JP2006046141A - フューエルデリバリパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料の噴射後にインジェクターのスプールが弁座等に着座した際に生じるカチカチ音等の数kHz以上の高周波音が、フューエルデリバリパイプ本体にて増幅されるのを防止し、外部への放射音の発生を小さく抑える事を可能とする。
【解決手段】 両方の管端部25に接続したインジェクター32のホルダー部15の内径よりも小径な管状継手11の中央に、フューエルデリバリパイプ本体10内部と連通し燃料を導入するための導入孔16を開口する。この導入孔16の中心から管端部25までの長さを30mm〜1000mmとして管状継手11を形成し、この管状継手11の導入孔16がフューエルデリバリパイプ本体10内部と連通可能に管状継手11とフューエルデリバリパイプ本体10とを固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子燃料噴射式自動車用エンジンの燃料加圧ポンプから送給された燃料を、エンジンの各吸気通路にインジェクターを介して供給するためのフューエルデリバリパイプに係るもので、インジェクターからの燃料噴射時に発生する放射音を低減する事を目的とするものである。
従来、複数のインジェクターを設けてエンジンの複数の気筒にガソリン等の燃料を供給するフューエルデリバリパイプが知られている。このフューエルデリバリパイプは、床下配管を介して燃料タンクから導入した燃料を、複数のインジェクターから順次、エンジンの複数の吸気管又は気筒内に噴射し、この燃料を空気と混合し、この混合気を燃焼させる事によってエンジンの出力を発生させている。
このフューエルデリバリパイプは、燃料タンクから燃料が余分に供給された場合、その余分の燃料を圧力レギュレーターにより燃料タンクに戻す回路を有する方式であるリターンタイプと、余分の燃料を燃料タンクに戻す回路を持たないリターンレスタイプが存在する。最近は、コストの低減や燃料タンクのガソリン温度の上昇を防止する等の目的で、リターンレスタイプのフューエルデリバリパイプが多く用いられている。
このリターンレスタイプのフューエルデリバリパイプは、余分の燃料を燃料タンクに戻す配管がないため、エンジンの吸気管又は気筒へのインジェクターからの燃料噴射によってフューエルデリバリパイプの内部が減圧されると、この急激な減圧と、燃料噴射の停止によって生じる圧力波が、フューエルデリバリパイプの内部に圧力脈動を生じさせるものとなる。この圧力脈動は、フューエルデリバリパイプ及びこのフューエルデリバリパイプに接続した接続管から燃料タンク側まで伝播された後、燃料タンク内の圧力調整弁から反転されて戻され、接続管を介してフューエルデリバリパイプまで伝播される。フューエルデリバリパイプには、複数のインジェクターが設けられており、この複数のインジェクターが順次燃料の噴射を行い、圧力脈動を発生させる。その結果、床下配管を床下に止めているクリップを介して車内に騒音として伝播され、この騒音が運転者や乗車者に不快感を与えるものとなる。
従来、このような圧力脈動による弊害を抑制する方法としては、ゴムのダイアフラムが入ったパルセーションダンパーを、リターンレスタイプのフューエルデリバリパイプに配置し、発生する圧力脈動エネルギーをこのパルセーションダンパーによって吸収したり、フューエルデリバリパイプから燃料タンク側までの床下に配設される床下配管を、振動吸収用のクリップを介して床下に固定する事により、フューエルデリバリパイプ、もしくはタンクまでの床下配管に発生する振動を吸収する事が行われている。これらの方法は比較的有効なものであって圧力脈動の発生による弊害を抑制させる効果がある。
また、特許文献1〜特許文献6に示す発明の如く、圧力脈動を低減させる目的で、フューエルデリバリパイプに圧力脈動を吸収し得る、脈動吸収機能を備えたものが提案されている。これらの圧力脈動吸収機能を有するフューエルデリバリパイプは、フューエルデリバリパイプの外壁に可撓性のアブゾーブ面を形成し、燃料噴射に伴って発生する圧力を受けてアブゾーブ面が撓み変形する事によって、圧力脈動を吸収低減し、フューエルデリバリパイプ、その他の部品の振動による異音の発生を防止可能とするものである。
しかしながら、パルセーションダンパーや振動吸収用のクリップは高価なものであり、部品点数を増やしコスト高となるし、設置スペースの確保にも新たな問題を生じている。他方、特許文献1〜特許文献6に示す従来技術では、圧力脈動の吸収効果はあるが、燃料噴射時のインジェクターの開閉に伴って、インジェクターのスプールが弁座等に着座する際に発生するカチカチ音等、数kHz以上の高周波数側の音が、アブゾーブ面により増幅されて外部に放射される不具合を生じる問題点があった。
この放射音の低減のため、特許文献7では、インジェクターを設けた壁面と対向する壁面にビードを設けたり、円形のパイプを接合する等の方法により、対向壁面の面剛性を高めている。このように面剛性が高い事から、フューエルデリバリ内で圧力脈動が発生した場合に、この脈動によりフューエルデリバリパイプが大きく撓むのを防止して、高周波音が放射されるのを小さく抑えようとしていた。
特開2000−329030号公報 特開2000−320422号公報 特開2000−329031号公報 特開平11−37380号公報 特開平11−2164号公報 特開昭60−240867号公報 特開平10−331743号公報
しかしながら、壁面にビードを設ける方法では、流体の圧力脈動を抑制可能な可撓性を備えながら、高周波数側の音は放射する事のないように調整するのは技術的に難しいものであった。また、円形のパイプを平面的な壁面に接合するのでは、互いの接触が線接触となり、接合安定性に乏しいし、却って円形パイプ内で高周波音が反響してしまう可能性もあった。
そこで、本発明は、インジェクターからの燃料噴射に伴う燃料の流通経路内での圧力変動の周波数を制御するとともに、インジェクターのスプールが弁座等に着座した際に生ずるカチカチ音等の高周波音が直接、フューエルデリバリパイプ本体に伝達する事を抑制可能とするものである。その結果、フューエルデリバリパイプ本体、外部に放射されるのを小さく抑える事を可能とするものである。
本発明は上述の如き課題を解決するため、両方の管端部に接続したインジェクターのホルダー部の内径よりも小径な管状継手の中央に、フューエルデリバリパイプ本体内部と連通し燃料を導入するための導入孔を開口し、この導入孔の中心からインジェクターのホルダー部を接続する管端部までの長さを30mm〜1000mmとして管状継手を形成し、この管状継手の導入孔がフューエルデリバリパイプ本体内部と連通可能に管状継手とフューエルデリバリパイプ本体とを固定して成るものである。
また、フューエルデリバリパイプ本体は、壁面に燃料の流出孔を開口し、この流出孔と管状継手の導入孔とが連通するよう管状継手をフューエルデリバリパイプ本体の外面に接触配置して、この連通部の外周を溶接固定又はろう付け固定しても良い。
また、フューエルデリバリパイプ本体は、壁面に燃料の流出孔を開口し、この流出孔と管状継手の導入孔とを、フューエルデリバリパイプ本体の外面に設けた連結管を介して連結し、この連結部の外周を溶接固定又はろう付け固定しても良い。
また、フューエルデリバリパイプ本体は、内部に管状継手を挿入配置する事により管状継手の導入孔とフューエルデリバリパイプ本体の内部とを連通し、この管状継手の両方の管端部を、フューエルデリバリパイプ本体の壁面に開口した突出孔から外部に突出させ、この突出部にインジェクターのホルダー部を設けるとともに、この突出部の外周をフューエルデリバリパイプ本体に溶接固定又はろう付け固定しても良い。
