JP2006148322A - 車載通信システムおよび車載通信装置 - Google Patents

車載通信システムおよび車載通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006148322A
JP2006148322A JP2004333175A JP2004333175A JP2006148322A JP 2006148322 A JP2006148322 A JP 2006148322A JP 2004333175 A JP2004333175 A JP 2004333175A JP 2004333175 A JP2004333175 A JP 2004333175A JP 2006148322 A JP2006148322 A JP 2006148322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
vehicle communication
communication device
relay
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004333175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523831B2 (ja
Inventor
Kunimitsu Arai
国充 新井
Shigeyuki Asami
重幸 浅見
Shigeji Yoshida
成志 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2004333175A priority Critical patent/JP4523831B2/ja
Publication of JP2006148322A publication Critical patent/JP2006148322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523831B2 publication Critical patent/JP4523831B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】パケットの中継を必要最小限に抑えるとともに、建造物等の障害物が車載通信装置間に存在する場合においてもパケットの送受信が可能である車載通信システム、およびその車載通信システムに適用される車載通信装置を提供する。
【解決手段】車両70Bに搭載された車載通信装置1Bは、車両70Cの位置および移動速度ベクトルと、車両70Bの位置および移動速度ベクトルとから、車両70Bが交差点等の不感領域間中継領域に存在すると判定する。この判定により、車載通信装置1Bは、自らが中継装置として動作可能である旨を表す中継可能フラグ記述した送信パケットを、他の車載通信装置1に送信する。当該送信パケットを受信した当該他の車載通信装置1は、車載通信装置1Bを中継装置としてパケットを送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載通信装置間で通信を行う車載通信システム、および車両に搭載される車載通信装置に関する。
数多くの車両が走行する道路上においては、他車両の位置情報や速度情報等の走行情報を取得することができれば、他車両との衝突を回避して自車両を安全に運転することができる。そこで、車両に車載通信装置を搭載し、車両間で無線通信を行うことによって情報を交換する車載通信システムが従来から研究されている。
従来研究されてきた車載通信システムでは、各車両に搭載された車載通信装置それぞれを中継装置としたパケット通信を行う。パケットの送信元となる車載通信装置は、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信する。また、パケットを受信した車載通信装置は、更に、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信する。
なお、次の文献には、各車両がGPS受信機によって位置情報を取得し、取得した位置情報を車両間で交換する衝突防止システムが開示されている。
森岡裕一、曽田敏弘、中川正雄、「見通し外交差点におけるDGPSと車々間通信を利用した衝突防止システム」、電子情報通信学会技術報告ITS2000−4、2000年5月、p.19−24
このように、無線通信が可能な全ての車載通信装置にパケットを送信、あるいは中継する車載通信システムでは、車両密度が高い環境では冗長なパケットが大量に送受信され、通信路の情報容量が圧迫されるため実用が困難である。また、市街地のように多数の道路が交差している場合には、建造物や塀等の障害物によって電磁波が遮られ、パケットの送受信が不可能となる場合がある。
本発明は、このような課題に対してなされたものであり、パケットの中継を必要最小限に抑えるとともに、建造物等の障害物が車載通信装置間に存在する場合においてもパケットの送受信が可能である車載通信システム、およびその車載通信システムに適用される車載通信装置を提供する。
