本発明は、電子燃料噴射式自動車用エンジンの燃料加圧ポンプから送給された燃料を、エンジンの各吸気通路に噴射ノズルを介して供給するためのフューエルデリバリパイプに係るもので、燃料噴射による圧力脈動及び放射音を低減する事を目的とするものである。
従来、複数の噴射ノズルを設けてエンジンの複数の気筒にガソリン等の燃料を供給するフューエルデリバリパイプが知られている。このフューエルデリバリパイプは、床下配管を介して燃料タンクから導入した燃料を、複数の噴射ノズルから順次、エンジンの複数の吸気管又は気筒内に噴射し、この燃料を空気と混合し、この混合気を燃焼させる事によってエンジンの出力を発生させている。
このフューエルデリバリパイプは、燃料タンクから燃料が余分に供給された場合、その余分の燃料を圧力レギュレーターにより燃料タンクに戻す回路を有する方式であるリターンタイプと、余分の燃料を燃料タンクに戻す回路を持たないリターンレスタイプが存在する。最近は、コストの低減や燃料タンクのガソリン温度の上昇を防止する等の目的で、リターンレスタイプのフューエルデリバリパイプが多く用いられている。
このリターンレスタイプのフューエルデリバリパイプは、余分の燃料を燃料タンクに戻す配管がないため、エンジンの吸気管又は気筒への噴射ノズルからの燃料噴射によってフューエルデリバリパイプの内部が減圧されると、この急激な減圧と、燃料噴射の停止によって生じる圧力波が、フューエルデリバリパイプの内部に圧力脈動を生じさせるものとなる。この圧力脈動は、フューエルデリバリパイプ及びこのフューエルデリバリパイプに接続した接続管から燃料タンク側まで伝播された後、燃料タンク内の圧力調整弁から反転されて戻され、接続管を介してフューエルデリバリパイプまで伝播される。フューエルデリバリパイプには、複数の噴射ノズルが設けられており、この複数の噴射ノズルが順次燃料の噴射を行い、圧力脈動を発生させる。その結果、床下配管を床下に止めているクリップを介して車内に騒音として伝播され、この騒音が運転者や乗車者に不快感を与えるものとなる。
従来、このような圧力脈動による弊害を抑制する方法としては、ゴムのダイアフラムが入ったパルセーションダンパーを、リターンレスタイプのフューエルデリバリパイプに配置し、発生する圧力脈動エネルギーをこのパルセーションダンパーによって吸収したり、フューエルデリバリパイプから燃料タンク側までの床下に配設される床下配管を、振動吸収用のクリップを介して床下に固定する事により、フューエルデリバリパイプ、もしくはタンクまでの床下配管に発生する振動を吸収する事が行われている。これらの方法は比較的有効なものであって圧力脈動の発生による弊害を抑制させる効果がある。
また、特許文献1〜特許文献6に示す発明の如く、圧力脈動を低減させる目的で、フューエルデリバリパイプに圧力脈動を吸収し得る、脈動吸収機能を備えたものが提案されている。これらの圧力脈動吸収機能を有するフューエルデリバリパイプは、フューエルデリバリパイプの外壁に可撓性のアブゾーブ面を形成し、燃料噴射に伴って発生する圧力を受けてアブゾーブ面が撓み変形する事によって、圧力脈動を吸収低減し、フューエルデリバリパイプ、その他の部品の振動による異音の発生を防止可能とするものである。
特開2000−329030号公報
特開2000−320422号公報
特開2000−329031号公報
特開平11−37380号公報
特開平11−2164号公報
特開昭60−240867号公報
しかしながら、パルセーションダンパーや振動吸収用のクリップは高価なものであり、部品点数を増やしコスト高となるし、設置スペースの確保にも新たな問題を生じている。他方、特許文献1〜特許文献6に示す従来技術では、圧力脈動の吸収効果はあるが、燃料噴射時の噴射ノズルの開閉に伴って、噴射ノズルがスプールの弁座等に着座する際に発生するカチカチ音等、数kHz以上の高周波域に於ける音は、アブゾーブ面がスピーカー効果を発揮する事で外部に放射される不具合を生じる可能性があった。
本願の第1及び第2発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、噴射ノズルによる燃焼噴射時の圧力脈動を低減させ、床下配管での振動や騒音の発生を防止するとともに、フューエルデリバリ本体からの放射音を小さくする事が可能な手段を設けたフューエルデリバリパイプを得ようとするものである。また、この圧力脈動や放射音の低減効果の高い手段を、パルセーションダンパーや、振動吸収用のクリップ等の高価な部品を使用する事なく形成し、製造コストを削減するとともに、フューエルデリバリパイプの外径寸法の増大を抑えて限られたスペースであっても設置を可能とするものである。
