JP2005351305A - 防火区画貫通部構造、及び防火区画貫通部の施工方法 - Google Patents

防火区画貫通部構造、及び防火区画貫通部の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 構成が簡単で部品点数が少なく、コストを低減できる防火区画貫通部構造と、施工が容易な防火区画貫通部の施工方法を提供する。
【解決手段】 建築物等の防火区画A,Bを画成する仕切り壁10に形成された貫通孔11をケーブル1や配管等の貫通物が貫通する構造は、貫通孔11の内周面とケーブル1の外周面との間に、熱膨張性耐火材料からなるシート体2aと樹脂発泡体であるウレタンフォーム2bとが積層されたテープ状成形体2が巻回され、巻回された耐火積層体3が挿着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物等の防火区画を画成する防火壁等をケーブルや配管等が貫通する構造に係り、特に、コストを低減できる防火区画貫通部構造と、施工が容易な防火区画貫通部の施工方法に関する。
従来、建築物等において、防火区画を画成する仕切り壁等を横切ってケーブルや配管を配設する場合、仕切り壁に貫通孔をあけてケーブルや配管を通し、ケーブルや配管と貫通孔との隙間を市販されている区画貫通キットを用いて塞ぐか、あるいは隙間部分に耐火パテを充填して塞いでいる。また、電源ケーブル等を貫通させる場合、仕切り壁に鉄管等の電線管を固定し、この電線管にケーブルを挿入し、電線管とケーブルとの隙間に耐火パテを詰め込んで充填している。
また、従来の、この種の防火区画貫通部構造として、特許文献1に記載の可燃性長尺体貫通部の防火構造体は、防火壁の孔を可燃性長尺体が貫通する部分において、防火壁の際の可燃性長尺体の外周に、巻き付け前は厚肉のテープ状であるが巻き付け後は層間が粘着してパテ状の塊となる耐熱シール材を防火壁の孔径より大きくなるように巻き付け、その耐熱シール材の外周に、基端部が防火壁の孔より大きく先端側ほど直径又は内接円の直径が小さくなるテーパー状の押さえ具を取り付け、耐熱シール材の外周部を防火壁に押し付けたことを特徴としている。
特許第3207340号公報(段落[0008])
ところで、前記の区画貫通キットはコストが高く、施工が煩雑である問題点があった。また、貫通孔と貫通物との間の隙間を耐火パテで充填して塞ぐ場合、隙間部分に耐火パテを押し込む作業が手間取るため、施工に多大な時間を要する問題点があった。さらに、押し込みが不完全であると隙間を確実に塞ぐことができず、火災時等に火炎や煙の進入を防ぐことができない虞があった。さらに、電線管を使用してケーブルを貫通させる場合、電線管の長さは防火区画壁の表面から両側へ1m以上必要であり、電線管の全長は2m以上プラス防火区画壁の厚さ分が必要で施工が煩雑となっていた。
前記特許文献1に記載の可燃性長尺体貫通部の防火構造体は、防火壁の際の可燃性長尺体間の谷部に、短く切った耐熱シール材を埋め、テープ状の耐熱シール材を防火壁に接触するように巻き付けて外周をほぼ円形にし、耐熱シール材の外径が防火壁の孔の直径より10〜20mm程度大きくなるようにする。そして、押さえ具に支持板を取り付けた後、押さえ具の二つの部材を防火壁に押し当てながら耐熱シール材の外周に取り付け、二つの部材のねじ留め板を重ね合わせ、その孔に挿通したねじを防火壁にねじ込むことにより、押さえ具を防火壁に固定している(段落[0017]、[0018])。このように施工作業が極めて煩雑となっていた。また、構成が複雑で部品点数が多く、コストの高いものとなっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構成が簡単で部品点数が少なく、コストを低減できる防火区画貫通部構造を提供することにある。また、施工が容易で短時間で施工でき、火炎や煙が隣接する区画に進入することを確実に防止できる防火区画貫通部の施工方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る防火区画貫通部構造は、建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔をケーブルや配管等の貫通物が貫通する構造であって、貫通孔の内周面と貫通物の外周面との間に、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体が巻回挿着されていることを特徴とする。巻回挿着された耐火積層体は貫通孔の内周に圧接することが好ましく、貫通孔に挿入されたロックウール保温筒や、他の不燃材で形成した筒状体を介在させて対接させてもよい。発泡体としては樹脂発泡体が好ましいが、無機発泡体等を用いることもできる。
前記のごとく構成された本発明の防火区画貫通部構造は、ケーブルや配管等の貫通物の外周面に、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体を巻回し、巻回された耐火積層体を貫通物に沿わせて貫通孔内に位置する部分に移動させて貫通孔の内周面と貫通物の外周面との間に耐火積層体を挿着するだけの作業で防火区画貫通部を施工できる。巻回時に、発泡体が収縮するため貫通物の形状に追従しやすく、隙間が発生しにくく安定した状態で巻回させることができる。また、火災時には貫通物が焼失しても熱膨張性耐火材料が膨張して貫通孔内を塞いで、炎や煙が進入するのを防止できるとともに、出火側と反対側の区画の温度上昇を防ぐことができる。
