JP5113855B2 - 履帯式走行装置および転輪組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、履帯式走行装置および転輪組立体に関する。
履帯式走行装置は、履帯、スプロケット、アイドラ、上転輪、下転輪などを有しており、エンジン等の駆動源からの駆動力がスプロケットを介して履帯に伝達される。これにより、履帯が駆動され、車両を走行させることができる。
履帯式走行装置の一例を図4に示す。この履帯式走行装置1は、図示しない車両本体の左右側方にそれぞれ設けられ、履帯2を駆動させることによって車両を走行させる。この履帯式走行装置1は、トラックフレーム3と、アイドラ4と、スプロケット5と、複数の下転輪6と、複数の上転輪10と、履帯2とを備える。
トラックフレーム3は、車両本体の側方に配置されており、アイドラ4、下転輪6、上転輪10が取り付けられる。アイドラ4は、スプロケット5に対して前後方向に距離を隔てて配置されている。アイドラ4は、トラックフレーム3に対して回転可能に設けられており、履帯2が駆動されることによって従動回転する。スプロケット5は、エンジンなどの駆動源からの駆動力により回転駆動される。複数の下転輪6は、トラックフレーム3の下部に設けられ、スプロケット5とアイドラ4との間に設けられている。下転輪6は、上下に揺動可能且つトラックフレーム3に対して回転可能に設けられており、履帯2が駆動されることによって従動回転する。上転輪10は、トラックフレーム3の上部に設けられ、トラックフレーム3に対して回転可能に設けられている。上転輪10は、履帯2が駆動されることによって従動回転する。
履帯2は、無端状の形状を有しており、スプロケット5、アイドラ4、下転輪6、上転輪10に掛け渡されている。履帯2は、図5に示すように、複数の履板7と、第1リンク部8と、第2リンク部9とを有しており、複数の履板7が、第1リンク部8と第2リンク部9とによって無端状に連結されている。
第1リンク部8は、複数の第1リンク部材11によって構成されている。第1リンク部材11は、それぞれ履板7に固定されており、第1リンク部材11が互いに連結されることによって、履板7を連結している。第2リンク部9は、第1リンク部8と同様の構造であって、第2リンク部材12を有している。第2リンク部9は、第1リンク部8に対して、スプロケット5や下転輪6の軸方向に平行な方向(以下、単に「軸方向」と呼ぶ)に距離を隔てて配置されている。
リンク部材の平面および側面を図6に示す。図6(a)は、第1リンク部材11、第2リンク部材9の平面を示しており、図6(b)は、第1リンク部材11の側面を示している。図6(a)に示す第1リンク部材11の平面は、履板7に取り付けられる面に対して反対側に位置する面であり、その一部(以下、「踏面R」と呼ぶ)が、アイドラ4、下転輪6、上転輪10と当接する。第1リンク部材11は、第1端部13と、第2端部14と、中間部15とを有している。第1端部13は、第1リンク部材11の一端側に位置しており、ピン孔16が設けられている。ピン孔16は、第1リンク部材11を軸方向に貫通しており、後述する連結ピン17(図5参照)が圧入される。第2端部14は、第1リンク部材11の他端側に位置しており、ブシュ孔18が設けられている。ブシュ孔18は、第1リンク部材11を軸方向に貫通しており、後述するブシュ19(図5参照)が圧入される。中間部15は、第1端部13と第2端部14との間に位置している。
第1端部13の軸方向(図6(a)における上下方向)の厚さは、中間部15の軸方向の厚さよりも小さくなっている。第1端部13の軸方向外側の側面(以下、「外側面」と呼ぶ)13aと、中間部15の外側面15aとは平面視において概ね面一である。これに対して、第1端部13の軸方向内側の側面(以下、「内側面」と呼ぶ)13bは、中間部15の内側面15bから軸方向外側に凹んだ形状となっており、中間部15の内側面15bとの間には段部15cが形成されている。
第2端部14の内側面14bと、中間部15の内側面15bとは平面視において概ね面一である。第2端部14の外側面14aは、中間部15の外側面15aから軸方向内側に凹んだ形状となっており、中間部15の外側面15aとの間には段部15dが形成されている。
そして、各第1リンク部材11の第1端部13と第2端部14とが軸方向に重なって配置され連結されることにより、第1リンク部8が構成されている。
第2リンク部材12は、第1リンク部材11と対称であることを除いて同様の構成である。図5に示すように、第2リンク部材12は、第3端部23と第4端部24と中間部25とを有している。第3端部23は、第2リンク部材12の一端側に位置しており、第1端部13に対応している。第3端部23には、ピン孔16が設けられている。第4端部24は、第2リンク部材12の他端側に位置しており、第2端部14に対応している。第4端部24には、ブシュ孔18が設けられている。中間部25は、第3端部23と第4端部24との間に位置している。
