JP2000358037A - 情報処理装置、及び情報処理装置の管理方法 - Google Patents

情報処理装置、及び情報処理装置の管理方法

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JP2000358037A
JP2000358037A JP16914799A JP16914799A JP2000358037A JP 2000358037 A JP2000358037 A JP 2000358037A JP 16914799 A JP16914799 A JP 16914799A JP 16914799 A JP16914799 A JP 16914799A JP 2000358037 A JP2000358037 A JP 2000358037A
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Yuji Ogiwara
有二 荻原
Sachiko Hiroyasu
祥子 廣安
Hiroshi Yamaguchi
博士 山口
Takashi Goto
隆志 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データバス上に存在するデバイスを視覚的に
把握するという点でのデータインターフェイスシステム
の利便性を向上させる。 【解決手段】 データバスに接続されるデバイスごとに
対応して、任意にユーザネームを入力して登録可能とさ
れる。そして、このユーザネームによってデバイスを認
識可能なように表示を行うようにされる。また、ユーザ
ネームは登録対象となったデバイスに固有のNode
Unique IDと対応付けされてユーザネームリス
トファイルとして記憶されることになるため、例えばバ
スリセットなどが発生した後にあっても、各デバイスの
Node Unique IDを取得して、ユーザネー
ムリストファイルに対して検索を行えば、バスリセット
後に確立された接続に対応して各デバイスに登録された
ユーザネームを適正に表示させるようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデータ通信
フォーマットに依るデータインターフェイスを介してデ
ータの送受信を行う情報処理装置、及び情報処理装置の
管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルデータインターフェイス
として、IEEE(Institute of Electrical Engineer
s)1394データインターフェイスが知られてきてい
る。IEEE1394データインターフェイスは、例え
ばSCSIなどよりもデータ転送レートが高速であり、
周知のように、所要のデータサイズを周期的に送受信す
ることが保証されるIsochronous通信が可能
とされる。このため、IEEE1394データインター
フェイスは、AV(Audio/Video)などのストリームデー
タをリアルタイムで転送するのに有利とされている。
【0003】このような技術を背景として、各種デジタ
ルAV機器やパーソナルコンピュータ装置等の電子機器
を、例えばIEEE(Institute of Electrical Enginee
rs)1394等のデジタルデータインターフェイス規格
に従ったデータバスを介して相互に接続することで、機
器間でデータを送受信できるようにしたデータ伝送シス
テムが提案されてきている。
【0004】このようなAVシステムでは、いわゆるリ
モート制御も可能となる。例えば、データバスを介して
ディスク記録再生装置とパーソナルコンピュータが接続
されているとして、ディスク記録再生装置に対する記録
再生、更には記録ソースの編集などに関する操作をパー
ソナルコンピュータ装置側での操作によって行うといっ
たことも可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にしてパーソナルコンピュータによって、IEEE13
94バスに接続されている機器をコントロールすること
を考えた場合、パーソナルコンピュータのディスプレイ
画面上のGUI(Graphical User Interface)としては、
IEEE1394バスに接続されている機器について表
示を行う必要のある場合が生じてくる。そして、この際
には、表示されている機器について、IEEE1394
バスに接続されている機器のうちの何れであるのかが、
ユーザにとって認識できるように配慮する必要がある。
【0006】このようなGUI上での機器の識別のため
には、1つとして、機器のメーカ名と、機種名(モデル
ネーム)を文字として表示することが行われている。I
EEE1394インターフェイスに対応する機器には、
例えば機器に関するIDとして、その機器を製造したメ
ーカ名と、機種名としての情報等を含む識別情報が予め
ROMなどに格納されて出荷される。そこで、パーソナ
ルコンピュータ側では各機器からメーカ名や機種名の情
報を通知してもらい、これらのメーカ名や機種名を文字
として表示することで、GUI画面上において、ほぼ機
器を視覚的に識別することが可能になる。但し、ユーザ
が、同一メーカで同一の機種を複数接続して使用してい
る場合には、複数の機器が同一のメーカ名、機種名によ
って表示されることになるため、万全であるとは言えな
い。
【0007】そこで、機器ごとのNode Uniqu
e IDを文字として表示することも行われている。N
ode Unique IDとは、IEEE1394イ
ンターフェイスに対応する機器に与えられているIDで
あり、機器ごとに固有とされている。つまりNode
Unique IDは複数機器間で同一の値を有するこ
とがないように規定されているものである。従って、こ
のNode Unique IDを文字として表示すれ
ば、機器ごとに必ず異なる文字パターンを割り当てられ
るために、GUI画面上での視覚的な機器の特定、識別
は可能になるものでる。
【0008】但し、Node Unique IDは、
8バイトの情報であるために、これを文字として表示し
た場合には、例えば単に多くの英数字が羅列されるよう
な表示と成らざるを得ない。従って、実際に、Node
Unique IDを文字として表示したとしても、
ユーザにとっては、即座には機器を判断しにくい。この
ような問題は、IEEE1394バスに接続される機器
が多くなるほど顕著となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して次のような構成を採る。先ず、所定の
通信フォーマットによるデータバスを介して接続される
他の情報処理装置と情報の送受信を行うことのできる情
報処理装置として次のように構成する。つまり、データ
バス上に存在するとされる情報処理装置ごとに対応する
ようにして文字情報を入力することのできる文字情報入
力手段と、情報処理装置ごとに固有となるようにして与
えられた機器識別情報をデータバス上に存在するとされ
る情報処理装置の各々から取得することのできる機器識
別情報取得手段と、文字情報と、この文字情報が対応す
る情報処理装置の機器識別情報とを対応付けた対応情報
を生成して所定の記憶手段に記憶させる対応情報管理手
段と、現在データバス上に存在するとされる情報処理装
置の機器識別情報に対応付けされた文字情報を対応情報
から検索し、この検索された文字情報が現在データバス
上に存在するとされる各情報処理装置を特定するための
情報として表示出力されるように表示制御を実行する表
示制御手段とを備える。
【0010】また、所定の通信フォーマットによるデー
タバスを介して接続されることで情報の送受信を行う情
報処理装置の管理方法としては次のように構成する。つ
まり、上記データバス上に存在するとされる情報処理装
置ごとに対応するようにして文字情報を入力する文字情
報入力処理と、情報処理装置ごとに固有となるようにし
て与えられた機器識別情報をデータバス上に存在すると
される情報処理装置の各々から取得することのできる機
器識別情報取得処理と、文字情報と、この文字情報が対
応する情報処理装置の機器識別情報とを対応付けた対応
情報を生成して所定の記憶領域に記憶させる対応情報管
理処理と、現在データバス上に存在するとされる情報処
理装置の機器識別情報に対応付けされた文字情報を対応
情報から検索し、この検索された文字情報が現在データ
バス上に存在するとされる各情報処理装置を特定するた
めの情報として表示出力されるように表示制御を実行す
る表示制御処理とを実行するように構成する。
【0011】上記各構成によれば、データバスに接続さ
れる情報処理装置ごとに対応して、任意に文字情報を入
力して設定することができる。この文字情報は、情報処
理装置に固有の機器識別情報と対応付けされて対応情報
として記憶されることになる。ここで、文字情報が機器
識別情報と対応付けされるということは、文字情報は機
器ごとに固有となる情報として管理されることを意味す
る。そして、現在データバスに接続されている情報処理
装置の機器識別情報に対応付けされた文字情報が対応情
報にあることが検索されれば、この検索された文字情報
によって、個々の機器を特定する情報(例えば機器の名
称)として表示させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以降の説明は次の順序で行う。 1.IEEE1394フォーマット 1−1.概要 1−2.スタックモデル 1−3.信号伝送形態 1−4.機器間のバス接続 1−5.パケット 1−6.トランザクションルール 1−7.アドレッシング 1−8.CIP(Common Isochronos Packet) 1−9.コネクションマネージメント 1−10.FCPにおけるコマンド及びレスポンス 1−11.AV/Cコマンドパケット 1−12.プラグ 1−13.Asynchronous Connection送信手順 2.本実施の形態のシステム構成例 3.パーソナルコンピュータでの表示形態例 4.処理動作
【0013】1.IEEE1394による本実施の形態
のデータ通信 1−1.概要 本発明の実施の形態としては、IEEE1394バスに
よりデータの送受信を行うAVシステムを例に挙げるこ
ととする。このAVシステムとしては、パーソナルコン
ピュータと各種オーディオ機器を備えることで、少なく
とも、パーソナルコンピュータによりオーディオ機器を
コントロール(リモート制御)可能とされる。そこで先
ず、本実施の形態としてのIEEE1394規格に従っ
たデータ通信について説明する。
【0014】IEEE1394は、シリアルデータ通信
の規格の1つとされる。このIEEE1394によるデ
ータ伝送方式としては、周期的に通信を行うIsoch
ronous通信方式と、この周期と関係なく非同期で
通信するAsynchronous通信方式が存在す
る。一般に、Isochronous通信方式はデータ
の送受信に用いられ、Asynchronous通信方
式は各種制御コマンドの送受信に用いられる。そして、
1本のケーブルを使用して、これら2種類の通信方式に
よって送受信を行うことが出来るようにされている。
【0015】1−2.スタックモデル 図1は、本実施の形態が対応するIEEE1394のス
タックモデルを示している。IEEE1394フォーマ
ットにおいては、Asynchronous系(40
0)とIsochronous系(500)とに大別さ
れる。ここで、Asynchronous系(400)
とIsochronous系(500)に共通な層とし
て、最下位にPhysical Layer(301)
(物理層)が設けられ、その上位にLink Laye
r(302)(リンク層)が設けられる。Physic
al Layer(301)はハードウェア的な信号伝
送を司るためのレイヤであり、Link Layer
(302)はIEEE1394バスを例えば、機器毎に
規定された内部バスに変換するための機能を有する層と
される。
【0016】Physical Layer(30
1)、Link Layer(302)、及び次に説明
するTransaction Layer(401)
は、Event/Control/Configura
tionのラインによってSerial Bus Ma
nagement303とリンクされる。また、AV
Cable/Connector304は、AVデータ
伝送のための物理的なコネクタ、ケーブルを示してい
る。
【0017】Asynchronous系(400)に
