JP2007324681A - Ieeeシリアルバスへの接続機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】IEEEシリアルバスへの接続機器において、バス上のある接続機器が、他の接続機器との間で新たな論理的接続を確立しようとしたときに、バス上の帯域が不足した場合でも、ユーザが、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための物理的な接続変更を容易に行えるようにする。
【解決手段】接続機器間の物理的な接続を変更することによって、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かが判定され、この判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報が、接続変更の候補として接続変更候補一覧画面90に一覧表示される。これにより、ユーザが、表示された接続変更の候補を参照することで、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための物理的な接続の変更を容易に行うことができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、IEEE1394シリアルバスへの接続機器に係り、特に、ネットワーク全体の帯域使用量を削減する技術に関する。
従来より、IEEE1394シリアルバス(以下、バスと略す)上の各接続機器は、他の接続機器との間でアイソクロナスデータの送受信を行う際に、チャンネルと帯域というネットワークリソースをIRM(Isochronous Resource Manager)から取得する必要がある。IRMは、バス上におけるリソースを管理している接続機器のことである。この場合のチャンネルとは、1台の送信機器と1台以上の受信機器との間でアイソクロナスデータを流す道(path)のことをいい、また、帯域とは、1つのチャンネル上に伝送されるパケットの大きさに比例し、伝送速度に反比例したアイソクロナス通信の帯域量(時間)のことをいう。チャンネルと帯域とは、レジスタ空間にマッピングされたBANDWIDTH_AVAILABLE(レジスタ)(図2の52参照)によって管理されている。
上記のバス上のある接続機器が、他の接続機器との間でアイソクロナスデータの送受信を行うために、新たな論理的接続を確立しようとしたとき、バス上の帯域が既に他の論理的接続に使用されているために不足し、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できない場合がある。この場合には、バス上の各接続機器は、帯域が開放されるまで待つしかなかった。けれども、上記のように、帯域は、伝送速度に反比例するため、その時点におけるバス上の各接続機器間の物理的な接続を変更することにより、その時点において既に確立されている論理的接続におけるリンク層レベルの最高転送速度を速めて、この論理的接続に必要な帯域使用量を削減することができれば、上記の既に確立されている論理的接続に使用されている帯域が解放される前に、上記の新たな論理的接続に必要な帯域を確保することができる。
ところで、この種の接続装置において、トポロジーマップからネットワークに接続されるノードの木構造データを生成し、最適なギャップカウンタとネットワークに接続された他の機器間の最大通信速度を算出するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。また、ネットワークシステムを構成する様々なコンポーネントを表示するため、ネットワークシステムのトポロジーマップを作成し、表示装置に表示するようにしたものが知られている(例えば特許文献2参照)。さらにまた、ネットワークを構成する複数台のデジタル機器について、トポロジーマップ上に表示される各ノードの位置関係を、対応するデジタル機器の実際の位置関係に合わせて表示することにより、ユーザがそれらの対応関係を容易に理解できるようにした機器接続状態表示装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
けれども、上記特許文献1乃至3の発明では、バス上のある接続機器が、他の接続機器との間で新たな論理的接続を確立しようとしたときに、バス上の帯域が既に他の論理的接続に使用されているために不足し、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できない場合に、ユーザが、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための物理的な接続の変更を容易に行うことができない。
特開2000−13423号公報 特開2001−503930号公報 特開2002−305527号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、バス上のある接続機器が、他の接続機器との間でアイソクロナスデータの送受信を行うために、新たな論理的接続を確立しようとしたときに、バス上の帯域が既に他の論理的接続に使用されているために不足し、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できない場合でも、ユーザが、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための物理的な接続の変更を容易に行うことが可能なIEEEシリアルバスへの接続機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、IEEE1394シリアルバス上における他の接続機器との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