JP3501707B2 - 情報処理装置及び情報処理システム及びそれらの方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理システム及びそれらの方法

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JP3501707B2 JP2000015800A JP2000015800A JP3501707B2 JP 3501707 B2 JP3501707 B2 JP 3501707B2 JP 2000015800 A JP2000015800 A JP 2000015800A JP 2000015800 A JP2000015800 A JP 2000015800A JP 3501707 B2 JP3501707 B2 JP 3501707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIEEE1394等
のインタフェースで接続される複数の情報処理装置から
なる情報処理システム及び該システムに接続される情報
処理装置及びそれらの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394のようなインタフェー
スでは、セントロニクスなどのインタフェースのような
ホストとデバイスの1対1接続の形態と異なり、複数の
デバイス、例えばデジタルビデオ(DV)やデジタルカ
メラ(DC)、ホストコンピュータ、スキャナ、VTR
などが同時に接続されることが可能であり、これら複数
デバイスの接続によるデータ通信ネットワーク等が考え
られている。
【0003】IEEE1394インタフェースの場合、
各機器がノードユニークIDを保有することにより各デ
バイスを識別することが可能になっている。このIDは
64ビットで構成され、上位24ビットがIEEEによ
り割り当てられる機器のメーカーIDであり、下位40
ビットはメーカーが自由に定めることが可能である。こ
のノードユニークIDはメーカー、機種にかかわらず1
デバイスに特定のIDを定める様になっている。
【0004】このようなノードユニークIDにより、複
数デバイスが接続されているIEEE1394ネットワ
ーク上でのデータ通信におけるデバイスの特定が可能に
なる。
【0005】このような情報を用いて当該ネットワーク
上の複数デバイスを表し、ネットワークにおける機器情
報を表示することにより、ネットワークの使用を管理、
また利便性を向上させるための表示手段などが考えられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、このようなネッ
トワークに接続されるデバイスは様々であり、異なるメ
ーカーの不特定多数のデバイスが接続される可能性もあ
る。また、通信制御バスに接続されるデバイスの中には
基本性能向上、機能拡張、または機器構成変更を可能に
するために付属機器が追加装着、脱着できるようなもの
や、モジュラー構造により機器構成を変更可能にするよ
うなデバイスもある。このように異なるメーカーの不特
定多数のデバイスが接続された環境において機器情報を
提示する表示手段を設ける場合、デバイス本体のメーカ
ー名、機種名等の機器情報はノードユニークID等によ
り判別可能なものの、そのデバイスに装着可能なオプシ
ョン機器の情報や、実際に接続されているオプション機
器の情報を把握することは困難である。
【0007】また、そのデバイスがネットワークに接続
していない場合(ホスト・デバイス間の1対1の接続の
場合)においても、デバイスに装着可能なオプション機
器に関する情報を把握することはユーザーにとって困難
である。
【0008】また、上記のような表示手段を設ける場
合、表示上に表されるデバイスと実際に接続されている
実デバイスのマッチングをとることが困難である。すな
わちメーカー名、機種名等の機器情報は上記ノードユニ
ークIDによって表示することができるものの、ユーザ
ーはメーカー名、機種名によってデバイスを特定しなけ
ればならなかった。このため、同一メーカーの同一機種
が複数接続されている場合などは、デバイス特定が困難
である。またメーカー名、機種名だけでは、その機器が
どのような機器であるのか、たとえばプリンタなのかデ
ジタルカメラなのかを判断することがユーザにとって困
難な場合もある。
【0009】また、上記複数デバイスが接続された環境
において、各デバイスの機能情報をデバイスのIDとし
て知ることはできるが、予めその機能が知られていない
ようなIDを持つ機器については、そのデバイスの持つ
機能を知ることは出来なかった。さらには、IDを元に
した各機器の個別の機能しか知ることができないので、
複数機器を組み合わせることで生じる新たな機能(例え
ば、スキャナとプリンタを組み合わせてコピー機として
機能させる等)をユーザーに知らせることはできなかっ
た。
【0010】また、ネットワーク上のデバイス間の相対
的な接続関係が表示された場合においても、ユーザーは
IEEE1394ネットワークの物理的接続を表示内容
と確認しながらデバイス特定を行なわなければならず、
困難である。
【0011】また、ネットワークが広範囲で、デバイス
がユーザーの視野範囲外に接続されている場合はなおさ
ら困難である。
【0012】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、装置に装着可能な機器に関する情報をユーザー
に知らしめることを可能とすることを目的とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、複数デバイス
が接続された環境において、ユーザーが所望の機能を満
足するデバイスを容易に特定可能とすることにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、複数デバイス
が接続された環境において、複数デバイスの組み合わせ
により実現される新たな機能情報をユーザに提示可能と
し、システムの有効利用を容易とすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による情報処理装置は例えば以下の構成を備
える。すなわち、情報処理装置であって、外部機器と通
信可能に接続するための通信制御手段と、前記通信制御
手段を介して外部機器によるアクセスが可能な記憶領域
に、前記情報処理装置に未装着であるが装着可能である
機器に関する情報を記憶する記憶手段とを備える。
【0016】 また、上記の目的を達成するための本発
明の他の形態による情報処理装置は、例えば以下の構成
を備える。すなわち、情報処理装置であって、前記情報
処理装置に未装着であるが装着可能である機器に関する
情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されて
いる情報を外部機器に送信する送信手段とを有する。
【0017】 また、上記の目的を達成するための本発
明の他の態様による情報処理装置は、例えば以下の構成
を備える。すなわち、外部機器と通信可能に接続するた
めの通信制御手段と、前記通信制御手段を介して外部機
器の記憶領域から、該外部機器に未装着であるが装着可
能である機器に関する情報を取得する取得手段と、前記
取得手段で取得した情報に基づいて表示を行う表示制御
手段とを備える。
【0018】 また、上記の目的を達成するための本発
明の一態様による情報処理システムは、例えば以下の構
成を備える。すなわち、複数の情報処理装置を通信可能
に接続するための通信制御手段と、第1の情報処理装置
において、当該第1の情報処理装置に未装着であるが装
着可能である機器に関する情報を保持する保持手段と、
第2の情報処理装置において、前記通信制御手段を介し
て、前記保持手段により保持された情報を取得する取得
手段と、前記第2の情報処理装置において、前記取得手
段で取得された情報に基づいて表示を制御する表示制御
手段とを備える。
【0019】 また、上記の目的を達成するための本発
明の一態様による情報処理方法は、外部機器と通信可能
な情報処理装置の制御方法であって、外部機器の記憶領
域から、該外部機器に未装着であるが装着可能である機
器に関する情報を取得する取得工程と、前記取得工程で
取得した情報に基づいて、前記外部機器に未装着である
が装着可能である機器に関する情報の表示を行う表示制
御工程とを備える。
【0020】 また、上記の目的を達成するための本発
明の一態様による記憶媒体は、外部機器と通信可能な情
報処理装置を制御する制御プログラムを格納した記録媒
体であって、該制御プログラムが、外部機器の記憶領域
から、該外部機器に未装着であるが装着可能である機器
に関する情報を取得する取得工程のコードと、前記取得
工程で取得した情報に基づいて表示を行う表示制御工程
のコードとを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。まず、本実施形態にお
いて採用するIEEE1394について説明する。
【0022】<IEEE1394の概要>家庭用ディジ
タルVTRやディジタルビデオディスク(DVD)の登
場に伴い、ビデオデータやオーディオデータ(以下、ま
とめて「AVデータ」と呼ぶ)など、リアルタイムかつ
情報量の多いデータを転送する必要が生じている。AV
データをリアルタイムに、パーソナルコンピュータ(P
C)へ転送したり、その他のディジタル機器に転送する
には、高速のデータ転送能力をもつインタフェイスが必
要になる。そういった観点から開発されたインタフェイ
スがIEEE1394シリアルバス(以下、単に139
4シリアルバスとも言う)である。
【0023】図1に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワークシステムの例を示す。このシステム
は機器AからHを備え、A−B間、A−C間、B−D
間、D−E間、C−F間、C−G間、およびC−H間が
それぞれ1394シリアルバス用のツイストペアケーブ
ルで接続されている。これらの機器AからHの例として
は、パソコンなどのホストコンピュータ装置、および、
コンピュータ周辺機器である。コンピュータ周辺機器と
しては、ディジタルVCR、DVDプレーヤ、ディジタ
ルスチルカメラ、ハードディスクや光ディスクなどのメ
ディアを用いる記憶装置、CRTやLCDのモニタ、チ
ューナ、イメージスキャナ、フィルムスキャナ、プリン
タ、MODEM、ターミナルアダプタ(TA)などコン
ピュータ周辺機器のすべてが対象になる。なお、プリン
タの記録方式は、レーザビームやLEDを用いた電子写
真方式、インクジェット方式、インク溶融型や昇華型の
熱転写方式、感熱記録方式など、どんな方式でも構わな
い。
【0024】各機器間の接続は、ディジーチェーン方式
とノード分岐方式との混在が可能であり、自由度の高い
接続を行うことができる。また、各機器はそれぞれID
を有し、互いにIDを認識し合うことによって、139
4シリアルバスで接続された範囲において、一つのネッ
トワークを構成している。例えば、各機器間をそれぞれ
一本の1394シリアルバス用ケーブルでディジーチェ
ーン接続するだけで、それぞれの機器が中継の役割を担
うので、全体として一つのネットワークを構成すること
ができる。
【0025】また、1394シリアルバスはPlug and P
lay機能に対応し、1394シリアルバス用ケーブルを
機器に接続するだけで自動的に機器を認識し、接続状況
を認識する機能を有している。また、図1に示すような
システムにおいて、ネットワークからある機器が外され
たり、または新たに加えられたときなど、自動的にバス
をリセット(それまでのネットワークの構成情報をリセ
ット)して、新たなネットワークを再構築する。この機
能によって、その時々のネットワークの構成を常時設
定、認識することができる。
【0026】また、1394シリアルバスのデータ転送
速度は、100/200/400Mbpsが定義されて
いて、上位の転送速度をもつ機器が下位の転送速度をサ
ポートすることで、互換性が保たれている。データ転送
モードとしては、コントロール信号などの非同期データ
を転送する非同期(Asynchronous)転送モード(AT
M)と、リアルタイムなAVデータ等の同期データを転
送する同期(Isochronous)転送モードがある。この非
同期データと同期データは、各サイクル(通常125μ
S/サイクル)の中で、サイクル開始を示すサイクルス
タートパケット(CSP)の転送に続き、同期データの
転送を優先しつつ、サイクル内で混在して転送される。
【0027】図2は1394シリアルバスの構成例を示
す図である。1394シリアルバスはレイヤ構造で構成
されている。図2に示すように、コネクタポート810
には、1394シリアルバス用のケーブル813の先端
のコネクタが接続される。コネクタポート810の上位