また、管状継手は、導入孔の形成位置と管端部との間に一個又は複数個の屈曲部を設けても良い。
また、フューエルデリバリパイプ本体は、フューエルデリバリパイプ本体の変形を抑制可能な固定部材を、管状継手の外面を跨いでフューエルデリバリパイプ本体に接続固定しても良い。
また、フューエルデリバリパイプ本体と管状継手とは、フューエルデリバリパイプ本体の変形を抑制可能な介装部材を介在させて溶接固定又はろう付け固定するとともに、この介装部材に設けた貫通孔を介して、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔と管状継手の導入孔とを連通させても良い。
また、介装部材は、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔の外面に接続固定したブラケットであり、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔に対応してブラケットに貫通孔を設けるとともに、このブラケットに管状継手を接触して溶接固定又はろう付け固定し、ブラケットに設けた貫通孔を介して、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔と管状継手の導入孔とを連通させても良い。
また、管状継手のフューエルデリバリパイプ本体への接続部は、フューエルデリバリパイプ本体の壁面と対応した形状とし、管状継手とフューエルデリバリパイプ本体とを面接触により連結しても良い。
また、管状継手は、ホルダー部を一体に形成しても良い。
また、管状継手は、ホルダー部を別体に形成しても良い。
本発明は上述の如く構成したもので、放射音で問題となるインジェクターの燃料噴射による圧力脈動に於いては、インジェクターのホルダー部とフューエルデリバリパイプ本体との間に管状継手を介在させて、インジェクターの先端部からフューエルデリバリパイプ本体までの燃料の流動部材の長さを長尺とする事により、この流動部材の固有の脈動周波数と、フューエルデリバリパイプ本体の固有の振動周波数とを異なるものとする事ができる。従って、インジェクター側からの圧力脈動によるフューエルデリバリパイプ本体の共振を抑制する事ができる。更に、圧力脈動とは別個に放射音で問題となるインジェクター作動による機械的振動は、長尺に形成した管状継手が撓み変形する事により吸収され、フューエルデリバリパイプ本体への機械的振動の伝播を抑制する事が可能となる。従って、燃料の噴射後にインジェクターのスプールが弁座等に着座した際に生じるカチカチ音等の数kHz以上の高周波音が、フューエルデリバリパイプ本体にて増幅される事がなく、外部への放射音の発生を小さく抑える事が可能となる。
管状継手は、その内径を、両方の管端部に接続したインジェクターのホルダー部の内径よりも小径に形成する。このホルダー部の内径は、約11mm〜13mmとする製品が主であるので、管状継手の内径は3.36mm〜10.2mmとするのが良く、更に好ましくは6.6mm程度とするのが良い。また、管状継手の内径を一方の管端部から他方の管端部まで均一に形成しても良いし、フューエルデリバリパイプ本体への接続安定性を高めるため、接続部を偏平等にしても良い。また、管状継手の一部の内径を小径に形成して絞り部を設け、ウォーターハンマー現象による燃料の圧力脈動を緩衝するようにしても良い。また、管状継手の中央に設けた導入孔の中心からインジェクターのホルダー部を接続する管端部までの長さを、30mm〜1000mmとする。
また、従来はインジェクターのスプールが弁座等に着座する際に発生するカチカチ音等、数kHz以上の高周波数側の音が、フューエルデリバリパイプ本体の壁面のスピーカー現象により増幅されて、外部に放射される不具合を生じていた。この放射音の発生原因は、インジェクターからの燃料噴射時の圧力脈動がフューエルデリバリパイプ本体を励振させる事によるものと、インジェクター作動による機械的な振動が、インジェクターとフューエルデリバリパイプ本体間の部材を介して、フューエルデリバリパイプ本体に伝播する事の二つが考えられる。本発明では、管状継手によりホルダー部とフューエルデリバリパイプ本体とを連結して燃料の導入孔とインジェクター間の距離を長くする事により、後述の如く、放射音の発生を効果的に抑える事が可能となる。
まず、圧力脈動によるフューエルデリバリパイプ本体の励振による放射音増幅のしくみとしては、インジェクターとホルダー部を介して連結した管状継手とから成る燃料流動部材の固有の脈動周波数が、フューエルデリバリパイプ本体の固有の振動周波数に近い場合、インジェクターの燃料噴射による内部流体の圧力変動により、フューエルデリバリパイプ本体の壁面が共振して、大きな放射音が発生する。
これを解消するには、上記燃料流動部材の固有の脈動周波数を変更する手法が有効である。この燃料流動部材の固有の脈動周波数は、当該燃料流動部材、即ちインジェクターの先端部からホルダー部、管状継手を介した燃料の導入孔までの長さの影響が大きく、これは燃料流動部材内の気柱振動モードと深く関わっている。この気柱振動モードとは片端閉塞、片端開放端の気柱の条件が当てはまり、f=nα/4l(f;周波数、n;気柱振動のモード次数、α;流体音速、l;インジェクター先端部からフューエルデリバリパイプ本体までの気柱長さ)となり、最も影響が大きいものがn=1の際の周波数となる。そして、インジェクター先端部からフューエルデリバリパイプ本体までの気柱長さの調整、即ちインジェクターのホルダー部とフューエルデリバリパイプ本体との間に管状継手を介在させて燃料流動部材の長さを長尺とする事で気柱振動モードの周波数を制御し、フューエルデリバリパイプ本体の共振を抑制して、放射音を低減させる事が可能となる。
また、上記気柱振動モードは、前述の通り、燃料流動部材の長さ、即ちインジェクター自身の長さとホルダー部とを含め、ホルダー部と接続する管状継手の管端部からフューエルデリバリパイプ本体の内部と連通する導入孔までの長さを合わせた寸法で考えるべきである。ここで、一般に使用されている標準的なSTKMやステンレス鋼製のフューエルデリバリパイプ本体は、管長が300mmで、管軸直角方向の断面形状が長軸34mm、短軸10.2mmとする長円形又は楕円形であり、肉厚を1.2mmとするアブゾーブ壁面を有している。このようなフューエルデリバリパイプ本体の固有の振動周波数は約4KHzとなる。従って、燃料流動部材の気柱振動モードの周波数を、4KHzとは異なる低い周波数とする事により、共振による放射音の発生を抑制する事ができる。そして、インジェクターの先端部から導入孔までのトータル的な長さを90mmとすると、気柱振動モードの周波数は3KHzとなり、120mmとすると2KHzとなる。そして、インジェクターは、その機能上60mm程度の長さを有しているので、管状継手の管端部から導入孔の中心までの長さを30mm〜1000mmとする事により、燃料流動部材の固有の脈動周波数を変更して、フューエルデリバリパイプの実用上、放射音で問題となる周波数を避ける事ができる。
更に、両方の管端部にホルダー部を接続し、この管状継手の中央に開口した導入孔を中心に、線対称に管状継手をフューエルデリバリパイプ本体の外面に固定した場合は、この固定部が管状継手の圧力脈動による振動の節となる。そのため、インジェクター側の圧力脈動がフューエルデリバリパイプ本体側へ伝播しにくいものとなり、放射音の抑制効果を更に高める事が可能となる。
