JP2005537219A - アルケノンの製造 - Google Patents

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Abstract

ハロゲンアルケノンエーテルは、ビニルエーテルへのカルボン酸ハロゲン化物又はカルボン酸無水物の付加により製造されることができる。本発明の改善点は、これを、再生されることができるカルボン酸の“オニウム”−塩の存在で行うことにある。生成物はより大きな収率で生じる。選択的に、1個、2個又は3個のC〜C−アルキル基により置換されたピリジン又は他の“オニウム”−塩を使用することもできる。

Description

本発明は、ハロゲン化アルケノンエーテルの製造方法に関する。
ハロゲン化アルケノンエーテル、例えば4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンは、化学合成における構成成分である、例えばEP-0 744 400参照。これは、酸塩化物をビニルエーテルと、塩基の存在で互いに反応させることによって製造されることができる、前記の欧州特許出願公開明細書参照。本発明の課題は改善された方法を記載することである。この課題は本発明の方法により解決される。
式(I)
−C(O)−C(H)=C(H)−OR (I)
[式中、RはC〜C−アルキル基を表すか又は少なくとも1個のハロゲン原子により置換されているC〜C−アルキル基を表すか、又はRはCFC(O)CHを表し、かつRは、アリール、置換アリール、C〜C−アルキル基を表すか又は少なくとも1個のハロゲン原子により置換されているC〜C−アルキル基を表す]で示されるアルケノンの本発明による製造方法は、式(II)
−C(O)X (II)
[式中、Xは、R−C(O)−O又はF、ClもしくはBrを表し、かつRは前記の意味を表す]で示される酸無水物又は酸ハロゲン化物を、式(III)
CH=C(H)−OR (III)
[式中、Rは前記の意味を表す]で示されるビニルエーテルと、カルボン酸の“オニウム”−塩の存在で互いに反応させるか、又は1個もしくは2個のC〜C−アルキル基により置換され、場合により塩素化されていてよいピリジンを使用するか、又は無機酸の“オニウム”−塩を使用することを提供する。
本発明の一変法によれば、1個、2個又は3個のC〜C−アルキル基により置換されたピリジン、好ましくはピコリン、コリジン又はルチジン(すなわち、1個、2個又は3個のメチル基により置換されているピリジン、その際に、全ての異性体が有用である)、好ましくは2−ピコリンが使用されることができる。1〜3個のC〜C−アルキル基により置換されたピリジンは、核及び/又は1個又はそれ以上のアルキル基中で1個又はそれ以上の塩素原子により置換されていてもよい。その場合に、クロロメチルピリジン、ジクロロメチルピリジン及びトリクロロメチルピリジン、特に2−位で置換されたピコリン類が好ましい。形成されたヒドロクロリドが燃焼されるか又は保管される場合ですら、この変法は、技術水準において使用される他のアミンに対して、達成されるより高い収率のために有利である(しかし、さらに以下に記載されるように、酸処理により再循環を行うことが可能である)。
別の一変法によれば、無機酸の任意のアミンの“オニウム”−塩が使用される。アミン及び酸、また無機酸の付加物が酸捕捉剤として、アミン対酸のモル比が3未満である場合に本発明の場合に有効であることが確認された。こうして、例えばオニウムヒドロクロリドは、反応に由来するHCl 2molを捕捉することができる。この変法の場合にオニウムヒドロクロリドが好ましい。
特に好ましい一変法は、任意のアミンのオニウム−カルボキシラートの使用を提供する。この方法は、トリアルキルアミンが塩基として使用される技術水準の方法に比較して、より温和な反応及びより高い収率の利点を有し、かつ以下にさらに説明される。
は好ましくはメチル、エチル、n−プロピルもしくはイソプロピル又は少なくとも1個のフッ素原子により置換されたメチル、エチル、n−プロピルもしくはイソプロピルを表す。特に好ましくはRはメチル、エチル又は少なくとも1個のフッ素原子により置換されたメチルもしくはエチルを表す。極めて特に好ましくはRはCF、CFH、CFCl、C、C又はCFC(O)CHを表す。
はアリール、例えばフェニル又はC〜C−アルキル基及び/又はハロゲン原子により置換されたフェニルを表すことができる。好ましくはRは線状又は分枝鎖状のC〜C−アルキルを表す。極めて特に好ましくはRはメチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルを表す。
“オニウム”−塩及び酸ハロゲン化物又は酸無水物のモル比は有利には0.1:1〜2:1である。
酸ハロゲン化物として酸塩化物が好ましい。好ましいこの実施態様に基づいて、本発明はさらに説明される。
酸塩化物又は無水物及びビニルエーテルのモル比は好都合には0.9:1〜1:0.8である。
反応は、例えば−15〜+80℃で、有利には0°〜40℃の範囲内の温度で実施される。これは発熱でありうるので、反応混合物は場合により冷却されなければならないか又は反応は極めてゆっくりと実施される。