上述の如き課題を解決するため、本願の第1発明は、噴射ノズルを備え燃料タンクへの戻り回路が設けられていないリターンレスタイプのフューエルデリバリ本体に燃料導入管を接続し、この燃料導入管を、床下配管を介して燃料タンクに連結したフューエルデリバリパイプに於て、フューエルデリバリ本体の少なくとも一つの壁面を可撓性のアブゾーブ壁面とし、このアブゾーブ壁面の少なくとも一つの外面に、アブゾーブ壁面に内面を接触し、このアブゾーブ壁面の撓みに対応して弾性変形するエラストマー製の弾性体を、フューエルデリバリ本体の外周に、フューエルデリバリ本体の管軸と直交方向に巻き回した剛性材製の固定ベルトにて形成した支持体により挟持固定して配置することにより、この弾性体の外面に、弾性体に当接してこれを支持しアブゾーブ壁面との間で弾性体の弾性変形が可能となるように固定する支持体を配設して成るものである。
また、本願の第2発明は、噴射ノズルを備え燃料タンクへの戻り回路が設けられていないリターンレスタイプのフューエルデリバリ本体に燃料導入管を接続し、この燃料導入管を、床下配管を介して燃料タンクに連結したフューエルデリバリパイプに於て、フューエルデリバリ本体の少なくとも一つの壁面を可撓性のアブゾーブ壁面とし、このアブゾーブ壁面の少なくとも一つの外面に、アブゾーブ壁面に内面を接触し、このアブゾーブ壁面の撓みに対応して弾性変形するエラストマー製の弾性体を配置するとともに、この弾性体のアブゾーブ壁面とは反対側に、剛性を有するバックプレートを配設し、このバックプレートを介して上記弾性体を支持体にて支持固定することにより、この弾性体の外面に、弾性体に当接してこれを支持しアブゾーブ壁面との間で弾性体の弾性変形が可能となるように固定する支持体を配設して成るものである。
また、支持体は、自動車の構造部に固定しても良い。
また、支持体は、自動車の構造部とは独立して形成しても良い。
また、弾性体は、アブゾーブ壁面と支持体との間で予め圧縮されていても良い。
本願の第1及び第2発明は上述の如く構成したもので、アブゾーブ壁面が撓み変形する事により圧力脈動で問題となる低周波数域の脈動の良好な低減効果が得られる。また、カチカチ音等の放射音の原因となる高周波数域での脈動を生じた場合は、アブゾーブ壁面に接触配置したエラストマー製の弾性体が歪み変形する事により、高周波数域の脈動でのアブゾーブ壁面の撓み変形を抑制する。その結果、噴射ノズルがスプールの弁座等に着座した際のカチカチ音等が外部に放射されるのを小さく抑える事が可能となる。また、この脈動及び放射音の減衰手段は、エラストマー製の弾性体と支持体とから成る簡易な構造であるから、パルセーションダンパーや振動吸収用のクリップ等を使用した場合と比べて、小さくしかも低コストでの製作が可能となる。そして、フューエルデリバリパイプや床下配管が嵩張る事がなく、フューエルデリバリパイプを限られたスペースであっても設置が可能となって、設置レイアウトの自由度の高いものとなる。
また、本願の第1の発明は、弾性体を、フューエルデリバリ本体の外周に、フューエルデリバリ本体の管軸と直交方向に巻き回した剛性材製の固定ベルトにて形成した支持体により挟持固定して配置したものであるから、例えばアブゾーブ壁面を内屈させたフューエルデリバリ本体を用いた場合には、アブゾーブ壁面が各々外方へ撓み変形すると、各アブゾーブ壁面の端点間、即ち上壁と底壁間の距離も長くなるため、この端点間の距離が長くなる際に、フューエルデリバリ本体から固定ベルト状の支持体の内面に伸張方向の負荷が掛かり、この支持体に張力が発生する事により、弾性体の強い挟持固定力が生じる。従って、例えば比較的剛性の低い固定ベルトを使用した支持体であっても、弾性体の十分な挟持力を得る事が可能となる。
また、本願の第2の発明は、弾性体のアブゾーブ壁面とは反対側に、剛性を有するバックプレートを配設し、このバックプレートを介して上記弾性体を支持体にて支持固定するものであるから、上記バックプレートも支持体の役目を担って、弾性体のアブゾーブ壁面とは反対側の面を不動的に固定する事が可能となる。
本願の第1発明及び第2発明のフューエルデリバリパイプの振動や放射音の低減手段は、図1の概念図に示す如く、フューエルデリバリ本体(1)の少なくとも一つのアブゾーブ壁面(2)の外面に、エラストマー製の弾性体(3)を接触配置し、この弾性体(3)の外面に、アブゾーブ壁面(2)との間で弾性体の弾性変形が可能となるよう弾性体を支持固定する支持体(4)を配置している。このような構成とする事で、噴射ノズルからの燃料噴射時の圧力脈動で問題となる低周波数域の脈動低減効果を保持しつつ、カチカチ音等の放射音で問題となる高周波数域でのフューエルデリバリ本体(1)の振動を低減して、放射音の外部への放射を抑える事が可能となる。
上記フューエルデリバリパイプでの圧力脈動及び放射音の低減機構(メカニズム)を図2及び下記数式1を用いて説明すると、減衰振動の振幅比Mは、下記数式1で表され、エラストマー製の弾性体(3)とフューエルデリバリ本体(1)のアブゾーブ壁面(2)によって決定されるとともに放射音を発生させる主要な振動モードの固有振動数fnと、入力周波数fとの比に依存する。図2には、図1の如く弾性体(3)を配置したフューエルデリバリ本体(1)と、弾性体(3)を配置していないフューエルデリバリ本体(1)での各々のf/fnに対する振幅比Mを示している。
