JP2006124268A - 六方晶系ウルツ鉱型単結晶、その製造方法、および六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板 - Google Patents

六方晶系ウルツ鉱型単結晶、その製造方法、および六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板 Download PDF

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Abstract

【課題】各種デバイス用基板として有用な高純度で均一な六方晶系ウルツ鉱型単結晶を提供する。
【解決手段】柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外の金属のうち2価の金属および3価の金属の濃度が10ppm以下でかつ、それらの濃度のばらつきがいずれも100%以内である結晶。
【選択図】なし

Description

本発明は、六方晶系ウルツ鉱型の単結晶、その製造方法、および六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板に関する。
六方晶系の結晶は正六角形の平面内で120゜をなす3本のa軸とそれらに垂直なc軸、合わせて4本の結晶軸を持つ。c軸に垂直な面をc面、c軸と任意のa軸に平行な面をm面、c軸に平行で任意のa軸に垂直な面をa面と呼ぶ。六方晶系のうち、AX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で示される化合物に見られる結晶構造、ウルツ鉱型構造の原子配列を図1に示す。A原子とX原子はそれぞれ六方最密構造型に近い配列をとり、A原子にはX原子4個が正四面体形に配位し、逆にX原子にもA原子4個が正四面体形に配位している。それぞれの正四面体クラスターで、図1の(a)のようにc軸に平行な方向のうちAの直上にXがある方向を+c、図1の(b)のようにXの直上にAがある方向を−cと呼び、c軸に垂直なc面であって+cおよび−c方向を、それぞれ(0001)面
Figure 2006124268
と書いて区別する。c面を切り出す場合には、図1の(c)のL−L'またはM−M'の位置、およびそれらと等価な位置でしか結合が切れないため、(0001)面では元素A、
Figure 2006124268
では元素Xのみが表面に現れる。成長後の単結晶の場合も表面は同様になる。このような原子配列を取るために、ウルツ鉱型構造ではc軸方向に極性を有する。六方晶系ウルツ鉱型構造をとることが知られている化合物としては、ウルツ鉱である硫化亜鉛(ZnS)をはじめ、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)などが挙げられる。
六方晶系ウルツ鉱型単結晶の成長方法としては、気相法、液相法、融液法があるが、気相法、融液法ではそれぞれ欠陥密度が高い、成長に非常に高圧、高温を要するなどの欠点がある。これに対して液相法は、欠陥密度の低い高品位の結晶が比較的低い温度で得られるという特徴がある。中でもソルボサーマル法は欠陥や不純物濃度の低い高品位の結晶成長に適しているといわれている。ソルボサーマル法とは、超臨界状態の溶媒を保持する容器中に、原料と種結晶を装填し、温度差を利用して原料溶解、再析出させて単結晶を得る方法の総称であり、溶媒が水である場合は水熱法、アンモニアである場合はアモノサーマル法と呼ばれる。
以下、六方晶系ウルツ鉱型の結晶構造を持つ化合物のうち酸化亜鉛(以下、酸化亜鉛の化学式「ZnO」をもって同義の用語として使用する)単結晶、更に詳しくは、青紫、紫外発光素子(用基板)、表面弾性波(SAW)、ガスセンサー、圧電素子、透明導電体、バリスターなど多方面に用いられ、優れた機能を発現するZnO単結晶とそれを用いた基板を中心に説明する。ただし、本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶はZnOに限定されるものではない。
六方晶系ウルツ鉱型結晶を形成する一方の元素である陰性元素は窒素や酸素などの分子ガスもしくは硫黄やセレンなどの揮発性を有する元素であり、結晶成長時に陽性元素との組成を量論比に保つことが困難である。ソルボサーマル法は密封された高圧容器内で陰性元素成分を含む環境で結晶成長が可能であることを特徴とするが、この環境下においても陰性元素が結晶中に欠落する欠陥の発生を抑えることは困難であり、これに起因する問題の発生を抑制することは硫化亜鉛(ZnS)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)などの結晶に共通の課題となっている。
酸化亜鉛(ZnO)の単結晶は、前記のように六方晶系のウルツ鉱型化合物の結晶構造を持ち、直接遷移で禁制帯幅(Eg:3.37eV)が大きい半導体である。また、励起子結合エネルギー(ZnO:60meV)が他の半導体材料、(GaN:21meV、ZnSe:20meV)に比べ非常に大きいため、高効率な発光デバイス材料として期待されている。ZnOを使用した発光素子の実現には、ZnOをp型に調製する必要があるが、ZnOは酸素欠損あるいは格子間位置亜鉛などの欠陥を生成し易く、n型になり易くp型になりにくい性質がある。
現在、数多くの機関でZnOのp型化が研究され、これが実現すれば、フォトエレクトロニクス界及びエネルギー界に革命が起こると期待されている。また、青紫色発光ダイオード(LED)として数年前から実用化されているGaNとは同じウルツ鉱型結晶構造で格子定数も近い(格子ミスマッチ:約2%)こと、将来、低価格で製造できる可能性のあることから、現在、主に使用されているサファイヤやSiCに代わるGaNの薄膜成長用基板としても関心を集めている。
酸化亜鉛(ZnO)の単結晶の成長に関しては、以下の報告がなされている。
非特許文献1には水熱法によるZnOの単結晶の成長が記載されており、この成長法によれば、ZnOの焼結体を結晶の成長容器内の下部に、またZnO種結晶を該成長容器の上部にそれぞれ配置し、次いで、KOH及びLiOHから成るアルカリ水溶液の溶媒(以下、「アルカリ溶媒」という。)を充填する。この状態で、成長容器内を370〜400℃の成長温度、700〜1000kg/cm2 の圧力で運転を行うが、ここで、成長容器内の上部と下部で、下部の温度が上部の温度より10〜15℃高くなるように運転することにより、ZnOの単結晶を成長させる。
上記のように成長させるZnO単結晶は、成長溶液としてアルカリ溶媒のみを用いた場合には、成長環境が還元性雰囲気になり、Zn原子の過剰量が十数ppmから二十数ppmとなり、電気伝導度も100 〜10-21/Ω・cmとなる。従って、このZnO単結晶を音響電気効果素子として用いるには、電気伝導度が大きく不向きである。そこで、成長系内を酸素雰囲気にするために過酸化水素(H22)を添加し、ZnO単結晶の高純度化を試みている。
しかしながら、上記H22を作用させて成長したZnO単結晶においても、その電気伝導度は10-8 〜10-101/Ω・cmであり、音響電気効果素子として用いるには電気伝導度が小さく適当でない。このため、このようにして得られたZnO単結晶の表面にZnを蒸着させ、Zn過剰の状態にすることにより、電気伝導度を向上させている。
ところが、上記Zn蒸着による電気伝導度の向上においては、蒸着処理して得られたZnO単結晶の結晶表面近傍のみしか電気伝導度が向上せず、単結晶全体としての電気伝導度の均一性に欠けるという課題があった。また、かかる蒸着装置としては、大規模な装置が必要でありコスト的に不利であるという課題がある。
