JP2002130077A - コモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管 - Google Patents

コモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管

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JP2002130077A JP2000325918A JP2000325918A JP2002130077A JP 2002130077 A JP2002130077 A JP 2002130077A JP 2000325918 A JP2000325918 A JP 2000325918A JP 2000325918 A JP2000325918 A JP 2000325918A JP 2002130077 A JP2002130077 A JP 2002130077A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプの形状を変更させることなく、また標
準サイズのパイプを使用でき、さらに他のパイプとの組
合わせが不要であり、共振防止を必要とするパイプのみ
で済むコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管
の提供。 【解決手段】 コモンレール式ディーゼルエンジンの高
圧ポンプとコモンレール間もしくはコモンレールとイン
ジェクター間に配設される燃料噴射管において、燃料噴
射管の固有振動数を各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴
い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプか
らの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い
発生する脈動圧による脈動周波数未満とすることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモンレール式デ
ィーゼルエンジンの高圧燃料噴射管内に発生する脈動に
起因する噴射管の共振を効果的に防止し得るコモンレー
ル式ディーゼルエンジン用燃料噴射管に関する。
【0002】
【従来の技術】コモンレール式、直噴式、副燃焼室式に
よらず通常のディーゼルエンジンでは、各シリンダーで
の燃焼(爆発)に伴い周波数帯域200Hz〜400H
zの燃焼加振周波数の振動が発生し噴射管に伝播する。
また、コモンレールシステムによるディーゼルエンジン
では、高圧ポンプからの高圧燃料の圧送およびインジェ
クターからの高圧燃料の噴射に伴い噴射管内に周波数帯
域600Hz〜900Hz程度の脈動周波数の脈動圧が
発生し、この脈動圧による脈動周波数で噴射管が加振さ
せられることとなる。一方、高圧ポンプからコモンレー
ル間およびコモンレールからインジェクター間に配管さ
れる噴射管は、配管長さが短い上に何箇所かを固定した
場合には、固有振動数が高くなり900Hzを超えて脈
動周波数以上となるので、噴射管が共振するという問題
はほとんど生じないが、エンジンによっては長さや曲げ
形状などの関係で前記噴射管を固定することが難しい場
合も多く、噴射管の固有振動数が900Hzを超えるこ
とができない場合も生じる。噴射管の固有振動数が、高
圧ポンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の
噴射に伴う噴射管内の脈動圧による加振周波数帯すなわ
ち900Hz未満にあると噴射管は共振し、許容限度以
上の内部応力が発生して各種の問題を引起こす可能性が
あった。勿論、噴射管の固有振動数が各シリンダーでの
燃焼(爆発)による燃焼加振周波数帯、すなわち200
Hz〜400Hz内にあっても同様の問題を引起こす可
能性があった。
【0003】かかる対策として従来は、噴射管形状の
変更(パイプ長さ、曲げの張出し部の調整等)により噴
射管自体の固有振動数を問題となる周波数から外す方
法、噴射管を複数本束にしてクランプし固有振動数を
変化させる方法、噴射管外径を大にして剛性力を高め
て固有振動数を変化させる方法がとられている。しかし
これらの手段には以下に記載する問題点がある。
【0004】噴射管形状の変更により噴射管自体の固
有振動数を問題となる周波数から外す方法は、パイプの
形状が決定されるのはエンジン設計の最終段階に近いた
め、エンジンの干渉物、組付け性によりパイプの形状変
更が困難な場合があり、実用性に欠ける。 噴射管を複数本束にしてクランプし固有振動数を変化
させる方法は、各々の噴射管を接近させてクランプする
ために長さを長くする必要があり、の問題に加えて燃
料の流過抵抗が増大して噴射特性が劣化すると共に、曲
げ工数の増大と相俟ってコストの上昇を余儀なくされ
る。 噴射管外径を大にして剛性力を高めて固有振動数を変
化させる方法は、必要とするパイプサイズが標準サイズ
にない場合はコストアップを余儀なくされる。特にコモ
ンレール用噴射管は、パイプ長が短いものが多く、曲げ
の問題(曲げ半径、直線長の制約等)があるため、噴射