本発明に係る防火区画貫通部構造の他の態様としては、建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔をケーブルや配管等の貫通物が貫通する構造であって、前記貫通物の外周に巻回される、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体と、前記耐火積層体に外嵌される、不燃材料で形成された筒状体とを有し、該筒状体が前記貫通孔に挿着されていることを特徴とする。貫通孔と筒状体との隙間にはモルタル等の不燃材を充填して挿着することが好ましく、貫通物がケーブルの場合には、筒状体としては電線管を使用することが好ましい。
このように構成された防火区画貫通部構造は、貫通孔に不燃材料で形成された電線管やスリーブ等の筒状体を挿入し、この筒状体内にケーブルや配管等の貫通物を挿入し、貫通物の外周に熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された成形体を巻回して形成した耐火積層体を筒状体の内部に移動させて挿着することで施工が完了し、構成が簡単で施工が容易な防火区画貫通部構造とすることができる。貫通物の外周に成形体を巻回して形成した耐火積層体の外周を、不燃材料の筒状体の内周面に圧接させ、耐火積層体と筒状体を貫通孔に挿着させてもよい。また、この防火区画貫通部構造は熟練した技術を必要とせず施工でき、施工後の品質も安定している。
前記した防火区画貫通部構造で貫通物に巻回される耐火積層体の熱膨張性耐火材料は、50kW/mの照射熱量下で加熱したときの体積膨張倍率が1.1〜100倍であることが好ましい。熱膨張性耐火材料を例えば30分間程度加熱すると膨張が飽和するので、飽和時の体積膨張率が前記の範囲に入ることが好ましい。熱膨張性耐火材料は特に限定されないが、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、熱膨張性無機化合物、並びに無機充填剤を含有するように構成すると好ましい。また、熱膨張性耐火材料は、エポキシ樹脂、熱膨張性無機化合物、及び無機充填剤を含有するように構成すると好適である。このように構成すると、火災時に巻回された耐火積層体が安定した耐火断熱層を形成して貫通孔を塞ぎ、火炎を遮蔽し、煙の進入を防ぎ、裏面側の温度上昇を防止する。
本発明に係る防火区画貫通部の施工方法は、建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔にケーブルや配管等の貫通物を貫通させる施工方法で、貫通物の外周に、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体を巻回させ、巻回された耐火積層体に不燃材料で形成された筒状体を外嵌させ、巻回された耐火積層体および筒状体を摺動
させて貫通孔に挿着することを特徴としている。このように構成された施工方法によれば、防火区画の仕切り部を貫通する例えばケーブル等を電線管やスリーブ等の筒状体に通して施工する場合の施工が容易に行える。また、短い電線管を使用して防火性能を安定させることができる。
本発明の防火区画貫通部構造および防火区画貫通部の施工方法によれば、部品点数を削減でき構成が簡単となり、コストを低減することができる。また、施工方法が容易であり、熟練した技術を必要としないため、施工品質を安定させることができる。この結果、防火区画の一方から出火し、防火区画貫通部に挿通された樹脂配管、ケーブル、断熱被覆管等が火災で熱変形を起こしたり、焼失しても、巻回され貫通孔に挿着された耐火積層体が熱膨張して耐火断熱層を形成することにより、他方の区画へ火炎や煙が進入することを防止でき、他方の区画の温度上昇を防ぐことができるので延焼を防ぐことができる。
以下、本発明に係る防火区画貫通部構造の第1の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1aは、本実施形態に係る防火区画貫通部構造の仕切り壁とケーブルとの関係を示す要部断面図、図1bはその側面図、図2は図1のケーブルに巻回される耐火積層体としてのテープ状成形体の要部断面図、図3は図1の防火区画貫通部構造の分解した状態を示す要部斜視図であり、施工動作も示している。
図1〜3において、防火区画A,Bを画成する仕切り部としての仕切り壁10は、軽量気泡コンクリート板(ALC板)またはモルタルで形成された防火壁であり、厚さは約100mm程度となっている。仕切り壁10には、隣接する防火区画A,Bを水平方向に貫通する貫通孔11が形成されている。貫通孔11は隣接する防火区画A,Bを連通するものであり、貫通物としてケーブル1や配管等が挿入できる直径を有している。この貫通孔11の直径は貫通物の断面積の大きさによって適宜設定され、本実施形態では150〜200mmに設定されている。
