JP2006051840A - タイヤ性能予測方法、圃場シミュレーション方法、タイヤ設計方法、記録媒体及びタイヤ性能予測プログラム - Google Patents
タイヤ性能予測方法、圃場シミュレーション方法、タイヤ設計方法、記録媒体及びタイヤ性能予測プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 実際の圃場計測を行った後に(ステップ300)、圃場の間隙比、圧力、せん断強度の関係を多項式による関数近似し(302)、圃場を関数式に基づいてモデル化してタイヤモデルを連成し(304)、圃場モデルの各要素毎に応力に対するせん断強度を上記の関数式で算出し(306)、タイヤモデルに作用するせん断応力分布を算出し(308)、該せん断応力を積分し、トラクションを算出し(310)、予測値として出力する(312)。
【選択図】 図1
Description
(a)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(b)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(c)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(d)前記ステップ(b)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(c)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(e)前記ステップ(c)またはステップ(d)におけるタイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(f)前記物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。
(イ)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(ロ)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(ハ)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(ニ)前記ステップ(ロ)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(ハ)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(ロ)及び前記ステップ(ハ)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(1)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(2)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(3)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(4)前記ステップ(2)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(3)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(2)及び前記ステップ(3)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(5)前記ステップ(3)またはステップ(4)におけるタイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(6)前記物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。
(7)前記タイヤ性能を考慮して前記タイヤモデルを修正するステップ。
(8)前記ステップ(7)での修正後のタイヤモデルについて、前記ステップ(2)乃至ステップ(6)を実行した結果のタイヤ性能を考慮してタイヤモデルを修正することを繰り返し計算させるステップ。
(9)前記ステップ(8)での計算結果のタイヤモデルに基づいてタイヤ設計するステップ。
(S1)回転軸に垂直な平面によるタイヤ断面形状を表しかつ接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能な2次元タイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(S2)前記2次元タイヤモデルの変形計算、及び前記圃場モデルの変形計算を実行し、変形計算後の2次元タイヤモデル及び圃場モデルに基づいて、圃場におけるタイヤ性能を予測すると共に、予測結果のタイヤ性能を考慮して前記2次元タイヤモデルを最適化するステップ。
(S3)前記修正後の2次元タイヤモデルに基づいて、3次元タイヤモデルを生成するステップ。
(S4)前記生成した3次元タイヤモデルについて、変形計算を実行すると共に、前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(S5)前記変形計算後の3次元タイヤモデル及び圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件を3次元タイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後の3次元タイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(S4)の計算を、前記3次元タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで繰り返し計算させるステップ。
(S6)前記3次元タイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求め、求めた物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。
(S7)前記タイヤ性能を考慮して前記3次元タイヤモデルを修正するステップ。
(S8)前記修正後の3次元タイヤモデルについて、前記ステップ(S4)乃至ステップ(S6)を実行した結果のタイヤ性能を考慮して3次元タイヤモデルを修正することを繰り返し計算させるステップ。
(S9)前記ステップ(S8)での計算結果のタイヤモデルに基づいてタイヤ設計するステップ。
(A)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(B)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(C)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(D)前記ステップ(B)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(C)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(B)及び前記ステップ(C)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(I)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(II)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(III)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(IV)前記ステップ(II)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(III)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(II)及び前記ステップ(III)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
タイヤモデルおよび与えた境界条件より、有限要素法に基づいてタイヤモデルの変形計算を行う。過渡的な状態を得るために、経過時間(単独経過時間)が1msec以下の間はタイヤモデルの変形計算を繰り返し、1msec経過したら次の計算(流体)に移る。
流体モデル及び与えた境界条件より、有限要素法または有限体積法に基づいて流体計算を行う。過渡的な状態を得るために、経過時間(単独経過時間)が1msec以下の間は流体計算を繰り返し、1msec経過したら次の計算(タイヤモデルの変形)に移る。なお、詳細は後述するが、弾塑性体として流体を想定しており、流体に生じる応力からタイヤモデルに作用する応力分布を求めることができる。
12 コンピュータ本体
14 CRT
30 タイヤモデル
FD フレキシブルディスク(記録媒体)
Claims (12)
- 次の各ステップを含むタイヤ性能予測方法。
