JPH04100973U - 装軌式車両の走行騒音低減装置 - Google Patents
装軌式車両の走行騒音低減装置Info
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- JPH04100973U JPH04100973U JP1155891U JP1155891U JPH04100973U JP H04100973 U JPH04100973 U JP H04100973U JP 1155891 U JP1155891 U JP 1155891U JP 1155891 U JP1155891 U JP 1155891U JP H04100973 U JPH04100973 U JP H04100973U
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Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のようにゴム等を用いることなく取付け
が容易であり、しかも走行騒音低減の効果が得られるよ
うにしたもの。 【構成】 スプロケット1と、トラックフレ−ム2に設
けた遊動輪3および上下転輪4,5と、これら各輪に巻
装される履帯6とを備えた装軌車両の足回り装置におい
て、上転輪4とスプロケット1の間のトラックフレ−ム
2上のスプロケット1に近接した位置に、この間の履帯
6に接触して回転する第3の上転輪7を設けたものであ
る。 【効果】 スプロケットへの履帯の巻き込みがスム−ス
に行われ、これにより叩き音の低減される。
が容易であり、しかも走行騒音低減の効果が得られるよ
うにしたもの。 【構成】 スプロケット1と、トラックフレ−ム2に設
けた遊動輪3および上下転輪4,5と、これら各輪に巻
装される履帯6とを備えた装軌車両の足回り装置におい
て、上転輪4とスプロケット1の間のトラックフレ−ム
2上のスプロケット1に近接した位置に、この間の履帯
6に接触して回転する第3の上転輪7を設けたものであ
る。 【効果】 スプロケットへの履帯の巻き込みがスム−ス
に行われ、これにより叩き音の低減される。
Description
【0001】
本考案はブルト−ザ等の足回り装置に係り、特に走行時に発生する騒音の低減
を図った装軌式車両の走行騒音低減装置に関する。
【0002】
近年、工場や車両から出る排気ガスや騒音は環境問題となっており、このこと
は低速走行の装軌車両の周囲騒音においても例外ではなく、その低減方策に積極
的に取り組むように求められている。このような周囲騒音を調べてみると、足回
りの走行騒音では、特に履帯とスプロケットとの噛み合い音が大きなウェイトを
占めている。したがってこの噛み合い音をゴム等の緩衝材を用いて低減しようと
云う試みが例えば実開昭55−119281号公報および実開昭61−1832
73号公報に開示されている。前者は図6に示すように外側面に履板を固着した
リンクを無端状に連結した履帯21において、リンク22,22間に、外周に耐
摩耗成部材よりなる硬化円筒23を固着した円筒状緩衝体24を回動自在に架設
し、その緩衝体24を履帯21がスプロケット25に接する前に、回動しながら
スプロケット25に接するようにしたものであり、後者は図7に示すようにスプ
ロケット26の歯付近両側部を周方向に沿って複数の緩衝部材27を配置し、各
緩衝部材27はスプロケット側部へボルト28により取外し可能に固定される金
属取付部片29と、その取付け部片周りに一体に固着された弾性パッド30を有
して、緩衝部材27を反転使用可能としたものである。
【0003】
しかしながら、前記公知技術は初期段階において騒音低減効果が確実に得られ
るものの、ゴムの摩耗、ヘタリ、および剥離等による劣化によってその効果は早
期に減少する問題があり、また、前者の履帯全部、および後者のスプロケット周
囲にこれら弾性体を設けることは数が多い点で煩わしさがあり工数やコストの面
から云っても高価にならざるを得ず、特に大型の機械になるとゴムの耐久性が不
足するのでゴムで騒音低減を図るのは困難である等の問題があった。
【0004】
本考案はこれに鑑み、前述の公知技術に示されているようなコム等の緩衝体を
用いることなく、取付けが容易であり、しかも走行騒音低減の効果が得られるよ
うにした装軌式車両の走行騒音低減装置を提供して、従来技術の持つ欠点の解消
を図ることを目的としてなされたものである。
【0005】
上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案の請求項1はスプロケット
と、トラックフレ−ムに設けた遊動輪および上下転輪と、これら各輪に巻装され
る履帯とを備えた装軌車両の足回り装置において、前記上転輪とスプロケットの
間のトラックフレ−ム上で、前記スプロケットに近接した位置に、この間の履帯
に接触して回転する次位の上転輪を設けたことを特徴とし、請求項2は請求項1
において次位の上転輪を設ける位置はスプロケットの軸心から前方に履帯の2リ
ンクピッチ以下としたことを特徴とする。
【0006】
上記構成により、履帯をスプロケットに巻込み時の多角形運動によるバタツキ
を少なくすることになり、スプロケットへの巻き込みがスム−スに行われる。
【0007】
図1は本考案にかかる装軌式車両の走行騒音低減装置の一実施例を示し、図2
は図1の部分詳細である。
【0008】
本考案の請求項1はスプロケット1と、トラックフレ−ム2に設けた遊動輪3
および上下転輪4,5と、これら各輪に巻装される履帯6とを備えた装軌式車両
の足回り装置において、前記上転輪4とスプロケット1の間のトラックフレ−ム
2上で、前記スプロケット1に近接した位置に、この間の履帯6に接触して回転
する次位(実施例では第3)の上転輪7を設けたもので構成されている。
【0009】
図1はブルド−ザ等の装軌式車両の上部を省略した足回り装置の右側面を示す
もので、トラックフレ−ム2の前部には遊動輪3が、後部にはスプロケット1が
それぞれ設けられている。また、トラックフレ−ム2の下部には複数個の下転輪
5が、上部にも複数個(実施例では2個)の上転輪4がそれぞれ設けられている
。そして履帯6はスプロケット1および遊動輪3の外周に接触し、上下転輪4,
5にほぼ点接触するように無端状に巻装されており、スプロケット1が図示しな
い駆動源により回転すると履帯6はそれに伴い各転輪間を移動するので、車両が
前進または後進するようになっている。図中、8は遊動輪3の調整機構等のカバ
−、9は排土板等を取付けるためのトラニオン、11はスカ−トを示す。
【0010】
上転輪4とスプロケット1との間の履帯6は一般には弛み勝ちになっており、
履帯6の屈曲によりバタツキ現象が見られる。そこで本考案は上転輪4とスプロ
ケット1との間のトラックフレ−ム2上にトラックフレ−ムボス12を設け、こ
の上に高さ調整可能なシム14を有する上転輪支持金具13を設け、この軸芯1