また、インジェクター作動による機械的振動がフューエルデリバリパイプ本体に伝播するものについては、フューエルデリバリパイプ本体にホルダー部が直に固定されている従来技術等では、インジェクターの機械的振動が緩衝される事なく、金属材製のホルダー部の表面を介してフューエルデリバリパイプ本体に伝播されていた。
しかし、本発明では、インジェクターのホルダー部を長尺な管状継手を介してフューエルデリバリパイプ本体に連結しているので、ホルダー部を直に接続した場合に比べてホルダー部とフューエルデリバリパイプ本体間の剛性が低くなる。そのため、インジェクターの作動により機械的振動が発生すると、その振動に対応して管状継手が容易に撓み変形する事により、機械的振動が吸収される。その結果、フューエルデリバリパイプ本体には、インジェクターの機械的振動が伝播されにくいものとなり、フューエルデリバリパイプ本体の壁面による高周波音の増幅を防止して、放射音の発生を抑制する事ができる。また、この管状継手による振動吸収効果は、管状継手に屈曲部を設ける事により、更に高める事ができる。
従って、本発明に於いては、燃料の噴射後にインジェクターのスプールが弁座等に着座した際に生じるカチカチ音等、数kHz以上の高周波音が、フューエルデリバリパイプ本体の壁面で増幅される事がなく、高周波音の外部への放射を小さく抑える事ができるものである。
また、前記管状継手の長さは、30mm以上であれば良く、30mmより短いと気柱振動モードの周波数が高くなってフューエルデリバリパイプ本体の固有の振動周波数に近くなって共振等の不具合が解消されず、高周波音の外部への放射の防止効果が低い。そして、長さが長ければ長い程インジェクターの固脈動周波数とフューエルデリバリパイプ本体との振動周波数と差が大きくなり、放射音の抑制効果を高める事ができる。しかしながら、車体内に設置する関係上、長さが1000mmより長いと、例え後述の如き水平対向型エンジンであっても、フューエルデリバリパイプが嵩張って車体への設置時のレイアウト性が低下するとともに、放射音の低減効果にあまり差がないのに、材料費等が嵩んでコスト高なものとなる。
この管状継手の長さは、V型エンジンの場合、V字形に折曲した管状継手の挟み角を狭くした場合は、管状継手の長さが100mm程度の長さとなり、挟み角を広くした場合は200mm程度の長さとなる。また、フューエルデリバリパイプ本体の管軸方向に対して直角に管状継手を連結して、水平対向型エンジンとした場合は、管状継手がより長尺となり、500mm〜1000mm程度の長さとなる。
以下、本発明のフューエルデリバリパイプの実施例1を図1、2に於いて詳細に説明すれば、(10)は管軸に対して直角方向の断面形状を正方形とするフューエルデリバリパイプ本体で、一端に燃料導入管(図示せず)が接続され、この燃料導入管は、床下配管(図示せず)を介して燃料タンク(図示せず)に連結されている。そして、この燃料タンクの燃料が床下配管を介して燃料導入管に移送され、燃料導入管からフューエルデリバリパイプ本体(10)へと流動するものである。そして、フューエルデリバリパイプ本体(10)内の燃料が、後述の管状継手(11)に接続したインジェクター(32)から、吸気管やシリンダー内に噴射されるものである。
上記フューエルデリバリパイプ本体(10)は、管軸方向に長尺な4つの上下壁(12)及び両側壁(13)を有し、上下壁(12)の一面に、燃料の流出孔(14)を3箇所開口している。一方、フューエルデリバリパイプ本体(10)からの燃料をインジェクター(32)に供給する管状継手(11)は、両方の管端部(25)にインジェクター(32)を接続するホルダー部(15)を設けるとともに、このホルダー部(15)の内径よりも、管状継手(11)の内径を小径に形成している。また、ホルダー部(15)は、管状継手(11)の本体と一体に形成しても良いし、別個に形成して、管状継手(11)の本体に溶接固定又はろう付け固定しても良いし、螺着固定により接続するように形成しても良い。
また、管状継手(11)は、側面中央に燃料を導入する導入孔(16)を開口するとともに、この導入孔(16)から両方の管端部(25)との間を略直角に折曲して、両側に一箇所ずつ屈曲部(26)を設け、管状継手(11)の側面形状をコ字形に形成している。そして、上記導入孔(16)を設けた管状継手(11)の側面を、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)を設けた上下壁(12)の外面に、互いの管軸が交差するように接触配置し、流出孔(14)と導入孔(16)とを連通させる。この連通により、フューエルデリバリパイプ本体(10)から管状継手(11)への燃料の流通路(17)を形成している。そして、図2に示す如く、この流通路(17)の外周の連結部に於いて、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを溶接固定又はろう付け固定する事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを連結している。
このような配置により、フューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)と管状継手(11)の壁面とを平行に配置する事ができ、接続部の接触面積を著しく増大させる事ができる。更に、溶けた金属材やろう材のフィレット(18)により、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接触面積を更に増大させる事ができるとともに、接続強度が強固となり、接続安定性を高める事が可能となる。
尚、管状継手(11)は、断面形状を円形としているが、フューエルデリバリパイプ本体(10)に接続固定する導入孔(16)付近は、図2に示す如く、断面形状を楕円形や長円形とする偏平形に形成し、管状継手(11)とフューエルデリバリパイプ本体(10)との接触面積をより多く確保する事を可能としている。更に、フューエルデリバリパイプ本体(10)には、エンジン本体に接続固定するためのブラケット(20)を接続固定している。
また、管状継手(11)は、導入孔(16)の中心から屈曲部(26)を介してホルダー部(15)を接続する管端部(25)までの長さを(図3に示すl’)30mm〜1000mmの範囲で形成する。本実施例1の如く、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを交差して連結した、いわゆる水平対向型のタイプでは、管状継手(11)の長さを500mm〜1000mmと長尺に形成しても、レイアウト性を悪くする事がないものとなる。そして、本明細書では、導入孔(16)の中心から管状継手(11)の管端部(25)まで、及びホルダー部(15)を含めたインジェクター(32)の先端部までを、インジェクター(32)側の圧力脈動の固有の脈動周波数に関わる燃料の燃料流動部材(33)と定義している。
上述の如く形成したフューエルデリバリパイプでは、燃料導入管からフューエルデリバリパイプ本体(10)に燃料が導入されると、流通路(17)を介して管状継手(11)内に流出し、この管状継手(11)内を流動してホルダー部(15)に接続したインジェクター(32)から、吸気管やシリンダー内に燃料が噴射される。この噴射の際に、従来はインジェクター(32)の圧力脈動によるフューエルデリバリパイプ本体(10)の励振と、インジェクター(32)作動による機械的振動のフューエルデリバリパイプ本体(10)への伝播により、インジェクター(32)のスプールが弁座等に着座する際に発生するカチカチ音等、数kHz以上の高周波数側の音が、フューエルデリバリパイプ本体(10)の壁面により増幅されて、外部に大きな放射音が放射される不具合を生じていた。