貫通孔11に挿通される貫通物としてのケーブル1は電源ケーブルであり、一例として絶縁体として架橋ポリエチレンを使用したトリプレックス型(CVT)ケーブルで公称断面積が250mmのケーブルが使用されている。このケーブル1は単心ケーブル1aの導体の外径が約19mmで、その外周の絶縁体の厚さが2.5mm程度、さらに外側のシース厚さが約1.8mmであり、単線の直径は27〜28mm程度となっている。このような単心ケーブル1aを3本束ねた場合の外接円の直径は約60mmとなる。
図2はケーブル1に巻回される耐火積層体としてのテープ状成形体2を示しており、熱膨張性耐火材料からなるシート体2aの表面側にアルミニウム箔離型紙を積層し、裏面側に発泡体として樹脂発泡体であるウレタンフォーム2bを積層して構成されている。テープ状成形体2は貫通孔11に対応してケーブル1の外周に巻回され、貫通孔11と略同じ直径の円柱状に巻回された耐火積層体3が形成され、貫通孔11とケーブル1との間に挿着され隙間を塞いでいる。テープ状成形体2の一方を構成するシート体2aは熱膨張性耐火材料から構成される厚さが数mm程度の耐火シートであり、一方の面に前記アルミニウム箔離型紙を貼り付けてある。テープ状成形体2の他方を構成する樹脂発泡体はウレタンフォーム2bに限らずポリエチエンフォーム等の発泡体でもよく、厚さは20mm程度が好ましい。発泡体は樹脂発泡体に限られるものでなく、無機発泡体等、適宜の発泡体を使用することができる。
テープ状成形体2は圧縮可能な樹脂発泡体としてウレタンフォーム2bを備えており、この樹脂発泡体を潰すことでケーブル1等の貫通物に凹凸がある場合でも凹部に進入して
隙間が殆んど無い状態とすることができる。テープ状成形体2は巻回された状態でウレタンフォーム2bを潰して縮径させることができ、縮径させて貫通孔11に挿入すると復元して貫通孔内周面に密着して挿着される。テープ状成形体2を巻回する際、熱膨張性耐火材料あるいは発泡体側のいずれを内側にしてもよい。
熱膨張性耐火材料であるシート体2aは、加熱によって膨張して耐火断熱層を形成できるものであり、例えば50kW/mの加熱条件下で30分程度加熱したあとの体積膨張倍率が1.1〜100倍であるものが好適に使用できる。2〜50倍程度がより好ましい。すなわち、貫通物としてケーブル1が大径で、貫通孔11との間隙が小さい場合は、体積膨張倍率が小さいシート体2aを使用でき、反対にケーブル1が小径で貫通孔11とケーブルとの間隙が大きい場合は、体積膨張倍率の大きいシート体2aでないと、火災等で可燃物が焼失して生じた空隙を確実に塞ぐことはできない。このように、貫通物であるケーブルや配管等の直径と貫通孔の内径に応じて体積膨張率を選択することが好ましい。また、テープ状成形体の巻き数を増やすことや、発泡体の厚さを変更することでも、焼失時の隙間を確実に塞ぐことができる。
ケーブル1や配管等に巻回されるテープ状成形体2のシート体2aは熱膨張性耐火材料から形成され、巻回するときの厚みが0.3〜6mmのシート状をしているものが好ましい。熱膨張性耐火材料としては、エポキシ樹脂、リン化合物、熱膨張性無機化合物、及び無機充填剤を含有する樹脂組成物(M1)や、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、熱膨張性無機化合物、及び無機充填剤を含有する樹脂組成物(M2)を用いることができる。熱膨張性無機化合物としては中和処理された熱膨張性黒鉛が好ましい。
樹脂組成物(M1)に使用されるエポキシ樹脂としては、特に限定されないが、基本的にはエポキシ基をもつモノマーと硬化剤とを反応させることにより得られる。エポキシ樹脂の硬化方法は、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。エポキシ基をもつモノマーとしては、例えば、二官能のグリシジルエーテル型、二官能のグリシジルエステル型、多官能のグリシジルエーテル型等のモノマーが用いられる。二官能のグリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール型、ポリプロピレングリコール型等が好ましく、グリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒドロ無水フタル酸型等が好ましく、多官能のグリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型等が好ましい。これらのエポキシ基をもつモノマーは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
エポキシ樹脂の硬化剤としては、重付加型または触媒型のものが用いられ、重付加型の硬化剤としては、例えば、ポリアミン、酸無水物、等が好ましく、触媒型の硬化剤としては、例えば、第3級アミン、イミダゾール類、等が好ましい。エポキシ樹脂は、加熱時に形成された炭化層(燃焼残渣)が耐火断熱層として機能する上に、架橋構造をとるため熱膨張後の形状保全性に優れている。
