ネットワークでトポロジーマップを用いて装置をモニタ及び制御する方法及び装置である。本発明は、トポロジー情報を供給することができるあらゆるネットワークに適用することができる。IEEE1394シリアルバス規格に準拠したディジタルネットワークは、本発明に係るデバイスユーザインタフェースを適用することができる最適なネットワークである。
以下の詳細な説明において、トポロジーマップとコネクションマップは、異なる意味で使用されている。トポロジーマップは、ネットワークの正確なトポロジーを表し、ネットワークの装置間の相互の接続を表示する。対照的に、コネクションマップは、装置のアイコン又は名前を表示するが、ネットワークの正確なトポロジーを必ずしも表示する必要はない。これらの言葉の区別は、本明細書を参照することによって更に明白になる。ユーザがネットワークを構成する装置を操作する際に、ネットワークの正確なトポロジーを知る必要がないときは、コネクションマップでも本発明の目的を十分に達成することができる。したがって、以下に示すトポロジーマップは任意のものとなる。
図1は、ディジタルネットワーク100の構成を示すブロック図である。ディジタルネットワーク100は、IEEE1394シリアルバス規格に準拠している。ディジタル衛星システム統合受信デコーダ(以下、DSSIRDという)101は、アナログケーブル102を介してテレビジョン受像機/オーディオセット104に接続されている。一実施例では、トポロジー情報がDSSIRD101に供給され、DSSIRD101は、このトポロジー情報からマップを作成する。他の実施例では、テレビジョン受像機/オーディオセット104がIEEE1394シリアルバス規格に準拠したインタフェースを有し、ディジタルネットワーク100に接続されているときは、トポロジー情報がテレビジョン受像機/オーディオセット104に供給され、テレビジョン受像機/オーディオセット104は、このトポロジー情報からマップを作成する。また、DSSIRD101は、ディジタルネットワーク100中で、ディジタルビデオディスク(以下、DVDという)プレーヤ110、ディジタルビデオレコーダ1(以下、DVTR1という)−112、ミニディスク(以下、MDという)レコーダ120及びディジタルビデオレコーダ2(以下、DVTR2という)−122に接続されている。
当業者には明らかなように、ディジタルネットワーク100の各装置、すなわちDSSIRD101、DVDプレーヤ110、DVTR1−112、MDレコーダ120及びDVTR2−122がシリアルバスの対応するノードに関連付けられている。一般的に、ノードが接続されている装置は、そのノードのローカルホストの働きをする。すなわち、DSSIRD101は、DSSIRDノードのローカルホスト、DVDプレーヤ110は、DVDプレーヤノードのローカルホスト、DVTR1−112は、DVTR1ノードのローカルホスト、MDレコーダ120は、MDレコーダノードのローカルホスト、DVTR2−122は、DVTR2ノードのローカルホストである。全てのノードがローカルホストに接続されている必要はなく、また、ローカルホストは、常に電源が入っている状態でなければならないという必要もない。
ケーブル108等のケーブルは、ポイントツーポイントリンクであり、2つのノードを接続する。DSSIRDノードは、このケーブル108によってDVTR1ノードに接続され、ケーブル106によってDVDプレーヤノードに接続されている。DVTR1ノードは、ケーブル116によってMDレコーダノードに接続され、ケーブル118によってDVTR2ノードに接続されている。MDレコーダノードは、ケーブル114によって図示しない他の周辺機器に接続されている。
各ケーブル106、108、114、116、118は、IEEE1394シリアルバス規格に準拠しており、第1の信号を伝送するための一対の第1の差動信号線、第2の信号を伝送するための一対の第2の差動信号線及び電源供給線を有する。
各ノードの構成は基本的には同一であるが、各ノードのうちの幾つかは、それらの特定の機能のために簡略化されている。このように、各ノードは、それらの各ローカルホストの必要性を満たすように改造することができる。各ノードは、1つ以上のポートを有する。例えば、図1に示すように、DSSIRDノードは2つのポートを有し、DVDプレーヤノードは1つのポートを有する。
図2Aは、DSSIRD124の構成を示すブロック図である。アンテナ130は、人工衛星126からの信号128を受信する。信号128は、低雑音ブロック(LNB)で増幅されて、チューナ132に供給される。当業者には明らかなように、チューナ132に供給される信号は、多数の個別のチャンネルから構成されている。ユーザが選局したいチャンネルは、チューナ132によって信号128から選択され、QPSK復調器134に送られる。選局されたチャンネルは、QPSK復調器134で、QPSK復調、ビタビ復号、ディインタリーブ及びリードソロモン復号の処理が施される。復号化された信号136は、メインブロック138に送られて、更に処理が施される。
図2Bは、メインブロック138の構成を示すブロック図である。図2Bに示すように、復号化された信号158は、トランスポートパケットパーサ(以下、TPPという)164で解析され、DESエンジン166で復号化される。復号化された信号は、トラフィックコントローラ(以下、TCという)168の制御のもとで外部RAM160に格納される。
中央処理装置(以下、CPUという)182からの信号に応答して、格納された信号は、外部RAM160から読み出され、TC168を介してMPEGビデオデコーダ180又はMPEGオーディオデコーダ188に供給される。MPEGビデオデコーダ180からの出力信号は、オンスクリーンディスプレイ(OSD)174でオンスクリーンディスプレイ信号と混合され、NTSC/PALエンコーダ170によりNTSC方式又はPAL方式のアナログ信号に変換されて、テレビジョン受像機/オーディオセット104に伝送される。ディジタルオーディオ信号は、MPEGオーディオデコーダ188からオーディオD/A変換器144に供給され、アナログオーディオ信号に変換される。そして、このアナログオーディオ信号は、テレビジョン受像機/オーディオセット104に伝送される。
