JP2006151331A - 履帯式走行装置 - Google Patents

履帯式走行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006151331A
JP2006151331A JP2004348901A JP2004348901A JP2006151331A JP 2006151331 A JP2006151331 A JP 2006151331A JP 2004348901 A JP2004348901 A JP 2004348901A JP 2004348901 A JP2004348901 A JP 2004348901A JP 2006151331 A JP2006151331 A JP 2006151331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide roller
crawler belt
roller
wheel
idler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004348901A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Kure
一樹 久禮
Toshio Ibuki
敏夫 伊吹
Sadatsugu Yamamoto
定嗣 山本
Masaki Tamaru
正毅 田丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2004348901A priority Critical patent/JP2006151331A/ja
Priority to DE200560006944 priority patent/DE602005006944D1/de
Priority to EP20050257342 priority patent/EP1666345B1/en
Publication of JP2006151331A publication Critical patent/JP2006151331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/14Arrangement, location, or adaptation of rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/096Endless track units; Parts thereof with noise reducing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/30Track-tensioning means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Handcart (AREA)

Abstract


【課題】 重量を大きくすることなく走行時の騒音の低減が効果的に図れる履帯式走行装置を提供すること。
【解決手段】履帯式走行装置1は、アイドラ3をトラックフレーム2に対して走行方向に移動自在とする遊動輪移動機構4と、アイドラ3と上転輪711との間、およびスプロケット5と上転輪721との間にそれぞれ配設される第1支持案内部91および第2支持案内部92とを備える。第1支持案内部91は、上転輪711,721の外径寸法よりも小さい外径寸法を有する第1ガイドローラ911と、第1ガイドローラ911を回転可能にヨーク41に取り付ける第1取付部材912とを備える。第2支持案内部92は、上転輪711,721の外径寸法よりも小さい外径寸法を有する第2ガイドローラ921と、第2ガイドローラ921を回転可能にトラックフレーム2に取り付ける第2取付部材922とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、履帯式走行装置に関する。
ブルドーザ等の建設機械の足回り装置として用いられる履帯式走行装置は、骨組を構成するトラックフレームと、トラックフレームの一端側に配設される遊動輪と、トラックフレームの他端側に配設される駆動輪と、遊動輪および駆動輪に巻装される履帯と、トラックフレームの上方で履帯に接触して履帯を支持案内する上転輪とを備える。そして、このような履帯式走行装置では、走行時に、履帯と駆動輪との噛み合い音が大きく、該音を低減する技術が要望されていた。
そこで、履帯と駆動輪との噛み合い音を低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の技術では、上転輪と駆動輪の間のトラックフレーム上で、駆動輪の近傍位置に、この間の履帯に接触して回転する次位の上転輪を設ける。このような構成により、履帯を駆動輪に巻き込む際の多角形運動によるバタつき(以下、波打ち現象と呼称する)を少なくし、履帯と駆動輪との噛み合い音を低減させている。
実開平4−100973号公報
ところで、上転輪は、走行時における履帯の張力変動に対応させるために所定の強度を必要としその外径寸法が所定の大きさを有する必要がある。このため、特許文献1に記載の技術のように、次位の上転輪を駆動輪の近傍位置に配設する場合には、駆動輪に対して所定寸法、離間して次位の上転輪を配設する必要があり、駆動輪と次位の上転輪との間での履帯の屈曲角を小さくすることが難しく、履帯と駆動輪との噛み合い音を効果的に低減することが難しい。
また、上述した履帯の波打ち現象は、遊動輪の近傍位置でも起こるものである。このため、特許文献1に記載の技術のように駆動輪の近傍位置のみに次位の上転輪を配設する構成とした場合には、遊動輪の近傍位置にて起こる波打ち現象を少なくすることができず、遊動輪と履帯との衝突音を低減することができない。結果として、履帯式走行装置の走行時に生じる騒音を低減することが難しい。
ここで、駆動輪の近傍位置のみならず、遊動輪の近傍位置にも上転輪を配設する構成が考えられる。しかし、上述したように、上転輪は所定の強度を必要としその重量が比較的に大きいものを採用する必要があるため、履帯式走行装置全体の重量が大きくなってしまう、という問題がある。