管の剛性力を高める方法は有効性に欠ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決するためになされたもので、パイ
プの形状を変更させることなく、また標準サイズのパイ
プを使用でき、さらに他のパイプとの組合わせが不要で
あり、共振防止を必要とするパイプのみで済むコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、コ
モンレール式ディーゼルエンジンの高圧ポンプとコモン
レール間もしくはコモンレールとインジェクター間に配
設される燃料噴射管において、燃料噴射管の固有振動数
が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加
振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジ
ェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧に
よる脈動周波数未満であるコモンレール式ディーゼルエ
ンジン用燃料噴射管を要旨とし、同請求項2は、コモン
レール式ディーゼルエンジンの高圧ポンプとコモンレー
ル間もしくはコモンレールとインジェクター間に配設さ
れる燃料噴射管において、燃料噴射管の固有振動数が各
シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加振周
波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジェク
ターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧による
脈動周波数未満となるように燃料噴射管のほぼ中央付近
に固有振動数低下用重りを設けたコモンレール式ディー
ゼルエンジン用燃料噴射管を要旨とする。同請求項3
は、前記重りがクランプ体であることを特徴とし、同請
求項4は、前記重りが噴射管に外挿した管体であり、当
該部分を二重管となしたことを特徴とし、同請求項5
は、前記重りが噴射管に外挿したコイルスプリングであ
ることを特徴とし、同請求項6は、前記重りが噴射管に
外挿した二つ割り構造もしくは半割構造の管状体である
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明において、燃料噴射管の固有振動数
を各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴い発生する燃焼加
振周波数より高く、かつ高圧ポンプからの圧送やインジ
ェクターからの高圧燃料の噴射に伴い発生する脈動圧に
よる脈動周波数未満にするには、パイプ形状が決定した
後にエンジンに配管してパイプの応力評価を行い、その
結果の応力値が關値以上である場合にはその原因がパイ
プの共振によるものか、あるいはパイプ取付相互間の相
対位置変位によるものかを振動解析し、原因が共振によ
る場合には、各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴う燃焼
加振周波数の振動並びに高圧ポンプからの高圧燃料の圧
送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い噴
射管内に発生する脈動圧に伴う振動周波数の振動を確認
した後、そのパイプ(噴射管)のほぼ中央付近に前記各
種の重りを取付けて、当該パイプの固有振動数が高圧ポ
ンプからの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射
に伴い噴射管内に発生する脈動圧に伴う脈動周波数60
0Hz〜900Hzより低くなるように重く、かつ重す
ぎて各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴う燃焼加振周波
数200Hz〜400Hzまで低下しないよう固有振動
数を変化させ、最もバランスの良好な重りを選択する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の請求項1、
2、3に対応するコモンレール式ディーゼルエンジン用
燃料噴射管の実施例を示す斜視図、図7および図8は同
請求項1、2、4に対応するコモンレール式ディーゼル
エンジン用燃料噴射管の実施例を示す平面図、図9およ
び図10は同請求項1、2、5に対応するコモンレール
式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例を示す平面
図、図11、図12は同請求項1、2、6に対応するコ
モンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の実施例
を示す斜視図であり、1〜6は重り用クランプ体、7、
8は重り用管体、9、10は重り用コイルスプリング、
11は重り用二つ割り管体、12は重り用半割り片、1
3は弾性部材、Pは噴射管である。
【0009】図1は噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重
り用クランプ体1を装着した実施例であって、該重り用
クランプ体1は1枚の厚肉板材の一端を円弧状に湾曲さ