おける上記Link Layer(302)の上位に
は、Transaction Layer(401)が
設けられる。Transaction Layer(4
01)は、IEEE1394としてのデータ伝送プロト
コルを規定する層とされ、基本的なAsynchron
ous Transactionとしては、後述するよ
うにして、WriteTransaction,Rea
d Transaction,Lock Transa
ctionが規定される。
【0018】そして、Transaction Lay
er(401)の上層に対してFCP(Functuin Contro
l Protocol)(402)が規定される。FCP(40
2)は、AV/C Command(AV/C Digital Inte
rfase Command Set)(403)として規定された制御コ
マンドを利用することで、各種AV機器に対するコマン
ド制御を実行することが出来るようになっている。
【0019】また、Transaction Laye
r(401)の上層に対しては、Connection
Management Procedures(50
5)を利用して、後述するPlug(IEEE1394
における論理的な機器接続関係)を設定するためのPl
ug Controll Registers(40
4)が規定される。
【0020】Isochronous系(500)にお
けるLink Layer(302)の上位には、CI
P Header Format(501)が規定さ
れ、このCIP Header Format(50
1)に管理される形態で、SD−DVCR Realt
ime Transmission(502),HD−
DVCR Realtime Transmissio
n(503),SDL−DVCR Realtime
Transmission(504),MPEG2−T
S Realtime Transmission(5
05),Audioand Music Realti
me Transmission(506)等の伝送プ
ロトコルが規定されている。
【0021】SD−DVCR Realtime Tr
ansmission(502),HD−DVCR R
ealtime Transmission(50
3),SDL−DVCR Realtime Tran
smission(504)は、それぞれ、デジタルV
TR(Video Tape Recorder)に対応するデータ伝送プロ
トコルである。SD−DVCR Realtime T
ransmission(502)が扱うデータは、S
D−DVCR recording format(5
08)の規定に従って得られたデータシーケンス(SD
−DVCR data sequence(507))
とされる。また、HD−DVCR Realtime
Transmission(503)が扱うデータは、
HD−DVCR recording format
(510)の規定に従って得られたデータシーケンス
(SD−DVCR datasequence(50
9))とされる。SDL−DVCR Realtime
Transmission(504)が扱うデータ
は、SDL−DVCR recording form
at(512)の規定に従って得られるデータシーケン
ス(SD−DVCR data sequence(5
11))となる。
【0022】MPEG2−TS Realtime T
ransmission(505)は、例えばデジタル
衛星放送に対応するチューナ等に対応する伝送プロトコ
ルで、これが扱うデータは、DVB recordin
g format(514)或いはATV recor
ding format(515)の規定に従って得ら
れるデータシーケンス(MPEG2−TS data
sequence(513))とされる。
【0023】また、Audio and Music
Realtime Transmission(50
6)は、例えばデジタルオーディオ機器全般に対応する
伝送プロトコルであり、これが扱うデータは、Audi
o and Music recording for
mat(517)の規定に従って得られるデータシーケ
ンス(Audio and Music data s
equence)とされる。
【0024】1−3.信号伝送形態 図2は、IEEE1394バスとして実際に用いられる
ケーブルの構造例を示している。この図においては、コ
ネクタ600Aと600Bがケーブル601を介して接
続されていると共に、ここでは、コネクタ600Aと6
00Bのピン端子として、ピン番号1〜6の6ピンが使
用される場合を示している。コネクタ600A,600
Bに設けられる各ピン端子については、ピン番号1は電
源(VP)、ピン番号2はグランド(VG)、ピン番号
3はTPB1、ピン番号4はTPB2、ピン番号5はT
PA1、ピン番号5はTPA2とされている。そして、
コネクタ600A−600B間の各ピンの接続形態は、 ピン番号1(VP)−ピン番号1(VP) ピン番号2(VG)−ピン番号2(VG) ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) のようになっている。そして、上記ピン接続の組のう
ち、 ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Aを形成し、 ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Bを形成している。
【0025】上記2組の信号線601A及び信号線60
1Bにより伝送される信号は、図3(a)に示すデータ
信号(Data)と、図3(b)に示すストローブ信号
(Strobe)である。図3(a)に示すデータ信号
は、信号線601A又は信号線601Bの一方を使用し
てTPB1,2から出力され、TPA1,2に入力され
る。また、図3(b)に示すストローブ信号は、データ
信号と、このデータ信号に同期する伝送クロックとにつ
いて所定の論理演算を行うことによって得られる信号で
あり、実際の伝送クロックよりは低い周波数を有する。
このストローブ信号は、信号線601A又は信号線60
1Bのうち、データ信号伝送に使用していない他方の信
号線を使用して、TPA1,2から出力され、TPB
1,2に入力される。
【0026】例えば、図3(a),図3(b)に示すデ
ータ信号及びストローブ信号が、或るIEEE1394
対応の機器に対して入力されたとすると、この機器にお
いては、入力されたデータ信号とストローブ信号とにつ
いて所定の論理演算を行って、図3(c)に示すような
伝送クロック(Clock)を生成し、所要の入力デー
タ信号処理に利用する。IEEE1394フォーマット
では、このようなハードウェア的データ伝送形態を採る
ことで、高速な周期の伝送クロックをケーブルによって
機器間で伝送する必要をなくし、信号伝送の信頼性を高
めるようにしている。なお、上記説明では6ピンの仕様
について説明したが、IEEE1394フォーマットで
は電源(VP)とグランド(VG)を省略して、2組の
ツイスト線である信号線601A及び信号線601Bの
みからなる4ピンの仕様も存在する。
【0027】1−4.機器間のバス接続 図4は、IEEE1394バスによる機器間接続の形態
例を模式的に示している。この図では、機器A,B,
C,D,Eの5台の機器(Node)がIEEE139
4バス(即ちケーブルである)によって相互通信可能に
接続されている場合が示されている。IEEE1394
インターフェイスでは、機器A,B,CのようにしてI
EEE1394バスにより直列的に接続するいわゆる
「ディージチェーン接続」が可能とされる。また、図4
の場合であれば、機器Aと、機器B,D,E間の接続形
態に示すように、或る機器と複数機器とが並列的に接続
されるいわゆる「ブランチ接続」も可能とされる。シス
テム全体としては、このブランチ接続と上記ディージチ
ェーン接続とを併用して最大63台の機器(Node)
を接続可能とされる。但し、ディージチェーン接続によ
っては、最大で16台(16ポップ)までの接続が可能
とされている。また、SCSIで必要とされるターミネ
ータはIEEE1394インターフェイスでは不要であ
る。そしてIEEE1394インターフェイスでは、上
記のようにしてディージチェーン接続又はブランチ接続
により接続された機器間で相互通信を行うことが可能と
されている。つまり、図4の場合であれば、機器A,
B,C,D,E間の任意の複数機器間での相互通信が可
能とされる。
【0028】また、IEEE1394バスにより複数の
機器接続を行ったシステム(以降はIEEE1394シ
ステムともいう)内では、機器ごとに割与えられるNo
deIDを設定する処理が実際には行われる。この処理
を、図5により模式的に示す。ここで、図5(a)に示
す接続形態によるIEEE1394システムにおいて、
ケーブルの抜き差し、システムにおける或る機器の電源
のオン/オフ、PHY(Physical Layer Protocol)での
自発発生処理等が有ったとすると、IEEE1394シ
ステム内においてはバスリセットが発生する。これによ
り、各機器A,B,C,D,E間においてIEEE13
94バスを介して全ての機器にバスリセット通知を行う
処理が実行される。
【0029】このバスリセット通知の結果、図5(b)
に示すようにして、通信(Child−Notify)を行うこと
で隣接する機器端子間で親子関係が定義される。つま
り、IEEE1394システム内における機器間のTr
ee構造を構築する。そして、このTree構造の構築
結果に従って、ルートとしての機器が定義される。ルー
トとは、全ての端子が子(Ch;Child)として定義され
た機器であり、図5(b)の場合であれば、機器Bがル
ートとして定義されていることになる。逆に言えば、例
えばこのルートとしての機器Bと接続される機器Aの端
子は親親(P;Parent)として定義されているものであ
る。
【0030】上記のようにしてIEEE1394システ
ム内のTree構造及びルートが定義されると、続いて
は、図5(c)に示すようにして、各機器から、自己の
Node−IDの宣言としてSelf−IDパケットが
出力される。そしてルートがこのNode−IDに対し
て順次承認(grant)を行っていくことにより、IEE
E1394システム内における各機器のアドレス、つま
りNode−IDが決定される。
【0031】1−5.パケット IEEE1394フォーマットでは、図6に示すように
してIsochronous cycle(nomin
al cycle)の周期を繰り返すことによって送信
を行う。この場合、1Isochronous cyc
leは、125μsecとされ、帯域としては100M
Hzに相当する。なお、Isochronous cy
cleの周期としては125μsec以外とされても良
いことが規定されている。そして、このIsochro
nous cycleごとに、データをパケット化して
送信する。
【0032】この図に示すように、Isochrono
us cycleの先頭には、1Isochronou
s cycleの開始を示すCycle Start
Packetが配置される。このCycle Star
t Packetは、ここでの詳しい説明は省略する
が、Cycle Masterとして定義されたIEE
E1394システム内の特定の1機器によってその発生
タイミングが指示される。Cycle Start P
acketに続いては、IsochronousPac
ketが優先的に配置される。Isochronous
Packetは、図のように、チャンネルごとにパケ
ット化されたうえで時分割的に配列されて転送される
(Isochronous subactions)。
また、Isochronous subactions
内においてパケット毎の区切りには、Isochron
ous gapといわれる休止区間(例えば0.05μ
sec)が設けられる。このように、IEEE1394
システムでは、1つの伝送線路によってIsochro
nousデータをマルチチャンネルで送受信することが
可能とされている。
【0033】ここで、例えばオーディオデータをIso
chronous方式により送信することを考えた場
合、オーディオデータが1倍速の転送レート1.4Mb
psであるとすれば、125μsecである1Isoc
hronous cycle周期ごとに、少なくともほ
ぼ20数MバイトのオーディオデータをIsochro