本発明の目的は、重量を大きくすることなく走行時の騒音の低減が効果的に図れる履帯式走行装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る履帯式走行装置は、車両の足回りの骨組を構成するトラックフレームと、前記トラックフレームの一端側に配設される遊動輪と、前記トラックフレームの他端側に配設される駆動輪と、複数のトラックリンクが無端状に連結されて前記遊動輪および前記駆動輪に巻装される履帯と、前記トラックフレームの上方で前記履帯に接触して転動し前記履帯を支持案内する上転輪とを備える履帯式走行装置であって、前記トラックフレームに取り付けられ、前記遊動輪を前記トラックフレームに対して走行方向に移動自在とする遊動輪移動機構と、前記遊動輪と前記上転輪との間、および前記駆動輪と前記上転輪との間にそれぞれ配設され、前記履帯を支持案内する第1支持案内部および第2支持案内部とを備え、前記第1支持案内部は、前記上転輪の外径寸法よりも小さい外径寸法を有し前記履帯に接触して転動する第1ガイドローラと、前記遊動輪を回転可能に支持する支持部に対して前記第1ガイドローラを回転可能に取り付ける第1取付部材とで構成され、前記第2支持案内部は、前記上転輪の外径寸法よりも小さい外径寸法を有し前記履帯に接触して転動する第2ガイドローラと、前記トラックフレームの上面に対して前記第2ガイドローラを回転可能に取り付ける第2取付部材とで構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る履帯式走行装置は、請求項1に記載の履帯式走行装置において、前記第1ガイドローラは、該第1ガイドローラにおける前記履帯に接触する外周位置が前記遊動輪および前記上転輪を結ぶ接線近傍に位置するように前記第1取付部材により取り付けられ、前記第2ガイドローラは、該第2ガイドローラにおける前記履帯に接触する外周位置が前記上転輪および前記駆動輪を結ぶ接線近傍に位置するように前記第2取付部材により取り付けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る履帯式走行装置は、請求項1または請求項2に記載の履帯式走行装置において、前記第1ガイドローラは、該第1ガイドローラにおける前記履帯に接触する外周位置と、前記遊動輪および前記上転輪を結ぶ接線上における前記遊動輪の接点との前記接線方向の間隔が、前記複数のトラックリンクの連結間隔に対して1.5倍〜2.0倍となるように前記第1取付部材により取り付けられ、前記第2ガイドローラは、該第2ガイドローラにおける前記履帯に接触する外周位置と、前記駆動輪および前記上転輪を結ぶ接線上における前記駆動輪の接点との前記接線方向の間隔が、前記連結間隔に対して1.5倍〜2.0倍となるように前記第2取付部材により取り付けられていることを特徴とする。
請求項1の履帯式走行装置によれば、第1支持案内部を構成する第1ガイドローラ、および第2支持案内部を構成する第2ガイドローラは、上転輪の外径寸法よりも小さい外径寸法を有しているので、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラをそれぞれ遊動輪により近い位置、および駆動輪により近い位置にそれぞれ配設することが可能となる。このため、遊動輪と第1ガイドローラとの間、および駆動輪と第2ガイドローラとの間での履帯の屈曲角を小さくすることが可能となり、履帯と遊動輪および駆動輪との衝突音を効果的に低減できる。
また、遊動輪の近傍位置および駆動輪の近傍位置に第1ガイドローラおよび第2ガイドローラを配設することで、駆動輪の近傍位置にて起こる波打ち現象のみならず、遊動輪の近傍位置にて起こる波打ち現象も少なくすることができる。このため、遊動輪の近傍位置および駆動輪の近傍位置の双方から生じる騒音を低減でき、結果として、履帯式走行装置の走行時に生じる騒音を飛躍的に低減できる。
さらに、遊動輪移動機構にて遊動輪が走行方向に移動自在に構成され、第1ガイドローラが第1取付部材により、遊動輪を回転可能に支持する支持部に対して取り付けられている。そして、第1ガイドローラは、遊動輪の動きに追従して動くこととなる。このため、例えば、走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラの位置を設定しておけば、遊動輪移動機構にて遊動輪が走行方向に移動した場合であっても、第1ガイドローラが遊動輪とともに移動するので、略常時、第1ガイドローラの位置が走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に設定されることとなる。ここで、例えば、第1ガイドローラをトラックフレームに取り付ける構成とした場合には、走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラの位置を設定しても、遊動輪移動機構にて遊動輪が走行方向に移動した際には、第1ガイドローラが遊動輪とともに移動しないので、第1ガイドローラの位置が走行時における履帯の張力変動による力を受ける位置に変更されてしまう。すなわち、第1ガイドローラをトラックフレームに取り付ける構成とした場合には、第1ガイドローラに所定の強度を持たせる必要がある。したがって、第1ガイドローラをトラックフレームに取り付ける構成と比較して、第1ガイドローラにそれほど高い強度を必要とせず、すなわち、第1ガイドローラの小型化および軽量化を図れる。結果として、履帯式走行装置の重量を大きくすることがない。
請求項2の履帯式走行装置によれば、第1ガイドローラにおける履帯に接触する外周位置が遊動輪および上転輪を結ぶ接線近傍に設定されるので、走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラの位置を設定できる。また、第2ガイドローラにおける履帯に接触する外周位置が駆動輪および上転輪を結ぶ接線近傍に設定されるので、走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に第2ガイドローラの位置を設定できる。このため、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラの双方にそれほど高い強度を必要とせず、すなわち、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラの双方の小型化および軽量化を図れ、履帯式走行装置の重量を低減できる。
請求項3の履帯式走行装置によれば、第1ガイドローラにおける履帯に接触する外周位置と、遊動輪および上転輪を結ぶ接線上における遊動輪の接点との間隔が、トラックリンクの連結間隔に対して1.5倍〜2.0倍に設定されているので、遊動輪と第1ガイドローラとの間での履帯の屈曲角を小さくし履帯の波打ち現象を抑制でき、遊動輪の近傍位置にて生じる騒音を効果的に低減できる。
また、同様に、第2ガイドローラにおける履帯に接触する外周位置と、駆動輪および上転輪を結ぶ接線上における駆動輪の接点との間隔が、トラックリンクの連結間隔に対して1.5倍〜2.0倍に設定されているので、駆動輪と第1ガイドローラとの間での履帯の屈曲角を小さくし履帯の波打ち現象を抑制でき、駆動輪の近傍位置にて生じる騒音を効果的に低減できる。
したがって、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラの位置を上述のように設定することで、履帯式走行装置の走行時に生じる音を効果的に低減できる。
