JP2006143473A - 遠隔監視システムおよび端末装置 - Google Patents

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均 青木
Tatsuo Kato
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Abstract


【課題】 被監視装置を制御する制御装置のプログラムを変更することなく、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる遠隔監視システムを提供する。
【解決手段】 遠隔端末装置20aのマイコン21は、エレベーター制御装置30aから送信されたエレベーターの状態を示す状態情報を、通信装置A23によって取得し、取得したエレベーターの状態情報と、信号表、イベント表、タイマー表、および異常表などの監視条件情報に基づいて、通報すべき情報である通報情報を決定する。マイコン21は、決定した通報情報を、回線制御装置B22によって回線40を介して監視装置10に送信する。マイコン21は、回線制御装置B22によって、監視条件情報を更新するための更新情報を監視装置10から受信し、受信した更新情報によって、監視条件情報記憶領域に記憶されている監視条件情報を書き換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、監視対象である被監視装置に関する情報を監視装置に送信する遠隔監視システムおよび端末装置に関する。
エレベーターの遠隔保守は、エレベーターの診断を行う自己診断機能を実行することによって異常を検出するエレベーター制御装置、エレベーター制御装置が検出した異常を、電話回線を介して監視センターに通報する端末装置、および監視センターに通報された異常を監視する監視装置を含んで構成される遠隔監視システムによって行われる。エレベーター以外の昇降装置、たとえば物を昇降させるダムウェーターなども、同様の遠隔監視システムによって遠隔保守が行われる。
エレベーターの遠隔監視システムの第1の従来技術として、エレベーターを制御する制御装置に設置された監視用端末装置が予防保守のための情報を定期的に送信する時刻を、保守会社にある伝送装置から変更可能としたエレベーターの遠隔監視システムがある。この遠隔監視システムは、定期的に送信される時刻を変更可能とすることによって、複数の監視用端末装置からの送信による電話回線への負荷の集中を緩和することを可能にしたものである(たとえば特許文献1参照)。
エレベーターの遠隔監視システムの第2の従来技術として、エレベーターを制御するエレベーター制御装置を通じて、エレベーターの状態を監視するエレベーター監視装置の機能仕様情報を、監視センターから更新することができるようにしたエレベーターの遠隔監視システムがある(たとえば特許文献2参照)。
エレベーターの遠隔監視システムの第3の従来技術として、機種の異なるエレベーター制御装置が検出したエレベーターの状態データを、エレベーター監視装置が扱うことができるデータ形式に変換する変換部を設けたエレベーター統合監視システムがある(たとえば特許文献3参照)。
エレベーターの遠隔監視システムの第4の従来技術として、エレベーターの群管理制御装置が、運行結果を統計処理して、予め定められた通報条件が成立したとき、遠隔監視装置に通報するエレベーターの遠隔監視システムがある。障害の発生を事前に検知して、顧客からクレームを受ける前に対処し、運行サービスの質を向上することができるようにしたものである(たとえば特許文献4参照)。
エレベーターの遠隔監視システムの第5の従来技術として、エレベーターを制御するエレベーター制御装置のプログラムを、電話回線を介して携帯端末から受領したプログラムに変更することができるようにしたエレベーターの保守システムがある(たとえば特許文献5参照)。
エレベーターの遠隔監視システムの第6の従来技術として、エレベーターを制御するエレベーター制御盤のプログラムを、監視センターの装置から転送されたプログラムに書き換えるとき、監視装置が制御盤と監視装置間の伝送異常を検出することを抑止することができるようにしたエレベーター遠隔監視システムがある(たとえば特許文献6参照)。
図5は、エレベーター制御装置に用いられたPLCのプログラムの一例を示すラダー図である。ラダー図は、PLC(Programmable Logic Controller)のプログラムを記述するためのプログラミング言語である。この例は、エレベーターのドアを開くときのタイムオーバー異常を検出するプログラムである。ラダー図によって記述されたPLCのプログラムは、最上段から最下段まで順次実行され、最上段から最下段まで1回実行することをスキャンするという。
たとえば最上段の左側の条件記号の「1000」は、信号「戸開動作」の状態を示す情報が記憶されるRAM(Random Access Memory)などのメモリの位置を示す。「1000」の上位2桁がアドレス位置、および下位2桁がビット位置を示す。右側の出力「DIFU3000」は、信号「戸開動作」の状態が「0」から「1」に変化したとき、信号「戸開STR」の状態を記憶するメモリの位置「3000」に「1」を出力し、図5に示したラダー図を1回スキャンする間保持することを示している。
エレベーターのドアを開くときのタイムオーバー異常である「戸開タイムオーバー異常」の検出は、最下段に示されている。エレベーターのドアを開くときのタイムオーバーを検出するためのタイマーである「TIM12」がタイムオーバーになったとき、または、「戸開タイムオーバー異常」を検出したことを示すメモリの位置「3002」がすでに「1」でかつ「異常リセット」が指示されたことを示すメモリの位置「3003」が「0」のとき、メモリの位置「3002」に「1」を出力して、「戸開タイムオーバー異常」を検出したことを示す。
このように、エレベーター制御装置のPLCによって異常を検出し、検出された異常が監視装置に通報される遠隔監視システムでは、タイムオーバー異常などの監視項目および監視内容を変更するときは、このPLCのプログラムを変更する必要がある。このPLCのプログラムは、ROM(Read Only Memory)などの書き換えできないメモリに記憶されていることが多く、プログラムの変更には多大の時間と費用が必要になる。
特開平5−270762号公報 特開2000−255924号公報 特開2002−53276号公報 特開2004−26450号公報 特開2004−106986号公報 特開2004−107044号公報
しかしながら、第1の従来技術は、端末装置である監視用端末装置からの保守情報の送信時刻を保守会社の伝送装置から変更可能としたものであり、第2の従来技術は、端末装置であるエレベーター監視装置の機能仕様情報を監視センターから更新することができるようにしたものであるが、機能仕様情報の詳細が記述されておらず、いずれの従来技術にも、端末装置が監視する監視項目および監視内容など具体的な監視手段は記述されていない。
第3の従来技術は、機種の異なるエレベーター制御装置が検出したエレベーターの状態データのデータ形式を変換するものであり、第4の従来技術は、端末装置である群管理制御装置が、運行結果の統計処理によって障害の発生を事前に検知して通報するものであり、いずれの従来技術にも、端末装置が監視する異常などの監視項目および監視内容など具体的な監視手段は記述されておらず、プログラムの変更についても記述されていない。
第5の従来技術は、エレベーター制御装置のプログラムを、電話回線を介して携帯端末から変更することができるようにしたものであり、第6の従来技術は、エレベーター制御装置であるエレベーター制御盤のプログラムを、監視センターの装置から書き換えるとき、監視装置が制御盤と監視装置間の伝送異常を検出することを抑止するものである。いずれの従来技術も、エレベーター制御装置のプログラムを変更しているので、エレベーター制御装置のプログラムにバグが発生する危険性があり、エレベーター制御装置の信頼性が低下する可能性があるという問題がある。さらに、プログラムがROMなどの書き換えできないメモリに記憶されていると、ROMなどの交換作業のために多大の時間と費用が必要になるという問題がある。
本発明の目的は、被監視装置を制御する制御装置のプログラムを変更することなく、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる遠隔監視システムおよび端末装置を提供することである。
本発明は、監視対象である被監視装置を制御する制御装置と、前記被監視装置の状態を示す状態情報に基づいて、通報すべき情報である通報情報を決定する端末装置と、その端末装置から受信した通報情報によって前記被監視装置を監視する監視装置とを含む遠隔監視システムであって、
前記端末装置は、
前記被監視装置の状態情報を前記制御装置から取得する取得手段と、
前記通報情報を前記監視装置に送信する送信手段と、
前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および前記通報情報を決定するための通報情報決定条件を含む監視条件情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無を判定し、判定した結果を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報を決定したとき、決定した通報情報を前記送信手段に送信させる制御手段とを含むことを特徴とする遠隔監視システムである。
本発明に従えば、監視対象である被監視装置を制御する制御装置と、前記被監視装置の状態を示す状態情報に基づいて、通報すべき情報である通報情報を決定する端末装置と、その端末装置から受信した通報情報によって前記被監視装置を監視する監視装置とを含む遠隔監視システムによって、前記被監視装置を監視するにあたって、
前記端末装置は、取得手段に、前記被監視装置の状態情報を前記制御装置から取得させ、送信手段に、前記通報情報を前記監視装置に送信させ、第1の記憶手段に、前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報を記憶させ、第2の記憶手段に、前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および前記通報情報を決定するための通報情報決定条件を含む監視条件情報を記憶させ、制御手段に、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無を判定させ、判定させた結果を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報を決定させたとき、決定させた通報情報を前記送信手段に送信させる。
