JP2005506248A - 真空包装用の装置および方法 - Google Patents

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Abstract

製品1を可撓性のある包装用袋2内に真空包装するための装置であり、製品1を未封止の包装用袋2内に配置した状態で未封止の包装用袋2から空気を排出させる手段6、7、空気排出操作の間未封止の包装用袋2の密閉用合わせ目部分3a、3bが著しい皺を伴うことなく封着できるような形態に前記密閉用合わせ目部分3a、3bを固定する手段18、19、空気排出後、上記形態において未封止の包装用袋2の密閉用合わせ目部分3a、3bを気密な状態で封着する手段33、34を含む。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を可撓性のある気密な包装用袋内に真空包装するための真空包装用の装置および方法に関し、さらに詳細には、括束していない複数の製品を真空包装するための真空包装用の装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の製品を、可撓性のある気密な熱可塑性樹脂製の包装用袋内に真空包装することが知られている。一般的な方法としては、物品を未封止の包装用袋内に収め、その組合せ品を真空包装機の真空処理区域内に配置する。処理区域は、例えば、未封止の包装用袋と物品の組合せ品の上からフードをかけて密閉する等の手段で周囲の環境から隔離してある。
【0003】
次に、処理区域と上記組合せ品の両方から空気を抜く。その後、真空処理区域内に備えた密封手段を遠隔操作によって動作させ、真空を保ったままで包装用袋の合わせ目部分を封着することにより、包装用袋によって物品を気密状態で封入する。包装用袋の封着終了後、真空を解いた後に真空処理区域を開放し、真空包装した製品を装置から取り出す。このようにして、可撓性のある気密な包装用袋内に真空包装した製品が得られ、包装用袋は、外側からかかる大気圧の作用によって物品のまわりに密着して圧しつぶれている状態となる。
【0004】
しかし、従来の装置と方法には多くの点で不都合がある。本来、真空処理区域全体を脱気するのはエネルギーの浪費であるため、装置は大きさの異なる包装対象物を処理するために様々なサイズに仕立てなければならない。それでも、真空包装機はそれぞれが許容できる最大寸法の物品までしか取り扱うことができない。
【0005】
また、包装用袋の側面が所定の真空に達する前につぶれることによって袋からの完全な脱気が妨げられ、可撓性のある包装用袋からの脱気が不十分になる場合がある。物品が空気を含んでいる場合には、物品の内部に閉じ込められていた空気が真空包装の完了後に密封された袋内に徐々に漏出し、袋内の真空度を低下させることもある。さらに、袋の合わせ目部分に皺が発生することによって、封着の際の密封度が低下したり、気密が保てないことがある。また、真空包装機の真空処理区域は、脱気の操作において周囲から隔離されており、通常は真空処理区域の外側からは視認できないため、このような問題を工程中に発見して是正することは困難である。
【0006】
さらに、プラスチック製の袋の束等の括束していない複数の製品を真空包装する際に、真空包装用の可撓性のある包装用袋内で内容物を所定の相対的配列に保つ必要がある場合には種々の問題が生ずる。例えば、処理区域の脱気操作の間に、未封止の包装用袋からの空気の流れによって括束していない物品が互いの位置に影響を与える場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題を解決し、少なくとも従来のものに取って代わる真空包装用の装置および方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、可撓性のある包装用袋内に製品を真空包装するための装置であって、
物品を内部に配置した状態で未封止の包装用袋内から空気を排出させる手段と、
空気排出操作において、密閉用合わせ目部分を著しい皺を伴うことなく封着できるような形態に、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を固定する手段と、
空気排出操作終了後、前記の形態において未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段と、
を含むことを特徴とする装置が提供される。
【0009】
未封止の包装用袋の内部から空気を排出する手段は、当該未封包装用袋の周辺からの脱気はせず、包装用袋内のみから空気を排出させる目的に適していることが好ましい。
【0010】
したがって、本装置としてできれば避けることが望ましいのは、物品と未封止の包装用袋の組合せ品を内部に配置するための密閉可能な処理区域を設け、処理区域を密閉した後で包装用袋の内部およびその周辺の両方から空気を排出できるようにした構成である。
【0011】
ただし、密閉可能な処理区域を装置に設けないことがより望ましいとは言え、当業者には明らかなように、このことは本発明による装置を上記のような処理区域と共に使用することを除外するものではない。例えば、上述した従来の真空包装機を本発明に基づいて作動するように改造することも可能である。
【0012】
上述したように、従来の装置には不完全な脱気や密閉用合わせ目部分の皺をはじめとして数多くの欠点があるが、本発明に係る装置を密閉可能な処理区域内で使用することによって、これらの欠点を軽減あるいは解消することができる。
【0013】
(空気排出手段)
未封止の包装用袋の内部から空気を排出させる手段は、可撓性のある包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に配置するのに適し、可撓性のある包装用袋の内部から空気を抽出するための吸引動力源に接続可能な第1の端部を有する空気排出用経路を含むことが好ましい。このための吸引動力源としては、その目的に適当であればどのような吸引具または装置であってもよく、例えば、通常の真空ポンプ等でもよい。
【0014】
必要であれば、複数の類似した空気排出手段を同時に使用して、包装用袋からの空気排出の速度と程度を最適化してもよい。
【0015】
その場合、空気排出用経路のそれぞれは、例えば、可撓性のある包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に配置するのに適した第1の端部と、吸引動力源に通気して接続した第2の端部を有する単管で構成してもよい。
【0016】
それぞれの空気排出用経路は、第1の端部に複数の開口部を設けて包装用袋からの空気排出の速度と程度を最適化してもよい。複数の開口部は、複数の分岐を通じて適宜空気排出用経路に接続していてもよく、分岐は第2の端部から第1の端部に向かって単一の経路から枝分かれしたものであってもよい。このような空気経路は、例えば、空気の流路、複数の分岐、第1の端部における複数の開口部を内部に構成した剛構造の中空部材から構成されていてもよい。
【0017】
空気排出用経路は、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を固定する手段の作動を妨害することなく、可撓性のある包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に挿入できるような寸法と形態にすることが好ましい。
【0018】
(未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分の固定手段)
空気排出操作に備えて未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を固定する手段は、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を二か所以上で把持し、かつ、合わせ目部分を把持した前記二か所以上の間に張力を加える目的に適した部材を含んで構成されており、その機能によって前記合わせ目部分が互いに平行に近い配置となるまでに引伸ばされ、不要な皺が実質上ない状態とした上で合わせ目部分を封着するようなものが望ましい。