好ましい一実施態様によれば、反応の際に溶剤が使用される。これは特に、装入された“オニウム”−塩又はアミンに、まず最初にビニルエーテル、ついで無水物が添加される場合に有利である。適しているのは、例えば線状もしくは分枝鎖状の脂肪族炭化水素又は線状もしくは分枝鎖状のハロゲン化された脂肪族炭(化水)素、環式の脂肪族炭化水素又はトリフルオロ酢酸のエステルもしくはペンタフルオロプロピオン酸のエステル)である。好適であるのは、例えば炭素原子1〜8個を有する場合によりハロゲン化された炭(化水)素化合物である。極めて好適であるのは、例えばジクロロメタン、1,1,1−トリフルオロ−2,2,2−トリクロロエタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トリフルオロ酢酸エチルエステル又はトリフルオロ酢酸プロピルエステルである。
好ましい他の実施態様によれば、無水物及びビニルエーテルの間の反応の場合に溶剤は使用されない。これは特に、装入された“オニウム”−塩又はアミンに、まず最初に無水物、ついでビニルエーテルが添加される場合に十分可能である。利点は、溶剤が分離される必要がないことであり、このことはもちろん有利である(回収のための費用が不要、より僅かなエネルギー必要量)。
最終的には、ビニルエーテル及び酸ハロゲン化物の間の反応を溶剤なしで実施することも可能であるが、しかしより良好な相分離のために、溶剤、例えばCHClを添加することも可能である。
“オニウム”−塩のカルボン酸のアニオンは、好ましくは式RC(O)Oを有し、その際にRは前記の意味を表す。使用されるカルボン酸の“オニウム”−塩中のカルボン酸は好ましくは使用される酸ハロゲン化物に相応する酸である。
“オニウム”という用語は、正に荷電した窒素を有するカチオン、例えばプロトン化された芳香族窒素塩基、例えばピリジニウム又はプロトン化されたアルキル−、ジアルキル−又はトリアルキルアンモニウム−カチオンを表すか又はシクロアルキルにより置換されたアンモニウム化合物又は脂環式窒素塩基、例えばピペリジニウム又は第四アンモニウム−カチオンを表す。
カルボン酸塩として極めて好適であるのは“オニウム”−塩であり、その際に、“オニウム”は式R′R″R′″R″″Nの窒素のカチオンを表す。R′、R″、R′″及びR″″は、互いに独立して水素、炭素原子1〜20個を有するアルキル、アリール又はアラルキルを表す。R′及びR″又はR′″及びR″″、又はR′、R″及びR′″又はR′、R″、R′″及びR″″は、場合により窒素原子を含めて、飽和又は不飽和の環系を形成してもよい。“アリール”はここでは、特にフェニル又は1個もしくは複数のC〜C−アルキル基により置換されたフェニルを表す。卓越して適しているのは、“オニウム”がアンモニウム、ピリジニウム又はR1′2′3′4′を表す塩であり、ここでR1′、R2′、R3′及びR4′は互いに独立して水素、炭素原子1〜15個を有するアルキル、フェニル又はベンジルを表す。そのようなカチオンの例としてピリジニウム、ピペリジニウム、N−メチルピペリジニウム、アニリニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム及びトリエチルアンモニウムが挙げられる。
有用であるのは、またヒドロキシ基により置換されたアミン、特に脂環式アミン、殊にヒドロキシ置換されたピペリジン類及びN−C〜C−アルキルピペリジン類である。例えばC原子上で置換されたピペリジン類、例えば4−ヒドロキシピペリジン、N−メチル−4−ヒドロキシピペリジン、N−エチル−4−ヒドロキシピペリジン及びN−プロピル−4−ヒドロキシピペリジンが適している。
有用であるのはまた、ドイツ連邦共和国特許出願公開第101 04 663.4号明細書に開示されているアミンのカチオンである。少なくとも2個の窒素原子を有する単環式又は二環式の化合物を基礎とする“オニウム”−カチオンが重要であり、その際に少なくとも1個の窒素原子は環系中へ組み込まれている。
例えば、単環式の化合物を基礎とする“オニウム”−カチオンが使用されることができる。飽和又は不飽和の5環−、6環−又は7環−化合物が重要である。少なくとも1個の窒素原子は環中へ組み込まれている。さらにもう1つの窒素原子も環系中へ組み込まれていてよい。選択的にか又は付加的に、環は、1個又はそれ以上のアミノ基により置換されていてよい。アルキル基が同じか又は異なっていてよく、かつ炭素原子1〜4個を含むジアルキルアミノ基が好ましい。アミノ基は、飽和の環系、例えばピペリジノ基であってもよい。単環式の環系の十分に有用な代表例は、ジアルキルアミノピリジン、ジアルキルアミノピペリジン及びジアルキルアミノピペラジンである。
二環式の化合物の“オニウム”−カチオンも使用されることができる。ここでも、1個、2個又はそれ以上の窒素原子は環系中へ組み込まれていてよい。化合物は、1個又は複数のアミノ基により置換されていてよい。再びジアルキルアミノ基が好ましく、その際にアルキル基は同じか又は異なっていてよく、かつ炭素原子1〜4個を含むか又は窒素原子と一緒に飽和の環系を形成する、例えばピペリジニル基。
前記で述べたことから、この実施態様の場合に、有用な化合物中の少なくとも2個の窒素原子は塩基性を有していなければならず、かつ結合の種類に応じて、2個又は3個の炭素原子に結合していることは明らかである。
