JP4428607B2 - コモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管 - Google Patents

コモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コモンレール式ディーゼルエンジンの高圧燃料噴射管内に発生する脈動に起因する噴射管の共振を効果的に防止し得るコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管に関する。
【0002】
【従来の技術】
コモンレール式、直噴式、副燃焼室式によらず通常のディーゼルエンジンでは、各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い周波数帯域200Hz〜400Hzの燃焼加振周波数の振動が発生し噴射管に伝播する。また、コモンレールシステムによるディーゼルエンジンでは、高圧ポンプからの高圧燃料の圧送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い噴射管内に周波数帯域600Hz〜900Hz程度の脈動周波数の脈動圧が発生し、この脈動圧による脈動周波数で噴射管が加振させられることとなる。一方、高圧ポンプからコモンレール間およびコモンレールからインジェクター間に配管される噴射管は、配管長さが短い上に何箇所かを固定した場合には、固有振動数が高くなり900Hzを超えて脈動周波数以上となるので、噴射管が共振するという問題はほとんど生じないが、エンジンによっては長さや曲げ形状などの関係で前記噴射管を固定することが難しい場合も多く、噴射管の固有振動数が900Hzを超えることができない場合も生じる。噴射管の固有振動数が、高圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴う噴射管内の脈動圧による加振周波数帯すなわち900Hz未満にあると噴射管は共振し、許容限度以上の内部応力が発生して各種の問題を引起こす可能性があった。勿論、噴射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)による燃焼加振周波数帯、すなわち200Hz〜400Hz内にあっても同様の問題を引起こす可能性があった。
【0003】
かかる対策として従来は、▲1▼噴射管形状の変更(パイプ長さ、曲げの張出し部の調整等)により噴射管自体の固有振動数を問題となる周波数から外す方法、▲2▼噴射管を複数本束にしてクランプし固有振動数を変化させる方法、▲3▼噴射管外径を大にして剛性力を高めて固有振動数を変化させる方法がとられている。しかしこれらの手段には以下に記載する問題点がある。
【0004】
▲1▼噴射管形状の変更により噴射管自体の固有振動数を問題となる周波数から外す方法は、パイプの形状が決定されるのはエンジン設計の最終段階に近いため、エンジンの干渉物、組付け性によりパイプの形状変更が困難な場合があり、実用性に欠ける。
▲2▼噴射管を複数本束にしてクランプし固有振動数を変化させる方法は、各々の噴射管を接近させてクランプするために長さを長くする必要があり、▲1▼の問題に加えて燃料の流過抵抗が増大して噴射特性が劣化すると共に、曲げ工数の増大と相俟ってコストの上昇を余儀なくされる。
▲3▼噴射管外径を大にして剛性力を高めて固有振動数を変化させる方法は、必要とするパイプサイズが標準サイズにない場合はコストアップを余儀なくされる。特にコモンレール用噴射管は、パイプ長が短いものが多く、曲げの問題(曲げ半径、直線長の制約等)があるため、噴射管の剛性力を高める方法は有効性に欠ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、パイプの形状を変更させることなく、また標準サイズのパイプを使用でき、さらに他のパイプとの組合わせが不要であり、共振防止を必要とするパイプのみで済むコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、コモンレール式ディーゼルエンジンの高圧ポンプとコモンレール間もしくはコモンレールとインジェクター間に配設される燃料噴射管において、燃料噴射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満となるように燃料噴射管のほぼ中央付近に固有振動数低下用重りを設けたコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管を要旨とする。
同請求項は、前記重りがクランプ体であることを特徴とし、同請求項は、前記重りが噴射管に外挿した管体であり、当該部分を二重管となしたことを特徴とし、同請求項は、前記重りが噴射管に外挿したコイルスプリングであることを特徴とし、同請求項は、前記重りが噴射管に外挿した二つ割り構造もしくは半割構造の管状体であることを特徴とするものである。
【0007】
本発明において、燃料噴射管の固有振動数を各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満にするには、パイプ形状が決定した後にエンジンに配管してパイプの応力評価を行い、その結果の応力値が關値以上である場合にはその原因がパイプの共振によるものか、あるいはパイプ取付相互間の相対位置変位によるものかを振動解析し、原因が共振による場合には、各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴う燃焼加振周波数の振動並びに高圧ポンプからの高圧燃料の圧送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い噴射管内に発生する脈動圧に伴う振動周波数の振動を確認した後、そのパイプ(噴射管)のほぼ中央付近に前記各種の重りを取付けて、当該パイプの固有振動数が高圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い噴射管内に発生する脈動圧に伴う脈動周波数600Hz〜900Hzより低くなるように重く、かつ重すぎて各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴う燃焼加振周波数200Hz〜400Hzまで低下しないよう固有振動数を変化させ、最もバランスの良好な重りを選択する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例を示す斜視図、図7および図8は同請求項1、3に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例を示す平面図、図9および図10は同請求項1、4に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例を示す平面図、図11、図12は同請求項1、5に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例を示す斜視図であり、1〜6は重り用クランプ体、7、8は重り用管体、9、10は重り用コイルスプリング、11は重り用二つ割り管体、12は重り用半割り片、13は弾性部材、Pは噴射管である。
