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、トリメチ
レン基、テトラメチレン基等を例示することができる。
【0026】エポキシ化合物として、本発明において好
適に使用できる化合物を具体的に示すと次のとおりであ
る。
【0027】分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有
するが不飽和二重結合基を有さない化合物としては、例
えば、エチレングリコールグリシジルエーテル、プロピ
レングリコールグリシジルエーテル、グリセロールポリ
グリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ブチル
グリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチル
グリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジ
オールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAまたは
水素化ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物、
テレフタル酸ジグリシジルエステル、スピログリコール
ジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエ
ーテル等を挙げることができる。
【0028】また、分子中に少なくとも1個の不飽和二
重結合基と少なくとも1個のエポキシ基とを有する化合
物としては、例えば、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、β−メチルグリシジルアクリレー
ト、β−メチルグリシジルメタクリレート、ビスフェノ
ールA−モノグリシジルエーテル−メタクリレート、4
−グリシジルオキシブチルメタクリレート、3−(グリ
シジル−2−オキシエトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、3−(グリシジルオキシ−1−イソ
プロピルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−(グリシジルオキシ−2−ヒドロキシプロピル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート等のメ
タクリレート化合物またはアクリレート化合物を挙げる
ことができる。
【0029】本発明のエポキシ化合物の配合比は、フォ
トクロミック硬化体を使用する用途に合わせ適宜使用量
を決めれば良いが、わずかな量を用いることで効果を発
揮するため、配合比は幅広い中から選択することができ
る。一般には全重合性単量体100重量部中に、エポキ
シ化合物を0.1〜30重量部、好ましくは0.1〜1
0重量部使用すれば本発明の効果は発揮される。但し、
不飽和二重結合基を有さないエポキシ化合物を用いる場
合、不飽和二重結合基を有さないエポキシ化合物の量が
あまりにも多すぎると硬化体の硬化の妨げになるため、
全重合性単量体100重量部中に0.1〜10重量部、
さらに0.1〜5重量部の範囲であることが好適であ
る。
【0030】なお上記した重合性単量体とは、ラジカル
重合を起こしうるエポキシ基および/または不飽和二重
結合基を有する化合物を示し、全重合性単量体とは本発
明の硬化性組成物中、(A)、(B)、(C)及び
(D)成分の総量を云う。但し(E)成分のα−メチル
スチレンダイマーは重合調製剤としての働きをなし重合
性単量体には含まれない。以下に述べる場合も、これに
準じる。
【0031】本発明における(B)成分である前記一般
式(I)で表されるポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート系単量体を配合することにより、その
フォトクロミック硬化体の吸水率が低下し且つ重合収縮
率が低下する。その効果は、上記一般式(I)中の側鎖
メチル基の寄与によるものと推定されるが、側鎖がメチ
ル基より炭素数の多い化合物の場合、工業的に入手が困
難であり、値段が高価であるためメチル基のものが採用
される。本発明の(B)成分の配合比が多すぎる場合、
その硬化体において、(F)成分のフォトクロミック化
合物、特にフルキミド化合物の可逆的な耐久性が低下
し、また少なすぎる場合は上記した効果が発現しにくい
ため、全重合性単量体100重量部中に、30〜70重
量部が好適であり、40〜65重量部がより好ましい。
上記一般式(I)中のa+bは、オキシプロピレン鎖の
鎖長を示すが、a+bの数が長すぎると本発明の組成物
よりなるフォトクロミック硬化体の耐熱性が十分でない
ために、硬化体を加熱した際に寸法変形が起こり好まし
くない。また短すぎる場合、硬化体の耐衝撃性が十分で
ない。従ってa+bの数は2〜7の化合物が好適であ
り、a+bが3、4の化合物を用いるのがより好まし
い。また本発明の(B)成分はa+bの数が単一のもの
を用いても良いが、a+bの数が2〜7の化合物の混合
物を用いても何等差し支えない。なお、本発明において