には、ハードウェア部800で構成されるフィジカルレ
イヤ811とリンクレイヤ812がある。ハードウェア
部800はインタフェイス用チップで構成され、そのう
ちフィジカルレイヤ811は符号化やコネクション関連
の制御等を行い、リンクレイヤ812はパケット転送や
サイクルタイムの制御等を行う。
【0028】ファームウェア部801のトランザクショ
ンレイヤ814は、転送(トランザクション)すべきデ
ータの管理を行い、Read、Write、Lockの命令を出す。
ファームウェア部801のマネージメントレイヤ815
は、1394シリアルバスに接続されている各機器の接
続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管理
する。上記のハードウェアとファームウェアまでが、1
394シリアルバスの実質的な構成である。
【0029】また、ソフトウェア部802のアプリケー
ションレイヤ816は、利用されるソフトによって異な
り、インタフェイス上でどのようにしてデータを転送す
るかは、プリンタやAV/Cプロトコルなどのプロトコ
ルによって定義される。
【0030】図3は1394シリアルバスにおけるアド
レス空間の一例を示す図である。1394シリアルバス
に接続された各機器(ノード)には必ずノードに固有の
64ビットアドレスをもたせる。そして、このアドレス
は機器のメモリに格納されていて、自分や相手のノード
アドレスを常時認識することで、通信相手を指定したデ
ータ通信を行うことができる。
【0031】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス設定は、最初の10ビットがバスの番号の指定用に、
次の6ビットがノードIDの指定用に使われる。
【0032】それぞれの機器内で使用される48ビット
のアドレスについても、20ビットと28ビットに分け
られ、256Mバイト単位の構造をもって利用される。
最初の20ビットのアドレス空間のうち0〜0xFFF
FDはメモリ空間、0xFFFFEはプライベート空
間、0xFFFFFはレジスタ空間とそれぞれ呼ばれ
る。プライベート空間は機器内で自由に利用できるアド
レスであり、レジスタ空間にはバスに接続された機器間
で共通な情報が置かれ、各機器間のコミュニケーション
に使われる。
【0033】レジスタ空間の、最初の512バイトには
CSRアーキテクチャのコアになるレジスタ(CSRコ
ア)が、次の512バイトにはシリアルバスのレジスタ
が、その次の1024バイトにはコンフィグレーション
ROMがそれぞれ配置される。また、それらの残りはユ
ニット空間であり、機器固有のレジスタが配置される。
【0034】一般的には異種バスシステムの設計の簡略
化のため、ノードは初期ユニット空間の最初の2048
バイトだけを使うべきであり、この結果としてCSRコ
ア、シリアルバスのレジスタ、コンフィグレーションR
OMおよびユニット空間の最初の2048バイトを合わ
せて4096バイトで構成することが望ましい。
【0035】以上が、1394シリアルバスの概要であ
る。次に、1394シリアルバスの特徴をより詳細に説
明する。
【0036】<1394シリアルバスの詳細> [1394シリアルバスの電気的仕様]図4は1394
シリアルバス用のケーブルの断面を示す図である。13
94シリアルバス用ケーブルには、二組のツイストペア
信号線の他に、電源ラインが設けられている。これによ
って、電源を持たない機器や、故障などにより電圧が低
下した機器にも電力の供給が可能になる。電源線により
供給される直流電力の電圧は8〜40V、電流は最大電
流1.5Aに規定されている。なお、DVケーブルと呼
ばれる規格では、電源ラインを省いた四線で構成され
る。
【0037】[DS−Link方式]図5は1394シ
リアルバスで採用されている、データ転送方式のDS−
Link(Data/Strobe Link)方式を説明するための図
である。
【0038】DS−Link方式は、高速なシリアルデ
ータ通信に適し、二組の信号線を必要とする。つまり、
二組のより対線のうち一組でデータ信号を送り、もう一
組でストローブ信号を送る構成になっている。受信側で
は、このデータ信号と、ストローブ信号との排他的論理
和をとることによってクロックを生成することができる
という特徴がある。この効果としては、(1)DS−L
ink方式を用いると、データ信号中にクロック信号を
混入させる必要がないので他のシリアルデータ転送方式
に比べて転送効率が高いこと、(2)クロック信号を生
成できるので位相ロックドループ(PLL)回路が不要
になり、その分コントローラLSIの回路規模を小さく
することができること、さらに、(3)転送すべきデー
タが無いときにアイドル状態であることを示す情報を送
る必要が無いので、各機器のトランシーバ回路をスリー
プ状態にすることができ、消費電力の低減が図れるこ
と、などが挙げられる。
【0039】[バスリセットのシーケンス]1394シ
リアルバスに接続されている各機器(ノード)にはノー
ドユニークID(以下、ノードIDともいう)が与えら
れ、ネットワークを構成するノードとして認識される。
例えば、ネットワーク機器の接続分離や電源のオン/オ
フなどによるノード数の増減、つまりネットワーク構成
に変化があり、新たなネットワーク構成を認識する必要
が生じたとき、その変化を検知した各ノードはバス上に
バスリセット信号を送信して、新たなネットワーク構成
を認識するモードに入る。このネットワーク構成の変化
の検知は、コネクタポート810においてバイアス電圧
の変化を検知することによって行われる。
【0040】あるノードからバスリセット信号が送信さ
れると、各ノードのフィジカルレイヤ811はこのバス
リセット信号を受けると同時にリンクレイヤ812にバ
スリセットの発生を伝達し、かつ他のノードにバスリセ
ット信号を伝達する。最終的にすべてのノードがバスリ
セット信号を受信した後、バスリセットのシーケンスが
起動される。なお、バスリセットのシーケンスは、ケー
ブルが抜き挿しされた場合や、ネットワークの異常等を
ハードウェアが 検出した場合に起動されるとともに、
プロトコルによるホスト制御などフィジカルレイヤ81
1に直接命令を与えることによっても起動される。ま
た、バスリセットのシーケンスが起動されると、データ
転送は、一時中断され、バスリセットの間は待たされ、
バスリセット終了後、新しいネットワーク構成の基で再
開される。
【0041】[ノードID決定のシーケンス]バスリセ
ットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築す
るために、各ノードにIDを与える動作に入る。このと
きの、バスリセットからノードID決定までの一般的な
シーケンスを図6から図8に示すフローチャートを用い
て説明する。
【0042】図6は、バスリセット信号の発生から、ノ
ードIDが決定し、データ転送が行えるようになるまで
の一連のシーケンス例を示すフローチャートである。各
ノードは、ステップS101でバスリセット信号の発生
を常時監視し、バスリセット信号が発生するとステップ
S102に移り、ネットワーク構成がリセットされた状
態において新たなネットワーク構成を得るために、互い
に直結されているノード間で親子関係が宣言される。そ
してステップS103の判定により、すべてのノード間
で親子関係が決ったと判定されるまでステップS102
が繰り返される。
【0043】親子関係が決定するとステップS104へ
進みルート(root)ノードが決定され、ステップS10
5で各ノードにIDを与えるノードIDの設定作業が行
われる。ルートノードから所定のノード順にノードID
の設定が行われ、ステップS106の判定により、すべ
てのノードにIDが与えられたと判定されるまでステッ
プS105が繰り返される。
【0044】ノードIDの設定が終了すると、新しいネ
ットワーク構成がすべてのノードにおいて認識されたこ
とになるのでノード間のデータ転送が行える状態にな
り、ステップS107でデータ転送が開始されるととも
に、シーケンスはステップS101へ戻り、再びバスリ
セット信号の発生が監視される。
【0045】図7はバスリセット信号の監視(S10
1)からルートノードの決定(S104)までの詳細例
を示すフローチャート、図8はノードID設定(S10
5,S106)の詳細例を示すフローチャートである。
【0046】図7において、ステップS201でバスリ
セット信号の発生が監視され、バスリセット信号が発生
すると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。次
に、ステップS202で、リセットされたネットワーク
構成を再認識する作業の第一歩として、各機器はフラグ
FLをリーフノードであることを示すデータでリセット
する。そして、ステップS203で、各機器はポート
数、つまり自分に接続されている他ノードの数を調べ、
ステップS204で、ステップS203の結果に応じ
て、これから親子関係の宣言を始めるために、未定義
(親子関係が決定されていない)ポートの数を調べる。
ここで、未定義ポート数は、バスリセットの直後は他機
器が接続されているポート数に等しいが、親子関係が決
定されて行くにしたがって、ステップS204で検知さ
れる未定義ポートの数は減少する。
【0047】バスリセットの直後に親子関係の宣言を行
えるのは実際のリーフノードに限られている。リーフノ
ードであるか否かはステップS203のポート数の確認
結果から知ることができる。つまりポート数が「1」で
あればリーフノードである。リーフノードは、ステップ
S205で、接続相手のノードに対して親子関係の宣言
「自分は子、相手は親」を行い動作を終了する。
【0048】一方、ステップS203でポート数が「2
以上」であったノード、つまりブランチノードは、バス
リセットの直後は「未定義ポート数>1」であるからス
テップS206へ進み、フラグFLにブランチノードを
示すデータをセットし、ステップS207で他ノードか
ら親子関係が宣言されるのを待つ。他ノードから親子関
係が宣言され、それを受けたブランチノードはステップ
S204に戻り、未定義ポート数を確認する。もし未定
義ポート数が「1」になっていれば残るポートに接続さ
れた他ノードに対して、ステップS205で「自分は
子、相手は親」の親子関係を宣言することができる。ま
た、未だ未定義ポート数が「2以上」あるブランチノー
ドは、ステップS207で再び他ノードから親子関係が
宣言されるのを待つことになる。
【0049】何れか一つのブランチノード(または例外
的に、子宣言を行えるのにもかかわらず、すばやく動作
しなかったリーフノード)の未定義ポート数が「0」に
なると、ネットワーク全体の親子関係の宣言が終了した
ことになり、未定義ポート数が「0」になった唯一のノ
ード、つまりすべてノードに対する親に決定されたノー
ドは、ステップS208でフラグFLにルートノードを
示すデータをセットし、ステップS209でルートノー
ドとして認識される。
【0050】このようにして、バスリセットから、ネッ
トワーク内のすべてのノード間における親子関係の宣言
までの手順が終了する。
【0051】次に、各ノードにIDを与える手順を説明
するが、最初にIDの設定を行うことができるのはリー
フノードである。そして、リーフ→ブランチ→ルートの
順に若い番号(ノード番号: 0)からIDを設定する。
【0052】図8のステップS301で、フラグFLに
設定されたデータを基にノードの種類、つまりリーフ、
ブランチおよびルートに応じた処理に分岐する。
【0053】まずリーフノードの場合は、ステップS3
02でネットワーク内に存在するリーフノードの数(自
然数)を変数Nに設定した後、ステップS303で各リ
ーフノードがルートノードに対して、ノード番号を要求
する。この要求が複数ある場合、ルートノードはステッ
プS304でアービトレーションを行い、ステップS3
05である一つのノードにノード番号を与え、他のノー
ドにはノード番号の取得失敗を示す結果を通知する。
【0054】ステップS306の判断により、ノード番
号を取得できなかったリーフノードは、再びステップS
303でノード番号の要求を繰り返す。一方、ノード番
号を取得できたリーフノードは、ステップS307で、
取得したノード番号を含むID情報をブロードキャスト
することで全ノードに通知する。ID情報のブロードキ
ャストが終わるとステップS308で、リーフ数を表す
変数Nがデクリメントされる。そして、ステップS30
9の判定により変数Nが「0」になるまでステップS3
03からS308の手順が繰り返され、すべてのリーフ
ノードのID情報がブロードキャストされた後、ステッ
プS310へ進んで、ブランチノードのID設定に移
る。
【0055】ブランチノードのID設定もリーフノード
とほぼ同様に行われる。まず、ステップS310でネッ
