JP4493555B2 - フューエルデリバリパイプ - Google Patents

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Description

本発明は、電子燃料噴射式自動車用エンジンの燃料加圧ポンプから送給された燃料をエンジンの各吸気通路あるいは気筒内に直接噴射する噴射ノズルを介して供給するためのフューエルデリバリパイプの改良に関し、特に燃料通路を有する連通管の断面構造及び連通管の外部構造に係るものである。
フューエルデリバリパイプは、ガソリンエンジンの電子燃料噴射システムに広く使用されており、燃料通路を有する連通管から複数個の円筒状ソケットを介して燃料インジェクタに燃料を送った後、燃料タンク側へと戻るための戻り通路を有するタイプと、戻り通路を持たないタイプ(リターンレス)とがある。最近は高温の戻り燃料による蒸散ガス低減対策やコストダウンのため戻り通路を持たないタイプが増加してきている。
それに伴い、インジェクタから噴射させるために弁を開閉させる、スプールの往復運動に起因する反射波(衝撃波)や脈動圧による燃料噴射脈動によって、フューエルデリバリパイプや関連部品が振動し耳ざわりな異音を発するという問題が発生していた。また、これに加えて、インジェクタのスプールの着座に伴う衝撃による異音も発生していた。また、燃料を直接燃焼室内に噴射するいわゆる直噴型のエンジンでは、高圧のサプライポンプが設けられるため、その大きな脈動を吸収するためにパルセーションダンパが設けられており、通常の燃料噴射型(MPI)エンジンの場合においても一部で採用されているが、スペースの制約とコスト高から採用するのは容易でない。
そして、従来より、連通管の箱形断面の一部を可撓性のアブゾーブ壁面にして振動を吸収するようにしたフューエルデリバリパイプが存在する。このフューエルデリバリパイプ(50)の連通管(51)は、図6に示す如く、燃料噴射弁に接続されるソケット(52)の燃料流入口(53)に対向する上面(54)が薄板で作られてアブゾーブ壁面を提供している。
また、図7は従来のソケット(52)と噴射ノズル(55)の関係を拡大して表しており、連通管(51)の上面(54)をアブゾーブ壁面にした場合、噴射ノズル(55)の連通管(51)側に設けた燃料供給孔(56)(内径:通常4〜5mm)から放出される弾性波(衝撃波)が、噴射ノズル(55)の燃料流入口(53)における急激な断面変化により反射して、噴射ノズル(55)と燃料流入口(53)の周縁との間で定在波を生じ、この定在波にフューエルデリバリパイプ(50)が機械的に共振し、特に高周波域の騒音がフューエルデリバリパイプ(50)の周囲に伝達・伝播・放射されているのではないかという問題点があった。
そこで、特許文献1に記載の発明では、噴射ノズル(55)の開閉に伴って発生する衝撃波や脈動圧を低減させるために、ソケット(52)の連通管(51)側の一端に設けた燃料流入口(53)の内径を噴射ノズル(55)後端の燃料供給孔(56)の内径の2倍以上に形成している。そして、燃料流入口(53)における急激な断面変化を防止し、定在波の発生を防止可能とし、高周波域の騒音の低減等を行うことを目的としている
特開2003−314405号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明には、連通管(51)に複数形成した連通口(57)にソケット(52)の後端をそれぞれ挿入することにより、噴射ノズル(55)と連通管(51)とを接続するものが存在する。そして、このようなものについては、ソケット(52)と連通管(51)とを固定前の組み付けに於いて、連通管(51)に対してソケット(52)が垂直方向に配置されなかったり、位置ズレを生じやすいものとなる。そのため、この状態でろう付け等で固定を行うと、各ソケット(52)がそれぞれ不特定の方向に傾斜して固定配置されたり、各ソケット(52)の連通管(51)からの突出長さがそれぞれ異なったりするなどの不都合が生じる危険があった。また、最近では特許文献1に記載のフューエルデリバリパイプよりも、更に放射騒音の低減効果の高いものが要求されるようになった。
本発明は上記の如き課題を解決しようとするものであって、噴射ノズルの開閉に伴って発生する衝撃波や脈動圧を低減可能とし、また、高周波域の騒音の発生・伝達・伝播・放射を低減可能とするとともに、ソケットを連通管に容易且つ確実に垂直方向に接続配置可能としたフューエルデリバリパイプの新規な構造を提供することを目的としている。