しかしながら、本発明のフューエルデリバリパイプでは、インジェクター(32)を接続するホルダー部(15)とフューエルデリバリパイプ本体(10)との間に長尺な管状継手(11)を介在して、燃料流動部材(33)の全長を長尺にしている。従って、燃料流動部材(33)の固有の脈動周波数をフューエルデリバリパイプ本体(10)の固有の振動周波数と異なる低い周波数に調整する事が可能となる。その結果、燃料流動部材(33)内で燃料を介して伝播されるインジェクター(32)の圧力脈動に対して、フューエルデリバリパイプ本体(10)が共振するのを抑制して、放射音の発生を小さく抑える事が可能となる。
更に、実施例1では、管状継手(11)の両方の管端部(25)にホルダー部(15)を設け、管状継手(11)の中央に開口した導入孔(16)を中心に、対称的に管状継手(11)をフューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に固定している。従って、管端部(25)のホルダー部(15)に接続したインジェクター(32)からの燃料噴射に伴って圧力脈動が生じた際に、管状継手(11)とフューエルデリバリパイプ本体(10)の接続部が、この圧力脈動による振動の節となるため、接続部を介してフューエルデリバリパイプ本体(10)に圧力脈動が伝播しにくいものとなる。
一方、圧力脈動とは別個に放射音で問題となる、インジェクター(32)作動による機械的振動は、長尺とした管状継手(11)が容易に撓み変形する事により緩衝され、フューエルデリバリパイプ本体(10)に伝播されにくいものとなる。特に、実施例1の管状継手(11)では、屈曲部(26)を設ける事により、管状継手(11)の弾性変形力が高まり、機械的振動の緩衝効果を高める事ができる。
このように、本発明の実施例1及び後述の各実施例では、管状継手(11)を設けて燃料流動部材(33)を長尺として気柱振動モードの低い周波数への調整を行う事により、インジェクター(32)のスプールが弁座等に着座した際に生じるカチカチ音等、数kHz以上の高周波音が、フューエルデリバリパイプ本体(10)の壁面で増幅される事がなく、高周波音の外部への放射を小さく抑える事ができる。
また、本実施例1の如く、フューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に、管状継手(11)の壁面を接触して固定した場合には、フューエルデリバリパイプの耐久性をも高める事ができる。その原理は、燃料噴射の脈動やフューエルデリバリパイプ本体(10)内を燃料が流動する事による圧力脈動等により、上下壁(12)及び両側壁(13)に強い変形力が作用して、この上下壁(12)と管状継手(11)との接続部に、強い応力が作用する。しかしながら、上下壁(12)と管状継手(11)の壁面を平行に配置するとともに、この接続部を溶接又はろう付けにより、フィレット(18)を介して広い接触面積で接触しているので、変形応力が分散されて一部に集中する事がない。従って、フィレット(18)及びその付近への亀裂の発生等の不具合を抑制して、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との気密性を長期間に亘り良好に保ち、燃料漏れ等の防止効果を高める事ができる。その結果、インジェクター(32)からの良好な燃料噴射を持続する事ができ、耐久性に優れる高品質なフューエルデリバリパイプを得る事ができる。
図4、図5に示す実施例2では、実施例1と同様にフューエルデリバリパイプ本体(10)の一方の上下壁(12)に、両方の管端部(25)にホルダー部(15)を設けた管状継手(11)を接触配置し、この上下壁(12)に開口した流出孔(14)と管状継手(11)に開口した導入孔(16)を連通させて流通路(17)を形成している。そして、この流通路(17)の外周に於いて、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを溶接固定又はろう付け固定する事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを連結している。このような構成とする事により、実施例2に於いても、フューエルデリバリパイプ本体(10)での高周波音の増幅を抑制して、外部への放射音の放射を小さく抑える事ができる。
更に、実施例2では、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部を、金属材製の頑丈な固定部材(21)で固定している。この固定部材(21)は、管状継手(11)を跨いで両端を、一方の上下壁(12)に溶接固定又はろう付け固定している。この固定部材(21)の固定位置では、固定部材(21)の有する剛性により、燃料の流動等により上下壁(12)に作用する変形力を分散吸収する事ができる。
従って、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部に作用する変形応力を低減させる事ができるとともに、この変形応力が接続部の広い接触面積で分散されるだけでなく固定部材(21)によっても分散され、接続部の強度を更に高める事ができ、燃料漏れ等のない噴射を持続する事が可能となり、製品の耐久性を向上させる事ができる。更に、インジェクター(32)の燃料噴射に伴う燃料流動部材(33)からの、気柱振動モードの周波数調整に伴う低い周波数の圧力脈動では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を抑制する事ができ、放射音の抑制効果を更に高める事ができる。
本発明の実施例3を、図6、図7に於いて説明する。上記実施例1、2では、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを、直に溶接固定又はろう付け固定しているが、本実施例3では、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との間に、フューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)の変形を抑制可能な頑丈な金属板製の介装部材(22)を介装させている。この介装部材(22)は、フューエルデリバリパイプ本体(10)の外表面に溶接又はろう付けにより接続固定し、この介装部材(22)の上面に、管状継手(11)を溶接又はろう付けにより接続固定している。このような配置により、フューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)、介装部材(22)及び管状継手(11)の各面が平行に配置して接続固定されるものとなる。また、介装部材(22)には、貫通孔(23)を開口し、この貫通孔(23)を介して、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)と管状継手(11)の導入孔(16)とを連通させ、燃料の流通路(17)を形成している。