前記の樹脂組成物(M2)としては、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛並びに無機充填剤を含有するものが用いられる。熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質としては特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂や、ポリブテン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の各種樹脂、ブチルゴム、ニトリルゴム、水素添加石油樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の溶融粘度、柔軟性、粘着性等を調整するため、2種以上をブレンドしたものをベース樹脂として使用してもよい。
リン化合物としては特に限定されず、例えば、赤リンや、トリフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル、リン酸ナトリウム等のリン酸金属塩、ポリリン酸アンモニウム類等の化合物等が用いられる。これらのうち、耐火性の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類が好ましく、性能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ましい。赤リンは少量の添加で難燃効果を向上する。赤リンとしては、市販の赤リンを用いることもできるが、耐湿性、混錬時に自然発火しない等の安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングしたもの等が好適に用いられる。
前記の熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸等の強酸化剤とで処理することにより生成するグラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。前記のように酸処理された熱膨張性黒鉛は、更に、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和することによって、中和処理された熱膨張性黒鉛となる。中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低下が避けられない。
前記の無機充填剤としては特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛等の金属酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の含水無機物、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩、硫酸カルシウム等のカルシウム塩、シリカ、珪藻土等を使用することができる。前記の無機充填剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。前記の無機充填剤のうち、特に含水無機物と金属炭酸塩の併用が好ましい。含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。無機充填剤の粒径としては、0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmである。
前記の如く構成された本実施形態の防火区画貫通部構造の施工方法について以下に説明する。仕切り壁10に形成された貫通孔11にはケーブル1や配管等の貫通物が挿入されている。図3に示すように、貫通孔11の近傍で、ケーブル1の外周にテープ状成形体2を巻回する。すなわち、ケーブル1の外周にウレタンフォーム2bが内側となるようにして、凸部に当接するウレタンフォームが潰れるように複数回巻回し、ケーブル1との間やテープ状成形体同士の重なり部分に空間ができないようにして巻回された耐火積層体3を形成する。
この実施形態では熱膨張性耐火材料からなるシート体2aの厚さが2mmでウレタンフォーム2bの厚さが20mmのテープ状成形体2を1.5m用意してケーブル1の外周に6周程度巻回し、巻回された耐火積層体3の直径が貫通孔11の内径と略同じ直径とした。この後、巻回された耐火積層体3を、僅かに縮径してケーブル1に沿って移動させ、貫通孔11の内周面と巻回された耐火積層体3の外周面とを対向させると、ウレタンフォーム2bの復元力により巻回された耐火積層体3は膨らみ、貫通孔11の内周面に密着して挿着される。このように、防火区画貫通部の施工方法は極めて容易であり、熟練した技術を必要としないため、施工不良の発生する虞がなくなり、品質が安定する。巻回された耐火積層体3の幅は特に限定されず、仕切り壁10の厚さと同じでも、大きくても小さくてもよいが、巻回された耐火積層体3の幅が仕切り壁の厚さより僅かに大きく、壁面の両面から突出することが好ましい。
このようにして施工された本実施形態の防火区画貫通部構造では、テープ状成形体2が巻回されたケーブル1等の貫通物は、火災時の加熱によって発泡樹脂体2bが焼失し、ケ