そして、これらの数式1、図2のグラフに示す如く、圧力脈動で問題となる低周波数域では、減衰能がアブゾーブ壁面(2)の撓み変形に与える影響が少なく、本願の発明品、従来品の何れでも低周波数域の脈動を効果的に低減する事ができる。一方、放射音で問題となる高周波数域のフューエルデリバリ本体(1)の共振部に於いては、弾性体(3)によりアブゾーブ壁面(2)の撓み変形が抑制され、減衰能が著しく作用し、高周波数域に於ける音の外部への放射を小さく抑える事が可能となる。従って、弾性体(3)のエラストマーの硬度、厚み、支持体(4)での挟持力を適宜調整して、前記共振部での振動を減衰させる事により、フューエルデリバリ本体(1)からの放射音の発生を小さく抑える事が可能となる。
また、フューエルデリバリ本体(1)の対向する2つの壁面をアブゾーブ壁面(2)とした場合、脈動により内圧を受けた場合に、対向する2つのアブゾーブ壁面(2)が図3に示す如く、双方が互いに外方に膨出変形し、常に逆位相で変形する。従って、自動車の設計やレイアウト等の関係により、前記図1に示すようにアブゾーブ壁面(2)に弾性体(3)を接触配置させる事が構造的に困難な場合には、前記互いに対向するアブゾーブ壁面(2)が逆位相で変形する事を利用して、図3に示す如く、支持体(4)を側面略C字形若しくは略U字形のクランプ状に形成し、この支持体(4)によって対向するアブゾーブ壁面(2)を両面から挟持する事により、支持体(4)の内面で弾性体(3)を挟持固定する。
上述の如き構成により、弾性体(3)は支持体(4)側が不動的に固定される。そして、低周波数域の脈動が生じた場合には、アブゾーブ壁面(2)の撓み変形により脈動が低減され、高周波数域の脈動に対しては、アブゾーブ壁面(2)の撓み変形に伴って弾性体(3)が歪み変形し、アブゾーブ壁面(2)の撓みを吸収する。従って、図1に示す場合と同様に、圧力脈動及び放射音の低減効果を得る事ができる。
また、支持体(4)での弾性体(3)の支持固定の際、弾性体(3)をアブゾーブ壁面(2)と支持体(4)との間で予め弾性的に圧縮するような強度で支持固定すれば、弾性体(3)がアブゾーブ壁面(2)の表面に強く密着固定される。このように弾性体(3)がアブゾーブ壁面(2)と支持体(4)との間で予め圧縮されている事により、アブゾーブ壁面(2)の振動時に弾性体(3)がアブゾーブ壁面(2)から離れる事を防止し、且つ弾性体(3)の硬さを高めて同一変形量での弾性体(3)の歪エネルギーを増加させる事ができる。これにより、弾性体(3)にて放射音の大きな低減効果を発揮する事ができる。
また、本明細書中の両面挟持用の支持体(4)とは、フューエルデリバリ本体(1)の対向する壁面の両面からクリップ、クランプ等のように挟持固定し、アブゾーブ壁面(2)に接触配置した弾性体(3)を支持固定するものであれば良い。そして、フューエルデリバリ本体(1)を両面から挟持固定するものであれば、側面形状がU字形、Ω形、コ字形、C字形、J字形等であっても良い。
本願の第1発明及び第2発明を具体的に実施した例を以下に示す。まず、図4に示す実施例1では、まずフューエルデリバリ本体(1)は、管軸方向に対して直角な断面形状を台形の頂辺に略矩形が載置した形状の略フラスコ形断面形状としている。そして、フラスコ形とする事で内方に屈曲形成された一対の両側壁(5)と、これらを連結する上壁(6)と底壁(7)と、管軸方向の両端に配置した一対の端壁(8)とからフューエルデリバリ本体(1)を構成している。そして、一対の端壁(8)の一方に、フューエルデリバリ本体(1)内に燃料を供給する燃料導入管(10)を接続固定し、底壁(7)に接続固定した複数のソケット(11)に、吸気通路或いは気筒内に燃料を噴射する噴射ノズル(12)を接続している。そして、内方に屈曲形成された一対の両側壁(5)を、噴射ノズル(12)からの燃料噴射に伴って発生する圧力を受けて撓み変形可能な一対のアブゾーブ壁面(2)としている。
そして、上述の如きフューエルデリバリ本体(1)のほぼ中央部に於いて、対向するアブゾーブ壁面(2)の外面に、短尺で矩形状のエラストマー製の弾性体(3)を一対接触配設している。また、本実施例では、弾性体(3)の背面に、アブゾーブ壁面(2)の変形に連動して変形する事のない剛性を有するスチール板製で弾性体(3)と縦横方向の寸法を略同寸法とした矩形のバックプレート(13)を一体に接続固定している。尚、このバックプレート(13)は、本実施例の如く肉厚の比較的薄い板状としても良いし、肉厚の比較的厚いブロック状としても良い。
そして、このバックプレート(13)を設けた一対の弾性体(3)を、弾性体(3)がアブゾーブ壁面(2)に接触するように配置し、フューエルデリバリ本体(1)の管軸と直交方向に巻き回したスチール製の固定ベルトにて形成した支持体(4)により、該弾性体(3)をフューエルデリバリ本体(1)の外周に挟持固定している。尚、本実施例では、固定ベルト状の支持体(4)は、弾性体(3)及びバックプレート(13)よりも狭幅なものを使用している。このように狭幅な支持体(4)であっても、剛性材製のバックプレート(13)を弾性体(3)と略同寸法としているから、このバックプレート(13)も支持体(4)の役目を担って、弾性体(3)のアブゾーブ壁面(2)とは反対側の面を不動的に固定する事が可能となる。
