WO2018074314A1 - 密封包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装袋に入れたシート状紙製部材の積層束を圧縮し、気密状態を維持する密封包装装置を提供する。 【解決手段】包装袋20に包装された複数個の紙製積層束10を供給箱33に収容し、一対の可動押圧板35a,35bにより、紙製積層束10をその積層方向に沿って双方向から圧縮するとともに、ノズル37により包装袋20内の空気を排出する。そして、空気の排出完了とともに溶着部39a,39bによって包装袋20の所定箇所を加熱して溶着、封止することで、全体の体積が減じた紙製積層束を包装袋内に気密状態に維持する。

Description

密封包装装置
 本発明は、密封包装装置に関し、特に、紙製積層束、不織布製積層束や繊維製積層束等を密封包装する密封包装装置に関する。
 工場、作業所等で生産された紙製品等は、工場内の保管施設あるいは倉庫に保管され、鉄道、車両等による物流手段を用いて、倉庫等から消費地、販売地へ輸送することが一般的に行われている。そして、保管および輸送のいずれの段階においても、製品を収納あるいは積載するための物理的な空間(収納・保管場所、あるいは積載場所)が必要となる。
 ペーパータオル、ティッシュペーパー、シート状の不織布等の紙製積層束等の場合、保管および輸送の際に、その寸法や数量に応じた形状の段ボール箱等に入れて梱包している。紙製積層束を例に挙げれば、シート状紙製部材を多数積み重ねて構成され、あるいは、一枚若しくは複数枚のシート状紙製部材を折り畳み、その折り畳まれたシート状紙製部材を多数積み重ねて構成されているため、シート状紙製部材間に空気を含んでいる。
 このように紙製積層束等が空気を含んでいることから、その外形サイズが大きくなり、複数個をまとめて段ボール箱等に収納して、多数の段ボール箱で保管あるいは輸送する場合、それら多数の段ボール箱に応じたスペースが必要となる。その結果、輸送コスト、保管コストが上昇するという問題がある。
 そこで、本願出願人は、紙製積層束等の輸送コストを低減し、倉庫等における保管スペースを低減できる紙製積層束の梱包方法およびその方法により梱包された紙製積層束の梱包体を提案した(特許文献1)。
国際公開第2015/141671号
 特許文献1では、典型的には、紙製積層束を圧縮して真空包装体を作製し、それら複数の真空包装体を収納体に詰め込むという方法を採用しており、真空包装体を作製する工程で真空包装機(例えば、ダブルチャンバー式の真空包装機)を使用することを前提としている。かかる真空包装機は、真空包装する対象全体を包装機内に載置して蓋を閉め、その包装機内で密封状態にする必要がある。そのため、圧縮により排された空気と包装機内部に存在する空気の双方が吸引対象となり、効率的ではないことに加えて、装置が大型化、複雑化し、紙製積層束の真空包装体を短時間に、コストを掛けずに作製したいとする要求に応えることが困難となる。
 本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成により、包装袋に入れたペーパータオル等のシート状紙製部材の積層束を圧縮して、その積層束の包装袋内における気密状態を維持可能にする密封包装装置を提供することである。
 上記の目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として以下の構成を備える。すなわち、本発明の密封包装装置は、包装部材(例えば、図2の包装袋20)で包装された複数の密封包装対象(例えば、図1Aの紙製積層束10、紙おむつなど)の積層束を収容する収容手段(例えば、図3の供給箱33)と、前記収容手段に収容された前記積層束を前記複数の密封包装対象の積層方向に圧縮する圧縮手段(例えば、図3の可動押圧板35a,35bおよび押圧部45a,45b)と、前記圧縮手段による圧縮をしながら前記包装部材の開口部(例えば、図3の開口部31)を通じて排気することで内部を減圧する減圧手段(例えば、図3のノズル37および図5の減圧吸引部55b)と、前記減圧手段で減圧された前記包装部材の所定部位を封止し密封する密封手段(例えば、図3の溶着部39a,39b)と、を備えることを特徴とする。