第1リンク部材11の連結、第2リンク部材12の連結、第1リンク部材11と第2リンク部材12との連結は、図5に示すような構造により行われている。具体的には、第1リンク部材11のブシュ孔18と第2リンク部材12のブシュ孔18とに、ブシュ19が圧入され固定される。また、ブシュ19の中に連結ピン17が挿入される。この連結ピン17の一端は、第2端部14の外側に位置する第1端部13のピン孔16に圧入され固定される。また、連結ピン17の他端は、第4端部24の外側に位置する第3端部23のピン孔16に圧入され固定される。このような連結構造により、各第1リンク部材11は、互いに回動可能に連結されている。第2リンク部材12についても同様である。
特開2006−89023号公報
上記のような履帯式走行装置1では、図8に示すように、下転輪6は第1リンク部8と第2リンク部9の踏面Rと当接する。このため、走行を繰り返すうちに、第1リンク部8や第2リンク部9の踏面Rが摩耗する。特に、踏面Rの一部の摩耗量が相対的に多いため、その一部の部分においてリンク部材11,12の軸方向に亘る凹みが生じる。その結果、踏面Rがリンク部材11,12の長手方向(図6(b)における左右方向)に波打つ形状となる。このような波状の踏面Rは、走行時の振動の原因となり、車両の運転者に不快感を与える。このため、踏面Rの凹みの度合いが著しく大きくなると、リンク部材11,12を交換する必要がある。換言すると、この波状の偏摩耗により、リンク部材11,12の部品寿命が短くなっている。
上記のようなリンク部材の偏摩耗は、履帯2を駆動させる際に、リンク部材11,12と下転輪6とが、踏面R上の特定の部分で転がらずに接触することによって生じる。具体的には、図6(a)に示される、第1端部13の中間部15側の部分21や、第2端部14の中間部15側の部分22において凹みが生じやすい。
本発明の課題は、リンク部材の踏面の偏摩耗を低減することができる履帯式走行装置および転輪組立体を提供することにある。
第1発明に係る履帯式走行装置は、複数の履板と、第1リンク部と、転輪と、シャフトと、を備える。第1リンク部は、履板を無端状に連結する。転輪は、第1リンク部に当接することによって従動回転する。シャフトは、転輪を回転可能に支持する。また、第1リンク部は、複数の第1リンク部材を有する。複数の第1リンク部材は、履板のそれぞれに取り付けられ、互いの端部がシャフトの軸方向に重なって配置されて連結される。転輪は、第1ローラーと、第2ローラーとを有する。第1ローラーは、重なって配置される第1リンク部材の端部のうち軸方向外側に位置する第1端部に当接する。第2ローラーは、第1ローラーの軸方向内側に並んで第1ローラーに対して独立して回転可能に設けられ、第1リンク部材の端部のうち第1端部に重なって軸方向内側に位置する第2端部に当接する。
この履帯式走行装置では、転輪の第1ローラーと第2ローラーとが軸方向に並んで配置され互いに独立して回転可能に設けられる。そして、第1ローラーが第1リンク部材の第1端部に当接する。また、第2ローラーが第1リンク部材の第2端部に当接する。このため、第1ローラーと第2ローラーとがそれぞれ第1端部と第2端部とに当接する際に、第1ローラーと第2ローラーとが回転することにより、当接部分における摩耗を抑えることができる。これにより、この履帯式走行装置では、リンク部材の踏面の偏摩耗を低減することができる。
第2発明に係る履帯式走行装置は、第1発明の履帯式走行装置であって、第2リンク部をさらに備える。第2リンク部は、複数の第2リンク部材を有しており、第1リンク部に対して、軸方向内側に距離を隔てて配置される。複数の第2リンク部材は、履板のそれぞれに取り付けられ、互いの端部が軸方向に重なって配置されて連結される。そして、転輪は、第3ローラーと、第4ローラーと、スペーサーとをさらに有する。第3ローラーは、重なって配置される第2リンク部材の端部のうち軸方向内側に位置する第3端部に当接する。第4ローラーは、第3ローラーの軸方向外側に並んで第3ローラーに対して独立して回転可能に設けられ、第2リンク部材の端部のうち第3端部に重なって軸方向外側に位置する第4端部に当接する。スペーサーは、軸方向における第2ローラーと第4ローラーとの間に設けられ、第2ローラーおよび第4ローラーに対して独立して回転可能に設けられる。
この履帯式走行装置では、第1ローラー、第2ローラー、第3ローラー、第4ローラー、及び、スペーサーが、互いに独立して回転可能に設けられる。このため、第1ローラー、第2ローラー、第3ローラー、第4ローラーが、それぞれ、第1端部、第2端部、第3端部、第4端部に当接する際に、当接部分における摩耗を抑えることができる。