ここで、図1に示す如き、管軸方向に対して直角な断面形状が矩形で偏平なフューエルデリバリ本体(1)では、内圧によりアブゾーブ壁面(2)の各々が外方へ撓み変形すると、図14の概念図に示す如く、各アブゾーブ壁面(2)の端点間の距離も長くなる(図14の実線)。そのため、固定ベルト状の支持体(4)では、緩んで弾性体(3)の支持力が弱くなる可能性がある。しかし、実施例1のフューエルデリバリ本体(1)の如く、アブゾーブ壁面(2)を内屈させたものでは、図15の概念図に示す如く、アブゾーブ壁面(2)が各々外方へ撓み変形すると(図15の実線)、各アブゾーブ壁面(2)の端点間、即ち上壁(6)と底壁(7)間の距離も長くなる。この端点間の距離が長くなる際に、フューエルデリバリ本体(1)から固定ベルト状の支持体(4)の内面に伸張方向の負荷が掛かり、この支持体(4)に張力が発生する事により、弾性体(3)の強い挟持固定力が生じる。従って、例えば比較的剛性の低い固定ベルトを使用した支持体(4)であっても、弾性体(3)の十分な挟持力を得る事が可能となる。
上述の如きフューエルデリバリパイプでは、エンジンの吸気管又は気筒への噴射ノズル(12)からの燃料噴射によってフューエルデリバリ本体(1)の内部が急激に減圧されたり、燃料噴射の停止によって圧力波が生じ、フューエルデリバリ本体(1)の内部に圧力脈動を生じると、可撓性のアブゾーブ壁面(2)が、各々外方へ撓み変形する事により、各アブゾーブ壁面(2)の端点間、即ち上壁(6)と底壁(7)間の距離も長くなる。従って、フューエルデリバリ本体(1)の内容積を全体的に増加させる事ができ、低周波数域での圧力脈動の高い吸収効果が得られる。その結果、床下配管等への圧力脈動や騒音の伝達・伝播を良好に抑制する事ができる。
一方、噴射ノズル(12)のスプールが弁座等に着座する際に発生するカチカチ音等で問題となる高周波数域の脈動に対しては、アブゾーブ壁面(2)に接触配置した弾性体(3)が、該アブゾーブ壁面(2)と支持体(4)との間で、大きく歪み変形する事により、アブゾーブ壁面(2)の撓みを吸収して、高周波音の発生原因となる脈動を効果的に減衰するので、放射音の発生を小さくする事が可能となる。
上記実施例では、フューエルデリバリ本体(1)のほぼ中央に一対のみ弾性体(3)を配設しているが、図5に示す実施例2では、フューエルデリバリ本体(1)の管軸方向の両端側に、2対の弾性体(3)を配設している。実施例2のフューエルデリバリ本体(1)は、3つの噴射ノズル(12)を備えたものとし、フューエルデリバリ本体(1)の一対の端壁(8)に近い側の2つの噴射ノズル(12)に近接して、弾性体(3)を各々配設している。尚、本実施例でも、弾性体(3)の外側にスチール製のバックプレート(13)を配設し、固定ベルト状の支持体(4)にて弾性体(3)をフューエルデリバリ本体(1)の外周に支持固定している。
尚、放射音で問題となる高周波域に於ける脈動では、アブゾーブ壁面(2)は少なくとも一つの腹と節を持つモード形状となる。この腹の部分に弾性体(3)を配設する事により、アブゾーブ壁面(2)の撓みを効果的に吸収する事ができ、放射音の低減効果を高める事ができる。
ここで、実施例2のフューエルデリバリ本体(1)に於いて、放射音で問題となる高周波数域での脈動の低減効果を検証するため、騒音の測定実験を行った。この測定実験は、フューエルデリバリ本体(1)内に燃料を導入して各噴射ノズル(12)にて燃料を噴射した際の騒音をマイクを介して測定したものである。このマイクは、噴射ノズル(12)の軸線方向で、上壁(6)の真上100mmの位置に配置して騒音を測定した。
尚、実施例2の比較例1として、フューエルデリバリ本体(1)の形状等は実施例2と同一であるが、弾性体(3)を何等配設しないものでも同様の実験を行った。
各周波数域での放射音の大きさを図6のグラフに示した。このグラフから、比較例1に比べ実施例2では、高周波数域に於ける放射音の低減効果が高い事がわかる。
この高周波数域に於ける放射音の低減効果により、比較例1の弾性体(3)を配置しないフューエルデリバリ本体(1)では、全体の騒音が76.8dBAであったのに対して、実施例2の弾性体(3)を配置したフューエルデリバリ本体(1)では、全体の騒音が75.7dBAであり、比較例1に比べて著しく低い値となった。