本発明は、中継装置として動作する車載通信装置を介して第1の車載通信装置と第2の車載通信装置との間の無線通信を行う車載通信システムであって、第3の車載通信装置が、互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な領域である中継領域に存在するか否かの判定に基づいて、第3の車載通信装置を前記中継装置として動作させるか否かが決定されることを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信システムにおいては、第3の車載通信装置は、他の車載通信装置の移動速度ベクトルと自らの移動速度ベクトルとのなす角を算出する移動速度ベクトル角算出手段を含み、移動速度ベクトル角算出手段の算出結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信システムにおいては、第3の車載通信装置は、衛星測位手段を含み、衛星測位手段の測位結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信システムにおいては、第3の車載通信装置は、自らを搭載する車両の移動方向を示す車両方向指示手段を含み、車両方向指示手段の動作状態に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明は、他の車載通信装置との間で無線通信を行う車載通信装置であって、互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な領域である中継領域に自らが存在するか否かの判定を行う存在領域判定手段と、存在領域判定手段の判定結果の情報を含む判定信号を、他の車載通信装置に送信する判定信号送信手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信装置においては、存在領域判定手段は、他の車載通信装置の移動速度ベクトルと自らの移動速度ベクトルとのなす角に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信装置においては、存在領域判定手段は、衛星測位手段を含み、衛星測位手段の測位結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信装置は、自らを搭載する車両の移動方向を表示する車両方向指示手段を含むものとし、存在領域判定手段は、車両方向指示手段の動作状態に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行う構成とすることが好適である。
また、本発明に係る車載通信装置は、判定信号を受信する判定信号受信手段を含むものとし、受信した判定信号が、当該判定信号を送信した車載通信装置が中継領域に存在する旨の情報を含む場合には、当該判定信号を送信した車載通信装置を中継装置として無線通信を行う構成とすることが好適である。
本発明によれば、パケットの中継を必要最小限に抑えることができるため、通信路の情報容量に余裕を持たせることができ、処理負担を軽減して迅速な通信処理を行うことができる。また、建造物や塀等の無線通信に対する障害物が車載通信装置間に存在する場合であっても、パケットの送受信が可能である車載通信システムを実現することができる。
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る車載通信装置1の構成を示す。この車載通信装置1は複数の車両に搭載され、複数の車両の間でのパケット通信を可能にする。各車両に搭載された車載通信装置1は、予め定められた時間間隔tpごとに、あるいは予め定められた距離を走行するごとにパケットの送受信あるいはパケットの中継を行う。ここでは、時間間隔tpごとにパケットの送受信あるいはパケットの中継を行うものとする。パケットは、送信元の車載通信装置1が中継装置等を介さずに他の車載通信装置1に送信するものとしてもよいし、送信元の車載通信装置1が中継装置となる車載通信装置1を指定し、指定された車載通信装置1を中継装置として他の車載通信装置1に送信するものとしてもよい。このとき、中継装置として動作する車載通信装置1を、送信元の車載通信装置1に指定されたもののみとすれば、パケットの中継を必要最小限に抑えることができる。また、建造物や塀等の障害物によって送受信する信号が互いに遮られた領域間でのパケットの送受信にあっては、その領域間を中継可能な地点に存在する車両に搭載された車載通信装置1を中継装置として指定することで、当該障害物がパケットの送受信に及ぼす影響を低減することができる。
例として、図2に示すように車載通信装置1を搭載した車両70Aから車両70Dが道路82上に位置している場合に、各車両70に搭載された車載通信装置1の間で行われるパケットの送受信動作について説明する。各車両70に搭載された車載通信装置1には各車両70の識別符号が与えられている。ここでは車載通信装置1Aが、パケットを他の車載通信装置1に送信するものとする。車載通信装置1Aはパケットを送信する際に、中継装置とすべき車載通信装置1を搭載した車両70を指定する。車載通信装置1Aが、中継装置とすべき車載通信装置1を搭載した車両70を指定する際には、自らが備える中継車両候補保存テーブル56を参照する。このテーブルは、事前に他の車載通信装置1から受信したパケットの内容に基づいて作成されるものであるが、当該テーブルを作成する具体的な動作については後述する。ここで、車両70Bが指定されたものとすると、車載通信装置1Aから送信されるパケットには中継車両となる車両70Bの識別符号が付され、車載通信装置1Bは、このパケットを受信するとともに自らが中継装置として指定されたことを認識する。車載通信装置1Bは、車載通信装置1Aから送信されたパケットを、他の不特定の車両70に搭載された車載通信装置1に送信する。なお、ここでは車載通信装置1Aがパケットを送信する際の動作に着目して説明したが、車載通信装置1Bから車載通信装置1Dがパケットを送信する際の動作についても同様である。
次に、車載通信装置1の具体的な動作について図1を参照して説明する。車載通信装置1で送受信されるパケットは、図3に示すように、送信元車両識別符号、中継可能フラグ、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻から構成される。送信元車両識別符号および中継依頼車両識別符号は、車両70およびそれに搭載された車載通信装置1を識別するための識別符号である。中継可能フラグは、パケットを送信する車載通信装置1が中継装置として動作することが可能であるか否かを示すフラグであり、例えば、2進数であれば「1」を可能に「0」を不可能に対応付けておけばよい。パケットを受信した車載通信装置1は、中継可能フラグを参照することで中継車両候補保存テーブル56を作成する。送信元車両の走行情報はパケット送信元の車載通信装置1を搭載する車両70の位置情報および速度情報を含み、速度情報は移動速度の絶対値と移動方向を表すベクトルを以て表される。付加データは、他の車載通信装置1に送信することのできる任意のデータであり、例えば、車種、車両のブランド、外観形状等、他の運転手に報知したい任意の情報を含ませることができる。