CPU182は、上述した処理を全て制御する。CPU182は、内部高速バス172を介して、オンチップRAM176、オンチップROM184、拡張バスインタフェース178及びTC168と通信する。また、CPU182は、拡張バスインタフェース178及び拡張バス190を介して、ROM192、モデム196、リモートコマンドユニットインタフェース(以下、RCF−IFという)194と通信する。RCF−IF194は、図示しないリモートコントローラ(RCU)からコマンドを受信し、それらを拡張バス190を介してCPU182に供給する。リンク(LINK)レイヤIC198及び物理(PHY)レイヤIC200は、拡張バスインタフェース178及び拡張バス190を介してCPU182と通信する。物理レイヤIC200は、リンクレイヤIC198に接続されているとともに、データ線及び制御線を介して、IEEE1394シリアルバス規格の他のノードに接続される。
リンクレイヤIC198と物理レイヤIC200は、DSSIRD124のIEEE1394シリアルバスインタフェースを構成している。CPU182によって伝送されるIEEE1394シリアルバスインタフェースの全てのコマンドは、拡張バス190を介してリンクレイヤIC198に転送される。IEEE1394シリアルバスインタフェースのコマンドは、物理レイヤIC200を介して送信され、最終的にディジタルネットワーク100の目的地のノードに伝送される。図1のディジタルネットワーク100の他の装置からのコマンドは、物理レイヤIC200で受信され、リンクレイヤIC198に供給される。リンクレイヤIC198は、これらのコマンドを拡張バス190を介してCPU182に転送する。オーディオ及びビデオデータは、IEEE1394シリアルバスインタフェースのデータバス186を介して、DSSIRD124とリンクレイヤIC198の間で転送される。DSSIRD124がデータを送信するときには、TC168は、外部RAM160又はDESエンジン166からのデータをリンクレイヤIC198に転送する。DSSIRD124がデータを受信するときには、リンクレイヤIC198は、このデータをIEEE1394シリアルバスインタフェースのデータバス186を介してTPP164に送る。
図3は、本発明に係るデバイスユーザインタフェースのトポロジーマップを作成する一般的な処理を示すフローチャートである。ケーブル環境の作成、すなわちバス初期化、自己識別及び装置識別等の幾つかのステップがある。
ステップ202において、バス初期化が行われる。処理を開始して、新しいノードがディジタルネットワーク100に接続されると、リセット信号がディジタルネットワーク100の全てのノードを特別な状態、すなわち全てのトポロジー情報をクリアして次のステップを行う状態にする。バス初期化のとき、物理レイヤIC200は、各ポートの接続状態を内部でラッチする。ポートの接続状態が変化するとき、例えば、隣接する装置が取り外されたり、新たな装置が追加されたとき、物理レイヤIC200は、バス初期化を自動的に開始する。IEEE1394シリアルバスインタフェースでは、接続されたポートがないノードは分離される。1つの接続されたポートを有するノードは、葉(又は子)であり、2つ以上の接続されたポートを有するノードは、枝(又は親)である。したがって、ルートノードは葉又は枝である。
ステップ204において、ツリー識別が行われる。ツリー識別では、一般的なネットワークトポロジーをツリーとして識別し、すなわち1つのノードがルートノードと指定され、全ての物理的な接続は、それらに関連し、ルートノードに対する方向性を有する。各ノードの各接続されたポートは、(ルートに近いノードに接続された)親ポート、又は(ルートから遠いノードに接続された)子ポートと表示される。接続されていないポートは、「オフ」と表示され、アービトレーション処理を行わない。ツリー識別は、この分野でよく知られている。
ステップ206において、各ノードに独自の物理的識別子を選択する機会を与え、自己識別させて、自己をバスに取り付けられた管理アイデンティティに識別させる。このステップにより、低電力管理及びネットワークシステムトポロジーマップを作成することができる。この処理もこの分野ではよく知られている。自己識別ステップの間に、全てのノードは、他のノードから識別される。一般的な自己識別パケットを図4に示す。
自己識別ステップ206の間、各ノードは、ディジタルネットワーク100の全てのノードから自己識別パケットを受信する。DSSIRD124のCPU182は、リンクレイヤIC198からこれらのパケットを受信し、これらの情報の一部を外部RAM160の自己識別パケットテーブル内に格納する。本発明に係るデバイスユーザインタフェースのマップを作成するためには、物理識別(phy−ID)及び各自己識別パケットのポート状態ビットのみが必要である。
図5は、図1に示すディジタルネットワーク100の典型的な自己識別パケットテーブル218を示す図である。この自己識別パケットテーブル218において、「親」は、ポート状態が10である親ノードを識別する(図4のポート状態ビットp1、p2等を参照)。「子」は、ポート状態が11である子ノードを識別する。「無接続」は、自己のポートが他の物理レイヤICに接続されていないことを示し、ポート状態は01である。最後に、「ポート無し」は、自己のポートが自己の物理レイヤIC上にないことを示し、ポート状態は00である。自己識別パケットテーブル218の装置名の欄は図3のステップ208で完成される。