(a)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(b)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(c)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(d)前記ステップ(b)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(c)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(e)前記ステップ(c)またはステップ(d)におけるタイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(f)前記物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。 - 前記圃場モデルは、圃場の間隙比または密度、圃場に加わる圧力、及び圃場のせん断強度の関係を関数式で近似して圃場をモデル化することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能予測方法。
- 前記圃場モデルは、圃場の間隙比または密度、圃場に加わる圧力、及び圃場のせん断強度の関係を、指数関数式、対数関数式、及び2次以上の多項式による関数式の少なくとも1つで近似して圃場をモデル化することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能予測方法。
- 前記圃場モデルは、予め圃場で行われた貫入試験及びせん断試験により得られたデータに基づいて圃場をモデル化することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能予測方法。
- 前記圃場モデルは、複数の材料モデルを積層して形成することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能予測方法。
- 前記圃場モデルは、複数の材料モデルの各層の材料パラメータを、単一材料を用いて予め求めた貫入抵抗及びせん断抵抗により決定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能予測方法。
- 次の各ステップを含む圃場シミュレーション方法。
(イ)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(ロ)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(ハ)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(ニ)前記ステップ(ロ)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(ハ)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(ロ)及び前記ステップ(ハ)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。 - 次の各ステップを含むタイヤ設計方法。
(1)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(2)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(3)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(4)前記ステップ(2)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(3)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(2)及び前記ステップ(3)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
(5)前記ステップ(3)またはステップ(4)におけるタイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(6)前記物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。
(7)前記タイヤ性能を考慮して前記タイヤモデルを修正するステップ。
(8)前記ステップ(7)での修正後のタイヤモデルについて、前記ステップ(2)乃至ステップ(6)を実行した結果のタイヤ性能を考慮してタイヤモデルを修正することを繰り返し計算させるステップ。
(9)前記ステップ(8)での計算結果のタイヤモデルに基づいてタイヤ設計するステップ。 - 次の各ステップを含むタイヤ設計方法。
(S1)回転軸に垂直な平面によるタイヤ断面形状を表しかつ接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能な2次元タイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(S2)前記2次元タイヤモデルの変形計算、及び前記圃場モデルの変形計算を実行し、変形計算後の2次元タイヤモデル及び圃場モデルに基づいて、圃場におけるタイヤ性能を予測すると共に、予測結果のタイヤ性能を考慮して前記2次元タイヤモデルを最適化するステップ。
(S3)前記修正後の2次元タイヤモデルに基づいて、3次元タイヤモデルを生成するステップ。
(S4)前記生成した3次元タイヤモデルについて、変形計算を実行すると共に、前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(S5)前記変形計算後の3次元タイヤモデル及び圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件を3次元タイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後の3次元タイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(S4)の計算を、前記3次元タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで繰り返し計算させるステップ。
(S6)前記3次元タイヤモデル及び圃場モデルの少なくとも一方のモデルに生じる物理量を求め、求めた物理量により圃場におけるタイヤ性能を予測するステップ。
(S7)前記タイヤ性能を考慮して前記3次元タイヤモデルを修正するステップ。
(S8)前記修正後の3次元タイヤモデルについて、前記ステップ(S4)乃至ステップ(S6)を実行した結果のタイヤ性能を考慮して3次元タイヤモデルを修正することを繰り返し計算させるステップ。
(S9)前記ステップ(S8)での計算結果のタイヤモデルに基づいてタイヤ設計するステップ。 - 前記圃場モデルは、複数の指定沈下量に達する各条件での結果を用いて最適化計算することを特徴とする請求項9に記載のタイヤ性能予測方法。
- コンピュータによってタイヤ性能を予測するためのタイヤ性能予測プログラムを記録した記録媒体であって、次の各ステップを含むことを特徴とするタイヤ性能予測プログラムを記録した記録媒体。
(A)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(B)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(C)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(D)前記ステップ(B)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(C)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(B)及び前記ステップ(C)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。 - コンピュータによってタイヤ性能を予測するために、次の各ステップを含むことを特徴とするタイヤ性能予測プログラム。
(I)接地及び転動の少なくとも一方により変形を与えることが可能なパターン形状を有するタイヤモデルと、弾塑性体または塑性体を少なくとも含む材料で一部または全部が満たされかつ前記タイヤモデルの少なくとも一部と接触する圃場モデルと、を定めるステップ。
(II)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(III)前記圃場モデルの変形計算を実行するステップ。
(IV)前記ステップ(II)での変形計算後のタイヤモデルと、前記ステップ(III)での変形計算後の圃場モデルとの境界面を認識し、認識した境界面に関する境界条件をタイヤモデル及び圃場モデルに付与しかつ、境界条件を付与した後のタイヤモデル及び圃場モデルについて前記ステップ(II)及び前記ステップ(III)の計算を繰り返して、前記タイヤモデル及び圃場モデルの変形が定常状態とみなせるまで計算させるステップ。
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