JP2005340442A - 静電チャック及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】残留吸着力を低減することができ、載置面を大きくできる静電チャックを提供する。
【解決手段】板状体4の一方の主面に吸着用電極3を設け、吸着用電極3の上に絶縁層2を備え、絶縁層2の上面をウェハWを載せる載置面2aとする。吸着用電極3の周辺部3bはC面、R面または逆R面として吸着用電極3とウェハWとの距離が大きい領域を成し、その領域は載置面2aにウェハWとの非接触部を形成する。また、絶縁層2の体積固有抵抗は10**12Ωcm以下、あるいは10**15Ωcm以上とし、Siを主成分とする非晶質層、あるいは非晶質酸化アルミニウムからなる。さらに、載置面2aの平均表面粗さRaは0.001μm以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造工程や液晶製造工程において、半導体ウェハ(以下、ウェハと称す)や液晶ガラスに微細加工を施すエッチング工程や薄膜を形成するための成膜工程、フォトレジスト膜を露光する露光処理工程等において、ウェハや液晶ガラス、マスク用の基板を保持する静電チャックに関するものである。
従来、半導体製造工程において、ウェハに微細加工を施すためのエッチング工程や、薄膜を形成するための成膜工程、又はフォトレジスト膜を露光するための露光処理工程等において、ウェハを保持するために静電気的にウェハを吸着する静電チャックが使用されている。
この静電チャックは、図5に示すように板状体54の上面に一対の吸着用電極53と、該吸着用電極53に通電する給電端子58を備え、該吸着用電極53を覆うように絶縁層52が形成され、該絶縁層52の上面はウェハを載せる載置面52aとなっている。この静電チャック51はセラミックグリーンシートに吸着用電極53をスクリーン印刷して形成し、セラミックグリーンシートを積層・圧着した後、一体焼成して作るのが一般的な製造方法である。吸着用電極53は放電を防止するために板状体54と絶縁層52で保護され、露出しない構造になっている。そのため、外周部や2枚の吸着用電極53の間及びリフトピン穴の周辺などにウェハ載置面52aより投影的に見た場合に電極が存在しない無電極部55なるものが形成されている。
本発明者は特許文献1においてこの無電極部55がウェハに接触すると、この部分に残留電荷が生じることから、残留吸着力が発生することを指摘している。そして、この残留吸着力を低減する方法としてウェハ吸着面の無電極部55に加工を施し、無電極部55がウェハに接触しないような構造にすることを提案している(図6)。
また、一方では露光用などに使用される静電チャックはパーティクルを低減するためにウェハ載置面52aでウェハとの接触するウェハ吸着面の面積をウェハ載置面全体の10%以下にする必要があり、大きな吸着力が発現する静電チャック51が望まれている。また、ウェハのスループットを向上させるためにウェハを離脱できるまでの時間が短い静電チャックが望まれている。
静電チャック51は、静電気間に働くクーロン力を利用する物体吸着装置で、誘電率εの絶縁層52を厚みrで形成し、載置面52aにウェハWを載せ前記吸着用電極53にVボルトの電圧を印加すると、面積SのウェハWと吸着用電極53の間にその電圧の半分のV/2ボルトが印加される。その電圧によりウェハWを引きつける吸着力Fが生じる。
F=(ε/2)×S×(V/4r
大きな吸着力を発生させようと電圧を大きくすると、高電圧を取り扱う上での安全上の問題や真空放電の問題や絶縁層の絶縁破壊の問題等が発生する。
また、上記吸着力Fを示す式から、絶縁層の厚みを小さくすることで小さな電圧で吸着させることができることがわかる。
従来の前記の製造方法であるセラミックのグリーンシートを積層し積層体を作製する方法は、積層体の焼成による反りや加工ばらつきにより絶縁層を均一にできないことや、焼成体にボイドが発生することから、絶縁層を100μm以下にすることは困難であった。
そのため、絶縁膜の厚みを小さくする方法として、特許文献2にセラミック基体の主面に吸着用電極を形成し、セラミック基体の主面の全面に数μmの厚みの絶縁層をスパッタ、イオンプレーティング、真空蒸着で形成する方法が記載されている。
しかし、ここでは絶縁層の厚みは数μm以下に限定されていることから吸着用電極に電圧を印加すると絶縁層が絶縁破壊する虞があった。
そこで本出願人は特許文献3によりこの薄膜を非晶質とすることにより応力低減させることができ、絶縁層の厚みを10〜100μmと厚くすることにより絶縁破壊を防ぎ吸着力の大きな静電チャックを提案している(図7)。
特開平6−314735号公報 特開平4−49879号公報 特願2002−315746号公報
