JP5398350B2 - 履帯式走行車両の転輪 - Google Patents

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Description

本発明は、履帯式走行車両の転輪、特に、履帯の非接地側に配置され、車体フレームに支持される履帯式走行車両の転輪に関する。
ブルドーザ、油圧ショベルなどのように、主として不整地での作業に使用される車両として履帯式走行車両が知られている。この履帯式走行車両は、走行体の左右両側の前後位置に駆動輪と遊動輪とが配置され、この駆動輪と遊動輪との間に無端状の履帯が巻き掛けられている。そして、この履帯式走行車両において、履帯における非接地面側で駆動輪と遊動輪との間には複数の転輪が配置されている。複数の転輪は、走行体の車体フレームに支持されており、この複数の転輪により、走行時における接地力を確保することができ、また車体を安定支持することができる。
このような転輪は、例えば特許文献1に示されている。ここでは、転輪は、シャフトと、シャフトに軸受を介して支持されたローラシェルと、を備えている。また、ローラシェルの外側面部とシャフトとの間にはシール機構が設けられ、このシール機構はシール支持部材により支持されている。
この特許文献1の特に図4に示された転輪は、左右のローラシェルと結合リングとによって1つのローラ組立体が構成されている。具体的には、左右のローラシェルの外周部において、対向する部分には段付き嵌合部が形成されており、この段付き嵌合部に結合リングを圧入することによって、左右のローラシェルを結合している。
特開2004−149111号公報
特許文献1に示された転輪は左右のローラシェルを結合するのに溶接が不要で、組み立てが容易であるという特徴がある。
しかし、左右のローラシェルの外周に結合リングを圧入すると、各ローラシェルにおいて、結合リングが圧入された部分が内周側に変形しやすくなる。ローラシェルの内周部はブシュを介してシャフトに回転自在に支持されているが、ローラシェルの一部が内周側に変形すると、ブシュとシャフトの間において片当たりが発生してしまうことになる。
本発明の課題は、ブシュ等の軸受を含むローラシェルとシャフトとの片当たりを抑えることにある。
発明1に係る履帯式走行車両の転輪は、履帯の非接地面側に配置され、車体フレームに支持される履帯式走行車両の転輪であって、車体フレームに支持されるシャフトと、シャフトの外周に配置されたローラ組立体と、ローラ組立体をシャフトに回転自在に支持する軸受と、を備えている。また、ローラ組立体は、筒状の内側ローラシェルと、筒状の外側ローラシェルと、結合リングと、を有している。内側ローラシェルは、車体フレームに近い内側に配置され、内周部に外側端部から内側に向かって形成された内側嵌合部を有する。外側ローラシェルは、内側ローラシェルの外側に配置され、内周部に内側端部から外側に向かって形成された外側嵌合部を有する。結合リングは、内側ローラシェルの内側嵌合部及び外側ローラシェルの外側嵌合部に圧入されて両ローラシェルを結合するための部材である。
また、内側ローラシェルは、内側嵌合部である凹部が形成された結合部と、結合部より内側に形成され履帯が当接する踏面を有する内側踏面部とを有している。外側ローラシェルは、外側嵌合部である凹部が形成された結合部と、結合部より外側に形成され履帯が当接する踏面を有する外側踏面部とを有している。そして、軸受は内側踏面部及び外側踏面部の内周部に装着されている。
ここで、「内側」とは、車体フレームに近い側、すなわち車両の左右方向における中心に近い側であり、「外側」とは車両から離れる側である。
この転輪は、筒状の内側ローラシェル及び外側ローラシェルの内周部に形成された嵌合部に結合リングが圧入されて、両ローラシェルが結合されている。
ここでは、ローラシェルが内側と外側とに分割されているので、ローラシェルの両端部にシール機構を設けた場合にも、シール機構を支持するための別の部材を設ける必要がない。したがって、ローラシェルにネジ穴を形成することが不要になり、製造が容易になる。