【0009】
図1は噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り用クランプ体1を装着した実施例であって、該重り用クランプ体1は1枚の厚肉板材の一端を円弧状に湾曲させて形成した把持壁1−1aを有するブラケット1−1と平板1−2とからなり、前記ブラケット1−1の把持壁1−1aを、噴射管Pのほぼ中央部の直管部に嵌合し、該把持壁の開口側に平板1−2を相重ね、ブラケット1−1と平板1−2の他端部に穿設したボルト孔1−3に締結ボルト1−4を貫通しナット1−5にて締付けて固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0010】
図2は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り用クランプ体2を装着した実施例であって、重り用クランプ体2は1枚の厚肉板材の一端を円弧状に湾曲させて形成したカール状の把持壁2−1を有するもので、噴射管Pのほぼ中央部の直管部を把持壁2−1にて囲みかつかしめて固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0011】
図3は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り用クランプ体3を装着した実施例であって、重り用クランプ体3は1枚の厚肉板材を二つに折り曲げて一端側にほぼ円形の把持壁3−1を形成し、他端側の平板部3−2に係止爪3−2aおよび係止孔3−2bと、ボルト孔1−3を有するもので、噴射管Pのほぼ中央部の直管部を把持壁3−1でクランプし、一方の平板部3−2に設けた係止爪3−2aを相手方の平板部3−2に設けた係止孔3−2bに挿通しかつ折り曲げて固定し、さらに好ましくは平板部3−2に穿設したボルト孔3−3に重量を調整した締結ボルト(図示せず)を貫通しナット(図示せず)にて締付けて固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0012】
なお弾性部材13は必要に応じて把持壁1−1a、2−1、把持壁3−1の内周面または噴射管Pの外周面に挿着または接着したカラー、割ブッシュ、バンドあるいはチューブ状からなる樹脂あるいはゴム等製のものである。
【0013】
図4は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り用クランプ体4を装着した実施例であって、重り用クランプ体4は2分割構造のブラケット4−1、4−2とからなり、このブラケット4−1、4−2の一端側に設けた円弧状溝4−1a、4−2aの部分で噴射管Pをクランプし、他端側に設けたボルト孔に締結ボルト4−3を貫通し装着して固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0014】
図5は噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に重り用クランプ体5を装着した実施例であって、その重り用クランプ体5は噴射管Pの曲管部に合せて厚肉の板材のほぼ中央部付近を、ボルト孔5−3を設けた平坦な壁5−2となして所定の角度を屈曲して形成せしめ、かつその両側端部にほぼ円形の把持壁5−1を形成するとともに前記壁5−2に設けた係止爪5−2aを相手方の平板部5−4に設けた係止孔5−4aに挿通しかつ折り曲げて装着するごとく構成したもので、前記把持壁5−1部をもって噴射管Pの曲管部に跨がってその両側直管部分に包持状に係着し、さらに好ましくは壁5−2の部分に穿設したボルト孔5−3に締結ボルトやリベット等(図示せず)を貫通して固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0015】
図6も前記図5と同じく噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に重り用クランプ体6を装着した実施例であって、その重り用クランプ体6は噴射管Pの曲管部に合せてほぼ矩形で厚肉の板材中央の曲管部側にボルト孔6−3を設け、かつ噴射管Pの曲管部を覆うようにその端部にほぼ円弧状の把持壁6−1aを形成した上下2枚一対の平板状のブラケット6−1とからなり、前記把持壁6−1a部をもって噴射管Pの曲管部全体に包持状に係着し、中央の曲管部側に穿設したボルト孔6−3に締結ボルトやリベット(図示せず)を貫通して噴射管Pに取付けて固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。なお、重り用クランプ体6を構成するブラケットは一体ものでもよい。
【0016】
図7、図8は前記のクランプ体に替えて、管体を用いて噴射管自体の固有振動数を低下させる実施例であり、図7は噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り用管体7を外嵌して当該部分を二重管となし、前記重り用管体7により噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。また、図8は噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に重り用管体8を外嵌して当該部分を二重管となし、前記重り用管体8により噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
上記燃料噴射管における重り用管体7、8の開口端末処理としては、かしめ、ろう付け、溶接、接着剤等により、あるいは熱収縮チューブ等を用いて噴射管Pに固着あるいは密封することができる。これらは必要に応じて選択使用する。重り用管体7、8の開口端末を上記の方法によりシールした場合には、噴射管Pと重り用管体7、8との隙間に水等液体の侵入を防ぐことができるので、腐食を防止でき耐食性が良い。
【0017】
つぎに、図9、図10は前記のクランプ体や管体に替えて、コイルスプリングを用いて噴射管自体の固有振動数を低下させる実施例であり、図9は噴射管Pのほぼ中央部の曲管部の両側直管部に重り用コイルスプリング9を外嵌し、この重り用コイルスプリング9により噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。また、図10は噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に重り用コイルスプリング10を外嵌し、この重り用コイルスプリング10により噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0018】