まず、車載通信装置1がパケットを送信する際の動作について説明する。図2の例では、車載通信装置1Aがパケットを送信する際の動作がここで述べる動作に該当する。
送信パケット生成部40は、送信元車両識別符号、中継可能フラグ、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻を読み込むことによって送信パケットを生成する。
送信元車両の走行情報は、走行情報取得部10から読み込む。走行情報取得部10は、位置情報取得手段12と速度情報取得手段14とを備えており、走行情報に含まれる位置情報は位置情報取得手段12によって、走行情報に含まれる速度情報は速度情報取得手段14によって取得される。位置情報取得手段12と速度情報取得手段14については、GPS等の衛星測位システムの受信機を適用すればよい。
また、送信パケット生成部40は、存在領域判定処理部20から中継可能フラグを読み込み、送信パケットに記述する。存在領域判定処理部20は、車載通信装置1を搭載する車両70が、急カーブ、曲がり角、交差点、急傾斜道路の峠等、電磁波の不感領域の間を中継可能である道路上の領域(以下、不感領域間中継領域とする)に存在するか否かを判定し、中継可能フラグを生成する。例えば、図2のように車両70Aから車両70Dが道路82上に位置している場合、車両70Aから送信された信号は建造物80の存在によって遮られ、車両70Cには到達しない。すなわち図2において領域Qは領域Rに対する電磁波の不感領域であり、領域Rは領域Qに対する電磁波の不感領域である。また、領域Pは不感領域間中継領域となり得る。ここで、車両70Bは領域Pに存在しているため不感領域間中継領域に存在しているといえる。
存在領域判定処理部20は、中継可否判定手段24と地図データベース22とを備える。中継可否判定手段24は、走行情報取得部10が備える位置情報取得手段12から、車載通信装置1を搭載する車両70の位置データを取得する。更に、地図データベース22と当該位置データとを照合することにより、車載通信装置1を搭載する車両70が不感領域間中継領域に存在しているか否かを判定し、判定結果に基づいて中継可能フラグを生成する。この場合、急カーブ、曲がり角、交差点、急傾斜道路の峠等を不感領域間中継領域として地図データベース22上に予め定義しておき、中継可否判定手段24が位置情報取得手段12から取得した位置データとを照合することで、車載通信装置1が不感領域間中継領域に存在しているか否かを判定する構成とすることが好適である。
送信パケット生成部40は、更に、中継車両候補保存テーブル56から中継依頼車両識別符号を読み込む。中継車両候補保存テーブル56は、自らの車載通信装置1に対して中継装置として動作させる車載通信装置1を優先度の高い順序で識別符号を以て配列したものであり、後述する中継車両指定処理によって作成される。送信パケット生成部40は、中継車両候補保存テーブル56に基づいて中継依頼の優先度が最も高い車載通信装置1を選択し、その識別符号を中継依頼車両識別符号として送信パケットに記述する。
また、送信パケット生成部40は、車載通信装置1を搭載する車両70の車種、ブランド、外観形状等の情報が記憶された付加データ記憶部42から付加データを読み込む。
更に、送信元車両識別符号の読み込みに際しては自車識別符号記憶部62が、送信時刻の読み込みに際しては車載通信装置1が備える時計60が参照される。
送信パケット生成部40で生成された送信パケットは送信部44に入力され、無線信号に変換された後、アンテナ46を介して他の車載通信装置1へ送信される。
次に、車載通信装置1がパケットを受信する際の動作について説明する。図2の例では、車載通信装置1Bから車載通信装置1Dのそれぞれがパケットを受信する際の動作がここで述べる動作に該当する。
受信部48はアンテナ46を介してパケットによって変調された無線信号を受信する。そして、これを復調して受信パケットを取得し、中継処理部50、受信データ取得部52、およびフラグ判別部54に入力する。
中継処理部50は、受信パケットから中継依頼車両識別符号を読み込み、自車識別符号記憶部62に記憶されている自車両識別符号と比較照合する。中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致した場合、これはパケットの送信元の車載通信装置1から自らに対して中継依頼がなされていることを意味する。そこで中継処理部50は、受信パケットを中継処理するため、これを中継送信パケットとして送信部44へ入力する。中継送信パケットは、受信したパケットの送信元で生成された送信パケットと同様、送信元車両識別符号、中継可能フラグ、中継依頼車両識別符号、送信元車両の走行情報、付加データ、および送信時刻から構成される。送信部44は中継送信パケットを無線信号に変換し、アンテナ46を介して他の不特定の車載通信装置1にパケットを送信する。
なお、中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致しない場合には、受信したパケットの送信元の車載通信装置1から自らに対して中継依頼はなされていないため、中継送信パケットの送信は行わない。