トワーク内に存在するブランチノードの数(自然数)を
変数Mに設定した後、ステップS311で各ブランチノ
ードがルートノードに対して、ノード番号を要求する。
この要求に対してルートノードは、ステップS312で
アービトレーションを行い、ステップS313で、ある
一つのブランチノードにリーフノードに続く若い番号を
与え、ノード番号を取得できなかったブランチノードに
は取得失敗を示す結果を通知する。
【0056】ステップS314の判定により、ノード番
号の取得に失敗したことを知ったブランチノードは、再
びステップS311でノード番号の要求を繰り返す。一
方、ノード番号を取得できたブランチノードはステップ
S315で、取得したノード番号を含むID情報をブロ
ードキャストすることで全ノードに通知する。ID情報
のブロードキャストが終わるとステップS316で、ブ
ランチ数を表す変数Mがデクリメントされる。そして、
ステップS317の判定により、変数Mが「0」になる
までステップS311からS316の手順が繰返され
る。こうして、すべてのブランチノードのID情報がブ
ロードキャストされた後、ステップS318へ進んで、
ルートノードのID設定に移る。
【0057】ここまで終了すると、最終的にIDを取得
していないノードはルートノードのみなので、ステップ
S318では、他のノードに与えていない最も若い番号
を自分のノード番号に設定し、ステップS319でルー
トノードのID情報をブロードキャストする。
【0058】以上で、すべてのノードのIDが設定され
るまでの手順が終了する。次に、図9に示すネットワー
ク例を用いてノードID決定のシーケンスの具体的な手
順を説明する。
【0059】図9に示すネットワークは、ルートである
ノードBの下位にはノードAとノードCが直結され、ノ
ードCの下位にはノードDが直結され、ノードDの下位
にはノードEとノードFが直結された階層構造を有す
る。この、階層構造やルートノード、ノードIDを決定
する手順は以下のようになる。
【0060】バスリセットが発生した後、各ノードの接
続状況を認識するために、各ノードの直結されているポ
ート間において、親子関係の宣言がなされる。ここでい
う親子とは、階層構造の上位が「親」、下位が「子」と
いう意味である。図9では、バスリセットの後、最初に
親子関係を宣言したのはノードAである。前述したよう
に、一つのポートだけが接続されたノード(リーフ)か
ら親子関係の宣言を開始することができる。これは、ポ
ート数が「1」であればネットワークツリーの末端、つ
まりリーフノードであることが認識され、それらリーフ
ノードの中で最も早く動作を行ったノードから親子関係
が決定されて行くことになる。こうして親子関係の宣言
を行ったノードのポートが、互いに接続された二つのノ
ードの「子」と設定され、相手ノードのノードが「親」
と設定される。こうして、ノードA−B間、ノードE−
D間、ノードF−D間で「子−親」の関係が設定され
る。
【0061】さらに、階層が一つ上がって、複数のポー
トをもつノード、つまりブランチノードのうち他ノード
から親子関係の宣言を受けたノードから順次、上位のノ
ードに対して親子関係を宣言する。図9ではまずノード
D−E間、D−F間の親子関係が決定された後、ノード
DがノードCに対して親子関係を宣言し、その結果、ノ
ードD−C間で「子−親」の関係が設定される。ノード
Dから親子関係の宣言を受けたノードCは、もう一つの
ポートに接続されているノードBに対して親子関係を宣
言し、これによってノードC−B間で「子−親」の関係
が設定される。
【0062】このようにして、図9に示すような階層構
造が構成され、最終的に接続されているすべてのポート
において親となったノードBが、ルートノードと決定さ
れる。なお、ルートノードは一つのネットワーク構成中
に一つしか存在しない。また、ノードAから親子関係を
宣言されたノードBが、速やかに、他のノードに対して
親子関係を宣言した場合は、例えばノードCなどの他の
ノードがルートノードになる可能性もあり得る。すなわ
ち、親子関係の宣言が伝達されるタイミングによって
は、どのノードもルートノードになる可能性があり、ネ
ットワーク構成が同一であっても、特定のノードがルー
トノードになるとは限らない。
【0063】ルートノードが決定されると、各ノードI
Dの決定モードに入る。すべてのノードは、決定した自
分のID情報を、他のすべてのノードに通知するプロー
ドキャスト機能をもっている。なお、ID情報は、ノー
ド番号、接続されている位置の情報、もっているポート
の数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情
報などを含むID情報としてブロードキャストされる。
【0064】ノード番号の割当ては、前述したようにリ
ーフノードから開始され、順に、ノード番号=0,1,
2,…が割当てられる。そしてID情報のブロードキャ
ストによって、そのノード番号は割当て済みであること
が認識される。
【0065】すべてのリーフノードがノード番号を取得
し終わると、次はブランチノードへ移りリーフノードに
続くノード番号が割当てられる。リーフノードと同様
に、ノード番号が割当てられたブランチノードから順に
ID情報がブロードキャストされ、最後にルートノード
が自己のID情報をブロードキャストする。従って、ル
ートノードは常に最大のノード番号を所有することにな
る。
【0066】以上のようにして、階層構造全体のID設
定が終わり、ネットワーク構成が構築され、バスの初期
化作業が完了する。
【0067】[ノード管理のための制御情報]ノード管
理を行うためのCSRアーキテクチャの基本的な機能と
して、図3に示したCSRコアがレジスタ上に存在す
る。それらレジスタの位置と機能を図10に示すが、図
中のオフセットは0xFFFFF0000000からの
相対位置である。
【0068】CSRアーキテクチャでは、0xFFFF
F0000200からシリアルバスに関するレジスタが
配置されている。それらのレジスタの位置と機能を図1
1に示す。
【0069】また、0xFFFFF0000800から
始まる場所には、シリアルバスのノード資源に関する情
報が配置されている。それらのレジスタの位置と機能を
図12に示す。
【0070】CSRアーキテクチャでは、各ノードの機
能を表すためコンフィグレーションROMをもっている
が、このROMには最小形式と一般形式があり、0xF
FFFF0000400から配置される。最小形式では
図13に示すようにベンダIDを表すだけであり、この
ベンダIDは24ビットで表される全世界で固有の値で
ある。
【0071】一般形式では、図14のような形式でノー
ドに関する情報を持っている。この場合のベンダIDは
root directoryに持つことができる。また、バス情報ブ
ロック(Bus Info Block)とルートリーフ(Root Lea
f)には、デバイスを識別する手段として各機器がノー
ドユニークIDを保有することが可能になっている。こ
のIDは64ビットで構成され、上位24ビットがIE
EEにより割り当てられる機器のメーカーIDであり、
下位48ビットはメーカーが自由に定めることが可能で
ある。このノードユニークIDはメーカー、機種にかか
わらず、1デバイスに全世界で固有な特定のID(装置
番号)を定める様になっている。この装置番号は、バス
リセットなどの再構成後に継続してノードを認識するた
めに使用する。
【0072】なお、一般形式のコンフィグレーションR
OMにおいて、Bus Info Blockには1394のASCI
Iコードと、ノードがアイソクロナス資源管理、サイク
ル・マスタ、バス・マネージャの能力を持っているかの
情報が含まれる。また、RootDirectoryには、ベンダI
Dとノードの機能を表わす情報が含まれる。また、Unit
Directoryには、ユニットの種類と、ドライバソフトの
バージョンを表わす情報が含まれる。
【0073】また、Root Directoryにはノードデバイス
の基本的な情報を保存することが可能である。
【0074】デバイスがサポートするソフトウェアユニ
ットに関する情報はRoot Directoryからオフセットされ
るサブディレクトリ(unit directory)に保有することが
可能である。通常このディレクトリには、IEEE13
94においてデバイス間のデータ通信を行なうためのデ
ータ転送プロトコルやコマンドセットに関する情報が保
有される。
【0075】この他にコンフィギュレーションROMに
はデバイス固有の情報(node dependent info)を保有す
ることが出来るように定められている。この情報はroot
directoryからオフセットされるサブディレクトリの形
でノードデイペンデントディレクトリ(node dependent
info directory)として保有される。
【0076】また、デバイスがサポートする他の機能、
それに付随する情報を格納するためのサブディレクトリ
(Instance Directory)を設ける等の拡張も可能となって
いる。
【0077】これらROMに格納するデータはそれぞれ
あらかじめ定められたフォーマットと法則に従いキーヴ
ァリユー(keyvalue)が割り振られており、このキーヴァ
リユーをデコードすることにより情報の種類を見分ける
ことが可能となる。
【0078】なおコンフィギュレーションROMのこれ
以上の構造はISO/IEC13213,IEEESt
d1212、及びIEEEStd1394−1995に
記述されているため、ここでは割愛する。
【0079】[シリアルバス管理]1394シリアルバ
スのプロトコルは、図2に示したように、フィジカルレ
イヤ811、リンクレイヤ812およびトランザクショ
ンレイヤ814から構成されている。この中で、バス管
理は、CSRアーキテクチャに基づくノードの制御とバ
ス資源管理のための基本的な機能を提供している。
【0080】バス管理を行うノード(以下「バス管理ノ
ード」と呼ぶ)は、同一バス上に唯一存在し、シリアル
バス上の他のノードに管理機能を提供するが、この管理
機能にはサイクルマスタの制御や、性能の最適化、電源
管理、伝送速度管理、構成管理などがある。
【0081】バス管理機能は、バスマネージャ、同期
(アイソクロノス)リソースマネージャおよびノード制
御の三つの機能に大きく別けられる。ノード制御は、C
SRによってフィジカルレイヤ811、リンクレイヤ8
12、トランザクションレイヤ814およびアプリケー
ションにおけるノード間通信を可能にする管理機能であ
る。同期リソースマネージャは、シリアルバス上で同期
型のデータ転送を行うために必要になる管理機能で、同
期データの転送帯域幅とチャネル番号の割当てを管理す
るものである。この管理を行うためにバス管理ノード
は、バスの初期化後に、同期リソースマネージャ機能を
もつノードの中から動的に選出される。
【0082】また、バス上にバス管理ノードが存在しな
い構成では、電源管理やサイクルマスタの制御のような
バス管理の一部の機能を同期リソースマネージャ機能を
もつノードが行う。さらにバス管理は、アプリケーショ
ンに対してバス制御のインタフェイスを提供するサービ
スを行う管理機能であり、その制御インタフェイスには
シリアルバス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリア
ルバスイベント制御確認(SB_CONTROL.confirmatio
n)、シリアルバスイベント通知(SB_EVENT.indicatio
n)がある。
【0083】シリアルバス制御要求は、バスのリセッ
ト、バスの初期化、バスの状態情報などを、アプリケー
ションからバス管理ノードに要求する場合に利用され
る。シリアルバスイベント制御確認は、シリアルバス制
御要求の結果で、バス管理ノードからアプリケーション
に確認通知される。シリアルバスイベント通知は、バス
管理ノードからアプリケーションに対して、非同期に発
生されるイベントを通知するためのものである。
【0084】[データ転送プロトコル]1394シリア
ルバスのデータ転送は、周期的に送信する必要のある同
期データ(同期パケット)と、任意タイミングのデータ
送受信が許容される非同期データ(非同期パケット)と
が同時に存在し、なおかつ、同期データのリアルタイム
性を保証している。データ転送では、転送に先立ってバ
ス使用権を要求し、バスの使用許可を得るためのバスア
ービトレーションが行われる。
【0085】非同期転送においては、送信ノードIDお
よび受信ノードIDが転送データと一緒にパケットデー
タとして送られる。受信ノードは、自分のノードIDを
確認してパケットを受取るとアクノリッジ信号を送信ノ
ードに返すことで、一つのトランザクショが完了する。
【0086】同期転送においては、送信ノードが伝送速
度とともに同期チャネルを要求し、チャネルIDが転送
データと一緒にパケットデータとして送られる。受信ノ