 例えば、上記密封包装装置は、さらに、前記減圧手段の先端部近傍において前記包装部材を前記減圧手段から離す方向に吸引する吸引手段(例えば、図4に基づいて説明する楕円状部材の中央部に設けた穴)を備えてもよい。また、例えば前記減圧手段は、前記包装部材内へ前記開口部を通じての挿入および抜去が可能に配置され、前記包装部材内の空気を吸引するノズル状部材からなるようにしてもよい。また、例えば、前記圧縮手段は、前記圧縮時に前記積層束の両側面に当接しながら可動する一対の押圧板と、該一対の押圧板に外力を付与するアクチュエータなどの押圧手段とを備えることもできる。また、例えば、前記密封手段は、前記包装部材の所定部位を熱溶着で封止して前記包装部材内の前記積層束を気密状態に維持することもできる。さらに、例えば、前記各積層束は、水平方向に複数列に並べた状態で前記包装部材によって包装され、あるいは、水平方向に複数列に並べるとともに、垂直方向に複数段に重ねた状態で包装部材によって包装されていてもよい。
 本発明によれば、包装袋に包装された複数個の紙製積層束を効率的かつ迅速に圧縮して全体の体積(嵩)を減らし、包装袋内において積層束の気密状態を維持する密封包装装置を提供できる。また、本発明によれば、クラフト紙などの包装資材が、重量ベースで約10分の1になるし、密封包装により配送回数が大幅に減り、COの大幅削減に大きく貢献する。
本発明の実施形態に係る密封包装装置において密封包装の対象とする、個装袋に収容された紙製積層束の外観を示す図である。 個装袋を打ち抜いて形成した孔部の詳細を示す図である。 密封包装対象である複数個の紙製積層束を包装袋に収容した様子を示す図である。 複数個の紙製積層束を包装した包装袋を密封包装装置の供給箱に収容した状態を示す図である。 密封包装装置による密封包装時の様子を示す図である。 密封包装装置の主要部の構成を示すブロック図である。 密封包装装置における密封包装手順を時系列で示すフローチャート(その1)を示す図である。 密封包装装置における密封包装手順を時系列で示すフローチャート(その2)を示す図である。 密封包装装置における密封包装制御に対応するタイミングチャートである。
 以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る密封包装装置は、複数枚のシート状紙製部材を積み重ねて構成された紙製積層束を複数個まとめて、その全体の大きさ(嵩)を減らして密封包装することで、保管あるいは輸送する際のスペースを低減等するための装置である。
<包装対象の外観および構成>
 図1Aは、本発明の実施形態に係る密封包装装置において密封包装対象とする紙製積層束の外観を示している。図1Aに示す紙製積層束10は、例えば、200枚のシート状紙部材を交互に折り重ねた状態で積層し、ポリエチレン製などの個装袋11に入れて全包装した、横幅Wが約90mm、縦幅Lが約220mm、厚さTが約60mmのペーパータオルである。個装袋11の上面には、使用時にシート状紙製部材を一枚ずつ取り出すためのミシン目12が形成されている。なお、紙製積層束10の個装袋11の表面の見やすい位置に商品名、製造販売業者名等が印刷される場合がある。
 また、図1Aに示すように、個装袋11の適当な位置、例えば、密封包装時に複数個の紙製積層束同士が密着する面を避けた位置に1または複数の孔15を空けておく。孔15は、後述する密封包装時において、複数個の紙製積層束10を圧縮した際に、個装袋11に収容された複数枚のシート状紙製部材の部材間および周辺の空気を抜くための通気孔である。さらに孔15は、密封包装された紙製積層束の密封解除時(開梱時)において、圧縮されていたシート状紙製部材の周辺に空気が戻ろうとして膨らむ際に個装袋11も膨らみ、ミシン目12が破れるのを防止するための通気孔でもある。