段と、前記バス上における各接続機器間の接続状態に関する情報であるトポロジーマップ内の情報に基いて、どの接続機器間が物理的に接続されていて、どの接続機器間が物理的に接続されていないかを判定する物理的接続判定手段とを備えたIEEEシリアルバスへの接続機器において、前記バス上における各接続機器間の全ての論理的な接続を検出する論理的接続検出手段と、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていると判定された接続機器間の物理的な接続を切断して、その代わりに、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていないと判定された接続機器間を新たに物理的に接続した場合(以下、「接続機器間の物理的な接続を変更した場合」という)に、前記論理的接続検出手段により検出された全ての論理的な接続のうちのある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能か否かを判定する第1の削減判定手段と、前記第1の削減判定手段によってある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能と判定されたときに、前記接続機器間の物理的な接続を変更した場合、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する第2の削減判定手段と、前記第2の削減判定手段による判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、帯域使用量が小さい順になるように格納する格納手段と、前記格納手段に格納された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、接続変更の候補として一覧表示する表示手段とをさらに備えたものである。
請求項2の発明は、IEEE1394シリアルバス上における他の接続機器との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段を備えたIEEEシリアルバスへの接続機器において、前記バス上における各接続機器間の全ての論理的な接続を検出する論理的接続検出手段と、前記バス上における各接続機器間の物理的な接続を変更した場合に、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する削減判定手段とをさらに備え、前記削減判定手段による判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、接続変更の候補として表示手段に一覧表示するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のIEEEシリアルバスへの接続機器において、前記バス上における各接続機器間の接続状態に関する情報であるトポロジーマップ内の情報に基いて、どの接続機器間が物理的に接続されていて、どの接続機器間が物理的に接続されていないかを判定する物理的接続判定手段をさらに備え、前記削減判定手段は、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていると判定された接続機器間の物理的な接続を切断して、その代わりに、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていないと判定された接続機器間を新たに物理的に接続した場合(以下、「接続機器間の物理的な接続を変更した場合」という)に、前記論理的接続検出手段により検出された全ての論理的な接続のうちのある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能か否かを判定する第1の削減判定手段と、前記第1の削減判定手段によってある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能と判定されたときに、前記接続機器間の物理的な接続を変更した場合、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する第2の削減判定手段とを含むものである。
請求項1の発明によれば、接続機器間の物理的な接続を変更することによって、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かが判定され、この判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報が、接続変更の候補として表示手段に一覧表示される。これにより、バス上のある接続機器が、他の接続機器との間でアイソクロナスデータの送受信を行うために、新たな論理的接続を確立しようとしたときに、バス上の帯域が既に他の論理的接続に使用されているために不足し、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できない場合でも、ユーザが、上記の表示手段に一覧表示された接続変更の候補を参照することにより、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための接続機器間の物理的な接続の変更を容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、各接続機器間の物理的な接続を変更した場合に、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かが判定され、この判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報が、接続変更の候補として表示手段に一覧表示される。これにより、上記請求項1と同様な効果を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本発明は、IEEEシリアルバスへの接続機器に関する。以下の実施形態では、本発明の接続機器が、バスマネージャである場合の例について説明するが、必ずしもバスマネージャである必要はない。なお、以下に記載した実施形態は、本発明を網羅するものではなく、本発明は、下記の形態だけに限定されない。