【0019】
包装用袋の密閉用合わせ目部分が包装用袋の口部の縁である場合、上記の部材は細長い指状の構造物から適宜構成されていてもよく、最も好適であるのは一組のそうした構造物をまず第1の間隔を置いて包装用袋の口部に挿入した後、包装用袋の口部が許容できるだけの寸法に応じたより広い第2の間隔にまで引き離すことであり、これによって包装用袋の口部には、包装用袋をほとんど損傷することなく不要な皺を実質上除去するに十分な張力が加えられる。
【0020】
(包装用袋の封着手段)
空気排出操作終了後、前記の形態において未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段としては、通常のヒートシール装置が望ましく、例えば細長い加熱可能な部材を対向する第2の部材(同じく加熱可能であってもよい)に押し付ける形式であって、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を上記二本の部材の間に挟みこんで封着するものでよい。加熱は電気によることが望ましい。
【0021】
封着手段は、例えばプラスチック製の包装用袋の合わせ目部分を揃えたところに、十分な熱および必要に応じ圧力を加えることで合わせ目部分同士を融着させ、それによって完全な密封状態を作り出す。最も望ましくはヒートシール操作を二本またはそれ以上の条線で行う。
【0022】
この目的のため、本発明の装置には、包装用袋の所定の封着部位の両側に対向して位置する支持体の上に取り付けてあり、一致した形態を有する電気加熱部材が備わっていることが望ましい。上記支持体は移動させて相互間を近づけたり離したりできるので、電気加熱部材を封着対象の包装用袋と接触させたり分離したりできる。ここで特に望ましいのは、上記支持体に付属するものとしてさらにもう一個の加熱部材を備えておき、包装用袋の材料で封着部位より先に残った部分を切り取るためのホットカッターとして用いることである。
【0023】
加熱部材の電気加熱は、加熱部材が包装用袋の材質と接触しているときだけに与えられるようにすることが望ましい(いわゆるインパルスシーリングである)。加熱部材はすべて同時に作動することが望ましい。
【0024】
上記操作において加えるべき熱および必要な場合の圧力の度合い、ならびに封着手段を作動すべき時間は、上記プラスチック包装用袋の合わせ目部分の特性と厚さに依存するものであって、当業者の通常の技術によって容易に選択できるものである。
【0025】
(装置の構成と使用時姿勢)
本発明の第1の態様に係る装置の構成部分は、ひとつの躯体、例えば枠台に組みつけてあることが望ましい。本装置はどの姿勢ででも目的に応じて使用することが可能である。この特長は、本発明による装置をさらに有益なものとなすものである。
【0026】
まず、真空包装の対象物と未封止の可撓性のある包装用袋の組合せ品は、本装置の傍らの床上または類似の平面上に置いて、可撓性のある包装用袋の密閉用合わせ目部分が真空包装機に受け入れられる形態とすることができる。
【0027】
もう1つの方法としては、本装置を床上または類似の平面上に設置するようにしてもよく、さらに未封止の包装用袋内に収めた物品を本装置の作動部分にとって都合のよい位置に支えるための、上向きで望ましくは平らな作業面を備えていてもよい。
【0028】
上記の支持面を本装置に採用する場合は、装置の作動部分に隣接して支持した堅牢な平面の一枚板とし、その寸法は未封止の包装用袋と物品の組合せ品よりも大きく取ったものとすることが望ましい。例えば、物品がプラスチック製のショッピングバッグである場合には、支持面は最低でも50センチ四方の寸法としてよい。
【0029】
括束していない複数の製品、例えば正確に揃えて重ね合わせておくべきプラスチックのショッピングバッグの束等を真空包装する場合で、物品が所定の相対的配列を保つ必要があるとき、前記複数の物品を脱気操作のあいだ包装用袋内において前記所定の配列に拘束する手段を本装置にさらに備えることが望ましい。
【0030】
すなわち、本発明の第2の態様によれば、真空包装作業中相互に移動しがちな複数の製品を所定の相対的配列で可撓性のある包装用袋に真空包装するための装置であって、
物品を所定の包装用配列で内部に配置してある状態で、未封止の包装用袋内から空気を排出させる手段と、
物品を内部に収容した未封止の包装用袋の外側に配置してあり、前記空気排出の対象である包装用袋内で物品を前記所定の包装用配列に拘束する手段と、
空気排出操作終了後、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段と、
を含むことを特徴とする装置が提供される。
【0031】
(複数の製品を所定の包装用配列で拘束する手段)
複数の物品を所定の包装用配列で拘束する手段は、可撓性のある包装用袋の外側に配置することが望ましい。
【0032】
複数の物品を所定の包装用配列で拘束するための上記の手段は、最も好適には、可撓性のある包装用袋の外側に配置した加圧部材を有し、当該加圧部材が本発明の真空包装方法の操作中望ましくは連続的に、包装用袋の一部を床面または本装置の支持面等の対向する面に対して押圧することにより包装用袋の内部に収容した製品を把持する構成とする。上記加圧部材は、空気圧作動による加圧板で適宜構成されていてもよい。
【0033】
複数の物品を所定の包装用配列で拘束する手段は、可撓性のある包装用袋の外側に配置してあって、空気排出操作の間に包装用袋の内容物が不要な移動をするのを抑制するのに適した物理的障害物から構成されていてもよい。
【0034】
拘束する目的で可撓性のある包装用袋とその内容物に加える圧力の方向と度合いは、包装用袋の内容物が空気排出操作中その移動を拘束される効果が最適となるように選定するのが望ましい。物品が圧縮可能な場合、あるいは包装用袋および/または物品が内部に空気を閉じ込めている場合であれば、拘束目的で加える圧力の方向と度合いを選ぶ際に、包装用袋および/または物品に閉じ込められている空気を包装用袋からの空気の排出の前に押し出させる効果が最適となるようにすることもまた望ましい。
【0035】
例えば、物品が正確に重ね合わせられたプラスチック製のショッピングバッグの束である場合、加圧部材は包装用袋とその中の物品の束を、束の主面方向に対して押圧するように配置する。この方法を用いれば、加えられた圧力で個々のバッグに閉じ込められている空気が押し出され、物品の束の正確な重ねあわせが滑ってずれることへの摩擦抵抗が相当程度増大し、かつ、物品の束の容積も50%近くまで減少できる。上記のようなずれをさらに抑制するためには、物品の束を押圧中その側面の全部または一部を隙間がないように囲む周辺固定用障害物を配置してもよい。
【0036】
可撓性のある包装用袋とその内容物を押圧して内部の空気を駆逐するという手段を講ずることで、その後の包装用袋からの空気排出操作が促進されるという、なお一層の利点が得られる。
【0037】
(包装用袋とその内容物を圧縮する手段)
上述のように、包装用袋からの空気の排出に先立って包装用袋および/または物品に閉じ込められている空気を押し出させる手段を設けることには新規性があり、本発明のまた別の態様を構成するものである。この結果としては物品の包装容積の大幅な減少が得られるので、コンテナー輸送コストの点において非常に有益である。
【0038】
本発明の第三の態様によれば、圧縮可能な製品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための装置であって、
物品を未封止の包装用袋内部に配置してある状態で、未封止の包装用袋内から空気を排出させる手段と、
物品を内部に収容した未封止の包装用袋の外側に配置してあり、包装用袋内からの空気排出操作に先立って包装用袋内の物品を圧縮し、それにより包装用袋と物品の内部に閉じ込められている空気を、包装用袋から空気を排出する前に包装用袋および/または物品から押し出させる手段と、