ーブル1の外皮部分が熱変形を起こしたり、焼失して貫通孔11内に空隙が生じても、テープ状成形体2のシート体2aが火災の熱により膨張して耐火断熱層を形成し、貫通孔11内の空隙を閉塞するため、仕切り壁10の一方の側で発生した熱が他方の側へ到達するのを防止でき、火炎、煙等が他方の側へ進入するのを防止する。また、出火側の区画から他方の区画への温度上昇を防止でき、延焼を防止できる。
また、テープ状成形体2を巻回するケーブル1等の貫通物の表面に凹凸があっても、テープ状成形体2のウレタンフォーム2b部分が凸部に対応して収縮し凹部を埋めるように巻回させることができるため施工が容易となり、貫通物の凹部の隙間を殆んど埋めることができる。なお、僅かな隙間があっても、火災時等には熱膨張性耐火材料からなるシート体2aが膨張して、僅かな隙間を完全に閉塞することができるので、煙や火炎の進入を確実に防止でき、他方の区画への延焼を防止できる。
本発明に係る防火区画貫通部構造の第2の実施形態を図4,5に基づき詳細に説明する。図4aは本実施形態に係る防火区画貫通部構造の要部断面図、図4bはその側面図、図5aは図4の分解状態を示す斜視図、図5bは図5aの筒状体の斜視図、図5cは筒状体の他の例の斜視図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、仕切り壁の構造が異なるとともに、貫通孔に不燃材料で形成された筒状体を挿着し、ケーブル等の貫通物を筒状体内に挿入し、貫通物の外周に巻回された耐火積層体が筒状体に圧接していることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4,5において、防火区画A,Bを画成する仕切り部としての仕切り壁20は、鋼製スタッド21の両側に、それぞれ2枚の石膏ボード22を固定したものであり、合計4枚の石膏ボード22の中間には空洞部23が形成されている。石膏ボード22は例えば1枚の厚さが12.5mm程度のものを使用しており、空洞部23の厚さが50mmで仕切り壁20の厚さは100mm程度に設定されている。仕切り壁20には、隣接する防火区画A,Bを水平方向に貫通する貫通孔25が形成されている。貫通孔25は隣接する防火区画A,Bを連通するものであり、貫通物としてケーブル1や配管等が挿入できる直径を有している。
貫通孔25には前記の実施形態と同じケーブル1が挿通されており、この実施形態では仕切り壁20の空洞部23を埋めるための不燃材料から形成された筒状体としてロックウール保温筒5が貫通孔25の内周に密着するように挿着されている。ロックウール保温筒5は、ロックウールから形成された2枚の板材を湾曲させて使用しており、肉厚は20〜30mm程度が好ましい。ロックウール保温筒5の軸方向の長さは仕切り壁20の厚さ以上であることが好ましく、本実施形態では長さが100mmで仕切り壁20と同じに設定され、図5bに示すように軸方向に沿って2つの部材5a、5aに分割できるものを使用している。
この実施形態では、貫通孔25の内側に挿着されたロックウール保温筒5の内部に巻回された耐火積層体3Aの外周面が圧接して密着するような外径になるまでテープ状成形体6を巻回する。テープ状成形体6は熱膨張性耐火材料からなるシート体6aの表面側にアルミニウム箔離型紙を積層し、裏面側にポリエチレンフォーム6bを貼り付けて形成した(図2参照)。例えば貫通孔25の内径が160mm程度、ロックウール保温筒5の外径が160mm程度で内径が114mm程度のとき、巻回された耐火積層体3Aの外径が114mm程度となるまでテープ状成形体6を巻回する。
この後、巻回された耐火積層体3Aを僅かにつぼめてケーブル1に沿って移動させ、貫通孔25の内周面に挿着されているロックウール保温筒5内に配置し、ロックウール保温
筒の内周面と巻回された耐火積層体3Aの外周面とを対向させると、ポリエチレンフォーム6bの復元力により巻回された耐火積層体3Aは膨らみ、ロックウール保温筒5の内周面に圧接して密着し、ロックウール保温筒5内に巻回された耐火積層体3Aが挿着される。このように、第2の実施形態の防火区画貫通部の施工方法は極めて容易であり、熟練した技術を必要としないため、施工不良の発生する虞がなくなり、品質が安定する。
この施工では、貫通孔25内に筒状体であるロックウール保温筒5を挿着する作業が増えるが、テープ状成形体6の巻き数を少なくすることができるとともに、テープ状成形体6の使用量を削減でき、さらなるコストダウンを達成できる。また、仕切り壁20内に空洞部23がある場合には、ポリエチレンフォーム6bが復元し膨張したときロックウール保温筒5で空洞部23へのはみ出しを防止することができ施工状態が安定して好ましい。なお、前記の施工方法では、先ず貫通孔25にロックウール保温筒5を挿着し、次いで耐火積層体3Aを巻回してからロックウール保温筒5内にスライドして圧接させる例を示したが、ケーブル1に耐火積層体3Aを巻回し、これの外周にロックウール保温筒5を外嵌させたあと、両者を貫通孔25内に挿入して施工してもよい。