本発明は上述の如き課題を解決するため、第1の発明は、少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口して内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、一端から軸方向中央部にかけてその内径を連続的に縮径した円錐状のテーパー部を形成するとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成したソケットの一端外周に、係合フランジをソケットの軸方向とは垂直に外方に突設し、この係合フランジを、連通管の外側から連通口の周縁に接続固定することにより、連通管にソケットを突設するとともに、このソケットのストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能とするものである。
また、第2の発明は、上壁、底壁、及び両側壁から成る壁面を上下方向に分割し、少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口して内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、一端から軸方向中央部にかけて連続的に縮径したテーパー部を形成するとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成したソケットの他端外周面に、係合フランジをソケットの軸方向とは垂直に外方に突設し、このように形成したソケットを連通管の内部に配置するとともに、係合フランジを連通管の連通口の周縁に接続固定することにより、連通管内にソケットを接続固定し、連通管の内側で連通口を介してソケットのストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能とするものである。
また、第3の発明は、上壁、底壁、及び両側壁から成る壁面を上下方向に分割し、少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口し、内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、連通管の連通口の周縁を外方に延伸して突出させることによりソケットを形成し、このソケットの一端から軸方向中央部にかけてその内径を連続的に縮径した断面直線状のテーパー部を設けるとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成し、このストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能とするものである。
本発明は上述の如く構成したものであり、燃料流入口の内径が噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上としているため、噴射ノズルの燃料供給孔から放出される弾性波が、ソケットの燃料流入口の周囲の壁面などに衝突・反射して定在波を生じることがなく、そのまま燃料流入口を通過してアブゾーブ壁面へと伝播し、共振を発生させることなく減衰させることができる。そのため、ソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みにより低減することができる。
また、ソケットの連通管側の一端を、噴射ノズルを接続する他端側よりも大径とすることにより、噴射ノズルから発生する音源からの波動エネルギーが、ソケットの一端側から順次拡散し始めることとなり、この波動エネルギーは分散しながら連通管のアブゾーブ壁面に到達する。そのため、噴射ノズルから放射される放射騒音を低減することが可能となる。また、ソケットを連通管に容易且つ確実に垂直方向に接続配置可能なものとしているため、製造が容易で品質の高い製品を得ることが可能となる。
本発明の実施例1を図1及び図2に於いて説明すると、(1)は連通管であって、管軸方向に対して垂直な断面形状を、角部にRを有するほぼ矩形で扁平な形状としている。そして、図1に示す如く、この連通管(1)を上下方向に二分割し、上側を上方体(2)、下側を下方体(3)として、これら上方体(2)及び下方体(3)を組み付けることにより連通管(1)の上壁(4)、底壁(5)及び両側壁(6)からなる壁面を形成するとともに、この壁面の両端には、平板状に形成した一対の端壁(8)(10)を設けている。
本実施例1のフューエルデリバリパイプを詳細に説明すると、連通管(1)を形成している上方体(2)及び下方体(3)は、それぞれ断面コ字型に形成されている。そして、上方体(2)は、上壁(4)と、角部にR部を有して連なる一対の上方側壁(11)とから成るとともに、上方側壁(11)の下端には、外方に拡開した拡開部(12)を設けている。また、下方体(3)は、底壁(5)と、角部にR部を有して連なる一対の下方側壁(13)とから成るとともに、底壁(5)には、軸方向に4箇所、所望の間隔で円形の連通口(14)を開口している。