このコイルスプリングの場合は、噴射管Pの端部成形や曲げ加工時に軸方向に移動可能であるので、加工性が良く、また噴射管Pとコイルスプリング9または10との間に水が侵入しても瞬時に抜けるので腐食の可能性がなく耐食性が良好である。また、コイルスプリングの内径を噴射管Pの外径より小径にすることにより噴射管Pによくフィットするので、使用中に移動することがない。さらに、図10のように噴射管Pの曲管部に重り用コイルスプリング10を外嵌した場合には、使用中にスプリングが軸方向に移動することがない。また、矩形断面のコイルスプリングを用いると、円形断面のものに比べ断面積が多くなって重くなるのでスプリング長さを短くできる。
【0019】
図11は噴射管に取付ける重りとして、二つ割り構造の管体を用いた例であり、噴射管Pのほぼ中央部の直管部または曲管部に真っ直ぐもしくは噴射管Pと同じ曲率で曲った(図示せず)重り用二つ割り管状体11を装着して噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる実施例である。この実施例における重り用二つ割り管状体11は、円筒体などの種々の断面形状の筒体からなる管状体を縦に均等に二分割し、それぞれの半割り片11−1を噴射管Pのほぼ中央部の直管部または曲管部(図示せず)に外嵌した状態で相互にもしくは噴射管に直接溶接して噴射管Pに取付け、この重り用二つ割り管状体11により噴射管P自体の固有振動数を低下させる構造となしたものである。なお半割り片11−1の溶接方法としては、例えばそれぞれの半割り片11−1の合せ面にプロジェクションを突設し、それぞれの半割り片11−1を噴射管Pのほぼ中央部の直管部に外嵌した状態でプロジェクション溶接を施したり、溝底にプロジェクションを設け直接噴射管Pにプロジェクション溶接を施す。
【0020】
また、図12は噴射管に取付ける重りとして、図11に示すものと同様な二つ割り構造の管状体の片方の半割り片12−1を用いた例であり、噴射管Pのほぼ中央部の直管部または曲管部(図示せず)に半割り片12−1を外嵌した状態で噴射管Pに溶接して取付けることによって、噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものである。なお半割り片12−1を噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に取付ける場合は、曲管部と同じ曲率に形成した半割り片を製作して取付ける。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係るコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管は、燃料噴射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満であり、またその固有振動数を満足させる手段として、燃料噴射管に各種の固有振動数低下用重りを設けるという手段をこうじたことにより、パイプの形状を変更させる必要がない上、標準サイズのパイプを使用でき、さらに他のパイプとの組合わせが不要であり、共振防止を必要とするパイプのみに重りを取付けるだけで済むなどの効果を奏し、特に本発明はコモンレール式ディーゼルエンジンの高圧燃料噴射管内に発生する脈動に起因する噴射管の共振対策に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第3実施例を示す斜視図である。
【図4】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第4実施例を示す斜視図である。
【図5】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第5実施例を示す斜視図である。
【図6】 本発明の請求項1、2に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第6実施例を示す斜視図である。
【図7】 本発明の請求項1、3に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を示す平面図である。
【図8】 本発明の請求項1、3に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例を示す平面図である。
【図9】 本発明の請求項1、4に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を示す平面図である。
【図10】 本発明の請求項1、4に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例を示す平面図である。
【図11】 本発明の請求項1、5に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を示す平面図である。
【図12】 本発明の請求項1、5に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1〜6 重り用クランプ体
7、8 重り用管体
9、10 重り用コイルスプリング
11 重り用二つ割り管体
12 重り用半割り片
13 弾性部材
P 噴射管

Claims (5)

  1. コモンレール式ディーゼルエンジンの高圧ポンプとコモンレール間もしくはコモンレールとインジェクター間に配設される燃料噴射管において、燃料噴射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満となるように燃料噴射管のほぼ中央付近に固有振動数低下用重りを設けたことを特徴とするコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
  2. 前記重りがクランプ体であることを特徴とする請求項記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
  3. 前記重りが噴射管に外挿した管体であり、当該部分を二重管となしたことを特徴とする請求項記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
  4. 前記重りが噴射管に外挿したコイルスプリングであることを特徴とする請求項記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
  5. 前記重りが噴射管に外挿した二つ割り構造もしくは半割構造の管状体であることを特徴とする請求項記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
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