(メタ)アクリレート系単量体と称した場合は、メタク
リレート化合物とアクリレート化合物の両方を意味す
る。
【0032】本発明における(C)成分である上記一般
式(II)で表されるポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート系単量体を配合することにより、
(B)成分のポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート系単量体を配合した場合でも、(F)成分のフ
ォトクロミック化合物の可逆的な耐久性を損なわない。
本発明の(C)成分の配合比は、少なすぎる場合フォト
クロミック化合物の可逆的な耐久性が低下し、また多す
ぎる場合は硬化体の吸水率、重合収縮率が高くなりすぎ
るため、全重合性単量体100重量部中に、20〜60
重量部の範囲がよく、さらに25〜50重量部がより好
まく、40〜50重量部の配合比が最も好適である。上
記一般式(II)中のcは、オキシエチレン鎖の鎖長を
示すが、cの数が長すぎると本発明の組成物よりなるフ
ォトクロミック硬化体の耐熱性が十分でないために、硬
化体を加熱した際に寸法変形が起こり好ましくない。ま
た短すぎる場合、硬化体の耐衝撃性が十分でない。従っ
てcの数は2〜9の化合物が好適であり、cが3、4の
化合物を用いるのがより好ましい。本発明の(C)成分
は、cの数が単一のものを用いて良いが、cの数が2〜
9の化合物の混合物を用いても何等差し支えない。
【0033】本発明の組成物において、上記した
(A)、(B)及び(C)成分の他に(D)成分として
(メタ)アクリレート系単量体及び/又はスチリル系単
量体単量体を、目的に応じて添加しても良い。好適に用
いられる単量体を例示すれば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、トリ
ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、アルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、アルコキシポリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、トリフロロメチル
(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート
系単量体;ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
2,2’−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフ
ェニル)プロパンのアクリル酸およびメタクリル酸エス
テル化合物、2,2’−ビス(4−メタクリロイルオキ
シ・ポリエトキシフェニル)プロパンのアクリル酸およ
びメタクリル酸エステル化合物、2,2’−ビス(4−
メタクリロイルオキシプロポキシフェニル)プロパンの
アクリル酸およびメタクリル酸エステル化合物、2,
2’−ビス(4−メタクリロイルオキシ・ポリプロポキ
シフェニル)プロパンのアクリル酸およびメタクリル酸
エステル化合物、2,2’−ビス(3,5−ジブロモ−
4−メタクリロイルオキシエトキシ)プロパンのアクリ
ル酸およびメタクリル酸エステル化合物、水添加ビスフ
ェノールAエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイ
ド付加物のアクリル酸およびメタクリル酸エステル化合
物、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレ
ート、ジメチロールトリシクロデカンポリエトキシジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、エチレングリコール又はポリエ
チレングリコールとグリシジル(メタ)アクリレートの
反応生成物、プロピレングリコール又はポリプロピレン
グリコールとグリシジル(メタ)アクリレートの反応生
成物、ビスフェノールAエチレンオキサイド又はプロピ
レンオキサイド付加物とグリシジル(メタ)アクリレー
トの反応生成物、水添加ビスフェノールAエチレンオキ
サイド又はプロピレンオキサイド付加物とグリシジル
(メタ)アクリレートの反応生成物、ウレタンアクリレ
ート等の多官能(メタ)アクリレート系単量体;スチレ
ン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフ
タレン、イソプロペニルナフタレン、ブロモスチレン、
ジビニルベンゼン等のスチリル系単量体である。
【0034】これらの(メタ)アクリレート系単量体及
び/又はスチリル系単量体は一種または二種以上を混合
して使用でき、その配合比は使用する用途に応じて、決
定していけばよいが、あまり多すぎると本発明の効果を
損ねるため、全重合性単量体100重量部中に、通常0
〜35重量部、好ましくは0〜25重量部、より好まし
くは0〜15重量部になるように選択するのが好適であ
る。
【0035】次に、本発明における(E)成分であるα
−メチルスチレンダイマーは、本発明の組成物を硬化さ