ードは、所望するチャネルIDを確認してデータパケッ
トを受取る。必要になるチャネル数と伝送速度はアプリ
ケーションレイヤ816で決定される。
【0087】これらのデータ転送プロトコルは、フィジ
カルレイヤ811、リンクレイヤ812およびトランザ
クションレイヤ814の三つのレイヤによって定義され
る。フィジカルレイヤ811は、バスとの物理的・電気
的インタフェイス、ノード接続の自動認識、ノード間の
バス使用権のバスアービトレーションなどを行う。リン
クレイヤ812は、アドレッシング、データチェック、
パケット送受信、そして同期転送のためのサイクル制御
を行う。トランザクションレイヤ814は、非同期デー
タに関する処理を行う。以下、各レイヤにおける処理に
ついて説明する。
【0088】[フィジカルレイヤ]次に、フィジカルレ
イヤ811におけるバスアービトレーションを説明す
る。
【0089】1394シリアルバスは、データ転送に先
立って、必ず、バス使用権のアービトレーションを行
う。1394シリアルバスに接続された各機器は、ネッ
トワーク上を転送される信号をそれぞれ中継することに
よって、ネットワーク内のすべての機器に同信号を伝え
る論理的なバス型ネットワークを構成するので、パケッ
トの衝突を防ぐ意味でバスアービトレーションが必要で
ある。これによって、ある時間には、一つのノードだけ
が転送を行うことができる。
【0090】図15はバス使用権の要求を説明する図、
図16はバス使用の許可を説明する図である。バスアー
ビトレーションが始まると、一つもしくは複数のノード
が親ノードに向かって、それぞれバスの使用権を要求す
る。図15においては、ノードCとノードFがバス使用
権を要求している。この要求を受けた親ノード(図15
ではノードA)は、さらに親ノードに向かって、バスの
使用権を要求することで、ノードFによるバスの使用権
の要求を中継する。この要求は最終的に、アービトレー
ションを行うルートノードに届けられる。
【0091】バスの使用権の要求を受けたルートノード
は、どのノードにバスの使用権を与えるかを決める。こ
のアービトレーション作業はルートノードのみが行える
ものであり、アービトレーションに勝ったノードにはバ
スの使用許可が与えるられる。図16は、ノードCにバ
スの使用許可が与えられ、ノードFのバスの使用権の要
求は拒否された状態を示している。
【0092】ルートノードは、バスアービトレーション
に負けたノードに対してはDP(data prefix)パケッ
トを送り、そのバスの使用権の要求が拒否されたことを
知らせる。バスアービトレーションに負けたノードのバ
スの使用権の要求は、次回のバスアービトレーションま
で待たされることになる。
【0093】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバス使用の許可を得たノードは、以降、データ転
送を開始することができる。ここで、バスアービトレー
ションの一連の流れを図17に示すフローチャートによ
り説明する。
【0094】ノードがデータ転送を開始できるために
は、バスがアイドル状態であることが必要である。先に
開始されたデータ転送が終了し、現在、バスがアイドル
状態にあることを確認するためには、各転送モードで個
別に設定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例
えば、サブアクションギャップ)の経過を検出し、所定
のギャップ長が検出された場合、各ノードはバスがアイ
ドル状態になったと判断する。各ノードは、ステップS
401で、非同期データ、同期データなどそれぞれ転送
するデータに応じた所定のギャップ長が検出されたか否
かを判断する。所定のギャップ長が検出されない限り、
転送を開始するために必要なバス使用権を要求すること
はできない。
【0095】各ノードは、ステップS401で所定のギ
ャップ長が検出されると、ステップS402で転送すべ
きデータがあるか判断し、ある場合はステップS403
でバスの使用権を要求する信号をルートに対して発信す
る。このバスの使用権の要求を表す信号は、図15に示
すように、ネットワーク内の各機器に中継されながら、
最終的にルートノードに届けられる。ステップS402
で転送するデータがないと判断した場合は、ステップS
401に戻る。
【0096】ルートノードは、ステップS404でバス
の使用権を要求する信号を一つ以上受信したら、ステッ
プS405で使用権を要求したノードの数を調べる。ス
テップS405の判定により、使用権を要求したノード
が一つだったら、そのノードに、直後のバス使用許可が
与えられることになる。また、使用権を要求したノード
が複数だったら、ステップS406で直後のバス使用許
可を与えるノードを一つに絞るアービトレーション作業
が行われる。このアービトレーション作業は、毎回同じ
ノードばかりにバスの使用許可を与えるようなことはな
く、平等にバスの使用許可を与えるようになっている
(フェア・アービトレーション)。
【0097】ルートノードの処理は、ステップS407
で、ステップS406のアービトレーションに勝った一
つのノードと、敗れたその他のノードとに応じて分岐す
る。アービトレーションに勝った一つのノード、または
バスの使用権を要求したノードが一つの場合は、ステッ
プS408でそのノードに対してバスの使用許可を示す
許可号が送られる。この許可信号を受信したノードは、
直後に転送すべきデータ(パケット)の転送を開始する
(ステップS410)。また、アービトレーションに敗
れたノードにはステップS409で、バス使用権の要求
が拒否されたことを示すDP(data prefix)パケット
が送られる。DPパケットを受取ったノードの処理は、
再度、バスの使用権を要求するためにステップS401
まで戻る。ステップS410におけるデータの転送が完
了したノードの処理もステップS401へ戻る。
【0098】[トランザクションレイヤ]トランザクシ
ョンの種類には、リードトランザクション、ライトトラ
ンザクションおよびロックトランザクションの三種類が
ある。
【0099】リードトランザクションでは、イニシエー
タ(要求ノード)がターゲット(レスポンスノード)の
メモリの特定アドレスからデータを読取る。ライトトラ
ンザクションでは、イニシエータがターゲットのメモリ
の特定アドレスにデータを書込む。また、ロックトラン
ザクションでは、イニシエータからターゲットに参照デ
ータと更新データを転送する。その参照データは、ター
ゲットのアドレスのデータと組み合わされて、ターゲッ
トの特定のアドレスを指示する指定アドレスになる。そ
して、この指定アドレスのデータが更新データにより更
新される。
【0100】図18はトランザクションレイヤ814に
おけるCSRアーキテクチャに基づくリード、ライト、
ロックの各コマンドの要求・レスポンスプロトコルを示
す図で、図に示す要求、通知、レスポンスおよび確認
は、トランザクションレイヤ814でのサービス単位で
ある。
【0101】トランザクション要求(TR_DATA.reques
t)はレスポンスノードに対するパケットの転送、トラ
ンザクション通知(TR_DATA.indication)はレスポンス
ノードに要求が届いたことの通知、トランザクションレ
スポンス(TR_DATA.response)はアクノリッジの送信、
トランザクション確認(TR_DATA.confirmation)はアク
ノリッジの受信である。
【0102】[リンクレイヤ]図19はリンクレイヤ8
12におけるサービスを示す図で、レスポンスノードに
対するパケットの転送を要求するリンク要求(LK_DATA.
request)、レスポンスノードにパケット受信を通知す
るリンク通知(LK_DATA.indication)、レスポンスノー
ドからのアクノリッジ送信のリンクレスポンス(LK_DAT
A.response)、要求ノードのアクノリッジ送信のリンク
確認(LK_DATA.confirmation)のサービス単位に分けら
れる。一つのパケット転送プロセスはサブアクションと
呼ばれ、非同期サブアクションと同期サブアクションの
二つの種類がある。以下では、各サブアクションの動作
について説明する。
【0103】[非同期サブアクション]非同期サブアク
ションは非同期データ転送である。図20は非同期転送
における時間的な遷移を示す図である。図20に示す最
初のサブアクションギャップは、バスのアイドル状態を
示すものである。このアイドル時間が所定値になった時
点で、データ転送を希望するノードがバス使用権を要求
し、バスアービトレーションが実行される。
【0104】バスアービトレーションによりバスの使用
が許可されると、次に、データがパケット転送され、こ
のデータを受信したノードは、ACKギャップという短
いギャップの後、受信確認用返送コードACKを返して
レスポンスするか、レスポンスパケットを返送すること
でデータ転送が完了する。ACKは4ビットの情報と4
ビットのチェックサムからなり、成功、ビジー状態また
はペンディング状態であることを示す情報を含み、すぐ
にデータ送信元のノードに返される。
【0105】図21は非同期転送用パケットのフォーマ
ットを示す図である。パケットには、データ部および誤
り訂正用のデータCRCのほかにヘッダ部があり、その
ヘッダ部には目的ノードID、ソースノードID、転送
データ長や各種コードなどが書込まれている。
【0106】また、非同期転送は送信ノードから受信ノ
ードへの一対一の通信である。送信元ノードから送り出
されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡
るが、各ノードは自分宛てのパケット以外は無視するの
で、宛先に指定されたノードだけがそのパケットを受取
ることになる。
【0107】[スプリットトランザクション]トランザ
クションレイヤ814におけるサービスは、図18で示
したトランザクション要求およびトランザクションレス
ポンスのセットで行われる。ここで、ターゲット(レス
ポンスノード)のリンクレイヤ812およびトランザク
ションレイヤ814における処理が充分高速であれば、
要求とレスポンスをリンクレイヤ812のそれぞれ独立
したサブアクションで処理せず、一つのサブアクション
で処理することが可能になる。しかし、ターゲットの処
理速度が遅い場合は、要求とレスポンスを個別のトラン
ザクションで処理する必要がある。そして、この動作を
スプリットトランザクションと呼ぶ。
【0108】図22はスプリットトランザクションの動
作例を示す図で、イニシエータ(要求ノード)のコント
ローラからのライト要求に対して、ターゲットはペンデ
ィングを返す。これにより、ターゲットは、コントロー
ラのライト要求に対する確認情報を返すことができ、デ
ータを処理するための時間を稼ぐことができる。そし
て、データ処理に充分な時間が経過した後、ターゲット
は、ライトレスポンスをコントローラに通知してライト
トランザクションを終了させる。なお、このときの要求
とレスポンスのサブアクションの間には、他のノードに
よるリンクレイヤ812の操作が可能である。
【0109】図23はスプリットトランザクションを行
う場合の転送状態の時間的遷移例を示す図で、サブアク
ション1は要求サブアクションを、サブアクション2は
レスポンスサブアクションをそれぞれ表している。
【0110】サブアクション1で、イニシエータはライ
ト要求を表すデータパケットをターゲットに送り、これ
を受けたターゲットはアクノリッジパケットにより上記
の確認情報を示すペンディングを返すことで要求サブア
クションが終了する。
【0111】そして、サブアクションギャップが挿入さ
れた後、サブアクション2で、ターゲットはデータパケ
ットが無データであるライトレスポンスを送り、これを
受けたイニシエータはアクノリッジパケットでコンプリ
ートレスポンスを返すことでレスポンスサブアクション
が終了する。
【0112】なお、サブアクション1の終了からサブア
クション2の開始に至る時間は、最小はサブアクション
ギャップに相当する時間であり、最大はノードに設定さ
れた最大待ち時間まで伸ばすことが可能である。
【0113】[同期サブアクション]1394シリアル
バスの最大の特徴であるともいえるこの同期転送は、と
くにAVデータなどのリアルタイム転送を必要とするデ
ータの転送に適している。また、非同期転送が一対一の
転送であるのに対し、この非同期転送はブロードキャス
ト機能によって、一つの送信元ノードから他のすべての
ノードへ一様にデータを転送することができる。
【0114】図24は同期転送における時間的な遷移を
示す図で、同期転送はバス上で一定時間毎に実行され、
この時間間隔を同期サイクルと呼ぶ。同期サイクル時間
は125μSである。この同期サイクルの開始を示し、
各ノードの動作を同期させる役割を担っているのがサイ
クルスタートパケット(CSP)2000である。CS