また、上記実施例1、2では、側面形状がコ字形の管状継手(11)を、断面形状が正方形状のフューエルデリバリパイプ本体(10)に交差させて連結し、インジェクター(32)のホルダー部(15)を、フューエルデリバリパイプ本体(10)の他方の上下壁(12)方向に開口させている。これに対して、実施例3では、フューエルデリバリパイプ本体(10)を、一対の狭幅な両側壁(13)と一対の広幅な上下壁(12)とを有し断面形状を矩形とする偏平形に形成している。また、広幅な上下壁(12)の一方を可撓性を有するアブゾーブ壁面とし、このアブゾーブ壁面とは反対側の広幅な上下壁(12)に、側面形状がコ字形の管状継手(11)を、前記介装部材(22)を介して、互いの管軸が平行となるよう接続配置している。この配置により、図6に示す如く、管状継手(11)のホルダー部(15)が、フューエルデリバリパイプ本体(10)の一方の幅狭な両側壁(13)方向に開口するものとなる。そして、この狭幅な両側壁(13)に、ブラケット(20)を接続固定している。
実施例3の如く、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との間に頑丈な介装部材(22)を介装する事により、この介装部材(22)の接続位置での燃料の流動圧による上下壁(12)の変形を抑制する事ができるとともに、介装部材(22)及び金属材又はろう材のフィレット(18)により、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを広面積で接触固定する事ができる。そのため、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部への変形応力が低減されるとともに、この変形応力を広い接触面積の接続部と介装部材(22)によって分散して、接続部の接続強度をより強固とし、接続安定性を向上させる事ができ、燃料漏れ等のない良好な燃料噴射が可能となる。
また、本実施例3に於いても、管状継手(11)を介してホルダー部(15)とフューエルデリバリパイプ本体(10)とを連結する事により、インジェクター(32)を含めた燃料流動部材(33)からの圧力脈動の周波数を、気柱振動モードの周波数調整による低い周波数とする事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を抑制して、高周波音の外部への放射を小さく抑える事ができる。
本発明の実施例4を、図8、図9に於いて説明する。上記実施例3では、ブラケット(20)とは別個の金属板製の介装部材(22)を使用していたが、本実施例4では、ブラケット(20)を介装部材(22)として兼用している。その構成は、断面形状を矩形とする偏平形のフューエルデリバリパイプ本体(10)の広幅な上下壁(12)に、側面形状がL字形のブラケット(20)を溶接固定又はろう付け固定する。そして、このブラケット(20)の上面に、側面形状がコ字形の管状継手(11)を2つ溶接固定又はろう付け固定する事により、ブラケット(20)を介して上下壁(12)の一方に管状継手(11)を連結し、4気筒仕様の製品としている。また、ブラケット(20)には、貫通孔(23)を開口し、この貫通孔(23)を介して、上下壁(12)に開口した流出孔(14)と管状継手(11)の側面に開口した導入孔(16)とを連通させ、燃料の流通路(17)を形成し、この流通路(17)の外周に於いてブラケット(20)と管状継手(11)とを溶接固定又はろう付け固定している。
この実施例4に於いても、ブラケット(20)を介してフューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを広い接触面積で、互いの壁面が平行となるよう接触配置する事ができるとともに、、ブラケット(20)の剛性により、燃料流動圧による上下壁(12)の変形を抑制する事ができる。従って、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部への変形応力の一部への集中を防止して、燃料漏れ等のない円滑な燃料噴射を持続させる事が可能となる。また、管状継手(11)の介在により、燃料流動部材(33)を長尺とする事ができ、インジェクター(32)側から燃料を介して伝播される圧力脈動の周波数を、気柱振動モードの周波数調整による低い周波数とする事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を抑制したり、燃料流動部材(33)の表面を介して伝播される機械的振動を緩衝して、フューエルデリバリパイプ本体(10)による放射音の増幅を抑制して、外部への放射音を小さくする事が可能となる。
尚、上記実施例3、4では、ブラケット(20)を取り付けていない上下壁(12)のみをアブゾーブ壁面としているが、ブラケット(20)を取り付けた上下壁(12)をもアブゾーブ壁面としても良い。この場合も、燃料の流動圧でアブゾーブ壁面が撓み変形するが、ブラケット(20)を接続した部分は変形が抑制され、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部に作用する変形応力を低減する事ができる。
次に本発明の実施例5を、図10、図11に於いて説明する。上記実施例4では、側面形状がL字形のブラケット(20)を介して、幅広な上下壁(12)に管状継手(11)を連結し、ブラケット(20)の貫通孔(23)を介して、広幅な上下壁(12)に開口した流出孔(14)と管状継手(11)の側面に開口した導入孔(16)とを連通させている。これに対して、実施例5では、図11に示す如く、側面形状がクランク状のブラケット(20)を、狭幅な一方の両側壁(13)に溶接固定又はろう付け固定し、上下壁(12)とブラケット(20)とは接続固定せず、隙間を介在させている。そして、狭幅な両側壁(13)に、ブラケット(20)を介して管状継手(11)を連結している。このように、広幅な上下壁(12)にブラケット(20)や管状継手(11)を接続しないので、一対の幅広な上下壁(12)の双方を可撓性を有するアブゾーブ壁面とする事ができる。
また、フューエルデリバリパイプ本体(10)の狭幅な両側壁(13)に燃料の流出孔(14)を開口し、この流出孔(14)に対応する位置でブラケット(20)に貫通孔(23)を開口し、管状継手(11)の導入孔(16)と連通させて、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との燃料の流通路(17)を形成し、この流通路(17)の外周に於いてブラケット(20)と管状継手(11)とを溶接固定又はろう付け固定している。
実施例5に於いても、ブラケット(20)を介してフューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを、互いの壁面が平行で且つ広い接触面積で接触配置する事ができ、接続部に作用する変形応力を分散して、一部への変形応力の集中を抑制する事ができる。更に、ブラケット(20)の取付位置での両側壁(13)の変形力を吸収して、変形応力を低減する事ができる。従って、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部の接続強度が強固となり、接続安定性が高まるので、接続部の気密性を長期間に亘り保つ事ができ、燃料漏れ等のない燃料噴射が可能となる。また、ブラケット(20)による接続部の変形応力の分散効果と、管状継手(11)によるインジェクター(32)側からの気柱振動モードの周波数調整による低い周波数の圧力脈動及び機械的振動に対するフューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を防止する効果により、高周波音の外部への放射を小さく抑える事ができる。
また、上記実施例5では、ブラケット(20)を両側壁(13)のみに接続固定し、上下壁(12)には固定していないが、図12に示す実施例6では、ブラケット(20)を両側壁(13)と上下壁(12)とに溶接固定又はろう付け固定している。そして、このブラケット(20)を介して、両側壁(13)側に、管状継手(11)を溶接固定又はろう付け固定している。