せて形成した把持壁1−1aを有するブラケット1−1
と平板1−2とからなり、前記ブラケット1−1の把持
壁1−1aを、噴射管Pのほぼ中央部の直管部に嵌合
し、該把持壁の開口側に平板1−2を相重ね、ブラケッ
ト1−1と平板1−2の他端部に穿設したボルト孔1−
3に締結ボルト1−4を貫通しナット1−5にて締付け
て固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振
周波数より高く維持させる構造となしたものである。
【0010】図2は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中
央部の直管部に重り用クランプ体2を装着した実施例で
あって、重り用クランプ体2は1枚の厚肉板材の一端を
円弧状に湾曲させて形成したカール状の把持壁2−1を
有するもので、噴射管Pのほぼ中央部の直管部を把持壁
2−1にて囲みかつかしめて固有振動数を脈動周波数よ
り低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構
造となしたものである。
【0011】図3は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中
央部の直管部に重り用クランプ体3を装着した実施例で
あって、重り用クランプ体3は1枚の厚肉板材を二つに
折り曲げて一端側にほぼ円形の把持壁3−1を形成し、
他端側の平板部3−2に係止爪3−2aおよび係止孔3
−2bと、ボルト孔1−3を有するもので、噴射管Pの
ほぼ中央部の直管部を把持壁3−1でクランプし、一方
の平板部3−2に設けた係止爪3−2aを相手方の平板
部3−2に設けた係止孔3−2bに挿通しかつ折り曲げ
て固定し、さらに好ましくは平板部3−2に穿設したボ
ルト孔3−3に重量を調整した締結ボルト(図示せず)
を貫通しナット(図示せず)にて締付けて固有振動数を
脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く
維持させる構造となしたものである。
【0012】なお弾性部材13は必要に応じて把持壁1
−1a、2−1、把持壁3−1の内周面または噴射管P
の外周面に挿着または接着したカラー、割ブッシュ、バ
ンドあるいはチューブ状からなる樹脂あるいはゴム等製
のものである。
【0013】図4は前記図1と同様、噴射管Pのほぼ中
央部の直管部に重り用クランプ体4を装着した実施例で
あって、重り用クランプ体4は2分割構造のブラケット
4−1、4−2とからなり、このブラケット4−1、4
−2の一端側に設けた円弧状溝4−1a、4−2aの部
分で噴射管Pをクランプし、他端側に設けたボルト孔に
締結ボルト4−3を貫通し装着して固有振動数を脈動周
波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持さ
せる構造となしたものである。
【0014】図5は噴射管Pのほぼ中央部の曲管部に重
り用クランプ体5を装着した実施例であって、その重り
用クランプ体5は噴射管Pの曲管部に合せて厚肉の板材
のほぼ中央部付近を、ボルト孔5−3を設けた平坦な壁
5−2となして所定の角度を屈曲して形成せしめ、かつ
その両側端部にほぼ円形の把持壁5−1を形成するとと
もに前記壁5−2に設けた係止爪5−2aを相手方の平
板部5−4に設けた係止孔5−4aに挿通しかつ折り曲
げて装着するごとく構成したもので、前記把持壁5−1
部をもって噴射管Pの曲管部に跨がってその両側直管部
分に包持状に係着し、さらに好ましくは壁5−2の部分
に穿設したボルト孔5−3に締結ボルトやリベット等
(図示せず)を貫通して固有振動数を脈動周波数より低
下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造と
なしたものである。
【0015】図6も前記図5と同じく噴射管Pのほぼ中
央部の曲管部に重り用クランプ体6を装着した実施例で
あって、その重り用クランプ体6は噴射管Pの曲管部に
合せてほぼ矩形で厚肉の板材中央の曲管部側にボルト孔
6−3を設け、かつ噴射管Pの曲管部を覆うようにその
端部にほぼ円弧状の把持壁6−1aを形成した上下2枚
一対の平板状のブラケット6−1とからなり、前記把持
壁6−1a部をもって噴射管Pの曲管部全体に包持状に
係着し、中央の曲管部側に穿設したボルト孔6−3に締
結ボルトやリベット(図示せず)を貫通して噴射管Pに
取付けて固有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃
焼加振周波数より高く維持させる構造となしたものであ
る。なお、重り用クランプ体6を構成するブラケットは
一体ものでもよい。
【0016】図7、図8は前記のクランプ体に替えて、
管体を用いて噴射管自体の固有振動数を低下させる実施
例であり、図7は噴射管Pのほぼ中央部の直管部に重り
用管体7を外嵌して当該部分を二重管となし、前記重り
用管体7により噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数
より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる
構造となしたものである。また、図8は噴射管Pのほぼ
中央部の曲管部に重り用管体8を外嵌して当該部分を二
重管となし、前記重り用管体8により噴射管P自体の固
有振動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波
数より高く維持させる構造となしたものである。上記燃
料噴射管における重り用管体7、8の開口端末処理とし
ては、かしめ、ろう付け、溶接、接着剤等により、ある
いは熱収縮チューブ等を用いて噴射管Pに固着あるいは
密封することができる。これらは必要に応じて選択使用
する。重り用管体7、8の開口端末を上記の方法により
シールした場合には、噴射管Pと重り用管体7、8との
隙間に水等液体の侵入を防ぐことができるので、腐食を
防止でき耐食性が良い。
【0017】つぎに、図9、図10は前記のクランプ体
や管体に替えて、コイルスプリングを用いて噴射管自体
の固有振動数を低下させる実施例であり、図9は噴射管
Pのほぼ中央部の曲管部の両側直管部に重り用コイルス
プリング9を外嵌し、この重り用コイルスプリング9に
より噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数より低下さ
せ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる構造となし
たものである。また、図10は噴射管Pのほぼ中央部の
曲管部に重り用コイルスプリング10を外嵌し、この重
り用コイルスプリング10により噴射管P自体の固有振
動数を脈動周波数より低下させ、かつ燃焼加振周波数よ
り高く維持させる構造となしたものである。
【0018】このコイルスプリングの場合は、噴射管P
の端部成形や曲げ加工時に軸方向に移動可能であるの
で、加工性が良く、また噴射管Pとコイルスプリング9
または10との間に水が侵入しても瞬時に抜けるので腐
食の可能性がなく耐食性が良好である。また、コイルス
プリングの内径を噴射管Pの外径より小径にすることに
より噴射管Pによくフィットするので、使用中に移動す
ることがない。さらに、図10のように噴射管Pの曲管
部に重り用コイルスプリング10を外嵌した場合には、
使用中にスプリングが軸方向に移動することがない。ま
た、矩形断面のコイルスプリングを用いると、円形断面
のものに比べ断面積が多くなって重くなるのでスプリン
グ長さを短くできる。
【0019】図11は噴射管に取付ける重りとして、二
つ割り構造の管体を用いた例であり、噴射管Pのほぼ中
央部の直管部または曲管部に真っ直ぐもしくは噴射管P
と同じ曲率で曲った(図示せず)重り用二つ割り管状体
11を装着して噴射管P自体の固有振動数を脈動周波数
より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させる
実施例である。この実施例における重り用二つ割り管状
体11は、円筒体などの種々の断面形状の筒体からなる
管状体を縦に均等に二分割し、それぞれの半割り片11
−1を噴射管Pのほぼ中央部の直管部または曲管部(図
示せず)に外嵌した状態で相互にもしくは噴射管に直接
溶接して噴射管Pに取付け、この重り用二つ割り管状体
11により噴射管P自体の固有振動数を低下させる構造
となしたものである。なお半割り片11−1の溶接方法
としては、例えばそれぞれの半割り片11−1の合せ面
にプロジェクションを突設し、それぞれの半割り片11
−1を噴射管Pのほぼ中央部の直管部に外嵌した状態で
プロジェクション溶接を施したり、溝底にプロジェクシ
ョンを設け直接噴射管Pにプロジェクション溶接を施
す。
【0020】また、図12は噴射管に取付ける重りとし
て、図11に示すものと同様な二つ割り構造の管状体の
片方の半割り片12−1を用いた例であり、噴射管Pの
ほぼ中央部の直管部または曲管部(図示せず)に半割り
片12−1を外嵌した状態で噴射管Pに溶接して取付け
ることによって、噴射管P自体の固有振動数を脈動周波
数より低下させ、かつ燃焼加振周波数より高く維持させ
る構造となしたものである。なお半割り片12−1を噴
射管Pのほぼ中央部の曲管部に取付ける場合は、曲管部
と同じ曲率に形成した半割り片を製作して取付ける。
【0021】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るコモ
ンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管は、燃料噴
射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴
い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプか
らの圧送やインジェクターからの高圧燃料の噴射に伴い
発生する脈動圧による脈動周波数未満であり、またその
固有振動数を満足させる手段として、燃料噴射管に各種
の固有振動数低下用重りを設けるという手段をこうじた
ことにより、パイプの形状を変更させる必要がない上、
標準サイズのパイプを使用でき、さらに他のパイプとの
組合わせが不要であり、共振防止を必要とするパイプの
みに重りを取付けるだけで済むなどの効果を奏し、特に