また、特許文献1には、ZnOにAl等の3価金属をドープした、口径が最大1インチ程度のZnO単結晶からなる圧電性半導体を製造することが記載されている。該半導体は3価金属を5〜120ppmドープされており、電気伝導度が10-3〜10-61/Ω・cmであるとされている。特許文献1の単結晶の製造方法は、ZnOの焼結体原料を成長容器下部の原料充填部に、ZnOの種結晶を成長容器上部の結晶成長部にそれぞれ配置するとともに、アルカリ溶媒を容器に収容し、原料充填部の温度が結晶成長部の温度より高くなるように容器内温度を調節して水熱条件下でZnO単結晶を成長する方法であって、該アルカリ溶液にH22を混入してZnO単結晶を作成し、この単結晶に3価金属をドープして電気伝導度を制御したことを特徴としている。かかる製造方法においては、3価金属のドープにより、ZnO単結晶の結晶表面近傍のみならず単結晶全体の電気伝導度を向上させることができ、電気伝導度の均一性を向上できるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載されたZnO単結晶のモビリティー(キャリアの移動度)については30cm2/V・sec以上、好ましくは60cm2 /V・sec以上とされているが、これでは、半導体特性としては依然として低水準に留まっており、未だ改善の余地がある。
その他、ZnO単結晶に関して、c面の面積が大きい種結晶やm面の面積が大きい種結晶など、種結晶の形状を変化させて単結晶成長を行った発表などがある(非特許文献2参照)。
「水熱ZnO単結晶の成長の速度論と形態」(坂上 登・和田 正信 窯業協会誌 82[8]1974) E. Oshima et. al., Journal of Crystal Growth 260 (2004) 166-170 特開平6−90036号公報
以上のような従来技術における問題点として、各種材料として効率よく使用できるような高純度で大型の六方晶系ウルツ鉱型の単結晶を得ることができないことが挙げられる。そして、従来知られている六方晶系ウルツ鉱型の単結晶では、不純物が多く、半導体特性として満足できるような電気伝導度の値、及び、その値の均一性などの面において十分ではない。
六方晶系ウルツ鉱型の単結晶を青紫、紫外発光素子(用基板)、表面弾性波(SAW)、ガスセンサー、圧電素子、透明導電体、バリスターなどの素子として用いる場合には、特定の方位により切り出し加工を行い、厚さ数百μmから5mm程度までの板状の単結晶とし、表面加工、研磨を行なったのちに使用することが一般的である。ここでは、単結晶から所望の素子を形成するために板状に切り出した形状のものを基板と称する。基板は一定の成長軸に垂直な結晶面またはそこから数度の傾斜を持たせて単結晶から切断されることが一般的である。この傾斜は主に薄膜成長後の表面の平坦性に代表される性状を整えるために成長条件に合わせて適正化される。したがって、この意図である傾斜を持たせた基板は実質的に特定の結晶面を有するものと同義の目的で使用される。
これまでの素子形成では六方晶系ウルツ鉱型の単結晶から切り出した基板として、実質的にc面を表面とするc面基板が多く用いられてきた。このc面基板はc軸に垂直なA−X間(図1の(c)のL−L'またはM−M'の位置、およびそれらと等価な位置)で切断されるために、Aが表面を形成している(0001)面、Xが表面を形成している
Figure 2006124268
が表裏一体となっていることを特徴としている。基板上に素子を形成する場合、どちらの面を利用するかは目的とする素子形成のプロセスに依存する。
これまでに行なわれてきた薄膜成長においては、成長を行なう表面の極性に配慮しながら成長条件を検討し、最適化が行なわれてきた。この場合、極性は異なるものの表面に単一元素からの切れた結合がそろって存在するために次の元素の配列が制御しやすいという利点があり、c軸方向に垂直なc面上での薄膜成長は一般的に行なわれている。
薄膜成長では成長の基板となるc面の極性の選択を容易に行なうことができる。ところが、ソルボサーマル法のように、基板を切り出すための大型単結晶の成長では種となる結晶(種結晶)の両面において同時に成長が進行するため、極性の選択を行なうことができない。すなわち、一つの単結晶内に種結晶の(0001)面上に成長する+cおよび種結晶の
Figure 2006124268
上に成長する−cの二つの領域が存在することが不可避となる。
非特許文献1では、代表的な六方晶系ウルツ鉱型の結晶であるZnO単結晶において、例えば、水熱合成で用いるアルカリ溶媒中のリチウム(Li)が、+c領域よりも−c領域の方に多く含まれやすく、その理由として、ZnOの結晶構造において、−c領域の方が+c領域よりも欠陥が多く、不純物を吸着しやすく取り込みやすいと説明されている。−c領域において表面を形成する陰性元素Xは窒素や酸素のような分子ガスもしくは硫黄やセレンなどの揮発性を有する元素が多く、結晶成長表面において元素の欠落から生じる空孔欠陥の発生が抑えにくいことに起因すると考えられる。
このような単結晶から基板を切り出すことによりc面基板を得る場合、−c領域と+c領域という切り出し部位の違いにより、単結晶内の不純物濃度のばらつきがc面基板間の濃度のばらつきに反映されてしまう。さらに、a面基板またはm面基板では、同一基板面内においてc軸方向に不純物濃度のばらつきを生じる結果となってしまう。この不純物濃度のばらつきは、光学用途における色および光の吸収、誘電体用途における誘電率、半導体用途におけるキャリア濃度、移動度などの電気特性に影響を与え、製品となる素子のばらつきの原因となり、回避する必要がある。c面基板の場合は領域ごとに仕分けして異なる用途に用いることが可能であるが、生産性や製品用途による基板必要量の違いなどから、同一単結晶内で均一な不純物濃度となるような制御が望まれる。a面基板またはm面基板においては、同一基板内での不純物濃度の面内分布の均一化は必須となる。
六方晶系ウルツ鉱型の単結晶および基板、特にZnO、GaN、InNおよびInGaN混晶などは発光素子用としての用途が期待されている。しかし、c面上に形成した素子では、極性の存在により結晶中に強電界がかかり、電子とホールの空間的分離が起こる。この結果、発光素子の場合ではキャリア注入を大きくしていくと効率が低下し、長波長側へ発光がシフトするという問題が生じている。これを解決するには表面に陽性と陰性の元素が等しく存在する非極性の面、すなわちm面もしくはa面を使えばよいことはわかっているが、今までの結晶成長ではかかる大型で不純物濃度が均一な基板が得られていなかった。
そこで、GaN系の素子ではγ面サファイヤ基板上にELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)させて、m面やa面のGaN表面を有する基板を得ていた。それらの基板ではサファイヤとGaNの結晶系の違いおよび格子定数の差に起因する欠陥の発生が素子特性に影響し、大きな問題となっていた。
一方、非特許文献2には、m面の面積が大きい種結晶を使用して結晶成長を行ったことが記載されているが、非特許文献2には結晶成長条件の詳細は記載されていない。
本発明者等は上記従来技術の課題に鑑みて鋭意検討した結果、特定の条件下でソルボサーマル法を用いたところ、驚くべきことに、従来にない大型の六方晶系ウルツ鉱型単結晶を得られることを見出し本発明に到達した。得られた六方晶系ウルツ鉱型単結晶は、不純物濃度が極めて低く、c軸方向の面内の不純物濃度のばらつきが小さく産業上極めて有用な結晶であることが判明した。特にZnOについては、口径が2インチ以上の従来にない大型のZnO単結晶を成長させることができることを見出し、得られたZnO単結晶の特性に関しても、結晶中の微量金属の濃度が極めて低く、かつc軸方向の面内のばらつきが小さく産業上極めて有用な結晶であることが判明した。