第3発明に係る履帯式走行装置は、第1発明の履帯式走行装置であって、第2リンク部をさらに備える。第2リンク部は、複数の第2リンク部材を有し、第1リンク部に対して軸方向内側に距離を隔てて配置される。複数の第2リンク部材は、履板のそれぞれに取り付けられ、互いの端部が軸方向に重なって配置されて連結される。そして、転輪は、第3ローラーをさらに有する。第3ローラーは、重なって配置される第2リンク部材の端部のうち軸方向内側に位置する第3端部に当接する。また、第2ローラーは、第1ローラー部と、第2ローラー部と、スペーサー部とを有する。第1ローラー部は、第1ローラーの軸方向内側に並んで設けられ、第2端部に当接する。第2ローラー部は、第3ローラーの軸方向外側に並んで設けられ、第2リンク部材の端部のうち第3端部に重なって軸方向外側に位置する第4端部に当接する。スペーサー部は、軸方向における第1ローラー部と第2ローラー部との間に設けられる。そして、第1ローラー部と第2ローラー部とスペーサー部は、一体的に設けられている。また、第2ローラーは、第1ローラーおよび第3ローラーに対して独立して回転可能に設けられる。
この履帯式走行装置では、第1ローラー、第2ローラー、第3ローラーが、互いに独立して回転可能に設けられる。このため、第1ローラー、第2ローラー、第3ローラーが、それぞれ、第1端部、第2端部および第4端部、第3端部に当接する際に、当接部分における摩耗を抑えることができる。また、より多くの別体のローラーが設けられる場合と比べて、構造を簡易なものにすることができる。
第4発明に係る履帯式走行装置のための転輪組立体は、履帯を支持・案内するための転輪組立体であり、転輪と、転輪を回転可能に支持するシャフトとを備える。転輪は、第1ローラーと第2ロ―ラーとを有する。第1ローラーと第2ローラーとは、共通の踏面に当接するようにシャフトの軸方向に並んで隣接して配置され、互いに独立して回転可能に設けられる。
この転輪組立体では、履帯式走行装置による走行時において、第1ローラーと第2ローラーがローラー回転に関し異なる条件下に置かれても、独立して回転することができる。
第5発明に係る履帯式走行装置のための転輪組立体は、第4発明の転輪組立体であって、その転輪組立体が供せられる履帯式走行装置は、複数の履板と、履板のそれぞれに取り付けられ互いの端部がシャフトの軸方向に重なって配置され無端状に連結された複数のリンク部材と、を有する。転輪は、リンク部材に当接することによって従動回転する。第1ローラーは、重なって配置される一方の端部に当接し、第2ローラーは、重なって配置される他方の端部に当接する。
この転輪組立体では、転輪の第1ローラーと第2ローラーとがリンク部材の連結部分で重なって配置されるリンク部材の一方の端部と他方の端部に対応して、軸方向に並んで配置され互いに独立して回転可能に設けられる。このため、第1ローラーと第2ローラーとがリンク部材に当接する際に、第1ローラーと第2ローラーとが独立して回転することができる。その結果、当接部分における摩耗を抑えることができる。これにより、この転輪組立体では、リンク部材の踏面の偏摩耗を低減することができる。
第6発明に係る履帯式走行装置のための転輪組立体は、転輪とシャフトとを備える。転輪は、第1ローラー、第2ローラー、及び第3ローラーを有する。シャフトは、回転軸を持ち、回転軸を中心に転輪を回転可能に支持する。第1ローラーは、回転軸方向外側一端部に位置してシャフトに回転可能に支持される。第3ローラーは、回転軸方向内側他端部に位置してシャフトに回転可能に支持される。第2ローラーは、第1ローラー部と、第2ローラー部と、スペーサー部とを有する。第2ローラーは、シャフトの廻りを第1ローラー及び第3ローラーに対し独立して回転可能に第1ローラーと第3ローラーとの間に配置される。第1ローラー部は第1ローラーに対向して回転軸方向内側に隣接している。第2ローラー部は第3ローラーに対向して回転軸方向外側に隣接している。スペーサー部は第1ローラー部と前記ローラー部との間に位置し、スペーサー部の径は第1ローラー部及び第2ローラー部の外周部の径よりも小さい。
この転輪組立体では、第1ローラーと、隣接する第2ローラーの第1ローラー部とが、それぞれ独立して回転可能である。また、第3ローラーと、隣接する第2ローラーの第2ローラー部とが、それぞれ独立して回転可能である。このため、それらの隣接する部位がローラー回転に関し異なる条件下に置かれても、対応可能である。
第1実施形態にかかる転輪組立体の断面図。 第2実施形態にかかる転輪組立体の断面図。 第3実施形態にかかる転輪組立体の断面図。 履帯式走行装置の側面図。 履帯の構造を示す斜視図。 リンク部材の踏面および側面を示す図。 転輪組立体または履帯式走行装置の走行時の側面図。 従来の転輪組立体の断面図。
<第1実施形態>
〔構成〕
本発明の第1実施形態に係る履帯式走行装置が備える転輪組立体91の断面図を図1に示す。転輪組立体91は、上述したトラックフレーム3(図4参照)に対して、ユニットとして、取り付け、又は、取り外し可能なものであり、転輪31とシャフト26とを備える。この転輪組立体91は、図4に示す下転輪6の位置に設けられる。履帯式走行装置の履帯2などの他の構造は、従来技術として上述したものと概ね同様であり説明を省略する。