このようにして、端末装置が、被監視装置の状態を示す状態情報と、監視条件情報とに基づいて、被監視装置での事象の発生の有無と通報の要否とを判定するので、監視条件情報を変更することによって、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる。
また本発明は、前記通報情報決定条件は、前記被監視装置の異常の発生を検出するための異常発生検出条件、および検出した異常の通報要否を示す異常通報条件を含み、
前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記異常発生検出条件とに基づいて、前記被監視装置の異常を検出し、検出した異常に対応する異常通報条件が通報を要することを示しているとき、検出した異常を示す異常情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、被監視装置の異常の発生を検出するための異常発生検出条件および検出した異常の通報要否を示す異常通報条件に基づいて、被監視装置の異常の発生の有無と異常の通報の要否とを判定し、異常通報条件に合致した異常を示す異常情報を送信手段に送信させるので、監視装置は被監視装置の異常の発生を知ることができる。
また本発明は、前記監視条件情報は、前記被監視装置を保守するために用いられる統計情報を、前記被監視装置において発生した事象に基づいて生成するための統計情報生成条件を含み、
前記制御手段は、前記統計情報生成条件に基づいて生成した統計情報を、予め定められた時間間隔毎に、前記送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、被監視装置を保守するために用いられる統計情報を、統計情報生成条件に基づいて生成して、予め定められた時間間隔毎に送信手段に送信させるので、監視装置は統計情報を定期的に入手することができる。
また本発明は、前記端末装置は、前記事象情報および前記異常情報を含む情報を履歴情報として記憶する第3の記憶手段を含み、
前記監視条件情報は、前記履歴情報を蓄積するための履歴情報蓄積条件、および前記第3の記憶手段に記憶した履歴情報を通報するための履歴情報通報条件を含み、
前記制御手段は、前記履歴情報蓄積条件に合致した事象情報および異常情報を、前記第3の記憶手段に記憶させ、前記履歴情報通報条件が成立したとき、前記第3の記憶手段に記憶させた履歴情報を、前記送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、履歴情報を蓄積するための履歴情報蓄積条件および履歴情報を通報するための履歴情報通報条件に基づいて、履歴情報の蓄積および履歴情報の通報を行うので、監視装置は履歴情報を入手することができる。
また本発明は、前記端末措置は、前記第2の記憶手段に記憶された監視条件情報を書き換えるための更新情報であって、前記監視装置から送信された更新情報を受信する受信手段を含み、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信した更新情報に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された監視条件情報を更新することを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、監視条件情報を書き換えるための更新情報を、監視装置から受信し、受信した更新情報に基づいて、第2の記憶手段に記憶された監視条件情報を更新するので、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる。
また本発明は、前記監視装置から受信した通報情報および受信した通報情報に基づいて生成した情報の少なくとも一方を出力する通報情報出力装置を含み、
前記端末装置は、前記監視装置に通報情報を送信するとき、前記通報情報が検出された被監視装置を識別するための識別情報を付加して送信し、
前記監視装置は、前記通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報を記憶する第4の記憶手段を含み、前記通報情報とともに受信した識別情報と前記第4の記憶手段に記憶した対応情報とに基づいて特定される通報情報出力装置に、前記受信した通報情報を送信することを特徴とする。
本発明に従えば、監視装置が、通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報に基づいて、通報情報とともに受信した識別情報によって特定される通報情報出力装置に、受信した通報情報を送信するので、通報情報出力装置は、その通報情報出力装置が管轄する被監視装置の通報情報またはその通報情報に基づいて生成した情報を表示することができる。
また本発明は、前記監視装置から受信した情報を出力する通報情報出力装置を含み、
前記端末装置は、前記監視装置に通報情報を送信するとき、前記通報情報が検出された被監視装置を識別するための識別情報を付加して送信し、
前記監視装置は、前記通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報を記憶する第4の記憶手段を含み、前記通報情報とともに受信した識別情報と前記第4の記憶手段に記憶した対応情報とに基づいて特定される通報情報出力装置に、前記受信した通報情報に基づいて生成した情報を送信することを特徴とする。
本発明に従えば、監視装置が、通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報に基づいて、通報情報とともに受信した識別情報によって特定される通報情報出力装置に、受信した通報情報に基づいて生成した情報を送信するので、通報情報出力装置は、その通報情報出力装置が管轄する被監視装置の通報情報に基づいて生成された情報を表示することができる。
また本発明は、前記端末装置は、前記被監視装置の運行の状態を示す運行状態情報を記憶する第5の記憶手段を含み、
前記監視条件情報は、運行状態情報を生成するための運行状態生成条件および運行状態情報を通報するための運行状態通報条件を含み、
前記制御手段は、前記取得手段によって取得した状態情報と前記運行状態生成条件とに基づいて、運行状態情報を生成し、生成した運行状態情報を第5の記憶手段に記憶させ、前記運行状態通報条件が成立すると、運行状態情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、被監視装置の運行状態を示す運行状態情報を生成するための運行状態生成条件に基づいて、運行状態情報を生成し、生成した運行状態情報を通報するための運行状態通報条件が成立すると、運行状態情報を送信手段に送信させるので、監視装置は被監視装置の運行状態を把握することができる。
また本発明は、前記監視装置は、情報を表示する第1の表示手段を含み、
前記運行状態通報条件は、運行状態情報が生成されたこという生成運行状態通報条件を含み、
前記端末装置は、生成運行状態通報条件が成立すると、前記生成された運行状態情報を前記送信手段に送信させ、
前記監視装置は、前記端末装置から受信した運行状態情報を第1の表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置は、生成運行状態通報条件が成立すると、生成された運行状態情報を監視装置に送信し、監視装置は、端末装置から受信した運行状態情報を第1の表示手段に表示するので、保守担当者は視覚によって被監視装置の運行状態を知ることができる。
また本発明は、前記監視装置は、情報を表示する第2の表示手段を含み、
前記運行状態通報条件は、第5の記憶手段に記憶させたすべての運行状態情報を送信するためのトレース運行状態通報条件を含み、
前記端末装置は、前記生成した運行状態情報を第5の記憶手段に記憶させたときにトレース運行状態通報条件が成立すると、第5の記憶手段に記憶したすべての運行状態情報を前記送信手段に送信させ、
前記監視装置は、前記端末装置から受信したすべての運行状態情報を順次第2の表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置は、トレース運行状態通報条件が成立すると、第5の記憶手段に記憶されたすべての運行状態情報を監視装置に送信し、監視装置は、端末装置から受信したすべての運行状態情報を順次第2の表示手段に表示するので、トレース運行状態通報条件たとえば故障が発生したという条件が成立する以前の運行状態の推移が第2の表示手段に表示される。
また本発明は、前記通報情報決定条件は、前記被監視装置の故障の兆候を検出するための故障兆候検出条件および検出した故障の兆候の通報要否を示す故障兆候通報条件を含み、
前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記故障兆候検出条件とに基づいて、前記被監視装置の故障の兆候を検出し、検出した故障の兆候に対応する故障兆候通報条件が通報を要することを示しているとき、検出した故障の兆候を示す故障徴候情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置が、被監視装置の故障の兆候を検出するための故障兆候検出条件および検出した故障の兆候の通報要否を示す故障兆候通報条件に基づいて、被監視装置の故障の兆候の有無と故障の兆候の通報の要否とを判定し、故障兆候通報条件に合致した故障の兆候を示す故障兆候情報を送信手段に送信させるので、監視装置は被監視装置の故障の兆候を把握することができる。
また本発明は、前記制御装置と前記端末装置とを接続するインタフェースは、前記制御装置が提供するインタフェースであることを特徴とする。
本発明に従えば、端末装置を制御装置が提供するインタフェースに接続するので、制御装置にハードウエアを追加あるいは変更すること無しに、端末装置を制御装置に接続して被監視装置を監視することができる。
また本発明は、監視対象である被監視装置の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
通報すべき情報である通報情報を送信する送信手段と、
前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および通報情報を決定するための通報情報決定条件を記憶する第2の記憶手段と、