即ち、本発明は、柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、2価の金属および3価の金属の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶を提供する。また本発明は、柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外の金属のうち、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型化合物単結晶を提供する。また本発明は、柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外でありかつ濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度のばらつきが100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶を提供する。また本発明は、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、2価の金属および3価の金属の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板を提供する。また本発明は、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外の金属のうち、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板を提供する。また本発明は、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外でありかつ該a面またはm面における濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度分布が100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板も提供する。ここでいう実質的なa面または実質的なm面とは、それぞれの面から数度の傾斜を持っているものを含み、これを基板として薄膜成長を行った後の表面の平坦性などにおいて好ましい結果をもたらすものであれば良い。該六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板は、上記の六方晶系ウルツ鉱型単結晶を切り出して得られたものであることが好ましい。また本発明は、原料充填部と結晶成長部を有する結晶製造装置を用い、前記結晶成長部の温度を前記原料充填部の温度より35℃以上低くして前記結晶成長部において六方晶系ウルツ鉱型単結晶を結晶成長させる工程を有することを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶の製造方法を提供する。
本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶は、不純物濃度が低く均一性に優れるために広い範囲の応用展開が可能となる。例えば、ZnO単結晶では、不純物濃度が低いことに対する効果として透明性に優れるため光学特性用途に適用でき、さらに不純物濃度が均一性に優れることの効果として大型単結晶の特徴を活用した誘電体デバイス、シンチレーター用途に好適に用いられる。特に、全身を撮影したトモグラフ観察により癌の検出精度の向上が大きく期待されるTOF PET(Time of Flight Positron Emission Tomography)においては、検出部に大型単結晶を用いるので、結晶内の不純物濃度の均一化は極めて重要である。単結晶内から切り出したc面基板間の不純物濃度のばらつきが小さい本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶では、切り出す部位の影響を受けずに使用することができる。また、m面もしくはa面基板を用いる場合には面内の不純物濃度のばらつきが低減されることにより検出特性の均一化が達成され極めて有用である。
また、これら本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶から切り出したm面もしくはa面の基板は不純物濃度が低く、また、極性がほとんどなく、均一性に優れるため発光素子(LED等)基板等のデバイス用の基板として好適に用いることができる。本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶および基板(特にZnO、GaN、InNおよびInGaN混晶など)は発光素子用としての用途が期待されるが、m面もしくはa面基板を用いることにより、c面の極性に起因する強電界によるキャリアの空間的分離が生じる問題点を抑えることが可能である。高周波発振素子用として用いる場合には、不純物の低減により、飽和移動度が増加し、発振特性が向上し、また、均一性に優れることによりと発振特性の均一化、信頼性向上などの効果が期待される。
六方晶系ウルツ鉱型のm面もしくはa面を表面とする単結晶基板を用いれば、薄膜成長技術により同じく六方晶系ウルツ鉱型の異なる結晶との接合に有利であり、新たな結晶のm面もしくはa面を表面とする基板を得ることが可能である。例えば、ZnO基板上にInGaN層やGaN層を形成した基板を得ることが可能である。その上にGaN系の発光素子を形成することにより、キャリア注入を大きくした場合の効率低下と、長波長側へ発光がシフトするという問題を回避し、実用上大きな効果を発現させることが可能である。この組み合わせはAlGaN層などにも適用が可能であり、さらにZnO基板上のInGaN層を介してAlGaInN層などのより複雑で多機能な層構成に適用することが可能である。
以下において、本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶および六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本発明は新規な六方晶系ウルツ鉱型単結晶に関するものであって、その製造方法は特に制限されない。ただし、柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させる工程を含むことが好ましく、また、特定された原料を用い、厳密に特定されたソルボサーマル法により製造することが好ましい。特に、後述の通り、結晶成長時の温度条件をコントロールすれば本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶が得られやすい傾向がある。以下この製造方法についての好ましい実施態様(代表例)をZnOを例に取り説明する。
不純物が少なく高純度でありかつ高品質であるZnO単結晶を再現性よく製造するにためには、できるだけ不純物の少ない高純度の原料のみを選択すること、製造工程からの不純物の混入をできる限り抑えること、また、適度な速度での結晶成長が行えるような温度、圧力条件を経験的に設定すること、更に、この実現を有利に導く反応成長容器の構造を採用することなどを必要とする。
まず、高品質のZnO単結晶を成長させるための原料として、より高純度のZnO粉末が必要であり、通常99.999%以上の純度のものが要求される。そして、実際には、かかるZnO粉末を焼結体として、これを直接の原料として用いる。この焼結体の調製は単結晶の成長にも大きく影響を与えうる。焼結体を製造するためのZnOは平均粒径1〜10μm程度のZnO粉末とし、焼結前にZnO粉末を白金製の形枠に入れ、プレス等で圧縮成型するのがよい。これにより、成長時における微結晶の発生が抑制でき、微結晶の発生に伴う原料の無駄が回避できる。