特許文献2や特許文献3のように絶縁層が薄膜の静電チャックにおいても吸着用電極53は放電を防止するために板状体54と絶縁層52で保護され、露出しない構造にする必要がある。そのため、外周部や2枚の吸着用電極53の間及びリフトピン穴の周辺などにウェハ載置面52aより投影的に見た場合に電極が存在しない無電極部55なるものが存在する。
クーロン力による吸着においては電荷の移動は伴わないが、ウェハとの接触面で吸着用電極3が直下に存在する部分ではウェハと吸着用電極3の間には垂直に電界が形成されるが、ウェハとの接触面で吸着用電極3が直下に存在しない無電極部は電界が垂直に形成されない。そしてその電界が大きすぎるとその無電極部に電荷が残留してしまい、残留吸着力が生じる虞があった。
また、絶縁層の抵抗が小さいと電荷の移動が生じ所謂ジョンソンラーベック力が発現し、大きな吸着力が得られる。しかし、吸着用電極3が直下に存在する部分では電荷の最短の移動距離が絶縁層厚みの長さであるが、吸着用電極が直下にない無電極部では、電荷の移動距離が大きくなる。そのためジョンソンラーベック力のように電荷の移動を伴う吸着機構では電荷の移動距離が大きくなるため、残留電荷がなくなるまでに時間を要する。特に、絶縁層3の厚みが小さいとウェハ接触面で吸着用電極3が直下にある部分と電極が直下にない無電極部において距離の比が大きくなり、無電極部による影響が大きくなり、残留吸着力を生じる虞があった。
特許文献1と同じ方法のウェハ吸着面の無電極部55に加工を施すと絶縁層52が薄い膜で形成されているために極端に絶縁層の厚みが小さいところが生じ、この部分で絶縁破壊が発生する虞があった。また、ウェハ吸着面の無電極部55のみを選択し凹部を形成することは難しいことから、ウェハ吸着面に無電極部が存在し、そこで残留吸着力が発生するとの課題があった。
また、従来の電極を埋設し一体焼結した静電チャックは焼成による収縮ばらつきや吸着用電極の印刷ズレやセラミックの加工によるズレなどにより、吸着用電極の位置や大きさが正規の状態からズレてしまい、吸着用電極53を板状体54の穴や外周から2mm程度逃がした設計をしなければならなかった。そのため、残留吸着力対策としてウェハ吸着面にある無電極部55に凹部を加工するとウェハ載置面52aが小さくなり、ウェハ外周付近がウェハ載置面に接触せずにウェハが処理されるため、ウェハ外周の均熱が悪くなりウェハ外周のSiチップ歩留まりが悪くなるという不具合もあった。
板状体の一方の主面に吸着用電極を設け、該吸着用電極の上に絶縁層を備え、該絶縁層の上面をウェハを載せる載置面とする静電チャックにおいて、前記吸着用電極は周辺部にて上記載置面と反対側に曲折し、且つ、前記吸着用電極の周辺部を覆う上記絶縁層は面取り部を形成したことを特徴とする。
また、上記吸着用電極の周辺部は、滑らかに曲折していることを特徴とする。
また、上記板状体の吸着用電極の周辺部が形成される部分にC面、R面または逆R面からなる面取り部が形成されていることを特徴とする。
また、上記絶縁層の体積固有抵抗が1012Ωcm以下であることを特徴とする。
また、上記絶縁層の体積固有抵抗が1015Ωcm以上であることを特徴とする。
また、上記絶縁層がSiを主成分とする非晶質層からなることを特徴とする。
また、上記絶縁層が非晶質酸化アルミニウムからなることを特徴とする。
また、上記絶縁層のウェハを載せる載置面の平均表面粗さRaが0.001μm以下であることを特徴とする。
また、本発明の静電チャックの製造方法は、上記板状体にブラスト加工を施して面取り部を形成し、その上に電極を形成し、更にその上に絶縁層を成膜することを特徴とする。
また、本発明の静電チャックの製造方法は、上記板状体に所定形状のダイヤモンド砥石で加工を施して面取り部を形成し、その上に電極を形成し、更にその上に絶縁層を成膜することを特徴とする。
また、上記絶縁層を形成した後、絶縁層表面を研磨加工することを特徴とする。
本発明の静電チャックは板状体の一方の主面に吸着用電極を設け、該吸着用電極の上に絶縁層を備え、該絶縁層の上面をウェハを載せる載置面とし、前記吸着用電極の周辺部は前記吸着用電極とウェハとの距離が大きい領域を成し、その領域は載置面にウェハとの非接触部を形成したことを特徴とすることにより、残留吸着力を低減することができ、ウェハ載置面を大きくすることができることからSiチップの歩留まりを向上することができる。
また、絶縁層の体積固有抵抗を1012Ωcm以下にするか、1015Ωcm以上にすることにより、更に残留吸着力を低減することができる。
また、その絶縁層の材質が非晶質Si系や非晶質酸化アルミニウムとすることにより絶縁層を10〜100μmとできることから吸着力の大きな静電チャックが得られる。