nous Packetとして伝送すれば、時系列的な
連続性(リアルタイム性)が確保されることになる。例
えば、或る機器がオーディオデータを送信する際には、
ここでの詳しい説明は省略するが、IEEE1394シ
ステム内のIRM(Isochronous Resource Manager)に対
して、オーディオデータのリアルタイム送信が確保でき
るだけの、Isochronous パケットのサイズ
を要求する。IRMでは、現在のデータ伝送状況を監視
して許可/不許可を与え、許可が与えられれば、指定さ
れたチャンネルによって、オーディオデータをIsoc
hronous Packetにパケット化して送信す
ることが出来る。これがIEEE1394インターフェ
イスにおける帯域予約といわれるものである。
【0034】Isochronous cycleの帯
域内においてIsochronous subacti
onsが使用していない残る帯域を用いて、Async
hronous subactions、即ちAsyn
chronousのパケット送信が行われる。図6で
は、Packet A,Packet Bの2つのAs
ynchronous Packetが送信されている
例が示されている。Asynchronous Pac
ketの後には、ack gap(0.05μsec)
の休止期間を挟んで、ACK(Acknowledge)といわれる
信号が付随する。ACKは、後述するようにして、As
ynchronous Transactionの過程
において、何らかのAsynchronousデータの
受信が有ったことを送信側(Controller)に
知らせるためにハードウェア的に受信側(Targe
t)から出力される信号である。また、Asynchr
onous Packet及びこれに続くACKからな
るデータ伝送単位の前後には、10μsec程度のsu
baction gapといわれる休止期間が設けられ
る。ここで、オーディオデータと、上記オーディオデー
タに付随するとされるテキスト、静止画などのデータフ
ァイルを同時送信する必要があるとした場合、Isoc
hronous Packetによりオーディオデータ
を送信し、上記オーディオデータに付随するとされるテ
キスト、静止画などのデータファイルをAsynchr
onous Packetにより送信するようにすれ
ば、見かけ上、オーディオデータとこれに付随するデー
タファイルとを同時に送信することが可能となる。
【0035】1−6.トランザクションルール 図7(a)の処理遷移図には、Asynchronou
s通信における基本的な通信規則(トランザクションル
ール)が示されている。このトランザクションルール
は、FCPによって規定される。図7(a)に示すよう
に、先ずステップS11により、Requester
(送信側)は、Responder(受信側)に対して
Requestを送信する。Responderでは、
このRequestを受信する(ステップS12)と、
先ずAcknowledgeをRequesterに返
送する(ステップS13)。送信側では、Acknow
ledgeを受信することで、Requestが受信側
にて受信されたことを認知する(ステップS14)。こ
の後、Responderは先のステップS12にて受
信したRequestに対する応答として、Respo
nseをRequesterに送信する(ステップS1
5)。Requesterでは、Responseを受
信し(ステップS16)、これに応答してRespon
derに対してAcknowledgeを送信する(ス
テップS17)。ResponderではAcknow
ledgeを受信することで、Responseが送信
側にて受信されたことを認知する。
【0036】上記図7(a)により送信されるRequ
est Transactionとしては、図7(b)
の左側に示すように、Write Request、R
ead Request、Lock Requestの
3種類に大別して定義されている。Write Req
uestは、データ書き込みを要求するコマンドであ
り、Read Requestはデータの読み出しを要
求するコマンドである。Lock Requestはこ
こでは詳しい説明は省略するが、swap compa
re、マスクなどのためのコマンドである。
【0037】また、Write Requestは、後
に図示して説明するAsynchronous Pac
ket(AV/C Command Packet)に
格納するコマンド(operand)のデータサイズに
応じてさらに3種類が定義される。Write Req
uest(data quadlet)は、Async
hronous Packetのヘッダサイズのみによ
りコマンドを送信する。Write Request
(data block:data length=4
byte)、Write Request(data
block:data length≠4byte)
は、Asynchronous Packetとしてヘ
ッダに対してdata blockを付加してコマンド
送信を行うもので、両者は、data blockに格
納されるoperandのデータサイズが4バイトであ
るかそれ以上であるのかが異なる。
【0038】Read Requestも同様にして、
Asynchronous Packetに格納するo
perandのデータサイズに応じて、Read Re
quest(data quadlet)、Read
Request(datablock:data le
ngth=4byte)、Read Request
(data block:data length≠4
byte)の3種類が定義されている。
【0039】また、Response Transac
tionとしては、図7(b)の右側に示されている。
上述した3種のWrite Requestに対して
は、Write Response或いはNo Res
ponseが定義される。また、Read Reque
st(data quadlet)に対してはRead
Response(data quadlet)が定
義され、ReadRequest(data bloc
k:data length=4byte)、又はRe
ad Request(data block:dat
a length≠4byte)に対しては、Read
Response(datablock)が定義され
る。
【0040】Lock Requestに対しては、L
ock Responseが定義される。
【0041】1−7.アドレッシング 図8は、IEEE1394バスのアドレッシングの構造
を示している。図8(a)に示すように、IEEE13
94フォーマットでは、バスアドレスのレジスタ(アド
レス空間)として64ビットが用意される。このレジス
タの上位10ビットの領域は、IEEE1394バスを
識別するためのバスIDを示し、図8(b)に示すよう
にしてバスIDとしてbus#0〜#1022の計10
23のバスIDを設定可能としている。bus#102
3はlocal busとして定義されている。
【0042】図8(a)においてバスアドレスに続く6
ビットの領域は、上記バスIDにより示されるIEEE
1394バスごとに接続されている機器のNode I
Dを示す。Node IDは、図8(c)に示すように
して、Node #0〜#62までの63のNode
IDを識別可能としている。上記バスID及びNode
IDを示す計16ビットの領域は、後述するAV/C
Command Packetのヘッダにおけるde
stinationIDに相当するもので、このバスI
D及びNode IDによって、或るバスに接続された
機器がIEEE1394システム上で特定される。
【0043】図8(a)においてNode IDに続く
20ビットの領域は、register spaceで
あり、このregister spaceに続く28ビ
ットの領域は、register addresであ
る。register spaceの値は[F FF
FFh]とされて、図8(d)に示すregister
を示し、このregisterの内容は、図8(e)に
示すようにして定義される。register add
resは、図8(e)に示すレジスタのアドレスを指定
している。
【0044】簡単に説明すると、図8(e)のレジスタ
において、例えばアドレス512[0 00 02 0
0h]から始まるSerial Bus−depand
ent Registersを参照することで、Iso
chronous cycleのサイクルタイムや、空
きチャンネルの情報が得られる。また、アドレス102
4[0 00 04 00h]から始まるConfig
uration ROMの内容を参照すれば、Node
の機種から、その機種に付されているNode Uni
que IDなども識別することができる。
【0045】1−8.CIP 図9は、CIP(Common Isochronos Packet)の構造を示
している。つまり、図6に示したIsochronou
s Packetのデータ構造である。前に述べたよう
に、AVデータは、IEEE1394通信においては、
Isochronous通信によりデータの送受信が行
われる。つまり、リアルタイム性が維持されるだけのデ
ータ量をこのIsochronous Packetに
格納して、1Isochronous cycle毎に
順次送信するものである。
【0046】CIPの先頭32ビット(1quadle
t)は、1394パケットヘッダとされている。139
4パケットヘッダにおいて上位から順に16ビットの領
域は、data_Length、続く2ビットの領域は
tag、続く6ビットの領域はchannel、続く4
ビットはtcode、続く4ビットは、syとされてい
る。そして、1394パケットヘッダに続く1quad
letの領域はheader_CRCが格納される。
【0047】header_CRCに続く2quadl
etの領域がCIPヘッダとなる。CIPヘッダの上位
quadletの上位2バイトには、それぞれ‘0’
‘0’が格納され、続く6ビットの領域はSID(送信
ノード番号)を示す。SIDに続く8ビットの領域はD
BS(データブロックサイズ)であり、データブロック
のサイズ(パケット化の単位データ量)が示される。続
いては、FN(2ビット)、QPC(3ビット)の領域
が設定されており、FNにはパケット化する際に分割し
た数が示され、QPCには分割するために追加したqu
adlet数が示される。SPH(1ビット)にはソー
スパケットのヘッダのフラグが示され、DBCにはパケ
ットの欠落を検出するカウンタの値が格納される。
【0048】CIPヘッダの下位quadletの上位
2バイトにはそれぞれ‘0’‘0’が格納される。そし
て、これに続いてFMT(6ビット)、FDF(24ビ
ット)の領域が設けられる。FMTには信号フォーマッ
ト(伝送フォーマット)が示され、ここに示される値に
よって、当該CIPに格納されるデータ種類(データフ
ォーマット)が識別可能となる。具体的には、MPEG
ストリームデータ、Audioストリームデータ、デジ
タルビデオカメラ(DV)ストリームデータ等の識別が
可能になる。このFMTにより示されるデータフォーマ
ットは、例えば図1に示した、CIP Header
Format(401)に管理される、SD−DVCR
Realtime Transmission(50
2),HD−DVCR Realtime Trans
mission(503),SDL−DVCR Rea
ltime Transmission(504),M
PEG2−TS Realtime Transmis
sion(505),Audio and Music
Realtime Transmission(50
6)等の伝送プロトコルに対応する。FDFは、フォー
マット依存フィールドであり、上記FMTにより分類さ
れたデータフォーマットについて更に細分化した分類を
示す領域とされる。オーディオに関するデータで有れ
ば、例えばリニアオーディオデータであるのか、MID
Iデータであるのかといった識別が可能になる。例えば
本実施の形態のATRACデータであれば、先ずFMT
によりAudioストリームデータの範疇にあるデータ
であることが示され、FDFに規定に従った特定の値が
格納されることで、そのAudioストリームデータは
ATRACデータであることが示される。
【0049】ここで、例えばFMTによりMPEGであ
ることが示されている場合、FDFにはTSF(タイム
シフトフラグ)といわれる同期制御情報が格納される。