また、焼結は、適度に遅いZnO焼結体の溶解速度を得られる焼結温度であれば特に限定されないが、通常は、酸化雰囲気中で1100℃〜1200℃の温度で行うのがよい。低い温度では必要以上に早いZnO焼結体の溶解により単結晶の品質低下をもたらす。焼結時間についても目的の溶解速度が得られる焼結時間であれば特に限定されないが、通常は1時間〜2時間の焼結を行う。また、残存するZnO粉末が熱対流により結晶成長部に輸送され、種結晶に付着する恐れがあるので回避策を講じる必要がある。得られた焼結体のうち5〜80mmφ程度のものを原料充填部に適切に配置する。ZnO焼結体の形状としては特に限定されるものではなく円板形、立方体、直方体等が考えられる。溶媒への溶解の均一性等を考慮すれば球形が望ましい。
また、結晶を成長させるとき、本発明では柱状の種結晶を使用する。その種結晶の形状は四角柱状、六角柱状、円柱状等の形を任意に用いることが可能であるが、成長結晶は一般的に種結晶の形状を反映したものになるため、目的とする結晶形状によって種結晶の形状を変えることが好ましい。長手方向がc軸に沿うようなm面を表面に有するZnO単結晶を成長させる本発明の場合(m面成長)には、c軸方向に長い六角柱状あるいは、拍子木状の直方体の種結晶を用いることが好ましい。この時、種結晶のc軸方向の辺の長さは他の辺の長さの1.1倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましく、3倍以上であることが特に好ましい。
成長結晶の形状は種結晶の形状の他に、特開2003−221298号公報で剛球モデルを用いて説明されているように、種結晶の表面の原子配列によっても影響を受ける。そのため、a面を表面に有する種結晶を用いても、a面を表面に有する結晶を成長させることは困難で、結果的にm面を表面に有する結晶が成長する。従って、a面を表面に有する基板はm面成長品から切り出すことによって入手できる。このように、成長面と切り出す面を適宜組み合わせることにより、所望のZnO単結晶基板を得ることができる。
種結晶の設置方向としては、任意のものが用いられるが、好ましくは、種結晶のc軸と溶媒の対流方向とのなす角度が、0〜180°(但し、0°と180°を除く)、特に好ましくは60°〜120°とする。このようにして配置された種結晶を用いることにより、得られるZnO単結晶は種結晶に対して偏心して成長し、より大きな単結晶を得ることが可能となる。
更に、種結晶は種結晶同士を接合して用いることもできる。この場合は、c軸極性を合致させて当接させ、ソルボサーマル法によって、あるいはホモエピタキシー作用を利用して接合することにより、接合部の転位低減を図ることができる。そして、このように種結晶同士を接合することにより、a軸方向への選択的な成長が起きる場合でも、c軸方向に大きな種結晶を得ることができる。この場合、c軸極性を合致させるのみならず、a軸極性も合致するように接合することが好ましく、従って、同一形状同士の種結晶を接合する
ことが好ましい。
種結晶同士を接合する際には、接合面を鏡面レベルで平滑な面に研磨することが好ましい。原子レベルで平滑に研磨することは更に好ましい。研磨法は特に限定されるものではないが、例えばEEM加工(Elastic Emission Machining)によって行うことができる。これに用いる研磨剤も特に限定されるものではなく、SiO2、Al23、ZrO2等が例示されるが、コロイダル・シリカが好ましい。
ZnO単結晶は六方晶系の結晶であるが、成長条件によって軸方向の成長速度を制御することが可能である。c軸方向の成長促進は、成長時にカリウム(K)を共存させることによって達成される。このためには、前記のKOHを溶解液または鉱化剤(ミネラライザー)として使用することで達成できる。また、a軸方向の成長促進には、リチウム(Li)を共存させることが好ましい。このためには、前記のように溶解液または鉱化剤(ミネラライザー)として、LiOHを用いることで達成できる。
この場合、結晶成長の際に、ZnO原料とともに、通常1〜6mol/lのKOHと1〜3mol/lのLiOHとから成るアルカリ溶媒を共存させる。KOHとLiOHの好ましい濃度の一例は、KOHは3mol/lであり、LiOHは1mol/lである。アルカリ濃度を変更した場合の挙動としては、従来、LiOH濃度が低いほどc軸方向の成長速度が速くなり、ニードルが多発し易いとされている。また、必要に応じて、得られるZnO単結晶を高純度化することを目的としてH22を共存させることもできる。H22は、アルカリ溶媒1Lに対して通常0.01〜0.5モル程度共存させることができる。
次に、上記のZnO焼結体原料と溶媒などを、耐熱性、耐食性の高い材料を用いた成長容器に充填して結晶成長を行う。耐熱性、耐食性の高い材料のなかでも、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)は、強度が強く、且つ、展伸性、溶接加工性に優れているので好ましい。この成長容器の好ましい態様として、第1に、白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を内部に被覆または内部にメッキ処理したものが挙げられる。第2に、容器内に白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を含む耐食性金属からなるライナーで囲まれた結晶成長領域を区画する構造が挙げられる。第3に、該容器内の水平方向にバッフル板を設置して、ZnO焼結体を充填した原料充填部と、ZnO種結晶を配置するためのワイヤー等を有する結晶成長部とに区画する構造が挙げられる。かかるバッフル板、ワイヤーなど、成長容器内のいずれの部分においても、白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を含む耐食性金属製またはこれらの材料で被覆されたものを用いることが好ましい。第4に、比較的小サイズのZnO単結晶からなる種結晶を該容器内の上方(バッフル板を用いた場合には、結晶成長部)に配置する構造が挙げられる。このバッフル板としては、その開口率が5〜15%(但し、5%を含まず。)のものが好ましい。
バッフル板上、即ち、原料充填部と種結晶配置部との間に原料をさらに介在させることにより、結晶成長部の過飽和状態への移行速度を上げることができ、種結晶の溶出における各種のデメリットを防止することができる。この場合の原料のバッフル板上への供給量は、好ましくは結晶成長部のZnOの溶解量の0.3〜3倍である。成長容器中の過飽和度を適正に制御するためには、原料充填部容積に対する結晶成長部容積の割合を1〜5倍の範囲内にすることが好ましい。過飽和度が1.50を超える場合には、種結晶上に析出する速度が速すぎるため成長する結晶内部の整合性が悪化するとともに、欠陥が導入され好ましくない。更に、成長容器内壁及びフレームに析出する量が多くなるため、その析出物が肥大化した場合には、ZnO単結晶と接触し、単結晶の成長を阻害することもあり好ましくない。 過飽和度は、目的とする成長速度が得られ、また、結晶欠陥の導入を防止できる適切な範囲を設定すればよいが、通常は1.1〜1.5、好ましくは1.2〜1.4である。
ここで、「過飽和」とは、溶解量が飽和状態より以上に増加した状態を言い、「過飽和度」とは、過飽和状態の溶解量と飽和状態の溶解量との比をいう。水熱合成法においては、原料充填部からの熱対流によるZnOの輸送により過飽和状態になっている結晶成長部のZnOの溶解量と、結晶成長部の飽和状態でのZnOの溶解量との比をいう。