中継依頼車両識別符号と自車両識別符号とが一致するか否かにかかわらず、受信データ取得部52は、受信パケットから送信元車両の走行情報や付加データを含む受信データを取得する。車載通信装置1は、受信データに含まれる送信元車両の走行情報に基づいて、自動運転装置、危険通知装置、合流及び車線変更支援装置等を動作させることが好適である。自動運転装置は、他車両の走行情報に基づいて、自車両のアクセル、ブレーキ、ギアチェンジ等を制御することで衝突を防ぐものである。危険通知装置は、他車両のハザード、急ブレーキ、エアバッグ、事故等の危険通知に係る情報を運転手に通知するものである。また、危険通知に係る情報を送信パケットの付加データに含ませ、更に他の車載通信装置1に送信する構成とすることもできる。合流及び車線変更支援装置は、他車両の走行情報に基づいて、自車両のアクセル、ブレーキ、ギアチェンジ等を制御することで、合流や車線変更を円滑に行うものである。カーナビゲーション装置を搭載している車両にあっては、送信元車両の位置をナビゲーション画面に表示するものとしてもよい。また、受信データに含まれる付加データに送信元車両の車種、ブランド、外観形状等の情報が含まれている場合には、当該車両の位置に加えて車種、ブランド、外観形状等をナビゲーション画面に表示させることが好適である。
次に、本実施形態に係る各車載通信装置1が中継車両保存テーブルを作成する中継車両指定処理について説明する。
フラグ判別部54は、受信部48から入力された受信パケットに含まれる中継可能フラグが、パケット送信元の車載通信装置1が中継装置として動作することが可能である旨の情報である場合には、受信パケットに含まれる送信元車両識別符号と送信時刻を対応付けて中継車両候補保存テーブル56に記憶させる。図4に中継車両候補保存テーブル56の構成を示す。中継車両候補保存テーブル56においては、送信時刻が最も新しいものが中継装置として動作させる優先度が最も高いものとされる。これは、数多く生成されたパケットのうち最も新しいものが、最も正確に車両70の現在の存在位置を反映しているものと考えられるためである。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は第2の実施形態に係る車載通信装置3の構成を示す。この車載通信装置3が第1の実施形態に係る車載通信装置1に代わって適用される。例えば、図2では車載通信装置1の代わりに車載通信装置3が車両70に搭載されることとなる。車載通信装置3は車載通信装置1に対して存在領域判定処理部26の構成が異なるが、その他の構成については車載通信装置1と同様であるため、同一構成部には同一の符号を付して説明を省略する。なお、以下の説明で、車両70とあるのは車載通信装置3を搭載した車両70を意味するものとする。
存在領域判定処理部26は、他車走行情報抽出手段28、走行情報比較手段30、他車両監視リスト32、および中継可否判定手段24を備える。存在領域判定処理部26が行う処理は、(1)自らの車両70と他の車両70とで移動速度ベクトルを比較する処理と、(2)他の車両70が予め定義された監視エリアに存在するか否かを判定する処理とに分けられる。
(1)移動速度ベクトルの比較
他車走行情報抽出手段28は、受信部48が取得した受信パケットに含まれる送信元車両の走行情報から、他の車両70の移動速度ベクトルを取得して走行情報比較手段30に入力する。一方、走行情報比較手段30は、速度情報取得手段14から、自らの車両70の移動速度ベクトルを読み込む。走行情報比較手段30は、他の車両70の移動速度ベクトルと自らの車両70の移動速度ベクトルとのなす角を算出し、当該なす角が予め定められた値以上であるときには、次に説明する、他の車両70が監視エリア内に存在するか否かの判定を行う。
(2)他の車両70が監視エリア内に存在するか否かの判定
他車走行情報抽出手段28は、受信部48が取得した受信パケットに含まれる送信元車両の走行情報から、他の車両70の位置情報を取得して走行情報比較手段30に入力する。一方、走行情報比較手段30は位置情報取得手段12から、自らの車両70の位置情報を読み込む。
走行情報比較手段30においては、他の車両70が不感領域間中継領域に存在するか否かを監視するための監視エリアが定義されている。例えば、交差点上の領域を不感領域間中継領域と定義するのであれば、図6のように車両70の進行方向に対してαの角をなし、互いに車両70の重心Gで交わる直線l1および直線l2と、車両70の進行方向と平行であり、車両70の重心Gからの距離がdである直線l3および直線l4によって形成される三角形の領域T1およびT2として定義することが好適である。
走行情報比較手段30は、他の車両70の位置情報と自らの車両70の位置情報とに基づいて、他の車両70が監視エリア内に存在するか否かを判定する。他の車両70が監視エリア内に存在するものと判定された場合には、送信元車両識別符号と送信時刻とを対応付けて他車両監視リスト32に掲載する。なお、送信元車両識別符号および送信時刻は、受信部48で取得された受信パケットから読み取る。図7にはこのように作成された他車両監視リスト32の構成を示す。
他車両監視リスト32に送信元車両識別符号が掲載されていることは、監視エリア内に移動方向が同一でない車両70が存在することを意味する。したがって、自らの車両70が交差点や曲がり角等の不感領域間中継領域に存在しているものと判断することができる。また、他車両監視リスト32に掲載されている情報は、送信時刻から予め定められた時間tdが経過するとともに削除するものとしておけば、今現在、自らの車両70が不感領域間中継領域に存在しているか否かについて把握することができる。なお、時間tdは不感領域間中継領域を車両70が通過するのに要する時間に基づいて決定することが好適である。
このように他車両監視リスト32を作成すると、走行車線の多い道路の場合、自らの車両70と同一道路上で車線変更を行ったに過ぎない他の車両70についての送信元車両識別符号が誤って掲載されてしまうおそれがある。そこで、中継判定手段は他車両監視リスト32を参照し、予め定められた数n以上の送信元車両識別符号が掲載されている場合には、自らの車両70が不感領域間中継領域に存在しているものと判断し、この判断に基づいて中継可能フラグを生成することとすればよい。ただし、あまりにもnを大きくすると、自らの車両70が不感領域間中継領域を走行しているにもかかわらずこれを看過してしまう危険性が高くなるので、nの値はこれを大きくすることの利害に鑑みて決定することが好ましい。