 孔15は、図1Bに示すように、個装袋11の上述した位置を打ち抜いて形成した直径が例えば約10mmの孔部15aと、その打ち抜きの際、個装袋11と孔部15aの縁部の一部17とを繋げて残存させた部材15bとからなる。こうすることで、密封包装時等において、個装袋11と同一の材質からなる部材15bが空気流を妨げることないので、孔15が通気孔としての機能を発揮するとともに、部材15bが孔部15aを覆うように残存しているため、孔15の形成が紙製積層束の美観を損ねることがない。もっとも、孔15は、直径が例えば1mm程度のものを複数用意してもよい。
 なお、部材15bを残したことで孔15の形成に伴って離脱することによって生じる部材15b自体が廃棄物となることがないという利点がある。なお、孔15は、図1Aに示すように個装袋11の一方側面11aのみならず、他方側面11bにも設けてもよい。
 図2は、密封包装対象とする複数個の紙製積層束を包装袋(収容袋、あるいは包装部材とも言う。)に収容したときの様子を示している。本実施例では、図2に示すように、一方が開口した所定サイズの袋状の包装袋20内に、縦方向に4列、横方向に5列並べた複数個(20束)の紙製積層束10,10,…を収容する。そして、この状態で包装袋20内の空気、ひいては、個装袋11内の空気を排気してから、包装袋20の開口付近などの所定部位を封止して密封包装する。ここでは、紙製積層束10,10,…各々に収容され、積み重ねられた複数枚のシート状紙製部材の積層方向が同一となるように紙製積層束10,10,…を揃えて、包装袋20内に収容する。その際、上述した孔15が、収容された紙製積層束の上部側に位置させることが、通気の円滑化の観点から望ましい。包装袋20は、例えば、透明のポリエチレン製の変形自在な汎用の袋、あるいは専用の袋のいずれであってもよい。
<密封包装装置の構成および動作>
 図3は、本実施例に係る密封包装装置の構成を示す外観斜視図である。図3は、密封包装作業を開始するために、複数個の紙製積層束10を包装したポリエチレン製の包装袋20を供給箱33に収容した状態を示している。図4は、密封包装装置30により密封包装を行っている状態(空気吸引による包装袋20の減圧中の状態)を示している。
 図3に示す密封包装装置30において、作業者による装置の操作性、密封包装作業の作業性等を考慮した所定高の作業台31の上に供給箱33が載置されている。供給箱33は、複数個の紙製積層束を収容可能な容積を有し、箱全体が所定方向(例えば、以下説明する押圧部45a,45bの軸方向)に移動可能である。供給箱33の左右2つの側面の内側には、収容した複数個の紙製積層束10の圧縮方向に可動する一対の可動押圧板35a,35bが設けられている。また、供給箱33の左右2つの側面の外側には、押圧部45a,45bが配置されている。押圧部45a,45bは、例えばエアシリンダ等を含む空圧アクチュエータであり、図4に示すようにピストンロッド47a,47bがそれぞれの先端に連結された可動押圧板35a,35bを供給箱33の内部で対向した状態で往復移動させる。また、供給箱33の前後2つの側面および底面は、複数個の紙製積層束の積層側面の位置を規定する規定手段として機能する。
 密封包装装置30は、その供給箱33の上部において垂直上下方向に可動し、吸引(減圧)動作を行うノズル37を備えている。ノズル37は、例えば幅が約60mm、厚さが約5mm、断面形状が平筒状の管状部材であり、その先端方向の一部が、複数個の紙製積層束を包装した状態で供給箱33内に、開口部21が上向きとなる態様で収容された包装袋20の内部に挿入および抜去可能に位置決めされている。ここでは、後述する減圧部によって、ノズル37の垂直上下方向の移動、および包装袋20内の空気の吸引による減圧が行われる。