また、FMTによりDVCR(デジタルビデオカメラ)
であることが示されている場合、FDFは、図9の下に
示すように定義される。ここでは、上位から順に、50
/60(1ビット)により1秒間のフィールド数を規定
し、STYPE(5ビット)によりビデオのフォーマッ
トがSDとHDの何れとされてるのかが示され、SYT
によりフレーム同期用のタイムスタンプが示される。
【0050】上記CIPヘッダに続けては、FMT,F
DFによって示されるデータが、n個のデータブロック
のシーケンスによって格納される。FMT,FDFによ
りATRACデータであることが示される場合には、こ
のデータブロックとしての領域にATRACデータが格
納される。そして、データブロックに続けては、最後に
data_CRCが配置される。
【0051】1−9.コネクションマネージメント IEEE1394フォーマットにおいては、「プラグ」
といわれる論理的接続概念によって、IEEE1394
バスによって接続された機器間の接続関係が規定され
る。図10は、プラグにより規定された接続関係例を示
しており、この場合には、IEEE1394バスを介し
て、VTR1、VTR2、セットトップボックス(ST
B;デジタル衛星放送チューナ)、モニタ装置(Mon
itor)、及びデジタルスチルカメラ(Camer
a)が接続されているシステム形態が示されている。
【0052】ここで、IEEE1394のプラグによる
接続形態としては、point to point−c
onnectionと、broadcast conn
ectionとの2つの形態が存在する。point
to point−connectionは、送信機器
と受信機器との関係が特定され、かつ、特定のチャンネ
ルを使用して送信機器と受信機器との間でデータ伝送が
行われる接続形態である。これに対して、broadc
ast connectionは、送信機器において
は、特に受信機器及び使用チャンネルを特定せずに送信
を行うものである。受信機側では、特に送信機器を識別
することなく受信を行い、必要が有れば、送信されたデ
ータの内容に応じた所要の処理を行う。図10の場合で
あれば、point to point−connec
tionとして、STBが送信、VTR1が受信とされ
てチャンネル#1を使用してデータの伝送が行われるよ
うに設定されている状態と、デジタルスチルカメラが送
信、VTR2が受信とされてチャンネル#2を使用して
データの伝送が行われるように設定されている状態とが
示されている。また、デジタルスチルカメラからは、b
roadcast connectionによってもデ
ータ送信を行うように設定されている状態が示されてお
り、ここでは、このbroadcast connec
tionによって送信したデータを、モニタ装置が受信
して所要の応答処理を行う場合が示される。
【0053】上記のような接続形態(プラグ)は、各機
器におけるアドレス空間に設けられるPCR(Plug Cont
orol Register)によって確立される。図11(a)は、
oPCR[n](出力用プラグコントロールレジスタ)
の構造を示し、図11(b)は、iPCR[n](入力
用プラグコントロールレジスタ)の構造を示している。
これらoPCR[n]、iPCR[n]のサイズは共に
32ビットとされている。図11(a)のoPCRにお
いては、例えば上位1ビットのon−lineに対して
‘1’が格納されていると、broadcast co
nnectionによる送信であることが示され、
‘0’が格納されていると、上位11ビット目から6ビ
ットの領域のchannel numberで示される
チャンネルにより、point to point c
onnectionで送信することが示される。また、
図11(b)のiPCRにおいても、例えば上位1ビッ
トのon−lineに対して‘1’が格納されていれ
ば、broadcast connectionによる
受信であることが示され、‘0’が格納されていると、
上位11ビット目から6ビットの領域のchannel
numberで示されるチャンネルにより送信された
データをpoint to point connec
tionで送信することが示される。
【0054】1−10.FCPにおけるコマンド及びレ
スポンス 本実施の形態において、Asynchronous通信
によるAUXデータの伝送は、図1に示したFCP(4
02)によって規定されることになる。そこで、ここで
は、FCPにより規定されるトランザクションについて
説明する。
【0055】FCPとしては、Asynchronou
s通信において規定されるWrite Transac
tion(図7参照)を使用する。従って、本実施の形
態におけるAUXデータの伝送も、このFCPにより、
Asynchronous通信の中のWrite Tr
ansactionを使用することで行われるものであ
る。FCPをサポートする機器は、Command/R
esponceレジスタを備え、次に図12により説明
するようにしてCommand/Responceレジ
スタに対してMessageを書き込むことでトランザ
クションを実現する。
【0056】図12の処理遷移図においては、先ずCO
MMAND送信のための処理として、ステップS21と
して示すように、ControllerがTransa
ction Requestを発生して、Write
Request PacketをTargetに対して
送信する処理を実行する。Targetでは、ステップ
S22として、このWrite Request Pa
cketを受信して、Command/Responc
eレジスタに対してデータの書き込みを行う。また、こ
の際、TargetからはControllerに対し
てAcknowledgを送信し、Controlle
rでは、このAcknowledgを受信する(S23
→S24)。ここまでの一連の処理が、COMMAND
の送信に対応する処理となる。
【0057】続いては、COMMANDに応答した、R
ESPONCEのための処理として、Targetから
Write Request Packetが送信され
る(S25)。Controllerではこれを受信し
て、Command/Responceレジスタに対し
てデータの書き込みを行う(S26)。また、Cont
rollerでは、Write Request Pa
cketの受信に応じて、Targetに対してAck
nowledgを送信する(S27)。Targetで
は、このAcknowledgを受信することで、Wr
ite Request PacketがContro
llerにて受信されたことを知る(S28)。つま
り、ControllerからTarget対するCO
MMAND伝送処理と、これに応答したTargetか
らControllerに対するRESPONCE伝送
処理が、FCPによるデータ伝送(Transacti
on)の基本となる。
【0058】1−11.AV/Cコマンドパケット 図1により説明したように、Asynchronous
通信において、FCPは、AV/Cコマンドを用いて各
種AV機器に対する通信を行うことができるようにされ
ている。Asynchronous通信では、Writ
e,Read,Lockの3種のトランザクションが規
定されているのは、図7にて説明した通りであり、実際
には各トランザクションに応じたWrite Requ
est/Responce Packet,Read
Request/Responce Packet,L
ock Request/Responce Pack
etが用いられる。そして、FCPでは、上述したよう
にWrite Transactionを使用するもの
である。そこで図13に、Write Request
Packet(AsynchronousPacket(Write Request
for Data Block))のフォーマットを示す。本実施の形
態では、このWrite Request Packe
tが即ち、AV/Cコマンドパケットして使用される。
【0059】このWrite Request Pac
ketにおける上位5quadlet(第1〜第5qu
adlet)は、packet headerとされ
る。packet headerの第1quadlet
における上位16ビットの領域はdestinatio
n_IDで、データの転送先(宛先)のNodeIDを
示す。続く6ビットの領域はtl(transact label)であ
り、パケット番号を示す。続く2ビットはrt(retry c
ode)であり、当該パケットが初めて伝送されたパケット
であるか、再送されたパケット示す。続く4ビットの領
域はtcode(transaction code)は、指令コードを示
している。そして、続く4ビットの領域はpri(prior
ity)であり、パケットの優先順位を示す。
【0060】第2quadletにおける上位16ビッ
トの領域はsource_IDであり、データの転送元
のNode_ID が示される。また、第2quadl
etにおける下位16ビットと第3quadlet全体
の計48ビットはdestination_offse
tとされ、COMMANDレジスタ(FCP_COMM
AND register)とRESPONCEレジス
タ(FCP_RESPONCE register)の
アドレスが示されれる。上記destination_
ID及びdestination_offsetが、I
EEE1394フォーマットにおいて規定される64ビ
ットのアドレス空間に相当する。
【0061】第4quadletの上位16ビットの領
域は、data_lengthとされ、後述するdat
afield(図13において太線により囲まれる領
域)のデータサイズが示される。続く下位16ビットの
領域は、extended_tcodeの領域とされ、
tcodeを拡張する場合に使用される領域である。
【0062】第5quadletとしての32ビットの
領域は、header_CRCであり、Packet
headerのチェックサムを行うCRC計算値が格納
される。
【0063】Packet headerに続く第6q
uadletからdata blockが配置され、こ
のdata block内の先頭に対してdatafi
eldが形成される。datafieldとして先頭と
なる第6quadletの上位4バイトには、CTS(C
ommand and Transaction Set)が記述される。これは、
当該Write Request Packetのコマ
ンドセットのIDを示すもので、例えば、このCTSの
値について、図のように[0000]と設定すれば、d
atafieldに記述されている内容がAV/Cコマ
ンドであると定義されることになる。つまり、このWr
ite Request Packetは、AV/Cコ
マンドパケットであることが示されるものである。従っ
て、本実施の形態においては、FCPがAV/Cコマン
ドを使用するため、このCTSには[0000]が記述
されることになる。
【0064】CTSに続く4ビットの領域は、ctyp
e(Command type;コマンドの機能分類)、又はコマンド
に応じた処理結果(レスポンス)を示すresponse
が記述される。
【0065】図14に、上記ctype及びrespo
nseの定義内容を示す。ctype(Comman
d)としては、[0000]〜[0111]を使用でき
るものとしており、[0000]はCONTROL、
[0001]はSTATUS、[0010]はINQU
IRY、[0011]はNOTIFYとして定義され、
[0100]〜[0111]は、現状、未定義(res
erved)とされている。CONTROLは機能を外
部から制御するコマンドであり、STATUSは外部か
ら状態を間い合わせるコマンド、INQUIRYは、制
御コマンドのサポートの有無を外部から問い合わせるコ
マンド、NOTIFYは状態の変化を外部に知らせるこ
とを要求するコマンドである。また、response
としては、[1000]〜[1111]を使用するもの
としており、[1000]はNOT IMPLEMEN
TED、[1001]はACCEPTED、[101
0]はREJECTED、[1011]はINTRAN
SITION、[1100]はIMPLEMENTED
/STABLE、[1101]はCHANGED、[1
110]はreserved、[1111]はINTE
RIMとしてそれぞれ定義されている。これらのres
ponseは、コマンドの種類に応じて使い分けられ