せる際の、重合調整剤として配合するものであるが、そ
の働きはα−メチルスチレンダイマーの連鎖移動作用に
より、硬化中の急激な重合、硬化を防止し、ゆるやかに
重合、硬化を進行させることができるため、硬化体の重
合による歪みをを生じにくく、重合歩留まりを向上させ
る。配合比は、あまり多すぎると、その硬化体において
(F)成分のフォトクロミック化合物の可逆的な耐久性
が低下するため、重合性単量体100重量部に対して、
0.1〜2重量部が好適であり、0.5〜1重量部がよ
り好ましい。
【0036】次に、本発明における(F)成分であるフ
ォトクロミック化合物は、フォトクロミック作用を示す
化合物を何ら制限なく採用することができる。例えば、
フルギド化合物、クロメン化合物及びスピロオキサジン
化合物等のフォトクロミック化合物がよく知られてお
り、本発明においてはこれらのフォトクロミック化合物
を使用することができる。上記のフルギド化合物及びク
ロメン化合物は、USP4,882,438、USP
4,960,678、USP5,130,058、US
P5,106,998等で公知の化合物を好適に使用で
きる。
【0037】本発明において、フルギド化合物は、本発
明によるフォトクロミック性の耐久性の向上効果が他の
フォトクロミック化合物に比べて特に大きいために好適
に使用することができる。本発明において好適に使用で
きるフルギド化合物を一般式で示すと、次一般式(1)
で示すことができる。
【0038】
【化9】
【0039】〔但し、
【0040】
【化10】
【0041】はそれぞれ置換基を有していてもよい二価
の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基であ
り、R5は、アルキル基、アリール基または一価の複素
環基であり、
【0042】
【化11】
【0043】は、ノルボルニリデン基またはアダマンチ
リデン基であり、Xは、酸素原子、 基 >N−R6、 基 >N−A1−B1−(A2)−(B2)−R7、 基 >N−A3−A4、または 基 >N−A3−R8であり、 (ここで、R6は、水素原子、アルキル基またはアリー
ル基であり、A1、A2およびA3は、同一もしくは異な
り、アルキレン基、アルキリデン基、シクロアルキレン
基またはアルキルシクロアルカン−ジイル基であり、B
1およびB2は、同一もしくは異なり、
【0044】
【化12】
【0045】であり、mおよびnは、それぞれ独立して
0または1を示すが、mが0の時はnは0であり、R7
は、アルキル基、ナフチル基またはナフチルアルキル基
であり、A4は、ナフチル基であり、R8は、ハロゲン原
子、シアノ基またはニトロ基である。)〕 上記一般式(1)中、
【0046】
【化13】
【0047】で示される二価の芳香族炭化水素基として
は、ベンゼン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができ、また、二価の不
飽和複素環基としては、酸素原子、窒素原子、またはイ
オウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環ま
たはこれとベンゼン環との縮合環から誘導される二価の
基を挙げることができる。二価の芳香族炭化水素基を具
体的に例示すると、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナ
ントレン環、アントラセン環等から誘導される炭素数6
〜14の基をあげることができ、また、二価の不飽和複
素環基を具体的に例示すると、フラン環、ベンゾフラン
環、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピロー
ル環、チオフェン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン
環等から誘導される炭素数4〜9の基を挙げることがで
きる。
【0048】これらの置換基としては、特に制限されな
いが、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子:
メチル基、エチル基等の炭素数1〜4のアルキル基:メ
トキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ
基:フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜
10のアリール基:炭素数7〜14のアルコキシアリー
ル基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置換された炭素数
6〜10のアリール基):アミノ基:ニトロ基:シアノ
基等を例示することができる。
【0049】上記一般式(1)中、R5で示されるアル
キル基、アリール基および複素環基は、上記した炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、お
よび、酸素原子、窒素原子、またはイオウ原子を環構成
原子として1〜2個含む5〜7員環またはこれとベンゼ
ン環との縮合環から誘導される一価の基を挙げることが