更に、前記絶縁層のウェハを載せる載置面の平均表面粗さRaを0.001μm以下にすることにより更に吸着力が大きな静電チャックを得ることができ、ウェハのパーティクルも低減することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一例である静電チャック1の概略の断面図を示す。板状体4の一方の主面に吸着用電極3を設け、吸着用電極3の上に絶縁層2を備え、絶縁層2の上面をウェハを載せる載置面2aとして、板状体4の他方の主面には吸着用電極3に接続された給電端子8を備えている。
そして、載置面2aにウェハWを載せ吸着用電極8に直流電圧を印加すると、吸着用電極3とウェハWの間に静電吸着力が発現しウェハWを載置面2aに吸着することができる。
本発明の静電チャック1は、吸着用電極3は周辺部3bにて上記載置面2aと反対側に曲折し、且つ吸着用電極3の周辺部を覆う上記絶縁層2bは面取り部を形成したことを特徴とする。つまり、前記吸着用電極3は周辺部でウェハWとの距離が大きくなり、前記吸着用電極3の周辺部3bを覆う絶縁層2bはウェハWと非接触となる。
上記の構成とすると、吸着力がクーロン力の場合、静電分極で吸着力が発現するため一様な電界を形成することができることから、残留吸着力が小さく短時間でウェハWを離脱することができる。
従来の外周に無電極部を備えた構造ではウェハWと接触している吸着面でウェハWが吸着用電極3より大きくなるため、無電極部では電界が斜めに発生し、電界に歪みが発生してしまう。そのため吸着用電極への印加電圧を切った際に電界に歪みがある無電極部では電荷の移動に時間を要し、残留吸着力が発生する。しかし、本発明の上記の構成とするとウェハWと接触している吸着面ではウェハWと吸着用電極3がほぼ同じ面積でほぼ平行に配置されるため、一様な電界が発生して電界の歪みを小さいことから電荷をスムースに移動させることができ、残留吸着力が小さく短時間でウェハWを離脱することができる。
また、吸着力がジョンソンラーベック力として発現する場合、吸着用電極3の電荷が絶縁層2の上面に移動してウェハWとの間に吸着力が発現することから、本発明の上記の構成とするとウェハ載置面2aと吸着用電極3までの距離がどの部分でもほぼ等しく電荷が短時間で移動することから残留吸着力が短時間に消滅して短時間でウェハWを離脱することができる。
従って、従来構造の無電極部に生じた電荷は吸着用電極まで電荷が移動する距離が長くなり、残留吸着力が消滅するまでに時間を要する。また、電荷の移動時にも吸着力が発現するため、従来構造の無電極部では電極までの電荷の移動距離が長くなり、残留吸着力が消滅するまでに時間を要する。しかし、本発明の上記の構成とするとウェハ載置面と電極までの距離がどの部分でもほぼ等しいために残留吸着力が一様に消滅して短時間でウェハWを離脱することができる。
また、本発明の静電チャック1の吸着用電極3の周辺部は、滑らかに曲折していることが好ましい。滑らかに曲折しているとは前記吸着用電極3とウェハWとの距離が滑らかに変化していることを示す。板状体4の上面で吸着用電極3の周辺部に係る部分が滑らかに加工され、その加工された箇所に吸着用電極3の周辺部が来るように一対の吸着用電極3が形成され、該吸着用電極3全面を覆うように絶縁層2が形成されている。尚、吸着用電極3の周辺部とは吸着用電極3の全ての外周やリフトピン穴や吸着用電極3と吸着用電極3との間等の周辺部を示す。
このような構造とすることにより、吸着用電極3の周辺部は吸着用電極3とウェハWとの距離が大きくなり、無電極部がウェハに接しない構造となるため、残留吸着力が発生する虞が少なく好ましい。
また、載置面2aと絶縁層2の周辺部2bとが滑らかに接続すると、絶縁層2のエッジ部がウェハWにより削られてパーティクルを発生する虞が小さく好ましい。このような絶縁層2のエッジ部は、板状体4の上面で吸着用電極3の周辺部に係る部分に逆R面が形成されても吸着用電極3や絶縁層2が5μm以上となると絶縁層2のエッジ部が丸みを帯びて好ましい。
吸着用電極3の周辺部は、前記吸着用電極3とウェハとの距離を滑らかに変化させるには、板状体4の吸着用電極3の周辺部に係る部分が滑らかに加工・形成されていることが重要である。吸着用電極3を形成するフラットな面と吸着用電極3の周辺部3bの端部に接する接線との角度θ1が90度より鋭角に形成されるとその部分に形成される絶縁層の厚みが非常に薄くなるため、その部分の耐電圧が低下してしまい、絶縁破壊を起こす虞がある。
また、このθ1が180度より小さくなければ吸着用電極3の周辺部は吸着用電極3とウェハとの距離が大きくならない。
従って、θ1は100度〜170度である必要がある。そして耐電圧や加工での好適な範囲としては120〜150度である。
この部分を形成する方法としては板状体4の外周においては円筒研削盤による加工や所定形状のダイヤモンド砥石によるC面加工、円筒研削盤によるR面、逆R面加工などが可能であり、前記外周以外の部分は所定形状のダイヤモンド砥石等でC面形状の溝加工を行ったり、ブラスト加工を利用することにより滑らかな逆R形状にすることができる。また、所定形状のダイヤモンド砥石ではC面を2段以上設けたり、C面とR面、逆R面との夫々を組み合わせた形状も可能であり、同様な効果がある。