る。例えば、CONTROLのコマンドに対応するre
sponseとしては、NOTIMPLEMENTE
D、ACCEPTED、REJECTED、或いはIN
TERIMの4つのうちの何れかがResponder
側の状況等に応じて使い分けられる。
【0066】図13において、ctype/respo
nseに続く5ビットの領域には、subunit−t
ypeが格納される。は、subunit−type
は、COMMANDの宛先またはRESPONCEの送
信元のsubunitが何であるのか(機器)を示す。
IEEE1394フォーマットでは、機器そのものをu
nitと称し、そのunit(機器)内において備えら
れる機能的機器単位の種類をsubunitと称する。
例えば一般のVTRを例に採れば、VTRとしてのun
itは、地上波や衛星放送を受信するチューナと、ビデ
オカセットレコーダ/プレーヤとの、2つのsubun
itを備える。subunit−typeとしては、例
えば図15(a)に示すように定義されている。つま
り、[00000]はMonitor、[00001]
〜[00010]はreserved、[00011]
はDisc recorder/player、[00
100]はVCR、[00101]はTuner、[0
0111]はCamera、[01000]〜[111
10]はreserved、[11111]は、sub
unitが存在しない場合に用いられるunitとして
定義されている。
【0067】図13において、上記subunit−t
ypeに続く3ビットには、同―種類のsubunit
が複数存在する場合に、各subunitを特定するた
めのid(Node_ID)が格納される。
【0068】上記id(Node_ID)に続く8ビッ
トの領域には、opcodeが格納され、続く8ビット
の領域には、operandが格納される。opcod
eとは、オぺレーションコード(Operation Code)のこと
であって、operandには、opcodeが必要と
する情報(パラメータ)が格納される。これらopco
deはsubunitごとに定義され、subunit
ごとに固有のopcodeのリストのテーブルを有す
る。例えば、subunitがVCRであれば、opc
odeとしては、例えば図15(b)に示すようにし
て、PLAY(再生),RECORD(記録)などをは
じめとする各種コマンドが定義されている。opera
ndは、opcode毎に定義される。
【0069】図13におけるdatafieldとして
は、上記第6quadletの32ビットが必須とされ
るが、必要が有れば、これに続けて、operandを
追加することが出来る(Additional ope
rands)。datafieldに続けては、dat
a_CRCが配置される。なお、必要が有れば、dat
a_CRCの前にpaddingを配置することが可能
である。
【0070】1−12.プラグ ここで、IEEE1394フォーマットにおけるプラグ
について概略的に説明する。ここでいうプラグとは、先
に図11によっても説明したように、IEEE1394
フォーマットにおける機器間の論理的接続関係をいうも
のである。
【0071】図16に示すように、Asynchron
ous通信において有効とされるコマンド等のデータ
(request)は、producerからcons
umerに対して伝送される。ここでいうproduc
er及びconsumerは、それぞれIEEE139
4インターフェイス上で送信機器、受信機器として機能
する機器をいうものである。そして、consumer
においては、図に斜線で示すように、producer
によりデータ書き込みが行われるセグメントバッファ
(Segment Buffer)を備える。また、IEEE1394
システムにおいて、特定の機器をproducer、c
onsumerとして規定するための情報(Connection
Management Information)は、図に網線で示すプラグ
アドレス内の所定位置に格納されている。セグメントバ
ッファは、プラグアドレスに続いて配置される。con
sumerのセグメントバッファに対して書き込み可能
なアドレス範囲(データ量)は、後述するようにしてc
onsumer側で管理するlimitCount r
egisterによって規定される。
【0072】図17は、Asynchronous通信
におけるプラグのアドレス空間の構造を示している。6
4ビットから成るプラグのアドレス空間は、図17
(a)に示すようにして、2の16乗(64K)のNo
deに分割される。そして、プラグは、図17(b)に
示すようにして、各Nodeのアドレス空間内に在るよ
うにされる。そして、各プラグは、図17(c)に示す
ように、網線の領域により示すレジスタ(regist
er)と、斜線の領域により示すセグメントバッファ(S
egment Buffer)とを含んで形成される。レジスタには、
次に説明するようにして、送信側(producer)
と受信側(consumer)との間におけるデータの
授受管理に必要な情報(例えば、送信データサイズ及び
受信可能データサイズ)が格納される。セグメントバッ
ファは、producerからconsumerに対し
て送信されたデータが書き込まれるべき領域であり、例
えば最小で64バイトであることが規定されている。
【0073】図18(a)にはプラグアドレスが示され
ている。つまり、上記図17(c)と同一内容が示され
ている。この図に示すように、レジスタはプラグアドレ
スの先頭に対して配置され、これに続けてセグメントバ
ッファが配置される。そして、レジスタ内の構造として
は、図18(b)に示すようにして、先頭に対して、例
えば32ビットのproducer Count re
gisterが配置され、続けて、各32ビットのli
mit Count register[1]〜[1
4]が配置される。つまり、1つのproducer
Count registerと14のlimit C
ount registerが設けられる。なお、ここ
では、limit Count register[1
4]の後ろに未使用(unused)の領域が設けられ
ている。
【0074】上記図18(a)(b)に示すプラグ構造
は、図18(c)に示すようにして、オフセットアドレ
ス(Address Offset)によって指定される。つまり、オフ
セットアドレス0は、consumer port(p
roducer Count register)を指
定し、オフセットアドレス4,8,12・・・56,6
0は、それぞれproducer port[1]〜
[14]を指定する。オフセットアドレス60はres
ervedとして定義されることで、未使用(unus
ed)の領域を示し、オフセットアドレス64によりセ
グメントバッファを示す。
【0075】図19には、producer側とcon
sumer側との両者のプラグ構造が示されている。A
synchronous通信のプラグ構造においては、
producerCount registerへの書
き込み、limit Count registerへ
の書き込み、及びセグメントバッファへの書き込みを後
述する送受信手順に従って行うことで、Asynchr
onous通信を実現する。これらの書き込みは、先に
説明したWrite Transactionとしての
処理である。
【0076】producer Count regi
sterは、producerによってconsume
rに対して書き込みが行われる。producerは、
自身のアドレスに在るproducer Countr
egisterにproducer側のデータ伝送に関
する情報を書き込んだ上で、このproducer C
ount registerの内容を、consume
rのproducer Count register
に対して書き込む。producer Count r
egisterは、producerがconsume
rのセグメントバッファに対して書き込むデータサイズ
として、1回の書き込み処理によって書き込むデータサ
イズの情報とされる。つまり、producerが、p
roducer Count registerの書き
込みを行うことによって、consumerのセグメン
トバッファに書き込むデータサイズを知らせる処理が行
われる。
【0077】これに対して、limit Count
registerは、consumerによってpro
ducerに対して書き込みが行われる。consum
er側では、自身のlimit Count regi
ster[1]〜[14]のうち、producerに
対応して指定された1つのlimit Count r
egister[n]に対して、自身のセグメントバッ
ファの容量(サイズ)を書き込み、このlimit C
ount register[n]の内容を、limi
t Count register[n]に対して書き
込む。
【0078】producer側では、上記のようにし
てlimit Count register[n]に
書き込まれた内容に応じて、1回あたりの書き込みデー
タ量を決定して、例えば自身のセグメントバッファに対
して書き込みを行う。そして、このセグメントバッファ
に書き込んだ内容を、consumerに対して書き込
むようにされる。このセグメントバッファへの書き込み
が、Asynchronous通信におけるデータ送信
に相当する。
【0079】1−13.Asynchronous Connection送信
手順 続いて、上記図19により説明したプラグ(produ
cer−consumer)間の構造を前提として、図
20の処理遷移図により、Asynchronous
connectionの基本的な送受信手順について説
明する。図20に示す送受信処理の手順は、Async
hronous通信として、FCPによって規定された
環境のもとで、AV/Cコマンド(Write Req
uest Packet)を使用して行われる。そし
て、本実施の形態において扱われるAUXデータも、こ
の送受信手順を使用してIEEE1394システム内に
おいて送受信が行われる。但し、図19に示す処理は、
あくまでもAsynchronous connect
ionとしての通信動作を示すもので、AUXデータの
記録再生に対応する通信処理については後述する。な
お、Asynchronous connection
の実際においては、コマンド送信に応じて、図12に示
したように、Acknowledgの送受信が実行され
るのであるが、図20においてはAcknowledg
についての送受信処理の図示は省略している。
【0080】また、IEEE1394インターフェイス
では、プラグ(機器)間の接続関係として、上記したp
roducer−consumerの関係の他に、co
ntroller−targetとして規定される関係
が存在する。IEEE1394システム上においては、
producer−consumerの関係が規定され
た機器と、controller−targetの関係
が機器とが必ずしも一致するものではない。つまり、p
roducerとして規定された機器の他に、cont
rollerの機能を有するものとして規定された機器
が存在する場合がある。但し、ここでは、produc
er−consumerとしての関係と、contro
ller−targetとしての関係が一致している場
合を例に説明する。
【0081】図20に示す送信手順としては、先ず、ス
テップS101として示すように、producerか
らconsumerに対して、Connect要求を送
信する。このConnect要求は、producer
がconsumerに対して、接続要求を行うためのコ
マンドで、producerのレジスタのアドレスをc
onsumerに対して伝える。このConnect要
求は、ステップS102の処理としてconsumer
が受信することで、consumer側では、prod
ucerのレジスタのアドレスを認識する。そして、ス
テップS103により、responceとして、co
nsumerは、producerに対してConne
ct受付を送信する。そして、ステップS104におい
て、producerがこれを受信することで、以降の
データ送受信のためのproducer−consum
er間の接続(connection)が確立される。
【0082】上記のようにしてconnectionが
確立されると、ステップS105により、consum