前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無を判定し、判定した結果を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報を決定したとき、決定した通報情報を前記送信手段に送信させる制御手段とを含むことを特徴とする端末装置である。
本発明に従えば、取得手段によって、監視対象である被監視装置の状態を示す状態情報が取得され、送信手段によって、通報すべき情報である通報情報が送信され、第1の記憶手段によって、前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報が記憶され、第2の記憶手段によって、前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および通報情報を決定するための通報情報決定条件が記憶され、制御手段によって、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無が判定され、判定された結果が前記第1の記憶手段に記憶され、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶された事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報が決定されたとき、決定された通報情報を前記送信手段に送信させる。
このようにして、端末装置が、被監視装置の状態を示す状態情報と事象発生判定条件と通報情報決定条件とに基づいて、被監視装置での事象の発生の有無と通報の要否とを判定するので、事象発生判定条件および通報情報決定条件を変更することによって、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる。
本発明によれば、端末装置が、被監視装置の状態を示す状態情報と、監視条件情報とに基づいて、事象の発生の有無と通報の要否とを判定するので、端末装置のメモリに記憶されている監視条件情報を変更することによって、被監視装置を制御する制御装置のプログラムを変更することなく、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる。従って制御装置のプログラム変更に伴う信頼性の低下を回避することができる。
また本発明によれば、端末装置が、被監視装置の異常の発生を検出するための異常発生検出条件および検出した異常の通報要否を示す異常通報条件に基づいて、被監視装置の異常の発生の有無と異常の通報の要否とを判定し、異常通報条件に合致した異常を示す異常情報を送信手段に送信させるので、監視装置は、被監視装置の異常の発生を知ることができる。従って監視装置が被監視装置の異常の発生の有無を検出する必要がなく、監視装置が設置されている監視センターの負荷を軽減することができる。
また本発明によれば、端末装置が、被監視装置を保守するために用いられる統計情報を、統計情報生成条件に基づいて生成して、予め定められた時間間隔毎に送信手段に送信させるので、監視装置は統計情報を定期的に入手することができる。従って監視センターでは、この統計情報を基礎データとして、遠隔診断を行うことができる。
また本発明によれば、端末装置が、履歴情報を蓄積するための履歴情報蓄積条件および履歴情報を通報するための履歴情報通報条件に基づいて、履歴情報の蓄積および履歴情報の通報を行うので、監視装置は履歴情報を入手することができる。従って監視センターでは履歴情報を障害解析に役立てることができる。
また本発明によれば、端末装置が、監視条件情報を書き換えるための更新情報を、監視装置から受信し、受信した更新情報に基づいて、メモリに記憶している監視条件情報を更新するので、被監視装置を制御する制御装置のプログラムを変更することなく、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を遠隔で変更することができる。従ってエレベーター制御装置が設置されている場所で変更作業を行う必要が無く、変更作業にかかる時間と費用を大幅に削減することができる。
また本発明によれば、監視装置が、通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報に基づいて、通報情報とともに受信した識別情報によって特定される通報情報出力装置に、受信した通報情報を送信するので、通報情報出力装置は、その通報情報出力装置が管轄する被監視装置の通報情報またはその通報情報に基づいて生成した情報を表示することができる。従って、たとえば監視センターが夜間などに無人であっても、拠点に駐在する保守担当者は、受信した通報情報、または受信した通報情報に基づいて生成された作業指令などの情報によって、すぐに対応することができる。
また本発明によれば、監視装置が、通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報に基づいて、通報情報とともに受信した識別情報によって特定される通報情報出力装置に、受信した通報情報に基づいて生成した情報を送信するので、通報情報出力装置は、その通報情報出力装置が管轄する被監視装置の通報情報に基づいて生成された情報を表示することができる。従って、たとえば監視センターが夜間などに無人であっても、拠点に駐在する保守担当者は、通報情報に基づいて生成された作業指令などの情報によって、すぐに対応することができる。
また本発明によれば、監視装置は、たとえば故障発生前あるいは現在の被監視装置の運行状態を把握することができるので、故障原因の究明時間を短縮することができる。
また本発明によれば、保守担当者は視覚によって被監視装置の運行状態を知ることができるので、複数の被監視装置の運行状態を監視装置のある監視センターなどで集中的にかつ容易に監視することができる。
また本発明によれば、トレース運行状態通報条件たとえば故障が発生したという条件が成立する以前の運行状態の推移が第2の表示手段に表示されるので、保守担当者は故障発生までの状態の推移を把握することができ、故障原因の究明時間を短縮することができる。
また本発明によれば、監視装置は被監視装置の故障の兆候を把握することができるので、定期点検と定期点検との間で発生する故障の兆候を、監視装置が設置されている監視センターで常時監視し、故障の兆候を逸早く把握することができる。
また本発明によれば、制御装置にハードウエアを追加あるいは変更すること無しに、端末装置を制御装置に接続して被監視装置を監視することができるので、被監視装置の遠隔監視を実現するために必要な費用を低減することができる。
また本発明によれば、端末装置が、被監視装置の状態を示す状態情報と事象発生判定条件と通報情報決定条件とに基づいて、被監視装置での事象の発生の有無と通報の要否とを判定するので、端末装置のメモリに記憶されている事象発生判定条件および通報情報決定条件を変更することによって、被監視装置を制御する制御装置のプログラムを変更することなく、被監視装置を監視する監視項目および監視内容を変更することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である遠隔監視システム1のハードウエアの構成を示すブロック図である。遠隔監視システム1は、監視装置10、遠隔端末装置20a、遠隔端末装置20b、エレベーター制御装置30a〜エレベーター制御装置30c、および回線40を含んで構成される。
監視装置10は、監視センターに設置され、各地に設置されている図示しない被監視装置を監視する。被監視装置は、たとえばエレベーターまたはダムウェーターなどの昇降装置である。監視装置10は、コンピュータ11および回線制御装置A12を含んで構成される。コンピュータ11は、プログラムを実行するCPU(Central Processing
Unit)、プログラムを記憶するメモリ、および書き換え可能なメモリを含んで構成される。コンピュータ11は、監視装置10全体を制御し、電話回線などの通信回線である回線41による通信を制御する回線制御装置A12によって、端末装置である遠隔端末装置20aおよび遠隔端末装置20bと情報を送受信する。
制御装置であるエレベーター制御装置30aは、PLC(Programmable Logic
Controller)31および通信装置B32を含んで構成される。PLC31は、エレベーター制御装置30a全体を制御する制御部であり、図示しないエレベーターを制御し、そのエレベーターの状態を示す情報を、通信装置B32によって遠隔端末装置20aに送信する。エレベーター制御装置30bおよびエレベーター制御装置30cは、エレベーター制御装置30aと同じ構成であるので、説明は省略する。
PLC31のプログラムは、PLC31内のROM(Read Only Memory)などの書き換えできないメモリに記憶される。PLC31のプログラムは、たとえば図5に示したラダー図によるプログラムである。エレベーター制御装置30aは、デバッグ用に標準装備されている入出力信号の状態を示す状態情報、たとえば戸を開く操作が行われたことを示す「戸開動作」信号の状態などのエレベーターの状態情報を、遠隔端末装置20aに提供する。信号の状態は、「1」または「0」で表し、以下「1」を真、「0」を偽とする。
エレベーター制御装置30a、および監視装置10は、それぞれ従来技術によるエレベーター制御装置、および監視装置と同じものを用いてもよい。
遠隔端末装置20aは、マイコン21、回線制御装置22B、および通信装置A23を含んで構成される。マイコン21は、マイクロコンピュータ、プログラムを記憶するメモリ、および書き換え可能なメモリを含んで構成される。マイコン21は、遠隔端末装置20a全体を制御する。マイコン21は、エレベーター制御装置30aから送信されたエレベーターの状態情報を、通信装置A23によって取得し、取得したエレベーターの状態情報と、後述する監視条件情報に含まれる条件とに基づいて、通報すべき情報である通報情報を決定、保守のために用いられる統計情報を更新、および障害解析に用いられる履歴情報を蓄積するなどの処理を行う。さらにマイコン21は、通報情報、統計情報、および履歴情報などの情報を、回線制御装置B22によって回線41を介して監視装置10に送信する。遠隔端末装置20bは、遠隔端末装置20aと同じ構成であるので、説明は省略する。
コンピュータ11のメモリおよびマイコン21のメモリは、たとえばRAM(Random
Access Memory)、フラッシュメモリ、またはディスク装置などの書き換え可能な記憶媒体で実現される。プログラムを記憶するメモリは、ROMなどの書き換えできないメモリであってもよい。マイコン21が制御手段であり、回線制御装置22Bが送信手段および受信手段であり、通信装置A23が取得手段である。以下、遠隔端末装置20aおよび遠隔端末装置20bを代表して、遠隔端末装置20といい、エレベーター制御装置30a〜エレベーター制御装置30cを代表して、エレベーター制御装置30という。