上記実施例1、2では、フューエルデリバリ本体(1)に比べて短尺な弾性体(3)を、一対又は2対配設し、各々を狭幅な固定ベルト状の支持体(4)で支持固定しているが、本願の第1発明である実施例3では、図7に示す如く、支持体(4)をフューエルデリバリ本体(1)の長さと略同一な幅で形成し、フューエルデリバリ本体(1)全体を支持体(4)で被覆している。そして、この支持体(4)の内側と一対のアブゾーブ壁面(2)との間に、各々弾性体(3)を配設している。尚、この弾性体(3)は、フューエルデリバリ本体(1)の管軸方向に長尺なものを一対、アブゾーブ壁面(2)の外面に接触させて配設しても良いし、実施例1、2の如く短尺なものを、複数対、アブゾーブ壁面(2)の外面に直列に配設しても良い。
実施例3に示す如く、広幅な支持体(4)で弾性体(3)を支持固定する事により、弾性体(3)に対する固定力が増大するとともに支持安定性も高まり、弾性体(3)による高周波数域に於ける脈動の減衰効果を信頼性高く発揮させる事ができる。
また、このように弾性体(3)の背面の全部を支持体(4)で支持固定する場合は、この支持体(4)だけでも弾性体(3)への十分な固定力があるので、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設しなくても良い。勿論、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設して、更に広幅な支持体(4)で支持固定する事により、弾性体(3)の支持固定力を更に高める事が可能となる。
上記各実施例では、フューエルデリバリ本体(1)は、管軸方向に対して直角な断面形状をフラスコ形としているが、図8に示す本願の第2発明である実施例4では、フューエルデリバリ本体(1)を平坦な上壁(6)と底壁(7)、及びこれらを連結する円弧状の一対の両側壁(5)とから構成し、断面形状を偏平な長円形に形成している。そして、平坦な上壁(6)と底壁(7)とを、アブゾーブ壁面(2)としている。そして、この一対のアブゾーブ壁面(2)の略中央部の外面に、各々エラストマー製の弾性体(3)を接触配置している。尚、この弾性体(3)も、背面に剛性を有するスチール製のバックプレート(13)を配設固定している。そして、側面形状を略Ω形とするクランプ状の支持体(4)により、弾性体(3)をフューエルデリバリ本体(1)の表面に支持固定している。
上記実施例4では、クランプ状の支持体(4)で弾性体(3)を支持固定しているが、本願の第2発明である実施例5では、クリップ状の支持体(4)にて、フューエルデリバリ本体(1)を挟持し、バックプレート(13)を介して弾性体(3)を支持固定している。また、バックプレート(13)を配設しているため、弾性体(3)へのより強固な支持固定が可能となる。
尚、上記実施例4の如きクランプ状の支持体(4)の場合は、弾性体(3)に比べて狭幅であるから、弾性体(3)を左右にスライドして、弾性体(3)の微妙な位置調整を自由に行う事ができ、組み付け性及びレイアウト性の良好な製品となる。また、実施例5の如きクリップ状の支持体(4)では、弾性体(3)の背面全部を支持固定するので、弾性体(3)の支持安定性が高い製品となる。
上記実施例4、実施例5に於いても、クランプ状又はクリップ状の支持体(4)の挟持力と、バックプレート(13)の剛性により、弾性体(3)の背面側が不動的に固定され、アブゾーブ壁面(2)の撓み変形に対応して、弾性体(3)が歪み変形可能となる。そして、弾性体(3)は低周波数域でのアブゾーブ壁面(2)の撓み変形を妨げず、圧力脈動や騒音の伝達・伝播を良好に抑制する事ができる。一方、高周波数域の脈動に対しては、弾性体(3)が歪み変形する事により、アブゾーブ壁面(2)の振動を減衰して、高周波数域の音の放射を小さく抑える事ができる。
また、上記実施例1〜3では、固定ベルト状の支持体(4)を使用し、実施例4、5では、フューエルデリバリ本体(1)を両側から挟持固定するクランプ状又はクリップ状の支持体(4)を使用しており、何れの場合でも自動車の構造部とは独立して形成した支持体(4)である。これに対して、図9、図10に示す本願の第2発明である実施例6では、フューエルデリバリ本体(1)を車体(17)に取り付けるためのブラケット(14)を支持体(4)として兼用している。
このブラケット(14)は、側面形状をJ字形とし、長尺な一方の壁面にボルト(15)を挿通するための取付孔(16)を設けている。そして、図10に示す如く、背面にスチール製のバックプレート(13)を配設固定した弾性体(3)をフューエルデリバリ本体(1)の上壁(6)と底壁(7)に2対配設し、J字形のブラケット(14)である支持体(4)の内面にて、バックプレート(13)を介して弾性体(3)を挟持固定している。そして、この弾性体(3)とともにフューエルデリバリ本体(1)を挟持固定したブラケット(14)を、図10に示す如く、ボルト(15)により車体(17)に螺着固定している。また、ブラケット(14)は、図10に示す如く、湾曲側の内面をフューエルデリバリ本体(1)の一方の両側壁(5)とろう付け又は溶接にて固定している。