空気排出操作終了後、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段と、
を含むことを特徴とする装置が提供される。
【0039】
包装用袋内の物品を圧縮するための上記の手段は、複数の物品を所定の包装用配列で拘束する手段と同一の構成部品でなることが望ましい。本発明の第2および第三の態様に基づく装置構成部品は、本発明の第1の態様に関連して既に述べた通りとすることが望ましい。
【0040】
(可撓性のある包装用袋内への装填操作に先立って物品を圧縮する手段)
物品の装填効率を高め、かつ、材料コストを低減するため、本発明の諸々の態様による装置は、物品を可撓性のある包装用袋に装填する前に圧縮する手段をさらに有していることが望ましい。これによってある所定の物品に必要な包装用袋のサイズを小型化することが可能となり、以下に説明するように、材料コストの低減および物品の包装用袋への装填作業の改善が図れる。その結果として包装容積が減少するので、コンテナー輸送でのコスト面でも有利に働くこととなる。
【0041】
包装用袋内への装填操作に先立って物品を圧縮する手段は、空気の抽出操作の間物品を圧縮・拘束する手段とは別に一次加圧部材を備え、同部材が物品の一部に押圧を加え、当該部分を前記物品の下の対応する部材に対して圧迫する構造とするのが望ましい。前記一次加圧部材は、空気圧作動による加圧板で適宜構成されていてもよい。
【0042】
この圧縮操作により、物品を通常可能なものより小さいサイズの包装用袋に装填することが可能となる。物品が包装用袋に配置されている間圧縮された状態を確実に保つよう、前記一次加圧部材は物品が包装用袋に配置されている間はその作用位置に留めておくことが望ましい。前記一次加圧部材は、後に物品を圧縮・拘束する手段が作動して物品をその場に把持した時、はじめて除去できるようになる。この操作が効果的に行えるよう、前記一次加圧部材には前記圧縮・拘束手段の加圧板と同一サイズの切取り部分を設けておくことが望ましい。こうすることによって、両方の加圧板が同時に物品の表面に圧力を加えられるようになり、圧縮・拘束用加圧板による押圧力を増した後一次加圧部材を包装用袋から引き離すことが可能となる。
【0043】
(包装用袋の合わせ目部分を把持する手段)
包装用袋からの空気排出を可能にするために、本発明の諸々の態様による装置は、未封止の包装用袋における密封用合わせ目部分の所定の封着部位と包装用袋の縁辺部との中間の位置に配置され、当該包装用袋の合わせ目部分を十分に気密な状態で把持する目的に適した第1の押し合わせ手段と、必要に応じ、前記第1の押し合わせ手段とは距離を置いて、未封止の包装用袋における密封用合わせ目部分の所定の封着部位と包装用袋内に装填した物品との中間の位置に配置され、当該包装用袋の合わせ目部分を十分に気密な状態で把持する目的に適した第2の押し合わせ手段をさらに有していることが望ましい。
【0044】
前記第1および第2の押し合わせ手段のそれぞれは、包装用袋の合わせ目部分の両側に対向して配置された一対の押し合わせ部材を含んで構成されており、当該押し合わせ部材のそれぞれの対が好ましくは空気圧作動により相対的に移動可能に構成されており、相互間を近づけたり離したりして包装用袋の合わせ目部分をそれぞれ押し合わせたり緩めたりするのに適したものであることが望ましい。押し合わせ手段のそれぞれは、押し合わせ手段の作動中、空気排出手段および包装用袋の合わせ目部分の固定手段が支障なく機能できるような構成とする。例えば、各対向する押し合わせ部材の少なくとも一方は、例えば天然または合成ゴムのような弾力性のある部分を具備し、当該弾力性部分は、例えば空気の抽出経路(複数の場合を含む)や未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分に対する固定手段等、当該押し合わせ部材の対の間に挟みこまれる目的の装置部品の形状に十分な気密状態を保ちつつ追随することができるものであることが望ましい。
【0045】
これらの押し合わせ手段は、好ましくは空気圧作動によりその閉止力の微調整が可能に構成されており、空気の抽出操作が進行中、包装用袋の合わせ目部分を封着操作に先立って細かく位置調整することにより、すべての皺を封着の前に除去するように構成されていることが望ましい。
【0046】
本発明による装置によれば広範囲の種類とサイズにわたる物品が効率的に真空包装できる。しかしながら、本装置はさらに大型の,特に比較的低密度の製品を真空包装できるようさらに改良を施すことが望ましい。大型または低密度の製品を真空包装するときの密封部分をより整った形状にするため、本発明の第2と第三の態様による装置は物品の中心を封着手段に揃えるようにその位置が制御でき、前記圧縮・拘束用手段に対して可動な支持面をさらに有することが望ましい。これによりプラスチック包装用袋の余剰となる部分を最小限にして、より整った形状の封着部が得られる。この支持面は空気圧作動による加圧板で構成されていることが望ましい。
【0047】
加圧板はさらに物品の周囲を両側部や後部から押圧するように配置してもよい。これら加圧板は、空気圧作動による加圧板から適宜構成されていてもよい。側部および後部加圧板は、物品を圧縮するというよりはそれを最適な位置に保持するための弱い圧力を加えるものであることが望ましい。側部および後部加圧板を用いることにより、より均一に真空包装した製品が得られるので、前記物品が低密度のものであって圧縮板がそのサイズを大幅に圧縮する場合に特に有効である。
【0048】
本発明の第1、第2および第三の態様による装置のいずれかに関するもう1つの改良策としては、可撓性のある包装用袋内へ物品を装填する工程の自動化が挙げられる。この改良策は、あらかじめ形成してある包装用袋に物品を装填するのではなく、物品の周囲に包装用袋を形成する手段を含むことが望ましい。そのための装置は、さらに、物品を第1の位置から空気排出手段が備えてある第2の位置まで移動する運搬手段、可撓性のあるプラスチック材料のシートを前記運搬手段の経路に配置する手段、前記プラスチック材料を物品の周囲で封着する手段を含むことが望ましい。
【0049】
上述の実施の態様においては、まず物品を第1の位置にある前記運搬手段の上に配置する。運搬手段は物品を第2の位置まで移動する。可撓性のあるプラスチック材料のシートは、前記運搬手段の経路において前記第1の位置と第2の位置の間に当該プラスチック材料が物品の周囲に沿って並ぶように配置しておく。本装置には封着手段が備えてあり、プラスチック材料を物品の後部で密封する。本装置にはできれば空気の排出手段と、物品の両側で新たに形成された包装用袋の上下部分が合わさる部分を封着する手段を備えることが望ましい。本装置は既述のものと同様に包装用袋から空気を排出し、残された合わせ目部分を封着することができる。
【0050】
本装置は全手動制御、全自動制御または部分的な手動および自動制御とすることができる。前記の種々の空気圧システムは、包装用袋から空気を排出するために用いられる吸引動力源からその動力を得るのが便利であろう。
【0051】
(真空包装方法)
本発明の第四の態様によれば、製品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための方法であって、
(a)物品を未封止の可撓性のある包装用袋に配置し、さらに、必要に応じて任意に、括束していない複数の物品を包装用袋内で所定の相対的配列に拘束し、および/または物品を包装用袋内で圧縮すること、
(b)未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を、当該密閉用合わせ目部分が著しい皺を伴うことなく封着できるよう固定すること、
(c)包装用袋の前記密閉用合わせ目部分の間に空気排出手段を挿入すること、
(d)包装用袋の前記密閉用合わせ目部分を前記固定状態において前記空気排出手段の周囲において実質上気密な状態で押し合わせ、必要に応じて任意に、包装用袋の密閉用合わせ目部分に著しく皺が発生するのを回避するよう前記固定状態を調整すること、
(e)内部に物品を配置した未封止の包装用袋の中から空気を排出すること、