できる。
【0050】上記一般式(1)中、R6で示されるアル
キル基、アリール基は上記R5と同様である。A1、A2
およびA3で示されるアルキレン基は、メチレン基、エ
チレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチ
レン基等の炭素数1〜4の基であることが好ましく、ア
ルキリデン基は、エチリデン基、プロピリデン基、イソ
プロピリデン基等の炭素数2〜4の基であることが好ま
しく、また、シクロアルキレン基は、シクロヘキシレン
基が好ましく、さらにアルキルシクロアルカン−ジイル
基は、ジメチルシクロヘキサン−ジイル基が好ましい。
【0051】また、上記一般式(1)中、R7で示され
るアルキル基は上記R5と同様であり、ナフチルアルキ
ル基は、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等の炭素
数11〜14の基であることが好ましい。
【0052】上記一般式で示されるフルギド化合物のな
かでも、フォトクロミック作用の耐久性等を勘案する
と、R1がアルキル基であり、Xが>N−Rであり、R
は炭素数1〜4のシアノアルキル基、炭素数1〜4のニ
トロアルキル基、または炭素数3〜9のアルコキシカル
ボニルアルキル基(炭素数1〜4のアルコキシ基と炭素
数1〜4のアルキレン基を含む)であり、
【0053】
【化14】
【0054】はアダマンチリデン基であり、
【0055】
【化15】
【0056】は、炭素数6〜10のアリール基、または
炭素数7〜14のアルコキシアリール基(炭素数1〜4
のアルコキシ基で置換された炭素数6〜10のアリール
基)で置換されていてもよい複素環基、特にチオフェン
環から誘導される基である化合物が好ましい。
【0057】フォトクロミック化合物をメガネレンズに
使用する場合は、グレーまたはブラウン等の色調が好ま
れるが、このような色調は単一のフォトクロミック化合
物では得られないために、二種以上の異なるフォトクロ
ミック化合物を混合する方法が採用される。上記したフ
ルギド化合物は一般に橙〜青に発色するが、これに黄〜
橙に発色するクロメン化合物を混合することにより、グ
レー、ブラウン等の中間色を得ることができる。しか
し、上記したフルギド化合物は、クロメン化合物に比べ
てフォトクロミック性の耐久性に乏しい化合物であるた
めに、時間の経過に伴って色調の変化が生じ、このため
に、フルギド化合物とクロメン化合物との混合色も経時
的に変化するという問題があった。しかし、本発明にし
たがって、フルギド化合物のフォトクロミック性の耐久
性を向上させてクロメン化合物の耐久性に近付けること
により、経時的な色調のずれを少なくすることができ
る。
【0058】フルギド化合物と混合して中間色を得るた
めに好適に使用されるクロメン化合物は、下記一般式
(2)で示すことができる。
【0059】
【化16】
【0060】〔但し、R9、R10、R11およびR12は、
それぞれ同一または異なる水素原子、アルキル基、アリ
ール基、置換アミノ基または飽和複素環基であり、R11
およびR12は、一緒になって環を形成していてもよく、
【0061】
【化17】
【0062】で示される基は、それぞれ炭素数1〜20
のアルキル基、または炭素数1〜20のアルコキシ基で
置換されていてもよい芳香族炭化水素基または不飽和複
素環基である。〕 上記一般式(2)中、R9、R10、R11およびR12で示
されるアルキル基、アリール基は、前記式(1)につい
て説明したアルキル基およびアリール基を採用でき、置
換アミノ基は、上記したようなアルキル基またはアリー
ル基で水素原子の少なくとも1つが置換されたアミノ基
を挙げることができ、また、飽和複素環基は、ピロリジ
ン環、イミダゾリジン環、ピペリジン環、ピペラジン
環、モルホリン環等の窒素原子、酸素原子、またはイオ
ウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜6員環から
誘導される一価の基を挙げることができる。
【0063】上記一般式(2)中、R11およびR12が一
緒になって形成する環は、ノルボルニリデン基、ビシク
ロ[3.3.1]9−ノニリデン基等をあげることがで
きる。
【0064】また、上記式(2)中、
【0065】
【化18】
【0066】で示される芳香族炭化水素基または不飽和
複素環基は、前記式(1)における基と同様であり、こ
れらの各基の置換基は特に制限されないが、例えば、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子:メチル基、エチル
基等の炭素数1〜20のアルキル基:メトキシ基、エト
キシ基等の炭素数1〜20のアルコキシ基:フェニル
基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜10のアリー
ル基:アミノ基:ニトロ基:シアノ基等を例示すること
ができる。
【0067】クロメン化合物としては、特にR9および
10は共に水素原子であり、R11およびR12は、それぞ
れ同一または異なる炭素数1〜4のアルキル基である
か、これらが一緒になって形成されたビシクロ〔3.