このように、弾性体(3)の支持体(4)として、ブラケット(14)を使用する事により、部品点数を減らして、低コストな実施が可能となる。更に、車体(17)に固定した支持体(4)とフューエルデリバリ本体(1)とをろう付け又は溶接にて固定しているので、支持体(4)の挟持力と相俟って、フューエルデリバリ本体(1)の安定的な固定が可能となるだけでなく、支持体(4)による弾性体(3)の支持固定力も向上し、弾性体(3)による高周波数域の脈動の低減を効果的に行えるものとなる。また、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設しているため、弾性体(3)へのより強固な挟持固定が可能となる。
次に、図11に示す本願の第2発明である実施例7では、上記実施例6と同様に、ブラケット(14)から成る支持体(4)を使用し、弾性体(3)を支持固定しているが、フューエルデリバリ本体(1)の上壁(6)と底壁(7)に弾性体(3)を配設した実施例6に対して、実施例7では図11に示す如く、フューエルデリバリ本体(1)の上壁(6)側のみに弾性体(3)を配設している。このような実施例でも、高周波数域に於ける音の放射を小さくする事が可能であるとともに、より低コストな実施が可能となる。また、実施例7では、フューエルデリバリ本体(1)の底壁(7)側の両側と、支持体(4)の内面とをろう付け又は溶接により固定する事により、支持体(4)の安定性を更に高めている。
図12に示す本願の第2発明である実施例8では、断面形状をフラスコ形とするフューエルデリバリ本体(1)のアブゾーブ壁面(2)の一方に弾性体(3)を接触配設し、この弾性体(3)の背面にはバックプレート(13)を配設固定している。そして、この弾性体(3)を支持固定するため、板状の支持体(4)を、一方のアブゾーブ壁面(2)の端部にろう付け又は溶接により固定している。そして、この板状の支持体(4)の内面で、バックプレート(13)を介して弾性体(3)を支持固定している。この場合、短尺な弾性体(3)を一方のアブゾーブ壁面(2)の外面に一個のみ配設して狭幅な支持体(4)で固定するものであっても良いし、短尺な弾性体(3)を複数個配設し、各々を狭幅な支持体(4)で固定するものであっても良い。
また、管軸方向に長尺な板状の支持体(4)をフューエルデリバリ本体(1)に固定し、この長尺な一枚の支持体(4)にて、アブゾーブ壁面(2)に複数個配設した短尺な弾性体(3)の全部を支持固定しても良い。又は、弾性体(3)をも長尺に形成して、一方のアブゾーブ壁面(2)の全長に渡って配設し、この長尺な弾性体(3)を長尺な板状の支持体(4)にて挟持固定するものであっても良い。
また、この実施例8では、一方のアブゾーブ壁面(2)にのみ弾性体(3)及び板状の支持体(4)を配設しているが、一方及び他方のアブゾーブ壁面(2)に弾性体(3)を配設し、アブゾーブ壁面(2)の両端部に各々固定した一対の板状の支持体(4)にて、各弾性体(3)を支持固定するものであっても良い。また、弾性体(3)と同一幅又は幅広な支持体(4)で弾性体(3)を支持固定する場合は、バックプレート(13)を設けなくても十分な固定力が得られるし、廉価な形成が可能となる。
また、図13に示す本願の第2発明である実施例9では、断面形状をフラスコ形とするフューエルデリバリ本体(1)を、一対のアブゾーブ壁面(2)である両側壁(5)が上下に配置されるよう横置きとしている。そして、一対のアブゾーブ壁面(2)を、側面形状をU字形とするクリップ状の支持体(4)で両面から挟持固定した他の異なる実施例である。この実施例9では、支持体(4)はU字形底部の内面をフラスコ形の底壁(7)と密着配置し、双方をろう付け又は溶接により固定している。そして、このクリップ状の支持体(4)にて、一対のアブゾーブ壁面(2)に各々配設した弾性体(3)を挟持固定している。
実施例9の場合も、短尺な弾性体(3)を一対又は複数対、各アブゾーブ壁面(2)に配設し、各々を弾性体(3)と同幅又は狭幅な支持体(4)にて挟持固定しても良いし、短尺な複数対の弾性体(3)を、管軸方向に長尺な一個の支持体(4)にて挟持固定するものであっても良い。また、弾性体(3)を管軸方向に長尺に形成して一対のみアブゾーブ壁面(2)に配設し、この長尺な弾性体(3)を、長尺な一個の支持体(4)にて支持固定するものであっても良い。また、弾性体(3)の背面全部を支持体(4)で支持する場合には、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設固定しなくても、支持体(4)のみで十分な固定力が得られる。
また、上記何れの実施例に於いても、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設固定した場合に、バックプレート(13)と支持体(4)とをろう付けや溶接等により接続固定しても良く、バックプレート(13)と支持体(4)による弾性体(3)の支持固定をより強固に行う事ができる。