ここで、再び図3に戻って説明する。自己識別ステップの後、ステップ208において装置識別が行われる。このステップ208の間、DSSIRD124は、全てのノードにコマンドを送り、それぞれの装置の種類について問い合わせる。
よく知られているように、装置の種類の情報は、IEEE1394シリアルバスの各ノードに関連付けられたコンフィギュレーションROMに格納され、そこから取り出される。
ノードからの応答に従って、DSSIRD124は、独自の装置名を各ノードに自動的に関連付ける。例えば、DVTRは、「DVTR」と命名される。複数のDVTRが接続されている場合は、DVTR1、DVTR2のように各装置名に添え字が付け加えられる。
応答が受信されると、自己識別パケットテーブル218の装置名の欄は完成され、図5に示すようになる。DSSIRD124が装置名を自動的に割り当てるので、ユーザは、装置に適切な装置名を付けるだけでよい。
ステップ210において、各装置は作成されたマップ上でアイコン又は装置名で表される。マップを作成する際、DSSIRD124のCPU182は、コマンドを実行し、他のアイコンに最適に関連付けられた各アイコンを表示装置(すなわち、テレビジョン受像機の画面又は他の表示装置)に表示する。
図6は、図1に示すディジタルネットワーク100の典型的なコネクションマップを示す。トポロジーマップの場合、(コネクションマップと対照的に、)DSSIRD124のCPU182は、自己識別パケットテーブル218に格納された物理識別及びポート状態情報を使用して、正確なトポロジーマップを作成しなければならない。図7は、図1に示すディジタルネットワーク100の典型的なトポロジーマップを示す。
図6及び図7に示すグラフィカル表示は、ディジタルネットワーク100を構成する各コンポーネントを表すアイコンを示している。以下に示すように、アイコンはこの分野で周知のプログラミング技術によって表示され、様々な装置の操作を制御できるグラフィカルインタフェースをユーザに提供する。様々な装置のグラフィカル表示は、多数の非現実的な表示の幾つかであることがわかる。更に、グラフィカル表示の代わりに簡単なテキスト文章も使用することができる。
グラフィカルアイコンを使用する場合、アイコンに動きを与えることができる。
例えば、DVTR1が動作しているときは、DVTR1を表すアイコンは、グラフィカルアイコンに表示されているビデオテープに動きを与える。
図8は、新たなトポロジーマップを作成するとき、図5の自己識別パケットテーブル218を変更する際のCPU182の一般的な処理を示すフローチャートである。ステップ228において、子の識別カウンタ(以下、CIDという)は0に初期化される。ステップ230において、CIDが自己識別パケットテーブル218の最大の物理ID(以下、phy_IDという)値を超えるかどうかを判定するためのテストが行われる。
この実施例では、ディジタルネットワーク100の各ノードは、00(DVDプレーヤ110)、01(MDレコーダ120)、02(DVTR2−122)、03(DVTR1−112)及び04(DSSIRD101)のphy_ID値を有する。phy_ID値は、上述したノードの自己識別ステップの間に伝送されてきたノード自己識別パケットから取り出される。CIDが最大phy_ID値を超えているときは、自己識別パケットテーブル218の全てのセルは以下に示すようにテストされ、処理はステップ232で終了する。
ステップ234において、第2のカウンタであるCポートが自己識別パケットテーブル218の最大ポート番号として設定される。この実施例では、最大のポート番号は3である。ここで、当業者には明らかなように、最大ポート番号がディジタルネットワーク100の機器構成及びディジタルネットワーク100を構成するノードによって変化する。CID及びCポートの2つのカウンタは、自己識別パケットテーブル218のセル毎の検索を決定するプレースホルダ(place holder)として使用される。
このセル毎の検索は、ステップ236において開始され、CID及びCポートで定義されるセルのテストが行われる。この実施例では、最初にテストされるセルは、セル214である。これは、CIDが最初に0にセットされ、Cポートが最初は3にセットされるからである。CIDは、セル毎に検索される自己識別パケットテーブル218の行を示し、Cポートは、セル毎に検索される自己認識パケットテーブル218の列を示す。CIDで決定される行とCポートで決定される列の交点は、ステップ236でテストされるセルを定義する。ステップ236のテストは、現在のセルが子セルであるかどうかを判定する。すなわち、このテストは、phy_ID又はCIDで定義されるノードのCポートで定義されるポートが子ポートであるかどうかを判定する。最初のセル214に対するテストは、否定条件になり、処理はステップ240に進む。
ステップ240において、列1のセル、すなわちセル212がテストされているかどうかを判定するチェックが行われる。テストがされていないときは、処理はステップ246に進み、第2のカウンタであるCポートが決定される。一方、テスト中の現在のセルが列1の中に入っているときは、CIDの値が増加される。このようにして、自己識別パケットテーブル218のセルは、最大のポート番号から最小のポート番号までCIDによって定義された行に亘って動くことによってテストされる。ある行の列1のセルがテストされると、テストのために処理は、次の最も高いCID行の列3のセルを選択する。したがって、セル212がテストされた後、セル216が次にテストされる。この処理は、ステップ236で子セルが見つかるまで続けられる。セル226は、見つけられた最初のそのような子セルである。セル226は、DVTR1のポート番号3を表す。
自己識別パケットテーブル218の子セルが見つかると、処理はステップ238に進み、第3のカウンタ(以下、PIDという)が、現在のCIDの値−1に等しく設定される。したがって、セル226が見つかると、PIDは2(CID=3−1)に等しく設定される。