を適切な順序で含むことを特徴とする方法が提供される。
【0052】
本発明の第四の態様に係る上記の方法は、本発明の第1、第2および第三の態様のいずれかに係る装置を用いて実施することが望ましい。
【0053】
本発明の第五の態様によれば、真空包装作業中相互に移動しがちな複数の製品を所定の包装用配列で可撓性のある包装用袋に真空包装するための方法であって、
(a)複数の物品を未封止の可撓性のある包装用袋内に所定の包装用配列で配置すること、
(b)包装用袋の外部から物品に押圧を加えることにより物品の不要な移動を実質上防止して物品を包装用袋内の所定の包装用配列に拘束し、さらに必要に応じ任意に、物品を包装用袋内で圧縮すること、
(c)包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に空気排出手段を挿入すること、
(d)包装用袋の前記密閉用合わせ目部分を前記固定状態において前記空気排出手段の周囲において実質上気密な状態で押し合わせること、
(e)内部に物品を配置した未封止の包装用袋の中から空気を排出すること、
(f)空気排出後、前記密閉用合わせ目部分を気密な状態で封着すること、
を適切な順序で含むことを特徴とする方法が提供される。
【0054】
本発明の第五の態様による方法は、できればさらに以下の操作を含むことが望ましい:
(g)未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を、当該密閉用合わせ目部分が著しい皺を伴うことなく封着できるよう固定すること。
【0055】
本発明の第五の態様に係る上記の方法は、本発明の第2および第三の態様に係る装置を用いて実施することが望ましい。
【0056】
(可撓性のある包装用袋の性質)
本発明で用いられる可撓性のある包装用袋は、気密な包装用袋を提供するに適した何らかのプラスチックまたはプラスチックを主体とする材料で形成されている。例えば、ヒートシール等の方法で容易に封着できるものが望ましい。そのような包装用袋は、できれば複数のプラスチック材料の層を含むものが好適である。また、この複数の層は、互いに同一または異なったものであってよい。
【0057】
これにより、例えば、形成層の1枚が裂開または穿孔した場合でも真空が破れるという危険性が低下する。材料はできればリサイクル可能のものがよく、ポリエチレンフィルムが好適に使用できる。特に望ましい形態の1つとしては、異なった密度のポリエチレンフィルムの積層物を用いてもよい。好ましくは高密度ポリエチレン(HDPE)のフィルムを2枚の低密度ポリエチレン(LDPE)で挟んだ3層の積層物を用いるとよい。
【0058】
こうしたプラスチック材料には、用途によってそれぞれ有用と思われる各種の特性を付与するような加工を施してもよい。そのような特性としては、例えば、低滑り性、不透明性、耐紫外光線性、耐水性、耐湿性、生分解性、害虫忌避性(小動物と鳥類を含む)、芳香付与および臭気中和性能、感熱発色性、良好な印刷性、難燃性、および一定の経過期間後の色相変化(物品の保存期限の表示のために利用)等がある。
【0059】
包装用袋は別途成形済みの袋状で用意するのが好適であり、できればその周囲に沿って閉じてあり内部へ通じ最後に封着される開口部を残してある形態のものが望ましい。この別の方法として、包装用袋を連続したシート状またはロールとして用意してもよく、この場合は連続体の最後端から切り離した一片が本真空包装方法の構成部分としての包装用袋となる。また、包装用袋はプラスチック材料の1枚のシートとして用意し、既述の方法を用いて適当な包装用袋に成形することもできる。この方法には、必要に応じ物品の装填の前および/または後に、ただし空気排出段階の前に、1つまたは複数のシールラインを包装用袋上に形成する操作を含めることができる。
【0060】
包装用袋の材料には低滑り性の表面特性を付与してもよく、それによって包装工程とそれ以降の包装品の保管運搬工程において、包装用袋と中に収めた物品、および積み重ねた包装用袋同士の間がずれるように滑るのを防止することができる。低滑り性はメタロセン樹脂をプラスチックシートに混ぜ込むことで簡便に達成できる。HDPEシートを芯に、外側を2枚のメタロセン含有LDPEではさんだ3層を含む積層シートは、本発明で使用するための低滑り性ポリエチレン包装用袋として適格である。
【0061】
可撓性のある包装用袋は、必要な場合熱収縮性のプラスチック材料で形成してもよく、この場合、包装用袋に適当な熱を外部から加えることで包装用袋を物品の上にシュリンク包装することができる。シュリンク包装工程は、真空包装工程の終了後行うのが好適であり、それによって輸送途中や取り扱い時の損傷に対する抵抗力の向上および包装製品の品質保持の助けとすることができる。
【0062】
ほとんどのプラスチック材料は、ポリエチレンも含め、引き裂きに際して選択的な方向、すなわち裂け目が大部分の他の方向よりも相対的に伝播しやすい特定の方向を持つフィルムを形成する。本発明の好ましい特定の態様においては、本発明で用いる可撓性のある包装用袋は、密封した包装用袋を開く際に袋の生地の裂け方に何らかの選択的方向がある場合、それが封着部から真空包装された物品の方角に向かうような配置で用いる。
【0063】
この方法によれば、包装用袋の生地を封着部付近で破き、そこから1つあるいは複数の破断線が真空包装された製品の方向に進むようにすることによって、包装された製品に十分手が届くまで包装用袋を開くことは比較的容易になるはずである。
【0064】
本発明者らが見出したことであるが、厚さが十分あって少なくともその一部分は包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質の膜片、例えば紙片のようなものをさらにもう1枚、真空包装済みの包装用袋内の封着部と物品との中間に配置し、かつ、その膜片には注意書きを記し、使用者に対してまず包装用袋のほぼ前記膜片付近を、例えば、実質的に非粘着性である付近に孔を開けてからその真空包装を開封するように指示すれば、包装用袋の生地を封着部付近で破き、そこから1つあるいは複数の破断線が真空包装された製品の方向に進むようにする最初の操作は相当程度簡略にできる。
【0065】
理論に縛られるつもりはないが、信じられているところでは、少なくともその一部分が包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質のもう1枚の膜片が存在することによって、包装用袋の合わせ目部分が十分に離れたままに保たれ、密封を破ったとき流入する大気は包装用袋の合わせ目部分の間に進入できる。一方、このような追加の膜片が存在しない場合、流入する大気は包装用袋の合わせ目部分または包装用袋の生地の端部にあって可動なフラップ部分に作用して合わせ目を閉じてしまう。
【0066】
このように、上記追加の膜片を介在させることには包装用袋を膜片付近で穿孔したときの真空の開放を相当程度に促す効果がある。
【0067】
本発明の第六の態様によれば、製品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための方法であって、
(a)物品を未封止の可撓性のある包装用袋内に配置すること、
(b)未封止の可撓性のある包装用袋内で、包装用袋の密閉用合わせ目部分と物品との間に、少なくとも一部分が包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質の膜片を配置すること、
(c)内部に物品を配置した未封止の包装用袋の中から空気を排出すること、
(d)空気排出後、前記密閉用合わせ目部分を気密な状態で封着し、それによって物品ならびに前記膜片をこれらの上から圧しつぶれて包む可撓性のある包装用袋内に留置すること、
を適切な順序で含むことを特徴とする方法が提供される。
【0068】
前記膜片例えば紙片には印刷を施し、包装物のラベル表示として用いるのが至便である。本実施の態様において本発明者らが見出したところでは、第2の押し合わせ手段がもし本発明による装置に備えてあるならこれを包装用袋内の前記膜片に対して押し付けるように配置し、空気排出および封着操作の間、前記膜片に皺その他の変形が生じないようにすることが好都合である。