極めて特に好ましいのは、二環式アミンを有するカルボン酸の“オニウム”−塩、特に1,5−ジアザ−ビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)及び1,8−ジアザシクロ[5.4.0]−ウンデク−7−セン(DBU)である。また芳香族アミンの“オニウム”−塩、特に1個、2個又は3個の電子を押し出す(elektronenschiebenden)基、例えばC〜C−アルキル基を有するもの、例えば2−ピコリンの塩が十分有用である。核中、例えば4−位で及び/又はアルキル基中で塩素化されたピコリンの塩、例えば2−クロロメチル−、2−ジ−クロロメチル−及び2−トリクロロメチル−ピコリンのトリフルオロ酢酸付加物は液体であり、故にむしろ溶剤のように作用することができる。
カルボン酸の“オニウム”−塩は、相応するアミンと遊離酸との単純な反応により製造されることができる。
式(I)のアルケノンの本発明による製造方法は、高められた圧力でか又は周囲圧力でも実施されることができる。バッチ式にか又は半連続的に実施されることができる。
反応混合物の後処理は常法により行われる。例えば、式(I)の所望のアルケノンは溶剤の分離後に(その中に含まれている限り)混合物から留出されることができる。他の可能性は、反応混合物を水と混合し、アルケノンを、水分離後に常用の分離剤、例えば硫酸ナトリウムにより有機相から単離することにある。
好ましい一実施態様は二相−形成下での後処理を利用する。このためには特に有利な2つの変法が考えられる。一変法は水の添加下での後処理を提供する。所望の生成物並びに使用された有機溶剤を含有する有機相が形成される。水相は消費された“オニウム”−塩を含有する。出発物質の1つとして酸無水物が使用されている限り、“オニウム”−塩は無水物に相応するカルボン酸の“オニウム”−塩として大幅に存在する。カルボン酸の“オニウム”−塩が酸捕捉剤として使用された場合には、この場合に水相中に過剰量の酸が存在する。“オニウム”−塩が再び酸捕捉剤として使用されようとする場合には、“オニウム”−カチオン対カルボン酸含量の比は0.9:1〜1:0.9の好ましい範囲にされなければならない。これは、同じくらいのアルコール、例えばC〜C−脂肪族アルコールの最も単純な添加により引き起こされ、所望の含量を上回り存在している酸がエステル化下に反応し、存在している水と一緒の蒸留により分離されることができる。
例えば、酸塩化物が出発物質として使用された場合に、水相中の“オニウム”−塩はヒドロクロリドとしてもしくは塩化物の豊富化されたオニウム−錯体として大幅に存在する。後処理のために、これは相応するカルボン酸、例えばトリフルオロ酢酸と、好ましくは5〜10倍のモル過剰量で反応される。より高い温度で遊離した塩酸は蒸発される。この再生の際に通常カルボン酸の過剰量が使用されるので、ついで再び、再使用に好適ではない過剰量の酸を有するカルボン酸の“オニウム”−塩が存在する。ついで、既に前記のように、エステル形成下で酸過剰量と反応するアルコールが添加される。エステルはついで留去されることができ、その際に水は一緒に留去される。
他の一実施態様は、2相の形成を引き起こす有機溶剤を添加することを提供する。このためには、反応混合物が均質な相中に存在することを引き起こす溶剤がまず最初に除去される。ついで2相への分割を引き起こす溶剤又は溶剤混合物が添加される。例えば、次のものが有用であることが判明している:エーテル、特にジアルキルエーテル、殊にジエチルエーテル;トリフルオロ酢酸のエステル、例えばトリフルオロ酢酸イソプロピルエステル;脂肪族炭化水素、例えばヘキサン;環式炭化水素、例えばシクロヘキサン;ハロゲン化炭素化合物、例えば1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(CFC−113)又はジクロロメタン。単純な吟味により、当業者には同様に2相の形成を引き起こす別の軽い溶剤を突きとめることができる。
一方の相は溶剤及び形成されたアルケノンを含有し、他方の相は本質的には塩を含有する。アルケノンを含有する相は分離され、溶剤は除去され、ついでアルケノンは仮に必要である場合に常法で、例えば蒸留により精製されてもよい、それというのも生成物はたいてい既に極めて高い純度で生じるからである。この実施態様の場合に生成物の収率及び純度も極めて高いことが示されている。
カルボン酸、例えばトリフルオロ酢酸との反応の代わりに、再生はまた、カルボン酸の無水物の添加により、例えば無水酢酸又はトリフルオロ酢酸無水物の添加により、好ましくは使用される酸塩化物に相当するカルボン酸の無水物の添加により行われることができる。ついで酸塩化物及びカルボン酸の“オニウム”−塩が形成され、これはついでさらに本発明による方法によればビニルエーテルと反応されることができる。
カルボン酸の“オニウム”−塩は、まず最初に遊離塩基とカルボン酸との反応により製造されることができる。連続的にか又は不連続に反応混合物中へ、酸塩化物に相当するカルボン酸の無水カルボン酸が導入されることによって反応の間にも製造されることもできる。
本発明による方法の一変型は、第一段階において、例えばEP-A-0 744 400に記載されているように、一般式(II)のアルデヒド又は酸塩化物及び一般式(III)のビニルエーテルが、アミン塩基の存在で反応されることを提供する。生じているアミンヒドロクロリドは、ついで、好ましくは前記のように再生され、新たに、この実施態様の場合に、第二段階において、再び本発明による方法において使用される。
本発明の別の対象は、1個、2個又は3個のC〜C−アルキル基、好ましくは1個、2個又は3個のメチル基により置換されているピリジンのプロトン化されたカチオンを有する式R−C(O)Oのカルボン酸アニオンの付加物である。トリフルオロ酢酸のアニオンを有するそのような付加物が好ましい。その際に、これらの付加物は付加的に、“オニウム”−塩1mol当たり遊離酸1molまでを含有していてよい。