次に本発明の実施例7を、図13、図14に於いて説明する。本実施例7では、上下壁(12)の一方にブラケット(20)を溶接固定又はろう付け固定し、その外面に管状継手(11)を溶接固定又はろう付け固定している。そして、この管状継手(11)は、導入孔(16)からホルダー部(15)までを各々二箇所折曲して屈曲部(26)を2箇所ずつ設けるている。そして、ホルダー部(15)側の屈曲部(26)は、取り付け側の一方の上下壁(12)から他方の上下壁(12)方向に円弧状に湾曲して形成するとともに、この他方の上下壁(12)をアブゾーブ壁面としている。従って、このアブゾーブ壁面とした他方の上下壁(12)の下面に、インジェクター(32)が配置され、燃料噴射時のインジェクター(32)からの放射音を、この他方の上下壁(12)で遮音する事が可能となり、管状継手(11)を介してホルダー部(15)とフューエルデリバリパイプ本体(10)とを連結して、気柱振動モードの周波数を低い周波数に調整する事によって得られる放射音の低減効果を、更に高める事が可能となる。
本発明の実施例8を、図15に於いて説明する。この実施例8では、両方の管端部(25)にホルダー部(15)を設けた直線的な管状継手(11)を、一方の上下壁(12)に互いの管軸が平行となるよう配置固定するとともに、管状継手(11)と上下壁(12)との間に、この上下壁(12)の変形を抑制可能な頑丈な金属板製の介装部材(22)を介装させている。この介装部材(22)とフューエルデリバリパイプ本体(10)及び管状継手(11)とを各々溶接固定又はろう付け固定する事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)、介装部材(22)の貫通孔(23)及び管状継手(11)の導入孔(16)とを連通させ、燃料の流通路(17)を形成している。
更に、実施例8では、流出孔(14)、貫通孔(23)及び導入孔(16)内に流通管(24)を挿通し、この流通管(24)の外周とフューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)及び管状継手(11)の内壁面から突出させて溶接固定又はろう付け固定し、この流通管(24)内を燃料の流通路(17)としている。この流通管(24)を配置する事により、流出孔(14)、貫通孔(23)及び導入孔(16)の位置合わせが確実となって、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)間の燃料の円滑な流通が可能な流通路(17)を確保する事ができるとともに、ろう材ダレ等による流通路(17)の閉塞を防止する事も可能となる。従って、フューエルデリバリパイプ本体(10)から管状継手(11)を介してインジェクター(32)への燃料の円滑且つ確実な供給が可能となる。
更に、この流通管(24)の存在によって、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)との接続部の強度が高まり、接続部に応力が作用した際に流通管(24)が支えとなる事により、フィレット(18)及びその付近への亀裂の発生を、より効果的に防止する事ができる。そして、接続部の接続安定性と気密性を長期間に亘り保持して、燃料漏れ等のない良好な燃料噴射を持続する事が可能となる。また、介装部材(22)による接続部の変形応力の分散効果と、管状継手(11)による気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うインジェクター(32)側からの圧力脈動及び機械的振動に対するフューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を防止する効果により、高周波音の外部への放射を小さく抑える事ができる。
本発明の実施例9を図16に於いて説明する。上記実施例1〜8では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)と管状継手(11)の導入孔(16)とが連通するよう、管状継手(11)をフューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に接触配置している。これに対して、実施例9では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)と管状継手(11)の導入孔(16)とを、フューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に設けた連結管(27)を介して連結している。また、実施例9では、管状継手(11)に屈曲部(26)を設けずに、ストレート形状の管状継手(11)とし、その両方の管端部(25)にホルダー部(15)を設けている。
そして、このストレート形状の管状継手(11)を、フューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に互いの管軸が平行となるよう配置し、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)と管状継手(11)の導入孔(16)とに連結管(27)を挿入する。この連結管(27)の外周と各壁面とを溶接固定又はろう付け固定する事により、フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを連結固定している。
実施例9では、フューエルデリバリパイプを、より簡易な構造で容易に形成する事が可能となるとともに、管状継手(11)の導入孔(16)の中心から管端部(25)までの長さを30mm〜1000mmの範囲で形成する事により、気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うインジェクター(32)側からの圧力脈動及び機械的振動に対するフューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を防止する事が可能となり、スプールが弁座に着座する際のカチカチ音等の、高周波音が外部に放射されるのを小さく抑える事ができる。
フューエルデリバリパイプ本体(10)と管状継手(11)とを連結管(27)で連結した他の異なる実施例10を図17に於いて説明する。実施例10に於いても、管状継手(11)を屈曲部(26)を設けずにストレート形状とするとともに、この管状継手(11)の燃料の流通経路を一部狭めて、絞り部(28)を設けている。この絞り部(28)を設ける事により、インジェクター(32)が閉止した際のウォーターハンマー現象による大きな圧力脈動が、絞り部(28)を通過する事により緩衝され、フューエルデリバリパイプ本体(10)への圧力脈動の伝播を防止する事が可能となる。
また、連結管(27)を使用した他の異なる実施例11では、図18に示す如く、管状継手(11)の側面中央に開口した燃料の導入孔(16)から両方の管端部(25)との間を略直角に折曲して、両側に一箇所ずつ屈曲部(26)を設け、管状継手(11)の側面形状をコ字形に形成している。この実施例11及び前記実施例1〜7等のように屈曲部(26)を設ける事により、管状継手(11)の剛性が低下して弾力性が高まり、気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うインジェクター(32)側からの圧力脈動のエネルギー伝播方向を変更させる事により圧力脈動の吸収力を更に向上させる事ができ、フューエルデリバリパイプ本体(10)からの放射音の発生を、より小さく抑える事ができる。