ここで、上記間隔をトラックリンクの連結間隔の2.0倍よりも大きく設定した場合には、履帯の波打ち現象を抑制できず、騒音を効果的に低減することが難しい。また、上記間隔をトラックリンクの連結間隔の1.5倍よりも小さく設定した場合には、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラを必要以上に小型化しなければならず、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラに所定の強度を維持させることが難しい。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る履帯式走行装置の概略構成を示す側面図である。
図2は、図1におけるII-II線の断面図である。
履帯式走行装置1は、ブルドーザ等の建設機械における図示しない車体の足回り装置として用いられるものである。この履帯式走行装置1は、図1に示すように、トラックフレーム2と、遊動輪としてのアイドラ3と、遊動輪移動機構4と、駆動輪としてのスプロケット5と、履帯6と、上転輪部7と、下転輪部8と、支持案内部9とを備える。
トラックフレーム2は、図示しない車体の足回りの骨組みを構成し前記車体の両側部に配設され、図1に示すように、前後方向に延出する筺体として構成されている。このトラックフレーム2の前方側には、図1または図2に示すように、アイドラ3の両面側まで突出し、遊動輪移動機構4の後述するヨークおよびヨーク移動案内部と係合するガイド部21が形成されている。
アイドラ3は、図1に示すように、トラックフレーム2の前方側に配設され、遊動輪移動機構4に回転可能に支持される。このアイドラ3は、図2に示すように、内部が中空となる円筒状に形成され、中心部分にシャフト31Aが円筒軸方向に挿通されるシャフト挿通部31を有している。また、このアイドラ3は、図2に示すように、幅方向略中央部分が両端部分に対して拡径するように形成され、該両端部分に履帯6(図1)を構成する後述する一対のトラックリンクが接触して転動する。
図3は、遊動輪移動機構の概略構成を示す側面図である。
遊動輪移動機構4は、アイドラ3を回転可能に支持するとともにトラックフレーム2に対して前後方向に移動自在とする。この遊動輪移動機構4は、図2または図3に示すように、支持部としてのヨーク41と、ヨーク移動案内部42と、張力調整シリンダ43(図3)とを備える。
ヨーク41は、遊動輪移動機構4の前方側に位置し、アイドラ3を回転可能に支持するとともに、張力調整シリンダ43の伸縮運動をアイドラ3に伝達する。このヨーク41は、図3に示すように、腕部411と、連結部412とを備える。
腕部411は、具体的な図示は省略するが、アイドラ3の両面を挟むように先端側が左右に分岐して平行に延出する形状を有する。
この腕部411において、各先端側には、図2または図3に示すように、シャフト31Aの両端部分が圧入される円孔411Aがそれぞれ形成されている。そして、腕部411は、シャフト31Aを中心にアイドラ3を回転可能に支持する。
連結部412は、腕部411の基端側に接続し、腕部411と張力調整シリンダ43の後述するロッドとを連結する。そして、連結部412は、張力調整シリンダ43の伸縮動作を腕部411に伝達する。
ヨーク移動案内部42は、張力調整シリンダ43の伸縮動作によるヨーク41の前後方向の移動を案内するものである。このヨーク移動案内部42は、図2または図3に示すように、アイドラ3とヨーク41の間に配設されるとともに、4つのボルト44により、ヨーク41に締着される。また、このヨーク移動案内部42は、図3に示すように、上下の高さ寸法がヨーク41の前記高さ寸法よりも大きい断面略コ字状の板状体から構成され、コ字状内側にヨーク41が配設される。そして、ヨーク41の下方側端部とヨーク移動案内部42の下方側端部との隙間にてトラックフレーム2のガイド部21と係合し、張力調整シリンダ43の伸縮動作によりヨーク41およびヨーク移動案内部42がガイド部21に沿って摺動する。
張力調整シリンダ43は、トラックフレーム2内部に配設され、ヨーク41を介してアイドラ3を前後に移動させることで、履帯6の張力を調整する。この張力調整シリンダ43は、図3に示すように、中空部431と、ロッド432と、圧縮ばね433とを備える。
中空部431は、図2に示すように、トラックフレーム2の内壁に固定され、ロッド432の一部および圧縮ばね433を内部に収納する。
ロッド432は、図3に示すように、前後方向に延びる略棒状部材で構成され、略中央部分よりも先端側には外側に拡径して圧縮ばね433の力を受ける受圧部432Aが形成されている。このロッド432は、基端側および受圧部432Aが中空部431内部に挿通され、先端側がヨーク41に向けて突出して連結部412に接続する。
圧縮ばね433は、ロッド432の基端側外周部分に配設されるコイルばねで構成され、一端側が中空部431の内壁に固定され、他端側がロッド432の受圧部432Aに固定される。そして、圧縮ばね433は、受圧部432Aを介して常時ロッド432を前方側に押圧する。
そして、上述した遊動輪移動機構4は、履帯式走行装置1の走行時に履帯6が地面の形状に応じて変形し例えば履帯6の張力が増大するとヨーク41を介してロッド432を後方側に押圧する作用力が生じ、該作用力と圧縮ばね433の圧縮力とが均衡する位置にロッド432が位置付けられ、ヨーク41を介して適宜、アイドラ3が前後方向に移動する。このような構成では、履帯6の張力が増大した際に、アイドラ3とスプロケット5との離間距離を狭めて履帯式走行装置1に伝わる衝撃力を緩和できる。
スプロケット5は、トラックフレーム2の後方側に回転可能に構成され、図示しない油圧モータ等によって回転駆動する。このスプロケット5は、図1に示すように、アイドラ3と同様に略円筒形状を有し、その外周部分には履帯6を構成する後述するトラックリンクの連結間隔(リンクピッチ)Lpで履帯6と噛合するスプロケットツース51が形成されている。そして、スプロケット5が回転駆動することで、スプロケットツース51と履帯6とが噛合して履帯6を周回運動させる。
履帯6は、アイドラ3およびスプロケット5に巻装され、スプロケット5の回転駆動により周回運動して履帯式走行装置1を走行させる。この履帯6は、図1に示すように、一対のトラックリンク61と、シュー62等を備える。
一対のトラックリンク61は、履帯6の走行方向(図1中、左右方向)に延びる略直方体形状を有し、履帯6の走行方向に直交する幅方向(図1中、紙面と直交する方向)に対向するように配置される。そして、これら一対のトラックリンク61は、図1に示すように、履帯6の走行方向に隣り合う他の一対のトラックリンク61と図示しないブッシュおよび連結ピンにより、屈曲自在に連結される。このように履帯6の走行方向に隣り合う各一対のトラックリンク61同士が連結することで、無端状のトラックチェーン61Aが構成される。そして、一対のトラックリンク61間を連結する連結部(前記ブッシュおよび前記連結ピン)とスプロケット5のスプロケットツース51とが噛合し、スプロケット5が回転駆動することで、履帯6が周回運動する。