上記(1)および(2)では存在領域判定処理部26が行う処理について説明した。この処理によって中継可否判定手段24で生成された中継可能フラグは、中継可否判定手段24から送信パケット生成部40に入力され、送信パケット生成部40は当該中継可能フラグを送信パケットに記述する。パケットの送信、パケットの受信、およびパケットの中継送信に係る車載通信装置3の動作については、第1の実施形態に係る車載通信装置1の動作と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は第3の実施形態に係る車載通信装置5の構成を示す。この車載通信装置5が第1の実施形態に係る車載通信装置1に代わって適用される。例えば、図2では車載通信装置1の代わりに車載通信装置5が車両70に搭載されることとなる。車載通信装置5は車載通信装置1に対して存在領域判定処理部34の構成が異なるが、その他の構成については車載通信装置1と同様であるため、同一構成部には同一の符号を付して説明を省略する。なお、以下の説明で、車両70とあるのは車載通信装置5を搭載した車両70を意味するものとする。
存在領域判定処理部34は、車両方向指示手段36および中継可否判定手段24を備える。車両方向指示手段36としては、車両70が曲がり角や交差点を曲がる際に作動させるウインカー等が適用できる。車両方向指示手段36が作動している車両70は、曲がり角や交差点等の不感領域間中継領域に存在するものと考えられる。そこで、車両方向指示手段36は車両方向指示手段36の作動状況を監視し、車両方向指示手段36の作動時には、中継装置として動作することが可能である旨を示す中継可能フラグを送信パケット生成部40に入力し、車両方向指示手段36が非作動時には、中継装置として動作することが不可能である旨を示す中継可能フラグを送信パケット生成部40に入力する。送信パケット生成部40は当該中継可能フラグを送信パケットに記述する。パケットの送信、パケットの受信、およびパケットの中継送信に係る車載通信装置5の動作については、第1の実施形態に係る車載通信装置1の動作と同様である。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれらの実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で様々な実施形態が可能であることはいうまでもない。
第1の実施形態に係る車載通信装置の構成を示す図である。 車載通信装置を搭載した車両の道路上の位置を示す図である。 パケットの構成を示す図である。 中継車両候補保存テーブルの構成を示す図である。 第2の実施形態に係る車載通信装置の構成を示す図である。 交差点上の領域を不感領域間中継領域と定義する場合の監視エリアを示す図である。 他車両監視リストの構成を示す図である。 第3の実施形態に係る車載通信装置の構成を示す図である。
符号の説明
1,1A〜1D,3,5 車載通信装置、10 走行情報取得部、12 位置情報取得手段、14 速度情報取得手段、20,26,34 存在領域判定処理部、22 地図データベース、24 中継可否判定手段、28 他車走行情報抽出手段、30 走行情報比較手段、32 他車両監視リスト、36 車両方向指示手段、40 送信パケット生成部、42 付加データ記憶部、44 送信部、46 アンテナ、48 受信部、50 中継処理部、52 受信データ取得部、54 フラグ判別部、56 中継車両候補保存テーブル、60 時計、62 自車識別符号記憶部、70,70A〜70D 車両、80 建造物、82 道路、90 パケット。

Claims (9)

  1. 中継装置として動作する車載通信装置を介して第1の車載通信装置と第2の車載通信装置との間の無線通信を行う車載通信システムであって、
    第3の車載通信装置が、互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な領域である中継領域に存在するか否かの判定に基づいて、第3の車載通信装置を前記中継装置として動作させるか否かが決定されることを特徴とする車載通信システム。
  2. 請求項1に記載の車載通信システムであって、
    第3の車載通信装置は、他の車載通信装置の移動速度ベクトルと自らの移動速度ベクトルとのなす角を算出する移動速度ベクトル角算出手段を含み、
    移動速度ベクトル角算出手段の算出結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信システム。
  3. 請求項1に記載の車載通信システムであって、
    第3の車載通信装置は、衛星測位手段を含み、
    衛星測位手段の測位結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信システム。
  4. 請求項1に記載の車載通信システムであって、
    第3の車載通信装置は、自らを搭載する車両の移動方向を示す車両方向指示手段を含み、
    車両方向指示手段の動作状態に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信システム。
  5. 他の車載通信装置との間で無線通信を行う車載通信装置であって、
    互いに無線通信が困難である2つの領域のそれぞれに存在する車載通信装置と良好に無線通信を行うことが可能な領域である中継領域に自らが存在するか否かの判定を行う存在領域判定手段と、
    存在領域判定手段の判定結果の情報を含む判定信号を、他の車載通信装置に送信する判定信号送信手段と、
    を含むことを特徴とする車載通信装置。
  6. 請求項5に記載の車載通信装置であって、
    存在領域判定手段は、他の車載通信装置の移動速度ベクトルと自らの移動速度ベクトルとのなす角に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信装置。
