JP2006068441A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 眼内レンズの移動を抑制することができるとともに、インジェクターにカートリッジを取り付けた後、手間をかけることなく、眼内レンズの挿入動作を行うことができる眼内レンズ挿入器具を提供する。
【解決手段】 眼球に設けられた切開創に挿入する挿入筒部と眼内レンズを載置するための載置台とを有するレンズ保持部と、レンズ保持部を先端部にて着脱可能とする装着手段を有した挿入器具本体と、挿入筒部から眼内レンズを押し出すために挿入器具本体の筒内で軸方向に進退移動可能に設けられた押出手段と、挿入器具本体への装着前における載置台に置かれた眼内レンズの動きを規制する規制手段を有するとともにレンズ保持部に着脱可能に取り付けられるレンズ規制部材と、を備え、さらにレンズ規制部材はレンズ保持部を挿入器具本体に装着する際に加わる外力を用いてレンズ保持部から外れるための取り外し手段を有する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。眼内レンズを挿入するには、はじめに眼球に眼内レンズを挿入するための切開創を設け、この切開創より内部の白濁した水晶体を超音波白内障手術装置等にて破砕して吸引しておき、次に水晶体があった場所に眼内レンズを切開創より挿入する。
このように眼内レンズを挿入する際には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具を使用する方法が一般的である。このようなインジェクターには、眼内レンズを載置するための保持具(カートリッジ)をレンズパッケージ(レンズケース)として用い、インジェクター本体から着脱可能にしたものが知られている。このようなカートリッジには、眼内レンズを位置固定させない状態で載置しておくものや、眼内レンズをカートリッジ内で動かないように位置固定させた状態にしておき、カートリッジをインジェクター本体に取り付けた後、固定状態を解除する機構を有するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2001−104363号公報
しかしながら、眼内レンズを位置固定させず、カートリッジをレンズパッケージとして扱う場合、輸送時や保管時に眼内レンズがカートリッジ内で移動する可能性がある。カートリッジ内で眼内レンズが移動してしまうと、眼内レンズに設けられている支持部(ループ)が変形したり破損する可能性がある。また、眼内レンズを位置固定させるカートリッジを用いる場合、インジェクター本体に取り付けた後、固定状態を解除するという手間を生じさせる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、カートリッジをレンズケースとして用いても眼内レンズの移動を抑制することができるとともに、インジェクターにカートリッジを取り付けた後、手間をかけることなく、眼内レンズの挿入動作を行うことができる眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 変形可能な眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入筒部と眼内レンズを載置するために前記挿入筒部の基端側に設けられるとともに眼内レンズを折り曲げる方向に沿った載置面を有する載置台であって該載置面の形状を変形可能とする載置台を有するレンズ保持部と、該レンズ保持部を先端部にて着脱可能とする装着手段を有した挿入器具本体と、該挿入筒部から眼内レンズを押し出すために前記挿入器具本体の筒内で軸方向に進退移動可能に設けられた押出手段と、前記挿入器具本体への装着前における前記載置台に置かれた眼内レンズの動きを規制する規制手段を有するとともに前記レンズ保持部に着脱可能に取り付けられるレンズ規制部材と、を備え、さらに該レンズ規制部材は前記レンズ保持部を前記挿入器具本体に装着する際に加わる外力を用いて前記レンズ保持部から外れるための取り外し手段を有することを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズ挿入器具において、前記装着手段は前記レンズ保持部を装着する際に眼内レンズを折り曲げる方向に前記載置台の変形をガイドするガイド手段を有することを特徴とする。
(3) (2)の眼内レンズ挿入器具において、前記取り外し手段は前記レンズ保持部を前記挿入器具本体に装着する際に挿入器具本体の所定部位に当接する当接部を有し、前記レンズ規制部材は該当接部から受ける外力により、前記レンズ保持部材から外れることを特徴とする。