図1は、本実施形態によるバスマネージャーとIEEE1394シリアルバス(以下、バスと略す)上における他の接続機器の電気的ブロック構成を示す。バスマネージャー10は、ネットワーク1内の他の接続機器20,30に、電源管理、データ転送速度管理、構成管理等の各種のバス管理機能を提供する。以下の説明において、「ノード」とは、バス9に接続された各接続機器(図中におけるバスマネージャー10及び接続機器20,30)を指し、「自ノード」と「他ノード」とは、それぞれバスマネージャー10とバスマネージャー10以外の接続機器20,30とを指す。
上記のバスマネージャー10は、装置全体の制御を行うCPU11と、各種のデータを記憶するメモリ12(格納手段)と、ディスプレイ23(表示手段)とを有している。CPU11は、IEEE1394のプロトコル上におけるアプリケーション層の機能の提供も行う。また、メモリ12は、後述する接続変更候補一覧画面90の編集と表示を行うためのプログラムである接続変更候補一覧表示PG13と、この接続変更候補一覧表示PG13によりネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報(以下、接続変更候補という)を、帯域使用量の小さい順に格納する接続変更候補ファイル14と、自ノード及び他ノードに関する各種の情報を格納したレジスタ空間15とを内包している。CPU11と接続変更候補一覧表示PG13とが、請求項における物理的接続判定手段、論理的接続検出手段、第1の削減判定手段、第2の削減判定手段、及び削減判定手段に相当する。また、バスマネージャー10は、IEEE1394のプロトコル上におけるリンク層レベルのサービスを提供するLINK16と、物理層レベルのサービスを提供するPHY17と、バス9のケーブルを接続するための入力ポート18及び出力ポート19とを有している。上記のLINK16、PHY17、入力ポート18及び出力ポート19が、請求項におけるデータ送受信手段に相当する。
また、上記の接続機器20、30も、バスマネージャー10と同様に、CPU21、31、メモリ22、32、LINK26、36、PHY27、37、入力ポート28、38、出力ポート29、39及びPHY27、37を有しているが、バスマネージャー10と異なり、メモリ22,32上に接続変更候補一覧表示PG13と接続変更候補ファイル14とを有していない。
次に、図2を参照して、上記のレジスタ空間15に記憶されているデータの内容について説明する。レジスタ空間15は、自ノード及び他ノードの制御に用いられるCSR(Control and Status Registers)コア41と、バス9の管理用のレジスタであるシリアルバス依存レジスタ42と、自機の性能に関する情報等を記憶したコンフィグレーションROM43と、各機器固有のレジスタであるユニットレジスタ44とから構成されている。
上記のシリアルバス依存レジスタ42には、バスマネジャー10の物理IDを格納したBUS_MANAGER_ID51、同期転送の帯域管理用のレジスタであるBANDWIDTH_AVAILABLE52、及び同期転送のチャンネル管理用のレジスタであるCHANNELS_AVAILABLE HI53とCHANNELS_AVAILABLE LO54が含まれる。
また、上記のユニットレジスタ44には、データ出力側の接続機器の接続管理用のレジスタであるoutput Plug Control Registers(以下、oPCRと略す)56と、データ入力側の接続機器の接続管理用のレジスタであるinput Plug Control Registers(以下、iPCRと略す)57とが含まれる。oPCR56は、各装置固有の属性を制御するoMPR(output Master Plug Registers)61と、各チャンネルに対応したレジスタであるoPCR[0]62,oPCR[1]63等とから構成される。また、iPCR57も、各装置固有の属性を制御するiMPR(input Master Plug Registers)64と、各チャンネルに対応したレジスタであるiPCR[0]65,iPCR[1]66等とから構成される。
上記のユニットレジスタ44は、上記のoPCR56、iPCR57に加えて、バス9上における各ノードの接続状態に関する情報であるTOPOLOGY_MAP(トポロジーマップ)58、及び各ノード間における物理層レベルの最高転送速度の情報であるSPEED_MAP(スピードマップ)59を格納している。TOPOLOGY_MAP58及びSPEED_MAP59は、バスリセット時にCPU11によって作成される。
次に、図3及び図4を参照して、上記図2中におけるoPCR[0]62とiPCR[0]65の内容について説明する。oPCR[0]62は、図3に示されるように、ブロードキャスト接続でデータの送信を行う場合に1となるbroadcast connection counter70、ポイント・ツー・ポイント接続でデータの送信を行う場合に加算されるpoint-to-point connection counter71、データの送信に使用するバス9上のチャンネル番号を格納するchannel number72等より構成される。また、iPCR[0]65は、図4に示されるように、ブロードキャスト接続でデータの受信を行う場合に1となるbroadcast connection counter73、ポイント・ツー・ポイント接続でデータの受信を行う場合に加算されるpoint-to-point connection counter74、データの受信に使用するバス9上のチャンネル番号を格納するchannel number75等より構成される。