マイコン21の書き換え可能なメモリに記憶される情報は、取得状態情報、今回の状態情報、前回の状態情報、event情報、timer情報、タイムアップ情報、検出状態情報、区間状態情報、測定時間合計情報、測定回数情報、積算時間情報、積算回数情報、点検バッファ情報、トレースバッファ情報、および監視条件情報を含む。取得状態情報が取得手段によって取得された状態情報であり、event情報が事象情報であり、測定時間合計情報、測定回数情報、積算時間情報、および積算回数情報が統計情報であり、点検バッファ情報およびトレースバッファ情報が履歴情報である。
それぞれの情報は、書き換え可能なメモリの記憶領域の中の取得状態情報記憶領域、今回の状態情報記憶領域、前回の状態情報記憶領域、event情報記憶領域、timer情報記憶領域、タイムアップ情報記憶領域、検出状態情報記憶領域、区間状態情報記憶領域、測定時間合計情報記憶領域、測定回数情報記憶領域、積算時間情報記憶領域、積算回数情報記憶領域、点検バッファ領域、トレースバッファ領域、および監視条件情報記憶領域に記憶される。event情報記憶領域が第1の記憶手段、監視条件情報記憶領域が第2の記憶手段、および点検バッファ領域とトレースバッファ領域とが第3の記憶手段である。
取得状態情報は、通信装置A23によって取得されたエレベーターの状態情報である。今回の状態情報は、エレベーターを監視するために必要な状態情報として、取得状態情報の中から選択された状態情報である。前回の状態情報は、最新の取得状態情報から今回の状態情報を得る前の今回の状態情報、つまり1回前に取得した取得状態情報から得られた今回の状態情報である。
event情報は、今回の状態情報と、前回の状態情報と、event情報と、後述する監視条件情報に含まれる条件とに基づいて、事象つまりイベントの発生の有無を、イベント毎に判定した結果を示す情報である。event情報は、イベントが発生したと判定されたとき「1」、イベントが発生しなかったと判定されたとき「0」である。
timer情報は、タイマーの残り時間をタイマー毎に示す情報である。タイマーを起動するイベントが発生したとき、つまりそのイベントのevent情報が「1」のとき、タイマーの初期値であるタイマー値が、timer情報に設定される。timer情報は、タイマー値が設定されると、予め定められた時間毎に、たとえば1秒毎に、1つ減算される。タイムアップ情報は、timer情報に対応する情報であり、対応するtimer情報の値が「0」になったとき、「1」が設定され、タイムアップになったことを示す。
検出状態情報は、異常を検出する期間であることを示す情報であり、検出する異常毎に設定される。異常を検出する期間を開始するイベントが発生すると「1」が設定され、異常を検出する期間を終了するイベントが発生すると「0」が設定される。
区間状態情報は、イベントの継続時間および発生回数を測定する期間であることを、イベント毎に示す情報である。測定を開始することを示すイベントが発生すると「1」が設定され、測定を終了することを示すイベントが発生すると「0」が設定される。測定時間合計情報は、区間状態情報が「1」の期間を、区間表の条件に応じて測定した継続時間を、イベント毎に示す情報である。測定回数情報は、区間状態情報が「1」の期間でのイベントの発生回数を、区間表の条件に応じてイベント毎に示す情報である。測定時間合計情報と測定回数情報とから、イベント発生回数の平均値などを求めることができる。
積算時間情報は、区間状態情報が「1」の期間の積算時間を、区間表の条件に応じてイベント毎に示す情報である。積算回数情報は、区間状態情報が「1」の間のイベント発生の積算回数を、イベント表の条件に応じてイベント毎に示す情報である。
点検バッファ情報は、異常の発生を示すイベントが発生したときに、発生した異常を識別するための異常ID(Identification)と発生時刻とが、発生順に点検バッファ領域に記憶された情報である。トレースバッファ情報は、トレースが必要なイベントが発生したときに、発生したイベントを識別するためのイベントIDと発生時刻とが、発生順にトレースバッファ領域に記憶された情報である。
監視条件情報は、表形式の情報であり、信号表、イベント表、タイマー表、異常表、区間表、および復旧表などの表を含む。
信号表は、エレベーターを監視するために必要な信号の状態を示す情報が、取得状態情報記憶領域のどの位置に記憶されているかを信号毎に示す表である。信号表の一例を表1に示す。信号表には、「信号ID」、「アドレス」、および「ビット位置」の3つの欄が含まれる。「信号ID」欄の情報は信号を識別するため情報であり、「アドレス」欄の情報は取得状態情報記憶領域の中のアドレス位置を示し、「ビット位置」欄の情報はアドレスの中のビット位置を示す。たとえば信号ID「0」の信号の状態情報は、取得状態情報記憶領域のアドレス「2000」かつビット位置「0」の位置に記憶されている。
Figure 2006143473
イベント表は、イベントが発生したか否かを判定するための条件を含む情報をイベント毎に示す表である。イベント表の一例を表2に示す。イベント表には、「イベントID」、「文」、「遷移」、「稼動積算項目」、および「トレース項目」の5つの欄が含まれる。「イベントID」欄の情報はイベントを識別するため情報、「文」欄の情報はイベントが発生したか否かを判定するための条件、「遷移」欄の情報は信号の状態の遷移、「稼動積算項目」欄の情報は積算回数情報の更新指示、および「トレース項目」欄の情報はトレースバッファ情報への蓄積指示を示す。
イベントが発生したか否かを判定するための条件は、遷移条件と論理条件の2種類がある。遷移条件は、信号の状態の遷移によって判定する条件であり、「文」欄に示す信号の遷移が、「遷移」欄に示す遷移と一致したとき、イベントが発生したと判定する条件である。論理条件は、「文」欄に示した論理式の演算結果が「1」のとき、イベントが発生したと判定する条件である。「稼動積算項目」欄に「○」印が記載されているイベントが発生すると、そのイベントの積算回数情報が1つ加算される。「トレース項目」欄に「○」印が記載されている、つまり蓄積指示のあるイベントが発生するとそのイベントの情報がトレースバッファ情報としてトレースバッファ領域に記憶される。
Figure 2006143473
「文」欄の中の「」内の情報は、「ID」を示している。「ID」は2桁の値で示されており、上位1桁が、演算記号または表の種類を示している。上位1桁が「0」は演算記号、上位1桁が「1」は信号表、上位1桁が「2」はイベント表、上位1桁が「3」はタイマー表、上位1桁が「4」は異常表、上位1桁が「5」は区間表、および上位1桁が「6」は復旧表を示している。上位1桁が「0」の場合、下位1桁が「0」は否定演算、下位1桁が「1」は論理和演算、下位1桁が「2」は論理積演算、および下位1桁が「3」は演算の終了を示す。上位1桁が「1」〜上位1桁が「6」の場合、下位1桁はそれぞれの表のID番号を示している。
遷移条件によってイベントが発生したか否かを判定する場合、たとえばイベントID「0」のイベントの「文」欄は、「10」「03」となっている。最初の「10」は、上位1桁が「1」で信号表を示し、下位1桁が「0」で信号ID「0」を示す。次の「03」は、上位1桁が「0」で演算記号を示し、下位1桁が「3」で演算の終了を示す。従ってイベントID「0」のイベントは、信号ID「0」の状態が、「遷移」欄に示す「01」のように遷移したとき、つまり「0」から「1」に遷移したとき、イベントID「0」のイベントが発生したことを示す。イベントID「0」のイベントが発生すると、イベントID「0」に対応するevent情報に「1」が設定される。
論理条件によってイベントが発生したか否かを判定する場合、スタックを用いて論理式の演算を行う。スタックは、データを順次メモリに記憶するとき、記憶しているアドレスを示すスタックポインタをデクリメント、つまり「−1」した後、スタックポインタが示す位置にデータを記憶する。メモリからデータを読み出すとき、スタックポインタが示す位置からデータを読み出し、データを読み出した後スタックポインタをインクリメント、つまり「+1」する。以下、データを記憶することをpush、データを読み出すことをpullという。
たとえばイベントID「6」の「文」欄に示される論理式は、「10」「21」「02」「03」であり、これは、信号ID「0」の信号の状態と、イベントID「1」のevent情報との論理積を出力する演算式である。論理式の最初の項である「10」は信号ID「0」の信号の状態を示す。スタックポインタの最初の値を、たとえば「100」とすると、信号ID「0」の信号の状態をpushするとき、スタックポインタの値をデクリメントして「99」とし、信号ID「0」の信号の状態を記憶する。次の「21」はイベントID「1」のevent情報を示す。イベントID「1」のevent情報をpushするとき、スタックポインタの値をデクリメントして「98」とし、イベントID「1」のevent情報を記憶する。
3番目の「02」は論理積演算を示す。論理積を行うためにデータを2回pullする。1回目のpullで、スタックポインタ「98」のデータ、つまりイベントID「1」のevent情報を読み出し、スタックポインタをインクリメントし、「99」とする。2回目のpullで、スタックポインタ「99」のデータ、つまり信号ID「0」の信号の状態を読み出し、スタックポインタをインクリメントし、「100」とする。読み出したイベントID「1」のevent情報と読み出した信号ID「0」の信号の状態との論理積をとり、その結果をpushする。その結果は、デクリメントされたスタックポインタが示すアドレス「99」に記憶される。4番目の「03」は演算の終了を示し、スタックポインタが示すアドレスのデータつまり論理積の演算結果が読み出され、スタックポインタはインクリメントされ、「100」に戻る。
従ってイベントID「6」のイベントは、スタックを用いた論理式の演算によって、信号ID「0」の状態とイベントID[1]のevent情報との論理積が演算される。その演算結果が「1」のとき、イベントが発生したことを示し、イベントID「6」のevent情報が「1」となる。
このように論理式の記述方式として、演算対象である数字を先に記述し、演算子を演算対象の数字の後に記述する記述方式を用いているので、スタックを用いて、演算を先頭から順次行うことによって高速に演算することができる。さらに表、演算記号、および信号などをID化しているので、さらに高速に処理することができる。