(4) (3)の眼内レンズ挿入器具において、前記レンズ規制部材の取り外し手段は、前記ガイド手段により眼内レンズを折り曲げる方向に前記レンズ保持部の載置台を変形させるために用いる外力を前記レンズ保持部から前記レンズ規制部材を外すための外力に変換する変換手段を有することを特徴とする。
(5) (4)の眼内レンズ挿入装置において、前記レンズ規制部材における規制手段は、前記載置台に載置される前記眼内レンズを間に挟むように置かれる一対の突起部であり、該突起部は前記変換手段を兼ねることを特徴とする。
本発明は、カートリッジをレンズケースとして用いてもカートリッジ内での眼内レンズの移動を抑制することができるとともに、インジェクターにカートリッジを取り付けた後、手間をかけることなく、眼内レンズの挿入動作を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。図1は本実施形態で用いる眼内レンズの構成を示した図であり、図2は、本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具におけるレンズ保持部(以下、カートリッジ10という)の外観を示した概略外観図である。図3は、カートリッジ10に取り付けられ、カートリッジ10内における眼内レンズ1の移動を規制する規制部材20の構成を示した図である。
図1に示すように、眼内レンズ1は所定の屈折力を有する光学部2と光学部2を眼内で支持するための支持部3からなる。本実施形態で用いる眼内レンズ1の光学部2は、例えばHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体や、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料からなる従来、折り曲げ可能な軟性の眼内レンズに用いられている材料から形成されている。また、支持部3もPMMA(ポリメチルメタクリレート)等の従来、眼内レンズの支持部として用いられている材料から形成されている。
図2に示すように、カートリッジ10は、先端に向かうにしたがって、その径が徐々に小さく(細く)なるテーパ形状を有する挿入部11と、図1に示した眼内レンズ1を設置する載置部12とが一体的に形成されている。なお、カートリッジ10は、その全体が合成樹脂にて形成されており、一度の使用で廃棄する使い捨てタイプとなっている。また、カートリッジ10自体が、眼内レンズ1を保管するレンズケースとして用いられる。なお、カートリッジ10は後述する眼内レンズ挿入器具本体30(図5参照)に装着される。
挿入部11は中空の筒形状となっており、折りたたまれた眼内レンズ1が、この中空部分を通して外部に送り出されるようになっている。また、載置部12は、2つの半割部材12a,12bから形成されており、図1に示すように、半割部材12a及び12bの下縁同士がヒンジ部13によって連結され、開閉可能となっている。14a及び14bは半割部材12a,12bに各々設けられた載置台(面)であり、眼内レンズ1を載せる載置面の形状(壁面形状)は、眼内レンズ1を折り曲げる方向に沿った曲面を有している。なお、ヒンジ部13によって連結された半割部材12a及び12bは、器具本体30に装着しない状態にて、眼内レンズ1を両側から挟み込むだけの間隔を有した状態を維持できる程度に半開している構成となっている。このような構成により、載置部12に眼内レンズ1を載置した状態であっても、眼内レンズ1に対して折り曲げるだけの応力をかけることなく、眼内レンズ1を両側から挟み込んで、眼内レンズ1の左右の移動を規制している。
また、半割部材12a及び12bを閉じ合わせると、載置台の壁面形状(載置面形状)が変形し、挿入部11の基端側開口形状(半円形状)と略一致するようになっている。15a及び15bは、半割部材12a,12bの各々の上部に設けられたカバーであり、半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合ったときに、載置台14a及び載置台14bの上方を覆うように形成されている。なお、カバー15bの端部には、カバー15bの長手方向に沿って載置台の上方から載置台に向かって延びるように形成された凸部16が設けてある。この凸部16は、カートリッジ10にセットされた眼内レンズ1を折り曲げる際に、その折り曲げを常に載置台の内壁面(載置面)に沿って行うように規制する役目を果たしている。
17は半割部材12aの側面に設けられ、使用者がカートリッジ10を手に持つ際に用いる平板状の把持部である。なお、把持部17は、カートリッジ10を器具本体30に固定させる役目も果たす。18は、載置部12を介して把持部17の反対側に設けられたウイングである。このウイング18もまた、把持部17と同様にカートリッジ10を器具本体30に固定させる役目を果たす。