不燃材料から形成される筒状体としてロックウール保温筒5の例を示したが、ロックウールに限られるものでなく、セラミックウール、ガラスウール等の不燃材料を使用して筒状としたものでもよい。また、図5cに示される筒状体5Aは、1個所の開口5bを有しており、この開口を通して貫通物を筒状体内部に入れることができる。なお、開口の無い筒状体でもよく、この場合にはケーブル等は端部から筒状体内部に挿入される。
本発明に係る防火区画貫通部構造の第3の実施形態を図6,7に基づき詳細に説明する。図6aは本実施形態に係る防火区画貫通部構造の仕切り壁とケーブルとの関係を示す断面図、図6bはその側面図、図7は図6の施工方法を示す要部断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、貫通孔に挿入された筒状体として電線管を備え、ケーブル等の貫通物を電線管に挿入し、貫通物の外周にテープ状成形体を巻回させ、巻回された耐火積層体を電線管の内周に圧接させていることを特徴とする。筒状体としては電線管の他にスリーブ等を使用できる。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図6,7において、ALC壁である仕切り壁10の貫通孔11には、筒状体として金属製の電線管7が挿着されている。ケーブル1は公称断面積が250mmのCVTケーブルが使用され、3本の単線が外接する円の外径は約60mmである。このようなCVTケーブルが挿入される電線管7は、例えば外径が104mm、肉厚は3.5mmで長さは300mmに設定されている。電線管7と貫通孔11との間に隙間がある場合は、モルタル等の不燃材8で埋め戻しを行い、隙間を塞いでおく。このように電線管7はモルタル等で貫通孔11に挿着される。電線管7と貫通孔11との間の隙間には、モルタルの他に、ロックウール、セラミックウール、ガラスウール等の不燃材料を充填してもよい。この実施形態の筒状体は、図4,5に示す筒状体と異なり外周が切断されておらず、貫通物は両端部の開口から挿入される。
電線管7の両端部の内部には、テープ状成形体9が巻回された耐火積層体3B,3Bが嵌合している。テープ状成形体9は熱膨張性耐火材料からなるシート体9aの表面側にアルミガラスクロスを積層し、裏面側にウレタンフォーム9bを貼り合わせて形成した(図2参照)。この巻回された耐火積層体3Bは幅が50mmに設定され、電線管7の内部は空間となっている。ケーブル1は単線ケーブル1aが3本束ねられ、外周には凹凸があるが、巻回された耐火積層体3Bはウレタンフォーム9b部分を備えており、巻回時に凸部に対応する部分が潰れることができるため、凹部に食い込んでケーブル1の外周面との間に空隙が生じることは殆んどないため、施工が容易となる。また、多少の空隙が生じても
、特に問題はない。
このように構成される第3の実施形態の施工方法は、図7aに示すように、仕切り壁10の貫通孔11の内部に電線管7を挿入し、電線管7と貫通孔11との隙間にモルタル等の不燃材8で埋め戻して電線管7を挿着する。この後、図7bに示すように、電線管7の近傍で、ケーブル1の外周にテープ状成形体9を複数回巻回し、巻回された耐火積層体3B,3Bを形成し、電線管7の内径と略同じ外径の円柱状とする。この例では、アルミガラスクロスと熱膨張性耐火材料とを積層した厚さが1mmのシート体9aと厚さが20mmのウレタンフォーム9bとを積層した長さが1mのテープ状成形体9を使用し、ケーブル1の外周に4重に巻回させて電線管7の内径とほぼ同じ直径の巻回された耐火積層体3B,3Bを形成した。
そして、図7bに示すように、巻回された耐火積層体3B,3Bを矢印X方向にスライドさせて、図7cのように電線管7の内部に巻回された耐火積層体3B,3Bを挿入する。耐火積層体3Bは電線管7の両端部に配置され、中間部は空間となっている。この挿入の際に耐火積層体3Bを僅かにつぼめて、電線管7の両端部に耐火積層体を挿入させると好ましい。電線管7の両端部に挿入された巻回された耐火積層体3B,3Bは、ウレタンフォーム9bの復元力により電線管7の内周面に圧接して挿着される。
この実施形態において、防火区画の施工は、先ず電線管7を貫通孔11内に挿入し、電線管7と貫通孔11との隙間にモルタル等の不燃材8を充填し挿着する。次いで、電線管の近傍でケーブル1の外周にテープ状成形体9を巻回させ、巻回された耐火積層体3B,3Bを形成した後、巻回された耐火積層体を縮径して電線管7内に挿入させると、ウレタンフォーム9bが復元して電線管7の内周面に圧接して密着する。このように施工作業が容易で、熟練を要さないので施工品質が一定となり、火災時等には安定した防火性能を発揮できる。
火災時には巻回された耐火積層体3B,3Bのウレタンフォーム9bは焼失するが、熱膨張性耐火材料からなるシート体9aが膨張して電線管7の内部が貫通することは防止され、加熱側ではケーブル1の被覆等は焼失するが、耐火試験の結果、加熱側の火炎が見えないとともに、10秒以上火炎噴出、発炎がなく、遮炎性の試験は合格した。また、電線管7の長さは1m未満、例えば30〜50cmでも耐火試験に合格することができ、従来のように防火区画壁から1m以上の長さが必要であるのと比較して、短い電線管を使用できるため施工が容易となる。
以下、熱膨張性耐火材料の好ましい例と、貫通物の防火区画壁への装着例を実施例として説明する。
(実施例1)