Figure 2006124268
なお、この過飽和度は、ZnO原料の密度、バッフル板の開口率、原料充填部と結晶成長部との温度差等を適宜変更・選定することにより制御できる。
成長容器には、種結晶の設置場所の上方、即ち溶媒の対流の集束点近傍に、析出物捕集ネットを設けることもできる。この析出物捕集ネットの役割は以下の通りである。即ち、成長容器の上部に行くに従って、溶媒の対流、すなわち溶質の輸送流はより低温な領域に向かうことになるが、このような低温部で過飽和状態になっている溶質は、種結晶上のみならず、種結晶を吊り下げている貴金属線、この貴金属線を締結するフレームや成長容器の内壁にも析出物として析出する問題がある。このような場合に、析出物捕集ネットを対流の集束点近傍に設けることにより、種結晶上に析出しきらなかった残余の溶質を頂部内壁によって下方向に反転させた後、輸送流中の微結晶あるいは析出物を捕捉するとともに、この捕集ネット上に選択的に微結晶を析出させることができる。この場合の頂部をドーム状とすることにより、頂部近傍の対流を円滑に反転させる態様も好適に用いることができる。この捕集ネットの材質も、バッフル板や種結晶設置用のワイヤーと同様に白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を含む耐食性金属からなる材質であることが好ましい。
成長容器としては、前記のように白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を含む耐食性金属からなるライナー等の成長容器内筒を封止し、オートクレーブの如き容器に設置する構成のものを用いることにより、系内への不純物の混入を完全に防止することができる。この場合、白金(Pt)またはイリジウム(Ir)を含む耐食性金属からなるライナーとオートクレーブ部の間が、ライナー内と同程度の圧力になるように適量の圧力媒体を充填するのが好ましい。オートクレーブのサイズは限定されないが、例えば、φ200×3000mmの中型オートクレーブを使用することで、口径約2インチの酸化亜鉛(ZnO)単結晶を容易に得ることができる。また、圧力媒体としては、高温高圧下で腐食性の弱い物質であればよく、蒸留水が好ましい。かかる圧力媒体は、成長容器をオートクレーブ内に設置した際に残存する内容積(以下、「フリー内容積」という。)に対する充填率に応じて、その成長温度にて圧力を発生するが、この圧力が成長容器内の圧力と同等あるいは若干高めになるように、圧力媒体の充填率を調整することにより成長容器を保護する機能を果たす。上記の溶媒及び溶媒濃度において、圧力媒体として蒸留水を用いる場合には、その充填率は、オートクレーブのフリー内容積の約60〜90%とするのがよい。
また、結晶成長時の高温高圧下において、上記の成長容器内の圧力とオートクレーブ内の圧力との圧力差を調整できる何らかの手段による圧力調整部を設けることが好ましい。この圧力調整部としては、例えば、成長容器の内部を密封するように取り付けられた伸縮自在のベローズを設けるとよい。
ZnO単結晶の成長は、例えば、上記オートクレーブを加熱炉内に設置し、上記成長容器の温度を上昇させて、上記結晶成長部と原料充填部とを所定温度に加熱することにより行うことができる。アルカリ溶媒の注入の割合は、成長容器内のフリー容積、即ち該容器にZnO焼結体及びバッフル板等を設置した際に残存する容積の約60〜90%とするのが好ましい。成長は高温高圧(通常300〜400℃、500〜1000atm)の超臨界状態で行なわれることが好ましい。この際、結晶成長部の温度を原料充填部の温度より約15〜50℃低くすることにより対流が発生し、溶解域で溶けた原料が成長部に上昇して種結晶に析出し結晶が成長する。ここで、溶解域と成長域の温度差が少なすぎると成長レートが極端に遅く、逆に温度差が大きすぎるとニードルなどの欠陥が多発する。
本発明者らは、種結晶のm面に結晶成長させる場合に、結晶成長部の温度と原料充填部の温度差を大きくすると、より不純物の少ない高品質な結晶が得られやすい傾向があることを見出した。また、温度差を大きくすることで、成長速度を上げることができるため生産性も向上し工業的にも優位であることを見出した。通常は、温度差を大きくし成長速度を上げると成長結晶への不純物の取り込みが増加するため、これまでの技術常識では、温度差を小さくし成長速度を下げて結晶成長を行うのが通常であった。本発明の製造方法においては、結晶成長部の温度を原料充填部の温度より、35℃以上低く、より好ましい範囲は40℃以上低くする。かかる温度コントロールにより、本発明の好ましい態様である、不純物がより少ない単結晶を得ることが可能である。但し、先の理由により温度差は最大でも50℃が好ましい。 また、結晶成長部と原料充填部の温度を上記とする過程で、結晶成長部と原料充填部の温度差が35℃より小さい状態となることは許容される。
成長温度に関する結晶成長部と原料充填部における詳細については、結晶成長部の温度は300〜360℃、原料充填部温度は340〜400℃とするのが好ましい。そして、この状態のまま30〜200日間定常運転して結晶を成長し、その後、加熱炉を停止して室温に下げ、ZnO単結晶を取り出す。得られた塊状単結晶は、塩酸(HCl)、硝酸(HNO3)等で洗浄することができる。
以上のような方法によれば、通常、口径が5cm以上の従来にない大きなサイズのZnO単結晶を得ることができる。なお、かかる大きさについては特に上限はないが、通常、口径が15cm程度のものまでの製造は可能と考えられる。
本発明のZnO単結晶は、亜鉛以外の金属であって濃度が0.1〜50ppmである金属の濃度のばらつきが100%以内であるのが好ましい。亜鉛以外の金属の濃度のばらつきは、80%以内であることがより好ましく、60%以内であることがさらにより好ましく、50%以内であることが特に好ましい。
なお、亜鉛以外の金属は、典型的には2価又は3価の金属であり、より具体的には鉄、アルミニウムおよびマグネシウムである。従って、本発明のZnO単結晶は2価又は3価の金属の濃度はそれぞれ10ppm以下であり、そのばらつきがいずれも100%以内であるものであり、他の本発明のZnO単結晶は、鉄、アルミニウムおよびマグネシウムの濃度がそれぞれ10ppm以下であり、そのばらつきがいずれも100%以内のものである。2価又は3価の金属の濃度はそれぞれ5ppm以下であるのがより好ましく、さらに好ましくは2ppm以下、特に好ましくは1.5ppm以下、最も好ましくは1.3ppm以下である。そのばらつきはそれぞれ100%以内が好ましく、80%以内がより好ましく、60%以内であることがさらに好ましく、50%以内が特に好ましい。
また、ここでいう「濃度のばらつき」は、亜鉛以外の金属(金属Mという)の濃度を複数の領域、少なくとも3以上の任意の領域において測定して、以下の計算式によって求めることができる。c軸方向に極性を持つ六方晶系ウルツ鉱型単結晶では、一般にc軸方向に不純物濃度差が出やすいことから、測定対象とする領域はc軸方向に複数個所設ける。その場合、結晶の中心を通るc軸に対して垂直な面を想定し、該面に対して相反する領域から略均等に測定対象とする領域をとる。その際に測定領域数が奇数である場合には、そのうちの1箇所を中心とする。各金属の濃度は、ICP−MSやGDMSなどの通常用いられている方法により測定することができる。具体的には下記の実施例に記載されるような測定法にしたがって測定することができる。
Figure 2006124268