図3(a)は、カートリッジ10内における眼内レンズの移動を規制する規制部材20の外観を示した図である。規制部材20は、図2に示すカートリッジ10の挿入部11基端に嵌合するための半リング状の嵌合部22を先端に有した軸板21と、嵌合部22の左右に設けられ、カートリッジ10を器具本体30に装着する際に器具本体の所定部分に当たり、その後の装着動作により、カートリッジ10から規制部材20を取り外すための当接部材23と、軸板21の底面から下方に延び、カートリッジ10内における眼内レンズ1の前後の移動を規制する一対の突起部24a,24bからなる。
突起部24a,24bは、その間に眼内レンズ1を挟むことのできる所定の間隔を有して各々形成されている。なお、ここでいう眼内レンズ1を挟むことのできる所定の間隔とは、眼内レンズ1を挟んで固定することのできる間隔だけではなく、一対の突起部の間に眼内レンズ1が位置し、ある程度の隙間を有しているが、眼内レンズの前後の移動を規制することができる間隔を含むものである。また、図示するように、突起部24a,24bには、突起部24a,24bから左右方向(横方向)に延びるとともに、その先端が下方に向かってテーパー状に形成されるテーパ部25a,25bが形成されている。このテーパ部25a,25bの先端は、半割部材12bの側面に当接する高さ位置に形成され、器具本体30にカートリッジ10を装着前においては、半割部材12bの閉じ合わせを抑制し、カートリッジ10の装着時においては、規制部材20をカートリッジ10から取り外すための補助的な役割を果たす。
図3(b)は、カートリッジ10に規制部材20を取り付けた状態を示し、図3(c)は、カートリッジ10に規制部材20を取り付けた状態を側方から見たときの断面図である。図3(b)に示すように、規制部材20の取り付け時には、嵌合部22はカートリッジ10の挿入部11の基端部に嵌合し、規制部材20がカートリッジ10から容易に外れるのを防ぐ。また、図3(c)に示すように、カートリッジ10に規制部材20を取り付けた状態では、突起部24aと突起部24bとの間に眼内レンズ1が位置することとなる。
図4は、規制部材20が取り付けられたカートリッジ10を、レンズパッケージとして使用した状態の一例を示した図である。100はカートリッジ10を固定させるために用いられる基台である。基台100上には、カートリッジ10を固定するための突起部100a〜100dが形成されている。突起部100a〜100dは、基台100上にてカートリッジ10の前後左右の幅と同じか、若干短い程度の間隔で各々形成されており、図示するようにカートリッジ10をその中に置き、挟み込むようにして固定するようにしている。なお、突起部100b及び100dは、カートリッジ10の載置部12が前述した半開の状態(器具本体30に装着しない状態にて、眼内レンズ1を両側から挟み込むだけの間隔を有した状態)を維持できる間隔にて基台100上に形成されており、カートリッジ10を両側から挟み込む。101は基台100を覆う袋であり、カートリッジ10が取り付けられた基台100をこの袋101に入れた状態にて密封し、滅菌処理がされ、輸送や保管がなされる。
図5は一般的にハンドピースと称される筒状の器具本体30の外観構成を示した斜視図、図6は器具本体の内部構成を示した断面図である。
図示するように、器具本体30の先端には、カートリッジ10を着脱するための装着部31が設けられている。装着部31は、器具本体30の先端を略半割した形状であり、その先端には、凸部32が器具本体30の中心を挿通する押出棒40に対して左右対称に各々形成されている。また、装着部31の基端には、カートリッジ10を両側から挟み込んで固定するための固定部33が、押出棒40に対して左右対称に各々形成されている。
凸部32は、器具本体31の中心軸よりも若干上方に位置しており、左右に設けられた凸部32間の距離(間隔)は、器具本体30の内径よりも若干狭く(短く)なっている。また、凸部32の先端は、器具本体30の基端側に向かって曲げられており、カートリッジ10に設けられた把持部17及びウイング18の前側部分を差し込むことのできる凹部32aを形成する。固定部33は、器具本体30の中心軸よりも若干上方に位置しており、左右に設けられた固定部33間の距離は、器具本体30の内径よりも若干狭く(短く)なっている。また、凹部32aと固定部33との間は、カートリッジ10の把持部17及びウイング18の前後方向の幅と略一致しており、凹部32aに把持部17及びウイング18の前側を差し込んだ状態で、この間に把持部17及びウイング18を収めることができるようになっている。
また、固定部33の形状は、カートリッジ10を装着部31に装着する際に開かれている半割部材12a,12bを閉じ合わせる方向に規制し、その幅を制限するガイドの役目を果たすとともに、装着されたカートリッジ10を係止し、容易に器具本体30から外れないようにするスナップイン構造を有している。なお、装着部31の左右の縁部もまた固定部33と同様に、半割部材12a,12bを閉じ合わせる方向に規制するガイドの役目を果たしている。