ブチルゴム(エクソンモービル化学社製「ブチル♯065」)42重量部、ポリブテン(出光石油化学社製「ポリブテン♯100R」)50重量部、水素添加石油樹脂(エクソンモービル化学社製「エスコレッツ♯5320」)8重量部、ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製「Exolit AP422」)100重量部、中和処理された熱膨張性黒鉛(東ソー社製「フレームカットGREP−EG」)30重量部、水酸化アルミニウム(昭和電工社製「ハイジライトH−31」)50重量部、および炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)100重量部をニーダーを用いて混練した後、得られた樹脂組成物をカレンダー成形により片面にアルミニウム箔離型紙を積層させ、長さ2m、幅1000mm、2mm厚の薄板状のシート体2aを作製した。このシート体を50kW/mの照射熱量下で30分間加熱した時の体積膨張率は8倍であった。このシート体2aを長さ2m、幅1000mm、20mm厚のウレタンフォーム2bに貼付しテープ状成形
体2を作製した。
図1のようなALC壁(100mm厚)に直径160mmの貫通孔11を作製した。貫通孔にケーブル1(CVT,250mm)を挿入して配線し、幅100mmに切断したテープ状成形体2を長さ1.5m用意し、ウレタンフォーム2bが潰れるようにケーブル1に巻回した後、巻回された耐火積層体3を僅かに縮径して貫通孔11とケーブル1との隙間にスライドさせると、ウレタンフォームが復元して貫通孔11とケーブル1との隙間を充填することができた。
(実施例2)
ブチルゴム(エクソンモービル化学社製「ブチル♯065」)42重量部、ポリブテン(出光石油化学社製「ポリブテン♯100R」)50重量部、水素添加石油樹脂(エクソンモービル化学社製「エスコレッツ♯5320」)8重量部、ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製「Exolit AP422」)100重量部、中和処理された熱膨張性黒鉛(東ソー社製「フレームカットGREP−EG」)30重量部、水酸化アルミニウム(昭和電工社製「ハイジライトH−31」)50重量部、および炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)100重量部をニーダーを用いて混練した後、得られた樹脂組成物をカレンダー成形により片面にアルミニウム箔離型紙を積層させ、長さ2m、幅1000mm、1.5mm厚の薄板状のシート体6aを作製した。このシート体を50kW/mの照射熱量下で30分間加熱した時の体積膨張率は8倍であった。このシート体6aを長さ2m、幅1000mm、20mm厚のポリエチレンフォーム6bに貼付しテープ状成形体6を作製した。
図5のように、石膏ボード(吉野石膏製:GB−R、12.5mm厚)22を鋼製スタッド(50×40×0.5tの角柱)21の両側に2枚ずつビス留めした仕切り壁(厚さ100mm)20に直径160mmの貫通孔25を形成した。貫通孔にケーブル1(CVT,250mm)を挿入して配線し、ロックウール保温筒5(ニチアス製、密度90kg/m、100A用)を100mmの長さに切断したものを貫通孔25内部に設置した。幅100mmに切断したテープ状成形体6を長さ1m用意し、凸部と対応するポリエチレンフォーム6bが潰れるようにケーブル1に巻回した後、僅かにつぼめてロックウール保温筒5とケーブル1との隙間にスライドさせるとポリエチレンフォーム6bが復元し、ロックウール保温筒5とケーブル1との隙間を充填するように挿着することができた。
(実施例3)
ブチルゴム(エクソンモービル化学社製「ブチル♯065」)42重量部、ポリブテン(出光石油化学社製「ポリブテン♯100R」)50重量部、水素添加石油樹脂(エクソンモービル化学社製「エスコレッツ♯5320」)8重量部、ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製「Exolit AP422」)100重量部、中和処理された熱膨張性黒鉛(東ソー社製「フレームカットGREP−EG」)30重量部、水酸化アルミニウム(昭和電工社製「ハイジライトH−31」)50重量部、および炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)100重量部を含有する樹脂組成物をロールを用いて混練し、その後プレスにより厚さ1.0mmの薄板状のシート体9aを作製した。得られたシート体の片面にアルミガラスクロス、他面に厚さ20mmのウレタンフォーム9bを貼り合わせ、50mm幅に切断してテープ状成形体9を作製した。このテープ状成形体を50kW/mの照射熱量下で30分間加熱した時の体積膨張率は8倍であった。
図7のように、予めコンクリート壁(厚さ100mm)に不燃材8で固定した長さ300mmの電線管(φ104)7にケーブル1(CVT,250mm)を挿入して配線した。幅50mmに切断したテープ状成形体9を長さ1m用意し、電線管7の一方の端部に対応して、ケーブルの凸部に当接するウレタンフォーム9bが潰れるようにケーブル1に