1〜3個のC〜C−アルキル基により置換されたピリジンのプロトン化されたカチオンは、特にアルキル基中で、塩素化されていてもよい。例えば、2−クロロメチルピリジニウム、2−ジクロロメチルピリジニウム及び2−トリクロロメチルピリジニウムが重要でありうる。
ピコリニウムトリフルオロアセテート(n=0)並びにトリフルオロ酢酸を有するその付加物、特に式A−B[式中、Aはピコリニウムトリフルオロアセテートを表し、Bはトリフルオロ酢酸を表し、かつnは0<n≦2を表す]の付加物が特に好ましい。
さらに本発明の対象は、酸捕捉剤としての、1、2又は3個のC〜C−アルキル基により置換されているピリジンの使用である。アルキル=メチル、エチル又はプロピルである2−アルキルピリジンが好ましい。
次の例は、本発明を、その範囲内で制限することなく更に説明するはずである。
例1〜8はトリフルオロアセチルクロリドの使用下での製造、例9〜12はトリフルオロ酢酸無水物の使用下での製造を説明する。例13はトリフルオロ酢酸を有する消費された“オニウム”−塩の再生を説明する。
例1〜3では水による後処理を行う。
例1:
ピリジニウムトリフルオロアセテートを用いる4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン(ETFBO)の製造
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
ピリジン 0.4mol 31.6g
トリフルオロ酢酸(TFA) 0.4mol 45.6g
エチルビニルエーテル 0.3mol 21.6g
トリフルオロアセチルクロリド(TFAC) 0.3mol 39.6g
ジクロロメタン 180.0g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた500ml三つ口フラスコ中でまず最初にピリジニウムトリフルオロアセテートを製造した。そのためにピリジンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてジクロロメタン及びエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に薄く黄色がかった。引き続いてバッチをさらに2・3/4h(=2.75h)室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。転化率は97.2%であり、4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン(ETFBO)への選択率は定量であった。
後処理のために水を添加し、形成された二相を分離した。ジクロロメタンを有機相から留去し、あとに残っている生成物を精密蒸留した。水相にトリフルオロ酢酸を添加し、混合物を、HClを追い出すために還流下に保持した。ついで、過剰量の使用したトリフルオロ酢酸に相応してエタノールを添加し、形成されたトリフルオロ酢酸エステルをエタノール及び水と一緒に共沸混合物として留去した。残っているトリフルオロ酢酸の“オニウム”−塩をついでETFBO−製造へ再び使用した。
例2:
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノン−5−エン(DBN)のトリフルオロ酢酸(TFA)−塩を用いるエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化(TFAC不足量)
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
DBN 0.2 mol 24.8g
TFA 0.2 mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.2 mol 14.2g
TFAC 0.18mol 23.8g
ジクロロメタン 120 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にDBNxTFAを製造した。そのためにDBNを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却し、DBNxTFAは固体になった。引き続いてジクロロメタン、エチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に黄色になった。引き続いてバッチをさらに1h室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。EVE転化率は定量であり、ETFBOへの選択率は93.4%であった。
例1のように後処理する。
例3:
DBNxTFAを用いるエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化(TFAC等モル量)
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
DBN 0.05mol 6.2g
TFA 0.05mol 5.7g
エチルビニルエーテル 0.05mol 3.6g
TFAC 0.05mol 6.6g