また、図6に示すように、器具本体30の内部は中空状となっており、ここに押出棒40が器具本体30の軸方向に進退可能に挿通されている。押出棒40は器具本体30の内部を前方に移動することによって、器具本体30の装着部31に装着されたカートリッジ10から眼内レンズ1を前方に押し、筒先から外部へ送り出す役目を果たす。
以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具において、前述したカートリッジ10の取付動作について図7及び図8を用いて説明する。
図7(a)及び図8(a)に示すように、カートリッジ10が器具本体30に装着される前においては、眼内レンズ1は、載置台14a,14bに対してコバ(縁)を当接させながら、折り曲げられず、傾斜した状態にて載置部12内に置かれている。さらに詳しく述べると、図3(c)に示すように、眼内レンズ1は規制部材20の突起部24aと突起部24bとの間に位置させながら、載置台14aに当接する側を上に、載置台14bに当接する側を下にした傾斜した状態にて載置される。このとき眼内レンズ1のコバは載置台14a,14bに当接している。眼内レンズ1をこのような状態で置くことにより、眼内レンズの左右の移動を載置台14a,14bにて規制し、前後の移動を突起部24a,24bにて規制している。また、図8(a)に示すように、半割部材12bは、テーパ部25a(25b)に当接しており、それ以上の閉じ合せを規制している。
カートリッジ10を器具本体10に装着する場合には、押出棒40を器具本体30の基端側へ引き出しておき、装着部31に設けられた凹部32aにカートリッジ10の把持部17(ウイング18)の前側を嵌合させつつ、載置部12(半割部材12a,12b)の底面を所定部位(本実施形態では固定部33)に押し付けるようにする。このとき、規制部材20の当接部材23の底面が、器具本体30の凸部32に当たることとなる。カートリッジ10を器具本体30に装着させるため、さらにカートリッジ10を装着部31に押し付けると、当接部材23を上方に持ち上げる外力が生じ、これにより規制部材20の嵌合部22がカートリッジ10の挿入部11から外れることとなる。
また、載置部12の底面(下部)を固定部33に押し付けることにより、固定部23が半割部材12aと半割部材12bとを閉じ合わせるようにガイドすることとなる。さらに載置部12を装着部31内に押し込んでいくと、図8(a)に示す半割部材12bがテーパ部25a(25b)を押すこととなる。テーパ部25a(25b)は、半割部材12bによって押されることによって生じる外力を、その形状により上方に持ち上げる外力に変換する。
このように、当接部材23及びテーパ部25a(25b)に加わる外力によって、規制部材20はカートリッジ10から自然に外れるとともに、図7(b)に示すように、半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合った状態で装着部31に装着されることとなる。
半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合った状態では、カートリッジ10は、図8(b)に示すような状態となる。このとき載置台14aと載置台14bとの幅(間隔)が狭くなっているため、載置台の壁面にて眼内レンズ1を左右方向から押すこととなる。その結果、眼内レンズ1に応力が掛けられた状態となり、眼内レンズ1は載置台14a,14bの壁面(載置面)に沿って折り曲げられることとなる。なお、眼内レンズ1が反対側に折り曲げられようとした場合には、眼内レンズの上面が凸部16に当たり、その方向への折り曲げが規制されるため、最終的には載置台14a,14bの壁面に沿って折り曲げられることとなる。
装着部31にカートリッジ10を装着後、押出棒40を押して、押出棒40を前方に移動させていく。押出棒40は、器具本体30の筒内を先端に向かって移動し、眼内レンズ1を前方の挿入部11に押していく。眼内レンズ1が挿入部11内に入り、挿入部11の開口径が狭くなってくると、眼内レンズ1は挿入部11内部の壁面に沿って折り曲げられていく(丸め込まれていく)。その結果、挿入部11の先端から小さく折り曲げられた眼内レンズ1が眼内に押出されることとなる。
このような構成によれば、スナップイン方式にてカートリッジ10を装着部31に装着する動作に伴って、自然と規制部材20がカートリッジ10から外れるため、簡単に眼内レンズを折り曲げつつセットできるとともに、眼内レンズ1の移動規制を解除することが可能である。また、カートリッジ10を装着部31に装着したときには、把持部17は眼内レンズ挿入器具1に対して水平方向に位置するため、スナップイン方式において感覚的に扱いやすいようになっている。