次に、ステップ242において、第4のカウンタであるPポートが、最大のポート番号と等しく設定される(この具体例では、最大のポート番号は3である)。2つのカウンタPIDとPポートは、自己識別パケットテーブル218の第2の検索のためのプレースホルダとして使用される。第2の検索の目的は、ステップ236で見つけられた子セルとマッチングする自己識別パケットテーブル218の親セルを見つけることである。
このマッチングする親セルの検索は、ステップ248で開始され、現在のPID及びPポートの値で定義されるセルがテストされる。PIDは、テストされる行を定義し、Pポートは、テストされる列を定義する。したがって、上述の動作を続けることにより、セル226が子セルと識別された後は、PIDは2に設定され、Pポートは3に設定され、したがってセル222が定義される。セル222は、ステップ248でテストされ、親セルでないことが決定される。そして、処理はステップ250に進む。
ステップ250において、カウンタPポートが現在1に等しいかどうかのチェックが行われる。1でないときは、処理はステップ254に進み、Pポートは1だけ減少される。Pポートの現在の値が1に等しいとき、処理はステップ256に進み、PIDの値は1だけ減少される。このようにして、自己識別パケットテーブル218は、行の最後のセル(すなわち、列1のセル)がテストされた後、各行に亘って右から左に、テーブルの中で上方に向かってセル毎に検索される。この種の検索により、セル220が、見つけられた第1の親セルとして識別される。
ステップ248で親セルが見つかった場合、処理はステップ252に進む。ステップ252において、ステップ236で見つかった子セルは変更される。特に、「子」は削除され、そのセルに、CPU182は、PID及びPポートの対応する値を書き込む。すなわち、そのセルは、ディジタルネットワーク100の対応する親のphy_IDとPポートの数で定義される。そして、処理はステップ258に進み、「親」はステップ248で識別されたセルから削除される。「親」の代わりに、CPU182は、CID及びCポートの値を書き込む。すなわち、そのセルは、ディジタルネットワーク100の対応する「子」のphy_ID及びポート番号で定義される。
このようにして、自己識別パケットテーブル218の全ての親セルと子セルは変更され、それらの各子及び親ノードの適切なphy_ID及びポート番号が反映される。図9は、完全に変更された自己識別パケットテーブル260を示す図である。自己識別パケットテーブル260のセル264は、自己識別パケットテーブル218のセル226に対応している。同様に、セル262は、セル220に対応している。
自己識別パケットテーブル260に含まれている情報を用いて、CPU182は、(コネクションマップではなく)トポロジーマップを作成するために、ノード間の適切な接続を表示装置上に作成する。すなわち、ディジタルネットワーク100の様々な装置を示すアイコンが上述したように描かれる。ここでは、図6に示すような(様々なコンポーネントの論理的接続を示す)単なるコネクションマップを作成するよりも、図7に示すような(様々なコンポーネントの物理的接続を示す)トポロジーマップが作成される。これは、CPU182は、現在phy_ID及びポート番号に関する適切な情報を有し、ディジタルネットワークの実際のトポロジーの正確な再現を行うからである。図1のディジタルネットワーク100に示すように、DVTR2のポート1とDVTR1のポート3の間に接続線が描かれる。セル264とセル262は、そのような接続が識別される情報を有する。図7の全体のトポロジーマップは、DSSIRD101とテレビジョン受像機/オーディオセット104の間の既知のアナログ接続を除き、以上のようにして作成される。
図10及び図11は、本発明に係るデバイスユーザインタフェースの典型的なグラフィカルユーザインタフェースを示す図である。ユーザコマンドに応答して、DSSIRD101のCPU182は、上述したコネクションマップ又はトポロジーマップを作成し、外部RAM160に格納する。これから説明する方法は、トポロジーマップの使用にも同様に適用されるが、コネクションマップの使用に適用されるものとする。マップデータは、TC168を介してOSD174に送られ、復号化されたビデオデータと混合される。混合された信号は、NTSC方式又はPAL方式のアナログ信号に変換され、テレビジョン受像機/オーディオセット104に送られる。コネクションマップは、テレビジョン受像機/オーディオセット104のテレビジョン受像機の映像にスーパインポーズされる。
図10は、コネクションマップを使用してユーザがどのようにディジタルネットワーク100を制御できるかを示す図である。ユーザが、DVDプレーヤ110から再生された情報をDVTR1−112のビデオテープに記録し、同時にDVTR2−122のビデオテープをDSSIRD101を介してテレビジョン受像機/オーディオセット104で再生したいとする。送信ノード及び対応する受信ノードを指定するときには、2つの方法がある。
例えば、図10は、ドラッグアンドドロップの操作方法を示す図である。ユーザは、カーソル278を用いて、DVDプレーヤ110のDVDプレーヤアイコン270を選択し、受信アイコンにドラッグする。この具体例では、ハイライト(強調)表示されたDVDプレーヤアイコン270がドラッグされ、DVTR1アイコン274にドロップされる。アイコンの選択及びドラッグアンドドロップ操作は、赤外線リモートコントローラ等のカーソル制御装置を用いて行われる。この操作に応答して、DSSIRD101のCPU182は、DVDプレーヤ110に再生コマンドを送る。DVDプレーヤ110は、この再生コマンドに応答して再生を開始し、再生データをディジタルネットワーク100に出力する。また、CPU182は、DVTR1−112にコマンドを送り、DVTR1−112にDVDプレーヤ110からのデータを記録させる。これらのコマンドは、IEEE1394シリアルバス規格に準拠したディジタルネットワーク100を介して伝送される。