 さらに密封包装装置30は、包装袋20内部の空気の吸引による減圧後、その包装袋20の所定箇所を加熱して溶着することで、包装袋20の内部に紙製積層束を密封する一対の溶着部39a,39bが配置されている。溶着部39a,39bは、包装袋20の所定箇所を一直線状に溶着可能な長尺状の部材である。ここでは、一方の溶着部39aがアーム部41a,41b間に軸支され、軸部42を中心とするアーム部41a,41bの回転移動により、溶着部39aの長手方向の一方側面が、水平状態で所定位置に固定された溶着部39bの長手方向の一方側面に密着可能に構成されている。なお、ノズル37は、垂直下方に移動した際、その先端方向の一部分が、これら一対の溶着部39a,39b間を挿通する位置に配置されている。
 溶着部39a,39bは、例えば、インパルス加熱方式を採用し、発熱体であるニクロム線を配した構造を有しており、それにより加熱対象である包装袋20の特定部位を加熱溶着させて密封する。そのため、溶着部39a,39bは、加熱対象の密封時に瞬間的に大電流が流れて発熱し、加熱対象を加熱して溶着するので、待機時においては電力を消費しないという特徴を有する。
 図3に示す密封包装装置30は、密封包装作業を開始する状態(空気吸引による減圧前の状態)である。そのため、ポリエチレン製の包装袋20のうち、複数個の紙製積層束10が収容されていない部分である上部残余部分20a(開口部21側の上半分)を、後述する一対の吸引部43a,43bの先端部間と、一対の溶着部39a,39b間とを挿通させ、包装袋20の開口部21から内部にノズル37が差し込まれた状態となっている。
 図4に示す密封包装装置30は、密封包装を行っている状態であり、包装袋20の内部を減圧中は、ノズル37が図3に示す状態から垂直下方に移動し、閉じた状態にある一対の溶着部39a,39b間を挿通して、ノズル37の先端部分が包装袋20内の紙製積層束の上面近傍に位置している。このとき、一対の溶着部39a,39bの下部に配置され、それらと直交する方向に移動可能な一対の吸引部43a,43bの先端部(例えば、可撓性の材料からなる楕円状部材)が、下降したノズル37の先端部分の両側近傍に移動し、楕円状部材の中央部に設けた穴(不図示)より空気を吸引する。これにより、ノズル37による減圧中において、包装袋20がノズル37に密着等して空気の吸引を妨げるのを回避している。
 さらに、減圧中は、上記吸引部43a,43bによる吸引が開始された直後、供給箱33の左右両側面側に設けた押圧部45a,45bが作動して、可動押圧板35a,35bが対向しながら供給箱33の中心方向に移動する。これにより、包装袋20内に包装された複数の紙製積層束10,10,…が積層方向に圧縮され、紙製積層束周辺の空気が包装袋20内に排出され、その排出された空気がノズル37の先端部分より吸引される。
 ノズル37の空気吸引による包装袋20内部の減圧完了後、図示を省略するが、ノズル37は垂直上方に移動して包装袋20の開口部から抜去される。その直後に一対の溶着部39a,39bが完全に閉じ、同時に、外部電源を起動して一対の溶着部39a,39bに対して通電する。その結果、一対の溶着部39a,39bが所定温度(例えば、約150℃)に発熱し、包装袋20のうち、これら溶着部39a,39bを挿通しながら当接している部位が熱溶着され、包装袋20内の紙製積層束が気密状態に維持される。
<密封包装装置による吸引・減圧動作>
 次に、密封包装装置による吸引・減圧動作について詳細に説明する。図5は、本実施例に係る密封包装装置の主要部の構成を示すブロック図である。また、図6および図7は、本実施例に係る密封包装装置における密封包装手順を時系列で示すフローチャートであり、図8は、密封包装装置における密封包装制御に対応するタイミングチャートである。
 図5に示す制御部51は、密封包装装置30全体の制御を司る、例えばマイクロプロセッサ等からなり、内蔵するメモリ63に格納されたシーケンスプログラムに従って動作する。減圧部55は、上述したノズル37を垂直上下方向に作動させる減圧部駆動部55aと、ノズル37による空気の吸引動作を行う減圧吸引部55bを備える。溶着部57は、上述した一対の溶着部39a,39bの開閉動作を行う溶着部駆動部57aと、一対の溶着部39a,39bを発熱させるための電源供給を行う溶着給電部57bを備える。