【0069】
本発明の第六の態様にしたがった上記の方法は、本発明の第四および第五の態様による方法のいずれかまたはすべての特徴を有していてもよく、本発明の第1、第2および第三の態様のいずれかによる装置を用いて実施することが望ましい。
【0070】
本発明はまた、本発明の第四、第五および第六の態様に係る方法のいずれかによって提供される真空包装製品も含む。本発明の好ましい態様においては、前記真空包装製品はプラスチックの袋の束、例えば何らかの好都合な数(例えば1000枚程度まで)のTシャツあるいは袖なしシャツ型ショッピングバッグ(例えば米国特許第4,493,419号に記載のバッグであって、前記特許の開示する内容はここに参照することにより本願の一部として援用する)であって、正確に揃えて重ね合わせておき、スーパーマーケットや商店の精算カウンターや陳列場でバッグを個別に取り外して使うため取り出し器に据え付けておけるような設計のものである。
【0071】
本発明のさらにもう1つの態様に従えば、次のような真空包装製品、例えば、プラスチックの袋の束であって、正確に揃えて重ね合わせておき、バッグを個別に取り外して使えるよう取り出し器に据え付けておける形式のもので、当該製品は上から圧しつぶれて包む可撓性のあるプラスチックの包装用袋内に真空包装されており、包装用袋は少なくともその一部分が包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質の膜片を真空包装された包装袋内で包装用袋の密閉用合わせ目部分と物品との間に配置してあり、かつ、膜片には使用者に対してまず包装用袋のほぼ前記膜片付近に孔を開けてからその真空包装を開封するように指示する注意書きを記したものを含む真空包装製品を提供できる。
【0072】
また、上記可撓性のある包装用袋は、密封した包装用袋を開く際、袋の生地の裂け方に何らかの選択的方向がある場合それが封着部から真空包装された物品の方角に向かうような配置で用いると好適である。
【0073】
また、上記注意書きは、使用者に対し真空包装を開封する際に、まず、包装用袋の膜片の実質的に非粘着性である部分付近に孔を開けるよう指示するものであることが望ましく、さらに、当該注意書きには包装用袋を1度または複数回にわたって穿刺するようにとの指示を含めてもよい。
【0074】
包装用袋が複数回、例えば二度にわたって穿刺されれば、平行な破断線が複数本形成され、包装用袋の生地を帯状に効率的に剥ぎ取ることができる。この方法によれば、包装用袋の生地を封着部付近で破き、そこから1つあるいは複数の破断線が真空包装された製品の方向に進むようにすることによって、包装された製品に十分手が届くまで包装用袋を裂くことは容易であることが見出されている。前期膜片としては、厚さが十分にあり、かつ、その表面のほとんどの部分が、包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質で形成されており、包装用袋が膜片の近辺で穿刺されたときに速やかに真空が開放されることを可能にするものが望ましい。本発明における本態様は、真空包装製品全般に適用できるのであって、例えば本発明の上述した諸態様に従った装置と方法を用いて提供されたもの等を含む。
【0075】
本発明に基づく装置と方法によれば、各種サイズの装置を用いることなく単一の装置を用いて、広範囲にわたる種類とサイズの物品を効率的に真空包装することが可能になる。また、本発明の装置においては、包装用袋からの空気の排出操作をこれまで公知の装置で可能であった操作より、より徹底して監視し、より効率的に制御できる。さらに本発明によれば、包装容積の相当程度の低減が図れる上、密封ミスや密封不良の発生を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0076】
本発明の理解を容易にするため、また、本発明の実施の方法を示すため、あくまでも一例に過ぎず本発明を制約するものではない実施態様の1つを、以下に付属の図面により明らかにする。すなわち、図1は、真空包装機の斜視図であり、図2は、図1の装置の正面図であり、図3は、図1の装置を上面から見た図であり、図4は、図1の装置を側面から見た図であり、図5は、図1の装置のクロスバー部の詳細と付属の空気排出用チューブおよび指状突起ならびに空気圧駆動システムの斜視図であり、前記指状突起が、(a)では相対的に近接した状態、(b)では相対的に離開した状態を示し、図6は、真空包装方法における最初の2段階(a)および(b)の簡略化した斜視図であり、図7は、図6で始められた真空包装方法における次の2段階(a)および(b)の簡略化した斜視図であり、図8は、図6で始められ図7に続いた真空包装方法における次の3段階(a)、(b)および(c)の簡略化した斜視図であり、図9は、図6で始められ図7と図8に続いた真空包装方法における最後の3段階(a)、(b)および(c)の簡略化した斜視図である。
【0077】
上記図面において類似した部品は同じように呼び名を表示してあり、図1〜図5は製品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための装置の概略を示し、図6〜図9は同装置を用いた真空包装方法の概略を示す。
【0078】
図示するように、物品はおよそ1000枚のTシャツ型または袖なしシャツ型のプラスチックバッグの束1であり、可撓性のある包装用袋はその内面および外面が低滑り性を有する長方形のポリエチレン製パウチ2であって、パウチは長方形の3辺が既に封着してあり、パウチ2の相対する密閉用合わせ目部分3a、3bとして示す開口部が残してある。パウチ2は束1より十分に大きく、パウチからの空気の排出と開口部の封着に先立って束をパウチの中にゆとりを持って収められる(図6(a))。
【0079】
上記図面中、特に図1〜図5に関して説明すると、真空包装機は床に自立できる金属製の枠台4を有する。枠台4は、パウチ2とその中の束1を載せる上向きの作業面5を有し、以下に詳述する真空包装作業方法の実施に当りパウチの開口部を受け入れるのに適合して構成されている。
【0080】
本装置の作動部分は、通常、空気を排出させる手段、未封止のパウチの密閉用合わせ目部分を固定する手段、未封止のパウチの密閉用合わせ目部分を把持する手段、未封止のパウチの密閉用合わせ目部分を封着する手段、物品の束をパウチ内部で拘束し圧縮する手段を含んでいる。
【0081】
また、上記空気排出手段は、一対の空気排出用チューブ6、7を含んで構成されており、チューブのそれぞれは、パウチ2の密閉用合わせ目部分3a、3b間に配置するのに適した第1の端部6a、7aと(図7(b)および図8参照)、通常の可撓性のある空気管と作動弁(図示していない)を経由してパウチ内部から空気を抽出するための吸引動力源に通気ができる状態で接続した第2の端部6b、7bを有する。
【0082】
また、上記吸引動力源は電気モーター9を動力とし通常の方法で真空タンク10に接続した通常の真空ポンプ8を含んで構成されており、真空タンク10は真空ポンプ8の連続的な吸引下にあって常に大気圧以下に保たれている。真空タンク10は、これによって空気排出用チューブ6、7の吸引を通常のバルブを経由して作動し次第、速やかに十分な真空吸引力を確保する助けとなる。
【0083】
図1の一部と図5に拡大して詳細を示してあるように、空気排出用チューブ6、7はクロスバー11に固定して取り付けてあり、同クロスバー11は後に詳述するように本装置の他の作動部分に対して近づけたり離したりできるよう可動に構成されている。クロスバー11のこうした動きは、枠台4上に配置してあり、ピストンロッド14、15を介してクロスバー11に接続した一対の空気作動のシリンダーとピストン機構12、13による。
【0084】
また、一対のガイドロッド16、17がクロスバー11に取り付けてあるが、これらはピストンロッド14、15と平行に突き出て枠台4の相当位置に備えた孔部に摺動しながら収まり、クロスバー11の重量を支える。