シュー62は、トラックチェーン61Aにおける各一対のトラックリンク61の接地面側に図示しないボルトによって締着されるものであり、履帯式走行装置1の走行時に地面と接触する部分である。
上転輪部7は、図1に示すように、トラックフレーム2の上方でトラックチェーン61Aと接触して転動し履帯6を支持案内する。この上転輪部7は、図1に示すように、所定距離離間配置された第1上転輪部71および第2上転輪部72で構成されている。そして、これら上転輪部71,72は、図1に示すように、略円柱形状を有し回転可能とするとともにトラックチェーン61Aを構成する一対のトラックリンク61に接触して履帯6を支持案内する上転輪711,721と、トラックフレーム2の上面に取り付けられ上転輪711,721を回転可能に支持する上転輪支持部材712,722とを備える。
下転輪部8は、図1に示すように、上転輪部71,72と略同様に、略円柱形状を有し回転可能とする下転輪81と、トラックフレーム2の下面に取り付けられ下転輪81を回転可能に支持する下転輪支持部材82とを備える。この下転輪部8は、図1に示すように、複数(本実施形態では7つ)で構成され、所定距離離間した状態でそれぞれ配置される。そして、これら下転輪部8は、車体重量を分散して履帯6に伝える。
支持案内部9は、アイドラ3の近傍位置、およびスプロケット5の近傍位置にそれぞれ配置され、トラックチェーン61Aに接触して転動し履帯6を支持案内する。この支持案内部9は、第1支持案内部91と、第2支持案内部92とを備える。
図4は、第1支持案内部91の概略構成を示す斜視図である。
第1支持案内部91は、図1に示すように、アイドラ3と上転輪711との間に配設される。この第1支持案内部91は、図4に示すように、第1ガイドローラ911と、第1取付部材912とを備える。
第1取付部材912は、遊動輪移動機構4を構成するヨーク41の腕部411に第1ガイドローラ911を取り付ける部材である。この第1取付部材912は、図4に示すように、一対の接続部913と、ローラ支持部914と、一対の軸受け部915とを備える。
一対の接続部913は、図4に示すように、平面視略L字状の板体から構成され、L字垂直部分がヨーク41の腕部411の外側に位置し、L字水平部分が腕部411の上方側に位置するように配設される。そして、一対の接続部913は、図4に示すように、L字垂直部分が、ヨーク41の腕部411とヨーク移動案内部42とを締着させる4つのボルト44により、腕部411に対して締着される。
ローラ支持部914は、第1ガイドローラ911および一対の軸受け部915を支持する部材である。このローラ支持部914は、図4に示すように、基端側の幅方向略中央部分および先端側の幅方向略中央部分に切り欠き914A,914Bが形成され、平面視略H字形状を有する板体から構成されている。そして、ローラ支持部914は、図4に示すように、基端側が6つのボルト916により、一対の接続部913のL字水平部分上に締着される。
このローラ支持部914において、先端側は、図4に示すように、水平に配設される基端側に対して所定角度、上方側に屈曲するように形成されている。
また、このローラ支持部914において、先端側の上面には、具体的な図示を省略するが、第1ガイドローラ911に挿通されるシャフト911Aの形状に対応する凹部が形成され、該シャフト911Aの両端部分が前記凹部に配置される。
一対の軸受け部915は、図4に示すように、略直方体形状を有し、下面にシャフト911Aの形状に対応する凹部915Aが形成され、ローラ支持部914の先端側の上面に2つのボルト917によりそれぞれ締着される。そして、一対の軸受け部915は、凹部915Aを介してローラ支持部914の前記凹部に設置されたシャフト911Aをローラ支持部914側に押圧固定する。そして、ローラ支持部914および一対の軸受け部915は、シャフト911Aを固定するとともに、該シャフト911Aを中心として第1ガイドローラ911を回転可能に支持する。
第1ガイドローラ911は、図4に示すように、ローラ支持部914および一対の軸受け部915により軸支されたシャフト911Aを中心として回転可能に構成され、トラックチェーン61Aと接触して転動し履帯6を支持案内する。この第1ガイドローラ911は、図4に示すように、両端部分が拡径した略円筒形状を有し、該両端部分にトラックチェーン61Aを構成する一対のトラックリンク61が接触して転動する。また、この第1ガイドローラ911は、図1に示すように、上転輪部7の上転輪711,721の外径寸法よりも小さい外径寸法を有している。
図5は、第2支持案内部92の概略構成を示す斜視図である。
第2支持案内部92は、図1に示すように、上転輪721とスプロケット5との間に配設される。この第2支持案内部92は、図5に示すように、第2ガイドローラ921と、第2取付部材922とを備える。
第2取付部材922は、トラックフレーム2の上面に第2ガイドローラ921を取り付ける部材である。この第2取付部材922は、図5に示すように、一対の接続部923と、ローラ支持部924と、一対の軸受け部925とを備える。
一対の接続部923は、図5に示すように、トラックフレーム2の上面の幅方向に対向配置される。これら一対の接続部923は、図5に示すように、トラックフレーム2の上面の傾斜形状に対応して下面に傾斜を有する略直方体形状を有し、トラックフレーム2の上面に配設された状態では、上面が水平となる。
ローラ支持部924は、第2ガイドローラ921および一対の軸受け部925を支持する部材である。このローラ支持部924は、図5に示すように、先端側の幅方向略中央部分に切り欠き924Aが形成された板体から構成されている。そして、ローラ支持部924は、図5に示すように、基端側が6つのボルト926により、一対の接続部923の上面に締着される。
このローラ支持部924において、先端側は、第1支持案内部91のローラ支持部914と同様に、図5に示すように、水平に配設される基端側に対して所定角度、上方側に屈曲するように形成されている。また、ローラ支持部924の先端側の上面には、具体的な図示を省略するが、第1支持案内部91のローラ支持部914と同様に、第2ガイドローラ921に挿通されるシャフト921Aの形状に対応する凹部が形成され、該シャフト921Aの両端部分が前記凹部に配置される。