3.1〕9−ノニリデン基またはノルボルニリデン基で
あり、
【0068】
【化19】
【0069】は、炭素数1〜20のアルキル基または炭
素数1〜20のアルコキシ基で置換されていてもよいナ
フタレン環から誘導される基である化合物が好適に使用
できる。
【0070】本発明において好適に使用できるフルギド
化合物およびクロメン化合物を示すと、次のような化合
物を例示することができる。
【0071】フルギド化合物: (1)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチル
−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェ
ンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.
1.1〕デカン) (2)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p−
メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベン
ゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリ
シクロ〔3.3.1.1〕デカン) (3)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチル
スピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシ
イミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1〕デカ
ン) (4)6,7−ジヒドロ−N−メトキシカルボニルメチル
−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) (5)6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−(p−メチル
フェニル)−N−ニトロメチルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) (6)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロ
プロピル−3−メチルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チ
オフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ
〔3.3.1.1〕デカン) (7)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロ
プロピル−スピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジ
カルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.
1〕デカン) クロメン化合物: (1)スピロ〔ノルボルナン−2,2′−〔2H〕ベンゾ
〔h〕クロメン〕 (2)スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,2′
−〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (3)7′−メトキシスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノ
ナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (4)7′−メトキシスピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔f〕クロメン〕 (5)2,2−ジメチル−7−オクトキシ〔2H〕ベンゾ
〔h〕クロメン またフルギミド化合物、クロメン化合物の他にスピロオ
キサジン化合物(以下オキサジン化合物と略す)を用い
ても良い。オキサジン化合物は、スピロオキサジン骨格
を有し、フォトクロミック性を有する公知の化合物が何
等制限なく採用でき、下記一般式(3)で示されるスピ
ロオキサジン化合物が好適に使用される。
【0072】
【化20】
【0073】ここで、一般式(3)において、R13、R
14およびR15は、それぞれ同一または異なるアルキル
基、シクロアルキル基、シクロアルアルキル基、アルコ
キシ基、アルキレンオキシアルキル基、アルコキシカル
ボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アリーロキシ基、アルキレンチオア
ルキル基、アシル基、アシロキシ基またはアミノ基であ
り、R14およびR15は、一緒になって環を形成してもよ
く、R13、R14およびR15は置換基を有してもよく、置
換基としては上記のような基のほかに、ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基または複素環基等が上げられる。ま
た、
【0074】
【化21】
【0075】で示される基は、それぞれ置換されていて
もよい芳香族炭化水素基または不飽和複素環基であり、
【0076】
【化22】
【0077】で示される基は、それぞれ置換されていて
もよい芳香族炭化水素基または不飽和複素環基である。
置換基としては上記のR13、R14およびR15で述べたも
のと同じ基を選択できるが、中でも
【0078】
【化23】
【0079】(但し、R16およびR17は置換されても良
い、アルキル基、アルコキシ基またはアリル基等であ
り、またR16およびR17は互いに結合、環化し、含窒素
複素環を形成しても良い。)で示される基が初期のフォ
トクロミック性能においてその発色濃度が高い点で好適
である。
【0080】本発明において、好適に使用できるオキサ
ジン化合物を具体的に示すと、次のような化合物を例示
することができる。
【0081】(1)1’−メトキシカルボニルメチル−