erは、producerに対してlimit Cou
ntregister((以降、単に「limit C
ount」と略す))の書込要求を行う。ステップS1
06によりこれを受信したproducerは、続くス
テップS107の処理によって、limit Coun
t書込受付を、consumerに対して送信する。そ
して、ステップS108の処理として、consume
rがlimit Count書込受付を受信する。この
limitCount書込要求/書込受付の一連の処理
によって、以降における、セグメントバッファへのデー
タ書き込みサイズ(セグメントバッファ容量)が決定さ
れる。
【0083】続くステップS109においては、pro
ducerからconsumerに対して、セグメント
バッファ書込要求を送信する。そして、ステップS11
0によってセグメントバッファ書込要求が受信され、こ
れに応答して、ステップS111の処理として、con
sumerからproducerに対して、セグメント
バッファ書込受付を送信する。producerは、ス
テップS112により、セグメントバッファ書込受付を
受信する。このステップS109〜S112までの処理
が実行されることで、1回のproducerのセグメ
ントバッファからconsumerのセグメントバッフ
ァに対してデータへの書き込み処理が完了する。ここ
で、上記ステップS109〜S112の処理によって書
き込まれるデータは、図6に示したAsynchron
ous Packetによる1回の送信により書き込ま
れる。従って、Asynchronous Packe
tにより転送されるデータサイズが、上記limit
Countによって指定されたデータサイズよりも小さ
く、かつ、1回のAsynchronous Pack
etによる送信によっては、必要なデータ送信が完了し
ない場合には、セグメントバッファの容量がフルとなる
範囲で、ステップS109〜S112の処理が繰り返さ
れるようになっている。
【0084】そして、上記したステップS109〜S1
12に示すセグメントバッファへの書き込み処理が完了
すると、ステップS113の処理として示すように、p
roducerからconsumerに対して、pro
ducer Count register(以降、単
にproducer Countと略す)書込要求を送
信する。そしてconsumerでは、ステップS11
4の処理として、producer Countを受信
して、自身のproducer Countregis
terに書き込みを行い、続くステップS115の処理
として、producer Count書込受付をpr
oducerに対して送信する。producerはス
テップS116により、このproducer Cou
nt書込受付を受信する。この処理によって、先のステ
ップS109〜S112の処理として、produce
rからconsumerのセグメントバッファに対して
転送したデータサイズがconsumerに対して知ら
されることになる。
【0085】続くステップS117の処理としては、上
記ステップS113〜S116に示したproduce
r Count書き込み処理に応答しての、limit
Count書き込みのための一連の処理が実行され
る。つまり、ステップS117〜S120に示すように
して、consumerからproducerへのli
mit Count書込要求の送信と、この送信に応答
してのproducerからconsumerへのli
mit Count書込受付の送信が行われる。
【0086】上記ステップS109〜S120までの処
理が、AsynchronousConnection
におけるデータ伝送処理としての1セットの手順を成
す。ここで、例えば送信すべきデータサイズが、セグメ
ントバッファ容量よりも大きく、1回のステップS10
9〜S120までの処理によっては、データの転送が完
了していないとされる場合には、このステップS109
〜S120までの処理を、データの転送が完了するまで
繰り返し実行することが出来るようになっている。
【0087】そして、データの転送が完了したら、ステ
ップS121に示すようにして、producerはc
onsumerに対して、Disconnect要求を
送信する。consumerはステップS122におい
て、このDisconnect要求を受信し、続くステ
ップS123によりDisconnect受付を送信す
る。ステップS124において、producerがD
isconnect受付を受信することで、Async
hronous Connectionによるデータ送
受信が完結する。
【0088】2.本実施の形態のシステム構成例 図21は、これまで説明を行ったIEEE1394イン
ターフェイスを介して構築される、本実施の形態として
のAVシステムの構成例を示している。ここでは、AV
システムは、パーソナルコンピュータ113と、デバイ
ス#1,デバイス#2,デバイス#3として示される3
つのオーディオ機器をIEEE1394バス116を介
して相互通信可能に接続することによって構築される。
なお、実際のケーブルによる各機器間の接続関係は、先
に図4により説明したバス接続の規則に従っていさえす
れば良いものである。
【0089】デバイス#1,デバイス#2,デバイス#
3としての機器の種類は特に限定されるものではない
が、ここでは、デバイス#1はMDレコーダ/プレー
ヤ,デバイス#2はCDプレーヤ,デバイス#3もまた
MDレコーダ/プレーヤであるとする。周知のように、
MDレコーダ/プレーヤは、いわゆるミニディスク(M
D)といわれる光磁気ディスクに対応してオーディオデ
ータの記録再生を行うことのできる記録再生装置であ
る。また、CDプレーヤは、コンパクトディスク(C
D)に対応してデジタルオーディオデータの再生を行う
ことのできる再生装置である。
【0090】そして、この場合にはCDプレーヤは、C
Dから再生したオーディオデータをIEEE1394バ
ス116を介して送信出力することができるようになっ
ている。また、MDレコーダ/プレーヤは、MDから再
生復調したオーディオデータをIEEE1394バス1
16を介して送信出力可能とされていると共に、IEE
E1394バス116を介して外部から送信されてきた
オーディオデータを受信して、この受信したオーディオ
データをMDに記録可能とされている。また、先に本出
願人により、オーディオデータに付随するテキストや静
止画などのデータファイル(AUXデータ)もオーディ
オデータと共に記録可能としたMDレコーダ/プレーヤ
も提案されているが、このようなMDレコーダ/プレー
ヤであれば、MDから再生したAUXデータを送信出力
することと、外部から送信されたAUXデータを受信し
てMDに記録することも可能とされる。
【0091】そして、上述のようにしてAVシステムと
して、CDプレーヤとMDレコーダ/プレーヤを備えて
いる場合には、CDプレーヤにて再生されたデジタルオ
ーディオデータをIEEE1394を介してMDレコー
ダ/プレーヤに送信してMDレコーダ/プレーヤ側にて
記録を行う、いわゆるデジタルダビングを行うことがで
きる。
【0092】この場合、パーソナルコンピュータ113
は、IEEE1394バスにより接続されるデバイス
(機器)をコントロール(リモート制御)し、また、各
機器から送信されるオーディオデータ等のユーザデータ
を受信して保存し、各種編集、加工などを行うことがで
きる。また、パーソナルコンピュータ113から送信し
た各種のユーザデータを他のデバイスに送信することも
可能とされている。例えば、図21に示すAVシステム
の構成例であれば、先に述べたCDプレーヤからMDレ
コーダ/プレーヤへのデジタルダビング動作を、パーソ
ナルコンピュータ113がリモート制御してコントロー
ルすることも可能とされる。上記したパーソナルコンピ
ュータ113の機能は、例えば、その機能のために特化
されたアプリケーションソフトウェアとしてのプログラ
ムに基づいて、内部CPUが処理を実行することで実現
される。
【0093】ところで、IEEE1394データインタ
ーフェイスに対応するデバイスでは、Node Uni
que ID、及びsubunit IDとしてVen
der Name,Model Nameを例えば内部
ROMに予めセットしておくように規定されている。こ
れらNode Unique ID、及びsubuni
t IDは、実際にそのデバイスがIEEE1394バ
スに接続されたときに、その接続関係を確立する際など
に必要となるものである。
【0094】Node Unique IDは、デバイ
スごとに固有とされ、8バイトによって表現されるデバ
イス識別情報であり、たとえ同一機種間であっても、同
じNode Unique IDを有している機器は無
いものとされる。
【0095】また、Vender Nameは、その機
器の製造メーカ名を示す情報であり、Model Na
meは、その機器の機種を示す情報である。従って、こ
れらVender Name及びModel Name
を共通に有する機器は存在することになる。なお、No
de Unique IDは必須であるのに対して、V
enderName,Model Nameはオプショ
ンであり、必ず機器に対してセットしておく必要は無い
ものとされている。
【0096】ここで、図21に示すシステムにおいて、
デバイス#1のMDレコーダ/プレーヤは、図のよう
に、 Node Unique ID=“X”Vender
Name=“AAA” Model Name=“BBB” を有しているものとする。また、デバイス#2のCDプ
レーヤは、 Node Unique ID=“Y” Vender Name=“−−−” Model Name=“−−−” とされ、Vender Name,Model Nam
eについては、セットされていないものとされる。ま
た、デバイス#3のMDレコーダ/プレーヤは、 Node Unique ID=“Z” Vender Name=“AAA” Model Name=“BBB” を有しているものとする。ここで、デバイス#1とデバ
イス#3のMDレコーダ/プレーヤのVender N
ame,Model Nameが同一であることから、
デバイス#1とデバイス#3のMDレコーダ/プレーヤ
は、共に同一メーカの同一機種であることが分かる。
なお、上記“ ”内に示す文字は実値ではなく、あくま
でも便宜上の表記である。
【0097】ここで、図22にパーソナルコンピュータ
113の構成例を示す。この図に示すパーソナルコンピ
ュータ113は、外部とデータの授受を行うためのイン
ターフェイスとしてIEEE1394インターフェイス
209を備えている。IEEE1394インターフェイ
ス209は、外部データバスとしてのIEEE1394
バス116と接続されることで外部機器と相互通信が可
能とされる。IEEE1394インターフェイス209
は、IEEE1394バス116を介して受信したパケ
ットを復調し、復調したパケットに含まれるデータを抽
出し、この抽出データを内部データ通信に適合するデー
タフォーマットにより変換を行って、内部バス210を
介してCPU201に出力する。また、CPU201の
制御によって出力されたデータを入力し、パケット化等
のIEEE1394フォーマットに従った変調処理を施
して、IEEE1394バス116を介して外部に送信
出力する。
【0098】CPU201は、例えばROM202に保
持されているプログラムに従って各種の処理を実行す
る。本実施の形態では、IEEE1394の規格に従っ
て各種データの送受信を可能とするために、上記ROM
202に対してIEEE1394インターフェイス20
9を制御するためのプログラムも格納されることにな
る。つまり、パーソナルコンピュータ113において
は、IEEE1394によるデータ送受信に可能なセッ
ト(ハードウェア及びソフトウェア)が備えられるもの
である。また、RAM203にはCPU201が各種処
理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保
持される。
【0099】入出カインターフェイス204は、キーボ
ード205とマウス206が接続されており、これらか
ら供給された操作信号をCPU201に出カするように
されている。また、入出カインタフェイス204には、
記憶媒体としてハードディスクを備えたハードディスク
ドライブ207が接続されている。CPU201は、入
出カインタフェイス204を介して、ハードディスクド