【0085】
未封止のパウチ2の密閉用合わせ目部分3a、3bを固定する手段は、クロスバー11から空気排出用チューブ6、7の外側に沿って平行に突き出た一対の指状突起18、19を含む。指状突起18、19は空気排出用チューブ6、7より少し短くなっており、その結果これらの指状突起は、空気排出用チューブほど深くはパウチの中に入り込まない。
【0086】
指状突起18、19は、それぞれクロスバー11上に摺動可能な状態で配置したヨーク20、21に取り付けてクロスバーに搭載してある。このように指状突起18、19をクロスバー11上で摺動可能に取り付けてある結果、指状突起18、19を最初ある間隔(好ましくは図5(a)および図8(a)に示す最小間隔)を置いてパウチ2の口部に挿入した後、パウチ2の口部が許容できる最大寸法に応じたより広い、第2の間隔(図5(b)と図8(b)および同(c)参照)にまで引き離す動作が可能となる。
【0087】
指状突起18、19のこうした外向きの動作によってパウチ2の口部の密閉用合わせ目部分3a、3bには、パウチ2をほとんど損傷することなく不要な皺を実質上除去するに十分な張力が加えられる(図8(a)および図8(b)参照)。指状突起18、19のこうした動きは、クロスバー11の中央部に配置してあり、ピストンロッド24、25を介してそれぞれ対応するヨーク20、21に接続した一対の空気作動のシリンダーとピストン機構22、23による。
【0088】
未封止のパウチの密閉用合わせ目部分を把持する手段は、クロスバー11と作業面5の間に配置された一対の細長い押し合わせ部材26、27を含んで構成されており、一対を構成するのは空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19の属する平面上に位置する上側押し合わせ部材26と、同平面下に位置する下側押し合わせ部材27である。
【0089】
したがって、空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19はこれらの押し合わせ部材26、27が離れている時、すなわち、図1〜図5、図7(b)および図8(a)に図示する真空包装操作方法の開始時、上記押し合わせ部材の間を通過できる。
【0090】
下側押し合わせ部材27は枠台4に固定して取り付けてある。上側押し合わせ部材26は移動可能に構成されており、下側押し合わせ部材27に対して近づけたり、あるいは、離したりして押し合わせ部材26、27間にあるパウチの密閉用合わせ目部分3a、3bをそれぞれ閉じたり開いたりする。
【0091】
上側押し合わせ部材26のこうした動きは、枠台4にあって押し合わせ部材26、27の真上を通るブリッジ部30に配置し、ピストンロッド31、32を介して上側押し合わせ部材26に接続した一対の空気作動のシリンダーとピストン機構28、29による(図2参照)。上側押し合わせ部材26と下側押し合わせ部材27は、両押し合わせ部材の作動中のすべての段階において、すなわち両押し合わせ部材がパウチ2の口部の周りを閉じているときにも、それぞれ空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19を支障なく機能させるのに適した構成とする。
【0092】
この目的のため、押し合わせ部材26、27は両方とも例えばゴムのような弾力性のある材質で作り、押し合わせ部材26、27の対の間に挟みこまれる装置部品(特に、空気排出用チューブ6、7および指状突起18、19)の形状に十分な気密状態を保ちつつ追随することができるように構成する。
【0093】
パウチ2の密閉用合わせ目部分3a、3bを封着する手段は、枠台4に付属するブリッジ部30と作業面5の間に対向して配置された一対の細長いヒートシール部材33、34を含んで構成されており、一対を構成するのは空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19の属する平面上に位置する上側ヒートシール部材33と、同平面下に位置する下側ヒートシール部材34である。
【0094】
図4に特に拡大して詳細を示すように、ヒートシール部材33、34は、薄い帯状の電熱要素35、36の対を備えており、後者はパウチ2の密閉用合わせ目部分3a、3bの所定の封着部位の両側に対向して位置している。
【0095】
下側ヒートシール部材34は枠台4に固定して取り付けてある。上側ヒートシール部材33は移動可能に構成されており、下側ヒートシール部材34に対して近づけたり離したりして、ヒートシール部材33、34を両ヒートシール部材間にあるパウチの密閉用合わせ目部分3a、3bに対してそれぞれ閉じたり開いたりする。上側ヒートシール部材33のこうした動きは、枠台4に付属のブリッジ部30に取り付けてあり、ピストンロッドを介して上側ヒートシール部材33に接続してある一対の空気作動のシリンダーとピストン機構37、38による(図面ではシリンダーとピストン機構38に付属したピストンロッドで、図4において40の表示をしたもののみが見えているが、反対側のシリンダーとピストン機構37も相当するピストンロッドを備える)。
【0096】
また、同様に、図4に詳細を示すように、さらにもう1個の薄い帯状の電熱要素41を上側および下側ヒートシール部材33、34のそれぞれに備えておき、パウチ材料の封着部位より先に残った部分を切り取るためのホットカッターとして用いる。
【0097】
束1をパウチ2内部で拘束し圧縮する手段は、作業面5の上方、かつ、同表面と平行な面上に取り付けた加圧板44を有する。加圧板44は作業面5の上に支持されたパウチ2の上から押圧を加え、真空包装作業中パウチ2と束1を圧縮する。加圧板44のこうした動きは、枠台4に付属して作業面5の上方を通る第2のブリッジ部46に取り付けてあり、ピストンロッド47を介して加圧板44に接続してある空気作動のシリンダーとピストン機構45による(図8を特に参照)。
【0098】
本装置の種々の空気圧システムは、パウチから空気を排出するのに用いられる吸引動力源からその動力を供給する。しかしながら、この目的で採用されている通常の空気管や制御弁等は、当業者には既に明らかであろうから複雑さを避ける意味で以上の図面からは省略してある。
【0099】
ここで上述した装置を使用した真空包装方法を、特に図6〜図9を参照しながら説明する。
【0100】
最初に束1をパウチ2の中に収納する(図6(a))。次に、紙製ラベル48をパウチの口部のすぐ内側で束の隣に横たわるように挿入する(図6(b))。以上の操作を図6(a)において1本の矢印および2連の矢印で示す。
【0101】
次に、パウチ2とその中の束1を装置の作業面5の上に載せ、パウチ2の口部の密閉用合わせ目部分3a、3bを上部および下部押し合わせ部材26、27の間に引き込む。この段階で、加圧板44をパウチ2の上に降下させ、パウチとその中の束を軽く拘束し圧縮する予備的な加圧操作をしてもよいし(図7(a))、あるいは、これは省略してもよい。
【0102】
次に、装置の作動部分に向かって進むクロスバー11の制御された動きによって空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19が(両者が相対的に近づいている最初の間隔で)パウチの口部に部分的に挿入され、必要であれば紙製ラベル48の位置が調節される。ここで、加圧板44が全面的にパウチ2とその中の束1の上に降下して束1を拘束および圧縮し、パウチ2と束1から空気を追い出す(図7(b))。
【0103】
ここで、クロスバー11は、空気圧システムの制御を受けつつ、装置の作動部分に向かって一杯まで進み、空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19はそれぞれパウチの口内の適正な深さまで挿入される。この段階で空気排出用チューブはパウチ2の所定の封着の線を越えた位置まで伸びており、一方の指状突起18、19は装置の押し合わせ部材26、27を越えて伸びてはいるが、所定の封着の線までは届かない位置にあるべきである(図8(a))。
【0104】