P2000を送信するのは、サイクルマスタと呼ばれる
ノードであり、一つ前のサイクル内の転送が終了し、所
定のアイドル期間(サブアクションギャップ2001)
を経た後、本サイクルの開始を告げるCSP2000を
送信する。つまり、このCSP2000が送信される時
間間隔が125μSになる。
【0115】また、図24にチャネルA、チャネルBお
よびチャネルCと示すように、一つの同期サイクル内に
おいて複数種のパケットにチャネルIDをそれぞれ与え
ることにより、それらのパケットを区別して転送するこ
とができる。これにより、複数ノード間で、略同時に、
リアルタイム転送が可能であり、また、受信ノードは所
望するチャネルIDのデータのみを受信すればよい。こ
のチャネルIDは、受信ノードのアドレスなどを表すも
のではなく、データに対する論理的な番号に過ぎない。
従って、送信されたあるパケットは、一つの送信元ノー
ドから他のすべてのノードに行き渡る、つまりブロード
キャストされることになる。
【0116】同期転送によるパケット送信に先立ち、非
同期転送と同様に、バスアービトレーションが行われ
る。しかし、非同期転送のように一対一の通信ではない
ので、同期転送には受信確認用の返送コードのACKは
存在しない。
【0117】また、図24に示したisoギャップ(同
期ギャップ)は、同期転送を行う前にバスがアイドル状
態であることを確認するために必要なアイドル期間を表
している。この所定のアイドル期間を検出したノード
は、バスがアイドル状態にあると判断し、同期転送を行
いたい場合はバス使用権を要求するのでバスアービトレ
ーションが行われることになる。
【0118】図25は同期転送用のパケットフォーマッ
ト例を示す図である。各チャネルに分けられた各種のパ
ケットには、それぞれデータ部および誤り訂正用のデー
タCRCのほかにヘッダ部があり、そのヘッダ部には図
26に示すような、転送データ長、チャネル番号、その
他各種コードおよび誤り訂正用のヘッダCRCなどが書
込まれている。
【0119】[バス・サイクル]実際に、1394シリ
アルバスにおいては、同期転送と非同期転送が混在でき
る。図27は同期転送と非同期転送が混在するときの転
送状態の時間的遷移を示す図である。
【0120】ここで、前述したように同期転送は非同期
転送より優先して実行される。その理由は、CSPの
後、非同期転送を起動するために必要なアイドル期間の
ギャップ(サブアクションギャップ)よりも短いギャッ
プ(アイソクロナスギャップ)で、同期転送を起動でき
るからである。従って、非同期転送より同期転送は優先
して実行されることになる。
【0121】図27に示す一般的なバスサイクルにおい
て、サイクル#mのスタート時にCSPがサイクルマス
タから各ノードに転送される。CSPによって、各ノー
ドの動作が同期され、所定のアイドル期間(同期ギャッ
プ)を待ってから同期転送を行おうとするノードはバス
アービトレーションに参加し、パケット転送に入る。図
27ではチャネルe、チャネルsおよびチャネルkが順
に同期転送されている。
【0122】このバスアービトレーションからパケット
転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し
行った後、サイクル#mにおける同期転送がすべて終了
すると、非同期転送を行うことができるようになる。つ
まり、アイドル時間が、非同期転送が可能なサブアクシ
ョンギャップに達することによって、非同期転送を行い
たいノードはバスアービトレーションに参加する。ただ
し、非同期転送が行えるのは、同期転送の終了から、次
のCSPを転送すべき時間(cycle synch)までの間
に、非同期転送を起動するためのサブアクションギャッ
プが検出された場合に限られる。
【0123】図27に示すサイクル#mでは、三つのチ
ャネル分の同期転送の後、非同期転送によりACKを含
む2パケット(パケット1、パケット2)が転送されて
いる。この非同期パケット2の後、サイクルm+1をス
タートすべき時間(cycle synch)に至るので、サイク
ル#mにおける転送はこれで終わる。ただし、非同期ま
たは同期転送中に次のCSPを送信すべき時間(cycle
synch)に至ったら、転送を無理に中断せず、その転送
が終了した後にアイドル期間を経て次の同期サイクルの
CSPを送信する。すなわち、一つの同期サイクルが1
25μS以上続いたときは、その延長分、次の同期サイ
クルは基準の125μSより短縮される。このように同
期サイクルは125μSを基準に超過、短縮し得るもの
である。
【0124】しかし、同期転送はリアルタイム転送を維
持するために、必要であれば毎サイクル実行され、非同
期転送は同期サイクル時間が短縮されたことによって次
以降の同期サイクルに延期されることもある。サイクル
マスタは、こういった遅延情報も管理する。
【0125】<デバイスマップ>デバイスマップを作成
するためにアプリケーションが1394ネットワークの
トポロジーを知る手段として、IEEE1394規格上
は以下の手段がある。尚、トポロジーとは、バスにつな
がる各ノードの接続状況を表わすもので、図1に示され
るノードの接続状況を表わす情報である。 1.バスマネージャーの保持するトポロジーマップ情報
をリードする 2.バスリセット時にセルフIDパケットから推定す
る。
【0126】しかし、上記1、2の手段では、各ノード
の親子関係によるケーブル接続順のトポロジーは判明す
るものの、ノードが配置されている物理的な位置関係を
示す情報を知ることはできない(実装されていないポー
トまで見えてしまう、といった問題もある)。
【0127】また、デバイスマップを作成するための情
報を、コンフィギュレーションROM以外のデータベー
スとして持つ、といった手段もあるが、その場合、各種
情報を得る手段はデータベースアクセス、データ転送等
のプロトコルに依存してしまう。
【0128】ところで、コンフィギュレーションROM
自体やコンフィギュレーションROMを読む機能は、I
EEE1394規格を遵守したデバイスが必ず持つもの
である。そこで、デバイスの位置、機能等の情報を各ノ
ードのコンフィギュレーションROMに格納し、それら
をアプリケーションから読む機能を与えることにより、
データベースアクセス、データ転送等の特定のプロトコ
ルに依存することなく、各ノードのアプリケーションが
いわゆるデバイスマップ表示機能を実装することができ
る。
【0129】コンフィギュレーションROMにはノード
固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能で
あり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが
可能である。
【0130】この場合、アプリケーションが物理的な位
置関係による1394ネットワークトポロジーを知る手
段としては、バスリセット時やユーザーからの要求時
に、各ノードのコンフィギュレーションROMを読み取
ることにより、1394ネットワークのトポロジーを知
る、という方法が可能となる。さらに、コンフィギュレ
ーションROM内にノードの物理的位置のみならず機能
などの各種ノード情報も記述することによって、コンフ
ィギュレーションROMを読むことで、ノードの物理的
位置と同時に各ノードの機能情報等も得ることができ
る。アプリケーションが各ノードのコンフィギュレーシ
ョンROM情報を取得する際には、指定ノードの任意の
コンフィギュレーションROM情報を取得するAPIを
用いる。
【0131】このような手段を用いることにより、IE
EE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーシ
ョンは、物理的なトポロジーマップ、各ノードの機能マ
ップ等、用途に応じて様々なデバイスマップを作成する
ことができ、さらにユーザーが必要な機能を持つデバイ
スを選択する、といったことも可能となる。
【0132】<第1の実施形態>次に、第1の実施形態
における1394デバイスであるインクジェットプリン
タについて、1394シリアルバスインターフェース部
の構成を中心に説明する。
【0133】図28は、1394インターフェースを装
着したデバイスの一例であるインクジェットプリンタを
表す。本デバイスは、プリントヘッド10、20が脱着
可能となっており、オプションのスキャナヘッドユニッ
ト30が装着可能になっている。これにより本プリンタ
はスキャナーとしての機能を追加することが可能となっ
ている。
【0134】また、プリントヘッドが装着されている場
合、インクカートリッジが交換可能となっており、カラ
ーインクを具備したカラーインクジェットカートリッジ
(CIJC)10と、ブラックインクのみを具備したモ
ノクロインクジェットカートリッジ(MIJC)20が
用意されている。
【0135】また、本プリンタには自動的に複数枚の紙
を給紙可能とするオートシートフィーダ40が装着可能
である。現在印字されている、すなわちプラテン上にあ
る紙が排紙されようとする際、オートシートフィーダ4
0は次の紙をプリンタの給紙挿入口にガイドする。プリ
ンタは排紙後、給紙挿入口のペーパーセンサにより紙を
検出すると、次の紙をプラテンにセットするべく給紙を
行う。オートシートフィーダ40のペーパートレイには
紙残量センサが装着されており、シートフィーダーにセ
ットされている紙量が所定の量よりも減少した場合に
は、センサーが反応する。
【0136】本プリンタに装着可能なオートシートフィ
ーダは2種類用意されており、給紙可能な紙のサイズに
より使い分けられる。A4サイズの紙を給紙するために
ASF−A4、A3サイズの紙の給紙を行なうためのA
SF−A3が存在する。
【0137】図29はインクジェットプリンタのシステ
ムを説明するブロック図である。
【0138】図29において2701はホストコンピュ
ータの記録信号を入力するインターフェース部、270
2はMPU、2703はMPU2702が実行する制御
プログラムやホスト印刷情報を格納するROM、270
4はRAMで各種データ(上記記録信号やヘッドに供給
される記録データ等)を保存しておく。2705は記録
ヘッド2706に対する出力データの供給制御を行うゲ
ートアレーであり、インターフェース2701、MPU
2702、RAM2704間のデータの転送制御も行
う。
【0139】2706は、図28で説明したプリントヘ
ッドであり、2707は記録用紙搬送のための紙搬送モ
ータ、2708はプリントヘッド2706を搬送するた
めのヘッド搬送モータである。また、2709はプリン
トヘッドを駆動するヘッドドライバ、2710は搬送モ
ータ2707を駆動するモータドライバ、2711はキ
ャリアモータ2707を駆動するモータドライバであ
る。
【0140】本インクジェットプリンタはIEEE13
94シリアルバスを用いて機器間の接続が行われる。1
394シリアルバスのインターフェースを行うブロック
(以下1394I/Fブロック)は、図29中のインタ
ーフェース部2701である。
【0141】次に、1394I/Fブロックの構成につ
いて説明する。図30は1394I/Fブロックの基本
構成ブロック図である。図30に示される構成は、イン
ターフェース部2701の一部である。
【0142】図30において、2802は1394シリ
アルバスを直接ドライブするフィジカルレイヤー制御I
C(PHYIC)であり、前述の<IEEE1394の
概要>におけるフィジカルレイヤの機能を実現する。主
な機能としては、バスイニシャル化とアービトレーショ
ン、送信データ符号のエンコード/デコード、ケーブル
通電状態の監視ならびに負荷終端用電源の供給(アクテ
ィブ接続認識用)、リンクレイヤICとのインターフェ
ースである。
【0143】2801はプリンタ本体とのインターフェ
ースを行い、PHYICのデータ転送をコントロールす
るリンクレイヤー制御IC(LINKIC)であり、前
述の<IEEE1394の概要>におけるリンクレイヤ
の機能を実現する。本ICが備える主な機能としては、
PHYIC2802を介する送信/受信データを一時格
納する送受信FIFO、送信データのパケット化機能、
PHYIC2802が受信データが本ノードアドレス、
またはアイソクロナス転送データの場合は割り当てられ
たチャンネル向けのものであるかの判定機能、またその
データのエラーチェックを行うレシーバー機能、そして
プリンタ本体とのインターフェースを行う機能がある。
【0144】また、図30において、2803はコンフ
ィギュレーションROMであり、各機器固有の識別、通
信条件等が格納されている。本ROMのデータフォーマ
ットは<IEEE1394の技術の概要>で説明したよ
うにIEEE1212並びにIEEE1394規格で定
められたフォーマットに準じている。
【0145】本実施形態のインクジェットプリンタは図
29に示す様なコンフィグレーションROMを装備して