ライブ207のハードディスクに対してデータやプログ
ラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにさ
れている。この場合、入出カインタフェース204に
は、さらに、画像表示のためのディスプレイモニタ20
8が接続されている。内部バス210は、例えば、PC
I(Peripheral Component Interconnect)又はローカル
バス等により構成され、内部における各機能回路部間を
相互に接続している。
【0100】なお、図21に示したMDレコーダ/プレ
ーヤ、CDプレーヤとしても、IEEE1394インタ
ーフェイス機能については、上記したパーソナルコンピ
ュータ113と基本的には同様の構成を採る。つまり、
MDレコーダ/プレーヤ、CDプレーヤにあっても、I
EEE1394インターフェイスを備えると共に、内部
ROMに対して、内部CPUがIEEE1394インタ
ーフェイスの制御を可能とするためのプログラムが搭載
されるものである。
【0101】なお、本実施の形態に適用される、IEE
E1394バスラインによって相互に接続されたシステ
ムの構築例は、これまで説明した形態に限定されるもの
ではなく、あくまでも一例であり、例えば、AVシステ
ムとしては、例えばIRDといわれるデジタル衛星放送
受信装置や、デジタルVTR(Video Tape
Recorder)などを備えても構わないものであ
り、特に図21に示したMDレコーダ/プレーヤとCD
プレーヤである必然性はない。このため、MDレコーダ
/プレーヤ及びCDプレーヤの内部構成例についての図
示及びその説明は、ここでは省略する。
【0102】3.パーソナルコンピュータでの表示形態
例 ここで、例えば図21に示した構成によるAVシステム
において、パーソナルコンピュータ113が、IEEE
1394バスに接続されているデバイスを一括して管理
/コントロール可能な機能(アプリケーションソフトウ
ェア)を有しているとする。そして、このような管理/
コントロール機能の1つとして、現在IEEE1394
バスに接続されているデバイスを提示するための表示機
能を有しているものとする。
【0103】図23は、上記のようにしてIEEE13
94バス上に存在するデバイスのリストが表示されるデ
バイスリストウィンドウWD1の表示形態例を示してい
る。このデバイスリストウィンドウWD1は、例えばデ
ィスプレイモニタ208に対して表示される。
【0104】この図では、デバイス#1、デバイス#
2、デバイス#3、及びパーソナルコンピュータ113
がそれぞれ箱形形状の枠によるデバイスアイコンIcn
によって表示されており、また、これらのデバイスアイ
コンIcnがラインによって相互に接続されている状態
を表示することで、デバイス#1〜#3及びパーソナル
コンピュータ113の4台の機器が、IEEE1394
バスにより相互通信可能に接続されている様子が示され
ている。つまり、図21により説明したバス接続関係
が、グラフィカルに示されているものである。
【0105】ここで、その入力設定操作は後述するが、
本実施の形態では、パーソナルコンピュータ113が実
行する処理として、IEEE1394バスに接続される
デバイスごとに対応して、ユーザが文字情報を入力する
ことで、デバイスの名称を任意に登録することができる
ものとされている。なお、以降においては、このように
してユーザがデバイスごとに登録した名称については、
「ユーザネーム」ということにする。
【0106】そしてデバイスに対して既にこのユーザネ
ームが登録されている場合には、そのデバイスに対応す
るデバイスアイコンIcn内に対して、ユーザネームを
表示するようにされている。例えば図23の場合であれ
ば、デバイス#1のMDレコーダ/プレーヤとデバイス
#2のCDプレーヤに対してユーザネームが登録されて
おり、デバイス#1のデバイスアイコンIcn内には、
「兄のMD」というユーザネームが表示されている。ま
た、デバイス#2のデバイスアイコンIcn内には、
「皆のCD」というユーザネームが表示されている。
【0107】また、ここではデバイス#3のMDレコー
ダ/プレーヤについてはユーザネームが未登録の状態に
あるものとされる。このような場合のデバイスアイコン
Icn内の表示内容としては、各種考えられるのである
が、ここでは、そのデバイスのVender Nam
e,Model Nameを例えば英数文字等により提
示して表示させることで、とりあえず、その機器が何な
のであるのかをユーザが把握できるようにしている。例
えばVender Name,Model Nameの
代わりに、Node Unique IDを表示させて
もよし、また、Vender Name,Model
Nameその他のID情報から特定される機種名(例え
ばMDレコーダ/プレーヤであるとかCDプレーヤであ
るとか)などを文字、シンボル等により表示させること
も考えられる。また、パーソナルコンピュータ113に
対応するデバイスアイコンIcnには、この場合には、
IEEE1394データインターフェイスシステム上で
のコントローラとして機能することを示す「Contr
oller」という文字が表示されている状態が示され
ている。但し、パーソナルコンピュータ113自身につ
いても、ユーザネームを登録できるようにして、パーソ
ナルコンピュータ113内のデバイスアイコンIcnに
対してユーザが任意に設定したユーザネームを表示させ
るようにしてもよい。
【0108】ここで、例えばユーザが図23に示す表示
を見て、未だユーザネームが未登録となっているデバイ
ス#3に対応するデバイスアイコンIcnに対してユー
ザネームを登録したいと思ったとする。この場合ユーザ
は、例えば、デバイスリストウィンドウWD1に対して
マウスなどによる操作を行って、デバイス#3に対応す
るデバイスアイコンIcnを選択した状態とする。そし
て、いわゆるウィンドウメニューからユーザネーム登録
のメニューを呼び出すようにされる。ユーザネーム登録
のメニューが呼び出されると、ここでは図示しないが、
例えば、ユーザネームを登録するためにダイアログウィ
ンドウが表示されるので、ユーザは、キーボード等を操
作して文字入力を行いユーザネームを入力する。そし
て、登録操作を行えば、デバイス#3に対応するユーザ
ネームが登録されたことになる。そして、この登録後に
おいては、デバイスリストウィンドウWD1は図24に
示すようにして表示が変更される。つまりデバイス#3
に対応するデバイスアイコンIcn内に対して先にユー
ザが登録したユーザネームが表示されるものである。こ
こでは、デバイス#3に対応するデバイスアイコンIc
n内には「弟のMD」というユーザネームが表示された
状態が示されている。つまり、ユーザは、ユーザネーム
の登録時において「弟のMD」という文字入力を行った
ものである。なお、上記と同様の操作手順によって既に
登録されたユーザネームの更新を行うことも可能であ
る。
【0109】ここで、本実施の形態のパーソナルコンピ
ュータ113において、上記したような操作手順によっ
て登録されたユーザネームは、次のようにして管理され
る。例えば、上記のようにして或るデバイスに対応した
ユーザネームを登録するための操作が行われたとする
と、CPU11では、例えば図26に示すようなユーザ
ネームリストファイルを作成する。図26に示すユーザ
ネームリストファイルは、図24に示した表示に対応し
た内容を有している。
【0110】ユーザネームリストファイルにあっては、
登録すべきユーザネームが、各デバイスのNode U
nique IDと対応付けられて格納される。図26
では、デバイス#1のNode Unique ID=
“X”と、デバイス#1に対して登録したユーザネーム
「兄のMD」という文字情報がセットとして格納されて
いる。また、デバイス#2のNode Unique
ID=“Y”と、デバイス#2に対して登録したユーザ
ネーム「皆のCD」という文字情報がセットとして格納
されている。また、デバイス#3のNode Uniq
ue ID=“Z”と、デバイス#3に対して登録した
ユーザネーム「弟のMD」という文字情報がセットとし
て格納されている。そして、このようにして作成された
ユーザネームリストファイルは、例えば1つのファイル
として管理されて、ハードディスクドライブ207に対
して書き込まれて保存されるものである。
【0111】上記のようなユーザネームリストファイル
の構造から分かるように、ユーザネームはNode U
nique IDと対応付けされるために、デバイスご
とに固有の情報として管理されることになる。換言すれ
ば、本実施の形態において登録されるユーザネームは、
一時的に有効とされるものではなく、ハードディスクに
保存されているユーザネームリストファイルを参照する
ことで、これまでに既に登録されたユーザネームであれ
ば、常時、デバイスとの対応を特定することが可能とさ
れるものである。
【0112】そこで、本実施の形態としては、例えば、
IEEE1394バス上でデバイスの抜き差しが行われ
てバスリセットが発生した場合でも、常に適正に、現在
IEEE1394バス上に存在するデバイスに対応した
ユーザネームを表示させることが可能となる。このよう
な例として、例えば、図24のデバイスリストウィンド
ウWD1に表示されているようにして、デバイス#1,
#2,#3、及びパーソナルコンピュータ113が接続
されている状態から、デバイス#3のケーブルが抜かれ
たことで、IEEE1394バスにより接続される機器
が、デバイス#1,#2、パーソナルコンピュータ11
3の3台になったとする。このようにして、ケーブルの
抜き差しが行われると、IEEE1394システムとし
てはバスリセットが発生する。
【0113】そして例えば、パーソナルコンピュータ1
13がバスリセット発生後において接続されている各デ
バイスからNode Unique IDを取得すれ
ば、この取得したNode Unique IDと、ユ
ーザネームリストファイルとを参照することで、バスリ
セットによって新規に接続関係が確立された後にあって
も、現在IEEE1394バスに接続されている機器の
ユーザネームを認識することができる。そして、例えば
バスリセット後においてデバイスリストウィンドウWD
1を表示させたとすれば、その表示としては図24に示
す表示から図25に示す表示に切り替わるものである。
【0114】図25にあっては、デバイス#3の表示は
消えており、デバイス#1,#2及びパーソナルコンピ
ュータ113の各デバイスアイコンIcnが表示され
て、これらの各デバイスアイコンIcnがラインによっ
て接続されている状態が表示されている。
【0115】そして、デバイス#1,#2の各デバイス
アイコンIcn内には、それぞれ、「兄のMD」「皆の
CD」という、バスリセット以前と同様のユーザネーム
が適正に表示されるものである。
【0116】また、例えば、図25のデバイスリストウ
ィンドウWD1に示す接続関係の状態から、再度、デバ
イス#3としてのMDレコーダ/プレーヤのケーブルを
接続して、バスリセットが発生したときには、バスリセ
ット後においては、やはり、現在IEEE1394バス
上に存在するデバイスのNode Unique ID
とユーザネームリストファイルと参照を行うことで、各
デバイスのユーザネームを特定することができる。そし
て、再度、図24に示すデバイスリストウィンドウWD
1を表示させることが可能となる。デバイスリストウィ
ンドウWD1としてのデバイスの表示形態は他にも各種
考えられるものであり、これら図23〜図25に示すも
のには限定されない。
【0117】4.処理動作 続いて、上述したユーザネームの登録と、バスリセット
発生時のデバイスリストウィンドウWD1の表示を実現
するための処理動作について説明する。
【0118】先ず、図27のフローチャートにより、ユ
ーザネーム登録のための処理動作について説明する。な
お、この図に示す処理はパーソナルコンピュータ113
のCPU201が実行する。この図に示す処理にあって
は、先ずステップS201においてデバイスリストウィ
ンドウWD1を表示させるための表示制御処理が実行さ
れている。そして次のステップS202において、ユー
ザが行った、デバイスリストウィンドウWD1上でのデ
バイスの選択操作に応じて、ユーザネームの登録対象と
なるデバイスを選択設定することが行われる。そして、
次のステップS203においては、ユーザによるユーザ
ネーム登録メニューを開くための所定操作に応じて、ユ