一対の軸受け部925は、図5に示すように、ローラ支持部924の先端側の上面に2つのボルト927により締着され、ローラ支持部924との間でシャフト921Aを固定する。これら一対の軸受け部925は、第1支持案内部91の一対の軸受け部915と同様に、下面にシャフト921Aの形状に対応する凹部925Aが形成された略直方体状に形成されている。そして、第1支持案内部91と同様に、ローラ支持部924および一対の軸受け部925は、シャフト921Aを固定するとともに、該シャフト921Aを中心として第2ガイドローラ921を回転可能に支持する。
第2ガイドローラ921は、図5に示すように、ローラ支持部924および一対の軸受け部925により軸支されたシャフト921Aを中心として回転可能に構成され、トラックチェーン61Aと接触して転動する。この第2ガイドローラ921の形状は、第1ガイドローラ911と同様の形状を有している。
図6は、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921の取付位置を説明するための側面図である。
上述した第1ガイドローラ911は、通常状態(遊動輪移動機構4によりアイドラ3がスプロケット5側に移動していない状態)で、図6に示すように、第1ガイドローラ911におけるトラックチェーン61Aと接触する外周位置P1が、アイドラ3および上転輪711を結ぶ接線TL1上に位置するように第1取付部材912により取り付けられている。また、第1ガイドローラ911は、接線TL1上におけるアイドラ3の接点P2と、第1ガイドローラ911の外周位置P1との接線TL1方向の間隔D1がトラックリンク61のリンクピッチLp(図1)の1.5〜2.0倍となるように第1取付部材912により取り付けられている。
また、上述した第2ガイドローラ921も同様に、図6に示すように、第2ガイドローラ921におけるトラックチェーン61Aと接触する外周位置P3が、スプロケット5および上転輪721を結ぶ接線TL2上に位置するように第2取付部材922により取り付けられている。また、第2ガイドローラ921は、接線TL2上におけるスプロケット5の接点P4と、第2ガイドローラ921の外周位置P3との接線TL2方向の間隔D2がリンクピッチLp(図1)の1.5〜2.0倍となるように第2取付部材922により取り付けられている。
以上のように、本実施形態では、第1支持案内部91を構成する第1ガイドローラ911、および第2支持案内部92を構成する第2ガイドローラ921は、上転輪711,721の外径寸法よりも小さい外径寸法を有しているので、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921をそれぞれアイドラ3により近い位置、およびスプロケット5により近い位置にそれぞれ配設することが可能となる。このため、アイドラ3と第1ガイドローラ911との間、およびスプロケット5と第2ガイドローラ921との間での履帯6の屈曲角を小さくすることが可能となり、履帯6とアイドラ3およびスプロケット5との衝突音を効果的に低減できる。
ところで、例えば、間隔D1,D2をリンクピッチLpの2.0倍よりも大きく設定した場合には、アイドラ3と第1ガイドローラ911との間、およびスプロケット5と第2ガイドローラ921との間での履帯6の波打ち現象を抑制できず、騒音を効果的に低減することが難しい。また、例えば、間隔D1,D2をリンクピッチLpの1.5倍よりも小さく設定した場合には、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921を必要以上に小型化しなければならず、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921に所定の強度を維持させることが難しい。
本実施形態では、間隔D1,D2がリンクピッチLpの1.5倍〜2.0倍に設定されているので、アイドラ3と第1ガイドローラ911との間、およびスプロケット5と第2ガイドローラ921との間での履帯6の屈曲角を小さくし履帯6の波打ち現象を抑制でき、アイドラ3の近傍位置およびスプロケット5の近傍位置にて生じる騒音を効果的に低減することができる。また、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921を必要以上に小型化することがなく、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921に所定の強度を維持させて第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921の劣化および破損を回避できる。
また、アイドラ3の近傍位置、およびスプロケット5の近傍位置に第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921を配設することで、スプロケット5の近傍位置にて起こる波打ち現象のみならず、アイドラ3の近傍位置にて起こる波打ち現象も少なくすることができる。このため、アイドラ3の近傍位置、およびスプロケット5の近傍位置の双方から生じる騒音を低減でき、結果として、履帯式走行装置1の走行時に生じる騒音を飛躍的に低減できる。
ところで、例えば、第1ガイドローラ911をトラックフレーム2に取り付ける構成とした場合には、走行時における履帯6の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラ911の位置を設定しても、遊動輪移動機構4にてアイドラ3が走行方向に移動した際には、第1ガイドローラ911がアイドラ3とともに移動しないので、第1ガイドローラ911の位置が走行時における履帯6の張力変動による力を受ける位置に変更されてしまう。このため、このような場合に対応させるために、第1ガイドローラ911に強度を持たせる必要がある。
本実施形態では、第1ガイドローラ911が第1取付部材912により、アイドラ3を回転可能に支持するヨーク41に対して取り付けられているので、アイドラ3の動きに追従して第1ガイドローラ911を移動させることができる。このため、例えば、走行時における履帯6の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラ911の位置を設定しておけば、遊動輪移動機構4にてアイドラ3が走行方向に移動した場合であっても、第1ガイドローラ911がアイドラ3とともに移動するので、略常時、第1ガイドローラ911の位置が走行時における履帯6の張力変動による力を受けない位置に設定されることとなる。したがって、第1ガイドローラ911をトラックフレーム2に取り付ける構成と比較して、第1ガイドローラ911にそれほど高い強度を必要とせず、すなわち、第1ガイドローラ911の小型化および軽量化を図れる。結果として、履帯式走行装置1の重量を大きくすることがない。