そして、指状突起18、19が外側に広がり、パウチの口部にある密閉用合わせ目部分3a、3bに張力が加えられて不要な皺を実質上除去する。さらに、押し合わせ部材26、27が閉じて不要な皺が実質上ない状態でパウチの口部を把持する。この時、上述したように押し合わせ部材の表面形状が柔軟に追随するので空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19は押し合わせ部材26、27の間にはまり込む(図8(b)を参照)。
【0105】
この時点でもし必要があれば、特に図示はしないが、紙製ラベル48の上を覆うように配置した第2の空気作動による押し合わせ部材をパウチ2の紙製ラベル48の位置付近を押圧するように降下させ、この後の空気排出の段階においてパウチ内のラベルが平らで皺のない状態に保たれるようにしてもよい。この第2の押し合わせ部材の構造と動作は、図1〜図5には示されていないものの、上部押し合わせ部材26の構造と動作に対応する。
【0106】
図8(c)は、パウチの内部が空気排出用チューブ6、7へ吸引排気される空気の抽出段階を示す。パウチ2とその中の束1の加圧板44による拘束および圧縮状態は、図8にある全段階を通じて維持されている。
【0107】
パウチ内が十分な真空状態(大気圧以下76cmHg)に達したら(パウチとその内容物の大きさや性質にもよるが、通常約20秒〜約4分の時間がかかる)、クロスバー11は後退して空気排出用チューブ6、7と指状突起18、19を押し合わせ部材26、27から完全に抜き去る。そして、ヒートシール部材33、34がパウチ2の口部にある密閉用合わせ目部分3a、3bの両側に近づけられて接触し、電熱要素35、36、41にパルス電流が流されると、パウチはインパルスシーリングによって二重のシールラインで封着され、またシールラインより先に残った余剰部分が切り取られる(図9(a))。
【0108】
押し合わせ部材26、27とヒートシール部材33、34が開放され、パウチ材料から切り取った耳49が再使用される(図9(b))。この段階でプラスチックバッグの束1の真空包装品は、紙製ラベル48も含めて完成し、装置から取り外される(図9(c))。
【0109】
紙製ラベル48および/またはパウチ2には、使用者に対し真空包装を開封する際に、まず、パウチ2の紙製ラベル48の付近に一度または複数回にわたって孔を開けるよう指示する表示を含めてもよい。パウチが複数回、例えば、2回穿刺されれば、平行な破断線が複数本形成され、パウチの生地を実効上帯状に剥ぎ取ることができる。この方法によれば、パウチの生地を封着部付近で破き、そこから1つあるいは複数の破断線が束1の方向に進むようにすることによって、包装された束1に十分手が届くまでパウチを裂くのが容易となる。上記方法によって包装物の開封を容易にする場合、パウチ2をその生地の裂け目の選択的方向が封着部からパウチ2内に真空包装された束1の方角に向かうような配置にして用いるとさらに効果が増す。
【0110】
上述の内容は、本発明を限定することなくその概略を説明するものである。当業者には自明である変形および修正等がありうることは予期されるところであり、本願およびその後の特許の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】真空包装機の斜視図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】図1の装置を上面から見た図である。
【図4】図1の装置を側面から見た図である。
【図5】図1の装置のクロスバー部の詳細と付属の空気排出用チューブおよび指状突起ならびに空気圧駆動システムの斜視図であり、前記指状突起が、(a)では相対的に近接した状態、(b)では相対的に離開した状態を示す図である。
【図6】真空包装方法における最初の2段階(a)および(b)の簡略化した斜視図である。
【図7】図6で始められた真空包装方法における次の2段階(a)および(b)の簡略化した斜視図である。
【図8】図6で始められ図7に続いた真空包装方法における次の3段階(a)、(b)および(c)の簡略化した斜視図である。
【図9】図6で始められ図7と図8に続いた真空包装方法における最後の3段階(a)、(b)および(c)の簡略化した斜視図である。

Claims (38)

  1. 圧縮可能な物品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための装置であって、
    前記物品を未封止の前記包装用袋内部に配置している状態で、未封止の前記包装用袋内から空気を排出する手段と、
    前記物品を内部に収容した未封止の前記包装用袋の外側に配置してあり、前記包装用袋内からの空気排出に先立って前記包装用袋内の前記物品を圧縮する圧縮手段であり、当該圧縮により、前記包装用袋と前記物品の内部に閉じ込められている空気を前記包装用袋および/または前記物品から押し出す圧縮手段と、
    空気排出後、未封止の前記包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段と、
    を含み、
    前記圧縮手段は、使用中の未封止の前記包装用袋をその上に配置できる対向面に平行な平面上に配置した加圧板を含み、当該加圧板が前記包装用袋の一部を前記対向面に対して押圧することにより、前記包装用袋の内部に収容した前記物品を圧縮することを特徴とする真空包装用の装置。
  2. 請求項1において、
    前記加圧板は、空気圧で稼働する加圧板であることを特徴とする真空包装用の装置。
  3. 請求項1、2のいずれかにおいて、
    前記加圧板は、真空包装中、前記包装用袋の一部を連続的に押圧することを特徴とする真空包装用の装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記対向面となる支持面を備えていることを特徴とする真空包装用の装置。
  5. 請求項4において、
    前記支持面は、装置の作動部分に隣接して支持される堅牢な平面の一枚板であって、その寸法が使用中の未封止の包装用袋と物品の組合せ品よりも大きいものを含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  6. 請求項4、5のいずれかにおいて、
    前記支持面および前記圧縮手段は、お互いに近づいたり離れたりすることができるように、移動可能に形成されていることを特徴とするに記載の真空包装用の装置。
  7. 請求項6において、
    前記支持面は、空気圧作動による部材を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記物品を側部および後部から押圧するように配置した複数の加圧板を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記物品を可撓性のある包装用袋に装填する前に圧縮する追加の圧縮手段を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  10. 請求項9において、
    前記追加の圧縮手段は、第1の加圧部材を含み、
    当該加圧部材は、前記物品の一部分を押圧し、前記物品の下方に配置されている第2の加圧部材に向かって圧縮を加えるように配置されていることを特徴とする真空包装用の装置。
  11. 請求項10において、
    前記第1の加圧部材は、空気圧作動による加圧板を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  12. 請求項9〜11のいずれかにおいて、
    前記追加の圧縮手段の前記第1および第2の加圧部材は、最初に言及した前記圧縮手段と前記追加の圧縮手段の両方が前記包装用袋と前記物品に同時に作用を加えられるように、切取り部を有することを特徴とする真空包装用の装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかにおいて、