また、結合リングは各ローラシェルの内周部に形成された嵌合部に圧入されるので、各ローラシェルが内側に変形することがなく、ローラシェル内周部に配置されるブシュ等の軸受とシャフトが片当たりするのを抑えることができる。
こでは、各ローラシェルが結合部と踏面部とで形成されており、結合部の長さや径を調整することで、圧入時のプレス押圧力の調整が行えるとともに、圧入後の強度の調整を行うことができる。
発明に係る履帯式走行車両の転輪は、発明の転輪において、内側ローラシェルの内側嵌合部と外側ローラシェルの外側嵌合部は同じ外径である。
ここでは、結合リングの外径を全長にわたって同じ径にすることができるので、製造が容易になる。
発明に係る履帯式走行車両の転輪は、発明の転輪において、結合リングは、内側嵌合部に圧入されるリング側内側嵌合部と、外側嵌合部に圧入されるリング側外側嵌合部と、を有している。そして、リング側内側嵌合部とリング側外側嵌合部とは同じ外径であり、両嵌合部の圧入側の外周端には面取り部が形成されている。
ここでは、結合リングの外径は全長にわたって同じ径であるので、製造が容易になる。また、圧入側の外周端には面取り部が形成されているので、結合リングを各嵌合部に圧入する際に、圧入作業がスムーズになる。
発明に係る履帯式走行車両の転輪は、発明の転輪において、結合リングの内径は、内側ローラシェル及び外側ローラシェルの内径より大きい。
ここでは、結合リングの内周は比較的大径であるので、結合リングを各嵌合部に圧入したときに、仮に結合リングが内周側に変形したとしても、結合リングがシャフトに当たることはない。
以上のような本発明では、ローラシェルにネジ穴を形成することが不要になり、製造が容易になるとともに、各ローラシェルが内側に変形するのを抑えることができ、ローラシェル内周部に配置される軸受とシャフトが片当たりするのを抑えることができる。
本発明の第1実施形態による履帯式走行車両の転輪の縦断面図。 本発明の参考例による転輪の縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る転輪の縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る転輪の縦断面図
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態による履帯式走行車両の転輪の縦断面図を示す。この転輪1は、履帯の非接地面側に配置されており、シャフト2と、ローラ組立体3aと、軸受としての2つのブシュ4と、を備えている。
<シャフト>
シャフト2は、両端、すなわち内側端部及び外側端部に小径の支持部2aを有し、ローラ組立体3aが配置された中央部には支持部2aよりも大径の2つの軸受装着部2bを有している。そして、支持部2aがそれぞれ小ボギー6を介して大ボギー7に支持されている。また、大ボギー7は車体フレーム8に固定されている。したがって、シャフト2は車体フレーム8に対して支持されていることになる。また、このシャフト2には、内側の一端から外側に向かって、かつシャフト2の外周面に連通する給油孔9が形成されている。なお、シャフト2の軸方向中央部、すなわち2つの軸受装着部2bの間には凹部が形成されている。
<ローラ組立体>
ローラ組立体3aは、車体フレーム8に近い内側に配置された内側ローラシェル12と、この内側ローラシェル12の外側に配置された外側ローラシェル13と、両ローラシェル12,13を結合するための結合リング14と、を有している。内側ローラシェル12と外側ローラシェル13とはそれらの結合面を中心に面対称に形成されているので、ここでは内側ローラシェル12についてのみ詳細に説明する。
内側ローラシェル12は、筒状に形成されており、図1において左側の外側部分に内側結合部15を有し、内側結合部15より内側に内側踏面部16を有している。内側結合部15は、外側端面から軸方向内方(内側)に向かって径方向内周側に形成された内側嵌合用凹部15aを有している。内側踏面部16は、外周面にトラックリンク17が接触する踏面16aを有し、内周面には軸受装着面16bを有している。また、内側踏面部16の最も内側部分には、他の部分より大径の環状フランジ16cが形成されている。ここで、内側嵌合用凹部15aの内径は内側踏面部16の軸受装着面16bよりも大径に形成されている。
