JP5301809B2 - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして折り曲げ可能な軟性の眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。折り曲げ可能な眼内レンズを挿入するには、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具を使用することにより、眼内レンズを折り曲げた状態で眼内に挿入させることによって、患者眼に設ける切開創をできるだけ小径となるようにしている。このようなインジェクターはプランジャーと呼ばれる押出棒にて内部に設置された眼内レンズを押し出すことにより、眼内レンズを小さく折り曲げつつ先端から外に出すようにしている。また、このようなインジェクターを用いて眼内レンズを眼内に挿入する際に、プランジャーの押出棒の姿勢が制御できずにぶれてしまい好適に眼内レンズを押し出せないことがある。このため、プランジャーの軸ぶれを防止するための部材を備えた眼内レンズ挿入器具が考えられている(特許文献1)。
特開2004−24854号公報
しかしながら、特許文献1に開示される眼内レンズ挿入器具はプランジャー先端に軸ぶれを防止するための姿勢制御部材を連動可能に配設してレンズの移動工程中で互いの連動が解除されるようにするものであり、部品点数が増えるとともに構造がより複雑となってしまう。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、簡単な構成で押出棒(プランジャー)の軸出しを行うことができ、軸ぶれを抑制し、眼内レンズを好適に押し出すことが可能な眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 光学部と一対のループ状の支持部とを有した眼内レンズを保持するとともに、眼球に設けられた切開創から前記眼内レンズを挿入するための挿入部と、
該挿入部が先端に設けられた筒構造の挿入器具本体と、
前記挿入部から前記眼内レンズを押し出すために前記挿入器具本体の筒内で軸方向に進退移動可能に設けられた押出手段と、
前記挿入器具本体内に固定的に形成され、前記押出手段の軸ぶれを防止するための軸出部と
を備え、
前記押出手段は、
前記眼内レンズの前記光学部を押し出すための押出棒と、
前記支持部との干渉を避けるために前記押出棒の径よりも小さな径にて前記押出棒の先端から所定長さだけ形成される軸状の細身部と、
該細身部の先端に設けられ、前記光学部と当接するヘッド部と
を備え、
前記軸出部は、
前記押出手段の移動工程において前記ヘッド部が前記光学部への当接を開始する時点で、前記押出手段が備える前記押出棒のうち少なくとも前記細身部が接続される前記先端を嵌合させるとともに、前記細身部を通す内筒を有することを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズ挿入器具において、前記内筒の軸方向の断面形状は,少なくとも所定の軸方向の長さ分,前記押出棒が前記内筒に嵌合可能な形状に形成されることを特徴とする。
(3) (1)又は(2)の眼内レンズ挿入器具において、前記軸出部は,前記挿入部にて保持された眼内レンズの支持部に当接しない位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で押出棒(プランジャー)の軸出しを行うことができ、軸ぶれを抑制し、眼内レンズを好適に押し出すことができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に示しながら説明する。図1は本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具1の外観を示した概略外観図である。図1(a)は眼内レンズ挿入器具1を上方から、図1(b)は側方から見た状態を示している。
眼内レンズ挿入器具1は、眼球に挿入する側から順に、眼球に形成される切開創に挿入する挿入部を備え、眼内レンズ40(図2参照)を設置するための載置部が設けられたレンズ保持部10(以下、カートリッジという)と、先端にカートリッジ10を装着する筒部20と、カートリッジ10及び筒部20の内部を挿通し、筒部20に装着されたカートリッジ10先端から眼内レンズ40を外部に押し出すための押出機構部(押出手段、プランジャー)30、とを有する。