 さらに制御部51は、後述するシーケンスに従って吸引部43a,43b、押圧部45a,45bを駆動制御する。また、操作部53は、例えばフットスイッチ、押しボタンスイッチ等からなり、密封包装装置30の操作者が所定作業の開始、停止等を制御部51に対して入力する手段として機能する。
 密封包装装置30において密封包装作業を開始する場合、操作者(作業者)は、図6のステップS11に示すように、密封包装の対象である複数個の紙製積層束を包装したポリエチレン製の包装袋20を供給箱33に収容する。その際、紙製積層束を構成する複数枚のシート状紙製部材の積層方向を、可動押圧板35a,35bの往復移動方向と一致させて収容する。そして、操作者は、紙製積層束が収容された供給箱33を、図3に示すように密封包装装置30の所定位置に移動し、上述したように包装袋20の上部残余部分20aを吸引部43a,43bの先端部間および溶着部39a,39b間を挿通させ、包装袋20の開口部21から内部にノズル37の先端部分を差し込む。
 制御部51は、ステップS13において、密封包装作業を開始するため操作者により操作部53が操作されたか(スタートスイッチが押されたか)を判断する。制御部51は、操作部53より作業開始のための信号を受信すると、ステップS15において、図8に示す減圧部駆動信号SG1を減圧部駆動部55aに送り、ノズル37を所定位置まで下降する。
 ノズル37が所定位置に下降するまでの時間t1(例えば2~5秒)が経過した後、制御部51は、ステップS17で溶着部駆動部57aに溶着部駆動信号(1)(図8の制御信号SG2)を出力する。これにより、ノズル37の先端部分を挟むように一対の溶着部39a,39bが閉じる。そして、溶着部39a,39bが閉じてから時間t2(例えば1~2秒)後に吸引部43a,43bに対する駆動信号SG3をONにして、溶着部39a,39bの下部において吸引部43a,43bをノズル37の先端部両側の近傍に移動させるとともに吸引を開始する(図6のステップS19)。
 次に制御部51は、ステップS21において、押圧部45a,45bに駆動信号(図8の押圧部駆動信号SG4)を出力する。これにより押圧部45a,45bが作動し、供給箱33内において可動押圧板35a,35bが対向しながら互いに近づく方向に移動する。その結果、包装袋20内の複数個の紙製積層束10が双方向から可動押圧板35a,35bに挟まれた状態で圧縮され、シート状紙製部材に含まれていた空気が包装袋20内に排出される。なお、エアシリンダ等からなる押圧部45a,45bによる押圧力(エアー圧)は、例えば0.5MPa程度である。
 可動押圧板35a,35bによる圧縮の開始直後、制御部51はステップS23において、減圧吸引部55bに対する制御信号(図8の減圧吸引部駆動信号SG5)を立ち上げ(ONにする)、ノズル37による包装袋20内の空気の吸引動作を開始する。そして、制御部51は、図6のステップS25において、減圧吸引部駆動信号SG5を出力してから所定時間T1(例えば15~25秒)経過したかを判定する。
 制御部51は、所定時間T1の経過後、図7のステップS27において、減圧吸引部駆動信号SG5を立ち下げて(OFFにして)、ノズル37による吸引動作を終了する。さらに制御部51は、減圧吸引部駆動信号SG5の立ち下がりと同時に、吸引部43a,43bへの制御信号(吸引部駆動信号SG3)をOFFにして吸引を終了する。そして、続くステップS29において、減圧部駆動部55aに対して制御信号(図8に示す減圧部駆動信号SG6)を送ってノズル37を上昇させ、溶着部39a,39bに挟まれていた状態から解放する。
 制御部51は、図7のステップS31において、上述したノズル37の上昇とほぼ同時に、溶着部駆動部57aに対して制御信号(2)(図8の溶着部駆動信号SG7)を送信して溶着部39a,39bを完全に閉じ、包装袋20の熱溶着する部位のみを挟んだ状態にする。