次に、図5を参照して、図2中におけるTOPOLOGY_MAP58に格納されている情報の内容について説明する。TOPOLOGY_MAP58は、バス9上におけるノード数の情報であるnode_count76、TOPOLOGY_MAP58内に格納されているセルフIDパケットの数の情報であるself_id_count77、及び各ノードのセルフIDパケット(self_id_packet[0]〜self_id_packet[self_id_count-1])からなるセルフIDパケットテーブル78等から構成されている。
次に、図6を参照して、図5中におけるセルフIDパケットテーブル78に含まれる3種類のセルフIDパケットの内容について説明する。第1の種類のセルフIDパケット(以下、第1セルフIDパケットという)79は、図6に示されるように、該当のパケットを送出したノード(以下、送出元ノードという)の物理IDを示すPhy_ID80、送出元ノードの物理層レベルにおける最高転送速度の情報であるsp81、p0〜p2の各ポートの状態を示すp0情報82〜p2情報84、同じ物理IDを有するパケットが後に続いているか否かを示す追加パケット有無情報m85等を格納している。p0情報82〜p2情報84が“11”のときは、「該当のノードが動作中で子ポートに接続されている」ことを示し、“10”のときは、「該当のノードが動作中で親ポートに接続されている」ことを示す。また、“01”のときは、「該当のノードが動作していない」ことを示し、“00”のときは、「該当のポートが存在しない」ことを示す。
図5中におけるセルフIDパケットテーブル78に含まれるセルフIDパケットには、上記の第1セルフIDパケット79以外に、2つの種類のセルフIDパケットがあるが、これらのパケットのフォーマットについては、特開2000−282580等に開示されており、既知であるので、ここでは詳述しない。
次に、図7のフローチャートを参照して、本発明の中心となる接続変更候補一覧画面の表示処理の概略について説明する。ユーザが、ディジタルテレビ(以下、DTVと記す)から、HDDレコーダの再生映像を視聴しようとしたときに(S1)、バス9上の帯域が既に他の論理的接続(例えば、チューナとDTVとの論理的接続)に使用されているために不足し、DTVが、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できず、HDDレコーダからの再生映像を受信することができなかったとする(S2)。この場合に、ユーザは、DTVに対して、どの接続機器間の物理的な接続を変更すればネットワーク全体の帯域使用量を削減することができるかを示した、接続変更の候補の一覧画面である接続変更候補一覧画面90(図8参照)を表示するための指示操作を行って、DTVのディスプレイ上に接続変更候補一覧画面90を表示し(S3)、どの接続機器間の物理的な接続を変更すればネットワーク全体の帯域使用量を削減することができるかを調べる(S4)。そして、ユーザは、接続変更候補一覧画面90に表示された接続変更候補から、現実的に無理のない(バスケーブルの配線上無理のない)接続変更を選んで、バスケーブルをつなぎ変え、接続機器間の物理的な接続を変更する。これにより、ネットワーク1全体の帯域使用量を削減して、バス9上における接続機器間の既存の論理的な接続を変更することなく、DTVとHDDレコーダとの間の新たな論理的接続に必要な帯域を取得できるようになるので、DTVがHDDレコーダからの再生映像を受信することができるようになる。従って、ユーザが、DTVから、HDDレコーダの再生映像を視聴することができるようになる(S5)。
次に、図8及び図10に加えて、図9のフローチャートを参照して、上記の接続変更候補一覧画面を用いたネットワーク1全体の帯域使用量の削減処理について具体的に説明する。DTV2とHDDレコーダ3とチューナ4とが、図10に示されるような物理的接続であり、DTV2とHDDレコーダ3との間に既に論理的接続aが確立されているときに、ユーザが、チューナ4からHDDレコーダ3への映像の録画を行おうとしたとする(S11)。この場合に、バス9上の帯域が既に他の論理的接続aに使用されているために不足し、HDDレコーダ3が、新たな論理的接続bに必要な帯域を取得できず、チューナ4からの映像を受信することができなかったとする(S12)。このとき、ユーザは、DTV2に対して、上記の接続変更候補一覧画面90(図8参照)を表示するための指示操作を行って、DTV2のディスプレイ上に接続変更候補一覧画面90を表示し(S13)、どの接続機器間の物理的な接続を変更すればネットワーク全体の帯域使用量を削減することができるかを調べる。そして、ユーザは、接続変更候補一覧画面90に表示された接続変更候補から、現実的に無理のない(バスケーブルの配線上無理のない)接続変更を選んで(S14)、バスケーブルをつなぎ変え、接続機器間の物理的な接続を変更する。具体的には、ユーザは、図8に示される候補(1)を選んで、P社のP−XXXというモデル名で表されるDTV2と、G社のG−XXXというモデル名で表されるチューナ4との物理的接続Aを切断して、P社のP−XXXというモデル名で表されるDTV2と、T社のT−XXXというモデル名で表されるHDDレコーダ3とを物理的に接続する(図10中の物理的接続Cを行う)。これにより、ネットワーク1全体の帯域使用量を削減して、チューナ4とHDDレコーダ3との間の新たな論理的接続bに必要な帯域を取得できるようになるので、HDDレコーダ3がチューナ4からの再生映像を受信することができるようになる。従って、ユーザが、チューナ4からHDDレコーダ3への映像の録画を行うことができるようになる(S15)。