8''−メトキシ−6''−(4−メチルピペラジノ)ジス
ピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3H)インドール
−2’−(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−
a)(1,4)オキサジン) (2)6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6''−モ
ルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (3)6’−フルオロ−5’−メチル−1’−イソブチル
−6''−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,
3’−(3H)インドール−2’−(1’H),3''−
(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) 本発明において、(F)成分であるフォトクロミック化
合物の配合比は、低配合量であっても(A)成分のエポ
キシ化合物及び(C)成分のポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート系単量体の寄与によりフォトクロ
ミック性能の可逆的な耐久性を損なうことないが、あま
りに多いときにはフォトクロミック化合物の凝集が起
き、耐久性が急激に低下する。このため、重合性単量体
100重量部に対して、フォトクロミック化合物は、通
常、0.001〜10重量部の範囲で用いられ、好まし
くは0.01〜5重量部、より好ましくは0.01〜1
重量部の範囲で用いられ、この範囲において最も良好な
フォトクロミック性能が得られる。
【0082】本発明のフォトクロミック硬化性組成物に
は、更に離型剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、紫外線
安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防止剤、蛍光染
料、染料、顔料、香料等の各種安定剤、添加剤を必要に
応じて混合して使用することができる。
【0083】上記した紫外線安定剤を混合して使用する
とフォトクロミック化合物の耐久性をさらに向上させる
ことができるために好適である。特に、フルギド化合物
は、紫外線安定剤による耐久性向上の効果が大きいため
に、前記したようなフルギド化合物とクロメン化合物と
を混合して使用する場合にこれらの化合物の中間色の経
時的な変化を良好に防止することができる。
【0084】紫外線安定剤としては、ヒンダードアミン
光安定剤、ヒンダードフェノール光安定剤、イオウ系酸
化防止剤を好適に使用することができる。
【0085】紫外線安定剤の使用量は特に制限されるも
のではないが、通常は、重合性単量体100重量部に対
して各紫外線安定剤の配合量が0.001〜10重量
部、さらに0.01〜1重量部の範囲であることが好適
である。
【0086】更に、フルギド化合物とクロメン化合物と
を併用する場合には、亜リン酸エステル化合物を加える
ことにより、これらのフォトクロ化合物の混合色の経時
的な変化を抑えることができる。したがって、フルギド
化合物とクロメン化合物とを併用する系に上記した紫外
線安定剤と亜リン酸エステル化合物の両者を使用するこ
とは、本発明において最も好適である。亜リン酸エステ
ル化合物の配合量は、重合性単量体100重量部に対し
て、0.001〜10重量部、さらに0.01〜1重量
部であることが好ましい。
【0087】更に又、赤外線吸収剤を混合して使用する
と、フォトクロミック作用の他にも赤外線吸収能も有す
るフォトクロミック硬化体を得ることができる。赤外線
吸収剤としてはポリメチン系化合物、ジイモニウム系化
合物、シアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ア
ルミニウム系化合物が使用できるが、分子吸光係数が大
きく、小量の添加で効果を発揮するジイモニウム系化合
物が好適である。
【0088】赤外線吸収剤の配合量は、重合性単量体1
00重量部に対して、0.0001〜1重量部、さらに
0.001〜0.01重量部であることが好ましい。
【0089】本発明のフォトクロミック硬化体組成物か
ら硬化体を得る重合方法は特に限定的でなく、公知のラ
ジカル重合方法を採用できる。重合開始手段は、種々の
過酸化物やアゾ化合物などのラジカル重合開始剤の使
用、又は、紫外線、α線、β線、γ線等の照射あるいは
両者の併用によって行うことができる。代表的な重合方
法を例示すると、エラストマーガスケット又はスペーサ
ーで保持されているモールド間に、ラジカル重合開始剤
を混合した本発明のフォトクロミック硬化体組成物を注
入し、空気炉中で酸化させた後、取り外す注型重合が採
用される。
【0090】ラジカル重合開始剤としては特に限定され
ず、公知のものが使用できるが、代表的なものを例示す
ると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジア
シルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート等のパーオキシエステル;ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチル
パーオキシジカーボネート等のパーカーボネート;アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等をあげること
ができる。
【0091】ラジカル重合開始剤の使用量は、重合条件
や開始剤の種類、前記の単量体の組成によって異なり、
一概に限定できないが、一般的には、重合性単量体10
0重量部に対して0.001〜10重量部、好ましくは
0.01〜5重量部の範囲が好適である。
【0092】重合条件のうち、特に温度は得られるフォ
トクロミック硬化体の性状に影響を与える。この温度条