巻回した後、僅かに縮径した状態でケーブル1と電線管7との隙間にスライドさせると、ウレタンフォーム9bが復元して電線管とケーブルとの隙間を充填することができた。同様にして、電線管7の他方の端部に対応してテープ状成形体9を巻回し、ケーブル1と電線管7との隙間にスライドさせるとウレタンフォーム9bが復元し、電線管7とケーブル1との隙間を充填することができた。なお、実施例3でケーブル1を移動できる場合は、ケーブル1の外周に耐火積層体3Bを形成し、この外周に電線管7を外嵌させ、次いで電線管7を貫通孔11内に挿入し、電線管7と貫通孔11との隙間にモルタル等を充填して固定する施工方法を用いてもよい。
実施例1〜3に対して、ISO834の加熱条件に従い、1時間の耐火試験を実施したところ、実施例1〜3の巻回された耐火積層体3,3A,3Bを貫通孔、ロックウール保温筒および電線管に施工した試験体は裏面への火炎の噴出は確認されなかった。すなわち、簡単な構成のテープ状成形体2,6,9をケーブル等の貫通物の外周に巻回し、移動して貫通孔あるいは筒状体内に耐火積層体を挿着するだけの容易な施工で、防火区画貫通部の施工を完了することができ、遮炎性や断熱性等の防火性能を安定させることができる。また、防火区画貫通部構造のコストダウンを達成することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、貫通物としての配管は、給水配管や排水管、冷媒管等がある。ケーブルとしては、電力用の高圧ケーブルや100Vの電源ケーブルの他に、通信用の光ケーブル、低圧配線等の場合でも同様に施工することができる。実施例1〜3としてブチルゴムを主成分とする例について述べたが、エポキシ樹脂を主成分とする例についても同様の効果を奏するものである。
本発明の活用例として、防火区画を画成する仕切り部として、折板鋼板で形成されたデッキ床板上にコンクリートを打設して形成したスラブ床にも適用することができ、スラブ床に上下方向に貫通孔を貫通させることによってケーブルや配管等の貫通物を垂直方向に貫通し、上下の空間を連通させる用途にも適用できる。
(a)は本発明に係る防火区画貫通部構造の第1の実施形態の仕切り壁とケーブルとの関係を示す要部断面図、(b)はその側面図。 図1のケーブルに巻回するテープ状成形体の要部断面図。 図1の防火区画貫通部構造の分解した状態を示す要部斜視図。 (a)は本発明に係る防火区画貫通部構造の第2の実施形態の仕切り壁とケーブルとの関係を示す要部断面図、(b)はその側面図。 (a)は図4の仕切り壁、筒状体、貫通物の分解した状態を示す要部斜視図、(b)は(a)の筒状体の斜視図、(c)は筒状体の他の例の斜視図。 (a)は本発明に係る防火区画貫通部構造の第3の実施形態の仕切り壁とケーブルとの関係を示す要部断面図、(b)はその側面図。 図6の施工方法を示す要部断面図。
符号の説明
1:ケーブル(貫通物)、2:テープ状成形体(耐火積層体)、2a:シート体(熱膨張性耐火材料)、2b:ウレタンフォーム(樹脂発泡体)、3,3A,3B:巻回された耐火積層体、5:ロックウール保温筒(筒状体)、6:テープ状成形体(耐火積層体)、6a:シート体(熱膨張性耐火材料)、6b:ポリエチレンフォーム(樹脂発泡体)、7:電線管(筒状体)、8:不燃材、9:テープ状成形体(耐火積層体)、9a:シート体
(熱膨張性耐火材料)、9b:ウレタンフォーム(樹脂発泡体)、10,20:仕切り壁(仕切り部)、11,25:貫通孔、A,B:防火区画

Claims (3)

  1. 建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔をケーブルや配管等の貫通物が貫通する構造であって、
    前記貫通孔の内周面と前記貫通物の外周面との間に、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体が巻回挿着されていることを特徴とする防火区画貫通部構造。
  2. 建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔をケーブルや配管等の貫通物が貫通する構造であって、
    前記貫通物の外周に巻回される、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体と、
    前記耐火積層体に外嵌される、不燃材料で形成された筒状体とを有し、
    該筒状体が前記貫通孔に挿着されていることを特徴とする防火区画貫通部構造。
  3. 建築物等の防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔にケーブルや配管等の貫通物を貫通させる施工方法であって、
    前記貫通物の外周に、熱膨張性耐火材料と発泡体とが積層された耐火積層体を巻回させ、
    該耐火積層体に不燃材料で形成された筒状体を外嵌させ、
    前記耐火積層体および前記筒状体を摺動させて前記貫通孔に挿着することを特徴とする防火区画貫通部の施工方法。
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