タイマー表は、タイマーに関する条件などの情報をタイマー毎に示す表である。タイマー表の一例を表3に示す。タイマー表は、「タイマーID」、「起動イベント」、「カウント条件」、および「タイマー値」の4つの欄を含む。「タイマーID」欄の情報はタイマーを識別するため情報、「起動イベント」欄の情報はタイマーを設定する条件、「カウント条件」欄の情報はタイマアップ情報をリセットする条件、および「タイマー値」欄の情報はタイマーの初期値である。
「起動イベント」欄に示すイベントのevent情報が「1」のとき、タイマーIDに対応するtimer情報に、「タイマー値」欄に示された初期値が設定される。「カウント条件」欄の条件が成立すると、タイマーIDに対応するタイムアップ情報がリセット、つまり「0」が設定される。たとえば、タイマーID「0」のタイマーは、イベントID「0」のevent情報が「1」のとき、タイマーID「0」に対応するtimer情報に、タイマー値「200」が設定される。「カウント条件」欄が示す信号ID「0」の今回の状態情報が「1」のとき、タイマーID「0」に対応するタイムアップ情報がリセットされる。
Figure 2006143473
異常表は、異常を検出する条件などの情報を異常毎に示す表である。異常表の一例を表4に示す。異常表は、「異常ID」、「始点イベント」、「終点イベント」、「異常イベント」、および「監視項目」の5つの欄を含む。「異常ID」欄の情報は異常を識別するため情報、「始点イベント」欄の情報は異常を検出する期間の開始条件、「終点イベント」欄の情報は異常を検出する期間の終了条件、「異常イベント」欄の情報は異常を検出する条件、および「監視項目」欄の情報は異常の通報指示を示す。
「始点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、または「始点イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、異常を検出する期間であることを示す検出状態情報に「1」が設定される。「終点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、または「終点イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、検出状態情報に「0」が設定される。検出状態情報が「1」で、「異常イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のときまたは「異常イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、異常が発生したと判定される。「監視項目」欄に「○」印が記載されている異常は、異常が発生したとき、発生した異常の異常IDが監視装置10に通報される。
たとえば異常ID「1」の異常について、「始点イベント」欄が示すタイマーID「0」に対応するタイムアップ情報が「1」のとき、検出状態情報に「1」が設定され、「終点イベント」欄が示すイベントID「3」のevent情報が「1」のとき、検出状態情報に「0」が設定される。異常ID「1」の検出状態情報が「1」でかつ、イベントID「4」のevent情報が「1」のとき、異常ID「1」の異常が発生したと判定され、「監視項目」欄に「○」印が記載されているので、つまり通報指示があるので、異常ID「1」の異常IDが監視装置に通報される。
Figure 2006143473
区間表は、イベントの継続時間および発生回数を測定するための条件をイベント毎に示す表である。区間表の一例を表5に示す。区間表は、「区間ID」、「始点イベント」、「終点イベント」、「測定条件」、「区間測定項目」、および「積算項目」の6つの欄を含む。「区間ID」欄の情報は期間を識別するため情報、「始点イベント」欄の情報は継続時間および発生回数を測定する期間の開始条件、「終点イベント」欄の情報は継続時間および発生回数を測定する期間の終了条件、「測定条件」欄の情報は区間IDに対応するイベントの測定時間合計情報の更新条件、「区間測定項目」欄の情報は区間IDに対応するイベントの測定時間合計情報と測定回数情報と積算時間情報との更新条件、および「積算項目」欄の情報は区間IDに対応するイベントの積算時間情報の更新条件である。
「始点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、継続時間および発生回数を測定する期間であることを示す区間状態情報のうち、区間IDに対応するイベントの区間状態情報に「1」が設定され、「終点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、区間IDに対応するイベントの区間状態情報に「0」が設定される。
区間IDに対応するイベントの区間状態情報が「1」で、「区間測定項目」欄に「○」印が記載され、かつ「測定条件」欄が示す信号IDの信号の状態が「1」のとき、予め定められた時間毎に、たとえば0.1秒毎に、そのイベントの測定時間合計情報に1が加算される。区間IDに対応するイベントの区間状態情報が「1」で、「区間測定項目」欄に「○」印が記載されているときにそのイベントが発生すると、そのイベントの区間回数情報に1が加算される。さらに「積算項目」欄に「○」印が記載されているとき、区間IDに対応するイベントの積算時間情報に、予め定められた時間毎に、たとえば1秒毎に、1が加算される。
たとえば区間ID「1」のイベントについて、「始点イベント」欄が示すイベントID「2」のイベントのevent情報が「1」のとき、区間IDに対応するイベントの区間状態情報に「1」が設定される。「終点イベント」欄が示すイベントID「3」のイベントのevent情報が「1」のとき、区間IDに対応するイベントの区間状態情報に「0」が設定される。「区間測定項目」欄に「○」印が記載されているので、区間ID「1」のイベントの区間状態情報が「1」で、かつ「測定条件」欄の信号ID「4」が示す今回の状態情報が「1」のとき、区間ID「1」のイベントの測定時間合計情報に、予め定められた時間毎に、たとえば0.1秒毎に、1が加算される。
「区間測定項目」欄に「○」印が記載されているので、区間ID「1」のイベントの区間状態情報が「1」のときに、区間ID「1」に対応するイベントが発生する度に、そのイベントの区間回数情報に1が加算される。「積算項目」欄に「○」印が記載されているので、区間ID「1」のイベントの区間状態情報が「1」のとき、区間ID「1」のイベントの積算時間情報に、予め定められた時間毎に、たとえば1秒毎に、1が加算される。
Figure 2006143473
復旧表は、復旧があったことを示す条件を復旧毎に示す表である。復旧表の一例を表6に示す。復旧表は、「復旧ID」および「復旧イベント」の2つの欄を含む。「復旧ID」欄の情報は復旧を識別するための情報であり、「復旧イベント」欄の情報は復旧の発生条件である。「復旧イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、対応する復旧IDが示す復旧があったことを示す。たとえば復旧ID「0」の復旧は、「復旧イベント」欄が示すイベントID「1」のevent情報が「1」のとき、その復旧があったことを示している。
Figure 2006143473
タイマー表および「監視項目」を除く異常表に示された条件が異常発生検出条件であり、異常表の「監視項目」が異常通報条件である。イベント表の遷移条件および論理条件が事象発生判定条件であり、タイマー表、異常表、および復旧表に示された条件が通報情報決定条件であり、通報情報決定条件は、異常発生検出条件と異常通報条件とを含む。区間表に示された条件およびイベント表の「稼動積算項目」欄の情報が統計情報生成条件である。異常発生検出条件および「稼動積算項目」を除くイベント表に示された条件が履歴情報蓄積条件であり、異常表の「監視項目」が履歴情報通報条件である。
図2は、図1に示した遠隔端末装置20のマイコン21が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。遠隔端末装置20の電源が投入され、監視装置10およびエレベーター制御装置30と情報の送受信が可能になると、本処理が開始され、処理が終了した後、引続いて本処理が繰り返し実行される。または予め定めた時間毎に、図2に示した処理を起動してもよい。
ステップS1では、今回の状態情報記憶領域に記憶された今回の状態情報を、前回の状態情報として前回の状態情報記憶領域記憶に記憶する。ステップS2では、取得状態情報記憶領域に記憶されている取得状態情報の中から、信号表が示すアドレスおよびビット位置で特定される位置の取得状態情報を、信号毎に取得して、今回の状態情報として、今回の状態情報記憶領域に記憶する。
ステップS3では、イベント表に基づいて、イベント毎に、イベントの発生の有無を判定する。イベントが発生したと判定したとき、そのイベントのevent情報を「1」とする。イベントが発生しなかったと判定したとき、そのイベントのevent情報を「0」とする。イベントの発生の有無は、上述した遷移条件および論理条件によって判定する。
ステップS4では、タイマー表に基づいて、タイマー毎に、timer情報への初期値の設定または更新を行う。タイマー表の「起動イベント」欄が示すイベントが発生していると、つまり「起動イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、対応するtimer情報記憶領域に、タイマー表の「タイマー値」欄の値を初期値として設定する。timer情報記憶領域に設定されたタイマー値は、予め設定された時間毎に、たとえば1秒毎に1を減算する。timer情報記憶領域に記憶されているtimer情報の値が「0」になると、そのtimer情報に対応するタイマーのタイムアップ情報記憶領域に「1」を設定する。「カウント条件」欄が示す信号の今回の状態情報が「1」のとき、その「カウント条件」を有するタイマーのタイムアップ情報をリセットつまり「0」にする。
ステップS5では、異常表に基づいて、異常毎に、異常の有無を判定する。異常が発生したとき、その異常の異常IDと発生時刻とを点検バッファ領域に記憶する。異常の発生の有無を検出するために、異常を検出する必要のある状態であるか否かを示す検出状態情報を異常毎に設定する。「始点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、または「始点イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、異常IDが示す異常の検出状態情報記憶領域に「1」を設定する。「終点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、または「終点イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、検出状態情報記憶領域に「0」を設定する。