転輪31は、軸方向に複数のローラーセグメントに分割されており、各ローラーセグメントがそれぞれ独立して回転可能に設けられている。詳細には、転輪31は、第1ローラー41と、第2ローラー42と、第3ローラー43と、第4ローラー44と、スペーサー45とを有し、それぞれが独立してシャフト26に対し回転可能とされている。なお、以下の説明において、軸方向外側とは、シャフト26の回転軸(長手方向の軸)に平行な方向であって図1における右側を意味している。また、軸方向内側とは、シャフト26の回転軸に平行な方向であって図1における左側を意味している。
この転輪31は、第1リンク部8と第2リンク部9とに当接する。第1リンク部8を構
成する第1リンク部材11の第1端部13は、上述したように、リンク部材の連結部分において、別の第1リンク部材11の第2端部14と重なって配置され、第2端部14に対して軸方向外側に位置している。第2端部14は、第1端部13に対して軸方向内側に配置されている。また、第2リンク部9の第3端部23は、第1端部13と対称に配置されており、第4端部24に対して軸方向内側に位置している。第4端部24は、第2端部24と対称に配置されており、第3端部23に対して軸方向外側に位置している。
第1ローラー41は、第1端部13に当接する位置に配置されている。第1ローラー41は、第1当接部41aとフランジ部41bとボス部41cとを有する。第1当接部41aは、第1端部13に当接する部分であり、シャフト26の回転軸を中心軸として第1端部13の幅に相当する長さを持つ円柱の曲面形状を持つ。フランジ部41bは、第1当接部41aの軸方向外側において第1当接部41aと連続しており、第1当接部41aより大径の部分である。フランジ部41bの外周部は、第1リンク部材11の軸方向外側に位置しており、第1リンク部材11の軸方向外側への移動を規制する。ボス部41cは、フランジ部41bの外側面に設けられている。また、第1ローラー41の中心には、シャフト26が通される孔が設けられている。この孔には、軸受ブシュ46が嵌合されており、第1ローラー41は、軸受ブシュ46を介してシャフト26に対して回転可能に支持されている。
第2ローラー42は、第1ローラー41の軸方向内側に隣に並んで配置されており、第1ローラー41に対して独立して回転可能に設けられている。第2ローラー42は、第2端部14に当接する位置に配置されている。第2ローラー42は、第2当接部42aと小径部42bとを有する。第2当接部42aは、第1当接部41aと同じ外径を有しており、第2端部14と当接する部分であり、シャフト26の回転軸を中心軸として第2端部14の幅に相当する長さを持つ円柱の曲面形状を持つ。小径部42bは、第2当接部42aの軸方向内側において第2当接部42aと連続しており、第2当接部42aよりも小さな外径を有する。また、第2ローラー42の中心には、シャフト26が通される孔が設けられている。この孔には、軸受ブシュ47が嵌合されており、第2ローラー42は、軸受ブシュ47を介してシャフト26に対して回転可能に支持されている。また、第2ローラー42の外側面は、第1ローラー41の内側面に圧接しており、第2ローラー42の外側面と第1ローラー41の内側面との間にはシール部材81が設けられている。このため、第1ローラー41および第2ローラー42は、内部がシールされた状態を維持しながら互いに摺動することができる。
第3ローラー43は、第1ローラー41および第2ローラーから軸方向内側に離間した位置で、第3端部23に当接する位置に配置されている。第3ローラー43は、シャフト26の回転軸に垂直な平面に対して第1ローラー41と対称な形状であり、第3当接部43aと、フランジ部43bと、ボス部43cとを有している。これらの部分の形状は、上述した第1ローラー41の各部分と、対称であることを除いてそれぞれ同じ形状であるため、詳しい説明は省略する。また、第3ローラー43の中心には、シャフト26が通される孔が設けられている。この孔には、軸受ブシュ48が嵌合されており、第3ローラー43は、軸受ブシュ48を介してシャフト26に対して回転可能に支持されている。
第4ローラー44は、第3ローラー43の軸方向外側に隣に並んで配置されており、第3ローラー43に対して独立して回転可能に設けられている。第4ローラー44は、第2リンク部材12の第4端部24に当接する位置に配置されている。第4ローラー44は、シャフト26の回転軸に垂直な平面に対して第2ローラー42と対称な形状であり、第4当接部44aと、小径部44bとを有している。これらの部分の形状は、上述した第2ローラー42の各部分と、対称であることを除いてそれぞれ同じ形状であるため、詳しい説明は省略する。第4ローラー44の中心には、シャフト26が通される孔が設けられている。この孔には、軸受ブシュ49が嵌合されており、第4ローラー44は、軸受ブシュ49を介してシャフト26に対して回転可能に支持されている。また、第4ローラー44の内側面は、第3ローラー43の外側面に圧接しており、第4ローラー44の内側面と第3ローラー43の外側面との間にはシール部材82が設けられている。このため、第3ローラー43および第4ローラー44は、内部がシールされた状態を維持しながら互いに摺動することができる。