おり、この形式は上述の図14で説明した形式に準ずる
ものである。
【0146】各デバイスのソフトウェアユニット情報は
ユニットディレクトリ(Unit Directories)に、ノード
固有の情報はノードディペンデントインフォディレクト
リ(Node dependent info directory)に保存されてい
る。
【0147】また、プリンタ機能、スキャナ機能といっ
た各デバイスが現在の構成でサポートする基本機能、ま
たその基本機能に付随する詳細情報はRoot Directoryか
らオフセットされるサブディレクトリであるところのイ
ンスタンスディレクトリ(Instance Directory)に保有
することが可能となっている。
【0148】インスタンスディレクトリの構成について
説明する。インスタンスディレクトリには、あらかじめ
クラス分けされたプロトコルに依存しないデバイスの機
能カテゴリーを元に、本デバイスがサポートする基本機
能情報が格納される。単機能のデバイスの場合には基本
機能情報は1つであり、複数機能をサポートするデバイ
スの場合には、それらの機能が列挙される。
【0149】列挙された各機能には、それぞれ対応する
ファンクションセットディレクトリ(Function Set Dir
ectory)が設けられる。ファンクションセットディレク
トリには、それぞれの機能に対応したソフトウェア情報
を保存するユニットディレクトリへのポインタ情報が保
存されるとともに、それぞれの機能に関する固有な詳細
情報を保有するためのフィーチャディレクトリ(Featur
e Directory)へのポインタが保存される。
【0150】<IEEE1394の概要>で説明したよ
うに1394シリアルバスのアドレス設定のうち、最後
の28ビットはシリアルバスに接続される他のデバイス
からアクセス可能な、各機器の固有データの領域として
確保されている。図32は本実施形態のインクジェット
プリンタにおける、固有データの領域(28ビットのア
ドレス空間)のメモリマップを示す図である。前述のコ
ンフィギュレーションROMは図中400h番地から8
00h番地の領域に配置されている。
【0151】800h番地以降の領域は各プリンタ本体
の固有の動作に関連するレジスタが配置されている。こ
れらレジスタは物理的にはそれぞれのプリンタの制御部
分であり、図29中のASICに配置される。
【0152】アドレス1000番地以降にプリンタの動
作状態がモニタ可能であるステータスレジスタ群、また
は制御可能であるコントロールレジスタ群が配置されて
いる。図中にはこれらレジスタ群(ステータスレジスタ
群、コントロールレジスタ群)の一部を表示している。
【0153】上記構成のインクジェットプリンタをIE
EE1394を介してホストパソコンへ接続した場合の
様子を説明する。なお、この時本インクジェットプリン
タには前述のプリントヘッドとカラーインクジェットカ
ートリッジがセットされており、A3サイズの紙が給紙
可能なオートシードフィーダーASF−A3が装着され
ているとする。
【0154】両デバイスを接続後、コンピュータ、パソ
コン双方の電源をオンにするとIEEE1394の特性
により、バスリセットが起こる。
【0155】まず、両デバイスはバスリセットを起点に
自動的にノードIDの割り当てを行なうためにバスリセ
ットのシーケンス、ノードID決定のシーケンスが開始
される。このシーケンスの詳細については上記<IEE
E1394の概要>の[バスリセットのシーケンス]、
[ノードID決定のシーケンス]の項で説明したとおり
である。
【0156】上記シーケンスを経てノードIDの割り当
てが決定し、1394バスの初期化ルーチンが終了す
る。この場合、パソコンがルートノードとなったとす
る。
【0157】その後、パソコンが、接続されているプリ
ンタの情報を得たいタイミング(例えばユーザーによる
1394にて接続されたデバイスの情報が要求された
時)に、接続されているノードに対して相手ノードのコ
ンフィグレーションROMの読み出しを行なう。この様
子を図18に示す。具体的には相手ノードに対するIE
EE1394のリードトランズアクションを使用するこ
とにより、そのリードレスポンスとして相手ノードのR
OMの内容が返ってくる。
【0158】上述のように、本プリンタのROMにはイ
ンスタンスディレクトリ、ファンクションセットディレ
クトリ、フィーチャディレクトリが格納されている。本
実施形態のインクジェットプリンタが備えるコンフィグ
レーションROMのデータ構成例を図33に示す。
【0159】コンピュータはまずRoot Directoryに保存
されている通信に最低限必要なバスに関する基本的な情
報を読み出す。次に、該デバイスのメーカー名やモデル
名に関する情報を読み出す。ROMを読み出す過程でイ
ンスタンスディレクトリ(Instance Directory)を発見
するとその内容を読み出す。本実施形態では、このイン
スタンスディレクトリには、本デバイスの基本機能テゴ
リー情報が対応keyvalue値“99”と共に格納されてい
る。本実施形態のインクジェットプリンタの場合は“プ
リンタ”を意味する値“Printer”が基本機能情報とし
て格納されている。コンピュータはこの情報を読み取る
ことにより、接続されたデバイスがプリンタであること
を認識する。
【0160】さらに、本プリンタのROMには、“プリ
ンタ”と記された基本機能に対応するファンクションセ
ットディレクトリ(Function Set Directory)が設けら
れている。このファンクションセットディレクトリに
は、本プリンタ機能をアクセスするために必要なソフト
ウェア情報を保存するユニットディレクトリへのポイン
タ情報が保存されるとともに、それぞれの機能に関する
固有な詳細情報を保有するためのフィーチャディレクト
リ(Feature Directory)へのポインタが保存される。
コンピュータはこれら情報を読み出すことにより接続さ
れている1394デバイスである本実施形態デバイスの
概要情報を得る。
【0161】このフィーチャディレクトリには、情報の
種類を特定するkeyvalueとあらかじめ定められたフォー
マットに従った形式で、本プリンタに購入及び装着可能
なオプションデバイスの情報がリストアップされてい
る。具体的には、プリントヘッドHC100と共に装着
可能なインクカートリッジであるカラーインクを具備し
たカラーインクジェットカートリッジCIJC10と、
ブラックインクのみを具備したモノクロインクジェット
カートリッジMIJC10、オプションのスキャナヘッ
ドユニットであるSC100、A4サイズの紙を給紙す
るためのオートシートフィーダーASF−A4と、A3
サイズの紙の給紙を行なうためのオートシートフィーダ
ーASF−A3に関する情報である。各オプションデバ
イスに関してデバイス名称、簡単な説明がデータとして
格納されている。
【0162】また同ディレクトリには上記情報に加え、
リストアップされたオプションデバイスのうち、現在本
体に装着されているオプションデバイスの情報データが
それを特定するkeyvalueと共に格納されている。
【0163】図33に示される様に、本インクジェット
プリンタではプリントヘッドHC100、カートリッジ
CIJ10、MIJ10、スキャナヘッドSC100、
オートシートフィーダASF−A4、ASF−A3を示
す情報データがオプションデバイス情報を表すkeyvalue
値“01”または“02”と共にリストアップされてい
る。(なお、プリンタに装着されたオプションに応じて
「ROM」のオプションデバイス情報は書き換えられ
る。IEEE1394インターフェースにおけるコンフ
ィグレーションROM、すなわち本実施形態で取り上げ
ているROMは、実際には書き換え可能なメモリが用い
られる。よって、オプションデバイス情報のダイナミッ
クな書き換えが可能となっている。)ここで、“01”
は現在プリンタ本体に装着されているオプションデバイ
スを表わす。図33では、現在装着されているプリント
ヘッドHC100、カラーインクジェットカートリッジ
CIJ10、オートシートフィーダーASF−A3を示
すデータのkeyvalueが“01”となっている。
【0164】前述のように接続されたコンピュータはイ
ンスタンスディレクトリに引き続き、上記のフィーチャ
ディレクトリを読み出すことにより、当該インクジェッ
トに装着可能なオプションデバイスに関する情報、そし
て現在装着されているオプションデバイスの情報を読み
出すことが可能となる。
【0165】ホストコンピュータ上のアプリケーション
として、IEEE1394でコンピュータに接続された
(複数)デバイスの接続状況並びにデバイス情報をパソ
コン上に表示し、管理、ならびにデバイス間の制御を行
なう機器接続情報(デバイスマップ)アプリケーション
を用いる。
【0166】本実施形態で、本コンピュータに接続され
た1394デバイスの接続状況並びにデバイス情報を表
示する機器接続情報(デバイスマップ)表示プログラム
を使い、デバイスマップを表示すると、プログラムのリ
クエストによりパソコンが接続されているデバイスに関
する情報を各デバイスのコンフィグレーションROMか
ら読み出してくる。
【0167】本実施形態の場合は接続されたインクジェ
ットプリンタを検出し、そのコンフィグレーションRO
Mの読み出しを行なう。この際、前述したオプションデ
バイスに関する情報も読み出されることにより図33に
示されるフィーチャディレクトリに基づいて本インクジ
ェットプリンタに関する装着デバイステーブルを生成す
ることが出来る。プログラムはこの情報をもとに、表示
上にメーカー、モデル名、機能といった本プリンタの情
報と共に、プリンタに装着されているオプションデバイ
スを表示すると共に、さらに装着可能なオプションデバ
イスをも表示する。
【0168】図34は本実施形態による機器情報の表示
例を示す図である。この表示例ではデバイス情報が文字
情報と共にアイコン表示されている。インスタンスディ
レクトリのデータによりプリンタと検出された本デバイ
スはプリンタのアイコンで表示され、各種オプションデ
バイスも相当するアイコンで表示される。
【0169】以上説明した処理を、フローチャートに示
せば図35のようになる。図35は本実施形態によるプ
リンタ情報の取得手順を説明するフローチャートであ
る。まず、ステップS11において、コンピュータはRo
ot Directoryに保存されている通信に最低限必要なバス
に関する基本的な情報を読み出す。次に、ステップS1
2において、該プリンタのメーカー名やモデル名に関す
る情報を読み出す。
【0170】次に、コンフィギュレーションROMを読
み出す過程において、インスタンスディレクトリが発見
された場合は、ステップS13からステップS14へ進
み、ファンクションクラス(図33の例では「プリン
タ」)を得る。
【0171】ステップS16では、ファンクションセッ
トディレクトリからソフトウエア情報を獲得する。
【0172】さらに、このファンクションセットディレ
クトリにフィーチャディレクトリへのオフセット値が格
納されていれば、処理はステップS17からステップS
18へ進む。ステップS18では、フィーチャディレク
トリ中に格納された当該プリンタに装着可能なオプショ
ン機器を示す情報を読出す。そして、ステップS19で
は、以上の各ステップで収拾した情報に基づいた表示を
行う。
【0173】なお、フィーチャディレクトリでは、各オ
プション機器について当該機器に装着済みであることを
表わすKeyvalueか未装着を表わすKeyvalueが付与されて
おり、ステップS19における表示では図34の320
2、3203で示したように、装着状態のオプション機
器を大きめの太字で、未装着のオプション機器を小さめ
の斜体文字で表示する。また、3201には、ステップ
S12及びS14で読み取った該プリンタのメーカー名
やモデル名、ファンクションクラスが表示されている。
なお、図31及び図33に示されるデータ構造におい
て、Instance Directory、Function Set Directory、Fe
ature Directoryは、本実施形態を実現するために、R
OM上で規格化された部分(bus info block、root dir
ectory等)に加えて拡張されたブロックである。上述の
ように、Function Diretoryで「プリンタ」というデバ
イス名を記述している。また、Function Set Directory
で「プリンタ」というデバイスと対応ソフトウエアを関
連づけている。また、この「プリンタデバイス」に関す
る詳細情報を記述したFeature Directoryとの関連付け
も行っている。さらに、Instance Directoryでは、「プ
リンタ」というデバイスに装着されるオプションデバイ
スの候補と、装着・未装着情報を(keyvalueにより)記