同様にして、DVTR2−122からデータを再生するときには、DVTR2アイコン276をDSSIRDアイコン266又はテレビジョン受像機アイコン268にドラッグアンドドロップすることによって行われる。DSSIRD101とテレビジョン受像機/オーディオセット104とは、アナログケーブルによって接続されている。このコネクションマップ中では、DSSIRD101とテレビジョン受像機/オーディオセット104は、同一のノードと見なされる。ユーザは、複数のノードを操作することもできる。例えば、ユーザは、DVDプレーヤアイコン270をDVTR1アイコン274とDVTR2アイコン276の両方のアイコンにドラッグアンドドロップすることにより、DVDプレーヤ110の再生信号をDVTR1とDVTR2の両方で記録することができる。
図11は、デバイス制御の第2の方法であるポップアップメニューの操作方法を示す図である。ユーザがDVDプレーヤアイコン280を選択すると、ポップアップメニュー−286が現れる。カーソル284を用いてポップアップメニュー−286の再生ボタンを選択すると、DVDプレーヤ110が再生を開始する。同様に、DVDプレーヤ110の再生データをDVTR1−112で記録するためには、ユーザは、DVTR1アイコン282のポップアップメニューから記録ボタンを選択する。DVTR1−112及びDSSIRD101は、簡単に制御することができる。
図10に示すドラッグアンドドロップ操作は、記録及び再生を開始するより簡単な方法であるが、ポーズ、早送り、巻戻し、スローモード等の複雑なコマンドは、図11に示すポップアップメニュー操作でより簡単に行うことができる。
図12は、コネクションマップで表示されたディジタルネットワーク100の各装置間の信号の流れを示す図である。信号の流れは、矢印294、292で示される。一実施例では、これらの矢印294、292は、異なる情報なので、異なる色で表示される。矢印は、再生及び/又は検索のとき動き、ポーズのときフラッシュオン/オフする。記録又は再生が停止されると、矢印は消える。矢印294、292の動きは、周知のプログラム技術を用いて行われる。
図13は、本発明に係るデバイスユーザインタフェースのコネクションマップ上で装置の情報がどのように検索されるかを示す図である。DVTRアイコン304のポップアップメニュー306から情報ボタン310が選択されると、DSSIRD101は、DVTR2−122で再生されるビデオテープに関する情報を送るようにコマンドをDVTR2−122に送信する。そして、DVTR2−122は、テープ情報を返信する。この情報は、図13に示すように、画面上に情報ウィンドウ302として現れる。情報ウィンドウ302の内容は、選択された装置とその機能によって定まる。デバイス情報の具体例としては、時間(テープ/ディスクの残り時間、再生/記録の総時間)、タイトル(装填されているテープ又はディスクの名前)、書込み保護(オン又はオフ)及び再生モード(長時間再生又は標準再生)がある。
新たな装置がIEEE1394シリアルバスネットワークに接続されると、この装置を表すグラフィカル画像がグラフィカルユーザインタフェースに動的に表示される。同様に、ある装置がIEEE1394シリアルバスのネットワークから取り外されると、グラフィカルユーザインタフェースのこの装置を表していたグラフィカル画像は灰色になる。好ましい実施例では、このグラフィカル画像の影はそのまま残り、この装置が再びIEEE1394シリアルバスのネットワークに接続されると、このグラフィカル画像が元のフルカラーとなる。ネットワークシステムの電源をオフにしてからオンにすると、IEEE1394シリアルバスに実際に接続されている装置のグラフィカル画像のみがグラフィカルユーザインタフェースに表示される。したがって、ある装置がIEEE1394シリアルバスから取り外されると、その装置を表すグラフィカル画像が灰色になり、ネットワークシステムの電源をオフにしてからオンにすると、この装置がIEEE1394シリアルバスに接続されていない場合には、この装置のグラフィカル画像はなくなる。又は、ある装置がIEEE1394シリアルバスから取り外されると、この装置のグラフィカル画像が削除される。更に他の実施例では、この装置がIEEE1394シリアルバスに接続されているが、電源がオフにされているときは、この装置のグラフィカル画像は灰色になり、グラフィカルユーザインタフェースのユーザに、この装置が現在使用できないことを知らせる。
図14は、デバイス制御の第3の方法を説明するための図である。ここで、グラフィカルユーザインタフェース320は、バス表示ウィンドウ338と、制御表示ウィンドウ322とを有する。バス表示ウィンドウ338には、IEEE1394シリアルバスネットワークに接続されている装置が表示される。バス構造340のグラフィカル表示は、表示されている各装置が互いに接続されていることを表している。このグラフィカル表示は、上述したトポロジーマップあるいはコネクションマップである。グラフィカルユーザインタフェース320上に表示されているコンピュータ336は、バス構造340に接続される。グラフィカルユーザインタフェース320のバス表示ウィンドウ338において、コンピュータ336のグラフィカル表示は、バス構造340のグラフィカル表示に接続されているように示されている。同様に、コンパクトディスク(CD)チェンジャ334と、磁気ディスク(MD)レコーダ332と、ステレオアンプ330と、テレビジョン受像機328と、ビデオプリンタ326と、ディジタルカセットレコーダ(VTR)324とがバス構造340に接続されているように示されている。バス構造340に接続されているこれらの装置は、例示的なものであり、本発明の範囲、すなわち特許請求の範囲を限定するものではない。