スペーサー45は、軸方向における第2ローラー42と第4ローラー44との間に設けられ、第2ローラー42および第4ローラー44に対して独立して回転可能に設けられている。スペーサー45の外径は、第1〜第4当接部41a〜44aの外径よりも小さく、小径部42b,44bの外径と概ね同じである。スペーサー45は、第1リンク部材11と第2リンク部材12とを連結するブシュ19に対向する位置に配置されている。スペーサー45の中心には、シャフト26が通される孔が設けられている。この孔には、軸受ブシュ50,51が嵌合されており、スペーサー45は、軸受ブシュ50,51を介してシャフト26に対して回転可能に支持されている。スペーサー45の外側面は、第2ローラー42の内側面に圧接しており、スペーサー45の外側面と第2ローラー42の内側面との間にはシール部材83が設けられている。このため、スペーサー45と第2ローラー42とは、内部がシールされた状態を維持しながら互いに摺動することができる。また、スペーサー45の内側面は第4ローラー44の外側面に圧接しており、スペーサー45の内側面と第4ローラー44の外側面との間にはシール部材84が設けられている。このため、スペーサー45と第4ローラー44とは、内部がシールされた状態を維持しながら互いに摺動することができる。
また、上述した第1〜第4ローラー41〜44およびスペーサー45は、第1カラー部材85および第2カラー部材86によって軸方向の移動を規制されている。また、第1カラー部材85および第2カラー部材86は、第1〜第4ローラー41〜44およびスペーサー45が互いに圧接するように第1〜第4ローラー41〜44およびスペーサー45を挟持している。第1カラー部材85には、シャフト26が通されて嵌合する孔が設けられている。第1カラー部材85は、第1ローラー41のボス部41cを覆うように第1ローラー41の外側面の軸方向外側に配置されている。第1カラー部材85と第1ローラー41との間には、第1フローティングシール87が設けられており、第1ローラー41の内部がシールされた状態を維持しながら、第1ローラー41が第1カラー部材85に対して回転することができる。第2カラー部材86には、シャフト26が通されて嵌合する孔が設けられている。第2カラー部材86は、第3ローラー43のボス部43cを覆うように第3ローラー43の内側面の軸方向内側に配置されている。第2カラー部材86と第3ローラー43との間には、第2フローティングシール88が設けられており、第3ローラー43の内部がシールされた状態を維持しながら、第3ローラー43が第2カラー部材86に対して回転することができる。
なお、シャフト26の内部には、給油孔26aが設けられており、シャフト26の外部から、この給油孔26aを通って軸受ブシュ46〜51の軸受面に潤滑油が供給される。また、スペーサー45の孔内の軸方向中間部には、径方向外側に凹んだ凹部52が形成されており、供給された潤滑油が溜められる油溜めとなっている。また、シャフト26の両端部は、それぞれ第1カラー部材85及び第2カラー部材86から突出している。この端部がトラックフレーム3の下部に固定されることにより、転輪組立体91が履帯式走行装置に取り付けられる。
次に、この転輪組立体91の機能について説明する。下転輪6と第1リンク部8との当接時の位置関係には、図7に示されるAとBの二つがある。
位置関係Bでは、下転輪6が第1リンク部8を構成する第1リンク部材11の踏面Rの幅広の中間部15と当接している。この場合、例えば、履帯2が図7で左から右に移動すると、下転輪6は踏面R上を転がって、反時計回りに回転する。
一方、位置関係Aは、下転輪6が、踏面Rの幅狭の第1端部13と第2端部14とに当接する場合、換言すると、第1リンク部8の連結部分近傍で当接する場合である。この場合、下転輪6には履帯2の左右方向の動きに伴う回転力成分とは別に、第1リンク部8の連結部分での屈曲による上下方向の動きに伴う回転力成分が付与される。例えば、第1リンク部8の連結部分が下転輪6から離れた状態から上方向に移動して当接して第1リンク部8が屈曲していく状態では、第1端部13と当接する部位には反時計回りの回転力が付与される。また、このとき、第2端部14と当接する部位には、時計回りの回転力が下転輪16に付与される。従来の下転輪では、第1端部13と当接する部位と第2端部に当接する部位が同一部材であったため、例えば、下転輪が第1端部13との当接部位で付与される力に応じて回転すると、第2端部14との当接部位では、第1リンク部8より付与された力に応じた回転より速く回転することになる。換言すると、下転輪6と第2端部14との当接部位では、第1リンク部8の動きと下転輪6の動きとの間でズレが生じ、下転輪6は第1リンク部8の踏面R上をすべることになる。このため、当接部にかかる荷重が同じとすると、転がりによる摩耗に比してすべりによる摩耗が格段に大きいことから、上述のような踏面Rの偏摩耗が生じていた。