本発明のAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶では、特に、単結晶中の陽性元素A以外の金属を2価及び/又は3価の金属に限った場合においてより顕著なばらつき抑制傾向が認められる。また、2価、3価の金属の種類は特に制限されるものではないが、通常、AX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶において主に存在するものは、陽性元素A以外の金属では、容器由来の鉄(Fe)ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、原料由来のアルミニウム(Al)、カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)である。ただし、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は結晶内における拡散速度が大きく、デバイス工程で用いる装置の汚染につながるため、少ない方が好ましい。
本発明のZnO単結晶は、陽性元素Aである亜鉛以外の2価の金属の濃度および3価の金属の濃度がそれぞれ1.3ppm以下であることが好ましく、1.0ppm以下であることがより好ましく、0.8ppm以下であることが特に好ましい。2価の金属の濃度および3価の金属の濃度を低く抑えることによって、単結晶の透明性が向上し、モビリティーが高くなるという利点がある。
本発明のZnO単結晶は、鉄(Fe)の濃度が1.3ppm以下であることが好ましく、1.0ppm以下であることがより好ましく、0.8ppm以下であることが特に好ましい。
本発明のZnO単結晶は、アルミニウム(Al)の濃度が0.5ppm以下であることが好ましく、0.45ppm以下であることがより好ましく、0.4ppm以下であることが特に好ましい。
本発明のZnO単結晶は、マグネシウム(Mg)の濃度が0.1ppm以下であることが好ましく、0.08ppm以下であることがより好ましく、0.06ppm以下であることが特に好ましい。 なお、亜鉛以外の2価の金属及び3価の金属の濃度の下限は特に限定されず、導電性などの特別な機能の付与を目的とするのでない場合には限りなく0であるのが好ましい。
前記の非特許文献1には、ZnOの結晶では、例えば、水熱合成で用いるアルカリ溶媒中のリチウム(Li)が、+c領域よりも−c領域の方に多く含まれやすく、その理由として、ZnOの結晶構造において、−c領域の方が+c領域よりも欠陥が多く、不純物を吸着しやすく取り込みやすいことが説明されている。しかしながら、従来、報告されてきたようなZnO単結晶の水熱合成法の条件下では、成長する結晶中に混入してくる亜鉛以外の金属の量が数十ppmに及んでいたため、上記式で示されるような、本発明のZnO単結晶で認められる−c領域と+c領域での金属分布の偏りが確認できなかった。一方、本発明のZnO単結晶においては、高純度原料の使用、成長容器の材質などにより不純物の混入を極力回避し、且つ、m面成長など結晶の成長条件を厳密に特定した結果として、亜鉛以外の微量金属成分の分布が安定したものと考えられる。
なお、上記の製法によれば、結晶の成長時に微量金属成分の分布を安定させることができるため、これを前提とし、原料中に微量金属成分を含ませる方法などによりドーピングすることにより、微量金属元素の濃度のばらつきを抑制することが可能である。
本発明は、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、2価の金属および3価の金属の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板を提供する。また、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外の金属のうち、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板を提供する。また、表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外であって該a面またはm面における濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度ばらつきが100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板も提供する。本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板は、上記の六方晶系ウルツ鉱型単結晶を切り出して得られたものであることが好ましい。従って、本発明の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板において「陽性元素A以外の金属」及び/又は「2価および3価の金属」の具体的金属、濃度、濃度のばらつきは、上記本発明の六方晶ウルツ鉱型単結晶の場合と同様である。切り出す方法は特に制限されず、通常用いられている単結晶の切り出し方法を適宜選択して用いることができる。基板は一定の成長軸に垂直な結晶面またはそこから数度の傾斜を持たせて単結晶から切断されることが一般的である。この傾斜は主に薄膜成長後の表面の平坦性に代表される性状を整えるために成長条件に合わせて適正化される。したがって、この意図で、ある傾斜を持たせた基板は実質的に特定の結晶面を有するものと同義の目的で使用される。傾斜は、通常は5°以下の範囲内で選択され、好ましくは2°以下の範囲内で選択され、より好ましくは1°以下の範囲内で選択される。
六方晶系ウルツ鉱型のm面もしくはa面を表面とする単結晶基板を用いれば、薄膜形成技術により同じく六方晶系ウルツ鉱型の異なる結晶との接合に有利であり、新たな結晶のm面もしくはa面を表面とする基板を得ることが可能である。例えば、ZnO基板上にInGaN層やGaN層を形成した基板を得ることが可能である。さらにその上に発光素子を形成することにより、キャリア注入を大きくした場合の効率低下と、長波長側へ発光がシフトするという問題を回避し、実用上大きな効果を発現させることが可能である。この組み合わせはGaN基板上のAlGaN層などにも適用が可能であり、さらにZnO基板上のInGaN層を介してAlGaInN層などのより複雑で多機能な層構成に適用することが可能となる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる、したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(装置の説明)
図2の模式図で示される構造の単結晶成長装置装置を用いてZnO単結晶の成長を行っ
た。図2に示す単結晶成長装置11は、水熱合成法によって、ZnOの単結晶を成長させる際に必要な温度及び圧力を、その内部に加えることができるオートクレーブ12と、このオートクレーブ12の内部に収容して使用する成長容器20とから構成される。オートクレーブ12は、例えば、鉄を主材とした高張力鋼などによって形成されたオートクレーブ12の容器本体に、パッキン17を挟んで蓋体14を被せて、固着部15により固着することで、その内部を気密封止するような構造となっている。オートクレーブ12内に収容して使用する成長容器20は、白金(Pt)製であり、その形状は略円筒状の容器である。そして、その上部には圧力調整部として作用するベローズ30が成長容器20の内部を密閉した状態で取り付けられている。