このようなC面やR面や逆R面の面取り部を形成すると、絶縁層を成膜し形成しても絶縁層の厚みを大きく保つことができることから絶縁破壊が生じる虞が減少して好ましい。
また、吸着用電極3の周辺部3bの長さは0.1mm以上あると残留吸着力を低減する効果が大きく好ましい。また、実用的には板状体4の外径は小さい事が好ましいことから周辺部3bの長さは3mm以下が好ましく、更に1mm以下がより好ましい。
また、図1のウェハWの周辺に対応する吸着用電極3の周辺部3bにはウェハWが覆っているが、必ずしもウェハWが覆っている必要はなく、ウェハW周辺部から吸着用電極3の周辺部3bがウェハW周辺部の外側に在っても良い。
また、本発明の絶縁層2の体積固有抵抗は1012Ωcm以下であることが好ましい。体積固有抵抗が1012Ωcm以下であればジョンソンラーベック力により大きな吸着力が発現し、吸着用電極3に印加した電圧を止めるとウェハWを10秒以下で離脱することが可能であるからである。
一方、本発明の絶縁層2の体積固有抵抗は1015Ωcm以上であることが好ましい。1015Ωcm以上であればウェハWをクーロン力で吸着することができる。そして、前記と同様に10秒以下で離脱が可能であることから好ましい。
本発明の絶縁層2はSiを主成分とする非晶質層からなることが好ましい。より具体的にはSiやSiNまたはSiCで形成されることが好ましい。SiはウェハWと硬度が近くウェハWを絶縁層3に載せてもパーティクルの発生量が少なく好ましい。また、SiNやSiCは均一に成膜することができて、硬度が適度に大きく載置面が削れる虞が少なく耐久性に優れている。更に、これらの絶縁層は体積固有抵抗を1012Ωcm以下に設定することが容易であり好ましい。
また、本発明の絶縁層2は非晶質酸化アルミニウムからなることが好ましい。 非晶質酸化アルミニウムはその体積固有抵抗が1015Ωcm以上とすることができるとともに、粒界のない均一な絶縁層を形成することができるからである。
尚、非晶質酸化アルミニウムはスパッタ法により作製され、非晶質のSi系の膜はCVD法によって形成することができる。
その他、酸化珪素、酸化イットリウム、酸化イットリウムアルミニウムまたは希土類の酸化物または窒化アルミニウム等を用途に応じ用いることができる。
また、本発明の絶縁層のウェハを載せる載置面の平均表面粗さRaが0.001μm以下であることを特徴とする。
平均表面粗さRaを0.001μm以下にすることにより、ウェハWと吸着面のギャップを非常に小さくすることができるために、吸着力を向上させることができる。また、ウェハWとの引っかかりが小さくなるため、パーティクルの発生量も少なく好ましい。特に、ジョンソンラーベック力により大きな吸着力を得る静電チャック1で効果が大きく好ましい。
上記の平均表面粗さRaの測定は原子間力顕微鏡を用いて10×10μm範囲で測定を行った。
また、上記平均表面粗さRaを得る加工方法として、1μm以下のダイヤモンド砥粒やアルミナ砥粒等を錫盤上に滴下して鏡面ラップ加工を行ったり、砥粒の代わりにコロイダルシリカを用いてポリウレタン等のポリッシングシートの上でポリッシュ加工を行うことにより、Raで0.001μm以下を達成することができる。
次に、本発明のその他の構成について説明する。
板状体4はアルミナやコージライト等の酸化物セラミックスや窒化物、炭化物等のセラミックス、石英ガラスやULE(コーニング(株)製のガラスの商標名)、ゼロデュア(ショット(株)製のガラスの商標名)などの低熱膨張ガラス及びホウ珪酸ガラスなどのガラス、W、Mo、Tiなどの低熱膨張金属や金属とセラミックの複合材料をポリイミド等の樹脂やガラス、CVDやPVDなどで絶縁膜をコーティングしたものなどどれを用いても構わない。
絶縁層2は均一な非晶質セラミックからなることが好ましい。吸着用電極3からウェハ載置面2aの間の体積固有抵抗が一様であるため、絶縁層2の中を電界が一様に形成され電圧を印加した時に吸着力が即座に発現し一定の吸着力になる。そして、印加する電圧を切ると、素早く吸着力が0になりウェハWを離脱できる。このように吸着/離脱特性が優れたものとすることができる。尚、均一な非晶質セラミックスとするのは、絶縁層2の厚み方向の内部で電荷の分布が不連続となるような複数の絶縁層を含まないことから、上記の吸着/離脱特性が優れた絶縁層2であることを特徴とする。更に、絶縁層2に5μm以上のボイドがなく緻密であることから絶縁層2が絶縁破壊する虞がない。