上述したように、本実施形態の転輪組立体91では、第1端部13と第2端部14との当接部がそれぞれ独立して回転可能なので、位置関係Aにおける下転輪6の踏面R上でのすべりが解消される。その結果、踏面Rの全ての部位において、すべり摩耗より摩耗量の少ない転がり摩耗にすることができるので、踏面Rの偏摩耗を防ぐことができる。
〔特徴〕
この転輪組立体91では、転輪31が、第1〜第4ローラー41〜44およびスペーサー45に分割されており、各部が互いに相対回転可能となっている。このため、第1〜第4ローラー41〜44が、第1リンク部8の第1端部13、第2端部14、第3端部23、第4端部24と当接する際に、各端部の動きに応じて回転することができ、当接部分での摩耗を抑えることができる。例えば、第1リンク部8の第1端部13、第2端部14、第2リンク部9の第3端部23、第4端部24が、それぞれ異なる態様、例えば、異なる傾斜角度で第1〜第4ローラー41〜44に当接して各ローラー41〜44に異なる回転速度を与える場合でも、第1〜第4ローラー41〜44が互いに相対回転することにより、各端部の態様の違いの影響を緩和することができる。また、各ローラー41〜44の重量は、従来の分割されていない転輪よりも小さい。このため、当接部分での摩耗を抑えることができる。
以上より、転輪組立体91、および、この転輪組立体91を備える履帯式走行装置では、リンク部材11,12の踏面Rの偏摩耗、すなわち当接部分での凹みを低減することができる。
<第2実施形態>
〔構成〕
本発明の第2実施形態に係る履帯式走行装置が備える転輪組立体92の断面図を図2に示す。転輪組立体92は、転輪32とシャフト26とを備える。シャフト26は第1実施形態と同様のものである。転輪32は、第1ローラー61、第2ローラー62、第3ローラー63を有する。第1ローラー61、第2ローラー62、第3ローラー63はそれぞれ別体となっている。
第1ローラー61は、第1実施形態における第1ローラー41と同様の構成であり、第1端部13に当接する位置に配置されている。
第3ローラー63は、第1実施形態における第3ローラー43と同様の構成であり、第3端部23に当接する位置に配置されている。
第2ローラー62は、第1ローラー61および第3ローラー63の間に位置する中間部ローラーである。第2ローラー62は、第1ローラー61、第3ローラー63のそれぞれに対して独立して回転可能に設けられており、第1ローラー部64、第2ローラー部65、スペーサー部66を有している。
第1ローラー部64は、第1実施形態における第2ローラー42と同様の構成であり、第2端部14に当接する位置に配置されている。第2ローラー部65は、第1実施形態における第4ローラー44と同様の構成であり、第4端部24に当接する位置に配置されている。スペーサー部66は、第1実施形態におけるスペーサー45と同様の構成であり、第1ローラー部64と第2ローラー部65との間に位置している。ただし、第1ローラー部64、第2ローラー62部、スペーサー部66は、一体的に形成されており、シャフト26に対して一体的に回転する。
他の構成については、第1実施形態の転輪31と同様である。
〔特徴〕
この転輪組立体92においては、転輪32が、第1〜第3ローラー61〜63に分割されており、各部が互いに独立して回転可能となっている。このため、第1〜第3ローラー61〜63が、第1端部13、第2端部14、第3端部23、第4端部24と当接する際に、独立して回転することができ、当接部分での摩耗を抑えることができる。例えば、第1リンク部8の第1端部13と第2端部14とが異なる態様で第1ローラー61、第2ローラー62に当接する場合でも、第1ローラー61と第2ローラー62とが独立して回転することができ、各端部の態様の違いの影響を緩和することができる。第2リンク部9の第3端部23と第4端部24とが、異なる態様で第2ローラー62、第3ローラー63に当接する場合も同様である。また、各ローラー61〜63の重量は、従来の分割されていない転輪よりも小さい。このため、当接部分での摩耗を抑えることができる。
以上より、転輪組立体92、および、この転輪組立体92を備える履帯式走行装置では、リンク部材11,12の踏面Rの偏摩耗、すなわち当接部分での凹みを低減することができる。
<第3実施形態>
〔構成〕