上記では、管軸方向に対して直角な断面形状が偏平形又はフラスコ形のフューエルデリバリ本体(1)での実施例を示しているが、以下、他の異なる形状のフューエルデリバリ本体(1)での実施例10〜19を図16〜図25を用いて説明する。これらの図は、概念図で、弾性体(3)を簡略化して図示し、一方のアブゾーブ壁面(2)のみに配設した図とするとともに、支持体(4)は省略している。この支持体(4)は、前記実施例1〜9等の何れの手段で設けても良い。
図16に示す実施例10は、管軸方向に対して直角な断面形状を臼形としたフューエルデリバリ本体(1)で、内方に屈曲形成した両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、このアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
図17に示す実施例11は、両側壁(5)を内方に円弧状に湾曲形成し、管軸方向に対して直角な断面形状を台形としている。そして、この湾曲した一対の両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、このアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
図18に示す実施例12は、管軸方向に対して直角な断面形状を倒立フラスコ形としたフューエルデリバリ本体(1)で、内方に屈曲形成した両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、このアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
図19に示す実施例13は、管軸方向に対して直角な断面形状を臼形としたフューエルデリバリ本体(1)で、図16に示す実施例10の臼形に比べ、両側壁(5)の内方への屈曲を大きく形成してアブゾーブ壁面(2)を形成し、更にこの一対のアブゾーブ壁面(2)を上下に配置した横置きの臼形としている。そして、アブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
図20に示す実施例14も、管軸方向に対して直角な断面形状を臼形としたフューエルデリバリ本体(1)であり、内方に屈曲形成した一対の両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、その中央に長尺なストレート辺を形成している。そして、このストレート辺の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
図21に示す実施例15は、上壁(6)と底壁(7)を幅広とする偏平形状で、且つ上壁(6)の中央を内方に屈曲形成する事により、管軸方向に対して直角な断面形状をゴーグル形としたフューエルデリバリ本体(1)である。そして、上壁(6)をアブゾーブ壁面(2)とし、弾性体(3)を配設している。また、ストレート形状とした底壁(7)も、アブゾーブ壁面(2)とした場合は、この底壁(7)の外面にも弾性体(3)を配設しても良い。
図22に示す実施例16も、上壁(6)の中央を内方に屈曲形成した管軸方向に対して直角な断面形状をゴーグル形としたフューエルデリバリ本体(1)である。実施例16では更に、底壁(7)の中央を外方に膨出形成し、この底壁(7)もアブゾーブ壁面(2)としている。そして、上壁(6)及び/又は底壁(7)に弾性体(3)を配設している。
図23に示す実施例17は、管軸方向に対して直角な断面形状をキー形としたフューエルデリバリ本体(1)で、内方に屈曲形成した両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、このアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。尚、実施例17では、アブゾーブ壁面(2)を上下に配置して、フューエルデリバリ本体(1)を横置きとしているが、上壁(6)と底壁(7)とを各々上下に配置して、フューエルデリバリ本体(1)を縦置きとしても良い。
図24に示す実施例18は、管軸方向に対して直角な断面形状を臼形としたフューエルデリバリ本体(1)であるが、前記実施例10、13、14のフューエルデリバリ本体(1)では、左右対称又は上下対称の臼形としているのに対して、本実施例18では、左右を非対称な臼形としている。そして、内方に屈曲形成した両側壁(5)をアブゾーブ壁面(2)とし、このアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
上記各実施例1〜18では、円形パイプ等から成形加工した継ぎ目なしのフューエルデリバリ本体(1)であるが、図25に示す実施例19は、複数の成形されたチャネル板材を組み合わせ、各々をろう付け又は溶接により接続固定して、管軸方向に対して直角な断面形状を矩形とするフューエルデリバリ本体(1)を形成している。そして、幅広な上壁(6)と底壁(7)をアブゾーブ壁面(2)とし、この一対のアブゾーブ壁面(2)の一方及び/又は他方に弾性体(3)を配設している。