図2は眼内レンズ40の構成を示した図である。眼内レンズ40は所定の屈折力を有する光学部41と光学部41を眼内で支持するためのループと呼ばれる一対の支持部42からなる。本実施形態で用いる眼内レンズ40の光学部41は、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体や、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料等の、従来、折り曲げ可能な軟性の眼内レンズに用いられている材料から形成されている。また、支持部42もPMMA(ポリメチルメタクリレート)等の従来、眼内レンズの支持部として用いられている材料から形成されている。本実施形態で用いる眼内レンズ40は、上述した眼内レンズ材料を使用して光学部41と細いループ形状からなる支持部41とを別々に作成しておき、その後、一体化させて得られる3ピース型の眼内レンズを用いるものとしている。なお、用いる眼内レンズ40は3ピース型に限るものではなく、光学部と支持部とを予め一体的に作成する1ピース型の眼内レンズであってもよい。
図3、図4はカートリッジ10の構成を示した図である。図示するように、カートリッジ10は先端に向かうにしたがって、その径が徐々に小さく(細く)なるテーパ形状を有する挿入部11と、眼内レンズ40を設置する載置部12とが一体的に形成されている。なお、カートリッジ10は、その全体が合成樹脂にて形成されており、一度の使用で廃棄する使い捨てタイプとなっている。このため、カートリッジ部10は、樹脂等による成型にて作製されることが好ましい。
挿入部11は中空の筒形状となっており、折りたたまれた眼内レンズ40がこの中空部分を通して外部に送り出されるようになっている。また、載置部12は、2つの半割部材12a,12bから形成されており、図3(a)に示すように半割部材12a及び12bの下縁同士がヒンジ部13によって連結され、開閉可能となっている。眼内レンズ40を載せる載置台14a及び14bは、半割部材12a,12bに各々設けられている。眼内レンズ40を載せる載置面の形状(壁面形状)は、眼内レンズ40を折り曲げる方向に沿った曲面を有している。
また、半割部材12a及び12bを閉じ合わせると、載置台14a、14bの壁面形状(載置面形状)が変形し、挿入部11の基端側開口形状(半円形状)と略一致するようになっている(図4参照)。また、半割部材12a,12bが閉じ合ったときの載置部12の外形は、後述する筒部20の内壁形状と略一致するようになっている。また、図3(b)に示すように、載置台14a(14b)は眼内レンズ40の光学部41(点線で示す)を載置したとき、後方に位置する支持部42(挿入部11側ではない方)が載置台14a(14b)から後方に若干飛び出るような大きさにて形成されている。
なお、本実施形態の眼内レンズ挿入器具1では、カートリッジ10に眼内レンズ40を載置する際に、眼内レンズ40の後方に位置する支持部42が眼内レンズ40の進行方向に向って左側に位置するように載置するものとしている。また、半割部材12aの全長を半割部材12bの全長より長くし、カートリッジ10の基端側において半割部材12aの方が長くなるように形成している。このように半割部材12a、12bの全長を各々変えることにより、カートリッジ10の装着時に後方に位置する支持部42を後述する押出棒(押出軸)31の軸上から外すための空間を設けることができる。
カバー15a及び15bは半割部材12a,12bの各々の上部に設けられており、半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合ったときに、載置台14a及び載置台14bの上方を覆うように形成されている。また、カバー15bの端部には、載置台14a、14bの上方から載置台14a、14bに向かって延びるように形成された凸部16が設けてある。なお、凸部16はカートリッジ10にセットされた眼内レンズ40を折り曲げる際に、その折り曲げを常に載置台14a、14bの内壁面(載置面)に沿って行うように規制する役目を果たしている。