本発明の第3実施形態に係る履帯式走行装置が備える転輪組立体93の断面図を図3に示す。転輪組立体93は、シャフト26と、シャフト26の周りを回動する転輪33とを備える。シャフト26は第1実施形態と同様のものである。転輪33は、第1ローラー71、第2ローラー72、第3ローラー73、ブシュ74を有する。第1ローラー71と第3ローラー73とはブシュ74を介して一体とされ、端部ローラーを構成する。第2ローラー72は、第1ローラー71と第3ローラー73との間に位置する中間部ローラーである。
第1ローラー71は、シャフト26の回転軸方向外側の一端部で、第1リンク部材8の第1端部13にその外周が当接する位置に配置されており、第1当接部71a、フランジ部71b、ボス部71c、圧入部71dを有する。第1当接部71a、フランジ部71b、ボス部71cは、それぞれ、第1実施形態の第1当接部41a、フランジ部41b、ボス部41cと同様である。圧入部71dは、第1当接部71aより小径の円筒形状を有し、第1当接部71aの内側面から軸方向内側へ突出している。
第3ローラー73は、シャフト26の回転軸方向内側の他端部で、第1リンク部材8の第3端部23にその外周が当接する位置に配置されている。第3ローラー73は、第1ローラー71と同様の形状であり、第3当接部73a、フランジ部73b、ボス部73c、圧入部73dを有している。第3当接部73a、フランジ部73b、ボス部73cは、それぞれ、第1実施形態の第3当接部43a、フランジ部43b、ボス部43cと同様である。圧入部73dは、第3当接部73aより小径の円筒形状を有し、第1ローラー71の圧入部71dと同径である。圧入部73dは、第3当接部73aの外側面から軸方向外側へ突出している。
ブシュ74は、円筒状の部材である。ブシュ74の軸方向外側部分の内周には、第1ローラー71の圧入部71dが圧入により固定される。ブシュ74の軸方向内側部分の内周には、第3ローラー73の圧入部73dが圧入により固定される。ブシュ74により互いに固定された圧入部71d、73dの内周には、シャフト26が挿入されており、圧入部71d、73dはシャフト26に対して回転可能となっている。このようにして、第1ローラー71と第3ローラー73は、ブシュ74を介して一体とされ、端部ローラーを形成する。
第2ローラー72(中間部ローラー)は、端部ローラーの第1ローラー71および第3ローラー73に対して独立して回転可能に設けられており、第1ローラー部72a、第2ローラー部72b、スペーサー部72cを有している。第1ローラー部72aは、第2ローラー部72b、スペーサー部72cは、それぞれ、第2実施形態の第1ローラー部64、第2ローラー部65、スペーサー部66と同様であり、一体的に形成されている。ただし、第2ローラー72は、ブシュ74の外周に回動可能に配置されている。
他の構成については、第1実施形態の転輪31や第2実施形態の転輪32と同様である。
〔特徴〕
この転輪組立体93においては、転輪33が、第1ローラー71と第3ローラー73と第2ローラー72とに分割されており、互いに独立して回転可能となっている。このため、上記の第2実施形態にかかる転輪組立体92と同様に、リンク部材11,12の踏面Rの偏摩耗、すなわち当接部分での凹みを低減することができる。更に、転輪33の両端にある第1ローラー71と第3ローラー73とが一体の端部ローラーとされることにより、シール部材の負荷が軽減される。
<他の実施形態>
上記の実施形態では、下転輪に対して本発明が適用されているが、上転輪10やアイドラ4に対しても本発明の適用が可能である。
また、本発明は、トラックフレームに対して上下に揺動可能な下転輪とトラックフレームの上下方向に揺動不可に固定されている下転輪の両者に適用が可能である。また、第3実施形態で、端部ローラーは、ブシュ74を介して第1ローラー71と第3ローラー74とが一体とされているが、第1ローラー71と第3ローラー74と直接圧入して一体としてもよい。
また、リンク部材の形状も上記のものに限られない。リンク材の端部が軸方向に重なって配置されて連結されるような形状であれば、上記と同様の磨耗の問題が生じうるため、本発明が有効である。
本発明は、リンク部材の踏面の偏摩耗を低減することができる効果を有し、履帯式走行装置および転輪組立体として有用である。
4 アイドラ
7 履板
8 第1リンク部
9 第2リンク部
11 第1リンク部材
26 シャフト
31,32 転輪
41 第1ローラー
42 第2ローラー
43 第3ローラー
44 第4ローラー
45 スペーサー
61 第1ローラー
62 第2ローラー
63 第3ローラー
64 第1ローラー部
65 第2ローラー部
66 スペーサー部
71 第1ローラー
72 第2ローラー
73 第3ローラー
91〜93 転輪組立体

Claims (6)

  1. 複数の履板と、
    前記履板を無端状に連結する第1リンク部と、
    前記第1リンク部に当接することによって従動回転する転輪と、
    前記転輪を回転可能に支持するシャフトと、
    を備え、