述している。
【0174】以上のように、本実施形態によれば、機器
内の所定の読み出し専用の記憶領域にデバイス特有の情
報を記憶するとともに、追加機能として装着可能なオプ
ション機器と装着済みのオプション機器に関する情報を
記憶する。そして、それらの情報に基づいて、既に装着
済の機器に関する情報を機器構成の一部として提示し、
装着されていない機器に関する情報を未装着機器情報と
して提示するので、デバイスのオプション情報をユーザ
ーが容易に把握できる。
【0175】また、標準の通信制御部によって各デバイ
スのオプション情報等を取得可能となるので、データベ
ース等が不要となる。更に、標準の通信制御部にて情報
の取得が可能であるがゆえに、上位プロトコルに互換性
が無い場合でも相手デバイスのオプション情報が取得可
能となる。異なる上位プロトコル、通信ソフトウエアを
備えたデバイスが多数接続されたネットワークにおける
情報取得において、特に効果がある。
【0176】<第2の実施形態>第2の実施形態では、
IEEE1394のようなネットワークで、各デバイス
のコンフィギュレーションROMに機能情報を書いてお
き、トポロジーや機能を表示する各種アプリケーション
が、このコンフィギュレーションROMの機能情報を利
用してそのサービスを実現する。
【0177】図36は、本実施形態におけるIEEE1
394ネットワークを表わしたものである。これらの機
器は全てIEEE1394に準拠し、図36のように相
互に繋がっている。101は解像度720dpiで毎分
1.5枚の出力能力を持つレーザービームプリンタ(Pr
inter2)、102はXGサイズの画像を処理できるデジ
タルカメラ(Digital Camera)、103はパーソナルコ
ンピュータ(PC2)、104は解像度1200dpi
で毎分0.5枚の画像入力能力を持つスキャナー(Scan
ner)、105は解像度720dpiで毎分1.5枚の
出力能力を持つレーザービームプリンタ(Printer1)、
106はデジタルビデオ(Digital Video)、107は
解像度360dpiで毎分0.5枚の出力能力を持つカ
ラーインクジェットプリンタ(Printer3)、108はデ
ジタルテレビ(Digital TV)、109はマルチファンク
ションデバイスで、解像度1200dpiで毎分2.0
枚の出力能力を持つプリンター機能と、解像度1200
dpiで毎分2.0枚の画像入力能力を持つスキャナー
機能を有するものとする(Multi Function Device)。
110はコンピュータ(PC1)である。
【0178】今、図36のネットワークにおいて、PC
1上にトポロジー、機能を表示するアプリケーションが
ある。ただし、このアプリケーションのコンフィギュレ
ーションROMを読む機能については、IEEE139
4のリードトランザクションを用いているので、デバイ
ス依存の表示機能を変更することによりPC1以外のデ
バイスにも実装可能である。
【0179】図37は、上記IEEE1394ネットワ
ークデバイスの表示アプリケーションのフローチャート
である。このアプリケーションは、現在属している13
94ネットワークの各ノードから、コンフィギュレーシ
ョンROM情報を読み取り、さらにその情報から機能テ
ーブルを作り、トポロジーだけでなく複数デバイスを用
いて実現できる機能についても表示できるものである。
【0180】上記アプリケーションは、アプリケーショ
ン起動時あるいはバスリセットを感知して処理を実行す
るものであり、バスリセットを感知するまでスリープ状
態にいる(ステップS501)。アプリケーション起動
時やバスリセットが発生すると、自分のノードIDを変
数Nに記憶し(ステップS502)、Nに1をプラスす
る(ステップS503)。次に、Nの大きさを全ノード
数と比較し、Nが全ノード数以上であればNに0を入れ
(ステップS504、S505)、Nが全ノード数以下
であればそのままID、Nのコードのコンフィギュレー
ションROMをリードする(ステップS504、S50
6)。このようにして自分の次のノードからコンフィギ
ュレーションROMを読んでゆき、自分のコンフィギュ
レーションROMを読んだら(ステップS507)、当
該システムにおける全ノードのコンフィギュレーション
ROMの読み出しを終えたことになるので、機能分類表
を作成する(ステップS508)。
【0181】図38(a)及び(b)は、上記の図37
で説明した処理によって読み取った各デバイスのコンフ
ィギュレーションROMから、目的とする機能分類に必
要となる情報を抽出し作成したデバイスの機能分類表の
一例を示す図である。本実施形態では特に、コンフィギ
ュレーションROMに記載される機能カテゴリーの分類
情報として、画像入出力機能情報、画像処理機能情報、
画像入出力速度情報、画像入出力品質情報を取り上げ、
入力側機能の情報を図38の(a)に、出力側機能の情
報を図38の(b)に示す。
【0182】これら機能分類表より、アプリケーション
プログラムは、現在IEEE1394ネットワーク上に
ある各デバイスを組合せることで、どのような機能が実
現できるかが判断できる。またどのデバイスの組合わせ
により最大のパフォーマンスが得られるか等も判断でき
る。
【0183】例えば、図38の(a)のスキャナーと図
38の(b)のプリンター1,2、マルチファンクショ
ンデバイスを組合せることにより、コピー機能が実現で
きる。なお、このような、例えばスキャナーとプリンタ
ーでコピー機能、デジタルビデオとデジタルテレビでキ
ャプチャー機能が得られる、といった複数デバイスの組
合わせによる機能は、予め当該アプリケーションによっ
て定義されたものである。
【0184】また、図38(a)、図38(b)のSp
eed、Qualityパラメータから、どの組合わせ
が最大のパフォーマンスを発揮するかが推定できる。
【0185】図39〜図44は、PC1上で実現され
た、各デバイスのコンフィギュレーションROM情報を
元にトポロジー及び機能を表示するアプリケーションプ
ログラムの動作例を説明する図である。以下、本アプリ
ケーションを使って複数デバイスの組み合わせによる機
能の発見と能力表示について説明する。
【0186】図39は本アプリケーションの動作手順を
示すフローチャートである。アプリケーションが起動す
ると、図37で説明した手順でIEEE1394ネット
ワークの各デバイスのコンフィギュレーションROMを
リードし、図38の(a)及び(b)に示すごとき機能
テーブルを作成する(ステップS601)。そしてその
結果(機能テーブル)から図40で示すように、ネット
ワークのトポロジーを表示する。このネットワークのト
ポロジーは、図36で説明したシステムに対応するもの
である。
【0187】なお、図40〜図44では、グラフィカル
ユーザーインタフェースを用いた各種表示を示している
が、ユーザーインタフェースの形態はこれに限られるも
のではない。図38の(a)、(b)に示すような機能
テーブルを利用し、その内容をユーザに提示しようとす
るものであればいかなる形態でもかまわない。
【0188】次に機能選択(ステップS602)である
が、図41に示すように、アプリケーションウィンドウ
の「Function」メニューを選択すると、現在のIEEE
1394ネットワークの各デバイスにより実現され得る
機能がプルダウンメニューにより表示される。このプル
ダウンメニューには、各デバイス単体で実現される機能
に加えて、複数デバイスにより実現される機能も提示さ
れる。たとえば、スキャナとプリンタによってコピー機
能が実現され得るので、図41に示すように、プルダウ
ンメニューの中に「Copy」が提示される。
【0189】以下、図41のプルダウンメニューにおい
て「Copy」を選択したものとして説明を行う。プル
ダウンメニューより「Copy」を選択することによ
り、「Copy」機能を実現するための機器が選択され
て、図42に示すような表示となり、組み合わせ選択の
ための補助パラメータとして「Speed」と「Qua
lity」がメニューに追加される。
【0190】図42で示すように、画像を入力する機器
としてスキャナーを選ぶと(ステップS604)、当該
スキャナより得られた画像情報を媒体上に可視出力が可
能なデバイスが強調表示される。なお、本実施形態で
は、画像入力機器を先に選択しているが、画像出力機器
を先に選択してもよい。
【0191】ここで、図42の「Printer3」は強調表
示されていないが、これは図38の(a)、(b)によ
り、「Scanner」−「Printer3」の組合わせでは、プリ
ンターに出力するための画像処理を行なうモジュールが
存在しないことが判明するからである。ここで、この機
能(COPY)が可能である機器の組み合わせ(SCA
NNER、PRINTER)を太線で表わしている。そ
して、この機能が不可である対象機器(PRINTE
R)については、その他の機器と区別するために破線で
表わしている。
【0192】ここで複数デバイスによる「Copy」機能を
実現するためのデバイスの組合わせがわかったので、図
43、図44に示すように、組合わせ選択のための条件
設定(ステップS605)が可能になる。
【0193】今、速度優先の出力を行ないたいのであれ
ば、図43のように、アプリケーションウィンドウのメ
ニューから、「Speed」を選択する。すると、表1、表
2のデータより、アプリケーションは組合わせ候補の中
から最も出力が速いであろうものを選び、強調表示す
る。この例では、共に毎分1.5枚の出力スピードを持
つ「Printer1」、「Printer2」の2つのデバイスに出
力するのが最も速いと推測され、図43に示すようにこ
れらを強調表示する。これらは共に720dpiの出力
機能を持つ。
【0194】また、品質優先の出力を行ないたいのであ
れば、図44のように、アプリケーションウィンドウの
メニューから、「Quality」を選択する。すると、図3
8(a)及び(b)に示す機能テーブルより、アプリケ
ーションは組合わせ候補の中から最も出力が高品位であ
ろう組合わせを選択し、強調表示する。この例では、
「Multi function device」のプリンターが1200d
piと、最も高精細なので、このデバイスに出力するの
が最も高品位だと推測され、図44に示すように「Mult
i function device」が強調表示される。
【0195】以上のように、本実施形態の表示アプリケ
ーションプログラムを立ち上げると、図37のフローチ
ャートで説明した手順により、IEEE1394ネット
ワーク上の各デバイスのコンフィギュレーションROM
を読み、図38の(a),(b)のような機能テーブル
を作成し、図39のようにトポロジーを画面に表示す
る。
【0196】ここで、上記アプリケーションに与える情
報として、コンフィギュレーションROM上の各種機能
情報が用いられる。したがって、上記実施形態によれ
ば、コンフィギュレーションROMや、それを読むトラ
ンザクション(IEEE1394であればリードトラン
ザクション)といった通信のプロトコルスタックから見
ると低レベルの部分で情報取得の手段を提供でき、特別
のデータベースや、より上位のプロトコルにより規定さ
れたデータベースアクセス手段を持たずに上記のような
複数デバイスによる機能に関する情報を提供するアプリ
ケーションを実装することができる。
【0197】以上のように、本実施形態によれば、各デ
バイス内の所定の読み出し専用メモリにデバイス特有の
情報としてデバイスの機能情報が書き込まれるので、機
器接続情報を表示する管理・表示デバイスをはじめとす
るシステム内の他デバイスはこの情報を読むことにより
機器の機能を知ることができる。そして適切なアプリケ
ーションを用意することにより、複数の機器の機能を組
合わせて実現できる新たな機能を推測し、発見すること
ができる。
【0198】また、上記各デバイスの機能情報の検索
は、デバイス内の所定の読み出し専用メモリを用いるの
で、特にIEEE1394準拠のデバイスなどでは、上
位プロトコルによらず低レベルのリードトランザクショ
ンのみにより情報を取得することができる。このため、
通信やデータベースにかかわるソフトウェアの実装を大
幅に縮小することができる。これはシステムリソースの
少ないデバイスにおいて、ROM/RAMサイズを小さ
くすることに効果がある。
【0199】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0200】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0201】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0202】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0203】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0204】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置に装着可能な機器に関する情報をユーザーが容易に