5に第3の上転輪7を履帯6に接するように設けたものである。請求項2は次位
の上転輪7を設ける位置をスプロケット1の軸心Oから前方に履帯6の2リンク
ピッチ以下の寸法が前記軸芯15となるようにしたものである。ただし、この場
合スプロケット1のティ−ス1aと干渉しない程度にスプロケット1に接近する
ようになる。これにより上転輪4とスプロケット1との間の履帯6は接線状態で
スプロケット1のティ−ス1aに噛み合うことが可能である。
【0011】
つぎに上転輪7を設ける位置をスプロケット1の軸心Oから前方へ履帯6の2
リンクピッチ以下とした根拠を図3〜図5で説明する。まず、図3に示すように
履帯6のリンクピッチLpの3倍とした場合、履帯6の屈曲が上転輪7とスプロ
ケット1の間に生じ、履帯6が2点鎖線と実線で示すように上下するバタツキ現
象が起こり、この結果履帯6に内嵌されているブッシュ6aとスプロケット1と
の叩き音により騒音が発生する。これが図4に示すように履帯6のリンクピッチ
Lpの2倍とした場合、履帯6の屈曲がなくブッシュ6aとスプロケット1との
噛み合いはスム−スに行われ、発生する騒音は小さくなる。すなわち、平坦地を
高速(F2〜3,R2〜3)で走行し、車両左側から15m離れた地点での騒音
を計測した実車による測定では図5に示すような結果が得られた。これによれば
本考案では従来と比較して騒音が低減していることが明らかである。したがって
本考案による次位の上転輪7を設ける位置は前後方向で約1.5〜max2.0
リンクピッチ、上下方向は従来の上転輪4とスプロケット1を結ぶ接線上、また
は接線より+1〜+5mm上方とするのが最も効果的であることが分かった。
本考案は以上説明したように、請求項1ではスプロケットと、トラックフレ−
ムに設けた遊動輪および上下転輪と、これら各輪に巻装される履帯とを備えた装
軌車両の足回り装置において、前記上転輪とスプロケットの間のトラックフレ−
ム上で、前記スプロケットに近接した位置に、この間の履帯に接触して回転する
次位の上転輪を設け、請求項2では該次位の上転輪を設ける位置をスプロケット
の軸心から前方に履帯の2リンクピッチ以下としたから、スプロケットへの履帯
の巻き込みがスム−スに行われ、これにより叩き音の低減される。したがって足
回りの走行騒音の低減が図られると共に、異常噛み合い防止により履帯ブッシュ
やスプロケットティ−スの摩耗寿命が向上する等の効果を奏するものである。
【図1】本考案の装軌式車両の走行騒音低減装置の一実
施例の説明図である。
施例の説明図である。
【図2】図2は図1の部分詳細を示す説明図である。
【図3】本考案の上部転輪の設ける位置を履帯リンクピ
ッチの3倍とした場合を示す説明図である。
ッチの3倍とした場合を示す説明図である。
【図4】本考案の上部転輪の設ける位置を履帯リンクピ
ッチの2倍とした場合を示す説明図である。
ッチの2倍とした場合を示す説明図である。
【図5】本考案と従来の場合の実車による走行騒音の測
定結果の比較値である。
定結果の比較値である。
【図6】従来の装軌式車両の走行騒音低減装置の一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】従来の装軌式車両の走行騒音低減装置の他の例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 スプロケット
2 トラックフレ−ム
3 遊動輪
4 上転輪
5 下転輪
6 履帯
7 上転輪
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 深澤 敏彦
大阪府枚方市上野3−1−1株式会社小松
製作所大阪工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 スプロケットと、トラックフレ−ムに設
けた遊動輪および上下転輪と、これら各輪に巻装される
履帯とを備えた装軌車両の足回り装置において、前記上
転輪とスプロケットの間のトラックフレ−ム上で、前記
スプロケットに近接した位置に、この間の履帯に接触し
て回転する次位の上転輪を設けたことを特徴とする装軌
式車両の走行騒音低減装置。 - 【請求項2】 請求項1の次位の上転輪を設ける位置は
スプロケットの軸心から前方に履帯の2リンクピッチ以
下としたことを特徴とする請求項1記載の装軌式車両の
走行騒音低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1155891U JPH04100973U (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 装軌式車両の走行騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1155891U JPH04100973U (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 装軌式車両の走行騒音低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100973U true JPH04100973U (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=31745083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1155891U Pending JPH04100973U (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 装軌式車両の走行騒音低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04100973U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666345A2 (en) | 2004-12-01 | 2006-06-07 | Komatsu Ltd | Crawler traveling device |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP1155891U patent/JPH04100973U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666345A2 (en) | 2004-12-01 | 2006-06-07 | Komatsu Ltd | Crawler traveling device |
JP2006151331A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Komatsu Ltd | 履帯式走行装置 |
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