 次に制御部51は、図7のステップS33で、溶着給電部57bを駆動する信号(図8の溶着給電部駆動信号SG8)を立上げて(ONにして)、溶着部39a,39bへの電源供給を開始する。制御部51は、続くステップS35で、溶着部39a,39bへの電源供給が所定時間T2(例えば1~2秒)継続したかを判定する。そして、所定時間T2の経過により、包装袋20の所定部位が溶融して封止されたと判断し、ステップS37で溶着給電部駆動信号SG8をOFFにして、電源供給を止める。
 制御部51は、上述した溶着部39a,39bへの電源供給の停止と同時に、図7のステップS39において、溶着部駆動部57aに溶着部駆動信号(2)(図8に示す制御信号SG9。溶着部駆動信号(1)の制御信号SG9と同一の信号であるため、同一符号を付してある。)を出力して、包装袋20を挟んでいた溶着部39a,39bを開く。そして、制御部51は、図7のステップS41において、押圧部45a,45bに制御信号(図8の押圧部駆動信号SG10)を出力する。これにより、供給箱33内において可動押圧板35a,35bが互いに離れる方向に移動し、紙製積層束10は可動押圧板35a,35bによる圧縮状態から開放される。
 上述した密封包装工程において、図3に示すように紙製積層束を圧縮する前の可動押圧板35a,35b間の距離をL1とし、図4に示すように紙製積層束の圧縮開放直前における可動押圧板35a,35b間の距離をL2とすると、密封包装対象が紙製積層束10の場合には、L1/2≒L2の関係がある。したがって、本実施例に係る密封包装装置における密封包装によって、包装袋20内の複数個の紙製積層束10の全体の圧縮後の体積は、圧縮前に比べて約50%減となる。なお、距離L2は、密封包装対象によってさまざまであり、例えば、紙製積層束10に代えて紙おむつを密封包装対象とした場合には、その周辺の空気量が相対的に多いので、L1/3~4≒L2の関係が成立し、なかにはL1/10≒L2の関係となるものも存在する。
 なお、紙製積層束が密封された包装袋20に穴を空ける等により気密状態を解消した場合、包装袋20内に空気が入り込み、さらに、個装袋11に設けた孔15からも個装袋11内に空気が流入する。その結果、圧縮されていたシート状紙製部材は、空気を含む状態(圧縮前の状態)に容易に戻る。
 以上説明したように本実施の形態に係る密封包装装置は、包装袋(収容袋)に包装された複数個の紙製積層束を収容する供給箱と、その供給箱に収容された紙製積層束の積層方向に両側面から圧縮する可動押圧板と、圧縮とともに包装袋内の空気を排出するノズルと、空気の排出完了時に包装袋の所定箇所を封止する溶着部を備える。
 このような構成により、効率的に紙製積層束の全体の体積(嵩)を減じ、その後、紙製積層束を包装袋内において気密状態に維持することができるので、紙製積層束を圧縮しない場合に比べて、より多くの紙製積層束を梱包箱等に収納できる。その結果、紙製積層束の輸送コストの大幅な低減、倉庫等での保管に必要なスペースの低減化を図ることができる。
 また、互いに対向しながら移動可能な一対の可動押圧板により、包装袋に包装された複数個の紙製積層束を積層方向に沿った双方向から、それらの紙製積層束に当接しながら圧縮し、同時にノズルにより包装袋内を減圧する構成としたことで、紙製積層束の圧縮により排された空気のみを吸引するとともに、包装袋のどの部分においても空気を均一に吸引でき、加えて、紙製積層体をその積層方向に沿ってほぼ均一に圧縮することができる。
 圧縮した紙製積層体10は、その周囲をクラフト紙などの包装資材で覆うとよい。その後に、包装袋20に小孔を空ける等により気密状態を解消した場合、包装袋20内に空気が入り込み、さらに、個装袋11に設けた孔15からも個装袋11内に空気が流入する。もっとも、その際の空気の流入量は、包装資材によって制限される。また、包装袋20内に空気が流入した後には、紙製積層体10が圧縮前の元の形状に戻ろうとして包装袋20が膨張するので、包装資材と包装袋20との間は密着状態となり、その後に段ボールなどに収容する場合には、包装資材で覆われた包装袋20の作業性が向上する。