異常IDが示す異常の検出状態情報が「1」で、「異常イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のときまたは「異常イベント」欄が示すタイマーのタイムアップ情報が「1」のとき、異常が発生したと判定する。異常が発生したとき、点検バッファ領域に異常IDを発生時刻とともに記憶する。異常表の「監視項目」欄に「○」印が記載されているとき、発生した異常の異常IDを異常情報として監視装置10に通報する。このように、遠隔端末装置20が異常の発生を検出して通報するので、監視装置10が異常の発生の有無を検出する必要がなく、監視装置10が設置されている監視センターの負荷が軽減される。
異常IDを監視装置10に通報するとき、発生した異常の原因究明のための情報として、点検バッファ領域に記憶されている点検バッファ情報、つまり発生した異常の履歴情報と、トレースバッファ領域に記憶されているトレースバッファ情報、つまり蓄積指示のあったイベントの履歴情報とを、監視装置10に送信してもよい。このように、通報情報とともに履歴情報を送信すると、監視装置10が設置された監視センターでは障害解析に役立てることができる。
ステップS6では、区間表に基づいて、イベント毎に、測定要否を判定して、測定が必要な期間であることを示す区間状態情報を設定する。測定要否の判定は、区間表の「始点イベント」欄および「終点イベント」欄の情報によって判定する。区間表の「始点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、区間IDに対応するイベントの区間状態情報記憶領域に「1」を設定し、「終点イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」とき、区間IDに対応するイベントの区間状態情報記憶領域に「0」を設定する。
区間IDに対応するイベントの区間状態情報が「1」で、「区間測定項目」欄に「○」印が記載され、かつ「測定条件」欄の信号IDが示す信号の状態が「1」のとき、予め定められた時間毎に、たとえば0.1秒毎に、そのイベントの測定時間合計情報に1を加算する。区間IDに対応するイベントが発生し、そのイベントの区間状態情報が「1」で、「区間測定項目」欄に「○」印が記載されていると、そのイベントの測定回数情報に1を加算する。
ステップS7では、復旧表に基づいて、復旧毎に、復旧の有無を判定し、復旧していれば、その復旧の復旧IDを復旧情報として監視装置10に通報する。復旧の有無は、復旧表の「復旧イベント」欄が示すイベントのevent情報が「1」のとき、復旧したと判定する。上述した異常情報と復旧情報とが通報情報である。
ステップS8では、区間表の「区間測定項目」欄に「○」印が記載されている区間IDのイベントについて、区間表の条件に応じて、積算時間情報を更新する。すなわち区間表の「区間測定項目」欄および「積算項目」欄に「○」印が記載されている区間IDに対応するイベントの区間状態情報が「1」のとき、そのイベントの積算時間情報に、予め定められた時間毎に、たとえば1秒毎に、1を加算する。
ステップS9では、イベント表の「トレース項目」欄に「○」印が記載されているイベントが発生したとき、発生したイベントのイベントIDと発生時刻とをトレースバッファ領域に記憶する。ステップS10では、イベント表の「稼動積算項目」欄に「○」印が記載されているイベントが発生したとき、積算回数情報を更新して終了する。つまりそのイベントのevent情報が「1」のとき、そのイベントの積算回数情報に1を加算して終了する。
測定時間合計情報、測定回数情報、積算時間情報、および積算回数情報などの統計情報は、予め定められた時間毎に、たとえば24時間毎、1週間毎、または1ヶ月毎に、監視装置10に送信される。監視センターでは、これらの情報を基礎データとして、遠隔診断を行うことができる。
図3は、図5に示したPLCのプログラムを本発明の実施の形態で用いる監視条件情報を示す表に置き換えた一例を示す図である。エレベーターのドアを開くときのタイムオーバー異常を検出するPLCのプログラムを、信号表60、イベント表62、タイマー表63、および異常表65を含む監視条件情報に置き換えたものである。図3に示した表では、「ID」は、2桁の数字ではなく、2桁の記号、たとえば「S1」および「E1」などで表している。
信号表60は、「ID」、「アドレス」、および「ビット」の3つの欄があり、それぞれ表1に示した信号表の「信号ID」、「アドレス」および「ビット位置」の欄に対応している。信号名称表61は、信号表60に対応する表である。たとえばID「S1」の信号の状態は、取得状態情報記憶領域のアドレス「0010」およびビット「0」の位置に記憶されており、ID「S1」の信号の信号名称が「戸開動作」であることを示している。
イベント表62は、「ID」、「文1」、「文2」、「文3」、「文4」、「文5」、「遷移」、「稼動項目」、「トレース」、および「内容」の10個の欄がある。表2に示したイベント表との対応は、「ID」欄が表2の「イベントID」欄、「文1」欄〜「文5」欄が表2の「文」欄、「遷移」欄が表2の「遷移」欄、「稼動積算」欄が表2の「稼動積算項目」欄、および「トレース」欄が表2の「トレース項目欄」に対応し、表2には「内容」欄に対応する欄はない。「内容」欄は、イベントID毎のイベントの内容を示す欄である。表2の「文」欄に記載される最大5つの「ID」を、この例では5つの欄つまり「文1」欄〜「文5」欄に分けて記載したものである。たとえばID「E1」のイベントは、「文1」欄が「S1」、「文2」欄が「03」、「遷移」欄が「10」、および「内容」欄が「戸開動作オフ」であることを示している。「文1」欄が示す信号「S1」の状態が「1」から「0」に遷移したとき、ID「E1」のイベント、つまり「戸開動作オフ」というイベントが発生したことを示している。
タイマー表63は、「ID」、「起動」、「カウント条件」、および「タイマー値」の4つの欄があり、それぞれ表3に示したタイマー表の「タイマーID」、「起動イベント」、「カウント条件」、および「タイマー値」の欄に対応している。タイマー内容表64は、タイマー表63に対応する表である。たとえばID「C1」のタイマーは、タイマー内容が「戸開タイムオーバー」であり、「起動」欄が示すイベント「E9」のevent情報が「1」のとき、そのタイマーのtimer情報記憶領域に、「タイマー値」欄の値「30」が初期値として設定される。「カウント条件」欄が示すイベント「E9」のevent情報が「1」のとき、そのタイマーのタイムアップ情報記憶領域に「0」が設定され、タイムアップ情報がリセットされる。
異常表65は、「ID」、「始点」、「終点」、「異常」、および「監視」の5つの欄があり、それぞれ表4に示した異常表の「異常ID」、「始点イベント」、「終点イベント」、「異常イベント」、および「監視項目」の欄に対応している。異常内容表66は、異常表65に対応する表である。
たとえばID「A1」の異常は、「始点」欄が示すイベント「E2」のevent情報が「1」のとき、その異常の検出状態情報記憶領域に「1」が設定される。「終点」欄が示すイベント「E1」のevent情報が「1」のとき、その異常の検出状態情報記憶領域に「0」が設定される。その異常の検出状態情報が「1」で、かつ「異常」欄が示すタイマー「C1」のタイムアップ情報が「1」のとき、「異常内容」欄の「戸開タイムオーバー異常」の異常が発生したことを示す。
このように、デバッグのためにエレベーター制御装置30に標準装備されているモニタ機能を用いて、入出力信号のうち、エレベーターを監視するために必要な出力信号の状態を示す状態情報を、エレベーター制御装置30から取得することによって、遠隔端末装置20のマイコン21は、マイコン21のメモリに予め記憶された信号表、イベント表、タイマー表、異常表、区間表、および復旧表などの監視条件情報に基づいて、異常の検出および統計情報の生成などを行うことができる。
換言すれば、異常として検出する対象と条件、統計情報をとる対象と条件、および履歴情報をとる対象と条件などの監視項目および監視内容の変更は、遠隔端末装置20のメモリに記憶されている監視条件情報を変更すればよい。従ってエレベーター制御装置30のPLC31のプログラムを変更する必要がなく、エレベーター制御装置30のプログラム変更に伴うバグの発生の危険性を減らすことができ、信頼性の低下を回避することができる。
エレベーター制御装置30のプログラムが、ROMなどの書き換えできないメモリのときは、ROM交換に膨大な時間と費用が必要になるが、本発明の実施の形態では、遠隔端末装置20の書き換え可能なメモリに記憶されている監視条件情報を書き換えることができるので、監視項目および監視内容を変更するために必要な時間と費用を削減することができる。
上述した実施の形態では、信号表、イベント表、タイマー表、異常表、区間表、および復旧表などの表を含む監視条件情報は、監視条件情報記憶領域に記憶されているが、この監視条件情報を、監視装置10から送信される更新情報によって、新たな監視条件情報に書き換えてもよい。具体的には、遠隔端末装置20のマイコン21は、回線制御装置B22によって、監視装置10から送信された更新情報を受信し、受信した更新情報によって、監視条件情報記憶領域に記憶されている監視条件情報を書き換える。
このように、監視条件情報を書き換えるための更新情報を、監視装置10から受信し、受信した更新情報に基づいて、監視条件情報記憶領域に記憶させた監視条件情報を更新するので、エレベーター制御装置30のプログラムを変更することなく、エレベーターを監視する監視項目および監視内容を遠隔で変更することができる。従ってエレベーター制御装置30が設置されている場所で変更作業を行う必要が無く、変更作業にかかる時間と費用を大幅に削減することができる。
さらに自己診断機能を備えていない既設のエレベーター制御装置30に対しても、遠隔端末装置20によって遠隔監視が可能になる。