そして、下方体(3)の下方側壁(13)の上端を、上方体(2)の上方側壁(11)の拡開部(12)内にそれぞれ差し入れることにより、上方体(2)と下方体(3)とを組み付けている。また、上方体(2)と下方体(3)とを組み付けて連通管(1)の壁面を形成した後に、この壁面の両端に端壁(8)(10)をそれぞれ組み付けることにより、連通管(1)を形成している。また、この連通管(1)の上方体(2)の内面と下方体(3)の内面とにより、連通管(1)内を燃料が通過するための燃料通路(9)を形成している。
また、上記の如く形成した連通管(1)の各連通口(14)には、それぞれソケット(15)を接続固定している。このソケット(15)は、図2に示す如く、一端から軸方向中央部にかけて連続的に縮径した円錐状のテーパー部(16)を形成するとともに、このテーパー部(16)より他端側に内径を同一径とした筒状のストレート部(17)を形成している。そして、このように形成したソケット(15)のテーパー部(16)側の一端外周に、平板状の一端係合フランジ(18)をソケット(15)の軸方向とは垂直に外方に突設している。また、このソケット(15)の一端に設けた燃料流入口(20)の内径を、連通口(14)の直径よりもやや小径なものとしている。
そして、このソケット(15)の一端係合フランジ(18)を、連通管(1)の外側から連通口(14)の周縁に当接し、一端係合フランジ(18)と連通管(1)の外面との一端接触部(21)をろう付けすることにより、ソケット(15)を連通管(1)の外方に、連通管(1)の軸方向とは垂直に接続固定している。また、テーパー部(16)よりも他端側に形成したストレート部(17)の内面には、図2に示す如く、噴射ノズル(22)の後端を接続可能としている。
尚、本実施例1では上記の如く、一端係合フランジ(18)と連通管(1)の外面との一端接触部(21)をろう付けにより固定しているが、他の異なる実施例では溶接により固定しても良い。そして、上記の如く一端係合フランジ(18)をソケット(15)の軸方向とは垂直に突設し、この一端係合フランジ(18)を連通口(14)の周縁に面接触させて固定配置することにより、ソケット(15)を連通管(1)の管軸方向に対して垂直に固定配置することが容易となる。
また、連通管(1)の側壁(6)には、図1に示す如く、燃料を連通管(1)内に供給する燃料導入管(23)を連通管(1)の管軸方向とは垂直に接続している。そのため、燃料は燃料導入管(23)から連通管(1)の燃料通路(9)内に供給された後、ソケット(15)の連通管(1)側の燃料流入口(20)から噴射ノズル(22)に設けた燃料供給孔(24)を介して各吸気通路又は気筒内に噴射可能となる。
またこの連通管(1)の上方体(2)の上方側壁(11)には、図1に示す如く、フューエルデリバリパイプをエンジン本体に取り付けるための肉厚で堅固な平板状のブラケット(25)を、軸方向とは垂直に二箇所突設している。また、連通管(1)の寸法を、板厚1.2mm、高さ6.4mm、幅32mmとするとともに、連通管(1)の上壁(4)を可撓性のアブゾーブ壁面としている。そして、このアブゾーブ壁面は、ソケット(15)の一端係合フランジ(18)側の燃料流入口(20)に対向しているため、燃料噴射の際の振動や衝撃を吸収することが可能となる。
また、上記ソケット(15)には一端側を大径としたテーパー部(16)を形成しているため、このテーパー部(16)の上端に位置する燃料流入口(20)の内径は、噴射ノズル(22)に設けた燃料供給孔(24)の内径の2倍以上の大きさとなっている。従って、噴射ノズル(22)の燃料供給孔(24)から放出される弾性波は、ソケット(15)の燃料流入口(20)の周囲の壁面に全く衝突・反射することがなく、定在波を生ぜずにそのまま燃料流入口(20)を通過してアブゾーブ壁面へと伝播する。
そのため、ソケット(15)内で定在波を発生させることがなくアブゾーブ壁面で減衰し、特に高周波域の騒音がフューエルデリバリパイプの周囲への伝達・伝播・放射を防ぐことが可能となり、噴射ノズル(22)から放射される高周波域の騒音が低減可能となるとともに、ソケット(15)に流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みにより低減することができる。
また、ソケット(15)の連通口(14)側の一端には、噴射ノズル(22)を接続した他端側よりも大径としたテーパー部を形成しているため、噴射ノズル(22)から発生する音源からの波動エネルギーが、ソケット(15)のテーパー部(16)において順次拡散し始めることとなる。従って、この波動エネルギーは分散しながら連通口(14)を介して連通管(1)のアブゾーブ壁面に到達するため、噴射ノズル(22)から放射される放射騒音を低減することが可能となる。
また、連通管(1)は上記の如く、上方体(2)と下方体(3)とにより構成しているが、壁面にアブゾーブ面を有するものであれば、他の異なる実施例として図3に示す如く、一体に形成した扁平な管体であってもよいことは言うまでもない。