傾斜部17a及び17bは、カートリッジ10の基端側から載置台14a及び載置台14b上に眼内レンズ40を差し入れやすくするために設けられている。また、使用者がカートリッジ10を持つ際に把持する平板状の把持部18は半割部材12aの側面に設けられる。
このような構成を備えるカートリッジ10は、図4(a)に示すように、載置部12が開いた状態(2つの半割部材が離れている状態)のときに、眼内レンズ40を載置台14a及び載置台14b上にセットし、その後、カートリッジ10を筒部20に装着することによって、図4(b)に示すように判割部材12aと半割部材12bとが閉じ合うことにより、載置された眼内レンズ40に応力を掛け、折り曲げる(折り畳む)ことができる。
図5は筒部20の外観構成を模式的に示した斜視図である。なお、筒部20の内部構成は、図6にて詳細を説明する。図示するように、筒部20の先端には、カートリッジ10を着脱するための装着部21が設けられている。装着部21は筒部20の先端を略半割した形状であり、その先端には凸部22が、基端には凹部23が筒部20の中心を挿通する押出棒31に対して左右対称に各々形成されている。また、凸部22は筒部20の中心軸よりも若干上方に位置しており、左右に設けられた凸部22間の距離は、筒部20の内径よりも若干狭く(短く)なっている。このような凸部22の形状は、カートリッジ10を装着部21に装着する際に開かれている半割部材12a,12bを閉じ合わせる方向に規制し、その幅を制限するガイドの役目を果たすとともに、装着されたカートリッジ10を係止し、容易に筒部20から外れないようにするスナップイン構造を有している。なお、装着部21の左右の縁部もまた凸部22と同様に半割部材を閉じ合わせる方向に規制するガイドの役目を果たしている。また、押出棒31の先端には、眼内レンズ40の光学部41に当接する(把持する)ヘッド部50が設けられている(詳細は後述する)。また、ヘッド部50と押出棒31の間には、押出棒31よりも小さい径の軸状の細身部31aが形成されている(詳細は後述する)。
次に、カートリッジ10と筒部20を組合せて構成した眼内レンズ挿入器具1における内部構成ついて説明する。図6は、眼内レンズ挿入器具1の模式的断面図である。図では、装着部21にカートリッジ10が装着されることにより眼内レンズ40が折り曲げられた状態とされる。
図6に示すように、筒部20の内部は中空状となっており、ここに押出機構部30が筒部20の軸方向に進退可能に挿通されている。押出機構部30は押出棒31、軸基部32、押圧部33から構成されている。なお、筒部20及び押出機構部30は、カートリッジ10と同様に一度の使用で廃棄する使い捨てタイプとなっている。このため、樹脂等による成型にて各々が、一体的に作製される。なお、支持部42は図示を略した。
術者による眼内レンズ40の押出し操作の際に押圧される押圧部33と、押圧部33の一端に一体的に設けられた軸基部(基部)32は,術者の押圧等で変形しにくい程度の剛性を有し、後述する押圧によって軸出しが好適に行われる程度の剛性を備える。このため、軸基部32は、できるだけ径を大きく形成する。本実施形態では、筒部20の内壁20aの内径と同じ径で作製する。これにより、軸基部32は、筒部20内部を進退移動しても、軸ぶれしにくくなる。なお、軸基部32及び内壁20aの表面は鏡面仕上げとし、押出機構部30の進退移動に伴う摩擦等が少ないようにしている。このようにして、押出棒31の軸出機構が構成される。このとき、押出棒31の基(押出棒31と軸基部32の境界)が軸出しされる(位置決めされる)。
押出棒31は、軸基部32の径より細い軸棒からなり、軸基部32の先端に取り付けられている。軸基部32が前方に移動されることによって、筒部20の先端に装着されたカートリッジ10から眼内レンズ40が前方に押される。押出棒31(押出機構部30)は、眼内レンズ40を筒先から外部へ送り出す役目を果たす。このため、押出棒31の径は、挿入部11及びカートリッジ10内を通過できる程度の大きさとされ、軸基部32よりも小さく形成される。また、押出棒31の先端部は、眼内レンズ40を押し出す際にカートリッジ10内にセットされた眼内レンズ40の後側に位置するループ(支持部42)が押出棒31と通路との間で絡まり(挟まり)、破損しないように、より細い径となる細身部31aが所定の長さだけ形成される。さらに細身部31aの先端(最先端)には眼内レンズ40を把持するためのヘッド部50が形成されている。なお、細身部31aは眼内レンズ40を押し出す際に、後側の支持部42との干渉(支持部42が絡むこと)を抑制する役割を果たすのに必要な長さが確保されている。