次に、図11のフローチャートを参照して、上記の接続変更候補一覧画面90の表示処理の詳細について説明する。以下の説明では、図1におけるバスマネージャー10が、アイソクロナスリソースマネージャでもある場合の例について説明する。ユーザが、バスマネージャー10(例えば、上記のDTV2)に対して、上記の接続変更候補一覧画面90(図8参照)を表示するための指示操作を行うと、バスマネージャー10のCPU11は、TOPOLOGY_MAP58内の情報(第1セルフIDパケット79に含まれるp0情報82〜p2情報84等)に基いて、バス9上のどの接続機器間が物理的に接続されていて、どの接続機器間が物理的に接続されていないかを判定する(S21)。次に、バスマネージャー10のCPU11は、バス9上における各接続機器間の全ての論理的接続を検出する。具体的には、バスマネージャー10のCPU11は、自機のレジスタ空間15内のチャンネル管理用のレジスタであるCHANNELS_AVAILABLE HI53とCHANNELS_AVAILABLE LO54(図2参照)をチェックして、その時点で使用されているバス9上のチャンネルを検出すると共に、検出した各チャンネルを使用している送信側の接続機器と受信側の接続機器とを調べるために、バス9上の他の接続機器20、30のレジスタ空間15内のoPCR56とiPCR57の内容を読み込んで、バス9上における各接続機器間の論理的接続を検出する(S22)。
次に、バスマネージャー10のCPU11は、上記S21の判定処理において物理的に接続されていると判定された接続機器間の物理的接続を切断して、その代わりに、物理的に接続されていないと判定された接続機器間を新たに物理的に接続した場合(以下、「接続機器間の物理的な接続を変更した場合」という)に、上記S22の検出処理において検出された全ての論理的接続のうちのある論理的接続についての帯域使用量を削減可能か否かを判定する(S23)。この結果、ある論理的接続についての帯域使用量を削減可能であれば(S24でYES)、バスマネージャー10のCPU11は、該当の接続機器間の物理的な接続変更によって、バス9上の全ての論理的接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク1全体の帯域使用量を、該当の接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する(S25)。この結果、ネットワーク1全体の帯域使用量を削減可能であれば(S26でYES)、バスマネージャー10のCPU11は、該当の接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、帯域使用量が小さい順になるように接続変更候補ファイル14に格納する(S27)。バスマネージャー10のCPU11は、上記S22の検出処理において検出された全ての論理的接続について、上記S23乃至S27の処理を行う。そして、バスマネージャー10のCPU11は、全ての論理的接続についての処理が終了すると(S28)、接続変更候補ファイル14に格納された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、ディスプレイ23上の接続変更候補一覧画面90に接続変更の候補として一覧表示する(S29)。接続変更候補一覧画面90における接続変更の候補は、帯域使用量が小さい順に表示される。
バスマネージャー10のCPU11は、上記S25の判定処理において、例え、ある接続機器間の物理的な接続変更によって、ネットワーク1全体の帯域使用量を削減可能であっても、いわゆる「ループ」になってしまうような接続変更については、接続変更候補一覧画面90上に接続変更の候補として表示しない。この場合の「ループ」になってしまうような接続変更とは、例えば、図12中の(2)で示される物理的接続を切断して、(5)で示されるように、接続機器96と接続機器97とを新たに接続することをいう。図12に示されるように、(2)の物理的接続を切断する場合には、この切断によって分断されてしまうネットワークEとネットワークFとを再度結ぶような新たな接続(例えば、(6)のような接続)を行う必要がある。
上述したように、本実施形態のバスマネージャー10によれば、バス9上の接続機器間の物理的接続を変更することによって、全ての論理的接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク1全体の帯域使用量を、接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かが判定され、この判定の結果、ネットワーク1全体の帯域使用量を削減可能と判定された、接続機器間の物理的な接続の変更の情報が、接続変更の候補としてバスマネージャー10のディスプレイ23上に一覧表示される。これにより、バス9上のある接続機器が、他の接続機器との間でアイソクロナスデータの送受信を行うために、新たな論理的接続を確立しようとしたときに、バス9上の帯域が既に他の論理的接続に使用されているために不足し、新たな論理的接続に必要な帯域を取得できない場合でも、ユーザが、上記のディスプレイ23上に一覧表示された接続変更の候補を参照することにより、新たな論理的接続に必要な帯域を確保するための接続機器間の物理的な接続の変更を容易に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係るIEEEシリアルバスへの接続機器が、バスマネージャーであり、このバスマネージャーに対して、上記の接続変更候補一覧画面を表示するための指示操作を行う場合の例を示したが、本発明に係るIEEEシリアルバスへの接続機器は、必ずしもバスマネージャーである必要はない。