ーザネーム登録メニューを開始させる。この際には、例
えば先にも述べたように、ユーザネーム登録ウィンドウ
が表示される。上記のようにして、ユーザネーム登録ダ
イアログウィンドウが表示されると、次はステップS2
04の処理として、ユーザのユーザネームの入力操作に
応じてユーザネームを入力(若しくは既に登録されたユ
ーザネームの更新)を行う。そして、ステップS205
において、ユーザによる決定操作が行われたか否かを判
別する。ここで、ユーザによる決定操作が無く、例えば
ユーザネーム登録メニューのキャンセルが行われたよう
な場合には、ステップ201に戻ることで、再度、デバ
イスリストウィンドウWD1が表示されている状態か
ら、ユーザネームの登録が行えるようにされる。
【0119】また、ステップS205において、ユーザ
による決定操作が行われたことが判別されたのであれ
ば、ステップS206に進む。ステップS206におい
ては、ユーザネームの登録対象となったデバイスのNo
de Unique IDとユーザネームとを対応付け
てユーザネームリストファイルに書き込み(ユーザネー
ムの更新の場合は、ユーザネームの登録対象となったデ
バイスのNode Unique IDに対応するユー
ザネームの内容を書き換える)を行い、ハードディスク
(ハードディスクドライブ207)に保存する。
【0120】続いて、図28のフローチャートを参照し
て、バスリセット発生時におけるデバイスリストウィン
ドウWD1の表示(ユーザネームの表示)のための処理
について説明する。なお、この図に示す処理もパーソナ
ルコンピュータ113のCPU203が実行する。この
図に示す処理にあっては、先ずステップS301におい
てバスリセットの発生を待機しており、バスリセットが
発生したことが判別されると、ステップS302に進む
ようにされる。
【0121】ステップS302においてはIEEE13
94バス上に存在するデバイスのNode Uniqu
e IDを取得する。このために、例えば実際には、C
PU201が、AV/Cコマンドを用いて、現在IEE
E1394バスに接続されている各機器に対してNod
e Unique IDの通知を要求するためのコマン
ドを送信するようにされる。そして、このコマンドに応
答して、各機器から送信されてくるNode Uniq
ue IDの通知情報を受信することで、Node U
nique IDを取得できるものである。
【0122】次のステップS303においては、上記ス
テップS302にて取得した各Node Unique
IDに対応付けられているユーザネームを、ユーザネ
ームリストファイルから検索する。そして次のステップ
S304において、検索されたユーザネームを利用し
て、例えば図23〜図25に示したようなデバイスリス
トウィンドウWD1の表示のための表示制御を実行す
る。つまり、デバイスアイコンIcn内に、各デバイス
のユーザネームを表示させるものである。なお、この際
において、ユーザネームリストファイルに存在しないN
odeUnique IDがあった場合には、このNo
de Unique IDを有するデバイスのデバイス
アイコンIcnとしては、例えば図23のデバイス#3
に対応するデバイスアイコンIcnのようにして表示を
行うことになる。
【0123】なお、上記説明にあっては、ユーザネーム
の表示はデバイスリストウィンドウWD1が開いている
状態で行われるものとされているが、これはあくまでも
説明の便宜上、そうしたものである。例えば実際のアプ
リケーション上でのGUIとしては、デバイスを提示す
るのにユーザネームを表示させることが好ましい状況と
いうのは多様に考えられるものであり、デバイスのユー
ザネームが表示される機会としては、本発明では限定さ
れるべきではない。従って、ユーザネームを登録するた
めの操作手順も、先に説明した以外の手順、及びユーザ
インターフェイスが採用されて構わないものである。ま
た、ここではパーソナルコンピュータ113が、ユーザ
ネームの登録と、ユーザネームを提示した表示を行う機
能を有するものとして説明しているが、このような機能
を有する装置としては、特にパーソナルコンピュータに
限定されるものではなく、例えばIEEE1394対応
のAVアンプなどの他、他の機器に対してこの機能を有
させることが可能である。また、本発明としての情報処
理装置と通信システムを組む機器(デバイス)として
は、特に、AV機器に限定されるものでもない。
【0124】また、本発明としては、IEEE1394
の規格以外のデジタルデータインターフェイスに対して
も適用が可能である。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、データバ
スに接続されるデバイス(情報処理装置)ごとに対応し
て、任意にユーザネーム(文字情報)を入力して登録可
能とされる。そして、このユーザネームによってデバイ
スを認識可能なように表示を行うようにされる。これに
よって、例えば各デバイスが有しているIDなどの情報
により表示を行う場合よりも、ユーザはデバイスを認識
することが容易となる。
【0126】また、本発明では、登録されたユーザネー
ムは一過性のものではない。つまり、ユーザネームは登
録対象となったデバイスに固有のNode Uniqu
eID(機器識別情報)と対応付けされてユーザネーム
リストファイル(対応情報)として記憶されることにな
るため、例えばバスリセットなどが発生した後にあって
も、各デバイスのNode Unique IDを取得
して、ユーザネームリストファイルに対して検索を行え
ば、バスリセット後に確立された接続に対応して各デバ
イスに登録されたユーザネームを適正に表示させること
ができるものである。このように本発明は、データバス
上に存在するデバイスを視覚的に把握するという点での
データインターフェイスシステムの利便性を向上するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に対応するIEEE1394のス
タックモデルを示す説明図である。
【図2】IEEE1394に使用されるケーブル構造を
示す説明図である。
【図3】IEEE1394における信号伝送形態を示す
説明図である。
【図4】IEEE1394におけるバス接続規定を説明
するための説明図である。
【図5】IEEE1394システム上でのNode I
D設定手順の概念を示す説明図である。
【図6】IEEE1394におけるPacket送信の
概要を示す説明図である。
【図7】Asynchronous通信における基本的
な通信規則(トランザクションルール)を示す処理遷移
図である。
【図8】IEEE1394バスのアドレッシング構造を
示す説明図である。
【図9】CIPの構造図である。
【図10】プラグにより規定された接続関係例を示す説
明図である。
【図11】プラグコントロールレジスタを示す説明図で
ある。
【図12】Asynchronous通信において規定
されるWrite Transactionを示す処理
遷移図である。
【図13】Asynchronous Packet
(AV/Cコマンドパケット)の構造図である。
【図14】Asynchronous Packetに
おける、ctype/responceの定義内容を示
す説明図である。
【図15】Asynchronous Packetに
おける、subunit_typeと、opcodeの
定義内容例を示す説明図である。
【図16】Asynchronous通信におけるプラ
グ構造を示す説明図である。
【図17】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図18】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図19】Asynchronous通信におけるプラ
グ間での処理を示す説明図である。
【図20】Asynchronous Connect
ionとしての送信手順を示す説明図である。
【図21】本実施の形態のIEEE1394データイン
ターフェイスシステムの構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】パーソナルコンピュータの構成を示すブロッ
ク図である。
【図23】デバイスリストウィンドウの表示形態例を示
す説明図である。
【図24】デバイスリストウィンドウの表示形態例を示
す説明図である。
【図25】デバイスリストウィンドウの表示形態例を示
す説明図である。
【図26】ユーザネームリストファイルの構造を示す説
明図である。
【図27】ユーザネーム登録のための処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図28】バスリセット発生時におけるデバイスリスト
ウィンドウの表示制御処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
113 パーソナルコンピュータ、116 データバ
ス、201 CPU、202 ROM、203 RA
M、204 入出力インターフェイス、205 キーボ
ード、206 マウス、208 ディスプレイモニタ、
209 IEEE1394インターフェイス、210
内部バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 博士 長野県南安曇郡豊科町大字豊科5432番地 ソニーデジタルプロダクツ株式会社内 (72)発明者 後藤 隆志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B077 MM02 NN02 5E501 AA02 AC15 AC23 AC25 AC33 AC35 BA03 CA02 EB05 FA05 FA13 FA14 5K032 BA01 BA16 CD01 5K033 BA01 BA15 CC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信フォーマットによるデータバ
    スを介して接続される他の情報処理装置と情報の送受信
    を行うことのできる情報処理装置として、 上記データバス上に存在するとされる情報処理装置ごと
    に対応するようにして文字情報を入力することのできる
    文字情報入力手段と、 上記情報処理装置ごとに固有となるようにして与えられ
    た機器識別情報を、上記データバス上に存在するとされ
    る情報処理装置の各々から取得することのできる機器識
    別情報取得手段と、 上記文字情報と、この文字情報が対応する情報処理装置
    の上記機器識別情報とを対応付けた対応情報を生成して
    所定の記憶手段に記憶させる対応情報管理手段と、 現在データバス上に存在するとされる情報処理装置の機
    器識別情報に対応付けされた上記文字情報を上記対応情
    報から検索し、この検索された文字情報が現在データバ
    ス上に存在するとされる各情報処理装置を特定するため
    の情報として表示出力されるように表示制御を実行する
    表示制御手段と、 を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 所定の通信フォーマットによるデータバ
    スを介して接続されることで情報の送受信を行う情報処
    理装置の管理方法であって、 上記データバス上に存在するとされる情報処理装置ごと
    に対応するようにして文字情報を入力する文字情報入力
    処理と、 上記情報処理装置ごとに固有となるようにして与えられ
    た機器識別情報を、上記データバス上に存在するとされ
    る情報処理装置の各々から取得することのできる機器識
    別情報取得処理と、 上記文字情報と、この文字情報が対応する情報処理装置
    の上記機器識別情報とを対応付けた対応情報を生成して
    所定の記憶領域に記憶させる対応情報管理処理と、 現在データバス上に存在するとされる情報処理装置の機
    器識別情報に対応付けされた上記文字情報を上記対応情
    報から検索し、この検索された文字情報が現在データバ
    ス上に存在するとされる各情報処理装置を特定するため
    の情報として表示出力されるように表示制御を実行する
    表示制御処理と、 を実行するように構成されていることを特徴とする情報
    処理装置の管理方法。
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