情報は、制御表示ウィンドウ322を介してユーザに提供される。また、ユーザは、制御コマンドを入力し、現在のタスク用のオプションを制御表示ウィンドウ322を介して選択する。ユーザは、制御コマンドを入力し、カーソル制御装置を用いて、オプションを選択する。グラフィカルユーザインタフェースで実行し、制御することができるタスクは、タスクウィンドウ312、314、316、318に表示される。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、実行するタスクを選択する。一旦選択されると、現在のタスクは、制御表示ウィンドウ322に表示される。タスクウィンドウ312、314、316、318は、ネットワークシステムの一般的な能力に基づいて一般的なタスクを適切に表示する。他の実施例では、タスクウィンドウ312、314、316、318は、シリアルバスネットワークに接続された装置の種類と、これらの装置の能力に基づいて特定のタスクを表示する。当業者には明らかなように、本発明の範囲は、グラフィカルユーザインタフェースに表示されたタスクの数に限定されるものではない。ネットワークシステムによって定まる適切な数のタスクが、グラフィカルユーザインタフェースに表示される。
図15は、新たな装置がIEEE1394シリアルバスネットワークに接続されたときのグラフィカルユーザインタフェース350の変化を示す図である。
ディジタルビデオカメラ(digital camcorder)が最初にIEEE1394シリアルバスネットワークに接続されると、接続された装置の種類及びアドレスを識別する情報がIEEE1394シリアルバスを介して送信される。グラフィカルユーザインタフェース350を表示するホストコンピュータ装置は、この情報を受信し、新しい装置、この具体例ではディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスに接続されたことを認識する。そして、ホストコンピュータ装置は、画像ライブラリからディタルビデオカメラのグラフィカル画像を得る。画像ライブラリは、ホストコンピュータ装置のメモリ内に格納されており、このメモリにはIEEE1394シリアルバスに接続することができる異なる装置のグラフィカル画像も格納されている。あるいは、ホストコンピュータ装置は、その装置自体のメモリからその装置のグラフィカル画像を得ることができる。ディジタルビデオカメラのグラフィカル画像は、バス表示ウィンドウ370内にディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368として表示される。
ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368が最初にバス表示ウィンドウ370に表示されると、2つの装置間の初期化している通信を表す、動きが与えられたデータストリーム374が、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368とホストコンピュータ装置のグラフィカル表示366間のバス構造の表示372内に表示される。ディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスネットワークに接続されている間は、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368は、バス表示ウィンドウ370にフルカラーで表示される。
ディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスネットワークから取り外されると、ディジタルビデオカメラの影又は輪郭を残して、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368は灰色になる。ネットワークシステムの電源がオフにされる前に、ディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスネットワークに再び接続されると、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368は、再びフルカラーとなる。ディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスネットワークに再び接続される前に、ネットワークシステムの電源がオフにされると、ネットワークシステムの電源が再びオンにされたときには、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368はなくなる。他の実施例では、ディジタルビデオカメラがIEEE1394シリアルバスネットワークから取り外されると、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368は直ちに削除される。更に、他の実施例では、IEEE1394シリアルバスネットワークに接続された状態で、ディジタルビデオカメラの電源がオフにされると、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示368は灰色になる。このことは、ディジタルビデオカメラはネットワークに接続されているが、現在使用できないことを表している。