  7. 請求項5に記載の車載通信装置であって、
    存在領域判定手段は、衛星測位手段を含み、
    衛星測位手段の測位結果に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信装置。
  8. 請求項5に記載の車載通信装置であって、
    自らを搭載する車両の移動方向を表示する車両方向指示手段を含み、
    存在領域判定手段は、車両方向指示手段の動作状態に基づいて、自らが中継領域に存在するか否かの判定を行うことを特徴とする車載通信装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の車載通信装置であって、
    判定信号を受信する判定信号受信手段を含み、
    受信した判定信号が、当該判定信号を送信した車載通信装置が中継領域に存在する旨の情報を含む場合には、当該判定信号を送信した車載通信装置を中継装置として無線通信を行うことを特徴とする車載通信装置。
JP2004333175A 2004-11-17 2004-11-17 車載中継装置および車載通信システム Expired - Fee Related JP4523831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333175A JP4523831B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車載中継装置および車載通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333175A JP4523831B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車載中継装置および車載通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006148322A true JP2006148322A (ja) 2006-06-08
JP4523831B2 JP4523831B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=36627522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004333175A Expired - Fee Related JP4523831B2 (ja) 2004-11-17 2004-11-17 車載中継装置および車載通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523831B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229398A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Aisin Seiki Co Ltd 車両通信装置
JP2006229397A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Aisin Seiki Co Ltd 移動体通信装置
JP2007060013A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Toyota Motor Corp 車載の無線通信装置及び無線通信システム
JP2008017298A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Toyota Motor Corp 無線通信装置及び通信システム
US9294984B2 (en) 2010-01-06 2016-03-22 Nec Corporation Communication apparatus, communication system and communication method
JP2016131284A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社デンソー 車車間通信装置
WO2020100204A1 (ja) * 2018-11-13 2020-05-22 三菱電機株式会社 V2x車載器およびv2x中継器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004147141A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Alpine Electronics Inc 緊急通報装置
JP2004246458A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Toyota Motor Corp 車両用運転支援装置及び車両用制御装置
JP2004310558A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Alpine Electronics Inc 車々間通信システム
JP2005012522A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Alpine Electronics Inc 車車間通信方法及び装置
JP2005227978A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Denso Corp 衝突回避システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004147141A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Alpine Electronics Inc 緊急通報装置
JP2004246458A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Toyota Motor Corp 車両用運転支援装置及び車両用制御装置