尚、上記実施例10〜19に於いても、弾性体(3)を支持固定する支持体(4)を板状、クリップ状、クランプ状としても良いし、ブラケット(14)を支持体(4)として兼用しても良い。また、弾性体(3)や支持体(4)を管軸方向に長尺に形成しても良いし、短尺な弾性体(3)や支持体(4)としても良い。
また、上記各実施例では、弾性体(3)の背面にバックプレート(13)を配設固定する場合、このバックプレート(13)は縦横方向の寸法を弾性体(3)と略同寸法としている。しかし、バックプレート(13)の縦方向の寸法及び/又は横方向の寸法を、弾性体(3)の各寸法よりも大きく形成し、弾性体(3)よりも面積の大きなバックプレート(13)を配設しても良く、バックプレート(13)を介した支持体(4)の支持固定力を、弾性体(3)の表面により均一に分散させて、安定した支持固定が可能となる。
また、図26に示す如く、断面形状をコ字形とするバックプレート(13)を弾性体(3)に配設固定し、弾性体(3)の背面だけでなく、側面もバックプレート(13)で被覆しても良く、弾性体(3)への支持安定性をより高める事ができる。尚、バックプレート(13)は、縦方向又は横方向の一方向の断面形状のみをコ字形とし、これに直角な他方向の断面形状は一直線状とし、弾性体(3)の対向する2つの側面を被覆するものであっても良い。また、縦方向及び横方向の双方の断面形状をコ字形とする箱形のバックプレート(13)として、弾性体(3)の対向する4つの側面を被覆するものであっても良い。但し、何れの場合でも、弾性体(3)の側面を被覆する部分では、バックプレート(13)の形成長さを弾性体(3)の側面の高さよりも短尺に形成し、バックプレート(13)の端部がアブゾーブ壁面(2)に接触しないようにして、弾性体(3)の弾性変形を妨げないようにする。
尚、上記各実施例では、矩形の弾性体(3)及びバックプレート(13)を示したが、この形状に限定される事はなく、弾性体(3)及びバックプレート(13)は円形、長円形、楕円形、三角形、正方形、又は五角形以上の多角形等の幾何学的な形状であっても良いし、その他の形状としても良い。
本願の第1及び第2発明のフューエルデリバリ本体に於いて、弾性体による振動減衰の作用を示す概念図。
弾性体を配設した場合と配設しない場合の振幅比Mを示すグラフ。
フューエルデリバリ本体の対向する壁面の両面から支持体にて弾性体を挟持した際の概念図。
第1及び第2発明を示す実施例1のフューエルデリバリパイプの斜視図。
第1及び第2発明を示す実施例2のフューエルデリバリパイプの斜視図。
実施例2及び比較例1のフューエルデリバリ本体の放射音の測定実験のグラフ。
第1発明を示す実施例3のフューエルデリバリパイプの斜視図。
第2発明を示す実施例4のフューエルデリバリパイプの斜視図。
第2発明を示す実施例6のフューエルデリバリパイプの斜視図。
図9のフューエルデリバリパイプを車体に取り付けた際の弾性体と支持体付近の断面図。
第2発明を示す実施例7のフューエルデリバリパイプの断面図。
第2発明を示す実施例8のフューエルデリバリパイプの断面図。
第2発明を示す実施例9のフューエルデリバリパイプの断面図。
管軸方向の直角な断面形状が矩形で偏平なフューエルデリバリ本体に於いて、内圧の変化によりアブゾーブ壁面が撓んでフューエルデリバリ本体の内容積が変化した状態を示す概念図。
管軸方向の直角な断面形状がフラスコ形で固定ベルト状の支持体で固定したフューエルデリバリ本体に於いて、内圧の変化によりアブゾーブ壁面が撓んでフューエルデリバリ本体の内容積が変化した状態を示す概念図。
第1及び第2発明を示す実施例10のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例11のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例12のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例13のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例14のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例15のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例16のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例17のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例18のフューエルデリバリパイプの断面図。
第1及び第2発明を示す実施例19のフューエルデリバリパイプの断面図。
第2発明の背面及び両側壁面をバックプレートで被覆した弾性体の断面図。
符号の説明
1 フューエルデリバリ本体
2 アブゾーブ壁面
3 弾性体
4 支持体
10 燃料導入管
12 噴射ノズル
13 バックプレート