図4は、本発明の実施の他の形態である遠隔監視システム2のハードウエアの構成を示すブロック図である。遠隔監視システム2は、監視装置10、遠隔端末装置20a、遠隔端末装置20b、エレベーター制御装置30a〜エレベーター制御装置30c、図示しないエレベーター、回線40、および通報情報出力装置50を含んで構成される。監視装置10、遠隔端末装置20a、遠隔端末装置20b、エレベーター制御装置30a〜エレベーター制御装置30c、および回線40は、それぞれ図1に示した遠隔監視システム1の監視装置10、遠隔端末装置20a、遠隔端末装置20b、エレベーター制御装置30a〜エレベーター制御装置30c、および回線40と同じ部分については、説明を省略する。
通報情報出力装置50は、各地域の拠点に設置される装置であり、監視センターに設置された監視装置10から送信される保守に必要な情報を、拠点に駐在する保守担当者に出力する装置である。通報情報出力装置50は、コンピュータB51、表示装置52、および回線制御装置C53を含んで構成される。コンピュータB51は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するメモリ、および書き換え可能なメモリを含んで構成され、通報情報出力装置50全体を制御する。コンピュータB51は、回線40を介して情報を送受信する回線制御装置C53によって、監視装置10から送信される保守に必要な情報を受信し、受信した情報を、液晶ディスプレイなどの表示画面を有する表示装置52に表示させる。
コンピュータB51は、監視装置10から転送された通報情報を表示装置52に表示する。コンピュータB51は、転送された通報情報を基に、保守担当者が実施すべき処置などの作業指令を生成して、生成した作業指令を表示装置52に表示してもよいし、生成した作業指令を転送された通報情報とともに表示装置52に表示してもよい。または監視装置10が、遠隔端末装置20aから受信した通報情報を基に、保守担当者が実施すべき処置などの作業指令を生成して、生成した作業指令を通報情報出力装置50に送信し、通報情報出力装置50は受信した作業指令を表示装置52に表示してもよい。表示装置52は、プリンタなどの紙への出力あるいはスピーカなどの音による出力を行う出力装置であってもよいし、表示装置52および出力装置は併用されてもよい。
監視装置10は、遠隔端末装置20aから受信した通報情報を、その通報情報が検出されたエレベーターを管轄する通報情報出力装置50に送信するために、エレベーターを識別するための識別情報と、そのエレベーターを管轄する通報情報出力装置50との対応情報である対応表を、コンピュータA11のメモリに記憶している。この対応表を記憶しているメモリの領域が、第4の記憶手段である。遠隔端末装置20aは、通報情報を監視装置10に送信するとき、その通報情報を検出したエレベーターを識別する識別情報を付加して送信する。コンピュータA11は、遠隔端末装置20aから受信した通報情報に含まれるエレベーターの識別情報と対応表とから、通報情報を転送すべき通報情報出力装置50を選択し、選択した通報情報出力装置50に、遠隔端末装置20aから受信した通報情報を転送する。
上述した実施の形態では、監視装置10、遠隔端末装置20、および通信情報出力装置50間での情報の送受信を、電話回線などの通信回線である回線40を用いたが、インターネットなどのネットワークを介して、情報を送受信してもよく、通信方法はこれらに限定されない。
このように、監視装置10が、通報情報出力装置50とその通報情報出力装置50が管轄するエレベーターの識別情報との対応を示す対応情報に基づいて特定される通報情報出力装置50に、受信した通報情報またはその通報情報に基づいて生成した情報を送信し、通報情報出力装置50は、その通報情報出力装置50が管轄するエレベーターの通報情報またはその通報情報に基づいて生成された情報を表示する。従って、たとえば監視装置10が設置された監視センターが夜間などに無人であっても、拠点に駐在する保守担当者は、通報情報、または通報情報に基づいて生成された作業指令などの情報によって、すぐに対応することができる。
上述した実施の形態では、遠隔端末装置20は、エレベーターの運行状態を示す運行状態情報を監視装置10に送信していないが、運行状態情報を生成して送信するようにしてもよい。
運行状態情報は、エレベーターの運行状態を示す情報である。エレベーターの運行状態は、たとえばエレベーターが所在する階、エレベーターの移動方向、および戸の開閉状態などの状態である。この運行状態情報は、エレベーター制御装置30から取得された取得状態情報と運行状態生成条件とに基づいて生成される。
運行状態生成条件は、監視装置10から取得された取得状態情報から運行状態情報を生成するための条件を示す情報であり、監視条件情報に含まれる。運行状態生成条件は、たとえばイベントが発生したか否かを判定するための事象発生判定条件つまりイベント表に示された条件に相当する条件であり、たとえば表2に示したイベント表に相当する運行状態表によって表される。運行状態表は、たとえば表2に示したイベントIDを運行状態IDに置換えた表である。新たな運行状態に変化したか否かは、たとえば「文」欄および「遷移」欄を用いて、「文」欄に示す信号の遷移が「遷移」欄に示す遷移と一致したとき、新たな運行状態に変化したと判定する。
マイコン21は、取得状態情報と運行状態生成条件とに基づいて、新たな運行状態に変化したと判定すると、新たな運行状態を示す運行状態情報を生成し、生成した運行状態情報をマイコン21の書き換え可能なメモリ内の運行状態情報記憶領域に記憶する。運行状態情報は、新たな運行状態、その状態名、および変化した時刻などを含む、運行状態情報記憶領域に記憶される運行状態情報の数は、所定の個数、たとえば100個であり、最新の100個の運行状態が記憶される。すでに所定の個数の運行状態情報を記憶している場合、新たな運行状態情報を記憶するときは、最も古い運行状態情報を消去して、最も古い運行状態情報が記憶されていた記憶領域に記憶する。第5の記憶手段は、たとえば運行状態情報記憶領域である。
監視装置10は、被監視装置の現在の状態を表示するための図示しないリアルタイムモニタを含む。リアルタイムモニタは、たとえば液晶ディスプレイなどで構成される表示装置であり、遠隔端末装置20から受信した運行状態情報を表示する。さらに監視装置10は、被監視装置の故障発生以前の状態の推移を表示するための図示しないトレース再生装置を含んでもよい。トレース再生装置は、たとえば液晶ディスプレイなどで構成される表示装置であり、遠隔端末装置20から受信した複数の運行状態情報を順次表示する。
マイコン21は、生成運行状態通報条件つまり運行状態情報が生成されたことという条件が成立すると、生成した運行状態情報を運行状態情報記憶領域に記憶するとともに、回線制御装置B22によって監視装置10に送信する。監視装置10は、受信した運行状態情報をリアルタイムモニタに表示する。リアルタイムモニタには、常に最新の運行状態が表示される。
さらに、監視装置10がトレース再生装置を有する場合、マイコン21は、トレース運行状態通報条件たとえば故障などの異常が発生したという条件が成立すると、運行状態情報記憶領域に記憶されたすべての運行状態情報を、回線制御装置B22によって監視装置10に送信する。監視装置10は、遠隔端末装置20から受信したすべての運行状態情報を順次トレース再生装置に表示する。監視装置10のトレース再生装置に、故障が発生する前の運行状態情報が、たとえば100個順次表示されるので、故障に至った原因究明に役立てることができる。運行状態通報条件は、監視条件情報に含まれ、生成運行状態通報条件およびトレース運行状態通報条件を含む。
このように、端末装置である遠隔端末装置20が、エレベーターつまり被監視装置の運行状態を示す運行状態情報を生成するための運行状態生成条件に基づいて、運行状態情報を生成し、生成した運行状態情報を通報するための運行状態通報条件を満足した運行状態情報を送信手段である回線制御装置B22に送信させるので、監視装置10は被監視装置の運行状態を把握することができる。したがって、監視装置10は、たとえば故障発生前あるいは現在の被監視装置の運行状態を把握することができるので、故障原因の究明時間を短縮することができる。
さらに、端末装置である遠隔端末装置20は、生成運行状態通報条件つまり運行状態情報が生成されたことという条件が成立すると、生成された運行状態情報を監視装置である遠隔端末装置20に送信し、監視装置10は、端末装置から受信した運行状態情報を第1の表示手段であるリアルタイムモニタに表示するので、保守担当者は視覚によって被監視装置の運行状態を知ることができる。したがって、複数の被監視装置の運行状態を監視装置のある監視センターなどで集中的にかつ容易に監視することができる。
さらにまた、端末装置である遠隔端末装置20は、トレース運行状態通報条件が成立すると、第5の記憶手段である運行状態情報記憶領域に記憶されたすべての運行状態情報を監視装置10に送信し、監視装置10は、端末装置から受信したすべての運行状態情報を順次第2の表示手段であるトレース再生装置に表示するので、トレース運行状態通報条件たとえば故障が発生したという条件が成立する以前の運行状態の推移が第2の表示手段に表示される。したがって、保守担当者は故障発生までの状態の推移を把握することができ、故障原因の究明時間を短縮することができる。
さらに上述した実施の形態では、遠隔端末装置20は、監視装置10にエレベーターの故障の兆候を示す故障兆候情報を送信していないが、故障の兆候を検出して故障兆候情報を送信するようにしてもよい。
故障の兆候は、故障にいたる前に故障にいたる可能性があることを示す兆候であり、遠隔端末装置20のマイコン21によって、event情報つまり事象情報と故障の兆候を検出するための故障兆候検出条件とに基づいて検出される。故障兆候検出条件は、異常の発生を検出するための異常発生検出条件つまり異常表に示される条件に相当する条件であり、たとえば表4に示した異常表に相当する故障兆候表によって表される。故障兆候表は、たとえば表4に示した異常IDを故障兆候IDに置き換えた表である。
マイコン21は、検出した故障の兆候に対応する故障兆候通報条件が、通報を要する故障の兆候であることを示しているとき、たとえば故障兆候表の「監視項目」欄に「○」印が記載されているとき、検出した故障の兆候を示す故障兆候情報を回線制御装置B22によって監視装置10に送信する。故障兆候検出条件および故障兆候通報条件は、通報情報決定条件に含まれる条件である。
このように、端末装置である遠隔端末装置20が、被監視装置の故障の兆候を検出するための故障兆候検出条件および検出した故障の兆候の通報要否を示す故障兆候通報条件に基づいて、被監視装置の故障の兆候の有無と故障の兆候の通報の要否とを判定し、故障兆候通報条件に合致した故障の兆候を示す故障兆候情報を送信手段である回線制御装置B22に送信させるので、監視装置10は被監視装置の故障の兆候を把握することができる。したがって、定期点検と定期点検との間で発生する故障の兆候を、監視装置10が設置されている監視センターで常時監視し、故障の兆候を逸早く把握することができる。