また、内側ローラシェル12の内側踏面部16よりさらに内側には内側ボス18が形成されている。内側ボス18は、内側ローラシェル12の内側端部の内周部に形成されており、内周側に突出する環状の内周突出部18aと、軸方向内方に突出する環状の内側突出部18bと、を有している。これらの突出部18a,18bには、2つのOリング19a,19b及びシールリング20a,20bと、止め輪21と、を含むフローティングシール22が設けられている。
従来、このフローティングシール22を支持する突出部18a、18bは別体とされ、そのシール支持部材はボルトによってローラシェルに固定されていた。ここで、ローラシェルは強度を高めるために熱処理が施されていた。この熱処理によって踏面の硬度が高くされるので、前述のシール部材を固定するためのボルトが装着されるネジ穴をローラシェルの径を含む端面に形成するには、ローラシェルの径をある程度大きくする必要があった。一方で、熱処理前にネジ穴を加工すると、熱処理によってネジ穴に酸化物が付着するので、この酸化物を除去するための作業が必要になる。また、熱処理によってネジ穴が変形する場合もある。本実施形態では、シール支持部材として突出部18a、18bを内側ローラシェルと一体に形成しているので、ネジ穴の加工が不要である。
前述のように、内側ローラシェル12と外側ローラシェル13とは結合面を中心に面対称に形成されており、したがって、外側ローラシェル13には、内側ローラシェル12の「内側結合部15」、「内側踏面部16」、「内側嵌合用凹部15a」、「踏面16a」、「軸受装着面16b」、「環状フランジ16c」、「内側ボス18」のそれぞれに対応する「外側結合部25」、「外側踏面部26」、「外側嵌合用凹部25a」、「踏面26a」、「軸受装着面26b」、「環状フランジ26c」、「外側ボス28」が形成されている。また、外側ローラシェル13の外側ボス28には、前記同様の、2つのOリング及びシールリングと、止め輪と、を含むフローティングシール22が設けられている。
なお、内側ローラシェル12及び外側ローラシェル13において、各嵌合用凹部15a,25a、軸受装着面16a,26aを含む各部の寸法は同一になっている。
結合リング14は、筒状の部材であり、内側ローラシェル12の内側嵌合用凹部15aに圧入された部分と、外側ローラシェル13の外側嵌合用凹部25aに圧入された部分とを有し、軸方向の全長にわたって同じ外径及び内径である。この結合リング14の外径は、各嵌合用凹部15a,25aの内径よりも圧入代だけ大きく形成され、結合リング14の内径は、各ローラシェル12,13の軸受装着面16b,26bの内径よりも大きくなっている。また、結合リング14の両端外周には、面取り部14aが形成されている。結合リング14の内径が各ローラシェル12,13の軸受装着面16b,26bよりも大きく形成されていることにより、結合リング14の内周部とシャフト2との間には、潤滑油の油溜まり29が形成されている。
以上のようにして、結合リング14によって、内側ローラシェル12と外側ローラシェル13とは、それぞれの対向する端面が突き合わされた状態で一体的に結合されている。
なお、結合リング14の最大実体状態での軸方向長さは、内側ローラシェル12の内側嵌合用凹部15aと外側ローラシェル13の外側嵌合用凹部25aの最小実体状態での軸方向長さを合計した長さよりも短く形成されている。したがって、結合リング14によって両ローラシェル12,13を結合した場合は、両ローラシェル12,13の端面同士が当接することになる。
<軸受>
2つのブシュ4は、それぞれ、内側ローラシェル12の軸受装着面16bと、外側ローラシェル13の軸受装着面26bとに装着されている。したがって、この2つのブシュ4によって、両ローラシェル12,13はシャフト2に対して回転自在に支持されている。また、シャフト2の軸受装着部2bの両端面と、対応する各ローラシェル12,13の端面との間には、それぞれスラスト力を受けるスラストワッシャ30が配置されている。