このような単結晶成長装置11では、成長容器20内の上部側にフレーム21と白金線22を用いて六角柱状のZnO種結晶3を吊り下げると共に、その下部側に原料26を配置して種結晶3を成長させることによりZnO単結晶の成長を行う。ZnO種結晶3と原料26との間には、熱対流を制御する内部バッフル板64が設けられており、この内部バッフル板24によって、成長容器20内が溶解領域と成長領域とに区切られている。内部バッフル板24には、複数の孔が形成されており、この孔の数によって決定されるバッフル板24の開口面積は10%に設定しているが、該開口面積の設定により、溶解領域から成長領域への対流量を制御でき、結晶成長の速度に影響を与えるものである。また、成長容器20の外側に外部バッフル板25が設けられており、この外部バッフル板25により成長容器20の外側の対流を制限することで、成長容器20内の領域間において種結晶3の成長に必要な温度差が得られるようにしている。
以上のような単結晶成長装置11を使用し、水熱合成法により六角柱状種結晶からm面を表面に有するZnOの単結晶の成長を行うことができる。成長容器内20内に不純物の混入が殆どなく、成長日数を用途に応じて選定することにより工業用途に利用できる口径サイズを有するZnOの単結晶を成長させることができる。
(実施例1)
純度99.9999%のZnO粉末を整形用型枠容器で押し固めた後、1100℃で24時間焼成を行い、固形化したものを成長容器20内に充填した。次いで、成長容器20内に、鉱化剤として1mol/lのLiOHおよび3mol/lのKOHを溶かした純水をフリー容積の80%注入し、更に、H22を0.05mol/l注入した。その後、成長容器20とべローズの間を溶接し、成長容器内を完全に密封溶接した。また、オートクレーブ12(φ200×300mm)と成長容器20との間に伝熱のために、純水をフリー容積の80%充填した。オートクレーブ12は、容器本体13と蓋体14からなり、パッキン17を挟んで容器本体13と蓋体14を被せて、固着部15により固着して、その内部を気密密封した。
その後、ヒータ16により、溶解領域(原料充填部と同義、以下同じ)と成長領域(結晶成長部と同義、以下同じ)を加熱した。加熱に際しては、溶解領域の温度を成長領域の温度より15〜50℃高くし、最終的には、溶解領域を360℃、成長領域を310℃程度になるように昇温した。溶解領域で溶けた原料が対流により上昇し、成長領域にある柱状種結晶3(c軸方向の辺の長さは他の辺の長さの3倍)付近より析出することで種結晶を成長させ、ZnO単結晶を成長させていくことになる。このままの状態で60日間定常運転を行い、c軸方向およびa軸方向共に約0.2mm/日の成長速度で成長させ、その後、系内を室温常圧に戻してから、口径約5cmのZnO単結晶を取り出した。
得られたZnO単結晶を以下の手法により分析した。図3は、ZnO単結晶のm面、a面を切断した断面図に成長領域名を記載したものである。図4は、図3の切り出し図をc軸方向から見た図である。ZnO単結晶をこれらの面で切り出した各サンプルを、希硝酸 、蒸留水で表面を洗浄した後、硝酸、塩酸で溶解した。得られた溶液をICP−QMS(横河アナリティカシステムズ HP4500)を用い、標準添加法で定量した。各金属の検出限界は0.01ppmであった。以上のようにして得られた各面のc軸方向に沿った成長領域(m1〜m3、a1〜a3)における各金属含量濃度の測定結果および濃度のばらつきを表1に示す。測定値すべてにおいて検出限界を超えた2価、3価の元素にはFe、Al、Mg、Cdがあり、いずれも1.3ppm以下であり、いずれもばらつきは50%以下であった。なお、表1では、2価および3価の金属であるFe、Al、Mgの3種の金属の分析結果を示した。これによれば、各金属含有濃度は、Feが1.3ppm以下、Alが0.5ppm以下、Mgが0.1ppm以下であり、かつ同一面内でのばらつきが100%以内であることがわかる。
(比較例1)
種結晶として平板状の種結晶(c軸方向の辺の長さは他の辺の長さの0.02倍)を使用した以外は実施例と同様に成長を行い、六角板状の結晶を得た。図5はこの六角板状結晶からm面を切断した断面図に成長領域名を記載したものである。+c1〜+c3は種結晶位置から見て+c側の成長領域、−c1〜―c3は種結晶位置から見て−c側の成長領域である。得られたサンプルを実施例と同様に分析を行った。Fe、Mgの金属濃度は、それぞれ1.3ppm、0.1ppm以下であるが、Alの金属濃度は0.5ppm以上であった。また、FeとAlについては同一面内での濃度のばらつきは100%を上回っていた。
Figure 2006124268
(実施例2)
原料充填部と結晶成長部の温度差を最終的に45℃とした以外は、実施例1と同様にZnOの結晶成長を行った。具体的には、加熱に際しては、溶解領域の温度を成長領域の温度より35℃〜45℃高くし、最終的には、溶解領域を390℃、成長領域を345℃程度になるように昇温した。その結果、大きさが60mm(a)×10mm(m)×20mm(c)の透明度の高い結晶を得ることができた(a、m、cは各々軸方向を示す。)。図6で切り出したサンプルのN−1〜N−3の領域について、実施例1と同様の手法で各種金属濃度の分析を行った結果を表2に示す。これによれば、各金属含有濃度は、Feが1.3ppm以下、Alが0.5ppm以下、Mgが0.1ppm以下であり、かつ同一面内でのばらつきが100%以内であることがわかる。
(実施例3)
原料充填部と結晶成長部の温度差を最終的に17℃とした以外は、実施例1と同様にZnOの結晶成長を行った。具体的には、加熱に際しては、溶解領域の温度を成長領域の温度より10℃〜20℃高くし、最終的には、溶解領域を355℃、成長領域を338℃程度になるように昇温した。その結果、大きさが28mm(a)×11.5mm(m)×14mm(c)の緑色に着色した結晶を得た(a、m、cは各々軸方向を示す。)。図7のように切り出したサンプルのO−1〜O−4の領域について、実施例1と同様の手法で各種金属濃度の分析を行った結果を表2に示す。これによれば、各金属含有濃度は、同一面内でのばらつきが100%以内であった。但し、該サンプルではFe、Al及びMgを比較的多く含んでいることがわかった。
Figure 2006124268
六方晶系ウルツ鉱型結晶構造の原子配列を示す図である。 本発明のZnO単結晶を成長させるための単結晶成長装置の構造を示す模式図である。 ZnO単結晶の実施例1のa面、m面の切り出し図である。 図3の切り出し図をc軸方向から見た図である。 ZnO単結晶の比較例1のm面の切り出し図である。 ZnO単結晶の実施例2のm面の切り出し図である。 ZnO単結晶の実施例3のm面の切り出し図である。
符号の説明
3種結晶、11単結晶成長装置、12オートクレーブ、13容器本体、14蓋体、15固着部、16ヒータ、17パッキン、20成長容器、21フレーム、22白金線、24内部バッフル板、25外部バッフル板、26原料、30ベローズ

Claims (28)