ここで、第1ガイドローラ911における外周位置P1がアイドラ3および上転輪711を結ぶ接線TL1上に設定されているので、走行時における履帯の張力変動による力を受けない位置に第1ガイドローラ911の位置を設定できる。また、第2ガイドローラ921における外周位置P3がスプロケット5および上転輪721を結ぶ接線TL2上に設定されているので、走行時における履帯6の張力変動による力を受けない位置に第2ガイドローラ921の位置を設定できる。このため、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921の双方にそれほど高い強度を必要とせず、すなわち、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921の双方の小型化および軽量化を図れ、履帯式走行装置1の重量を低減できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、上転輪部7が第1上転輪部71および第2上転輪部72の2つで構成していたが、これに限らず、1つのみ、あるいは、3つ以上で構成してもよい。この場合、第1支持案内部91は、アイドラ3とアイドラ3に近接する側の上転輪との間に配設されていればよい。また、第2支持案内部92は、スプロケット5とスプロケット5に近接する側の上転輪との間に配設されていればよい。
前記実施形態では、第1ガイドローラ911は、第1取付部材912により、ヨーク41に対して取り付けられていたが、これに限らず、アイドラ3とともに走行方向に移動する部材であればいずれの部材に取り付けても構わない。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
次に、本発明の効果を具体的な実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
本実施例1は、前記実施形態において、第1ガイドローラ911の外周位置P1とアイドラ3の接点P2との間隔D1、および、第2ガイドローラ921の外周位置P3とスプロケット5の接点P4との間隔D2を以下のように設定して履帯式走行装置を製造した。
間隔D1;トラックリンク61のリンクピッチLpの2倍(2Lp:以下、リンクピッ
チLpのn倍を、nLpとして記載する)
間隔D2;2Lp
[実施例2]
本実施例2は、前記実施例1における間隔D1および間隔D2を以下に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様に履帯式走行装置を製造した。
間隔D1;1.5Lp
間隔D2;2.0Lp
[実施例3]
本実施例3、前記実施例1における間隔D1および間隔D2を以下に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様に履帯式走行装置を製造した。
間隔D1;2.5Lp
間隔D2;2.5Lp
[実施例4]
本実施例4は、前記実施形態において、第1ガイドローラ911および第2ガイドローラ921の位置を以下のように設定して履帯式走行装置を製造した。その他の構成は、前記実施例1と同様である。
先ず、第1ガイドローラ911を接線TL1よりも16mm上方に位置するように設定した。
また、第2ガイドローラ921を接線TL2よりも6mm上方に位置するように設定した。
さらに、上記のように設定した状態で、アイドラ3および第1ガイドローラ911を結ぶ接線上におけるアイドラ3の接点と第1ガイドローラ911の接点との前記接線方向の間隔を2.0Lpに設定した。
さらにまた、上記のように設定した状態で、スプロケット5および第2ガイドローラ921を結ぶ接線上におけるスプロケット5の接点と第2ガイドローラ921の接点との前記接線方向の間隔を2.0Lpに設定した。
[比較例1]
本比較例1は、前記実施形態において、第1支持案内部91および第2支持案内部92を取り付けずに履帯式走行装置を製造した。その他の構成は、前記実施例1と同様である。
[比較例2]
本比較例2は、前記実施例4において、第2支持案内部92を取り付けずに履帯式走行装置を製造した。その他の構成は、前記実施例4と同様である。
そして、上記実施例1〜4および比較例1,2にて製造した履帯式走行装置を車体(
エンジン(小松製作所社製:SA6D125E)、クーリングファン(小松製作所社製:スチール製ファン(外径1060mm))に搭載し、エンジン回転数が2060rpm、クーリングファン回転数が745rpmの状態で走行させ(前進F1:時速3.6km、後進R1:時速4.7km)、走行時における周囲騒音(ダイナミック騒音)、および近接騒音を騒音計(小野測器社製:LA−5110)にて測定した。なお、近接騒音の測定では、アイドラ3およびスプロケット5から水平方向に150mm離れた位置にてそれぞれ測定した。
以上、実施例1〜4および比較例1,2の評価結果について、以下の表1に示す。
Figure 2006151331
結果としては、比較例1では、表1に示すように、ダイナミック騒音および近接騒音ともに高い値を示した。また、比較例2では、表1に示すように、アイドラ側の近接騒音の低減化を図れたが、スプロケット側の近接騒音の低減化が図れず、結果としてダイナミック騒音が比較例1と略同様の結果となった。
一方、実施例1〜4では、表1に示すように、ダイナミック騒音および近接騒音ともに、比較例1,2よりも低い値を示し、騒音低減の効果を確認できた。
具体的に、実施例1〜3を比較した場合には、実施例3に対して、実施例1,2がダイナミック騒音および近接騒音が低い値を示し、間隔D1および間隔D2を1.5Lp〜2.0Lpに設定することで騒音の低減化がさらに図れることが確認できた。特に、実施例1で騒音低減効果があり、間隔D1および間隔D2の最適値が2.0Lpであることが確認できた。
さらに、実施例1および実施例4を比較した場合には、実施例4に対して、実施例1がダイナミック騒音および近接騒音ともに低い値を示し、接線TL1,TL2上に第1ガイドローラ911の外周位置P1および第2ガイドローラ921の外周位置P3をそれぞれ設定することで、騒音低減の最適化が図れることが確認できた。
本発明は、ブルドーザ等の建設機械における車体の足回り装置として用いられる履帯式走行装置に利用できる。
本実施形態に係る履帯式走行装置の概略構成を示す側面図。 図1におけるII-II線の断面図。 遊動輪移動機構の概略構成を示す側面図。 第1支持案内部の概略構成を示す斜視図。 第2支持案内部の概略構成を示す斜視図。 第1ガイドローラおよび第2ガイドローラの取付位置を説明するための側面図。
符号の説明
1…履帯式走行装置、2…トラックフレーム、3…アイドラ(遊動輪)、4…遊動輪移動機構、5…スプロケット(駆動輪)、6…履帯、41…ヨーク(支持部)、61…トラックリンク、91…第1支持案内部、92…第2支持案内部、711,721…上転輪、911…第1ガイドローラ、912…第1取付部材、921…第2ガイドローラ、922…第2取付部材、D1,D2…間隔、Lp…連結間隔、P1,P3…外周位置、P2,P4…接点、TL1,TL2…接線。