また、非晶質セラミックからなる絶縁層2の厚みは5〜100μmが好ましい。絶縁層2の厚みが5μm未満では、ゴミや板状体4表面のピンホールの影響を受けて該ピンホールの上の絶縁層2に欠陥が発生しこの欠陥部分の耐電圧が小さくなり、吸着用電極4に電圧を印加すると前記欠陥部分で絶縁破壊することがある。そのため、少なくと5μm以上が必要である。また、100μmを越えると絶縁層2を成膜する時間が数10時間以上となり量産性に乏しく、また内部応力も大きくなりすぎるため絶縁層2が板状体4から剥離するという問題が発生する。更に好ましくは10〜80μmであり、最も好ましい絶縁層2の厚みとしては30〜70μmである。
また、絶縁層2を均一な非晶質セラミックとする理由は、以下のように考えられる。
結晶質膜は結晶格子が強固に結合することから、格子間距離が外部応力で変化し難く、結晶膜を絶縁層2とすると板状体4から絶縁層2に加わる応力を緩和する機能に乏しいが、非晶質セラミックからなる絶縁層2は結晶質膜と異なり格子間距離が一定でなく外部応力に対して格子間距離が変化する機能があり、内部応力を結晶質膜より小さくすることができる。この絶縁層2は非晶質であるため原子配列が周期的でなく、原子レベルの空間ができやすく不純物を取り込みやすい構造になっている。そのため、非晶質セラミックからなる絶縁層2と板状体4との熱膨張差や成膜時の応力などによる内部応力が発生しても、原子配列が不規則であるのと原子レベルの欠陥が多くあるため、若干変位することができ、絶縁層2にかかる応力を低減することができる。そして、その非晶質セラミックからなる絶縁層2は同等組成の対応する結晶の化学量論組成よりも酸素量や窒素量が少ないことから、原子レベルの欠陥ができやすく絶縁層2と板状体4との間の応力を緩和することが容易となる。
更に、非晶質セラミックからなる絶縁層2中には他の元素と反応していない希ガス類元素としてアルゴンが存在しており、希ガス類元素を膜中に多く入れることにより、非晶質セラミックからなる絶縁層2の変形が容易となり内部応力緩和効果が得られる。絶縁層2中のアルゴン量は1〜10原子%が好ましい。更に好ましくは3〜8原子%である。希ガス類元素の含有量が1原子%以下であると、充分変位できなくなるため応力緩和効果も小さくなるため、クラックが発生しやすくなる。
また、希ガス類元素としてアルゴンの代わりに他の希ガス類元素としてヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンを使ってスパッタを行っても同じ効果が得られるが、スパッタ効率とガスのコストを考えるとアルゴンが好ましい。また、逆に希ガス類元素を10原子%以上とするのは製作上困難である。
また、非晶質セラミックからなる絶縁層2中に水素元素を入れることにより、結合が切れる部分を作ることが出来るために同様に変位が容易となり応力を小さくすることができ、希ガス元素と同様の効果を生み出すことが出来る。
アルゴンの定量分析方法は酸化アルミニウム焼結体に非晶質セラミック膜2を20μm成膜したものを用いてラザフォード後方散乱法により分析を行い、全原子量とアルゴンの原子量を計測して、アルゴンの原子量を全原子量で割ったものを原子%として算出した。
また、非晶質セラミックからなる絶縁層2は上記のように希ガス元素を含むことから、セラミック焼結体に比べて硬度が小さくなっている。本発明の非晶質セラミックからなる絶縁層2のビッカース硬度は500〜1000である。シリコンウェハのビッカース硬度は1000であり、絶縁層2のビッカース硬度はシリコンウェハより小さいため、静電チャック1表面でシリコンウェハがこすれることが少なくなり、非晶質セラミックからなることから脱粒が起こり難く、パーティクルの発生は減少する。絶縁層2のビッカース硬度は500〜1000が好ましく、更に好ましくは600〜900である。絶縁層2のビッカース硬度が500以下ではウェハと静電チャック1の吸着面2aの間に入り込んだ硬質のゴミにより傷が入りやすいため、傷の部分の耐電圧が低下したりすることがあった。また、傷の部分からパーティクルが発生し易くなる。絶縁層2のビッカース硬度が1000以上では逆にウェハに傷が入ってパーティクルが発生しやすくなってしまう。
吸着用電極3は金属や導電性セラミックなどの導電性材料を用いれば良く、特に製造方法は限定されることはなく、スパッタ、CVD、イオンプレーティング、メッキ法やメタライズ法などを用いても構わない。吸着用電極3の厚みは、0.1〜10μmの範囲であれば構わない。0.1μm以下では吸着用電極3の平面的な導通がとりにくい。10μm以上であれば電極の周辺部で大きな段部が形成されるため、そこに絶縁層2が付きにくくなり、そこで絶縁破壊を起こしてしまうおそれがある。
次に本発明の静電チャック1の製造方法について述べる。ここでは板状体4として酸化アルミニウムを用いて、非晶質セラミックからなる絶縁層2は酸化アルミニウム膜をスパッタ法により形成したものを説明する。