  1. 柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、2価の金属および3価の金属の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  2. 2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ2ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  3. 2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ1.3ppm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  4. 柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外の金属のうち、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  5. 鉄(Fe)の濃度が1.3ppm以下であることを特徴とする請求項4に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  6. アルミニウム(Al)の濃度が、0.5ppm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  7. マグネシウム(Mg)の濃度が、0.1ppm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  8. 陽性元素A以外でかつ濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度のばらつきが100%以内であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  9. 六方晶系ウルツ鉱型単結晶が酸化亜鉛単結晶であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  10. 原料充填部と結晶成長部を有する結晶製造装置を用い、前記結晶成長部の温度を前記原料充填部の温度より35℃以上低くして前記結晶成長部において結晶成長させることにより得られたものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  11. ソルボサーマル法で結晶成長させることにより得られたものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  12. 白金またはイリジウムを含む耐食性金属内筒を有する結晶製造装置を用い、前記耐食性金属内筒中で結晶成長させることにより得られたものであることを特徴とする請求項10または11に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  13. 柱状の種結晶から少なくともm面について結晶成長させることによって得られたAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系のウルツ鉱型化合物単結晶であって、陽性元素A以外でかつ濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度のばらつきが100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  14. 陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であることを特徴とする請求項13に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  15. 鉄(Fe)およびアルミニウム(Al)の濃度がそれぞれ2ppm以下であることを特徴とする請求項14に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶。
  16. 原料充填部と結晶成長部を有する結晶製造装置を用い、前記結晶成長部の温度を前記原料充填部の温度より35℃以上低くして前記結晶成長部において六方晶系ウルツ鉱型単結晶を結晶成長させる工程を有することを特徴とする請求項1〜9、13〜15のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶の製造方法。
  17. 前記結晶成長をソルボサーマル法により行うことを特徴とする請求項16に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶の製造方法。
  18. 前記結晶成長を白金またはイリジウムを含む耐食性金属内筒を有する結晶製造装置を用い、前記耐食性金属内筒中で行うことを特徴とする請求項16または17に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶の製造方法。
  19. 表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外の金属のうち、2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、2価の金属および3価の金属の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  20. 2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ2ppm以下であることを特徴とする請求項19に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  21. 2価の金属および3価の金属の濃度がそれぞれ1.3ppm以下であることを特徴とする請求項19または20に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  22. 表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陰性元素A以外の金属のうち、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度がそれぞれ10ppm以下であり、かつ、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の濃度のばらつきがいずれも100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  23. 鉄(Fe)の濃度が1.3ppm以下であることを特徴とする請求項22に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  24. アルミニウム(Al)の濃度が、0.5ppm以下であることを特徴とする請求項19〜23のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  25. マグネシウム(Mg)の濃度が、0.1ppm以下であることを特徴とする請求項19〜24のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  26. 六方晶系ウルツ鉱型単結晶が酸化亜鉛単結晶であることを特徴とする請求項19〜25のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  27. 表面に実質的なa面または実質的なm面を有するAX(Aは陽性元素、Xは陰性元素)で表される六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板であって、陽性元素A以外でありかつ該a面またはm面における濃度が0.1〜50ppmの金属の濃度のばらつきが100%以内であることを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。
  28. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の六方晶系ウルツ鉱型単結晶を切り出して得られたことを特徴とする六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板。

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