また、連結管(27)を使用した更に異なる実施例12では、図19に示す如く、管状継手(11)の側面中央に開口した燃料の導入孔(16)から両方の管端部(25)との間を略直角に2回折曲して、両側に二箇所ずつ屈曲部(26)を設け、管状継手(11)の側面形状を凸字形に形成している。このように、屈曲部(26)を多く設ける事により、管状継手(11)の剛性の低下による弾力性が更に高まり、気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うインジェクター(32)側からの圧力脈動のエネルギー伝播方向を2回変更させる事により当該圧力脈動を効果的に吸収して、放射音の抑制効果を高める事が可能となる。
次に、連結管(27)を使用した他の異なる実施例13を、図20に於いて説明する。例えば図18に示す実施例11では、フューエルデリバリパイプ本体(10)に対して管軸方向に直列に4個のホルダー部(15)を配置し、隣接する第1のホルダー部(15)と第2のホルダー部(15)とを、フューエルデリバリパイプ本体(10)の管軸と平行に配置した一方の管状継手(11)に接続し、第3のホルダー部(15)と第4のホルダー部(15)とを、他方の一本の管状継手(11)に接続している。そして、この2本の管状継手(11)が、互いに接触する事なく、且つ4個のホルダー部(15)を等間隔で配置する必要があるため、管状継手(11)を長尺とするには限界があった。
そこで、図20に示す実施例13では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)に、互い違いに流出孔(14)を開口し、この流出孔(14)に連結管(27)を介して二本の管状継手(11)を固定している。この管状継手(11)は、両方の管端部(25)側を直角に折曲して屈曲部(26)を設けて側面コ字形とするとともに、一方と他方の管状継手(11)の管端部(25)を互いに対向配置している。そして、一方の管状継手(11)の両方の管端部(25)には、第1のホルダー部(15)と第3のホルダー部(15)を接続し、他方の管状継手(11)の両方の管端部(25)には、第2のホルダー部(15)と第4のホルダー部(15)とを接続している。
このような構成とする事により、管状継手(11)の長さをより長尺にする事ができ、気柱振動モードの低い周波数への調整による放射音の抑制効果を高める事ができる。また、ホルダー部(15)を介してインジェクター(32)を一定間隔で直列に配置する事ができ、インジェクター(32)からの燃料噴射に支障を来す事はないし、レイアウト性にも影響がないものとなる。
また、図21に示す実施例14では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の流出孔(14)と管状継手(11)の導入孔(16)とを連結する連結管(27)を長尺に形成し、この連結管(27)の両先端がフューエルデリバリパイプ本体(10)の内部空間及び管状継手(11)の内部空間内に、各々突出させている。そして、この連結管(27)の外周とフューエルデリバリパイプ本体(10)の内壁面、管状継手(11)の内壁面とを、各々溶接固定又はろう付け固定している。
実施例14の如き構成とする事により、連結管(27)と流出孔(14)及び導入孔(16)との位置合わせが確実になるとともに、各部材の接続安定性が向上し、振動等に対する耐久性が向上して、フィレット(18)及びその付近の亀裂の発生等を防止する事ができる。また、ろう材ダレ等による流通路(17)の閉塞を防止して、フューエルデリバリパイプ本体(10)から管状継手(11)への円滑な燃料の供給が可能となる。そして、長尺に形成した管状継手(11)の気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うフューエルデリバリパイプ本体(10)の共振の抑制作用により、放射音の発生を小さく抑える事ができる。
また、図22に示す実施例15では、連結管(27)を長尺にして両先端を、各々フューエルデリバリパイプ本体(10)の内部空間及び管状継手(11)の内部空間内に突出させるとともに、フューエルデリバリパイプ本体(10)側を小径に形成し、連結管(27)に係合段部(30)を設けている。そして、この係合段部(30)をフューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に当接させ、互いを溶接固定又はろう付け固定している。
このように、係合段部(30)を設ける事により、連結管(27)とフューエルデリバリパイプ本体(10)との接続の際の、位置合わせや寸法合わせを確実に行う事が可能となる。更に、接続部の接続強度と接続安定性が高まり、振動等への耐久性が向上して、フィレット(18)及びその付近の亀裂の発生等を防止する事ができる。また、本実施例に於いても、ろう材ダレ等による流通路(17)の閉塞を防止する効果や、長尺に形成した管状継手(11)の作用により、放射音の発生を小さく抑える効果も得る事ができる。尚、本実施例では、連結管(27)は、フューエルデリバリパイプ本体(10)側に係合段部(30)を設けているが、他の異なる実施例として、管状継手(11)側に係合段部(30)を設けて連結管(27)を形成し、管状継手(11)との接続安定性を高めても良い。また、フューエルデリバリパイプ本体(10)側と管状継手(11)側の双方に係合段部(30)を設けて連結管(27)を形成する事により、各部材の接続部の接続強度や接続安定性を向上して、より耐久性に優れる製品とする事も可能となる。
次に、本発明の実施例16を図23に於いて説明する。前記の実施例1〜14では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の外面に管状継手(11)を固定しているが、本実施例11では、板金プレス製の合わせ箱形式であり上下壁(12)をアブゾーブ壁面としたフューエルデリバリパイプ本体(10)の内部に管状継手(11)を挿入配置する事により、フューエルデリバリパイプのコンパクト化を可能とし、車体設置時のレイアウト性を向上させている。実施例16では、両方の管端部(25)側に略直角の屈曲部(26)を設けて側面コ字形とした管状継手(11)を、フューエルデリバリパイプ本体(10)内に挿入配設する事により、管状継手(11)の中央に開口した導入孔(16)とフューエルデリバリパイプ本体(10)の内部とを連通し、燃料の導入を可能としている。また、管状継手(11)の両方の管端部(25)を、フューエルデリバリパイプ本体(10)の上下壁(12)に開口した突出孔(31)から外部に突出させ、この突出した管端部(25)にインジェクター(32)のホルダー部(15)を各々設けている。
このような管状継手(11)の配置によっても、導入孔(16)の中心からインジェクター(32)の先端部までを含む燃料流動部材(33)の長さを長尺とする事ができる。そのため、気柱振動モードの低い周波数への調整に伴うインジェクター(32)からの燃料の噴射時の圧力脈動による、フューエルデリバリパイプ本体(10)の共振を抑制する事ができ、フューエルデリバリパイプ本体(10)からの放射音の発生を小さくする事が可能となる。