JP2004310558A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Alpine Electronics Inc 車々間通信システム
JP2005012522A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Alpine Electronics Inc 車車間通信方法及び装置
JP2005227978A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Denso Corp 衝突回避システム

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229397A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Aisin Seiki Co Ltd 移動体通信装置
JP2006229398A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Aisin Seiki Co Ltd 車両通信装置
JP4539361B2 (ja) * 2005-02-16 2010-09-08 アイシン精機株式会社 移動体通信装置
JP4539362B2 (ja) * 2005-02-16 2010-09-08 アイシン精機株式会社 車両通信装置
JP4586676B2 (ja) * 2005-08-22 2010-11-24 トヨタ自動車株式会社 車載の無線通信装置及び無線通信システム
JP2007060013A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Toyota Motor Corp 車載の無線通信装置及び無線通信システム
JP2008017298A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Toyota Motor Corp 無線通信装置及び通信システム
US9294984B2 (en) 2010-01-06 2016-03-22 Nec Corporation Communication apparatus, communication system and communication method
US9743336B2 (en) 2010-01-06 2017-08-22 Nec Corporation Communication apparatus, communication system, and communication method
JP2016131284A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社デンソー 車車間通信装置
WO2020100204A1 (ja) * 2018-11-13 2020-05-22 三菱電機株式会社 V2x車載器およびv2x中継器
JPWO2020100204A1 (ja) * 2018-11-13 2021-09-02 三菱電機株式会社 V2x車載器およびv2x中継器
JP7109579B2 (ja) 2018-11-13 2022-07-29 三菱電機株式会社 V2x車載器およびv2x中継器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523831B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4539362B2 (ja) 車両通信装置
JP4367174B2 (ja) 車載送信装置および障害物検知システム
US9373255B2 (en) Method and system for producing an up-to-date situation depiction
JP5098533B2 (ja) 路車間通信システム、路車間通信方法、路車間通信プログラム、および、プログラム記録媒体
JP2005227978A (ja) 衝突回避システム
JP5866807B2 (ja) 歩行者端末装置、コンピュータプログラム、及び、情報報知方法
JP2008065482A (ja) 車両用運転支援システム
JP2011075397A (ja) ナビゲーション装置
JP2023145745A (ja) 情報生成装置、情報生成方法、および、情報生成装置用プログラム
JP4523831B2 (ja) 車載中継装置および車載通信システム
JP4375168B2 (ja) 車車間通信装置
JP6561819B2 (ja) 通信制御装置
JP4598596B2 (ja) 車載通信装置
JP2015064733A (ja) 運転支援装置及び運転支援方法
JP2017123072A (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP2008236409A (ja) 通信方法およびそれを利用した無線装置
JP4239856B2 (ja) 通信装置及びプログラム
JP5999012B2 (ja) 車載支援装置およびプログラム
JP4523832B2 (ja) 車載送信装置
JP2007219946A (ja) 運転支援装置
US20220014941A1 (en) Control device and control method
JP2009253731A (ja) 車両用情報通信装置、情報通信システム、及び情報通信装置
JP2009294812A (ja) 危険走行情報提供システム及び危険走行判定方法
JP2015114931A (ja) 車両警告装置、サーバ装置および車両警告システム
JP2014130550A (ja) 情報表示装置及び情報表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees