JP2004310558A - 車々間通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信量を削減して通信帯域の有効利用を図ることができる車々間通信システムを提供すること。
【解決手段】通信データの送信元となる車両では、通信データを繰り返し送信する際に、ナビゲーション装置200は、この送信先領域までの最適な走行経路を経路探索処理によって設定する。送信タイミング判定部120は、この走行経路に沿って右左折交差点を自車が通過する時点を通信データの送信タイミングと判定し、アプリケーション処理部112は、交差点を通過する毎に通信データを送信する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車々間で各種の通信データを送受信する車々間通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、走行中の車両と車両の間を無線で接続し、各種の通信データを送受信する車々間通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この車々間通信システムでは、車両に搭乗しているユーザが領域を指定し、この領域内を走行中の車両との間で通信を行う2種類の通信方式として近車通信モードと遠車通信モードを備えている。近車通信モードは、無線による直接通信によって通信データを送受信する通信方式であり、比較的近くの車両との間の通信に用いられる。また、遠車通信モードは、通信相手となる車両が存在する領域を指定した後この地域内を走行中の車両の電話番号を取得し、この電話番号を用いて電話を掛けて通信データを送受信する通信方式であり、比較的遠くの車両との間の通信に用いられる。
【0003】
上述した近車通信モードによって特定の車両との間で通信を行う場合に、原則として通信電波が届く範囲を走行中の車両が通信先となるが、一般的なネットワークと同様に、周辺車両において通信データを中継することができれば、通信範囲を広げることが可能になる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−47975号公報(第14−28頁、図1−44)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自車位置から離れた所定領域内を走行中の一あるいは複数の車両に通信データを繰り返し送信する場合、例えば、これらの車両を特定せずに渋滞情報等の返送を依頼する通信データをこの渋滞情報等を受信するまで繰り返し送る場合に、送信の繰り返しタイミングを短く設定しすぎると、中継される通信量が増大して通信帯域を有効利用することができないという問題があった。特に、道路を走行中の各車両が非同期に通信データを送信し、それらの周辺の車両がこの通信データをブロードキャスト配信しながら中継するものとすると、中継される通信量は膨大なものとなる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、通信量を削減して通信帯域の有効利用を図ることができる車々間通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車々間通信システムは、送信元車載装置から繰り返し送信される通信データをこの送信元車載装置が搭載された車両の周囲を走行中の他の車両に搭載された中継端末装置によって中継しており、送信元車載装置は、通信データの送信先領域を設定する送信先領域設定手段と、自車の走行位置と送信先領域とを結ぶ走行経路を経路探索処理によって設定する経路探索処理手段と、経路探索処理手段によって設定された走行経路に沿った交差点を自車が通過する時点を通信データの送信タイミングとして判定する通過判定手段と、通過判定手段によって送信タイミングが判定されたときに、通信データを中継端末装置に送信する通信データ送信手段とを備えている。通信データの送信先領域に至る走行経路が経路探索処理によって設定され、この走行経路に沿って送信先領域に向かって走行する可能性の高い車両に対して通信データを送って中継を行うことにより、送信先領域に対して効率よく通信データを中継することができ、しかも、この走行経路に沿って自車が交差点を通過する際に通信データを送信することにより、頻繁な通信データの送信を回避して通信量の増大防止および通信帯域の有効利用を図ることが可能になる。特に、比較的微弱な電波を利用した無線通信を考えた場合には、道路に沿って存在する建物等によって送信電波が遮られることが多いため、無指向性のアンテナから電波を送信した場合であっても実際には道路上を走行中の自車の前後方向の他の車両に対してのみ通信データが送られる傾向が強い。したがって、交差点通過の際に通信データを送信することにより、自車が走行中の道路とこれに交差する道路の両方を走行中の他の多くの車両の中継端末装置に対して効率よく通信データを送ることが可能になる。
【0008】
また、上述した通過判定手段によって送信タイミングの判定が行われる交差点は、走行経路に沿って自車が進路を変える右左折交差点であることが望ましい。これにより、さらに通信データの送信回数を減らしつつ、送信先領域に向かう他の車両の中継端末装置に対して通信データを効率よく送信することができ、通信量のさらなる低減が可能になる。
【0009】
また、上述した経路探索処理手段は、自車の走行位置が走行経路から外れたときに、この走行経路の探索処理を再度実行することが望ましい。これにより、自車の走行経路が変更された場合であっても常に送信先領域に向かって走行する可能性の高い車両に対して通信データを送信することができ、効率よく通信データを中継することによる通信量の削減、通信帯域の有効利用が可能になる。
【0010】
また、本発明の車々間通信システムは、送信元車載装置から繰り返し送信される通信データをこの送信元車載装置が搭載された車両の周囲を走行中の他の車両に搭載された中継端末装置によって中継しており、送信元車載装置は、自車が交差点を通過する時点を通信データの送信タイミングとして判定する通過判定手段と、通過判定手段によって送信タイミングが判定されたときに、通信データを中継端末装置に送信する通信データ送信手段とを備えている。これにより、交差点から延びる各方面の道路を走行中の車両に対して通信データを送信することが可能になり、送信先領域に向かう可能性のある車両に対して効率よく通信データを送信して全体の通信量の削減および通信帯域の有効利用を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車々間通信ネットワークシステムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の車々間通信ネットワークにおけるデータ送信の概要を示す図である。本実施形態の車々間通信ネットワークシステムでは、車両Aは、通信データの送信先領域となる所定領域S内を走行中の他の車両に向けて所定のメッセージを含む通信データを繰り返し送信しており、この送信タイミングに制限を加えている。
【0012】
具体的には、車両Aの走行位置を出発地、通信データの送信対象となる所定領域S内の特定地点を目的地として経路探索を行って、所定領域Sに至るまでの最適な走行経路Rを求め、この走行経路Rに含まれる右左折交差点を車両Aが通過するときに、通信データの送信が行われる。
【0013】
図1に示す例では、車両Aは、目的地Gに向かって走行中であり、この目的地Gに至る途中において慢性的に渋滞するノードN8の交差点があるものとする。車両Aは、このノードN8の交差点近傍を走行中の他の車両に対して、実際に収集した渋滞状況の返送依頼を示すリクエストメッセージを送るが、その前に、車両AからノードN8までの走行経路Rを経路探索によって求め、この走行経路Rに沿って走行中に、右左折交差点であるノードN1、N2、N4、N6、N7を通過する際にリクエストメッセージを送信する。このようにして送信されたリクエストメッセージは、周辺を走行中の他の車両を介して順次中継された後、所定領域Sを走行中の車両に到達する。
【0014】
図2は、リクエストメッセージが含まれる通信データの送受信を行う各車両に搭載された車載装置の全体構成を示す図である。
図2に示すように、各車両に搭載された車載装置には、車載端末装置100、ナビゲーション装置200、GPS装置400、自律航法センサ410が含まれている。
【0015】
車載端末装置100は、他の車両に搭載された車載端末装置100との間で無線通信を行うことにより、所定のフォーマットを有する通信データを送受信する。このために、車載端末装置100は、端末制御部110、メモリ130、送信部132、受信部134、アンテナ切替部136、アンテナ138を含んで構成されている。この車載端末装置100は、通信データの送信を開始する送信元端末装置として動作する他に、他の車両から送信された通信データを受信してさらに別の車両に向けて送信する中継端末装置としても動作する。この車載端末装置100が送信元端末装置として動作する場合には、図2に示した車載装置全体が送信元車載装置となる。
【0016】
端末制御部110は、メモリ130に格納された所定の動作プログラムを実行することにより、車載端末装置100の全体動作を制御する。メモリ130には、端末制御部110によって実行される動作プログラムの他に、この車載端末装置100に割り当てられた固有の識別番号や各種のユーザ情報等が格納されている。
【0017】
送信部132は、端末制御部110から出力される送信データを変調した信号を、他の車両に向けてアンテナ切替部136を介してアンテナ138から送信する処理を行う。また、受信部134は、他の車両から送信されてアンテナ138に到達した信号をアンテナ切替部136を介して受信し、所定の復調処理を行う。アンテナ切替部136は、端末制御部110から入力される送受信切替信号に基づいて、アンテナ138を送信部132あるいは受信部134に選択的に接続する。
【0018】
また、図2に示すように、端末制御部110は、アプリケーション処理部112、データ送信処理部114、データ受信処理部116、経路探索依頼部118、送信タイミング判定部120を備えている。
アプリケーション処理部112は、アプリケーション毎の処理を実行する。例えば、図1を用いて説明したように、車両Aから領域S内の他の車両に向けて渋滞状況の収集等を目的としたリクエストメッセージを含む通信データを送信する場合には、所定のタイミングでこの通信データの送信指示を行う動作がアプリケーション処理部112によって行われる。
【0019】
データ送信処理部114は、この車載端末装置100から他の車両に向けて通信データを送信する処理を行う。このデータ送信処理部114から出力された通信データは、送信部132およびアンテナ切替部136を介してアンテナ138から送信される。
【0020】
データ受信処理部116は、他の車両から送信された通信データを受信する処理を行う。この通信データは、アンテナ138およびアンテナ切替部136を介して受信部134で受信され、データ受信処理部116に入力される。
経路探索依頼部118は、リクエストメッセージを含む通信データの送信に先立って、この通信データの送信対象となる領域S内の特定場所を目的地とした経路探索処理をナビゲーション装置200に対して依頼する。送信タイミング判定部120は、領域Sまでの走行経路が設定されたときに、この走行経路上の右左折交差点を通過する時点を通信データの送信タイミングとして判定する。
【0021】
ナビゲーション装置200は、車両周辺の地図画像を表示したり、利用者によって指定された所定の目的地までの走行経路を探索したり、探索された走行経路に沿って車両の走行を案内する。また、ナビゲーション装置200は、通信データの送信先となる領域Sの特定場所を目的地とした経路探索を依頼されたときにこれを実施するとともに、この経路探索によって設定された走行経路上の右左折交差点を自車両が通過するか否かの判定を行っている。
【0022】
また、このナビゲーション装置200には、GPS装置400、自律航法センサ410が接続されている。これらは、ナビゲーション装置200の筐体内部に設けられている場合もあり、必ずしも筐体外部で接続されている必要はない。GPS装置400は、GPSアンテナとGPSアンテナで受信した衛星の電波を解析する演算部とを有しており、車両の位置(経度、緯度)を出力する。このGPS装置400から出力される車両の位置情報は、車載端末装置100にも送られる。また、自律航法センサ410は、距離センサと方位センサ(ジャイロ)とを含んでおり、これらのセンサ出力に基づいてナビゲーション装置200によって車両位置が計算される。
【0023】
図3は、ナビゲーション装置200の詳細構成を示す図である。図3に示すナビゲーション装置200は、ナビゲーションコントローラ1、DVD2、ディスク読取装置3、リモートコントロール(リモコン)ユニット4、ディスプレイ装置6、オーディオ部7を含んで構成されている。
【0024】
ナビゲーションコントローラ1は、ナビゲーション装置の全体を制御する。このナビゲーションコントローラ1は、CPU、ROM、RAM等を用いて所定の動作プログラムを実行することによりその機能が実現される。
DVD2は、地図表示や経路探索など各種のナビゲーション動作を行うために必要な地図データが格納されている情報記録媒体である。地図データには、地図表示に必要な地図画像データと経路探索に必要な道路データとが含まれている。このDVD2には、経度および緯度で適当な大きさに区切られた矩形形状の図葉を単位とした地図データが格納されている。各図葉の地図データは、図葉番号を指定することにより特定され、読み出すことが可能となる。
【0025】
ディスク読取装置3は、1枚あるいは複数枚のDVD2が装填可能であり、ナビゲーションコントローラ1の制御によっていずれかのDVD2から地図データの読み出しを行う。なお、装填されるディスクは必ずしもDVDでなくてもよく、CDでもよい。また、DVDとCDの双方を選択的に装填可能としてもよい。
【0026】
リモコンユニット4は、上下左右等の方向を指定するジョイスティックと、数字を入力するテンキーや各種の設定などを確定する「決定キー」などの各種の操作キーとを備えており、操作内容に応じた信号をナビゲーションコントローラ1に出力する。
【0027】
ディスプレイ装置6は、ナビゲーションコントローラ1から出力される描画データに基づいて、自車位置周辺の地図画像や周辺施設の検索結果などの各種画像を表示する。オーディオ部7は、ナビゲーションコントローラ1から入力される音声信号に基づいて生成した案内音声等を車室内に出力する。
【0028】
また、図3に示すように、上述したナビゲーションコントローラ1は、地図バッファ10、地図読出制御部12、地図描画部14、車両位置計算部20、経路探索処理部22、誘導経路描画部24、音声案内部26、交差点通過判定部30入力処理部40、表示処理部50を含んで構成されている。
【0029】
地図バッファ10は、ディスク読取装置3によってDVD2から読み出された地図データを一時的に格納する。地図読出制御部12は、車両位置計算部20により算出される車両位置や入力処理部40からの指示に応じて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置3に出力する。地図描画部14は、地図バッファ10に格納された地図データに基づいて、地図画像を表示するために必要な描画処理を行って地図画像描画データを作成する。
【0030】
車両位置計算部20は、GPS装置400や自律航法センサ410から出力されるデータに基づいて自車位置を計算するとともに、計算した自車位置が地図の道路上にない場合には地図の道路形状と走行軌跡とに基づいて自車位置を修正するマップマッチング処理を行う。
【0031】
経路探索処理部22は、利用者によって目的地が設定されたときに、あるいは、通信データの送信先となる領域S内の特定場所が目的地として設定されたときに、その時点の自車位置を出発地として、これらの出発地と目的地との間を所定の探索条件にしたがって結ぶ走行経路を経路探索処理を行って求める。誘導経路描画部24は、利用者によって設定された目的地に対応する走行経路が経路探索処理部22によって求められたときに、この走行経路を誘導経路として地図上に重ねて表示するための誘導経路描画データを生成する。音声案内部26は、この誘導経路に沿って車両の走行を案内するために必要な交差点案内等の音声信号を生成する。
【0032】
交差点通過判定部30は、通信データの送信先となる領域S内の特定場所を目的地とした経路探索処理によって所定の走行経路が設定されたときに、この走行経路上の右左折交差点を自車が通過するか否かを判定する。通過する旨の判定が行われた場合には、通信データの送信タイミングが到来したことを知らせる所定の通知が車載端末装置100の端末制御部110に向けて出力される。
【0033】
入力処理部40は、リモコンユニット4から入力される各種の操作指示に対応する動作を行うための命令をナビゲーションコントローラ1内の各部に向けて出力する。表示処理部50は、地図描画部14によって生成される地図画像描画データが入力されており、この描画データに基づいて所定範囲の地図画像をディスプレイ装置6の画面に表示する。また、誘導経路描画部24によって生成される誘導経路描画データが入力されると、表示処理部50は、これらの描画データを地図画像に重ねてディスプレイ装置6の画面に表示する。
【0034】
上述したアプリケーション処理部112、経路探索依頼部118が送信先領域設定手段に、経路探索処理部22が経路探索処理手段に、交差点通過判定部30、送信タイミング判定部120が通過判定手段に、アプリケーション処理部112、データ送信処理部114、送信部132、アンテナ切替部136、アンテナ138が通信データ送信手段にそれぞれ対応する。
【0035】
本実施形態の車々間通信ネットワークシステムはこのような構成を有しており、次にその動作を詳細に説明する。
図4は、車両Aから所定領域S内を走行中の車両に対してリクエストメッセージを含む通信データを送信する場合の動作手順を示す流れ図である。
【0036】
車両Aに搭載された車載端末装置100内の端末制御部110において、アプリケーション処理部112は、リクエストメッセージを含む通信データを送信するか否かを判定しており(ステップ100)、所定の送信要求が発生するまで否定判断を行ってこの判定を繰り返す。所定の送信要求が発生すると、例えば、利用者によって所定領域Sの渋滞状況を調査指示が行われてこれに対応するリクエストメッセージを含む送信データの送信を行う必要が生じるとステップ100の判定において肯定判断が行われ、その旨を経路探索依頼部118に通知する。
【0037】
次に、経路探索依頼部118は、リクエストメッセージを含む通信データの送信先となる所定領域Sを指定した経路探索の依頼をナビゲーション装置200に対して行う(ステップ101)。この依頼はナビゲーション装置200の経路探索処理部22に送られる。経路探索処理部22は、指定された所定領域Sの特定場所を経路探索の目的地に、車両Aの現在の自車位置を出発地にそれぞれ設定して経路探索処理を実行し、車両Aが走行中の位置から所定領域Sまで走行する場合の最適な走行経路を探索する。なお、所定領域S内の特定場所を経路探索の目的地として設定する方法はいくつかの場合が考えられる。例えば、所定領域S内に目的地として設定可能なノードが1つだけ含まれているときにはこの交差点を目的地に設定し、複数のノードが含まれているときにはこの中から一つ(例えば所定領域Sの中心地に最も近いノード)を抽出して目的地に設定すればよい。
【0038】
次に、送信タイミング判定部120は、ナビゲーション装置200の交差点通過判定部30から出力される通知の有無を監視することにより、通信データの送信タイミングか否かを判定する(ステップ102)。交差点通過判定部30から通知が出力されない場合には送信タイミングではないため否定判断が行われ、次に、送信タイミング判定部120は、通信データの送信動作が終了したか否かを判定する(ステップ103)。通信データの送信動作が終了していない場合には否定判断が行われ、ステップ102に戻って送信タイミングの有無判定が繰り返される。
【0039】
また、例えば利用者による渋滞状況の調査指示が取り下げられた場合や、所定領域Sに関する渋滞状況を示す応答メッセージを含む通信データが既に受信されて通信データを送信する必要がなくなった場合には、ステップ103の判定において肯定判断が行われる。この場合には、通信データの送信に関する一連の処理が終了し、ステップ100に戻って新たな通信データについての送信の有無判定が繰り返される。
【0040】
また、ナビゲーション装置200の交差点通過判定部30から所定の通知が出力されて通信データの送信タイミングが到来すると、ステップ102の判定において肯定判断が行われ、次に、アプリケーション処理部112は、リクエストメッセージを含む通信データを作成し、データ送信処理部114はこの通信データを所定領域S内を走行中の各車両に向けて送信する処理を行う(ステップ104)。
【0041】
このように、本実施形態の車々間通信ネットワークシステムでは、通信データの送信先領域となる所定領域Sに至る走行経路が経路探索処理によって設定され、この走行経路に沿って所定領域Sに向かって走行する可能性の高い車両に対して通信データを送って中継を行うことにより、所定領域S内を走行中の車両に対して効率よく通信データを中継することができ、しかも、この走行経路に沿って自車が交差点を通過する際に通信データを送信することにより、頻繁な通信データの送信を回避して通信量の増大防止および通信帯域の有効利用を図ることが可能になる。
【0042】
特に、比較的微弱な電波を利用した無線通信を考えた場合には、道路に沿って存在する建物等によって送信電波が遮られることが多いため、無指向性のアンテナから電波を送信した場合であっても実際には道路上を走行中の自車の前後方向の他の車両に対してのみ通信データが送られる傾向が強い。したがって、交差点通過の際に通信データを送信することにより、自車が走行中の道路とこれに交差する道路の両方を走行中の他の多くの車両に対して効率よく通信データを送ることが可能になる。
【0043】
また、通信データを送信するタイミングを走行経路に沿った右左折交差点の通過時に限定することにより、さらに通信データの送信回数を減らしつつ、所定領域Sに向かう他の車両に対して通信データを効率よく送信することができ、通信量のさらなる低減が可能になる。
【0044】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した実施形態では、ナビゲーション装置200内の交差点通過判定部30において自車が右左折交差点を通過するか否かを判定しているが、設定された走行経路のデータをナビゲーション装置200から車載端末装置100に送った後、この判定を車載端末装置100の端末制御部110によって行うようにしてもよい。
【0045】
また、上述した実施形態では、設定された走行経路上の右左折交差点を自車が通過する際に通信データの送信タイミングであると判断していたが、右左折交差点以外の交差点は、交差点以外のノードを通過する場合も送信タイミングに含めて通信データの送信を行うようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施形態では、図1を用いて示したように、自車が目的地Gまで走行する際の経由地としての所定領域Sに向けて通信データを送信する場合を説明したが、本発明は、自車の走行予定経路上にある所定領域Sに通信データを送信する場合に限られない。例えば、自車位置と所定領域Sとを結ぶ走行経路が、目的地Gに至る走行予定経路に対して途中から分岐したり、これらがほとんど一致しない場合であってもよい。但し、自車の実際の走行位置が所定領域Sを目的地として設定された走行経路と異なる場合には、この走行経路上の右左折交差点を自車が通過しなくなってしまうため、所定領域Sに向かう走行経路上から自車位置がずれた場合にはその都度経路探索処理部22によって走行経路の再計算(リルート計算)を行うことが望ましい。これにより、先に設定された所定領域Sに向かう走行経路を自車の走行位置がはずれても、再度新たな走行経路が計算されるため、この新しい走行経路上の右左折交差点を自車が通過するときに通信データを送信することが可能になる。
【0047】
また、上述した実施形態では、あらかじめ設定された所定領域Sに向かう走行経路上の右左折交差点を自車が通過する際に通信データを送信するようにしたが、所定領域Sに向かう走行経路を設定せずに、単に自車が交差点を通過する際に通信データを送信するようにしてもよい。この場合には、端末制御部110内の経路探索依頼部118は、ナビゲーション装置200内の経路探索処理部22に対して所定領域Sの特定場所を目的地とした経路探索処理を依頼する代わりに、交差点通過判定部30に対して交差点通過の判定処理を依頼する。交差点通過判定部30では、自車が単に交差点を通過するか否かを判定し、通過する旨の判定を行った場合には、通信データの送信タイミングが到来したことを知らせる通知を車載端末装置100の端末制御部110に向けて出力する。これにより、交差点から延びる各方面の道路を走行中の車両に対して通信データを送信することが可能になり、送信先領域である所定領域Sに向かう可能性のある車両に対して効率よく通信データを送信してシステム全体の通信量の削減および通信帯域の有効利用を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、頻繁な通信データの送信を回避して通信量の増大防止および通信帯域の有効利用を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車々間通信ネットワークにおけるデータ送信の概要を示す図である。
【図2】リクエストメッセージが含まれる通信データの送受信を行う各車両に搭載された車載装置の全体構成を示す図である。
【図3】ナビゲーション装置の詳細構成を示す図である。
【図4】車両Aから所定領域S内を走行中の車両に対してリクエストメッセージを含む通信データを送信する場合の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションコントローラ
20 車両位置計算部
22 経路探索処理部
30 交差点通過判定部
100 車載端末装置
110 端末制御部
112 アプリケーション処理部
114 データ送信処理部
116 データ受信処理部
118 経路探索依頼部
120 送信タイミング判定部
130 メモリ
132 送信部
134 受信部
136 アンテナ切替部
138 アンテナ
200 ナビゲーション装置
400 GPS装置

Claims (4)

  1. 送信元車載装置から繰り返し送信される通信データをこの送信元車載装置が搭載された車両の周囲を走行中の他の車両に搭載された中継端末装置によって中継する車々間通信システムであって、
    前記送信元車載装置は、
    通信データの送信先領域を設定する送信先領域設定手段と、
    自車の走行位置と前記送信先領域とを結ぶ走行経路を経路探索処理によって設定する経路探索処理手段と、
    前記経路探索処理手段によって設定された走行経路に沿った交差点を自車が通過する時点を通信データの送信タイミングとして判定する通過判定手段と、
    前記通過判定手段によって送信タイミングが判定されたときに、通信データを前記中継端末装置に送信する通信データ送信手段と、
    を備えることを特徴とする車々間通信システム。
  2. 請求項1において、
    前記通過判定手段によって送信タイミングの判定が行われる交差点は、前記走行経路に沿って自車が進路を変える右左折交差点であることを特徴とする車々間通信システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記経路探索処理手段は、自車の走行位置が前記走行経路から外れたときに、この走行経路の探索処理を再度実行することを特徴とする車々間通信システム。
  4. 送信元車載装置から繰り返し送信される通信データをこの送信元車載装置が搭載された車両の周囲を走行中の他の車両に搭載された中継端末装置によって中継する車々間通信システムであって、
    前記送信元車載装置は、
    自車が交差点を通過する時点を通信データの送信タイミングとして判定する通過判定手段と、
    前記通過判定手段によって送信タイミングが判定されたときに、通信データを前記中継端末装置に送信する通信データ送信手段と、
    を備えることを特徴とする車々間通信システム。
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