<組み付け>
シャフト2にローラ組立体3aを組み付ける場合は、まず、内側ローラシェル12及び外側ローラシェル13の内周部に、スラストワッシャ30を挿入するとともに、ブシュ4を組み付ける。ここで、この時点で、結合リング14を、内側ローラシェル12の内側嵌合用凹部15aに圧入するか、逆に外側ローラシェル13の外側嵌合用凹部25aに圧入しておく。ここでは、一例として、内側ローラシェル12に先に結合リング14を圧入しておく。
以上にようにして、スラストワッシャ30、ブシュ4及び結合リング14が組み付けられた内側ローラシェル12を、シャフト2の内側に挿入して組み付ける。
次に、内側ローラシェル12の内側の側面を受け、スラストワッシャ30及びブシュ4が組み付けられた外側ローラシェル13をプレス機により押圧し、外側ローラシェル13の外側嵌合用凹部25aに結合リング14を圧入する。
以上のようにしてシャフト2に内側ローラシェル12及び外側ローラシェル13を組み付けた後、各ローラシェル12,13のボス18,28にフローティングシール22を装着する。
<特徴>
(1)結合リング14が各ローラシェル12,13の一端の内周部に圧入され、各ローラシェル12,13の他端はボス18,28が設けられて嵌合用凹部15a,25aより剛性が高いので、各ローラシェル12,13が内側に変形することがない。したがって、各ローラシェル12,13の内周部に配置されるブシュ4とシャフト2とが片当たりするのを防止できる。
(2)ローラシェルが内側ローラシェル12と外側ローラシェル13とに分割され、それぞれフローティングシール22を支持するための部材が一体に形成されている。このため、支持部材をローラシェルに固定するためのネジ穴をローラシェルに形成する必要がなく、部品点数を削減できるとともに、製造、組み付けが容易になる。
(3)各ローラシェル12,13を、嵌合用凹部15a,25aが形成された結合部15,25と、嵌合用凹部が形成されていない踏面部16,26とで構成しているので、この転輪が採用される機種に応じて嵌合用凹部の長さを変え、圧入力や圧入後の強度を任意に設定しやすくなる。
(4)結合リング14は、単純な筒状であるので、製造が容易である。
(5)結合リング14の外周両端部に面取り部14aが形成されているので、圧入をスムーズに行うことができる。
(6)結合リング14とシャフト2との間に十分な隙間を確保しているので、この部分を潤滑油の油溜まりとすることができ、かつ結合リング14がシャフト2に干渉するのを防止できる。
参考例
図2に参考例による転輪31を示す。この参考例の転輪31は、ローラ組立体を構成する内側ローラシェル、外側ローラシェル、及び結合リングが第1実施形態と異なるが、他の構成は第1実施形態と同様である。ここでは、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
このローラ組立体3bは、第1実施形態と同様に、車体フレームに近い内側に配置された内側ローラシェル32と、この内側ローラシェル32の外側に配置された外側ローラシェル33と、両ローラシェル32,33を結合するための結合リング34と、を有している。
内側ローラシェル32は、筒状に形成されており、外周部にトラックリンク17が接触する踏面32aを有し、内周部に内側嵌合部32bを有している。内側ローラシェル32と外側ローラシェル33とは転輪31の軸方向中心の径を含む面に面対称に形成されており、したがって、外側ローラシェル33についても、同様に、外周部に踏面33aを有し、内周部に外側嵌合部33bを有している。なお、外側(図2の左側)内周一端部には、アール面取り加工が施されている。
各ローラシェル32,33の他端部において、第1実施形態と同様のボス18,28が形成されており、これらのボス18,28にフローティングシール22が設けられている。また、内側ローラシェル32及び外側ローラシェル33において、踏面32a,33a及び各嵌合部32b,33bを含む各部の寸法が同一になっていることも、第1実施形態と同様である。