Claims (3)

  1. 車両の足回りの骨組を構成するトラックフレーム(2)と、前記トラックフレーム(2)の一端側に配設される遊動輪(3)と、前記トラックフレーム(2)の他端側に配設される駆動輪(5)と、複数のトラックリンク(2)が無端状に連結されて前記遊動輪(3)および前記駆動輪(5)に巻装される履帯(6)と、前記トラックフレーム(2)の上方で前記履帯(6)に接触して転動し前記履帯(6)を支持案内する上転輪(711,721)とを備える履帯式走行装置(1)であって、
    前記トラックフレーム(2)に取り付けられ、前記遊動輪(3)を前記トラックフレーム(2)に対して走行方向に移動自在とする遊動輪移動機構(4)と、
    前記遊動輪(3)と前記上転輪(711)との間、および前記駆動輪(5)と前記上転輪(721)との間にそれぞれ配設され、前記履帯(6)を支持案内する第1支持案内部(91)および第2支持案内部(92)とを備え、
    前記第1支持案内部(91)は、前記上転輪(711,721)の外径寸法よりも小さい外径寸法を有し前記履帯(6)に接触して転動する第1ガイドローラ(911)と、前記遊動輪(3)を回転可能に支持する支持部(41)に対して前記第1ガイドローラ(911)を回転可能に取り付ける第1取付部材(912)とで構成され、
    前記第2支持案内部(92)は、前記上転輪(711,721)の外径寸法よりも小さい外径寸法を有し前記履帯(6)に接触して転動する第2ガイドローラ(921)と、前記トラックフレーム(2)の上面に対して前記第2ガイドローラ(921)を回転可能に取り付ける第2取付部材(922)とで構成されていることを特徴とする履帯式走行装置(1)。
  2. 請求項1に記載の履帯式走行装置(1)において、
    前記第1ガイドローラ(911)は、該第1ガイドローラ(911)における前記履帯(6)に接触する外周位置(P1)が前記遊動輪(3)および前記上転輪(711)を結ぶ接線(TL1)近傍に位置するように前記第1取付部材(912)により取り付けられ、
    前記第2ガイドローラ(921)は、該第2ガイドローラ(921)における前記履帯(6)に接触する外周位置(P3)が前記上転輪(721)および前記駆動輪(5)を結ぶ接線(TL2)近傍に位置するように前記第2取付部材(922)により取り付けられていることを特徴とする履帯式走行装置(1)。
  3. 請求項1または請求項2に記載の履帯式走行装置(1)において、
    前記第1ガイドローラ(911)は、該第1ガイドローラ(911)における前記履帯(6)に接触する外周位置(P1)と、前記遊動輪(3)および前記上転輪(711)を結ぶ接線(TL1)上における前記遊動輪(3)の接点(P2)との前記接線(TL1)方向の間隔(D1)が、前記複数のトラックリンク(2)の連結間隔(Lp)に対して1.5倍〜2.0倍となるように前記第1取付部材(912)により取り付けられ、
    前記第2ガイドローラ(921)は、該第2ガイドローラ(921)における前記履帯(6)に接触する外周位置(P3)と、前記駆動輪(5)および前記上転輪(721)を結ぶ接線上における前記駆動輪(5)の接点(P4)との前記接線(TL2)方向の間隔(D2)が、前記連結間隔(Lp)に対して1.5倍〜2.0倍となるように前記第2取付部材(922)により取り付けられていることを特徴とする履帯式走行装置(1)。
JP2004348901A 2004-12-01 2004-12-01 履帯式走行装置 Pending JP2006151331A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348901A JP2006151331A (ja) 2004-12-01 2004-12-01 履帯式走行装置
DE200560006944 DE602005006944D1 (de) 2004-12-01 2005-11-29 Raupenfahrzeug
EP20050257342 EP1666345B1 (en) 2004-12-01 2005-11-29 Crawler traveling device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348901A JP2006151331A (ja) 2004-12-01 2004-12-01 履帯式走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006151331A true JP2006151331A (ja) 2006-06-15

Family

ID=35645684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004348901A Pending JP2006151331A (ja) 2004-12-01 2004-12-01 履帯式走行装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1666345B1 (ja)
JP (1) JP2006151331A (ja)
DE (1) DE602005006944D1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200062783A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 (주) 백건준설 준설선용 무한궤도유닛
KR20210032248A (ko) * 2019-09-16 2021-03-24 (주) 백건준설 연약 지반 및 협소 수로용 준설선
CN113200096A (zh) * 2021-04-06 2021-08-03 贵州省质安交通工程监控检测中心有限责任公司 一种狭窄墙体之间履带行走装置
JP2021133883A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 コベルコ建機株式会社 作業機械の下部走行体

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20070364A1 (it) 2007-05-23 2008-11-24 Cnh Italia Spa Dispositivo di trazione a cingolo
US8870304B2 (en) 2011-12-20 2014-10-28 Caterpillar Inc. Idler key for track roller assembly
