JP5382664B2 - 履帯式走行車両の下転輪 - Google Patents
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Description
履帯式走行車両は、走行体の左右両側の前後位置に遊動輪と駆動輪とが配置され、この駆動輪と遊動輪との間に無端状の履帯が巻き掛けられている。そして、履帯式走行車両では、履帯における非接地面側において駆動輪と遊動輪との間に、複数の転輪が配置されている。複数の転輪は、走行体の車体フレームに支持されており、複数の転輪が設けられていることで、走行時における接地力を確保することができ、また車体を安定支持することができる。
すなわち、上記公報に開示された履帯式走行車両の下転輪では、リング部材の圧入嵌合によって第1・第2転輪セグメントを固定している。このため、転輪の取付け状態において第1・第2転輪セグメントが傾いて、片辺りが発生する場合がある。この場合には、第1・第2転輪セグメントの一部に局所的に応力が生じるため、変形する等の問題が発生するおそれがある。
ここで、上記リング部材は、例えば、略円筒状の部材を周方向に分割した複数の部材によって構成されており、第1・第2転輪セグメントを合わせた状態で形成される段差部の部分に嵌め込まれるようにして、互いに接合される。
さらに、第1・第2転輪セグメントの外周面とリング部材の内周面との間には隙間が形成されており、リング部材がローラ組立て体に対して無用な負荷をかけることがないため、第1・第2転輪セグメントの溶接部をリング部材によって保護することができるとともに、取付け状態において第1・第2転輪セグメントが傾いて片当たりし応力が局所的に発生することで変形してしまうことを防止することができる。
以上により、簡易な構成により、部品寿命が長いダブルフランジタイプの下転輪を得ることができる。
これにより、ローラ組立て体の軸方向における中央部分付近に沿って、リング部材を配置することができる。この結果、リング部材によって、ローラ組立て体の軸方向中央部分付近に凸部を設けることができるため、ダブルフランジ型の下転輪を容易に構成することができる。
ここでは、リング部材が嵌め込まれる段差部の高さが、第1・第2転輪セグメントの外周面とリング部材の内周面との間に形成される所定の隙間の大きさの倍以上になるように設定している。
これにより、リング部材が径方向に偏って位置した場合でも、リング部材が段差部から外れて軸方向に移動してしまうことを回避することができる。この結果、第1・第2転輪セグメントの溶接部を、リング部材によって確実に保護することができる。
これにより、リング部材が径方向に移動した場合でも、リング部材の内周面と第1・第2転輪セグメントの溶接部分とが接触することを回避することができる。この結果、溶接部分に負荷をかけることなく、リング部材によって溶接部分を保護することができる。
なお、以下の説明では、軸方向、周方向、および径方向という方向を用いて説明しているが、これは略円筒状の第1・第2転輪セグメント11,12の軸方向、周方向、および径方向を基準とする方向を意味している。
シャフト2は、図示しない履帯式走行車両の車体フレームに取り付けられており、略円柱状の形状を有し、略円筒状のローラ組立て体3の中心に挿入されてローラ組立て体3の回転中心となる。また、シャフト2の両端には、ローラ組立て体3を挟み込むように、第1カラー13と第2カラー14とが取り付けられている。
第1・第2カラー13,14は、略円筒状の形状を有しており、その中心部分にシャフト2が挿入された状態で取り付けられている。なお、第2カラー14は、ピン18によってシャフト2に対して固定されている。
<軸受け部16,17>
軸受け部16,17は、第1・第2カラー13,14の軸方向におけるローラ組立て体3と対向する側にそれぞれ設けられている。また、軸受け部16,17は、シャフト2および第1・第2カラー13,14に対して、ローラ組立て体3を相対的に回転させるために設けられている。
ローラ組立て体3は、図1に示すように、第1転輪セグメント11と、第2転輪セグメント12と、溶接部15と、段差部3a(図2参照)と、リング部材4と、を有している。
第1転輪セグメント11は、中央孔にシャフト2が挿入される略円筒状の部材であって、図示しない車体フレーム側に配置されている。また、第1転輪セグメント11は、ローラ組立て体3における軸方向端部に相当する位置に、凸部11aを有している。凸部11aは、履帯30に固定されたリンク31が、ローラ組立て体3の軸方向にずれて外れないように、径方向に突出している。
段差部3aは、図2に示すように、第1・第2転輪セグメント11,12の外周面における接合側の端部にそれぞれ形成された径小部である。よって、段差部3aは、図3に示す第1・第2転輪セグメント11,12を接合した状態では、そのほぼ中央部分に溶接部15が形成される。また、段差部3aは、図2に示すように、第1・第2転輪セグメント11,12の外周面から高さhだけ凹んだ状態となっている。
段差部3aの高さh>隙間Sの幅d×2