<変形例>
 本願発明は上述した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、包装袋内の空気を吸引するノズルを1本設けているが、ノズルを2本並列に並べた構成としてもよい。こうすることで、包装袋内の空気をより効率的かつ急速に吸引して、密封包装の迅速化が可能となる。なお、2本のノズルを並列に並べた構成とする場合、相互の距離を、使用する包装袋の開口部の大きさ等に合わせて調整可能にしてもよい。この場合、2本のノズルの個々のノズル幅を、上述した1本の場合の幅よりも細く、例えば約18mm程度にしてもよい。
 また、一般に、包装袋に入れる紙製積層束の数、および包装袋内における紙製積層束の配置の方法は、紙製積層束の形状、大きさ等に応じて適宜、決定することができる。そこで、水平方向に複数列に並べるとともに、垂直方向に複数段に重ねた状態で包装袋に入れた紙製積層束を密封包装の対象としてもよい。これにより、効率的に多数の紙製積層束を密封包装できる。
 さらに、上記の実施例では、紙製積層束がペーパータオルである場合について説明したが、紙製積層束はペーパータオル以外に、例えばティッシュペーパー、シート状のトイレットペーパー、シート状或いは紙おむつなどの立体的形状の不織布を含む繊維製品等であってもよい。したがって、上述した「紙製部材」には、パルプ等の植物繊維より作られた通常の紙に限らず、合成繊維(例えば、レーヨン、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリロニトリル等)、ガラス繊維、または、天然繊維(例えば、シルク等)等を原料として作られたシート状の繊維製品も含まれる。
10 紙製積層束
11 個装袋
12 ミシン目
15 孔
20 包装袋(収容袋)
30 密封包装装置
31 作業台
33 供給箱
35a,35b 可動押圧板
37 ノズル
39a,39b 溶着部
41a,41b アーム部
43a,43b 吸引部
45a,45b 押圧部
47a,47b ピストンロッド
51 制御部
53 操作部
55 減圧部
55a 減圧部駆動部
55b 減圧吸引部
57 溶着部
57a 溶着部駆動部
57b 溶着給電部
63 メモリ
 

Claims (6)

  1.  包装部材で包装された複数の密封包装対象の積層束を収容する収容手段と、
     前記収容手段に収容された前記積層束を前記複数の密封包装対象の積層方向に圧縮する圧縮手段と、
     前記圧縮手段による圧縮をしながら前記包装部材の開口部を通じて排気することで内部を減圧する減圧手段と、
     前記減圧手段で減圧された前記包装部材の所定部位を封止し密封する密封手段と、を備える密封包装装置。
  2.  さらに、前記減圧手段の先端部近傍において前記包装部材を前記減圧手段から離す方向に吸引する吸引手段を備える、請求項1に記載の密封包装装置。
  3.  前記減圧手段は、前記包装部材内へ前記開口部を通じての挿入および抜去が可能に配置され、前記包装部材内の空気を吸引するノズル状部材からなる、請求項1に記載の密封包装装置。
  4.  前記圧縮手段は、前記圧縮時に前記積層束の両側面に当接しながら可動する一対の押圧板を備え、前記押圧手段は、該一対の押圧板に外力を付与するアクチュエータである、請求項1に記載の密封包装装置。
  5.  前記密封手段は、前記包装部材の所定部位を熱溶着で封止して前記包装部材内の前記積層束を気密状態に維持する、請求項1に記載の密封包装装置。
  6.  前記各積層束は、水平方向に複数列に並べた状態で前記包装部材によって包装され、あるいは、水平方向に複数列に並べるとともに、垂直方向に複数段に重ねた状態で包装部材によって包装されている、請求項1に記載の密封包装装置。
     
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