ヘッド部50は、光学部41を把持しやすいように、横断面がくさび形状とされ、光学部41を掬いあげるように把持する構造とされる。なお、ヘッド部50は押出棒31の径と同じか、それよりも小さくなるように設計される。詳細は後述するが、このように、押出棒31が軸基部32よりも細く、細身部31aが押出棒31よりも細くされることにより、後述する眼内レンズ40の押出動作において、支持部42が押出棒31と通路(カートリッジ10の内部等)との間にて収まる空間ができ、押出機構部30による損傷を受けにくくなる。
筒部20の内部で、筒部20の先端にできるだけ近い位置(本実施形態では、凹部23付近)には、軸方向に所定の厚み(後述する距離Yに相当)を持った軸出部60が固定的に形成されている。図示するように、軸出部60の後端側は、先端側に向かうに従って徐々に開口径が小さくなるようなすり鉢形状とされ、最終的に押出棒31が嵌合する径を持つ内筒61が形成されている。このようなすり鉢形状を有することにより、押出し動作において、押出棒31を内筒61に嵌合しやすくなる。また、押出棒31が内筒61に嵌合することによって、押出棒31が筒部20内にて位置固定され軸出しが行われることとにより、押出棒31の軸ぶれを防止する。また、軸出部60は、眼内レンズ40の押出し動作において、軸基部32の前方への進行を規制する役割を持つ。これにより、押出し動作において、ヘッド部50が挿入部11から出過ぎないようにでき、眼内レンズ40を好適に眼内に挿入できる。なお、軸出部60は、筒部20と一体的に成型される。
なお、内筒61は、略半円形状とされており、内筒61に嵌合する押出棒31も同様に内筒61と同形状の半円形状とされおり、押出し動作において、押出棒31が軸回転(押出棒を中心軸とするねじれ回転)することを防止している。
次に、眼内レンズ40の押出し動作(押出棒31の移動工程)に伴う押出棒31の軸出しについて説明する。図7は、軸出部60に押出棒31が嵌合され始めた状態での軸出部60付近の模式的断面図であり、図8は、光学部41にヘッド部50が当接した状態での軸出部60付近の模式的断面図である。なお、図7,8では支持部42は、説明の簡便のため、断面図上に示し、ヘッド部50や細身部31aと重なる部分は点線で示した。眼内レンズ40がカートリッジ10にて折り畳まれると、前側(前方)の支持部42は、カートリッジ10内の内壁で前方に伸展される。一方、後側(後方)の支持部42は、カートリッジ10の後端(基端)から応力の掛らない状態で、下方に垂れる。このとき、後側の支持部42は、軸出部60に当接しない方が好ましい。
図において、カートリッジ10内に設置された眼内レンズ40(光学部41)の後端側から軸出部60の先端側までの距離をXとする。距離Xは、筒部20にカートリッジ10が取り付けられ、眼内レンズ40が折り曲げられた際に後側の支持部42の逃げ(空間)を所定量確保するために設けられる距離である。距離Xが短い場合、カートリッジ10の装着時に後側の支持部42が後壁(軸出部60の先端面)に過度に接触して損傷しやすくなる。したがって、距離Xは、支持部42の自然状態でのカーブが大きく変わらない程度の距離とされる。
また、内筒61の長さ(距離)をYとする。距離Yは、押出し動作において、押出棒31が内筒61に嵌合する時期を調整する。距離Yは、押出し動作においてヘッド部50が光学部41に到る直前または当接した際に、内筒61に細身部31aを通すとともに内筒61と嵌合する押出棒31が内筒61の入口(後端側)から内部に入っているだけの長さを有している。このとき内筒61の通路全てが押出棒31と嵌合している必要は無く、軸出しのため少なくとも内筒61の入り口付近に押出棒31の一部が嵌合していればよい。また、内筒61の形状は、眼内レンズ40の押出し動作において、押出棒31が嵌合する形状とされる。