また、上記実施例1は、ソケット(15)に設けた一端係合フランジ(18)を連通管(1)の外側から連通口(14)の周縁に接続固定することにより、ソケット(15)を連通管(1)の外方に突出させて組み付けているが、本願の第2発明に対応する実施例2では、ソケット(15)を連通管(1)の内部に固定突出している。
本実施例2を図4において詳細に説明すると、本実施例2の連通管(1)も上記実施例1の連通管(1)と同様に、上方体(2)、下方体(3)及び端壁(8)にて形成するとともに、下方体(3)の底壁(5)には、軸方向に連通口(14)を4箇所、所望の間隔に設けている。また、この連通管(1)に接続するソケット(15)は、図4に示す如く、一端から軸方向中央部にかけて連続的に縮径したテーパー部(16)を形成するとともに、このテーパー部(16)より他端側に筒状のストレート部(17)を形成している。
そして、このストレート部(17)側の他端外周には、他端係合フランジ(27)をソケット(15)の軸方向とは垂直に外方に突設している。そして、この他端係合フランジ(27)を連通管(1)の下方体(3)の内側の連通口(14)の周縁に当接し、他端係合フランジ(27)と連通管(1)の内面との他端接触部(28)をろう付けすることにより、ソケット(15)を下方体(3)の軸方向とは垂直に、下方体(3)の内側にそれぞれ接続固定している。このように、他端係合フランジ(27)をソケット(15)の軸方向とは垂直に突設し、この他端係合フランジ(27)を連通口(14)の周縁に面接触させて固定配置することにより、ソケット(15)を連通管(1)の管軸方向に対して垂直に固定配置することが容易となる。
そして、上記の如く内側にソケット(15)を組み付けた下方体(3)に、前記実施例1と同様に上方体(2)及び一対の端壁(8)を組み付けて連通管(1)を形成することにより、この連通管(1)の内部にソケット(15)が固定配置された状態となる。そして、このようにソケット(15)を内部に固定配置した連通管(1)の連通口(14)を介して、連通管(1)の外部からソケット(15)のストレート部(17)に噴射ノズル(22)の後端を接続している。
また、上記の如く連通管(1)に接続したソケット(15)の連通口(14)側の他端を、筒状のストレート部(17)とするとともに、このストレート部よりも上方に位置する他端を、ストレート部(17)よりも径大としたテーパー部(16)としている。そのため、このテーパー部(16)の上端に位置する燃料流入口(20)の内径は、噴射ノズル(22)に設けた燃料供給孔(24)の内径の2倍以上の大きさを有している。従って、噴射ノズル(22)の燃料供給孔(24)から放出される弾性波は、定在波を生ぜずにそのまま燃料流入口(20)を通過してアブゾーブ壁面へと伝播する。
また、ソケット(15)の連通口(14)側の一端には、噴射ノズル(22)を接続した他端側よりも大径としたテーパー部を形成しているため、噴射ノズル(22)から発生する音源からの波動エネルギーが、ソケット(15)のテーパー部(16)において分散しながら連通管(1)のアブゾーブ壁面に到達するため、噴射ノズル(22)から放射される放射騒音を低減することが可能となる。
また、ソケット(15)が燃料通路(9)内に突出しているため、テーパー部(16)の先端からアブゾーブ面である上壁(4)までの距離が短く、弾性波による放射騒音を効率的にアブゾーブできるとともに、テーパー部(16)から連通管(1)内部への弾性波の漏れを少なくすることができるため、放射騒音の低減効果を更に高めることができる。
また、上記実施例1及び2では、ソケット(15)を連通管(1)とは別体に形成して組み付けていたが、本願の第3発明における実施例3では、連通管(1)とソケット(15)を一体に形成している。本実施例3を図5において詳細に説明すると、本実施例3も上記実施例1及び2と同様に、上方体(2)及び下方体(3)とを組み付けることにより形成しており、下方体(3)には軸方向に4箇所に所望の間隔で連通口(14)を設けている。
そして、図5に示す如く、この連通口(14)の周縁を、連通管(1)の軸方向とは垂直に外方に延伸することにより、ソケット(15)を下方体(3)に連続して形成している。このように、連通口の周縁を連通管の軸方向とは垂直に延伸することにより、ソケットを連通管に容易且つ確実に垂直方向に接続配置することができる。また、このソケット(15)を一端から軸方向中央部にかけて連続的に縮径した断面直線状のテーパー部(16)を設けるとともに、このテーパー部(16)より他端側に、筒状のストレート部(17)を形成し、このストレート部(17)に噴射ノズル(22)の後端を接続している。