ジクロロメタン 30 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた100ml三つ口フラスコ中でまず最初にDBNxTFAを製造した。そのためにDBNを有するジクロロメタンを装入し、撹拌しながらTFAを摘加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に黄色になった。引き続いてバッチをさらに1・1/2h(=1.5h)室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。EVE転化率は定量であり、ETFBOへの選択率は95%であった。
例1のように後処理する。
例4:
二相−形成下でのDBNxTFAを用いるエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化
反応:
Figure 2005537219
ETFBO=4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン
バッチ:
DBN 0.20mol 24.8g
TFA 0.20mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAC 0.15mol 19.8g
ジクロロメタン 90 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にDBNxTFAを製造した。そのためにMeCl及びDBNを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際にオレンジ色になった。引き続いてバッチをさらに2h室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。エチルビニルエーテルは完全に反応した。ロータリーエバポレーター中で真空下で溶剤ジクロロメタンを除去し、生じた溶液を複数の部分体積に分割し、これらを第2相を形成している溶剤と混合することにより後処理した。
部分体積を同じ体積割合の次の溶剤と混合し、するとその都度第2相が形成された:
例4.1:ジエチルエーテル
例4.2:トリフルオロ酢酸イソプロピルエステル
例4.3:ヘキサン
例4.4:シクロヘキサン
例4.5:1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(113)
後処理:
有機相中には所望の生成物ETFBOが主に存在し;消費されたアミン塩は他の相中に定量で存在した。ETFBO相を分離し、注意深くロータリーエバポレーター上で、真空中での溶剤の除去により純度>98%で単離した。
例5:
DBUxTFAを用いるエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化
反応:
Figure 2005537219
DBU=1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−5−エン
バッチ:
DBU 0.2 mol 30.4g
TFA 0.2 mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAC 0.15mol 19.8g
ジクロロメタン(MeCl) 90 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にDBUxTFAを製造した。そのためにMeCl及びDBUを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際にオレンジ色になった。引き続いてバッチをさらに2h室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。第2の試料を翌朝に取り出した(バッチは濃く着色していた)。エチルビニルエーテルは完全にETFBOへ反応した。単離を、例4に記載された第2相の方法に基づいて行った。
例6:
ピリジンxTFAを用いるエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
ピリジン 0.4mol 31.6g
TFA 0.4mol 45.6g
エチルビニルエーテル 0.3mol 21.6g
TFAC 0.3mol 39.6g
ジクロロメタン 180 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた500ml三つ口フラスコ中でまず最初にピリジニウムトリフルオロアセテートを製造した。そのためにピリジンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてジクロロメタン及びエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に薄く黄色がかった。引き続いて、バッチをさらに2・3/4h(=2.75h)室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。エチルビニルエーテルはほぼ完全に反応した。転化率は4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン(ETFBO)へ97.2%であった。ロータリーエバポレーター上で真空下でMeClを除去し、生じた溶液を再び部分体積に分割し、第2相を形成している溶剤と混合することにより抽出した。
部分体積は、同じ体積割合の次の溶剤で第2相を形成した:
例6.1:ヘキサン
例6.2:シクロヘキサン
例6.3:1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(113)
この第2相中には再び所望の生成物ETFBOが主に存在し;消費されたアミンは他の相中に定量で存在した。ETFBO相を分離し、注意深くロータリーエバポレーター上で真空中での溶剤の除去により純度>98%で単離した。
二相の形成を用いる例4〜6に記載された後処理は特に高い収率をもたらし、その際に反応混合物の熱負荷を回避した。
例7:
エチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化/ピコリンの使用
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
2−ピコリン 0.20mol 18.6g
TFA 0.20mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAC 0.15mol 19.8g
ジクロロメタン 90 g
実施:
ドライアイス冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にピコリントリフルオロアセテートを製造した。そのためにジクロロメタン及び2−ピコリンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に黄色になった。引き続いてバッチをさらに2・1/2h(=2.5h)室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。エチルビニルエーテルは完全に反応した。今、バッチを氷水150g上に添加し、有機相を水で2回洗浄し、ロータリーエバポレーター(Rotavapor)を用いて蒸留した。
ジクロロメタンを水浴温度28℃及び300mbarで除去した。4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを水浴温度64℃及び13mbarで留出させた。ガスクロマトグラムによれば純度は98.0%であった。ETFBO収率は94.6%であった。
例8:
エチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化、第1段階:遊離塩基、第2段階:酸捕捉剤としての“オニウム”−トリフルオロアセテート
段階1:
バッチ 第1段階:
2−ピコリン 0.05mol 4.66g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8 g
TFAC 0.15mol 19.8 g
ジクロロメタン 90 g
実施 第1段階:
ドライアイス冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中で2−ピコリン、ジクロロメタン及びエチルビニルエーテルを装入し、撹拌しながらTFACを導入した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFACを導入する際に黄色になった。2・1/2h(=2.5h)後−エチルビニルエーテルは完全に反応した−バッチを氷水150g上に添加し、水で2回洗浄し、ついで有機相を、ロータリーエバポレーター(Rotavapor)を用いて蒸留した。ジクロロメタンを水浴温度24℃及び300mbarで除去した。4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを、水浴温度65℃及び15mbarで留出させた。ガスクロマトグラムによれば純度は97.4%であった。ETFBO収率は76.2%であった。
残っている残留物はピコリンヒドロクロリドから大幅になっていた。残留物をトリフルオロ酢酸と混合し、HClを追い出し、過剰のトリフルオロ酢酸をエステルへ反応させるためにエタノールを添加し(例12cも参照)、形成されたピコリニウムトリフルオロアセテートをついで第2段階へ使用した。
段階2:
段階1により製造したピコリニウムトリフルオロアセテートの使用
例7に類似して、しかしピコリン及びトリフルオロ酢酸を別個に使用するのではなく、前記で得られた“オニウム”−塩の形で使用した。
例9:
エチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化/トリフルオロ酢酸無水物(TFAH)の使用
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
2−ピコリン 0.20mol 18.6g
TFA 0.20mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAH 0.15mol 31.5g
ジクロロメタン 90 g
実施:
水冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にピコリントリフルオロアセテートを製造した。そのためにジクロロメタン及び2−ピコリンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFAHを滴加した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチはTFAHを滴加する際に黄色になった。さらに1h撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。翌朝に別の試料を取り出し−エチルビニルエーテルは完全に反応し−、ついでバッチを氷水150g上に添加した。有機相をさらに水で2回洗浄し、ついでロータリーエバポレーター(Rotavapor)を用いて蒸留した。