また、ヘッド部50先端から細身部31aの後端までの距離(長さ)をZとする。距離Zは、押出し動作において、伸展される支持部42を逃げさせるための空間を形成する長さとされる。図8に示すように、距離Zは、伸展される支持部42が移動中の押出棒31に当接(干渉)しないように、先端部31aの周囲に形成された空間(ここでは、先端部31aの下部の空間)に、押出し動作に伴って伸展される支持部42を収める程度の長さとする。距離Zは、支持部42を逃がす程度であればよい。距離Zが長すぎると、先端部31aが撓(たわ)み易くなり、押出棒31を精度よく軸出ししてもヘッド部50が軸ずれする可能性がある。このため、距離Zは支持部42を逃がす程度の長さでできるだけ短い方が好ましい。
従って、軸出部60は、筒部20内で、前述の軸出機構から離れて配置されることが好ましい。このような構成であると、押出機構部30(ヘッド部50)の軸出し精度が向上される。このため、X、Y、Zの関係は、Z−X≦Yとされる。
このような構成とすることにより、眼内レンズ40の押出し動作において、一連の軸出しが行われる。まず、押出棒31は前述のように、軸出機構により軸出しされている。この状態で、押出棒31が前方へ移動されると、押出棒31が内筒61に嵌合される。これにより、押出棒31は、軸出機構と軸出部60による2点の軸出しされる。このとき、ヘッド部50は光学部41に当接される。さらに、押出棒31が前方へと移動されると、押出棒31の軸出し状態が維持されたまま、光学部41がヘッド部50に把持され、挿入部11へと押出される。
以上のようにして、部品点数を増やすことなく、簡単な構成で眼内レンズを好適に押し出すことができ、軸ぶれを抑制できる。さらに、軸出しを行うために押出棒と連動して移動し、後に分離するような部材を用いることなく、眼内レンズを好適に押し出すことができる。
なお、以上の実施形態では、内筒61は距離Y分、押出棒31と嵌合する一定の断面形状にて形成されているが、このような構成に限るものではない。軸出部60の先端側から距離Y離れた位置で、押出棒31の軸出しが行われる構成であればよい。また、光学部41の後端から距離X離れた位置に、支持部42に応力を掛けない程度に当接する部材、もしくは、当接しない範囲で近接する位置に部材があればよい。従って、軸出部60の先端側と後端側にそれぞれ薄肉の嵌合部材(内筒)が配置される構成であってもよい。
以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具1において、その動作を説明する。使用者は、カートリッジ10の把持部18を一方の手で掴んでカートリッジ10を持ち、もう一方の手で鑷子を用いて眼内レンズ40を摘み上げる。摘み上げた眼内レンズ40をカートリッジ10の基端側から中に差し入れ、載置台14a,14b上に置く。カートリッジ10に応力が何も掛かっていない状態のときは、図4(a)に示すように半割部材12a,12bは開かれた状態にあり、載置台14a,14b上に置かれた眼内レンズ40も折り曲げられていない状態(応力が掛けられていない状態)で保持される。
カートリッジ10を筒部20に装着する場合には、押出棒31を筒部20の基端側へ引き出しておき、装着部21に設けられた凹部23にカートリッジ10の把持部18(基端側)を嵌合させつつ、載置部12(半割部材12a,12b)の底面を凸部22(または装着部21の左右の縁部)に押し付けるようにする。載置部12の底面(下部)を凸部22(または装着部21の左右の縁部)に押し付けることにより、凸部22が半割部材12aと半割部材12bとを閉じ合わせるようにガイドすることとなる。さらに載置部12を装着部21内に押し込んでいくと、図4(b)に示すように、半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合った状態で装着部21に装着されることとなる。
このように半割部材12aと半割部材12bとが閉じ合った状態では、載置台14aと載置台14bとの幅(間隔)が狭くなっているため、載置台14a、14bの壁面にて眼内レンズ40を左右方向から押すこととなる。その結果、眼内レンズ40に応力が掛けられた状態となり、眼内レンズ40は載置台14a,14bの壁面(載置面)に沿って折り曲げられることとなる。