つまり、段差部3aの大きさは、第1・第2転輪セグメント11,12の外周面とリング部材4の内周面との間の隙間Sの大きさの倍以上になるように設定されている。
リング部材4を構成する第1・第2リング部21,22は、略円筒状のリング部材4を周方向において2分割して形成された部品であって、第1・第2転輪セグメント11,12の段差部3aの部分を覆うように、互いに溶接接合される(図6(a)および図6(b)参照)。
なお、第1・第2転輪セグメント11,12の接合、第1・第2リング部21,22の接合等を含む下転輪1の製造方法については、後段にて詳述する。
本実施形態では、以上のような構成を備えた下転輪1を、図4に示すフローチャートに沿って製造する。
次に、ステップS3において、図6(a)に示すように、第1・第2転輪セグメント11,12の軸方向中央部分に形成された段差部3aに対して、第1・第2リング部21,22を嵌め込むように連結させる。このとき、第1・第2リング部21,22の内周面と段差部3aの面との間には、所定の隙間Sが形成されている。
次に、ステップS5において、ステップS1〜ステップS4の工程において構成された略円筒状のローラ組立て体3の中央孔部分に、シャフト2を挿入する。
本実施形態の下転輪1は、以上のような製造工程を経て製造されることで、簡易な構成により、シングルフランジタイプからダブルフランジタイプの下転輪1に容易に改造することができる。
本実施形態の下転輪1は、上述したように、シャフト2と、シャフト2に回転可能な状態で取り付けられるローラ組立て体3と、ローラ組立て体3をシャフト2に対して相対回転させる軸受け部16,17と、を備えている。そして、ローラ組立て体3は、第1・第2転輪セグメント11,12と、溶接部15と、リング部材4と、段差部3aと、を有している。第1・第2転輪セグメント11,12は、軸方向における端部11b,12b同士を接合することで、略円筒形状の部品となる。リング部材4は、第1・第2転輪セグメント11,12によって構成される略円筒形状の部品の外周面に形成された段差部3aの部分を覆うように、所定の隙間Sを介して取り付けられている。
さらに、リング部材4は、第1・第2転輪セグメント11,12の外周面に形成された段差部3aの面から所定の隙間Sを介して設けられている。つまり、リング部材4は、段差部3aの面に接触して押圧するようなことはない。これにより、段差部3aのほぼ中央部分に形成された溶接部15に対して、リング部材4が接触して余計な応力等を生じさせることはない。
上記実施形態では、リング部材4として、周方向に2分割された第1・第2リング部21,22を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、リング部材4としては、2分割されたものに限らず、3分割以上に分割された構成であってもよい。
2 シャフト
3 ローラ組立て体
3a 段差部
4 リング部材
4a 凹部
11 第1転輪セグメント
11a 凸部
11b 端部
11c 段部
12 第2転輪セグメント
12a 凸部
12b 端部
12c 段部
13 第1カラー
14 第2カラー
15 溶接部
16,17 軸受け部
18 ピン
21 第1リング部
22 第2リング部
25 溶接部
30 履帯
30a 接地面
30b 非接地面
31 リンク
d 幅
h 高さ
S 隙間(所定の隙間)
Claims (4)
- 履帯の非接地面側に設けられており、履帯式走行車両の車体フレームに支持される履帯式走行車両の下転輪であって、
前記車体フレームに支持されるシャフトと、
前記シャフトに対して回転可能な状態で挿嵌される略円筒状のローラ組立て体と、
前記ローラ組立て体を前記シャフトに対して相対回転させる軸受け部と、
を備え、
前記ローラ組立て体は、
前記車体フレーム側に配置された第1転輪セグメントと、
前記車体フレームとは反対側に配置された第2転輪セグメントと、
前記第1・第2転輪セグメントを軸方向における端部同士を互いに溶接して形成される溶接部と、
前記ローラ組立て体の前記溶接部外周に、前記第1・第2転輪セグメントの外周面と所定の隙間を介して取り付けられた略円筒状のリング部材と、
前記第1・第2転輪セグメントの外周面における前記リング部材が取り付けられた部分に、周方向に沿って形成された段差部と、
を有している履帯式走行車両の下転輪。 - 前記溶接部は、前記ローラ組立て体の軸方向におけるほぼ中央部分に配置されている、
請求項1に記載の履帯式走行車両の下転輪。 - 前記段差部の段差は、前記所定の隙間の倍以上の大きさを有している、
請求項1または2に記載の履帯式走行車両の下転輪。 - 前記リング部材は、前記第1・第2転輪セグメントの外周面に形成された前記段差部に対向する内周面側に、周方向に沿って形成された凹部を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の履帯式走行車両の下転輪。
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