件は、開始剤の種類と量や単量体の種類によって影響を
受けるので一概に限定はできないが、一般的に比較的低
温で重合を開始し、ゆっくりと温度を上げていき、重合
終了時に高温下に硬化させる所謂テーパ型の2段重合を
行うのが好適である。重合時間も温度と同様に各種の要
因によって異なるので、予めこれらの条件に応じた最適
の時間を決定するのが好適であるが、一般に2〜40時
間で重合が完結するように条件を選ぶのが好ましい。
【0093】さらに、上記の方法で得られるフォトクロ
ミック硬化体は、その用途に応じて以下のような処理を
施すこともできる。即ち、分散染料などの染料を用いる
染色、シランカップリング剤やケイ素、ジルコニウム、
アンチモン、アルミニウム、スズ、タングステン等のゾ
ルを主成分とするハードコート剤や、SiO2、Ti
2、ZrO2等の金属酸化物の薄膜の蒸着や有機高分子
の薄膜の塗布による反射防止処理、帯電防止処理等の加
工および2次処理を施すことも可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明のフォトクロミック硬化性組成物
を重合して得られる硬化体は、フォトクロミック作用の
耐久性に優れるばかりでなく、成形性が優れ、硬化体の
長期保間に対しても初期のフォトクロ性能を保つことが
できる。さらに透明性、表面硬度、耐溶剤性、耐熱性、
耐衝撃性、コート性及び染色性に優れたフォトクロミッ
ク硬化体を得ることができる。
【0095】したがって、本発明のフォトクロミック硬
化性組成物を重合して得られる硬化体は、フォトクロミ
ック性を有する有機ガラスとして有用であり、例えば、
フォトクロミックレンズ等の用途に好適に使用すること
ができる。
【0096】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために、実
施例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0097】以下の例で使用した(A)〜(F)成分及
び(G)成分の紫外線安定剤は下記の化合物である。
【0098】(A)エポキシ化合物: GMA:グリシジルメタクリレート MGA:β−メチルグリシジルアクリレート BPMGMA:ビスフェノールA−モノグリシジルエー
テルメタクリレート EGGE:エチレングリコールグリシジルエーテル (B)ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト: 3PG:トリプロピレングリコールジメタクリレート 4PG:テトラプロピレングリコールジメタクリレート
(ポリプロピレングリコールジメタクリレートの混合物
で、オキシプロピレン鎖の平均モル数が4である単量
体) (C)ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート 3G:トリエチレングリコールジメタクリレート 4G:テトラエチレングリコールジメタクリレート(ポ
リエチレングリコールジメタクリレートの混合物で、オ
キシエチレン鎖の平均モル数が4である単量体) (D)(メタ)アクリレート系単量体及びスチリル系単
量体 MMA:メタクリル酸メチル MS:α−メチルスチレン BzMA:メタクリル酸ベンジル HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート (E)α−メチルスチレンダイマー (F)フォトクロミック化合物: [フルギド化合物]; f1:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチ
ル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフ
ェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.
3.1.1〕デカン) f2:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p
−メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベ
ンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−ト
リシクロ〔3.3.1.1〕デカン) f3:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチ
ルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキ
シイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1〕デカ
ン) [クロメン化合物]; c1:スピロ〔ノルボルナン−2,2′−〔2H〕ベン
ゾ〔h〕クロメン〕 c2:スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,
2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕 クロメン〕 c3:7′−メトキシスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕
ノナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 [スピロオキサジン化合物]; s1:6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6''−
モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) (G)紫外線安定剤 LS−2626:サノールLS−2626(商品名:三
共(株)社製)
【0099】
【化24】
【0100】LA−63A:LAー63A(商品名:旭
電化社製);1,2,3,4-ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,
6,6,-ペンタメチル-4-ピペリジノールとβ、β、β′、