結合リング34は、筒状の部材であり、両端部に内側ローラシェル32及び外側ローラシェル33の各嵌合部32b,33bに圧入されるリング側嵌合部34aを有し、両リング側嵌合部34aに挟まれる軸方向中央部に大径部34bを有している。両リング側嵌合部34aの外径は同径であるが、大径部34bの外径は両リング側嵌合部34aの外径よりも大きい。また、結合リング34の内径については、軸方向の全長にわたって同じ径である。
なお、この実施形態においても、結合リング34の両端外周には、面取り部34cが形成されている。また、結合リング34の内周部とシャフト2との間には、潤滑油の油溜まり29が形成されている。
以上のようにして、結合リング34によって、内側ローラシェル32と外側ローラシェル33とは、両ローラシェル32,33間に所定の隙間をあけた状態で一体的に結合されている。そして、この隙間は、1つのブシュ4の全長とほぼ同じ長さになっている。
ここで、結合リング34の全長は、内側ローラシェル32及び外側ローラシェル33の嵌合部32b,33bの深さ(軸方向長さ)と結合リング34の大径部33bとを合わせた長さよりも長い。このため、組み付け状態では、結合リング34の両端部が各ローラシェル32,33の嵌合部32b,33bの底面(端面)に当接するが、結合リング34の大径部34bの両端面は各ローラシェル32,33の対向する端面には当接しない。
また、内側ローラシェル32及び外側ローラシェル33の内周の嵌合部32b、33bは、転輪31の軸方向において、外周のトラックリンク17と接触する踏面32a、33aに対応する内周部を含み実質的にそれらと同じ位置に形成されている。転輪31に加わる負荷はトラックリンクと接触する踏面32a、33aに加わり、その負荷はシャフト2に伝播され車体フレーム8で受けられる。本実施形態では、嵌合部32b、33bは、軸方向で踏面32a、33aの長さよりやや長い。
組み付け方法については、第1実施形態と全く同様である。
<特徴>
この参考例では、第1実施形態とほぼ同様の特徴に加えて、ブシュ4とシャフト2との片当たりをより抑えることができるという特徴を有している。すなわち、この参考例では、結合リング34が各ローラシェル32,33の全長にわたって配置されているため、結合リング34を各ローラシェル32,33に圧入したときに、局部的な変形が生じにくい。このため、結合リング34の内周面とシャフト2との間の隙間は軸方向において均一になり、ブシュ4とシャフト2との片当たりをより抑えることができる。
また、各ローラシェル32,33の軸方向長さが短いので、ローラシェル自体を軽量化でき、全体としても軽量化を実現することができる。
参考例の変形例>
参考例では、結合リング34を嵌合部34aと大径部34bとで構成したが、大径部34bをなくして全長にわたってすべて同じ外径にしてもよい。ただし、この場合は、結合リングを圧入する際に、結合リングが変形しない程度の肉厚にする必要がある。
第2実施形態
図3に第2実施形態を示す。この第2実施形態では、第1実施形態と、内側ローラシェル及び外側ローラシェルの端部の構成のみが異なり、他の構成は同様である。図3では、内側ローラシェルのみを示しているが、外側ローラシェルについても全く同様の構成である。
この第2実施形態の内側ローラシェル42は、外側端部に第1実施形態と同様の内側嵌合用凹部42aを有するとともに、内側の端部で内周部に、支持部材嵌合用の凹部42bを有している。そして、この凹部42bに、フローティングシール22を支持するための支持部材43が圧入されている。この支持部材43は、フローティングシール22を支持するとともに、スラストワッシャ30を軸方向において位置決めし、かつスラストワッシャ30が受けたスラスト力を受けている。
<特徴>
この第2実施形態では、フローティングシール22を支持するための支持部材43が、内側ローラシェル42に圧入されている。そのため、従来、必要であったネジ穴が不要になるので、熱処理深さを深くすることができる。その結果、ローラシェルの外径を小さくして、転輪の重量を軽減することが可能である。
第3実施形態