ジクロロメタンを水浴温度24℃及び300mbarで除去した。4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを水浴温度68℃及び18mbarで留出させた。ガスクロマトグラムによれば純度は97.9%であった。ETFBO収率は87.96%であった。
例10:
エチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化/トリフルオロ酢酸無水物及びピコリンの使用
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
ピリジン 0.20mol 15.8g
TFA 0.20mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAH 0.15mol 31.5g
ジクロロメタン 90 g
実施:
水冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にピリジントリフルオロアセテートを製造した。そのためにジクロロメタン及びピリジンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFAHを滴加した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。さらに1h撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。翌朝に別の試料を取り出した−エチルビニルエーテルは完全に反応した。ETFBO収率は85.0%であった。
後処理のために水を添加し、形成された有機相を前記のように、ジクロロメタンを留去し、生成物を精密蒸留することにより処理した。水相にエタノールを添加し、エステル/水/エタノール−共沸混合物を留去した。
例11:
エチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化/DBNの使用
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
DBN 0.20mol 24.8g
TFA 0.20mol 22.8g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAH 0.15mol 31.5g
ジクロロメタン 90.0g
実施:
水冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でまず最初にDBNxTFAを製造した。そのためにMeCl及びDBNを装入し、撹拌しながらTFAを滴加した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)水浴で冷却した。引き続いてエチルビニルエーテルを添加し、撹拌しながらTFAHを滴加した。反応温度を、水浴を用いて室温に保持した。バッチは黄色に着色した。引き続いてバッチをさらに1.5h室温で撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。エチルビニルエーテルは完全に反応した。
ロータリーエバポレーター中で真空下で室温でMeClを除去し、生じた溶液を部分体積への分割後に異なる二相を形成している溶剤で抽出した。二相抽出剤としてヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン及び113を使用した。
単離されたETFBO全収率は91%であった。
例12:
“オニウム”−ヒドロクロリドの後処理
例12a:
ピリジニウムヒドロクロリドの後処理
反応:
ピリジンヒドロクロリド + 10 TFA → ピリジントリフルオロアセテート + HCl
バッチ:
ピリジンヒドロクロリド 0.05mol 5.8g
TFA 0.50mol 75.0g
実施:
水冷却器を備えた100ml三つ口フラスコ中でピリジンヒドロクロリド及びTFAを装入し、還流で煮沸した。5、8及び15h後、Cl試料を取り出した。
Cl分析
Figure 2005537219
例12b:
ピコリニウムヒドロクロリドの後処理
反応:
ピコリンヒドロクロリド + 10 TFA → ピコリントリフルオロアセテート + HCl
バッチ:
ピコリンヒドロクロリド 0.16mol 20.6g
TFA 1.60mol 182.4g
実施:
水冷却器を備えた250ml三つ口フラスコ中でピコリンヒドロクロリド及びTFAを装入し、還流で煮沸した。1h及び7h後、Cl試料を取り出した。
Cl分析
Figure 2005537219
塩化物はピリジンと比較してより単純に交換することができる。
例12c:
エタノールとの反応
例12a)からの反応生成物を加熱し、さらにトリフルオロ酢酸を有するピコリニウムトリフルオロアセテートが付加物として存在するまで過剰のトリフルオロ酢酸を留去し;ピコリニウムトリフルオロアセテート1mol当たりトリフルオロ酢酸2mol(アミンx3TFA)が残留物中に存在していた。この付加物からのトリフルオロ酢酸のさらなる分離は蒸留によっては不可能であった。酢酸1mol当たりエタノール1molを添加した。形成されたトリフルオロ酢酸エチルエステルの留去後、その際に未反応のエタノール及び存在している水も幾分移行し、ピコリニウムトリフルオロアセテートが残り、これはついで再び本発明による反応へ導入されることができた。