大気圧で焼成した板状の酸化アルミニウム基板を用意し、その酸化アルミニウム基板を約1400℃、2000気圧でHIP(HOT ISOSTATIC PRESS)を施し、ボイドを数μm程度に小さくした酸化アルミニウム基板をセラミック基体2として用意する。ボイドを小さくする方法としてはホットプレスにより焼成しても構わない。そして酸化アルミニウム基板に給電端子用の穴を作製し、その内面に活性金属法や高融点金属法によるメタライズを施す。更にその中に給電端子8を挿入した状態で銀銅ロウや銀ロウによってロウ付けすることにより給電端子8が固定される。給電端子5についてはそれぞれのセラミック材と熱膨張率が近いようにモリブデン、タングステン、チタン、FeNiCo合金等を用いればよい。また、上記金属の代わりに同材質セラミックや熱膨張率が近いセラミック材を用いてピンを作り、その周囲にメタライズを施し、給電ピン8として給電端子穴に挿入してロウ付けすることもできる。
板状体4と給電端子8をロウ付けした後、吸着用電極3の成膜面と給電端子8の端面が面一となるように加工を施し、吸着用電極3の周辺部になる部分で外周部を円筒研削盤でC面加工を行い、内側の2枚の吸着用電極の間をブラスト加工で逆R面を形成し、リフトピン穴やガス穴部分は形状ダイヤでC面をとることにより、本特許の構成を作製する。また、ガス用の冷却溝部も同様にブラスト加工を行う。その後、ダイヤ砥粒と錫盤により鏡面ラップ加工を行い、ウェハ吸着面になる部分を整える。
その後、板状体4の上の成膜する面の全面と給電端子8の端面とにTiからなる膜を成膜する。その後Tiの上にレジストを塗布して吸着用電極3の周辺部がC面部、逆R部に係るようなパターンを感光させパターニングして、エッチング液で不要なTiを除去することで吸着用電極3の周辺部がC面または逆R面部に形成された吸着用電極3が形成される。
上記吸着用電極3の加工が施された板状体4の表面に非晶質セラミックからなる絶縁層2を形成する。この非晶質セラミックからなる絶縁層2はスパッタによって作製する。平行平板型のスパッタ装置に絶縁層2として成膜したい材質のターゲットをセットする。ここでは酸化アルミニウム焼結体をターゲットとし、該ターゲットと対向するようにして吸着用電極3を備えた板状体4をセットする。板状体4は銅製のホルダーの中にセットする。板状体4の裏面とホルダー表面はInとGaからなる液状合金を塗り貼り合わせることにより基板とホルダーの熱伝達が良くなり、板状体4の冷却効率を上げることができることから良質な非晶質セラミックからなる絶縁層2を形成することができる。
このように板状体4をスパッタのチャンバー内にセットし、真空度を0.001Paとした後、アルゴンガスを25〜75sccm流す。
そして、ターゲットとホルダーの間にRFをかけることによりプラズマが発生する。そして、ターゲットのプレスパッタ及び板状体4側のエッチングを数分間行いターゲットと板状体4のクリーニングを行う。
酸化アルミニウムの非晶質セラミックからなる絶縁層2の成膜は上記のRFのパワーを3〜9W/cmにしてスパッタを行う。また、板状体4側には−100〜−200V程度のバイアスをかけてターゲットから電離した分子及び電離したアルゴンイオンを引きつける。しかし、板状体4が絶縁体であると電離したアルゴンイオンにより板状体4の表面が帯電してしまい、次のアルゴンイオンが入りにくい状態になる。膜中に入ったアルゴンイオンは電荷を放出してアルゴンの状態に戻り、膜中に残留する。アルゴンを膜中に多く取り込むには成膜時に吸着用電極3と給電端子5からInGa層、ホルダーの経路で電荷を逃がし、常にアルゴンを絶縁層2に取り込みやすい状態にしておくことが必要である。
また、板状体4の冷却が悪いと部分的に非晶質セラミックからなる絶縁層2が結晶化してしまい、部分的に耐電圧が悪くなることがある。板状体4の冷却は装置の冷却板に冷却水を流すことで基板ホルダー内を充分冷却して板状体4の温度を数十℃に保つようにしておく。
絶縁層2の成膜レートは3μm/時間にて17時間成膜し、約50μmの膜厚の非晶質セラミックからなる絶縁層2を作製した。
その後、板状体4の裏面等を所定の厚みにして形状を整える。非晶質セラミックからなる絶縁層2の表面をポリッシング等で整えることによりウェハ吸着面が得られる。
ここで、絶縁層2が酸化物の場合、上記の成膜雰囲気はアルゴン中に酸素を導入することもある。また、絶縁層2が窒化物の場合は窒素を導入して反応させながらスパッタするリアクティブスパッタを用いて成膜しても構わない。特に窒化物はリアクティブスパッタを行うのが好ましい)。
また、Siを主成分とする非晶質セラミックス膜は触媒CVDやプラズマCVDで作製することができる。触媒CVDでは原料ガスであるH/SiHを原料ガスとして加熱触媒体であるタングステンを通すことで反応して非晶質セラミック膜を堆積させることができる。このガス圧や基板温度等を調整することにより内部応力を変化させることができる。また、H/SiHやH/SiH/NHの比を変えることにより体積固有抵抗値を変えることができる。炭素や窒素や酸素や硼素、リンなどをドープすることによっても抵抗をコントロールすることが可能である。