本発明はコモンレール式ディーゼルエンジンの高圧燃料
噴射管内に発生する脈動に起因する噴射管の共振対策に
極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を
示す斜視図である。
【図2】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例を
示す斜視図である。
【図3】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第3実施例を
示す斜視図である。
【図4】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第4実施例を
示す斜視図である。
【図5】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第5実施例を
示す斜視図である。
【図6】本発明の請求項1、2、3に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第6実施例を
示す斜視図である。
【図7】本発明の請求項1、2、4に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を
示す平面図である。
【図8】本発明の請求項1、2、4に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例を
示す平面図である。
【図9】本発明の請求項1、2、5に対応するコモンレ
ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例を
示す平面図である。
【図10】本発明の請求項1、2、5に対応するコモン
レール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第2実施例
を示す平面図である。
【図11】本発明の請求項1、2、6に対応するコモン
レール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例
を示す平面図である。
【図12】本発明の請求項1、2、6に対応するコモン
レール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管の第1実施例
を示す平面図である。
【符号の説明】
1〜6 重り用クランプ体 7、8 重り用管体 9、10 重り用コイルスプリング 11 重り用二つ割り管体 12 重り用半割り片 13 弾性部材 P 噴射管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンレール式ディーゼルエンジンの高
    圧ポンプとコモンレール間もしくはコモンレールとイン
    ジェクター間に配設される燃料噴射管において、燃料噴
    射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴
    い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプか
    らの圧送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に
    伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満であることを
    特徴とするコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴
    射管。
  2. 【請求項2】 コモンレール式ディーゼルエンジンの高
    圧ポンプとコモンレール間もしくはコモンレールとイン
    ジェクター間に配設される燃料噴射管において、燃料噴
    射管の固有振動数が各シリンダーでの燃焼(爆発)に伴
    い発生する燃焼加振周波数より高く、かつ高圧ポンプか
    らの圧送およびインジェクターからの高圧燃料の噴射に
    伴い発生する脈動圧による脈動周波数未満となるように
    燃料噴射管のほぼ中央付近に固有振動数低下用重りを設
    けたことを特徴とするコモンレール式ディーゼルエンジ
    ン用燃料噴射管。
  3. 【請求項3】 前記重りがクランプ体であることを特徴
    とする請求項2記載のコモンレール式ディーゼルエンジ
    ン用燃料噴射管。
  4. 【請求項4】 前記重りが噴射管に外挿した管体であ
    り、当該部分を二重管となしたことを特徴とする請求項
    2記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料噴射
    管。
  5. 【請求項5】 前記重りが噴射管に外挿したコイルスプ
    リングであることを特徴とする請求項2記載のコモンレ
    ール式ディーゼルエンジン用燃料噴射管。
  6. 【請求項6】 前記重りが噴射管に外挿した二つ割り構
    造もしくは半割構造の管状体であることを特徴とする請
    求項2記載のコモンレール式ディーゼルエンジン用燃料
    噴射管。
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