例13:
添加される溶剤なしでのエチルビニルエーテルのトリフルオロアセチル化
反応:
Figure 2005537219
バッチ:
2−ピコリン 0.10mol 9.3g
TFA 0.10mol 11.4g
エチルビニルエーテル 0.15mol 10.8g
TFAH 0.15mol 31.5g
実施:
水冷却器を備えた100ml三つ口フラスコ中で、2−ピコリンを装入し、撹拌しながらTFAを滴加することによって、まず最初にピコリントリフルオロアセテートを製造した。混合物が熱くなりすぎないように(それというのも反応は著しく発熱だからである)氷水浴で冷却した。引き続いてTFAHを添加し、撹拌しながらエチルビニルエーテルを滴加した(反応は著しく発熱である)。反応温度を、氷水浴を用いて室温に保持した。反応混合物は既にTFAHを添加する際に黄色になった。さらに1時間撹拌し、ついでGC試料を取り出した(試料を加水分解した)。ETFBOへの転化率は91.3%であった。
例14:
溶剤の不在でのトリフルオロアセチル化、溶剤添加下での相分離
実施:
例13を繰り返した。反応を溶剤なしで実施し、さらにより良好な相分離のためについでジクロロメタンを添加した。またしてもETFBOへの高い転化率を確認できた。

Claims (15)

  1. 式(I)
    −C(O)−C(H)=C(H)−OR (I)
    [式中、RはC〜C−アルキル基を表すか又は少なくとも1個のハロゲン原子により置換されているC〜C−アルキル基を表すか、又はRはCFC(O)CHを表し、かつRはアリール、置換アリール、C〜C−アルキル基を表すか又は少なくとも1個のハロゲン原子により置換されているC〜C−アルキル基を表す]で示されるアルケノンの製造方法において、式(II)
    −C(O)X (II)
    [式中、XはR−C(O)−O−又はF、Cl、Brを表し、かつRは前記の意味を表す]で示される酸無水物又は酸ハロゲン化物を、式(III)
    CH=C(H)−OR (III)
    [式中、Rは前記の意味を表す]で示されるビニルエーテルと、カルボン酸のオニウム塩の存在で互いに反応させるか、又は1個もしくは2個のC〜C−アルキル基により置換され、塩素化されていよいピリジンを使用するか、又は無機酸の“オニウム”−塩を使用することを特徴とする、アルケノンの製造方法。
  2. はメチル、エチルもしくはプロピルを表すか又は少なくとも1個のフッ素原子により置換されたメチル、エチルもしくはプロピルを表す、請求項1記載の方法。
  3. はCF、CFH、CFCl、C、C又はCFC(O)CHを表す、請求項1記載の方法。
  4. はメチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルを表す、請求項1記載の方法。
  5. “オニウム”−塩及び酸塩化物のモル比が0.1:1〜2:1である、請求項1記載の方法。
  6. 反応を−15℃〜+80℃、好ましくは0℃〜40℃の範囲内の温度で実施する、請求項1記載の方法。
  7. 反応混合物を2つの相へ移行させ、その際に1つの相がアルケノン−生成物を含有する、請求項1記載の方法。
  8. 2つの相の形成を引き起こすために有機溶剤を添加し、その際にアルケノンが有機相中に存在し、かつ“オニウム”−塩が他の相中に存在する、請求項7記載の方法。
  9. 反応混合物に水を添加し、水相中の“オニウム”−塩化物の豊富化されたオニウム−錯体をトリフルオロ酢酸と混合し、形成されたHClを追い出し、ついでエステルを過剰のトリフルオロ酢酸から形成させるために反応残留物にアルコールを添加し、エステルを分離し、形成された“オニウム”−トリフルオロアセテートを回収する、請求項7記載の方法。
  10. 形成された“オニウム”−塩化物を無水カルボン酸で再生する、請求項1記載の方法。
  11. 第一段階において、カルボン酸の“オニウム”−塩に相応する遊離塩基の存在で操作し、形成された“オニウム”−塩化物をカルボン酸の“オニウム”−塩の形成下に再生し、塩を請求項1記載の方法の引き続く段階において使用する、請求項1記載の方法の変型。
  12. 1個、2個又は3個のC〜C−アルキル基により置換されており、場合により塩素化されていてよいピリジンのプロトン化されたカチオンを有する式RC(O)O[式中、Rは前記の意味を表す]で示されるカルボン酸アニオンの付加物において、付加物が付加的に、付加物1mol当たりカルボン酸アニオンに相当する遊離酸0〜2molを含有していてよいことを特徴とする、カルボン酸アニオンの付加物。
  13. 式A−B[式中、Aはピコリニウムトリフルオロアセテートであり、Bはトリフルオロ酢酸であり、かつ0≦n≦2である]で示されるピコリニウムトリフルオロアセテート。
  14. ピコリニウムトリフルオロアセテートである(n=0)、請求項13記載の付加物。
  15. 酸捕捉剤としての、1個、2個又は3個のC〜C−アルキル基により置換されているピリジン、特にピコリン、ルチジン又はコリジンの使用。
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