US8870305B2 (en) 2011-12-20 2014-10-28 Caterpillar Inc. Track roller assembly having adjustable idler wheel
EP2789528B1 (de) 2013-04-12 2016-09-14 Joseph Vögele AG Strassenfertiger mit Raupenfahrwerk
CN108862057A (zh) * 2018-05-25 2018-11-23 重庆启晟建材有限公司 一种便于快速搬运的建筑材料起吊机
CN109591904A (zh) * 2019-01-28 2019-04-09 秦皇岛市悦航娱乐车船有限公司 一种新型履带车底盘

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63182981U (ja) * 1987-05-19 1988-11-25
JPH04100973U (ja) * 1991-02-08 1992-09-01 株式会社小松製作所 装軌式車両の走行騒音低減装置
JPH066182U (ja) * 1992-06-29 1994-01-25 株式会社小松製作所 装軌式車両の走行騒音低減装置
JPH09240524A (ja) * 1995-12-27 1997-09-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd 履帯式走行装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19640145A1 (de) * 1996-09-28 1998-04-09 O & K Mining Gmbh Stützrolle für Kettenfahrzeuge
JP4363544B2 (ja) * 2003-03-19 2009-11-11 株式会社小松製作所 履帯リンク研摩装置および履帯走行装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63182981U (ja) * 1987-05-19 1988-11-25
JPH04100973U (ja) * 1991-02-08 1992-09-01 株式会社小松製作所 装軌式車両の走行騒音低減装置
JPH066182U (ja) * 1992-06-29 1994-01-25 株式会社小松製作所 装軌式車両の走行騒音低減装置
JPH09240524A (ja) * 1995-12-27 1997-09-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd 履帯式走行装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200062783A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 (주) 백건준설 준설선용 무한궤도유닛
KR102119844B1 (ko) * 2018-11-27 2020-06-05 (주)백건준설 준설선용 무한궤도유닛
KR20210032248A (ko) * 2019-09-16 2021-03-24 (주) 백건준설 연약 지반 및 협소 수로용 준설선
KR102346580B1 (ko) * 2019-09-16 2022-01-03 (주)백건준설 연약 지반 및 협소 수로용 준설선
JP2021133883A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 コベルコ建機株式会社 作業機械の下部走行体
JP7327209B2 (ja) 2020-02-28 2023-08-16 コベルコ建機株式会社 作業機械の下部走行体
CN113200096A (zh) * 2021-04-06 2021-08-03 贵州省质安交通工程监控检测中心有限责任公司 一种狭窄墙体之间履带行走装置
CN113200096B (zh) * 2021-04-06 2023-02-21 贵州省质安交通工程监控检测中心有限责任公司 一种狭窄墙体之间履带行走装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1666345A2 (en) 2006-06-07
EP1666345B1 (en) 2008-05-21
EP1666345A3 (en) 2006-11-08
DE602005006944D1 (de) 2008-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1666345B1 (en) Crawler traveling device
JP4564088B2 (ja) 履帯の履板連結用リンク、履帯用アッセンブリ及び履帯
US8636326B2 (en) Crawler travel unit
JP2008526602A (ja) 履帯式作業機械の振動を低減するための装置および方法
JP5113855B2 (ja) 履帯式走行装置および転輪組立体
US20060028066A1 (en) Tracked travel device
JP2010018091A (ja) ゴムクローラ
US7404608B2 (en) Tracked suspension beam assembly
CN101959748A (zh) 履带式行驶装置
JP5548277B2 (ja) 脱輪及び耐久性の改善のための芯金を備えたゴムクローラー
WO1997024250A1 (fr) Chenille
JP2014210558A (ja) 作業車の走行装置
JP2007210509A (ja) クローラ走行装置
JP2005041265A (ja) 振動を低減したゴムクローラ
JP4499226B2 (ja) 高速走行車両用クローラベルト
JP3094882B2 (ja) 脱輪防止ゴムクロ−ラ
JP2011218855A (ja) アクスルハウジング
JP2010221978A (ja) クローラ式車両の遊動輪支持構造
JPH10250646A (ja) 履帯式走行装置
JPH0313100Y2 (ja)
JP4602061B2 (ja) 作業車のクローラ装置
JP2010018234A (ja) 4クローラ型作業車輌
JPS6245982Y2 (ja)
JPH0687173U (ja) 履 帯
JP2019214323A (ja) クローラ用芯金、弾性クローラ及びクローラ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070705

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100706