そして、上記の如き形状のソケット(15)を延設した下方体(3)に上方体(2)及び端壁(8)を組み付けることにより、連通管(1)を形成している。このように、本実施例3のフューエルデリバリパイプは、ソケット(15)と連通管(1)とを別に形成する必要がなく、また、ソケット(15)を連通管(1)に組み付ける手間も省けることから、ろう付けが不要となり、ソケット(15)と連通管(1)との接続部分のリークテストを行う必要がなく、当該接続部分における漏れの心配のない製品を得ることが可能となる。
また、本実施例3でも上記実施例1及び2と同様に、図5に示す如く、ソケット(15)の連通口(14)側の一端に形成された燃料流入口(20)の内径を噴射ノズル(22)の燃料供給孔(24)の内径の2倍以上としているため、脈動圧や衝撃波を低減することが可能となる。また上記実施例1と同様に、ソケット(15)の連通口(14)側の一端には、噴射ノズル(22)を接続する他端側よりも大径なテーパー部(16)を形成しているため放射騒音を低減することが可能となる。
本願の第1発明に対応する実施例1を示すフューエルデリバリパイプの斜視図。 図1のA−A線断面図。 第1発明に対応する他の異なる実施例を示すフューエルデリバリパイプの断面図。 本願の第2発明に対応する実施例2を示すフューエルデリバリパイプの断面図。 本願の第3発明に対応する実施例3を示すフューエルデリバリパイプの断面図。 従来例を示すフューエルデリバリパイプの断面図。 従来例においてソケットに噴射ノズルを接続した状態を示す正面図
1 連通管
4 上壁
5 底壁
6 側壁
9 燃料通路
14 連通口
15 ソケット
16 テーパー部
17 ストレート部
20 燃料流入口
22 噴射ノズル
23 燃料導入管
24 燃料供給孔

Claims (3)

  1. 少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口して内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、一端から軸方向中央部にかけてその内径を連続的に縮径した円錐状のテーパー部を形成するとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成したソケットの一端外周に、係合フランジをソケットの軸方向とは垂直に外方に突設し、この係合フランジを、連通管の外側から連通口の周縁に接続固定することにより、連通管にソケットを突設するとともに、このソケットのストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能としたことを特徴とするフューエルデリバリパイプ。
  2. 上壁、底壁、及び両側壁から成る壁面を上下方向に分割し、少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口して内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、一端から軸方向中央部にかけて連続的に縮径したテーパー部を形成するとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成したソケットの他端外周面に、係合フランジをソケットの軸方向とは垂直に外方に突設し、このように形成したソケットを連通管の内部に配置するとともに、係合フランジを連通管の連通口の周縁に接続固定することにより、連通管内にソケットを接続固定し、連通管の内側で連通口を介してソケットのストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能としたことを特徴とするフューエルデリバリパイプ。
  3. 上壁、底壁、及び両側壁から成る壁面を上下方向に分割し、少なくとも一つの壁面に可撓性のアブゾーブ壁面を設けるとともに、複数の連通口を開口し、内部に燃料通路を配置した連通管と、この連通管に交差して突設し、一端が連通管の連通口を介して燃料通路に連通し、他端に噴射ノズル後端を接続する複数のソケットと、連通管に接続固定した燃料導入管とを備え、ソケットの連通管側の一端に設けた燃料流入口の内径を噴射ノズル後端の燃料供給孔の内径の2倍以上に形成することにより、フューエルデリバリパイプから放射される高周波域の騒音を低減させ、かつソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ壁面の撓みで低減可能とするものにおいて、連通管の連通口の周縁を外方に延伸して突出させることによりソケットを形成し、このソケットの一端から軸方向中央部にかけてその内径を連続的に縮径した断面直線状のテーパー部を設けるとともに、このテーパー部の縮径した他端側に筒状のストレート部を形成し、このストレート部に噴射ノズルの後端を接続可能としたことを特徴とするフューエルデリバリパイプ。
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