図16は、ユーザによって選ばれ、現在選択されているタスクが、グラフィカルユーザインタフェース386の制御表示ウィンドウ392にどのように表示されるかを示す図である。この図16に示す現在選択されているタスクは、ディジタルビデオカメラからのビデオフレームをビデオプリンタで印刷するタスクである。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、タスクウィンドウ376内のビデオフレーム印刷タスクを選ぶことによって、このタスクを選択する。特定のタスクが選択されると、このタスクに対応するボタンがハイライト表示される。現在のタスクが制御表示ウィンドウ392内に表示されるとき、制御表示ウィンドウ392には、デバイスサブウィンドウ388と、コマンドサブウィンドウ394と、タスク制御サブウィンドウ396とが表示される。このタスクを完了させるために使用される装置のグラフィカル表示は、デバイスサブウィンドウ388内に表示される。図16に示すビデオフレームの印刷タスクにおいて、デバイスサブウィンドウ388内に表示されるグラフィカル表示は、ビデオプリンタのグラフィカル表示である。
ユーザによって選択されるコマンドは、コマンドサブウィンドウ394内に表示される。図16に示すビデオフレームの印刷タスクにおいて、ユーザが利用できるコマンドは、スタート、印刷及びダビングである。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、コマンドサブウィンドウ394内の1つのコマンドを選択する。表示されているコマンドの全てが、何時でも選択できるとは限らない。選択できるときには、コマンドは、スタートコマンド390のようにハイライト表示される。
タスク制御サブウィンドウ396には、タスクを完了するためにユーザが利用できるオプションが表示される。図16に示すビデオフレームの印刷タスクにおいては、ユーザが印刷のために選択することのできるビデオフレームは、タスク制御サブウィンドウ396内のフレームウィンドウ398に表示される。表示されるビデオフレームは、この場合、ディジタルビデオカメラであるビデオソースから読み込まれる。ディジタルビデオカメラ内のテープ上の所定の間隔のビデオフレームが表示される。好ましくは、この図に示すビデオフレームの印刷において、1秒間隔のビデオフレームが、フレームウィンドウ398内に表示される。ユーザは、タスク制御サブウィンドウ396に表示された制御選択オプション402を使用して、これらのビデオフレームをスクロールすることができる。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、制御選択オプション402のうちの1つを選択する。ビデオフレームは、1秒の間隔の割合で、ユーザによって選択された制御選択オプション、例えば再生、早送り、巻戻し、停止及びポーズの順序に基づいて表示される。
ユーザは、カーソル制御装置を用いて、印刷のために、フレームウィンドウ398に表示された1つ以上のビデオフレームを選択する。図16の具体例では、ユーザはフレームウィンドウ398のビデオフレームを選択している。一旦選択されると、フレームウィンドウ398のビデオフレームは、選択フレームウィンドウ384内に最初に表示され、ユーザがコマンドサブウィンドウ394からプリントコマンドを入力すると、1回印刷される。
ビデオフレームを印刷するために、データがディジタルビデオカメラからビデオプリンタに送られるとき、データの動きが与えられたストリーム424がバスシステム422内に示される。データの動きが与えられたストリーム424は、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示418からビデオプリンタのグラフィカル表示406に流れるように見える。データの動きが与えられたストリーム424によって、ユーザは、IEEE1394シリアルバスネットワークに接続された装置の動作をモニタすることができる。
図17は、グラフィカルユーザインタフェース438の制御表示ウィンドウ446内の音楽ライブラリにアクセスする現在選択されたタスクを示す図である。音楽ライブラリにアクセスするタスクにより、CDチェンジャに収納されているCDをステレオアンプによって再生することができる。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、タスクウィンドウ430の音楽ライブラリにアクセスするタスクを選ぶことにより、このタスクを選択することができる。CDチェンジャのグラフィカル表示は、デバイスサブウィンドウ440内に表示される。コマンドサブウィンドウ450としては、再生、ポーズ及び停止コマンドとともに、カーソル制御装置を用いてユーザが制御できるボリューム、バス、トレブルのスライド制御が含まれる。図17に示す音楽ライブラリにアクセスするタスクでは、利用可能な音楽CDがCDウィンドウ452に表示されている。ユーザは、制御選択オプション434とカーソル制御装置を用いて、利用可能な音楽CDをスキャンする。
ユーザは、カーソル制御装置を用いて、CDウィンドウ452に表示されたCDの1つを選択する。一旦選択されると、CDのタイトルがアルバム名サブウィンドウ436に表示される。図17に示す具体例では、選択されたCDはCD444である。選択されたCDの利用可能な曲のタイトルは、曲リストサブウィンドウ448に表示される。ユーザは、カーソル制御装置を用いて、曲リストサブウィンドウ448から再生する曲を選ぶことができる。
再生するために選択された曲は、再生リストサブウィンドウ454に選択された順番でリストアップされる。
CDから曲が再生され、データがCDチェンジャからアンプに送られると、データの動きが与えられたストリーム474が、バスシステム478内に表示される。データの動きが与えられたストリーム474は、CDチェンジャのグラフィカル表示466とアンプのグラフィカル表示462の間を流れるように見える。