上述した実施の形態に示したエレベーター制御装置30と遠隔端末装置20とのインタフェースは、エレベーター制御装置30が提供するインタフェースである。すなわち、エレベーター制御装置30と遠隔端末装置20とのインタフェースは、従来の技術によるエレベーター制御装置30のインタフェースである。
このように、端末装置である遠隔端末装置20を制御装置であるエレベーター制御装置30が提供するインタフェースに接続するので、制御装置にハードウエアを追加あるいは変更すること無しに、端末装置を制御装置に接続して被監視装置を監視することができる。したがって、被監視装置の遠隔監視を実現するために必要な費用を低減することができる。
本発明の実施の一形態である遠隔監視システム1のハードウエアの構成を示すブロック図である。 図1に示した遠隔端末装置20のマイコン21が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5に示したPLCのプログラムを本発明の実施の形態で用いる監視条件情報を示す表に置き換えた一例を示す図である。 本発明の実施の他の形態である遠隔監視システム2のハードウエアの構成を示すブロック図である。 エレベーター制御装置に用いられたPLCのプログラムの一例を示すラダー図である。
符号の説明
1,2 遠隔監視システム
10 監視装置
11 コンピュータ
12,22 回線制御装置
21 マイコン
23,32 通信装置
31 PLC
20 遠隔端末装置
30 エレベーター制御装置
40 回線
50 通報情報出力装置

Claims (13)

  1. 監視対象である被監視装置を制御する制御装置と、前記被監視装置の状態を示す状態情報に基づいて、通報すべき情報である通報情報を決定する端末装置と、その端末装置から受信した通報情報によって前記被監視装置を監視する監視装置とを含む遠隔監視システムであって、
    前記端末装置は、
    前記被監視装置の状態情報を前記制御装置から取得する取得手段と、
    前記通報情報を前記監視装置に送信する送信手段と、
    前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および前記通報情報を決定するための通報情報決定条件を含む監視条件情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無を判定し、判定した結果を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報を決定したとき、決定した通報情報を前記送信手段に送信させる制御手段とを含むことを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 前記通報情報決定条件は、前記被監視装置の異常の発生を検出するための異常発生検出条件、および検出した異常の通報要否を示す異常通報条件を含み、
    前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記異常発生検出条件とに基づいて、前記被監視装置の異常を検出し、検出した異常に対応する異常通報条件が通報を要することを示しているとき、検出した異常を示す異常情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。
  3. 前記監視条件情報は、前記被監視装置を保守するために用いられる統計情報を、前記被監視装置において発生した事象に基づいて生成するための統計情報生成条件を含み、
    前記制御手段は、前記統計情報生成条件に基づいて生成した統計情報を、予め定められた時間間隔毎に、前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔監視システム。
  4. 前記端末装置は、前記事象情報および前記異常情報を含む情報を履歴情報として記憶する第3の記憶手段を含み、
    前記監視条件情報は、前記履歴情報を蓄積するための履歴情報蓄積条件、および前記第3の記憶手段に記憶した履歴情報を通報するための履歴情報通報条件を含み、
    前記制御手段は、前記履歴情報蓄積条件に合致した事象情報および異常情報を、前記第3の記憶手段に記憶させ、前記履歴情報通報条件が成立したとき、前記第3の記憶手段に記憶させた履歴情報を、前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  5. 前記端末措置は、前記第2の記憶手段に記憶された監視条件情報を書き換えるための更新情報であって、前記監視装置から送信された更新情報を受信する受信手段を含み、
    前記制御手段は、前記受信手段によって受信した更新情報に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された監視条件情報を更新することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  6. 前記監視装置から受信した通報情報および受信した通報情報に基づいて生成した情報の少なくとも一方を出力する通報情報出力装置を含み、
    前記端末装置は、前記監視装置に通報情報を送信するとき、前記通報情報が検出された被監視装置を識別するための識別情報を付加して送信し、
    前記監視装置は、前記通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報を記憶する第4の記憶手段を含み、前記通報情報とともに受信した識別情報と前記第4の記憶手段に記憶した対応情報とに基づいて特定される通報情報出力装置に、前記受信した通報情報を送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  7. 前記監視装置から受信した情報を出力する通報情報出力装置を含み、
    前記端末装置は、前記監視装置に通報情報を送信するとき、前記通報情報が検出された被監視装置を識別するための識別情報を付加して送信し、
    前記監視装置は、前記通報情報出力装置とその通報情報出力装置が管轄する被監視装置の識別情報との対応を示す対応情報を記憶する第4の記憶手段を含み、前記通報情報とともに受信した識別情報と前記第4の記憶手段に記憶した対応情報とに基づいて特定される通報情報出力装置に、前記受信した通報情報に基づいて生成した情報を送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  8. 前記端末装置は、前記被監視装置の運行の状態を示す運行状態情報を記憶する第5の記憶手段を含み、
    前記監視条件情報は、運行状態情報を生成するための運行状態生成条件および運行状態情報を通報するための運行状態通報条件を含み、
    前記制御手段は、前記取得手段によって取得した状態情報と前記運行状態生成条件とに基づいて、運行状態情報を生成し、生成した運行状態情報を第5の記憶手段に記憶させ、前記運行状態通報条件が成立すると、運行状態情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  9. 前記監視装置は、情報を表示する第1の表示手段を含み、
    前記運行状態通報条件は、運行状態情報が生成されたこという生成運行状態通報条件を含み、
    前記端末装置は、生成運行状態通報条件が成立すると、前記生成された運行状態情報を前記送信手段に送信させ、
    前記監視装置は、前記端末装置から受信した運行状態情報を第1の表示手段に表示させることを特徴とする請求項8に記載の遠隔監視システム。
  10. 前記監視装置は、情報を表示する第2の表示手段を含み、
    前記運行状態通報条件は、第5の記憶手段に記憶させたすべての運行状態情報を送信するためのトレース運行状態通報条件を含み、
    前記端末装置は、前記生成した運行状態情報を第5の記憶手段に記憶させたときにトレース運行状態通報条件が成立すると、第5の記憶手段に記憶したすべての運行状態情報を前記送信手段に送信させ、
    前記監視装置は、前記端末装置から受信したすべての運行状態情報を順次第2の表示手段に表示させることを特徴とする請求項8または9に記載の遠隔監視システム。
  11. 前記通報情報決定条件は、前記被監視装置の故障の兆候を検出するための故障兆候検出条件および検出した故障の兆候の通報要否を示す故障兆候通報条件を含み、
    前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記故障兆候検出条件とに基づいて、前記被監視装置の故障の兆候を検出し、検出した故障の兆候に対応する故障兆候通報条件が通報を要することを示しているとき、検出した故障の兆候を示す故障徴候情報を前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  12. 前記制御装置と前記端末装置とを接続するインタフェースは、前記制御装置が提供するインタフェースであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の遠隔監視システム。
  13. 監視対象である被監視装置の状態を示す状態情報を取得する取得手段と、
    通報すべき情報である通報情報を送信する送信手段と、
    前記被監視装置において事象が発生したか否かを示す事象情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記被監視装置において発生した事象のうちで予め定められた事象の発生の有無を判定するための事象発生判定条件、および通報情報を決定するための通報情報決定条件を記憶する第2の記憶手段と、
    前記取得手段によって取得した状態情報と前記第2の記憶手段に記憶した事象発生判定条件とに基づいて、前記予め定められた事象の発生の有無を判定し、判定した結果を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記取得手段によって取得した状態情報と前記第1の記憶手段に記憶させた事象情報と前記第2の記憶手段に記憶した通報情報決定条件とに基づいて、通報情報を決定したとき、決定した通報情報を前記送信手段に送信させる制御手段とを含むことを特徴とする端末装置。
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