    空気排出中において密閉用合わせ目部分を著しい皺を伴うことなく封着できるように、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を固定する手段を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  14. 請求項13において、
    空気排出に備えて未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を固定する手段は、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を2か所以上で把持し、かつ、合わせ目部分を把持した前記2か所以上の間に張力を加える目的に適した把持部材を含み、その機能によって前記合わせ目部分を互いに平行に近い配置となるまで引伸ばし、不要な皺が実質上ない状態とすることを特徴とする真空包装用の装置。
  15. 請求項14において、
    前記把持部材は、指状の構造物群を含み、当該構造物群を第1の間隔で前記包装用袋の口部に挿入した後、包装用袋の口部が許容できるだけの寸法に応じた、より広い第2の間隔にまで引き離すことを特徴とする真空包装用の装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかにおいて、
    前記未封止の包装用袋の内部から空気を排出する手段は、可撓性のある包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に配置するのに適しており、可撓性のある包装用袋の内部から空気を抽出するための吸引動力源に接続可能な第1の端部を有する少なくとも1つの空気抽出用経路を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  17. 請求項16において、
    前記吸引動力源は、真空ポンプを含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  18. 請求項16、17のいずれかにおいて、
    1つまたは複数の前記空気抽出用経路は、前記第1の端部に複数の開口部が設けられていることを特徴とする真空包装用の装置。
  19. 請求項1〜18のいずれかにおいて、
    空気排出後、未封止の前記包装用袋の密閉用合わせ目部分を気密状態で封着する手段は、ヒートシール装置を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  20. 請求項19において、
    前記ヒートシール装置は、加熱可能な細長い部材を含み、当該部材を対向する第2の細長い部材に押し付け、未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を上記2つの細長い部材の間に挟みこむことを特徴とする真空包装用の装置。
  21. 請求項20において、
    前記第2の細長い部材も加熱可能であることを特徴とする真空包装用の装置。
  22. 請求項1〜21のいずれかにおいて、
    前記密閉用合わせ目部分を封着した後の前記包装用袋の残余部分を切り取るためのホットカッターとして機能する加熱部材を有することを特徴とする真空包装用の装置。
  23. 請求項19〜22のいずれかにおいて、
    加熱は電気によって行われることを特徴とする真空包装用の装置。
  24. 請求項19〜23のいずれかにおいて、
    加熱は、加熱部材が包装用袋と接触している時だけ行われることを特徴とする真空包装用の装置。
  25. 請求項19に従属する請求項22〜24のいずれかにおいて、
    すべての加熱部材は、同時に加熱することを特徴とする真空包装用の装置。
  26. 請求項1〜25のいずれかにおいて、
    未封止の包装用袋における密封用合わせ目部分の所定の封着部位と包装用袋の縁辺部との中間の位置に配置され、当該包装用袋の合わせ目部分を十分に気密な状態で押し合わせる目的に適した第1の押し合わせ手段を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  27. 請求項26において、
    前記第1の押し合わせ手段は、包装用袋の合わせ目部分の両側に対向して配置された第1および第2の対向押し合わせ部材を有し、
    当該対向押し合わせ部材は、相互に近づいたり離れたりすることにより、包装用袋の合わせ目部分を押し合わせたり緩めたりすることができるように、移動可能に形成されていることを特徴とする真空包装用の装置。
  28. 請求項26、27のいずれかにおいて、
    前記第1の押し合わせ手段とは距離を置いて、未封止の包装用袋における密封用合わせ目部分の所定の封着部位と包装用袋内に装填した物品との中間の位置に配置され、当該包装用袋の合わせ目部分を十分に気密な状態で押し合わせる目的に適した第2の押し合わせ手段を含むことを特徴とする真空包装用の装置。
  29. 請求項28において、
    前記第2の押し合わせ手段は、包装用袋の合わせ目部分の両側に対向して配置された第1および第2の対向押し合わせ部材を有し、
    当該対向押し合わせ部材は、相互に近づいたり離れたりすることにより、包装用袋の合わせ目部分を押し合わせたり緩めたりすることができるように、移動可能に形成されていることを特徴とする真空包装用の装置。
  30. 請求項26〜29のいずれかにおいて、
    各押し合わせ手段は、各押し合わせ手段の間に挟みこまれる装置部品の形状に十分な気密状態で適合可能な部材で構成されることを特徴とする真空包装用の装置。
  31. 少なくとも1つの圧縮可能な物品を可撓性のある包装用袋に真空包装するための真空包装用の方法であって、
    (a)前記物品を未封止の可撓性のある包装用袋内に所望の方法で配置すること、
    (b)前記包装用袋内に所望の方法で配置された前記物品を、前記包装用袋の外から圧力を加えることで圧縮することであって、当該圧力は包装用袋および/または物品から空気を追い出す作用を有し、物品を圧縮する手段が使用中の未封止の包装用袋がその上に配置できる対向する表面に平行な平面上に配置した加圧板を含み、当該加圧板は包装用袋の一部を前記対向する表面に対して押圧することにより前記包装用袋の内部に収容した前記物品を圧縮すること、
    (c)前記包装用袋の密閉用合わせ目部分の間に空気排出手段を挿入すること、
    (d)前記包装用袋の前記密閉用合わせ目部分を、前記空気排出手段の周囲において十分に気密な状態で押し合わせること、
    (e)内部に前記物品を配置した未封止の包装用袋の中から空気を排出すること、
    (f)空気排出後、前記密閉用合わせ目部分を気密な状態で封着すること、
    を適切な順序で含むことを特徴とする真空包装用の方法。
  32. 請求項31において、
    (g)未封止の包装用袋の密閉用合わせ目部分を、当該密閉用合わせ目部分が著しい皺を伴うことなく封着できるように押し合わせることを含むことを特徴とする真空包装用の方法。
  33. 請求項31、32のいずれかにおいて、
    (h)未封止の可撓性のある包装用袋内で、前記物品と、前記包装用袋の密閉用合わせ目部分との間に、少なくとも一部分が包装用袋の生地に対して実質的に非粘着性である材質の膜片を配置することを含むことを特徴とする真空包装用の方法。
  34. 請求項31〜33のいずれかにおいて、
    前記可撓性のある包装用袋は、プラスチック材料の複数の層で形成されていることを特徴とする真空包装用の方法。
  35. 請求項31〜34のいずれかにおいて、
    前記プラスチック材料は、ポリエチレンフィルムを含むことを特徴とする真空包装用の方法。
  36. 請求項31〜35のいずれかに記載の方法によって可撓性のある包装用袋に真空包装されたことを特徴とする物品。
  37. 本願に付随する図面に関連して各項に記述した真空包装用の装置。
  38. 本願に付随する図面に関連して各項に記述した真空包装用の方法。
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