図17に示す具体例においては、ビデオをダビングするタスクが以前にユーザによって開始されている。このタスクは、ディジタルビデオカメラのテープの一部を選択して、ビデオデータをテレビジョン受像機で再生すると同時に、ディジタルVTRのテープにコピーすることを含んでいる。このタスクは、選択されたCDが再生されると同時に完了される。したがって、IEEE1394シリアルバスネットワーク478の表示中を同時に流れる動きが与えられた2つのデータストリームが見られる。すなわち、動きが与えられたデータストリーム474は、CDチェンジャのグラフィカル表示466と再生CDタスクのステレオアンプのグラフィカル表示462間を流れるように見える。動きが与えられたデータストリーム476は、ディジタルビデオカメラのグラフィカル表示470と、テレビジョン受像機のグラフィカル表示460と、ダビングビデオタスクのためのディジタルVTRのグラフィカル表示456との間を流れるように見える。タスクが終了して、データがこれらの装置間を流れなくなると、グラフィカルユーザインタフェースの動きが与えられたデータの流れは消える。
本発明に係るグラフィカルユーザインタフェースによって、好ましくはIEEE1394シリアルバスネットワークによって互いに接続された装置の動作を制御し、モニタすることができる。また、本発明に係るグラフィカルユーザインタフェースは、他の種類のネットワークよって互いに接続された装置の動作を制御し、モニタすることにも使用することができる。グラフィカルユーザインタフェースのバス表示ウィンドウ472は、IEEE1394シリアルバスネットワークに接続された装置を表示する。新たな装置がIEEE1394シリアルバスネットワークに接続されると、その装置のグラフィカル表示がバス表示ウィンドウ472内に表示される。ある装置がIEEE1394シリアルバスネットワークから取り外されると、この装置が再び接続されるか又はネットワークシステムの電源がオフにされるまで、グラフィカル表示の影が残る。
装置に接続されたIEEE1394シリアルバスのグラフィカル表示も、バス表示ウィンドウ472内に表示される。データがIEEE1394シリアルバスネットワークの装置間を流れるとき、データの動きが与えられたストリームが、IEEE1394シリアルバスネットワークの表示内のこれらの装置のグラフィカル表示間を流れる。したがって、ユーザは、IEEE1394シリアルバスネットワークの動作及びデータ通信を、本発明に係るグラフィカルユーザインタフェースによってモニタすることができる。
制御表示ウィンドウ446は、ユーザと情報をやりとりするために用いられ、ユーザは、IEEE1394シリアルバスネットワーク接続された装置を選択をして、その動作を制御することができる。タスクウィンドウ426、428、430、432によって、ユーザは、制御表示ウィンドウ446に表示するためのタスクを選択することができる。
グラフィカルユーザインタフェースは、好ましくは、コンピュータ装置に表示される。なお、グラフィカルユーザインタフェースは、代わりに、IEEE1394シリアルバスネットワークに接続され、表示装置を有するテレビジョン受像機、モニタ又は他の装置に表示される。装置によって実行されるタスクを制御し、起動するために、ユーザは、カーソル制御装置を用いて、グラフィカルユーザインタフェースに表示されるオプションを選択する。カーソル制御装置は、ホスト装置の構成によって決まり、マウス、キーパッド、リモートコントローラ又はその他の装置とすることができる。更に、カーソル制御装置は、有線、あるいは電波、赤外線又はその他の技術を用いた無線とすることができる。
図18は、本発明に係るグラフィカルユーザインタフェースが実装されたコンピュータ装置484の具体的な構成を示すブロック図である。図18において、コンピュータ装置484は、中央処理装置(CPU)488と、メインメモリ492と、ビデオメモリ490と、ユーザ入力に使用されるキーボード496と、カーソル制御装置としてグラフィカル画像を操作する従来のマウス498と、大容量記憶装置500とを備え、これらは全て従来の双方向システムバス494によって接続されている。大容量記憶装置500は、磁気技術、光技術、光磁気記憶技術又は他の利用可能な大容量記憶技術の1つ以上を用いた、固定及びリムーバルの両方の記録媒体を有していてもよい。システムバス494は、メモリ492、490のあらゆる領域にアドレスすることができるアドレスバスを有する。また、システムバス494は、CPU488、メインメモリ492、ビデオメモリ490及び大容量記憶装置500間でデータを転送するデータバスを有する。
ビデオメモリ490のポートにはビデオマルティプレックス及びシフタ回路486が接続されており、ビデオマルティプレックス及びシフタ回路486にはビデオアンプ480が接続されている。ビデオアンプ480は、本発明に係るグラフィカルユーザインタフェースが表示されるモニタ又は表示装置482を駆動する。
ビデオマルティプレックス及びシフタ回路486とビデオアンプ480は、ビデオメモリ490に記憶されているピクセルデータをモニタ482での使用に適したラスタ信号に変換する。
以上、トポロジーマップによって、ネットワーク上の装置を制御する方法及び装置を説明した。また、本発明に関する特徴及び実施例を、それらの特定の具体的な実施例を用いて説明してたが、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、これらの実施例を変更できることは、当業者に明らかなことであり、本発明は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
376,378,380,382 タスクウィンドウ、386 グラフィカルユーザインタフェース、388 デバイスサブウィンドウ、390 スタートコマンド、392 制御表示ウィンドウ、394 コマンドサブウィンドウ、396 タスク制御サブウィンドウ、398 フレームウィンドウ、404,408,410,412,414,416,418 装置のグラフィカル表示、420 バス表示ウィンドウ、422 バスシステム、424 動きが与えられたデータストリーム