本発明の一実施形態に係るバスマネージャー(IEEE1394シリアルバスへの接続機器)と、IEEE1394シリアルバス上における他の接続機器の電気的ブロック構成を示す図。 図1中のレジスタ空間の内容を示す図。 図2中のoPCR[0]の内容を示す図。 図2中のiPCR[0]の内容を示す図。 図2中のTOPOLOGY_MAPの内容を示す図。 図5中のセルフIDパケットテーブルに含まれる第1セルフIDパケットの内容を示す図。 接続変更候補一覧画面を用いた接続変更処理の一例を示すフローチャート。 上記接続変更候補一覧画面を示す図。 上記接続変更候補一覧画面を用いた接続変更処理の他の例を示すフローチャート。 上記接続変更処理の説明図。 上記接続変更候補一覧画面の表示処理のフローチャート。 ループの説明図。
符号の説明
1 ネットワーク
10 バスマネージャー(IEEEシリアルバスへの接続機器)
11 CPU(物理的接続判定手段、論理的接続検出手段、第1の削減判定手段、第2の削減判定手段、削減判定手段)
12 メモリ(格納手段)
13 接続変更候補一覧表示PG(物理的接続判定手段、論理的接続検出手段、第1の削減判定手段、第2の削減判定手段、削減判定手段)
16 LINK(データ送受信手段)
17 PHY(データ送受信手段)
18 入力ポート(データ送受信手段)
19 出力ポート(データ送受信手段)
23 ディスプレイ(表示手段)
90 接続変更候補一覧画面

Claims (3)

  1. IEEE1394シリアルバス上における他の接続機器との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段と、
    前記バス上における各接続機器間の接続状態に関する情報であるトポロジーマップ内の情報に基いて、どの接続機器間が物理的に接続されていて、どの接続機器間が物理的に接続されていないかを判定する物理的接続判定手段とを備えたIEEEシリアルバスへの接続機器において、
    前記バス上における各接続機器間の全ての論理的な接続を検出する論理的接続検出手段と、
    前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていると判定された接続機器間の物理的な接続を切断して、その代わりに、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていないと判定された接続機器間を新たに物理的に接続した場合(以下、「接続機器間の物理的な接続を変更した場合」という)に、前記論理的接続検出手段により検出された全ての論理的な接続のうちのある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能か否かを判定する第1の削減判定手段と、
    前記第1の削減判定手段によってある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能と判定されたときに、前記接続機器間の物理的な接続を変更した場合、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する第2の削減判定手段と、
    前記第2の削減判定手段による判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、帯域使用量が小さい順になるように格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、接続変更の候補として一覧表示する表示手段とをさらに備えたことを特徴とするIEEEシリアルバスへの接続機器。
  2. IEEE1394シリアルバス上における他の接続機器との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段を備えたIEEEシリアルバスへの接続機器において、
    前記バス上における各接続機器間の全ての論理的な接続を検出する論理的接続検出手段と、
    前記バス上における各接続機器間の物理的な接続を変更した場合に、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する削減判定手段とをさらに備え、
    前記削減判定手段による判定の結果、ネットワーク全体の帯域使用量を削減可能と判定された、前記接続機器間の物理的な接続の変更の情報を、接続変更の候補として表示手段に一覧表示するようにしたことを特徴とするIEEEシリアルバスへの接続機器。
  3. 前記バス上における各接続機器間の接続状態に関する情報であるトポロジーマップ内の情報に基いて、どの接続機器間が物理的に接続されていて、どの接続機器間が物理的に接続されていないかを判定する物理的接続判定手段をさらに備え、
    前記削減判定手段は、
    前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていると判定された接続機器間の物理的な接続を切断して、その代わりに、前記物理的接続判定手段により物理的に接続されていないと判定された接続機器間を新たに物理的に接続した場合(以下、「接続機器間の物理的な接続を変更した場合」という)に、前記論理的接続検出手段により検出された全ての論理的な接続のうちのある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能か否かを判定する第1の削減判定手段と、
    前記第1の削減判定手段によってある論理的な接続についての帯域使用量を削減可能と判定されたときに、前記接続機器間の物理的な接続を変更した場合、全ての論理的な接続についての帯域使用量の合計である、ネットワーク全体の帯域使用量を、前記接続機器間の物理的な接続を変更する前よりも削減可能か否かを判定する第2の削減判定手段とを含むことを特徴とする請求項2に記載のIEEEシリアルバスへの接続機器。
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