    前記第1リンク部は、前記履板のそれぞれに取り付けられ互いの端部が前記シャフトの軸方向に重なって配置されて連結される複数の第1リンク部材を有し、
    前記転輪は、
    前記第1リンク部材の前記端部のうち前記軸方向外側に位置する第1端部に当接する第1ローラーと、
    前記第1ローラーの前記軸方向内側に並んで前記第1ローラーに対して独立して回転可能に設けられ、前記第1リンク部材の前記端部のうち前記第1端部に重なって前記軸方向内側に位置する第2端部に当接する第2ローラーと、
    を有する、
    履帯式走行装置。
  2. 前記履板のそれぞれに取り付けられ互いの端部が前記軸方向に重なって配置されて連結される複数の第2リンク部材を有し、前記第1リンク部に対して前記軸方向内側に距離を隔てて配置される第2リンク部をさらに備え、
    前記転輪は、
    前記第2リンク部材の前記端部のうち前記軸方向内側に位置する第3端部に当接する第3ローラーと、
    前記第3ローラーの前記軸方向外側に並んで前記第3ローラーに対して独立して回転可能に設けられ、前記第2リンク部材の前記端部のうち前記第3端部に重なって前記軸方向外側に位置する第4端部に当接する第4ローラーと、
    前記軸方向における前記第2ローラーと前記第4ローラーとの間に設けられ、前記第2ローラーおよび前記第4ローラーに対して独立して回転可能に設けられるスペーサーと、
    をさらに有する、
    請求項1に記載の履帯式走行装置。
  3. 前記履板のそれぞれに取り付けられ互いの端部が前記軸方向に重なって配置されて連結される複数の第2リンク部材を有し、前記第1リンク部に対して前記軸方向内側に距離を隔てて配置される第2リンク部をさらに備え、
    前記転輪は、前記第2リンク部材の前記端部のうち前記軸方向内側に位置する第3端部に当接する第3ローラーをさらに有し、
    前記第2ローラーは、
    前記第1ローラーの前記軸方向内側に並んで設けられ、前記第2端部に当接する第1ローラー部と、
    前記第3ローラーの前記軸方向外側に並んで設けられ、前記第2リンク部材の前記端部のうち前記第3端部に重なって前記軸方向外側に位置する第4端部に当接する第2ローラー部と、
    前記軸方向における前記第1ローラー部と前記第2ローラー部との間に設けられるスペーサー部と、
    を有し、
    前記第1ローラー部と前記第2ローラー部と前記スペーサー部は一体的に設けられており、
    前記第2ローラーは、前記第1ローラーおよび第3ローラーに対して独立して回転可能に設けられる、
    請求項1に記載の履帯式走行装置。
  4. 履帯を支持・案内する履帯式走行装置のための転輪組立体であって、
    転輪と、
    前記転輪を回転可能に支持するシャフトと、
    を備え、
    前記転輪は、共通の踏面に当接するように前記シャフトの軸方向に並んで隣接して配置され互いに独立して回転可能に設けられる第1ローラーと第2ローラーとを有する、
    履帯式走行装置のための転輪組立体。
  5. 前記履帯式走行装置は、複数の履板と、前記履板のそれぞれに取り付けられ互いの端部が前記シャフトの軸方向に重なって配置され無端状に連結された複数のリンク部材と、を有すものであって、
    前記転輪は、前記リンク部材に当接することによって従動回転し、
    前記第1ローラーは、前記重なって配置される一方の端部に当接し、
    前記第2ローラーは、前記重なって配置される他方の端部に当接する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の履帯式走行装置のための転輪組立体。
  6. 第1ローラー、第2ローラー、及び第3ローラーを有する転輪と、
    回転軸を持ち、前記回転軸を中心に前記転輪を回転可能に支持するシャフトと、
    を備え、
    前記第1ローラーは、前記回転軸方向外側一端部に位置して前記シャフトに回転可能に支持され、
    前記第3ローラーは、前記回転軸方向内側他端部に位置して前記シャフトに回転可能に支持され、
    前記第2ローラーは、第1ローラー部と、第2ローラー部と、スペーサー部とを有し、前記シャフトの廻りを前記第1ローラー及び第3ローラーに対し独立して回転可能に前記第1ローラーと前記第3ローラーとの間に配置され、
    前記第1ローラー部は前記第1ローラーに対向して前記回転軸方向内側に隣接しており、
    前記第2ローラー部は前記第3ローラーに対向して前記回転軸方向外側に隣接しており、
    前記スペーサー部は前記第1ローラー部と前記ローラー部との間に位置し、前記スペーサー部の径は前記第1ローラー部及び第2ローラー部の外周部の径よりも小さい、
    ことを特徴とする履帯式走行装置のための転輪組立体。
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