図4に第3実施形態を示す。この第3実施形態では、第1実施形態と、内側ローラシェル及び外側ローラシェルの端部の構成のみが異なり、他の構成は同様である。図4では、内側ローラシェルのみを示しているが、外側ローラシェルについても全く同様の構成である。
この第3実施形態の内側ローラシェル52は、第1実施形態と同様の内側嵌合用凹部52aが形成されており、逆側の内側端部は平坦面52bになっている。そして、この内側端面52bに、フローティングシール22を支持するための支持部材53が配置されている。支持部材53は、円板状に形成されており、外径は内側ローラシェル52の端部の外径と同じである。また、支持部材53の内周部にはフローティングシール22を支持する支持部53aが形成されており、外周部には複数の突起53bが円周方向に等間隔で形成されている。この複数の突起53bが、それぞれ内側ローラシェル52の外周部に溶接され、支持部材53が内側ローラシェル52に固定されている。
この実施形態では、複数の突起53bのみを切削して除去することにより、支持部材53を内側ローラシェル52から容易に取り外すことができる。また、突起53bのみが除去されるので、支持部材53の再利用が可能となる。
なお、複数の突起53bを設けずに、支持部材の全周を溶接することによって内側ローラシェル52に固定するようにしても良い。
[他の実施形態]
(a)結合リングの形状は前記各実施形態の形状に限定されない。例えば、内側ローラシェルに圧入される部分と、外側ローラシェルに圧入される部分の外径とが異なっていても良い。
(b)前記各実施形態の転輪は、下転輪のみならず、上転輪にもそのまま適用できることはもちろんである。
1 転輪
2 シャフト
3a,3b ローラ組立体
4 ブシュ
8 車体フレーム
12,32,42,52 内側ローラシェル
13,33 外側ローラシェル
14,34 結合リング
14a,34a 面取り部
15,25 結合部
15a,25a,32b,33b 嵌合部
16,26 踏面部
16a,26a,32a,33a 踏面

Claims (4)

  1. 履帯の非接地面側に配置され、車体フレームに支持される履帯式走行車両の転輪であって、
    前記車体フレームに支持されるシャフトと、
    前記シャフトの外周に配置されたローラ組立体と、
    前記ローラ組立体を前記シャフトに回転自在に支持する軸受と、
    を備え、
    前記ローラ組立体は、
    前記車体フレームに近い内側に配置され、内周部に外側端部から内側に向かって形成された内側嵌合部を有する筒状の内側ローラシェルと、
    前記内側ローラシェルの外側に配置され、内周部に内側端部から外側に向かって形成された外側嵌合部を有する筒状の外側ローラシェルと、
    前記内側ローラシェルの内側嵌合部及び前記外側ローラシェルの外側嵌合部に圧入されて両ローラシェルを結合するための結合リングと、有し、
    前記内側ローラシェルは、前記内側嵌合部である凹部が形成された内側結合部と、前記内側結合部より内側に形成され履帯が当接する踏面を有する内側踏面部とを有しており、
    前記外側ローラシェルは、前記外側嵌合部である凹部が形成された外側結合部と、前記外側結合部より外側に形成され履帯が当接する踏面を有する外側踏面部とを有しており、
    前記軸受は前記内側踏面部及び前記外側踏面部の内周部に装着されている、
    履帯式走行車両の転輪。
  2. 前記内側ローラシェルの内側嵌合部と前記外側ローラシェルの外側嵌合部は同じ外径である、請求項に記載の履帯式走行車両の転輪。
  3. 前記結合リングは、前記内側嵌合部に圧入されるリング側内側嵌合部と、前記外側嵌合部に圧入されるリング側外側嵌合部と、を有しており、前記リング側内側嵌合部と前記リング側外側嵌合部とは同じ外径であり、前記両リング側嵌合部の圧入側の外周端には面取り部が形成されている、請求項に記載の履帯式走行車両の転輪。
  4. 前記結合リングの内径は、前記内側ローラシェル及び前記外側ローラシェルの内径より大きい、請求項に記載の履帯式走行車両の転輪。
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