β′-テトラメチル-3,9-(2,4,8,10-テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン)ジエタノールとの縮合物 HBP:HBP〔商品名:城北化学工業(株)社製〕;
水添ビスフェノールA・ホスファイトポリマー 実施例1〜14、比較例1〜3 表1に示した(A)〜(F)成分及び(G)成分として
紫外線安定剤よりなる硬化性組成物に、ラジカル重合開
始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネ
ートを1重量部添加してよく混合した。この混合液をガ
ラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケ
ットで構成された鋳型の中へ注入し、注型重合を行っ
た。重合は空気炉を用い、30℃から90℃で18時間
かけ、徐々に温度を上げていき、90℃に2時間保持し
た。重合終了後、鋳型を空気炉から取り外し、放冷後、
硬化体を鋳型のガラス型から取り外した。
【0101】得られたフォトクロミック硬化体のフォト
クロミック特性、硬化体の物性及び重合歩留まりを以下
の方法で試験した。結果を表2に示した。
【0102】(1)発色色調及び発色濃度 得られたフォトクロミック硬化体(厚み2mm)に浜松
ホトニクス製のキセノンランプL−2480(300
W)SHL−100をエアロマスフィルター(コーニン
グ社製)を介して20℃±1℃、フォトクロミック硬化
体表面でのビーム強度365nm=2.4mW/cm2,
245nm=24μW/cm2で120秒間照射して発
色させ、目視で発色色調を判断した。また、ε(120
秒)−ε(0秒)の値を求め、発色濃度とした。但し、
ε(120秒)は、最大吸収波長におけるフォトクロミ
ック硬化体の上記条件下での光照射120秒間の後の吸
光度であり、ε(0秒)は、光照射時の最大吸収波長に
おける未照射硬化体の吸光度である。
【0103】(2)耐久性 スガ試験機(株)製キセノンフェードメーターFAC−
25AX−HCにより疲労寿命を測定した。疲労寿命
(T1/2)は、フォトクロミック化合物に基づく最大吸
収波長における吸光度が初期(T0)の吸光度の1/2
に低下するのに要する時間で表した。但し、T0及びT
1/2の吸光度は、いずれも最大吸収波長における未照射
硬化体の吸光度を引いた値である。
【0104】(3)光線透過率 光線透過率は(株)日立製作所製の分光光度計220A
を用いて500nmの光線透過率を測定した。
【0105】(4)表面硬度 ロックウエル硬度計を用い、厚さ2mmの硬化体につい
てL−スケールでの値を測定した。
【0106】(5)飽和吸水率 厚み2mmの円盤平板状の硬化体を用いて、50℃の温
水に含浸し飽和吸水率に達した時の増加重量から算出し
た。
【0107】(6)吸水した硬化体の発色濃度変化 フォトクロミック硬化体の長期保管を想定した過酷条件
下の促進試験として、以下の方法で吸水した硬化体の発
色濃度変化を測定した。重合終了直後の厚み2mmの硬
化体を上記(1)発色濃度測定法に従い発色濃度(初
期)を測定した。さらにその硬化体に光を当てることな
く50℃の温水に含浸し飽和吸水率に達した時の発色濃
度(吸水後)を測定した。変化率を下記式に基づき計算
した。
【0108】変化率(%)={(発色濃度(吸水後)−発
色濃度(初期))/発色濃度(初期)}*100 (7)重合収縮率 フォトクロミック硬化性組成物の比重及び硬化体の比重
より算出した。
【0109】(8)重合歩留まり 直径70mmの円形状レンズで中心厚2mm、周辺部の
厚み10mmの硬化体を作成した際の重合歩留まりにつ
いて下記ランクに分類した。
【0110】○:10枚作成した中で、すべて重合ハガ
レを生じず表面状態の良好なものが得られた。
【0111】△:10枚作成した中で、重合ハガレが生
じなかった良品が5〜9枚であった。
【0112】×:10枚作成した中で、重合ハガレが生
じなかった良品が5枚以下であった。
【0113】(9)落球試験 中心厚2mmのレンズ10枚の中心に127cmの高さ
から鋼球を落下させた際に、レンズが破損またはヒビが
入った鋼球の重量の平均値を示した。
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】
【表3】
【0117】
【表4】
【0118】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NKY C08L 63/00 NKY C09K 9/02 C09K 9/02 B G02F 1/17 G02F 1/17 G03C 1/76 351 G03C 1/76 351

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 [1](A)分子中に少なくとも1個の
    エポキシ基を有する化合物0.1〜30重量部、(B)
    下記一般式(I)で表されるポリプロピレングリコール
    ジ(メタ)アクリレート系単量体30〜70重量部、 【化1】 (R1は水素原子又はメチル基、a+b=2〜7の整数
    でa、bは0をとりうる。)(C)下記一般式(II)
    で表されるポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
    ート系単量体20〜60重量部、 【化2】 (R1は水素原子又はメチル基、cは2〜9の整数であ
    る。)および(D)(メタ)アクリレート系単量体及び
    /又はスチリル系単量体0〜35重量部からなる重合性
    単量体、 [2](E)α−メチルスチレンダイマーを重合性単量
    体100重量部に対して0.1〜2重量部、並びに [3](F)フォトクロミック化合物を重合性単量体1
    00重量部に対して0.001〜10重量部を含有して
    なることを特徴とするフォトクロミック硬化性組成物。
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