上記のように内部応力をコントロールすることができることから、コージライトや石英ガラスやゼロデュアなどの低熱膨張材を板状体4として絶縁層2を成膜する事も可能である。コージライト、石英ガラスやゼロデュアからなる板状体4で静電チャック1が形成できるため、常温で殆ど変形しない静電チャック1ができ、精度がシビアな露光装置等に使用することができる。
直径200mm、厚み2mmの板状体に双極型の吸着用電極3としてTiを0.2μm成膜して、その上に非晶質アルミナ膜や非晶質窒化珪素膜を絶縁層としたもので残留吸着力を評価した。非晶質アルミナ膜の体積固有抵抗は1×1018Ωcmのものと、非晶質窒化珪素膜は1×1011Ωcmのものを用意した。
本発明の静電チャック1として吸着用電極3の周辺部にかかる板状体の表面をブラスト加工による逆R面加工したものやC面加工を施したものを作製した。C面の角度及び、C面にかかる電極の長さ(表中の電極長さの数字)を変えたものを用意した。従来例として吸着用電極を平坦に配置したもので外周部の電極の逃げが2mm(表中では−2mmと表記)、電極間隔が2mmのものを用意した。
残留吸着力の測定としては静電チャックのウェハ載置面を下向きにして、直径200mmのシリコンウェハを接触させ、±300Vの電圧を印加することで3分間吸着させ、電圧をOFFしてからウェハが落下するまでの時間を計測した。このウェハが落ちるまでの時間で残留吸着力がなくなるまでの時間とした。
その結果を表1に示す。
Figure 2005340442
吸着用電極の周辺部は前記吸着用電極とウェハとの距離が大きく、前記吸着用電極の周辺部を覆う絶縁層はウェハと非接触である試料No.1〜8、10〜23、25〜30は離脱時間が2秒以下と小さく優れていることが分る。
一方、板状体外周にC面加工が施されていても吸着用電極の周辺部がC面にかかっていないと吸着用電極の周辺部にウェハと接触する無電極部のある試料No.9,24は離脱時間が60秒と著しく劣ることが分かる。
また、試料No.1〜8は板状体外周にC面加工を施したもので、C面部分に吸着用電極の周辺部が形成されている静電チャックは吸着用電極の周辺部とのなす角度(θ1)、電極の長さには関係なく、離脱時間が1秒以内と優れていることが分る。
特に、吸着用電極の周辺部とのなす角度θ1が100〜150度の試料No.1〜7は、離脱時間が0.5秒と更に小さく好ましいことが分る。
また、試料No.10、11は板状体の周辺部である外周がR面形状で電極がR面形状部にかかっているものであるが、これも離脱時間が1秒以内と優れている。
また、試料No.12、13は板状体外周が逆R面形状で電極が逆R面形状部にかかっているものであるが、これも離脱時間が0.5秒以内と優れている。
また、試料No.16〜30の絶縁層はSiを主成分とする非晶質層である窒化珪素膜からなる。
試料No.16〜24は板状体外周にC面加工を施したものであるが、試料No.16〜23のようにC面部分に電極がかかっているものは角度、電極の長さには関係なく、離脱時間が1秒以内と優れている。
特に、角度θ1が100〜150度の試料No.16〜22は、離脱時間が0.5秒と更に好ましいことがわかる。
しかし、比較例の試料No.24のように板状体外周にC面加工が施されていても電極端部がC面にかかっていないと無電極部がウェハと接触するため離脱時間が60秒と非常に大きく好ましくないことがわかる。
また、試料No.25、26は板状体の周辺部である外周がR面形状で電極がR面形状部にかかっているもので、これも離脱時間が1秒以内と小さく優れている。
また、試料No.27、28は板状体の周辺部である外周が逆R面形状で電極が逆R面形状部にかかっているものであるが、離脱時間が0.5秒以下と優れていることが分かる。
直径200mm、厚み2mmの板状体に双極型の吸着用電極としてTiを0.2μm成膜して、その上に非晶質アルミナ膜や非晶質窒化珪素膜を絶縁層としたもので残留吸着力を評価した。非晶質アルミナ膜と非晶質窒化珪素膜は体積固有抵抗を変えたものを用意した。
本発明の静電チャック1として吸着用電極3の端部にかかる板状体表面にC面加工を施したものを作製した。C面の角度は45度、C面にかかる電極の長さは0.5mmとした。また、電極間の非接触部を2mmとした。
また、各々の静電チャックにおいて表面粗さを変えたものも用意し、吸着力と残留吸着力を測定した。