装着部21にカートリッジ10を装着後、予め水晶体が取り除かれた患者眼内に挿入部11を差し入れた状態で押圧部33を押して、軸基部32、押出棒31を前方に移動させていく。ヘッド部50及び先端部31aが軸出部60を通過し、押出棒31が軸出部60の内筒61に嵌合される。これにより、押出棒31は軸出しされ、押出棒31と一体的に形成されたヘッド部50が眼内レンズ40の光学部41の側部(コバ)を把持した状態で前方の挿入部11に押していく。眼内レンズ40が挿入部11内に入り、挿入部11の開口径が狭くなってくると、眼内レンズ40は挿入部11内部の壁面に沿って折り曲げられていく(丸め込まれていく)。このとき、支持部42が伸展される。さらに押圧部33が押し進められると、挿入部11の先端から眼内レンズ40が押し出される。
なお、以上説明した本実施形態では、軸出部に押出棒と同じ断面形状の内筒を設け、眼内レンズの押出し動作において、軸出しの精度を向上させ、眼内レンズを押出すことができる構成としたが、これに限るものではない。押出棒が軸回転せず、好適に軸出しされる形状であれば、押出棒と軸出部はどのような形状であってもよい。例えば、押出棒と軸出部に、互いに進退可能に嵌合するスリットとスリット溝を設ける構成としてもよい。
なお、以上説明した本実施形態では、カートリッジ10内で折り曲げられた眼内レンズ40を軸出部60等にて軸出しし、押出機構部30にて挿入部11から押出す構成としたが、これに限るものではない。応力の掛っていない眼内レンズを軸出しされた押出機構部30にて押出しながら、カートリッジ10内の構造によって、眼内レンズ40を折り曲げつつ、挿入部11から押出す構成としてもよい。
本実施形態における眼内レンズ挿入器具qの外観を示した図である。 眼内レンズ40の構成を示した図である。 本実施形態におけるカートリッジ10の外観を示した図である。 カートリッジ10の変形による眼内レンズの折り曲げ方法を示した図である。 筒部20の外観構成を示した図である。 眼内レンズ挿入器具1の側面断面を示した図である。 ヘッド部50が光学部41に当接した状態の軸出部60付近の模式的断面図である。 眼内レンズ40がヘッド部50に押出されている状態の軸出部60付近の模式的断面図である。
符号の説明
1 眼内レンズ挿入器具
10 カートリッジ
20 筒部
30 押出機構部
31 押出棒
31a 細身部
40 眼内レンズ
42 支持部
50 ヘッド
60 軸出部
61 内筒

Claims (3)

  1. 光学部と一対のループ状の支持部とを有した眼内レンズを保持するとともに、眼球に設けられた切開創から前記眼内レンズを挿入するための挿入部と、
    該挿入部が先端に設けられた筒構造の挿入器具本体と、
    前記挿入部から前記眼内レンズを押し出すために前記挿入器具本体の筒内で軸方向に進退移動可能に設けられた押出手段と、
    前記挿入器具本体内に固定的に形成され、前記押出手段の軸ぶれを防止するための軸出部と
    を備え、
    前記押出手段は、
    前記眼内レンズの前記光学部を押し出すための押出棒と、
    前記支持部との干渉を避けるために前記押出棒の径よりも小さな径にて前記押出棒の先端から所定長さだけ形成される軸状の細身部と、
    該細身部の先端に設けられ、前記光学部と当接するヘッド部と
    を備え、
    前記軸出部は、
    前記押出手段の移動工程において前記ヘッド部が前記光学部への当接を開始する時点で、前記押出手段が備える前記押出棒のうち少なくとも前記細身部が接続される前記先端を嵌合させるとともに、前記細身部を通す内筒を有することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 請求項1の眼内レンズ挿入器具において、前記内筒の軸方向の断面形状は,少なくとも所定の軸方向の長さ分,前記押出棒が前記内筒に嵌合可能な形状に形成されることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  3. 請求項1又は2の眼内レンズ挿入器具において、前記軸出部は,前記挿入部にて保持された眼内レンズの支持部に当接しない位置に配置されることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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