また、上記各実施例では、フューエルデリバリパイプ本体(10)の断面形状を、四角形又は矩形としているが、楕円形、長円形、三角形、五角形以上の多角形、キー形、フラスコ形、臼形、ゴーグル形等で、好ましくはアブゾーブ壁面を1〜2面有する形状としても良い。また、一端から他端まで同一形状でフューエルデリバリパイプ本体(10)を形成しても良いし、一部を異なる形状としても良い。またフューエルデリバリパイプ本体(10)の壁面と管状継手(11)、ブラケット(20)、介装部材(22)、ホルダー部(15)、連結管(27)等は、一括して溶接固定又はろう付け固定しても良い。
本発明の実施例1のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例1のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 実施例1のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例2のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例2のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 本発明の実施例3のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例3のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 本発明の実施例4のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例4のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 本発明の実施例5のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例5のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 実施例6のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 本発明の実施例7のフューエルデリバリパイプの斜視図。 実施例7のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と直角方向の断面図。 本発明の実施例8のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例9のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例10のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例11のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例12のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例13のフューエルデリバリパイプの斜視図。 本発明の実施例14のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例15のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。 本発明の実施例16のフューエルデリバリパイプ本体と管状継手との接続部に於ける、管状継手の管軸と平行方向の断面図。
符号の説明
10 フューエルデリバリ本体
11 管状継手
14 流出孔
15 ホルダー部
16 導入孔
20 ブラケット
21 固定部材
22 介装部材
23 貫通孔
25 管端部
26 屈曲部
27 連結管
31 突出孔
32 インジェクター

Claims (11)

  1. 両方の管端部に接続したインジェクターのホルダー部の内径よりも小径な管状継手の中央に、フューエルデリバリパイプ本体内部と連通し燃料を導入するための導入孔を開口し、この導入孔の中心からインジェクターのホルダー部を接続する管端部までの長さを30mm〜1000mmとして管状継手を形成し、この管状継手の導入孔がフューエルデリバリパイプ本体内部と連通可能に管状継手とフューエルデリバリパイプ本体とを固定した事を特徴とするフューエルデリバリパイプ。
  2. フューエルデリバリパイプ本体は、壁面に燃料の流出孔を開口し、この流出孔と管状継手の導入孔とが連通するよう管状継手をフューエルデリバリパイプ本体の外面に接触配置して、この連通部の外周を溶接固定又はろう付け固定した事を特徴とする請求項1のフューエルデリバリパイプ。
  3. フューエルデリバリパイプ本体は、壁面に燃料の流出孔を開口し、この流出孔と管状継手の導入孔とを、フューエルデリバリパイプ本体の外面に設けた連結管を介して連結し、この連結部の外周を溶接固定又はろう付け固定した事を特徴とする請求項1のフューエルデリバリパイプ。
  4. フューエルデリバリパイプ本体は、内部に管状継手を挿入配置する事により管状継手の導入孔とフューエルデリバリパイプ本体の内部とを連通し、この管状継手の両方の管端部を、フューエルデリバリパイプ本体の壁面に開口した突出孔から外部に突出させ、この突出部にインジェクターのホルダー部を設けるとともに、この突出部の外周をフューエルデリバリパイプ本体に溶接固定又はろう付け固定した事を特徴とする請求項1のフューエルデリバリパイプ。
  5. 管状継手は、導入孔の形成位置と管端部との間に一個又は複数個の屈曲部を設けた事を特徴とする請求項1、2、3又は4のフューエルデリバリパイプ。
  6. フューエルデリバリパイプ本体は、フューエルデリバリパイプ本体の変形を抑制可能な固定部材を、管状継手の外面を跨いでフューエルデリバリパイプ本体に接続固定した事を特徴とする請求項2のフューエルデリバリパイプ。
  7. フューエルデリバリパイプ本体と管状継手とは、フューエルデリバリパイプ本体の変形を抑制可能な介装部材を介在させて溶接固定又はろう付け固定するとともに、この介装部材に設けた貫通孔を介して、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔と管状継手の導入孔とを連通させた事を特徴とする請求項2のフューエルデリバリパイプ。
  8. 介装部材は、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔の外面に接続固定したブラケットであり、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔に対応してブラケットに貫通孔を設けるとともに、このブラケットに管状継手を接触して溶接固定又はろう付け固定し、ブラケットに設けた貫通孔を介して、フューエルデリバリパイプ本体の流出孔と管状継手の導入孔とを連通させた事を特徴とする請求項7のフューエルデリバリパイプ。
  9. 管状継手のフューエルデリバリパイプ本体への接続部は、フューエルデリバリパイプ本体の壁面と対応した形状とし、管状継手とフューエルデリバリパイプ本体とを面接触により連結した事を特徴とする請求項2、6、7又は8のフューエルデリバリパイプ。
  10. 管状継手は、ホルダー部を一体に形成した事を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9のフューエルデリバリパイプ。
  11. 管状継手は、ホルダー部を別体に形成した事を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9のフューエルデリバリパイプ。
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