静電吸着力の測定は常温、真空中で行い、1インチ角のSiウェハを載置面に配置して、吸着用電極3に±300Vを印加し10秒間経過後にSiウェハを引き上げ、その引き上げに要した力をロードセルで測定して、その値を載置面の面積で除して単位面積当たりの静電吸着力とした。また、残留吸着力の測定は真空中で行い、1インチ角のSiウェハを載置面に配置して、±300Vを3分間印加した後、電圧を切り3秒後にSiウェハを引き上げ、その引き上げに要した力をロードセルで測定して、その値を載置面の1インチ角の面積で除して単位面積当たりの残留吸着力とした。
測定ポイントは電極が真下に存在しない双極間で行った。
その結果を表2に示す。
Figure 2005340442
試料No.1〜5の絶縁層は非晶質酸化アルミニウム膜である。
試料No.1〜4は体積固有抵抗が1×1015Ωcm以上であり、吸着用電極の周辺部は前記吸着用電極とウェハとの距離が大きく、周辺部を覆う絶縁層はウェハと非接触であり残留吸着力は100Pa以下と小さく好ましい。
しかし、No.5は体積固有抵抗が1×1014Ωcmと上記より小さいことから残留吸着力が5000Paとやや大きかった。
また、試料No.1〜3の体積固有抵抗は同じ1018Ωcmと大きく、表面粗さのみを変えたものであるが、クーロン力による吸着力は何れも20000Paと変化はない。
また、試料No.6〜11は非晶質の窒化珪素膜の結果である。
試料No.6〜10は体積固有抵抗が1×1012Ωcm以下であることから残留吸着力は100Pa以下と小さく好ましいことがわかる。
しかし、試料No.11は体積固有抵抗が1×1013Ωcmとやや大きく5000Paと残留吸着力がやや大きかった。
また、No.6〜8は同じ体積固有抵抗で表面粗さを変えたものであるが、ジョンソンラーベック力が作用する領域では表面粗さRaの0.001以下と小さいNo.7,9の吸着力は60000Pa、80000Paと大きく好ましいことが分る。
本発明の静電チャックの断面図である。 本発明の静電チャックの周辺部分の断面図である。 本発明の静電チャックの周辺部分の断面図である。 本発明の静電チャックの周辺部分の断面図である。 従来の静電チャックの断面図である。 従来の静電チャックの断面図である。 従来の静電チャックの断面図である。
符号の説明
1、51:静電チャック
2、52:絶縁層
2a、52a:ウェハ載置面
3、53:吸着用電極
4、54:板状体
55:無電極部
6、56:貫通孔
8、58:給電端子

Claims (11)

  1. 板状体の一方の主面に吸着用電極を設け、該吸着用電極の上に絶縁層を備え、該絶縁層の上面をウェハを載せる載置面とする静電チャックにおいて、前記吸着用電極は周辺部にて上記載置面と反対側に曲折し、且つ、前記吸着用電極の周辺部を覆う上記絶縁層には面取り部を形成したことを特徴とする静電チャック。
  2. 上記吸着用電極の周辺部は、滑らかに曲折していることを特徴とする請求項1記載の静電チャック。
  3. 上記板状体の吸着用電極の周辺部が形成される部分にC面、R面または逆R面からなる面取り部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の静電チャック。
  4. 上記絶縁層の体積固有抵抗が1012Ωcm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の静電チャック。
  5. 上記絶縁層の体積固有抵抗が1015Ωcm以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の静電チャック。
  6. 上記絶縁層がSiを主成分とする非晶質層からなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の静電チャック。
  7. 上記絶縁層が非晶質酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の静電チャック。
  8. 上記絶縁層のウェハを載せる載置面の平均表面粗さRaが0.001μm以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の静電チャック。
  9. 上記板状体にブラスト加工を施して面取り部を形成し、その上に電極を形成し、更にその上に絶縁層を成膜することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の静電チャックの製造方法。
  10. 上記板状体に所定形状のダイヤモンド砥石で加工を施して面取り部を形成し、その上に電極を形成し、更にその上に絶縁層を成膜することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の静電チャックの製造方法。
  11. 上記絶縁層を形成した後、絶縁層表面を研磨加工することを特徴とする請求項9または10に記載の静電チャックの製造方法。
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