以上の実施形態では、カートリッジ10を装着部31上方からスナップインさせるものとしているが、これに限るものではない。例えば、カートリッジが器具本体に装着される前は、カートリッジに眼内レンズの移動を規制する規制部材が取り付けられ、眼内レンズは応力がかからず折り曲げられていない状態にて、前後の移動が規制されているものとし、器具本体にカートリッジを装着すると、規制部材の一部が器具本体の所定部位に当接し、カートリッジから規制部材が外れるような外力がかかる構成であればよい。このような構成により、装着動作を行うと、規制部材がカートリッジから外れるとともに、眼内レンズに応力が掛かり、眼内レンズが折り曲げられてセットされることにより、移動の規制が解除されることとなる。
また、本実施形態ではカートリッジを器具本体に装着する際に、載置されている眼内レンズを折り曲げるものとしているが、これに限るものではなく、器具本体にカートリッジを装着すると、規制部材の一部が器具本体の所定部位に当接し、カートリッジから規制部材が外れるような外力がかかる構成であればよく、必ずしも、カートリッジ装着時に眼内レンズが折り曲げられている必要はない。
本実施形態で用いる眼内レンズの構成を示した図である。 本実施形態におけるカートリッジの構成を示した図である。 規制部材の構成及びカートリッジに規制部材を取り付けた状態を示した図である。 カートリッジをレンズパッケージとして使用した状態を示した図である。 本実施形態における筒部の外観を示した斜視図である。 筒部の内部構成を示した断面図である。 カートリッジ装着前と装着後の状態を示した図である。 カートリッジ装着前と装着後における眼内レンズの状態を示した図である。
符号の説明
1 眼内レンズ
10 カートリッジ
15a,15b カバー
17 把持部
18 ウイング
20 規制部材
22 嵌合部
23 当接部
24a,24b 突起部
30 器具本体
31 装着部
40 押出棒

Claims (5)

  1. 変形可能な眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具において、眼球に設けられた切開創に挿入する挿入筒部と眼内レンズを載置するために前記挿入筒部の基端側に設けられるとともに眼内レンズを折り曲げる方向に沿った載置面を有する載置台であって該載置面の形状を変形可能とする載置台を有するレンズ保持部と、該レンズ保持部を先端部にて着脱可能とする装着手段を有した挿入器具本体と、該挿入筒部から眼内レンズを押し出すために前記挿入器具本体の筒内で軸方向に進退移動可能に設けられた押出手段と、前記挿入器具本体への装着前における前記載置台に置かれた眼内レンズの動きを規制する規制手段を有するとともに前記レンズ保持部に着脱可能に取り付けられるレンズ規制部材と、を備え、さらに該レンズ規制部材は前記レンズ保持部を前記挿入器具本体に装着する際に加わる外力を用いて前記レンズ保持部から外れるための取り外し手段を有することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 請求項1の眼内レンズ挿入器具において、前記装着手段は前記レンズ保持部を装着する際に眼内レンズを折り曲げる方向に前記載置台の変形をガイドするガイド手段を有することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  3. 請求項2の眼内レンズ挿入器具において、前記取り外し手段は前記レンズ保持部を前記挿入器具本体に装着する際に挿入器具本体の所定部位に当接する当接部を有し、前記レンズ規制部材は該当接部から受ける外力により、前記レンズ保持部材から外れることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  4. 請求項3の眼内レンズ挿入器具において、前記レンズ規制部材の取り外し手段は、前記ガイド手段により眼内レンズを折り曲げる方向に前記レンズ保持部の載置台を変形させるために用いる外力を前記レンズ保持部から前記レンズ規制部材を外すための外力に変換する変換手段を有することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  5. 請求項4の眼内レンズ挿入装置において、前記レンズ規制部材における規制手段は、前記載置台に載置される前記眼内レンズを間に挟むように置かれる一対の突起部であり、該突起部は前記変換手段を兼ねることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。



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