把握可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1394シリアルバスによるネットワークの構
成例を示す図である。
【図2】1394シリアルバスの構成例を示す図であ
る。
【図3】1394シリアルバスにおけるアドレス空間の
一例を示す図である。
【図4】1394シリアルバス用のケーブルの断面を示
す図である。
【図5】1394シリアルバスで採用されている、デー
タ転送方式のDS−Link方式を説明するための図で
ある。
【図6】バスリセット信号の発生から、ノードIDが決
定し、データ転送が行えるようになるまでの一連のシー
ケンス例を示すフローチャートである。
【図7】バスリセット信号の監視からルートノードの決
定までの詳細例を示すフローチャートである。
【図8】ノードID設定の詳細例を示すフローチャート
である。
【図9】1394シリアルバスのネットワーク動作例を
示す図である。
【図10】1394シリアルバスのCSRアーキテクチ
ャの機能を示す図である。
【図11】1394シリアルバスに関するレジスタを示
す図である。
【図12】1394シリアルバスのノード資源に関する
レジスタを示す図である。
【図13】1394シリアルバスのコンフィギュレーシ
ョンROMの最小形式を示す図である。
【図14】1394シリアルバスのコンフィギュレーシ
ョンROMの一般形式を示す図である。
【図15】バス使用権の要求を説明する図である。
【図16】バス使用の許可を説明する図である。
【図17】1394シリアルバスにおけるアービトレー
ションの流れを示すフローチャートである。
【図18】トランザクションレイヤにおけるCSRアー
キテクチャに基づくリード、ライト、ロックの各コマン
ドの要求・レスポンスプロトコルを示す図である。
【図19】リンクレイヤにおけるサービスを示す図であ
る。
【図20】非同期転送における時間的な遷移を示す図で
ある。
【図21】非同期転送用パケットのフォーマットを示す
図である。
【図22】スプリットトランザクションの動作例を示す
図である。
【図23】スプリットトランザクションを行う場合の転
送状態の時間的遷移例を示す図である。
【図24】同期転送における時間的な遷移を示す図であ
る。
【図25】同期転送用のパケットフォーマット例を示す
図である。
【図26】1394シリアルバスにおける同期転送のパ
ケットフォーマットのフィールドの詳細を示す図であ
る。
【図27】同期転送と非同期転送が混在するときの転送
状態の時間的遷移を示す図である。
【図28】本実施形態のインクジェットプリンタの構成
を示した図である。
【図29】第1の実施形態のインクジェットプリンタの
システム構成を示した図である。
【図30】第1の実施形態のインクジェットプリンタの
1394インターフェースブロックの構成を示した図で
ある。
【図31】第1の実施形態のConfiguration ROM格
納データの構成を示した図である。
【図32】第1の実施形態のインクジェットプリンタの
アドレス空間を示した図である。
【図33】第1の実施形態のインクジェットプリンタの
Configuration ROM格納データのうち、インスタン
スディレクトリの詳細を示した図である。
【図34】第1の実施形態のデバイスマップの表示例を
示した図である。
【図35】第1の実施形態のデバイスマップの表示手順
を説明するフローチャートである。
【図36】第2の実施形態を適用するシステムの一般的
な構成例を示す図である。
【図37】第2の実施形態のコンフィギュレーションR
OMリード処理の詳細を示したフローチャートである。
【図38】第2の実施形態による機能テーブルの一例を
示す図である。
【図39】第2の実施形態のアプリケーション動作の詳
細を示したフローチャートである。
【図40】第2の実施形態のデバイスマップの表示例を
示した図である。
【図41】第2の実施形態のデバイスマップの表示でフ
ァンクション(コピー)を選択する様子を示した図であ
る。
【図42】第2の実施形態のデバイスマップの表示でス
キャナーを選択する様子を示した図である。
【図43】第2の実施形態のデバイスマップの表示でス
ピードを選択する様子を示した図である。
【図44】第2の実施形態のデバイスマップの表示でク
オリティを選択する様子を示した図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−282263(JP,A) 特開 平10−173689(JP,A) 特表2001−503930(JP,A) 国際公開97/49057(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 29/38 H04L 12/00 G06F 13/38 350

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置であって、 外部機器と通信可能に接続するための通信制御手段と、 前記通信制御手段を介して外部機器によるアクセスが可
    能な記憶領域に、前記情報処理装置に未装着であるが装
    着可能である機器に関する情報を記憶する記憶手段とを
    備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御手段を介してなされる外部
    機器よりの要求に応じて、前記記憶領域に保持された情
    報を前記通信制御手段を介して送出する送出手段を更に
    備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記通信制御手段は、IEEE−139
    4規格に準拠した通信制御バスを備え、前記記憶領域
    は、IEEE−1394規格において規定されるコンフ
    ィギュレーションROMに設けられていることを特徴と
    する請求項1或いは2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記記憶領域に、前記
    情報処理装置に未装着であるが装着可能である機器を示
    す情報とともに、当該情報処理装置に装着済みの機器を
    示す情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記外部機器は、リードトランザクショ
    ンによって、前記記憶領域に記憶されている情報を読む
    ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 情報処理装置であって、前記情報処理装置に未装着であるが装着可能である機器
    に関する情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている情報を外部機器に送信す
    る送信手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、前記情報処理装置に未
    装着であるが装着可能である機器を示す情報とともに、
    当該情報処理装置に装着済みの機器を示す情報を記憶す
    ることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 外部機器と通信可能に接続するための通
    信制御手段と、 前記通信制御手段を介して外部機器の記憶領域から、該
    外部機器に未装着であるが装着可能である機器に関する
    情報を取得する取得手段と、 前記取得手段で取得した情報に基づいて表示を行う表示
    制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記取得手段は、前記外部機器に装着可
    能な機器を示すとともに、各機器が該外部機器に装着済
    みか否かを示す情報を取得し、 前記表示制御手段は、前記取得手段で取得した情報に基
    づいて、前記外部機器に未装着である機器と該外部装置
    に装着済みとなっている機器を識別可能に表示するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 複数の情報処理装置を通信可能に接続
    するための通信制御手段と、 第1の情報処理装置において、当該第1の情報処理装置
    に未装着であるが装着可能である機器に関する情報を保
    持する保持手段と、 第2の情報処理装置において、前記通信制御手段を介し
    て、前記保持手段により保持された情報を取得する取得
    手段と、 前記第2の情報処理装置において、前記取得手段で取得
    された情報に基づいて表示を制御する表示制御手段とを
    備えることを特徴とする情報処理システム。
  11. 【請求項11】 外部機器と通信可能な情報処理装置
    制御方法であって、外部機器の記憶領域から、該外部機器に未装着であるが
    装着可能である 機器に関する情報を取得する取得工程
    と、 前記取得工程で取得した情報に基づいて、前記外部機器
    に未装着であるが装着可能である機器に関する情報の
    示を行う表示制御工程とを備えることを特徴とする情報
    処理装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記記憶領域は、IEEE−1394
    規格において規定されるコン フィギュレーションROM
    に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の
    制御方法。
  13. 【請求項13】 前記記憶領域は、前記情報処理装置に
    未装着であるが装着可能である機器を示す情報ととも
    に、当該情報処理装置に装着済みの機器を示す情報を記
    憶し、 前記取得工程では、前記情報処理装置に未装着であるが
    装着可能である機器を示す情報とともに、当該情報処理
    装置に装着済みの機器を示す情報を取得し、 前記表示制御工程では、前記情報処理装置に未装着であ
    るが装着可能である機器と当該情報処理装置に装着済み
    の機器とを識別可能に表示することを特徴とする請求項
    11或いは12に記載の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記取得工程では、前記外部機器に未
    装着であるが装着可能である機器に関する情報を取得す
    るために、リードトランザクションによって、前記記憶
    領域に記憶されている情報を読むことを特徴とする請求
    項11乃至13のいずれかに記載の制御方法。
  15. 【請求項15】 外部機器と通信可能な情報処理装置
    制御する制御プログラムを格納した記録媒体であって、
    該制御プログラムが、外部機器の記憶領域から、該外部機器に未装着であるが
    装着可能である 機器に関する情報を取得する取得工程の
    コードと、 前記取得工程で取得した情報に基づいて表示を行う表示
    制御工程のコードとを有することを特徴とする記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記記憶領域は、IEEE−1394
    規格において規定されるコンフィギュレーションROM
    に設けられていることを特徴とする請求項15に記載の
    記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記記憶領域は、前記情報処理装置に
    未装着であるが装着可能である機器を示す情報ととも
    に、当該情報処理装置に装着済みの機器を示す情報を記
    憶し、 前記取得工程では、前記情報処理装置に未装着であるが
    装着可能である機器を示す情報とともに、当該情報処理
    装置に装着済みの機器を示す情報を取得し、 前記表示制御工程では、前記情報処理装置に未装着であ
    るが装着可能である機器と当該情報処理装置に装着済み
    の機器とを識別可能に表示することを特徴とする請求項
    15或いは16に記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記取得工程では、前記外部機器に未
    装着であるが装着可能である機器に関する情報を取得す
    るために、リードトランザクションによって、前記記憶
    領域に記憶されている情報を読むことを特徴とする請求
    項15乃至17のいずれかに記載の記録媒体。
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